●かんべえの不規則発言



2019年11月 






<11月11日>(月)

○本日は長島昭久衆議院議員の「エンパワージャパン・フォーラム」へ。

○セミナーでは河野防衛相が講演、来賓あいさつに加藤厚労相、それから懇親会に場を移して二階幹事長、萩生田文科相、西銘衆院安保委員会委員長、西村経済担当相、それから乾杯の発生が橋本聖子五輪担当相、少し遅れて菅官房長官が登壇、という豪華メンバーでした(発言順)。

○いろんな発言が飛び交いましたが、いちばん個人的に受けたのは西銘さんでしたな。

「この場に二階幹事長が来るのはすごいことで、それだけ長島さんに期待が高いから。ちなみに私のところへは一度も来てくれない」

○まあねえ、西銘さんは沖縄の選挙区で、長島さんは東京都内(新しい選挙区は未定)ですから、そこは割り引いてあげないと。

○その昔、長島さんがまだ当選して間がなかった頃、「自民党には(リベラルな)加藤紘一氏が居る。民主党には(保守派の)長島昭久氏が居る。政権交代可能な二大政党制を目指すためには、こんな風でなきゃいけない」などと言っていた記憶がある。それが今では、「長島さん、もっと早くそうすべきだったよねえ」と言いながら、皆が自民党への入党を喜んでいる。何であそこまで民主党で頑張って来たのか、今となっては本人でさえ思い出せなくなっているように見える。

○この20年弱で、アメリカや韓国などで顕著な政治の二極化現象が、わが国でもそれなりに起きているのであろう。立憲民主だか国民民主だか希望の党だか、今ではもう何が何だかわからなくなっている「あの党」は、たぶん長島さんが離党したことをあまり惜しんではおらず、そもそも現実的な外交安保政策への関心も失っているように見える。まあ、それ以前に政権を獲る気がなくなっているのかもしれませんが。

○こんな風に政治家のパーティーが盛り上がるのは、解散風が適度に吹いていることも一因かもしれない。「11月20日解散、12月15日総選挙」説がありますからね。でも、この日程に踏み切るとなると、日米通商協定の批准が今国会では間に合わないことになるし、そもそも台風19号の被害がこれだけ残っているのに選挙かよ、という反発をくらうだろう。ちょっと考えにくいよね。

○安倍さんの四選はなくなったみたいだし、大臣2人の首が飛んだことで菅さんも立場悪くなったようだし、かといってポスト安倍の姿も見えてこない。まあ、こういうのもいいのではないでしょうか。政局はしばしグダグダモードでありますな。


<11月12日>(火)

○ということで、グダグダモードの今の政局においては、「桜を見る会」が問題になっているようです。

○前に何度も書いておりますが、不肖かんべえは2009年からずっと続けてご招待を受けております。過去の出欠状況は以下の通りです。


2009年(麻生内閣):出席→当欄にも記載あり(4月18日)。

2010年(鳩山内閣):欠席→あまりにも雨がひどかったので(4月17日)。

2011年(菅内閣):中止→東日本大震災により。

2012年(野田内閣):中止→北朝鮮の弾道ミサイル対策により。

2013年(安倍内閣):出席→当欄にも記載あり(4月20日)。

2014年(同上):欠席→中山競馬場のニュージーランドトロフィーへ(4月12日)。

2015年(同上):出席→当欄に記載はないが、撮った写真が残っているからたぶん行っている(4月18日)。

2016年(同上):??→うーん、記載もないし、写真もないし、記憶もない(4月9日)。(後記→どうやら前夜に深酒して起きられなかったらしい)

2017年(同上):出席→当欄にも記載あり(4月15日)。

2018年(同上):出席→当欄にも記載あり(4月21日)。この年はほとんど桜は散ってました。

2019年(同上):出席→当欄にも記載あり(4月13日)。


○土曜日の午前8時半から10時半まで、という時間帯なので、ワシ的には遅刻することが多いです。招待状を持っていけば入れてくれますが、本人チェックはありませんし、当然、「出欠」を確認したりはしません。それから芸能人の招待客などは、入り口からして別になっているようです。

○まあ、招待客に政治家が自分の支持者を招くというのもせこい話ですが、それが利権だからケシカランと言うのもみみっちい話だと思います。少なくとも「もりかけ」で倒れなかった内閣が、これで倒れることはないでしょう。こんなことを「追及だ」と言っている野党は大丈夫なのかなあ。


<11月13日>(水)

○あららら、桜を見る会は来年で中止なんだそうです。それほど予算がかかっているわけでもないのにね。

○それはさておいて、新宿御苑は東京が誇るべき場所であります。4月中旬は特に八重桜がキレイです。入場料200円でそれが堪能できるのですから、天気のいい休日は特にお勧めです。政府主催の「桜を見る会」ではそれがタダになりますが、お土産でもらえる「マス」は遅れて行くと品切れになっているし、会場内で提供されている焼き鳥や和菓子はそんなにおいしくはありません。(→後記:なんと新宿御苑の入場料は、いきなり一般500円に値上がりしていたのですね。まあ、確かに今までが安過ぎたけど・・・)

○強いて言えば、陸上自衛隊中央音楽隊が年に1度の発表の舞台を失うことが惜しまれます。「桜を見る会」では毎年、彼らが「春」をテーマにしたいろんな歌を演奏してくれる。毎年、あれを聞くのを楽しみにしておりました。海外の外交官や武官がよく聞きに来ておりました。

○つくづく無粋なことだと思います。が、これも世の中の「空気」というもの。たぶん先月から消費税が上がったことも、無関係ではないのでありましょう。


<11月15日>(金)

○今宵はトーハクの「正倉院展」へ。ありがたいことに、この時期のトーハクは金曜土曜は午後9時までやっている。午後7時に平成館に到着したところ、入場は20分待ちでした。いやあ、スゴイ人気だねえ。ちなみに午後8時になると、ほぼ行列は解消するみたいです。これから行かれる方はご参考まで。

○いろんな宝物を見て回りましたが、こういうものが保存されてきたということが素晴らしいと思います。中国の琵琶もペルシャの杯も、現地ではもう残っていないかもしれません。ところが、シルクロードの東の果てには、こういうものを大事に取っておく島国があったのです。

○エジプトの国王たちは、強大な権力を誇ってピラミッドを作り、そこに宝物を隠したそうです。ところが、それらはあらかた盗まれてしまった。けれども、正倉院は千年を超えて、聖武天皇の宝物を守ってきた。戦乱や自然災害もいろいろあったはずなのに。

○もうひとつ、噂に名高い「蘭奢待(らんじゃたい)」の現物が興味深かった。天下の名香で、織田信長がその一部を切り取ったというから、さぞかし遠慮なくバッサリやったのかと思ったら、意外と小心な切り取り方でありました。足利義政とほぼ一緒だなんて、そんなことで良かったのだろうか。

○それにしてもトーハクは広くて見応えがある。しみじみ上野は日本のスミソニアンですな。この集積、大事に次世代に渡していかなければなりませぬ。













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編集者敬白





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by Kanbei (Tatsuhiko Yoshizaki)