●かんべえの不規則発言



2018年2月 






<2月17日>(土)

○午前は羽生。朝日杯将棋オープンを将棋連盟アプリでチェック。

○藤井五段の差し回しは、序盤からさりげなくポイントを稼いでいつの間にかリードを拡大している。本日も気づいたら羽生さんが悪くなっていた感あり。

○中盤以降は難解。どこかで羽生マジックが出るのかな、と思いつつ見ていたら不発。藤井五段は秒読みもしっかりしているのですね。見事な勝ちでした。

○その後、決勝戦では広瀬八段を下して優勝。「五段昇段後、全棋士参加棋戦に優勝すること」という昇段規定を満たして藤井六段に。中学生の六段は初めて。

○午後も羽生。NHKで平昌五輪男子フィギュア。

○理屈にはならないんだけれども、「羽生さんが負けるのなら、羽生君もあんまり期待しちゃあいけないな」などと考える。

○というか、昨日のショートプログラムで最高点、というニュースを聞いた時点で身体が震えた。それだけで十分にスゴイ。この上、五輪を連覇などとは強欲というものではないのか。

○と、そんな見方は凡人の発想であったようだ。羽生の金メダルに宇野の銀メダルまでついてきた。強欲もいいところで、これより上と言ったら1972年の札幌「日の丸飛行隊」しかない。

○「金」にあこがれる人は多いが、本気で追い求めている人は少ない。本当にゲットしてしまう人は、さらに希少だ。頂点を争っている人は、それだけでまばゆく、神々しく見える。

○ところで明日はフェブラリーステークス(G1)。案の定、「ゴールドドリーム」が一番人気になっている。そんな単純なことでいいのか!と怒りたくなるところだが、他に買うべき馬も思いつかないレース。ここはひとつ、上海馬券王先生のご判断に期待しましょうか。


<2月18日>(日)

○本日はいろんな経緯があって北九州市の小倉競馬場へ。午前のスターフライヤーで飛んでやってきました。この航空会社、私は好きです。

○北九州空港というのは、瀬戸内海に面しているのですね。あたしゃてっきり玄界灘に面しているのだと思ってました。こういう勘違いは現地に来ないと分からない。

○本日の北九州市はマラソンが行われておりまして、そうか、だから土曜日はホテルが取れなかったのか。しょうがないから、月曜日に休みを取って日曜に泊まることにしました。

○現地では当社OBのやまもとさんと合流。とっても久しぶりながら、あいかわらずお元気でありました。

○その後は当地にて痛飲。夜は小倉のアパホテルへ。昨日は2万円を超えていたというのに、今宵は5000円。とっても分かりやすいです。

○今宵は小平奈緒選手がスピードスケート500mで金メダルであったようで、何はともあれおめでとうございます。やはり昨日の羽生選手が日本選手全体にモメンタムをくれたような気がします。


<2月19日>(月)

○北九州市、あるある話のご紹介。

(1)九州特有の「甘い醤油」と本州の普通の醤油との違いは、山口県内に境目があるらしい。下関は完全に「甘い醤油」で、北九州市の文化圏内である。

――北九州市は、玄界灘と瀬戸内海の両方の海の幸が楽しめます。お得です。

(2)北九州市の中でも、八幡区は黒田藩であり、小倉区は小笠原藩である。

――豊前と筑前の間にひとつの市がまたがっているのですね。55年前の五市対等合併はつくづく壮挙というべきであります。

(3)合併の時にはいちばん貧乏だった小倉市が、地の利もあって今は一番恵まれている。

――小倉駅を持ってるのが強いですよねえ。小倉城もあるし、自衛隊駐屯地もあります。安全保障上の要地なのですな。かつては原爆の投下目標にされたことも・・・。

(4)内緒だけれども、北九州に行くときは福岡空港の方が便利だったりする。

――福岡空港の方が本数も多いし、地下鉄で移動して博多駅で乗りかえれば、わずか16分で小倉駅なんです。え?新幹線代がもったいないって?実は小倉駅から北九州空港まではバスで40分、700円なんですが、1時間に2本程度しかないんです。待ちきれなくてタクシーを使うと、30分で着くけど5000円ちょいかかってしまいます。ちなみに北九州空港は海上空港なんで、深夜も飛べるというのがウリです。

(5)北九州市では福岡市への対抗意識が強いけれども、福岡市側は北九州市のことが眼中にない。

――政令指定都市になったのも、北九州市の方が早かったんですよね。でも、相手は何しろ「ウチは東京、大阪と並ぶ日本の三大都市」だと思っているくらいですから。

(6)当地のごぼ天うどんはお勧めです。ところがコシの強い讃岐うどんが全国を席巻している中で、福岡式のやわらかい麺には逆風のようです。

――博多出身のタモリさんは、「麺にコシは要らない!」と言い張っているそうです。

(7)北九州市には競馬(小倉競馬)だけでなく、競輪場(小倉競輪)と競艇場(若松競艇)もあります。ついでにオートレースも近くの飯塚市にあります。

――若松競艇はなんと市営です。競輪は客が減っているけれども、競艇はわりといいらしいですよ。

(8)「住みたい田舎ベストランキング」の10万人以上の都市部門で北九州市が第1位に輝きました。一部には治安問題を指摘して、「修羅の国なのにとんでもない!」という声もあるようですが。

――高齢者には良い街じゃないかと思います。それから、よそ者に暖かいのは福岡県全体の美風じゃないかと思います。


○今日は緒方さんと会いました。コーヒーだけで政策や政局を語っているうちに2時間。あっという間でした。滅多に会わないのに、会うといつもこんな感じ。今宵の「正論大賞授賞式」がなければ、もうちょっと長居をしたかったですね。


<2月20日>(火)

○不思議なもので、オリンピックが始まってからは市場は安定に向かっているように見える。いや、結構なことであります。しかし今週末で五輪は終わる。その後の1週間は、いろんなことがありそうだ。

○2月28日にはFRBがハンフリー・ホーキンス報告書を提出し、パウエル新議長の議会証言が行われる。「お手並み拝見」とばかりに注目度は高い。変な発言が飛び出すと即座に市場に影響が出るだろう。

○ドイツのSPDが今日から3月2日まで、政権入りを問いかける党員投票を行う。3月4日頃には答えが出るだろう。答えがノーだと大連立も否定され、再選挙に向かうのではないか。総選挙から半年も政治空白なんだものねえ。

○3月4日はイタリア総選挙。これまた鬼が出るか蛇が出るか。五つ星運動、民主党、中道右派連合(フォルツァ・イタリアと北部同盟)の三極は、いずれも過半数を取れない見通し。どういう組み合わせになるんですかねえ。

○中国の全人代は3月5日から。これまた見所はたくさんありそう。

○中東もきな臭くなっている。まあ、あの人たちは如何にも冬季五輪は見ていなさそうだし。

○逆に言うと、今週はまだ五輪に熱中していても許されるらしい。それはそれで結構なことである。さて、来週はどうなりますか。


<2月21日>(水)

○経済同友会時代の出向者仲間の会。往時から既に20年以上が経過している。その昔は、「今年も1人の物故者もなく・・・」という挨拶が恒例のギャグになっていたのだが、いよいよ古希の仲間まで誕生し、そろそろ洒落にならなくなってきた。決まり文句を、「今年も1人の物故者も認知症もなく・・・」に変えたらどうかという声もちらほら。

○会場は神田神保町の中華料理。いまどき食べ放題、飲み放題で3000円台というお財布に優しい価格。味も悪くない。さすがは元・中国人留学生たちの街である。お店の場所は、予約がとりにくくなると困るので、魯迅ゆかりの内山書店の近くとだけ書いておこう。

○定刻である午後6時半にはほとんどの仲間が集まった。昔はもっと皆さん忙しかったんだよねえ。完全リタイアの人もちょっとずつ増えるので、そのうちもっと早い時間から集まるようになるのかもね。最近のOB会は午後5時スタートなんてのがめずらしくはないらしい。

○こんな具合に、仲間が少しずつ年を取っていくのは楽しい光景である。年1回ペースで、果たしてあと何年続くのか。平均寿命は延びているからねえ。とりあえず20年くらいはいけますかね。

○ところで会合前に、久しぶりに神田の古本屋街を歩いてみたら、こんなご時勢にもかかわらず、思ったほど寂れてはいないのですね。考えてみれば、日本でここが唯一の古書の集積地。何でもかんでもネットとデジタルになる時代といえども、まだまだ世の中のお役に立ってます。ちょっと清々しい光景に見えました。

○古いものが新しい時代に生き残っていくためには、自分の中の若さを刺激していかなければならない。どうやったらそれが可能になるのだろうか。やっぱり少しは冒険しなきゃあねえ。「人生逃げ切り」なんてことを考えてちゃいけません。







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編集者敬白





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by Kanbei (Tatsuhiko Yoshizaki)