●かんべえの不規則発言



2019年10月 






<10月17日>(木)

○富山県射水市の商工会会員大会の講演会に呼ばれて富山へ。

○射水市とは、2005年に旧射水郡(小杉町、大門町、下村、大島町)全体と、新湊市が町村合併して誕生した。そうか、新湊市はもうなくなっていたのか、ということに今頃になって気づく。5市町村が合同しているのだから、その過程にはいろいろあったはずであるが、商工会は大所帯で和気あいあいという感じであった。

○会場となったのは大門総合会館。当地は正力松太郎氏の出身地で、「正力・小林記念館」というものがついている。現在の読売新聞を築いたコンビである。昔から富山は読売の購読者が多い。ウチの実家など、父母揃って阪神タイガースファンなのに、新聞はずっと読売であった。たぶん産経新聞の購読者は非常に少ないと思う。。

○今回の出張は、北陸新幹線が止まっているから全日空で。もちろん満席。1日4便しかないので、これではとても代替手段にはなりそうもない。復旧するまでどうするんだろう。上越新幹線経由のルートがあるらしいが、乗り換えの時間調整に難があるとのこと。あるいは米原経由か。

○新幹線が止まると、観光には直接影響が出るだろう。ラグビー観戦で長期滞在中の人たちはどうしているのだろう。そういえばニュージーランドのラグビーファンは、プール戦はどうでもよくて、トーナメントになってから応援に力が入るのだそうだ。ということは、キウイたちはこれから訪日するのかな。サッカーで言えばブラジルみたいな人たちである。

○さて、台風19号の影響はどの程度広がるのか。明日発表予定の内閣府「月例経済報告」がどう書くかが気になるところです。


<10月19日>(土)

○英国議会で審議が始まったようである。英国議会が土曜日に審議をやるのは、フォークランド紛争以来のことなのだそうだ。つまりは国難で、完全に土俵に足がかかった状態。本日中に、EU離脱法案が通りますかどうか。EU理事会は、満場一致で通してくれたのですが。

○これが通ると、ボリス・ジョンソン首相が「どんなもんだい」と胸を張るのがちょっと面白くはないが、またまた否決ということになると皆さんが「あ〜あ」ということになってしまう。それも大概、疲れるので、そろそろケリをつけてほしいところ。2016年6月の国民投票から3年半もたつのだから。

○とはいうものの、こういう「同調圧力」が通用するようならば、こんなに長く揉めるはずもなかったのである。議員さんたちも、いろんなご事情を抱えてまあ、簡単にはいかないのであろう。明日の朝になればわかることなので、今夜のところは早めに休むに限ります。

○本日、イングランドは豪州を撃破し、アイルランドはニュージーランドにまるで歯が立たなかった。さあ、英連邦の明日はどっちだ。


<10月21日>(月)

○興奮の夜から一夜たって、今宵はラグビーの試合がない。日本シリーズはもとより眼中にない。もっともこれから先のベストフォーは、この1か月の間についつい目が肥えてしまったワシらに、眼福のひとときをもたらしてくれるであろう。大英帝国の衣鉢を継ぐ4カ国だけが残りましたが、ここはまあ、優勝はオールブラックスでしょうな。

○その昔、1996年にワシが初めてニュージーランドに行ったとき、日本NZ経済人会議の晩餐会スピーカーは、元オールブラックスキャプテンで、当時は同国最大の林業会社、カーター・ホルト・ハーヴェイ会長を務めていたウィルソン・ウィナレー氏でした。そのときのスピーチは、最初は会場全体を大いに笑わせ、経営とスポーツの類似性について皆がほほう、と感じるようなことを言って、最後は深い感動とともに終わる、というお手本のような内容で、長井鞠子さんの通訳の妙もあって、深く心に残ったものでありました。

○いま、ウィキを見たら、ウィナレー氏は2012年に亡くなっていたようであります。今さらながら合掌。なんとオールブラックスを引退した後は、ハーバード大でMBAを取得していたのですな。そしてビジネスの道を歩んだ。「サー」の称号も得ている。これぞラガーマン。悪いけど、野球選手やサッカー選手ではこういうことは起きないと思いますぞ。

○さて、ラグビー界の新しいランキングはこちらをご参照。


1 (1) ニュージーランド 92.47

2 (3) イングランド 89.74

3 (2) ウェールズ 89.37

4 (5) 南アフリカ 88.55

5 (4) アイルランド 84.45

6 (6) オーストラリア 81.90

7 (8) フランス 80.88

8 (7) 日本 79.28

9 (9) スコットランド 79.23

10 (10) アルゼンチン 78.31


○すごいじゃないですか。ブレイブ・ブロッサムズは8位です。狙った通り、ではありませぬか。これより上を目指すときは、また別の試みが必要といえましょう。お疲れ様でした。


敗れども 誰か咎めん 散る桜 ベストエイトで 去りぬ君らを


<10月22日>(火)

○本日は祝日なれど、文化放送の仕事があるので雨の中を浜松町へ。火曜日の朝の恒例行事として、いつも通りにくにまるさんとの掛け合いを演じる。本日のネタは「即位礼外交」。今週、日本を訪れている海外の首脳は恐るべき数にのぼる。外交は、ときには「量」が重要なことがある。

○お昼は、古いお付き合いの為替アナリストのYさんと。これだけドル円レートが動かない時期が続くと、FXも大変ですなあ、などと。英国のEU離脱tというネタもいいかげん飽きられている感があって、仮に今月末にNo Deal Brexitになったとしても、ポンドはもうそれほど売られないのではないかなあ。

○FXの歴史は金融ビッグバンがあった1998年に始まるのだそうで、当溜池通信とほぼ一緒なのだそうだ。思えば1990年代の円はとっても強い通貨であった。ミスター円と呼ばれた財務長官もいたものであった。往時に比べれば、世の中はずいぶん変わってしまったが、われわれはそれだけ長い時間を生き伸びてきたことになる。もうちょっとだけ、頑張りましょうか。

○この間にも即位礼正殿の儀は滞りなく行われたようで、何はともあれである。こういうときの報道機関が、ついつい当たり障りのない発言、もっと言えば歯が浮くような物言いに終始するのは、こういう時の常であります。皇室について、オリジナルでクリエイティブな発言をすることはなかなかに難しいものなのであります。

○世の中の左の人たちは、皇室なんてどうでもいいやと思っている。そして右の人たちは、皇室に対していろんな思い入れがあって、それと同時にいろんな注文も持っている。両者の熱量には差があるから、両者の間を取ろうとすると真ん中よりも右になってしまう。まあ、それは自然なことわりというものでしょう。

○それにしても今日は寒かった。明日は晴れるそうですが、そうであってほしいものです。








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編集者敬白





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by Kanbei (Tatsuhiko Yoshizaki)