●かんべえの不規則発言



2021年11月 






<11月1日>(月)

○選挙速報を見ながらの感想。あ、もちろん見ているのはNHKですよ。

○その@。熱量が乏しい選挙だったなあ、ということ。投票率はたぶん前2回(17年53.7%、14年52.7%)と大差ない感じ。明確な争点がなかったし、岸田首相は支持が低いけど、不支持も低いタイプ。追い風もなければ、逆風もなかった。そもそも総選挙よりも、皇室ネタの方が世間の関心を集めていましたからね。

○そのA。ベテラン議員にとってツラい選挙でありました。甘利明さん、石原伸晃さん、小沢一郎さん、中村喜四郎さん、野田毅さんと、いろいろありますなあ。なにしろもう令和であるし、ポストコロナでありますし。中選挙区制時代から続く選挙組織は、さすがに金属疲労が進んでいたのかもしれません。

○そのB。自民党は維新に食われましたなあ。そうでなくても忌避感があったところ、維新が「改革志向の都市住民」の受け皿になったようです。それにしても大阪府は19選挙区中、自民と立民が全滅になりかねない。凄すぎる。

○そのC。なんだかんだいって、自民党が単独過半数を上回るとのこと。そうでなくても、無所属議員というバッファーがありますから、どのみち楽勝なんですけど。ほれ、柿沢さん、細野さん、平沼さん、田野瀬さん、西野さんなど、追加公認できる人がいっぱいいるじゃないですか。あたしゃ浅尾慶一郎さんが心配です。

○そのD。野党協力は本当に成功したんでしょうか。あれは単にお金が無くなった共産党が、恩着せがましく候補者を減らしているだけなんじゃないかなあ。立憲民主党は、絶対に政権を取れない政党になりつつあるような気がしています。まあ、ワシが心配することじゃないわな。

○無所属で突っ張って、勝った人がいっぱいいる感じ。大分1区の吉良州司さん、福岡9区の緒方林太郎さん、おめでとうございます。愛媛4区の桜内文城さんは届かなかったか。お疲れさまでした。あとは北神圭朗さん、頑張ってください。

○さて、そろそろ寝るとしますか。競馬の予想は当たらないんですが、選挙の予想はわりといい線行っている感じです。(0:00am)

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○いつもの溜池通信の手口でありますが、比例代表の得票数の一覧表を作ってみました。いつものことですが、こうしてみると各政党の真の実力が見えてきます。


  2021年
衆院選
2017年
衆院選
2014年
衆院選
2012年
衆院選
2009年
衆院選
2005年
衆院選
 
自民党 19,914,883 34.66 18,555,717 33.28 17,658,916 33.11 16,623,542 27.62 18,810,217 26.73 25,887,798 34.96 自民党
公明党 7,114,282 12.38 6,977,712 12.51 7,314,236 13.71 7,116,265 11.82 8,054,007 11.45 8,987,620 14.78 公明党
(希望の党)     9,677,524 17.36 9,775,991 18.33 9,628,483 16.00 29,844,799 42.41 21,036,425 37.39 民主党
立憲民主 11,492,115 20.00 11,084,890 19.88                  
共産党 4,166,076 7.25 4,404,081 7.90 6,062,962 11.37 3,689,988 6.13 4,943,886 7.03 4,919,187 7.76 共産党
社民党 1,018,588 1.77 940,823 1.69 1,314,441 2.46 1,420,928 2.36 3,006,160 4.27 3,719,522 5.12 社民党
国民民主 2,593,375 4.51     5,245,586 8.72 3,005,199 4.27   みんなの党
維新の会 8,050,830 14.01 3,387,597 6.08 8,382,699 15.72 12,262,144 20.38      
れいわ 2,215,648 3.86                      
その他 900,181 1.57 729,207 1.31 2,825,182 5.30 4,192,952 6.97 2,705,987 3.85 3,260,517   その他
合計 57,465,978 100.00 55,757,551 100.00 53,334,427 100.00 60,179,888 100.00 70,370,255 100.00 67,811,069 100.00 合計
投票率 55.93   53.68   52.66   59.22   69.28   67.51    




(1)自民党はなんと1991万票を獲得しました。4年前にぼろ勝ちしたときから、さらに130万票も増えている。過去には2005年の優勢選挙の時に、2588万票というお化けのような数値がありますが、これは投票率67%という追い風参考記録。近年のように50%台の渋い投票率では、これは望外の数字というもの。この結果、自民党は比例代表で72議席を獲得しました。70台を超えるのは2005年以来のこと。

ひとつにはこの4年間で若い有権者が増えていること(若者は自民党支持)、それからトヨタ労組の動向がプラスに働いた可能性があります。東海地区だけで28万票増えていますからね(223万票→251万票)。小選挙区では接戦をしぶとく拾って勝った印象がありますが、比例区を見ると自民ブランドは全体の35%近くを得票している、という点に驚きます。

(2)前回、700万票を割り込んでたぶん焦っていたはずの公明党は、しっかり700万票の大台に乗せてきました。たぶん、この日のために準備をしてきたのでしょう。北陸以外のブロックでは全て二桁%の得票で、この政党が自民党と連立している効果は絶大なものがあります。

(3)問題は立憲民主党。前回とほぼ同じ1100万票ですが、前回の立民は希望の党から分離した直後で、衆議院議員だけの小さな政党でした。それに参院民主が合流し、国民民主からも一部が合流し、昨年には大きな立憲民主党となったはずなのです。それが全然増えてないということは、同党にとってショッキングな結果でしょう。つまり野党協力によって小選挙区ではプラスがあったけど、比例代表ではその分、ブランドイメージを棄損している。つまり「共産と組む立民は嫌」という反応を招いてしまった。その結果、比例の議席は公示前の62から39へと大幅減でした。

(4)共産党はゆっくりと票数を減らし続けています。社民党も似たようなものです。こういう政党とは、関わり合いにならないほうが得策でしょう。そんな中で、突然、220万票を超えちゃったれいわ新選組は、お化けのような存在に見えますな。

(5)今回の台風の目は日本維新の会でした。800万票というと驚きますが、以前に「はしもっちゃん」がトップに立っていた時期はもっとすごかったんです。今回の維新は、「反自民の保守層」で、「改革志向の都市住民」の受け皿になったようです。近畿地方においては圧倒的な存在(318万票=33.9%の得票)ですが、東京や関東、東海、北陸でも2ケタ台を確保しているからたいしたものです。


○毎度のことですが、このデータを作るためには各ブロックごとの数字をエクセルシートに打ち込む、という面倒な作業が必要です。上記は今朝の時点の朝日新聞社のサイトから取りましたが、たぶん時間とともに修正が入るので、後日、またデータを更新しておこうと思います。まあ、それでもだいたいのトレンドは掴めると思います。ご参考まで。


<11月2日>(火)

○今回の総選挙は事前の予測が思い切り外れた。この記事によれば、TV各局の選挙特番が午後8時に行った予想はこんな感じであった。


日テレ(NNN)  自民 238   立民 114
テレ朝(ANN)  自民 243   立民 113
TBS(JNN)    自民 239   立民 115
テレ東(TXN)  自民 240   立民 110
フジ(FNN)    自民 230   立民 130
NHK     自民 212〜253  立民 99〜141

結果       自民 261   立民 96


○うーん、恥ずかしい。なぜこんなに外れてしまったのか。

○出口調査で、本当のことを言ってもらえなくなったという説がある。もちろんメディア側はそんなことは百も承知で、元データに「補正」をかける。例えば、「答える必要はない」と言って断った人は、共産党に入れたとみる、みたいなノウハウがいっぱいある。

○が、これだけ一斉に外れたということは、何か別の理由があるのだろう。今回、小選挙区の4割が激戦で、午前1時を過ぎてから自民党の勝利が相次いだようである。加えて比例区の票も大差であったために、「朝起きてみたらビックリ」の結果になっていた。結局、自民党は2人を追加公認し、単独で「絶対安全多数」の261議席に手が届いた。加えて、ほかにも静岡県の細野豪志氏など、もう少し落ち着いたら入党してもらえる議員さんが数名いらっしゃいます。11月10日頃に発足する第2次岸田内閣は、安定政権となりそうです。

○そこでふと思い出したのだが、『世論調査と政治』(吉田貴文、講談社+α新書)という本である。朝日新聞記者で世論調査のプロフェッショナル、吉田氏が書いたものだ。2008年、まだ民主党が政権を取る前に出た本だが、こんなくだりがあった。(P188)


RDDは固定電話を使わない20代、30代の若い世代の回答を得られない欠点があるが、選挙に関する限り、若年層はもともと投票に行く人が少なく、調査で回答が得られなくてもさほどの影響はない。いましばらくはRDDでいけるというのが関係者の見立てである。


○ウチも今どき固定電話があって、電話帳にも載せているから結構な頻度でRDDの世論調査が懸かってくる。答えずに、切っちゃうことが多いですけどね。この本が出てから13年が経過して、いよいよRDDが通じなくなったか、と思えばなるほどと思えてくる。やっぱり時代が変わっているのだよ。

○世論調査というものに関心を持ち続けて幾星霜。「いつかそうなるよ」と言っていた日がとうとうやってきた。そうだと考えれば、次は別の手段を考えるしかない。アメリカでトランプ現象が起きて、「世論調査が当たらない!」ことが発覚したのは5年も前のこと。日本もちょっとずつ、そういう時代に突入しつつあるらしい。


<11月3日>(水)

○日本の選挙が一段落したら、今度はアメリカの選挙の番である。今年は大統領選挙と中間選挙に挟まれた「オフ・イヤー」。それでもNY市長選挙のように、この年のサイクルで行われるものもある。

○中でも注目されるのはヴァージニア州知事選挙である。昨日の『モーサテ』、「今日の経済視点」でも取り上げたけど、案の定、民主党のテリー・マコーリフが負けて共和党のグレン・ヤンキンが勝利した。VA州は昨年、バイデンさんがトランプさんを10p差で破った州である。それが1年後にひっくり返るのだから、これはもう民主党にとっては一大事と言えよう。皆の者、2022年11月8日の中間選挙まではあっという間だぞ!

○VA州はもともと南部の州である。大統領選挙では1968年から2004年まで、連続して共和党が勝ってきた典型的レッドステーツだった。ところが北部にハイテク産業の集積地ができてきて、じょじょにインテリの都市住民が増えてきた。2008年にオバマが出てからは民主党が勝つようになり、以来、民主党が4連勝して今日に至っている。それでも2017年には、白人至上主義者によるシャーロッツビル暴動事件が起きたように、いかにも保守的なきな臭い部分も残っている。そういう意味では、ブルーステーツではなく、パープルステーツと見るべきなのであろう。

○さて、普通だったら勝ち目のない共和党は、どうやってこの戦いを制したのか。マコーリフは民主党の大物であり、14年から18年にもVA州知事を務め、クリントン夫妻とはツーカーの仲であり、3か月前には絶対安全圏に居た。しかるにオフ・イヤー選挙は油断大敵なのである。こういう年には民主党支持者は家で寝ていることが多く、それでも共和党支持者は律儀に投票に行くのである。そしてバイデン政権の支持率は低く、ガソリン価格は1ガロン3ドルを超えており、議会では本年度予算と2つのインフラ投資法案が宙に浮いている。悪いのは民主党内の対立である。

○実業界出身のヤンキン候補は、教育を主戦場とした。分かりやすくいってしまえば、「VA州の学校では、こんなに危険な人種教育やLGBTQ教育が行われているぞ!」と問題提起したのである。たぶんにあることないことを言ったようなのだが、これが有権者に刺さった。日本でも幼稚園で「SDGsやジェンダー」を教えるのが当世風らしいが、そのうち維新の会あたりが似たようなアンチ・キャンペーンを始めるかもしれない。

○もうひとつ、ヤンキン候補が腐心したのはトランプさんとの距離感である。VA州にもトランプ支持者は多いので、もちろん彼らの応援は欲しい。ただしトランプ嫌いも多いので、深入りはしたくない。トランプさんとしては、応援の押し売りをしたかったようなのだが、それでは民主党に逆利用されかねない。フグは食いたいけど、命は惜しいのだ。そこでつかず離れず、”Trump Lite”という作戦を採った。

○VA州知事選挙では、この作戦が成功したようだ。他の共和党議員たちは、今ごろ一斉に「そうか!この手があったのか!」と手ぐすねを引いているはずだ。つまりは「トランプ抜きのトランプ路線」作戦である。トランプ御大とは距離を取りながら、トランプ流の文化戦争を仕掛けるのである。

○逆に民主党側は戦略の練り直しを迫られよう。2020年選挙は「反トランプ」で勝つことができたが、来年の中間選挙はさすがにそうはいかない。むしろ「反バイデン」の方が勢いを得るかもしれない。来年のために何ができるか。とりあえずは黒人有権者を鼓舞するような政策を打って出ることでしょうか。その前に、議会は予算を通さねばなりませんな。


<11月4日>(木)

「#変えよう」をスローガンにして総選挙を戦ってきた政党が、今度は「党の代表を変えよう」とあいなった。まあ、枝野さんは「政権選択選挙だ」と言ってて負けたんだから、そりゃあ辞めるべきでしょう。次の政権交代のチャンスは当分先になるのだから。そこへ今度は、「党名も変えよう」という声が出てくるところに、この政党の病いの深さがある。それって何回目だよ。自民党に向かって、「看板だけ変えてもダメ」とか、あんたたち言ってなかったか。

○前にも何度か書いたけど、英国の二大政党制で野党(Opposition)と呼んでもらえるのは、以前は与党であった野党だけである。ベンチから「ピッチャー交代!」を告げられた投手は、プライドをずたずたにされながらマウンドを降りる。ベンチでグラブを投げつけたりするかもしれないが、実はその瞬間こそが最大の学習機会なのである。その反省の機会を得て教訓をつかみ取った者だけが、次の登板機会を得る。

○せっかく3年間の与党体験を得た民主党は、ボコボコに叩かれて嫌になったのか、その後はバラバラになってしまった。一部は自民党に合流し、名前を変えた後で今度は分裂し、今では見る影もない小さな野党になっている。これでは「政権交代が可能な二大政党制」など夢のまた夢だ。せっかく日本に誕生したOpposition Partyは雲散霧消してしまった。彼らの経験値は無駄になったのである。

○これは与党にとっても不幸なことである。弱い野党は与党をもダメにする。これから先の岸田内閣は、いったいどこに緊張感を求めたらいいのか。下手をすれば、「新しい資本主義とは何ぞや」みたいな無意味な議論にうつつを抜かして、何もしないままに時が過ぎる政権になってしまうぞ。それでは日本国にとっての損失となってしまう。

○目先の話を言うと、立憲民主党は来週の特別国会(11/10-12?)では、首班指名で枝野氏の名前を書くのだろう。それが終わったら、代表選挙入りとなる。自民党とは違って、地方議員や「公認候補者」も投票権がある。この選挙、10日以上という規定らしいが、そんなに時間をとるわけにはいくまい。いいとこ11月20or21日には決めるべきだろう。でもって、22日くらいからは臨時国会召集となる。補正予算を通さなければなりませんからね。

○立憲民主党については、「代表選の前に党が割れてしまうのではないか」との声も絶えない。党を割るには、リーダーとか理念とか深い怨念とか、それなりのエネルギーが必要になるはずだが、そんなものがあるのだろうか。「小池都知事がまた何か仕掛けてくれないだろうか?」「国民民主党で受け入れてもらえないか?」みたいな他力本願は、この際、忘れた方がいい。

○今いる場所で我慢する。褒めてくれる人が居なくても、逆風に耐える。それでこそ、「変えよう」という訴えが重みを増すはずである。無所属で突っ張り通して、国会に帰ってきたこの人たちにはそれがあった。よく見るとこの5人のうち、4人までがワシがよく知っている人なんだよな。


<11月5日>(金)

○今回の総選挙、あまりにも事前の予測が外れたので、NHKが懺悔を行っている。まあ、当然だな。ここまでひどい外れ方はちょっと記憶にない。


●衆議院選挙 NHKの予測はなぜ外れたのか


○この記事によると、NHKは全国4000か所で出口調査を行い、53万4000人に尋ね、うち63.4%の33万8000人から回答を得たという。こんな人海戦術が可能なのは、もちろん公共放送のNHKならではのことであろう。これだけの労力をかけてなおかつ外れました、というのでは受信料を徴収している手前、カッコがつかない。

○比例代表は予測通りで、小選挙区が大きく外れたと言っている。自民党の結果(189議席)は予測の最大値(180議席)を超え、立憲民主党の結果(57議席)は予測の最小値(63議席)に及ばなかった。ここまで外れると、出口調査で皆が本当のことを言ってくれなかったのではないかと思えてくる。

○しかるにNHKは、当日の出口調査だけではなく、期日前投票のデータも勘案した、と言っている。選挙の序盤は与党が優勢だったが、中盤から野党が勢いを持ち、投票日が近付くにつれてその傾向が強くなっていたようにみえた、というのはワシ的にも実感していたところである。トレンドは見えていた、ということになる。だったら、なぜここまで外れるのか。

○投票日の直前になって自民党が組織の引き締めを図ったことが、大逆転につながったのではないか、とこの記事は推測している。しかしそんなことで、ここまで差がつきますかね。NHKが外した27選挙区のうち、自民党が21勝、立憲民主が6勝しているらしい。なんでここまで差がつくんだ。「勝ちに不思議の勝ちあり」ということなんだろうか。

○今回の総選挙では、自民党支持者は突然、出口調査に答えてくれなくなり、野党支持者は積極的に答えてくれるようになったのだろうか。そうなる理由も釈然としないのだが、日本にも「トランプ的」現象が起きているのかもしれない。ただし岸田さんは、全然トランプ的ではないわなあ。答えはなおも霧の中です。


<11月6日>(土)

○さらに「謎解き」を続けてみる。

○今回の総選挙における自民党勝利は、若年層の投票行動によるもの、というのが当不規則発言の仮説である。これはまあ、状況証拠みたいなもので、確かな証拠があるわけではない。今の社会の意識変化調査みたいなものがどこかにないかなあ、と思ったら、三浦展さんから『大下流社会』(光文社新書)を頂戴していたことを思い出した。2005年の『下流社会』の大ヒットから幾星霜、とうとう日本全体が下流になってしまった、という実も蓋もない(それこそが三浦流なのだが)ことを書いた本である。

○三浦さんのことを、パルコの『アクロス』編集長時代(80年代)から知っている者としては、本書におけるあいかわらずの三浦節がなんとも心地よい。いや、ところどころ「ここは学術的にいかがなものか」とか、「それは偏見が過ぎますよ」などと突っ込みたいところも出てくるのであるが、それ以上に得るところが大きいと感じる本である。

○まずいろんな意識調査を比較検討していくと、「中流という概念がもう古くなっている」。若い世代に階層意識を聞いても「わからない」と答える人が増えている。強いて言えば、中流らしさの条件とは、大学を出ている、正社員である、30代で結婚している、といった辺りが中流の条件なのだろう。そして上流は上流のままだが、中流は下流化している。もしくは「デフレ中流」「ニセ中流」となっている。

○それから生き方の問題として、「快志向」(毎日楽しく)、「愛志向」(なごやかに)、「利志向」(豊かな生活を)、「正志向」(世の中をよくする)と言った分類をすると、「正志向」がなんと3%しかない。もともと低かったのだが、特に中高年で「世の中をよくしたい」という気持ちが低下している。これはまあ、なんとなくわかる。地球環境問題に関して、グレタ・トゥーンベリさんのような日本人はあまり出てきそうにない。

○若い世代は自民支持・安倍政権支持といわれているが、かならずしもそうではない。評価する人は他の世代と大差ないが、評価しない人が少ないから、結果的に支持が多いように見える。以下、「高年収の若い男性は安倍評価が高い」「高学歴女性は安倍評価が低い」「男性一人暮らしでは評価が高いが、シングルマザーでは低い」「相続する資産が多い人は評価が高い」など、いかにも、といった結果が続く。

○ここの部分の指摘が面白かったが、「若い人たちは批判ばっかりする奴はウザい」と感じている、というか、批判すること自体が嫌いである。「コミュ障と呼ばれないためには、野党的なふるまいをしないように気をつけねばならない」のだそうだ。確かに野党や一部メディアの「モリカケ桜攻撃」に対して、いい加減にせえや、と感じている人は少なくないように思える。

○安倍政権を支持する人は「利志向」が強く、評価しない人は「正志向」が強いのだそうだ。それもさもありなんで、安倍首相の虚偽答弁を野党がいくら攻撃しても、さほど打撃にならなかった。そもそも日本全体で「正志向」が低いのだから仕方がない。

○ただし安倍支持者の中でも、上中流(エリート層)は愛国的・復古的・排外的ではない(ここで三浦氏は胸をなでおろす)。これに対し、愛国主義的(いわゆるネトウヨ的)な言辞を吐くコメンテーターたちは、いわば下流の安倍支持者御用達ということになる。・・・・・だからと言って、ここに『ゴーマニズム宣言』の影響がある、というのは、いささか小林よしのり氏への買いかぶりが過ぎるのではないですか、三浦さん。

○こうして浮かび上がってくる現代社会像は、醜悪なものにも思えるが、一方で愛すべきわれらが日本社会、やっぱこうだよね、という気もする。今回の選挙についていえば、たぶん若い世代は「野党嫌い」である。もっと言えば、他人の「正志向」をうさんくさいと感じている。その点、自民党はもともとが堂々たる「利志向」であり、「快志向」である。いわば日本人のホンネを直視して、有権者に実利を与えることを優先してきた政党である。だからこそ、長らく与党であり続けることができたのだろう。

○この構図は、たぶんにアメリカ政治においても「共和党の利志向」「民主党の正志向」という形で当てはまると思う。日本の場合、正志向自体が低いので、政治はどうしても保守が強くなる。ジェンダーなどの問題が遅れているのも、たぶんにそこに原因があるのだろう。逆にアメリカは、マイノリティが様々な形で「正義」を叫ばなければならない社会である。井上達夫教授が言う通り、「リベラルとは正義のこと」なのである。

○ということで、本書「大下流社会」からは、今回の総選挙の謎解きとまではいかないまでも、傍証のようなものが得られたような気がしております。


<11月7日>(日)

○朝、寝ぼけた状態でいたら、上海馬券王先生とオバゼキ先生からあいついでLINEとMessengerが入る。ブリーダーズカップでオルフェーヴルの子どもが勝ったぞと。お二人とも興奮気味なのだが、観ておらんぞよ、そんなもの。

○そういえば小幡先生は、昨日こんな記事を書いていたのであった。凱旋門賞ではなく、ブリーダーズカップこそが世界最高峰なのだと。そのG1レース、BCF&Mターフでラヴズオンリーユーが勝つのはまあ、わからんではない。しかるにBCディスタフを勝ったマルシュロレーヌって、そんなに強い馬じゃないやん。大井や門別とかで走っておるぞ。それがアメリカでダートのG1を勝ってしまうとは。ダートの牝馬なら、もっと強い馬がおるのではないか。

○やはり日本の馬は、とてつもなく強くなっているのであろう。これは参戦を決断した矢作調教師の功績である。帰ってきたら2週間の隔離、という条件を覚悟で、ラヴズオンリーユーと一緒に渡米した川田将雅騎手も偉いものである。いやー、日本の競馬界にとってはすごい日であったのでした。

○で、ワシは昨日今日と、プロ野球のクライマックスシリーズを見ている。阪神タイガースは上半期のお祭り騒ぎの頃とは別物で、下半期はとにかくバランスの悪いチームになっていておる。巨人は昨日、ウィーラーが送りバント決めてから調子に乗ってしまい、どうにも止められない。逆にタイガースは守備の乱れもあって、ずるずると後退するパターン。ああ、野球を見るとは、こんなにも辛いことであったか。

○そこで野球を見ながら、アルゼンチン共和国杯(G2)に手を出す。オルフェーヴルの子供、オーソリティから3頭に流したところ、マイネルウィルトスが来てくれた。ああ、小さくても勝ちは全てを癒してくれる。ただし福島競馬場のフルーツラインカップでは、わが出資馬であるファビュラスギフトが最後方で、残念ながらこれが最後のレースとなったようである。なんとか繁殖牝馬入りしてくれるといいのだが。

○さて、重苦しい野球をやっと見終わる。クライマックスシリーズというのは、本来が蛇足の存在だと思うのだが、延長戦なしで同点はホームが勝ちだとか、微妙なルールが妙に面白かったりする。今年の阪神は勝てないようになっておったな。まあ、それは仕方がない。

○この不規則発言、本来は昨日までの話をアメリカ政治につないでいくつもりだったのだが、それはまあ、先にとっておきましょう。明日の朝にはこんなところに登場します。


●三宅民夫のマイあさ! 6時台後半 マイ!Biz「ピンチ!バイデン政権」 吉崎達彦 [NHKラジオ第1] 2021年11月08日 午前6:40 ~ 午前6:55 (15分)


<11月8日>(月)

〇BSフジの「プライムニュース」に林芳正さんが出ている(外相?林芳正氏生出演 対米中韓政策で独自論 次期総理への道筋とは)。明後日発足予定の第2次岸田内閣で、外務大臣に就任予定とのことである。

〇つくづくすごいことだなあ、と感じるところである。昨年9月8日、林芳正さんのパーティーで「日本外交の中期展望」というセミナーがあって、宮本雄二元中国大使と不肖かんべえがパネリストを務めて、米中関係と日本の立ち位置、みたいな話をしたのでありました。ところがその日は、昨年の自民党総裁選の公示日だったので、出陣したばかりの岸田文雄氏がやってきて挨拶されたのである。

〇当日、お集りの皆さまから見れば、ああ、これで岸田さんが首相になって、林さんが外務大臣になればなあ、という図柄が浮かんだのではないかと思う。実際には岸田さんは菅義偉さんにまるで歯が立たず、ワシなども、うーむ、やっぱり現実の壁は厚いか、世の中そう簡単にはいかんわなあ、などと感じたものであった。

〇ところが、それから1年2カ月後、岸田首相に林外相というコンビが成立しそうである。それというのも、甘利幹事長が小選挙区で落選してしまったので茂木外相が幹事長になり、そこに林さんが玉突き人事で空いた外相ポストに収まる、という不思議な偶然が重なったからである。

〇まったく世の中はわからない。政治の世界はNever say never. BSフジを見ながら、そんなことを思い浮かべる夜である。


<11月9日>(火)

〇アメリカのVA州知事選挙でなんで民主党が負けたのか、という議論を追いかけていて、"Wokeness"という言葉を知りました。"Wake"(起きる)の過去形なので、「目覚めた人」みたいな意味になります。つまりジェンダーなり、人種差別なり、気候変動なり、世の中の崇高な価値観に目覚めてしまった人たちのことであり、日本語でぴったりな言葉を探せば「意識高い系」ということになる。

〇で、この「意識高い系」の人たちが出しゃばって、「キャンセル・カルチャー」とか、「クリティカル・レイス・セオリー」を振りかざしたりするから、普通の人が引いてしまって民主党が負けてしまうんじゃないか、無党派層が共和党側に行ってしまうんじゃないか、と。特に"Defund the Police"なんていうのは、明らかにやり過ぎでありますわな。

〇この"Wokeness"批判をやっているのが、懐かしやジェームズ・カーヴィルである。1992年のビル・クリントンの選挙を成功させた天才選挙参謀である。彼はまさしく「庶民の味方」なので、今の若い民主党の「進歩派」たちがまったく理解できない。でもって、AOCことアレクサンドリア・オカシオ=コルテス女史などに「Wokenessなんてことを言っているのはオジンだけよっ!」と噛みつかれている。いとをかし。

〇そうは言っても、AOCなどの民主党進歩派は順調に敗北を続けている。先週のVA州知事選挙の結果を見て、下院は慌ててBIB法案(Bipartisan Infrastructure Bill=モノ中心のインフラ法案=1.0兆ドル)を通したけれども、進歩派が目指していたBBB法案(Build Back Better=ヒト中心のインフラ法案)は3.5兆ドルを1.75兆ドルに値切ったうえで、さらに成立のめどが立っていない。下手すればこのまま立ち枯れですな。

〇そりゃあ、そのはずで、人類の歴史の中で「ナイーヴな意識高い系」の人たちが成功したなんて話は聞いたことがない。自分たちが正しいと思うことをやりたい人たちは、あんまりいい目は見ないのが当たり前であろう。ましてそれが政治の世界であったとすれば。ジェームズ・カービルのようなベテランは、「今どきの若い連中は政治を分かってない!」と言って嘆くだろうが、それこそが人類の歴史が繰り返してきたことでもある。

〇似たような構造が日本の立憲民主党にもあるのではないか。たぶんあの政党のコアな人たちは、ジェンダーなり年金問題なりLGBTQなりには関心はあるけれども、普通の人にとって最も重要な経済政策みたいなことに関心がない。その証拠に、ワシが以前にあの政党の経済政策調査会に呼ばれてみたら、主要メンバーが江田憲司さん以下、ほとんど「みんなの党」の出身者だった、なんて笑えない現象がある。そりゃあ、天下取れないっすよ。

〇かたや自民党と公明党は、18歳以下へ一人10万円を配るべきかどうか、で揉めている。美しい光景ではないが、来年の参議院選挙を考えれば、こっちの方がはるかに賢いと言えよう。ジェームズ・カーヴィルであれば、きっとわかってくれると思う。


<11月11日>(木)

〇米中が気候変動で共同宣言を発表しました。「またかよ」の感を否めません。だいたいジョン・ケリーが表に出てくるときは、それだけでもう碌なことがない。


●COP26・米中共同宣言は「手打ち」の意味も(日本経済新聞)


〇この中身のない合意を中国から引き出すために、バイデン政権は何で譲歩したのでありましょうや。週明け11月15日にはオンラインで米中首脳会談が行われる、てな情報も乱れ飛んでいる。オバマの時にも散々やったはずなのだが、懲りませんなあ、あの人たちは。

〇バイデンさんとしては、気候変動問題で何か成果を上げたい。ところが何もない。そもそもBBB(Build Back Better)法案が未成立なので、環境対策費の5550億ドルも実現していない。仮に法案が通ったとしても、その中身はジョー・マンチン上院エネルギー委員長の胸三寸である。「石炭が不利益を被ることは許さあああん」と、CEPP(Clean Electricity Performance Program)も落とされてしまった。

〇そして11月2日のVA州知事選挙の結果を見て、「何もできないよりはマシ」ということで、下院は慌ててBIB(Bipartisan Infrastructure Bill)法案を通した。いわゆる"Low Hanging Fruit"(たいした努力を必要としない成果)を狩り入れたということだ。その結果として、BBB法案の1.75兆ドルがかえって通りにくくなった。

〇おそらくは怒り心頭の党内左派をなだめるために、「中国からこんな譲歩を引き出した」と言いたいのでしょう。つくづく下手な交渉をしますなあ。米中対立でアメリカ側がいつも一方的に退却しているように見えるときは、いつもこんな感じで物事が進んでいる。

〇岸田首相が訪米するときは、くれぐれも用心しなければなりません。バイデンさんから、「ところで君、石炭火力の全廃で協力してくれないか?」みたいなことを言われても困りますからねっ!


<11月12日>(金)

〇COP12はいよいよ今日までなんですが、こういうものにはつきものの「泣いて頼んであと1日」みたいな延長戦がありそうです。現地のホテルなんかは、当然、それを見込んで予約が入っているわけでして、延長戦は大いにありうべし。こういう交渉事は、最後に下駄をはくまでわからないものです。

〇ところで例の「化石賞」というやつ、実は日替わりで表彰をしているわけでありまして、詳しくは「今日の化石賞」をご覧ください。

COP26 FOSSIL OF THE DAY WINNERS:


〇わが国は11月2日に豪州、ノルウェーとともに「受賞」したわけですが、これだけたくさんの国がもらっているんだったら、逆にもらえないほうが不名誉と考えるべきではありますまいか。豪州なんか5回ももらっている。立派なものです。セルビアやニュージーランドが受賞しているのはよくわからんです。ただの八つ当たりでしょうか。

〇ところでこのリストには、なぜ中国が入っていないのでしょう? 国際NGOというのは、つくづく理解不能な方々でございます。

〇この化石賞をもらって、真剣に悩んだ環境大臣がいらしたそうですが、よっぽどナイーブな人だったのでしょうな。そういう方には、あまり偉くなってほしくはないものです。


<11月14日>(日)

〇昨日は藤井聡太さんが4タテで竜王戦を奪取。これで四冠王となりました。渡辺名人が三冠王ですが、序列から行くと藤井さんが「棋界の第一人者」ということになる。豊島将之さんは少し前までは三冠だったのに、ただの豊島九段になってしまった。いやもう、なんという変化でありましょうや。

〇十七世名人の資格保持者である谷川浩司さんが、講談社α文庫で『藤井聡太論 将棋の未来』という本を書いている。冒頭に「もしかしたら私の持つ史上最年少名人の記録21歳2カ月は、藤井さんによって更新されるかもしれない」とある。そうか、藤井四冠はまだ19歳だから、来年A級に昇格したとすると、2023年春に名人に挑戦している可能性は十分にある。誕生日は7月だそうなので、記録更新は確かにあり得る。

〇谷川さんが名人位を取ったときに、「名人位を1年間預からせてもらいます」といったのは有名な話である。しかるに藤井四冠が名人を取った場合は、周囲は「次は八冠王ですね」(もちろん史上初)ということになりそうである。1996年に羽生さんが「七冠王」になったときのフィーバーを考えると、そのときも相当な騒ぎになりそうだ。

〇もっとも将棋ファンとしては、そうなる前にもう一波乱あって欲しい気もする。この後、渡辺名人が覚醒して強烈なボスキャラになるとか、羽生さんが突然、復活するとか。あるいは戦法が大きく変わるとか。「AIの方が棋士よりも強い」時代であることは重々理解した上で、もうちょっと変化があっていいのではないかなあ。


<11月15日>(月)

〇昨日は家族の記念日で柏市内のクアトロ・スタジオーネへ。

〇生ハム、チーズから始めて、魚料理、肉料理、パスタ、ピッツァ、リゾット、そしてデザート。ああ、よく食うた。もちろんグラスワインもたくさんお代わりをするのである。

〇コロナが遠ざかったので、少しずつ日常が戻ってきている。お店は繁盛していたし、切り盛りするご一家は変わらぬようであった。いや、何よりである。

〇まあ、GDPの前期比0.8%減なんて気にすることありません(こういう時期の年率換算はミスリーディングなので、やらないほうがいいと思います)。普通にしていれば、それだけでおカネは動くし、経済活動は伸びるのである。景気対策も、そこまで大盤振る舞いは不要だと思うのだが。


<11月16日>(火)

〇とうとう買ってしまった。『憂行日記』(北杜夫・新潮社)を。といえば、分かる人にはすぐわかるだろう。分からない人にはどうでもいい話で、『どくとるマンボウ青春期』に描かれていた旧制高校時代の北杜夫が、ホントに書いていた若き日の日記である。ちなみに2600円+税である。

〇これは読むか読まないかは別にして、自分の手元に置いておくべき本だと思ったので、「くまざわ書店」の店頭で川本三郎氏による新聞書評を見た瞬間に、アマゾンでポチしてしまった。なぜなら、くまざわ書店に現物が置いてなかったから。あいかわらずダメな本屋である。とりあえず柏モラージュ店のくまざわ書店はダメダメである。

〇今日は実物を手にしたので、ニヤニヤしながら電車の中でページをめくるのである。戦時中、それも太平洋戦争末期の18歳が書いた日記なのだが、そこに描かれている日本はやっぱり今と同じ日本である。どこか春風駘蕩としているし、人と人との間には濃密な交流がある。北杜夫は私の父と同じ世代だが、十分に理解できる世界なのである。

〇とはいえ、21世紀を生きる人たちにこの空間が理解可能かといえば、そこは大いに疑わしい。まあ、いいのだ。著者が死んだら普通、その著書はどんどん忘れ去られていくものだ。不思議なことに、北杜夫という作家は死してなお愛され続けている。亡くなってから今年でもう10年になるというのに。

〇かくいう「かんべえの不規則発言」とは、「マンボウ節」の亜流を意識して書き始めたものである。あんな文体で書けたらいいな、と思っていた高校生が、還暦過ぎても書き続けているものである。「マンボウ」のような洒脱さや含羞には欠けていて、虚勢を張ったり理屈をこねたりすることが多いので、そこはまあ、本家本元には及ばないのだけれども。

〇ワシももう少し枯れたら、あの境地に達することができるだろうか。まあ、このまま「かんべえ調」ということでもいいのであるが、模倣した先は「マンボウ調」だったのである。若き日に、自分が好きな文体に出会えた人は幸いなるかな。

<11月17日>(水)

〇原油価格が高騰しているからといって、ガソリンに補助金が出るのだという。それってリッターあたり50円ほどかかっているはずの、今ある揮発油税を時限的に減税することではダメなんでしょうか? 

〇いや、そもそも2013年頃には、原油はWTI価格で1バレル100ドルを超えていた。あのときに比べれば、今の方がはるかに状況はマシなはずだろう。ところが各方面から悲鳴が聞こえてくるので、経済産業省が動くのだそうだ。おいおい、いつからそんなに優しくなったのだろう。

〇つい先日終わったばかりのCOP26では、化石燃料をどうやって減らすかという議論をしていたはず。だったらガソリンの値段が上がるのも、EVへの切り替えが進むから結構なことではないのか。ここでいきなり「弱者がかわいそう」と豹変するのなら、「脱・炭素」なんかもあきらめた方がいい。その程度の覚悟で達成できる目標ではありませぬぞよ、2050年のカーボンニュートラルは。

〇為替は110円前後に張り付いて久しい。昨今では115円に近付くと、「悪い円安だ!」という大合唱が鳴り響く。だが歴史的に見れば、こんなに長らく安定しているのはめずらしいくらいである。原油価格だって、本来は派手に動くのが当たり前。われわれはマーケット・エコノミーの中で生きている。価格は変動するものなのです。

〇ところが「農家が大変だ」「介護の現場が困っているらしい」などという声が、全国で澎湃として起こっている。おいおい、その程度のバッファーもなしにやっているのだとしたら、それでは経営の名に値しないぞよ。そもそもアンタたちは、コロナ下の経営危機を潜り抜けてきたのではなかったか。

〇政府が国民に対して、ここへきてやたらと過保護な姿勢を示しているのは、来年の参議院選挙を意識しているからだろう。それさえスルーしたら、金融所得課税だって来年の税制改正ではフツーにやりまっせ。この国はそんなに甘くはありません。今までだってずっとそうだったじゃありませんか。知らなかったとは言わせませぬぞ。

〇明後日に決まるはずの補正予算は、少なくとも見た目は大盤振る舞いになるだろう。その辺のリタラシーはもちょっとしっかりしてほしい。タダ飯を誘ってくる人は、かならず何か魂胆があるものですぞ。ご用心なさいませ。


<11月18日>(木)

〇今日は内外情勢調査会の仕事で広島県福山市へ。東京駅で新幹線のぞみ号に乗ってみて驚いた。グリーン車が満席なのである。お隣に人が座っているなんてのは、いったいいつ以来のことだろうか。

〇この仕事、2003年からずっと続けているけれども、たぶん2005年から2007年くらいは東海道新幹線車内が混んでいた。リーマンショックが来てから急にガラガラになり、その後はさすがに客が戻ったのだけれども、JR東海さんがのぞみの本数を増やしてくれたので、「いやあ、新幹線車内は仕事がはかどる」という快適な状態になっていた。さすがにお隣に人が座っていると、新幹線からZoom会議に顔を出すわけにもいかぬではないか。

〇おそらくコロナ対応のダイヤにして本数を間引いていたところへ、急速にビジネス出張が再開になったからだろう。かくいうワシも、講演のための地方出張なんて先月から復活したばかりである。つまり供給を絞っているところへ、突然、需要が平常時に戻ったということである。そりゃあ車内は混み合うし、世の中全体がインフレ気味になりますわな。

〇これで年末辺りからコロナの第6波が訪れたりすれば、ワシの講演会予定などは次々とキャンセルになり、またまた新幹線はガラガラに逆戻りするのであろう。まあ、それはわからないし、今から気にしても仕方がないことだ。明日は明日の風が吹く。とりあえず今は経済活動の正常化が始まっていることを、嘉すべきなのであろう。

〇それにつけても、コロナ後の世界はインフレになるのだろうか。これはまさしく大問題ということになる。


<11月20日>(土)

○ある朝突然に悲劇は訪れる。いつものPCのスイッチが入らなくなっていた。がーん。昨晩は外食して一杯飲んでいい気分で帰宅し、PCを開けてアマプラで「機動戦士ガンダム」の12話、「ジーク・ジオン!」から「坊やだからさ」のくだりまでを見て、安らかに眠ったのであるが、今朝になったら動いてくれないのである。

○ということで、いろしろ手を打ったうえで古いPCから不規則発言の更新である。これができるようなら、明日の上海馬券王先生も無事に更新できるはず。いやー、それにしても困ったものだ。また新しいのを買わねばならぬ。PCをセットするのって、面倒なんだよなあ。

○ついでに今週書いた駄文のご紹介。


●アメリカのインフレはどれくらい深刻なのか


○ということで、しばし緊急事態で運営してまいります。どうでもいいことですが、ファーストガンダムを初回から見直しておりますと、40年前の作品なのに本当によくできている。シャア少佐はカッコいいし、ワッケイン司令は無能で頭に来るのだが、「寒い時代だと思わんか」などと通なことを言う。絵や演出はさすがに時代がかっていて、いつも最後に「君は生き残ることができるか」というメッセージが流れるのは、いかにも冷戦時代といったノリである。

○まあ、なんとか生き残ってまいりますぞ。このサイトもかれこれ20年以上やっておりますのでね。皆さま、どうぞよろしく。


<11月21日>(日)

○11月20日はジョー・バイデンさんの誕生日。なんと79歳です。いやー、お疲れ様です。ちなみにアメリカ人の平均寿命は、2020年のデータでは77.3歳で、コロナのせいで前年比1.5歳短縮しているそうですので、バイデンさんはとっくにそれを上回っておりますぞ。

○ボケてきたんじゃないか、てな話はめずらしくもなんともなくて、「アメリカは台湾防衛の義務がある」みたいな失言を何度もしております。大統領がそれを言うたびに、事務方が訂正(アメリカの政策は変わっておりませぬ、等)に追われるわけですが、ここまでしつこいと「実は意図的な失言なのではないか」という疑いが浮かぶわけです。

○それというのも、米台関係は微妙にできておりまして、「守るとは言わないが、守らないとも言わない」という曖昧戦略を続けているわけです。なおかつアメリカ側には、台湾国防軍がどれくらい本気で戦うつもりがあるのか(実は大陸になびいてしまうのではないうか)という疑念があったり、「お前たち、自国製の潜水艦を開発する予算があったら、もっと実用的なものを(俺たちから)買えよな」といった不満もあったりもする。とにかく、米台関係は古いのである。

○バイデンさんの場合、1979年に台湾関係法が出来た時には、上院議員としてそれに賛成票を投じている。何しろ若い頃のことだから、たぶん中身をキチンと理解していることだろう。逆に言えば、最近の政策課題は少々怪しい。COP26で気候変動対策をやりますと言っている一方で、大型インフラ投資予算の成立を目指すというのは、矛盾もいいところですからなあ。

○しつこいようですが、1979年というのは「ファーストガンダム」が誕生した年です。「宇宙世紀0079、人類が増え過ぎた人口を宇宙に移民させるようになって、すでに半世紀。地球から最も遠い宇宙都市サイド3は、ジオン公国を名乗り地球連邦政府に独立戦争を挑んできた。1ヶ月余りの戦いでジオン公国と連邦軍は、総人口の半分を死に至らしめた。人々は自らの行為に恐怖した」。いやー、古い。絵柄も古いけど世界観も古いのです。

○そういう時代に駆け出しの上院議員だった方が、今はアメリカの大統領なのであります。そして大学時代にガンダムを見てハマった当方は、還暦を過ぎて深夜にアマプラを見ながら、「いやー、アムロ・レイは碇シンジに発展したんだなあ」などと勝手に納得しているのである。

○だからどうした、と言われると困るのだが、まあ、そういうことだ。かくしてPCがぶっ壊れても、不規則発言は続くのである。畏れ入ったか。


<11月22日>(月)

○今日は雨。で、野球は移動日である。

○日本シリーズ、ヤクルト対オリックスを2日とも見てしまったが、どちらも引き締まったいい試合であった。もちろん見るのはNHK-BSである。CMがついてくる民放の野球中継を見る人の気がしれない。

○ヤクルトもオリックスも、こうやって見るとさすがセ・パ両リーグを代表するにふさわしいチーム同士である。どちらが勝っても、納得できるような気がする。阪神タイガースが出ていると、さすがに冷静でいられなくなるのは、我ながら困った習性である。

○「七番勝負は第2戦が鍵」という将棋界の法則から行くと、2戦目を取ったヤクルトがやや有利なように見える。高橋の完封で勝てたのも吉。しかるに第1戦で、抑えの切り札マクガフがサヨナラ負けしていることが尾を引きそうでもある。結論としては、いい勝負なのであろう。

○さて、明日は第3戦。大学野球のために神宮球場が使えなくて東京ドーム、ってところがちょっと情けない。察するにヤクルトが優勝したら、とは誰も考えていなかったのだろう。のだが、まあ、その方が雨でも行けるしね。それにしても、ヤクルトとオリックスという組み合わせが、まことに一期一会という感じがしてよろしいですな。

○11月も下旬になって、こんな寒い時期に野球を楽しんでいるのだから不思議なものである。明日も、ビールを冷やしてプレイボールを待つことにしよう。


<11月23日>(火)

○昨日、バイデン大統領はFed議長に、ジェローム・パウエル氏を再任する人事を公表しました。ラウル・ブレイナード理事は副議長に昇格。これに対し、市場は株高、金利高で反応しました。

先週末の拙稿ではこんな風に書いております。


さて、本稿が配信される前後には、来年2月3日で任期を迎えるパウエル議長の後任人事が公表されるはず。今のところ、パウエル議長続投とラエル・ブレイナード理事の昇格が50%ずつといったところだ。バイデン大統領としては、現状でいいとみれば続投、党内左派のご機嫌取りが必要であるならブレイナード氏を選ぶといった感じだろうか。


○バイデン大統領としては、是が非でもBBB法案を通したい。既に下院は通ったので、後は上院での戦いとなる。となれば、ここで欠かせないのは党内穏健派との協調であって、左派のご機嫌取りではない。Axiosの記事は"Biden's Fed pick puts progressives on notice"と言っている。ところでこの記事を見ると、BBB法案は"Biden’s $2 trillion social spending and climate package"という呼び方になっているのですな。確かに「社会的支出と気候変動対策費」と呼ぶ方が、実態には近い。

○議会の承認手続きの問題もあったはずである。パウエルは4年前に賛成84票、反対13票で承認されているから、再任のハードルは低い。ブレイナードは金融規制強化論者なので、共和党が反対に回る恐れがあった。今のタイミングでそんなリスクは取れない、というのも常識的な判断であろう。

○パウエル氏は4年前にトランプ大統領が指名した。それでイエレン議長は1期だけで終わってしまった。ここで民主党がまた議長を交替させると、FRB議長ポストが党派色を帯びることになる。それは長期的に見るとFedの独立性を弱め、金融政策への信認が低下することにもなる。端的に言えば、「Fedが利上げをしても市場が反応しない」みたいなことになる恐れがあった。しみじみバイデンさんは、トランプさんのしりぬぐいをする役どころが多いが、それがかならずしも政治的得点につながらないのが悩ましいところである。

○さて、パウエル議長は、2期目には「インフレ・ファイター」にならねばならないかもしれない。いや、パウエル氏が言っていた通り、インフレが「一時的なもの」であれば、それはまことに結構。これから来年にかけては、いわゆる「財政の崖」があるので、アフターコロナの米国経済はもう少し減速しそうだ。とはいえ、国際商品価格は上昇しているし、労賃も上昇している。テーパリングは来年6月に終了するとして、利上げも2回程度は必要になるんじゃないかなあ。

○そういえば、年初の時点でインフレ到来に警鐘を鳴らしていたローレンス・サマーズ元財務長官は、「ボク、言いましたよね!?」と言える立場である。そのサマーズ氏が、「失業率はたかだか数%の問題だが、物価は100%に影響する」と言っていたのは、まことにおしゃるとおりである。失業の痛みはごく一部の人たちのものである。それに比べて、物価高で得する人は誰もいない。忘れて久しい痛みと言える。

○サマーズ氏はまた、こんな警告も発している。「インフレが制御されないという感覚が、リチャード・ニクソンやロナルド・レーガンの大統領選勝利を後押しした。ドナルド・トランプの復活というリスクもある」。最近ではもっぱら新自由主義者とみられている同氏ですが、ちゃんと民主党員なのであります。

○しかしまあ、こんな日に「モーサテ」をやっていないのは、つくづく残念なことであります。とはいえ、こんな日に自分が呼ばれるのは御免こうむりたい。そういえば本日は火曜日なんですが、「くにまるジャパン」が特番でお休みなので、祭日の午前中を呑気に過ごせることをありがたく感じております。


<11月24日>(水)

○ハッと気がついたら、来年の講演会の予定が20本くらい入っている。そのうち半分くらいは地方都市での開催予定である。うーむ、大丈夫か、俺。これで年末くらいから第6波が来たりすると、この予定が全部、ドタキャンになるんだろうなあ。それはもう、今年の年初がそうだったし。そのときはそのときで、淡々と受け入れるしかないんだよなあ。

○毎年1月から2月にかけては、エコノミストにとってはかき入れ時である。「新春経済講演会」というのが、あっちこっちで行われるのだ。従って、それに合わせて年末に向けて来年の景気見通しを作らなければならないのだが、今一つ気乗りがしないのである。だってコロナが読めないエコノミストに、景気の予測ができるのであろうか? そもそも講演会があるかどうかもわからないというのに?

○ということで、「自分は何もわかっちゃいない」という慙愧の念を抱えながら、粛々と日々の務めを果たしている。今日もリアルとリモートのハイブリット講演会があったし、明日も明後日も同様な予定が入っている。ありがたいことである。「一期一会」とはこういうことなのかもしれませんなあ。


<11月26日>(金)

○今宵はほぼ2年ぶりくらいで行われた研究会に出席する。

○メンバーも一部交代していたりはするのであるが、それでも昔と同じような段取りで淡々と進む。あの人はやっぱりここを聞いてきたか。それに対する答えはなるほど、なるほど。おっと、今のコメントは値千金ですな。これ、ほかで引用しちゃいかんのだろうな。それでも貴重なホンネを教えてもらったような気がするな、などと。

○今日は「南アフリカで新たな変異種が発見」てなニュースも流れていたけれども、願わくばこのまま平常が戻って来るか、あるいは今のこの平穏が少しでも長く続いてもらいたい。柏駅前の商店街も、今宵は繁盛している様子だった。カラオケの声を聴いたのはずいぶん久しぶりでありましたな。


<11月28日>(日)

○先週の溜池通信で「インフレになるかもしれない」という話を書いたら、いきなり「オミクロン株」なる変異種が南アフリカで誕生し、さっそく欧州にも飛び火しているようで、株価も石油価格も一斉に下げている。これでは先週、戦略備蓄を緊急放出したのが馬鹿みたいである。それから、為替はとっても久しぶりに「有事の円買い」で113円台へ。円安対策はコロナ感染が広がることです、というのも困ったものよのう。

○「水際対策を!」との声が上がるのは当然だが、一方で「まあ、普通に考えて無理だわな」という気もする。そりゃあ、1億人以上いる大きな国なんで、どっかから入ってきますって。せっかく行動の自由が戻ってきたから、年内の忘年会の予定はなんとか実現しそうだが、年明け以降は一気に不透明になってきた。とりあえず、医療関係者などの3度目のワクチン接種は急いだ方がいいのではないだろうか。

○「あ〜あ、また一山来るのか」と思う一方で、でも2022年は「オリンピックをやらなければいけない」みたいな重圧はない。マスクは足りているし、ワクチン接種のやり方も分かっているし、リモートワークにも慣れている。強いて言えば、不安は忍耐力が切れかかっていることくらいか。とりあえず岸田首相は菅さんよりも物言いは丁寧だし、野党は弱体化しているし、あんまり心配することはないのかもしれぬ。

○その一方で、サプライチェーン問題が続いていることが悩ましい。先週、ワシが発注したPCは1週間たっても届かず、なぜかマウスだけが先に届いた。修理に出した前のPCは、どうやらデータだけは回復できそうなのだが、本体はメーカーに頼まなければならないそうで、いつになったら戻って来るのか見当もつかん。はてさて、用心深くいかねばなりませぬ。困ったものでありまする。


<11月29日>(月)

○播州信用金庫さんの講演会で本日は姫路へ。と言っても、一塁ベースを踏んですぐに帰ってくるような出張で、どれ、新しくなった姫路城に登ってみようか、などという贅沢は許されないのである。

○ところが、これは話題ですなあ。姫路駅で発見いたしました。


崎陽軒、関西版「シウマイ弁当」を販売 兵庫県・姫路駅にて (2021年11月25日 19時22分)


 シウマイで知られる崎陽軒と老舗駅弁店のまねき食品(兵庫県姫路市)は、コラボ商品「まねき食品×崎陽軒 関西シウマイ弁当」の発売を発表した。コロナ禍で打撃を受けた業界を盛り上げていく狙いがある。

 弁当に入る「関西シウマイ」は崎陽軒が担当する。「昔ながらのシウマイ」の一口サイズの見た目はそのままに、昆布や鰹節といった関西のだし文化と融合させることで新しい味わいの「シウマイ」を完成させた。

 「シウマイ」以外のおかずは、創業132年のまねき食品がこれまで培ってきた駅弁づくりの伝統を生かした関西ならではの品々を取りそろえる。「シウマイ弁当の筍煮」は姫路名物えきそばの出汁で炊いた「拍子木切り筍煮」を用意。「鶏の唐揚げ」は「鶏のあご出汁唐揚げ」に、「鮪の漬け焼」は「鯖の幽庵焼」にした。「玉子焼き」は関西風「出し巻玉子」を提供する。「シウマイ弁当」と食べ比べてみたくなる内容に仕上げたという。


○いやね、今日はたまたま行きの新幹線の中で「昔ながらのシウマイ弁当」を食べておったんですよ。860円です。北海道のホタテがたっぷり入った、あの小ぶりで旨いシウマイが5個入っています。ほかに付け合せとして筍煮、鶏のから揚げ、マグロのづけ焼き、かまぼこ、卵焼き、そしてアンズが入っている。久しぶりでしたが、いやー、これぞ飽きが来ない味であります。

○これで帰りの新幹線で「関西版のシウマイ弁当」が食べられたら出来すぎだったんですが、姫路駅の売り場は午後6時時点で既に完売でありました。発売の30分前には整理券を配るという人気ぶりのようです。うーん、関西風のシウマイ、いや、焼売であれば「551」も含めて関西でも普遍的な食べ物であるはずなんですが、横浜シウマイは妙に心をくすぐるものがあるようです。

○で、帰りの飯はどうしたかというと、姫路駅構内の吉野家で「あさり豚チゲ御膳」にいたしました。駅弁もいいですが、やはり寒い季節は鍋がいちばんでありますよ。

○こんなことを書いていたら、今度は急に小洞天の焼売が恋しくなってきた。これは肉がたっぷり入ったジューシーなヤツでして、これまた焼売のひとつの理想形なんですよね。うーん、明日のお昼に行ってみようかなあ。


<11月30日>(火)

○キヤノングローバル戦略研究所(CIGS)の「外交・安全保障TV」に初出演しました。宮家邦彦さん、峯村健司さんと3人で、今のアメリカのインフレをどう見るべきか、てな話をしております。


●インフレ懸念、米国経済回復に影


○ユーチューブの動画配信はピンキリですが、CIGSのスタッフは図表や映像を丁寧に処理してくれていますので、約20分間で見やすく聞きやすいビデオクリップになっていると思います。ご笑覧いただければ幸いです。

○ところでチャンネル登録ってどうやってやるんだろう。ワシはユーチューブのアカウントを作っていたような気がするのだが、また例によってパスワードが分からない。まあ、どうせ見るのはエヴァや将棋関連などなんで、別に痛痒はないのでありますが。














編集者敬白




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by Tatsuhiko Yoshizaki