●上海馬券王のページ


上海馬券王がJRAのレースに寄せる「情熱と冷静の言葉」


2024年 下半期のレース考





12月28日(土) ホープフルステークス


☆:これより24年下半期馬券予想の一件に関し詮議をいたす。一同のもの面(おもて)を上げい。さて、上海屋馬券衛門、その方、当方の再三の勧告を無視し、相変わらず「馬券王」なる分不相応な肩書を僭称、その上、溜池通信誌上に24年下半期の馬券予想を掲載するも、ことごとくこれを外し、結果同誌読者に莫大なる損失を負わせしこと、当方の取り調べにより明らかであるが、左様相違ないか。

上:畏れながらお奉行様、手前には全く身に覚えのない話でありまして、はてさて一体どこからそのような根も葉もない噂が流れましたことやら。

☆:ほほう、それでは、本年度行われた牡馬牝馬の二歳戦において、「1番人気は信頼できる」と主張してその方が本命にしたアルテマヴェローチェ・ブラウンラチェットの二頭がそろって5着・16着と大敗したことも知らぬと申すのじゃな。

上:いやあ、あれはねえ、前者は大幅な馬体増、後者は大幅な馬体減でしてね、ある程度そういう情報もあったんですが、まさかあれほどとは。ちゃんとした体調で出ていれば、あんな無様な内容にはなっていなかったはずで。こういうのは前日の予想時点じゃ把握できないんですよねえ。お奉行様、悪いのは馬の体調管理に失敗した須貝厩舎と手塚厩舎の奴らにございますよ!

☆:。。。これまで散々意味不明な言い訳を聞かされてきたが、その方が厩舎をやり玉に挙げるとはこれが初めてじゃな。よくもまあ、これだけ言い訳のネタを探し出してくるもんじゃ。それでは「アイルランドTの上位馬は信頼できる」としてエリザベス女王杯においてその方が本命にしたシンティレーションが10着大敗となったのはどうなのじゃ。その方のヘタレ馬券師ぶりを証明するにこれほどの具体例はあるまいて。

上:いやあ、直線いい感じで上がってきて、これはいけると思ったんですけどね。ところがいきなり1番人気馬レガレイラが斜行してきて思いっきりぶちかまされましてですね、3mくらい吹き飛んじゃったんですよシンティレーション。あれがなければ馬券に絡む可能性は極めて大きかったと言わねばならない。加害馬であるレガレイラは降着等の処分も免れ、あまつさえ有馬記念では勝利まで収めている。ああ、なんて奴なんだ、私は悔しくてしょうがない!お奉行様、悪いのはみんなレガレイラの奴にございますよ!!

☆今度は他の馬が悪いと来たか。おのれ、どこまでも度しがたい奴め。それでは、その方が信仰する邪教「神聖ドゥラメンテ教団」に関して確認する。その方がドゥラメンテ産駒であるという理由だけで重い印を打った馬たちが見るも無残な成績を残しているのはどうなんじゃ。天皇賞でのリバティアイランドは1番人気なのに13着、ジャパンカップにおけるスターズオンアースは5番人気で7着、有馬記念では8番人気でなんとブービーの14着。見るだけで吐き気を催すような醜態をさらしているではないか。「信じる者は救われる」などと言いながら、すくわれたのはその方の足元であろうが!

上:いやあ、悲しいでよねえ。ドゥラメンテ産駒を代表する名牝リバティにスターズがそろって、あのような意味不明な負け方をするなんて。有馬記念でスターズオンアースのパドック見たときに、全然覇気がなくて「あ、こりゃダメだ」って思いましたもん、私。彼女もう走る気なくしてるんですかねえ。リバティは香港カップでロマンチックウオリアーに唯一迫って名誉挽回してくれましたけど、こちらはもう引退ですかねえ。強い馬だと思うんですけどねえ。。

☆:何を他人事みたいなことを言っておるのか!「ドゥラメンテと唱えれば極楽に行ける」などと、邪宗の布教に熱狂的に取り組んだその方の責任をどう考える!

上:ドゥラメンテ産駒って難しいんですよ。すぐに故障するし、気が向かないときは惨敗するし。あ、そういえば先日ですね、私のアルファロメオもですね、走っている最中にいきなりバッテリーが行っちゃいまして、道のど真ん中、右折車線で立ち往生しちゃったんですよ。いやあ、車がビュンビュン通り過ぎる中、レッカー車のお世話になって生きた心地もしなかった。購入して2年たたないのに3回もドック入りしているわけで、イタリア車って官能的な走りでとてつもなく魅力的なんですが、同時に異議申し立ての激しい難しいやつでね、ドゥラメンテの血族もなんかそれを彷彿とさせますな。あ、考えてみればドゥラメンテって、イタリア名称じゃないか。そうかあ、あのテーストはイタリアだったんだ!お奉行様、悪いのはみんなイタリアのせいにございますよ!!

☆:やい、やい、やい!黙って聞いてりゃ、厩舎が悪いの、他の馬が悪いの、挙句の果てにはイタリアが悪いのと、訳のわからねえ屁理屈ばっかり並べやがって!!てめえの悪事はなあ、この一覧表が全部丸ごとお見通しよ!目ん玉かっぽじってよく見やがれってんだ!!!


「ダメG1馬」の大逆襲! 馬券王と振り返る24年下半期のG1競走

日付

レース名

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

馬券王印

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

241222 有馬記念G1 レガレイラ 3 戸崎圭太

16

8

5

()木村哲也

2318

-0.0

 05-05-03

34.9

468

-4

1090

20470

33100

20850

196520

241222 有馬記念G1 シャフリヤール 6 C.デム

16

16

10

()藤原英昭

2318

0.0

 09-05-05

35.0

458

 

(30.1)

20470

33100

20850

196520

241222 有馬記念G1 ダノンデサイル 3 横山典弘

16

1

2

()安田翔伍

2320

0.2

 01-01-01

35.4

520

-2

(4.0)

   

20850

196520

241215 フューチG1 アドマイヤズーム 2 川田将雅

16

2

5

()友道康夫

1341

-0.4

   02-02

33.6

468

+2

910

1480

3700

17460

86430

241215 フューチG1 ミュージアムマイル 2 C.デム

16

4

2

()高柳大輔

1345

0.4

   03-04

33.8

494

-2

(3.7)

1480

3700

17460

86430

241215 フューチG1 ランスオブカオス 2 吉村誠之

16

3

9

()奥村豊

1349

0.8

   09-10

34.0

498

-4

(45.8)

   

17460

86430

241208 阪神ジュG1 アルマヴェローチェ 2 岩田望来

18

12

5

()上村洋行

1334

-0.2

   07-09

34.3

484

0

1050

8510

18180

37530

227500

241208 阪神ジュG1 ビップデイジー 2 幸英明

18

1

8

*()松下武士

1336

0.2

   12-09

34.4

436

-2

(18.3)

8510

18180

37530

227500

241208 阪神ジュG1 テリオスララ 2 M.デム

18

2

7

()田島俊明

1339

0.5

   05-05

35.1

486

-10

(16.3)

   

37530

227500

241201 チャンピG1 $レモンポップ 6 坂井瑠星

16

2

1

()田中博康

1501

-0.0

 01-01-01

36.9

516

+2

220

840

1190

7410

18050

241201 チャンピG1 ウィルソンテソーロ 5 川田将雅

16

8

2

()小手川準

1501

0.0

 08-11-10

36.2

482

-4

(5.5)

840

1190

7410

18050

241201 チャンピG1 ドゥラエレーデ 4 ムーア

16

6

9

*()池添学

1504

0.3

 11-13-10

36.4

512

-6

(42.6)

   

7410

18050

241124 JCG1 ドウデュース 5 武豊

14

3

1

()友道康夫

2255

-0.0

 12-12-07

32.7

510

+6

230

1510

1890

12230

22390

241124 JCG1 $シンエンペラー 3 坂井瑠星

14

7

 

8

()矢作芳人

2255

0.0

 01-02-02

33.1

488

 

(26.8)

1510

1890

12230

22390

241124 JCG1 ドゥレッツァ 4 ビュイッ

14

10

7

()尾関知人

2255

0.0

 03-01-01

33.4

470

 

(16.2)

1150

1540

12230

22390

241117 マイルチG1 ソウルラッシュ 6 団野大成

17

13

4

()池江泰寿

1320

-0.4

   10-10

33.6

514

+2

530

3000

5660

29110

128450

241117 マイルチG1 エルトンバローズ 4 西村淳也

17

17

7

()杉山晴紀

1324

0.4

   08-08

34.2

518

-2

(18.9)

3000

5660

29110

128450

241117 マイルチG1 ウインマーベル 5 松山弘平

17

14

 

10

()深山雅史

1324

0.4

   04-02

34.5

476

0

(41.5)

   

29110

128450

241110 エリザベG1 スタニングローズ 5 C.デム

17

11

3

()高野友和

2111

-0.4

 04-04-02

34.0

498

+6

950

16020

26990

44140

278100

241110 エリザベG1 ラヴェル 4 川田将雅

17

16

 

12

()矢作芳人

2115

0.4

 08-08-09

34.1

468

-6

(41.2)

16020

26990

44140

278100

241110 エリザベG1 $ホールネス 4 坂井瑠星

17

1

2

()藤原英昭

2116

0.5

 05-05-05

34.4

536

0

(8.7)

   

44140

278100

241027 天皇賞秋G1 ドウデュース 5 武豊

15

7

2

()友道康夫

1573

-0.2

 14-14-13

32.5

504

-4

380

9660

13560

102180

397100

241027 天皇賞秋G1 タスティエーラ 4 松山弘平

15

4

 

9

*()堀宣行

1575

0.2

 03-03-05

33.4

506

+18

(53.8)

9660

13560

102180

397100

241027 天皇賞秋G1 ホウオウビスケッツ 4 岩田望来

15

9

 

8

*()奥村武

1576

0.3

 01-01-01

34.0

502

0

(48.1)

   

102180

397100

241020 菊花賞G1 アーバンシック 3 ルメール

18

13

2

()武井亮

3041

-0.4

 08-05-03

35.6

510

0

370

1180

2000

5200

19390

241020 菊花賞G1 ヘデントール 3 戸崎圭太

18

16

4

()木村哲也

3045

0.4

 16-08-05

35.8

472

-8

(7.1)

1180

2000

5200

19390

241020 菊花賞G1 アドマイヤテラ 3 武豊

18

17

7

*()友道康夫

3045

0.4

 12-02-01

36.3

482

+4

(23.6)

   

5200

19390

241013 秋華賞G1 チェルヴィニア 3 ルメール

15

5

1

()木村哲也

1571

-0.3

 08-08-07

34.2

490

+8

230

2200

2880

2230

11970

241013 秋華賞G1 ボンドガール 3 武豊

15

10

5

()手塚貴久

1574

0.3

 12-13-13

34.1

448

0

(14.6)

2200

2880

2230

11970

241013 秋華賞G1 ステレンボッシュ 3 戸崎圭太

15

14

2

()国枝栄

1575

0.4

 10-11-10

34.3

468

+10

(3.9)

   

2230

11970

240929 スプリンG1 ルガル 4 西村淳也

16

13

9

()杉山晴紀

1070

-0.0

   03-03

34.2

526

+2

2850

15840

39400

36810

299070

240929 スプリンG1 トウシンマカオ 5 菅原明良

16

2

5

()高柳瑞樹

1070

0.0

   07-06

33.5

478

+4

(9.6)

15840

39400

36810

299070

240929 スプリンG1 ナムラクレア 5 横山武史

16

5

4

()長谷川浩

1071

0.1

   12-12

33.2

472

-4

(8.2)

   

36810

299070

集計期間:2024. 9.29 2024.12.22 的中は黒字・白抜き表示


☆。。。。

上。。。。。

☆。。。。。。

上:いやなんか、これ、悪くないんじゃね?

☆:どこがじゃ!11レースもあって3レースしか当たっておらんだろうが!

上:いや、いや、よく見てよ。当たった3レースは皆高配当じゃないですか。特にチャンピオンズカップなんか万馬券で、これは少額しか買わなかったとはいえ、相当でかい配当になったのだ。11レースやって累計収支は回収率149%と黒字計上なわけで、これって偉そうに能書き垂れてる競馬記者とか競馬評論家の殆どよりは、はるかに優秀な成績だと思いませんか。

☆:たまたま穴馬を拾っただけじゃろうが。回収率も大事じゃが、的中率が低いのではこういう場で予想を掲載する意味がないというか。。。

上:でもねえ、上記の配当を見てくださいよ。11レースやって3連単配当は皆万馬券、そのうち半数以上の6レースは6桁配当で、どのレースもみな大荒れなんですわ。そのうち3つも拾ったんだから、ね、ほめて、ほめて。

☆:なんか、すごくムカつく。。。

上:上記を見るとですね、今年下半期を象徴するのは「ダメG1馬の逆襲」ですな。有馬記念のレガレイラにシャフリヤール、チャンピオンズカップのドゥラエレーデ、ジャパンカップのドゥレッツァ、天皇賞のタスティエーラと、過去G1を勝ってその後悲惨な成績を繰り返し、人々の信頼を失った後に急に復活するケースがやたら多いですな。G1馬だけじゃないですぞ。高松宮記念で一番人気だったルガルとか二歳時にリバティアイランドに土をつけたラヴェルとか、人々の信頼を失った後にいきなり馬券に絡んでいる。こういうのって、これまで見たことがないですなあ。あ、よく見ると私の当たったレースって内二つがドゥラメンテ産駒がらみじゃないですか。いやあ、裏切られることもままあるけど、それでも儲けさせてくれるのはドゥラメンテ産駒以外にはいない!やはり信じてよかった、ドゥラメンテ。嗚呼、ありがたやドゥラメンテ様!お奉行様、やはりドゥラメンテと唱えるだけで人は極楽に行けるのです!!

☆:ええい、黙りおろう!上海屋馬券衛門!怪しげな宗派に染まり、人々に邪教の教えを説くその方の所行不届き千万!よってその方に富山遠島、並びに来春までの馬券予想の禁止を申し渡すものなり!これにて一件落着、引っ立てええい!


♪富山のそぉらに春を呼ぶぅ、ちょっとアルファな上海桜ぁぁ (チャンカチャンカ)


20241228() 5回中山9日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 41回ホープフルS
2歳・オープン・G1(馬齢)(牡・牝)(国際)(指定) 2000m (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

ジョバンニ 2 松山弘平

56

17.8

()杉山晴紀

1

2

ショウナンマクベス 2 池添謙一

56

91.4

()武市康男

2

3

 

ジェットマグナム 2 丹内祐次

56

26.9

()安達昭夫

2

4

 

クラウディアイ 2 西村淳也

56

51.5

()橋口慎介

3

5

 

レーヴドロペラ 2 大野拓弥

55

101.8

()加藤士津

3

6

クロワデュノール 2 北村友一

56

2.3

()斉藤崇史

4

7

ヤマニンブークリエ 2 武豊

56

12.3

()松永幹夫

4

8

 

$デルアヴァー 2 三浦皇成

56

24.4

()松永幹夫

5

9

 

アリオーンスマイル 2 木幡巧也

56

151.5

()土田稔

5

10

アスクシュタイン 2 *横山武史

56

49.0

()藤原英昭

B6

11

 

ファウストラーゼン 2 *杉原誠人

56

104.3

()西村真幸

6

12

 

マジックサンズ 2 佐々木大

56

8.0

()須貝尚介

7

13

ジュンアサヒソラ 2 *横山和生

56

51.4

()高柳瑞樹

7

14

 

リアライズオーラム 2 *菅原明良

56

108.0

()須貝尚介

7

15

ピコチャンブラック 2 *川田将雅

56

6.9

()上原佑紀

8

16

ジュタ 2 坂井瑠星

56

19.3

()矢作芳人

8

17

アマキヒ 2 *ルメール

56

17.2

()国枝栄

8

18

マスカレードボール 2 戸崎圭太

56

8.2

()手塚貴久


というわけで、今年最後のG1競走ホープフルSであります。フューチュリティSとの棲み分けがいまいちよくわからないレースなのですが。今年も18頭の大盛況であります。

それでは、早速恒例の「10年トレンド」を見て行きましょう。この競走、最も新しいG1競走で、今回が8回目の開催となります。正確には「7年トレンド」ですが、それでもデータはだいぶそろってきているのではないかと。


近年「ダメG1馬」の登竜門と化しつつあるホープフルSの7年間

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

231228 レガレイラ 2 ルメール

18

13

1

()木村哲也

2002

-0.1

 14-11-10

35.0

454

-2

310

530

1150

18800

56240

231228 $シンエンペラー 2 ムルザバ

18

6

2

*()矢作芳人

2003

0.1

 04-03-02

35.7

482

+2

(3.1)

530

1150

18800

56240

231228 サンライズジパング 2 菅原明良

18

5

13

()音無秀孝

2006

0.4

 04-05-05

35.9

512

-2

(128.7)

   

18800

56240

221228 ドゥラエレーデ 2 ムルザバ

18

11

14

()池添学

2015

-0.0

 02-02-02

35.0

508

+4

9060

64580

175230

232970

2466010

221228 トップナイフ 2 横山典弘

18

8

7

()昆貢

2015

0.0

 01-01-01

35.0

494

+4

(18.7)

64580

175230

232970

2466010

221228 キングズレイン 2 ルメール

18

15

6

()手塚貴久

2017

0.2

 14-11-11

34.3

484

+4

(18.2)

   

232970

2466010

211228 キラーアビリティ 2 横山武史

15

5

2

()斉藤崇史

2006

-0.2

 03-03-03

35.8

468

-2

310

1270

2160

7680

27610

211228 ジャスティンパレス 2 C.デム

15

8

4

()杉山晴紀

2008

0.2

 05-05-05

35.7

450

0

(8.8)

1270

2160

7680

27610

211228 ラーグルフ 2 丸田恭介

15

3

8

()宗像義忠

2010

0.4

 05-05-03

36.0

496

+14

(29.8)

   

7680

27610

201226 ダノンザキッド 2 川田将雅

15

10

1

()安田隆行

2028

-0.2

 03-05-03

36.4

516

-4

210

680

910

1900

5560

201226 オーソクレース 2 ルメール

15

1

3

()久保田貴

2030

0.2

 03-03-02

36.7

480

+10

(5.7)

680

910

1900

5560

201226 ヨーホーレイク 2 武豊

15

2

4

*()友道康夫

2031

0.3

 09-09-07

36.4

502

+2

(13.1)

   

1900

5560

191228 コントレイル 2 福永祐一

13

2

1

*()矢作芳人

2014

-0.2

 04-03-02

35.8

462

+6

200

810

1170

580

2760

191228 ヴェルトライゼンデ 2 マーフィ

13

5

3

()池江泰寿

2016

0.2

 06-05-04

35.8

492

+2

(6.9)

810

1170

580

2760

191228 ワーケア 2 ルメール

13

7

2

()手塚貴久

2019

0.5

 10-09-07

35.9

492

+6

(3.7)

   

580

2760

181228 サートゥルナーリア 2 M.デム

13

5

1

*()中竹和也

2016

-0.2

 02-03-04

35.3

500

+12

180

640

840

1130

3650

181228 アドマイヤジャスタ 2 ルメール

13

8

2

()須貝尚介

2018

0.2

 02-02-02

35.6

504

+4

(6.2)

640

840

1130

3650

181228 ニシノデイジー 2 勝浦正樹

13

1

3

()高木登

2019

0.3

 04-06-09

35.3

490

+4

(6.6)

   

1130

3650

171228 タイムフライヤー 2 C.デム

17

7

1

()松田国英

2014

-0.2

 16-16-09

35.5

456

-4

420

1440

2960

10920

52380

171228 $ジャンダルム 2 武豊

17

15

4

()池江泰寿

2016

0.2

 10-09-04

36.2

494

+10

(6.2)

1440

2960

10920

52380

171228 ステイフーリッシュ 2 中谷雄太

17

13

8

()矢作芳人

2016

0.2

 13-11-08

35.9

450

0

(22.9)

   

10920

52380

集計期間:2017.12.28 2023.12.28


うーん、7年振り返って的中は19年、17年の二回。17年の三連複がステイフーリッシュのおかげで万馬券だったこともあり累計収支はほぼトントンですが(嗚呼ありがたやステイゴールド様)、問題はこの4年外しまくっているということで。まぁ上記配当を見ればわかるように、開設直後はサートゥルナーリアとかコントレイルとか三歳で年度代表馬になる馬が順当に勝っているんですが、最近はレガレイラとかドゥラエレーデとか、やたら癖の強い「ダメG1馬」が勝っていて配当もかなり荒れております。

それでは見ていきましょう。


@1番人気は5−0−0−2と大変立派。7年やって5勝ですからね。こういうのを見ると馬券圏外に飛んだ二頭が気になりますが、22年ミッキーカプチーノ(4着)と21年コマンドライン(12着)です。

A2番人気は1−2−1−3と三連風軸向きの活躍。

B3番人気は0−2−1−4と大きく信頼度は落ちます。

C単勝二桁人気の超人気薄は21頭中2頭とこれだけ見れば大きなヒモ荒れもないように見えますが、問題はこの二頭、直近二年で馬券に絡んでいるわけで、やはり極端なヒモ荒れの想定も必要かと。

D牝馬は去年の勝馬レガレイラただ一頭のみ。

E関東馬は21頭中6頭で、基本関西馬天国。

F外国人天国。21頭中半数を超える11頭が鞍上カタカナ。まぁ、例年エイシン・マーフィーとかCデムーロとか短期免許の外国人が年末まで参戦しているのですが、今年は皆帰ってしまって出るのはルメールのみですが。

G枠順に大きな偏りはないが、勝馬に限定すれば最内と大外は苦戦。

H脚質は基本先行馬有利だが、極端な追い込みもしばしば決まっている。中途半端な差しは来ていない。中山とはいえ終いの切れ味はあるに越したことがない。

I馬体重は450kg未満の小兵はこれまで一度も来ていない。

J過去5年15頭の血統はディープインパクトが4頭(内勝馬2)とこれが最多だが、さすがに今年は出走なし。その他は見事にバラバラ。

K過去5年15頭の前走キャリアは、東スポ杯二歳S組が3頭(いずれも勝馬)とこれが最有力。この他はすべて非重賞OP組で、アイビーS組が3頭(内勝馬1)、萩S組2頭(同1)、京都二歳S組2頭(いずれも二着)黄菊賞組2頭(勝馬なし)。特筆すべきはダート戦であるカトレア賞から参戦の馬までが飛び込んで穴をあけており(去年のサンライズジパング)、ドゥラエレーデの例もあってダート馬にも相性の良いレースかも。


以上から本命は◎クロワドュノール。買い要因は以下の通り。


(1)このレースで相性の良い東スポ杯の覇者。

(2)新馬・東スポ杯と二戦とも先行して33秒台の上りで終いをまとめて勝っているのが、このレースのトレンドにずっぱまり。

(3)圧倒的な1番人気の信頼性。

(4)騎手北村とはずっとコンビを組んでおり、信頼できる。

(5)中山変わりがキーだが、父キタサンブラックであることを考えれば対応可能では。


と、出走馬中最も信頼でいるのは彼であると考えます。

対抗は最初は同じキタサンブラック産駒のピコチャンブラックが騎手川田ということで考えていたのですが、こちらは▲として、代わりに現在4番人気の〇マスカレードポールを。

え、「また性懲りもなくドゥラメンテ産駒かよ」ですって。うーん、先週のスターズオンアースの惨状を見るにつけ、あまり強調もしたくはないのですが、この馬、以下の買い要因あり。


(1)このレースと相性の良いアイビーSの勝馬。

(2)そのレースでは3番手で先行しながらメンバー最速の33・4秒という末脚でピコチャンブラックに先着している。

(3)騎手戸崎は先週レガレイラを勝たせており、中山では信頼できる。


本当はこの馬が二番人気かと思ったんですが、大外が嫌われたんでしょうか。まぁ、切れる脚が使えるのでそれでも勝つまであると思います。

ヒモ筆頭は☆アマキヒ。現在6番人気のアマキヒ。見覚えのある名前かと思ったら金子オーナーの馬ですか。これは新馬を勝ったばかりでこういう馬がこれまで来たことはありませんが、ルメール騎乗は大きい。下半期後半はG1でいいところのないルメールですが最後の最後で決めてくれるのでは。母が名牝アパパネですし、人気のない今が買い時かもしれません。

馬券は◎→〇▲☆→その他の三連複21点。

これだけ買ってもガミはなく、注認定した馬が絡めばこれ万馬券。まぁ、最後にも、いい思いはしたいものです。

以上で今年最後の予想となります。本年もお付き合いいただきありがとうございました。今年は個人的には一度もPAT口座に送金しなくて済んだ良い一年でした。いつも大幅にお金を減らす夏競馬をほぼトントンで上がれたのは大きかったですね。来年もさらに精進したいものです。

それでは皆様、よいお年を。



上海馬券王 in  雪が降りだした富山




○今日の結果

<ホープフルステークス> @クロワデュノール(北村友) Aジョバンニ(松山) Bファウストラーゼン(杉原)




○かんべえのつぶやき

――断然人気のクロワデュノール、なんだか発走前から他馬を圧倒しているような余裕を見せておりました。走ってみればスタートよし、道中よし、締めよしで、2着に2馬身差をつける堂々の横綱相撲、3戦無傷でG1馬に輝きました。キタサンブラック産駒、おそらくは「ダメG1馬」じゃなくて、ホントに強いG1馬の誕生でしょうな。

――鞍上の北村友一騎手は、「馬を信じておりました」。勝利インタビューで後は涙、なみだでした。JRAのG1勝利は2020年の有馬記念(クロノジェネシス)以来。久しぶりにいい馬に当たってラッキーだったけど、来年のクラシックレースで降ろされないようにしなきゃあね。

――2着は6番人気のジョバンニ。テレビ東京「ウィニング競馬」の大久保先生が推奨してました。そこまではいいんですけど、3着のファウストラーゼンは17番人気。激走の末のゴールインでしたが、もちろん馬券王先生も無印です。3連複は14万円、3連単は29万円。ああ、ヒモ荒れじゃあ。

――よくよく見ると、4着ジュタは8番人気、5着クラウディアイは13番人気、6着アスクシュタインは12番人気、7着ジェットマグナムは10番人気と続きます。やっぱり2歳馬はまだまだ勝負付が済んでいないのですなあ。そんな中でも、今日はクロワデュノールの強さが光った一戦でした。

――それにしても馬券王先生、1年間のご執筆、お疲れさまでした。今日のレースを抜きにしても、上期4勝で下期3勝はかなりの好成績と威張っていいのではないでしょうか。ワタクシなんぞは恥ずかしや、本当に今年はいっぱい負けました。来年はもうちょっと勝ちたいですなあ。

――読者の皆様におかれましても、どうぞよいお年をお迎えください。馬券王先生、来年もどうぞよろしく。





12月22日(日) 有馬記念


えー、実は明日、昔の競馬仲間と後楽園WINSで忘年会みたいなことをやることになりまして、今日は早く寝なくてはならないのであります。毎年開催されている会ではあるのですが、遠いのでこれまで参加を見合わせていたんですが、今年はチャンピオンズカップで高配当を当てたため交通費が浮いてしまい参加を決めた次第で、そうなると明日は早い時間に新幹線に乗らなくてはならないのです。うーん、先週取り上げたユニコーン・オーバーロードが面白すぎて睡眠を削られている毎日で起きられるかなあ。なにせ寝食を忘れて1週間やり続けているのに、まだ全体の50%しかフェブリス大陸を踏破できていないのだ。深い、深すぎるぜユニコーン・オーバーロード。

というわけで、年末の大一番有馬記念ではあるのですが、本年下半期の総括みたいなものは来週のホープフルSに順延することにして、今回はいきなり本題から入らせてもらいます。

20241222() 5回中山8日目 16頭 [15:40発走]
【11R】 69回有馬記念
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 2500m (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

ダノンデサイル 3 横山典弘

56

4.2

()安田翔伍

1

2

 

ドウデュース 5 武豊

58

取消し

()友道康夫

2

3

アーバンシック 3 ルメール

56

2.9

()武井亮

2

4

 

ブローザホーン 5 菅原明良

58

29.1

()吉岡辰弥

3

5

ベラジオオペラ 4 横山和生

58

8.2

()上村洋行

3

6

ローシャムパーク 5 *マーカン

58

19.9

()田中博康

4

7

スターズオンアース 5 川田将雅

56

13.7

()高柳瑞樹

4

8

レガレイラ 3 *戸崎圭太

54

10.9

()木村哲也

5

9

 

ディープボンド 7 幸英明

58

33.8

()大久保龍

5

10

プログノーシス 6 *三浦皇成

58

15.5

()中内田充

6

11

ジャスティンパレス 5 *坂井瑠星

58

11.9

()杉山晴紀

B6

12

 

シュトルーヴェ 5 鮫島克駿

58

80.5

()堀宣行

7

13

スタニングローズ 5 *ムーア

56

23.9

()高野友和

7

14

 

ダノンベルーガ 5 松山弘平

58

87.3

()堀宣行

B8

15

 

ハヤヤッコ 8 吉田豊

58

35.5

()国枝栄

8

16

シャフリヤール 6 C.デム

58

27.8

()藤原英昭


本年を締めくくる大一番有馬記念であります。正確には来週のホープフルSが今年最後のG1となるのですが、これは大相撲でいう弓取り式みたいなもので、こちらが本当の下半期のメインデッシュ。今年も16頭のフルゲートで内10頭がG1馬という豪華メンバーとなっております。

しかしですねえ、そのような豪華メンバーの筆頭、G1を5勝もしているドウデュースが主戦の武豊もろとも出走をドタキャン、一挙にカオスな様相となっているわけです。上記オッズを見ても単勝万馬券の馬が1頭もいない。15頭中13頭が単勝オッズ30倍以下と言う近年まれにみる大混戦、正直どの馬が来ても驚きではないという悩ましい一戦。こういう時に頼りになるのが「10年トレンド」と言うことで、さっそく見ていきましょう。幸いこの競走、ひたすら中山で開催され続けているわけで、データの質は相当高いのであります。

見かけ以上に当てづらい有馬記念の過去10年

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

3F地点差

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

231224 ドウデュース 4 武豊

16

5

2

*()友道康夫

2309

-0.1

 13-08-03

34.3

1.6

506

+2

520

2730

4380

8050

42110

231224 スターズオンアース 4 ルメール

16

16

7

()高柳瑞樹

2310

0.1

 02-02-02

34.8

1.2

494

-2

(8.6)

2730

4380

8050

42110

231224 タイトルホルダー 5 横山和生

16

4

6

()栗田徹

2312

0.3

 01-01-01

36.2

0.0

474

-2

(8.3)

   

8050

42110

221225 イクイノックス 3 ルメール

16

9

1

()木村哲也

2324

-0.4

 09-06-03

35.4

0.5

492

+4

230

1320

1770

2520

9740

221225 ボルドグフーシュ 3 福永祐一

16

3

6

()宮本博

2328

0.4

 14-15-06

35.2

1.1

498

+2

(14.1)

1320

1770

2520

9740

221225 ジェラルディーナ 4 C.デム

16

5

3

()斉藤崇史

2331

0.7

 14-11-12

35.7

0.9

470

0

(7.4)

   

2520

9740

211226 エフフォーリア 3 横山武史

16

10

1

()鹿戸雄一

2320

-0.1

 09-08-05

35.9

0.8

516

+2

210

1740

2070

1440

7180

211226 ディープボンド 4 和田竜二

16

5

5

()大久保龍

2321

0.1

 06-06-05

36.1

0.7

502

 

(20.9)

1740

2070

1440

7180

211226 クロノジェネシス 5 ルメール

16

7

2

()斉藤崇史

2322

0.2

 07-08-08

36.0

0.9

478

 

(2.9)

   

1440

7180

201227 クロノジェネシス 4 北村友一

16

9

1

()斉藤崇史

2350

-0.0

 12-03-03

36.2

0.4

474

+10

250

10330

11360

7370

50150

201227 サラキア 5 松山弘平

16

14

11

()池添学

2350

0.0

 13-13-12

35.4

1.2

448

-2

(74.9)

10330

11360

7370

50150

201227 フィエールマン 5 ルメール

16

13

2

()手塚貴久

2351

0.1

 04-02-02

36.5

0.2

478

0

(3.5)

   

7370

50150

191222 リスグラシュー 5 レーン

16

6

2

()矢作芳人

2305

-0.8

 10-11-09

34.7

2.9

468

 

670

2990

6130

10750

57860

191222 サートゥルナーリア 3 スミヨン

16

10

3

*()角居勝彦

2313

0.8

 13-11-07

35.4

3.0

504

+2

(7.8)

2990

6130

10750

57860

191222 ワールドプレミア 3 武豊

16

7

4

*()友道康夫

2314

0.9

 16-16-16

35.0

3.5

492

+8

(13.4)

   

10750

57860

181223 ブラストワンピース 3 池添謙一

16

8

3

()大竹正博

2322

-0.0

 06-07-04

35.7

1.2

534

+4

890

940

2400

4910

25340

181223 レイデオロ 4 ルメール

16

12

1

()藤沢和雄

2322

0.0

 09-09-08

35.4

1.5

490

+8

(2.2)

940

2400

4910

25340

181223 シュヴァルグラン 6 ボウマン

16

15

9

*()友道康夫

2324

0.2

 11-11-10

35.5

1.6

470

+2

(22.7)

   

4910

25340

171224 キタサンブラック 5 武豊

16

2

1

()清水久詞

2336

-0.2

 01-01-01

35.2

0.0

540

-2

190

3170

3810

5420

25040

171224 クイーンズリング 5 ルメール

16

3

8

()吉村圭司

2338

0.2

 05-05-03

35.1

0.3

474

0

(33.1)

3170

3810

5420

25040

171224 シュヴァルグラン 5 ボウマン

16

10

3

()友道康夫

2338

0.2

 08-08-08

34.8

0.6

474

+4

(6.7)

   

5420

25040

161225 サトノダイヤモンド 3 ルメール

16

11

1

*()池江泰寿

2326

-0.0

 03-03-03

35.5

0.4

502

+4

260

440

770

1050

3940

161225 キタサンブラック 4 武豊

16

1

2

()清水久詞

2326

0.0

 02-02-02

35.8

0.1

536

0

(2.7)

440

770

1050

3940

161225 ゴールドアクター 5 吉田隼人

16

2

3

()中川公成

2327

0.1

 03-03-03

35.7

0.3

498

-6

(7.9)

   

1050

3940

151227 ゴールドアクター 4 吉田隼人

16

7

8

()中川公成

2330

-0.0

 03-05-03

34.8

0.2

494

+4

1700

6840

13780

20360

125870

151227 サウンズオブアース 4 M.デム

16

9

5

()藤岡健一

2330

0.0

 03-05-06

34.7

0.3

502

0

(9.9)

6840

13780

20360

125870

151227 キタサンブラック 3 横山典弘

16

11

4

()清水久詞

2331

0.1

 01-01-01

35.1

0.0

526

-4

(8.4)

   

20360

125870

141228 ジェンティルドンナ 5 戸崎圭太

16

4

4

()石坂正

2353

-0.1

 03-03-02

34.1

0.5

470

-2

870

12350

21190

15250

109590

141228 トゥザワールド 3 ビュイッ

16

6

9

*()池江泰寿

2354

0.1

 07-06-07

33.8

0.9

524

+4

(31.2)

12350

21190

15250

109590

141228 ゴールドシップ 5 岩田康誠

16

14

1

*()須貝尚介

2354

0.1

 10-06-05

33.9

0.8

510

 

(3.5)

   

15250

109590

集計期間:2014.12.28 2023.12.24


うーん、10年振り返って的中は上位人気が人気順に1-2-3した16年のただ一回。毎年いい線つくのに余計な馬が一等割り込んでくるという涙ほとばしる状況であります。うーん、チャンピオンズカップ同様、相性悪過ぎですなあ。まぁそのチャンピオンズカップでは積年のうっ憤を晴らすかのような高配当を今年ゲットできているので、今回もそういう展開を期待したいものです。それでは見ていこう。


@1番人気は5−1−1−3と言うトリッキーな中山を舞台にしている割には大変立派な成績。こういうのを見ると圏外に飛んだ3頭が気になりますが、15年ゴールドシップ(8着)、19年アーモンドアイ(9着)、23年ジャスティンパレス(4着)であります。基本1番人気は当てになりますが、ゴルシやアーモンドみたいなアイドルホースが大きく飛んでいる事実には注意が必要。まぁ、ドウデュース不在の今回はそういうアイドルホースはいないのですが。。

A2番人気は2−1−2−5と、これもまずまず。三連複軸なら十分です。

B3番人気は1−1−3−5と、こちらも三連複軸向き。

C単勝二桁人気の超人気薄は20年に二着したサラキア(11番人気)ただ1頭のみで。基本極端なヒモ荒れは発生していない。

D上述の通り上位人気がそれなり以上に責任を果たし、極端な穴馬の台頭もないため配当は穏やか。ああ、それなのに何故私はこんなに外しまくっているのだろう。まぁ、例年の配当を見ても穏やかと言いながら決して固いわけではなく、そこそこの中穴が連発でありまして、やはり毎年必ず割り込んでくる5〜9番人気の馬の見極めが重要と考える次第です。

E牝馬は30頭中8頭と軽視禁物であり、特に直近の4年間では12頭中5頭が上位に来る躍進ぶり。過去10年160頭の出走馬中牝馬は41頭と26%のシェアがあるのですが、それ以上の割合が上位に食い込んでいるわけで、牝馬は押さえるべきでしょう。

F中山開催にもかかわらず関東馬は30頭中9頭とマイルドな関西馬天国。

G外国人天国。30頭中半数近い14頭の鞍上がカタカナ。過去160頭の出走馬中外国人騎乗の馬は39頭に過ぎないことを思えば、外国人騎乗というだけで押さえてみたくなります。特に14頭中ルメールがその半数の7頭の鞍上(内勝鞍2)で、彼の騎乗馬は無条件で買いです。

H馬体重は上述のサラキア以外はすべて470kg超と小兵に厳しいレース。

Iリピーター傾向は、昔は顕著だったけど近年は希薄。ドウデュース回避のため今年の対象はスターズオンアースのみとなりますが、さて。

J枠順は中枠が良い。最内や大外は不振。大外引きながら勝馬ドウデュースに際どいところで交わされ二着した去年のスターズオンアースは例外中の例外です。

K脚質は10年のタームでは大きな偏りはないが、近年では差し、追い込みが優勢。

L上位馬の年齢別構成は、3歳馬が9頭(内勝馬4)、4歳馬9頭(同3)、5歳馬11頭(同3)、6歳馬1頭(三着)と高齢馬には厳しいレース。勝馬に限れば3歳が強く、今回の1・2番人気が三歳馬であることもその反映でしょう。

M過去5年15頭の血統は、ハーツクライが2勝しているのが目を引きますが、ドウデュース回避により今年はハーツ産駒の出走は人気薄ダノンベルーガのみ。ディープ産駒も三頭いますが、これは二着一回、三着二回と勝馬はなく基本ヒモ要因。

N過去5年15頭の前走キャリアは、天皇賞秋組が5頭(内勝馬3)とこれが最有力。JC組も3頭いますがこれは去年の1〜3着馬でそれ以前の4年間は皆無。この他では菊花賞組が2頭、エリザベス女王杯組が2頭(いずれも2・3着が一頭づつ)。面白いのは前走海外(凱旋門賞とコッププレート)組で3頭(1・2・3着が一等づつ)もいて、海外帰りは要注意。


上記から本命は◎アーバンシック。買い要因は以下の通り。


(1)3歳の菊花賞馬、しかも差し馬というのが上記トレンドにずっぱまり。いやあ、菊花賞では儲けさせてもらった恩義もあるんですよ。

(2)菊花賞の前走中山開催のセントライト記念を豪快に差して圧勝というのがポイント高い。

(3)なんといっても鞍上ルメールというのがでかい。

(4)スワーヴリチャード産駒はおそらく早熟系で、今が旬。


まぁ、出来ればもう少し外の枠を引いてもらいたかったのですが、それでも上位に食い込む可能性が最も高いのは彼ですね。

対抗は〇スターズオンアース。現在6番人気です。あ、「またドゥラメンテ贔屓かよ、」って舌打ちした君、そう、君だ、君。気持ちはわかるが聞いてくれ。確かに今年になってさえない成績が続いているがこの馬は


(1)上述の通り去年のこのレースで大外引いて今年の年度代表馬ほぼ当確のドウデュースに0.1秒差まで迫ったのだ。強いのだ。私は彼女はリバティアイランドより強いと思っているのだ。

(2)これまで大レースのたびに大外引いてた彼女が今回絶好の中枠を引いた。これは特に中山ではでかいのだ。

(3)去年の有馬はルメールの神騎乗によるところも大きく、そのルメールがアーバンシックに浮気しやがったことは痛いのだけれど、今度の川田だって日本人のトップジョッキーで彼を押さえることができたのは大きい。

(4)タスティエーラとかドゥレッツァとかドゥラエレーデとか、不甲斐ない成績が続いて「ダメG1馬」認定されかけていた馬が、この下半期はとんでもない復活を次々と果たしている。天皇賞秋で意味不明の惨敗をしたリバティアイランドだって、香港カップじゃロマンチックウォリアーに唯一迫った走りをして「らしさ」を取り戻してくれた。休み明け一叩きした後にスターズオンアースが変わる可能性も大きいのではないか(うーん、こうやって見ると、「ダメG1馬」ってドゥラメンテ産駒がやたら多いですなあ)。


ということで、はまれば勝つまであるんじゃないかと考える次第。まぁ、はまらないときは惨敗ということも一定以上の可能性としてあるのですが、それを言えば他の大部分の馬もそうなわけで、ここは彼女を信じてみたいと思います。なんといっても私は神聖ドゥラメンテ教団の敬虔な信徒ですから。信じる者は救われるのか、それとも脚すくわれるのか。まぁ、これもギャンブルです。負けても悔いはない。だって信徒だから。

その他は外国人ジョッキーの馬と牝馬を中心に選びました。オッズが示す通りどの馬にもチャンスがあるカオスな一戦。切るに切れずに結構印が残りましたので馬券は◎〇二頭軸の三連複8点。最低でも25倍はつくので買い方としては悪くはないでしょう。

え、「かんべえ先生一押しにして二番人気のダービー馬ダノンデサイルを「注」認定とはいくらなんでも失礼じゃないか!」ですって?うーん、今年のダービーは例年にない特殊な展開でそこをうまく利してあの馬は勝ったわけで、本当に強いのかどうか、私も判断に困っているのだ。実は本当に強い可能性もあるけど、そうじゃない可能性だって大きいし、実際菊花賞ではそんな感じの結末だったし、最内引いたのもこのレースのトレンドとしてどうなのかと言う疑問もあるしで、ここはまずは様子見ですな。



遠足前の 上海馬券王 in 富山




○今日の結果

<有馬記念> @レガレイラ(戸崎圭) Aシャフリヤール(Cデムーロ) Bダノンデサイル(横山典)




○かんべえのつぶやき

――不肖かんべえが張り込んだダノンデサイルが、先頭に立ってゴール前最後の坂を走り続ける横を、無情にもレガレイラとシャフリヤールが追い抜いていきました。ううううっ、差されてしまいましたよ。もちろんダノンデサイル軸の三連複は買っているけれども、シャフリヤール(10番人気)までは回らない。大外16番なんだから、無条件で切っちゃいましたあああ。

――写真判定の結果は、ハナ差で3歳牝馬のレガレイラ勝利でした。ホープフルステークスを勝った馬は、その後は低迷していても、どこかで爆発するんだよな。それこそ馬券王先生が書いていた通り、「不甲斐ない成績が続いて、『ダメG1馬』認定されかけていた馬」だったんです。あああっ、お前かよ、レガレイラ!

――2着のシャフリヤールもお見事でした。「有馬記念で大外は来ない」だなんて、今日の9RのグッドラックHC(同じ芝2500m)では、大外16番のスティンガーグラスが来てるじゃないですか。あああ、固定観念はいかんです。

――以下、4着べラジオオペラ、5着ジャスティンパレス、そして6着には、1番人気にして馬券王先生の本命、アーバンシックと続きます。ルメール騎手、この秋のG1レースは「らしくない」騎乗が続きますね。そんなことより馬券王先生、対抗のスターズオンアースはブービーの14着じゃないですか。きいいいいいいっ!

――3歳牝馬による有馬記念制覇は1960年以来とのこと。それって馬券王先生と不肖かんべえが生まれた年じゃないですか。鞍上の戸崎騎手の勝利騎手インタビューは余裕を感じさせるものでした。そういえばジェンティルドンナで有馬を制したのは2014年でしたね。あれからもう10年になります。しみじみ歴史を感じます。

――さて、最後に残ったのは今週土曜日のホープフルステークス。昨年はレガレイラの単勝当てたんだよなあ。また浅草WINSでヤクザにビール飲みながら勝負したいものであります。馬券王先生に置かれましては、下半期の回顧と予想をどうぞよろしくお願い申し上げます。





12月15日(日) 朝日杯フューチュリティステークス


えー、眠いのであります。猛烈な睡魔に襲われているのであります。

いや、実はですね、気まぐれで「ユニコーン・オーバーロード」というRPGテーストのシミュレーション・ウォーゲームに手を出したら、これが異常に面白く睡眠時間がどんどん食いつぶされている有様なのであります。

このゲーム、悪の帝国に反旗を翻した反乱軍の立ち位置で、圧政を敷く帝国の範土を次々に奪還、解放していく成り立ちとなっているんですが、とにかくその兵種が多種多様。歩兵だけとってもファイター、ソルジャー、ハスカール、ホリプタイ、ソードマン、グラディエーター、ウオーリアーと将棋なら「歩」という概念で集約されるものに、これだけの兵種が存在し、なおかつその特性や得手不得手が明確に異なる。

これに魔術師や、騎兵、弓兵、ワイバーンナイト等の航空戦力まで加わるものだから(これらにもたくさんの兵種があります)、これをマネジメントするのに大変頭を使い、夜の9時に始めたゲームが気が付けば午前3時を回っていたというのが最近の日常となっているわけで、いや、本当に面白いんだけどね、困ったもんです。

というわけで、私は眠くてしょうがない。ううううう、すいません、よって今回は簡単に。

20241215() 7回京都6日目 16頭 [15:40発走]
【11R】 76回朝日杯フューチュリティS
2歳・オープン・G1(馬齢)(牡・牝)(国際)(指定) 1600m・外 (D)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

ダイシンラー 2 *岩田康誠

56

101.6

()梅田智之

1

2

アドマイヤズーム 2 川田将雅

56

11.8

()友道康夫

2

3

ランスオブカオス 2 吉村誠之

56

37.8

()奥村豊

2

4

ミュージアムマイル 2 C.デム

56

4.6

()高柳大輔

3

5

 

コスモストーム 2 秋山稔樹

56

192.5

()北出成人

3

6

アルレッキーノ 2 ルメール

56

10.0

()国枝栄

4

7

 

クラスペディア 2 小崎綾也

56

133.1

()河嶋宏樹

4

8

アルテヴェローチェ 2 *武豊

56

3.0

()須貝尚介

5

9

 

エルムラント 2 *藤岡佑介

56

210.3

()鹿戸雄一

5

10

トータルクラリティ 2 北村友一

56

6.8

()池添学

6

11

ニタモノドウシ 2 *ムーア

56

8.6

()高木登

6

12

パンジャタワー 2 松山弘平

56

9.1

()橋口慎介

7

13

 

エイシンワンド 2 幸英明

56

81.4

()大久保龍

7

14

 

テイクイットオール 2 *岩田望来

56

111.1

()中竹和也

8

15

ドラゴンブースト 2 田口貫太

56

72.2

()藤野健太

8

16

タイセイカレント 2 *坂井瑠星

56

14.1

()矢作芳人


先週のジュベナイルに引き続き、同じコースで行われる2歳チャンピオン決定戦であります。近年新設されたホープフルSとの棲み分けがいまいち曖昧なまま突っ走っている感じではあるのですが、今年も16頭が集結しました。

しかし先週の牝馬戦同様、今年の2歳牡馬だって「これは」という圧倒的なオーラの持ち主が今のところ見当たらず、そういう意味では何が来てもおかしくはない。先週だって勝ったアロマヴェローチェは確かに目を引く末脚の持ち主で、あれを見れば大物とわかるのですが、夏場の札幌重賞を勝ったままずっと休業していたのでは、その大物感には結果論でしか気づけないわけで、今週もそういう感じになる可能性は高いです。

まずは恒例「10年トレンド」を見てみましょう。先週同様、これまで阪神コースで開催され続けてきた本レース、今年からしばらくは京都開催ということで、使えるトレンドも限定されますが、それでも何らかの示唆は得られるはずです。

近年温和な決着が目立つフューチュリティこの10年

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

3F地点差

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

231217 ジャンタルマンタル 2 川田将雅

17

3

1

()高野友和

1338

-0.1

   07-04

34.8

0.6

490

0

270

1280

1990

3540

12910

231217 エコロヴァルツ 2 武豊

17

1

4

()牧浦充徳

1339

0.1

   15-17

34.1

1.4

492

+14

(10.0)

1280

1990

3540

12910

231217 タガノエルピーダ 2 団野大成

17

5

5

()斉藤崇史

1340

0.2

   03-03

35.2

0.4

438

-2

(13.2)

   

3540

12910

221218 ドルチェモア 2 坂井瑠星

17

2

1

()須貝尚介

1339

-0.1

   03-03

35.8

0.3

474

+2

310

550

1070

1280

4570

221218 ダノンタッチダウン 2 川田将雅

17

12

2

()安田隆行

1340

0.1

   10-11

35.2

1.0

536

-2

(3.6)

550

1070

1280

4570

221218 $レイベリング 2 横山武史

17

14

3

()鹿戸雄一

1340

0.1

   05-05

35.8

0.4

470

+6

(6.5)

   

1280

4570

211219 ドウデュース 2 武豊

15

9

3

()友道康夫

1335

-0.1

   08-07

34.5

0.7

496

-10

780

1060

3000

2350

14840

211219 セリフォス 2 C.デム

15

4

1

()中内田充

1336

0.1

   05-05

34.8

0.5

486

0

(2.4)

1060

3000

2350

14840

211219 ダノンスコーピオン 2 松山弘平

15

7

4

()安田隆行

1337

0.2

   08-09

34.6

0.8

458

-4

(9.7)

   

2350

14840

201220 グレナディアガーズ 2 川田将雅

16

2

7

*()中内田充

1323

-0.1

   03-02

34.5

0.9

458

+2

1750

5000

14610

4150

51360

201220 ステラヴェローチェ 2 横山典弘

16

7

2

()須貝尚介

1324

0.1

   10-09

33.5

2.0

502

0

(5.1)

5000

14610

4150

51360

201220 レッドベルオーブ 2 福永祐一

16

8

1

*()藤原英昭

1327

0.4

   07-07

34.2

1.6

476

+8

(2.5)

   

4150

51360

191215 サリオス 2 ムーア

16

6

1

()堀宣行

1330

-0.4

   03-03

35.4

0.4

538

-2

200

660

950

38080

90260

191215 タイセイビジョン 2 武豊

16

8

2

()西村真幸

1334

0.4

   12-08

35.3

0.9

464

+4

(5.8)

660

950

38080

90260

191215 グランレイ 2 池添謙一

16

9

14

()池添学

1336

0.6

   15-15

34.9

1.5

452

-4

(229.3)

   

38080

90260

181216 アドマイヤマーズ 2 M.デム

15

6

2

()友道康夫

1339

-0.3

   03-03

33.9

0.5

470

-2

460

9710

14240

3340

45180

181216 クリノガウディー 2 藤岡佑介

15

1

9

()藤沢則雄

1342

0.3

   04-04

34.0

0.7

492

+2

(77.4)

9710

14240

3340

45180

181216 グランアレグリア 2 ルメール

15

2

1

()藤沢和雄

1343

0.4

   02-02

34.6

0.2

482

+6

(1.5)

   

3340

45180

171217 ダノンプレミアム 2 川田将雅

16

1

1

*()中内田充

1333

-0.6

   03-04

33.6

0.4

490

+8

230

550

840

700

2630

171217 ステルヴィオ 2 C.デム

16

10

3

()木村哲也

1339

0.6

   12-10

33.8

0.8

460

+4

(5.3)

550

840

700

2630

171217 タワーオブロンドン 2 ルメール

16

3

2

*()藤沢和雄

1339

0.6

   07-07

34.0

0.6

518

+2

(3.9)

   

700

2630

161218 サトノアレス 2 四位洋文

18

17

6

()藤沢和雄

1354

-0.1

   13-12

34.1

0.7

500

+4

1420

5980

11430

42820

221200

161218 モンドキャンノ 2 バルザロ

18

10

7

()安田隆行

1355

0.1

   14-14

34.0

0.9

472

0

(15.8)

5980

11430

42820

221200

161218 ボンセルヴィーソ 2 松山弘平

18

4

12

()池添学

1358

0.4

   01-01

35.2

0.0

462

-6

(72.7)

   

42820

221200

151220 リオンディーズ 2 M.デム

16

15

2

()角居勝彦

1344

-0.1

   15-15

33.3

1.1

496

-4

590

520

1340

8160

38560

151220 エアスピネル 2 武豊

16

11

1

()笹田和秀

1345

0.1

   08-06

34.0

0.5

484

+2

(1.5)

520

1340

8160

38560

151220 シャドウアプローチ 2 中谷雄太

16

13

11

*()須貝尚介

1352

0.8

   10-06

34.7

0.5

494

0

(91.6)

   

8160

38560

141221 ダノンプラチナ 2 蛯名正義

18

2

1

()国枝栄

1359

-0.1

   14-12

35.4

0.7

472

+6

460

14050

20260

20560

133570

141221 アルマワイオリ 2 勝浦正樹

18

6

14

()西浦勝一

1360

0.1

   14-12

35.5

0.7

470

+2

(64.7)

14050

20260

20560

133570

141221 クラリティスカイ 2 岩田康誠

18

14

3

()友道康夫

1361

0.2

   07-06

35.9

0.4

484

+12

(5.3)

   

20560

133570

集計期間:2014.12.21 2023.12.17 上記すべて阪神開催


うーん、10年振り返って的中は22年、21年、17年の三回。ただこの三回は涙ほとばしる低配当で、うち一回はガミ馬券。累計収支は大赤字であります。まぁ、トレンドを採用してから的中率が上がっているのは不幸中の幸いでしょうか。

それでは見ていきましょう。


@1番人気は5−2−2−1と圧巻の成績。勝つか飛ぶかの二者一択であった先週の牝馬戦(実際ブラウンラチェットは大敗してます)とは裏腹に、こちらは大変立派です。こういうのを見ると圏外に飛んだ一頭が気になりますが、16年のミスエルテですね。まぁそのミスエルテだって4着とそれなりに形は作っていますので、1番人気はそのまま信頼できそうです。

A2番人気は2ー3−1−4とこれも大変立派。三連複軸向きですな。

B3番人気は1−1−2−6とこれは信頼度が落ちますが、まぁ1・2番人気が上記の通りなんでどうしても割は食ってしまいます。

C単勝二桁人気の超人気薄は30頭中3頭のみで、この4年間は来ておらず、あまり欲をかくのは良くないある。

D上位人気、特に1番人気が上記無双状態で、あまつさえ極端なヒモ荒れも近年皆無であることから、配当は二歳戦とは思えない固さ。三連複なんかほとんどが4桁配当で17年なんか涙の3桁配当。

E牝馬は30頭中2頭しかいない。まぁ、普通牝馬は先週のジュベナイルに行きますし、それを考えるとこれは健闘の部類なのかも。因みに今年は牝馬の参戦はなし。

F外国人ジョッキーは30頭中8頭の鞍上。海外から超一流が来る時期にしては温和な気もしますが、今年もルメール以外にもCデムーロ、ムーアが参戦で、これ完全無視は不可能ですな。

G先週とは打って変わり関西馬天国。関東馬は30頭中6頭のみ。

H上位に入った馬のほとんどは450kg超と小兵が不振。今年のメンバーはテイクイットオール以外はすべてこの水準を満たしていますが。

I過去5年15頭の前走キャリアは、デイリー杯組が5頭(内勝馬2)とこれが最有力。これに次ぐのがサウジアラビアC組で2頭(同1)。

J前走非重賞組も軽視禁物。半数近い7頭がこの路線で勝馬だって2頭います。しかも、しかもですよ、新馬・もしくは未勝利戦からここに参戦した馬が内4頭もいて、あまつさえ1頭が勝ってさえいる(20年グレナディアカーズ)。前走レースの格で判断することは避けたいものです。


以上が使えそうなトレンドですが、コース変更により使えないデータも参考までに下記。


K過去5年15頭の血統はフランケルの3頭(内勝馬1)が目を引くが他はバラバラ。因みに今年はフランケル産駒の出走はなし。

L脚質は先行もしくは好位差しが多く、極端な追い込みは2着どまり。まぁ、京都は直線平坦なんで同じく先行有利と思ってしまいそうですが、先週のアルマヴェローチェの目が覚めるような追い込みが決まっていることを思えば、そういう馬の方が有望な気もしてきます。阪神コースが休んでいるしわ寄せで、京都コースも酷使されてて馬場が相当傷んでいるため、差し馬台頭の余地が相当大きくなっているのでしょう。

M枠順は若干内が有利。


以上から本命は◎アルテヴェローチェ。買い要因は以下の通り。


(1)圧倒的な1番人気の信頼性。

(2)このレースと相性の良いサウジアラビアCの覇者。

(3)そのサウジアラビアCでは後方から追い込んでの勝利で、先行馬が大集合の現在これは買い。

(4)騎手武豊はこういう馬をさばかせたら超一流。

(5)名前が先週勝ったアロマヴェローチェと似ている。あ、つまらんことを言ってしまった。すまん、眠いんだ、俺は。


まぁ、多頭数で競馬をするのがこれが初めてという不安はありますが、枠順にも恵まれた感じだし、馬券圏内は固いと思いますぞ。


対抗は〇ミュージアムマイル。これも買い要因は以下の通り。


(1)信頼できる2番人気。

(2)前走の黄菊賞の内容が圧巻。同じ京都コースで33・7秒の末脚使って0.5秒差大勝という素晴らしさは勝つまであります。

(3)鞍上がその時コンビを組んだCデムーロという超一流。

(4)名前がいかにもマイル向き。ああ、またしてもつまらんことを!!申し訳ない、本当に眠いんだ、俺は。


まぁ、この馬の場合、今回が初マイルというのが気になりますが、父が15年のこのレースの覇者リオンディーズなので問題ないでしょう。

単穴は▲ニタモノドウシ。なんか名前がいかにも非重賞特別戦な感じで、こんな名前の馬が現在4番人気と言うのはおそらく鞍上ムーアの人気なんでしょうが、それでも夏場のクローバー賞をレコード勝ちして、そのままここに来たパターンが先週のアロマヴェローチェを髣髴とさせます。夏場からいきなりここに来た馬が活躍するのは最近の牝馬のトレンドですが、牡馬にもその傾向が表れる可能性も高い。札幌の洋芝で34.4秒、新馬の福島で33.6秒と相当優秀な上りを使っていることから、おそらく決め手はメンバー中トップクラスと思われ、差し勝負になったらこれも相当有力と考えます。

ヒモ筆頭は☆ドラゴンブースト。現在単勝72倍、10番人気の彼は本来なら注認定が相当なのでしょうが、買い要因は名前がドラゴンズを彷彿とさせるから。ああ、またつまらんことを!違う、そうじゃない、このレースと最も相性の良いデイリー杯の二着馬だから。この時1着だったランフォーヴァウは牝馬で先週のジュベナイルに行ったから、今回メンバーでは彼が唯一のデイリー杯組です。同じ京都のマイルで好成績を収めているのに、あまりにも低評価なのがこちらの穴心をくすぐるわけで、同じく京都で33.6秒の末脚で新馬戦を圧勝した注ランスオブカオスと合わせぜひこれは押さえておきたい。

馬券は◎→〇▲☆→その他の三連複21点。1・2・3番人気で決まるとガミですが、それ以外はかなりつきます。特にドラゴンブーストが絡めばこれすべて万馬券。眠気を覚ますためにも叫んでみよう。


いでよ万券!!



上海馬券王 in 富山




○今日の結果

<朝日杯FS> @アドマイヤズーム(川田) Aミュージアムマイル(Cデムーロ) Bランスオブカオス(吉村)




○かんべえのつぶやき

――終わってみれば圧倒的な2馬身半差。未勝利戦を勝ったばかりの5番人気馬アドマイヤズームが、4角を越えたところで後続にぐんぐん差をつけてゴールしました。鞍上は川田騎手。このレースは23年、20年、17年と勝っています。馬券王先生のご指摘通り、「大物感には結果論でしか気づけない」というレースでありました。

――2着には2番人気のミュージアムマイル。不肖かんべえはこっちから買っていて、馬連は取れたのですが、3連複は9番人気のランスオブカオスが来てしまったので、その名の通りカオスな万馬券でした。あっ、馬券王先生がちゃんと「注」に呈しているではないか。馬鹿馬鹿、ちゃんと押さえとけ。いや、ドラゴンブーストは押さえたんですけどね。

――4着には終始先頭を駆けてレースを作ったダイシンラー。鞍上は岩田康誠騎手の騎乗停止により、急きょ乗り代わりとなった横山典騎手で、またしてもアッと言わせる怪騎乗でした。1番人気のアルテヴェローチェはその次の5着。2歳馬のレースはやっぱり難しいですなあ。

――2歳馬のレースというと、この後に中山競馬場のホープフルステークスも控えているので、個人的にはそっちの方が楽しみですね。ドウデュースやサリオスは朝日杯組ですが、コントレイルやサートゥルナーリアはホープフル組。キラーアビリティやドゥラエレーデ、去年のレガレイラのように「変な馬」も勝つので面白いです。

――さて、いよいよ来週は暮れの大一番、有馬記念です。馬券王先生におかれましては、還暦過ぎてゲームに嵌って寝不足という若々しい日々をお過ごしのようですが、ひとつ予想の方もよろしくお願いいたします。有馬を取って「いい1年だった」としみじみと回顧したいものであります。





12月8日(日) 阪神ジュベナイルフィリーズ

上海馬券王の人生相談

自主規制も何のその、お受験グランマ・エアグルーヴさん怒涛の襲来

Q:やっぱりグローバルなんざます!

先生、お久しゅうございます。わたくし、エアグルーヴでございましてよ。え、「おまえは誰だ」ですって?きぃいいいいいい!これだからパンピーは!!

よろしいこと?我が名はエアグルーヴ!JRAの大立者ノーザンテーストを祖父に、樫の木の女王ダイナカールを母に、そして凱旋門の英雄トニービンを父に持つまさに貴族の中の貴族にして華族の中の華族!!本来なら賭け金ケチった時に限って馬券が的中する貴方のようなしみったれた貧乏馬券師なんか、口もきいてもらえない貴い血族なのよ、我がグルーヴ家は!

え、「明日のジュベナイルには貴女の血族は出走しないはずだ。それなのに、いったい何の用だ。」ですって? 。。。。何よ、それじゃあ、わたくしのこと最初から存じ上げてらっしゃるってことじゃない。。。。きぃいいいいいいいいっ!人をおちょくるのも大概にしろと何度言ったらわかるざますか!この人でなし!理屈倒れの三流馬券師!とにかく話を聞くざます!

話というのはジュベナイルじゃないんざます。同じ日に開催される香港国際G1デーのことなんざます!ジュベナイルみたいな小学生女子の運動会よりはるかに大きな大会の話なんざます!その香港に、我が一族最大の功労者ドゥラメンテの忘れ形見であるリバティアイランドとルガルが参戦するんざます。貴方だってグルーヴウオッチャー名乗ってるならこちらの方に力を入れるざます!本当にやる気があるんざますか?。。。そう言えば貴方、これまで何回も相談のお便り送ってきたのに、ずっとこれを無視してきたのは、一体どういうつもりざますか。

え、「最近このコーナーで貴女の血族を取り上げると、ろくでもないことしか起こらなかったから、敢えてこれを自主規制してきた。その私の苦悩をわかってくれないなんてあんまりだ。ジャパンカップでドゥレッツァ君が二着になったのも、先週のチャンピオンズカップでドゥラエレーデ君が三着になったのも、私のその地道な努力が実を結んだせいに違いない。むしろ感謝して欲しいくらいだ。」ですって?

きぃいいいいいいいっ!負けてるじゃない!勝ってないじゃない!グルーヴ一族は勝たなきゃダメなんざます。「競走馬は勝つことで価値を積み上げる。二着三着には何も意味はない」という小幡先生の言葉を忘れたざますか。この敗北主義者!そんなくだらないゲンばかり担いでいるからお前はいつまでたっても三流馬券師なんざます!とにかく話を聞くざます!

話というのは、先ほど申し上げた通り香港国際G1デーなんざます。そこにリバティアイランドとルガルが出るんざます。とにかく我がグルーヴ一族が世界に羽ばたくチャンスなんざます。思い起こせば去年はリバティアイランドが牝馬三冠という偉業を達成、ドゥレッツァが菊花賞を制覇と我が一族の絶頂を歌い上げる至福の一年だったざます。嗚呼、それなのに、今年は出れば負け、出れば負けで勝ったのはルガルただ一頭。まさに天国から地獄とはこのことで、本当につらい年だったんざます。挙句の果てには、かんべえ先生とかいう経済評論家に「ドゥラメンテ産駒は人気がないときしか来ない。」とまで言われるありさまで、わたくし、悔しくて悔しくて。。。きぃいいいいいいっ!なんて失礼な男なの!地獄に落ちるがいいわあ!

とにかく、明日はその恥辱をそそぐこの上ないチャンスなんざます。香港スプリントでルガルが、香港カップでリバティが勝ってグルーヴ一族の名を世界に高める捲土重来の一戦なんざます。ジャパンカップで負けたとはいえ頑張ったドゥレッツァは有馬でならと期待していたんだけど、きぃいいっ、脚が痛いとか言って回避したじゃない。だからこれが最後のチャンスなんざます。グルーヴ家の興亡、この一戦にあり!貴方もしっかり応援するざます!頼みましたわよ!!


A:お答え

いやあ、ドゥレッツァ君の有馬回避は私も残念でなりません。JCで同着とはいえ、年度代表馬がほぼ確定的なドウデュースに首差二着の激走。あれを見て私は思わず涙がこみ上げてきました。やはり彼は強い馬だった、府中でこれなら中山開催の有馬でなら、追込一手のドウデュースの追撃をしのぎ切ることは十分可能じゃないか、有馬では彼を軸にしようと固く心に誓ったのでありました。ああ、それなのに脚部不安で回避だなんて、本当にひ弱ですねえ。ドゥレッツァ君は。希少なドゥラメンテ血統故、JCの好走で彼の種牡馬入りはほぼ当確じゃないかと思うんですが、出来ればもう一花咲かせてもらいたいものです。

考えてみればひ弱なのは彼だけじゃない。スターズオンアースもリバティアイランドも、そしてルガル君も脚を痛めて今年は半年間を棒に振っていたわけで、ドゥラメンテ産駒はなぜこうもそろってひ弱なんでしょうか。以下に掲げるのは、ドゥラメンテ産駒が出走した今年のG1競走の来歴であります。


落涙ほとばしるドゥラメンテ産駒2024年のG1来歴

日付

レース名

馬名

性齢

騎手

人気

着順

調教師

走破タイム

着差タイム

241201 チャンピG1 ドゥラエレーデ 4 ムーア

9

*()池添学

1504

0.3

241124 JCG1 ドゥレッツァ 4 ビュイッ

7

()尾関知人

2255

0.0

241124 JCG1 スターズオンアース 5 川田将雅

5

()高柳瑞樹

2261

0.6

241110 エリザベG1 ゴールドエクリプス 5 田口貫太

16

()大久保龍

2118

0.7

241027 天皇賞秋G1 リバティアイランド 4 川田将雅

1

13

()中内田充

1581

0.8

241020 菊花賞G1 ミスタージーティー 3 坂井瑠星

13

12

()矢作芳人

3073

3.2

241013 秋華賞G1 ミアネーロ 3 津村明秀

4

()林徹

1577

0.6

240929 スプリンG1 ルガル 4 西村淳也

9

()杉山晴紀

1070

-0.0

240526 東京優駿G1 シュガークン 3 武豊

8

()清水久詞

2252

0.9

240526 東京優駿G1 ミスタージーティー 3 藤岡佑介

13

16

*()矢作芳人

2256

1.3

240519 優駿牝馬G1 サンセットビュー 3 三浦皇成

15

*()新谷功一

2248

0.8

240519 優駿牝馬G1 ミアネーロ 3 津村明秀

9

14

()林徹

2253

1.3

240512 ヴィクトG1 サウンドビバーチェ 5 松山弘平

12

10

*()高柳大輔

1327

0.9

240428 天皇賞春G1 ドゥレッツァ 4 戸崎圭太

2

15

()尾関知人

3198

5.6

240414 皐月賞G1 ミスタージーティー 3 藤岡佑介

9

10

*()矢作芳人

1581

1.0

240324 高松宮記G1 ルガル 4 西村淳也

1