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上海馬券王がJRAのレースに寄せる「情熱と冷静の言葉」


2025年 下半期のレース考






10月19日(日) 秋華賞


えー、MLBのポストシーズンが面白くてしょうがないのであります。

え、「日本人なら日本の野球を見ろ!」ですって? いや、でもねえ、日本シリーズはおろかクライマックスシリーズだってこの10年間全く縁のない中日ドラゴンズのファンとしましてはですねえ、こういうのを見るとこみ上げてくる寂寥感に耐えられないのであります。わかる?この10年全く縁がないんだよ。いいよなあ、阪神ファンのかんべえ先生は。毎日が楽しくて仕方がないんだろうな。嗚呼、妬ましいったらありゃしない。

でもねえ、MLBってやっぱレベルが異常に高いのです。WBCで日本が優勝したりして、日米の野球レベルはだいぶ近づいているのは間違いないのでしょうが、それでも最近のポストシーズンを見ると、いまだに埋めがたい大きな差があるのがよくわかる。日本の最強打者はおそらく阪神の佐藤輝かヤクルトの村上ということになるんでしょうが、あのレベルの選手は少なくともポストシーズンまで生き残ったメジャーのチームにはゴロゴロいるのであります。そんなすごい連中が、ワールドシリーズチャンピオンを目指して死に物狂いで戦うポストシーズンが面白くないわけがない。

そんな中、本日、ナショナルリーグチャンピオン決定戦をロサンジェルス・ドジャースがミルウォーキー・ブリュワーズをスイープで制してしまった。しかもわれらが大谷さんが、6回10奪三振無失点の快投の上、ホームランを三本も打つという無双状態で勝ってしまったわけだ。一人の選手が同じ日にこういうことをやってしまうというのもにわかには信じられないというか、存在そのものが冗談みたいな人ですな、大谷さんは。しかもホームランのうち一本は場外ですよ。これを見たチームメートが皆口をポカンとあけてドン引きしているのには笑いました。いや、ドン引きしたのは私も同じなんですが。

こんな人類のリミッターを完全無視した人外のフィジカルお化けが、よりによって日本人から現れるというのは、これ奇跡ではなかろうか。こういうのを見ると、日本競馬界のトラウマ凱旋門賞を日本馬が圧勝する日が近いうちに来るのではないかとすら思えてきます。サッカー日本代表がブラジル代表に逆転勝ちするという「奇跡」も起きてますし、これって単なる妄想ではないのかも。

一方のアメリカンリーグでは、マリナーズ・ブルージェイズが双方譲らぬ熱戦を繰り広げていて、こちらもやたら面白い。ドジャースにスイープされたブリュワーズも含め皆本当に強くてよいチームです。こんなすごいチームが争うMLBポストシーズンはたまらんのです。ああ、再来週から始まるワールドシリーズが楽しみでしょうがない。え、日本シリーズ?いや、だからさあ、クライマックスシリーズだってこの10年間全く縁のない中日ドラゴンズのファンとしましてはですねえ(以下略)。

しかし、大谷さんの神がかった活躍から、来週の菊花賞ではショウヘイがやたら人気になりそうな強烈な予感がするなあ。名前で人気になる馬は軽視すべきなんだけど、この馬完全無視も難しいから困ったもんだ。


20251019() 3回京都7日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 30回秋華賞
3歳・オープン・G1(馬齢)()(国際)(指定) 2000m・内 (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

ダノンフェアレディ 3 *坂井瑠星

55

22.2

()橋口慎介

1

2

 

ルージュソリテール 3 *北村友一

55

50.6

()藤原英昭

2

3

ジョスラン 3 *岩田望来

55

17.1

()鹿戸雄一

2

4

 

レーゼドラマ 3 *藤岡佑介

55

75.9

()辻野泰之

3

5

 

ブラウンラチェット 3 *池添謙一

55

32.3

()手塚貴久

3

6

ケリフレッドアスク 3 西塚洸二

55

34.7

()藤原英昭

4

7

 

クリノメイ 3 *酒井学

55

96.4

()須貝尚介

4

8

テレサ 3 松山弘平

55

17.8

()杉山晴紀

5

9

 

マピュース 3 横山武史

55

25.1

()和田勇介

5

10

 

エリカエクスプレス 3 *武豊

55

14.0

()杉山晴紀

6

11

エンブロイダリー 3 ルメール

55

6.4

()森一誠

6

12

 

ヴーレヴー 3 *菱田裕二

55

88.3

()武幸四郎

7

13

*セナスタイル 3 岩田康誠

55

7.8

()安田翔伍

7

14

 

ビップデイジー 3 西村淳也

55

29.9

()松下武士

7

15

 

インヴォーグ 3 *団野大成

55

49.2

()福永祐一

8

16

 

ランフォーヴァウ 3 *小崎綾也

55

198.6

()福永祐一

8

17

カムニャック 3 川田将雅

55

2.1

()友道康夫

8

18

 

パラディレーヌ 3 丹内祐次

55

15.9

()千田輝彦


というわけで、阿鼻叫喚の結末となったスプリンターズSから二週間のインターバルを挟んで再開されるG1競走秋華賞であります。

さっそく、恒例「10年トレンド」を見ていきましょう。

近年急激に固く収まり始めた秋華賞の10年間

日付

馬名

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

241013

11R

チェルヴィニア ルメール

15

5

1

()木村哲也

1571

-0.3

 08-08-07

34.2

490

+8

230

2200

2880

2230

11970

241013

11R

ボンドガール 武豊

15

10

5

()手塚貴久

1574

0.3

 12-13-13

34.1

448

0

(14.6)

2200

2880

2230

11970

241013

11R

ステレンボッシュ 戸崎圭太

15

14

2

()国枝栄

1575

0.4

 10-11-10

34.3

468

+10

(3.9)

   

2230

11970

231015

11R

リバティアイランド 川田将雅

18

6

1

()中内田充

2011

-0.1

 07-07-03

33.6

476

+10

110

560

700

1210

3240

231015

11R

マスクトディーヴァ 岩田望来

18

7

3

()辻野泰之

2012

0.1

 13-10-12

33.5

444

0

(13.0)

560

700

1210

3240

231015

11R

ハーパー ルメール

18

2

2

()友道康夫

2016

0.5

 05-04-05

34.3

482

+14

(12.9)

   

1210

3240

221016

11R

スタニングローズ 坂井瑠星

16

7

3

*()高野友和

1586

-0.1

 05-05-04

34.3

488

0

570

990

2430

1090

6900

221016

11R

ナミュール 横山武史

16

8

2

*()高野友和

1587

0.1

 09-10-09

34.0

446

+20

(3.3)

990

2430

1090

6900

221016

11R

スターズオンアース ルメール

16

9

1

()高柳瑞樹

1587

0.1

 13-14-14

33.5

472

+8

(3.0)

   

1090

6900

211017

11R

アカイトリノムスメ 戸崎圭太

16

12

4

()国枝栄

2012

-0.1

 05-05-04

35.9

448

-2

890

2250

4890

4190

26410

211017

11R

ファインルージュ ルメール

16

14

2

()岩戸孝樹

2013

0.1

 11-10-10

35.5

494

-2

(5.6)

2250

4890

4190

26410

211017

11R

アンドヴァラナウト 福永祐一

16

9

3

()池添学

2014

0.2

 05-05-06

36.1

432

-4

(7.3)

   

4190

26410

201018

11R

デアリングタクト 松山弘平

18

13

1

*()杉山晴紀

2006

-0.2

 13-08-05

35.8

480

+14

140

2670

3140

17920

44110

201018

11R

マジックキャッスル 大野拓弥

18

12

10

()国枝栄

2008

0.2

 11-11-13

35.8

432

+10

(56.9)

2670

3140

17920

44110

201018

11R

ソフトフルート 藤岡康太

18

8

9

()松田国英

2009

0.3

 18-18-12

35.7

470

0

(54.7)

   

17920

44110

191013

11R

クロノジェネシス 北村友一

18

5

4

()斉藤崇史

1599

-0.3

 07-05-05

36.1

452

+20

690

2180

4950

15170

70970

191013

11R

カレンブーケドール 津村明秀

18

8

2

()国枝栄

2002

0.3

 08-08-07

36.2

464

0

(5.6)

2180

4950

15170

70970

191013

11R

シゲルピンクダイヤ 和田竜二

18

14

10

()渡辺薫彦

2004

0.5

 14-14-11

35.6

464

+4

(27.0)

   

15170

70970

181014

11R

アーモンドアイ ルメール

18

11

1

()国枝栄

1585

-0.2

 11-11-12

33.6

480

+14

130

880

1000

2360

5600

181014

11R

ミッキーチャーム 川田将雅

18

13

5

*()中内田充

1587

0.2

 01-01-01

35.4

452

+2

(15.6)

880

1000

2360

5600

181014

11R

カンタービレ 武豊

18

2

3

*()中竹和也

1589

0.4

 12-13-12

33.9

434

0

(14.0)

   

2360

5600

171015

11R

ディアドラ ルメール

18

14

3

()橋田満

2002

-0.2

 15-13-09

35.7

490

+12

630

1510

2900

3180

14760

171015

11R

リスグラシュー 武豊

18

7

4

()矢作芳人

2004

0.2

 11-09-06

36.2

438

+2

(7.0)

1510

2900

3180

14760

171015

11R

モズカッチャン M.デム

18

4

5

*()鮫島一歩

2004

0.2

 05-04-02

36.6

478

-4

(8.6)

   

3180

14760

161016

11R

ヴィブロス 福永祐一

18

7

3

()友道康夫

1586

-0.1

 09-08-08

33.4

414

0

630

3550

6170

20940

95520

161016

11R

パールコード 川田将雅

18

3

4

()中内田充

1587

0.1

 05-07-06

33.8

508

-10

(13.7)

3550

6170

20940

95520

161016

11R

カイザーバル 四位洋文

18

15

8

()角居勝彦

1588

0.2

 05-05-05

34.1

470

0

(21.2)

   

20940

95520

151018

11R

ミッキークイーン 浜中俊

18

18

1

()池江泰寿

1569

-0.0

 08-08-06

34.6

434

-4

300

2790

4100

22790

85610

151018

11R

クイーンズリング M.デム

18

9

5

()吉村圭司

1569

0.0

 13-14-14

34.1

458

+8

(14.9)

2790

4100

22790

85610

151018

11R

マキシマムドパリ 幸英明

18

6

8

()松元茂樹

1571

0.2

 06-05-03

35.0

460

-6

(30.7)

   

22790

85610

集計期間:2015.10.18 2024.10.13 21年・22年は阪神開催


うーん。10年振り返って的中は17年・18年・23年の三回。固い決着の時しか当たってないということで累計収支は赤字です。まぁ「トレンド」を採用してから無印の馬は一頭も来てないし、本命馬は上位に来ているということで、それなりにいい線ついてはいるんですが、買い方が悪いとこういうことになるんですなあ。欲をかいて3連単に走りすぎるのも問題です。

それでは見ていきましょう。


@1番人気は5−0−1−4とそれなりに優秀。ただ勝つか負けるかのメリハリが激しすぎるというか、圏外に4割飛んでいることには注意が必要。

A2番人気は0−3−2−5とこの10年勝ってない。単馬券軸には不向きですね。三連複軸なら。

B3番人気は3−1−2−4とこちらはある意味単馬券でも複馬券でも軸に向いた存在。

Cついでに4番人気はというと2−2−0−6と馬連軸としてはなかなか。

D単勝二桁人気の超人気薄は30頭中2頭のみで、しかもいずれも10番人気と「超人気薄」の中ではかなりマイルド。欲をかいて大穴狙いは良くないある。

E上記の通り勝馬はすべて4番人気以上、大穴の台頭も希薄であるため毎年18頭も出ているのに配当は固め(3連単の6桁配当が一度もない!)。特に直近4年の上位はすべて5番人気以内で収まっているため近年の配当は涙が出るほど穏当。日本の政界も見習ってほしいもんです。

F外国人ジョッキーは30頭中8頭の鞍上。うち6鞍がルメール(3勝)で彼は押さえるべきです。

G関東馬は30頭中8頭だが、直近4年では12頭中6頭と近年急速に台頭(去年なんか関東馬の1・2・3だし)。もっとも8頭中5頭が国枝厩舎なんだけど今年は出走無し。国枝先生は来年定年だし今後は関西馬中心か。

H脚質は京都内回りのパブリックイメージとは裏腹に差し・追い込み大優勢。末の鋭いところは押さえる必要あり。

I枠順は明確に中が良い。極端な内とか大外は不振で、特に大外は10年前の勝馬ミッキークイン以外は全滅。カムニャックは大丈夫かあ?

J大型馬不振。500kg超で来たのは16年2着のパールコードのみ。

K過去5年15頭の血統はディープが3頭(1勝)が目につくけど、さすがに今年は対象外。この他ではハービンジャー、エピファネイア、ドゥラメンテが2頭づつ(いずれも1勝)。

L過去5年15頭の前走キャリアは、オークスからの直行組が8頭(4勝)とこれが最有力。この他では紫苑S組が4頭(1勝)、ローズS組が2頭(0勝)と、この3競走でほぼクローズ。紫苑S組は今年はえらく評価が低いので狙う価値はあるのではないかと。


以上から本命は◎カムニャック。買い要因は以下の通り。

(A)春からフローラS、オークス、ローズSとレベルの高い重賞を3連勝中と実績断然。最近じゃオークス勝って間にローズSはさむのも珍しくなりましたね、昔はこういうローテが一般的だったんだけど。

(B)末脚確かで、差しても追い込んでも良いのがこのレースのトレンドに即している。

(C)騎手川田も頼りになる。

(D)調教も良い感じ。

(E)そこそこ信頼できる1番人気。

と、他の馬に比べ1番信頼できるのが彼女と考えます。大外引いたのは気になるので、単馬券ではなく三連複軸で考えてみたい。

馬券は◎→その他の三連複15点。その他はオークス・ローズS・紫苑Sの上位馬から選びました。目の飛び出るような配当はありませんが、それでもそこそこつきます。まぁ、このレース、上述の通り中穴狙いが相当なんで。紫苑Sを勝ったのに、12番人気とすさまじく低評価な我がドゥラメンテ産駒クリフレッドアスクが来れば万馬券となりますが、そうならないかなあ。



上海馬券王





○今日の結果

<秋華賞> @エンブロイダリー(ルメール) Aエリカエクスプレス(武豊)  Bパラディレーヌ(丹内)



○かんべえのつぶやき

――二冠馬が誕生。ただしそれはオークス馬のカムニャックではなく、桜花賞馬のエンブロイダリーの方でした。2着には桜花賞の1番人気、エリカエクスプレスが入りました。うーむ、当方も馬券王先生と同じく、カムニャックから買っていたので全滅です。やはり牝馬は川田よりもルメールなのか。そして京都競馬場では武を外しちゃいけません。

――どうもゲート内で暴れたあたりから、今日のカムニャックは変な感じでしたね。いきなりかかり気味で先頭集団に入り、最後は急に失速しました。なんと16着に終わっています。外枠が災いしたのか。次のレースがどうなるのか、気になります。

――逆にエンブロイダリーの鞍上ルメール騎手は、最初はカムニャックをピッタリマークし、エリカエクスプレスが逃げるのを見るや早めに動きました。いかにも勝ち方を心得ている感じでありましたね。流石であります。

――3着に入ったのは6番人気のパラディレーヌで、鞍上はG1未勝利の丹内騎手でした。エリザベス女王杯ではチャンスがあるかも。これも気になるところです。

――さて、来週は菊花賞。またまた川田騎手(エリキング)とルメール騎手(エネルジコ)の対決になりそうです。そして「名前」で変われそうなショウヘイ(岩田望)もいる。悩ましいレースとなりそうですが、馬券王先生、よろしくお願いいたします。





9月28(日) スプリンターズステークス


えー、お久しぶりです。早いもので25年下半期G1シーズンの到来と相成りました。これから年末までご愛顧のほどよろしくお願いする次第です。

しかし、今年の夏は暑かったですなあ。いや、ここ数年スプリンターズS開催の度に同じことを言っている気がするのですが、暑さというものの致死性が年々幾何級数的に増大しているのだからいたしかたない。健康のため毎日5km歩くことを日課としている私ですが、さすがにこの陽気では健康増進はおろか生命の危機にさらされてしまうわけで、ずっと引きこもり状態の日々を過ごしておりました。会社を退職して隠居状態の身の上だからそういう自堕落も許されるのですが、仕事とか学校がある皆さんはどうやってこの酷暑をやり過ごしているのでありましょうか。皆さんの健康が心配です。

最近はだいぶ涼しくなってきましたが、それでも日中の最高温度が32℃というのもどうなんでしょう。もうすぐ10月だというのにこれは本当に恐ろしい。しかもやばいと思うのが、涼しくなった夜間の温度を寒いと感じる私がいることだ。25℃程度の温度に寒さを感じるなんて、これは連日の猛暑で体質に変調をきたしているということにほかなりません。そういえばタイにいたとき、25℃の陽気で現地の人が「寒い」とぶるぶる震えて長袖の服(極端な人などダウンジャケット)をまとっているのを見て随分不思議な気持ちになったものでしたが、もう不思議でも何でもありませんなあ。

いつのまにか、日本も日本人の体質もどんどん亜熱帯化が進んでいるようです。

2025 928() 4回中山9日目 16頭 [15:40発走]
【11R】 59回スプリンターズS
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 1200m (C)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

ピューロマジック   4 *松山弘平

56

11.3

()安田翔伍

1

2

 

ヨシノイースター   7 内田博幸

58

69.2

()中尾秀正

2

3

 

ダノンマッキンリー   4 *横山典弘

58

57.4

()藤原英昭

2

4

ママコチャ   6 岩田望来

56

8.1

()池江泰寿

3

5

カンチェンジュンガ   5 *坂井瑠星

58

18.9

()庄野靖志

3

6

ナムラクレア   6 ルメール

56

5.3

()長谷川浩

4

7

サトノレーヴ   6 モレイラ

58

2.6

()堀宣行

4

8

ペアポルックス   4 松若風馬

58

49.6

()梅田智之

5

9

 

ドロップオブライト   6 *丹内祐次

56

111.0

()福永祐一

B5

10

 

$ラッキースワイネス   7 リョン

58

27.8

[]マン

6

11

トウシンマカオ   6 横山武史

58

10.7

()高柳瑞樹

6

12

ヤマニンアルリフラ   4 団野大成

58

85.9

()斉藤崇史

7

13

$ジューンブレア   4 武豊

56

17.3

()武英智

7

14

カピリナ   4 戸崎圭太

56

28.4

()田島俊明

8

15

ルガル   5 川田将雅

58

10.1

()杉山晴紀

B8

16

 

ウインカーネリアン   8 三浦皇成

58

33.2

()鹿戸雄一


と、いうわけで下半期G1シリーズ第一弾、スプリンターズSの開催であります。短距離路線の圧倒的なエースが不在ではありますが、それでもG1馬3頭を含むこの路線の俊英が勢揃いのそれなりにレベルの高い一戦。NHKマイルの覇者にしてキーンランドカップを快勝したパンジャタワーがいないのだけは残念ですが。

それでは早速、恒例「10年トレンド」を見ていきましょう。これを見るに際し、特に猛暑が続いたここ数年の傾向には要注意です。今年は新潟、福島だけでなく札幌・函館もやたら暑かった。サマースプリントシリーズなどに参戦した馬にダメージが残っている可能性には十分配慮したいものです。


3着は穴の指定席 スプリンターズS阿鼻叫喚の10年間

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

240929 ルガル 4 西村淳也

16

13

9

()杉山晴紀

1070

-0.0

   03-03

34.2

526

2850

15840

39400

36810

299070

240929 トウシンマカオ 5 菅原明良

16

2

5

()高柳瑞樹

1070

0.0

   07-06

33.5

478

(9.6)

15840

39400

36810

299070

240929 ナムラクレア 5 横山武史

16

5

4

()長谷川浩

1071

0.1

   12-12

33.2

472

(8.2)

   

36810

299070

231001 ママコチャ 4 川田将雅

16

6

3

()池江泰寿

1080

-0.0

   03-02

34.5

490

490

3260

5190

2310

17140

231001 $マッドクール 4 坂井瑠星

16

10

6

()池添学

1080

0.0

   05-04

34.4

532

(14.0)

3260

5190

2310

17140

231001 ナムラクレア 4 浜中俊

16

1

1

()長谷川浩

1082

0.2

   07-07

34.4

468

(2.9)

   

2310

17140

221002 $ジャンダルム 7 荻野極

16

2

8

()池江泰寿

1078

-0.0

   03-02

34.6

508

2030

15340

36640

50590

468950

221002 ウインマーベル 3 松山弘平

16

7

7

()深山雅史

1078

0.0

   08-09

34.1

468

(20.0)

15340

36640

50590

468950

221002 ナランフレグ 6 丸田恭介

16

6

5

()宗像義忠

1080

0.2

   13-12

33.9

490

(18.6)

   

50590

468950

211003 ピクシーナイト 3 福永祐一

16

4

3

*()音無秀孝

1071

-0.3

   03-02

33.4

538

530

890

1910

9050

38610

211003 レシステンシア 4 ルメール

16

12

2

()松下武士

1074

0.3

   04-04

33.5

506

(3.4)

890

1910

9050

38610

211003 $シヴァージ 6 吉田隼人

16

1

10

()野中賢二

1074

0.3

   05-05

33.4

500

(47.5)

   

9050

38610

201004 グランアレグリア 4 ルメール

16

10

1

()藤沢和雄

1083

-0.3

   15-15

33.6

504

220

530

790

10430

22540

201004 ダノンスマッシュ 5 川田将雅

16

3

3

*()安田隆行

1086

0.3

   04-04

35.0

472

(5.1)

530

790

10430

22540

201004 アウィルアウェイ 4 松山弘平

16

16

10

()高野友和

1087

0.4

   16-16

33.7

478

(60.9)

   

10430

22540

190929 タワーオブロンドン 4 ルメール

16

8

2

()藤沢和雄

1071

-0.1

   11-08

33.5

514

290

1260

2040

1070

6080

190929 $モズスーパーフレア 4 松若風馬

16

7

3

()音無秀孝

1072

0.1

   01-01

34.4

502

(6.2)

1260

2040

1070

6080

190929 ダノンスマッシュ 4 川田将雅

16

2

1

()安田隆行

1072

0.1

   07-08

33.7

470

(2.8)

   

1070

6080

180930 ファインニードル 5 川田将雅

16

8

1

()高橋義忠

1083

-0.0

   06-08

34.5

470

280

4140

5260

65370

209620

180930 ラブカンプー 3 和田竜二

16

9

11

*()森田直行

1083

0.0

   02-02

35.1

436

(31.7)

4140

5260

65370

209620

180930 ラインスピリット 7 武豊

16

1

13

()松永昌博

1084

0.1

   03-04

35.0

444

(63.7)

   

65370

209620

171001 レッドファルクス 6 M.デム

16

8

1

()尾関知人

1076

-0.0

   11-10

33.0

474

320

1760

2890

7650

31850

171001 レッツゴードンキ 5 岩田康誠

16

2

5

()梅田智之

1076

0.0

   09-07

33.1

496

(10.8)

1760

2890

7650

31850

171001 ワンスインナムーン 4 石橋脩

16

6

7

()斎藤誠

1077

0.1

   01-01

33.8

452

(16.0)

   

7650

31850

161002 レッドファルクス 5 M.デム

16

13

3

*()尾関知人

1076

-0.0

   09-07

33.5

472

920

4490

8240

42230

180060

161002 ミッキーアイル 5 松山弘平

16

15

2

()音無秀孝

1076

0.0

   01-01

34.2

486

(8.2)

4490

8240

42230

180060

161002 ソルヴェイグ 3 田辺裕信

16

4

9

()鮫島一歩

1076

0.0

   02-04

34.0

460

(27.1)

   

42230

180060

151004 ストレイトガール 6 戸崎圭太

16

2

1

*()藤原英昭

1081

-0.1

   08-09

33.1

462

440

5550

9090

23020

106170

151004 サクラゴスペル 7 横山典弘

16

4

11

()尾関知人

1082

0.1

   05-06

33.4

482

(28.8)

5550

9090

23020

106170

151004 ウキヨノカゼ 5 四位洋文

16

6

9

()菊沢隆徳

1083

0.2

   13-12

32.8

478

(19.6)

   

23020

106170

集計期間:2015.10. 4 2024. 9.29


うん、10年振り返って的中は24年、21年、19年の三回。当たりまくっているというわけではありませんが、上記の通り大荒れ続出な状況の中ではよくやっている方ではないかと。特に21年はニアリー万馬券な三連複、24年は愛しのドゥラメンテ産駒ルガル(9番人気)にズドンと張り込んだ単勝が28.6倍の高配当になるなどで、累計収支は黒字です。嗚呼、ありがたやドゥラメンテ様!みんな「ドゥラメンテ」と唱えるだけで人は極楽に行けるんだぜ!!

それでは見ていきましょう。


@1番人気は4-0-2-4とまずまず信頼にこたえている。但し、この4年間は勝ち星がなく23年にナムラクレアが3着になった以外は圏外に飛んでおり、過大視は禁物。

A2番人気は1-2-0-7とかなり悲惨。かんべえ先生の一押しナムラクレアは大丈夫かあ?

B3番人気は3-2-0-5と信頼度はこれが高いか。馬連軸向きですね。

C単勝二桁人気の超人気薄は30頭中5頭おり、二年に一度は大穴をあけている。

D特筆すべきはそのような大穴がやたら三着に食い込んでいること。近年は比較的おとなしいがそれでも三着馬10年の平均人気は7番人気。このため、勝馬の8割が上位人気なのに3連単配当6桁の大波乱が5回も発生している。よって馬券を買うなら上位人気中心の馬連が一番確実。三連馬券を買うときは三着総流しするくらいの覚悟が必要な状況。

E牝馬天国。30頭中半数近い13頭が牝馬と「夏は牝馬」の格言を地で行く展開(9月末でも最近は夏なのだ)。

F外国人ジョッキーは30頭中5頭の鞍上でこれは他のG1競走に比べかなり穏やか。まぁ、凱旋門とかの海外大レースとバッティングする年が多かった影響かもしれませんが。

G中山開催なのに関東馬は30頭中10頭とマイルドな関西馬天国。因みに海外馬の上位は過去10年ありません。

Hリピータ傾向はそれほど顕著ではない。

I脚質は、近年先行馬優位。追い込み馬は3着どまりな傾向。

J枠順に偏りはない。大外でも来る。

K馬体重は大型馬優位。450kg超が必須。

L上位馬の年齢別構成は、3歳馬4(内勝馬1)、4歳馬11(同4)、5歳馬8(同2)、6歳馬4(同2)、7歳馬3(同1)と4歳馬が相当強い。今年の人気サイドはすべて6歳馬なんですが気になるところです。

M過去5年15頭の血統は、見事にバラバラ。その中で外国産馬が4頭(1着2頭、2着2頭)とかなり活躍しており押さえる必要はありそう。

N過去5年15頭の前走キャリアは、セントウルS組が4頭(1着2頭、2着2頭)でこれが最有力。これに次ぐのは北九州記念組4頭(1着2頭、2着1頭、3着1頭)。今回は「前走北九州組」は不在ですが、前々走、3走前ではヨシノイースター、ヤマニンアルリフラ、ドロップオブライトが出走。

Oこの他ではキーンランドカップ組も4頭います。ただしこれは勝馬はなく2着1頭、3着3頭とヒモ要員ですが。

P面白いのが前走上位につけて本番でも好走しているのがセントウル組だけで、他の馬は前走どか負けしているケースがやたら多いということですね。よってセントウル上位の馬は信頼できるということになります。


上記から本命は1番人気◎サトノレーヴ。買い要因は以下の通り。


(A)高松宮杯の覇者であり、昨年末からや海外の格式高いG1を連戦してすべて上位入線する等、格と実績で1頭抜けた感じ。

(B)騎手モレイラ。彼が騎乗すると2-2-1-0と重賞で一度も連を外したことがないのも魅力。

(C)休み明け実績は4-1-1-1と抜群。まぁ、今年のような猛暑では夏場のレースをスキップした馬の方が体調万全案じゃないかとも思います。

(D)中山実績は3−0−0−1とこれも優秀。唯一馬券対象外となったのが去年のこのレースというのは気になりますが。

(E)信頼できる1番人気。(近年上述の通り怪しいけど)


と、まぁ、これだけあれば逆らえないでしょう。まぁ勝ち切ることができるかと言うと、怪しいところもありますが、それでも上位入線に最も不安がないのは彼です。


対抗は我が愛しのドゥラメンテ産駒にして去年儲けさせてくれた大恩ある〇ルガル。いや、本当は本命にしようと思ってたんだけどサトノレーヴに信頼度では負けている感じが否めないので一段評価を下げます。でも勝つ可能性は十分なんで単勝は買うのだ。騎手川田も悪くないし。

単穴は年明けからスプリント重賞ですべて上位の安定感が買い▲ママコチャ。3番人気というのも上記トレンドから吉。

ヒモ筆頭は☆ジューンブレア。牝馬・4歳馬・外国産馬と上記トレンドに最も即しているのに7番人気と言うお買い得感がたまりません。


馬券は◎→〇▲☆→その他の三連複21点にルガルの単勝を追加した合計22点。三連複には若干ガミも交じりますがそれでも半分以上が万馬券。注認定した馬(キーンランドでパンジャタワーに0.1秒差二着のベアボルックス、北九州記念の勝馬ヤマニンアルリフラ、函館スプリントをレコード勝ちしたカピリナ)が絡むと無条件に跳ねます。

ルガルが勝ってサトノレーヴが2・3着につけて、注認定した馬が絡む展開を激しく希望する次第ですが、さて。




上海馬券王 in いまだに猛暑の富山




○今日の結果

<スプリンターズステークス> @ウインカーネリアン(三浦) Aジューンブレア(武豊)  Bナムラクレア(ルメール)




○かんべえのつぶやき

――今日は3万人の人出の中山競馬場。勝利の瞬間に周囲から湧き上がったのは「何じゃあ、これは!」という怒号と、しばしの沈黙の後のパラパラとした拍手。不肖かんべえ、思わず笑い出してしまいました。いやあ、こんな結末だけは、まったく考えておらんかったぞよ。馬券は外したが、悔しくはない。おめでとう、三浦皇成騎手。

――ウインカーネリアンは8歳馬。最近も惜しいレースが続いているとはいえ、今日は11番人気で単勝50倍。馬券王先生も堂々の無印です。そして三浦皇成騎手は苦節18年、今日が初めてのG1奪取です。実に127回目のG1レースでした。長かったよねえ。人馬ともに、諦めずに続けているといいことがある、というご褒美のようなレースでありました。

――ウインカーネリアンはスクリーンヒーロー産駒。この夏に亡くなった偉大なるグラスワンダーの孫に当たります。G1を獲ったことで、貴重な血脈がつながりそうです。現役馬ではボルドグフーシュやウイングレイテストも居るんだけどね。

――2着に入ったのは7番人気のジューンブレアでした。最初から最後まで、2頭で競り合ってのアタマ差決着でした。そして3着に入ったのは、わが推奨のナムラクレア。おいおい、お前はいったい何個目の3着だよ。しかし4着のサトノレ―ヴには、しっかりハナ差で競り勝っているところが流石でありました。

――それにしてもこんな結末があるのだから、競馬は止められませんなあ。この後のレースは東京競馬場に移り、秋華賞、菊花賞と続きます。馬券王先生、これに懲りず、またよろしくお願いいたします。








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by Tatsuhiko Yoshizaki