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上海馬券王がJRAのレースに寄せる「情熱と冷静の言葉」


2023年 上半期のレース考





5月28日(日) ダービー


いやあ、強かったですねえ、オークスのリバティアイランドは。

ド派手だったけど危ない勝ち方だった桜花賞に比べこちらは完璧な横綱相撲、いやあ、強い、強すぎる。私が「グルーヴ人生相談」を自粛するとあそこまで強いパフォーマンスを発揮してしまうんですな。あれなら明日のダービーに出ても圧勝するまであるんじゃないでしょうか。今後彼女が走る時に人生相談コーナーを自粛せざるを得なくなった私として多少複雑な思いはありますが、それでもドゥラメンテフリークの私にとっては、これはこの上ない幸せであり、しばらくはあのパフォーマンスの余韻に浸っていたいものであります。

しかしですな、三着にまでドゥーラという15番人気(単勝万馬券!)のドゥラメンテ産駒が突っ込んできたのは何なんでしょう。いや、私、最初はドゥーラにも「注」の印を打っていたんですよ。でもねえ、NHKマイルの結果に舞い上がり、ヴィクトリアマイルでも「ドゥラメンテ馬券」とか「グルーヴ馬券」とかやたらはしゃいだ馬券を買ったらしっかり罰が当たってしまった私は泣く泣く最後にこれを消さざるを得なかったわけで、なんかドゥラメンテの亡霊には、とことんもて遊ばれている感じがいたします。明日のダービーにも二頭産駒の出走があって、これが結構な低人気なんですが、うーん、扱いが悩ましい限り。それでも買うかあ。魔除けに買っちゃえ、ドゥラメンテ!

2023 528() 2回東京12日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 90回東京優駿
3歳・オープン・G1(定量)(牡・牝)(国際)(指定) 2400m (C)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

ベラジオオペラ 3 *横山和生

57

48.5

()上村洋行

1

2

スキルヴィング 3 ルメール

57

4.7

()木村哲也

2

3

 

ホウオウビスケッツ 3 *丸田恭介

57

180.0

()奥村武

2

4

 

トップナイフ 3 横山典弘

57

51.8

()昆貢

3

5

ソールオリエンス 3 横山武史

57

1.9

()手塚貴久

3

6

 

ショウナンバシット 3 M.デム

57

86.2

()須貝尚介

4

7

 

フリームファクシ 3 *吉田隼人

57

67.4

()須貝尚介

4

8

 

メタルスピード 3 津村明秀

57

70.4

()斎藤誠

5

9

 

グリューネグリーン 3 石川裕紀

57

278.6

()相沢郁

5

10

 

シャザーン 3 岩田望来

57

23.8

()友道康夫

6

11

ハーツコンチェルト 3 松山弘平

57

30.0

()武井亮

6

12

タスティエーラ 3 *レーン

57

9.1

()堀宣行

7

13

シーズンリッチ 3 *戸崎圭太

57

122.1

()久保田貴

7

14

ファントムシーフ 3 *武豊

57

6.0

()西村真幸

7

15

 

ノッキングポイント 3 *北村宏司

57

119.0

()木村哲也

8

16

 

パクスオトマニカ 3 田辺裕信

57

206.2

()久保田貴

8

17

ドゥラエレーデ 3 *坂井瑠星

57

35.9

()池添学

8

18

サトノグランツ 3 川田将雅

57

37.5

()友道康夫


という訳で、競馬の祭典ダービーであります。馬主・調教師・騎手・馬券購入者というすべての競馬関係者が最もその情熱を注ぎ込む、大一番中の大一番。なんと今回は小幡先生が一口馬主をやってるハーツコンチェルトも出走で、持ち馬がダービーに出るなんて、これはとてつもないことなんでしょうね。あ、印はしっかり打ちましたから、先生。

しかしですね、「大一番中の大一番」と言いながら、今年の牡馬勢はなんか名馬の香りのするカリスマ性の持ち主があまり見いだせないということで、なんか個人的にモチベーションがわきません。先週のリバティアイランドは二歳時からとんでもない光彩を放っていたけど、それに比べると牡馬は見劣りするというか。。

まぁ、こういう時にこそ「10年トレンド」がものを言います。早速見ていきましょう。

☆1番人気が勝てない割には配当がおとなしいダービーのこの10

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

220529 ドウデュース 3 武豊

18

13

3

()友道康夫

2219

-0.0

 14-14-14

33.7

490

-6

420

730

1440

4570

15770

220529 イクイノックス 3 ルメール

18

18

2

*()木村哲也

2219

0.0

 16-16-14

33.6

484

-8

(3.8)

730

1440

4570

15770

220529 アスクビクターモア 3 田辺裕信

18

3

7

()田村康仁

2222

0.3

 02-02-02

35.3

472

-2

(24.7)

   

4570

15770

210530 シャフリヤール 3 福永祐一

17

10

4

()藤原英昭

2225

-0.0

 07-11-09

33.4

444

-4

1170

1010

3360

8800

58980

210530 エフフォーリア 3 横山武史

17

1

1

()鹿戸雄一

2225

0.0

 04-09-09

33.4

510

+6

(1.7)

1010

3360

8800

58980

210530 ステラヴェローチェ 3 吉田隼人

17

11

9

()須貝尚介

2227

0.2

 14-13-12

33.4

488

-12

(40.2)

   

8800

58980

200531 コントレイル 3 福永祐一

18

5

1

*()矢作芳人

2241

-0.5

 03-05-04

34.0

460

-2

140

270

350

2480

5140

200531 サリオス 3 レーン

18

12

2

()堀宣行

2246

0.5

 10-10-11

34.1

528

-8

(4.4)

270

350

2480

5140

200531 ヴェルトライゼンデ 3 池添謙一

18

6

10

*()池江泰寿

2249

0.8

 05-07-07

34.7

486

0

(66.4)

   

2480

5140

190526 ロジャーバローズ 3 浜中俊

18

1

12

*()角居勝彦

2226

-0.0

 02-02-02

35.1

486

-8

9310

11200

47090

12050

199060

190526 ダノンキングリー 3 戸崎圭太

18

7

3

()萩原清

2226

0.0

 05-05-03

34.5

454

+4

(4.7)

11200

47090

12050

199060

190526 ヴェロックス 3 川田将雅

18

13

2

()中内田充

2230

0.4

 07-07-08

34.3

486

+8

(4.3)

   

12050

199060

180527 ワグネリアン 3 福永祐一

18

17

5

*()友道康夫

2236

-0.1

 05-06-04

34.3

450

-2

1250

7950

15520

521600

2856300

180527 エポカドーロ 3 戸崎圭太

18

12

4

()藤原英昭

2237

0.1

 01-01-01

34.7

490

-2

(10.5)

7950

15520

521600

2856300

180527 コズミックフォース 3 石橋脩

18

7

16

*()国枝栄

2238

0.2

 03-02-02

34.7

464

-2

(223.7)

   

521600

2856300

170528 レイデオロ 3 ルメール

18

12

2

()藤沢和雄

2269

-0.1

 14-02-02

33.8

480

-4

530

1620

2860

2220

11870

170528 スワーヴリチャード 3 四位洋文

18

4

3

()庄野靖志

2270

0.1

 07-07-05

33.5

492

-12

(5.9)

1620

2860

2220

11870

170528 アドミラブル 3 M.デム

18

18

1

*()音無秀孝

2272

0.3

 17-13-12

33.3

514

+4

(3.4)

   

2220

11870

160529 マカヒキ 3 川田将雅

18

3

3

()友道康夫

2240

-0.0

 08-08-08

33.3

502

+4

400

700

1420

850

4600

160529 サトノダイヤモンド 3 ルメール

18

8

2

*()池江泰寿

2240

0.0

 07-06-07

33.4

500

-4

(3.8)

700

1420

850

4600

160529 ディーマジェスティ 3 蛯名正義

18

1

1

()二ノ宮敬

2241

0.1

 10-08-10

33.3

472

-4

(3.5)

   

850

4600

150531 ドゥラメンテ 3 M.デム

18

14

1

*()堀宣行

2232

-0.3

 08-08-07

33.9

484

-2

190

1980

2220

3950

15760

150531 サトノラーゼン 3 岩田康誠

18

1

5

()池江泰寿

2235

0.3

 09-09-07

34.2

454

0

(18.7)

1980

2220

3950

15760

150531 サトノクラウン 3 ルメール

18

11

3

*()堀宣行

2235

0.3

 14-14-13

33.8

470

-4

(6.3)

   

3950

15760

140601 ワンアンドオンリー 3 横山典弘

18

2

3

()橋口弘次

2246

-0.1

 05-06-05

34.0

482

+4

560

850

1860

27470

103300

140601 イスラボニータ 3 蛯名正義

18

13

1

()栗田博憲

2247

0.1

 03-03-02

34.3

468

+6

(2.7)

850

1860

27470

103300

140601 マイネルフロスト 3 松岡正海

18

3

12

()高木登

2249

0.3

 09-07-06

34.2

484

-2

(108.0)

   

27470

103300

130526 キズナ 3 武豊

18

1

1

()佐々木晶

2243

-0.1

 15-14-14

33.5

478

-2

290

970

1600

17130

54950

130526 エピファネイア 3 福永祐一

18

9

3

()角居勝彦

2244

0.1

 09-10-10

33.9

478

-8

(6.1)

970

1600

17130

54950

130526 $アポロソニック 3 勝浦正樹

18

3

8

()堀井雅広

2246

0.3

 01-02-01

35.5

536

+6

(61.6)

   

17130

54950

集計期間:2013. 5.26 2022. 5.29


うん、10年振り返って的中はドゥラメンテの勝った15年のただ一度。しかしですなあ、この時は私として珍しらしく10点買いと絞った買い方で、ズドンと買ったらズドンと万馬券配当が来たということで、10年の累計収支はなんと黒字なのだ。ああ、ありがたやドゥラメンテ様!これだけで私がドゥラメンテ様に限りない信仰をいただいている理由が分かろうかというもの。みんな、「ドゥラメンテ」と唱えるだけで人は極楽に行けるんだぜ!

それでは行ってみましょう。


@1番人気は3−2−2−3と先ずは責任を果たしているが、勝率三割というのは「大一番中の大一番」レースとしては若干物足りない。これを見ると馬券対象から飛んだ三頭が気になりますが、22年ダノンベルーガ(4着)、19年サートゥルナーリア(4着)、18年ダノンプレミアム(6着)ですか。ま、そんなに大きく崩れてはいないのは立派とは言えます。しかし、ダノンの馬が2頭もいるな。ダノンって冠だけでなんか人気になりそうだけど、10年見渡して馬券に絡んだのは19年2着のキングリーだけで、ダノンブランドはこのレースと相性最悪です。(幸いなことに今年の出走はありませんが)

A2番人気は1ー3−1−5と半分は馬券に絡んでおり、完全無視も難しい。

B3番人気は3−3−1−3とこれは1番人気以上の信頼度。

C単勝二桁の超人気薄は4頭が馬券絡みで内1頭は勝っている(19年ロジャーバローズ)ことから超人気薄にも一定の配慮は必要。

D外国人ジョッキーは30頭中7頭の鞍上で軽視禁物。

E関東馬は30頭中13頭とほぼ半分をしめG1としては大健闘だが勝ち馬は2頭しか出ていない。ソールオリエンスは大丈夫かあ?

F牝馬は全く馬券に絡んでいない。まぁ、リバティアイランドがこちらに出ていればこれはかなり有力だったと思うんですが、今年は(今年も)出走自体ありません。

G脚質は1・2着馬に限れば差し、追い込みが大優勢。良なら上り33秒台の切れ味は必須。逃げて馬券に絡んだのは13年アポロソニック(3着)と18年エポカドーロ(2着)のみで、基本先行馬は2・3着どまり。

H枠順は7枠から内は偏りがない。8枠だけは鬼門で、特に大外18番を引いた馬で馬券に絡んだのは、去年のイクイノックス(2着)と17年アドミラブル(3着)のみ。現在世界最高のレーティング評価を受けるイクイノックスも17年世代最強馬(と少なくとも私が考える)アドミラブルですら勝てない最凶の死兆星ですな18番は。アドミラブルなんか結局このレースで故障してそのまま引退しちゃったし、これを呪いと言わずして何を呪いと言おう。ああ、恐ろしや。

I過去5年15頭の血統は、ディープが6頭(内勝馬4!)と圧倒的な無双状態で、後は見事にバラバラ。ただし、ディープ産駒は今年がラストクロップで、今回はディープ系種牡馬を含め参戦なし。母父ディープはブービー人気のパクスオトマニカ1頭がいますが、うーん時代を感じます。こういうのがあるから血統トレンドは5年でくくってるんだけどねえ。

J過去5年、15頭の前走キャリアは、さすが皐月賞組が12頭と独禁法に抵触しそうな無双状態。内訳を見ると1着が3頭、2着が5頭、3着が4頭となっており、意外なことに勝馬には別路線組の台頭が少なからずあり。で、皐月賞組以外のダービー馬はというと、21年シャフリヤール(毎日杯)、19年ロジャーバローズ(京都新聞杯)であり、この路線も馬券対象として十分に検討余地あり。


上記から、現愛圧倒的な支持を集める1番人気にして皐月賞馬ソールオリエンスの取捨がまずは最大のポイント。

買い要因としては、


(A何より重馬場の中山を追い込んで勝った皐月賞での圧倒的パフォーマンス。単に追い込んで勝っただけではない。大外を大きく膨らむという不器用な競馬をして全馬を飲み込んだとてつもないパフォーマンスでコーナーが緩やかな府中に替わるとそれ以上を期待できる。

(Bイクイノックスに次ぐキタサンブラック産駒の再有望株。

(C枠順も良い。5番枠はコントレイル等、年度代表馬級の馬が入った「持ってる」枠。

(D騎手横山武史は年度代表馬エフフォーリアで実績を積み上げた頼れる騎手。

(E相性の良い皐月賞の勝ち馬にして、頼れる1番人気。


ということになりますが、これに対する反論もあって、


(F重馬場の中山を追い込んで勝ったのは凄いというが、あのレースは超ハイペースで流れた結果先行馬がグダグダになった乱戦で、その勝ち方はそういう展開から漁夫の利をかっさらったもの。今回もあのような展開になる可能性は限りなく低い。

(Gイクイノックスはダービーじゃ負けてるんですけど。

(H枠順が良いのは確かだが、「5番枠の伝説」をありがたがった結果人気が不当に上乗せされるのは抵抗がある。

(I横山武史はルメールや川田に比べれば信頼度はかなり落ちる。実際エフフォーリアだってダービーじゃシャフリヤールに巴投げ食らってるし。

(J三着以内なら確かに有力だが、上述の通り勝馬に限れば皐月賞馬も1番人気馬もかなり信頼性は落ちる。これで単勝1倍台というのはあまりにもお買い得感に乏しい。


ということでしょうか。悩ましいですねえ。

まぁ、馬場状態といい、展開といい、今年の皐月賞はかなり特殊なレースだったんで、あの結果をどうとらえるかが全てですな。

私としては、それでも今年の牡馬では「目を見張るパフォーマンス」と言うのを見せてくれたのが◎ソールオリエンスただ1頭なので、ここは不安に目をつぶって彼を本命にしたいと思います。いやあ、先週のリバティアイランドほどの自信はないんですけどねえ。

対抗は皐月賞三着にして現在三番人気の〇ファントムシーフ。皐月賞では本命にしていたんですが、なんとか三着に差し込んでくれて馬券を取らせてもたっら恩もあります。あのレースでは落鉄の影響もあったので、あれがなければもう少し上の着順にも行けたはず。皐月賞上位馬で信頼できる三番人気、切れる脚も持っているということで、ソールオリエンスに上記不安点が炸裂した場合、浮上してくるのは彼でしょう。

単穴は▲サトノグランツ。死兆星の18番枠を引かなかったら本命にしようかまで考えた馬です。現在単勝30倍の8番人気とは枠順を考慮しても随分評価が低いですが、ロジャーバロウズ同様京都新聞杯の勝ち馬にして父サトノダイヤモンド、騎手が川田、切れる脚もあると、枠順以外はこれほどトレンドにかなう馬もいません。さすがにこの枠では勝つには難しい気もしますが、2・3着なら。。

ヒモ筆頭は☆スキルヴィング。青葉賞組って不思議なくらいこのレースには縁がないんですが、今年のメンバーを考えれば。騎手がファントムシーフを捨ててこちらに乗り換えたルメールというのも吉です。

馬券は◎→〇▲☆←→その他の3連単30点。いや、本当は三連複にしたいんですがそれじゃああまりにも配当が低すぎるので取り敢えず。(最終的なオッズの状況によっては三連複に変えるかもしれません)

最後に良い子はマネしてはいけない禁断のドゥラメンテ馬券について。

注ドゥラエレーデは14番人気でG1ホープフルSを勝った馬、その後ドバイのUAEダービー(ダート戦!)に出て2着、この秋には凱旋門に参戦を表明するというなんかよくわからないローテーションを組んでいます。うーん、いくらなんでもこれは意味不明のローテで、陣営の頭の中身を見てみたいですな。でもねえ、こんな訳の分からない経歴ながら、弱いとは言い切れないつかみどころのなさが不気味でもあります。意外と凱旋門じゃ良いところ行くような気も。今回さすがに枠が外すぎですが、それでも来られたら悲嘆にくれることになるので、厄払いに馬券は購入。

注シーズンリッチは現在単勝万馬券の15番人気。でもねえ、この馬シャフリヤール同様毎日杯を勝っているんですよ。そこそこ切れる脚もあるし、先週のドゥーラ的展開を期待するならドゥラエレーデよりむしろこちらに期待が。こっちは厄払いじゃなく、結構ガチな馬券であります。



上海馬券王



○今日の結果

<日本ダービー> @タスティエーラ (レーン) Aソールオリエンス(横山武)  Bハートコンチェルト(松山)



○かんべえのつぶやき

――今日は90回目のダービー、府中競馬場に7万人の大観衆を迎えてのレースでした。やはり競馬はこうでなければ、と思ったら、発走直後にドゥラエレーデが落馬。坂井騎手、お気の毒でした。ドゥラメンテ産駒はこれがあるからなあ・・・・。


――というのはさておいて、激戦を制したのは皐月賞2着で4番人気だったタスティエーラでした。やっぱり弥生賞馬は強いのです。鞍上はダミアン・レーン騎手で、ダービーで乗り代わり騎手の勝利はめずらしい。インタビューでご本人は、「スペシャルなこと」と嬉しそうでした。

――ダントツ1番人気のソールオリエンスは、クビ差で届きませんでした。この負け方、シャリアフールに競り負けた2021年のエフフォーリアとちょっと似てますね。横山武騎手、ダービージョッキーの称号は、近いように見えて遠かった。

――3着は大激戦でした。私はてっきり内枠のべラジオオペラが先だと思ったのですが、確定ではハーツコンチェルトがハナ差で勝っているではないですか。そうか、鞍上の松山騎手はタスティエーラを降ろされた後なので、これで4着では悔し過ぎますな。

――ということで、あらためまして小幡先生、おめでとうございます。一口持ち馬がダービー3着だなんて羨まし過ぎます。今度お祝いをいたしましょう。というか、グリーンファームの賞金で奢ってくださいっっっ!

――不肖かんべえは「ダービーでは勝てない青葉賞馬」、スキルヴィングで勝負してました。だって青葉賞は「テレビ東京杯」だから、G2なのに土曜日に放送するわけですよ。あの弱小TV局に縁を持つ者としては、勝たせてあげたいのです。ところがスキルヴィングは大きく遅れてフィニッシュし、ゴール後に倒れていました。どうなったのか、心配です。

後記→悲しいことにスキルヴィングは予後不良となりました。急性心不全だったそうです。合掌)

――ダービーが終わりますと、やっぱり脱力感がありますなあ。来週は安田記念。肩の力を抜いて参りましょう。馬券王先生、上半期のG1も残り2つとなりましたなあ。





5月21日(日) オークス


ううううう、先週のヴィクトリアマイルは「ドゥラメンテ馬券」だの「グルーヴ馬券」だのやたらはしゃいだ馬券を買ったらしっかり罰が当たってしまい、現在大変黄昏ているのであります。シャンパンカラーの快勝に舞い上がって少々羽目を外しましたなあ。

スターズオンアースは3着とかろうじて面目だけは保ちましたが、あれ1・2着馬には完全に力負けな内容じゃないですか。直線もっとはじけると思ってたんですがねえ。。強い馬だと思ってたんですがねえ。。

その上、「敗因は上海馬券王が『グルーヴ相談コーナー』などと言う不吉なアイテムをぶちかましたせいだ。」とかんべえ先生からも非難され、うううう、大変いたいけな気分ですわ。あれを書けとそそのかしたのは他ならぬあんたじゃないか。ひどいよ、ひどいよう!

とはいえ、やはり「人生相談」が良くなかったんじゃないかという気が他ならぬ私もしてきましたです。いやあ、桜花賞でそれやってリバティアイランドが勝ったので、禊は済んだと思ってたんですが、考えてみればあれもド派手な反面かなり危ない勝ち方だったんで、これは当面控えようかと思います。今週もそのリバティアイランドが圧倒的人気を背負って二冠目に挑むオークスの開催なんですが、すいません、反省してます。もうやりません。

ということで、今回は「控えめ」かつ、「しめやか」に。


2023 521() 2回東京10日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 84回優駿牝馬
3歳・オープン・G1(定量)()(国際)(指定) 2400m (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

ラヴェル 3 坂井瑠星

55

37.7

()矢作芳人

1

2

 

ライトクオンタム 3 *田辺裕信

55

42.4

()武幸四郎

2

3

 

キタウイング 3 杉原誠人

55

66.0

()小島茂之

2

4

 

キミノナハマリア 3 *三浦皇成

55

107.1

()千田輝彦

3

5

リバティアイランド 3 川田将雅

55

1.5

()中内田充

3

6

ゴールデンハインド 3 菅原明良

55

14.6

()武市康男

4

7

 

ヒップホップソウル 3 津村明秀

55

55.3

()木村哲也

4

8

 

レミージュ 3 荻野極

55

268.5

()松永幹夫

5

9

コナコースト 3 *レーン

55

12.6

()清水久詞

5

10

ソーダズリング 3 *武豊

55

26.0

()音無秀孝

6

11

 

ミッキーゴージャス 3 戸崎圭太

55

32.4

()安田隆行

6

12

ハーパー 3 ルメール

55

8.7

()友道康夫

7

13

 

ドゥーラ 3 *斎藤新

55

89.4

()高橋康之

7

14

 

ペリファーニア 3 横山武史

55

24.6

()鹿戸雄一

7

15

 

エミュー 3 *M.デム

55

55.2

()和田正一

8

16

ドゥアイズ 3 吉田隼人

55

27.9

()庄野靖志

8

17

シンリョクカ 3 吉田豊

55

26.6

()竹内正洋

8

18

$イングランドアイズ 3 横山和生

55

41.7

()安田翔伍


牝馬クラシック第二弾オークスであります。上述の通り、わがリバティアイランドが圧倒的一番人気なのであります。オッズからいうと、「相手探し」のレースとなっております。その相手も18頭立てにも関わらず単勝万馬券の馬が2頭しかいない、かなりオッズが均等化された状況で、皆さんかなり迷っておられるご様子。ここは恒例「10年トレンド」にすがってみましょう。


禁煙急速に荒れ始めたオークスの過去10

日付

馬名

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

220522 スターズオンアース ルメール

18

18

3

()高柳瑞樹

2239

-0.2

 07-08-08

33.7

464

-6

650

8150

12750

19360

119010

220522 スタニングローズ レーン

18

2

10

*()高野友和

2241

0.2

 05-04-04

34.4

474

0

(28.2)

8150

12750

19360

119010

220522 ナミュール 横山武史

18

8

4

*()高野友和

2243

0.4

 09-09-09

34.0

426

0

(7.1)

   

19360

119010

210523 ユーバーレーベン M.デム

18

9

3

()手塚貴久

2245

-0.1

 13-10-08

34.4

462

+8

890

1880

4690

109190

532180

210523 アカイトリノムスメ ルメール

18

7

2

()国枝栄

2246

0.1

 07-10-10

34.4

450

+6

(4.5)

1880

4690

109190

532180

210523 ハギノピリナ 藤懸貴志

18

8

16

()高野友和

2246

0.1

 17-15-12

34.3

454

0

(215.4)

   

109190

532180

200524 デアリングタクト 松山弘平

18

4

1

()杉山晴紀

2244

-0.1

 12-12-13

33.1

466

0

160

1800

1950

15020

42410

200524 ウインマリリン 横山典弘

18

16

7

*()手塚貴久

2245

0.1

 02-02-04

34.0

452

+2

(28.5)

1800

1950

15020

42410

200524 ウインマイティー 和田竜二

18

7

13

()五十嵐忠

2246

0.2

 05-05-04

34.1

474

+6

(60.5)

   

15020

42410

190519 ラヴズオンリーユー M.デム

18

13

1

()矢作芳人

2228

-0.0

 08-10-10

34.5

456

0

400

25140

28210

28240

179960

190519 カレンブーケドール 津村明秀

18

10

12

()国枝栄

2228

0.0

 04-04-04

35.1

460

-4

(94.1)

25140

28210

28240

179960

190519 クロノジェネシス 北村友一

18

2

2

()斉藤崇史

2232

0.4

 04-04-05

35.4

432

-2

(4.1)

   

28240

179960

180520 アーモンドアイ ルメール

18

13

1

()国枝栄

2238

-0.3

 06-06-05

33.2

466

+4

170

1190

1410

750

3360

180520 リリーノーブル 川田将雅

18

1

4

()藤岡健一

2241

0.3

 03-03-03

33.9

496

-2

(12.3)

1190

1410

750

3360

180520 ラッキーライラック 石橋脩

18

2

2

()松永幹夫

2244

0.6

 05-04-05

33.9

492

+4

(4.1)

   

750

3360

170521 ソウルスターリング ルメール

18

2

1

()藤沢和雄

2241

-0.3

 04-02-02

34.1

474

0

240

2290

2790

4600

20130

170521 モズカッチャン 和田竜二

18

1

6

*()鮫島一歩

2244

0.3

 06-06-05

34.1

468

0

(15.0)

2290

2790

4600

20130

170521 アドマイヤミヤビ M.デム

18

16

2

()友道康夫

2248

0.7

 13-13-12

33.9

476

+2

(4.8)

   

4600

20130

160522 シンハライト 池添謙一

18

3

1

()石坂正

2250

-0.0

 14-13-14

33.5

422

-4

200

420

650

2070

5790

160522 チェッキーノ 戸崎圭太

18

13

2

()藤沢和雄

2250

0.0

 13-13-14

33.5

462

-2

(4.0)

420

650

2070

5790

160522 ビッシュ M.デム

18

14

5

*()鹿戸雄一

2251

0.1

 08-08-05

34.1

416

+12

(16.0)

   

2070

5790

150524 ミッキークイーン 浜中俊

18

10

3

()池江泰寿

2250

-0.1

 12-09-09

34.0

430

+4

680

1160

3030

4140

20150

150524 ルージュバック 戸崎圭太

18

14

1

()大竹正博

2251

0.1

 05-05-04

34.5

450

+6

(2.7)

1160

3030

4140

20150

150524 クルミナル 池添謙一

18

17

6

()須貝尚介

2252

0.2

 08-06-06

34.4

478

-10

(11.8)

   

4140

20150

140525 ヌーヴォレコルト 岩田康誠

18

9

2

()斎藤誠

2258

-0.0

 09-09-08

34.2

444

+6

980

380

1730

1530

12850

140525 ハープスター 川田将雅

18

10

1

*()松田博資

2258

0.0

 14-16-16

33.6

474

-4

(1.3)

380

1730

1530

12850

140525 バウンスシャッセ 北村宏司

18

5

3

()藤沢和雄

2259

0.1

 07-07-08

34.4

514

-4

(16.4)

   

1530

12850

130519 メイショウマンボ 武幸四郎

18

3

9

()飯田明弘

2252

-0.2

 09-07-07

34.6

478

+10

2850

13880

31120

15610

150480

130519 エバーブロッサム 戸崎圭太

18

13

5

()堀宣行

2254

0.2

 08-09-09

34.6

460

-6

(9.6)

13880

31120

15610

150480

130519 デニムアンドルビー 内田博幸

18

5

1

()角居勝彦

2257

0.5

 17-14-11

34.7

432

0

(3.3)

   

15610

150480

集計期間:2013. 5.19 2022. 5.22


うーん、10年振り返って的中は14年・16年の二回だけですか。堅い決着の時しか当たっていないわけで、収支は大幅赤字です。ううう。

それでは行ってみよう。

@1番人気は5−2−1−2と実にお見事。毎年18頭も出るのにきちんと責任を果たしています。こういうのを見ると馬券対象外となった二頭が気になるのですが、な、なんと21年ソダシ(8着)、22年サークルオブライフ(12着)と直近二年の出来事なわけで、特にソダシなんか単勝1.7倍の圧倒的支持を裏切るあばずれぶり。うーん、わがリバティアイランドは大丈夫だろうか。

A2番人気は1−2−3−4とこれも三連複軸としては十分。

B3番人気は3−0−1−6と単馬券軸には有望。

C単勝二桁人気の超人気薄は30頭中4頭。これくらいなら普通なのだが、問題はこの4頭、直近の4年間で連続して突っ込んできているわけで、上記1番人気が抜けたこととあわせ、近年は配当が大荒れ状態。1番人気が抜ける可能性と同時に、超人気薄の台頭にも留意しなくてはならなくなった大変困った状況。

D外国人ジョッキーは30頭中9頭の鞍上で、毎年一人は馬券に絡んでいる。

E関東馬は30頭中13頭とほぼ半数に及び、G1の中では大健闘の部類。

F脚質は差し追込みが大優勢で、特に勝ち馬はほぼこのタイプ。今年はリバティアイランドという極端な追い込み馬以外は先行馬が多いのですがさて。

G枠順には大きな偏りがない。大外だけは分が悪い感じですが、それでも勝ってしまう去年のスターズオンアースはやはり強い馬だと思うんだけどなあ。

H過去5年15頭の血統はディープの3頭(内勝馬1)が最有力で他は見事にバラバラ。もっともそのディープも今年がラストで今回の出走はライトクオンタムただ1頭ですが。。

I過去5年15頭の前走キャリアはさすが桜花賞組が8頭(内勝馬3)と過半を占め、これが最有力。これに次ぐのはフローラS組2頭(同1)。

J大変興味深いのは前走非重賞特別戦組が4頭もいて、なおかつ内1頭は勝ってすらいること。その中でも特に「残念桜花賞」である忘れな賞組が2頭いるというので、こちらは是非押さえておきたかったんですが、残念なことに今年は出走なし。


以上から、圧倒的1番人気の支持を受けたリバティアイランドの取捨がまずは最大のポイント。


(A)このレースにやたら相性の良い桜花賞の勝ち馬。なによりも直線だけで全馬をぶっこ抜いたそのパフォーマンスが圧倒的。あれは競馬史上に残るようなとんでもない光景であったわけで、直線の長い府中でこれが差し届かないという光景は想像できない。

(B枠順もよく、

(C)調教も順調。


と、私のドゥラメンテびいきを割り引いても、これだけで逆らうのはもう難しいと考えます。なんと言っても桜花賞でこの馬を無視したかんべえ先生までが今回はこの馬に「恭順の意」を示しているわけですから、これは当然本命です。

とはいえ、この馬死角が全くないわけではない。


(D)距離の不安。これまで1600mのレースしか経験がない。

(E)血統上の不安。母系は短距離系な上、強いけど癖が強くて何かやらかすドゥラメンテの血。

(F)関西馬に共通した輸送の不安。実際、過去関東遠征したアルテミスSで負けている。

(G)厩舎の不安。中内田厩舎は2歳戦と1600m以下のレースでしか重賞実績がない。

(H)二年連続で圏外に飛ぶ1番人気の現状。


とまぁ、買い要因3点に対し、不安要因が5つもあるじゃないですか。これで単勝1.5倍はお買い得感にやや乏しいよねえ。しかしですな、そういう不安も、何よりも上記(A)=桜花賞でのパフォーマンス、これだけで帳消しなのであります。「これが駄目だとするとじゃあ何が来るの?」って聞かれて答えられる人もいないと思うぞ。

え、「(I)上海馬券王が本命にしている」を入れると不安点は6つだろ。」ですって?や、やかましいわい!リバティアイランドは私が「人生相談コーナー」を開設しても勝ってしまう、とてもとても強い馬なのだ。よって、これは断然本命なのだ!


という訳で、このレース、「相手探し」と位置付けて対抗以下を考えてみます。

対抗は桜花賞二着馬〇コナコースト。もう少し人気になると思ったんですが現在三番人気とは、お買い得な感じ。まぁ、桜花賞があまりに完全なレース運びだったんで、ここでは上がり目がないという判断を多くの人がしているんだと思うんですが、先行馬に見えて実際には切れる脚も使えるのでやはり有力じゃないでしょうか。もっとも鞍上が桜花賞で百点満点な騎乗をした鮫島君を降ろし、レーン騎手に乗り換えているのは不思議です。表向き「鞍上強化」なんでしょうが、彼を変える理由がよく分からない。「是非とも勝ちたい」ということなんでしょうが、それで無理にリバティアイランドに対抗して圏外に消える可能性にも留意は必要か。

単穴は、かんべえ先生もご推奨、▲ゴールデンハインド。このレースに相性の良いフローラSの勝馬ですな。典型的な逃げ先行対応なんで勝つには難しい気もしますが、混戦になったら父ゴールドシップの底力がものをいう展開もあり。

ヒモ筆頭には、☆シンリョクカ。切れ味だけならリバティアイランドを除けばメンバー中随一で、サトノダイヤモンドの血も併せ、いかにもこのレース向き。大外引いたのも2・3着ということならかえって良いのでは。

馬券は◎→〇▲☆←→その他の3連単36点。

1・2・3番人気の組み合わせがガミになりますが、他は概ね万馬券です。まぁ、さすがにこれだけの支持を集める馬を頭にすると超大型の万馬券と言うのもないのですが、これはそういうレースだと思います。


上海馬券王



○今日の結果

<オークス> @リバティアイランド (川田) Aハーパー(ルメール)  Bドゥーラ(斎藤新)



○かんべえのつぶやき

――いやはや、何という強さでありましょうか。走ったことがない2400mでありましたが、リバティアイランドは2着に6馬身差をつけての圧勝でした。きいいいいいいいいっ! 鞍上の川田騎手は、桜花賞と同じでほとんどステッキを入れることなく勝ち切りました。


――2着は桜花賞で4着だったハーパーでした。府中のルメール騎手はいつもながらアッパレです。そして3着には伏兵ドゥーラがクビ差でゴールしました。桜花賞では戸崎騎手でしたが、斎藤新騎手が好騎乗でした。これもドゥラメンテ産駒です。でも馬券王先生は無印でした。きいいいいいいいいいいっ!

――不肖かんべえが狙っていたゴールデンハインドは11着でした。四角ではリバティアイランドと赤い帽子が2頭並んでいたのでありますが、そこから先が大差でした。逃げなきゃ勝てない馬なんだから、何とかなりませんでしたかねえ。

――それにしても、リバティアイランドの強さはアーモンドアイやデアリングタクト並ですな。とはいうものの、秋華賞の頃には別のライバルが台頭しているかもしれません。いっそのこと、凱旋門賞に行くのもよろしいかと。3歳牝馬は有利ですから。

――さて、来週はいよいよ日本ダービーです。オークスとは違って、どの馬が強いのかサッパリわからない混戦状況。これはこれで予想のし甲斐があるというもの。馬券王先生、来週の予想もよろしくお願いいたします。





5月14日(日) ヴィクトリアマイル


上海馬券王の人生相談

誰か止めてくれ!お受験グランマ・エアグルーヴさん魂の霊界通信!!

Q:再び進撃のグルーヴなんざます!

先生、お久しゅうございます。わたくし、エアグルーヴでございましてよ。え、「桜花賞の時に相談したばかりで、『お久しゅう』もないもんだ。」ですって?。。。なによ、それじゃあ私が誰だか最初から存じ上げてらっしゃるって言うことじゃ、、、

って、ちょっと待て!ちょっと待つざます!なんざますか、この出だしは!そこは「おまえは誰だ。」と返すのがお約束じゃございませんの!それを何だってこんなイレギュラーな出だしになるざますか!

え、「いくら何でもこのシリーズ、マンネリが過ぎるのでちょっと変化をつけたかった。」ですって?きぃいいいいいいいっ!いつも知恵の廻らない馬券を買って大損こいてる理屈倒れの三流馬券師がつまらない知恵を回すんじゃないざます!こんな出だしじゃ、恒例の名乗りもできないざますか!とにかく名乗らせるざます。あたくしに名乗らせるざます!

わが名はエアグルーヴ!JRAの大立者ノーザンテーストを祖父に、樫の木の女王ダイナカールを母に、そして凱旋門の英雄トニービンを父に生まれし、貴族の中の貴族にして、華族の中の華族!!本来ならアメリカ債務上限危機並みに、外れ馬券にジャブジャブお金を注ぎ込んでいる貴方のようなパンピー馬券師なんか口も聞いてもらえない貴い血族なのよ、わがグルーヴ家は!!

。。。ふう、これでやっと本題に入ることが出来るざます。

話というのは、わが孫ドゥラメンテの忘れ形見スターズオンアースのことなんざます。とにかく、この春になってからの一族の成績はまさに波乱万丈。桜花女子高ではリバティアイランドが前評判にたがわぬ素晴らしい成績で首席合格し、わたくし嬉しくて嬉しくて舞い上がっていたら、タイトルホルダーが天春で体調不良を引き起こしまさかの落第。

一族の後継者として最も有望視されているこの子にもしものことがあったらと、わたくし本当に青ざめたんざますが、幸い、大事には至らずほっとした次第、でもねえ、ほっとしたら急に腹が立ってきたんざます。きぃいいいいいいいっ!この根性なしの敗北主義者!一族の面汚し!お前にはあれだけの人気を背負った責任に対する自覚というものがないざますか!

そんなこんなで落ち込んでいたら、今度は先週のNHK高校のお受験でシャンパンカラーが首席合格したんざます。グルーヴ家は女系の一族で女の子にはできる子が多いんざますが、男はタイトルホルダー以外パッとしない状況でしょ。そんな中でもう一人出来る男の子が出てきたと言うことでわたくし再び舞い上がった次第で。え、「ホープフルを首席合格したドゥラエレーデもいるじゃないか」ですって?うーん、あの子は身内ながらなんか掴みどころがないと言うか、よくわからないのよねえ。

という訳で、この春のグルーヴ家はまさにジェットコースター。リバティアイランドで上がって、タイトルホルダーで下がって、シャンパンカラーでまた上がってと、なんか感情の振れ幅も尋常じゃない今日この頃なんざます。先生、明日はヴィクトリア女学院のお受験日で、わが一族のスターズオンアースがここを受験するんざます。前評判も上々で現在1番人気なんざます。でもねえ、上がって、下がって、また上がってときたら、今度は下がる番じゃないかと、わたくし、心配で心配で。だから先生も一緒にスターズオンアースを応援して欲しいんざます。頼みましたわよ!


A:お答え

いやあ、先週のNHKマイルでのシャンパンカラー君の快走は、これを本命としたものにとって本当に溜飲が下がるもので、わたくしも大変うれしく思っております。9番人気での快勝ですからねえ、好きな血脈の馬券を買って高配当を返してくれるというのは、ドゥラメンテとその産駒だけということで、彼の血脈には本当に頭が下がる思いであります。このレース、出遅れたことがあの素晴らしい末脚の伏線となった「怪我の功名」みたいな部分はあるにはあるのですが、さりとてパトロールビデオを見てもメンバー中もっとも強いのはやはりシャンパンカラー君で、あれは騎手のファインプレーではなく、純粋に馬の力と言うべきでしょう。二着に入ったモリアーナの末脚も見事でしたが、シャンパンカラー君はそれ以上ですね。

かくしてステイヤー系のタイトルホルダー君とは別路線で、ドゥラメンテ産駒の有力種牡馬候補が誕生したのは大変喜ばしいことです。しかしねえ、先週も言いましたが、NHKマイルというのはG1としては二流レースで、その勝馬でその後大成した馬というのはこの10年間現れていません。彼がこのトレンドを打ち壊すような活躍を今後してくれるのか、私も期待に打ち震えながら見守っていきたいと思います。府中のマイルでしか勝鞍がないことから、このスペシャリストみたいな認定をされることになりますが、体形を見ると2000mでも十分やれそうな気がしますので、ぜひ頑張っていただきたい。

さて、ご相談の件、明日のヴィクトリアマイルにドゥラメンテ産駒の代表牝馬スターズオンアースが出走します。前走の大阪杯では牡馬の骨っぽい所相手に負けてなお強しの内容でしたから、牝馬戦となる今回期待するなと言うのが無理と言うもの。詳細は後述しますが、私もエアグルーヴさん同様、恥もてらいも投げ捨てて応援する所存です。ここは、「格」と言うものを他馬に見せつける強いレースを期待する次第。行け、スターズオンアース!

と、いう訳で。。。。


2023 514() 2回東京8日目 16頭 [15:40発走]
【11R】 18回ヴィクトリアマイル
4歳以上・オープン・G1(定量)()(国際)(指定) 1600m (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

$ロータスランド 6 *横山典弘

56

67.3

()辻野泰之

1

2

スターズオンアース 4 ルメール

56

2.9

()高柳瑞樹

2

3

サウンドビバーチェ 4 *松山弘平

56

24.0

()高柳大輔

2

4

アンドヴァラナウト 5 吉田隼人

56

70.5

()池添学

3

5

スタニングローズ 4 *坂井瑠星

56

17.7

()高野友和

3

6

ソングライン 5 *戸崎圭太

56

8.4

()林徹

4

7

 

イズジョーノキセキ 6 岩田康誠

56

48.2

()石坂公一

4

8

ララクリスティーヌ 5 菅原明良

56

18.6

()斉藤崇史

5

9

 

クリノプレミアム 6 *松岡正海

56

117.5

()伊藤伸一

5

10

サブライムアンセム 4 *三浦皇成

56

63.5

()藤原英昭

6

11

ナミュール 4 横山武史

56

5.4

()高野友和

6

12

ナムラクレア 4 浜中俊

56

16.4

()長谷川浩

7

13

 

ディヴィーナ 5 *M.デム

56

132.8

()友道康夫

7

14

 

ステラリア 5 団野大成

56

107.3

()斉藤崇史

8

15

ルージュスティリア 4 川田将雅

56

34.4

()藤原英昭

8

16

ソダシ 5 *レーン

56

3.6

()須貝尚介


古馬マイル女王決定戦、ヴィクトリアマイルです。毎年18頭も出ている大混戦レースですが、今年はやや控え目な16頭立て。そんな中G1馬が4頭出走と言うことで、質は十分担保されています。

さっそく「10年トレンド」を見ていきましょう。

大荒れレースのパブリックイメージも近年は比較的穏当なヴィクトリアマイル過去10

日付

馬名

性齢

騎手

斤量

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

220515 ソダシ 4 吉田隼人

55

18

5

4

()須貝尚介

1322

-0.3

   04-04

33.4

476

0

570

2010

4010

8270

43780

220515 ファインルージュ 4 ルメール

55

18

11

3

()木村哲也

1325

0.3

   06-06

33.4

500

-10

(5.4)

2010

4010

8270

43780

220515 レシステンシア 5 横山武史

55

18

7

6

()松下武士

1325

0.3

   02-02

34.1

510

-6

(12.8)

   

8270

43780

210516 グランアレグリア 5 ルメール

55

18

6

1

()藤沢和雄

1310

-0.7

   09-10

32.6

498

+2

130

3620

4630

8460

28750

210516 ランブリングアレー 5 吉田隼人

55

18

8

10

*()友道康夫

1317

0.7

   11-10

33.2

466

-8

(75.2)

3620

4630

8460

28750

210516 マジックキャッスル 4 戸崎圭太

55

18

1

5

()国枝栄

1317

0.7

   09-07

33.5

434

+4

(14.7)

   

8460

28750

200517 アーモンドアイ 5 ルメール

55

18

12

1

()国枝栄

1306

-0.7

   04-04

32.9

486

0

140

750

950

2960

7340

200517 サウンドキアラ 5 松山弘平

55

18

18

4

()安達昭夫

1313

0.7

   03-03

33.8

460

+2

(12.9)

750

950

2960

7340

200517 ノームコア 5 横山典弘

55

18

16

5

()萩原清

1313

0.7

   07-06

33.2

466

-12

(17.4)

   

2960

7340

190512 ノームコア 4 レーン

55

18

4

5

()萩原清

1305

-0.0

   07-07

33.2

470

+4

940

3700

7670

35490

175040

190512 プリモシーン 4 福永祐一

55

18

9

4

()木村哲也

1305

0.0

   10-10

33.0

498

0

(6.4)

3700

7670

35490

175040

190512 クロコスミア 6 戸崎圭太

55

18

3

11

()西浦勝一

1306

0.1

   05-05

33.5

440

-8

(30.8)

   

35490

175040

180513 ジュールポレール 5 幸英明

55

18

4

8

()西園正都

1323

-0.0

   08-08

33.3

460

-6

1940

4090

11730

8850

63640

180513 リスグラシュー 4 武豊

55

18

16

1

()矢作芳人

1323

0.0

   13-13

32.9

450

-2

(4.3)

4090

11730

8850

63640

180513 レッドアヴァンセ 5 北村友一

55

18

6

7

()音無秀孝

1323

0.0

   04-04

33.6

448

+4

(12.1)

   

8850

63640

170514 アドマイヤリード 4 ルメール

55

17

5

6

()須貝尚介

1339

-0.2

   12-07

33.4

422

-4

1350

42710

73750

123870

918700

170514 デンコウアンジュ 4 蛯名正義

55

17

10

11

()荒川義之

1341

0.2

   09-11

33.2

444

0

(67.9)

42710

73750

123870

918700

170514 ジュールポレール 4 幸英明

55

17

3

7

()西園正都

1341

0.2

   06-07

33.6

452

-2

(17.5)

   

123870

918700

160515 ストレイトガール 7 戸崎圭太

55

18

13

7

*()藤原英昭

1315

-0.4

   11-10

33.4

466

+2

1770

3510

9790

6090

48310

160515 ミッキークイーン 4 浜中俊

55

18

10

1

()池江泰寿

1319

0.4

   13-12

33.6

432

0

(3.4)

3510

9790

6090

48310

160515 ショウナンパンドラ 5 池添謙一

55

18

15

2

()高野友和

1319

0.4

   13-14

33.5

446

-10

(4.4)

   

6090

48310

150517 ストレイトガール 6 戸崎圭太

55

18

5

5

()藤原英昭

1319

-0.0

   05-05

33.0

460

0

1410

36880

73990

2860480

20705810

150517 ケイアイエレガント 6 吉田豊

55

18

7

12

()尾形充弘

1319

0.0

   02-02

34.0

530

+10

(47.4)

36880

73990

2860480

20705810

150517 ミナレット 5 江田照男

55

18

18

18

()大和田成

1322

0.3

   01-01

35.3

482

+2

(291.8)

   

2860480

20705810

140518 ヴィルシーナ 5 内田博幸

55

18

14

11

()友道康夫

1323

-0.1

   01-01

34.3

456

-4

2830

8450

28050

50720

407940

140518 メイショウマンボ 4 武幸四郎

55

18

4

3

()飯田祐史

1324

0.1

   07-07

33.5

486

+6

(5.5)

8450

28050

50720

407940

140518 ストレイトガール 5 岩田康誠

55

18

1

6

*()藤原英昭

1324

0.1

   09-11

33.2

456

+2

(13.7)

   

50720

407940

130512 ヴィルシーナ 4 内田博幸

55

18

11

1

()友道康夫

1324

-0.0

   02-02

34.0

450

-6

310

8030

12600

35770

193570

130512 ホエールキャプチャ 5 蛯名正義

55

18

8

12

()田中清隆

1324

0.0

   10-10

33.4

474

+2

(44.0)

8030

12600

35770

193570

130512 マイネイサベル 5 柴田大知

55

18

1

5

()水野貴広

1325

0.1

   03-02

34.1

478

-6

(13.9)

   

35770

193570

集計期間:2013. 5.12 2022. 5.15


うん、過去10年振り返ると的中は20年、18年、16年の3回。配当もまずまずでまぁ比較的相性が良いレースと言えましょう。

それでは早速行ってみよう。


@1番人気は3−2−0−5と馬連軸向き。勝率3割は微妙だが、グランアレグリアやアーモンドアイという年度代表馬クラスの超一流馬はきちんと勝っています。

A2番人気は0−0−1−9と末期悲惨。これはちょっと酷すぎる。ソダシは大丈夫かあ?

B3番人気は0−2−0−8とこれも芳しくはない。

C因みに4番人気は1−2−0−7、5番人気は2−0−3−5と2・3番人気よりははるかに当てになります。

D単勝二桁人気の超人気薄は30頭中7頭にも及び、内1頭は勝ってまでいる。極端なひも荒れも想定すべし。

E上記2・3番人気の不甲斐なさと超人気薄の台頭により、3連単配当はアーモンドアイが勝った20年以外はすべて万馬券、しかも5回は6桁超の高配当。特に人気薄がワンツースリーした15年なんか100円玉一枚が2000万円超となる人外魔境な決着でこのレースが「ヴィクトリア魔居る(©かんべえ)」と呼ばれる所以となっているが、近年3年は比較的穏やかな決着で潮目が変わってきている可能性には留意が必要。

F外国人ジョッキーは30頭中5頭の鞍上で、他のG1に比べかなり穏やかだが、5頭中4頭はルメール騎乗で、内3頭は勝たせているのでルメールだけは絶対押さえるべし。

G関東馬は30頭中11頭だが直近4年では12頭中7頭と過半数が台頭しており、関東馬はなめてはいけないと言うことになります。

H脚質に大きなばらつきは無いが、近年は差し・先行馬が優勢。こう言った先行馬も上りは33秒台で収めており、殿一気の追い込みは効かない状況。(かのアーモンドアイやグランアレグリアといった強烈な末脚の持ち主も、これに勝利したときはかなり前目でレースを進めています。)

I枠順に大きな偏りはないが、最内と大外は勝ち切れていない。スターズオンアースやソダシは大丈夫かあ?

Jリピーター傾向多発。牝馬の狭い世界での競争なんで、前年の上位馬が翌年も大活躍。問題は前年このレースで上位に来てその後不甲斐ないレースを続けた結果、翌年大きく人気を落とした場合でも平気で突っ込んできているということで、これがこのレースを読み解く最大のポイントだった(私もこのトレンドに気付いて本命にした16年ストレイトガール、18年ジュールポレーヌには大変美味しい思いをさせてもらいました)わけですが、今年の対象はソダシただ1頭で、これは人気を落としていないのが悩ましい限りです。

K上位馬30頭の年齢別構成は4歳馬12頭(内勝馬4)、5歳馬15頭(同4)、6歳馬3頭(同1)、7歳馬1頭(同1)で高齢馬の勝ち馬がストレイトガールという例外的存在のリピーター効果であることを考えれば、6歳超の婆あは基本無視で構わないかと。

L過去5年15頭の血統は、ディープが8頭(内勝馬3)と圧倒的。まぁ、ディープの死去でここら辺のありがたみは急速に薄れており、今年の出走はルージュスティリアただ一頭でありますが。。。(ちなみに母父ディープにはグルーヴ一族のアンドヴァラナウトがいます)

M過去5年15頭の前走キャリアは、勝ち馬に関してはバラバラですが、上位3着までには阪神牝馬S組は7頭(内勝馬1)と約半数を輩出しておりこれは是非押さえておきたい。この他では中山牝馬組が2頭(同1)、高松宮組が2頭(3着2回)。


上記から、本命は◎スターズオンアース。単に私がドゥラメンテ産駒びいきだということももちろんあるのですが、


(A上述の通り大阪杯で負けてなお強しの内容が好印象。牝馬相手に後手を引くことは考えられない。

(B一応信頼できる1番人気。問題は彼女がグランアレグリアやアーモンドアイ級の器かと言うことですが、私はそれを上回ることはなくてもそれに極めて近い所にいると考えます。

(C秋華賞や大阪杯の敗因は直線の短い阪神内回りであることに尽きる。府中でなら彼女はイクイノックスにも対抗できると考えます。

(D一見不器用そうに見えるけど馬群を割ってさばいていく根性とセンスはドゥラメンテ産駒の中でも傑出している。

(Eなんといっても騎手がルメール。アーモンドやグランを勝たせた彼がいることは本当に心強い。

不安点としては、

(F極端な追い込みが効きづらいトレンド。エンジンがかかるのが遅い彼女の場合、先行馬にうまく立ち回られたらそのまま後手を引く可能性も。

(G枠順が内すぎる。包まれて追い出しが遅れる大阪杯的悲劇が繰り返される可能性も。

(H当日は雨の影響で馬場が渋る可能性大。良でしか競馬をしたことがない彼女は大丈夫か。


というのもあるのですが、まぁ同じリスクのあったグランやアーモンドを勝たせたルメールが乗るから大丈夫でしょう。それにね、ドゥラメンテ産駒というのは勝って当たり前の状況じゃやらかすけど、こういう不安点がある時の方がやたら強い競馬をするのだよ。むしろ来週のリバティアイランドの方が不安だね、私は。

対抗には8番人気〇サウンドビバーチェ。え、「本命馬に引き続き、対抗馬もドゥラメンテ産駒とは調子込んでるんか、てめえ!」ですって?いやあ、そういう所もないじゃないけど、この馬このレースとやたら相性の良い阪神牝馬Sの勝馬なんですよね。重馬場実績もあるし、内枠引いた先行馬って勝つには無理でも2・3着には十分じゃないですか?8番人気もこのレースじゃアリですし。

単穴には秋華賞でスターズオンアースに先着した▲ナミュール。府中実績といい、枠順脚質といい、まさにこのレースにうってつけの1頭ですな。

ヒモ筆頭には現在連勝中で府中実績・マイル実績ともに2−0−0−0のララクリスティーヌ。

馬券は◎→〇▲☆←→その他の3連単48点。

その他は阪神牝馬組・中山牝馬組・高松宮組を中心に選びました。ソダシ絡みで2点ほどガミがありますが、他は概ね万馬券。特に注認定した13番人気アンドヴァラナウトが絡むと超絶高配当となります。この馬は実はグルーヴ直系で、スターズオンアース・サウンドビバーチェとの組み合わせは世間舐めまくりの超絶調子込みグルーヴ馬券になるのですが、阪神牝馬組だし、内枠実績0−2−1−0だし、母父ディープだしで、これ、それなりに根拠のある夢馬券とじゃないでしょうか。


皆様の相談お待ちします。



人生相談士 上海馬券王




○今日の結果

<ヴィクトリアマイル> @ソングライン (戸崎) Aソダシ(レーン)  Bスターズオンアース(ルメール)



○かんべえのつぶやき

――ソダシが連覇か!と思わせた瞬間、内側をするすると抜けて、アタマ差で勝利したのが4番人気のソングラインでした。鞍上は戸崎圭太騎手。昨年の安田記念を勝ったG1馬が見事な復活を遂げました。きいいいいいいいいっ!


――2着はレーン騎手騎乗のソダシ、そして3着が1番人気のスターズオンアースでありました。やっぱりマイル戦は彼女には距離が短すぎたのでしょうか。あるいはさすがにグランアレグリアやアーモンドアイ級の大物ではない、ということだったのかもしれません。

――ひょっとすると当欄にエアグルーヴ様が降臨されると勝てない、という呪いが発動したのでしょうか。前回の桜花賞では、ジンクスをはねのけてリバティアイランドが勝っているので、もうそれは考えなくてもいいという説があったのですが。ともあれドゥラメンテ産駒は、かのゴールドシップのようなへそ曲がりなところがあるみたいです。

――馬券王先生とは本日、富山市で昼間から焼き肉をエンジョイしていたのですが、さぞかしお力落としのことと存じます。当方は念のためにスターズオンアースからの3連複にしていたので、傷はそれほど深くはなかったですが、この結果は大いに不覚といたすところでありました。

――さあ、来週はオークス。ドゥラメンテ産駒のリバティアイランドは、たぶん単勝1倍台の人気となるでしょうが、ここをどう買うかは悩ましいところです。
桜花賞では彼女に逆らった不肖かんべえとしましても、1週間かけて悩むことになりそうです。さて、どうしたものか。





5月7日(日) NHKマイル


えー、先週の天皇賞春の結末があまりにも悲しく、現在大変黄昏ているのであります。まさか、万全の自信をもって本命にしたタイトルホルダーにあのようなアクシデントが発生するとは。

ううう、なんか不吉な予感はあったんだよなあ。あそこまで死角らしい死角がないレースはタイトルホルダーとして初めてであったわけで、そのことが逆に嫌なものを感じさせていたんですが、まさか本当にそれが現実化してしまうとは。

逃げ馬が第三コーナー過ぎたところでずるずると後退していく姿は、サイレンスズカの天皇賞秋そのもので、不吉なものを感じてしまったのですが、幸いなことに競走馬生命にかかわるようなアクシデントとはならなかったのが唯一の救いです。ドゥラメンテ産駒の牡馬では、現状彼が唯一の種牡馬候補ですからねえ。それが途絶えるなんてことになったら、グルーヴフリークの私のみならず、日本馬産界にとっても甚大な損失ではないですか。

しかしねえ、そういう「不幸中の幸い」にホッとはしたのですが、ホッとしたら同時に腹も立ってきたのだ。タイトルホルダーはレース発走前から周囲にそれとわかる異変が発生していたのに、あえて出走を強行したのは何故だ。そりゃ単勝1倍台の圧倒的な支持を抱えて引くに引けなかったというのはあるにせよ、そのことがこれだけ支持を与えた馬券購入者に甚大な損失を与える行為でもあることに何故気が付かないのだ。陣営は馬券購入者よりJRAの売り上げを優先したと言うことではないのか。

いや、半分以上言いがかりであることはよく理解しているのですが、ゴールデンウイーク初っ端からあんなショッキングな敗戦をしてしまった私は、現在大変深い虚無に飲み込まれていく予感におののいているのです。そう「五月病」。最近はそうでもなくなったけど、天春・NHKマイル・ヴィクトリアマイルと続くG1ロードはカオスで不条理で理不尽な結末の繰り返しで俗にいう「五月病」発症の季節でもあるのです。ああ、不吉だ。今週のNHKマイルでもろくでもないことが起こるのではなかろうか。。なまんだぶ、なまんだぶ。


2023 5 7() 2回東京6日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 28回NHKマイルカップ
3歳・オープン・G1(定量)(牡・牝)(国際)(指定) 1600m (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

$フロムダスク 3 *横山和生

57

96.7

()森秀行

1

2

モリアーナ 3 *横山典弘

55

10.6

()武藤善則

B2

3

ウンブライル 3 *横山武史

55

13.5

()木村哲也

2

4

ショーモン 3 鮫島克駿

57

23.7

()橋口慎介

3

5

シングザットソング 3 *吉田隼人

55

27.7

()高野友和

3

6

エエヤン 3 *戸崎圭太

57

6.2

()伊藤大士

4

7

 

オールパルフェ 3 大野拓弥

57

54.6

()和田雄二

4

8

セッション 3 団野大成

57

17.6

()斉藤崇史

5

9

 

ナヴォーナ 3 *田辺裕信

57

41.7

()矢作芳人

5

10

オオバンブルマイ 3 武豊

57

6.1

()吉村圭司

6

11

シャンパンカラー 3 内田博幸

57

22.0

()田中剛

6

12

 

クルゼイロドスル 3 M.デム

57

取消し

()高橋義忠

7

13

ドルチェモア 3 *三浦皇成

57

5.8

()須貝尚介

7

14

 

ユリーシャ 3 松山弘平

55

51.6

()中村直也

7

15

カルロヴェローチェ 3 *レーン

57

5.5

()須貝尚介

8

16

タマモブラックタイ 3 幸英明

57

37.1

()角田晃一

8

17

 

ミシシッピテソーロ 3 柴田大知

55

80.3

()畠山吉宏

8

18

ダノンタッチダウン 3 川田将雅

57

8.5

()安田隆行


という訳で、三歳マイル王決定戦、NHKマイルであります。上記オッズを見てもわかる通り、明確な軸と言うものが不在で、人気も割れに割れています。一言で言えば超難解レース。小幡先生がこの予想を回避してケンタッキーダービーに逃げちゃうのもわかります。「五月病」の予兆に震える私も本当は逃げたいのですが、え、駄目ですか?かんべえ先生。

それでは行ってみましょう。まずは、恒例「10年トレンド」を。

出走馬すべてに権利あり。とにかくカオスで不条理で理不尽なNHKマイルの10年間

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

220508 ダノンスコーピオン 3 川田将雅

18

18

4

()安田隆行

1323

-0.0

   07-06

34.3

460

+2

710

2490

4820

416750

1532370

220508 マテンロウオリオン 3 横山典弘

18

1

3

()昆貢

1323

0.0

   17-16

33.5

484

-2

(6.8)

2490

4820

416750

1532370

220508 カワキタレブリー 3 菅原明良

18

10

18

()杉山佳明

1324

0.1

   15-14

33.8

420

-12

(229.1)

   

416750

1532370

210509 $シュネルマイスター 3 ルメール

18

15

2

()手塚貴久

1316

-0.0

   09-09

34.0

480

0

370

3690

4960

3540

21180

210509 ソングライン 3 池添謙一

18

10

7

*()林徹

1316

0.0

   06-07

34.3

480

+2

(16.9)

3690

4960

3540

21180

210509 グレナディアガーズ 3 川田将雅

18

8

1

()中内田充

1321

0.5

   03-02

35.1

460

+2

(3.4)

   

3540

21180

200510 ラウダシオン 3 M.デム

18

11

9

()斉藤崇史

1325

-0.2

   02-02

34.4

494

0

2960

4200

11900

19620

152750

200510 レシステンシア 3 ルメール

18

3

1

()松下武士

1327

0.2

   01-01

34.7

476

-6

(3.0)

4200

11900

19620

152750

200510 ギルデッドミラー 3 福永祐一

18

6

6

()松永幹夫

1328

0.3

   06-05

34.2

468

0

(19.0)

   

19620

152750

190505 アドマイヤマーズ 3 M.デム

18

17

2

()友道康夫

1324

-0.1

   06-07

33.9

472

+2

430

17200

22440

97390

410680

190505 ケイデンスコール 3 石橋脩

18

18

14

()安田隆行

1325

0.1

   12-14

33.6

460

-6

(87.7)

17200

22440

97390

410680

190505 カテドラル 3 アヴドゥ

18

10

7

()池添学

1325

0.1

   12-11

33.7

476

-4

(32.8)

   

97390

410680

180506 ケイアイノーテック 3 藤岡佑介

18

11

6

()平田修

1328

-0.0

   17-15

33.7

456

0

1280

3140

7470

21840

129560

180506 ギベオン 3 M.デム

18

9

2

*()藤原英昭

1328

0.0

   05-04

34.5

508

+6

(5.2)

3140

7470

21840

129560

180506 レッドヴェイロン 3 岩田康誠

18

17

9

()石坂正

1328

0.0

   11-12

34.1

474

+4

(25.0)

   

21840

129560

170507 アエロリット 3 横山典弘

18

16

2

()菊沢隆徳

1323

-0.2

   02-02

34.3

478

-2

580

17290

27730

50600

296160

170507 $リエノテソーロ 3 吉田隼人

18

14

13

()武井亮

1325

0.2

   09-09

34.0

450

-4

(37.5)

17290

27730

50600

296160

170507 ボンセルヴィーソ 3 松山弘平

18

6

6

()池添学

1329

0.6

   01-01

35.0

462

-2

(14.4)

   

50600

296160

160508 メジャーエンブレム 3 ルメール

18

4

1

()田村康仁

1328

-0.1

   01-01

35.1

496

-6

230

940

1470

11190

33030

160508 ロードクエスト 3 池添謙一

18

5

2

()小島茂之

1329

0.1

   16-16

33.8

446

-6

(6.4)

940

1470

11190

33030

160508 レインボーライン 3 福永祐一

18

18

12

()浅見秀一

1329

0.1

   09-09

34.4

430

-2

(40.7)

   

11190

33030

150510 クラリティスカイ 3 横山典弘

18

7

3

()友道康夫

1335

-0.2

   05-05

33.9

478

-4

640

2800

5990

6200

36720

150510 $アルビアーノ 3 柴山雄一

18

9

4

()木村哲也

1337

0.2

   02-02

34.4

512

+6

(6.5)

2800

5990

6200

36720

150510 ミュゼスルタン 3 柴田善臣

18

12

2

()大江原哲

1337

0.2

   11-09

33.8

470

-6

(5.9)

   

6200

36720

140511 ミッキーアイル 3 浜中俊

18

10

1

()音無秀孝

1332

-0.0

   01-01

34.8

478

+8

190

14760

15860

188380

684020

140511 タガノブルグ 3 三浦皇成

18

2

17

()鮫島一歩

1332

0.0

   13-07

33.9

428

-6

(114.5)

14760

15860

188380

684020

140511 キングズオブザサン 3 蛯名正義

18

1

12

()荒川義之

1332

0.0

   13-11

33.7

464

0

(78.4)

   

188380

684020

130505 マイネルホウオウ 3 柴田大知

18

8

10

()畠山吉宏

1327

-0.0

   16-14

33.7

482

0

3430

21890

56570

137530

1235600

130505 インパルスヒーロー 3 田中勝春

18

17

6

()国枝栄

1327

0.0

   12-10

33.9

496