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上海馬券王がJRAのレースに寄せる「情熱と冷静の言葉」


2015年 上半期のレース考








2月22日(日) フェブラリーステークス

えー、お久しぶりでございます。早いものでフェブラリーSの開催がやってまいりました。本年も宜しくお願いします。

まぁ、「早いもので」などと言いながら、それなりに時間は経過しているわけでして、私が蟄居閉門している間に競馬界を揺るがす事件が二つも発生 し、現在私は非常に考えることが多いのであります。

一つ目は、そう、競馬界の異端児ステイゴールドが死亡したと言う悲しいニュース。

享年21歳と言うのはサラブレッドとしては大往生の部類ではあるのですが、30代の競馬人生を彼とともに過ごした私にとっては、思い入れ強すぎる なんてものでは済まないわけで、いやあショックでした。今でも詳細を思い出すことが出来ます。2・3着を並べるだけ並べながら1勝もあげられな かった4・5歳時のレース。6歳にしてようやく重賞勝ちした2000年の目黒記念。この時はG1でもないのに府中のスタンドからはG1以上の拍手 大歓声がわき起こり、日本最大の鉄火場浅草WINSでは、すれっからしの競馬親父が肩をたたき合ってその勝利を賞賛、ここが浅草とは思えないほのぼのとした空気が出現しました。そして時のスーパースター・テイエムオペラオーを破り一着入選した7歳時の京都大賞典。この時私は彼の単勝を 5000円買っていたのだ。確定していたら5万円超の配当だったのだ。ああ、それなのにオペラオーの進路を妨害したかどにより失格になりやがって、この罰当たり!今でもあのときのことを思い出すとアドレナリン濃度が上昇します。

そして、そして、猛烈な追い込みの末、ゴール前鼻差交わした香港ヴァーズ。G1未勝利で終わるのかと皆があきらめかけていた引退レースで、写真判 定の末手に入れたG1馬の勲章。ああ、本当にどこまでドラマチックな競走馬人生を送ってきたのだ君は。こんなやりたい放題やって、見るものに様々な愛憎をまき散らすキャラクターは二度と現れないだろうなと思っていたんですが、なんと、種牡馬としては予想外の大成功で、オルフェ、ゴールド シップ等規格外の異能キャラを拡大再生産し続けてくれたのは嬉しい誤算で、「憎みきれないろくでなし」ステイゴールドの黄金の旅路はまだまだ続く のであります。僕が競馬をやってる同じ時間軸に君がいてくれて本当に良かった。ありがとう、ありがとう、ステイゴールド。



そして、二つ目は、JRAがルメール、デムーロ二名の外国人ジョッキーに日本での恒久的騎乗免許を与えたこと。

明るいニュースだよね。うん、良いニュースだ。でもね、それ以上に衝撃的なニュースなのだよ、これは。日本競馬の国際化と言うことでは、クラシッ クに外国産馬を開放した99年の規制緩和が思い浮かぶのですが、この時は日本の競馬場の特殊性とサンデー系統の大躍進という神風が吹いて特に大き な問題にはならなかった。でもね、今回のこれはちょっとしゃれにならないと思うんですよ。だって、ルメールですぜ、デムーロですぜ。超一流ジョッ キーが1名じゃなく2名まとめてというのがミソなんですよ。これって将棋で言えば飛車角がただで手に入る、サッカーで言えば鹿島アントラーズにジ ダンとロベルト・バッジョがまとめて入団すると言うくらい衝撃的なのだ。え、例えが古いって?うーん、最近のフランスやイタリアのサッカーでこれ に比喩すべきキャラがいない気がするもんで。バロテッリとかベンゼマとかは違うよね。じゃあ、これじゃどうだ。パズドラでガチャ引いたらいきなり 赤おでんと赤ソニアをゲットしたとか。え、何言ってるか分かんないって?すいません。分かんなくていいです。。。

とにかくですな、目茶苦茶優秀なジョッキーが二名も本拠地を日本に移してきたこの事案は、黒船来航に匹敵する衝撃なのです。日本のジョッキーでこ の二人に渡り合えるのはせいぜい岩田か戸崎等地方出身のたたき上げだけで、JRA競馬学校騎手過程では全く相手ににならないのではないでしょう か。そして、その事実は我々馬券購入者にとって極めて重要な意味を持つのであります。先ほどのステイゴールドの案件はロートル競馬親父の感傷と 切って捨てることも可能なのですが、これは馬券士全ての生死に直結する案件なのだ。とにかく、馬券が固くなる。目茶苦茶固くなる。勝てる馬にきっ ちり勝たせる技量を持った騎手が乗るんだからこれ当たり前。そして、これまで出稼ぎで恒久的な関係が結べないからと、勝てる馬の提供に消極的だっ た調教師が競ってこれを提供することになる。特にこの春先は名刺代わりと言うことで強い馬がすべて彼らの所に集まることは想像に難くないのであり ます。来るのが一名だけなら二場開催の片方で済むのですが、二名ですからね、こうなると富の集積は止まらないのです。r>gなのでありま す。

え、「穴党のあんたには馬券が固くなってたまらんだろう」って?とんでもない!私のように軸決めてヒモ荒れ狙うタイプにとって軸の信頼度が劇的に 向上することは朗報なのだ。万馬券なんてヒモが荒れれば簡単に飛び出すからね。世の中管理できない大穴よりは管理できる穴なのです。これはチャン スなのです。出でよ万券なのです。たまらんのは、日本人ジョッキーの方でしょう。これまで馬主や調教師と良い関係を構築していれば良い馬に乗れた のに、これからはさにあらずですからな。

まぁ、競争が厳しくなるのはよいことです。ジーコやドゥンガ、ストイコビッチが来て日本サッカーが劇的に強くなったように、全盛期の武豊以上の ジョッキーを将来的に生み出すことが今回の規制緩和の目的なのでしょうし、それは正しいことと一競馬ファンである私も考えます。しかしそうなる前 に一馬券士としてはお金を稼ぐことを考えないと。ああ、春先の競馬が楽しみだ。皆の衆、頑張りましょうぞ!



2015年 222() 1回東京8日目 16頭 [15:40発走]
【11R】 32回フェブラリーS
4歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) ダート1600m

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

ローマンレジェンド 7 岩田康誠

57

9.6

()藤原英昭

1

2

 

コーリンベリー 4 松山弘平

55

37.5

()柴田政見

2

3

 

シルクフォーチュン 9 *江田照男

57

142.0

()藤沢則雄

2

4

コパノリッキー 5 武豊

57

2.2

()村山明

3

5

カゼノコ 4 *浜中俊

57

15.7

()野中賢二

3

6

ハッピースプリント 4 吉原寛人

57

28.5

[]森下淳平

B4

7

 

グレープブランデー 7 北村宏司

57

61.6

()安田隆行

4

8

 

レッドアルヴィス 4 *勝浦正樹

57

26.4

()安田隆行

5

9

サンビスタ 6 C.デム

55

12.4

()角居勝彦

5

10

$ベストウォーリア 5 戸崎圭太

57

7.3

()石坂正

6

11

ワイドバッハ 6 *蛯名正義

57

7.0

()庄野靖志

6

12

 

サトノタイガー 7 *三浦皇成

57

88.8

[]小久保智

7

13

ワンダーアキュート 9 *ベリー

57

37.3

()佐藤正雄

7

14

インカンテーション 5 *内田博幸

57

11.6

()羽月友彦

8

15

 

キョウワダッフィー 7 福永祐一

57

62.7

()笹田和秀

8

16

 

アドマイヤロイヤル 8 *横山典弘

57

45.0

()橋田満



コアで骨っぽいメンバーで争われることの多いダートG1なのですが、今回は随分と低調なメンバー構成です。主要なレースが1800m〜2000m に集中したダート戦線で1600mは距離微妙な上、日程的に強い馬が最終目標と掲げるドバイとのローテもまた微妙というのが要因なのでしょうが、 とにかくホッコータルマエがいません、エアハリファがいません。

こうなると、力関係的に抜けているのが昨年の覇者コパノリッキーであり、これの一点かぶりもやむなしと考えていたのですが、一番人気は一番人気に 違いないにしても、単勝2倍台とはこれまた微妙な。ぶっちゃけ絶対的信頼は勝ち得ていないのであります。この要因を分析するに、

@府中のこのコースはダート1600mを名乗りながらスタートから150mは芝で構成されており、外枠の芝距離は更に30m長いと言う外枠有利な コース。ああ、それなのに内枠を引いてしまった。
Aこの馬が強いのは単騎逃げもしくは、少頭数での先行時。外から被されるとそれだけで終わってしまう懸念が高いと言うのに上記@からその展開にな る可能性を排除できない。
B一番人気に推されながら12着大敗したチャンピオンCの印象が悪すぎる。
C馬主がうさんくさい。名前に「コパ」が付くだけでもう駄目。

と、言ったところではないかと思われます。特にCの影響は意外と侮りがたく、強さの割には名前で評価を落としているのではないか。かんべえ先生な んか「単に自説を補強する材料として、「ピケティも言っている通り」としている論者の何と多いことか。」などと言いながら、しっかりピケティをダシにしてこの馬をディスるという悪逆非道なテクニックを披露しているし、うううう、可哀想な奴。しょうがないので、昨年最下位人気の彼を推奨し た私が、今年もこれを推奨することといたします。

もちろん同情だけではありませんぞ。根拠はあるのです。

(A)内枠に実績がないのは確かだが、そうは言ってもタルマエ不在の今、彼に実績・実力で見合う馬は皆無ではないか。
(B)惨敗したチャンピオンCの時は調教がさっぱりで、一番人気にもかかわらず懸念する声は大きかった。でも今回は破格と言って良い好調教。
(C)出遅れ等、スタート時のトラブルが最も大きい懸念材料だが、騎手が田邊から武豊に変更というのが好材料。前走の東海Sを見る限り相性は抜群。

どうです、文句ありますか。やっぱ、どう考えても軸は彼で決まりなのです。死角は確かにありますが、勝つときは圧勝、負けるときは影も形もないと いうある意味いさぎよい馬なので、これの軸固定で勝負するというのも方法としては十分ありでしょう。

馬券は、府中に抜群の相性あるワイドバッハ、そして川崎記念でタルマエに差のない競馬をした伸び盛りのカゼノコ(かんべえ師匠のご推奨でもありま す)、それに実績抜群なのに全く人気のない(10番人気)ワンダーアキュートを中心に、◎→○▲☆←→その他の三連単36点で。36点買ってもガ ミは皆無、CELなんかで決まったら2000倍と結構夢もある馬券なんで買い方としては悪くないのではないかと。。



上海馬券王





○今日の結果

<フェブラリーステークス> @コパノリッキー、Aインカンテーション、Bベストウォーリア




○かんべえのつぶやき

――とほほほ、東洋経済オンラインの
拙稿では、ピケティをだしに使ってコパノリッキーを中傷したのでありますが、ものの見事に外してしまいました。馬券王先生の完勝です。参りましたっ!

――でもね、今日のレースは先行するはずのコーリンベリーが出遅れて、しかも大外からアドマイヤロイヤルがかぶせるように前へ出る。結果としてコパノリッキーが2番手で追走するという、武豊騎手にとっては満額回答のような展開だったからじゃないかと。展開に恵まれたという点では、昨年の有馬のような感じでしたなあ。

――などとつい、負け惜しみを言ってしまうのですが、馬券王先生におかれましては、本日はほかに3本も万券を取られたそうでして、一層のご繁栄をお祈り申し上げます。ええ、ワタクシめはコツコツと原稿を書いて、g(勤労所得)を積み上げるのが性に合っているようでございます。本年もどうぞよろしくお付き合いください。





















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by Tatsuhiko Yoshizaki