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上海馬券王がJRAのレースに寄せる「情熱と冷静の言葉」


2024年 下半期のレース考





11月17日(日) マイルチャンピオンシップ


えー、長年使ってきたパソコン(ThinkPad)のパフォーマンスが著しく劣化してきて、ついに買い替えを決意したのであります。

実は去年マイクロソフトから「WIN10から11へアップグレードをしろ」というポップアップメッセージが頻繁に現れて、これを実行しようとしたら「おまえのパソコンはWIN11の要求する仕様を満たしていない、買い替えろ」というやたら腹の立つメッセージが返ってきて、絶対買い替えてなんかやるもんかと、こちらも意地になっていたんですが、最近やたらスローダウンするようになって、いつもなら30分で済んじゃう「10年トレンド」の分析に2時間近くかかるようになると、さすがにギブアップなのであります。うーん、買ったときは平均よりははるかに上のスペックだったんですけどねえ、7年前に出た機種なんだからしょうがないか。

しかしですねえ、最近のパソコンは完全にコーポレート向けに集約されててコンシューマーの需要はほぼ壊滅状態なんですな。Lenovoの通販で代替機を注文したら、海外の工場から船便で送るから届くのが来週半ばになるということで、なんか黄昏れます。Lenovoクラスのメーカーなら、日本にある程度の在庫は抱えているもんだと思ってたんですが。まぁ、私もメールとかWEB閲覧とかはすべてスマホとかタブレットで済ませてて、競馬予想以外でパソコンなんか使わなくなったし、一般世間でもセキュリティの要求で会社業務を自宅で個人PC使ってやるなんてこともなくなりましたからな。おかげで私は未だにパフォーマンスの劣化したパソコンでこの原稿を書いているわけだ。

という訳で、今回はいつも以上に疲れております。早速本題に入りましょう。(来週は来週で新しいPCの環境立ち上げで疲れてるんだろうな。各種アプリのインストールとか、競馬データベースの移管とか、ああ考えただけでも面倒くさい!)

20241117() 6回京都6日目 17頭 [15:40発走]
【11R】 41回マイルチャンピオンシップ
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 1600m・外 (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

コムストックロード 5 *幸英明

56

197.4

()宗像義忠

1

2

ブレイディヴェーグ 4 ルメール

56

4.6

()宮田敬介

2

3

 

バルサムノート 4 *北村友一

58

129.7

()高野友和

2

4

ナミュール 5 *C.デム

56

5.0

()高野友和

3

5

ジュンブロッサム 5 戸崎圭太

58

7.9

()友道康夫

3

6

 

オオバンブルマイ 4 武豊

58

15.5

()吉村圭司

4

7

 

マテンロウスカイ 5 横山典弘

58

27.3

()松永幹夫

4

8

 

フィアスプライド 6 *シュタル

56

76.5

()国枝栄

5

9

 

ニホンピロキーフ 4 田口貫太

58

115.9

()大橋勇樹

5

10

 

$レイベリング 4 *津村明秀

58

114.0

()鹿戸雄一

6

11

$チャリン 4 *ムーア

58

5.0

[]ヴェリア

6

12

 

アルナシーム 5 *藤岡佑介

58

78.4

()橋口慎介

7

13

ソウルラッシュ 6 団野大成

58

4.9

()池江泰寿

B7

14

 

ウインマーベル 5 松山弘平

58

32.8

()深山雅史

8

15

セリフォス 5 *川田将雅

58

14.4

()中内田充

8

16

 

タイムトゥヘヴン 6 柴田善臣

58

97.3

()戸田博文

B8

17

エルトンバローズ 4 西村淳也

58

24.3

()杉山晴紀


という訳で、マイルチャンピオンシップであります。毎年多頭数建てのこの競走、今年も17頭と大盛況であります。抜けた存在が見当たらず、オッズは上記の通り上位が完全に拮抗。最終的にどの馬が1番人気になるのか皆目見当のつかないカオスな一戦であります。

疲れているので早速恒例「10年トレンド」を見てみましょう。

極端なひも荒れがない代わりに上位人気も結構不甲斐ないマイルCSこの10

日付

開催

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

231119 36 ナミュール 4 藤岡康太

16

16

5

()高野友和

1325

-0.0

   14-15

33.0

454

0

1730

4440

10490

30930

176490

231119 36 ソウルラッシュ 5 モレイラ

16

1

3

()池江泰寿

1325

0.0

   09-08

33.6

508

+2

(5.8)

4440

10490

30930

176490

231119 36 ジャスティンカフェ 5 坂井瑠星

16

5

7

()安田翔伍

1326

0.1

   09-11

33.6

504

+4

(27.5)

   

30930

176490

221120 56 セリフォス 3 レーン

17

10

6

()中内田充

1325

-0.2

   14-13

33.0

486

-4

920

11870

19920

20530

142650

221120 56 ダノンザキッド 4 北村友一

17

3

8

*()安田隆行

1327

0.2

   07-09

33.5

530

+4

(26.0)

11870

19920

20530

142650

221120 56 ソダシ 4 吉田隼人

17

6

2

()須貝尚介

1328

0.3

   04-04

33.8

480

+2

(4.4)

   

20530

142650

211121 56 グランアレグリア 5 ルメール

16

12

1

()藤沢和雄

1326

-0.1

   12-08

32.7

506

+2

170

370

540

1960

5460

211121 56 $シュネルマイスター 3 横山武史

16

3

2

()手塚貴久

1327

0.1

   08-08

32.9

480

-2

(4.6)

370

540

1960

5460

211121 56 ダノンザキッド 3 川田将雅

16

13

5

*()安田隆行

1328

0.2

   08-08

33.0

528

+2

(16.1)

   

1960

5460

201122 56 グランアレグリア 4 ルメール

17

4

1

()藤沢和雄

1320

-0.1

   05-05

33.2

502

-2

160

620

790

1610

4480

201122 56 インディチャンプ 5 福永祐一

17

8

3

()音無秀孝

1321

0.1

   07-05

33.2

472

-8

(8.8)

620

790

1610

4480

201122 56 アドマイヤマーズ 4 川田将雅

17

7

5

()友道康夫

1322

0.2

   03-02

33.6

484

+2

(11.1)

   

1610

4480

191117 56 インディチャンプ 4 池添謙一

17

5

3

()音無秀孝

1330

-0.2

   04-05

33.9

472

-4

640

840

2040

3200

16580

191117 56 ダノンプレミアム 4 川田将雅

17

14

1

()中内田充

1332

0.2

   04-03

34.2

506

-2

(2.4)

840

2040

3200

16580

191117 56 ペルシアンナイト 5 マーフィ

17

7

6

*()池江泰寿

1333

0.3

   10-12

33.7

498

+6

(17.6)

   

3200

16580

181118 56 ステルヴィオ 3 ビュイッ

18

1

5

()木村哲也

1333

-0.0

   04-05

34.1

478

+10

870

3220

6350

5480

29790

181118 56 ペルシアンナイト 4 M.デム

18

2

3

*()池江泰寿

1333

0.0

   07-07

33.9

492

+8

(6.5)

3220

6350

5480

29790

181118 56 アルアイン 4 川田将雅

18

3

4

*()池江泰寿

1335

0.2

   02-02

34.5

520

+8

(6.6)

   

5480

29790

171119 56 ペルシアンナイト 3 M.デム

18

18

4

*()池江泰寿

1338

-0.0

   15-13

33.9

488

+12

880

2480

5520

9300

55890

171119 56 エアスピネル 4 ムーア

18

11

2

()笹田和秀

1338

0.0

   07-06

34.6

480

+4

(4.2)

2480

5520

9300

55890

171119 56 サングレーザー 3 福永祐一

18

4

7

()浅見秀一

1339

0.1

   10-09

34.4

482

+6

(15.0)

   

9300

55890

161120 56 ミッキーアイル 5 浜中俊

18

16

3

()音無秀孝

1331

-0.0

   01-01

35.6

484

-2

590

1590

3390

8360

40290

161120 56 イスラボニータ 5 ルメール

18

8

2

()栗田博憲

1331

0.0

   06-05

35.0

480

-2

(4.8)

1590

3390

8360

40290

161120 56 ネオリアリズム 5 ムーア

18

15

7

()堀宣行

1332

0.1

   02-02

35.6

502

+6

(14.0)

   

8360

40290

151122 56 モーリス 4 ムーア

18

16

4

*()堀宣行

1328

-0.2

   09-08

33.1

508

-2

570

1780

3400

2000

12000

151122 56 フィエロ 6 M.デム

18

10

2

()藤原英昭

1330

0.2

   08-08

33.3

506

0

(5.1)

1780

3400

2000

12000

151122 56 イスラボニータ 4 蛯名正義

18

5

1

()栗田博憲

1330

0.2

   12-13

33.0

480

+4

(3.2)

   

2000

12000

141123 56 ダノンシャーク 6 岩田康誠

17

12

8

()大久保龍

1315

-0.0

   11-10

34.1

444

+2

1810

3890

11460

25760

193290

141123 56 フィエロ 5 福永祐一

17

8

3

*()藤原英昭

1315

0.0

   07-06

34.4

508

-2

(5.6)

3890

11460

25760

193290

141123 56 グランデッツァ 5 秋山真一

17

3

9

()平田修

1317

0.2

   03-03

34.8

498

0

(18.6)

   

25760

193290

集計期間:2014.11.23 2023.11.192022年は阪神開催)


うーん、振り返ると的中は20年、17年、15年の三回ですか。まぁ20・15年は当たったといってもガミですが、17年は三連複でニアリー万馬券だったわけで、累計収支はなんとかトントンであります。下記の通りこのレース、当たりそうで当てづらい微妙な距離感のレースとなっておりますので、早速見ていきましょう。


@1番人気は2−1−1−6と半分以上が圏外に飛んでおり信頼性は高いとはとても言えない。

A2番人気は0−4−1−5と1番人気よりも信頼性はあるのだけれど、いかんせん勝ったことがない。

B3番人気は2−4−0−4とこれが一番頼りになるけど、それでも半分近くが飛んでいる。

C因みに4番人気は2−0−1−7、5番人気は2−0−2−6とこれも上位人気と遜色ない状況。

D単勝二桁人気の超人気薄は過去10年1頭も台頭しておらず、毎年16頭以上で争われているのにこれも珍しい。

E極端なひも荒れがない代わりに上位人気もいまいち信頼性に欠けており、要は極端な人気薄以外は何でもありな状況。こういうレースで単馬券は買えないよねえ。

F牝馬は30頭中4頭とこれだけ見たら特筆できないが、問題はその4頭が直近4年間で1頭ずつ馬券に絡んでいることで、完全無視も禁物。

G外国人天国。30頭中半数近い13頭がカタカナジョッキー。特に今年のようなカオスなメンツでは外国人ジョッキーを買うのが良いのかも。

H関東馬は30頭中8頭と開催場所を反映し低調。なお、海外招待馬はこの10年1頭も来ていない。

Iリピーター傾向顕著。去年だけは上位総入れ替えとなっているが、その他は前年上位馬が翌年も活躍している。今年はナミュール・ソウルラッシュという前年の1・2着が参戦しているが、さて。

J枠順は京都開催では大きな偏りはなく大外でも来ている。というかむしろ二桁馬番の活躍がやや目立つ。

K脚質に大きな偏りはないが、上り3Fは33秒台の決着となることが多く、切れる末脚があるに越したことはない。

L30頭の年齢別構成は3歳馬が6頭(内勝馬3)、4歳馬が12頭(同4)、5歳馬が10頭(同2)、6歳馬が3頭(同1)と若い馬が圧倒的に優位。小幡先生の一押しである6歳馬ソウルラッシュには不安なデータです。なお、今年は3歳馬の参戦はなし。

M過去5年15頭の血統は、リピーター効果を相殺すれば完全にバラバラ。

N過去5年15頭の前走キャリアは、毎日王冠組が5頭とこれが最大勢力だけど勝ったのは1頭のみ。これに次ぐのが富士S組3頭でその内2頭が勝っています。なお、腐ってもG1ということで、15頭の前走キャリアはすべて重賞で非重賞から来た馬は1頭もいません。


上記トレンドに即し、本命とするのは現在3番人気の◎ナミュール。過去この馬でおいしい思いをしたかんべえ先生は多分この馬から入るはずで、先生共に頑張りましょう。買い要因としては以下の通り。


(1)海外を含めたG1で常に上位につける等、実績は断然。

(2)常時33秒前後の上りを記録するメンバー中随一の末脚の持ち主。

(3)騎手が先週スタニングローズを復活させたデムーロ弟。

(4)リピーター。去年のこのレースの勝ち馬であります。

(5)2着となった安田記念以来久々となるが、休み明け実績は3−3−0−1と不安なし。

(6)このレースの上位人気としては信頼性の高い3番人気。まぁ、上述の通りオッズ検索する度に人気が入れ替わる上位拮抗ムードなんで、最終的にどのくらい人気になるのか分からんのですが。


どうです。これだけ揃えば軸の資格はあるでしょう。まぁ、脚質の割に枠が内寄りになったことと、当日午後から雨が降る影響が懸念されますが、稍重以上のコンディションならCデムーロが何とかしてくれるはずで、この馬中心でよいと思います。

対抗は現状一番人気の〇プレイディヴェーグ。末脚の確かさはナミュールに匹敵するし、騎手ルメールというのも買いです。不安点は過去マイルの経験がないこと。先週のエリザベスに出てくると思ったんだけど、なんでこちらなんですかね。レガレイラとルメールの騎乗を分け合ったということなんでしょうか。まぁ、父ロードカナロア、母父ディープなんで京都ならこの距離にも対応はできると思うんですが。

単穴は唯一の海外招待馬▲チャリン。上述の通り海外馬は来ないレースですが、この馬はちょっと今までとは違いますね。とにかくマイル路線で英仏のG1を総なめにしている馬で、日本の軽い芝への適性もありそう。今年の安田記念におけるロマンチックウォリアーみたいに「格の違い」を見せつけられる可能性も相当高いと考えます。騎手ムーアも買い要因だし、重馬場の適性も滅茶苦茶高そう。海外馬故、能力が把握しきれず本命にはしませんでしたが、馬場が重以上に渋れば、こちらが本線というのもあり得るかと。

馬券は◎→その他の1頭軸三連複15点。ガミがないとはいえ、全体的に温和な配当ですが、注認定した毎日王冠三着のエルトンバローズ(調教が滅茶苦茶良い感じ)が絡むと万馬券なわけで、それに期待してます。



上海馬券王 in 富山




○今日の結果

<マイルチャンピオンシップ> @ソウルラッシュ(団野大成) Aエルトンバローズ(西村淳) Bウインマーベル(松山)



○かんべえのつぶやき

――今年のマイルCS、制したのは4番人気のソウルラッシュでした。2着馬に二馬身差をつける強い勝ち方で、ゴール前、鞍上の団野大成騎手が嬉しそうに手を挙げました。なにしろこの馬、マイルCSは3度目の挑戦。4着(22年)、2着(23年)ときて、とうとう6歳にして初G1勝利となりました。

――2着のエルトンバローズは7番人気。去年のマイルCSで馬券王先生が本命に指名し、今年も注認定していた馬です。鞍上は西村淳也騎手。馬券王先生いわく「当然買ってるけど、(3着に)ウインマーベル(10番人気)に来られたらどうしようもない」とのことでした。

――1番人気のブレイディヴェーグは4着で届かず。鞍上のルメール騎手の都合さえつけば、やっぱりエリザベス女王杯に回りたかったのではないでしょうか。3番人気となった外国馬チャリンも5着と振るわず。さらに意外なことに、今日は外国人騎手は出番なく、日本人騎手のワンツースリーとなったのでした。

――かくして本日のレース、馬連は3000円とおとなしかったのですが、3連複2万9110円、3連単12万8450円と大荒れとなりました。馬券王先生と不肖かんべえが狙ったナミュールは、第4コーナーを回ったところで失速。最後はCデムーロ騎手が降りていましたから、どうも何かあったんじゃないかと心配です。

――さて、来週はいよいよジャパンカップ。大混戦は必至。どこから買ったらいいのか、この1週間はとても悩みそう。馬券王先生、ご一緒に考えましょう。






11月10日(日) エリザベス女王杯


えー、アメリカ大統領選挙に世界中の注目が集まった先週なのですが、わたくし、そのような騒ぎをよそに北海道を旅行していたわけなのであります。勝敗の読めない接戦という下馬評だったので、結果が判明するのは帰還した後だと思っていたのですが、案に相違した大差で即日トランプさんの当選が確定してしまい、旅先でそのニュースに接することになったのは意外でした。

いやあ、トランプさんがろくでなしだというのは多くの人が思っていることではあるのでしょうが、ポリコレとか環境問題とかで現実離れした理想論を上から目線で語る民主党がそれ以上にろくでもないと考える人が多かったということなんでしょうな。まぁ、競馬と同じで後付けでならなんとでも言えるのでありますが。。

北海道では札幌・小樽・余市・苫小牧・支笏湖・登別・洞爺湖・有珠山・室蘭という南部をうろついていたんですが、やはり素晴らしいですね北海道。本州ではお目にかかれないような壮大な大自然の景観と、なんと言っても絶品な魚介類に乳製品。私も富山という魚の美味い所に住んでいるんですが、それでもこちらの味のレベルはワンランク違います。

唯一不満なのは小樽の海鮮料理の価格が目が飛び出るくらい高いことで、手のひらサイズの小さなお椀に入ったホタテ丼が2000円、まぁ、ここまではよろしい。これにマグロと蟹が加わると5000円、ウニ丼に至っては9900円とは一体いかなる悪魔の所業でありましょうか。苫小牧で同じものを頼むとサイズは5割増しで値段は半分で済むのです。もはや漁港ではなくなった単なる観光スポットにすぎない小樽で苫小牧以上の魚介類が流通するはずもなく、これははっきり言ってぼったくりなのだ。一体どのような経緯でこのような市場が形成されたのやら。

また興味深いのはさすが一大観光地ということで海外の観光客がやたら多かったのですが、欧米系の人がほとんど皆無であったこと。富山みたいな見るところのない場所にまで海外観光客がわさわさ押しかけてきていて、その半分が欧米系だというのに、北海道は目分量で98%が中国人・韓国人・シンガポール人・マレーシアかインドネシアのイスラム系でありまして、観光客にも縄張りみたいなものがあるのでしょうか。ここらへん事情に詳しい人がいればご教示願いたいものです。

まぁ、しかし30年ぶりに来た北海道はやはり素晴らしい所でした。先ほど「本州ではお目にかかれないような壮大な大自然の景観」と言いましたが、実は既視感というか懐かしさみたいなものを感じていて、それが何かと先ほど気づいたのですが、これって野田サトルの傑作コミック「ゴールデンカムイ」で描かれていた風景だったんですね。異常に濃いキャラクター達が演じる怒涛の冒険大活劇に目を奪われていたけど、これは同時に一級の北海道観光ブックでもあったわけです。今回私が旅したのは作品に描かれる北海道の5分の1にも及びません。今度別の機会があれば作品の聖地巡礼なんかやってみたいと思った次第です。

20241110() 6回京都4日目 17頭 [15:40発走]
【11R】 49回エリザベス女王杯
3歳以上・オープン・G1(定量)()(国際)(指定) 2200m・外 (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

$ホールネス 4 *坂井瑠星

56

8.9

()藤原英昭

1

2

ライラック 5 *石川裕紀

56

26.9

()相沢郁

2

3

 

ルージュリナージュ 5 *池添謙一

56

40.4

()宗像義忠

B2

4

 

コンクシェル 4 岩田望来

56

22.5

()清水久詞

3

5

 

モリアーナ 4 岩田康誠

56

24.5

()武藤善則

3

6

 

ピースオブザライフ 4 *団野大成

56

94.7

()野中賢二

4

7

レガレイラ 3 ルメール

54

2.0

()木村哲也

4

8

シンリョクカ 4 木幡初也

56

12.2

()竹内正洋

5

9

 

キミノナハマリア 4 鮫島克駿

56

31.7

()千田輝彦

5

10

 

エリカヴィータ 5 *藤岡佑介

56

135.5

()国枝栄

6

11

スタニングローズ 5 *C.デム

56

12.8

()高野友和

6

12

シンティレーション 5 *マーカン

56

9.3

()池上昌和

7

13

サリエラ 5 *ムーア

56

12.1

()国枝栄

B7

14

ハーパー 4 武豊

56

17.1

()友道康夫

8

15

ゴールドエクリプス 5 *田口貫太

56

117.4

()大久保龍

8

16

 

ラヴェル 4 *川田将雅

56

50.3

()矢作芳人

8

17

 

コスタボニータ 5 松山弘平

56

51.7

()杉山佳明


という訳で、牝馬の一大決戦エリザベス女王杯であります。17頭と大盛況ですが、例年以上に今年はメンバーがしょぼい。17頭もいてG1馬はわずか二頭、しかもその近況がさえないことこの上ない。去年の覇者プレイディヴェーグが出ていればまだ馬券の軸も定められたというのに、彼女は何故かマイルチャンピオンシップの方に行くみたいで、はっきり言ってこれはカオスな一戦。正直途方に暮れております。

そういう時に頼りになりのは「10年トレンド」ということで早速これを検証していきましょう。

上位人気が頼りない割には配当が穏やかなエリザベス女王杯この10

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

231112 ブレイディヴェーグ 3 ルメール

15

1

1

()宮田敬介

2126

-0.1

 05-05-05

34.4

460

0

240

1580

2210

2910

9780

231112 ルージュエヴァイユ 4 松山弘平

15

2

5

()黒岩陽一

2127

0.1

 07-08-08

34.3

468

-2

(13.3)

1580

2210

2910

9780

231112 ハーパー 3 川田将雅

15

3

3

*()友道康夫

2128

0.2

 03-03-03

34.8

484

+2

(6.7)

   

2910

9780

221113 ジェラルディーナ 4 C.デム

18

18

4

()斉藤崇史

2130

-0.3

 12-11-09

35.4

470

+6

810

1920

3520

90210

206260

221113 ウインマリリン 5 レーン

18

13

5

()手塚貴久

2133

0.3

 06-05-02

36.1

480

-8

(10.1)

1920

3520

90210

206260

221113 ライラック 3 M.デム

18

15

12

()相沢郁

2133

0.3

 17-14-13

35.5

438

+6

(52.9)

15500

23140

90210

206260

211114 アカイイト 4 幸英明

17

16

10

()中竹和也

2121

-0.3

 13-13-07

35.7

514

0

6490

51870

137500

282710

3393960

211114 ステラリア 3 松山弘平

17

5

7

*()斉藤崇史

2124

0.3

 08-08-09

36.1

490

0

(25.1)

51870

137500

282710

3393960

211114 クラヴェル 4 横山典弘

17

2

9

()安田翔伍

2125

0.4

 14-13-12

36.1

456

-4

(46.9)

   

282710

3393960

201115 ラッキーライラック 5 ルメール

18

18

1

()松永幹夫

2103

-0.1

 12-11-03

33.9

522

-2

330

2290

3610

4260

21050

201115 サラキア 5 北村友一

18

13

5

()池添学

2104

0.1

 14-15-12

33.7

450

-4

(12.3)

2290

3610

4260

21050

201115 ラヴズオンリーユー 4 M.デム

18

11

3

*()矢作芳人

2104

0.1

 11-13-08

33.8

486

0

(5.5)

   

4260

21050

191110 ラッキーライラック 4 スミヨン

18

2

3

()松永幹夫

2141

-0.2

 08-08-08

32.8

518

-4

540

3380

5440

4060

26480

191110 クロコスミア 6 藤岡佑介

18

6

7

()西浦勝一

2143

0.2

 01-01-01

34.8

448

+6

(23.1)

3380

5440

4060

26480

191110 ラヴズオンリーユー 3 M.デム

18

11

1

*()矢作芳人

2143

0.2

 02-02-02

33.8

472

+16

(2.5)

   

4060

26480

181111 リスグラシュー 4 モレイラ

17

12

3

()矢作芳人

2131

-0.0

 09-10-09

33.8

462

+2

470

9800

12450

8660

56370

181111 クロコスミア 5 岩田康誠

17

9

9

()西浦勝一

2131

0.0

 01-01-01

34.7

436

+4

(41.8)

9800

12450

8660

56370

181111 モズカッチャン 4 M.デム

17

7

1

()鮫島一歩

2136

0.5

 06-05-05

34.7

490

+6

(3.6)

   

8660

56370

171112 モズカッチャン 3 M.デム

18

5

5

()鮫島一歩

2143

-0.0

 05-04-04

34.1

476

-2

770

8030

15890

20760

127540

171112 クロコスミア 4 和田竜二

18

4

9

()西浦勝一

2143

0.0

 02-02-02

34.3

428

+4

(26.4)

8030

15890

20760

127540

171112 ミッキークイーン 5 浜中俊

18

10

3

()池江泰寿

2143

0.0

 12-10-11

33.7

442

-6

(7.2)

   

20760

127540

161113 クイーンズリング 4 M.デム

15

3

3

()吉村圭司

2129

-0.0

 09-09-07

33.2

460

+10

610

13710

22570

20680

158930

161113 シングウィズジョイ 4 ルメール

15

9

12

()友道康夫

2129

0.0

 03-03-03

33.7

474

0

(61.6)

13710

22570

20680

158930

161113 ミッキークイーン 4 浜中俊

15

1

2

()池江泰寿

2131

0.2

 07-06-05

33.6

442

+10

(3.6)

   

20680

158930

151115 マリアライト 4 蛯名正義

18

12

6

()久保田貴

2149

-0.0

 09-06-06

34.7

430

-10

1520

1860

4730

3770

23590

151115 ヌーヴォレコルト 4 岩田康誠

18

18

1

()斎藤誠

2149

0.0

 13-14-12

34.3

448

-2

(3.0)

1860

4730

3770

23590

151115 タッチングスピーチ 3 ルメール

18

8

4

*()石坂正

2149

0.0

 12-12-12

34.3

458

+2

(6.5)

   

3770

23590

141116 ラキシス 4 川田将雅

18

1

3

*()角居勝彦

2123

-0.0

 07-07-07

33.4

458

+2

680

970

2140

3030

15570

141116 ヌーヴォレコルト 3 岩田康誠

18

5

1

()斎藤誠

2123

0.0

 03-04-03

33.6

444

-4

(3.3)

970

2140

3030

15570

141116 ディアデラマドレ 4 藤岡康太

18

15

6

*()角居勝彦

2125

0.2

 14-12-12

33.1

450

+6

(11.7)

   

3030

15570

集計期間:2014.11.16 2023.11.1220年〜23年は阪神開催)



うーん、振り返ると的中は20年・19年・14年の三回ですか。いずれも三連複の中穴なんで、そういうところが狙い目なのかもしれません。それでは行ってみましょう。


@1番人気は2−2−2−4と先ずは最低限の責任は果たしているが万全の信頼というにも程遠い。

A驚愕すべきは2番人気で0−0−1−9という悪魔も落涙する惨状。16年三着のミッキークイーンを除けばすべて飛びまくっているわけです。ここまでくればこれは呪いの領域でありましょう。ああ、なんと恐ろしい。

B3番人気は4−0−3−3とこれは1番人気以上の実績。配当期待値から言っても是非押さえておきたい。

C単勝二桁人気の超人気薄は30頭中3頭を数えるのみで、しかも京都開催では1頭のみとあまり欲をかくのはよろしくない。と言いながら、今回のカオスなメンツではそういう所にも手を回してみたくなりますよねえ。

D外国人天国。30頭中半数近い14頭が外国人が鞍上。まぁ、この時期は短期免許で超一流どころが出張してきますし、今年だってルメール以外にもムーア・デムーロ弟という超一流が参戦してます。今年のようなカオスなメンバーでは馬を見るより騎手を見たほうが良いのかもしれません。

E関西馬天国。30頭中関東馬は7頭のみ。但し、直近二年で見ると6頭中関東馬が4頭と、急激に潮目が変わっている感じがあることには要注意。

Fリピーター傾向は近年急激に希薄化。今年の対象はかんべえ先生の一押しハーパーとなりますが、さて。

G脚質は京都外回りの定跡どおり差し・追込が優勢。切れる末脚があるとそれだけで大きな武器。

H枠順に大きな偏りはない。それでも京都に限れば内が若干有利か。

I馬体重にも大きな偏りは認められない。大型馬も小兵もそれなりに来ている。

J上位馬の年齢別構成は3歳馬が8頭(内勝馬2)、4歳馬が16頭(同7)、5歳馬が5頭(同1)、6歳馬が1頭(同0)と若い馬が圧倒的。

K過去5年15頭の血統は基本バラバラであるが、その中ではオルフェーブル産駒の3頭(内勝馬2=ラッキーライラックのリピート)が目を引く存在。今年の対象はライラックのみですが、これは押さえたほうが良いのかも。

L京都の申し子であるディープ産駒も三頭いるがこれは意外なことに勝馬はいない。今年の参戦はサリエラただ1頭ですが、さて。

M過去5年15頭の前走キャリアは、アイルランドトロフィー組が7頭(内勝馬2)とこれが1大勢力。今年のアイルランド組は勝馬プレイディヴェーグが上述の通りこのレースを回避ですが。

Nその他路線は様々ですが、15頭すべてが前走重賞組で、非重賞から上位に来たのは1頭もいない。


以上から、圧倒的な1番人気であるレガレイラの取捨がまずは最大のポイント。


(1)ホープフルで牡馬を蹴散らした格ではナンバーワン。

(2)騎手ルメール。

(3)とにかく爆発的な末脚の持ち主。

と、ここまでは申し分ないのですが、

(4)とにかく不器用。出遅れて大外回って爆発的に伸びて来るけど馬券圏に届かないレースを今年に入ってから繰り返している。


ルメールがまたがりながらと飛びまくってきた馬が単勝1倍台を臨もうかという人気を得ているのは、これは危険な人気馬認定が相当で、よって今回対抗に評価を下げてみたいと思います。

という訳で、今回本命視するのは◎シンティレーション。あ、小幡先生が一押ししてる。。。。まぁ、先生のように勝ちにはこだわりません。このレースは単馬券を当てるのが難しいレースです。ここは三着以内有望ということで三連複軸で想定したい。買い要因は以下の通り。


(1)このレースと相性の良いアイルランドトロフィーの二着馬。今年の勝馬にして去年のエリザベス女王プレイディヴェーグが上述の通り回避なんで、事実上今回メンバーではアイルランドの最上位であります。

(2)そのアイルランドの走りが凄かった。上り3Fを32.8秒という勝馬プレイディヴェーグと同タイムで走りぬいている。その末脚はこのメンバーの中では随一で、追い込み有利なこのレースのトレンドにもかなってる。

(3)騎手がやはりカタカナのトム・マーカンド。

(4)このレースで実績豊富な3番人気。二桁人気で穴をあけたアイルランドを思えば随分出世したものです。気になるのは現在の2番人気ホールネスとの人気の差が現在大分縮まって発走直前には2番人気という「呪いのスポット」にはまってしまう可能性が大きいことですが。。。


どうです、なかなかのものでしょう。今回はこの馬を中心に馬券を買ってみたいと思います。

馬券は◎→〇▲☆→その他の三連複18点で考えてたんだけど、こんなメンツで縦目を引き起こしたら号泣なんで、思い切って◎一頭軸の三連複を28点。1〜3番人気で決まると若干のガミが発生しますが、それ以外は結構つきます。特に注指定したドゥラメンテ産駒ゴールドエクリプスが絡めば三連複でもすべてが6桁配当。

え、「前回の天皇賞で痛い目にあったのにまだ性懲りもなくドゥラメンテ産駒を買うのか。しかもメンバー中唯一の単勝万馬券という超絶殿人気の馬を選ぶなんて正気を疑う!」ですって?いやあ、確かに去年のエリザベスから二桁着順を繰り返しているんで、良い子はマネしちゃいけないと私も思うんですが、それでもこの馬気性の問題でこれまで発走前にレースが終わっていた部分が大きくて、実際には能力はある馬なんですよ。当日落ち着いていれば今年のメンバーなら食い込む余地もあるのではなかろうかと。。。




上海馬券王 in 富山





○今日の結果

<エリザベス女王杯> @スタニングローズ (C・デムーロ) Aラヴェル (川田)  Bホールネス (坂井)



○かんべえのつぶやき

――今年の「エリ女」はおととしの秋華賞馬、スタニングローズの大復活劇でした。鞍上のクリスチャン・デムーロ騎手は本日絶好調で、1着が4回で2着が4回でしたからね。ヒーローインタビューでは、「有馬記念まで居ますから」と言ってました。今後のG1レースでは彼の騎乗馬は無印にしにくいですなあ。

――2着には12番人気の伏兵ラヴェルが飛び込みました。さすがは川田騎手、テン乗りでいい仕事をしましたね。こんな風に4歳馬が突如として「開眼」することがあるのが「エリ女」でありまして、この後も活躍するかもしれません。3着は2番人気のホールネスでこちらも4歳馬でした。

――その後は4着シンリョクカ、5着レガレイラとなるのですが、このレガレイラは最後の直線で、馬券王先生の大本命シンティレーションとぶつかっている。どうやら前に居たハーパーが急に失速してきて、内へ避けようとして当たったように見える。わがハーパーは、そのままずるずると後退して最後はドン尻に。いやあ、情けない。

――ちょっとスッキリしない結末となりましたが、あのルメール騎手が危険騎乗をするとも思えない。それくらいレガレイラという馬は御しにくいのかなあ、という印象です。その前に、ハーパーはもう闘志がなくなっちゃったのかなあ、と考えるとちょっと寂しいものがある。鞍上の武騎手は「まともに走れなかった」とのこと。

――さて、来週はマイルチャンピオンシップ。去年は藤岡康太騎手騎乗のナミュールに、でっかい馬券を取らせてもらいました。その康太君は落馬事故でもうこの世に居ない。競馬はいつも危険な事故と紙一重の遊びなのだという事実を、あらためて噛み締めたいところです。

――ところで今日のWin5は「7番人気ー7番人気ー7番人気ー15番人気―3番人気」で当選者は1人だけ。配当は歴代5位の4.6億円だったとのこと。いやあ、凄い話ですなあ。危険なゲームではあるが、夢もある。馬券王先生、またご一緒に悩みましょう。






10月27日(日) 秋の天皇賞


えー、先週の「極悪女王」ネタが、かんべえ先生にえらく受けちゃったみたいなんで、今週も映画レビューをやってみたいと思います。お題は「侍タイムスリッパー」。総製作費2600万円という手応え満点・快心の低予算インディーズムービーであります。

時は幕末、会津藩士・高坂新左衛門が、長州藩士・風見恭一郎と斬り合いを演じている最中に雷に打たれ、現代の時代劇撮影スタジオにタイムスリップしてしまうというのがお話の骨子なのですが、最初は単館で公開されたこの作品、やたら面白いということで口コミが爆発的に拡散した結果、現時点では全国300超の映画館に拡大上映され、おかげで富山の映画館でも見ることが出来た次第。いやあ、噂通り面白かったです。

上記の様に口コミで爆発的人気を勝ち得たインディーズ映画として、「カメラを止めるな」という作品があるのですが、基本アイデア依存のゲリラ戦であった「カメラ」に対し、「侍タイムスリッパー」のスタンスはこれはもう正規軍の戦い、非常にオーソドックスなストロングスタイルでして、これを2600万円という予算でやり遂げてしまったことには本当に驚かされます。だってこれ現代劇じゃなくて時代劇ですよ。衣装とかカツラとかセットとか滅茶苦茶お金がかかるじゃないですか。

上述の通り、製作費は2600万。うち600万は文化庁からの補助金で、残りの2000万円は監督である安田淳一さんの自己資金なんだそうで、これを安田監督は自家用車を売却したりして捻出し、撮影が終わったときには彼の預金口座には7千円しか残っていなかったのだとか。いや、こんな財務状況でよく映画を、しかも時代劇を作ろうなんて考えたものです。はっきり言って正気を疑います。安田さんの本業は米作農家なんだそうですが、今のお百姓さんていうのはもうちょっとお金を持っているもんだと思ってたんですが。

お話は笑いあり涙ありの、大変わかりやすい人情ものなんですが、その奥底を流れるのは安田監督の「時代劇」に対する狂おしいばかりの愛情です。凋落を続ける時代劇ジャンルの栄光を今一度取り戻したい、殺気みなぎるホンマもんの殺陣を皆に見てもらいたいという監督の狂気と紙一重の執念です。上辺上の笑いや涙の狭間から時折顔を出すこの鬼気迫る執念に果たしてどれだけの人が気づいたでしょうか。

作中で、如何に現在の時代劇が危機的状況にあるかが繰り返し語られるんですが。いやあ、確かに「時代劇」って今じゃ私を含め誰も観なくなりましたよねえ。私もこのコーナーで「遠山の金さん」をモチーフにした企画ものを定期的にやっているんですが、「遠山の金さん」なんて誰でも知ってるって前提でやってたけど、あれって平成以降生まれた人には訳が分からないものなのかもしれません。それを考えるとショックです。

これじゃいかん!という安田監督の想いは多くの人を動かしたようです。シナリオの面白さと安田監督の心意気に共感した東映・太秦スタジオは最大限のサポートを行っているし、無名だけど実力のある役者さんたちはボランティア同様のギャラで質の高い演技をしているし、その結果2600万で作られたこの作品は観客の支持を集め現在の興行収入は3億円を突破、拡大上映もされていることから10億越えも夢ではない状況となっています。

いやあ、先週「極悪女王」を論じた際に「金のある奴にしか面白いものは作れない」と言ったばかりなのですが、完璧なアリバイを崩された推理小説の犯人みたいな気分になってきました。一個人の執念、狂気があれば面白いものは出来ちゃうんですね。これ、「時代劇チャンネル」に加入しているコアな時代劇ファンには涙が止まらない傑作でしょうし、そうでない人にも相当なインパクトがあると思います。

思えばディズニーが制作した時代劇ドラマ「SHOGUN」がエミー賞を総なめしたとき、主演にしてプロデューサーの真田広之さんが受賞スピーチを敢えて日本語で行い、時代劇を作ってきた先人へのリスペクトと凋落する時代劇ジャンルへの危機感を切々と訴えたのですが、時同じくして同じ主張を行うインディーズ作品が発表され、なおかつこれが受けているというのも興味深い話です。これは時代劇復興へのきっかけとなるのでしょうか。私個人としては「極悪女王」の方にはるかに心を揺さぶられたのですが、それでもこれはなかなかに得難い経験でした。

20241027() 4回東京8日目 15頭 [15:40発走]
【11R】 170回天皇賞(秋)
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 2000m (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

ベラジオオペラ 4 横山和生

58

15.3

()上村洋行

2

2

 

マテンロウスカイ 5 横山典弘

58

94.2

()松永幹夫

2

3

 

ステラヴェローチェ 6 *佐々木大

58

107.7

()須貝尚介

3

4

 

タスティエーラ 4 *松山弘平

58

43.4

()堀宣行

3

5

ノースブリッジ 6 岩田康誠

58

52.9

()奥村武

4

6

ソールオリエンス 4 横山武史

58

14.5

()手塚貴久

4

7

ドウデュース 5 武豊

58

3.4

()友道康夫

5

8

キングズパレス 5 *シュタル

58

67.9

()戸田博文

5

9

 

ホウオウビスケッツ 4 *岩田望来

58

56.6

()奥村武

B6

10

ダノンベルーガ 5 *C.デム

58

19.0

()堀宣行

6

11

ジャスティンパレス 5 *坂井瑠星

58

15.9

()杉山晴紀

7

12

リバティアイランド 4 川田将雅

56

2.5

()中内田充

7

13

 

シルトホルン 4 *大野拓弥

58

228.8

()新開幸一

8

14

レーベンスティール 4 ルメール

58

4.5

()田中博康

8

15

 

ニシノレヴナント 4 *田辺裕信

58

289.0

()上原博之


秋のG1の一つのピークとなるレース「天皇賞秋」です。

サンデーの血の入っていない馬を探すのが難しい現在の競馬界で、サンデー得意の2000mで行われるこの競走は、はっきり言って日本で屈指のハイレベルな一戦。例年相当な強豪が出てくるためフルゲートになることが滅多になく今年も15頭と比較的小頭数ですが、うち6頭がG1馬でかなり濃いメンツとなっています。

それでは恒例「10年トレンド」を見てみましょう。

☆1番人気無双!結果、穏当すぎる結末が続く天皇賞秋この10

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

231029 イクイノックス 4 ルメール

11

7

1

()木村哲也

1552

-0.4

 03-03-03

34.2

494

+2

130

1330

1500

2180

6960

231029 ジャスティンパレス 4 横山武史

11

6

6

*()杉山晴紀

1556

0.4

 10-10-10

33.7

468

-2

(35.1)

1330

1500

2180

6960

231029 プログノーシス 5 川田将雅

11

9

3

()中内田充

1558

0.6

 11-11-10

33.9

474

-2

(11.4)

   

2180

6960

221030 イクイノックス 3 ルメール

15

7

1

*()木村哲也

1575

-0.1

 10-10-09

32.7

488

+4

260

3330

4930

4400

23370

221030 パンサラッサ 5 吉田豊

15

3

7

()矢作芳人

1576

0.1

 01-01-01

36.8

472

+2

(22.8)

3330

4930

4400

23370

221030 ダノンベルーガ 3 川田将雅

15

5

4

()堀宣行

1577

0.2

 11-11-11

32.8

500

+6

(7.3)

   

4400

23370

211031 エフフォーリア 3 横山武史

16

5

3

()鹿戸雄一

1579

-0.1

 06-06-06

33.2

514

+4

340

390

850

350

2040

211031 コントレイル 4 福永祐一

16

1

1

()矢作芳人

1580

0.1

 09-08-08

33.0

464

-8

(2.5)

390

850

350

2040

211031 グランアレグリア 5 ルメール

16

9

2

()藤沢和雄

1581

0.2

 02-02-02

33.8

504

+2

(2.8)

   

350

2040

201101 アーモンドアイ 5 ルメール

12

9

1

()国枝栄

1578

-0.1

 03-03-04

33.1

490

+2

140

970

1180

960

4130

201101 フィエールマン 5 福永祐一

12

6

5

()手塚貴久

1579

0.1

 10-09-10

32.7

478

-12

(17.4)

970

1180

960

4130

201101 クロノジェネシス 4 北村友一

12

7

2

()斉藤崇史

1579

0.1

 08-09-09

32.8

464

0

(4.4)

   

960

4130

191027 アーモンドアイ 4 ルメール

16

2

1

()国枝栄

1562

-0.5

 05-06-05

33.8

480

-4

160

920

1170

3210

8860

191027 ダノンプレミアム 4 川田将雅

16

9

3

()中内田充

1567

0.5

 05-05-03

34.5

508

+4

(9.5)

920

1170

3210

8860

191027 アエロリット 5 戸崎圭太

16

5

6

()菊沢隆徳

1567

0.5

 01-01-01

34.8

516

0

(20.0)

   

3210

8860

181028 レイデオロ 4 ルメール

13

4

2

()藤沢和雄

1568

-0.2

 06-05-05

33.6

482

-2

310

1520

2370

6420

24230

181028 サングレーザー 4 モレイラ

13

9

4

()浅見秀一

1570

0.2

 07-07-07

33.4

476

-12

(9.6)

1520

2370

6420

24230

181028 キセキ 4 川田将雅

13

10

6

()中竹和也

1570

0.2

 01-01-01

34.7

496

-8

(12.8)

   

6420

24230

171029 キタサンブラック 5 武豊

18

7

1

()清水久詞

2083

-0.0

 11-05-02

38.5

542

0

310

900

1660

15290

55320

171029 サトノクラウン 5 M.デム

18

2

2

*()堀宣行

2083

0.0

 07-02-02

38.6

498

+10

(4.0)

900

1660

15290

55320

171029 レインボーライン 4 岩田康誠

18

8

13

()浅見秀一

2087

0.4

 10-12-05

38.7

452

+8

(59.6)

   

15290

55320

161030 モーリス 5 ムーア

15

8

1

*()堀宣行

1593

-0.2

 05-05-04

33.8

514

+4

360

2420

3700

7430

32400

161030 リアルスティール 4 M.デム

15

12

7

()矢作芳人

1595

0.2

 08-10-10

33.5

502

+4

(13.0)

2420

3700

7430

32400

161030 ステファノス 5 川田将雅

15

14

6

()藤原英昭

1597

0.4

 13-14-14

33.5

486

0

(11.2)

   

7430

32400

151101 ラブリーデイ 5 浜中俊

18

8

1

()池江泰寿

1584

-0.1

 04-04-04

33.7

486

-4

340

7340

10390

24850

109310

151101 ステファノス 4 戸崎圭太

18

14

10

()藤原英昭

1585

0.1

 08-08-12

33.4

474

-2

(34.3)

7340

10390

24850

109310

151101 イスラボニータ 4 蛯名正義

18

16

6

()栗田博憲

1586

0.2

 12-11-10

33.6

476

-4

(11.7)

   

24850

109310

141102 スピルバーグ 5 北村宏司

18

4

5

*()藤沢和雄

1597

-0.1

 13-14-12

33.7

506

-2

1100

3140

6780

2850

23290

141102 ジェンティルドンナ 5 戸崎圭太

18

1

2

()石坂正

1598

0.1

 03-03-03

34.4

470

+2

(4.7)

3140

6780

2850

23290

141102 イスラボニータ 3 ルメール

18

15

1

()栗田博憲

1598

0.1

 03-03-03

34.4

474

0

(2.8)

   

2850

23290

集計期間:2014.11. 2 2023.10.29


うん、10年振り返って的中は21年・20年・19年・16年の四回。後述の通り堅いレースなんで高配当ではありませんが、その分買い目を絞っているので累計収支は余裕で黒字です。はっきり言って数あるG1のなかでも飛びぬけて得意なレースと言えましょう。先週の菊花賞では4番人気重視ということで☆をメイショウタバルからヘデントールに急遽変更して臨んだら的中ということで、やはり「トレンド」は役に立ちます。今回も頑張りましょう。


@1番人気は7−1−1−1とまさに無双状態。ここまで信頼に応えるケースは他のG1ではありません。こういうのを見ると馬券対象外になった1頭が気になりますが18年スワーヴリチャード(10着)ですな。あ、この時軸にしていたじゃねえか、この大馬鹿者!まぁ、そのスワーヴリチャードも今では種牡馬界に確固たる地位を築きつつあるようでなによりです。

A2番人気は1−2−2−5

B3番人気は1−1−1−7と大きく信頼度が落ちますが、まぁ1番人気が上記の無双状態では割って入るスペースはおのずと狭まります。

C単勝二桁人気の超人気薄は30頭中2頭のみで、この7年は台頭なし。まぁ、近年小頭数になるケースが多いというのもありますが、欲をかきすぎてはいけないと言うことです。

D上記1番人気の無双状態と、極端なヒモ荒れもないことから、配当は15年を除き極めて穏当。繰り返すけど欲をかきすぎてはいけないあるよ。

E牝馬は30頭中6頭と侮りがたい状況であるが、うち勝ったのは19・20年連覇のアーモンドアイのみで、かの名牝ジェンティルドンナですら2年連続2着どまり。今年の1番人気リバティアイランドには気になるデータです。

F外国人ジョッキーは30頭中11頭に騎乗。特にうち7頭はルメール鞍上で、あまつさえ5勝もしている。先週の菊花賞同様無視すると罰が当たるぞ。

G関東馬は開催場所を反映して30頭中半数の15頭と健闘。

H脚質は差し:追込も悪くないが、勝ち馬に限れば先行馬が優勢。

I枠順は中から内が明確に良い。まぁ、小頭数なので外を極端に嫌う理由もありませんが。

J馬体重は460kg未満の馬は全くと言っていいほど来ていない。

Kリピーター傾向はアーモンドアイ・イクイノックスが連勝していることを除けば特に認められない。今年の対象は前年2着のジャスティンパレスですがさて。

L30頭の年齢別構成は、三歳馬4頭(うち勝馬2)、四歳馬13頭(同3)、五歳馬13頭(同5)と高齢馬には全く出番がないレース。因みに今年は三歳の参戦はなし。

M過去5年15頭の血統はディープ産駒が6頭もいるんだけど勝ち馬はいない。今年はジャスティンパレスただ一頭が参戦。他はリピーター傾向を排除すれば大きな偏りはない。

N過去5年15頭の前走キャリアは、ダービー組が3頭(内勝馬2)とこれが最有力だけど、上述の通り今年3歳は参戦なし。この他では宝塚記念組が3頭(同1)、安田記念組が4頭(同2)、大阪杯組が1頭(同0)、天皇賞春組が1頭(同0)と前走G1組が大優勢。G1以外だと勝馬こそないものの札幌記念組は2頭いてこれはねらい目かも。(今年の対象は9番人気ノースブリッジで妙味はありそう)


以上から本命は◎リバティアイランド。買い要因は以下の通り。


(1)圧倒的1番人気の信頼性。いやあ、人気と実際の着順にどういう因果関係があるのかよくわからないけど、これって「トレンド」の中でも使える項目なんだよね。先週の菊花賞もそれで取らせてもらったようなものだし、これって行動経済学のテーマとしても面白いのかも。

(2)牝馬戦限定ではあるけどG1を4勝というのは3勝のドウデュースを凌いでメンバー中最高。去年のJCでは怪物イクイノックスには負けたけどそれでも二着だし。実績・格で抜きんでた存在。

(3)騎手川田は頼れる存在。先週怪我で騎乗できなかった影響が懸念されたけど、土曜のレースを見る限り問題はないでしょう。

(4)府中2000mはおそらくもっとも彼女に適した環境。

(5)先行して良し、追い込んで良しと意外と融通が利くタイプ。

(6)私が愛してやまないドゥラメンテ産駒。


どうですか(6)を除けばなかなかでしょう。あ、かんべえ先生もリバティですか。いやあ、先生もついに「救世ドゥラメンテ教団」に入信してくれますか。ドゥラメンテと唱えれば人は極楽に行けるのです。さあ、先生もご一緒に極楽浄土に行きましょう。

まぁ、3月のドバイ以来久々がどうかというのと、外枠引いたというのと、牝馬が勝ちきれないレースというのとで不安もありますが、かといって彼女以外に軸にふさわしい存在がいないレースでありますので、ここは迷わず本命です。

対抗は○レーベンスティール。去年の香港ヴァーズで殿負けして以来、国内ではこれが初のG1となりますが、それでも騎手ルメールというのが心強い。彼に乗り替わってからエプソムカップ、オールカマーを強い勝ち方で連勝していますし、先週のアーバンシックといい、ルメールが乗れば実力3割増しですわ。外枠引いたのが気にはなりますが、それでも勝つまであるかもしれません。

馬券は◎→○←→その他の14点に、○→◎→その他の7点を加えた3連単21点。1番人気からこれだけ買ってもガミはなくその三分の一は万馬券です。買い目としてはなかなかではなかろうかと。



上海馬券王 in 富山




○今日の結果

<秋の天皇賞> @ドウデュース (武豊) Aタスティエーラ (松山)  Bホウオウビスケッツ (岩田望)



○かんべえのつぶやき

――イクイノックス引退後の日本競馬界、最強馬はてっきりリバティアイランドだと思いましたが、3歳のときにダービーで勝っていたドウデュースでありました。強い、まったく見事な差し脚でした。4年連続のG1勝利(朝日杯FS=21年、ダービー=22年、有馬記念=23年、秋天=24年)という珍しい記録もついてきました。

――しかるにこの勝利は、レジェンド・武豊騎手の好騎乗抜きには語れません。行きたがる馬をなだめつつ、先行するリバティアイランドのはるか後方で控えて、4角では思い切り外に出す。そしてするすると順位を上げ、ムチを入れたときには完全に先行馬を捉えておりました。イメージ通りだったことでしょう。この秋の武騎手はやっぱり冴えています。

――リバティアイランドは「ここぞ!」というところで加速がありませんでした。終わってみれば13着。これまで「1〜3着」しかなかった彼女の馬柱が汚れてしまいました。次のレースはどうなるのか。マイル戦ならまだ強いと思うんですけどねえ。

――「3強」と呼ばれたレーベンスティールも、終わってみれば8着でした。「秋天」は過去6年で5勝(アーモンドアイとイクイノックスで2×2+レイデオロ)しているルメール騎手でしたが、いや、さすがにそこまでではありませんでした。

――2着に入ったのは9番人気のタスティエーラ、3着は8番人気のホウオウビスケッツでした。堅く決まるはずの秋天で、三連複が10万円超えとはこれいかに。「ダービー馬をなめんなよ」と言わんばかりのワンツーフィニッシュでした。

――次は11月10日のエリザベス女王杯まで若干のお休みです。当サイトとしては、その前に米大統領選挙もあるんですけどね。いや、その前に今宵の総選挙はスゴイことになるという噂もチラホラ。馬券王先生、またご一緒に喜怒哀楽を共にいたしましょう。





10月20日(日) 菊花賞


えー、ネットフリックスが制作配信したドラマ「極悪女王」を見たのですが、これが凄まじく面白かったのであります。

話は80年代に極悪非道な反則で一世を風靡した悪役女子プロレスラー・ダンプ松本さんの半生記なんですが、とにかく描かれる70年代末から80年代中盤(高度成長期の終焉からバブル経済前夜の時代ですな)にかけての日本の風景があまりにリアルでありまして、当時を原体験として持つ私なんかはもう完全にタイムスリップ状態となったのであります。

道を走る車、人々の服装、街の風景、貧困層が住むボロアパートとそこに雑然と並べられている家具。そのすべてがこれ70〜80年代でして、それだけでも凄いのですが、そういう背景の中で演じられるプロレス業界の人々が、もうこれ完全に昭和の世界。ところかまわず煙草を吹かしまくるヤクザなプロモーター、新旧スターレスラーの確執、今日の食事にも苦労する下積みレスラーの貧困、そしてファンの熱狂。ダンプ松本にフォークを突きさされ流血する長与千種を見て泣き叫ぶ少女たち。皆さんとにかく熱い!そうだよな、あの時代は皆行儀が悪くて熱かったんだよな。考えてみるとダンプ松本も長与千種も私やかんべえ先生と同世代。いやあ、先生、思えばお互い遠いところまで来ましたなあ。

こういう背景の中で演じられるプロレスシーンも本当に素晴らしい。ダンプを演じたユリアンレトリバーもクラッシュギャルズを演じた唐田エリカ・剛力彩芽も素人なのに、ボディースラムとかバックドロップとかスコーピオンデスロックとか繰り出す技が本格的なプロレスです。こういうディテールに徹底的にこだわるから、気弱で温厚な「松本香」が「極悪女王・ダンプ松本」に闇堕ちしていく過程にも説得力が生まれるし、表では流血バトルを繰り広げながら裏では堅い友情に結ばれた長与千種との関係性にも大きく心を揺さぶられるわけです。

いやあ、本当に凄いものを見ました。この感動にはどこかで見覚えがあるなと思ったら、そうです、これはフレディーマーキュリーの生涯を描いた映画「ボヘミアン・ラプソディー」の日本版なんですな。70〜80年代の風俗をリアルに再現しながらそこに秀逸なロックの演奏シーンをぶち込んだこの作品には大きな感銘を受けたのですが、まさか日本のドラマから同じ衝撃を受けるとは。

やはりこれはネットフリックス出資というのが大きいのでしょうね。こういう時代のディテールを再現するには相当なお金がかかりますし、そういう世界観の構築だけでなく、人にも金をかけています。出演者にはプロレスラーらしくなるために体重を増やすことを求め、撮影終了後体重を戻す期間を含め、その間のヘルスケアやギャラまですべて面倒を見たのだとか。いやあ、そこまでするのか凄すぎるだろ。ディズニー制作の大ヒットドラマ「SHOGUN」の1話当たりの制作費がNHK大河ドラマ年間の制作費を大きく上回っているとか、とにかく世界中の視聴者をターゲットにしないと不可能な予算編成でしか良いものは作れなくなっているんでしょうか。こういうのを見ると日本のテレビ局が制作するドラマ番組にはもう未来がないんじゃないかと思えてきます。

とにかく「極悪女王」は凄い作品でした。これを見るためだけにネットフリックスに入っても損はしないと私なんかは考えますぞ。

20241020() 5回京都6日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 85回菊花賞
3歳・オープン・G1(馬齢)(牡・牝)(国際)(指定) 3000m・外 (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

ピースワンデュック 3 柴田善臣

57

18.2

()大竹正博

1

2

 

ノーブルスカイ 3 *池添謙一

57

181.0

()高柳大輔

2

3

 

アスクカムオンモア 3 *北村友一

57

165.4

()藤原英昭

2

4

ダノンデサイル 3 横山典弘

57

2.8

()安田翔伍

3

5

 

ハヤテノフクノスケ 3 *岩田望来

57

66.6

()中村直也

3

6

ミスタージーティー 3 *坂井瑠星

57

71.3

()矢作芳人

4

7

 

ビザンチンドリーム 3 *シュタル

57

33.3

()坂口智康

4

8

 

ウエストナウ 3 西村淳也

57

57.7

()佐々木晶

5

9

コスモキュランダ 3 M.デム

57

6.7

()加藤士津

5

10

メイショウタバル 3 浜中俊

57

8.6

()石橋守

6

11

ショウナンラプンタ 3 鮫島克駿

57

21.7

()高野友和

6

12

 

シュバルツクーゲル 3 *松山弘平

57

109.4

()鹿戸雄一

7

13

アーバンシック 3 ルメール

57

3.9

()武井亮

7

14

 

メリオーレム 3 *藤岡佑介

57

34.6

()友道康夫

7

15

 

エコロヴァルツ 3 岩田康誠

57

57.2

()牧浦充徳

8

16

ヘデントール 3 *戸崎圭太

57

9.3

()木村哲也

8

17

アドマイヤテラ 3 *武豊

57

29.9

()友道康夫

8

18

 

アレグロブリランテ 3 横山和生

57

211.3

()上原佑紀


ううう、先週の秋華賞はルガルの活躍に舞い上がってドゥラメンテ産駒ミアネーロを本命にしたせいで、本当なら当たるレースを取り逃がしてしまいました。1着1番人気、3着2番人気で決まったレースの3連単配当が万馬券ですか。ああ、悔しい。

という訳で、本年度クラシックの最後を飾る一戦、菊花賞であります。先週15頭立てとえらく小頭数だった秋華賞にくらべ、こちらは例年通り18頭と大盛況です。皐月賞馬ジャスティンミラノが屈腱炎で不参加(まぁ、彼は健康でもこのレースは回避したでしょうが)なのは残念ですが、ダービー馬はしっかり出ていますし、夏場に活躍してきた上り馬も多数参戦とそれなりに興味深い一戦。

それでは恒例の「10年トレンド」を見ていきましょう。

多頭数の割には大荒れが少ない菊花賞この10

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

231022

11R

ドゥレッツァ 3 ルメール

17

17

4

()尾関知人

3031

-0.6

 01-03-02

34.6

468

+12

730

1980

4210

1570

12380

231022

11R

タスティエーラ 3 モレイラ

17

7

2

()堀宣行

3037

0.6

 11-09-08

34.8

480

+2

(4.7)

1980

4210

1570

12380

231022

11R

ソールオリエンス 3 横山武史

17

14

1

()手塚貴久

3040

0.9

 12-12-08

35.1

464

+4

(2.7)

   

1570

12380

221023

11R

アスクビクターモア 3 田辺裕信

18

14

2

()田村康仁

3024

-0.0

 02-02-01

36.9

476

0

410

2030

3370

6440

30010

221023

11R

ボルドグフーシュ 3 吉田隼人

18

4

7

*()宮本博

3024

0.0

 13-10-04

36.3

496

0

(11.5)

2030

3370

6440

30010

221023

11R

ジャスティンパレス 3 鮫島克駿

18

17

4

*()杉山晴紀

3025

0.1

 06-06-04

36.5

452

0

(9.7)

   

6440

30010

211024

11R

タイトルホルダー 3 横山武史

18

3

4

()栗田徹

3046

-0.8

 01-01-01

35.1

464

-2

800

2420

5220

14610

79560

211024

11R

オーソクレース 3 ルメール

18

18

3

()久保田貴

3054

0.8

 11-10-09

34.8

474

-2

(5.4)

2420

5220

14610

79560

211024

11R

ディヴァインラヴ 3 福永祐一

18

11

6

()斉藤崇史

3054

0.8

 06-06-06

35.2

484

0

(17.3)

   

14610

79560

201025

11R

コントレイル 3 福永祐一

18

3

1

*()矢作芳人

3055

-0.0

 07-05-04

35.2

458

-2

110

910

1010

3810

8740

201025

11R

アリストテレス 3 ルメール

18

9

4

()音無秀孝

3055

0.0

 07-07-04

35.1

474

+8

(23.0)

910

1010

3810

8740

201025

11R

サトノフラッグ 3 戸崎圭太

18

10

5

*()国枝栄

3061

0.6

 15-15-14

35.2

490

+4

(34.9)

   

3810

8740

191020

11R

ワールドプレミア 3 武豊

18

5

3

()友道康夫

3060

-0.0

 06-08-06

35.8

484

+12

650

4680

7640

3070

23510

191020

11R

サトノルークス 3 福永祐一

18

14

8

()池江泰寿

3060

0.0

 11-12-07

35.7

470

+8

(24.7)

4680

7640

3070

23510

191020

11R

ヴェロックス 3 川田将雅

18

13

1

()中内田充

3062

0.2

 04-04-04

36.2

490

0

(2.2)

   

3070

23510

181021

11R

フィエールマン 3 ルメール

18

12

7

()手塚貴久

3061

-0.0

 07-05-06

33.9

480

+4

1450

2380

6010

16710

100590

181021

11R

エタリオウ 3 M.デム

18

9

2

*()友道康夫

3061

0.0

 09-08-06

33.9

472

+4

(3.6)

2380

6010

16710

100590

181021

11R

ユーキャンスマイル 3 武豊

18

7

10

*()友道康夫

3063

0.2

 09-10-10

33.9

488

-2

(31.7)

   

16710

100590

171022

11R

キセキ 3 M.デム

18

13

1

()角居勝彦

3189

-0.3

 14-12-07

39.6

488

+2

450

10660

15890

136350

559700

171022

11R

クリンチャー 3 藤岡佑介

18

4

10

()宮本博

3192

0.3

 11-07-02

40.2

482

-8

(30.9)

10660

15890

136350

559700

171022

11R

ポポカテペトル 3 和田竜二

18

14

13

*()友道康夫

3192

0.3

 07-07-03

40.1

478

-4

(44.2)

   

136350

559700

161023

11R

サトノダイヤモンド 3 ルメール

18

3

1

()池江泰寿

3033

-0.4

 08-09-05

34.1

498

-2

230

3510

4720

17550

69380

161023

11R

レインボーライン 3 福永祐一

18

11

9

()浅見秀一

3037

0.4

 14-16-12

34.2

444

+2

(24.9)

3510

4720

17550

69380

161023

11R

エアスピネル 3 武豊

18

13

6

*()笹田和秀

3037

0.4

 03-05-05

34.6

478

+2

(20.5)

   

17550

69380

151025

11R

キタサンブラック 3 北村宏司

18

4

5

()清水久詞

3039

-0.0

 05-10-08

35.0

530

-2

1340

3870

9960

4640

38880

151025

11R

リアルスティール 3 福永祐一

18

11

2

()矢作芳人

3039

0.0

 08-07-07

35.1

500

-4

(4.3)

3870

9960

4640

38880

151025

11R

リアファル 3 ルメール

18

17

1

()音無秀孝

3040

0.1

 02-04-03

35.3

506

0

(3.1)

   

4640

38880

141026

11R

トーホウジャッカル 3 酒井学

18

2

3

*()谷潔

3010

-0.1

 05-05-02

34.5

484

0

690

2640

4470

13340

59220

141026

11R

サウンズオブアース 3 蛯名正義

18

4

4

()藤岡健一

3011

0.1

 10-08-04

34.4

496

+8

(8.6)

2640

4470

13340

59220

141026

11R

ゴールドアクター 3 吉田隼人

18

10

7

()中川公成

3017

0.7

 05-07-06

35.0

476

-2

(19.6)

   

13340

59220

集計期間:2014.10.26 2023.10.22 21年・22年は阪神開催


うーん、振り返って的中は23年・21年・19年の3回。タイトルホルダーの勝った21年は万馬券ですが(ああ、ありがたやドゥラメンテ様!)、他はトントンであったため、累計収支はマイナスです。まぁ、「トレンド」を採用してから的中率は飛躍的に向上していますので今回も頑張ってみたいと思います。


@1番人気は3−0−3−4とまずまず。

A2番人気は1−3−0−6と微妙だが完全無視も難しい。

B3番人気は2−1−0−7とさらに微妙だがやはり無視もできない状況。

C更に狙い目と考えるのが4番人気で2−2−1−5の実績は配当妙味を考えると優秀。

D単勝二桁の超人気薄は30頭中3頭のみで過去5年全く出番がない。毎年18頭も出てるのに。

E1〜4番人気の勝率が8割で、極端なひも荒れも少ないことから3連単配当が6桁を超えたのは17年・18年の二回のみで、基本、欲をかきすぎてはいけないレース。

F牝馬は21年3着のディヴァインラヴ1頭のみ(お世話になりました!!)。まぁ、牝馬は基本秋華賞に行くわけで例年参戦自体がまれであり、事実今年も出走はありません。

G外国人ジョッキーは30頭中9頭と軽視禁物。特にルメールは9頭中6頭(3勝)と無視なんかしたら罰が当たりますぞ。

H関東馬は30頭中9頭とこれだけ見れば関西馬天国だが、直近3年では9頭中6頭と急上昇。関東馬というだけで差別してはいけないあるよ。去年なんか関東馬の1・2・3ですからねえ。

I枠順に大きな偏りはないが、京都では大外は不振。と言いながら去年のドゥレッツァは17番枠で圧勝してるんですが。そういう意味でも彼はやはり強い馬だと思うんだけど、その後がパッとしないですねえ。。。

J脚質は京都に限れば先行・好位差しが優勢で、特に勝ち馬はほぼこの路線。

K馬体重は小兵に厳しい。450kgを切る馬にほぼ出番はない。人間の陸上競技を見ると、長距離は小柄な選手が優勢だというのにこれは不思議。

L過去5年15頭の血統は、さすが京都の申し子ディープ産駒が6頭(3勝)と圧倒的だけど、さすがに今年は生産終了で出走はなし。ディープ系ということでキズナ産駒の出走が3頭ありますがどれだけやれるか。この他ではエピファネイア産駒が3頭いますが勝ち馬はなし。ダービー馬にして今年の1番人気ダノンデサイルもエピファネイアですな。

Mさらに新興勢力ではわがドゥラメンテ産駒が2頭でこれが両方とも勝ち馬ということで、信心深い私としては思わず感涙にむせんでしまいます。今年はミスタージーティー1頭が参戦ですが、うーん、いくらドゥラメンテ教徒の私にとってもこれは期待薄ですか。。

N過去5年15頭の前走キャリアは、セントライト記念組が6頭(内勝馬2)とこれが最有力。これに次ぐのが神戸新聞杯組5頭(同2)。意外なのはダービーからの直行組が去年のダービー馬タスティエーラただ1頭(2着)しかいないこと。最近はトライアルやステップレースを経由しないで直行するのが主流なんですが、これは不思議。まぁ、最近のダービー馬は三冠がかかっていない限り、このレースは無視して天皇賞とかジャパンカップへ行くケースがほとんどだということなんでしょう。

O無視していけないのは、前走非重賞の特別戦経由という叩き上げの連中でこれが3頭もいます。去年圧勝したドゥレッツァもそのケースで、夏の上り馬には一定以上の注意が必要。


以上から今年のダービー馬にして1番人気のダノンデサイルの取捨がまずは最大のポイント。

ダービーは2着馬に0.4秒差をつける圧勝故、この人気もわかるのですが、それで菊花賞も勝てるのかというと、うーん分からん。難しい。とにかく今年のダービーはかなりのハイペースで流れた例年にないレースで、そこを展開読み切った横山典の好騎乗で勝ったという見方もできなくはないし、そもそも京阪杯を勝って皐月賞不参加、それでダービー勝つというのも過去に前例がないわけで、この馬本当に強いのかどうか未だによくわからないのです。まぁ、そういう半信半疑な存在が実際走らせて見るとえらく強かったというのはよくある話で、ここを圧勝しても不思議ではありませんが、少なくとも単馬券の軸にはしたくないなあ。ここでの評価は3番手▲とします。

という訳で、本命は2番人気の◎アーバンシック。買い要因は以下の通り。


(1)このレースと相性の良いセントライト記念を圧勝。

(2)騎手がルメール。京阪杯をダノンデサイルと差のない2着した後、うだつの上がらない状況が続いていたけど、セントライトでルメールに乗り替わった瞬間に圧勝しているわけで、去年のドゥレッツァでの神騎乗といい、やはりこのレースではルメール以上の信頼性がある騎手はいないと思います。

(3)切れる脚あり。追い込み一辺倒だったけどセントライトでレースに幅が出た感じ。

(4)調教もいい感じ。


まぁ、前でレースを進めるタイプの馬ではないので勝ち切るかと言うと不安もありますが、三着以内はかなり有望と考えます。

対抗はセントライト2着の三番人気コスモキュランダ。小幡先生の一押しですか。。弥生賞1着、皐月賞2着と実績はアーバンシックを凌ぎます。

ヒモ筆頭は、やはりこのレースと相性の良い神戸新聞杯を勝った☆メイショウタバル。逃げ馬故リスクもありますが、このレースで実績のある4番人気というのも買い要因。

馬券は◎→〇▲☆→その他の三連複18点。1〜3番人気で決まるとガミですが、まぁ、そういう決着になったことは過去ないレースなんでこれは保険ですな。それ以外は結構つきます。特に注認定したミスタージーティーが絡むとこれ全て万馬券。え、「期待薄と言っておきながら結局買うのか」ですって?いやあ、これは宗教上の理由でして、良い子はマネしちゃいけません。まぁ、前走セントライトでどか負けしながらここを圧勝したタイトルホルダーの事例もありますし、騎手が今回坂井瑠星君に乗り替わりですし、全くないと言うこともないのではないかと。。



上海馬券王 in 富山




○今日の結果

<菊花賞> @アーバンシック (ルメール) Aヘデントール (戸崎圭)  Bアドマイヤテラ (武豊)



○かんべえのつぶやき

――堂々の横綱相撲で、アーバンシックが2馬身半差をつけての勝利でありました。鞍上のルメール騎手はこれで菊花賞を連覇です。しかも通算4勝目です。2着には4番人気のヘデントール、3着は6番人気のアドマイヤテラが入りましたが、2頭とも前走はルメール騎乗なんですね。いい馬はルメールに集まり、最後はルメールが選んだ馬が勝つ、でした。

――馬番はL−O−Pと真ん中から外側ばかりが並びました。こういうことも珍しい。坂の下りからのロングスパートが上手く決まった感あり。鞍上の3人は、先週の秋華賞と同じ組み合わせ。やっぱりこの3人は上手いんだなあ。

――逆に内枠の馬には厳しい展開となりました。1番人気のダノンデサイルは2枠4番で、決まったときにはいい枠順だと思ったのですが、6着に終わりました。不思議なことに「ダービーと菊花賞」の二冠は少ないんですよねえ。

――馬券王先生の予想はバッチリでありました。しっかり三連複をゲットされまして、「体感的に、1番人気が飛んで52倍は安い感じですが文句はありません」とのこと。いや、おめでとうございます。ああ、素直に乗っておけばよかった。

――不肖かんべえは、セントライト記念でも推奨したコスモキュランダから買ったのですが、なんと14着に敗れてしまいました。ああ、「小幡の呪い」が恨めしい。いや、真面目な話、デムーロ騎手の不振はかなり重症かもしれません。それとも中山競馬場ならワンチャンスあるのか。いずれにせよ「次」が悩ましいところです。

――馬券王先生の予想はこの秋は2勝1敗と上々の滑り出しです。来週の「秋天」もぜひこの調子でお願いいたします。それから今週の「極悪女王」みたいな「らしい」ネタも大好評ですので、そこんところどうぞヨロシク!





10月13日(日) 秋華賞


やった!やりました!!ルガルがやってくれました!!スプリンターズS堂々の制覇であります!!!

いやあ、強かったですねえ。超ハイペースで流れた差し・追込みに有利な展開の中、先行しながら後続馬を振り切ったそのレースぶりは、不利な外枠を引いたことを考えれば、これは滅茶苦茶強い勝ち方だったと思います。この一戦で彼のタイトルホルダーに次ぐドゥラメンテ産駒種牡馬入りが相当有望になったということで私は嬉しい!!

三連複軸にしたサトノレーヴが3着以内に入ってくれれば万馬券で、それがとても残念ですが、それでも買ってて良かった単勝馬券。三連馬券の損なんか目じゃないくらいのリターンがありましたからねえ。前日予想時点での単勝オッズが20倍、翌朝起きてみれば24倍、レース直前には28倍まで評価が下がってまして、わはは、笑いが止まりません。

本当にドゥラメンテとその一族には儲けさせてもらってます。こんな血統他にはありません。ああ、ありがたや、ドゥラメンテ様!信じる者は救われると言いますが、信じて足元すくわれまくった上半期のドゥラメンテ産駒の惨状故、これまで封印してきた決め台詞をようやく私はここに口にすることが出来る!


みんな、ドゥラメンテと唱えれば人は極楽に行けるんですぞ!!


という訳で、下半期のG1戦線は上々のスタートを切ることが出来ました。この調子をこれからも継続していきたいものです。


20241013() 5回京都4日目 15頭 [15:40発走]
【11R】 29回秋華賞
3歳・オープン・G1(馬齢)()(国際)(指定) 2000m・内 (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

ホーエリート 3 *北村友一

55

99.1

()田島俊明

2

2

ミアネーロ 3 津村明秀

55

9.6

()林徹

2

3

クイーンズウォーク 3 川田将雅

55

8.0

()中内田充

3

4

 

タガノエルピーダ 3 *団野大成

55

21.6

()斉藤崇史

3

5

チェルヴィニア 3 ルメール

55

3.0

()木村哲也

4

6

 

ラビットアイ 3 横山典弘

55

91.8

()鈴木孝志

4

7

 

チルカーノ 3 *鮫島克駿

55

46.9

()高野友和

5

8

コガネノソラ 3 *坂井瑠星

55

19.1

()菊沢隆徳

5

9

 

アドマイヤベル 3 横山武史

55

39.1

()加藤征弘

6

10

ボンドガール 3 武豊

55

13.3

()手塚貴久

6

11

ランスオブクイーン 3 *松山弘平

55

18.2

()奥村豊

7

12

 

ラヴァンダ 3 岩田望来

55

106.2

()中村直也

7

13

クリスマスパレード 3 石川裕紀

55

16.4

()加藤士津

8

14

ステレンボッシュ 3 戸崎圭太

55

3.4

()国枝栄

8

15

 

セキトバイースト 3 藤岡佑介

55

27.9

()四位洋文


牝馬クラシック路線最後の一戦、秋華賞であります。例年18頭立てフルゲートがデフォのこのレースなんですが、今年は何故か15頭とえらく小頭数。アーモンドアイとか、リバティアイランドみたいな怪物が出ている年だってフルゲート埋まっていたというのにこれは不思議。今年の上位人気はそこまでの怪物はいない感じで、他の馬にもチャンスはありそうな感じなんですけどねえ。

それでは、まずは恒例「10年トレンド」を見ていきましょう。


頭数の割には極端な波乱がない秋華賞この10

日付

馬名

騎手

斤量

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

3F地点差

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

231015 リバティアイランド 川田将雅

55

18

6

1

()中内田充

2011

-0.1

 07-07-03

33.6

0.4

476

+10

110

560

700

1210

3240

231015 マスクトディーヴァ 岩田望来

55

18

7

3

()辻野泰之

2012

0.1

 13-10-12

33.5

0.6

444

0

(13.0)

560

700

1210

3240

231015 ハーパー ルメール

55

18

2

2

()友道康夫

2016

0.5

 05-04-05

34.3

0.2

482

+14

(12.9)

   

1210

3240

221016 スタニングローズ 坂井瑠星

55

16

7

3

*()高野友和

1586

-0.1

 05-05-04

34.3

0.5

488

0

570

990

2430

1090

6900

221016 ナミュール 横山武史

55

16

8

2

*()高野友和

1587

0.1

 09-10-09

34.0

0.9

446

+20

(3.3)

990

2430

1090

6900

221016 スターズオンアース ルメール

55

16

9

1

()高柳瑞樹

1587

0.1

 13-14-14

33.5

1.4

472

+8

(3.0)

   

1090

6900

211017 アカイトリノムスメ 戸崎圭太

55

16

12

4

()国枝栄

2012

-0.1

 05-05-04

35.9

0.6

448

-2

890

2250

4890

4190

26410

211017 ファインルージュ ルメール

55

16

14

2

()岩戸孝樹

2013

0.1

 11-10-10

35.5

1.1

494

-2

(5.6)

2250

4890

4190

26410

211017 アンドヴァラナウト 福永祐一

55

16

9

3

()池添学

2014

0.2

 05-05-06

36.1

0.6

432

-4

(7.3)

   

4190

26410

201018 デアリングタクト 松山弘平

55

18

13

1

*()杉山晴紀

2006

-0.2

 13-08-05

35.8

0.6

480

+14

140

2670

3140

17920

44110

201018 マジックキャッスル 大野拓弥

55

18

12

10

()国枝栄

2008

0.2

 11-11-13

35.8

0.8

432

+10

(56.9)

2670

3140

17920

44110

201018 ソフトフルート 藤岡康太

55

18

8

9

()松田国英

2009

0.3

 18-18-12

35.7

1.0

470

0

(54.7)

   

17920

44110

191013 クロノジェネシス 北村友一

55

18

5

4

()斉藤崇史

1599

-0.3

 07-05-05

36.1

0.3

452

+20

690

2180

4950

15170

70970

191013 カレンブーケドール 津村明秀

55

18

8

2

()国枝栄

2002

0.3

 08-08-07

36.2

0.5

464

0

(5.6)

2180

4950

15170

70970

191013 シゲルピンクダイヤ 和田竜二

55

18

14

10

()渡辺薫彦

2004

0.5

 14-14-11

35.6

1.3

464

+4

(27.0)

   

15170

70970

181014 アーモンドアイ ルメール

55

18

11

1

()国枝栄

1585

-0.2

 11-11-12

33.6

1.6

480

+14

130

880

1000

2360

5600

181014 ミッキーチャーム 川田将雅

55

18

13

5

*()中内田充

1587

0.2

 01-01-01

35.4

0.0

452

+2

(15.6)

880

1000

2360

5600

181014 カンタービレ 武豊

55

18

2

3

*()中竹和也

1589

0.4

 12-13-12

33.9

1.7

434

0

(14.0)

   

2360

5600

171015 ディアドラ ルメール

55

18

14

3

()橋田満

2002

-0.2

 15-13-09

35.7

1.3

490

+12

630

1510

2900

3180

14760

171015 リスグラシュー 武豊

55

18

7

4

()矢作芳人

2004

0.2

 11-09-06

36.2

1.0

438

+2

(7.0)

1510

2900

3180

14760

171015 モズカッチャン M.デム

55

18

4

5

*()鮫島一歩

2004

0.2

 05-04-02

36.6

0.6

478

-4

(8.6)

   

3180

14760

161016 ヴィブロス 福永祐一

55

18

7

3

()友道康夫

1586

-0.1

 09-08-08

33.4

1.0

414

0

630

3550

6170

20940

95520

161016 パールコード 川田将雅

55

18

3

4

()中内田充

1587

0.1

 05-07-06

33.8

0.7

508

-10

(13.7)

3550

6170

20940

95520

161016 カイザーバル 四位洋文

55

18

15

8

()角居勝彦

1588

0.2

 05-05-05

34.1

0.5

470

0

(21.2)

   

20940

95520

151018 ミッキークイーン 浜中俊

55

18

18

1

()池江泰寿

1569

-0.0

 08-08-06

34.6

0.7

434

-4

300

2790

4100

22790

85610

151018 クイーンズリング M.デム

55

18

9

5

()吉村圭司

1569

0.0

 13-14-14

34.1

1.2

458

+8

(14.9)

2790

4100

22790

85610

151018 マキシマムドパリ 幸英明

55

18

6

8

()松元茂樹

1571

0.2

 06-05-03

35.0

0.5

460

-6

(30.7)

   

22790

85610

141019 ショウナンパンドラ 浜中俊

55

18

6

3

*()高野友和

1570

-0.0

 09-09-05

34.3

1.0

440

0

1010

630

2050

1940

12790

141019 ヌーヴォレコルト 岩田康誠

55

18

4

1

()斎藤誠

1570

0.0

 11-11-10

34.0

1.3

448

+10

(1.5)

630

2050

1940

12790

141019 タガノエトワール 小牧太

55

18

12

4

*()松田博資

1572

0.2

 10-10-08

34.4

1.1

442

+2

(17.9)

   

1940

12790

集計期間:2014.10.19 2023.10.15 21年・22年は阪神開催



うーん、振り返ると的中は23年・18年・17年の三回。まぁ回数は当たってますがどれもかなりな低配当で、累計収支は赤字であります。今年は累計トントン以上にはしたいもんです。それでは見ていきましょう。


@1番人気は4−1−1−4と一応信頼には応えている。

A2番人気は0−3−1−6と大きく信頼度が低下。

B3番人気は4−1−2−3と1番人気以上の信頼度。

C意外と侮れないのが4番人気で2−2−1−5の実績は配当期待値を考えれば上位人気を凌ぐ感じ。

D単勝二桁人気の超人気薄は30頭中2頭のみ。その2頭とも二桁人気中最上位の10番人気であること、今年は15頭と若干小頭数であることを考えれば極端なひも荒れは考えにくい。

E上記の通り人気サイドが仕事をしている(10年すべて4番人気以上が勝馬)こと、極端なひも荒れがないことから、この10年3連単配当が6桁超えをしていないという、三歳牝馬戦としてはかなり堅めのレースである。

F外国人ジョッキーは30頭中7頭の鞍上で一定以上の注意が必要。7頭中ルメールが5頭で2勝していることから、現在一番人気のチェルヴィニアは無視などできようはずもなく。

G関東馬は30頭中7頭で、開催場所を考えれば健闘の部類か。なお、7頭中4頭が国枝厩舎で、そのうち2頭が勝馬であるという、まさにこのレースの申し子状態。今年は2番人気ステレンボッシュで参戦ということで、これも無視などできようはずもなく。

H脚質は直線短い京都内回りのパブリックイメージに反し、差し・追い込みが大優勢。むしろ阪神開催(21・22年)でのほうが先行馬の台頭があるのは興味深い。

I枠順は明確に中から内が良い。大外は18番枠で勝ってしまった15年ミッキークイーンを除けば大不振。まぁ、今年は15頭立てなんでそこまで外枠を嫌うこともない気もしますが。。

J馬体重は440kg〜480kgという標準サイズの馬にほぼ収束しており、極端な小兵や大型馬は不振。(520kgという超ビッグサイズな3番人気クイーンズウオークには気になるデータです)

K過去5年、15頭の血統は、さすが京都の申し子ディープが4頭と最大勢力だがさすがに今年は出走なし。この他キンカメ産駒も2頭いるんですが、こちらも生産終了だしねえ。新興勢力としてはわが愛しのドゥラメンテ産駒が2頭(リバティアイランドとスターズオンアースという名牝)います。まぁ、「新興勢力」と言いながらこちらも来年のクラシックで「生産終了」なんですけどね。(涙)

L過去5年15頭の前走キャリアは、さすがオークスからの直行組が7頭(勝ち馬4!)とこれが最大勢力。これに次ぐのが紫苑S組で4頭(勝ち馬1、2着3)。

Mとにかく近年調教技術の進化で春の実績馬がトライアルとかステップレースを無視していきなりここに参戦し、なおかつ結果を出しています。本来このレースのトライアルとして最も権威が高かったローズS組は3頭いますが、二着一回、三着二回と内容はかなりショボい。こういうのを見るとローズSがG2で、紫苑SがG3というのは格付けが逆なんじゃないかとも思うのですが。。。。

N上述の通り、過去5年このレースの上位はオークス・紫苑S・ローズS組でほぼ独占状態ですが、20年三着のソフトフルートだけはここから外れていて、なんと夕月特別という非重賞2勝クラスなんですね。今年はこの路線からランスオブクイーンが参戦ということで、騎手が松山弘平君と言うこともあり注認定してみたい。


上記から、本命視するのは現在4番人気のミアネーロ。あ、「また味を占めて性懲りもなくドゥラメンテ産駒びいきかよ!」と舌打ちした君、そう君だ!!君は何もわかっていない!!ミアネーロにはある意味先々週のルガル以上に買い要因があるのだ。


(1)このレースと相性の良い紫苑Sを二着。

(2)その紫苑Sの内容が素晴らしすぎる。レコード決着となったこのレース、前の止まらない馬場を見事な末脚でタイム差なしの二着まで差し込んだその内容はまさに負けてなお強し。なんと、この時繰り出した上りタイムが33.0秒ですからね。三歳牝馬が中山で33.0秒なんて凄すぎませんか。

(3)有利な内枠を引いた。

(4)このレースと相性の良いドゥラメンテ産駒。春先までパッとしなかったけど、ひと夏超えて覚醒したタイトルホルダーやドゥレッツァ的な展開をどうしても期待してしまいます。

(5)このレースで実績豊富な4番人気。


どうです、悪くないでしょう。まぁ、さすがにこのレース、オークスの1・2着が強いとは思いますので、三連複軸という見立てではありますが、それでも紫苑Sでのあのパフォーマンスを見ると、その二頭に先着する可能性だって0よりははるかに大きいと思います。

〇はオークス馬チェルヴィニア。まぁ、オークス上位組が強いレースだし、騎手ルメールだし、勝率が高いのはこちらの方ですか。でもねえ、オークスの勝ち方があまりにもオークス向けの勝ち方だったので、京都内回りでどうかは不安ではあります。

▲は桜花賞馬にしてオークス2着のステレンボッシュ。チェルヴィニアとどちらが上か悩んだのですが、外枠引いたことでこちらを下に見ました。

☆は紫苑Sでミアネーロに鼻差辛勝のクリスマスパレード。レース内容はミアネーロが上だと思いますが、それでもトライアルとして信頼できる紫苑Sをレコード勝ちしていることで侮れません。


馬券は◎→〇▲☆→その他の三連複15点に応援馬券としてミアネーロの単勝を。

どれが来てもガミはなく、特に注認定した二頭(上述のランスオブクイーンとかんべえ先生の一押しコガネノソラ)が絡むとこれ全て万馬券。いやあ、コガネノソラ最初は無印にしてたんですが、騎手が若手ナンバーワンの坂井瑠星君に急遽乗り替わりになったらなんか無視できなくなりまして。でもねえ、坂井君に代わったら当日人気急上昇するんじゃないですかねえ。かんべえ先生。



上海馬券王 in 富山




○今日の結果

<秋華賞> @チェルヴィニア (ルメール) Aボンドガール (武豊)  Bステレンボッシュ (戸崎圭)



○かんべえのつぶやき

――終わってみれば、「ああ、やっぱり」。堅い結末となりました。オークス馬のチェルヴィニアは最後でやっぱり良く伸びた。ルメール騎手が上手に力を残していたのでしょう。「二強は来ない」なんてことはよく言われるのですが、今日は堅い決着となりました。


――1馬身と3/4差で2着に飛び込んできたのは、5番人気のボンドガールでした。京都の武豊はやっぱり上手いです。二強の片割れ、桜花賞馬のステレンボッシュが3着となりました。戸崎騎手、しっかりチェルヴィニアをマークしていたんだけど、やはり最後は外枠が響いたのでしょうか。

――不肖かんべえが狙ったコガネノソラは、9着に終わりました。昨日の丹内騎手の落馬負傷により、坂井騎手に乗り代わりとなったのですが、そもそも今日は10キロの馬体減。パドックでも(いつも通り?)落ち着きがなく、やっぱり上位と比べると見劣りしましたね。

――今日は堅く決まったように見えますが、4着にラヴァンダ、5着にはクリスマスパレードと低人気馬が続きました。馬券王先生推奨のミアネーロは6着。最後の最後で伸びなかった感がありますが、中山か阪神ならば行けそうな気がします。それにしても、今年の3歳牝馬はまだアスコリピチェーノとレガレイラが居ることを考えると、なかなかの豊作と言えましょう。

――問題は3歳牡馬でありまして、わけのわからない混戦状態ですな。ダービー馬のダノンデサイルって、本当に強いんでしょうか? 来週の菊花賞はかな〜り悩みそうです。馬券王先生、来週もどうぞよろしくお願いいたします。





9月29日(日) スプリンターズステークス



えー、お久しぶりです。早いもので24年度も下半期G1シーズンの到来と相成りました。これから年末までお付き合いのほどよろしくお願いいたします。

しかし暑かったですな、今年の夏は。いや毎年この時期同じことを言っているようにも思うんですが、それでも暑さが年を追うごとにえげつなくなっているのだからしょうがない。「猛暑」とか「酷暑」なんて表現じゃ足りません、これは「惨暑」とでもいうべき暑さでしたな。

おかげで私は生まれて初めて熱中症を経験してしまったのです。いやね、エアコンを一日中フル稼働するなんてなんか非常に罪深い行いだという気がするじゃないですか。それで深夜3時から朝8時までタイマーでこれを切っていたのがいけなかった。その日は朝から33℃という極悪非道な状況で、目が覚めると同時に凄いめまいと吐き気がして丸一日寝込んでしまったのであります。こんなことはこれまでなかった。一体なんなんでしょう。

思えば「惨暑」だけでなくG1競馬の休止期間中は色々なことが起こってますね。年初の震災に引き続き能登半島に半端ない豪雨が襲い掛かったり(この間、近くに位置する富山には雨らしい雨が降らなかったのも不思議な話です)、巨人が優勝して中日が相変わらずヤクルトと熾烈な最下位争いだし(立浪監督がやめてくれてなんか救われた気がします)、挙句の果てに石破さんが次の総理大臣ですか。この人政治家としては終わった人だと思ってたんですが、いやあ日本の政治は奥が深いというか、こういうことってあるんですね。なんか上位人気の馬が全部落馬して単勝20倍の馬がゴールに最先着する夏競馬の光景をかいま見た思いが致します。

さて、凄まじい暑さも終わり、大分涼しくなってきたのですが、このような混迷に満ちた状況はまだまだ続くのでしょうか。それを占う意味でも明日のスプリンターズSの結末は非常に重要な意味を持っている気もしてきます。早速見ていきましょう。


2024 929() 4回中山9日目 16頭 [15:40発走]
【11R】 58回スプリンターズS
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 1200m (C)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

オオバンブルマイ 4 武豊

58

16.7

()吉村圭司

1

2

トウシンマカオ 5 菅原明良

58

9.3

()高柳瑞樹

B2

3

 

ウインマーベル 5 松山弘平

58

13.9

()深山雅史

2

4

エイシンスポッター 5 *シュタル

58

71.4

()吉村圭司

3

5

ナムラクレア 5 *横山武史

56

8.1

()長谷川浩

3

6

ママコチャ 5 *川田将雅

56

7.5

()池江泰寿

4

7

$マッドクール 5 坂井瑠星

58

7.1

()池添学

4

8

 

モズメイメイ 4 国分恭介

56

31.2

()音無秀孝

5

9

 

$ムゲン 6 ティータ

58

46.2

[]

5

10

ピューロマジック 3 *横山典弘

54

29.0

()安田翔伍

6

11

 

ダノンスコーピオン 5 戸崎圭太

58

107.3

()福永祐一

6

12

サトノレーヴ 5 レーン

58

2.8

()堀宣行

7

13

ルガル 4 西村淳也

58

21.8

()杉山晴紀

7

14

$ビクターザウィナー 6 *モレイラ

58

16.1

[]シャム

8

15

 

ヴェントヴォーチェ 7 *ルメール

58

42.0

()牧浦充徳

B8

16

 

ウイングレイテスト 7 松岡正海

58

55.2

()畠山吉宏


ロードカナロアもグランアレグリアも去り、エース不在のスプリント路線。そのような中行われるスプリント王者決定戦に16頭が集結しました。G1馬が3頭いるとはいえ、基本よく言えばフレッシュな、悪く言えばカオスな組み合わせであります。

こういう時にお役に立つのは恒例の「10年トレンド」。とくとご覧あれ。


三着ひも荒れ要注意。スプリンターズSの過去10年。

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

賞金

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

231001 ママコチャ 4 川田将雅

16

6

3

17000

()池江泰寿

1080

-0.0

   03-02

34.5

490

-2

490

3260

5190

2310

17140

231001 $マッドクール 4 坂井瑠星

16

10

6

6800

()池添学

1080

0.0

   05-04

34.4

532

-2

(14.0)

3260

5190

2310

17140

231001 ナムラクレア 4 浜中俊

16

1

1

4300

()長谷川浩

1082

0.2

   07-07

34.4

468

0

(2.9)

   

2310

17140

221002 $ジャンダルム 7 荻野極

16

2

8

17000

()池江泰寿

1078

-0.0

   03-02

34.6

508

-2

2030

15340

36640

50590

468950

221002 ウインマーベル 3 松山弘平

16

7

7

6800

()深山雅史

1078

0.0

   08-09

34.1

468

0

(20.0)

15340

36640

50590

468950

221002 ナランフレグ 6 丸田恭介

16

6

5

4300

()宗像義忠

1080

0.2

   13-12

33.9

490

0

(18.6)

   

50590

468950

211003 ピクシーナイト 3 福永祐一

16

4

3

13000

*()音無秀孝

1071

-0.3

   03-02

33.4

538

+2

530

890

1910

9050

38610

211003 レシステンシア 4 ルメール

16

12

2

5200

()松下武士

1074

0.3

   04-04

33.5

506

-2

(3.4)

890

1910

9050

38610

211003 $シヴァージ 6 吉田隼人

16

1

10

3300

()野中賢二

1074

0.3

   05-05

33.4

500

+6

(47.5)

   

9050

38610

201004 グランアレグリア 4 ルメール

16

10

1

13000

()藤沢和雄

1083

-0.3

   15-15

33.6

504

+12

220

530

790

10430

22540

201004 ダノンスマッシュ 5 川田将雅

16

3

3

5200

*()安田隆行

1086

0.3

   04-04

35.0

472

+2

(5.1)

530

790

10430

22540

201004 アウィルアウェイ 4 松山弘平

16

16

10

3300

()高野友和

1087

0.4

   16-16

33.7

478

-4

(60.9)

   

10430

22540

190929 タワーオブロンドン 4 ルメール

16

8

2

11000

()藤沢和雄

1071

-0.1

   11-08

33.5

514

-2

290

1260

2040

1070

6080

190929 $モズスーパーフレア 4 松若風馬

16

7

3

4400

()音無秀孝

1072

0.1

   01-01

34.4

502

-4

(6.2)

1260

2040

1070

6080

190929 ダノンスマッシュ 4 川田将雅

16

2

1

2800

()安田隆行

1072

0.1

   07-08

33.7

470

-8

(2.8)

   

1070

6080

180930 ファインニードル 5 川田将雅

16

8

1

11000

()高橋義忠

1083

-0.0

   06-08

34.5

470

0

280

4140

5260

65370

209620

180930 ラブカンプー 3 和田竜二

16

9

11

4400

*()森田直行

1083

0.0

   02-02

35.1

436

+2

(31.7)

4140

5260

65370

209620

180930 ラインスピリット 7 武豊

16

1

13

2800

()松永昌博

1084

0.1

   03-04

35.0

444

+2

(63.7)

   

65370

209620

171001 レッドファルクス 6 M.デム

16

8

1

9800

()尾関知人

1076

-0.0

   11-10

33.0

474

0

320

1760

2890

7650

31850

171001 レッツゴードンキ 5 岩田康誠

16

2

5

3900

()梅田智之

1076

0.0

   09-07

33.1

496

0

(10.8)

1760

2890

7650

31850

171001 ワンスインナムーン 4 石橋脩

16

6

7

2500

()斎藤誠

1077

0.1

   01-01

33.8

452

0

(16.0)

   

7650

31850

161002 レッドファルクス 5 M.デム

16

13

3

9800

*()尾関知人

1076

-0.0

   09-07

33.5

472

+6

920

4490

8240

42230

180060

161002 ミッキーアイル 5 松山弘平

16

15

2

3900

()音無秀孝

1076

0.0

   01-01

34.2

486

-4

(8.2)

4490

8240

42230

180060

161002 ソルヴェイグ 3 田辺裕信

16

4

9

2500

()鮫島一歩

1076

0.0

   02-04

34.0

460

-10

(27.1)

   

42230

180060

151004 ストレイトガール 6 戸崎圭太

16

2

1

9500

*()藤原英昭

1081

-0.1

   08-09

33.1

462

0

440

5550

9090

23020

106170

151004 サクラゴスペル 7 横山典弘

16

4

11

3800

()尾関知人

1082

0.1

   05-06

33.4

482

-10

(28.8)

5550

9090

23020

106170

151004 ウキヨノカゼ 5 四位洋文

16

6

9

2400

()菊沢隆徳

1083

0.2

   13-12

32.8

478

-6

(19.6)

   

23020

106170

141005 スノードラゴン 6 大野拓弥

18

18

13

9500

()高木登

1088

-0.1

   11-10

33.9

512

-2

4650

7360

26040

19580

190930

141005 ストレイトガール 5 岩田康誠

18

9

2

3800

()藤原英昭

1089

0.1

   09-10

34.2

466

+10

(3.6)

7360

26040

19580

190930

141005 レッドオーヴァル 4 田辺裕信

18

13

5

2400

*()安田隆行

1089

0.1

   05-05

34.5

442

0

(13.8)

   

19580

190930

集計期間:2014.10. 5 2023.10. 1 14年度は新潟開催


うーん、過去10年振り返って的中は21年・19年の二回だけ。21年は三連複で90倍の配当だったけど累計では結構赤字です。

まぁそれでも後述する「3着ひも荒れの法則」に気づいて21年はおいしい思いをしたわけで、今回も頑張ってみたいと思います。


@1番人気は4−0−2−4と結構高い信頼度あるも「盤石の信頼」というにも程遠い。三連複軸向きですか。

A2番人気は1−3−0−6

B3番人気は3−2−0−5とこちらは馬連軸向き。

C1〜3番人気で勝率8割はさすがでこれらを軽視することは出来ようはずもないのだけれども、複勝率では5割と一気にトーンが下がる。どれか一頭の人気馬が来るとその他は飛ぶことが多いと言うことですな。よってヒモ荒れには常に留意する必要あり。

D具体的には単勝二桁人気の超人気薄は30頭中6頭を数え、二回に一回以上は大荒れの展開。

Eさらに具体的に言うと、特にトンデモないのが三着で、ここが穴馬の指定席みたいになっています。過去10年の三着馬の累計人気は70→つまり平均では7番人気。1番人気の馬が二頭もいてこの状況なんで、いかにここに訳の分からない馬が飛び込んでくるかということ。とにかく後で振り返ってもなんでこいつがここにいる、好走の理由がよく分からないという「変な馬」がやたらいます。よってこのレースを買うときは馬連に留めるか、三連馬券を買うときは総流しにする必要があると考えます。

F牝馬は30頭中14頭とほぼ半数を数え、あまつさえ3勝している。軽視はダメ、絶対。

G中山開催なのに関西馬天国。関東馬は30頭中10頭のみ。因みに海外調教馬はこの10年いません。出走自体ほぼなかったのだけど、今年は2頭も参戦ですからある意味悩ましい。

H外国人ジョッキーは30頭中5頭の鞍上と、他のG1に比べれば穏やか。とはいえ、今年は短期免許でモレイラとかレーンとか超一流どころが参戦ですので、これも悩ましい。

I脚質は先行・好位差しが大優勢で極端な追い込みで勝つのはグランアレグリア級の超大物にのみ許された特権。

J枠順は中から内が明確に良い。二桁の馬番で勝つのはグランアレグリア級の超大物にのみ以下同文。

Kリピータ傾向は希薄。近年は毎年上位が総入れ替え。

L30頭の年齢別構成は3歳馬が4頭(内勝馬1)、4歳馬が11頭(同3)、5歳馬が7頭(同2)、6歳馬が5頭(同3)、7歳馬が3頭(同1)と他のG1に比べ高齢馬の活躍が目立つが、それでも4歳馬が一番頼りにはなる状況。

M過去5年15頭の血統はバラバラだが、外国産馬が5頭(2勝)もいることには要注意。今年のメンバーでは香港馬2頭を除けば、かんべえ先生一押しのマッドクールのみがその対象。(先生、前走大敗しているから配当妙味があるはずなんて言ってますが、この馬現在二番人気ですぜ)

N過去5年15頭の前走キャリアは、セントウルS組が4頭(内勝馬2)でこれが最優位。まぁ今年のセントウルは左回りの中京開催なんでどこまで参考になるかなんですが。。これに次ぐのが意外なことに北九州記念組で4頭(同2)。小倉と中山じゃ全然違うんだけど何故かここを経由した馬の好走が多い。この他ではキーンランドカップ組が3頭で但し勝ち馬はなし。


上記からこのレースを予想してみたいと思います。明日の天気が持って良馬場開催となる前提で考えます。

本命は1番人気のサトノレーヴ。買い要因としては次の通り。


(1)ここまで9戦して7−1−0−1と圧倒的な成績。特に近走二走では函館スプリント、キーンランドCという重賞を大差で二連勝。

(2)中山実績は3−0−0−0と完璧。

(3)騎手がレーンという超一流。


と、これだけ挙げればもう逆らえません。まぁ、外枠引いたこと、関東馬であること、相性が良いとはいえ過去5年キーンランドC組から勝ち馬が出ていないこと、上記Eから「変な馬」もそれなりに拾わなくてはならないことから、ここは三連複軸で考えてみたい。


対抗はルガル。私が愛してやまないドゥラメンテ産駒であります。

あ、「またドゥラメンテ贔屓かよ。」とドン引きしている君!君だよ、君!君は何もわかっていない。君は圧勝したシルクロードSでのルガル君の勇姿を見ていないだろ。本当に強かったんだから。その余勢をかって高松宮杯では1番人気だったんだぞ。それも忘れてるだろ。そんな彼がなんで単勝20倍の9番人気なんだ。これじゃあ、自民党総裁選の石破先生みたいな下馬評じゃないか。いくらなんでも評価が低すぎるだろ。え、「その高松宮記念で10着大敗したからこんな評価なんだ。文句あるか。」だって?君は、君は本当にわかっていない!彼はあのレース中に骨折していたんだ!それがなかったらあのレースは勝っていたに違いないんだ!

しかし、本当に低い評価でですねえ、9番人気とは。これじゃあ、上述の「変な馬」そのものではないですか。まぁ、そういう馬が来ているレースではあるしそれを買う理由にしてもいいのですが、それでもこの評価は間違っているぞ。私はこの馬を本命にしようかと最後まで迷っていたのだ。まぁ、外枠引いたし、坂のあるコースでの経験は乏しいし、騎手が私と相性の悪い西村淳也だし、何より骨折後、鳴かず飛ばずで引退した三年前の勝ち馬ピクシーナイトの例もあるしで思いとどまりましたが、それでもこのメンツなら圧勝する可能性も0よりははるかに大きいと考えます。有力馬が軒並み故障して散々だったドゥラメンテ産駒の上半期でしたが、下半期始まりのこのレースで復活ののろしを上げてもらいたいものです。

馬券は◎→〇▲☆→その他の三連複フォーメーション21点。それにルガルの単勝を応援で少々。上位人気3頭で決まるとガミですがその他は半分以上が万馬券。特に15番人気のエイシンスポッターが絡むとこれは相当跳ねます。エイシンスポッター、内枠引いて、キーンランドC二着で、常時33秒台の切れ味を繰り出していて、スプリンターSにおける好走する「変な馬」の典型だと思うんですよね。

上述の通り良馬場前提の予想です。馬場が一定以上渋るなら☆ママコチャをかんべえ先生一押しのマッドクールに置き換えるつもりです。



上海馬券王 in 富山





○今日の結果

<スプリンターズステークス> @ルガル (西村淳) Aトウシンマカオ (菅原明)  Bナムラクレア (横山武)



○かんべえのつぶやき

――発走と同時に起きる歓声。横山典騎乗のピューロマジックが大逃げを打って、600m通過は32.0秒という速さ。ああっ、これは予想外の結果になるのでは?、と思ったら案の定そうでした。


――堂々の勝利となったのは9番人気のルガルでした。ドゥラメンテさまの霊験あらたか、馬券王先生の予想がズバリ的中です。先生、28.5倍の単勝馬券をしっかり買っておられたそうです。でも、いっそルガルから流していれば、どえらいことになっておりました(三連複36,810円、3連単299,070円)。

――鞍上の西村淳也騎手は、もちろんこれがG1初勝利。馬上、天を仰いで涙していた様子でした。「今年はまだ誰もG1レースで2勝していない」状態はまだ続きます。次は秋華賞(10/13)ですけど、いったいどういうことになるのでしょうか?

――2着にはクビ差で5番人気のトウシンマカオが、3着はこれもクビ差で4番人気のナムラクレアが入りました。さらにクビ差で4着はママコチャ、そこから半馬身差でウインマーベルが5着でありました。以下、1番人気のサトノレ―ヴは7着、不肖かんべえが推したマッドクールは12着という体たらくに終わりました。とほほほほ。

――今日は中山競馬場に行って現地で観戦しておりました。いやもうたいへんな人出でありましたぞ。人流は完全にコロナ前に戻りましたな。そういえば中京第12レースには「シゲルソロソロ」という馬が出走して3着につけておりました。そう言えば、「シゲルソウサイ」てな馬もおりましたな。

――馬券王先生におかれましては、この秋は幸先の良いスタートとなりました。次回以降もどうぞよろしくお導きください。











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by Tatsuhiko Yoshizaki