<6月1日>(土)
○本日は「ゴジラ キングオブモンスターズ」を見に行きました。今週末は「空母いぶき」かとも思ったのですが、漫画ファンの人からの非難が多いのと、配偶者の強い意志によってこちらになりました。
○これは大正解でありました。子どもの頃に怪獣映画を山ほど見てしまった世代としては、今みたいにどんな映像でもCGで作れてしまう時代に、ゴジラとキングギドラとラドンとモスラが出てくる映画が、巨費をかけたハリウッド作品で見られるなんて、もうそれだけで嬉しくて仕方がないざんす。しかも渡辺謙が演じる芹沢教授が出てくるし、「モスラの歌」まで聞けてしまうのだから。どうでもいいことですが、「モスラの歌」は古関裕而が作曲し、ザ・ピーナッツが歌ったものであります。
○ただまあ、いくつか感じたこともあるわけでございます。
(1)ゴジラ映画にファミリードラマは不要じゃ。その点、『シン・ゴジラ』は清々しかった。その点、ハリウッド映画は甘いの。
(2)その昔、反米映画として誕生した『ゴジラ』が、いつの間にか日米合作の様相を呈している。昨今の日米関係の反映なのか。
(3)この映画、これから続編も作るみたいだけど、いよいよゴジラシリーズもマーベルみたいになっちゃうのだろうか。
○つくづく昔の日本映画はオリジナリティがありましたなあ。そして往時の怪獣映画を大好きになったハリウッド人がいたから、こんな映画ができてしまうんだろうなあ。こんな化学変化が起きるというのも、日米関係ならではの現象といえましょう。
<6月2日>(日)
○ちょうどこの週末に自宅に届いた「選択」6月号と「週刊東洋経済」6月8日号と「リベラルタイム」7月号を見ると、いずれも「解散・総選挙は止まらない」てな予想が書いてある。ホントにやるのかねえ、ダブル選挙。
○この問題、当欄の5月20日〜21日にも取り上げているのですが、その時点に比べても解散風は強くなっている。ところが一方では、「消費増税の延期はやっぱり無理だよね(もう間に合わないよね)」という認識が強まっているので、「じゃ、何を解散の大義名分にするの?」というのがわからない。外交で攻めようにも、日ロはダメ、日朝もダメ。
○「とにかく解散してしまえ。理屈は後から貨車で来る」という無理目なご意見もある。それから6月19日に行われる党首討論で、安倍首相が枝野立憲民主党代表を挑発し、「そこまで言うのなら国民に聴いてみましょう」と誘導するという説がある。これが実現すると、2012年秋の野田首相対安倍自民党総裁の再現になるが、はたして枝野氏はこの手に乗るだろうか。
○枝野氏の立場になってみると、どうせ野党はまとまれそうにないし、この際、憎っくき国民民主党をつぶすための選挙だと割り切って、自民党の誘いに乗ってしまうかもしれませぬな。もっとも今の時代、そういう思惑がチラリとでも見えてしまうと、いきなり逆風が吹いたりするかもしれないので、その辺はくれぐれもご用心なさいますように。
○しかしこんな風にトリッキーな解散が頻発するのでは、総理大臣の解散権には何らかの形でブレーキをかけた方が良いかもしれません。昔は党内の反対があると解散できなかったのに、今はホントに「首相の専権事項」になっちゃったのだもの。ちょっと悩ましい。
<6月3日>(月)
○明日は天安門事件から30周年。といっても中国国内では、ネットで「6月4日」という言葉を検索しても出てこず、そこで「5月35日」とか、「IVVI」(ローマ数字の6と4)とか、「8の2乗」といった隠語を使うのだそうだ。
○普通は30年もたつと、「事件」は「歴史」になり、評価もほぼ定まってくる。ところが天安門事件は、いったい何人死んだかさえ未だにわかっていない。ウィキペディアの「六四天安門事件」を読んでみると、それこそ「諸説あり」である。
○今週のThe Economist誌には、"Many
Chinese know little about the bloodshed in Beijing 30 years
ago"という記事を載せている。なんと今では、中国国内で「天安門事件」を知らない人が多くなっているとのこと。もっとも、「ネットやSNS企業にとっては頭痛の種であり、禁止コンテンツの消去のために大勢の社員を雇わねばならない」し、しかも何があったかを教えなければならない、とある。いかにも今風の現象であります。
○中国共産党がこのことをどう「総括」するのか。たぶん党内でコンセンサスが取れていないから困っているのだと思うが、こういう路線闘争は、得てして現在の問題にも影響してしまう。端的に言えば、アメリカとの貿易戦争にどうやって打ち勝つか、どうやって西側メディアに一泡吹かせるか、みたいな方向に発想が向かいがちである。
○できれば6月4日がスッと過ぎて、その後の中国が現実的な路線に戻ってくれるといいのですが、それは虫が好過ぎますかねえ。ともあれ、明日は30周年に注目です。
<6月4日>(火)
○霞山会が出している『東亜』という雑誌がある。中国(や台湾)を研究している人なら、たぶん欠かさず読んでいる月刊誌である。今月号は「1989年の分水嶺」という特集が組まれていて、その中に「天安門事件とその後の中国の急速な台頭を振り返って」という座談会が掲載されている。
○これを読んで30年前をしみじみ思い出しました。さあ、クイズです。6月4日に天安門事件が起きた時、日本は誰が首相だったでしょうか。答えは今日の最後の部分で。
○以下は筆者が「言われてみたら、確かにそうだった!」と思い出したこと。いやー、30年前と言ったら、ワシはまだ20代でしたからな。
●天安門事件が起きた翌月には、フランスでアルシュG7サミットが行われた。当時のフランスはなんと「フランス革命200周年!」。だから議長を務めたミッテラン大統領は、「自由や人権を弾圧する国に未来はない」と中国を激しく非難した。当時の7カ国の中で、もっとも中国寄りだったのは日本。「中国を孤立させてはいけない」と他国を説得する側だった。
――1789年+200年=1989年。ちょうどパリ祭の真っただ中の7月14日に、パリ郊外のアルシュでサミットは行われました。
●日本が中国側に立った理由は、「毛沢東の時代に戻ってもらっては困る」から。当時はケ小平の改革開放路線が始まってまだ10年くらいだった。G7のコミュニケの内容を中国に伝える役目は日本に任された。外務省は当時、中国大使館の公使だった唐家セン氏を呼んで内容を通告した。中国政府としては内政干渉は受け入れられないが、日本の対応は評価する、といった反応だった。
――当時の日本は竹下派の時代でしたからね。日本全体でも対中感情はまだ良かったし、財界人の中にも贖罪意識を持った人が少なくなかったのです。
●当時、中国に進出していた日本企業は対応に大わらわ。最初は家族を日本に返し、それから駐在員も帰国した。JALとANAが特別機を出した。最後まで残ったのは松下電器と丸紅だった。仕事がないから、社員がゴルフばかりしていたところ、李鵬首相がゴルフ場を訪ねてきて残っていることを褒めてくれた。
――当時の日商岩井では、ワシの同期のK君が「家に弾丸が撃ち込まれた」と言って這う這うの体で帰国していた。そりゃ逃げるよ。当時の中国貿易室には、帰って来たけど仕事がない社員が溢れていました。対中ODAも打ち切りになっちゃうし。もっとも1年半後には復活します。
●今でも判断が分かれるのは1992年の天皇訪中である。日本側としてはいろんな議論の末に決断したことであったが、銭其シン外交部長がのちに回顧録の中で、「天安門事件での経済制裁解除を目指して、天皇訪中を利用した」と暴露している。まことに腹立たしい話である。
――1992年といえば、領海法が制定されていて、南沙諸島などの保有を主張し出したときでもあります。そういえば岡崎久彦大使は天皇訪中に反対してました。
●当時、天皇訪中に同行した池田維アジア局長は、後にオランダ大使を務めていた2000年に、天皇陛下がオランダを訪問された際に、「ところで私の中国訪問はよかったと思いますか」と尋ねられたとのこと。1998年の江沢民訪日の際に、宮中晩さん会で「日本は歴史問題を忘れるな」と言ったことを、気にしておられたのではないか・・・・。
――このことを池田大使はずっと秘密にしていて、退位が決まった後の2018年2月に初めてメディアに対して語ったのだそうです。ちなみに池田大使は、2016年に中央公論新社から『激動のアジア外交とともに』というオーラル・ヒストリーを出版されていますが、そっちにはこの話は出ていません。
○こうやってつなぎ合わせていくと、日本はものすごい長期戦略で中国に騙され続けていたのではないか、と思えてくる。まあ、彼らも必死だったのですかねえ。ちなみに冒頭のクイズの答えは宇野宗佑です。私はコレ(三本指)で首相を辞めました。
<6月5日>(水)
○昨日、羽生善治九段が王位戦で勝利を挙げ、通算1434勝となって大山康晴十五世名人の記録を上回りました。またひとつ、羽生さんの偉業が増えました。
○ということで、本日はいろんなメディアが取り上げているのですが、みんなピント外れに思えてなりません。確かに偉業ではあるのですが、通算最多勝などはいつか必ず来るはずの事態だったのです。将棋ファンたるもの、羽生さんのどこに感動すべきなのか。以下、私見を述べさせていただきます。
(1)通算勝数トップテン棋士の中で、勝率が7割を超えているのは羽生さんだけです(7割0分8厘)。2位の大山康晴十五世名人(1433勝)は6割4分7厘、3位の加藤一二三九段(1324勝)は5割2分9厘です。33年指し続けて勝率が7割以上! 藤井聡太七段がいくら強くても、30年後がどうなっているかは分かりませぬぞ。
(2)1970年生まれの羽生さんはまだ40代なので、このあと最低でも10年は現役を続行するはずである。仮に「ひふみん」と同じ年まで頑張った場合には、果たしてどこまで勝ち数を増やすのか、見当もつかない。
――このことの意味をもっともよく理解しているのが加藤一二三九段であって、彼は以下のようなお祝いの言葉を寄せている。ひふみん、本気だね。何しろ「心より御尊敬申し上げます」ですからね。
「このたびは公式戦通算勝利数単独1位という将棋界史上前人未到の偉業を御達成されましたことを心よりお慶び申し上げます。平成の世を常に最前線で闘い、他の誰をも寄せ付けぬ別格の御実績を残して来られましたが、令和の世にまたこうして、不断の努力、たゆまぬ研究心により、偉大なる記録を打ち立てられましたこと、心より御尊敬申し上げます」
「若手の台頭著しい将棋界にあって、この先もおひとつまたおひとつと白星を重ねられ、稀代の覇者として将棋界のさらなる隆盛、発展に寄与されますことを心より願い、また益々の御活躍を心より御祈念申しあげております」。
(3)なおかつ、ご本人はこれがただの通過点に過ぎないと思っている。昨日の1勝も、「王位戦挑戦者決定リーグ白組プレーオフ」の勝ちなので、あと2勝して王位に挑戦し、何とかタイトル戦通算100期にならないかな〜などと考えているはず。なにしろ勝負事は過去を忘れることも大事、と言っているような人ですから。
(4)昨日の対局相手は永瀬拓矢叡王(1992年生まれ)であった。永瀬は当日、午前9時35分に特別対局室に入り、下座について、お盆に飲み物を置いていた。羽生九段は午前9時47分に入ってきて、「いやいや上座に」と永瀬を上座に着くように促した。叡王なんて、出来たばかりのしょぼいタイトルではあるが、規定から行くとそうなってしまうのだ。将棋界における、なかなか美しい図ではないかと思う。
――羽生さんがタイトルをすべて失ってただの「九段」になったとき、将棋ファンは「そんなことでいいのか?」と焦ったものであるが、おそらくご本人は「これで自分はまた変化できるかもしれない」と前向きに捉えていたのではないかと拝察する。ともあれ、今回の通算最多勝という快挙は、羽生さんが下座に座っていた対局だった、というところにワシなんぞの感動ポイントがあります。
<6月6日>(木)
○今日のこの文章が面白過ぎる。
○平井文夫さんがFNN.JPで書き続けてきた「平成プロファイル 忘れられない取材」の最終回である。平成の政治家ランキングをやっているのだが、見出しだけで吹き出してしまう。誰の事だか、だいたいわかるでしょ?
●ワンフレーズポリティックスで話題の中心に
●強すぎてつまらない実力派横綱
●影の首相
●風車に立ち向かうドンキホーテ
●「見識はあるが人望なし」
●「梶山は軍人、小泉は変人、小渕は凡人」
●薄っぺらいお殿様
●フツーの田舎のお爺さん
●支持率が消費税と同じ数字に
●「悪魔にひれ伏してでも」
○いや、面白い。「小泉純一郎さんの一番の魅力は、乱暴なところだ」とか、「自民党から2度政権を奪った小沢一郎さんは良くも悪くもランキング入りさせなければならない」とか、ひどいことを言っているのだけれども、そこはかとない愛情が感じられる。政治評論というのはそういうところが大切なわけでして。
○こうしてみると、不毛と言われた平成の30年間は、意外と面白い政治家が居たものだと思う。令和はどうなるのか。とってもつまんない時代になるんじゃないかな〜という予感がしている。それこそ諸葛孔明が死んだ後の蜀の国みたいに。
○政治家というのは、基本的にけなされて育つものであって、褒められて伸びたなんて例は寡聞にして聞いたことがない。そういう意味では、優れた政治評論とか政治マンガは貴重な存在である。上手にけなさないと、面白い政治家が出てこなくなってしまうんじゃないか。だいたいアナタ、丸山某なんかを叩くにしても、もちょっと芸や工夫はないものですかねえ。
<6月9日>(日)
○このところ米中貿易戦争に関するニュースで、「中国がレアアースの禁輸を検討している」という観測が流れている。あほちゃうか。というか、どれだけ記憶容量が少ないのか。
○レアアースの禁輸という手口は、2010年に尖閣問題勃発後の日本が食らった。「お前に食わせるタンメンはねえ!」と毒づかれたのである。さあ、これでレアアースの供給は止まる。ハイブリット車も液晶テレビも作れなくなるぞ!と日本国内は大騒ぎになった。その結果がどうだったか。
○レアアースの値段は一時的に上昇したが、今ではすっかり元に戻っている。その過程で、中国は「ああ、この手は使えないのか」と学習したはずである。もしも彼らがその時のことを忘れているとしたら、思ったよりも間抜けだということになる。習近平がレアアースの産地である江西省を視察した、なんてのは思わせぶりな動き、たぶんは国内向けのアピールと解釈するべきだろう。
○なんとなれば、レアアースは皆が思っているほどレアな存在ではないのである。自動車会社などのユーザーは、それが少ない量であるから、希少物資をいい値段で買ってくれるのであって、それが本当に入ってこないとなったら本気で代替品を開発する。そうすると、何とかなってしまう。あるいは「都市鉱山」などと称して、使用済み携帯電話からレアアースを回収する、みたいな努力が行われるようになる。
○2010年の日本は大騒ぎをして、ただだか年間1000億円規模のレアアース市場に、1000億円もの総合対策予算が組まれた。あれがどういう結果を生んだのか、追跡報道されてみると面白かろう。くれぐれも「ほんの少量」必要なところが「レア」なのであって、「これがなかったら全部止まってしまう!」などということは滅多にあるものではないのであります。
○頭の中が「政治脳」になっている人は、「あのケシカラン某国を懲らしめるために、××の輸出を止めてやれ」みたいなことをおっしゃいます。そういうのはブーメラン効果になることが多いです。他山の石としなければなるまいて。
<6月10日>(月)
○少し気が早いかもしれないけど、来年のアメリカ大統領選挙に関する資料を貼っておきましょう。元ネタはこちら。
○まずは民主党の候補者がとうとう24人に達しました。とうとう2ダースです。その中にはサンダースも居ます、というダジャレはもういいのですが、こんなに大勢いてどうやってただ一人の候補者に絞り込むのでしょうか。
●Democratic Party Candidates
1 Joe Biden
Former Vice President Joe Biden (Delaware)
2 Michael Bennet
US Senator Michael Bennet (Colorado)
3 Cory Booker
US Senator Cory Booker (New Jersey)
4 Steve Bullock
Governor Steve Bullock (Montana)
5 Pete Buttigieg
South Bend Mayor Pete Buttigieg (Indiana)
6 Julian Castro
Former US Housing Secretary Julian Castro (Texas)
7 Bill de Blasio
New York City Mayor Bill de Blasio (New York)
8 John Delaney
Former Congressman John Delaney (Maryland)
9 Tulsi Gabbard
Congresswoman Tulsi Gabbard (Hawaii)
10 Kirsten Gillibrand
US Senator Kirsten Gillibrand (New York)
11 Mike Gravel
Ex-Alaska US Senator Mike Gravel (Virginia)
12 Kamala Harris
US Senator Kamala Harris (California)
13 John Hickenlooper
Former Governor John Hickenlooper (Colorado)
14 Jay Inslee
Governor Jay Inslee (Washington)
15 Amy Klobuchar
US Senator Amy Klobuchar (Minnesota)
16 Seth Moulton
Congressman Seth Moulton (Massachusetts)
17 Wayne Messam
Miramar Mayor Wayne Messam (Florida)
18 Beto O'Rourke
Former Congressman Beto O'Rourke (Texas)
19 Tim Ryan
Congressman Tim Ryan (Ohio)
20 Bernie Sanders
US Senator Bernie Sanders (Vermont)
21 Eric Swalwell
Congressman Eric Swalwell (California)
22 Elizabeth Warren
US Senator Elizabeth Warren (Massachusetts)
23 Marianne Williamson
Spiritual Lecturer Marrianne Williamson
(California)
24 Andrew Yang
Entrepreneur Andrew Yang (New York)
○2016年の大統領選挙では、共和党の16人の候補者の中からドナルド・トランプ氏が抜け出しました。しかし24人もいたら、テレビ討論会だってできません。3部リーグくらいに分けるしかありませんな。もうちょっと産児制限することはできなかったのでしょうか。
○これだけ候補者が割れてしまうと、選挙資金や選挙スタッフも割れてしまいます。希少資源が分散するわけですから、もうそれだけで不利になります。なおかつ予備選挙が長くなると、いらぬ失言も出てくるし、戦いの怨念も残る。いやもう、トランプさんとしては笑いが止まらんでしょうな。
○ついでに、選挙の日程表もご紹介しておきます。元ネタはこちら。
●2020 U.S. ELECTION CALENDAR
February 3, 2020:
Iowa - Presidential Caucuses
February 11, 2020:
New Hampshire - Presidential Primary
February 22, 2020:
Nevada - Presidential Caucuses (D)
February 29, 2020:
South Carolina - Presidential Primary (D)
March 3, 2020:
Arkansas - Presidential & State Primary
California - Presidential & State Primary
Massachusetts - Presidential Primary
Minnesota - Presidential Primary
North Carolina - Presidential & State Primary
Oklahoma - Presidential Primary
Tennessee - Presidential Primary
Texas - Presidential & State Primary
Vermont - Presidential Primary
Virginia - Presidential Primary
March 7, 2020:
Louisiana - Presidential Primary
March 10, 2020:
Hawaii - Presidential Caucuses (R)
Idaho - Presidential Primary
Michigan - Presidential Primary
Mississippi - Presidential & State Primary
Missouri - Presidential Primary
Ohio - Presidential & State Primary
March 17, 2020:
Arizona - Presidential Primary
Florida - Presidential Primary
Illinois - Presidential & State Primary
April 7, 2020:
Wisconsin - Presidential Primary
April 28, 2020:
Connecticut - Presidential Primary
Delaware - Presidential Primary
Maryland - Presidential & State Primary
Pennsylvania - Presidential & State Primary
Rhode Island - Presidential Primary
May 5, 2020:
Indiana - Presidential & State Primary
West Virginia - Presidential & State Primary
May 12, 2020:
Nebraska - Presidential & State Primary
May 19, 2020:
Kentucky - Presidential & State Primary
Oregon - Presidential & State Primary
May 26, 2020:
Washington - Presidential Caucuses (R)
June 2, 2020:
District of Columbia - Presidential & District
Primary
Montana - Presidential & State Primary
New Jersey - Presidential & State Primary
New Mexico - Presidential & State Primary
South Dakota - Presidential & State Primary
June 7, 2020:
Puerto Rico - Presidential & Island Primary
June 23, 2020:
Utah - Primary
July 13-16, 2020:
Democratic National Convention (Milwaukee, WI)
August 24-27, 2020:
Republican National Convention (Charlotte, NC)
NOVEMBER 3, 2020:
GENERAL ELECTION - NATIONWIDE
January 4, 2021:
New Congress Takes Office
January 20, 2021:
Presidential Inauguration - Washington, DC
○2月3日にアイオワ州党員集会があって、2月11日にニューハンプシャー州予備選挙があって、というところまでは例年通りですが、3月3日に大票田であるカリフォルニア州とテキサス州が開いてしまうので、ほとんどここで決着がついてしまうでしょう。わずか1か月間のスプリントレースということになります。
○短期決戦となると、先行馬が有利です。つまりジョー・バイデン元副大統領ですな。それからカリフォルニア州のカーマラ・ハリス上院議員と、テキサス州のベト・オルーク元下院議員は有利になります。とまあ、こんなことを言っていられるのは今のうちだけで、実際にヨーイドンとなったら魑魅魍魎の世界であります。すなわち一寸先は闇。ワシ自身はそういうのが嫌いではないので、この世界にズブズブに入っておるわけでありますが。
<6月11日>(火)
○明日から安倍首相がイランを訪問。国会開催中に、総理大臣が外遊というのはわが国では滅多にないことで、それは野党が「国会軽視だ!」と騒ぐから。でも、今回の場合は問題になっておらず、国会もその程度には大人なのであります。というか、平日に首相や外相の外遊を許さないという現状が世界の非常識なのですが。特に今回の場合、イラン側は6月5日にラマダンが明けたばかりだとか、金曜日はお休みだとか、いろいろ事情もありますので。
○今回のイラン訪問は、トランプ大統領の要請を受けてのこと。そしてイランは誇り高く、かつややこしい国でありまして、ロウハニ大統領の上に立つ最高指導者ハメネイ師は国外に出られないし、海外の首脳が訪問したところで会える人は限られている。日本国首相はその数少ない例外である。イランから見ても、「コイツに話せば、確実にトランプ大統領にメッセージを伝えてもらえる」と思えるのが安倍さんなわけでして。そんな人、ほかにおりませぬ。
○1年前にトランプさんが離脱してしまったJCPOAこと「イラン核合意」とは、P5こと安保理の米ロ中英仏とドイツの6カ国がイランと交渉して締結したもの。軍事力を使わずに、外交だけで核開発を止めるという珍しい試みであった。それはオバマ政権の成果のひとつなのだが、そこは話し合いだけで決めたことなので、ツッコミどころはいろいろある。イランは低濃縮ウランは生産してもいい、弾道ミサイルの開発も認めている、というのは不十分だろう、と共和党の強硬派は言う。トランプ大統領はそれに乗っかっている。
○ということで対イラン経済制裁が始まって、それが結構効いている。今年の経済成長率はマイナス6%なのだとか。せめて石油の禁輸措置を止めてくれ、というあたりがイラン側の切実な声だろう。安倍首相としては、日本は核合意には門外漢なので、JCPOAをああしろ、こうしろなんてことはたぶん言っても通らない。よしっ、俺がトランプに言うといたるわっ、任さんかいっ、という当たりが妥当な線か。
○日本がアメリカとイランの仲介が出来たら、これはスゴイことであります。ちなみに安倍さんのお父さんの晋太郎さんは、外相だった時代にイランイラク戦争を調停しようとして駄目だったという過去がある。21世紀の日本外交は、中東で力を発揮できるのか。また、その間にサウジやイスラエルとの関係を壊さないで済むのか。面白いチャレンジを見ることができますな。
<6月12日>(水)
○先日来、世間を騒がせている金融庁の報告書(いわゆる老後資金2000万円問題)について。
○おそらく当溜池通信の愛読者、あるいはモーサテの関係者などからすれば、「いったいこの報告書のどこが問題なの?」という感覚ではないかと思います。たまたま今週の週刊東洋経済では、「50歳からのお金の教科書」という特集をやっていて、その中では塚崎公義さんが以下のように書いている。マネーの世界の住人からすれば、まったく常識的な内容ですし、報告書とほぼ同じロジックです。
標準的なサラリーマン夫婦は65歳から毎月22万円の公的年金を受け取れるから、老後資金の不足額は毎月3万円である。32年間にわたって毎月3万円ずつ老後資産を取り崩すとして、葬儀費用を含めて65歳時点で必要な資金は1500万円程度であろう。少子高齢化によって年金支給額は少しずつ減っていくと思われるから、少し余裕を見て2000万円としておこう。
○とはいえ、昨日、文化放送の「くにまるジャパン極」でこの話をしたときは、「ああ、今、俺ってリスナーの反感を買っているんだろうな〜」と感じたものである(気のせいか、くにまるさんの反応も暗かったような)。でもねえ、どうしてこう世の中には年金のことになるとヒステリックになって、異常な反応を示す人が多いんだろう。
○その結果として、政治家の反応も異常なものになってしまった。あの蓮舫さんが、久々に元気になっている。そして与党は防戦一方になってしまった。麻生大臣は報告書を受け取らないなどといい出した。そんなことを言ったって、6月3日から金融庁のホームページに掲載されているんだから、今さら言っても遅いだろうに。
○可哀そうなのは金融庁である。高齢化社会においては、高齢者の資産運用のニーズが高まる。だから金融商品のラインナップを充実させ、なおかつ「かぼちゃの馬車」みたいな不心得者を支援する金融機関はキチンと罰しますから、皆さん、しっかりやってくださいね、そうでないと日本経済におカネが回りません。デフレ脱却もできませんから〜、と言いたかったのであろう。
○上記の議論のどこに間違いがあるというのだろう。仮にこんなことで遠藤長官のクビが飛ぶようなことがあれば、金融庁の仕事自体が否定されてしまうんじゃあないでしょうか。間違っているのは年金ヒステリーの方です。
○年金なんてものは、所詮は保険なんです。平均寿命よりも早く死んだ人のおカネを、平均寿命よりも長生きした人に分配する。本来はそういうものです。少なくとも世界で初めてビスマルクが作った時点では。その平均寿命が60歳から90歳に延びたら、そりゃあ個々人の取り分は少なくなりますわ。「ないものねだり」をしてはいけません。
○「年金は100年安心と言ったじゃないか!」と言って怒っている人がいる。あれは2004年の年金大改革で、マクロスライド制を入れたから「年金制度が100年安心」になったということです。つまり「この船は沈みませんよ」と言ってくれているわけで、船に乗っている人が全員、期待した通りの待遇を受けられることを保証するものではない。そりゃあ嵐に遭えば、船は積み荷を捨てますよ。船長が責任感のある人であれば、当然そうするでしょう。
○ともあれ、年金ヒステリーに火がつくことで、野党(というより旧民主党)が喜んでいるようにみえる。あの人たちにとって、年金不安をかきたてることは甘美な成功体験があるのでしょう。2009年には、それで政権をとったのですから。でも、「私たち、年金とか環境問題とか男女共同参画とか、そういうことをやりたいんです〜」という人たちに政権を任せてみたら、彼らは外交とか安全保障とか有事の危機管理がからっきしだった。危うく国がつぶれるかと思った。だから6年たっても国民は許してくれない。当たり前でしょう。
○年金の問題はこれだけ長く騒いでいて、今さらすばらしい名案が見つかるとは思われない。だったら与野党で協議して、地道にやっていくしかないではありませんか。ヒステリーが良い結果を招いたためしはありませぬ。
<6月14日>(金)
○安倍首相がイランに行っている最中に、日本のタンカーがホルムズ海峡で攻撃を受けたとの報が入り、日本の中東仲介外交はちょっぴりホロ苦デビューとなったようです。ポンペオ国務長官は「ほら見たことか。悪いのはイランだ」と言いたげだし、トランプ大統領も心なしか「すぅーっと」後ろに下がっているように見える。そして中東各国は、「ざわざわ」しながら様子を見守っている。
○タンカーを攻撃したのが何者なのか、イラン革命防衛隊の仕業なのか、サウジやイスラエルなど反イラン勢力による工作なのか、あるいは中東での騒乱を期待する勢力の謀略なのか、いろいろ観測が飛び交うところである。ただし、そもそも攻撃を受けた国華産業のタンカーはパナマ船籍で、日の丸を掲げていたわけではないし、日本人の乗船者もゼロである。襲われた船がたまたま日本企業のモノだった、ということなのかもしれない。
○安倍首相のイラン訪問は、中東情勢の緊張緩和という点ではプラマイゼロみたいなものでしょう。とはいえ、それは当たり前の話であって、たった1度の訪問によって、劇的な状況改善がもたらされるような地合いではない。2015年のイラン核合意が成立するまでに、アメリカやEUやロシアや中国の外交官たちがどれだけ飛び交ったことか。ほぼ初陣の日本外交としては、日本国首相が41年ぶりにイランを訪問し、最高指導者ハメネイ師とも会ったということが貴重な成果でしょう。
○砂漠のバザール商人との交渉は忍耐力が必要です。そういえば昔、ドラクエにこんなのがあったなあ。
「おお! わたしのともだち! おまちしておりました」
「おお お客さん とても かいもの上手」
「おお これ以上 まけると 私 おおぞんします」
「おお あなた ひどい人! 私に くびつれと いいますか?」
○拒否するたびに値段は半額になっていく。だったら最初から定価で売れよ!と言いたくなるところだが、相手は交渉を長引かせることによって、こっちの本気さを測っている。それはそれで、砂漠で生きていくための彼らの知恵なのであろう。だから一発で信用されるということはないし、一度で相手にされないということもない。時間をかけて試されている、と考えておくべきでしょう。
<6月15日>(土)
○富山市で聞いてきた噂。
○現在、「令和初の賜杯」を得た朝乃山関が富山市に帰省中である。「故郷に錦を飾る」の言葉通り、どこへ行っても大人気。明日(6/16)は市内でパレードの予定ながら、心配なのは雨。2016年のリオ五輪で金メダルをとった田知本遥(柔道女子70キロ級)と登坂絵莉(女子フリースタイル48キロ級)が、パレードを行ったときもあいにくの雨だったそうです。
――地元の北日本新聞社は、優勝が決まった翌日の5月26日(日)と賜杯授与の翌日の27日(月)の両日、「ラッピング」という手法を使って当日の朝刊を丸ごと「朝乃山優勝」の写真でくるんで届けた。ここまでやるか、とは思うけれども、ここまでやるというのが地方紙の役割かもしれません。同社がラッピングを実施するのは、2015年3月の北陸新幹線開通以来2度目のことである。
――ラッピングの見出しには「県人103年ぶりのあっぱれ」とある。これは富山県出身の横綱・太刀山峯右エ門(たちやま・みねえもん/1877-1941)以来の快挙ということ。おそらくは「立山」(たてやま)からとった名前なのでしょう。ちなみに富山県砺波市には「太刀山」という日本酒があります。
○来週21日にはアメリカでNBAのドラフト会議が行われる。ゴンザガ大学でエースを務める八村塁選手(21)に、日本人初のドラフト1位の可能性があるのだそうで、それは実現した瞬間に全国ニュースになるであろう、とのこと。八村選手は奥田小学校、奥田中学校というワシの後輩である。
――その八村選手には、2年上の馬場雄大という先輩がいて、そこにはさまざまなドラマがあるらしい。すいませんねえ、いちいち知らないことばかりで。富山県は以前はスポーツ不毛の土地だったのですが、なぜかここへ来て突然、狂い咲きのようにアスリートが輩出しています。
○富山のJ3チーム、「カターレ富山」は本日は藤枝MYFC相手に勝利。現在5位。J2への昇格はなるでしょうか?
――今月26日に同社社長に就任する山田彰弘君は、高校と予備校時代のワシの同級生なのである。もちろん赤字のチームなので、さぞかし心労は絶えないことと拝察申し上げる。さて、どうやって応援することができるのか。あれこれ考えている昨今である。
<6月16日>(日)
○このところ毎週のように日曜日は競馬。そして小刻みに負けを重ねてきたのだが、さすがに今日はお休みにした。いや、今日みたいな日も出動するようでは、ほとんど依存症なのではないか。JRAへの抗議の意味も込めて今日は「見」。それにしても、競馬がないと日曜の午後はつまらんのう。
○ご案内の通りかと思うが、競走馬の飼料に禁止薬物が入っていたという事案が発覚し、この週末は発走除外馬が大量に出てしまった。気の毒なことに、この週末から始まった函館開催では、メインレースの函館スプリントSは13頭立てのところが7頭になっている。これじゃあヤル気になりませんわ。ほら見ろ、江田照男騎乗のカイザーメランジェが逃げ切ってしまって穴をあけておる。頭数が減ったから当たりやすくなる、などと考えてはいかんのだ。
○正直なところ、この話はよく分かりません。JRAの中で起きている話なので、ちゃんと自己申告したのは立派だと思う。ほっといたら藪の中になっていただろう。とはいえ、なぜこのタイミングで発覚したのか。5月のG1シーズンの間はなんともなくて、安田記念が終わってから急に発覚した、というのは不自然ではないか。もっとも、ダービー当日にこの事件が出たら、ファンの失望はいかばかりであったか。
○なにしろJRAは独占事業であるし、競馬番組やスポーツ新聞などのメディアは皆、お世話になっちゃっているからチェック機能が働かない。監督官庁である農林水産省が介入するとも思われない。つまりガバナンスが効きにくい組織なのである。果たして、どんな形で事件を落着させることやら。
○何より競馬界にとって最大のステークホルダーである競馬ファンは、「そんなことより次のレース」が気になって仕方がないときている。だって来週は上半期の締めくくり、宝塚記念なのである。ワシも楽しみだし、今頃、タイでは馬券王先生も検討を始めているのではないかと思う。安易な幕引きは許さんぞ、といちおう言っておこう。
<6月17日>(月)
○某政治家のパーティーで、タクシー業界の方から話を聞く。面白かったのでメモ。
●タクシー業界は市場規模1.7兆円。歴史が長く、規制も厳しく、料金も決められている。経営の自由度は低い。その結果として、経常利益率が低いという問題が生じる。
――この市場規模はタクシー会社だけのものなのか、それとも「都内では4車に1車」という個人タクシーの分も含めてのことなのかは、あいにく聞き忘れました。
●最大のコストは人件費で73%を占める。「もっと給料を上げろ」とは言われるが、なかなかに難しい。
――人件費の中には、運転手さんたちの健康診断やアルコール検査といったコストも含まれている模様。
――ちなみにウーバーでは運転手の取り分が売り上げの8割で、「それが高過ぎるからあの会社は儲からない」という話を聞いたことがあります。
●ガソリン代などはコストの7%程度。それでも中東で何かあると、すぐに値上がりして経営を直撃する。ホルムズ海峡、おそるべし。
――それにしても誰の仕業なんでしょうね。安倍さんが最高指導者ハメネイ師と会っている最中に、イラン革命防衛隊がやりますかねえ。
●結局、経常利益として会社に残るのはわずかに売り上げの2%である。
――車両のコストも、思ったほどではないのですね。トヨタや日産が思いきりダンピングしてくれるのかもしれません。
●現在の悩みの種はキャッシュレス化。現在は売り上げの3割程度がキャッシュレスで、クレジットカード、デビットカード、電子マネーなどあらゆる手段に対応している、ところが手数料が高い!キャッシュレス比率が高まるとともに、タクシー会社の経常利益が削られていく。東京五輪で7割を目指すだなんて、勘弁してくれ〜!
――そうなんですよねえ、中国でQRコードが急速に普及したのは手数料がほとんどゼロだったからだそうです。その点、日本のカード手数料は高いですから。もっとも金融機関の側からすれば、「ほかにどこで儲けろというんだ〜!」というでしょうけれども。
○終わってから会場の外で捕まえたタクシーが、たまたまそのD社でありました。大手4社の中では唯一の上場企業(東証2部)、他は全部オーナー企業なんだそうです。いやいや、勉強になりました。
<6月19日>(水)
○本日は党首討論が行われたそうです。でも一部にあったように、「安倍首相が枝野代表を挑発して不信任案を出させ、一気に解散に持ち込む」という大技は不発だったようです。
○いろんな理由があるでしょうし、「皇室日程と外交日程がこれだけ立て込んでいる中で、解散までできるかよっ!」ということもあるのだとは思いますが、この週末に出た世論調査も一役買っているのではないかと思います。
○今週月曜日に出た産経新聞=FNN合同調査を見てみましょう。内閣支持率は先月からちょっぴり下げた48.4%でした(5月は50.7%¥)。なーんだ、「老後資金2000万円問題が響いてないじゃん」と思いますよね。共同通信の方でも似たような結果が出ています。内閣支持率はあんまり変わっていない。せいぜい3p減が関の山です。
○ところがですな、「この次の参議院議員選挙の比例代表で、あなたはどの政党の候補者、あるいはどの政党に投票しようと思いますか。次の中からひとつだけ選んでお知らせください」という産経=FNNの設問に対して、わずか1か月間に恐ろしい変化が起きている。
6月 | 5月 | 増減 | |
自由民主党 | 31.4% | 39.9% | ▲8.5p |
立憲民主党 | 9.2% | 9.3% | ▲0.1p |
国民民主党 | 1.6% | 2.4% | ▲0.8% |
公明党 | 6.1% | 4.5% | +1.6% |
共産党 | 4.4% | 3.9% | +0.5% |
日本維新の会 | 6.9% | 6.4% | +0.5% |
社民党 | 0.9% | 0.5% | +0.5% |
希望の党 | − | 0.3% | ▲0.3% |
その他の政党 | 8.7% | 7.0% | +1.7% |
わからない・言えない | 30.8% | 25.7% | +5.1% |
○比例代表で支持が1%落ちるということは、100万票を失うことにほぼ等しい。自民党にとって、1か月で8.5P減は厳しい結果です。こりゃあ拙いぞ、年金問題はやっぱり効いてるわ、自民党感じ悪いよね〜と思われているぞ、と反省しきりであることでしょう。
○ところが興味深いことに、旧民主党の支持が伸びたわけではない。むしろ減っている。そりゃそうだよね。年金問題に対して、有権者はかなり大人になっている。おそらくは、「どの口が言っている!」「お前らにだけは言われたくない!」という気分なのでしょう。これでは党首討論も盛り上がりを欠く。仕方ないよね。
○自民党が減らした分は、公明党と日本維新の会、「わからない・言えない」などに分散したようです。特に欧米における「トランプ支持層」は、日本ではどこが吸収しているかというと、「低所得、低学歴、右翼気質、ヤンキータイプ」の有権者は日本維新の会に流れているのではないかという気がします。例の丸山議員の問題発言「北方領土は戦争で取り返すしかないっ!」は、同党の支持率にさほどの影響を与えていない。そもそもが丸山発言の気分を共有している層が育っているのでしょう。
○左側で言うと、共産党と社民党の支持が伸びています。ただし、ワシ的に注目したいのは「その他の政党」の+1.7%である。これってたぶん、山本太郎氏の「れいわ新選組」ですな。わが国における初の「左派ポピュリスト政党」と言っていいでしょう。これに比べれば、共産党なんてのは「意識高杉君」で、あんまり共感を呼んで居る様子がない。、
○つまり「西側先進国の中で、日本政治だけが安定している」とこれまで長らく言われてきたものの、ここへ来てようやく「右派ポピュリスト」と「左派ポピュリスト」の政党が出てきた。逆に自民党と旧民主党という2大政党に逆風が吹き始めた。だからと言って、左派ポピュリストと右派ポピュリストが連立政権を組んでしまう、なんていうイタリア政治はわが国のはるか前方を突っ走っているわけで、相対的に見ればまだまだ安定の日本政治といえましょう。今年の参院選は、左右のポピュリスト政党に注目ですな。
<6月21日>(金)
○溜池通信と東洋経済オンラインの締め切りが重なる今日、午後2時半から3時にかけて、ちょこっとだけ会社の近くにあるラジオ日経へ。
○今日の後場の株式市場を伝える「マーケットプレス」の最後の部分に出て、競馬ファンならだれでも知っている小林雅巳アナと一緒に今週末の宝塚記念を語るという夢のような企画である。え、小林アナって誰のこと?と思った方は、(「世界のロードカナロア」「これがディープインパクトだ」などを聞いてみてください。小林アナ、普通に話す分には普通の会話なのだが、何かのはずみに思いきり情感がこもった「×××だ、ゴー―――ルイン!」という声の響きを伴うので、ついドキドキしてしまう。
○いや、もちろんその場には中野雷太アナもいて、ついつい世間話をしてしまうのだ。こちらは沈着冷静で正確無比なレース紹介と、ボキャブラリー豊かで的確きわまりないゴール直後のコメントが感動を呼ぶ。いや、ラジオ日経にはつくづく人間国宝のような人たちがいるのである。
○・・・などと幸福感に浸っていると、「今日は円高が進みましたが・・・」などと「本業」でもコメントを求められてしまった。いや、今日みたいな日はそれが当たり前です。でも、ちょっと夢から覚めた感覚があったかな。さて、この週末は誰の声で宝塚記念を聴くことになるのでしょうか。
<6月23日>(日)
○八村塁選手、見事にドラフト1順目でワシントン・ウィザードに指名されました。契約金は4億円で、たちまちナイキが契約。チームはワシントンDCなんですね。こりゃあ、そのうち試合を見に行きたいものであります。
○とまあ、ワシがあんまり興奮することはないのですが、自分と同じ奥田小学校、奥田中学校からこんなアスリートが出てしまうのですから、ちょっと感動します。そうでなくても富山というのは本来、アスリート不毛の地であったのです。今頃、富山市内がどれだけ興奮しているか、容易に想像できますな。
○富山市内と言えば、朝乃山関の優勝も興奮冷めやらぬところがあるのですが、こちらは富山商業高校時代の恩師の指導がよかった、てなことが言われています。八村塁君にも、「お前はNBAに行くんだ!」と言ってくれた奥田中学校のコーチがいたそうで、それで本人がバスケットに熱中したのだとか。なるほど指導者というのは重要なものであります。特に若いうちは。
○ところでこの塁君、身長は206センチでシューズのサイズは34センチ。つくづく規格外ですありますなあ。名前は正確にはRui
"Louis" Hachimuraで、ツィッタ―は"rui_8mura"なんですって。塁君はお父さんがベナン人だそうですが、それってフランス語圏なんですな。だからLouisだけど、発音はRuiとなる。
○それでも間違いなく富山のコメと水と魚で育った子なんだよなあ。ワシントンDCのチームで大きく開花されんことを祈るものです。
<6月24日>(月)
○最近驚いたことのひとつに、世界中の政治家がツイッターをやっているのは知っていたけれども、今やイランのハメネイ師までがやっているのですね。まあ、宗教家というものは、言葉を使って他人を導く仕事なのだから、それはまあ、当然のことなのかもしれません。
○ただし「言葉を発して他人を導く」ということは、そうそう誰にでもできることではなくて、凡夫がこれをやるとしばしば「炎上」してしまう。なにかカッコいいことを言おうとして、実は思ってもみないことを書いてしまい、それがついつい独り歩きして後悔することになる。SNSって、そういうことがとっても多いでしょ?
○もっと悪質な例としては、トランプさんのように(今やフォロワー数は6000万人を超えている!)を催眠術にかけてしまう人もいる。なぜ俺はイラン攻撃を逡巡したか、なんてホラ吹きに耳を貸しちゃダメですよ。だから一言一句に振り回されちゃいけない(Don't
take him literally.)というわけでありまして。あれはいつもの彼の手口なんです。
○こんな風に、「書き言葉」が膨大な量でネット空間を飛び交う時代は本来、恐るべきことといえましょう。なんとなれば、言葉というものはかならず行き過ぎるようにできている。せめて話し言葉であれば、どうとでも解釈できてしまうし、一晩寝たら忘れてしまうこともある。ところが、書き言葉は後に残る。
○その昔、宮沢賢治は「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」なんて言葉を残している。そんなことを書いちゃうもんだから、早死にしちゃった(37歳、急性肺炎)。まあ、彼は詩人だから、それで良かったのかもしれない。言葉に生きて、言葉に死ぬ職業の人だから。この「農民芸術概論綱要」は今読むとほとんど無価値ですが、「雨ニモマケズ」は今もなお輝きを保っている。
○そういう覚悟のない人たちの言葉が、ネット空間を膨大な量で飛び交う世の中である。しかも検索できちゃうもんだから、昔書いた事に対して、「あのときお前はこんなことを言ってたじゃないか!」と矛盾を指摘されたりする。当たり前じゃないですか。時間がたてば人間は変わるんだから。だから書き言葉をあんまりのさばらせちゃいけないんです。そんなことだから、現代政治は混乱するのであります。
○以前、養老孟司先生が『バカの壁』という大ベストセラーの中で、「人間は変わるけれども言葉は変わらない。だから言葉の方を信用しよう、などという馬鹿が出てくる」と喝破してくれた。それでも世にお馬鹿さんは尽きないもので、「マニフェスト政治」などというものが流行った一時期もありましたよね。木に拠りて魚を求むるの典型でありまして、政治家が信頼できないというのなら、よっぽどAIにでもやらせればいい。そうしたら、本気でAIに政治をさせようというお馬鹿が出てきかねないのが昨今の怖さである。
○くれぐれも、言葉なんぞに振り回されちゃいけないのです。え?お前が日々書き連ねているこの文章は何事なのか、ですって? もちろん日々のたわごとに過ぎません。モノ好きな方は、過去20年分を再読して矛盾点を探し出してみてください。いっぱいあることは保証しますから。
<6月26日>(水)
○トランプ大統領が私的な会話で、「日米安保条約の破棄」に言及したとの報が飛び交っている。まあねえ、1980年代以来の彼の信念ですからねえ。同じことを選挙戦の最中にも言ってたし、こっちも「ああ、またか」と思って聞き流していたけれども、ある意味、見事なくらいにブレない人ですね。
○でも、この点については、マイケル・フリン初代国家安全保障担当補佐官がキチンと説明して、「日米同盟はアメリカにとって間違いなくお得です。心配ありません!」と言ってくれてからは、鳴りを潜めていた。そりゃあまあ、1980年代の日本は海外では何もできませんでしたけど、今では有事法制あり、平和安全保障法制あり、一通りの学習を経ております。自衛隊も海外ではそれなりの実務を経ておりまして、給油とか掃海とか平和維持とか、軍事行動以外の一通りのことはできるようになっております。なんならホルムズ海峡の警護だってできますぞ。
○とまあ、その辺の説明はたぶん100回くらい聞いて、そのたびに納得するのだけれども、ときどき若き日の信念に戻ってしまうというのは老境の人間にはよくあることで、素のトランプさんが「日米は不公平だ!」と言ったというのは、そんなに不思議なことではありますまい。とはいえ、4月はワシントンで、5月は東京で安倍さんと日米首脳会談を行い、間もなく今月は大阪で会うというのに、ついでに「イランまで行ってきてくれ」とお遣いを頼んだ後の発言にしては少々不思議である。
○やっぱりこれはアレですな、日米通商協議に対する圧力のつもりなんでしょう。トランプさんは、「日本は安全保障の恩を通商で返せよな」と言いたいわけであって、今頃外務省は「ああ、また来ちゃったよ」と嘆いているんじゃないかと拝察いたします。ハイハイ、8月合意ですよね、わかっておりますって。
○それにしても、「同盟国であっても容赦はしない」というこのスタイル、まるで悪徳不動産屋さんみたいですな。これを言うと、全国の不動産業者さんに申し訳ないのでありますが、「あと一声!」で百万円余計に取ろうとしているみたいで、あんまり愉快な気にはなれません。まあ、安倍さんはちゃんとわかっていると思いますけれども。
○明日はモーサテにて、大阪G20首脳会議直前の日米関係その他についてお話しする予定です。よかったら見てやってくださいまし。
○ところで大阪のおばちゃんの中には、「トランプのおっちゃん、たこ焼き食うてんか?」とか言う人、絶対に居るだろうなあ。そしたら、ホントに食べてくれかねないのがトランプさんという人でありまして、たぶんそれだけで大阪で絶大な人気を博してしまうかもしれません。ああ、おそろしや。
<6月27日>(木)
○ホワイトハウスの記者(@JenniferJJacobs White
House reporter for Bloomberg.) がツィートした、G20におけるトランプさんの日程は下記の通り。
Trump’s G20 lineup:
June 27:
Australia’s Morrison
June 28:
8:30a, Japan’s Abe
9:15a, Abe and India’s Modi
9:35a, Modi
10:15a, Germany’s Merkel
2p, Russia’s Putin
3:30p, Brazil’s Bolsonaro
June 29:
8:15a, Saudi Arabia’s MbS
11:30a, China’s Xi
1:05p, Turkey’s Erdogan.
○今日は豪州のモリソン首相。明日は安倍、安倍とモディ(日米印)、モディ、メルケル、プーチン、ボルサナーロ、そして土曜日にサルマン皇太子、習近平、エルドアンとなる。
○8月にはフランスでG7があるので、欧州の首脳は少なめである。とりあえずメイ首相にいま会う理由はない(お気の毒)。大阪の次はソウルに飛ぶので、韓国のムンジェインもお呼びではない。カナダとメキシコはいつでも会える。てなことを考えていくと、上記のようなラインナップになるのでしょうな。
○最大の関心事は米中首脳会談だが、これを見ると1時間半しか用意してない。議論が長引いたら、エルドアンを待たせるのか。あるいは昼飯はどうするんだろう。移動時間もあるのだし、ちょっと不安を感じさせるタイムテーブルである。
○とはいえ、アメリカは現在イランと事を構えている最中なので、サウジとトルコは外すわけにはいかない。こうしてみると、アメリカはいろんな問題を抱えているわけで、中国だけに専念するわけにもいかない。
○同じく1時間半を割いているのはロシア。これも「会うこと自体が物議を醸す」相手であるが、米ロ間にもさまざまな問題がある。さて、トランプ劇場大阪編はどんなドラマを生み出すのだろうか。
○ところでアメリカ国内では民主党の第1回テレビ討論会が行われた。10人の候補者に対して、「アメリカが直面する最大の地政学リスクを一言で述べよ」という質問が発せられた。いい質問ですよね。10人の答えは以下の通り。
What they said:
1.Former Rep. John Delaney: "The biggest
challenge is China. The biggest geopolitical threat remains nuclear weapons."
2.Washington Gov. Jay Inslee: "The biggest
threat to the security of the United States is Donald Trump. No question about it."
3.Rep. Tulsi Gabbard: "The greatest threat
we face is the fact that we are at greater risk of nuclear war today than ever before in history."
4.Sen. Amy Klobuchar: "Economic threat: China. But our major threat right now is what's going
on in the Mideast with Iran."
5.Former Rep. Beto O'Rourke: "Our
existential threat is climate
change."
6.Sen. Elizabeth Warren: "Climate change."
7.Sen. Cory Booker: "Nuclear proliferation and climate
change."
8.Former HUD Secretary Julian Castro: "China and climate
change."
9.Rep. Tim Ryan: "China without a question. They are wiping us around
the world economically."
10.NYC Mayor Bill de Blasio: "Russia because they are trying to undermine our
democracy and they are doing a damn good job of it and we need to
stop them."
○「中国」と「気候変動」が2大ターゲット。そして「核拡散」。あとは「ロシア」と「イラン」、そして「ドナルド・トランプ」という答えが一番受けていた。この辺が今の民主党支持者の気分でありましょうか。
<6月28日>(金)
○今日から大阪でG20サミットが始まりましたが、多くの人の関心事は「そんなことより、明日の米中首脳会談はどうなる?」でしょう。決裂ともなれば、目も当てられません。
○ただし本日会った某チャイナウォッチャー曰く、「こんなこと、絶対に中国側は言わないと思いますが、『米中が大阪で合意!』なんてことは言われたくないはずですよ」。 極端な話、「ブエノスアイレス合意」なら許せるけれども、「大阪合意」と言われたんじゃメンツが立たない、のだそうです。なんなんじゃそれは。
○もうひとつ。最近教わったのですが、環球時報の編集長である胡錫進氏が英語でツィッタ―をしている。いくら官製メディアの長だとは言え、完全な言論の自由があるとは思われないので、おそらくは常務委員のしかるべき人物の庇護を得て、共産党の本音を対外的に発信する係を担当しているのではないかと。その胡錫進氏はここ数日、こんな風にネガティブな物言いに終始している。
Hu Xijin 胡錫進
6月28日
Chinese from senior officials to ordinary people are increasingly
believing since the trade war that hurts the economy can't
persist under US political system, as long as China insists, the
US will back down eventually. Hardline policy has had the upper
hand in China.
The US has threatened China for so long, has it worked? Whether
China-US summit can yield positive result depends on whether
President Trump will adjust maximum pressure to respect of
Beijing's reasonable concerns. I want to tell American friends
that China takes it seriously.
6月27日
Two days before meeting President Xi, @realDonaldTrump claimed to
have Plan B and threatened new tariffs. This is a very unfriendly
move and will have a negative impact for sure.
6月26日
Regarding the China-US summit, only two things are certain to
me:1,The summit will be held. 2,China will stick firm to its core
interests no matter what is the result. In the future China will
focus more on doing its own things well. This principle won't
change anymore.
○こりゃあ、明日は成果ゼロになるのかも。嫌な予感がしております。
<6月29日>(土)
○突然思いたって柏シアターにて『RBG』を見る。それにしても、「最強の85歳」という副題はいかがなものか。そこが大事なところかよ、と突っ込んでみたい。もっとも今の時代においては、彼女を「高齢者の星」と見る人もいるんだろうな。
○地方都市の名画座みたいな映画館なので、どうせガラガラだろうと思って上映時間ぎりぎりに入ってみたら、思ったよりも客が入っている。なんだ、あんたらルース・ベイダー・ギンズバーグのことに関心があるのか。入っているお客の年代もバラバラ。ちなみに普通にRBGといえば、テレビの三原色(赤青緑)のことをいいます。
○それにしても不思議な人生だと思います。まだアメリカが男社会の時代に大学に進み、弁護士資格を取る。1970年代には男女同権のために戦って、1993年にクリントン大統領の指名で最高裁判事へ。それが現在では、保守化するアメリカ社会におけるリベラル派のヒーロー。世の中ってこんなにも変わってしまうのだから、つくづく人もどんどん変わらなければならないものなのですね。、
○ところでリベラル派はとかく3文字のヒーローをつくるのですな。FDR→JFK→LBJ→RBG、そして今はAOCことアレクサンドリア・オカシオ=コルテス。ちなみにヒラリーは一時期、HRCと呼ばれていたけれども、あんまり定着しなかった。逆に共和党系では、この手の「3文字ヒーロー」が思い浮かばない。なぜなんでしょうか?
<6月30日>(日)
○トランプ劇場の法則。「大ネタをぶち上げた後は、すぐ次のネタを出す」。大阪での米中首脳会談の興奮が冷めやらぬ後、すぐに北朝鮮カードを繰り出す。ツイッターで会談を呼びかけた時点では、ダメもとの気分だったのかもしれませんが、「板門店で金正恩と再会」という次のドラマを見せてくれました。
○昨年もそうでした。6月8-9日にカナダのシャルルポワG7サミットで大暴れし(メルケル首相とにらみ合いの写真をご記憶のことと存じます)、すぐにシンガポールに飛んで6月12日に第1回の米朝首脳会談、そして6月15日に対中制裁関税の第一弾500億ドルをぶち上げている。
○こんな風にドラマを次々と展開していくことで、注目度がますます上がっていくわけで、これはトランプさんの常とう手段と言っていいでしょう。問題はこれで国内支持率がどう動くか。アメリカ国内は先週後半は民主党の第1回テレビ討論会で20人の候補者が初陣を果たし、それはそれなりに注目されていましたからね。
○問題はこんな風に劇場型政治を続けていくと、周囲が振り回されていく。米中会談は明らかに中国側が多くのモノを得た。米朝の非核化交渉も、生煮えで始まってすぐに行き詰るでしょう。とまあ、こんな風にだんだん舞台裏が見えてきた。トランプさん、ひょっとしてまた次のドラマを用意している?
編集者敬白
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by Tatsuhiko Yoshizaki