●かんべえの不規則発言



2025年8月






<8月1日>(金)

〇本日は日本貿易会ゼミナール特別企画「商社エコノミストに聴く」へ。7社の代表が勢揃い。何と全員が去年と同じメンバーではありませぬか。今年のテーマは、「トランプ2.0における商社経営のリスクとチャンス」でありました。

〇考えてみたら、「商社エコノミスト」とは恵まれた人種である。官庁エコノミストや銀行および証券系エコノミストに比べれば、比類のない自由度を満喫している。「スポンサーの悪口は言っちゃダメ」みたいな制約もほとんどない。

〇何よりすごいのは、テーマを自分で設定できてしまうのである。ワシが「溜池通信」でアメリカ政治を取り上げているのは、別に会社に命令されたからではない。25年前から自分で勝手にやっていることである。理由は単に好きだったから。これで誰からも怒られないのだから、こういう気ままさは商社業界ならではの奇跡と言っていいかもしれない。

〇時は流れ、今の時代、商社系シンクタンクはどこも入れ替わりが激しくて、他業界からの参入組が増えている。そうすると、お行儀のいいタイプがだんだん増えてくる。自分の専門分野をどんどん狭く設定しようとする。そんなことしてたら、自分の伸びしろを狭めてしまうんじゃないかと、おじさん世代としては心配になってくる。

〇この業界はね、もっとやんちゃでいいんですよ。元々がそういう世界だったんだから。誰かに叱られたら、こんな風に言い返せばいい。「だって、かんべえさんだって、やってるじゃないですか」


<8月3日>(日)

〇8月1日夜の米雇用統計は、過去にさかのぼっての修正が「いくらなんでもあんまりだろ」のレベルでありましたな。「担当者はクビだ!」とお怒りになる大統領はいかがなものかとは思いますが、米労働省、こんな仕事のやり方じゃマズいぞ、とはワシでも思う。いちおう重要指標なんだからさあ。

〇しかるに経済統計が政治化されてしまうのでは、いったい何を信じていいのか分からない。一方で雇用の悪化が明確になったからには、9月の利下げ確率は上昇したことになる。もっともFOMCも理事がお辞めになったりして、どうも因果を言い含められてのことらしい。金融政策の政治化も近いということである。

〇かくしてNY株価の下げも強烈なものでした。ダウ平均は542ドル安。うーむ、明日の日本市場も下げそうですなあ。為替も2円程度円高に振れました。先週の金融政策決定会合で、「日銀はやっぱりハト派だ」と思われたところが修正されました。

〇「もうはまだなり、まだはもうなり」と申します。アメリカ経済は、「まだ大丈夫」と言っていいと思います。関税もあるけど、減税もあるのだし。しかるに今後は、どこかの時点で「もう危ないです」と告げなければならなくなる公算が大である。どこでそういうタイミングが来るのか。何が引き金を引くのか。難しいですなあ。

〇「令和のブラックマンデー」があったのは昨年の8月5日。あのときは日経平均が1日で12.4%も下げました。でも後から考えれば、絶好の買い場となりました。さあ、明日はどっちでしょう。


<8月4日>(月)

〇米雇用統計について、データの申し子、ネイト・シルバー氏は早速、こんなことを書いております。


●Trump's jobs data denialism won't fool anyone (トランプの雇用統計否定論は誰にも通用しない)


〇さすがはデータ・キッズ、「米政府の経済データは比較的信用できる」「雇用統計のデータが修正されるのはよくあること」「今回の変更も、歴史的に見ればOutlier(外れ値)であるとは言い難い」などと論じております。やっぱりそういうことなのでしょうね。

〇今日の日経平均は一時は4万円台割れとなりましたが、引けにかけて下げ渋って結局、4万円台で終えました。国内投資家も、「ここは買い時」と見なしているような感じです。面白いですねえ。


<8月5日>(火)

〇暦の上では明後日で「立秋」だそうですが、なんなんですか、この暑さは。勘弁してほしい。国内最高気温は41.8度Cですか、そうですか。

〇30度C台前半と後半では大変な違いがあることはよくわかった。一日の疲れ方が違うからね。たまに31度くらいだとホッとする。でも40度C台の試練はご勘弁くださいまし。

〇ともあれ、8月はまだ始まったばかり。この先の長さを思うと、まことに思いやられます。お盆はしっかり休みたいですなあ。

〇「8月ジャーナリズム」という言葉があって、やたらと「戦争モノ」の番組が増える。ワシはそういうのが好きじゃないのであるが、NHK「映像の世紀特別編・ヨーロッパ2077日の地獄」はまことに優れた作品だと思う。カラー映像は迫力満点だし、糸井羊司キャスターの読みも正確ですばらしい。

〇こういうのがあるから、NHKの受信料は見合う、と思うものである。


<8月6日>(水)

〇今週の金曜日には自民党の両院議員総会が開かれます。どういうことになるのか、たぶん石破総裁に辞任を求める声がたくさん出るのでしょう。

〇とはいえ、相手は「令和の三木武夫」。おそらくは驚異の粘り腰を発揮するのだろうと思います。それに元来、本人が辞めると言い出さない限り、日本の首相を引きずり下ろすことは至難の業なのです。ついでに言えば、石破降ろしを仕掛ける側にも、今ひとつ「徳」のようなものが足りなくて、加勢が足りないという感じがいたします。

〇それでは少し見方を変えて、「過去にどういうときに自民党の総理・総裁は白旗を掲げてきたか」を思い出してみましょう。直近の3代はこんな感じです。


* 2024年8月14日(岸田文雄首相)→裏金問題で引責し、総裁再任を求めないという「プランB」を発動。

* 2021年9月3日(菅義偉首相)→総裁選への不出馬宣言。「二階幹事長斬り」で矢折れ刀尽きたか。

* 2020年8月28日(安倍晋三首相)→コロナ下、健康状態の悪化で辞任の記者会見。


さらにもう少し前を振り返ると、こんな時期もありました。


* 2008年9月1日(福田康夫首相)→解散総選挙を嫌って、「防災の日」に唐突な辞任宣言。

* 2007年9月12日(安倍晋三首相)→体調悪化で突然の辞任。

* 2006年9月26日(小泉純一郎首相)→総裁任期満了で悠々自適の引退。


〇総理大臣が身を引くのは、見事に全部、8月中旬から9月下旬にかけてなんですよね。日本政治というのは、どうもこの時期に「ミシン目」のようなものがあって、総理が辞任するタイミングが集中している。

〇実際に8月上旬は広島、長崎と原爆投下の記念日があり、8月15日には終戦記念日がある。どんなに嫌われている首相でも、このタイミングに不在というわけにはいかん、という事情があるのでしょう。「政治とは日程也」の典型みたいな感じです。

〇ということで、石破さんも10月までのどこかのタイミングで身を引くんだろうと思います。三木武夫は衆議院の任期満了まで粘りましたけどね。


<8月7日>(木)

〇今宵はWBSに出演。今日は相互関税スタート+明日は両院議員総会、というくらいはわかっていたのだが、今日は「F-35Bが宮崎に初配備」というニュースがあったのね。

〇わが国初のF-35B配備であります(F-35Aはもう40機くらいある)。これを護衛艦いずもに載せると、そのまま空母になる。いやあ、『空母いぶき』の世界がとうとう実現するのですね。ちなみにZoom打ち合わせの際に、竹崎キャスターが「新田原基地」を正しく読めなかったことは、全然恥ずかしくないと思います(にゅうたばる、ですからねえ)。

〇思わずチャットGPTと長話をしてしまう。以下のようなコメントに、思わずうんうん唸ってしまうではないか。


*馬毛島+新田原+いずも型護衛艦+F-35Bという構成で、日本はこれまでにない「海空の前方展開能力」を獲得しつつあります。

*要するに、「相手に躊躇を与える力」=戦略的ハリネズミ効果としての価値はあるが、「戦局を変える航空打撃力」には、2027年時点では到達しないという評価です。

*マンガ『空母いぶき』が描いた「空自出身の艦長」構想は、決してフィクションだけではなく、実際の自衛隊と米軍の制度的・戦術的な関係性をよく反映したリアリズムに基づいています。

*この先、「いぶき」的な艦隊運用が本当に定着するかどうか、統合戦力としてのFー35Bがどれほど機能するかが日本の安全保障の行方を大きく左右します。


〇フィクションが未来を描き、現実がその道をなぞる。今日のF-35B到着は、その境界線を越えた歴史的な日であったかもしれません。


<8月8日>(金)

〇ほんの少し前まで、農水族の読み筋は、「これからは人口減少社会であり、コメ離れが進むわが国では、ほっとけば必ずコメは余る」であったそうである。だからこその減反政策であり、転作の奨励などによる供給量のコントロールであった。安いコメを大量に作ろうとする大規模農家は鼻つまみ者であった。

〇それが去年の夏から突然、コメが不足するようになった。当惑した農水省は、「これは流通のどこかに目詰まりがあるせいです!」と必死に説明してきた。けれども、1年もたつと真相がわかってくる。やっぱり問題は供給量が足りてないことであった。今日になってようやく認めたようであります。


●農水省「コメ足りている」を謝罪 自民部会で誤り認める


〇かくしてこれから、わが国農政のコペルニクス的転換が始まるのであろう。そうでないとマズいですよね。以前から言っていることですが、まず農林水産省という名前がよろしくない。いかにも農家の子弟たちが集まって、「農家が農業をする権利を守るぞ!」という役所みたいじゃないですか。名前を食糧省にすれば、少しは消費者の方を向いてくれるんじゃないだろうか。

〇ここから先はワシの勝手な妄想だが、悪いのはこの国に根深く沁み込んでいる「平等主義」だと思う。仮に農水省が、「コメ作りはこれから北海道と東北、北陸地方の農家さんにやってもらうことにします。その上で規模を拡大します。西日本の農家の皆さんは、コメ作りをあきらめてください」という方針を打ち出せていたら、ずいぶんと話は違っていただろうと思う。

〇ところが平等意識が根強いこの国では、こういう理屈が通じない。東日本でも西日本でも、大規模農業会社でも小規模農家でも、皆が等しくコメ作りができなければいけない。消費者の側も心得ていて、なるべくコメは近県で作られたものを買うようにしている。比較優位の発想など存在しない。そもそも最初から市場メカニズムなど働くはずがない土壌なのです。

〇この平等意識が続く限り、合理的な農政はできないでしょうな。まあ、農業政策というものは、どこの国でも不合理なものであるらしいですが。


<8月10日>(日)

〇このところ、日曜日ごとに中山競馬場のパークウインズに通って夏競馬を楽しんでいる。さすがにこの時期、指定席を買う暇人はよほどの好き者ばかりとみえて、簡単に予約は取れるし、帰りの電車も混まないのが好ましい。ところで、今日のお隣さん、先週も同じ場所に居たような気がする。しかるにお互いにちょっと気まずい感じもある。

〇こんな風に、勝負に没頭するときは危険なのである。案の定、ハコテンになるまで負け続けてしまう。この夏、北九州記念と関谷記念とアイビスSDを取っているので、内心期するところはあったのだが、CBC賞もレパードステークスもかすりもしない。ちなみにオバゼキ先生の予想は当たっているではないか。悪いのはきっと雨のせいだ。そういうことにしておこう。

〇まあ、こんな風に熱くなれるというのが、博打の楽しみというものでありまして、負けて悔しくなくなったら人生終わりです。来週の札幌記念はきっと勝つぞ。その前に、東洋経済オンラインの予想も当てなきゃ、と心に期するのであった。

〇この週末にグラスワンダーが逝く。この人の追悼文が素晴らしい。グラスワンダーが有馬記念を連破した頃、ワシはまだ「有馬の時だけ馬券を買う」ファンであったのでした。それがいつしかズブズブになりまして。お陰でいっぱいの思い出を抱えて今も生きております。


●グラスワンダーの思い出。



<8月11日>(月)

〇今日は雨。九州方面はエライことになっている模様。関東地方は少し凌ぎやすくなったのはありがたいが、お出かけ日和ではない。まあ、この雨が全国の稲作に貢献してくれれば良しとすべきか。

〇ということで、締め切りはまだ先なのだが、地元・北日本新聞さんの原稿をせっせと書いていたら、その間に未来富山高校の甲子園が終わってしまった。不覚であった。しかしまあ、通信学校で生徒数25人、うち23人が野球部員、富山県内出身者は1人だけって、根本的に無理のあるフォーマットだったのではないだろうか。

〇夏の甲子園は、だんだん見ているのがツラい祭典になりつつある。もともとが不条理な世界であった上に、SNS世論とやらが事態を拡大してしまう。水に落ちた犬を叩きたい人たちは、世の中には少なくないようなので。

〇高校生って、「さわやか」でもなければ、「散って悔いなし」でもない。ましてアスリートなんだから、そりゃあドロドロした世界があるのは当たり前でしょ。加えて高野連とか朝日新聞社とかがキレイな組織であるわけもなく。お前ら、今までだってそれを百も承知で甲子園を見てきたんじゃなかったのかと。

〇こんな風に「砂社会」化していくわが国風土が忌まわしく感じられる。せめて雨水を吸わせて、もう少し湿り気を持ってもらえればと思う次第。


<8月12日>(火)

〇今朝はお盆だからと午前7時くらいに起き出してきたのだが、あ、そうか、今日は「モーサテ」をやっている日であった。池谷亨さん、大槻那奈さん、今朝はゴメンナサイ。

〇そうしたら今日は株価が上がるあがる。日経平均は史上最高値を更新しました。TOPIXも最高値です。いやあ、すごいなあ。個人投資家たるかんべえ、本日は少しだけ株を売りました。いや、別にこの人の意見に従ったわけじゃないんですけどね。高値を売って安値を買うのが、投資のセオリーだと思いますので。

〇なんで株が買われているかと言うと、要はTACOトレード、「トランプ関税、やっぱり怖いことないじゃん!」ということだと思います。赤沢さんがラトちゃん、ベッちゃんとネゴしてくれたお陰で、相互関税は後からちゃんと訂正してもらえるみたいだし。

〇それから分野別関税でいちばん大事な自動車関税は、EUや韓国と同じ条件だし。ライバル企業と同じ条件であれば、別に関税引き下げを急いでもらう必要はないのです。今日はトヨタ自動車の株価が3%も上げました。あの会社、トランプ関税を機に、「世界第一位の座」を足固めしちゃうんじゃないでしょうか。

〇もうひとつ、考えられるのは自民党総裁選の前倒しが避けられない様子なので、市場の反応として「変化は買い」になっている可能性がある。昨日朝の「飯田浩司OK!Cozy Up!」に平井文夫さんが出ていて、いろいろ聞き捨てならないことを言っているんですよね。

〇いわく、「石破さんは臨時の総裁選になった時に、20人の推薦人を集められないのではないか」。慌てて調べてみましたが、昨年の自民党総裁選で石破さんを推薦した20人の国会議員のうち、実に5人が落選して1人が引退しているのです。この分の穴埋めって、できるのだろうか?とりあえずムネオさんは推薦人になってくれそうだけど・・・。

〇もっともそれを言い出すと、高市早苗さんもダメージは大きいのでありますが。お盆の季節、静かな政局が広がっているようです。


<8月13日>(水)

〇本日は富山にてササっと墓参りなどを済ませる。

〇霊園に行く途中の両脇に広がる水田は、見事な実りを見せている。この分であれば、どうやら今年の稲作は悪くないらしい。いや、あくまでも富山市内だけの話でありますが。

〇この辺りは川の水量が豊富なので、雨が少なくても大丈夫なんだそうです。雪解け水が豊富なものですから。だから全国的な稲作がどうかはわからない。今年の夏はとにかく、暑過ぎますからねえ。

〇まだまだ気の抜けない夏真っ盛り。この先も台風やら線状降水帯やらいろいろありそうです。実りの秋を迎えられますように。


<8月15日>(金)

〇今朝発表の4−6月期GDP速報値は、実質で0.3%のプラス成長。年率換算では+1.0%。これで5四半期連続のプラス成長です。外需主導型とは言うものの、在庫投資が大きめのマイナス(▲0.3%)だったことを考えれば、中身はそんなに悪くない。在庫が減ったということは、「相互関税が上がる前に」という駆け込み輸出があったのかもしれませんな。

〇実額ベースで言うと、実質GDPは563.0兆円。コロナ前のピーク時の557.7兆円(2019年7‐9月期)をハッキリ上回ってきました。「ようやく」という気もしますがね。この間、名目GDPは633.3兆円(前期比1.3%増、年率換算では+5.1%)と相変わらずの強さであります。

〇ということで、本日は盛大に株が上げました。日経平均は最高値を更新です。金融株が上げている、というのが面白い。これは市場が、「日銀さんは、どうぞ遠慮なく金利を上げてください」と言っているということですね。アメリカはおそらく9月から利下げ。日本は一番早ければ10月に利上げ。だったら、もう少し円高になっても悪くはないですよね。

〇本日、不肖かんべえはパスポートの更新に行ってきました。最近の手続きは昔に比べると楽ですよ。印紙代がちょっとかかりますが、最近のパスポートは浮世絵の透かしが入っていたりしてお茶目です。パスポートホルダーが日本人6人中1人しか居ないというのは、少々問題ではありますまいか。

〇やはり、もちょっと円高にしなければいけません。「安過ぎる日本」を是正するためにも、その方がいいのではないでしょうか。


<8月16日>(土)

〇米ロ首脳会談、鳴り物入りで一時はどうなることかと思われましたが、だいたい衆目の一致する通りの結末となったようです。NYT紙がざっくりこんな風にまとめています。


1.両首脳は合意を明らかにしなかった。

――共同記者会見がアッサリと終わったところを見ても、たいしたことは決まっていないようだ。

2.プーチン氏がポイントを稼いだ。

――外交的孤立から復帰し、たいした譲歩もせずに去っていった。

3.それでもトランプ氏はプーチン氏に敬意を表した。

――米国内で行われた会談なのに、共同記者会見ではプーチン氏が先に発言した。

4.もっともトランプ氏にとっては手ぶらで終わったわけではない。

――「2016年の選挙へのロシアの介入はなかった」「トランプ氏が大統領であれば戦争は起きていない」と言ってもらえた(支持者向けアピールはできた)。

5.トランプ氏はロシアに行きたいらしい。

――2013年にオバマ大統領がG20でサンクトペテルブルクを訪れ、トランプ氏もミスユニバースコンテストでモスクワを訪れていたのが最後だ。

6.ゼレンスキーは傍観者となった。

――他の人と同様にテレビで見るしかなかった。


〇要するに、トランプ大統領の和平仲介工作は「空回り」したということでしょう。まあ、そうなりますわなあ。と、ここまでのところはサプライズなし。ロシアにうまく時間稼ぎをされてしまい、鳴り物入りの二次制裁もどうなるのかよくわからない。トランプさんはしみじみプーチン氏に勝てませんわなあ。

〇もっともここに至るまで、欧州諸国とウクライナは気が気ではなかっただろう。「大事なことは大国同士で決めるのだ」といわんばかりの19世紀的外交を見せつけられた感がある。同じことを台湾でやられた日にはどうすりゃいいんでしょう。ここから先は、中国の動きが気になるところです。


<8月17日>(日)

〇お盆には死者の魂が帰ってくるそうですが、これを読んですごく懐かしかったです(AERAデジタル)。


山崎元さんの配偶者【初登場】「スポンサーに嫌われ講演が流れることは頻繁にありました」前編/新NISA応援


〈お盆に学ぶ〉「山崎元の遺産は全世界株式VT1000口と…」相続税はいくら? 山崎元さん妻が初登場・後編/新NISA応援


〇つい先週も上海馬券王先生と昼飲みしながら、「山崎元さんとぐっちーさん」の話で盛り上がったのでありました。もちろん、こんなところでは書けない話ばっかりでありました。

〇ちなみにオバゼキ先生と不肖かんべえは、今でも毎週、書き続けておりますので、そこはどうぞよろしく。今日の札幌記念はトップナイフが来ました。わがヴェローチェエラは5着でありました。無念。


<8月18〜19日>(月〜火)

〇箱根で遊んでまいりました。「いまさら箱根か?」などと言うなかれ。首都圏におけるテッパンの観光地&保養地ですから、見るべきものはいっぱいあるのです。

〇アート関係では「岡田美術館」とか「ポーラ美術館」、「箱根彫刻の森美術館」などを見てきました。が、いちばん面白かったのはこれでした。


●箱根駅伝ミュージアム


〇感動の名場面が次々に思い浮かびます。以下は箱根駅伝に関するちょっとしたトリビアです。


*箱根駅伝は「長距離選手を育てたい」という金栗四三の提唱で始まった。

*早稲田の瀬古利彦は「花の2区」を4回走り、成績は11位、2位、1位、1位だった。

*後に高橋尚子や有森裕子を育てた名伯楽、小出義雄は順天堂大で箱根を走っている。

*戦時中には靖国神社がスタート地点になったことがある。

*テレビ放送が始まったのは1987年からと意外と遅く、それは山間から電波を送るという技術上の問題が大きかったから。

*政治家の河野一郎、謙三兄弟は、早稲田大学で箱根駅伝を走り、総合優勝も果たしている(河野洋平さんが提供した証拠写真が展示されています)


〇ちょっと気になったので、ふもとの小田原市(かまぼこの看板があるところ)からゴールとなる芦ノ湖までをクルマで走ってみました。国道一号線というのはほぼ「旧東海道」と同じルートを走っているわけですが、箱根駅伝の「5区」はとんでもない過酷なルートであることを実感しました。いや、逆に「6区」も途方もないと言えますな。よくまあ、こんな酷い道を若人に走らせているものだと。

〇「山の神」して、鮮烈な印象を残した東洋大学の柏原竜二は、2009年から5区を連続4回走って、成績は「区間新」「区間新」「区間賞」「区間新」でした。いやあ、もうそんなに古い話になりましたか。箱根路はやっぱり深いのです。


<8月20日>(水)

〇いや、しかしこんなに暑いと文字通り脳が溶けますな。通勤電車、とっても暑いです。

〇夏場は町内会の防犯活動も始まっていて、週末は見回りをいたします。夕刻に汗だくになってから、集会場にて防犯部がビールで一杯と行くわけでありますが、このビールがとても冷えていて旨いのである。で、思わずこんな会話がありました。


「いやあ、ビールが冷えていて旨い。町内会の集会所の冷蔵庫は性能がいいですなあ」

「いや、性能じゃないです。ここは昼間、誰も冷蔵庫を開けませんから」


〇そうなのだ。ウチの冷蔵庫のビールが冷えていないのは、しょっちゅう開け閉めをするからである。そうなのだ。犯人はワシ自身であったのだ。冷蔵庫は意味もなく開けたりしちゃいかんのである。

〇こんなことは初歩の初歩。でも、暑さで脳がウニみたいになっていると、人は基本的なことがわからなくなってしまうのである。ご用心召されよ。


<8月21日>(木)

〇自由民主党のHPで赤沢大臣のインタビュー記事が出ております。いわゆる「お手盛り」記事ではありますが、読んでみるとなかなかに味わい深いものがあります。


●「関税より投資」を貫き 「針の穴を通す」合意得た

●ネゴシエーター赤沢大臣に直撃インタビュー(動画)


〇この記事の中で、不肖かんべえがバカ受けしてしまった部分があります。これはインタビュアーの功績というべきでしょう。編集部グッジョブ!と申し上げたい。


Q:SNSでは「米側は消費税の廃止を求めている」というのもあります。

A:結論から申し上げれば、9回にわたる交渉を通じてトランプ大統領と交渉を担当する3人の閣僚から消費税について指摘があったことは一度もありません。米国からの輸入品に対する関税を下げることは、米国製品が日本国内で競争力を増すことにつながりますが、消費税は日本国内の全ての製品にかかるものです。その税率を下げても、米国製品の競争力が増すことにはつながりませんし、消費税が非関税障壁という指摘は的外れです。


〇なぜかSNS上には、「トランプさんが日本の消費税を、非関税障壁として排除してくれる」と主張する阿呆な人たちが居るのですよね。んなわきゃ、ないっしょ〜が。トランプ政権はそこまでお馬鹿さんではありませぬ。

〇「合意文書がない」批判もよく聞きますけど、たぶん文書作成にこだわっていたら、こんなに早い日米合意はなかったでしょう。日米合意がなかったら、それを「雛型」としたEUや韓国との合意もなかったことになる。ここは日本外交の力を正当に評価すべきではないかと思いますぞ。


<8月22日>(金)

言うまいと 思えど今日の 暑さかな。


〇まあ、仕方ないですわな。これが日本の夏のニューノーマルということで、受け入れるしかないのでありましょう。

〇ところで不肖かんべえは、明日から北海道に行くのです。え?「お前はまだ遊ぶのか」ですって? 違うんですよ。フィールドワークを通じて、貴重な経験値を蓄えに行くのです。まあ、その中身は限りなく「遊民経済学」の範疇になってしまうのですけれども。

〇そこで前日になって、この週末の北海道の天候をチェックしてみた。どうやら今日、明日の天気は雨であるらしい。最高気温もいいところ30度スレスレくらいなんですって。ああ、ホッとする。30度台後半の首都圏よ、さようなら〜。

〇なにより夏場の北海道がいいところは、昼間は暑くても、夜になるとちゃんと涼しくなってくれるのです。身体がとっても楽になるのです。ひとつ間違えれば体調管理に失敗しますけど、それにしたって冷房が要らない時間帯があるのはすばらしい。

〇ということで、またまた遊びに出かけてしまいます。月曜日に戻ってまいります。


<8月23日>(土)

〇今話題の場所、ニセコに来ているのである。新千歳空港からクルマで2時間程度。昨日の雨のせいでやや空気は湿り気を帯びているけれども、気温は30度をちょっと下回るくらい。関東の皆さん、私だけそんなことでどうもすいません。それから上の方は雲で隠れておりますが、羊蹄山はなるほど見事です。

〇ニセコは基本的に冬にスキーをしに来るところであって、夏場はシーズンオフである。お店も閉店しているところが多い。外国人比率はそれほど高くはない。新しく建ったと思しき建物がいっぱいあって、一軒家であったりアパートであったりするのだが、その主目的は別荘であるらしい。不動産屋さんの広告(英語で書かれている)を見ると、ビックリするくらい高いお値段で取引されている。

〇どれ、お昼でも、ということで周囲のお店を冷やかすと、「1万2000円の海鮮丼」の看板を発見。噂は本当であった。もちろんそんな店に入るはずもなく、1700円のラーメンで手を打つのである。ちなみに美味でありました。ちなみに宿泊場所は雪ニセコといいます。

〇今回の旅行はオバゼキ先生、編集F氏という東洋経済オンラインのチームに加え、スポーツジャーナリストのY氏という四人組である。こんな4人が集まったら、それはもう競馬の話になるに決まっているわけで、ビールを飲み、スパークリングワインを開け、最後はコンビニで買ってきた地元のワインを部屋で頂戴しながら、延々と談義が続いてしまうのである。

〇ところで北海道民の心のふるさと、セイコーマートを覗いてみたら、ちゃんと明日の分の競馬新聞を売っていた。これは大いに多とすべきところで、昨年訪れた函館の温泉街は当日の朝にならないと新聞が来なかった。ということで、いつもの「優馬」を買って、明日のキーンランドカップの予習も少しだけするのである。

〇どうでもいいことだが、コンビニで一本数万円のドンペリやらモエちゃんやらを売っているのは、日本広しと言えどもここニセコだけであろう。一方では500円前後のワインも売っている。格差社会どころではありませぬな。価値紊乱の社会が到来しております。

〇たまたまであるが、本日はご当地では「ひらふ祭り」というものをやっている。地元商店街の手作り感満載の出店があって、コンサートもやっている。しかも夜になると花火も打ちあがる。そして幸いなことに、午後8時を過ぎると急速に涼しくなってくるから身体にやさしいのである。かくしてニセコの夜は更けていくのであった。


<8月24日>(日)

〇今日はニセコから倶知安(くっちゃん)へ移動してみる。こちらは普通の北海道の地方都市といった風情である。ニセコのように、観光特需に沸いているわけではない。ただし将来的には北海道新幹線の駅が開業するとのこと。長万部駅の次で新小樽駅の手前になるらしい。

〇そこから道南バスに揺られてさる地点まで移動。大自然の中で、某競馬関係者のお話を伺うのであるが、詳しい話はいずれ後ほど。本日も、日が暮れると急速に涼しくなるのがありがたい。これこそが最大のご馳走というものである。いや、北海道のとれたての地元野菜も大いに新鮮で旨いのでありますが。

〇今日のキーンランドカップは大外れ。新潟2歳ステークスは当たり。競馬はつくづく難しいです。


<8月25日>(月)

〇いつも思うのだが、北海道で食べるジャガイモやトウモロコシ、サーモンやイクラなどは、内地で食べるものとはまったく別物ではないのだろうか。「それは今朝獲れたものだから」などと言われると、深く納得するしかないのであるが、なんかもう圧倒的な大差に衝撃を受けるのである。

〇そして昼間は確かに暑くても、夕方になれば気温は下がって風も吹いてくる。そして朝の空気はひんやりしている。首都圏とは大違いなのである。だったら夏は、なるべくなら北海道で過ごしたいものである。

〇ということで、別荘を買おうとする人は少なくないようである。ニセコの不動産屋を覗いてみたら、建て売りやコンドミニアムが途方もない値段(例:110平米1億5800万円)で張り出されていて、しかも全部英語で書かれている点に仰け反ってしまったのでありました。

〇しかるに「別荘と愛人は、できるまでが楽しい」とも言う。手に入れてしまった後は、維持に苦労が積み重なるばかりで、楽しむどころかだんだんと重荷になってくるのだそうである。知らんけど。

〇誰かが管理してくれているのならさておき、久しぶりに到着してみると手入れと掃除に1週間かかる、というのでは実際に大変ではありませぬか。だったら、いいホテルに連泊する方がよっぽどコスパがいいのではないか。ワシだったら、札幌グランドホテルに逗留できればそれだけで十分に幸せである。

〇というわけで、今年3回目の北海道なのでありますが、今回は珍しく札幌に寄らない日程となりました。2日目に泊まったのは真狩サマーステーブルというところで、支笏洞爺国立公園のすぐ近く。ニセコにも近く、羊蹄山が間近に見え、しかも湧水がめっぽう旨いという絶妙なところなのでありました

〇もっとも何をするかと言えば、競馬親父が集まって、「JRAはこれからどうすべきか」なんて話を大真面目にしているのである。とりあえず夏場の競馬は全部、札幌と函館競馬場の開催にして、札幌記念はG1レースに昇格すべきであろう。オバゼキ先生によれば、「ラピダスよりも競馬の方が、日本はよっぽど国際競争力がある」とのこと。

〇さて、明日からは仕事に戻ります。羽田からの帰りに某所で政局ネタを仕込み、しめしめこれでまたしばらく知ったかぶりができるぞと、腹黒くなる不肖かんべえなのであった。


<8月26日>(火)

〇米動画配信大手のネットフリックスが、来年3月のWBS(ワールド・ベースボール・クラシック)の日本における独占中継権を獲得したとのこと。47試合全部をライブとオンデマンドで配信し、来年のWBCは地上波では見られなくなるそうです。いやあ、とうとうそこまで来ましたか。

〇2023年のWBSは、大谷選手やヌートバー選手の活躍があり、侍ジャパンが劇的な優勝を遂げて空前の人気となりました。中継はテレビ朝日系列とTBS系列、それに加えてアマゾンプライムビデオのネット配信でありました。それくらいであれば、何とか普通の人が見られるけれども、ボクシングの井上尚弥の世界タイトルマッチとなるともういけません。有料じゃないと、面白いものは見られなくなってしまうのですね。

〇スポーツ中継が「スーパーコンテンツ」になるのは、今に始まった現象じゃありません。サッカーのワールドカップはもっと早かったですよね。「カネを払ってでも見たい」という熱いファン層を持っている競技は、必然的に有料サイトに移行していく。そしてプレイヤーが巨額のマネーを得る。「夏の夜はビールに枝豆、ついでに野球中継でも見るか」という意識の低いファンを有する業界はどんどん残り少なくなっていく。

〇たぶんこの部分を勘違いしている人が少なくないと思うのだが、地上波メディアって弱者の味方なんですよね。彼らはスポンサーからおカネを得て、庶民にただの娯楽を提供してくれる。なぜか「オールドメディアは庶民の敵だ」と怒っている人が少なくないようですが、地上波が衰退すれば弱者の権利はどんどん失われていく。とりあえず安い娯楽が手に入らなくなっていく。

〇アメリカなんかはとっくの昔にそうなっていて、昔は当然のことであった「スポーツをタダで楽しむ権利」が失われてしまった。たぶんそういう怒りも、トランプ現象を支えるひとつの理由になっている。日本もだんだんとそうなりますかねえ。


<8月27日>(水)

〇今宵は「グッチーポスト」『峯村健司のインテリジェンスサロン』、オンラインセミナーに出没しました。いや〜楽しかった。参加者も随分増えていたような。

〇最初は峯村さんから北戴河会議について。それから3人で、日米関税交渉やらテック保守思想の流れ、ヴァンスってどういうヤツ? 「トランプ政権のポジティブな面」についてなどなど。たいへん勉強になりました。

〇しかしまあ、峯村さんはアメリカと中国の両方を相手にしながら、いったいいつ寝ているのか。今週は「飯田浩司のOK! Cozy Up!」も二日連続で出ていたし。あんまり無理がきかなくなりつつある当方としては、しみじみ感心するところであります。


<8月28日>(木)

〇シンガポールから来た某ファンドさんと意見交換。

〇「ニセコで目撃した『1万2000円の海鮮丼』『コンビニで売っているドンペリ』」のことを当方からご紹介した。すると相手は、大真面目にこう言うのである。


「この国の問題点のほとんどは円安だと思う。われわれの眼から見て、あまりにも物価が安過ぎる。ところが日本銀行はまったく批判されていない。これはなぜなのか。日銀はとてもラッキーな組織なのだろうか?」


〇うーむ、それはとっても良い質問だと思います。

〇思うにこの国の「通貨の番人」は概ね評価は高く、国民から非難を受けることは滅多にない。逆に言えば、財務省はいつも攻撃を受けていて、「財務省解体デモ」を起こされたりする。のみならず、地方の財務局までもが抗議の対象になっている。それに対し、日銀は安全地帯に居るように見える。

〇日本銀行が例外的に国民の怨嗟の的になったのは、2013年のアベノミクス導入の時であった。「日本銀行が消極的だから、日本経済はデフレから脱却できない」という批判が全国的に流通した。そんな中で黒田総裁が登場し、円安誘導が拍手をもって迎えられたのであった。

〇つまり悪いのは全部デフレのせいである、ということにした。その結果、面白いことに今みたいに物価が3%台で上がっているのに、日本政府は「デフレ脱却宣言」ができない。出来ない理屈はいろいろあるだろうが、端的に言えば政治的な問題である。ここでデフレ脱却宣言をしたら、「それなら景気が良くならない理由はなぜなんだ?」と突っ込まれるからだ。

〇やっぱりデフレを「悪魔視」し過ぎたツケが今になって表れている。それくらい長く続いたし。

〇2013年から干支がひと回りした今日になってみると、やっぱりアベノミクスには副作用があったのだということに気が付く。今の日本経済は、円安主導型の排外主義機運が高まっているのではないか。それがなかったら、参政党ブームも起きなかったのではないか。

〇ところが植田総裁はインテリで、誠実ではあるけれども、蛮勇をふるうことはできそうにない。かくして円安を是正することは難しい。個人的には、10月利上げでいいのではないかと思いますけどねえ。


<8月29日>(金)

〇本日はインドのモディ首相が来日。石破首相との間で日印首脳会談が行われました。


●日本・インド首脳会談 安全保障や経済など協力強化を確認 (NHK/2025年8月29日 20時55分)


〇インド外交はここへきて急展開を見せている。かつてのトランプ大統領との蜜月関係はいまいずこ。過ぐる日の印パキ紛争で、パキスタン側が「トランプ大統領のお陰で和平が実現した。ノーベル平和賞に値する」と持ち上げたのに対し、インドはそもそも紛争の存在自体を認めたくない。するとトランプ政権は、インドの関税率をいきなり50%に上げてきた。きっとむかついたんでしょうね。

〇そうは言いつつ、インドから対米輸出の中で大きな比率を占めるジェネリック医薬品などは、実は関税の対象外になっているらしい。そりゃそうですよね。医薬品の値段がいきなり1.5倍になったらそりゃ拙いです。トランプ支持者が騒ぎ出します。この間、トランプ政権は電話会談を4回持ち掛けて、全部インド側にシカトされている、ということのようです。さすがは「天上天下唯我独尊!」の国であります。

〇そしてモディ首相は、訪中を決断しました。訪日の後は、8月31日から天津で行われる上海協力機構会議に出席します。そこで習近平氏とも会う。中印の首脳会談は5年ぶりとのこと。そのこと自体がビッグニュースであります。

〇と言いつつも、今年のインドはQUADの議長国でもありますから、秋にはトランプ氏を招いての首脳会議も催すのでありましょう。果てさて、そのときに日本の首相はどなたなのでありましょうや。日印首脳会談を終えた石破首相としては、いちおうの外交日程を終えたところです。さて、来週9月2日の自民党両院議員総会はどういうことになるのでしょうか。


<8月31日>(日)

〇お陰様で読まれています。先週の北海道出張の報告原稿です。

●「海鮮丼ランチがなんと1万2000円!!」北海道のニセコで考えた<日本で「外国人恐怖症」が蔓延する理由>


〇8月には箱根とニセコ〜真狩村に行きましたが、どちらも良かったですね。

〇競馬予想の方は、7番人気のディープモンスターを本命にしましたが、なんとか3着に来てくれて、筆者に複勝と三連複をもたらしてくれました。思ったよりも安かったけどね。それにしてもディープモンスターのような歴戦の7歳馬が、いまだに重賞未勝利ということがあっていいのでしょうか。

〇他方、ヴェローチェエラが5着に入ったので、「函館記念1着、札幌記念5着、新潟記念5着」で合計15ポイント、サマー2000シリーズは文句なしの優勝となりました。しかしまあ、この暑い夏に芝2000mを3回も走るとは、お馬さんも何ともお疲れさまです。

〇なんだかんだで8月も今日で終わり。今年も残り3分の1を残すのみ。9月になったら、もうちょっと涼しくなってくれるといいのですけどねえ。










編集者敬白



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by Tatsuhiko Yoshizaki