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上海馬券王がJRAのレースに寄せる「情熱と冷静の言葉」

2005年 秋のG1シリーズ考




12月25日(日)


☆:いやぁ、早いもので明日がいよいよ有馬記念、今年のファイナルと言うわけです。思い起こせば今年も色々ありました。  

上:そうかあ?まぁ、私が上海に再赴任してまる一年経過したわけでもあるんだが、4月の上海騒乱とか個人的には色々あったけどこと競馬に関してはあまりトピックのない一年だったと思うぞ。  

☆;何を言うんです!ディープインパクトがナリタブライアン以来11年ぶり、無敗と言うことで言えばシンボリルドルフ以来21年ぶりの3冠達成を成し遂げた画期的な一年ではないですか。これで明日の有馬まで勝ってしまえば史上初の無敗4冠ということになるわけでこのような事実を知りながらトピックがないなどとは、何たる不見識!  

上:だからさぁ、それだけじゃん、今年のトピックって。ディープインパクト一色。他には何もないじゃんか。敢えて探せばシーザリオのアメリカオークス制覇とスイープトウショウ他牝馬の大健闘ということになるんだろうけどさ、実際「今年の10大ニュース」とか考えてあまりの話題の少なさに愕然としたぞ私は。明日の有馬に勝とうが負けようがディープインパクトの年度代表馬は確定的なわけだし、2005年の総括なんて報われないことはやめてさっさと有馬の予想に入ろうじゃないか。  

☆:いや、でも、これで今年の最終回でしょ?年が明けたら春まで休眠するわけで最後に企画ものと言うのはやっておきたいんだけど。  

上:うーん、企画ものねぇ。色々考えたんだけどさ、やっぱり有馬記念の結果見てからやるのが面白そうな感じなんで年末まで待ってよ。  

☆;そんなこと言ってサボるつもりでしょ。どうせそんなことだろうと思って実はこちらで年間総括のデータをまとめて来ました。  

上:??なんだよ。   ☆;いや、これまで偉そうな予想を書き散らしてた先生が実際のレースでどれくらい儲けてるかが気になりましてね。  

上:!!  

☆:先生の年間G1レースの成績をまとめて見たと、まぁ、こういう訳なんですわ。  

上:ば、馬鹿!やめろ!  

☆:いや、素人の先生に限らず、競馬ジャーナルの人間は結果責任に対して無自覚すぎる。はずしまくってる先生のこの一年を振り返り、「痛切なる反省と謝罪」を行い来るべき新年に備えましょう。  

上:やめろ!やめてくれえええ!  

☆:荒地に呼ばわる声がする!2005年のインパール大作戦!これが上海馬券王の血塗られた道だああああ!  

上:ぎゃああああああああ!      

◎上海馬券王2005年G1レース総括  

 

1着

2着

3着

馬券購入額

馬券回収額

利益

自慢話もしくは負け惜しみ

フェブラリーS メイショウボーラー シーキングザダイヤ ヒシアトラス

12,000

0

-12,000

1・3着は当てたんだ。2着が。。。
高松宮記念 アドマイヤマックス キーンランドスワン プレシャスカフェ

10,500

0

-10,500

こういうレースを三連単で買ってはいかんな。
桜花賞 ラインクラフト シーザリオ デアリングハート

15,000

0

-15,000

デアリングハートは買えません。
皐月賞 ディープインパクト シックスセンス アドマイヤジャパン

12,000

0

-12,000

上海暴動の翌日でした。ううううう。
天皇賞春 スズカマンボ ビッグゴールド アイボッパー

9,000

0

-9,000

5連敗。でもこんな馬券ははずして本望じゃ!
NHKマイル ラインクラフト デアリングハート アイルラヴァゲイン

10,000

0

-10,000

ついに6連敗。それにしても牡馬だらしなさすぎ。
オークス シーザリオ エアメサイア ディアデラノビア

9,000

8,200

-800

ようやくGET!だけどガミ。悲しすぎる。。。。
ダービー ディープインパクト インティライミ シックスセンス

12,000

0

-12,000

アドマイヤジャパンと心中。さえんのう。
安田記念 アサクサデンエン スイープトウショウ サイレントウイット

15,500

139,900

124,400

最後に買い足した馬連が万馬券。超ラッキー
宝塚記念 スイープトウショウ ハーツクライ ゼンノロブロイ

20,000

0

-20,000

牝馬に負けるか?ロブロイ。
スプリンターS サイレントウイット デュランダル アドマイヤマックス

8,000

33,200

25,200

中山で見た。いいレースだった。
秋華賞 エアメサイア ラインクラフト ニシノナースコール

20,000

44,400

24,400

きれいに決まった。安いが会心の馬券
菊花賞 ディープインパクト アドマイヤジャパン ローゼンクロイツ

12,000

0

-12,000

マンデル先生。私は反省してます。
天皇賞秋 ヘブンリーロマンス ゼンノロブロイ ダンスインザムード

10,000

0

-10,000

やっぱり牝馬に負けるのか?ロブロイ!
エリザベス女王杯 スイープトウショウ オースミハルカ アドマイヤグルーヴ

12,000

0

-12,000

軸を間違えた。武の馬鹿野郎!
マイルCS ハットトリック ダイワメジャー ラインクラフト

12,000

0

-12,000

これは。。。しょうがないな。
JCD カネヒキリ シーキングザダイヤ スターキングマン

10,000

0

-10,000

シーキングザダイヤ!またしても!
JC アルカセット ハーツクライ ゼンノロブロイ

10,000

18,500

8,500

デットーリ。好き!
阪神JF テイエムプリキュア シークレットコード フサイチパンドラ

6,000

0

-6,000

2歳牝馬のレースはねぇ。
朝日杯FS フサイチリシャール スーパーホーネット ジャリスコライト

6,000

0

-6,000

2歳牡馬のレースはねぇ。
合   計      

231,000

244,200

13,200

 

上:。。。。。なんだよ。思いのほかまともじゃん。  

☆:。。。。。そうですね。。あまりに当たらないから結構悲惨だと思ってたんですけど。  

上:20レース中当たったのが5レース。回収率は105%強。わははは、自慢するほどじゃないが自己卑下するような成績でもないわいな!  

☆:いや、でも、安田記念の万馬券がなければ超悲惨と言うか。  

上:難癖つけるなよ。当たったもんが結局偉いの!  

☆:三連単馬券を山ほど買ってるのに当たったのは低配当のスプリンターSだけだし、唯一の高配当は馬連だし、これってどいいうこと?  

上:だから難癖つけるんじゃないよ。20RあるこれまでのG1で馬連万馬券決着が4件、3000円以上の高配当が8件という要は難しいレースが殆どだったわけだ、今年のG1は。そのうちの一つがひっかかたんだからいいじゃないか。ああ、なんかこれで晴れ晴れした気持ちで2006年に臨めるぞ。ケケケケケ。  

☆:なんか微妙に納得できない。。。。。でも、まだ有馬が残っています。これを当てて初めて今年はいい年だったと言えるわけで最後まで気を抜かずに頑張りましょう。    

◎有馬記念出馬表  

B枠馬 馬名               性齢 騎手    斤量     
 1  1 マイソールサウンド 牡6  本田優  57
 1  2 サンライズペガサス 牡7  蛯名正義 57
 2  3 ゼンノロブロイ   牡5  デザーモ 57 
 2  4 コスモバルク    牡4 *五十嵐冬 57 
 3  5 スズカマンボ    牡4  安藤勝己 57 
 3  6 ディープインパクト 牡3  武豊   55
B4  7 ヘヴンリーロマンス 牝5  松永幹夫 55 
 4  8*グラスボンバー   牡5  勝浦正樹 57 
 5  9$タップダンスシチー 牡8  佐藤哲三 57 
 5 10 ハーツクライ    牡4  ルメール 57 
 6 11 オペラシチー    牡4  中舘英二 57 
 6 12 ビッグゴールド   牡7 *柴田善臣 57 
 7 13 コイントス     牡7 *北村宏司 57 
 7 14 リンカーン     牡5 *横山典弘 57
 8 15 デルタブルース   牡4  ペリエ  57
 8 16 オースミハルカ   牝5  川島信二 55 
   

☆:やはり7戦7勝無敗の3冠馬ディープインパクトが抜けていますよね。古馬の有力どころは最近落ち目と言うか勝ちきれないし2kgの斤量差、鞍上武豊と言うことを考えれば、これはもう相手探しのレースと考えざるを得ないのではないでしょうか。  

上;。。。。君はファインモーションを覚えているかね。  

☆;はぁ?いきなり何です?  

上:今からそれほど遠くはない昔、ファインモーションと言うアイドルホースがいたのだ。ファインモーションはデビュー以来連勝街道をまっしぐらに突っ走り二つのG1を含め6戦6勝というとんでもない成績を引っさげて2002年の有馬記念に出走したのだよ。牝馬戦主体とは言えこの6戦で相手につけたタイム差はなんと4秒。1レースあたり0.7秒近い着差で圧勝しまくってきたのだ。そんな馬が古馬より4kgも軽い53kgで有馬に出る!しかも鞍上は武豊だ。当然人気は一番人気。馬券も売れる売れる。な、今年のシチュエーションと似てるだろ?  

☆:。。。それで?  

上;結果は悲惨だった。日ごろ蝶よ花よとかわいがられ、レースに出たらいつも圧勝と言うことで厳しい競馬は経験していなかったツケがいっぺんに出ちゃったんだな。百戦錬磨の古馬にかぶせられるわ、メインスタンドの前を2回も通過する有馬記念故、大観衆の歓声を散々浴びまくるわで平常心もぶっ飛んで結局馬券に絡むことなく終わってしまったのだよ。有馬の後は連勝中の煌きもすっかりかすんでしまって結局去年末で引退しちゃったわけなんだが何やら示唆的じゃないか。  

☆:牝馬と比べてもねえ。厳しいレースなら菊花賞である程度経験してるし関係ないんじゃないですか?  

上;菊は人気馬に気兼ねしてか誰もつぶしに行ってないしそんなに厳しくもなかったと聞くぞ。確かに彼がとてつもない才能の持ち主であることは私も否定しないわけですが、今まで負かした相手が弱いことは間違いないし、今回中山コースで内枠を引いたことはマイナスなわけ。これまでみたいに、後ろに下げて直線一気というには中山は辛いし、中段待機だと外人騎手が3人もいるからガンガンプレッシャーがかかる厳しい展開になる可能性が高いわけです。  

☆:そういう環境でもやってくれるんじゃないですか。単勝1.6倍は伊達じゃない。日本中が彼の勝利を期待してるんです。それに水差すようなこと言ってあんたは。  

上:だからこれはすでに社会現象なわけ。これまでスターがいなくてハルウララみたいな連戦連敗の馬が人気になるという倒錯した状況にやっと終止符を打てそうな輝かしいオーラの持ち主が現れたもので皆浮かれているわけです。ところが上記のようなリスクは歴然と存在する。こういうリスクに対して今の人気がどうかと言うことは馬券を買う上では考えねばならんのです。まぁ、こういう展開で相手をねじ伏せればこれは間違いなく超ド級のスター誕生。古馬の有力どころも明日で全員引退だし、日本に敵はいないということでキングジョージだろうが凱旋門だろうがどこでも行ってくれっ!てなわけだけどね。  

☆:相変わらず天邪鬼ですな。で、結局明日はどうするの?  

上;わははは。だから、明日の有馬はこうだ!      

中山9R 有馬記念(G1)
2500メートル・芝
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 マイソールサウンド 57 本田優  
1 2 サンライズペガサス 57 蛯名正義
2 3 ゼンノロブロイ 57 K.デザーモ
2 4 コスモバルク 57 五十嵐冬樹  
3 5 スズカマンボ 57 安藤勝己  
3 6 ディープインパクト 55 武豊
4 7 ヘヴンリーロマンス 55 松永幹夫
4 8 グラスボンバー 57 勝浦正樹  
5 9 タップダンスシチー 57 佐藤哲三
5 10 ハーツクライ 57 C.ルメール
6 11 オペラシチー 57 中舘英二  
6 12 ビッグゴールド 57 柴田善臣  
7 13 コイントス 57 北村宏司  
7 14 リンカーン 57 横山典弘  
8 15 デルタブルース 57 O.ペリエ
8 16 オースミハルカ 55 川島信二  

☆;。。。。。なんだよ!散々くさしといて、結局ディープインパクト◎じゃないか!  

上:いや、なんだかんだと言って勝つ可能性が一番高いのは彼だからね。  

☆:よくもまぁ、抜けぬけと。恥を知るがいいよ!  

上:最後まで聞きなさい。確かに勝つ可能性が高いのは彼なんだが、先ほど言った様に飛ぶ可能性も排除できない訳です。よって当日はゼンノロブロイを軸にした3連複を買うつもりなわけです。ディープが勝つ可能性よりロブロイが3着以内に入る可能性のほうが高いからね。ディープが飛んだらすさまじい高配当が期待できるし、なかなかナイスな馬券と思うぞ。  

☆:。。。ディープが絡めば半分がガミ馬券じゃないですか。それにロブロイだって最近は直線へたれるケースが多いし3着以内も危ない気が。  

上:ディープが絡んだ時点で高配当はありえないわけで、そうなるとあきらめるしかない。あとロブロイはこれが引退レースと言うことで馬の体調を優先する藤沢先生もすさまじい猛稽古を課しているというじゃないか。まぁ、パドックで気合のりが足りなけりゃ考えるけど、ここは3年連続で有馬を勝ったトレーナーを信じようよ。  

☆:JCであわや勝ちそうになったハーツクライの方が信頼できるのでは。あと、復活したデルタブルースもこの距離じゃ要注意だと思うんだけど。  

上:ハーツクライは買わなきゃ来るということで保険で買いますけど、やはり府中向きの馬。中山じゃいい所3着じゃない?あと、デルタは確かに怖いけど前回のステイヤーSの勝ち方は気に食わない。牝馬のエルノヴァに差されそうになってるんじゃね。これも危険な人気馬と言う感じで押さえることは押さえるけどこれならタップダンスシチーの方が魅力的。  

☆:で、「心の友」サンライズペガサスをその上に位置づけると。まったく性懲りのない。  

上:彼もこれで引退な訳です。なんとか種牡馬になれたみたいでよかったよね。まぁ、勝つにはちと辛そうな感じだけど、毎日王冠の時みたいに前で競馬が出来れば侮れない存在です。  

☆:なんかいいとこガミ馬券と言う感じ。今年のG1も最後で赤字転落ですか。  

上:いやいや、去年も当たったし、私の有馬予想は馬鹿に出来ないよ。出でよ万券!と、得意のフレーズが出たところで今年はこれまで。読んでる人が何人いるかわからないけど、御愛読ありがとう!来年春ごろまたお目にかかりましょう。  

☆:ちょっと待て!年末の企画ものはどうした?  

上;ああ、それは明日の結果次第。まぁ、でもよかったよね。今年の馬券収支がそんなに悪くなくて。  

☆:。。。なんか期待薄。      

HAPPY MERRY CHISTMAS & A HAPPY NEW YEAR!    

上海馬券王    



〇今日の結果

<有馬記念> @ハーツクライ Aディープインパクト Bリンカーン



〇かんべえのつぶやき

――来なかったですよ、ディープインパクトが。不発でしたねえ。というより、ハーツクライがうまく伸びたということでしょうか。あるいはルメールの騎乗が良くて、武豊は有馬で勝てない人になってしまったとか。ちょとショックです。

――それにしても今年のG1では、取れたのはスプリンターステークスぐらいでしたな。今年はいつも「欲ボケ状態」であったような気がしてます。来年は何とかしたいです。





12月18日(日)

えー、上海はここ数日最低気温が氷点下と言う状態が続いていまして、滅茶苦茶寒いのであります。こういう状況だと先週引いた風邪もなかなか全快とは参りませぬ。ゴホゴホ。しかし報道によれば日本の方は上海以上に寒いのだそうで何か嫌な予感はしたのですが、案の定本日の中京は降雪により第8Rまで芝のレースがダートコースに変更となることが確定、天候次第ではメイン競争もどうなるかわからない状況となっております。うーむ、これって大儲けのチャンスなのか破滅の罠なのか。。。。

  

中山11R フェアリーステークス(G3)
1200メートル・芝
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 サザンビューティー 54 田嶋翔  
1 2 フサイチプルミエ 54 勝浦正樹
2 3 ダイワパッション 54 長谷川浩大  
2 4 ウエスタンビーナス 54 蛯名正義  
3 5 アルジェナー 54 山口竜一  
3 6 タイセイハニー 54 張田京  
4 7 グリーンジュエリー 54 K.デザーモ
4 8 パセティックゴール 54 二本柳壮  
5 9 メジロアニマート 54 北村宏司
5 10 ゴーファイトウィン 54 吉田隼人  
6 11 コスモミール 54 木幡初広  
6 12 プラチナローズ 54 武士沢友治
7 13 エイシンアモーレ 54 柴田善臣
7 14 ジョウノナンシー 54 江田照男
8 15 ラプタル 54 松岡正海  
8 16 ジラソーレ 54 小林淳一  


  GT開催のない今週は3場に於ける重賞同時開催と言うことでJRA必死なわけですが。。。

  うーん、毎年思うことではあるが2歳1200mのこのレースと言うのは重賞なのかねえ。メンバー16頭中12頭が1勝馬、内6頭が新馬を勝った後のこれが第二戦と言う状況では500万戦認定が相当でありましょう。こんなレースは上海にいる者には正直予想不能であります。2勝以上した馬中心に考えようと思っても、メンバー中唯一の3勝馬であるコスモミールはいかにもメンバーの手薄な夏に荒稼ぎした感じで秋以降の成績が超悲惨。これじゃ買えないし。

  結局阪神JFを4着したエイシンアモーレが押し出されて1番人気ではありますが、確かにこれが一番信頼できることには間違いなく一応◎といたします。他には未知の魅力から新馬戦のタイムが比較的よい1戦1勝馬を○▲としますが、「比較的よい」というだけで滅茶苦茶抜けたデビュー戦でもないし、うーん自信がない。と、いうか、こんなの重賞設定しちゃいかんよ、やっぱり。

 

中京11R CBC賞(G2)
1200メートル・芝
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 ゴールデンキャスト 57 小牧太  
1 2 シンボリグラン 56 D.ボニヤ
2 3 シルクトゥルーパー 56 生野賢一  
2 4 カネツテンビー 55 津村明秀
3 5 ビッグプラネット 56 中舘英二  
3 6 シーイズトウショウ 55 池添謙一
4 7 シルキーラグーン 55 田中勝春  
4 8 マルカキセキ 57 C.ルメール
5 9 ゴールデンロドリゴ 57 赤木高太郎  
5 10 ナゾ 55 佐藤哲三
6 11 ウインラディウス 57 鹿戸雄一  
6 12 ギャラントアロー 57 幸英明  
7 13 キーンランドスワン 57 四位洋文  
7 14 フジサイレンス 57 五十嵐雄祐  
8 15 フェリシア 54 石橋脩  
8 16 ローエングリン 58 横山典弘

  前述の通り下手すりゃダート開催のこのレース(天気予報によれば中京は今日の午後からまた雪になるのだそうでその可能性は大)、下手しなくても不良馬場確定ですが、降雪による芝の不良馬場というのは雪の状態によりカチカチのアイスバーンだったり、グジュグジュのダート状態だったりするわけでこれは非常に判断が難しい。

  一番人気マルカキセキはダートはこなすが不良馬場は?、あまつさえ左回りの実績超悲惨と言う状態、2番人気シーイズトウショウは不良馬場はこなすけどダートは×ということで本日のような状況では割引が必要と考えます。控除方で浮上したのが最初無印だったローエングリーン。距離不安ではありますがダートも不良馬場もこなせると言うわけで今回いきなり◎に昇格、この他日ごろの成績悲惨だけど中京では異常に走るナゾ、カネツテンビーもダートや不良馬場も苦にしないということで要注意。

 

阪神11R サンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス(G2)
1600メートル・芝
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 ライラプス 54 松永幹夫  
2 2 ラインクラフト 56 福永祐一
3 3 マイネサマンサ 55 安藤勝己
4 4 チアフルスマイル 55 藤田伸二
5 5 アドマイヤグルーヴ 57 武豊
6 6 オースミコスモ 56 上村洋行  
6 7 コスモヴァレンチ 54 武幸四郎  
7 8 マルターズヒート 55 秋山真一郎  
7 9 スナークスズラン 55 安藤光彰  
8 10 レクレドール 55 O.ペリエ
8 11 シンコールビー 55 藤岡佑介  

  これまでこのコーナーでも散々お世話になったアドマイヤグルーヴの引退レースであります。いやあ、感慨深いものがありますです。

  最後の花道に香港GTを考えていたけど結局お呼びがかからず、スターホースには随分しょぼいGUという花道設定。だけどエリザベスで冷たい仕打ちをした武が今回戻ってきて。。。と、なんか「人生相談」のネタとしてはこの上ない状況で、これでこの上本日ダート変更なんてことになっていたら否が応でも創作意欲が刺激されるところではありましたが、さすがにそこまではないようで、本日の阪神は良開催。まずは不幸中の幸いです。(後述する理由で私には残念なのですが)

  良と言うことであればやはりマイル路線が明確になったラインクラフトが抜けた存在です。彼女に恐れをなしたと言うことなのでしょう、今年は例年になく小頭数となってしまいました。こうなるとはっきり言って負けるところを想像するのが難しいくらいの◎。はっきり言ってこれは2着探しのレースなのであります。

  対抗にはわが心の友マイネサマンサを考えたい。この馬はこれまで1800m〜2000mで使われていましたが本質はマイルの馬でないかと思うのであります。前回のエリザベスは距離不向きの上、道中引っかかってずぶずぶの敗退。でもこれで人気を落としているということは今回お買い得です。馬場が渋ったり下手すりゃダート変更と言うことであれば勝つまであったのですが、うーん、残念。

    上海馬券王



〇今日の結果

<フェアリーステークス> @ダイワパッション Aウェスタンビーナス Bサザンビューティー


<CBC賞> 雪のため中止


<阪神牝馬ステークス> @アドマイヤグルーヴ Aマイネサマンサ Bレクレドール




〇かんべえのつぶやき

――寒いです。こんな日は競馬に出かけるのはつらいっす。中京競馬場は降雪のために9R以降は中止になりました。中山のフェアリーステークスは荒れました。

――阪神牝馬ステークスは、アドマイヤグルーヴが花道を飾りました。ラインクラフトは先頭に立ったのがまずかったのか、連戦の疲れが出たのか、それとも斥量が初体験の56キロだったのが祟ったか。2位がマイネサマンサだったことも含めて、馬券王先生の創作意欲をいたく刺激するような結果でありました。

――来週はいよいよ有馬記念。ディープインパクト人気のお陰で、19万枚の入場券はすでに完売とのこと。当欄では馬券王先生の長編大作に期待しております。






<12月9日>

えー、風邪を引いてしまったのです。。。。辛いのです。ゲホゲホ。

阪神11R 鳴尾記念(G3)
2000メートル・芝
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 トウカイトリック 54 芹沢純一
2 2 イケハヤブサ 49 岩崎祐己  
3 3 ダディーズドリーム 55 本田優  
4 4 スムースバリトン 54 藤岡佑介  
4 5 カンファーベスト 57 安藤勝己
5 6 アサカディフィート 57 秋山真一郎
5 7 キョウワスプレンダ 54 幸英明  
6 8 メジロマントル 54 吉田豊  
6 9 ボーンキング 55 武幸四郎  
7 10 エイシンチャンプ 56 石橋守  
7 11 コイントス 57.5 横山典弘
8 12 ワンモアチャッター 57 柴山雄一
8 13 ヤマニンシュクル 55 小牧太

  有馬記念の出がらしを更に水割りしたような面子ですが、GVだしこんなものでしょうか。

  実績からはヤマニンシュクルが抜けています。この頭数、この枠順もこの馬向きで勝つときは圧勝までありうるのですが、距離2000mは微妙なところで、同コース同距離の朝日チャレンジカップを勝っているワンモアチャッターの方が、開催して間がない良馬場の阪神コースでは比較優位があると考えこちらを軸指名とします。

  あと、面白いのがカンファーベスト。阪神成績よし(1−0−1−0)、距離実績よし(3−2−4−2)、休み明け実績よし(0−2−2−1)、重賞実績あり(1−3−2−3)、冬場は走る(3−6−4−2)、おまけに騎手が安藤勝と買い材料満点なのに人気がない(現在7番人気)。これをおいしいと言わずして何がおいしいと言うのか!と言うわけで、勝つには少々難しいけど3連複の軸としてはこれがお勧めであります。

中山11R 朝日杯フューチュリティステークス(G1)
1600メートル・芝
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 ダイアモンドヘッド 55 武豊  
1 2 ショウナンタキオン 55 田中勝春
2 3 フェイクフェイス 55 和田竜二
2 4 アポロノサトリ 55 蛯名正義
3 5 スーパーホーネット 55 内田博幸  
3 6 ダノンブリエ 55 江田照男
4 7 ジャリスコライト 55 K.デザーモ
4 8 デンシャミチ 55 柴田善臣  
5 9 ディープエアー 55 池添謙一
5 10 スロクハイネス 54 丹内祐次  
6 11 レソナル 55 北村宏司  
6 12 フサイチリシャール 55 福永祐一
7 13 タニオブゴールド 55 松岡正海  
7 14 フィールドカイザー 55 D.ボニヤ  
8 15 エムエスワールド 55 松永幹夫  
8 16 コマノルカン 55 木幡初広  

  上海なんかで競馬をやるものにとって過去データの乏しい2歳戦というのは、非常に辛いのです。先週の阪神JFもあんな結果になってしまうし。。。。

  でもやはり乏しいレース実績を見ても藤沢厩舎ジャリスコライトの実績は群を抜いています。雷の音に驚いて情緒不安定なまま終わってしまった先週のアルーリングボイスよりははるかに安定感がある感じできっと恥ずかしいレースはしないと思います。

  他にもショウナンタキオン、フサイチリシャールが素晴らしい実績の持ち主ですが、前者は出遅れ癖と久々が気がかり、後者は福永が前日怪我したのに無理して出てくるという死角がありここは割引ということで、それなら2歳戦でやたら強いコジーン産駒アポロノサトリ、まだ底を見せていないダノンブリエの方に魅力あり。    

上海馬券王@38.5℃



〇今日の結果

<鳴尾記念> @メジロマントル Aカンファーベスト Bキョウワスプレンダ


<朝日杯FS> @フサイチリシャール Aスーパーホーネット Bジャリスコライト



〇かんべえのつぶやき

――朝日杯FSの勝利馬、フサイチリシャールはクロフネの子。4連勝でG1勝利ですから、来年は楽しみな馬ですね。ゴール前、スーパーホーネットの追い上げも見事でありました。

――鳴尾記念は、ベテランのメジロマントルがまさかの勝利でした。単勝50倍、馬連3万5000円、三連単は百万円。でかかったです。

――今週もとっても寒かった。馬券王先生もご注意ください。






<12月2日>

中山11R スポーツニッポン賞ステイヤーズステークス(G2)
3600メートル・芝
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 サクラセンチュリー 58 佐藤哲三
2 2 エルノヴァ 55 K.デザーモ  
3 3 ホオキパウェーブ 58 後藤浩輝
4 4 ラヴァリージェニオ 57 五十嵐冬樹  
5 5 イングランディーレ 58 柴田善臣  
6 6 デルタブルース 58 O.ペリエ
6 7 ホウザングラマー 55 田中勝春  
7 8 ゴーウィズウィンド 57 蛯名正義  
7 9 マイネルホライズン 57 木幡初広  
8 10 ブリットレーン 57 吉田豊  
8 11 ハイフレンドトライ 57 小林淳一  


上記3頭でほぼ決まりでしょう。買い目はE-@B-@Bの3連単2点でいいと思います。え、イングランディーレは買わないのかって?あの馬が天皇賞を勝ったのは横山がうまく乗ったからです。善臣じゃねぇ。

阪神11R 阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)
1600メートル・芝
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 コイウタ 54 横山典弘
1 2 キーレター 54 太宰啓介  
2 3 ブラックチーター 54 安藤勝己
2 4 エイシンアモーレ 54 福永祐一
3 5 シークレットコード 54 藤田伸二  
3 6 クリノスペシャル 54 上村洋行  
4 7 コスモミール 54 木幡初広  
4 8 シェルズレイ 54 松永幹夫  
5 9 アサヒライジング 54 小林淳一  
5 10 サチノスイーティー 54 中舘英二  
6 11 セントルイスガール 54 小牧太  
6 12 テイエムプリキュア 54 熊沢重文  
7 13 グレイスティアラ 54 田中勝春  
7 14 アルーリングボイス 54 武豊
7 15 プラチナローズ 54 岩田康誠  
8 16 フサイチパンドラ 54 角田晃一
8 17 ベストストーリー 54 渡辺薫彦  
8 18 アイスドール 54 藤岡佑介


2歳牝馬の戦いと言うことで人気馬がよく飛び結果、馬鹿高い配当が出がちなレースではありますが、これまでの実績からアルーリングボイスが連をはずす光景と言うのも想像しづらく困ったもんです。彼女以外は恐らく何でもありな感じゆえ、今のところはアルーリングボイスを軸にした3連単20点か3連複10点、もしくは上記6頭の馬連ボックス15点のいずれかで望みたいと思います。
え、買い目が多すぎるって?いいの、2歳戦はどうせお遊びなんだから。



〇今日の結果

<ステイヤーズS>@デルタブルース Aエルノヴァ Bサクラセンチュリー


<阪神JF>@テイエムプリキュア Aシークレットコード Bフライチパンドラ



〇かんべえのつぶやき

――ステイヤーズSは、ホオキパウェーブの代わりにエルノヴァが来ました。なに、小さい小さい、三連単でも3070円です。

――アルーリングボイスは来ませんでしたねえ。「辛勝の後の初距離は2歳馬には酷」という井崎さんの予言どおりでした。まあ、これも「遊び」です。

――それにしても、今日はとっても寒かった。こんな日の競馬は家で見るに限りますね。中山にはいつ行きましょうかねえ。やはり有馬記念には、どんなに寒くてもはせ参じなければならないでしょう。






<11月27日>

えー、昨日のジャパンカップ・ダートで私の大好きなカネヒキリが優勝しました。最後の直線300mで3頭が猛烈に競合う大変見ごたえのある展開の末の勝利ということでまずはめでたい。これで今年の最優秀ダート馬は確定、来年はドバイ出場ということになるわけで、彼の前途には限りない未来が開かれているわけなのであります。

  でもねえ。。最後に大接戦を演じた相手がシーキングザダイヤにスターキングマンと言うのはどう解釈すればよいのだろうか。これって国際G1というよりは単なるオープン戦の面子ではないか。彼らが実はGT級であったと言うことなのか、それとも今年のJCDが国際G1の名前に値しないしょぼい面子のレースであり、あの好勝負は低レベルな好勝負であったと言うことなのか。後者だとすると、うーん来年は不安だ。
 

東京10R ジャパンカップ(G1)
2400メートル・芝
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 マイソールサウンド 57 本田優  
1 2 タップダンスシチー 57 佐藤哲三  
2 3 ウォーサン 57 J.スペンサー  
2 4 アドマイヤジャパン 55 横山典弘  
3 5 リンカーン 57 武豊  
3 6 ウィジャボード 55 K.ファロン
4 7 ベタートークナウ 57 R.ドミンゲス  
4 8 ゼンノロブロイ 57 K.デザーモ
5 9 ストーミーカフェ 55 四位洋文  
5 10 ヘヴンリーロマンス 55 松永幹夫
6 11 コスモバルク 57 M.デムーロ  
6 12 バゴ 57 T.ジレ  
7 13 サンライズペガサス 57 後藤浩輝
7 14 アルカセット 57 L.デットーリ
7 15 キングスドラマ 57 E.プラード  
8 16 ハーツクライ 57 C.ルメール
8 17 スズカマンボ 57 安藤勝己  
8 18 ビッグゴールド 57 和田竜二  

  なじみの薄い外国馬が6頭も参戦し、そのどれもが国際G1参戦に恥ずかしくない実績をもっていると言うことで、例年になく楽しみなレースとなりましたが、予想の方は難解きわまりません。これってはっきり言って見るレース。馬券買うレースじゃ絶対にない。

  日本馬としてはゼンノロブロイが極めて安定した存在で最近勝ちきれないのですが連ははずさなそう。他は買わないと来る嫌な奴ハーツクライ、天皇賞の大がけはフロックではない可能性ありヘンヴンリーロマンス、まだ死んでいないと思いたいサンライズペガサス。

  外国馬は色々悩むのですがやはり実績と騎手からウイジャボード、アルカセット。バゴは実績凄いのですがあまりに過酷なローテーションで本日に臨んでおり割引といたしたく。

  というわけで飛行機に乗らなきゃならんので本日はここまで。

上海馬券王



〇今日の結果

<ジャパンカップ>@アルカセット Aハーツクライ Bゼンノロブロイ



〇かんべえのつぶやき

――ぎゃああああ、アルカセット、ゼンノロブロイ、リンカーン、バゴの馬連をボックス買いしてたのに、ハーツクライが飛び込んできたから紙くずになってしまっただぁよ。せめてリンカーンが鼻差で3位に入ってくれれば、複勝で少しは回収できたのに。ぐすん。

――来週からは中山。そろそろ仕事のない週末が恋しい今日のこの頃です。ふんっ、仕事に戻るとするか。






<11月26日>

えー、今、出張で日本に来ているわけです。手荷物カウンターに荷物を預ける余裕もないほどタイトな日程でして、重たい荷物を引きずりまわしてあちこちをうろつき回り、正直体力は極限まで削られている有様。よって今回は前週に引き続き簡単に。

 

東京11R ジャパンカップダート(G1)
2100メートル・ダート
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 シロキタゴッドラン 57 M.デムーロ  
1 2 ラヴァマン 57 C.ナカタニ
2 3 サンライズバッカス 55 佐藤哲三  
2 4 ユートピア 57 安藤勝己  
3 5 タイムパラドックス 57 O.ペリエ
3 6 スターキングマン 57 K.デザーモ  
4 7 シーキングザダイヤ 57 横山典弘  
4 8 タップデイ 57 E.コア  
5 9 ハイアーゲーム 57 田中勝春  
5 10 カネヒキリ 55 武豊
6 11 サカラート 57 L.デットーリ
6 12 パーソナルラッシュ 57 藤田伸二  
7 13 ジンクライシス 57 柴田善臣  
7 14 アジュディミツオー 57 内田博幸
8 15 エキセントリック 57 D.ホランド  
8 16 ヒシアトラス 57 蛯名正義


    ジャパンカップと言うのは、海外馬の実力を推し量るのが結構骨なレースで、本来は買うよりは見るレースなのでありますが、今年はターフに比べればまだしもダートの方が読みやすい感じです。

  カネヒキリが本命認定したくなる将来性の持ち主であることは論を待ちませんし、これまでも髄分プッシュしてきた手前この馬を一推しすべきだとは思うんですが、イタリアの伊達男デットーリが乗るサカラートを今回本命で見てみたい。何と言ってもデットーリ君は一昨年のダートターフ両方のジャパンカップウイナーであり、とりわけ罰当たりのイーグルカフェに乗って勝ってしまったダート戦の騎乗が未だに記憶に生々しいのであります。あの時のイーグルカフェに比べれば実績はサカラートの方が一枚上手でここは天才武豊をしのぐ神童デットーリの騎乗がものを言う可能性は高いと見ます。

  この他では実績ナンバーワンのタイムパラドックスが当然連絡み確実な存在、海外馬ではラヴァマンに穴の予感がします。       上海馬券王      



〇今日の結果

<ジャパンカップ>@カネヒキリ Aシーキングザダイヤ Bスターキングマン



〇かんべえのつぶやき

――馬券王先生とご一緒に汐留のWINSで勝負。3頭が同時にゴールになだれ込む名勝負に手に汗握りましたが、馬券の方はどちらも取れませんでした。それでも馬券王先生が、京都のレースで三連勝して大勝ちされたのは見事でありました。

――予想外だったのは、汐留には「三連単神社」がなかったことであります。三連単神社に参拝して、明日のジャパンカップでは「賞賛日本」(アドマイヤジャパン)と思ったのですが・・・・・。しかしロバート・マンデル博士ご推奨のアドマイヤジャパンは、左回りのレースでは成績が悪いのです。そこで意外や意外、リンカーンのG1初勝利、なんてことを考えたりするのでありますが・・・・。






<11月20日>

 えー、大変ショックなことがあり、現在非常に投げやりな気分なのであります。

  何かと言うとですね、本日(11月19日)の京都10R、1・2着固定の三連単馬券を購入し、見事80倍配当の1−2−3が美しく決まったのでありますが、3着に入った馬が斜行したということで降着になり、当たり馬券が紙屑と化してしまったのです。過去にも発売締め切りに間に合わず万馬券をふいにしたことはあったのですが、今回のように美しい馬券が紙屑になったショックとは比べようもありません。

  この世に神は存在するのでしょうか。もう世の中どうなってもかまいません。為替レートがどうなろうが、日中関係がどうなろうが、もう本当にどうでもいい気分です。当然のことながら現在中国出張中のかんべえ師匠が相次ぐ不規則発言で国外退去になる事態が起ころうと知ったことではありません。

  よって本日は簡単に。

京都11R マイルチャンピオンシップ(G1)
1600メートル・芝
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 ラインクラフト 54 福永祐一
1 2 アドマイヤマックス 57 武豊  
2 3 ウインラディウス 57 田中勝春  
2 4 ローエングリン 57 横山典弘
3 5 ハットトリック 57 O.ペリエ
3 6 ビッグプラネット 56 和田竜二  
4 7 アズマサンダース 55 藤岡佑介  
4 8 ダンスインザムード 55 北村宏司
5 9 バランスオブゲーム 57 木幡初広  
5 10 マイネルハーティー 56 安藤勝己  
6 11 タニノマティーニ 57 須貝尚介
6 12 ダイワメジャー 57 C.ルメール  
7 13 サイドワインダー 57 松永幹夫
7 14 デュランダル 57 池添謙一
7 15 テレグノシス 57 勝浦正樹
8 16 キネティクス 57 小牧太  
8 17 リキアイタイカン 57 武幸四郎  
8 18 アルビレオ 57 岩田康誠  

   同一GTの3連覇がかかっていると言うことで少々買いかぶられ過ぎ(現在単勝1.6倍)の気がするものの、それでもデュランダルの優位は動きません。   これまでどのような展開、どのような馬場状態になろうときっちり結果を出してきた馬で、追込一手で自分でレースを作れない脚質であることを考えるとこれはもう「偉大」としか言いようがありません。もうだいぶいい歳なので、衰えが気になるところだったんですが、前回のスプリンターSで休み明けというのに、香港の名馬サイレントウイットネスをあわやと言う所まで追い詰めたことからその懸念も解消、唯一気になるのは当日の馬場状態ですが明日の京都は晴れと言う予報なので、よい枠順を引き当てたこともあり、はっきり言ってこれでもう決まりではないかと。

  これに続くのは中距離に見切りをつけてマイル路線を明確にしたラインクラフト、先日の天皇賞で3着に入り決して終わっちゃった早熟娘ではないことを証明したダンスインザムードの牝馬2頭。なんかやらかしてくれそうな感じが強いのはダンスの方なんでどちらかと言われればこちらを取りますか。   この他では京都で負けがないハットトリック、鞍上強化ローエングリーン、忘れた頃にやってくるサイドワインダー、来ない気がするけど保険でテレグノシスと言う所が有力ですがこれらは恐らく3着どまりと言う感じで、どうせなら人気薄でやたら穴をあけまくっているタニノマティーニも穴指名追加です。

  今回はそんなに迷わずにすんなり買い目を決められました。こういう時って当たることが多いんだけど、よもや、降着なんてことにならないだろうな。。。。

上海馬券王    

追伸:かんべえ様 ということで再会を楽しみにしています。体調を整えておいてください。



〇今日の結果

<マイルCS>@ハットトリック Aダイワメジャー Bラインクラフト



〇かんべえのつぶやき

――馬券王先生に頼んで、馬連で@ラインクラフトを軸に、BウィンラディウスDハットトリックKダイワメジャーMデュランダルに流してもらいました。武運つたなく外れましたが、割といい線行ってたんじゃないのかと。これが普通の状態であれば、「縦目を食らったあ!」と悲鳴が上がるところですけれども。しかるにデュランダルの不振はいかがなものか。そういえば、来週はもうジャパンカップなのでありますね。






<11月13日>

上海馬券王の人生相談  

これで最後か?お受験ママ エアグルーヴさん5たび  

Q:これって結婚詐欺ざんす  

先生お久しゅうございます。わたくしエアグルーヴでございますことよ。 え、「お前は誰だ」ですって?きぃいいい!これだから3流馬券士は!

よろしいこと?わたくしの祖父はJRAの大立者ノーザンテースト公爵、母は樫の木の女王ダイナカール、父は凱旋門の英雄トニービン子爵と言う、まさに名門中の名門、華族の中の華族、本来ならあなたのような、なけなしのお金をどぶに捨てまくってるパンピーなんか。。。。え、それはもう聴き飽きたですって?なによ。それじゃあ、ちゃんとあたくしのこと覚えてらっしゃるって事じゃない。きいいいいい!人をおちょくるのも大概になさるがいいわ、この賤民!ヘタレ馬券士!禁治産者!


  。。。。と、いつもは、怒りほとばしるわけなんざますが、最近体調悪いし、身の回りは酷いことの連続だしで、あたくし現在怒る元気も出ないわけですの。とにかく話を聞いてくださいな。相談と言うのは長女のアドマイヤグルーヴのことですの。長女は名門グルーヴ家の跡継ぎとしてこれまで頑張ってまいりましたの。そりゃあ、「女傑」と言われたあたくしから見ればまだまだ物足りない所は多々ありますけど、それでも不甲斐ない次女や長男に比べればまだ満足できる成績を残してきましたし、はっきり言いましてグルーヴ家を現在長女一人が背負っているわけなのでございます。ああ、それなのに、それなのに。。。

  娘をデビューからずうっと預かってきた家庭教師の武が最近になって急に「エアマサイアちゃんの方が可愛いからこちらを教えることにした。よって職を辞したい」などと言ってきましたの。「天才」と名高い先生で、そりゃあ信用して娘を預けてきましたし、彼も「お嬢さんは一生面倒見ます。」なんて言ってくれたのに、これはどういうことなのかしら。「最近成績が落ちてきたから愛想を付かされた」などという下司な勘繰りを入れるパンピーの声も聞こえて来るのでございますが、いくらなんでも名門グルーヴ家を袖にして、エアデジャブーなんて下賎の女の子供の方をとるなんて、そんなことあるのかしら?あり得ない!そんなことあっていいはずないわ!

  !!あれっ?これって、初めてでないような。前にもこれに似たことがあったような。。この「デジャブー」は何かしら。。。。。

  きいいっ!思い出したわ!あの男、あたくしにも同じ事したのよ!あたくしの現役時代に「ずっと君と一緒だよ。」なんて甘い事言ってあたしにまたがって、それで成績が落ちてくるとさっさとあたしを見限って、ろくでなしのマーベラスサンデーに乗り換えたんだったわ!きいいいいいいいい!親娘二代をもてあそぶ卑劣漢!結婚詐欺師!許せませんわあああああ!

  先生、武に見捨てられて、娘は本当にすさんでしまいましたの。上村なんて聞いた事もない家庭教師がやってきて拗ねちゃって、むずかっちゃって、その結果天皇賞の成績はブービーで、あまつさえ、その時優勝したのがヘブンリーロマンスとか言う田舎者の下層階級の女で。ああいう格式ある舞台で殿方を打ち負かす資格があるのはグルーヴ一族しかいないと常々思い続けてきたプライドまでがずたずたにされて。。。。何がヘブンよ。地獄よ、これって地獄だわあ!

  先生、あたくし拗ねて、ささくれて、すさんでいく積み木崩しな娘を見るのは耐えられないの。「名家の恥さらし」と天皇賞の後、散々娘を叱り付けたら逆効果だったみたいで物凄く反抗的な目でこちらを睨み付けるし、最近じゃパソコンに向かって何かぶつぶつつぶやいてるし。ちらりと見たら日記に「タリウム」がどうとか、書き付けていたけど、あれって何のことかしら。

  とにかく、最近頭痛はひどいし、吐き気はするしで、体調は最悪なの。これってきっと武のせいよ。先生あたしどうしたらいいの?

A:お答え

  いやあ、これで5度目のご相談ですか。思い起こせば貴女とも長い付き合いになりました。このコーナーもなんか貴女専用みたいな感じになっちゃいまして、知り合いからも「マンネリ!」と罵られる始末でどうしようかと思っていたんですが、長女のアドマイヤグルーヴさんも今年で引退が濃厚ですし、次女のイントゥザグルーヴちゃん、長男のサムライハート君も重賞に出てくるには力不足な感じだしで、恐らくこれが貴女の最後のご相談になりそうな気もいたします。長い間貴重なネタを頂き、ありがとうございました。お体にはくれぐれも気をつけてくださいね。

  さて、「日本で一番笑顔が似合う男」武先生には、実は泣かされてきた女の子や男の子は娘さん以外にも数多くいるんですが、貴女の娘さんとはいわゆる「ゴールデンカップル」と言う奴で、もて男の彼もお嬢さんに限っては最後まで面倒見るんじゃないか、なんて思っていたんですが、いやあ、武さん思いのほかドライです。これではディープインパクト君も全盛期過ぎたらどうなるやら。天才は義理や名家より強かったということなのでございましょうが、世知辛い世の中であります。

(ところで、よく見ると、明日の京都の1000万条件戦に、サムライハート君が出てきているではないか。しかも武鞍上だし。うーん、なかなか皮肉で奥深い光景であることよ)

  ひるがえって、明日のエリザベスなんですが、天才に見捨てられた事実と、この前の天皇賞の惨敗振りからお嬢さんの評価はかなり悲惨なものになるのではないかと考えていたんですが、現時点でお嬢さんの人気は4番人気。うーん、恐らくはオークス以外の牝馬戦で連をはずしたことがないという実績がものを言っているのでしょうが、武さんと違って世間はそう捨てたもんじゃありませんね。

  実は、私も去年のこのレースで大変おいしい思いをさせていただいた恩義もあり、お嬢さんには頑張ってもらいたかったのです。上村君は確かに武君に比べれば見劣りしますが、それでもこれまで年間せいぜい20勝程度だった騎手が今年はすでに40勝しているわけで、30歳を過ぎてブレークした可能性もあり決して軽視は出来ない、よってお嬢さんがエアメサイアちゃんやスイープトウショウちゃんを従えてゴール線を一番に駆け抜ける可能性は大きくはないにしても0でもないのではと期待していたのです。

  ただねぇ、現在のオッズを見てこう考え直したのです。お嬢さんの人気は、お嬢さんがエアメサイアちゃんやスイープトウショウちゃんを従えてゴール線を一番で駆け抜ける可能性とくらべ不当に高いのではないだろうかと。もう少しお嬢さんが低評価なら私もお嬢さんに乗ってみようという気が起きるんですが、これではオースミハルカちゃんのほうが魅力的に映ってしまいます。いくつかの例外を除けば、これまでのお嬢さんは私が買えば来る、買わなければ来ないという非常にありがたい存在でして、おかげで随分儲けさせていただきました。明日も私の期待を裏切らない働きをしてくれることを祈ってやみません。来る時は3着までにしてね。(サムライハート君もだよ)

  と、いうわけで。。。  

 

京都11R エリザベス女王杯(G1)
2200メートル・芝
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 オースミハルカ 56 川島信二
1 2 ライラプス 54 松永幹夫  
2 3 アドマイヤグルーヴ 56 上村洋行 ×
2 4 ショウナンパントル 54 吉田豊  
3 5 オースミコスモ 56 岩田康誠  
3 6 メモリーキアヌ 56 角田晃一  
4 7 マイティーカラー 56 内田浩一  
4 8 スイープトウショウ 56 池添謙一
5 9 クロユリジョウ 54 O.ペリエ  
5 10 ブライアンズレター 56 福永祐一  
6 11 エアメサイア 54 武豊
6 12 ヤマニンアラバスタ 56 江田照男
7 13 サミットヴィル 56 S.サンダース  
7 14 ヤマニンシュクル 56 四位洋文  
7 15 ウイングレット 56 武幸四郎  
8 16 マイネサマンサ 56 C.ルメール  
8 17 レクレドール 56 蛯名正義  
8 18 ベストアルバム 56 渡辺薫彦


  予想は良馬場前提です。もしも渋ることがあれば、オースミハルカとわが心の友マイネサマンサが大きく浮上します。上海は今、雷まじりの大雨が降っているんですが、さて。

    皆様の相談お待ちします。

  人生相談士  上海馬券王



〇今日の結果

<エリザベス女王杯>@スイープトウショウ Aオースミハルカ Bアドマイヤグルーヴ



〇かんべえのつぶやき

――まあ、常識的な結論ですね。(買っときゃよかった・・・)。武豊、アドグルに乗っていたら、勝てていたかも。思うに馬の三連勝よりも自分の五連勝を意識したのが失敗だったのではないのかと。




<11月6日>

えー、。。。。。   「ヘブンリーロマンスショック」を未だに引きずる私は現在殆ど廃人状態です。春だけならまだしも、秋までがこのようなけったいな結末になるとは、天皇賞と言うのは魔物が棲み付き始めているのでしょうか。

  柄にもなく入れ込んで買ったサンライズペガサスがいいところなく飛んじゃっただけなら我慢のしようもあるのですが、超スローなレースでこれまで凡庸なレースしか見せてこなかった牝馬が悪魔のような末脚が炸裂させ、あまつさえこれが決まってしまう展開というのは、やはりどう考えても容認できません。一体勝ち馬のなにが「天上のロマンス」なのでしょうか、これは地獄そのものではないか!ああ、ミッドウエーで空母を4隻失った山本元帥の気持ちが今ならわかる気がするぞ。

  その上、先週タイガースを罵倒した意趣返しなのでしょうか、かんべえ先生からは福沢さんが2枚飛んだ私の傷心に塩を刷り込むかのようなコメントをいただいてしまう始末。ううううううう。

  それにしてもノーベル賞学者と比較されてもねえ。。。。って言うか、マンデル先生の場合、これってはっきし言ってビギナーズラックじゃんか。ブツブツ。。。

東京11R アルゼンチン共和国杯(G2)
2500メートル・芝
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 サクラセンチュリー 57.5 佐藤哲三  
1 2 テンジンムサシ 54 石神深一
2 3 ダディーズドリーム 55 安田康彦
2 4 ビッグゴールド 57 和田竜二  
3 5 チャクラ 57 柴田善臣
3 6 コイントス 57 横山典弘  
4 7 ハイフレンドトライ 53 小林淳一  
4 8 マーブルチーフ 55 熊沢重文  
5 9 アサクサキニナル 54 北村宏司
5 10 ブリットレーン 53 吉田豊  
6 11 デルタブルース 59 O.ペリエ
6 12 エローグ 53 柴山雄一  
7 13 マイソールサウンド 58 本田優  
7 14 ダイタクバートラム 58 江田照男  
7 15 ニシノドコマデモ 54 田中勝春  
8 16 グラスエイコウオー 54 村田一誠  
8 17 ファストタテヤマ 57 武幸四郎  
8 18 スムースバリトン 54 D.ボニヤ

    とにかく、これまで黒字だった年間収支も「地獄のロマンス」のせいで、ついに赤字転落なわけなのであります。気分はもう激しくSONYなのです。

  あまりの惨状にG1開催のない今週は、お休みしようと思ったのですが、明日のアルゼンチン共和国杯は波乱の予感。ひょっとしたらiPod並みの起死回生ヒット馬券が出るかもしれないと思い直した次第。

  このレース本来ならば、京都大賞典で2着したコイントスが最近武豊もまっつあおな好騎乗をを見せる横山典鞍上ということで中心視必須のレースだったわけですが、しかし、しかーし、今日の上海は一日中土砂降りの雨が降り続いておる。ということは明日の府中が重になる確率が極めて高いということになるわけです。

  こうなると、コイントスのみならずサクラセンチュリー、ニシノドコマデモ、ファストタテヤマといった上位人気陣がそろって飛んじゃうこと必定、これをおいしいと言わずして何がおいしいと言うのでしょう。

  ツメの不調で長期休養を余儀なくされ、これが今年初レースとなるデルタブルースは、休養明けで59kgを背負わされることもあり、正直勝つまでは自信がないのですが、重馬場前提では3着は確保してくれそう。他に重馬場巧者を見繕うと上記の印になり、この3連複馬券はデルタブルース軸でもすべて万馬券と言うことに成るのですが、さて神風は吹くや否や。

上海馬券王  



〇今日の結果

<アルゼンチン共和国杯>@サクラセンチュリー Aマーブルチーフ Bコイントス



〇かんべえのつぶやき

――東京競馬場の天候が「小雨」から「雨」に変わったのは午後3時30分でした。この程度では馬場は「良」のままであります。かくして体重減のサクラセンチュリーがコイントスを引き離し、そこにどういう理由か無印のマーブルチーフがからむというレースとなりました。たしかに馬連万馬券ではありましたが・・・・・かんべえはファストタテヤマからデルタブルースへと張りましたがかすりもせず。ちなみに夕刻から千葉県地方は大雨となっております。




<10月30日>

☆:いやぁ、今日の武蔵野Sは凄かったですね。  

上:。。。。。。。  

☆:圧倒的一番人気のカネヒキリは出遅れが祟って2着だったんだけど、先行馬が不得手な距離で、しんがりから直線一気に2着まで押し上げたわけで、やはりこの馬只者じゃない。今度のジャパンカップダートはこの馬で決まりですね。  

上:。。。。。。。  

☆:この馬セリでついた値段が2000万。それがもう一億以上稼いでいるわけで、いやぁ、本当に馬主孝行な馬です。馬主の金子さんと言う人はディープインパクトや去年のダービー馬キングカメハメハのオーナーでもあるんだけど、こんなスーパーホースの実力を他の馬主や調教師が見向きもしなかった頃から見抜いちゃったと言うわけで、まさに神がかった相馬眼の持ち主と言えましょう。  

上:。。。。。。。  

☆:思い起こせば武蔵野Sは、3年前にかのクロフネが驚異的なレコードをかっとばし、彼がワールドクラスのダート馬であることを世間一般に知らしめたレースであったわけで、その意味で「カネヒキリにポスト・クロフネの資格ありや」と言うのが興味の中心だったわけですが「負けて尚強し」の今日の内容なら彼にその資格はあると判断してもいいのではないでしょうか。  

上:。。。。。。。  

☆:ちょっと!さっきから人にばかりしゃべらせて何黙り込んでるんです。あーーー!わかった!カネヒキリから馬券を買ってはずしたので声が出ないと言うことですか。  

上:やかましい!今日はこういう展開になるんじゃないかと神のお告げがあって、ちゃーんと勝ち馬であるサンライズバッカスを1着、カネヒキリを2着にした三連単馬券を買っておったのだ。  

☆:それなら当たったんでしょ?何ゆえにさっきから、貴重な紙面に句読点をちりばめているわけですか。  

上:ボソボソ。。。。  

☆:え、なになに?えーーーっ!ヒシアトラスを迷った末に抜けにしたら3着に突っ込んできて万馬券をふいにしたって?馬鹿じゃないの、あんた!サンライズバッカスを1着で予想して何ゆえヒシアトラスをヌケにする!重賞勝ちだってあるダートの実績馬じゃないか!  

上:言うな!!こいつは中山と京都でしか実績がない馬だから府中は無理だと判断したわけだ。文句あるか!  

☆:府中は無理って。。今年のGTフェブラリーSで3着に入ってる馬じゃないですか。文句大ありですよ。  

上:それも言うな!あまり買い目が多いと、かんべえ師匠に冷ややかな眼で見られるのではないかという不安が一瞬心をよぎってしまったのだ。あぁぁぁぁ、万馬券がぁああああ!返せ!もどせ!くそう、先週の菊花賞からろくなことがないわ。  

☆:ちょっと待ってよ!すると何か?あんた先週の菊もはずしたってわけ?  

上:。。。。。。ウン。  

☆:だって、あんた「VIPたちの菊花賞」とかってくっだらない法螺話で、2着アドマイヤジャパンをえらく賞揚してたじゃないか。それではずしたわけ?  

上:オーイオイオイ。京都実績がないから最後迷った挙句3着予想にしちゃったんだよう。ごめんよう、賞賛日本!許してくれよう、横山典!  

☆:。。。それって三連単神社のたたりですよ。もう競馬の神様にも見放されちゃったみたいですね。はっきり言って阪神並みのトホホな展開。  

上:最後の詰めが裏目に出てるだけで、いい線はついてるんだ。いい所が一つもないままボコボコにされた阪神なんかと一緒にするな!本当にわが中日は何故あんなチームに負けたのだ!こちらまで悲しくなってくるぞ。  

☆:万馬券を取り損ねて気が立ってるのはわかるけどさ、未だ傷心癒されぬ全国一千万の阪神ファンの傷口に塩をすり込むような事言ってどうするんです。上海にだって柄の悪い阪神ファンは多いんだから夜道には気をつけてくださいよ。  

上:。。。。お前が最初に言ったんだろうが。

 

東京10R 天皇賞(秋)(G1) 良馬場前提
2000メートル・芝
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 ヘヴンリーロマンス 56 松永幹夫  
1 2 スズカマンボ 58 安藤勝己  
2 3 リンカーン 58 武豊  
2 4 ハットトリック 58 O.ペリエ  
3 5 アサクサデンエン 58 蛯名正義 △ 
3 6 タップダンスシチー 58 佐藤哲三  
4 7 ホオキパウェーブ 58 藤田伸二  
4 8 キングストレイル 56 福永祐一 △ 
5 9 メイショウカイドウ 58 幸英明  
5 10 ハーツクライ 58 C.ルメール
6 11 ストーミーカフェ 56 四位洋文  
6 12 ダンスインザムード 56 北村宏司  
7 13 ゼンノロブロイ 58 横山典弘
7 14 スイープトウショウ 56 池添謙一
7 15 テレグノシス 58 勝浦正樹
8 16 サンライズペガサス 58 後藤浩輝
8 17 アドマイヤグルーヴ 56 上村洋行  
8 18 バランスオブゲーム 58 田中勝春  

☆:フルゲート18頭。普通なら大味なメンバー構成になりがちな大頭数なんですけど、今年はGT馬8頭が参戦で異常に内容が濃い面子です。これにディープインパクトが加われば超豪華オールスター。ワールドカップに行っても優勝を狙えるぞ!  

上:うん、個人的にはシルクフェイマスも入れて欲しいところだけど、これは間違いなく、今年一番のナイスマッチだね。GT馬以外も曲者がそろったし、はっきり言って3着以内ならすべての馬に資格あり!逆に言うとどんな状況でも3着以内が確実なのはゼンノロブロイだけなんだけどね。まぁ、そういうわけで、このレースは本来見て楽しむレースなわけで、3連馬券は買っちゃいかんわけです。軸を決めて馬単か馬連がいいと思うのです。  

☆:で、選んだのがGT未勝利のサンライズペガサスですか。。。  

上:毎日王冠の時も言ったけど、こういう豪華絢爛の面子じゃ好きな馬を応援するのが一番なわけです!この馬は能力がありながら故障に泣かされて全盛期を棒に振ってしまった可哀想な奴なんだ。5年間の現役生活で余儀なくされた長期休養がなんとのべ3年!力があるのにあまりにも可哀想じゃないか!  

☆:いや、そうなんですけど。。。  

上:故障から復帰してGTに出ても、大雨が降って不良馬場にを走らされたりとか、他馬に進路を妨害されたりとかで力を全然発揮できずに終わってしまうと言う、悪い星の舌に生まれたとしか思えない不運続きな奴でもある。でもな、この前の毎日王冠の快勝を見てわかるとおり、この馬は強いんだ。GT級なんだ!年齢的に見てもこれがおそらく最後のチャンスだし、こういう馬を応援しなくて何を応援すると言うのだ!  

☆:いや、それもわかるんですが。。。。  

上:あー、お前、俺がこの前の毎日王冠でサンライズペガサスに万馬券取らせてもらったから二匹目のどじょうを狙ってると思ってるな!いいか、今回は損得抜き!そりゃ、この馬不当に人気がなくて(29日午後7時現在6番人気)、当たればでかいけどさ、別にこれが外れても全然残念じゃない。小泉さんの言葉を借りれば「殺されたってかまわない。それくらいの覚悟でやっている」と言う奴だ。  

☆:いや、そういうことが言いたいのではなくて。。。  

上:じゃ、何が言いたいんだ。  

☆:いや、私が言いたいのはですね。それくらい可哀想で、不運続きで、これがラストチャンスの馬に、競馬の神様から見放されてしまった先生が、これほどまでに入れ込むと言うのは、きっと向こうにとっては迷惑この上ないことではないかと。。。  

上:貴様あああ!  

☆:でも、今日のレース、京都じゃ相当雨が降ってたでしょ。どう考えても明日の府中は重スタートです。これが午後まで尾を引くとサンライズペガサスには辛いんじゃないですか。  

上:うーん、そこなんだよな。この馬「やや重」までは大丈夫だけど、重以上じゃ確かに辛いんだよな。まぁ、今日の上海は快晴だったんで、午後には府中の馬場も回復すると思うんだけど。因みに重以上ならこういう予想になるわけね。

 

東京10R 天皇賞(秋)(G1) 重馬場前提
2000メートル・芝
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 ヘヴンリーロマンス 56 松永幹夫  
1 2 スズカマンボ 58 安藤勝己  
2 3 リンカーン 58 武豊
2 4 ハットトリック 58 O.ペリエ  
3 5 アサクサデンエン 58 蛯名正義  
3 6 タップダンスシチー 58 佐藤哲三
4 7 ホオキパウェーブ 58 藤田伸二  
4 8 キングストレイル 56 福永祐一  
5 9 メイショウカイドウ 58 幸英明
5 10 ハーツクライ 58 C.ルメール  
6 11 ストーミーカフェ 56 四位洋文
6 12 ダンスインザムード 56 北村宏司
7 13 ゼンノロブロイ 58 横山典弘
7 14 スイープトウショウ 56 池添謙一  
7 15 テレグノシス 58 勝浦正樹  
8 16 サンライズペガサス 58 後藤浩輝 ×
8 17 アドマイヤグルーヴ 56 上村洋行  
8 18 バランスオブゲーム 58 田中勝春

☆:なんだよ!サンライズペガサス×って。殺されたってかまわないんじゃなかったのかよ!  

上:応援はするさ。でも、馬場状態が酷いと正直、勝つまでは辛いのよ。一般の人が見てる所であんまりいい加減なことも書けんだろ。サンライズペガサスに限らず、こういう豪華絢爛なレースは馬場状態で全然様相が変わっちゃうし、最低限の良心は開示しとかないとな。  

☆:こういう節操のない予想をして何が良心ですか。そもそも、あんたに良心を期待してる人間なんてどこにいる!  

上:いや、だからさ、こういう悲しい事にならないよう、どこまでも不運続きな馬だったって事にならないよう、明日は府中の快晴を祈ろうじゃないか。頑張れサンライズペガサス!  

☆:だったら、御祓いしなさい!あんた、競馬の神様に見放されてんだから。    

上海馬券王    



〇今日の結果

<天皇賞>@ヘブンリーロマンス Aゼンノロブロイ Bダンスインザムード



〇かんべえのつぶやき

――天覧試合の天皇賞。ここで勝てば、歴史に残る名誉。これぞという馬がフルゲートで勢揃い。これだけ面白くて難しいレースは久しぶりです。

――スイープトウショウだ、アドマイヤグルーブだ、などという声はありましたが、あっと驚くヘヴンリーロマンスの勝利。1位、3位、5位を牝馬が占めるということは、JRAも女帝を容認ということですね。いやはや言葉が続きません。松永騎手には「牝馬のスペシャリスト」の称号を送りましょう。




<10月23日>

えー、ご存知のとおり、小泉さんが靖国に参拝しました。

  ディープインパクトがぶっちぎった皐月賞前日に行われた上海デモの記憶を未だに引きずる当方としては、菊花賞開催週のご参拝と言うのはいかにも示唆的で、悪い予感もしたのですが、現在のところ上海は平穏そのものでこれならまず大丈夫だろうと一安心しています。

  しかし腑に落ちないのは、常任理事国の問題はあったにせよ日本側に明確な落ち度がなかった前回のデモが何故あんなに盛り上がり、突っ込もうと思えばネタがたくさんある今回の事態は何故これほどまでに平穏なのか。一言で言えば政府の統制が利いているということなんですが、じゃあ、前回はなんだったんだと言うことになる。こうやって考えると、中国政府が前回デモを容認、いや影では扇動すらしていたと言う事実が図らずも明らかになってしまうのです。貴様らああ!

  きっと前回のデモは日本人にとってだけでなく、この国の権力者にとってもショッキングだったのでしょう。民衆を煽ったら思いのほかぼうぼうと燃え上がり、火の粉が煽った人間のところまで飛んできた、で、ぶるっちゃって今回はガチガチにガードを固めていると。小泉さんにももうこれ以上波風を立てて欲しくないのに、小泉さんは平気でそういう願いを踏みにじる。そのたびはねっ帰りを押さえなくてはならなくなったこの国のお役人の気持ちたるやいかばかりでしょうか。きっと今頃中南海の雑木林には小泉さんのわら人形が大量に釘付けされているぞ。

  ただねえ。

  因果応報といえば因果応報だし、いい気味と言えばいい気味なんですが、こちらで暮らす日本人にとってもやはりあの『ご参拝』と言うのはしゃれにならんのです。戦後民主主義の文脈で靖国を否定する気は毛頭ありませんし、自称平和主義者の目を覆いたくなるような知性の頽廃ぶりを見るにつけ思わずもう一方の肩を持ちたくもなってくるのですが、肯定派の方々の言い分にも、海の向こうから眺めていると随分自分勝手な所はあるのです。政治的な発言とは取らないで欲しいのですが、そもそもどう贔屓目に見ても国家神道の精神が脈々と生き続けるあの場所にはやはり問題がないとは言えない気がするのだ。とにかく、みんな、頼むから、少しはこちらで暮らす人間のことも考えてくれい!

  

京都11R 菊花賞(G1)
3000メートル・芝
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 コンラッド 57 小牧太 ×
1 2 ヤマトスプリンター 57 池添謙一  
2 3 ミツワスカイハイ 57 渡辺薫彦  
2 4 ローゼンクロイツ 57 安藤勝己
3 5 アドマイヤフジ 57 福永祐一  
3 6 アドマイヤジャパン 57 横山典弘 ×
4 7 ディープインパクト 57 武豊
4 8 シャドウゲイト 57 佐藤哲三  
5 9 エイシンサリヴァン 57 吉田豊  
5 10 レットバトラー 57 幸英明 ×
6 11 シックスセンス 57 四位洋文
6 12 ピサノパテック 57 岩田康誠  
7 13 ディーエスハリアー 57 石橋脩  
7 14 フサイチアウステル 57 藤田伸二
8 15 マルブツライト 57 松岡正海 ×
8 16 マルカジーク 57 角田晃一 ×

  今更申し上げるまでもなく、ディープインパクトが抜けています。抜けすぎるくらい抜けています。レースセンスのかけらもないくせに圧倒的な能力差でいつもぶっちぎりで勝ってしまうこの馬は正直私の好みではありませんが、とにかく能力が半端じゃないので、落馬とか故障とか言う飛び切りのアクシデントがない限り、まず3冠達成は確実でしょう。

  (ついでに言うとディープインパクトも凄いのですが、金子さんと言うオーナーはもっと凄い。なにせ、Dインパクトだけでなく、去年のダービー馬キングカメハメハ、今年のダートチャンピオン・カネヒキリととんでもないスーパーホースをすべて所有しているわけです。しかも走らない馬に億単位の金をつぎ込む成金オーナーを尻目に、こんなとんでもない馬を破格の安さ(カネヒキリなど2000万!)で購入するなど、これはまさに神がかりな相馬眼と言えましょう)

  問題は、このレースがひねくれ者の私までが堅いと言わざるを得ないくらい鉄板期待ビンビンのレースと言うことで、現在Dインパクトの単勝は100円の元返し。2番人気のシックスセンスが70倍、3番人気フサイチアウステルが90倍という、いくら2日前のオッズとは言えこれほどまでの一点かぶりと言うのは過去に記憶がなく、うーん困ったものです。いくらディープインパクトとは言え100回走って100回勝つというところまでは完璧ではないでしょうし(事実、武豊は過去一番人気を背負ったノーリーズンの菊花賞で落馬した前科あり)、フサイチアウステルだって90回走れば一回以上は勝つ気もするし、かといって穴に走ると言うのも無謀過ぎるしで、いや、本当に困った。困った。

  結局3着に大穴が突っ込んでくるパターンを期待した三連単馬券で選んだのが上記の印。実際の買い目は◎ー△ー△×の合計21点となります。

  こんなに買うとかんべえ師匠から蔑みの視線を浴びるのことになるのですが、まぁ、三連単の場合これくらいが普通でしょう。INOが絡むと大きくハネるし勘弁してください。(ガミ馬券が3点くらい含まれますがこれは見物料ということで、もってけ泥棒!)

  ×選定した基準は京都コースの適性であります。菊の場合、京都の適性が馬鹿にならないということは一昨年証明済み。問題は3歳のこの時期は関東馬を中心に京都経験そのものがない馬が多いことだったんですが、今年は関東馬が大量に回避しちゃったせいもあり、マルブツライトの2−0−0−0、マルカジークの3−1−0−0、レットバトラーの2−0−1−1と結構特性が明確な馬が数多く出ています。9月以来私に舞い降り続けている競馬の神様がまだ見守ってくれているのだとすればきっとこのうちのいずれかが3着に食い込んでくることでしょう。

  出でよ、万券!

    上海馬券王    



〇今日の結果

<菊花賞>@ディープインパクト Aアドマイヤジャパン Bローゼンクロイツ



〇かんべえのつぶやき

――どういうレースだったのかは分かりませんが、とにかく歴史的な勝利ですね。有馬記念ではゼンノロブロイたちと勝負してくれることでしょう。楽しみです。





<10月16日>

えー、プロ将棋の意思決定機関である『日本将棋連盟』が、傘下のプロ棋士にコンピュータとの対戦を行うことを禁止する通達を出して話題になっています。


  私も最近強い将棋ソフトができたと言う話を聞いてはいたんですが、連盟がこんな通達を出すなんて、いやー、びっくりしました。

  通達の理由が「コンピュータとの対戦は将棋界のビジネスチャンスだから連盟の監督下に置きたい」と言うことなのだそうで、まぁ、これ自体は将棋界の内的問題であるはずの『瀬川問題』をプロモーションとして一般世間に売り出したやり手の米長会長らしいと言えば言えますが、やはり外的な印象としてこれが強がりでしかなく、コンピュータソフトの急激な進歩にプロの将棋指しが泡を食っている観があるのは否めません。アマチュアに負かされ、近いうちには機械にも負かされそうだと言うことで、彼らプロの生活基盤は今後どうなっていくのでありましょうか。

  それにしても、チェスの世界チャンピオンがコンピュータに負かされた「事件」が起きたのは確か4・5年前だったと思うんですが、日本将棋と言うのは相手の駒を使えるわ、相手陣内で「成る」ことで駒の働きが変わるわと変化が無限にあるわけで、コンピュータが平手の勝負でプロの将棋指しを負かすなどあり得ない。なんてつい最近まで言われていたんですが、いやぁ、情報科学の進歩と言うのはすさまじい。

  スティーヴン・ピンカーと言うMITの教授が書いた『人間の本性を考える』と言う本によれば、認知科学や人工知能研究のすさまじい進歩が最近、「神の領域に属すると従来考えられていた人の心や精神の世界は、極端に複雑ではあるけど原理的にはコンピュータのアルゴリズムに還元可能である」という小林秀雄が草葉の影で卒倒しそうな事実を明らかにしつつあるのだそうですが、現在われわれはかつて人類が経験したことのない革命的な時代の入口に立っているのかもしれません。

  今回の連盟の通達は、「デジタルの世界ではない」とまで言い張ってきたプロ棋士の『棋理』『指し回し』が十分コンピュータソフトのアルゴリズムで表現可能であることを他ならぬプロ棋士自身が認めたに等しいわけで、この意味するところは重大です。「将棋の神様と言うものがあるとして自分はその足元にも及ばない。香落ちで指しても粉砕されるだろう。角落ちでやっと勝てると思う。」と言う、謙虚なのか傲慢なのかよくわからない発言をしたのはプロ棋界の最高峰・羽生善治4冠ですが、彼がコンピュータに舞い降りた神様相手に角落ちで下手を持つという光景が近いうちに見られるのでしょうか。うーん、見たいような見たくないような。

  将棋ソフトがそこまで進歩したのなら、競馬予想ソフトももう少し進歩しそうなものなんですが、そんな話は全然聞かないな。投資ファンドが株の売買判断に使っているソフトを応用すると面白いものが出来る気もするんですが。。。でも考えてみれば今年の秋のG1路線は結構軸がしっかりしていて予想もしやすいからまぁいいか。何より秋競馬がスタートしてから絶好調の私は現在「競馬の神様」がPCにではなく、直接私の元に舞い降りてきたような状態ですからな。ワハハハハ。   (え、羽生先生より尊大ですって?うーん、確かにこんなこと書いていると速攻でばちが当たりそうです)

  

京都11R 秋華賞(G1)
2000メートル・芝
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 エイシンテンダー 55 武幸四郎  
1 2 ジェダイト 55 池添謙一
2 3 モンローブロンド 55 秋山真一郎  
2 4 テイエムメダリスト 55 橋本美純  
3 5 ラインクラフト 55 福永祐一
3 6 オリエントチャーム 55 赤木高太郎  
4 7 レースパイロット 55 安藤勝己
4 8 デアリングハート 55 後藤浩輝  
5 9 フェリシア 55 小牧太  
5 10 エアメサイア 55 武豊
6 11 ニシノナースコール 55 横山典弘
6 12 ショウナンパントル 55 吉田豊  
7 13 シールビーバック 55 松岡正海  
7 14 コスモマーベラス 55 柴田善臣
7 15 スルーレート 55 渡辺薫彦  
8 16 エリモファイナル 55 四位洋文  
8 17 トウカイルナ 55 北村浩平  
8 18 ライラプス 55 松永幹夫

    牝馬三冠の最後を飾るこのレースなんですが、日米のオークスを制圧したシーザリオがいないのが本当に残念です。単にスピードやスタミナだけでなく知性・センス・闘志・精神力と競走馬に必要なすべてを備えた彼女は、本当に応援のし甲斐のある存在で大好きな馬だったんですが。

  ただ、Dインパクト以外タレントのいない今年の3歳牡馬と違い、牝馬の方はまだ強いのが残っています。桜花賞、NHKマイルの2冠を達成し今回3冠目を狙うラインクラフトと、オークス2着・ステップ競争のローズSでラインクラフトを完封したエアメサイアの2頭はやはりこの中では抜けた存在で両者とも連をはずすことはちょっと想像しづらい状況。問題は皆が同じことを考えていると言うことで、この2頭の馬連オッズは現在1.5倍。ワイドのオッズ(1.3倍)がとてもお買い得に思えてくるようなトホホな状況で、こういうのを買ってもねぇ。

  結局当日は2頭軸の3連単か3連複を買うということで紐に選んだ5頭は距離適性を中心に考えました。(中でも紫苑Sで去年の2歳チャンピオン・ショウナンパントルに勝ったのに全然評価の低いコスモマーベラスはお買い得感があります。)3連単か3連複いずれを買うかについては当日のオッズ次第です。なにしろ現時点では両方大差がないわけで、これなら3連複が異常にお買い得なわけです。

 

東京11R 府中牝馬ステークス(G3)
1800メートル・芝
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 オースミコスモ 56 中舘英二  
1 2 オースミハルカ 56 川島信二
2 3 ミスパスカリ 55 田中勝春  
2 4 ダンスインザムード 56 北村宏司
3 5 スティルインラブ 57 幸英明  
3 6 マイティーカラー 55 内田浩一  
4 7 フィヨルドクルーズ 55 高橋智大  
4 8 ホウザングラマー 55 菊沢隆徳  
5 9 マイネサマンサ 55 内田博幸
5 10 ヤマニンアラバスタ 55 江田照男
6 11 メモリーキアヌ 55 小野次郎  
6 12 レンドフェリーチェ 55 柴山雄一
7 13 チアズメッセージ 55 津村明秀  
7 14 アズマサンダース 55 藤岡佑介  
8 15 レクレドール 55 蛯名正義
8 16 マイネソーサリス 55 村田一誠
8 17 ブライアンズレター 55 石橋脩  

  アドマイヤグルーヴ、スイープトウショウという飛車角不在ですが、それでも現状の牝馬の最有力どころが集まった面白い組み合わせです。

  この距離はまさにサンデー血統得意の距離で、事実出走17頭中8頭がサンデー血統なんですが、ここは敢えて非サンデーのマイナー血統から入りたい。マイネサマンサは一昨年の桜花賞除外以来意地になって応援している馬ですが、GTには足りないけど牝馬限定の重賞なら十分チャンスありと考えます。休み明けは全然走らない馬で正直今回は辛いのですが、なんせ意地ですからしょうがありません。(でも、虚弱体質が災いして休んでいたこれまでと違い今回は通常の休養明けだし、なにより最近の私の意地は馬鹿に出来ないよ。なんせ、競馬の神様が舞い降りとるからね)

  客観的には、この夏1000万・地方重賞を連覇した上り馬ヤマニンアラバスタの鋭い差し足がやはり府中でも生きると考えます。去年のオークス3着馬でもありまさに軸向きの存在。他には軽ハンデとは言え愛知杯で穴を開けたマイネソーサリスの末脚が今回初の府中で要注意。

  3歳時すさまじい成績を上げたGT馬スティルインラブ・ダンスインザムード。古馬になった後の成績が悲惨すぎます。管理する松元先生、藤沢先生の気持ちはいかばかりでしょうか。高校大学と超一流の名門を出て、社会人になったらいきなりニートにドロップアウトしてしまった子供を持つ親の気持ちと言うのはひょっとするとこういうものなのかもしれません。ただ、スティルインラヴの場合は「昔天才今ただの人」と言うパターンですが、ダンスインザムードは「天才とキ○ガイは紙一重」のパターンで彼女の異常な性癖が能力の発現を阻害しており能力自体が衰えているとは思えません。まともならぶっちぎりで勝つまであるのはこの馬だけでしょう。

    上海馬券王



〇今日の結果

<秋華賞>@エアメサイア Aラインクラフト Bニシノナースコール


<府中牝馬S>@ヤマニンアラバスタ Aマイネサマンサ Bオースミハルカ



〇かんべえのつぶやき

――最近のJRAでは「二強は来ない」ことが多かったのですが、秋華賞は言葉を失うほど見事な二強対決でした。ラインクラフトの圧勝かと思ったら、エアメサイアがきちんと差した。福永が前に行き過ぎたか、武が上手過ぎたか、ともかく微差の勝負。馬券的には妙味がなかったけど、いいレースを見せてもらいました。なんだかこの秋はいい勝負が多いです。

――他方、府中牝馬Sはドンピシャリでしたね。本命マイネサマンサ、対抗ヤマニンアラバスタ、穴オースミハルカですから、3連単も取れたんじゃないでしょうか。何より意地を続けてきたマイネサマンサの2位がめでたいですね。競馬の神様が降りているかのような馬券王先生、この秋は大いにお役に立つんじゃないでしょうか。





<10月9日>

●馬券王先生が『1985年』について評を述べてくれてます。うれしいんだけど、この本、評判になっている割りには、売上はまだ『アメリカの論理』の半分程度なんですよねえ。

●明日はかの山崎元さんが、「毎日王冠だけはこの目で見たい」と言っていた秋競馬のキックオフ、これが見られないワシは不幸かもしれぬ。それにしても、ダイワメジャーが無印とは許せません。(かんべえ)



☆:あれ?珍しく真面目な顔して何してるんです。  

上:見てわからんかね。本を読んでいるのだ。今は「読書の秋」ということで本を読んでいるのだよ。  

☆:。。。何が読書の秋ですか。この前だってベストセラーの「バカの壁」を読み出したのは良いけど「難しくてわからん」とか言って投げ出してたくせに。  

上:何を言うか!「バカの壁」は本当に難しい本だぞ。一見会話調の読みやすい文体だからすらすら読める気になるんだけどさ、あそこに書いてある事はとても高度で難しいことなんだ。よくもまあ、あんな難しい本があんなにも売れたもんだ。買った奴は本当に読んで内容がわかったのかな。きっとわかったつもりになってるだけに違いない。  

☆:難しい本があんなに売れるわけないじゃないですか。「人は分かり合えたつもりでも結局分かり合えていない。何故ならそこには『バカの壁』と言うものが存在して個人間での真の意味での理解を妨げているからである」という恐ろしくもまがうことのない真実を、簡潔な文体ではじめて世に知らしめた世紀の快著でしょ。わかってないのはあんただけですよ。可哀想に、競馬のやりすぎでここまで知性が退化するとは。  

上:うるさい!そんなのは最初のつかみに使われているどうでもいい部分なの。その後延々述べられる哲学チックな人間論というのは最先端の科学にどっぷり漬かっていた人でなければ到達できない滅茶苦茶深遠で晦渋なものなのだ。インタビューからの聞き書き形式で本にしてるせいで、そういうバックグラウンドの部分がきれいに省略されているから却ってたちが悪いわい。あれが「面白くてためになる」ともてはやされる現象こそまさに『バカの壁』そのものじゃないか。  

☆:だいぶ昔のベストセラーでそんなに興奮しなくても。。。で、今読んでるのは何なんですか?  

上:わはは。『バカの壁』よりはわかりやすい本なのだ。吉崎達彦と言う人が書いた「1985年」と言うんだがね。『バカの壁』と同じ新潮新書から絶賛発売中だよーん。  

☆:なんです、それ。聞いたことない。
 

上:おまえなぁ。。。売れてんだぞ、これ。この前、休暇で日本に帰った時に、神保町の三省堂に行ったらさ、もう準平積みの偉そうな状態で大量に並んでいるわけだ、「1985年」。きっと、この著者、印税収入ガバガバで、今度の確定申告が大変だぞ。くそう、こうと知ってりゃ、奢らせとけばよかったな、木曽路のしゃぶしゃぶ。  

☆:また、そういう卑しいことを!で、どうなんです。面白いんですか。馬券検討の時間を割いて読んでるわけなんだけどさ。  

上:うん、プラザ合意とか、共産圏の崩壊を促したゴルバチョフの台頭とか、つくば科学博とか、御巣鷹山の墜落事故とか、CDプレーヤー・家庭用ゲーム機の爆発的伸張とか政治・経済・文化のターニングポイントである1985年という年に着目したアイデアが何よりナイスだし、そこら辺の事情をきれいにまとめてある手際のよさも素晴らしいですな。あんまり知り合いを誉めると言うのもなんだけど、この頃青春時代を過ごした世代が今じゃ社会の一線にいるわけで、そういう購買力のある世代に訴えるマーケティングも喝采ものの鋭さと言えましょう。ただねぇ、一つだけ不満がある。  

☆:ほう、何です。  

上:この本、競馬については全然触れておらんわけだ。  

☆:あんたねぇ。。プラザ合意やゴビーの台頭に比べて競馬がどうしたって言うんです!バカも休み休みに言いなさい!  

上:いやあ、だってぇ、1984年から1985年にかけては、日本競馬も凄まじいターニングポイントにあったわけなんだよ。グレード制が初めて導入されて、レースの格付けが明確になったのもこの年だしぃ、レースプログラムがスピード優先の短距離系重視になって後々天春とか菊花賞とかの長距離レースの処遇に困る事態のきっかけを作ったのもこの年だしぃ、シンボリルドルフの3冠、古馬戦圧勝、そして海外挑戦というのもこの時代だし。日本の馬が初めて勝つ気で海外に挑戦した画期的出来事に触れないなんて、阪神タイガースの優勝については思い入れたっぷりに語っているのに、あんまりじゃない。  

☆:あんた、友達なくすよ、そういうわけのわかんない難癖つけてると。

東京11R 毎日王冠(G2)
1800メートル・芝
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 エリモハリアー 57 四位洋文
1 2 ハイアーゲーム 57 柴田善臣  
2 3 ダイワメジャー 58 横山典弘  
2 4 テレグノシス 58 勝浦正樹
3 5 スズノマーチ 57 北村宏司  
3 6 バランスオブゲーム 58 田中勝春
4 7 ケイアイガード 57 柴山雄一  
4 8 メイショウカイドウ 57 幸英明
5 9 コスモバルク 57 安藤勝己
5 10 ハットトリック 57 蛯名正義  
6 11 カナハラドラゴン 57 石橋脩  
6 12 サンライズペガサス 58 後藤浩輝
7 13 スイープトウショウ 57 池添謙一
7 14 サイレントグリーン 57 板垣吉則  
8 15 グラスエイコウオー 57 藤田伸二  
8 16 カンパニー 57 福永祐一
8 17 ロードフラッグ 57 二本柳壮  

☆:今週は先生が、この前クソミソに罵倒したGU競争2本立てなんですけど。  

上:ふん、読書で忙しかったし、もうどうでもいいや。中国じゃ今日と明日は出勤日だしさ、あーあ、嫌だね社会主義国は。   ☆:まぁ、そう言わずに出馬表を見てくださいよ。  

上:君もわかんないねぇ、どうでもいいと言ってるでしょ。。。。ふん、どれどれ、おおっ!よく見たらハイレベルな面子じゃないか!  

☆:凄いでしょ。これならGUも捨てたモンじゃないでしょ。  

上:凄い!確かに凄い!これだよ!これこそがGUだよ!これなら予想するモチベーションも上がると言うもんだ。  

☆:あーあ、喜ぶのは良いけど、こんなに印を打っちゃって。またかんべえ師匠にバカにされますよ。  

上:これでも絞ったんだぞ。スズノマーチとか泣く泣く切ったわけだし。それくらいマイルから中距離方面の実力馬が大集合だな、何が勝ってもそれはそれで納得だし、これじゃ違う意味で馬券が買いづらいわい。  

☆:で、スイープトウショウとか、なみいるGT馬を差し置いて超人気薄サンライズペガサスが本線ですか。  

上:スイープは57kgの斤量がどうか。最近じゃ人気薄で穴をあけまくり、人気になると来ないという徹底した天邪鬼状態であるのも気になります。それにこういう豪華絢爛なレースはねぇ、変に予想するより自分が好きな馬を素直に応援するのが正しいのです。サンライズペガサスは故障がちで全盛期を棒に振った気の毒な奴だけど、サンデー産駒としては珍しく7歳まで第一線で頑張っているわけで、こういう馬を応援せずして何を応援すると言うんだ。実力は優にG1クラスだし実績はないけど走りはどう見ても府中向きだし、ここだけじゃなく、なんとかGTも取って欲しいな。

京都11R 京都大賞典(G2)
2400メートル・芝
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 サクラセンチュリー 58 佐藤哲三
2 2 ビッグゴールド 57 和田竜二
3 3 サザンツイスター 57 小牧太  
4 4 テンジンムサシ 57 吉田豊  
5 5 ファストタテヤマ 57 武幸四郎
5 6 リンカーン 57 武豊
6 7 ボーンキング 57 秋山真一郎  
6 8 マーブルチーフ 57 熊沢重文  
7 9 チャクラ 57 赤木高太郎  
7 10 マイソールサウンド 58 本田優  
8 11 ダディーズドリーム 57 高田潤  
8 12 コイントス 57 藤岡佑介  

上:こっちは全盛期を過ぎたような観のある実績馬が大集合で毎日杯に比べたら見劣りするなぁ。でも距離を考えたらこれ以上の組み合わせと言うのも考えられないし、うーん、微妙だ。  

☆:。。。。。  

上:この距離で強い勝ち方をした実績のあるサクラセンチュリーは本来なら本線だけど、この馬考えたら57kg超える斤量だと急にしょぼくなるし、毎日杯のスイープトウショウもそうだけど人気じゃ軸では買いづらいよね。  

☆:。。。。。。  

上;今まで散々煮え湯を飲まされてきたリンカーンは押さえまでだしぃ、むしろ京都外回りの鬼ファストタテヤマとか忘れた頃にやってくるマイソールサウンドの方が怖い存在だよね。  

☆:。。。。。。  

上:おいっ。おれだけにしゃべらせてどういうつもりだ。何か言えよ。  

☆:。。。。何よ。ビッグゴールド◎ってのは。  

上:天皇賞春で2着につけて大向こうをあっと言わせた馬じゃない。  

☆:あんた、あの時「あっ」じゃなくて「ぎゃあああああ」と悲鳴を上げてたじゃないか。「何でこんな馬が来る!」と罵倒しまくっていたのはどこの誰だ?よく恥ずかしげもなくそういう馬を本線指名できますな。  

上:いや、その、3200mではやはり来てはいけない馬だとは今でも思うけど、この距離ならメンバーの力関係から言ってもいいのではないかと。まぁ、昔の懐かしい思い出を糧に今を生きようじゃないか。吉崎先生も書いていらっしゃる。「懐かしむ時代を持つことは人として最高の贅沢だ」とね。  

☆:。。。違うと思う。そういう意味じゃ全然ないと思う。      

上海馬券王



〇今日の結果

<毎日王冠>@サンライズペガサス Aテレグノシス Bケイアイガード


<京都大賞典>@リンカーン Aコイントス Bファストタテヤマ



〇かんべえのつぶやき

――今日のレースは見たかったですな。でもきっと取れてない。馬券王先生は、お気に入りサンライズペガサスの勝利にご満悦でしょうけど。しかしこうしてみると、今年の秋の天皇杯はそこそこ盛り上がりそうな気がしてきました。




<10月2日>

えー、阪神が優勝しました。今年は最後まで脚色が衰えることなく本当に強いチームになったと思います。

  中日ファンの私としましてこの結果は悲しい限りですが、まぁ、7月末に大きく離されていた所を9月頭には半馬身差まで追い上げて余裕かましていた岡田のひょっとこ顔をひきつらせたというだけで今年は一応満足です。

  中日と阪神の差は何か?世間じゃ投手陣の差と言っているようですが、私は金本と立浪の差だと考えます。両方ともいい歳なんですが、立浪は歳相応に衰えて攻守ともにチームの足を引っ張った反面、金本が最後までチームの柱として要所要所で目覚しい戦果を挙げ続けたのは皆様ご存知のとおり。

  それにしても、こうなってくると気になるのは広島です。旧近鉄やオリックスがメジャーリーガー養成所の観を呈しているのと同様、このチーム、最近じゃセリーグの中心選手供給所の観を呈しつつあります(金本、シーツがいなければ阪神の優勝なぞありえなかったことに異論を挟む人はいますまい)が、来年はどこにどんな選手を供給することになるのか。これはある意味オフシーズンの最大の興味です。

中山11R スプリンターズステークス(G1)
1200メートル・芝
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 ゴールデンキャスト 57 小牧太  
1 2 テイエムチュラサン 53 田嶋翔  
2 3 リキアイタイカン 57 武幸四郎  
2 4 デュランダル 57 池添謙一
3 5 ケープオブグッドホ 57 B.プレブル
3 6 シーイズトウショウ 55 安藤勝己
4 7 シルキーラグーン 55 田中勝春  
4 8 プレシャスカフェ 57 蛯名正義
5 9 カルストンライトオ 57 大西直宏  
5 10 キーンランドスワン 57 四位洋文  
6 11 ゴールデンロドリゴ 57 赤木高太郎  
6 12 アドマイヤマックス 57 武豊
7 13 サイレントウィットネス 57 F.コーツィー
7 14 マルカキセキ 57 福永祐一  
8 15 タマモホットプレイ 57 和田竜二  
8 16 ギャラントアロー 57 横山典弘  

  サイレントウイットネスはばくちの対象でしかなかった香港競馬を一般大衆のレジャーにまで押し上げたアイドル馬で日本におけるハイセイコー・オグリキャップみたいな存在なんですが、やはり強い馬です。

  今年6月の安田記念に出た時は不向きな距離(1600m)、ご無体なローテーションから、お客さん認定して馬券を買うときは彼を抜けにしたんですが、終わってみれば勝ち馬(アサクサデンエン)とタイム差なしの3着。あとでレースシーンを録画で見てもひょっとしたら勝っているんじゃないかと思うようなきわどい勝負で、馬券を取った嬉しさよりは、やっとのことで勝たせてもらった安堵感と言うかとにかく背筋が震えるような思いをしたことが未だに強烈な印象なのです。よって適距離で日本に再挑戦する今回はやはり最有力と考えたいと。。。

  香港で彼に継ぐスターであるケープオブグッドホープはこれも強い馬ですがサイレントウイットネスに挑んでは負けの繰り返しという、シンボリルドルフに対するミスターシービーみたいな奴です。今回も打倒ウイットというのが一番目的で、はっきり言ってほかは二の次と言うのがいいですね。人気もないしこういうときは買いでしょう。

  日本勢の筆頭は、短距離界の帝王デュランダルで本来なら軸指名まで考えるところですが、この馬体調不良で春はスキップ、これが今年初戦となるのが不安要因で、またいつのまにか、結構な歳になってしまいましたので、年齢面での衰えも懸念されるところです。これまでどんな条件でも連は確保してきた最強馬であるゆえ、やはり無視はできませんが、上記の不利は今回初めてのもので、評価がとても難しい。言ってみれば彼が金本であるか立浪であるかが今回問われているといってもよいでしょう。

    上海馬券王  



〇今日の結果

<スプリンターズステークス>@サイレントウィットネス Aデュランダル Bアドマイヤマックス


〇かんべえのつぶやき

――訪日中の馬券王先生とご一緒に、中山のゴール前100メートルの地点で構えておりましたら、最後にサイレントウィットネスが爆走する後ろを、あわやの差し足で迫るデュランダルという激しい構図を、目の前で見ることができました。スプリンターの最後直線というのは、本当に早いですな。凄いものを見せてもらいました。先週の神戸新聞杯といい、この秋はなかなか名勝負が多いような気がします。

――勝負の方は、かんべえはもとよりC―Lの馬連一本買い。馬券王先生はあれこれ買った上で、きっちり三連単を取ってました。めでたし、めでたしということで。









<9月25日>

●馬券王先生が復活です。神戸新聞杯になると、そろそろ秋競馬も本番でありますからな。ところで最近になって「溜池通信」を見始めた人は、「何だこれは」と思うかもしれんなあ。(かんべえ)



☆:いやー、お久しぶりです。クレージーに暑かった上海の夏も終わり、時代は今、秋競馬!これから有馬まで頑張っていきましょう!

上:。。。子曰、觚不觚、觚哉、觚哉   (子曰く、觚、觚ならず。觚ならんや、觚ならんや。)  

☆:な、なんです、久しぶりに出てきたと思ったら、わけわかんない事言い出して。  

上:いや、これは論語の一節なんだけどね、「孔子先生がおっしゃった。觚(さかずき)が觚でなくなった。こんなものがさかずきか。こんなものがさかずきか!」と言うのが大体の意味でしょうか。  

☆:。。。。それがどうしたって言うんです。  

上:いいかね、孔子先生は古代周王朝の善政を鏡とし、この理想を現世に復活しようと日夜悪戦苦闘しておったわけだ。ところが案に反して世の中全然変わらない。すっかりくさってしまった先生は酒飲んで憂さを晴らそうとしたんだけど、見るとさかずきのデザインが、周以来の伝統デザインから随分変わってしまっていることに気付いたわけだ。それで完璧に頭にきた先生は「こんなもんはさかずきじゃないっ!」て毒づいたわけです。ね、面白いでしょ。  

☆:どこが?  

上:孔先生みたいな偉い人が、世の中自分の思うようにならないって、何の罪もないさかずきに当り散らしてるわけで、この子供っぽさがたまんないわけです。よっぽど頭にきたんだろうな、「子曰」というお約束の出だしを除けばたった7文字の中に「觚」という文字が4回も顔を出してるし。  

☆:この一説からは孔子の強烈な理想主義を読み取るべきで、決して馬鹿にしてはいけないのではないかと思うのですが。。。  

上:いやいや、やはり挫折して飲んだくれて、くだ巻いてると言う構図で語るほうが、はるかに生き生きとした孔子像に迫れる気がするわけです。中島みゆきの昔の歌に「変わらないものを何かに例えてそのたび崩れちゃそいつのせいにする」という一節があって、これはおそらくは挫折した全共闘世代のことを歌っているのだろうけど、外形的には彼らと孔先生は何も変わらないわけです。自分の理想とするものが崩れ落ち、今の世にあるのはそこから程遠い現実だけ。これを認識することほどつらいことはない。きっと今頃国民新党の綿貫先生も「神主曰、自民不自民、自民哉、自民哉」などと言って飲んだくれているに違いない。そう思わんかね?  

☆:。。。。。言いたいことは大体わかったけど、それと競馬と何の関係があるんです。  

上:まだ、わからんのかね。先ほどから私は次の一節が言いたくてうずうずしているわけだ。      

馬券王曰、GU不GU、GU哉、GU哉      

(大意:馬券王先生がおっしゃった。GUがGUでなくなった。こんなものがGUか。こんなものがGUか!)    

☆:一体何なんです!  

上:まぁ、百聞は一見にしかず。見よ、これを。

 

中山11R   産経賞オールカマー(G2)   芝2200 10 頭
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 グラスボンバー  57 勝 浦    
2 2 サンライズシャーク    57 大 西    
3 3 カゼニフカレテ  57 江田照    
4 4 カナハラドラゴン 57 吉田豊    
5 5 エルノヴァ    55 田中勝   ◎  
6 6 チャクラ     57 柴田善    
7 7 コイントス    57 藤 岡     
7 8 ヴィータローザ  57 蛯 名   ○  
8 9 ヤマノブリザード 57 中 舘    
8 10 ホオキパウェーブ 57 後 藤   ▲  

☆オールカマーの出馬表じゃないですか。これがどうしたって言うんです。  

上:ヘッドラインを見ればわかるがこのレースはGU競争なわけです。GU競争と言うのはGTへの出走資格を得るための資格試験であるか、すでにGTの資格を持った馬が本番前の肩慣らしに出場するために使うレースであると位置づけるのが正しいわけで、要はハイグレードなわけなのです。特にオールカマーと言うのは名前のとおり限定解除、牝馬だろうが外国馬だろうが何歳だろうが強い奴は全部来なさいって主旨で特別な高額賞金が設定されたJRA肝いりのレースなわけでGUのなかでも位置づけは滅茶苦茶高いというのが競馬ファンにとっての常識であったわけです。  

☆:それで?  

上:それがなんだ!このどうしようもない面子は!GT馬が一頭もいないのはまだしも、出てくるのは重賞どころか準オープンも勝っていない3流馬とか、とっくの昔に終わっちゃってる早熟野郎とか、平場失格で障害やってたヘタレ馬とか、要はそんなのばっかり!これでほんとにGUなのか!しかも小頭数だし。少数精鋭というのはあるけど、少数ごみくずとはこれいかに!GT馬からはシカトされ、集まってくるのは小数のヘタレ馬!こんなものはGUどころか重賞ですらないわ!なにがオールカマーだ。「ヘタレ馬全来特別」とでも名乗るがいいわあああ!  

☆:わかりました。わかりましたから怒んないでください。まぁ、このレースは去年からこういう傾向だし、最近は天皇賞春とか設立当初の位置づけが意味を成さなくなっているケースも多いわけで、そんなレースは無視して今日はディープインパクトの出る神戸新聞杯を語り合いましょうよ。。。。。。あれ?よく見ると出馬表に印打ってるし、ひょっとしてあんたこのレースの馬券買うつもりだったわけ?  

上:いや、一応秋の復帰戦だしさ、何も印を打たないと言うのもそれはそれで失礼だしさ、それにエルノヴァには去年のエリザベスでお世話になってるしさ。。。ゴニョゴニョ。。。。  

☆:あ、やっぱり買うつもりだったんだ。孔子先生まで引き合いに出して一体なんなのよ。現実に憤る孔子先生はそれなりに美しいけど、あんた、全然美しくないぞ!!

阪神11R   神戸新聞杯(G2)   芝2000 13 頭
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 トーセンマエストロ    56 赤 木    
2 2 シルクタイガー  56 佐藤哲    
3 3 ヴァーミリアン  56 福 永    
4 4 ストーミーカフェ 56 四 位   注  
4 5 ローゼンクロイツ 56 安 藤    
5 6 アドマイヤジャパン    56 横山典     
5 7 テイエムヒットベ 56 和 田   
6 8 トウカイトリック 56 芹 沢    
6 9 ディープインパクト    56 武 豊   
7 10 マチカネキララ  56 北村宏    
7 11 トーセンディライト    56 小 牧    
8 12 エイシンニーザン 56  幸     
8 13 シックスセンス  56 上 村

☆怪物ディープインパクトの秋初戦です。3冠目前にして一体どんな競馬を見せてくれるのか。  

上:現時点で単勝100円の元返しだろ。まあ同じ歳の牡馬とはほぼ勝負付けが付きすぎるくらい付いているわけで、馬券はむしろこっちの方がつまらんわい。  

☆:あんたねぇ!腐れた面子のレースじゃ馬券は買うのに、日本最大のスターが出るレースの馬券は買わないわけ?  

上:だってえ、他の奴らが弱すぎるんだよ。なにせDインパクトに恐れをなしてダービーを断念してNHKマイルに逃げて、そこでも牝馬にワンツーフィニッシュを決められてしまったのが今年の3歳牡馬なわけだ。ああ、弱い、弱い。弱すぎる!楽天イーグルス並の弱さじゃ!これに比べりゃペナントレース終盤の叩き合いからずるずる後退した中日ドラゴンズとか、小泉に主導権を奪われたまま議席の3分の一を失った民主党のほうがまだ救いがあるわい。  

☆:でも過去の3冠馬もシンボリルドルフ以外秋の初戦は皆敗退しているし、休み明けと言うことで不安もあるのでは。  

上:休み明けとか、蝶よ華よとかわいがられたせいで現代の中国都市部の青年たち並みに我侭で子供っぽい精神的な病理を抱えているとか、そりゃ死角は色々あるけどね。それでも何度も言うように、相手が弱すぎるわけ。3冠馬の秋初戦の敗戦事例と言っても私はナリタブライアンしか実際に見ていないんだけど、あの時ブライアンを下したスターマンという馬はあれはあれで強い馬だったわけ。その後故障で競走馬生命をまっとうできずに終わっちゃったから目立たないけどGT級の馬なわけです。そういう事例と一緒にしちゃいけないよ。  

☆弱い、弱いと言ってさっきから罵倒しまくってるけど、一頭勝負付けの済んでない馬がいるじゃないですか。ストーミーカフェは骨折で春のクラシックを棒に振ったけどそれまではDインパクトのライヴァル一番手に上げられてた馬でしょ?骨折後の経過も順調だと言うし、本来が逃げ馬で、追い込み一手のDインパクトとしては最後届かないことも考えられるしで彼にスターマンの資格はあるんじゃないですか?あと、皐月賞2着、ダービー3着のシックスセンスの長浜調教師はスターマンの調教師でもあるし、これもなにやら不気味ですよね。そこらへんはどうなのよ?  

上:そ、そう?まぁ、ストーミーカフェは骨折明けでどうかねぇ。そんな甘いもんじゃないよ。シックスセンスだってダービーでつけられた着差を考えればおのずから答えは出ていると言うか。。。。ゴソゴソ。  

☆:何してるんです。  

上:うん?いや、何でもない。  

☆:あーーっ!勝ち馬投票券の単勝欄にストーミーカフェとシックスセンスを書き込んでる!!美しくない!あんたやっぱり全然美しくない!!!      

上海馬券王


〇今日の結果

<オールカマー>@ホオキバウェーブ Aグラスボンバー Bエルノヴァ


<神戸新聞杯> @ディープインパクト Aシックスセンス Bローゼンクロイツ



〇かんべえのつぶやき

――台風が去ってくれたので、天気もまあまあ。今日の中山競馬場は荒れるかと思ったら、ほとんど万馬券の出ない静かなレースが多かったですな。「これがG2か?」というのは激しく同意です。

――神戸新聞杯は、ディープインパクトの強さを確認するレースでした。ゴールの瞬間、阪神競馬場のレースを見ていた中山のスタンド席から拍手がもれました。強い、強過ぎる。















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by Tatsuhiko Yoshizaki