●上海馬券王のページ


上海馬券王がJRAのレースに寄せる「情熱と冷静の言葉」


2010年 下半期のレース考






12月26日(日)

☆:これより、2010年下半期馬券予想の一件に関し詮議をいたす。一同の者、面(おもて)を上げい。さて、上海屋馬券衛門、その方、半年前江戸 所払いの上、寂れた工業地帯に蟄居閉門申し渡したにもかかわらず、反省の気配これなく、性懲りもなく怪しげなる競馬予想を溜池通信に流し続けるこ とにより衆を惑わし、善良なる読者に多大なる損害を与えしこと、 当方の取り調べにより明らかであるが、左様相違ないか。

上:畏れながらお奉行様、手前には全く身に覚えのないことにございまして、はてさて、一体どこからそのような根も葉もない噂が出たのやら。

☆:ほほう、それでは10月開催された天皇賞において、圧倒的一番人気ブエナビスタを軽視、シンゲンなる病み上がりの馬を本線指名すると言うへそ 曲がりな所業に及んだあげく、これが前評判通りの決着となったことも知らぬと申すのじゃな。

上:ホホホ、あの予想は前日が大雨であったため不良馬場開催を想定して行ったもの。当日の馬場回復を受け予想はしっかり修正し、当たり馬券を物に しておるよし、そのような非難はまったく的はずれなものなのではなかろうかと。それにしても、ぐちゃぐちゃの不良馬場が一日で稍重まで回復すると は日本 の競馬場も大した物でございますなあ。

☆:おのれ、天気のせいと申すか。それではマイルチャンピオンシップにおいて、「レース傾向」なるものを得意げにひけらかした挙げ句一位指名した 外国馬サブレザが4着大敗、代わりに来たのがエイシンフォワードなる無名の存在とはこれ如何に。穴を選べば人気所、人気所を選べば穴が来るとはそ の方のヘタレぶりを証明するにこれ以上の事例はあるまいに。

上:4着で「大敗」と言われましても。それにねえ、本当の事言うと、あの時挙げた「レース傾向」にエイシンフォワードはぴったりはまっていたんで すよ。でも、最近ろくでもない成績が続いている13番人気の馬が、いくら何でもこれは来ねえだろって、はずしたら来るんだもんなあ。いやあ、最近 のマイル路線というのは本当に難しいですなあ。わははははは。

☆:今度は距離のせいと申すか。おのれ、どこまでも図々しい奴。そこまで言うなら、先日開催されたジュベナイルでのその方の悪辣なる所業はこれ如 何に。ダンスインザムードが娘ダンスファンタジアを「ダービーに行っても勝てる」「スター誕生」「これだから競馬はやめられない」などと歯の浮く ような言葉で称揚した挙げ句これが9着と飛んでしまったことに関してはなんと言い逃れするつもりじゃ。その方の煽りを真に受けて貴重なお金 をどぶに捨てた善良なる読者と、かんべえ師匠より沢山の訴状が届いておるわけであるが。

上:畏れながらお奉行様、私なぞむしろ被害者な訳で。悪いのは全部武の奴でございますよ!パドックであれだけ落ち着いていた馬が、あそこまで引っ かかるなんて、騎手は一体何をやっていたのだ!菊花賞の時だって超スローで逃げてる逃げ馬を尻目にあんなに位置取りを下げちゃって勝てるレースを 取りこぼしてるし、これだけのヘタレぶりは怪我のせいだけとは思えないぞ。そんなヘタレがなんで俺が軸にしたブエナビスタを降着させてジャパン カップウイナーなんて名乗ってる んだ!ああ、思い出したらまた腹が立ってきた。お奉行様、裁くなら武豊でございますよ!

☆:やい、やい、やい!黙って聞いてりゃあ、天気が悪いの、騎手が悪いの、好き放題抜かしやがって!てめえの悪事はなあ、この一覧表が全てお見通 しよ。メン玉かっぽじって、よく見やがれってんだ!


◎馬券王の予想と共に振り返る2010年下半期G1競争

 

1着

2着

3着

レース名 頭数 馬名 人気 馬券王印 馬名 人気 馬券王印 馬名 人気 馬券王印
スプリンターS  16 ウルトラファンタジー  10  無印 キンシャサノキセキ  3   ◎ サンカルロ  7  無印
秋華賞  18 アパパネ  1   ▲ アニメイトバイオ  6   △ アプリコットフィズ  2   ○
菊花賞  18 ビッグウイーク  7  無印 ローズキングダム  1   ◎ ビートブラック  13  無印
天皇賞  18 ブエナビスタ  1   ▲ ペルーサ  4   注 アーネストリー  2   △
エリザベス女王杯  18 スノーフェアリー  4   ○ メイショウベルーガ  2   ◎ アパパネ  1   ▲
マイルCS  18 エーシンフォワード  13  無印 ダノンヨーヨー  1   ○ ゴールスキー  6  無印
JC  18 ローズキングダム  4   △ ブエナビスタ  1   ◎ ヴィクトワールピサ  8   △
JCD  16 トランセンド  1   △ グロリアスノア  8  無印 アドマイヤスバル  11   △
阪神JF  18 レーヴディソール  1   ○ ホエールキャプチャ  4   △ ライステラス  8  無印
朝日杯FS  16 グランプリボス  5   △ リアルインパクト  4   △ リベルタス  2   ◎


上:。。。。。。。。

☆:。。。。。。。。

上:。。。。。。。。そんなに酷くないじゃん。

☆:何を言うか。◎を打った馬が一頭も勝ってないじゃないか、このヘタレ馬券士!

上:いや、でもさ、3着以内なら◎が5頭、▲以上の重い印打った馬と言うことなら一応全レース連に絡んでる訳だしさ、ヘタレってことはないんじゃ ない?

☆:じゃあ、実際に馬券買ってどれだけ当たったんだよ?

上:うーん、天皇賞とエリザベスと朝日杯。うほっ、的中率30%じゃないか。JCがあんな結末になっていなければ40%だったわけで、俺って結構 すごいんでね?

☆:どこがすごいんだよ!こういうのって、的中率じゃなくて回収率だろ?回収率はいくらなんだよ?

上:。。。。60%。

☆:はあ?聞こえねえな。もっと大きな声で言ってみろ。

上:。。。。60%

☆:上海屋馬券衛門!ヘタレな予想をまき散らし、本人のみならず、読者にまで無用の損失をまき散らし続けるその方の所業、不届き千万!よって江戸 所払いの上、春先まで蟄居閉門申しつける物なり!これにて一件落着、引っ立てええい!


♪お江戸の空に春を呼ぶぅ ちょっとやくざな上海桜ぁあああ (チャンカチャンカ)


10R 第55回 有馬記念(GI)
2500m 芝・右
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 ヴィクトワールピサ 55.0kg M.デムーロ
1 2 ネヴァブション 57.0kg 後藤 浩輝
2 3 フォゲッタブル 57.0kg 岩田 康誠  
2 4 トーセンジョーダン 57.0kg 三浦 皇成  
3 5 ルーラーシップ 55.0kg C.ルメール
3
ローズキングダム 55.0kg 武 豊  
4 7 ブエナビスタ 55.0kg C.スミヨン
4 8 メイショウベルーガ 55.0kg 蛯名 正義  
5 9 ダノンシャンティ 55.0kg F.ベリー  
5 10 エイシンフラッシュ 55.0kg 内田 博幸
6 11 トゥザグローリー 55.0kg C.ウィリアムズ  
6 12 ドリームジャーニー 57.0kg 池添 謙一
7 13 オウケンブルースリ 57.0kg 横山 典弘  
7 14 ペルーサ 55.0kg 安藤 勝己
8 15 レッドディザイア 55.0kg 四位 洋文  
8 16 ジャミール 57.0kg 福永 祐一  


早い物で2010年の総決算、有馬記念の開催であるわけなのですが、最後の大一番にふさわしく、現在の日本競馬の強いところが大集合なわけで、これは大変楽しみな競争となりました。ローズキングダムの回避は残念ですが、まぁ彼が出るとこちらも「武豊リスク」と言うのを気にして予想しなくてはならなかったわけで、これはこれで考えをまとめやすい。

天皇賞、ジャパンカップと大変強い勝ち方をしたブエナビスタ(JCを見てあの競争の本当の勝者がローズキングダムであると強弁するのは清水成駿く らいでしょう)が、当然のように単勝一倍台の圧倒的一番人気であり、これをどうとらえるかというのが最大のポイントと考えます。もちろん、これまで16戦して入線順位が9−4−2−0、連対率87.5%・複勝率100%と驚異的な強さを示し続けている彼女を現在の最強馬とすることには、何の異存もありませんが、今回の有馬ではどうなんでしょう。

@左回りでの入線順位は4−0−0−0と圧倒的であるが、右回りでは4−4−2−0とかなり信頼性が落ちる。
A特に去年の有馬、今年の宝塚では連続2着であり、直線急坂のあるコースで勝ちを確信できるタイプではない。
BJCの降着で騎手スミヨンの騎乗にある種の迷いが生じる可能性あり。
C秋以降2戦しかこなしていないとは言え、牝馬でありながらあれだけタフな競争を繰り返してきた疲労が気がかり。

うーん、これだけの死角を抱えながら単勝1.8倍の馬を単馬券の頭とすることには、やはり抵抗があります。3連複の軸ならまず外しようがないと思うんですが、それじゃあまりにも配当が安いし、彼女を2・3着固定の三連単で買うのが人として正しい姿なのではないかと私なんかは考える訳です。 繰り返しになりますが、彼女が最強であることには何の疑いもなく、ここをすんなり勝たれても非常に納得なんですが、現在のオッズがあまりにも彼女が勝つことを前提として成立しているため、彼女が二着前提の3連単馬券は最低でも90倍と、大変美味しくなっていると言うのがポイントで、これな ら狙う価値は十分あるでしょう。

では、彼女に勝つまであるのは誰なのか?ずばり、中山適性がある、もしくはあると思われる馬と言うことで予想したのが上記の印です。

◎エイシンフラッシュは中山の勝ち鞍が京成杯のみですが、実質200mの超決め手勝負となったダービーを32秒台の上がりで制しているところか ら、これは直線短い中山向き、ポスト・ドリームジャーニーを十分狙える存在と考えます。

▲ヴィクトワールピサは皐月賞・弥生賞を勝った実績の持ち主で、これも当然中山でならブエナビスタに対抗出来る器。現在の2番人気というのは若干 買いかぶられている気もしますが。

△一番手はドリームジャーニー。順調だったら◎はこれだったのですが、それでもこの人気(単勝12倍の4番人気)はお買い得。去年このレースを 勝ったときは小幡先生も、かんべえ先生も涙を流して感動したというのに皆冷たいよな。

△二番手は藤沢さんちの問題児ペルーサ。秋以降の3戦は全てメンバー中最速の上がりを使っていることからも分かる通り能力は超一級なんですが、出遅れ癖があって、それも不器用でやってるんじゃなくて、わざとやっているという大変性格の腐った奴な訳で、そう言うタイプは中山じゃ用済みと思っ ていたら、なんか最近素直で調子も良いとのこと。そうなると、勝つまであるかも知れないと急に不安になったので印は残します。こうやって皆騙され続けていくんでしょうなあ。

ブエナに勝つ可能性があるのはここまででしょうか。後は2もしくは3着候補。

△ルーラーシップは言わずと知れたグルーヴ一族の御曹司。同期の中では出世が遅れていたのですが、先日の鳴尾記念を快勝しようやく軌道に乗ってき ました。それにしても今年の3歳牡馬というのも本当にタレント揃いですな。これだけの面子が集まった今年のダービーというのは歴史の残る凄いレー スになり得たはずなのに、それをあのような直線だけの瞬発力勝負に堕落せしめた騎手どもの談合行為は恐らく本年度最悪の出来事であったと言えま しょう。

人気薄では注・ネヴァブションと、印を打っていませんがトーセンジョーダンを挙げておきましょう。いずれも中山巧者ですし、例年の有馬って1・2着は上位人気で決まるけど3着には大穴が突っ込んでくる事が多いので彼らが来るととても愉快なことになります。出でよ万券!


本年もご愛読いただき誠にありがとうございました。来年春頃またお会いしましょう。それでは皆様良いお年を。



上海馬券王



○今日の結果

<有馬記念> @ヴィクトワールピサ Aブエナビスタ Bトゥザグローリー




○かんべえのつぶやき

――「ブエナビスタは2位」という予想は当たったけども、馬券は取れませんでした。欲張り過ぎましたかねえ。ぐすん。まあ、よくあることなんですけどね。

――後から思いつく理屈はいくらでもあるんですよね。

(1)プレゼンターに白鵬が来るんだから、白の1枠から流す。相手は当然、4枠。で、枠連で1−4が取れていた。480円です。

(2)「外国人騎手のボックス買い」でも取れていた。何しろ@デムーロ、Dルメール、Fスミヨン、Hベリー、Jウィリアムズですから、馬連なら@−F550円、三連複だと何と@―F―Jで11,610円でした。

(3)あるいは単純に、ブエナビスタの2位固定で三歳馬へ馬単を流せばよかった。馬単@―Fは1640円でした。

――そんなわけで、今年も悔いとともに終わっていきます。それにしても、ブエナビスタの最後の追い込みは迫力満点でした。ペルーサもちゃんとスタートできるようになったみたいだし。実力馬揃いの三歳馬、来年はどんな活躍を見せてくれるか。馬券王先生、なんて楽しみなことじゃありませんか。






12月19日(日)

うううう、先週のジュベナイル、鉄板だと思って前日投票を済ませ、上海出張に行って帰って来たら、ダイワファンタジアが、ダイワファンタジアがぁ あああ!

しかし一体何なのだ、あの性悪ぶりは。録画を見るとパドックではあんなに落ち着いていたのに、本番で何故あそこまで引っかかってしまうのだ。単勝支持率22%、きっと多くの人がパドック見て騙されたんだろうな。本当になんて不良少女なんだあの娘は!2歳でここまで性悪だとろくな大人になれ ないぞ、お前!

ああ、もう激しく鬱です。これもすべて、武の大馬鹿者が悪いのです。いや、それ以上にやっぱり藤沢先生の呪いが災いしているな、これは。先日のペ ルーサと言い、先生の所の馬って、なんであそこまで性格と知性に問題がある奴ばかりなんでしょう。単なる性悪なら馬券を買わずに済むのですが、そ う言う性悪が才能ほとばしるアトラクティヴな走りをするものだから始末に負えないことこの上ない。こうしてみんな騙されるんでしょうなあ。

でもなあ、阪神マイルじゃどう考えてもレーヴディソールよりはダンスファンタジアなんだよなあ。桜花賞じゃきっと買うんだろうなダンスファンタジ ア。。。。


11R 第62回 朝日杯フューチュリティステークス(GI)
1600m 芝・右 外
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 オースミイージー 55.0kg 渡辺 薫彦  
1 2 リベルタス 55.0kg 福永 祐一
2 3 マイネルラクリマ 55.0kg 松岡 正海
2 4 ブラウンワイルド 55.0kg 浜中 俊  
3 5 リアルインパクト 55.0kg F.ベリー
3 6 タガノロックオン 55.0kg 田辺 裕信  
4 7 トキノゲンジ 55.0kg 安藤 光彰  
4 8 リフトザウイングス 55.0kg C.ルメール
5 9 ロビンフット 55.0kg 後藤 浩輝  
5 10 サダムパテック 55.0kg C.スミヨン
6 11 グランプリボス 55.0kg M.デムーロ
6 12 シゲルソウサイ 55.0kg 幸 英明
7 13 エーシンブラン 55.0kg 蛯名 正義
7 14 マジカルポケット 55.0kg 安藤 勝己  
8 15 アドマイヤサガス 55.0kg 小牧 太  
8 16 タツミリュウ 55.0kg 江田 照男  


先週に引き続き2歳戦、人間で言えば小学生の運動会な訳で、どんなに駆けっこが早くてもむづかる子供が出ると先週のような惨劇に発展する余地多々あるわけではありますが、それでも先週挙げたポイントは有効で、やはりこれを軸に予想してみようと思います。

すなわち、

@2勝以上、もしくは重賞2着以上の実績のない馬を切る。
A1200m以下の距離でしか実績のない馬を切る。
B9月以前の実績で出走権を手に入れた馬を切る。
C1400m以上の競争で上がり33秒台の切れ味を使った馬は残す。

このポイントで行けば、圧倒的本命は一番人気サダムパテックとなります。前走の東スポ杯で繰り出した末脚は本当に素晴らしく、馬の格と言うことでは先週勝ったレーヴディソールに匹敵しますな。但し、ただーし、問題はこのレースが中山1600mと言う、内枠引いた先行馬に異常に有利なコースで行われると言うことで、いくら才能があっても勝つにはちと辛いのではと評価を下げちゃったりした訳なのです。本当に真の強者を決めるべきG1競争をこのようなコースで開催してはいかんぜよ。3着以内なら固いと思うんだけどねえ。

で、上記条件に以下の条件を追加すると上記の印となるわけだ。

D内枠引いた先行馬を重視する。
E1400m以上で33秒台の決め手を使ったことのない6枠以降の馬を切る。

リベルタスは内枠引いた先行馬の中では一番実績があり取りあえず本命としますが、心配なのはディープインパクト産駒であること。今年からデビューのディープ産駒は新馬勝ち率がダントツではあるのですが、これまで重賞勝ちがなく、まだ評価が定まっていませんし、新馬が勝ち出したのも北海道開催から府中、京都という広いコースに替わってからのことなんでひょっとしたら不器用な血統なのかも知れません。小回り急坂付きの中山適性が不安ですな。これなら○サダムパテックとしぶとい先行力がある▲マイネルクラリマ2頭軸の三連複で勝負した方がよいのかも。

実は上記条件に該当しない馬を一頭だけセレクトしています。「注」シゲルソウサイはダート1200mを2戦した実績しかないので全然人気がありませんが、このダート戦での勝ちっぷりが尋常でない強さで、大物感と言うことならこの馬が一番かも知れません(ダート短距離で大物感あっても日本じゃ評価する場所がないんですけど)。まぁ、惨敗する可能性も大きいのですが、明日のこのレースでこの馬が大逃げすることは間違いないので、展開面でも注意は必要でしょう。



上海馬券王



○今日の結果

<朝日FS> @グランプリボス Aリアルインパクト Bリベルタス




○かんべえのつぶやき

――Iサダムパテックが圧倒的な人気でしたが、やはり二歳馬は当てになりません。4位に終わりました。勝ったJグランプリボスは見事な追い込みでした。それから、ディープインパクト産駒の2頭、DリアルインパクトとAリベルタスが2位と3位を占めました。クラシック戦線に備えて、この辺の名前を覚えておきましょう。

――どうでもいいことなんですが、本日のHロビンフットとはどういうことよ。普通はロビンフッなんじゃないのか。それからOタツミリュウ、「龍馬伝」にかこつけて買った人は多いと思うんですが、名前負けがひど過ぎます。

――さて、いよいよ来週は有馬記念。馬券王先生、ともに戦いましょう。なお、
今週号のSPA!では、お馴染みのぐっちーさん小幡績先生と昨年同様の「有馬記念座談会」が掲載されます。お楽しみに。





12月12日(日)

やはり来た!良家お受験ママ・エアグルーヴさんからの お便り   

Q:今度は孫なんざます。。。

先生お久しゅうございます。わたくしエアグルーヴでございますことよ。え、「お前は誰だ」ですって?きぃいいい!これだからパンピーは!よろ しいこと?わたくしの祖父は日本競馬の大立者ノーザンテースト公爵、母は樫の木の女王ダイナカール、父は凱旋門の英雄トニービン子爵と言う、 まさに名門中の名門、華族の中の華族、本来ならあなたのような、なけなしのお金をどぶに捨てまくってる変態馬券士なんか。。。って、きいいい いいい!何度お約束のボケかますと気が済むざますか!この理屈倒れのへたれ馬券士!ウイポオタクの禁治産者!とっとと話を聞くざます!

とにかく話は娘達のことなんざます。いやしくもグルーヴ一族に名を連ねる婦女子と言う者、ジュベナイル小学校、桜花中学、樫の木女学院、秋華女子大という名門校に主席で入学することを義務づけられているというのに、長女アドマイヤグルーヴも次女イントゥザグルーヴも三女ポルトフィーノも不甲斐ない成績の連続で、わたくし悔しくて、悔しくて。こんなことじゃいけないと今年は満を持して超良血の四女グルヴェイグを送り 出したのは良いのだけれど、この子は成長が遅くてジュベナイルはおろか、未だに新馬幼稚舎の受験すら済ませていない体たらくで。。。。。きい いいいいいっ!一体何なの、この悪夢のような光景は!この敗残者!落ちこぼれ!お前たちなんか産むんじゃなかったわ!

自分の子供がこんな調子なんで、今度は娘の子供に期待しましたの。特に長女の子アドマイヤセプターは評価も高く、この娘なら我が一族の威光を 高らかに世の中に知らしめてくれると、わたくし本当に期待しておりましたのよ。ああ、それなのに、それなのに、この子も成績がジュベナイルの受験資格を満たしていないと抽選受けさせられた挙げ句、これすらはずれてジュベナイルの受験日は、前座で「エリカ女子校小等部」なんて二流校 の受験を受けさせられる始末。学業がふるわない上に8/14の抽選にも漏れてしまうくじ運の無さはグルーヴ一族の血を受け継ぐ者にとって屈辱 以外の何者でもないわけで、これって先生の貧乏神が乗り移ったとしか思えませんわ!きいいいい!この無能力者!敗北主義者!ギャンブル不適能者!菅直人!お前なんか、お前なんか。。。

先生、とにかく明日のジュベナイルは次女の娘グルーヴィークイーンがかろうじて抽選で受験資格を受けられただけというお寒い状況なんざます。 この子だってグルーヴ一族の血を引く者、そりゃ期待はしておりますけど、祖母のひいき目で見ても正直長女の子より見劣りするのは否めず、事実 世間の評価も11番人気というグルーヴ一族の者とは思えない屈辱的な低評価で、わたくし悔しさを通り越して憂鬱で憂鬱で。。。名門グルーヴ家 没落の予兆におののきながら、絶望と希望の間を振り子のように行き来するあたくしは一体どうしたらいいのざますかしら。


A:お答え

いやあ、アドマイヤセプターちゃんの除外は本当に残念でした。新馬戦の勝ち方は本当に素晴らしく、これはジュベナイルの中心的存在になるのは間違 いないと考えていましたのに、まさか出走資格も与えられないなんて本当に世も末ですよねえ。しかしですね、物は考えようと申しますか、グルーヴ一 族と言えばやはり「オークス」なわけでして、そのステップレースとしては1600mのジュベナイルよりは2000mのエリカ賞の方がはるかにふさ わしいと言えるのではないでしょうか。当然このレース、私はお孫さんと心中するつもりなんで是非頑張っていただきたいと、お祖母さまからもお伝え いただければありがたいと考えます。

しかし、こうやってみるとグルーヴ一族というのは、本当に凄い。アドマイヤセプターちゃんの除外、グルヴェイグちゃんの新馬出走が来週と言うこと で、こりゃ08年生まれの活躍は3歳以降かなと思ってたら、ジュベナイルの出馬表をよく見るとなんと次女イントゥザグルーヴさんの初子がちゃんと 名を連ねている。こんなことは普通の母系では考えられないことで本当にお見それしました。三男フォゲッタブルさんはちょっと伸び悩んでいる感じで すが、四男ルーラーシップ君は先週鳴尾記念で強い勝ち方をして古馬になってからの足がかりをしっかりと確立されたみたいですし、待望のディープイ ンパクト産駒である四女グルヴェイグちゃんは来年以降を睨んで大事に育てられている感じで、本当にあなたの一族というのは見ていて飽きません。このようなキャラの立った存在がいる限り私もこのコーナーを継続させることが出来ますので、是非今後とも良いお子様をこの世界に供給していただきた くお願い申し上げる次第です。

え、グルーヴィークイーンちゃんはどうかって?うーん、新馬戦を見る限りなかなか見上げた勝負根性で魅力的とは思うんですが、なにせ馬体が 400kgに満たない小柄な女の子が急坂のある阪神でどうなんでしょうね。明日のジュベナイルは化け物みたいに強いのが二頭も出ますので、アドマ イヤセプターちゃんならともかく、現時点の彼女にまではなかなか手が出ませんなあ。今後の成長に期待しましょう。

と、言うわけで。。。

11R 第62回 阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)
1600m 芝・右 外
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 アヴェンチュラ 54.0kg 和田 竜二
1 2 ハピシン 54.0kg 酒井 学  
2 3 トツゼンノハピネス 54.0kg 佐藤 哲三  
2 4 ホエールキャプチャ 54.0kg 池添 謙一
3 5 フォーエバーマーク 54.0kg 吉田 豊
3 6 マイネイサベル 54.0kg 松岡 正海
4 7 リトルダーリン 54.0kg 後藤 浩輝  
4 8 ピュアオパール 54.0kg 内田 博幸  
5 9 マルモセーラ 54.0kg 田中 健
5 10 タガノラヴキセキ 54.0kg 岡部 誠  
6 11 レーヴディソール 54.0kg 福永 祐一
6 12 ツルマルワンピース 54.0kg 安藤 勝己  
7 13 オースミマイカ 54.0kg 柴原 央明  
7 14 ダンスファンタジア 54.0kg 武 豊
7 15 クリアンサス 54.0kg 渡辺 薫彦  
8 16 グルーヴィクイーン 54.0kg 藤岡 佑介  
8 17 マリアビスティー 54.0kg 小林 慎一郎
8 18 ライステラス 54.0kg M.デムーロ  


去年のこのレース、下記4点のポイントで予想したらこれ以上ないくらい美しい当たり方をしたので今回もこれを適用すると上記の印となります。

@2勝以上、もしくは重賞2着以上の実績のない馬を切る。
A1200m以下の距離でしか実績のない馬を切る。
B9月以前の実績で出走権を手に入れた馬を切る。
C1400m以上の競争で上がり33秒台の切れ味を使った馬は残す。

まぁ、去年の6頭に対し今年は8頭も残ったのですが、事実上は◎ダンスファンタジア、○レーヴィディソールの一騎打ちであり、▲以下は3着争いと 考えますので買い目は相当絞られるのではないかと。

しかし、ここ最近は牝馬にとてつもなく強いのが毎年出てくるのですが、上記二頭はその中でも別格というか、この二頭がそのまま来週のフューチュリ ティに、いやちょっと気が早いけど来年のダービーに出てもすんなりワンツー決着になるのではないかと、それくらい強い感じですな。俗に「馬の格」 なんて言いますが、100%の力も出さずに相手を突き放すこれまでの走りっぷりはまさに「眼福」という奴で、こんな才能が現れるから競馬はやめら れません。

で、「この二頭でどちらが強いのか」なんですが、うーん、走ってみなけりゃ分かりません。レーヴディソールの方が負かした相手が強いし、あの瞬発力はかのディープインパクトを思い出させると言うことで圧倒的な人気ではあるんですが、なにせ、まだ二頭ともこれまで本気で走ってませんから。取りあえず、阪神のマイル戦なら先行タイプが有利そうと言うことと、人気がお買い得であることからダンスファンタジアを本命としますが、ダンスはダ ンスで母親譲りのカリカリした気性と騎手が武というのが不吉な感じで、これは本当に分かりません。

まぁ、いずれが勝つにせよ、この二頭はブエナビスタ・アババネをしのぐ素材であることは間違いないので、明日はその素質に恥じない走りをして無事 クラシック戦線に臨んでもらいたいと、日頃不真面目な私なんかでも小幡先生的ロマンの世界に突入しちゃったりするわけです。諸君、明日はスター誕 生ですぞ。


皆様の相談お待ちします。


人生相談士 上海馬券王



○今日の結果

<阪神JF> @レーヴディソール Aホエールキャプチャ Bライステラス




○かんべえのつぶやき

――馬券王先生の「あおり」があまりにも上手いから、ついつい出かけてしまったではないか。しかもお奨めどおりダンスファンタジアを買ってみたところ、来なかったではないか。悪いのは武豊で、出だしで遅れるわ、中盤でかからせるわ、四角過ぎたら失速して、それで9位では哀し過ぎるではないか。

――とはいえ、今日は見ておいて正解のレースでありました。ウオツカ、ダイワスカーレット、ブエナビスタ、アパパネと、このところ毎年のように強い牝馬が続いていることもあり、レーヴディソールにも期待がかかります。しかも珍しい芦毛。これは人気が出るかもしれませんな。

――今週末は暖かくて、競馬には非常に良い気候でした。来週はどうかな?またエンジョイしたいところです。





12月5日(日)

えー、先週のJCの結末には色々と割り切れない所、大なのであります。

ブエナビスタのあれは確かに日本的には斜行と言っても良いのかもしれませんが、国際的には例えば先日の凱旋門なんかは、凄まじいラフプレーがレー ス中あちこちで炸裂するとんでもなくタフな一戦であったわけで、ブエナ程度の斜行で降着なら凱旋門では出走の半数が降着になっていてもおかしくないはずが全くおとがめなしと、同じ国際競争でも随分とルールに温度差があるところが違和感の第一点。

これが「国際競争だろうがここは日本だ。裁定は日本の流儀でやらせてもらうぜ。」と言う信念の発露だと言うことならスパッと即決すればよい物を、 判断するのに20分以上も要する歯切れの悪さで、これは結局、国際G1で単勝支持率40%超の圧倒的一番人気を降着させる度胸がなかなか出なかっ たことだと思うんですが、このように「度胸のない奴がなんだかんだと結論を先送りした挙げ句、極めて原理主義的で『ある意味度胸のある』決断とい うのを下してしまう」構図はなんか最近の日本外交の立ち姿を見る様で、ある意味感動的であると言うのが、違和感の第二点。

ローズキングダムは敗れたとは言え(←敢えてこういう言い方をさせてもらいますが)立派の一言。小さな体であのような不利を受けながら、きっちり立て直してヴィクトワールピサをゴール前差しきるあの精神力と勝負根性はまさに競走馬の鏡で見ていて涙が出るほど感動しました。あの精神力がペルーサにも備わっていればねえ。。。というのが違和感の第三点。

で、何が言いたいかというとですな、外しちゃったんだよジャパンカップ。1着ブエナ、2・3着ペルーサの三連単以外にも、ローズとヴィクトワール ピサの馬券だけは押さえていたんだ。降着がなければ会心の一撃だったはずなのだ。ああ恨む、恨むぞJRA!


11R 第11回 ジャパンカップダート(GI)
1800m ダート・右
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 シルクメビウス 57.0kg 田中 博康
1 2 キングスエンブレム 57.0kg 福永 祐一
2 3 トランセンド 57.0kg 藤田 伸二
2 4 マルカシェンク 57.0kg 吉田 隼人  
3 5 ラヴェリータ 55.0kg 岩田 康誠
3 6 ダイショウジェット 57.0kg 柴山 雄一  
4 7 アリゼオ 56.0kg C.ルメール
4 8 バーディバーディ 56.0kg 池添 謙一  
5 9 トーセンブライト 57.0kg 勝浦 正樹  
5 10 ヴァーミリアン 57.0kg 武 豊  
6 11 クリールパッション 57.0kg 津村 明秀  
6 12 アドマイヤスバル 57.0kg 小牧 太
7 13 ダイシンオレンジ 57.0kg 川田 将雅  
7 14 グロリアスノア 57.0kg 小林 慎一郎  
8 15 マカニビスティー 56.0kg M.デムーロ  
8 16 オーロマイスター 57.0kg 吉田 豊


というわけで、国際競争第二弾ジャパンカップダートな訳ですが、今年は海外からの参戦がゼロと国際競争の看板に偽りありの状況で、言ってみれば 「日本カップ」的様相を呈しております。まあ、もとから砂質が違う上、開催が阪神という右回りのしかも小回りコースに替わった時点で、海外馬に参 戦のインセンティヴを設定するのが難しい状況ではあるんですが、こういう風景を見るとこのレース今後の存続はかなり難しい気がしてきましたな。

上記状況に日本のエース格エスポワールシチー君が、先日惨敗したブリーダーズカップでの心の傷がまだ言えないと言うことで参戦取りやめというのが 加わり、メンバー的にしょぼくなった観が否めないのですが、それでもG1馬の品格がある馬が何頭も出ているのでレベルとしては十分楽しめる水準に あるのではと。

そのような品格の馬が内枠に集中してますなあ。私も基本的に馬番1〜3の馬連ボックスを買えば当たりそうな気がしておったのですが、ちょっと待 て。

一番人気トランセンドは今回メンバー中唯一の逃げ馬で、そう言う馬が3勝負けなしという圧倒的な実績を有する内枠を引いたことから、これには逆ら えないと最初は思っていたんですが、よく見るとこの馬、今回がG1初戦である上、阪神のような坂のきついコースでの実績が殆どない。逃げ馬として 坂を二つ越えなきゃならないというのは相当きついわけで、これは下手すりゃ惨敗もあり得ると言うことで、ここは4番手に評価を下げます。

代わりに◎評価するのは去年のこのレースの2着馬であるシルクメビウス。差し馬のくせに内枠実績が5−1−0−3とものすごく安定してますし、休 み明け2戦目の実績が4勝負けなしで、まず連は外さないのではないかと。

これに対抗がオーロマイスター。南部杯でエスポワールシチーに圧勝した馬だというのにこの評価の低さ(単勝24倍10番人気)は一体何なのだ。大 外引いたのが嫌われてるのであれば、彼の外枠実績は5−0−2−2である故見当違いも甚だしい。トランセンド同様阪神実績がないのですが、似たよ うに坂のきつい中山では一定の実績あるし、調教時計も優秀だし、ああ、見れば見るほど魅力的だ。この馬はっきり言って勝つまでありますぞ。

この他ではみやこSでトランセンドの2着、シリウスSでは強い勝ち方という上り馬キングスエンブレムを3番手に、そのシリウスSで牝馬でありなが らキングスエンブレム以上の斤量を背負い0.1秒差2着と好走したラヴェリータも相当強いと言うことでこれは5番手、勝つのは無理そうだけど安定感ならナンバーワン・アドマイヤスバルは連複馬券のひもに必須。

注目はアリゼオ。先週のJCといい、昨日の鳴尾記念、ステイヤーズSと言い今年の三歳馬というのが相当強いことは間違いなく、そんな3歳の中でも相当な上位認定をされている彼が敢えてここに来たことは何を意味するのか。ひょっとしたら我々はスター誕生に立ち会おうといているのかも知れません。


上海馬券王



○今日の結果

<ジャパンカップダート> @トランセンド Aグロリアスノア Bアドマイヤスバル




○かんべえのつぶやき

――今日は一番人気のトランセンドが順当に強かった。G1未勝利であろうが、阪神の経験がなかろうが、結果オーライでした。今日は老兵ヴァーミリオンがよく見えるとか(14位)、3歳馬アリゼオに期待したいとか(16位)、キングズエンブレムは兄弟で挑戦だとか(9位)、いろんな声がありましたけど、結果はこんな感じでした。

――それにしても、外国馬がいないジャパンカップダートというのは寂しいね。やっぱり府中でやった方がよかったんじゃないでしょうか。

――12月はこれに続いて阪神JF、朝日杯FS、そして有馬記念。今年も残り少なくなりましたが、最後まで大いにエンジョイしたいです。特に今年の有馬は多士済々で賑やかそうですよ。





11月28日(日)

上海馬券王の人生相談  

脱力系ヤンキー・ペルーサさんからのお便り   

Q:センコーがうざいんです

ちぃーす。俺、藤沢高校ってとこをシメてる番格つーか、 早い話が不良、ワルやってるもんなんだけどさ。ワルにはワルなりの悩みっつーか、色々あってさ、とにかく俺の話を聞いてもらいたいわけ。

話っつーのは、他でもない、学校のセンコーの話なんだけどさ、とにかくうざいんだ、これが。俺、学校大嫌いで試験なんかうざくてやってらん ねーつーて、いつも遅刻するんだけどよ、そしたら「そんなことじゃまともな社会人にはなれない」とかやたら説教たれて、俺に居残り補習を受け させようとしやがって、もー鬱陶しいたらありゃしない。番はってる俺に補習だぜ?ほんと、なに考えてんだよ。馬鹿じゃねーの。

とにかく、最初の担任の横山ってのも相当ウザかったんだけどさ、この横山っちが怪我して担任はずれて(あ、言っとくけど俺が怪我させた訳じゃ ないからな)、で、代わりに赴任してきた安藤ってのが、これがもう最悪でさ、「君は、甘え癖がついていて世の中をなめている。私が来たからに はそのような甘えは一切許さないからな。とことん鍛え直してやるから覚悟しろ」なんてフカシやがって、それから毎日個別授業だぜ。マジやって らんねーよ。聞けば、安藤っちって、女だてらに関西シメてる伝説のスケバン・ブエナビスタ先輩の担任やってて、で、先輩とそりが合わなくなって、そこをクビになってこちらに流れてきたって言うじゃないか。ざけてんじゃねえ、コロすぞ、こら。

校長の藤沢ってのもウザいんだ。「君は試験に遅刻するその生活態度から改めなくてはならない。今日から試験場の門をくぐる補習をみっちりやる からそのつもりで」なんて、俺を毎日シゴきやがって、ここはソ連の強制収容所かっつーんだ。もーいい加減頭に来てたんだけどさ、この前嫌々試 験場に行って、門の所に校長が来ているを見たときは、もうほんと、ブチキレちゃったね。「何しに来たんだ」って聞くと「君がちゃん と、時間通りに試験を受けに来るのか確かめに来た。」なんて抜かしやがるから、頭来て校長の前で大幅に遅刻してやったら、藤沢っち、目が点になって頭抱えてやんの。ざまー見ろってんだ。

先生さあ、そんなこんなで、俺もう本当にかったるいというか、やる気がなくなってんだよ。え、「やる気なんか初めからないじゃないか」だっ て?うるせえ!てめえもシメるぞ、この野郎!とにかくさ、明日も外国の生徒と一緒に試験受けるんだけどさ、最初は「スノーフェアリー」って金髪の可愛い姉ちゃんが来るって言うから久しぶりにやる気が出てたんだけど、スノーフェアリーちゃん体調不良でドタキャンだって言うから、もうモチベーション最低なわけ。ウザいセンコーには絡まれ、金髪姉ちゃんには逃げられる俺って一体どうしたらいいのかな。



A:お答え

いやー、久しぶりの「人生相談」ですかあ。このコーナーはその性格上「キャラの濃い競走馬」がいないと成立しないというのがあって、最近じゃ そう言うキャラの立った存在というのもなかなか見あたらないわけで、そろそろお蔵入りかなあなどと考えていた矢先にあなたのような突っ込み所満載の競走馬が出現したというのは本当に喜ばしい限りです。

あなたの場合、「出遅れ癖」がそのセールスポイントになっているのですが、ダービー、毎日王冠、天皇賞と、本当によくもまあ、あそこまで大き な舞台で何度も出遅れられるもので、出遅れもここま で来れば『芸』の領域と感動すら覚える次第です。このようなあなたの不器用なキャラクターは突き詰めれば、「気性が悪い、物覚えが悪い」ということに行き着いちゃうんですが、考えてみれば、あなたのお父さんであるゼンノロブロイさんも藤沢厩舎に入厩したその日に厩舎の「番格」であったシンボリクリスエス先輩にガンを飛ばして威嚇し たというとんでもないヤンキーであったわけで、ある意味これは「血」なんでしょうかね。まあ、同じヤンキーでもお父さんの場合、長ラン・ボン タン・リーゼントが似合う古典派の熱血ヤンキーで、あなたのような「小ずるい」チーマーキャラとは若干性質を異にしているとも言えるのです が。

さて、ご相談の件、そのような困った性癖の持ち主であるあなたが、同時にスピード・パワー・瞬発力と言う競走馬として最も大事な資質を少なく とも三歳時のお父さん以上に持ち合わせているということがミソでして、こういう生徒を受け持った藤沢先生他教師の方々の心労たるやいかばかりかと、私は逆に先生方に同情申し上げる次第です。

天皇賞のスタートの時、ゲートのそばまで藤沢先生が付きっきりで立ち会っているのを見て、私は正直びっくりしました。ゲート近くまで行ったところでどうなる物でもないのに、行かないではいられなかった。それくらいあなたのことが心配だったんでしょう。名伯楽と言われる先生をしてここまでやらせるというのは、それだけあなたの能力を買っているということで、先生はきっと4歳で古馬三冠という偉業を成し遂げたお父さん以上の才能をあなたの中に見いだしているのではないでしょうか。そんな 先生の目の前でお約束通りしっかり出遅れてしまうあなたという人は本当に。。。。

とにかく、馬具を変えたりとか、ゲート練習にやたら時間をかけたりとか、あれから藤沢先生も随分苦労しているようですが、それでも明日あなた が「お約束」を律儀に実行するであろう事は不可避であると私なんかは考えます。それでも明日は府中の2400m。天皇賞の時と違い多少の出遅 れはあなたの能力を持ってすれば十分挽回が効くはずで、競走馬として完成の域に入っているブエナビスタさんにはかなわないまでも、2・3着な ら十分狙えるのではないかと。あなたが、お父さんやブエナビスタさんのようにヤンキー状態から更正し競走馬として立派に大成するにはまだ少し 時間がかかりそうです。それでも明日はなんとか2・3着を確保して欲しいと切に願う私の気持ち、少しは理解していただければ嬉しいのですが。

と、いうわけで。。。。。

10R 第30回 ジャパンカップ(GI)
2400m 芝・左
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 ヴォワライシ 57.0kg M.デムーロ  
1 2 ヴィクトワールピサ 55.0kg M.ギュイヨン
2 3 ダンディーノ 55.0kg P.マルレナン  
2 4 シンゲン 57.0kg 藤田 伸二  
3 5 モアズウェルズ 57.0kg S.マイヨ  
3 6 ローズキングダム 55.0kg 武 豊
4 7 ペルーサ 55.0kg 安藤 勝己
4 8 ジャガーメイル 57.0kg R.ムーア  
5 9 ティモス 57.0kg O.ペリエ  
5 10 エイシンフラッシュ 55.0kg 内田 博幸
6 11 ナカヤマフェスタ 57.0kg 蛯名 正義  
6 12 ジョシュアツリー 55.0kg C.オドノヒュー
7 13 メイショウベルーガ 55.0kg 池添 謙一
7 14 オウケンブルースリ 57.0kg C.ルメール
7 15 フィフティープルー 57.0kg J.スタイン  
8 16 ブエナビスタ 55.0kg C.スミヨン
8 17 マリヌス 57.0kg D.ボニヤ  
8 18 シリュスデゼーグル 57.0kg F.ブロンデル  


わははははは。やりました。やってしまいました。凱旋門賞2着、格ならナンバーワンのナカヤマフェスタを無印、無印、無印なのであります。小幡先生すいません。

いや、3着くらいなら十分あるし、当日ひもで馬券は押さえるかも知れないんですけど、それでも私はこの場では明確にこの馬は却下なのです。理由は以下の通り。

@宝塚記念で8番人気と、今年の夏までは誰も相手にしていなかった馬なのに、宝塚を勝って凱旋門2着したと言うことで今頃になってもてはやすのはあまりにも節操がない。それならクラシックで中心的役割を演じながら馬場不向きなフランスで惨敗しただけでえらく低評価のヴィクトワールピサの方が味がよい。

Aそもそも勝った宝塚は稍重、2着したフォア賞・凱旋門のロンシャンは重馬場と、もともとパワーを要するコースの更に道悪でしか実績のないパワー馬が良馬場の府中で通用するのか。ここで惨敗してもらって、人気を落とした有馬で軸にするのが人として正しい道である。

B気性難で4歳になった今でもペルーサ以上のヤンキーである。気分次第で惨敗も大いにあり。

Cセントライトで強い勝ち方をしたのに惚れ込んで、菊花賞で軸にしたら12着大敗、福沢さん二枚を失った心の傷がまだ癒えない。

というわけで、JC軽視、有馬重視というのが凱旋門が終わったときからの規定方針でありますので、そこんとこ夜露死苦。逆に言うとここをあっさり勝っちゃったりするとディープ以上の名馬の誕生となるんですが、正直難しいと思うぞ。

このレース、明確な逃げ馬がいないので、スローに流れた直線瞬発力勝負になると言うのが一般的な下馬評ですが、問題は騎手18名中12名が外国人ジョッキーなんで、おそらくそう言う日本的談合レースにはならないというのが、私の見立てであります。結構淀みのないペースになって結果 この距離での経験豊かなタフなタイプが上に来る可能性高し。ということで、去年のこのレースで府中の申し子ウオツカに鼻差迫ったオウケンブルースリを▲、エリザベスの覇者になりそこね人気落としたメイショウベルーガが距離伸びてお買い得と言うことで△一番手。あとは3歳クラシッ クで活躍した馬を3着候補で。

かんべえ先生からは海外馬を推してくると思われてるようですが、今年の面子はぱっとしませんな。
とは言え18頭中8頭も出走しているんで3着以内に一頭も絡まないというのも考えづらいといえばづらい。一応カナダ国際G1の覇者ジョシュアツリーのみピックアップしましたが、3連馬券の対象としてはあと同レース2着のモアズウエルズくらいは押さえておいた方がよいのかも知れません。(それにしてもジョシュアツリーというのも凄い名前だな。馬主はキリスト教原理主義者かと思ったら、なんか名前がアラブ人ぽいので、これは単にU2ファンか)

皆様の相談お待ちします。    


人生相談士 上海馬券王



○今日の結果

<ジャパンカップ> @ローズキングダム Aブエナビスタ Bヴィクトワールピサ




○かんべえのつぶやき

――ペルーサはまたしてもスタートで躓きました。トホホ。(でも5位になっている。変なヤツ)。ナカヤマフェスタは四角で消えました。トホホ。(結果は14位でした。駄目なヤツ)。・・・・ということで、ブエナビスタのゴールを見て、そのまま振り返らずにトボトボと帰りました。なんとブエナは降着になったんですと? これで武豊が今年初めてのG1勝利というのは、どうも納得が行かないような・・・・。

――それにしても、ナカヤマをぶった切った馬券王先生の潔さには深く頭を垂れるしかありません。恐れ入りました。なるほど終わってみれば、単勝人気7倍というのは正当な評価であったということが分かります。「みんなの意見は意外と正しい」ということかもしれません。凱旋門賞の値打ちがかなり下がったなあ。

――ということで、今年30周年のジャパンカップはまことに強力な顔ぶれでありましたが、最後はどうもスッキリしませんでした。とはいえ、ブエナビスタの強さはやはりホンモノ。年度代表馬は決定的なんじゃないでしょうか。これにめげずに、有馬記念も出てきてほしいなあ。





11月21日(日)

いやー、先週のスノーフェアリーは強かったですなあ。重い印を打っておいてこういうことを言うのは何ですが、あそこまで強いとは思いませんでし た。

4コーナーから繰り出したあの末脚は、あれは「弾ける」なんて生やさしい物ではなく、まさに「爆発」です。冷静沈着を以て鳴るラジオたんぱのアナ ウンサーが「もんのすごい脚!」などと言う上品さをかなぐり捨てた表現で驚きを表現するなんて、これはここ数年では記憶がありませんし、実際そう 言う表現が最もしっくり来る気がします。こんなものを見せられると、もう「パワー型で切れ味不足」なんて欧州馬に対して抱いていた固定観念を捨て なくてはなりませんな。

そんな彼女がJCに出ると言うからこれは本当に楽しみだったのですが、あんなパフォーマンスを繰り出した反動からか体調が不順で結局出走を断念、 目標を香港ヴァーズに切り替えるのだとか。うううう、こういうのもジャパンパッシングって言うんですかね。出来ることなら今年で引退なんかしない で来年また来て欲しいんですが。。。。

11R 第27回 マイルチャンピオンシップ(GI)
1600m 芝・右 外
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 ファイングレイン 57.0kg 浜中 俊  
1 2 スマイルジャック 57.0kg 三浦 皇成
2 3 ライブコンサート 57.0kg 和田 竜二  
2 4 オウケンサクラ 54.0kg 武 豊
3 5 テイエムオーロラ 55.0kg 国分 恭介  
3 6 ジョーカプチーノ 57.0kg 藤岡 康太  
4 7 ショウワモダン 57.0kg 後藤 浩輝  
4 8 ダノンヨーヨー 57.0kg C.スミヨン
5 9 トゥザグローリー 56.0kg M.デムーロ
5 10 マイネルファルケ 57.0kg 松岡 正海  
6 11 ワイルドラズベリー 54.0kg 池添 謙一
6 12 アブソリュート 57.0kg 田中 勝春
7 13 エーシンフォワード 57.0kg 岩田 康誠  
7 14 ガルボ 56.0kg 津村 明秀  
7 15 ゴールスキー 56.0kg 福永 祐一  
8 16 サプレザ 55.0kg C.ルメール
8 17 キンシャサノキセキ 57.0kg R.ムーア  
8 18 キョウエイストーム 57.0kg 蛯名 正義  


デュランダルもカンパニーもターフを去り、日本のマイル路線も随分人材不足な感が否めない今日この頃ですが、そう言う心象風景をそのまま出馬表に 表現するとこういう感じになるんじゃないかという、さえない面子のレースです。言ってみればG3以上G2未満なわけで、上述の通り抜けた存在が見 あたらず、さりとて将来のスター候補がいるかというとこれが心許ないと、はっきり言って何が来ても全く不思議はありませんので少なくとも単馬券は 買わない方がよいでしょう。

このレースの傾向としては

@スタートから3コーナーまで700mも直線がが続くコース形状故、差し馬が有利。
AG1経験のある馬の実績よし。
B1200m実績の馬よりは2000m実績の馬に分あり。
C枠的には外が若干有利。

というのがありまして、特に@は今回メンバー的に逃げ馬、先行馬が大集合であることを考えれば無視できないと思います。で、これに

D評価の固まった年長馬より、未知数の3歳馬に期待

と言う条件を追加して選ぶと上記の印となるんですが、うーん、皆、一長一短で正直自信がありませんな。取りあえずレベルの高かった去年のこのレー スで三着し、その後もヨーロッパG1戦線で好走続いているサブレザを◎、4歳になっていきなりブレーク、現在4連勝中のダノンヨーヨーを○ということで馬券を組み立ててみたいと思います。1・2番人気の組み合わせですが、相当評価も割れていますんで、意外と配当がつきます。この2頭軸で三連複を総流ししても取りガミにならないなんて、ある意味大変美味しいんじゃないでしょうか。


上海馬券王



○今日の結果

<マイルチャンピオンシップ> @エーシンフォワード Aダノンヨーヨー Bゴールスキー




○かんべえのつぶやき

――ダノンヨーヨーとサプレザを本線としたところは合ってましたが、エーシンフォワードがその上にくるなどと誰が予想し得たでしょうか。というか、予想し得ても、馬券は変えませんわなあ。四角からインを突いた岩田騎手、アッパレお見事でありました。なにせレコード勝ちなんですから、遠慮のない勝利であります。単勝5240円、馬連1万4240円、三連単47万3970円、つきましたねえ。

――キンシャサはどこへ行ったのか。ショウワモダンもブービーでした。個人的に応援していたジョーカプチーノは、途中で馬群に消えましたけど、さすがの逃げでした。あれはやっぱり只者じゃないですよ。きっと。

――さて、とうとう来週は最強のジャパンカップ。ナカヤマフェスタか、ブエナビスタか、それともペルーサか、はたまた外国馬か。もう海外出張の予定もないし、来週は勝負に専念するぞ。馬券王先生、頑張りましょう。





11月14日(日)

☆:えー、日本シリーズが終わった訳なんですが。。

上:。。。。それで?

☆:いや、先生が愛してやまない中日がパリーグ3位のチームに粉砕されたというのは、これは如何な気分なのかとそれを確認したかったわけで。

上:君ねえ、終わった事を蒸し返してどうすんの?大体、中日対ロッテだぞ。こんな広島対オリックスの次に景気浮揚効果の乏しい日本シリーズのこと なんか、皆とっくに記憶から消え失せているに違いないのだ。それをわざわざ蒸し返して人の古傷に塩を塗り込むとは君もなかなかいい度胸をしてる じゃないか。

☆:確かに騒いでいるのは千葉と名古屋だけと、随分寂しいシリーズでしたな。地上波の中継も殆ど無かったみたいだし。

上:それって中日・ロッテ戦だからというわけでもないだろ。巨人の出たCSだって地上波中継は殆ど無かったし、数少ない中継だって延長もせずに9 時で放送終了と言う冷たい仕打ちであったし、いや、私が久しぶりに日本に帰ってきて自国が変わったと思ったのは、エコカー減税で路上からスポーツ カーが姿を消し、代わりにプリウスみたいな60年代のSFに出てくるようなちんけなフォルムの車がやたら幅をきかしていると言うことと、野球中継 が激減したと言うことの二点だな、うん。

☆:つまり何ですか、中日みたいな地味なチームが優勝するからプロ野球産業が没落しつつあると?

上:違うよ!ぐっちー先生もどこかで鋭い指摘をしていたわけだけど、プロ野球というのは札幌・福岡・大阪・名古屋・千葉と地域レベルでは大変盛り 上がっているのだ。終わったのは巨人主導による雁行型経営モデルの方なの。大体、巨人人気なんて言うのは詰まるところ王・長嶋人気でしかなかった のに、何を勘違いしたか正力とかナベツネが「球界の盟主」なんて傲慢かましまくった挙げ句行き着いたのが今の状況なのだ。ナベツネなんか笑っちゃ うよな。Jリーグが出来たとき地域密着型のクラブ経営を模索する川渕にプロ野球型の経営モデルを導入しろとやたらゴネて、入れられないと分かった ら臍曲げてサッカーから手を引いたのは良いんだけど、現在では野球の方が着実にJリーグ化している訳で、ああ、アイロニーもここまで来ると大変さ わやかであることよ。

☆:。。。Jリーグが潤っているとはとても思えないんですけど。

上:潤ってないけど、じゃ景気が戻れば昔のマスメディア主導のビジネスモデルが復活するかというと、そう言うことはあり得ないわけで、それなら地 域の熱い支持の元で興業やる方が遙かに希望があると思うぞ。横浜だって変に見栄を張らないで新潟に移転すればよかったのに。日本海側にプロ野球球 団が出来るというのは画期的で、地元民は熱狂的に応援すると思うぞ。

☆:。。。今、なにげに横浜市民を敵に回しましたな。

上:だって在京セリーグが3球団というのは、いくら何でも多すぎだろ。そもそも私も横浜には2年近く住んでいたのだが、あそこの連中は冷たいよ。 ベイスターズが優勝したときは横浜のユニフォーム着たサポーターがうようよいたんだけど、弱くなった途端これが激減、阪神のユニフォーム着た奴の 方が多くなっちゃったんだよ。あのとき縦縞のユニフォームに袖通してた奴の中には、きっと転びベイスターズファンが少なからず混じっていたに違い ないのだ。なんかイソップ物語のコウモリの逸話を思い出しますな。

☆:うわー、なんか話がドンドンやばい方に向かってる!とにかく、あれだけ入れ込んでいた中日が泥仕合の挙げ句日本一を逃しちゃったわけで、その 総括というのをやるのが筋でしょうが。さあ、CS終わって浮かれまくっていたあの時の大言壮語の落とし前、どう付けてくれる!

上:知るか!あんな打てないチームのことなんか、わしゃ知らんわい!まったく、最強と言われる自軍投手陣を相手にせずに済んでいるくせに、あれだ け打てないなんて、これは既に犯罪の領域である。ケッ、くそ面白くもねえ、競馬じゃ、競馬!さっさと競馬の予想に行かんかい!

☆:。。。やっぱり結構悔しかったのね。


11R 第35回 エリザベス女王杯(GI)
2200m 芝・右 外
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 コロンバスサークル 56.0kg 武 豊  
1 2 セラフィックロンプ 56.0kg 宮崎 北斗  
2 3 レジネッタ 56.0kg 幸 英明  
2 4 テイエムプリキュア 56.0kg 国分 恭介
3 5 アパパネ 54.0kg 蛯名 正義
3 6 スノーフェアリー 54.0kg R.ムーア
4 7 サンテミリオン 54.0kg M.デムーロ
4 8 ブライティアパルス 56.0kg 藤岡 康太  
5 9 メイショウベルーガ 56.0kg 池添 謙一
5 10 ヒカルアマランサス 56.0kg C.ルメール  
6
プロヴィナージュ 56.0kg 佐藤 哲三  
6 12 アニメイトバイオ 54.0kg 後藤 浩輝
7 13 サンレイジャスパー 56.0kg 難波 剛健  
7 14 アースシンボル 56.0kg 田中 勝春  
7 15 ムードインディゴ 56.0kg 川田 将雅  
8 16 アーヴェイ 56.0kg J.カステリャーノ  
8 17 リトルアマポーラ 56.0kg 福永 祐一  
8 18 シングライクバード 56.0kg 鮫島 良太  


☆:今年最後の牝馬G1。3歳勢が初めて古馬と対戦する一戦で、世代間の力関係がこれで明らかになるわけですが。。。うわっ、クラシック三冠のアババネを▲止まりにしてるし!やっぱ、日本シリーズがあのような結果になって、すさんでませんか、先生?

上:アババネはですね、強い馬だと言うことには異論はないのですが、やっぱ、あの体型からして本質はマイラーじゃないかと。。

☆:マイラーって、あんた、牝馬三冠ですよ。2400mのオークスも勝っているし、2000mの秋華賞なんて大外回って他馬をぶっこ抜くという横 綱相撲だったわけだ。それをあなたは。。

上:いや、3歳じゃ横綱だろうけど、古馬のそれも明確にクラシックディタンスに適性のあるメイショウベルーガ相手にこれが通用するかというと、こ れが心許ないわけで、調子が秋華賞に比べいまいちであることと併せると、その、一番人気じゃ評価を下げてみたくなるのが人情というか。

☆:そんな理屈をこねて評価を下げまくって、今まで何度も痛い思いをしているのに、まだ懲りないわけですな。

上:3着以内なら相当堅いし、あっさり勝たれても何の不思議もないことも認める。

☆:単穴評価にしておいて、胸を張らんでください。で、何よ、このスノーフェアリー○というのは。

上:イングランドオークスとアイルランドオークスの覇者ですが、何か。

☆:いくら本場でグレードの高いレースを勝った馬だからといって、2400mの勝ちタイムに2分35秒を要するコースでG1勝ちした馬が日本の高速馬場に対応出来ると思いますか?それを二番手評価だなんて先生も意外とミーハーというか何というか。。。

上:皆が日本の馬場適性を疑問視するからこれだけの格の馬が現在4番人気な訳で、これってあまりにお買い得って言うことなんじゃないですかね。同 じ事はアババネと同着のオークス馬なのに秋華賞で最下位に沈んだだけで現在5番人気のサンテミリオンとか、メンバー中唯一の逃げ馬で、前残りと なった去年の再現が期待出来るテイエムプリキュアにも言えるわけで、特にサンテミリオンは騎手がデムーロに替わってこの人気なら、これは迷わず 「買い」な訳だ。

☆:今挙げた馬はテイエムプリキュアを除けば人気薄と言うには買われているわけで、これって「危険な人気馬」認定が相当なんじゃないですかね。

上:うん、本当の事言うと、スノーフェアリーは調教見ても動きが固くて、本音じゃアババネより速い上がりの実績あるアニメイトバイオより下で見る のが正しいのではないかと思うのだけれど、この馬の実質的なオーナーであるクリスティーナ・パティーノというおばさんが大変面白い人でね、なんか 急に応援したくなったと言うのがあります。

☆:面白い?

上:そう、詳しくはこちら(http://premium.netkeiba.com/news/?pid=column_view& no=15060)を見て欲しいんだけど、彼女、アイルランドに住むオーナー兼ブリーダーでね、自分の好きな配合でひたすら自分の趣味を満足させ るためだけに馬産を繰り返していた人なんだけど、そんな三流種牡馬に三流牝馬を掛け合わせたどマイナー血統の馬が、これがとんでもなく走るものだ から世の中分からない。世間は目が点になっちゃたわけです。で、そう言う流れの中で生み出されたのが、このスノーフェアリーな訳だ。そのスノー フェアリーにしてからが、競りにかけられたのはいいんだけど、おばさんの希望価格に届かなかったということで、結局生産者であるおばさんが自分で 引き取ったらこれがオークスを連勝するという快進撃。かっこいい!あまりにもかっこよすぎる。

☆:単に鼻持ちならない金持ちの道楽としか思えないんですけど。

上:何を言うか!俺たちがウイニングポストとか競馬シミュレーションゲームでしかやれないことを実地でやって、それで破産するどころか産駒が激走 し続けているなんて、こんなかっこいいことはないだろうが。このように、信念と相馬眼を併せ持った人物が敢えて持ち馬を日本に送り込んでくるのだ から、走らないわけないだろ、スノーフェアリー。ウイニングポストで、三冠馬を産み出すのにゲーム時間で40年かかった私が言うのだから間違いな い。

☆:ちょっと待て!あんた、この一週間、ウイニングポストばっかりやってたのかい。

上:そうだよ。中日のあのような負け方を忘れようと、寝食をなげうってひたすらやっていたのだ、ウイニングポスト。いやあ、ヘイルトゥリーズン系 とプリンスリーギフト系の配合というのはよく走りますぞ。

☆:。。。。駄目だ、こりゃ。




上海馬券王



○今日の結果

<エリザベス女王杯> @スノーフェアリー Aメイショウベルーガ Bアパパネ




○かんべえのつぶやき

――うーん、これはスノーフェアリーがぶっちぎりで強かったです。パティーノおばさん、やりますねえ。最後に内側をついて躍り出た当たり、騎乗のムーアも大変な腕前ですな。今日は上位3頭とも、馬券王先生の読みがズッポシ当たりました。お見事でありました!

――で、このスノーフェアリーがジャパンカップにも出てくるんですって?すご過ぎるではありませんか。これがナカヤマフェスタやブエナビスタと対決してくれるのであれば、こんなに面白いレースはありません。

――といいつつ、遠く異国の地から日本の競馬を仰ぎ見る不肖かんべえでありました。競馬したいよお。





10月31日(日)

いや、師匠、当たらないと言ってもですな、あのようなスローに流れる展開で大逃げ打った馬をそのまま逃がしちゃうような凡レースの結末なんか当たるわけないじゃないですか。ほんとにあれは一体何だったのだ。最近の菊のトレンドとは言え、長距離競走であることを自己否定するに等しい騎手ども の談合行為には今思い出しても涙がこぼれるぞ。特に武!あれだけ後ろにいたらいくら切れ味勝負の馬と言っても届かないだろうが!あれじゃローズキ ングダムがあまりにも可哀想すぎる。謝れ!キングダムに謝れ!

とにかく、今年の3歳じゃローズキングダムが最強らしいと言うことが分かったのが唯一の収穫であるあの競争、財布は軽くなるは、かんべえ先生から 叱責を受けるはで、今私は大変いたいけな状態にあるわけだ。おまけに、これも激しくお約束、日本シリーズで中日は貧打爆発、エース吉見の人間失格の背信投球まで見せつけられて、ああ鬱じゃ、鬱過ぎる!

というわけで、今週は先週提起した問題の回答編として、「中国における権力闘争、並びにそのプロレス的ドラマツルギーの発現」と言うテーマについて一くさり述べてみようかと思ったんだけど、これは順延。今週は心を入れ替えて天皇賞予想に集中することにする。ふん、そこまで言うなら当ててや ろうじゃないの。


11R 第142回 天皇賞(秋)(GI)
2000m 芝・左
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 ショウワモダン 58.0kg 柴田 善臣
1 2 ブエナビスタ 56.0kg C.スミヨン
2 3 ジャガーメイル 58.0kg D.ホワイト
2 4 エイシンアポロン 56.0kg 蛯名 正義
3 5 オウケンサクラ 54.0kg 北村 宏司  
3 6 スマイルジャック 58.0kg 三浦 皇成  
4 7 ペルーサ 56.0kg 安藤 勝己
4 8 シルポート 58.0kg 酒井 学  
5 9 トウショウシロッコ 58.0kg 吉田 豊  
5 10 シンゲン 58.0kg 藤田 伸二
6 11 アクシオン 58.0kg 武 豊  
6 12 アーネストリー 58.0kg 佐藤 哲三
7 13 ヤマニンキングリー 58.0kg 吉田 隼人  
7 14 ネヴァブション 58.0kg 後藤 浩輝  
7 15 スーパーホーネット 58.0kg 藤岡 佑介  
8 16 キャプテントゥーレ 58.0kg 小牧 太  
8 17 コスモファントム 56.0kg 松岡 正海  
8 18 アリゼオ 56.0kg 福永 祐一  


。。。。。

などと意気込んでいたら、台風直撃ですか。そうですか。本当にやるんですか。天皇賞秋というのは日本で最も優秀な馬が集まってくる競争な訳で、そ れをこんな劣悪な環境で競わせるなんて、なんか人の道に外れてるというか、馬が故障したらどうするんですかね。中止にした方が良いと思うんですけど、そうかやるんだ。ああ、なんか今週も外しそうな強烈な予感が。。。。。

とにかく、台風が去った後も雨だけは降り続くという天気予報により不良開催が確定的であるこの競走、従来の力関係とか馬の格とか言う概念をいった ん白紙にしなくてはならないと考えます。よって一つ目のキーワードは「重馬場適性」。血統的にはホワイトマズル・エアジハード・ゼンノロブロイな んてところは無視できません。

こんな馬場なんでシルポートがいつにも増して大逃げする事は必定、結果それなりのハイペースになるもののこれを捕まえに行くには後続もある程度前に付けておく必要あり、と言うことで二つ目のキーワードは「先行馬」。ちょうど先週勝ったビックウイークの位置取りが今週も美味しくなりそうで す。

以上に、スタートして100mで急カーブが待っているコースの特異性から三つ目のキーワードとして「外枠不要」というのを追加して予想すると上記の印となります。

◎シンゲンはホワイトマズル産駒の先行馬で過去4度の故障をくぐり抜けてようやくここにたどり着いた苦労人。年齢的にも距離適性からもここがラス トチャンスになりそうな感じですが、そう言うときに得意の不良馬場になるとは、なんか「いかにも」な感じが致します。

○エイシンアポロンは大きな所で堅実な成績を残し続ける3歳馬。先行すると実にしぶとい脚を使います。早熟野郎である懸念を毎日王冠で払拭したの にこの人気の無さは偉くお買い得ですな。

現在の日本競馬におけるトップスター、▲ブエナビスタは良馬場だったら迷わず◎だったんだけどねえ。まぁ、彼女も本当の目標はジャパンカップだろ うし、ここは怪我だけに気をつけて無事一周して帰ってきて欲しいですな。

他では天皇賞春を勝った△ジャガーメイルは府中・重馬場の鬼、エアジハード産駒△ショウワモダンは2000mじゃ買えないはずだったんだけど、重馬場は鬼でその上内枠引き当てたとなると軽視禁物。5歳にしてようやく本格化△アーネストリーは2・3着なら有力。注ペルーサは出遅れ癖がある上、脚質が馬場不向き、そのくせ人気は高いと、およそ買う要素に乏しい馬ではありますが父ゼンノロブロイの血統に若干期待。


上海馬券王





○今日の結果

<秋の天皇賞> @ブエナビスタ Aペルーサ Bアーネストリー




○かんべえのつぶやき

――ブエナビスタ強し。とにかく強し。現役最強でありますな。騎乗のスミヨンも会心の勝利でしょう。台風の後のコースであったにもかかわらず、まことにアッパレなレースでありました。いえ、最近は、「何だアレは」というレースが多かったものですから・・・。

――またしてもスタートでこけたペルーサも、最後にとんでもない末足を見せてくれました。この3歳馬、まだまだ力を見せておりませんね。願わくば、ジャパンカップや有馬記念でいいところを見せてくれるといいのですが。

――ちなみに馬券王先生からは、レースの1時間前に「なんか府中は稍重だそうで、日本の競馬場は凄いですな。これなら素直にブエナビスタ軸で良いという気がします」とのメールを頂戴いたしました。ご本人の名誉のために申し添えておきます。





10月24日(日)

えー、ゴルフによる筋肉痛が癒えて、ふと周りを見回すとなんか世間は中国の反日デモの話題で騒がしいと言うことに気がついた訳なのであります。

いやあ、懐かしいな反日デモ。5年前の上海じゃ随分酷い目にあったもんな。ディープインパクトが皐月賞取った日に起こったんだけど、「日系企業の フリーダイヤルにワン切りして小日本に経済的打撃を与えよう!」なんて、どっかの馬鹿が煽ったら、それに呼応する無数の馬鹿が現れて、それから一週間会社の電話が鳴りっぱなしだったのは今にして見ればいい思い出であります。そうか、またやっとるんだ。向こうの学生も進歩がないなあ。なんて 日本の新聞を読んでみると。。。。

なんじゃ、この見当違いの論説は。本質とは関係ない外形的な部分だけを利口ぶって解説しやがって、本件の核心となる部分には全く触れていないではないか。これって、知ってて敢えて書かないと言うことなのか。それとも単純に知らないだけなのか。恐らくは前者だと思うけど、高学歴者にも犯罪的に無知蒙昧な奴が多いと言うのは、民主党の方々が最近証明して見せたばかりなんで後者である可能性も排除できず、いずれにしても困ったもんだ。進歩してないのは、中国の学生だけじゃないじゃないか。あの国の特殊事情というのは、日本にいたら理解不能だけど、向こうで3ヶ月も暮らしたら嫌と 言うほど思い知らされる類のものなんだけどな。

とにかく、日本メディアの論説をまとめると次のようになります。

@尖閣諸島の領有権を巡る一連の外交トラブルが中国の学生のナショナリズムに火を付けた。
A学生はネットを介して情報を交換しており、政府が必死にネット検閲を行うもこれを押さえることがかなわずデモが各地に拡散している。
B本件の裏側にはナショナリズムとは別に、沿海部に比べ発展の遅れている内陸部の経済格差の問題があり、これに対する不満が騒ぎに拍車をかけてい る。デモが内陸部に偏っているのはそのため。
C政府としては、愛国教育をしている手前、表向き反日を阻止する事も出来ず、経済的不満をなだめる「ガス抜き」の意味も込めてこれを事実上黙認し ている。


うーん、違うんだよねえ。上記は事実関係として間違っている訳じゃないけど、それでも全然違う。確かに向こうの「反日」というのは、日本における 「嫌煙権・たばこ税増税」みたいなもので、表向き誰もこれに反対できない「正義」であり、正義を振りかざせば無礼講が許されると大騒ぎしている野次馬みたいな連中が事態を複雑にしているのは事実ですが、この問題はそんな単純な物ではない。向こうで長年暮らしていた私なんかに言わせるとこの問題の本質はですな。。。。と、色々書くと長くなるので今回はここまで。とにかく、日本の常識とか倫理観で考えると絶対分からない話なんで説明し ようとすると異常に長くなるのだよ。以下のヒントを参考にみんなも一緒に考えてみよう。

 ヒント:
  @そもそも初期の外交トラブルと今回のデモは本当に地続きなのだろうか。
  A政府推奨の「反日テーマ」とは言え、数万人単位のデモが起こることはこの国の「トップ」が本当に望んでいることなのか。
  B強力な治安機構を有しながら、何故ここまで好き放題やらせるのだろう。
  C極めて重大な政治イベントが発生しているときにこんな騒ぎが起こる意味は?


11R 第71回 菊花賞(GI)
3000m 芝・右 外
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 ヒルノダムール 57.0kg 藤田 伸二
1 2 レーヴドリアン 57.0kg 福永 祐一
2 3 クォークスター 57.0kg 藤岡 佑介  
2 4 ネオヴァンドーム 57.0kg 武 幸四郎
3 5 シルクアーネスト 57.0kg 松山 弘平  
3 6 ビッグウィーク 57.0kg 川田 将雅  
4 7 ミキノバンジョー 57.0kg 太宰 啓介  
4 8 トレイルブレイザー 57.0kg 和田 竜二  
5 9 シルクオールディー 57.0kg 四位 洋文  
5 10 ローズキングダム 57.0kg 武 豊
6 11 リリエンタール 57.0kg 安藤 勝己  
6 12 ビートブラック 57.0kg 幸 英明  
7 13 ゲシュタルト 57.0kg 池添 謙一
7 14 コスモラピュタ 57.0kg 津村 明秀  
7 15 トウカイメロディ 57.0kg 吉田 隼人
8 16 カミダノミ 57.0kg 小牧 太  
8 17 アロマカフェ 57.0kg 柴田 善臣  
8 18 サンディエゴシチー 57.0kg 浜中 俊  


クラシック最後の一戦、菊花賞な訳ですが、3000mの長距離というのは最近のレース体系からは異端もいいところな訳で、07年以降ダービー馬の参戦無く、今年もエイシンフラッシュが間際で回避と言う体たらく。フランスで挫折した皐月賞馬ヴィクトワールピサの不在と相まって本当に「薄い」 メンバー構成となりました。うーん、こういう競争に意味はあるのだろうか。いっそNHKマイルを三冠競争とした方が、色々な意味で理にかなってい るような。

そもそもこのレース、道中厳しいペースがずっと続く本物の長距離競走となる場合と、忙しいのは最初と最後の1000mだけで、間の1000mはちんたら流す「なんちゃって長距離」になる場合の2種類があり、その展開差で着順も大きく食い違うことから逃げ馬がどういうペースで逃げそうかとい うことを予測するのが重要。フサイチリシャールの果敢な逃げを打った結果本物の長距離競走となった昨年同様、今年はセントライトでツインターボばりの逃げを打ってクビ差2着したヤマニンエルブがでるからやっぱり前者のパターンかと思っていたら、なんとこれが出走回避で、急遽「なんちゃっ て」前提で予想したのが上記の印となります。

スローの直線決め手勝負と言うことなら、やはり同じパターンになったダービー・神戸新聞杯を好走した◎ローズキングダムの優位は動きません。乗り手の指示に即応できるセンスの良さと合わせ最も死角の少ない一頭と言えましょう。死角の少なさが一点かぶりの人気に見合っているかと言われれば自信がありませんが。

○ヒルノダムールはスロー・ハイ両方のペースに対応力がありそうで、3連複の軸としてならこちらが上か。

▲トウカイメロディーは春のクラシックで落ちこぼれ、夏場に盛り返してきた裏街道叩き上げ。軽量とはいえ古馬オープンクラスに長距離で連勝してき た実績が去年このレースを勝ったスリーロールスを思い出させます。ただスリーロールスと違って少々人気になりすぎですな。440kgの小柄な馬格 でいきなり斤量が4〜7kg増えることのリスクを考えると過大な期待は禁物だとも思います。

この他では京都実績が優秀な馬をセレクトしてみました。過去のこのレースの連対馬を見ると京都実績が異常によい馬ばかりなんで、特に京都実績 2−2−0−0の人気薄ネオバンドームが絡むと非常に愉快なのですが。



上海馬券王





○今日の結果

<菊花賞> @ビッグウィーク Aローズキングダム Bビートブラック




○かんべえのつぶやき

――うーん、やっぱりそういうことでしたか。普通に考えたら、ローズキングダム以外にはあり得ないのだけど、何かあるような気がしたんですよね。ビッグウィークは強い勝ち方でした。武豊は今年G1未勝利かも・・・・。マンハッタンカフェの子どもは、5頭も出てたのに勝てませんなあ。

――本日は当たるような気がしなかったので、家で仕事しながら「見」(ケン)してました。それにしてもNHKの放映はすばらしい。G1レース全部やってはもらえないだろうか。

――ちょっとちょっと、馬券王先生、今期はちっとも当たってませんよ。今日なんてビッグウィークは無印じゃありませんか。ひょっとして、日本に帰ってきて予想が甘くなってたりしませんよね?






10月17日(日)

えー、ゴルフなどというものをやって帰ってきまして現在非常に疲れているのです。

しかし何ですなあ、ゴルフというのは上手い人がやるとそりゃ楽しいものなんでしょうが、運動神経において未勝利戦二桁着順認定が相当な私なんかが こんなのやった日には、これは拷問以外の何者でもないわけで、辛いなんてもんじゃ済みません。やたらアップダウンが激しい日本コースの特性故、行程が殆どクロスカントリーだし、それに加えて「ブラックホール池」「バンカー蟻地獄」「ボール食いの林」という地獄のお遍路巡りみたいな壮絶メ ニューの数々は、これは一体どこのアトラクションなのであろうか。おかげで速攻で全身筋肉痛を発症した私は現在「Dr.StrangeLove」 のピーター・セラーズみたいに痙攣する両腕を押さえながらキーボードを叩いているのである。総統、私は歩けます!

え、そんなのは、やたら土手とか池とかバンカーとか林とかに打ち込みまくっているお前の自業自得だろうって?いや、だからね、私は体育会系ではな く単なる引きこもり系の競馬ジャンキーな訳です。ゴルフの才能なんかハナからないのです。Wiiゴルフならプロ級だけど。ああ憎い。そのような人 間にこのような苦痛を強いるゴルフというものが私は憎くて仕方がない。何故人は毎週末早起きしてまで、こういうものに喜々として取り組んでいられ るのであろうか。景気不振だというのにゴルフ場は大盛況でやたら客が多かったのにはびっくりしたぞ。そりゃ10年前に比べれば大分値段もこなれて きてるけど、それでも交通費まで入れると一日数万円の出費にはなるわけで、それなのにこの人出はどういう事だ。日本は本当は景気がよいのではないだろうか。ああ、痛い。両腕が痛い。

え、そんなに嫌ならそもそもゴルフなんか最初からやらなきゃいいじゃないかって?いや、だからね、好きでやってるわけじゃないんだって。これまで こういう事から逃げまくってたら、偉い人に目を付けられて直接コンペに参加するようにと厳命されて、結果私は筋肉痛になっているわけだ。ああ憎い。ゴルフやらなきゃ一人前の会社人認定を受けられない日本のシステムが私は憎い。しかし考えてみれば不思議だよな。かんべえ先生だってその役職・肩書きを考えればゴルフの呪縛から逃れられないはずなのに、彼の「不規則発言」にはゴルフに関する言及が驚くほど皆無である。彼は一体どう やってこの地獄を回避しているのだろうか。それとも日記に書くのも憚られるくらいゴルフで嫌な思いをしていると言うことなんだろうか。教えて、かんべえ先生。


11R 第15回 秋華賞(GI)
2000m 芝・右
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 レディアルバローザ 55.0kg 幸 英明  
1 2 ベストクルーズ 55.0kg 三浦 皇成  
2 3 ショウリュウムーン 55.0kg 四位 洋文  
2 4 アプリコットフィズ 55.0kg 武 豊
3 5 サンテミリオン 55.0kg 藤岡 佑介
3 6 コスモネモシン 55.0kg 和田 竜二  
4 7 レインボーダリア 55.0kg 秋山 真一郎  
4 8 オウケンサクラ 55.0kg 内田 博幸  
5 9 アグネスワルツ 55.0kg 柴田 善臣
5 10 アニメイトバイオ 55.0kg 後藤 浩輝
6 11 エーシンリターンズ 55.0kg 福永 祐一
6 12 アンティフリーズ 55.0kg 松岡 正海  
7 13 ディアアレトゥーサ 55.0kg 安藤 勝己  
7 14 タガノエリザベート 55.0kg 小牧 太  
7 15 アパパネ 55.0kg 蛯名 正義
8 16 クラックシード 55.0kg 吉田 豊  
8 17 ワイルドラズベリー 55.0kg 池添 謙一
8 18 プリンセスメモリー 55.0kg 浜中 俊  


と、言うわけで体力の限界が近づいているので今回は簡単に。

3歳牝馬最後のクラシック競争である秋華賞、オークスを見たときにはこのときの上位三頭で簡単なレースになると思っていたのですが、いざふたを開 けてみると三頭が三頭とも不安材料を抱えての出走となっており急に難解になって来た感じです。

まずは牝馬三冠を狙える資格の持ち主アパパネですが、ステップレースのローズSで4着大敗。大幅な体重増だったし元々休み明けは調整優先で真面目に勝ちに来ていないというのもあるのですが、それでもこれはいくら何でも負けすぎで、その上、本番じゃロスを余儀なくされる外枠というのは嫌な感 じです。もちろん、統計的には死亡フラグが立っている大外発走のオークスを勝ち抜いた実績とか、馬自身の発するオーラが超一流馬の風格であるとか を考えるとあっさり勝たれても何の不思議もないのですが、京都内回りというコース特性を考えると、現在の一点かぶりの単勝支持というのはやはり見 込まれすぎな感じが否めませんのでここは評価を落として考えてみたいです。

そのアパパネとオークス同着となったサンテミリオン。当然これも相当強いのですが、今回調整が遅れぶっつけ本番というのと、騎手が横山負傷で乗り 変わりと言うのは大きなマイナスでこちらも評価を落とさざるを得ません。非常にトリッキーなこのコースでは騎手の技量が大きく物を言いますんで、 特に乗り変わりはまずいよなあ。

人気薄ながらオークスで3着に残ったアグネスワルツ。先行馬が総崩れの展開でこの馬だけが崩れなかったと言うことの価値は大変大きく、圧倒的に先行優位となる今回のレースではこの馬から入ろうかと思ってたんですが、こちらもローズSは7着大敗。入れ込んで、直線に入るときには競馬をやめてしまうと言うレース内容はアパパネ以上に印象が悪く、こちらも強気にはなれませんなあ。でもねえ、コース形状考えるとこの馬が一番魅力的なんだよなあ。精神面でひ弱なところがありそうでスタートがスタンド前の今回不安倍増でもあるんですが、やはりコース適性の魅力には逆らえず、パドックで 落ち着きがあればと言う条件付きで、これを本線に考えましょう。

アグネスワルツのパドックが酷かったときの本命リザーブとしては、内枠引き当てた先行馬アプリコットフィズを指名。騎手が武と言うのも今回に関し ては心強いですな。年齢とか怪我とかで今年ろくな事がない武さんですが、連続G1勝ちを絶やさないためにこの秋のG1戦線では相当気合いの入った 騎乗を期待出来ます。

この他では相手関係なしで堅実な結果を繰り返すエーシンリターンズ、レースセンス高く2/3着有望なアニメイトバイオ。大外引いたけど実力・風格ならアパパネなみのワイルドラズベリーは騎手次第で勝つまであり。(本当はこれにショウリュウムーン、オウケンサクラも加えたいのですが、差し馬 の内枠というのは相当強烈な死亡フラグなんでこれは消し)



上海馬券王





○今日の結果

<秋華賞> @アパパネ Aアニメイトバイオ Bアプリコットフィズ




○かんべえのつぶやき

――馬券王先生、ゴルフの誘いは「不調法でございます」の一手で切り抜けるのでござりますぞよ。何が楽しゅうて貴重な休日を棒振りに費やさねばならぬのか。とはいえ、宮仕えは辛いもの。お立場、ご同情申し上げまする。

――本日はアパパネがめでたく牝馬三冠に。ローズSでは不本意でしたが、やっぱり強かったんですな。他方、オークスで同着1位だったサンテミリオンは凡走して18位。横典から乗り変わった藤岡、これはいかんぞよ〜。鞍上を替えて、エリザベス女王杯で盛り返してくれないかなあ。

――さて、来週は菊花賞。これまた楽しみな戦いであります。予想もよろしくね。






10月3日(日)

☆えー、お久しぶりです。早いもので秋のG1シーズン到来と言うことで、本シーズンもよろしくお願いします。さ、先生からもご挨拶。ご挨拶。

上:いや、競馬もいいんだけどさ、今日は色々思うことがあってね、野球の話がしたいわけだ。語っちゃうよ、野球話。

☆。。。。先生さあ、中日が優勝してはしゃぎたい気持ちはわかるんだけどさ、ホーム最終戦で最下位相手にまさかの逆転ホームラン食らって心が折れ まくりのかんべえ先生の庭先でそう言うことするわけ?なんか人として許されない所業というか、ちょっと甘やかすと、つけあがって青天井に要求つり 上げるどこかの大国みたいと言うか。。

上:人を中国扱いするなんて人聞きの悪い。あの国はああいう国なの。この程度の理不尽さで頭に来てたらあの国に行って仕事なんかできないぞ。

☆いや、でも中国のあれは酷すぎるというか。。

上:君もわかっとらんね。いいですか、善良なだけが取り柄で救いようのない能無ししかいない我が国の首脳と違い、向こうのトップというのは邪悪で はあるが大変思慮深くて頭が切れるのです。そう言う方々がああいう態度を取るというのは、これすべて内政事情によるものなの。あの国にはね、喧嘩 するときには直接相手を攻めずに、一見無関係な対象をつるし上げることで間接的に相手を追い込もうなんて変な流儀があってね、今回もその文脈で考 えると色々と分かりやすいのです。天安門事件も6年前の反日騒ぎも全部そう。ま、今回の事象は、これまでと違って、反日煽ってるのがどうやら軍部 らしいというのが相当いやらしいんだけど。。。って、話そらすなよ。俺は野球の話がしたいんだ。野球の話をさせろ!

☆やっぱ、やめましょうよ、かんべえ先生の庭先で野球話ではしゃぎまくるのは。

上:はしゃいでなんかないよ。そりゃ一ファンとして中日の優勝は嬉しいことは嬉しいんだけどね。それ以上に疲れてるのだ私は。

☆疲れてる?

上:そう、疲れてるんだ。今年の中日の戦い方にはもうフラストレーションたまりまくりで、とにかく疲れてるんだ。本当に、あそこまで打てないチー ムがよく優勝なんかできたもんだ。

☆要は投手が良かったって事なんでしょ?

上:投手が良いのは確かだけど、それ以上に点が取れない。フルシーズン戦って失点521というのは、ダントツの一位だけど、得点がわずか539で これ現在5位。ビリの横浜がまだ試合残してるから、これ最後には逆転される可能性があると言うくらいの貧打戦な訳だ。得失点差わずか18のチーム でよく貯金が17も貯まったな。本当に不思議でしょうがない。逆に得失点差が80近くもありながら貯金が13しか貯まらない阪神は何をやっている のだ!

☆うわー!阪神ネタはだめですう!っていうか、中日を責めるふりして阪神クサしてるあんたって、やっぱ中国そのものじゃん。

上:クサしてなんかいないって。あれだけ打ちまくる打線と、超優秀なセットアッパー・クローザーを持つチームの試合というのはカタルシスありまく りで、ファンじゃない俺が見てても本当に面白い。それに引き替え中日は。。。とにかく打てないし、守れないし、走れないんだよ。打てないチームな ら普通守備とか走塁とかでカバーしようとするじゃんか。それなのに中日って打てない上に、走れないし、守れないんだ。盗塁なんかリーグ最下位だし さ、塁に走者が出たら判で押したように送りバントで、この成功率がまた低いし、守れば守るで内野なんかエラーのオンパレードだし。ああ、何度森野 とかブランコの首を絞めてやろうと思ったことか。とにかくさ、見ててフラストレーションがたまるんだよ、中日の試合は。

☆優勝したんだからいいじゃないですか。

上:そこなんだよな。こんなチームで優勝できるなんて、皆ピッチャーが良かったからと言うけど、実はそれ以上に落合の采配とかチーム構想が大き かったと思うわけ。ホーム成績53勝18敗、ビジター成績26勝44敗という極端な内弁慶状態を見ても分かるように、完全に広いナゴヤドームにあ わせたチューンナップを徹底しているわけだ、彼は。

☆なんか、府中競馬場におけるウオッカみたいですね。

上:ウオッカには華があるけど、中日にはない。それが問題。とにかく被本塁打の少ないナゴヤドームで失点を抑え、能力の低い打線で得点を上げるた めに試合の一つ一つが物すごく泥臭くなっちゃうわけ。先に挙げた送りバントの多用とか、小刻みな投手リレーとか。これって凄く理にかなってるけ ど、見てる方は全然面白くないんだよ。

☆いわゆる「玄人好み」って奴ですな。将棋で言えば「檄辛流」というか。

上:目的をリーグ優勝一本に定め、144試合全体を俯瞰した上で個々の試合を泥臭く泥臭く勝ちにこだわり続けた結果、きちんと優勝をもぎ取った落 合は確かに名将だと思うんだよ。でもね、その過程で観客は完全に無視されちゃったわけ。これってアボカドロールが食いたい客を馬鹿にして自分の流 儀の物しか握らないプライドの肥大した寿司屋の板前みたいなもんじゃないか。この世界結果が全てではあるけど、客商売なんだからさ。もっと感じさ せて欲しいんだよ、「今年の阪神的なカタルシス」って奴を。それにしても本当にあれだけの打線と藤川みたいなクローザーがいながら、なんで優勝で きないかね阪神は。ブラゼル一人が来るだけで中日なんか劇的に状況が変わるんだけどな。ブラゼルと落合のトレードなんてよさそうじゃね?

☆だから、やめろって、そのネタは!


11R 第44回 スプリンターズステークス(GI)
1200m 芝・右 外
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 サンダルフォン 57.0kg 酒井 学  
1 2 ダッシャーゴーゴー 55.0kg 川田 将雅
2 3 サンカルロ 57.0kg 吉田 豊  
2 4 アイルラヴァゲイン 57.0kg 津村 明秀  
3 5 ビービーガルダン 57.0kg 安藤 勝己
3 6 グリーンバーディー 57.0kg M.デュプレシス
4 7 ウルトラファンタジ 57.0kg H.ライ  
4 8 ワンカラット 55.0kg 藤岡 佑介
5 9 ローレルゲレイロ 57.0kg 藤田 伸二  
5 10 ファイングレイン 57.0kg 勝浦 正樹  
6 11 プレミアムボックス 57.0kg 幸 英明  
6 12 ヘッドライナー 57.0kg 内田 博幸
7 13 マルカフェニックス 57.0kg 松岡 正海
7 14 キンシャサノキセキ 57.0kg 四位 洋文
8 15 ジェイケイセラヴィ 57.0kg 江田 照男  
8 16 ウエスタンビーナス 55.0kg 柴田 善臣  


☆現在3番人気のキンシャサノキセキが本命ですか。。。

上:とにかく短距離戦というのは、ちょっとした不利を挽回するのが大変な超短期決戦な訳で、そういうところで4連勝中の彼はやはり強いと考えるの が相当なんです。昔は気性に問題があって随分出世が遅れたんだけど、7歳で変われば変わるもんだ。連を外すことはまずないと思うよ。

☆一番人気じゃないのには理由があって、前回腹痛でステップレースを見送ったトラブルが嫌われてるみたいですね。

上:調教時計を見る限り絶好調な感じで、人気落ちだと美味しいと考えるべきじゃないの。

☆で、一番人気の香港馬グリーンバーディーは対抗と。

上:あれだけ傲慢かまされた中国の馬を一番人気に押すとは、日本の競馬ファンも心が広いというか、金勘定にドライというか。久々のセントウルSが 追い込んで2着という59kgの斤量を考えれば勝ちに等しい内容で、それが57kgで出てくる今回は確かに無視しようもないとは思うんだけど、追い込み馬が中山でどうかねえ。好走するも届かないなんて光景がまぶたにちらついてしょうがないんだけど。

☆まあ、ここまでは分からないじゃないんですが、セントウルSでグリーンバーディーにボコボコにされたヘッドライナー▲とはこれ如何に?

上:調教が良いんでね。こういう低人気逃げ馬の前残りって如何にもありそうじゃない。

☆逃げ馬なら先生が過去ヌケにして涙を流したローレルゲレイロとか、もう一頭の香港馬でグリーンバーディーに勝ったこともあるウルトラファンタ ジーもいるじゃないですか。あ、両方ともヌケにしてるし。

上:ヘッドライナーが前残るには単騎逃げが条件なんで、この二頭に絡まれた時点で終わっちゃうんだけど、それはこの二頭にもそのまま当てはまっ ちゃうわけ。まあ、確かにローレルゲレイロは過去にも煮え湯を飲まされたんで切るのは怖いんだけど基本的に勝つか惨敗するかどちらかの極端な奴な んで、それで5番人気の単勝9倍というのは微妙だな。ウルトラの方はよく分からない馬だし来たらご免なさいするしかないんだけど、同じ無印と言う ことでは今年の高松宮記念で0.1秒差の4着しているサンカルロの方が怖いと思うよ。

☆他では?

上:内枠引いた先行馬ダッシャーゴーゴーはセントウルSの勝ち馬でもあり要注意。北海道開催の短距離重賞を連勝したワンカラットは中山とのコース 差を考えると買いかぶられ過ぎな気がしますが完全無視も出来ない存在。そのワンカラットに北海道で2着続きだったビービーガルダンは去年のこの競 争で2着した実績の持ち主で馬券の妙味はむしろこちら。忘れた頃に好走するマルカフェニックスは超低人気で来たらワクテカ。そんなところでしょう か。さーてと、競馬はここら辺にしてあとは日本シリーズの展開予想をしないと。

☆ちょっと待て!あれだけクサしておいて中日の応援続けるつもりかい、あんた。

上:当たり前じゃんか。ファンだからこそ批判しただけで、ファンをやめるなんて一言も言ってないだろ。

☆そもそも、日本シリーズって何よ。その前にクライマックスシリーズあるじゃないですか。

上:名古屋ドームで中日負かすチームがヤクルト以外セリーグにあるはずないだろ。それとも、もう一度野球談義に戻ろうか?「矢野VS谷繁、下柳 VS山本昌を題材にしたロートル比較論」なんて愉快なネタもあるんだけど。

☆駄目だこりゃ。



上海馬券王





○今日の結果

<スプリンターズステークス> @ウルトラファンタジー Aキンシャサノキセキ Bサンカルロ




○かんべえのつぶやき

――あっと驚くウルトラファンタジー。同じ香港馬でも、そっちでありましたか。香港ではグリーンバーディーに負けてないんですと。あれは単に展開に恵まれた前残りじゃないですな。8歳馬なのに、なんというスタミナでありましょうや。単勝2930円、買えませんわなあ、こんなの。

――苦しいところを抜け出して2位かと思ったダッシャーゴーゴーは、これもあっと驚く降着。サンカルロの進路を妨害したということですが、ちょっと気の毒な気もします。まあ、今日は何があっても勝てなかったでしょうな。家で見ていて結果オーライでありました(行けば、きっとローレルゲレイロあたりから買っている)。

――ということで、下半期のG1レースが始まりました。馬券王先生、どうぞよろしくお願いします。ちなみに当方、タイガースが優勝できなかったことはあんまり悔しがっていないんですよね。あんなに楽しい野球をして、しかも結果も残そうなんて強欲というもんです。勝つのはツライことなんですよね。ドラゴンズファンの皆さま、優勝おめでとうございます。お疲れ様でした。

















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by Tatsuhiko Yoshizaki