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上海馬券王がJRAのレースに寄せる「情熱と冷静の言葉」


2015年 下半期のレース考




12月27日(日)有馬記念


えー、早いものでもう年末の大一番、有馬記念な訳なのであります。

通常ですと、ここで遠山の金さんに下半期の成績を裁いていただくことになるのですが、なんか今年の下半年を回顧している内に気力が完全消失してし まいましたんで、前置きなしでいきなり結果のみを並べてみることにします。

馬券王と振り返る2015年慟哭の下半期

レース名

馬名

騎手

斤量

頭数

馬番

人気

着順

距離

馬場状態

調教師

走破タイム

通過順

上り3F

単勝配当

枠連

馬連

馬単

3連複

3連単

フューチG1 リオンディーズ M. デム

55

16

15

2

1600(A)

()角居勝彦

1344

   15-15

33.3

590

460

520

1340

8160

38560

フューチG1 エアスピネル 武豊

55

16

11

1

1600(A)

()笹田和秀

1345

   08-06

34.0

(1.5)

460

520

1340

8160

38560

フューチG1 シャドウアプローチ 中谷 雄太

55

16

13

 

11

1600(A)

* ()須貝尚介

1352

   10-06

34.7

(91.6)

     

8160

38560

阪神ジュG1 メジャーエンブレム ル メール

54

18

2

1

1600(A)

()田村康仁

1345

   02-01

35.8

250

910

3500

4950

7640

39480

阪神ジュG1 ウインファビラス 松岡正海

54

18

13

 

10

1600(A)

()畠山吉宏

1348

   06-06

35.6

(33.3)

910

3500

4950

7640

39480

阪神ジュG1 ブランボヌール 岩田 康誠

54

18

11

3

1600(A)

()中竹和也

1350

   08-10

35.5

(7.8)

     

7640

39480

チャンピG1 サンビスタ M. デム

55

16

4

 

12

1800

()角居勝彦

1504

 06-08-06

37.4

6640

4180

11040

36260

27320

318430

チャンピG1 ノンコノユメ ル メール

56

16

1

3

1800

()加藤征弘

1506

 14-15-15

36.7

(3.8)

4180

11040

36260

27320

318430

チャンピG1 サウンドトゥルー 大野拓弥

57

16

2

5

1800

()高木登

1507

 15-16-16

36.6

(12.6)

     

27320

318430

JCG1 ショウナンパンドラ 池添 謙一

55

18

15

4

2400(C)

()高野友和

2247

 09-08-11

33.9

920

6230

10160

18510

6350

53920

JCG1 ラストインパクト ムー ア

57

18

6

7

2400(C)

()松田博資

2247

 12-08-11

33.9

(23.9)

6230

10160

18510

6350

53920

JCG1 ラブリーデイ 川田 将雅

57

18

1

1

2400(C)

* ()池江泰寿

2248

 06-06-05

34.3

(2.7)

     

6350

53920

マイルチG1 モーリス ムー ア

57

18

16

4

1600(C)

*()堀宣行

1328

   09-08

33.1

570

1270

1780

3400

2000

12000

マイルチG1 フィエロ M. デム

57

18

10

2

1600(C)

()藤原英昭

1330

   08-08

33.3

(5.1)

1270

1780

3400

2000

12000

マイルチG1 イスラボニータ 蛯名正義

57

18

5

1

1600(C)

()栗田博憲

1330

   12-13

33.0

(3.2)

     

2000

12000

エリザベG1 マリアライト 蛯名正義

56

18

12

 

6

2200(B)

()久保田貴

2149

 09-06-06

34.7

1520

1470

1860

4730

3770

23590

エリザベG1 ヌーヴォレコルト 岩田 康誠

56

18

18

1

2200(B)

()斎藤誠

2149

 13-14-12

34.3

(3.0)

1470

1860

4730

3770

23590

エリザベG1 タッチングスピーチ ル メール

54

18

8

4

2200(B)

* ()石坂正

2149

 12-12-12

34.3

(6.5)

     

3770

23590

天皇賞秋G1 ラブリーデイ 浜中 俊

58

18

8

1

2000(B)

()池江泰寿

1584

 04-04-04

33.7

340

1150

7340

10390

24850

109310

天皇賞秋G1 ステファノス 戸崎圭太

58

18

14

 

10

2000(B)

()藤原英昭

1585

 08-08-12

33.4

(34.3)

1150

7340

10390

24850

109310

天皇賞秋G1 イスラボニータ 蛯名正義

58

18

16

 

6

2000(B)

()栗田博憲

1586

 12-11-10

33.6

(11.7)

     

24850

109310

菊花賞G1 キタサンブラック 北村宏司

57

18

4

5

3000(A)

()清水久詞

3039

 05-10-08

35.0

1340

1430

3870

9960

4640

38880

菊花賞G1 リアルスティール 福永 祐一

57

18

11

2

3000(A)

()矢作芳人

3039

 08-07-07

35.1

(4.3)

1430

3870

9960

4640

38880

菊花賞G1 リアファル ル メール

57

18

17

1

3000(A)

()音無秀孝

3040

 02-04-03

35.3

(3.1)

     

4640

38880

秋華賞G1 ミッキークイーン 浜中 俊

55

18

18

1

2000(A)

()池江泰寿

1569

 08-08-06

34.6

300

670

2790

4100

22790

85610

秋華賞G1 クイーンズリング M. デム

55

18

9

5

2000(A)

()吉村圭司

1569

 13-14-14

34.1

(14.9)

670

2790

4100

22790

85610

秋華賞G1 マキシマムドパリ 幸英 明

55

18

6

 

8

2000(A)

()松元茂樹

1571

 06-05-03

35.0

(30.7)

     

22790

85610

スプリンG1 ストレイトガール 戸崎圭太

55

16

2

1

1200(C)

* ()藤原英昭

1081

   08-09

33.1

440

3170

5550

9090

23020

106170

スプリンG1 サクラゴスペル 横山典弘

57

16

4

 

11

1200(C)

()尾関知人

1082

   05-06

33.4

(28.8)

3170

5550

9090

23020

106170

スプリンG1 ウキヨノカゼ 四位 洋文

55

16

6

9

1200(C)

()菊沢隆徳

1083

   13-12

32.8

(19.6)

     

23020

106170

集計期間:2015.10. 4 2015.12.20

うううううう、何かこう、こみ上げるものがあります。10戦もして当たったのがマイルチャンピオンシップのみで、しかもこれがガミ馬券。良いところなんか一つもないではないですか。惜しいと言えば先週のフューチュリティは3・4着逆なら万馬券、無印にした三着馬だって最初は印を付けていた のが買い目が多いと言うことで泣く泣く消したらこれが来ちゃったわけで、気分は無制限に鬱なのであります。これじゃあ、金さんが来たって突っ込み どころが多すぎて、面白いものが出来るはずがないのですが、歯を食いしばってあえてこれを総括すると以下の通りとなりましょうか。

@一見買えない馬券ではなさそうで、やはりこれは買えないのでなかろうか。
一番人気の成績は4−2−3−1と十二分に責任を果たしているのですが、三連単配当は全て万馬券、しかもマイルCSを除けば皆結構な高額配当な訳 で、要はヒモ荒れ。必ず変な馬が一頭割り込んできており、後付で理屈を考えても何故こいつが来るのかが分からない。結局これを当てまくった人がい るとも思えませんなあ。

A圧倒的軸の不在もしくは背信
一番人気の成績が悪くないのは上記の通りですが、では彼らが圧倒的な支持を得ていたかというとそうでは全くなくて、単勝三倍未満の支持が付いた レースは11月下旬以降の4レースのみ、しかもこれらがきちんと勝ちきっているかというと、そう言うことも全くなくて、ジュベナイルのメジャーエ ンブレム以外は信頼を裏切っている体たらく。モーリスなんかは馬券購入者がその実力を見誤った例外と言えるのですが、基本的に古馬の特に中距離以 において圧倒的信頼度のあるスターホースがいなくなってしまったと言うことは言えるのでは。ドゥラメンテがいてくれたら話は違ったのかもしれな いのですが。

B外国人ジョッキーの猛威
10戦して馬券に絡んだのべ30人の騎手の内、なんと10名が外国人。具体的にはデムーロ、ルメール、ムーアの三人が必ず馬券に絡んでくるわけで す。一体日本の騎手は何をやっているのでしょうか。

以上三点を更に総括すると、馬の実力差というのが殆ど存在せず、馬で馬券を買うより騎手で馬券を買った方がまだしも当たるという日本競馬の現状がクローズアップされてくる気がするのは私だけでしょうか。つまらん!こんなのは本当につまらん!やっぱ、競馬というのは馬を見て馬券を組み立てる べきギャンブルであって欲しいものです。しかし、恐ろしいことに明日の有馬は、もろそう言うトレンドが幅をきかせそうな予感が。。。。


2015
1227() 5回中山8日目 16頭 [15:25発走]
【10R】 60回有馬記念
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 2500m (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

オーシャンブルー 7 *石川裕紀

57

94.0

()池江泰寿

1

2

 

ヒットザターゲット 7 小牧太

57

38.2

()加藤敬二

2

3

 

ラストインパクト 5 *菱田裕二

57

17.0

()松田博資

2

4

ラブリーデイ 5 川田将雅

57

4.5

()池江泰寿

3

5

アドマイヤデウス 4 岩田康誠

57

30.4

()橋田満

3

6

アルバート 4 *アッゼニ

57

16.4

()堀宣行

4

7

ゴールドアクター 4 吉田隼人

57

16.1

()中川公成

4

8

 

ワンアンドオンリー 4 *浜中俊

57

31.7

()橋口弘次

5

9

サウンズオブアース 4 M.デム

57

12.2

()藤岡健一

5

10

 

トーセンレーヴ 7 ボウマン

57

72.7

()池江泰寿

6

11

キタサンブラック 3 *横山典弘

55

6.8

()清水久詞

6

12

リアファル 3 ルメール

55

7.2

()音無秀孝

7

13

 

ルージュバック 3 戸崎圭太

53

10.8

()大竹正博

7

14

 

ダービーフィズ 5 田辺裕信

57

109.4

()小島太

8

15

ゴールドシップ 6 *内田博幸

57

4.2

()須貝尚介

8

16

 

マリアライト 4 蛯名正義

55

34.1

()久保田貴


ということで、今年の総決算有馬記念の予想となるんですが、割れてます。人気が割れまくっています。ジェンティルドンナもジャシタウエイもエピファネイアも引退し、ドゥラメンテも不在とあって現在圧倒的なプレゼンスを持つ馬がこれがラストランとなるゴールドシップのみ。そのゴールドシッ プだって精神がねじ曲がったヤクザ者の上、最近じゃピークアウトの懸念大だし、よりによって大外引いたし騎手が乗り代わりだし、最後のとどめに業界の恐怖新聞、逆神の名を欲しいままにしつつある清水成駿先生が本命指名するしで、要はカオス、混沌としているわけです。はっきり言ってこれは何が来ても不思議じゃないですな。

馬見ても断言できるほどの差がない感じで、じゃあ騎手で選ぶかというと、これが乗り代わりのオンパレードでこちらもカオス。これでは騎手で選ぶと 言うより、騎手で消すというやり方が有効な感じで、少なくともムーアの騎乗停止で鞍上えらくグレードダウンしたラストインパクト、菊を好騎乗した北村の負傷で乗り変わったキタサンブラックは大きく評価を下げなくてはなりません。

結局本命はラブリーデイ。今年の大活躍は「強い馬の不在」という現状の裏返しである部分も否定しがたいのですが、そう言う現状はこのレースでも継続中な訳で結局相対的には彼が一番信頼できると考えます。枠順競馬の中山2500mで内枠引いたのは何よりですしね。懸念は結構きつめのローテで この競走を迎えること。とにかく無事走り抜けて欲しいです。

対抗は現在4連勝中のアルバート。実績の割にはえらく人気がない感じですが、中山コースで行われたステイヤーズSを0.8秒差で圧勝するというの は、これは実はとても強い可能性が。

単穴には三歳馬のリアファル。これは騎手ルメールというのが最高の買い要因で、上述の通り乗り変わったキタサンブラックよりこちらが断然上位と考 えます。紅白を引退した北島三郎の歌を中山で聴きたいというニーズも多々あるようですが、菊花賞で馬券を外したときに「祭り」を聞かされた私はえらくむかついた心の狭い人間なんで、頑張って欲しいですね。

この他では、上記の通り死角が多いけど、やはり馬としてのプレゼンスは圧倒的な☆ゴールドシップ。ギャンブルではなく、馬を見て馬券を買いたいと言うことであるなら、やはり彼ははずせません。力的に圧勝も大いにあり得ますが、この2年外枠引いて3着の繰り返しでもあり、今期もそのパターン か。しかし、無理筋な穴狙いを繰り返していた清水先生が最後の最後に一番人気を本命指名とは、先生、一体なんて事を。。。。

馬券は◎→○▲☆→△の三連複12点で最初考えていたんですが、年末に夢も見たいと言うことでこれに注アドマイヤデウスを加えた三連複15点。ア ドマイヤデウスはここ数走二桁着順が続いていますが、同じコースで行われた日経賞を圧勝している等、中山で化ける可能性あります。騎手岩田は最近精彩ありませんが、中山のこのコースでの複勝率が60%超と今回のメンバーではダントツですし。


今年後半は体調不良もあって、馬券も書いてる文章にも精彩を欠いてしまったことが残念です。上半期の貯金が効いて年間の回収率が93%と、かなりまともなのが救いでしょうか。ダービーと安田記念の高配当も大きいのですが、それ以上に年の初めに東西両金杯を的中したことが大きかった。願わく ば年の最後の有馬も的中で終わりたいものです。よって、アドマイヤデウスが馬券に絡むことが条件になるのですが、次の叫びで本年を締めさせていた だきます。

出でよ万券!


それでは皆様良いお年を。


上海馬券王



○今日の結果

<有馬記念> @ゴールドアクター、Aサウンズオブアース、Bキタサンブラック




○かんべえのつぶやき

――今年は迷った挙句、「好きな馬を応援するのが有馬記念」と割り切ってゴールドシップに賭けました。期待はできるけど、信用はできない馬なんですけどね。他の人も同様と見えて、ゴールドシップがしっかり1番人気。パドックでは白い馬体がとても美しく見えました。今日の中山競馬場は、午後3時時点で12万1319人の満員御礼でした。

――結果はと言えば、ゴールドはゴールドでもゴールドアクターでした。8番人気でG1を取ったことのない馬が勝つ、というのもめずらしい。10年前のマツリダゴッホ(9番人気で勝利)を思い出しますな。マツリダゴッホといえば、今日のホープフルステークス(G2)で、産駒の2歳馬ゴールドクエストがすごい走りを見せて2着でした。覚えておきましょう。

――ゴールドシップは8着に沈みました。とりあえず見せ場は作ってくれたし、怪我がなく終わってくれたのでそれで良しとしましょう。今日はそのまま引退式でした。今後はきっとユニークな産駒を送り出してくれるはず。2番人気だったラブリーデイは5着に終わりました。「おつり」はなかったようです。考えてみたら、今年は中山金杯から走りづめだったのですものね。お疲れ様でした。

――そして馬券王先生も1年間ありがとうございました。考えてみたら、この連載もずいぶん長いことやっておりますなあ。来年も喜怒哀楽をご一緒できれば幸いであります。






12月20日(日)朝日FS

いやあ、先週の香港シリーズは大変見応えがありました。

香港マイルを勝ったモーリスは、ワールドクラスの強豪エイブルフレンドをホームで下したというのが大変ポイントが高いわけで、これで一挙に超一流 の仲間入り。ロードカナロア・ジャスタウエイ的な存在がこんな短期間で再来するとは、いやはやこれは大変なことです。有馬記念の結果を待たずに年度代表馬は彼で決まりなんじゃないでしょうか。

それ以上に面白く興味深かったのが、香港カップでのエイシンヒカリ・ヌーヴォレコルトのワンツーフィニッシュ。個人的には負けて尚強し、内容が濃 く文句のつけようのない競馬を続けているのに何故か勝ち運に恵まれないヌーヴォレコルトに多大なシンパシーを感じるのですが、大外も低人気(単勝 30倍台)もなんのその、鮮やかな逃げ切りを演じたエイシンヒカリの競走も大変意外というか印象深かった。府中の2000m同様トリッキーで、一見さんお断りなシャーティンのコースで、あんな教科書的に強い逃げ馬のレースが出来るなんて、やはり彼はサイレンススズカの再来ではなく、超優等 生のサイド・ホワイトですな。

エイシンヒカリ鞍上の武豊も神がかりな好騎乗でした。大外引いたらハナを切るのが大変なあのコースで、いとも自然な形でハナを切った。半分以上は 馬のセンスじゃないかとも思うんですが、それでもあれは神、全盛期の武豊であるわけで、うーん、これも意外です。こんな騎乗が出来るのなら、じゃ あ、天皇賞秋のあれは何だったんだと言うことにもなるのですが、そうか、あれは悪魔だったんだ、悪魔の武豊だったわけなんだ。

。。。で、ここが大きな問題なのですが、明日の武さんは神か悪魔か、どっちなんでしょう。


2015年1220() 5回阪神6日目 16頭 [15:40発走]
【11R】 67回朝日杯フューチュリティS
2歳・オープン・G1(馬齢)(牡・牝)(国際)(指定) 1600m・外 (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

1

1

 

サイモンゼーレ 2 幸英明

55

220.5

キンシャサノキセキ ポールポジション2

1

2

ショウナンライズ 2 池添謙一

55

18.9

ダイワメジャー ゴーカロライナ

2

3

アドマイヤモラール 2 田辺裕信

55

49.8

キンシャサノキセキ カツラドライバー

2

4

 

コパノディール 2 *小牧太

54

199.9

エンパイアメーカー リスキーディール

3

5

 

ウインオスカー 2 松山弘平

55

79.0

スクリーンヒーロー グローリサンディ

3

6

ユウチェンジ 2 *川田将雅

55

75.2

スウィフトカレント ユウキャラット

4

7

イモータル 2 *武幸四郎

55

14.1

マンハッタンカフェ ショアー

4

8

 

ツーエムレジェンド 2 太宰啓介

55

143.7

フレンチデピュティ プリンセスイブ

5

9

ボールライトニング 2 蛯名正義

55

13.3

ダイワメジャー デフィニット

5

10

 

タイセイサミット 2 *アッゼニ

55

45.5

ダイワメジャー ヴァインドレッサー

6

11

エアスピネル 2 武豊

55

1.7

キングカメハメハ エアメサイア

6

12

シュウジ 2 岩田康誠

55

8.9

キンシャサノキセキ カストリア

7

13

 

シャドウアプローチ 2 *中谷雄太

55

86.2

ジャングルポケット マルカアイチャン

7

14

 

ハレルヤボーイ 2 *浜中俊

55

34.9

トーセンファントム トーセンミネルバ

8

15

リオンディーズ 2 *M.デム

55

6.0

キングカメハメハ シーザリオ

8

16

 

スリラーインマニラ 2 *和田竜二

55

243.4

キンシャサノキセキ ナイツエンド


その武豊が乗るエアスピネルが圧倒的一番人気のこの競走、武さんはこれに勝つと何とJRA全G1完全制覇という飛んでもない記録達成と言うこと で、それで人気がますますオーバーシュートしている感があります。驚くべき事にクラシック路線の常連ディープインパクト産駒が皆無、また先週の牝馬戦では5頭もいたステイゴールドも皆無と、血統構成を見ても何かいつもと違いすぎる不穏な感じ。日本のサイアー勢力図に異変が起きているので しょうか、気になるところです。

基本的に先週と同じコースで行われる2歳戦なわけで、先週使ったセオリーをもう一度使い回すことにします。先週は二着に意味不明な馬が来たわけ で、このセオリー万全とは言えないのですが、それでもこの秋初めて◎を打った馬が1着に来たわけで、それなりの御利益はあると考えます。具体的には、

@秋以降の実績重視 (夏場に賞金を加算した馬の軽視)
A1600m以上での実績重視 (1200mで実績を積み上げてきた馬の軽視)
B末脚重視 (1400m以上で上がり33秒代の実績がある馬はなるべく拾う、って言うか平坦高速馬場の新潟・京都の実績では33秒代の上がり必須)
C坂のあるコースでの実績重視 
D外国人ジョッキー重視 (但し明日はルメールもムーアも騎乗停止で対象かなり限定されます。特に先週香港で鬼神ののごとき大活躍だったムーアが いないと言うことは激しくorzなわけで)

以上に鑑み、今回の圧倒的一番人気エアスピネルに軸の資格ありやと言うことなんですが、うーん、こんなに人気がオーバーシュートしてると逆らいた くて逆らいたくてしょうがないのですが、やっぱり客観的には逆らいようがないですなあ。これがちょっと前までの中山開催だったら枠順を理由に難癖付けるところですが、阪神のコースは実力がそのまま出る公明正大なコースですし、これまで全て前に付けて勝っているところが上記セオリーと食い違 うと言えば違うのですが、これは彼が先行脚質というよりは、力が違いすぎるために前に出るつもりが無いのに結果として前で競馬を進めている印象だ し。これは武さんのG1完全制覇というのも相当有力なのでは。

しかし、ああ、しかし、それでもやっぱり逆らいたい!だって、かの羽生善治先生だって永世七冠にリーチをかけて幾星霜、未だにこれを達成できてな いわけで、G1完全制覇なんてとてつもないことが、そんなに簡単に実現できるはずがないではないか。よって対抗・単穴はこの馬に勝つ可能性のある 馬を無理にでも見つけてみようと言う視点で選びました。具体的には、これだけけちの付けよう無い馬に、勝つことができる馬と言うのは、この馬以上の切れ味がある馬、並ばれて対抗しようという猶予も与えないような瞬間的な切れ味のある馬と言うことですな。

○イモータルは、0.8秒差でぶっちぎった新馬戦(1800m)の上がりタイムが32.9秒。平坦で高速の新潟コースであることを割り引いてもこ れは凄まじい切れ味で、上記視点にぴったりフィットする存在。本当はムーアが騎乗するはずだったのに、上記の通り騎乗停止で武の弟、幸四郎に乗り 代わりとなったこと。ムーアが乗っていたら恐らく二番人気くらいにはなっていたんでしょうが、現在5番人気と大きく評価を下げているのが、悲しい と言えば悲しく、配当的に魅力的と言えば魅力的。問題は弟に兄の大記録をぶっつぶす気概があるかということなんだけど、うーん、兄弟仲が良さそうな感じでは全くない、と言うかはっきり言って悪いのではないかと思うんで、ここは下克上に期待したいですな。GO!GO!幸四郎!

▲リオンディーズは一戦一勝のキャリアしかないのですが、勝った新馬戦(2000m)の上がりが33.4秒とこれも優秀。京都コースでのものであることを割り引いても2000mのデビュー戦でこれだけの脚が使えると言うことはやはり非凡な存在と言えましょう。まぁ、この馬は母シーザリオと いう血統と、角居厩舎&デムーロという超一流どころのバックグラウンドがあるせいで、現在二番人気とキャリア一戦の馬にしては破格な評価になっているところがお買い得感的には物足りないのですが、それでもデムーロなら武豊の記録なんか平気で踏みつぶしに来るでしょうし、やはり期待値は大です。

この他では☆ボールライトニングには1400までのキャリアしかないけど、先週勝ったメジャーエンブレムと同じ臭いが。展開向かない逃げ馬ではあ るけど実績侮りがたい△シュウジ、調教の良い△アドマイヤモラール。注目馬としては、清水成駿ご推薦のショウナンライズ(この秋完全に恐怖新聞モードとなっている先生がエアスピネルを推薦してくれていると面白かったんですが、やはり攻めまくってます、先生)、最後に母父ウイニングチケッ トという血統がこちらのオタクな感性に訴えかけるユウチェンジ。

馬券は◎→○▲☆→その他の18点に、○▲→◎→その他12点を加えた三連単30点。二着に低人気が突っ込んでくる最近のトレンドから本当は2・ 3着返しの馬券も買いたいんですが、それをやるとガミ続出、阿鼻叫喚の光景が出現するのでここは自粛します。まぁ、イモータルというか武幸四郎に期待ですな。



上海馬券王



○今日の結果

<朝日FS> @リオンディーズ、Aエアスピネル、Bシャドウアプローチ




○かんべえのつぶやき

――最後はやはり良血2頭の対決でした。エアメサイアの子=エアスピネルを、シーザリオの子=リオンディーズが最後の直線でかわしました。父は両方ともキングカメハメハ。母同士は2006年のオークスで競い合った同士で、そのときはシーザリオの勝ちでした。まことに見ごたえのある2歳牡馬頂上決戦でした。

――「全G1レース制覇」という武豊騎手の大望は、ミルコ・デムーロ騎手に阻まれました。香港でエイシンヒカリを勝たせた後だけに、一気に行くかと思いましたけれども、あと一歩届きませんでしたね。これだけの大きな夢は、将棋界でいうところの「世論」がモノを言う。「武はまだその夢を取っておけ」と皆が思ったのかもしれません。

――それにしても、来週はもう有馬記念なのですね。ああ、2015年が過ぎていく。競馬というものは、つくづく季節感を楽しむ遊びです。馬券王先生、あと1回、よろしくお願いしますぞ。





12月13日(日)阪神JF


えー、明日は結婚式に呼ばれてまして、そこで「主賓挨拶」なんてものをやることになったのであります。

うううう、主賓挨拶なんて初めての経験というか、ただでさえ言っちゃいけないことを言っちゃいそうで緊張している上に、現在風邪でのどが腫れ上がっていて当日満足に声が出るかも不確かな状態だし、そもそも考えてみれば日本人の結婚式に呼ばれるのは21世紀になって初めてなわけで、気分は完全に浦島太郎なのだ。

え、「いくらなんでも15年以上結婚式に呼ばれてないなんて嘘だろう、お前よっぽど人望ないんだな。」ですって?そう言う不届きな事を考える人は地獄に堕ちるがよろしかろう。大体、小幡先生に藪から棒に罵られても怒らない人格者の私に人望がないなんて事があるはずもなく、また仮に人望がないとしても一定の地位があれば嫌々ながらもお呼びが掛かるのがこの世間の常であるわけで、これ単に私が海外に10年間いたと言うことと、私の周りの人間に婚礼などと言うおめでたい事象がこれまで全く発生しなかったと言うそれだけのことなんですわ。いわゆる「少子晩婚化」という奴ですな。

しかし、若者の数自体が減りまくっている上、これが結婚を先送りしまくっている現状でウエディング産業というのは一体どうなっているんでしょう。結婚式へのお呼びが掛からない20年近くの間に、日本の結婚式のお約束も相当変わったみたいで、今じゃ「媒酌人」とか「仲人」なんてものを置かないみたいだし、なんか「ご祝儀」の相場というのも20世紀に比べて随分上がっているような。。。うろ覚えだけど昔はもっと安かったのでは無かろうか、いや、この手のお金をけちるつもりは毛頭無いんだけどさ、何か気になるのでありますよ。

結婚式のご祝儀と言うのは、式場に支払う開催経費をベースに設定されているのだそうで、現在では料理代とか引き出物とかで招待客一人当たり3万円のお金が掛かるわけで、よってご祝儀というのもこの金額が基準になっているのだとか。結婚式需要が減っているのに費用が上がるのはスケールメリットが働かなくなった固定費がそのまま価格転嫁されていると言うことなんでしょうか。普通は需要減=価格低下のはずなんですが、ううーん、浦島太郎的には気になるところであ ります。


2015年12月13日(日) 5回阪神4日目 18頭 [15:40発走]
【11R】  第67回阪神ジュベナイルフィリーズ
2歳・オープン・G1(馬齢)(牝)(国際)(指定) 芝1600m・外 (A)

馬名 性齢 替 騎手 斤量 単勝
1 1 アドマイヤリード   牝2 菱田裕二 54 14.9 ステイゴールド
1 2 メジャーエンブレム   牝2 ルメール 54 3.2 ダイワメジャー
B2 3   マシェリガール   牝2 横山典弘 54 78.2 トーセンファントム
2 4 クードラパン   牝2 *田辺裕信 54 17.3 ダイワメジャー
3 5   ペルソナリテ   牝2 柴田大知 54 43.0 ステイゴールド
3 6   メイショウスイヅキ   牝2 *池添謙一 54 30.0 パイロ
4 7 クロコスミア   牝2 勝浦正樹 54 21.6 ステイゴールド
4 8   メジャータイフーン   牝2 *川島信二 54 47.4 ダイワメジャー
5 9 アットザシーサイド   牝2 *三浦皇成 54 8.5 キングカメハメハ
5 10 ペプチドサプル   牝2 *古川吉洋 54 37.1 マンハッタンカフェ
6 11 ブランボヌール   牝2 岩田康誠 54 6.8 ディープインパクト
6 12 ウインミレーユ   牝2 *松山弘平 54 49.7 ステイゴールド
7 13   ウインファビラス   牝2 松岡正海 54 34.4 ステイゴールド
7 14   ジェントルハート   牝2 藤岡康太 54 70.5 ダイワメジャー
7 15 キャンディバローズ   牝2 *アッゼニ 54 9.4 ディープインパクト
8 16   キリシマオジョウ   牝2 *小牧太 54 109.6 スクワートルスクワート
8 17
デンコウアンジュ   牝2 *川田将雅 54 8.3 メイショウサムソン
8 18   メジェルダ   牝2 四位洋文 54 36.9 ディープインパクト


今回は結婚などまだまだ先の二歳牝馬による決戦。例年この競争とは相性が良く、いつもの公式に従い予想することにします。具体的には。。

@秋以降の実績重視 (夏場に賞金を加算した馬の軽視)
A1600m以上での実績重視 (1200mで実績を積み上げてきた馬の軽視)
B末脚重視 (1400m以上で上がり33秒代の実績がある馬はなるべく拾う、って言うか平坦高速馬場の新潟・京都の実績では33秒代の上がり必須)
C坂のあるコースでの実績重視 

で、今回は特別に次の条件を加算

D外国人ジョッキー重視

いやあさすがに先週のチャンピオンズCを見るとねえ。サンビスタなんて牝馬戦も勝ちきれないのが馬券に絡むだけならまだしも勝ってしまうなんて、これはどういう事だと色々と勝因を考えても、結局騎手がカタカナジョッキーであるという以外、納得のいく説明が付かないではないですか。これじゃあ、これまでサンビスタの主戦だった岩田の面目丸つぶれというか、恐ろしいのは、その岩田だって日本の騎手の中ではものすごく信頼できるジョッキーだと言うことで、それより下の中央のエリートジョッキーは何をやっているのだ。競馬学校騎手過程というのは生徒に何を教えているのだと私は強く弾劾したいのであります。

と言うわけで、本命はメジャーエンブレム。本日は香港で大きなレースがあるためデムーロもムーアも不在ですが、ルメールが残りました。これだけで、この馬は買いです。ダイワメジャー産駒のお約束としてこの馬は先行馬。本来このレースは差し追い込み優位なレースではありますが、典型的な追い込み競馬となった前走のアルテミスSで先行した馬として勝馬と同タイムの二着になった粘り強さと、先行しながら34秒代前半の上がりを常時キープしている終いの確かさは大きく評価できます。末の鋭いところに勝ちを譲ることはあっても馬券圏内はかなりの確率で確保してくれるはず。

対抗はキャンディバローズ。このレースがお得意様のはずのディープ産駒は今回三頭出走していますが、不思議なことにいずれもこれが初めてのマイル。上記Aから買いづらいんですが、勝負根性はなかなかのもので人気との兼ね合いでは彼女が一番魅力あり。これも騎手がカタカナですな。

驚くべき事にステイゴールド産駒が5頭も出走していますが、ステゴフリークの私としては、やはりこれも重視したいということで、小柄な馬格と戦歴が、我が心の友レッドリヴェールを彷彿とさせるクロコスミアを単穴指名。

この他も上記@〜Cで選びました。アルテミスでメジャーエンブレムを強烈な末脚で下した☆デンコウアンジュ(前走単勝80倍の馬が現在三番人気とえらく買われているのがお買い得感に乏しいのですが)、清水成駿先生ご推薦の△アットザシーサイド等とにかく末の鋭いところが中心の選択です。今年はこれしかいないって言う圧倒的存在もいない代わり、どう見たって駄目って言う屑もそんなにいないと言うことで、かなり手広くなりました。混戦です。

馬券は◎→○▲☆→その他の三連複21点。

うーん、買い過ぎかなあ、でも、見栄張って買い目を押さえて買えないことない馬券が抜けるのも悔しいんだよなあ。


上海馬券王



○今日の結果

<阪神JF> @メジャーエンブレム、Aウインファビラス、Bブランボヌール




○かんべえのつぶやき

――きょうは終日北京でありましたので、競馬はさっぱりわからず。結果だけチェックしたら上記のようでした。メジャーエンブレムがやっぱり強かった、ステゴ産駒はウインファビラスの方だった、ってやっぱり性格が悪いよね。

――そんなことより本日は、香港で日本勢がむちゃくちゃ頑張ったようで、ネット環境が悪いので良くわからないのですが、何はともあれ北京の空から祝福しておりますぞ。来週の日曜はきっと中山に行くぞ、と心に誓うのでありました。





12月6日(日)チャンピオンズカップ


えー、本日の東スポを見てのけぞり、現在落涙頬をつたうを禁じ得ない状態となっているわけなのであります。

何かと言うとですな、日本最強のサブカルチャーである東スポの競馬欄にはG1シーズンは毎週清水成駿先生のコラム「馬單三國志」が連載されてまし て、私これが楽しみで楽しみでしょうがないのですが、本日の「馬單三國志」では先生のコラム本文に先立ち、なんと編集部が以下の文章を掲載していた訳なのですよ。

「清水成駿の”底力”を信じているからこそ、あえて言わせてもらおう。2015年秋のG1シリーズで「馬單三國志」は未曾有の危機に直面し ている。ボタンの掛け違いで始まった微妙なリズムの乱れ....。だが、予想界の闘将の心は折れない。第16回チャンピオンズカップ(6日= 中京11R、午後3時30分発走)でも自身のスタイルは崩さず「ラン&ガン」。超攻撃型予想で流れを引き戻す。」

うううう、そうなのだ。これまで馬券が当たらなくても本命馬が連対すれば清水先生のことを「神」と称揚してきた競馬界の大本営・東スポ編集部から して上記文章を枕に使わなくてはならないくらい先生の本命馬はこの秋、飛びに飛びまくっているのだ。この秋同様に本命馬を飛ばしまくっている私か ら見ても、先生の飛ばしっぷりは尋常ではなく、その壮絶凄惨な光景を目の当たりにして、私は、私は強く感情を揺さぶられている訳なのであります。

しかし清水先生、この秋は本当にお互い当たりませんなあ。私なんかも他人事じゃないですなあ。きっとかんべえ師匠も「あえて言わせてもらおう。 2015年秋の溜池通信で『上海馬券王のコーナー』は未曾有の危機に直面している。」なんて枕を書きたくなる衝動を必死に押し殺しているのではあ りますまいか。うううう、すまん師匠。ゴールドシップのような性根の腐った奴を信じようという気になった俺が間違っていた。いや彼は珍しく真面目に走ってはいたんだけどさ、殿から大外回してって、あれはないよねえ。

でもねえ、今週は紛れの少ないダート戦。うん、当たる気がする。的中の強い予感を感じちゃったりするのです。って言うか、そろそろ出でよ万券!



2015年12 6() 4回中京2日目 16頭 [15:30発走]
【11R】 16回チャンピオンズカップ
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) ダート1800m

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

ノンコノユメ 3 ルメール

56

3.6

()加藤征弘

1

2

サウンドトゥルー 5 大野拓弥

57

10.1

()高木登

2

3

 

ワンダーアキュート 9 和田竜二

57

74.9

()佐藤正雄

2

4

 

サンビスタ 6 *M.デム

55

51.2

()角居勝彦

3

5

 

ニホンピロアワーズ 8 酒井学

57

154.3

()大橋勇樹

3

6

ナムラビクター 6 *秋山真一

57

21.0

()福島信晴

4

7

コパノリッキー 5 武豊

57

3.6

()村山明

4

8

ダノンリバティ 3 *アッゼニ

56

30.2

()音無秀孝

5

9

ローマンレジェンド 7 岩田康誠

57

13.4

()藤原英昭

B5

10

グレープブランデー 7 *ムーア

57

50.2

()安田隆行

6

11

 

コーリンベリー 4 松山弘平

55

49.5

()小野次郎

B6

12

 

クリノスターオー 5 *ボウマン

57

60.3

()高橋義忠

7

13

ホッコータルマエ 6 幸英明

57

4.3

()西浦勝一

B7

14

 

$ガンピット 5 パートン

57

13.0

[]ファウン

B8

15

 

グランドシチー 8 津村明秀

57

226.4

()相沢郁

8

16

ロワジャルダン 4 浜中俊

57

21.9

()戸田博文


と、言うわけでジャパンカップダート改めチャンピオンズカップなのであります。外国馬が来やすいようにとわざわざ左回りの中京に場所を変更したと いうのに、やってきたのは右回りコースしかない香港からの一頭のみと、相変わらず日本村社会臭ほとばしる一戦となってしまいました。うーん、これ じゃあ11月のJBCと年末の東京大賞典との棲み分けがよく分かりません。

で、今回の清水成駿の本命は、その香港からやってきたガンピット。

。。。。ねえよ。いや、競馬だから絶対ないとは言わないけど、やっぱ、ねえよ。芝からダートに変わって三連勝ってのが売りだけど、ダートと言って もAWじゃん。初めての左回りに初めての砂。そんな初めてづくしの馬が日本の骨っぽいダートの精鋭とやりあって勝てるとは正直思えませんわ。「闘将の心は折れない」などと言いながら、先生実は自暴自棄モードに突入しており、冒頭の東スポ編集部の一文は、あれ先生への熱烈な信仰表明と言うよりは、むしろシリア並みに混迷の度を深める先生への絶望感に髪かきむしる思いで書かれたものと解釈するのが相当なのではありますまいか。これが本当に来るのであれば、やはり先生は神ということになりましょう。

このレース、現在のダート界の帝王ホッコータルマエか、そのタルマエを前走のJBCで下したコパノリッキーのいずれかが一番人気になると思ってい たんですが、なんと現在4連勝中の三歳馬ノンコノユメが一番人気。確かに三歳でありながら58kgを背負わされて古馬を蹴散らした前走武蔵野Sでの凄まじい末脚は、これ確かに大物感にあふれているわけで、世代交代に期待した一般世論にアピールしているとは思うんですが、どうなんでしょう。 私は以下の観点からあえてけちを付けてみたいです。

@ダート戦で追い込み一手の馬が一番人気ってどうなのよ。
A追い込み一手の馬が最内引いたリスクは、いくらインをつくのに秀でた外国人ジョッキーが鞍上でも決して小さくはない。
B武蔵野Sは確かに強かったが、反面相手が弱かったとも言える。今回のメンバーで武蔵野S組は下位人気のグレープブランデーのみで、そう言う意味で古馬の最高峰とはまだ勝負付けがすんでいない。

以上より、ノンコノユメは危険な人気馬と考え、評価を落としたいと思います。

じゃあ、何を軸にするかなんですが、ダートというのは芝に比べ怪我のリスクが少ないため、強い馬がいつまでも君臨する傾向が顕著です。そう言う意味では、やはり、圧倒的な実績の裏付けのあるタルマエ・リッキーの二頭を主体で考えてみたい。普通ならこの二頭でかぶって馬券が異常に安くなると ころ、ノンコノユメが人気になったせいで配当面での楽しみも増えました。二頭の内どちらを上位で見るかなんですが、前走圧倒的一番人気を裏切った タルマエの負け方(三着)がいくら久しぶりでも印象が悪く、わずかではありますがピークアウトの懸念ありと言うことで、リッキーを上位で考えたい。コパノリッキーも負けるときは余りにも情けない負け方をするのですが(去年のこのレースもそうでしたな)、騎手が武豊になってからものすごく 安定しているのも心強い。

三番手は4歳馬ロワジャルダンを。重賞初挑戦で挑んだ前走のみやこSを勝ってここに出ている成り上がり者なんですが、負かした相手が武蔵野Sでノ ンコノユメが負かした相手よりレベルが高いわけで、お買い得感の面からもノンコノユメより上位で考えたいです。

馬券は◎○→◎○←→その他の三連単フォーメーション28点。ノンコノユメが絡むと40倍見当ですが、ノンコノユメに展開向かないことになる(上記からその可能性高しと考えます)と、とたんに愉快な馬券になります。特に10番人気グレープブランデーが絡めば。。。

いや、確かに近況さえないので最初無印にしようとも思ったんだけど、騎手がムーアだし、何よりJRAーVANのコース解説を見ると下記の記載が あって何か急に魅力的な感じがしてきたもので。。。

「上級クラスでは平均から速めのペースで流れるのが基本。一定のスピードを最後まで持続できるかどうかという、いかにもダート戦らしい資質が要求 される。大きいコースのため逃げ切りは難しく、先行抜け出しが王道。差しは決まるが、追い込みは厳しい。 (中略) 枠順はほぼフラットだが、不思議と中枠、特に10番ゲートの勝率が図抜けて高い。今後も見守っていきたい特徴だ。」

ふふふふ。やっぱり出でよ万券!


上海馬券王



○今日の結果

<チャンピオンズカップ> @サンビスタ、Aノンコノユメ、Bサウンドトゥルー




○かんべえのつぶやき

――今日のチャンピオンズカップは、あっと驚くサンビスタ。今年のジャパンカップは芝もダートも牝馬ということになりました。いやもう、デムーロ騎手の嬉しそうなこと。これでジャパンカップは芝もダートも制覇ですからね。はっきり言って今日の中京レース、外国人騎手を買ってれば勝てました。なにしろデムーロ騎手が1着1回、2着1回、ムーア騎手は1着2回、2着3回、ルメール騎手は1着1回、2着1回、3着3回、そしてアッゼニが1着1回、2着1回、バートンが1着1回でありましたから。

――じっくり後方を走って、内側をピッタリ走って2位につけたノンコノユメはさすがの強さを見せました。これもルメールが上手に乗ったのかなあ。今日は馬券王先生に乗って、コパノリッキーから買いましたけど、武豊はもう軸では買えませんな。

――その代わりと言っては何ですが、中山11Rアクアラインステークスでは、気持ちよく三連複が取れました。柴田善が上手く2着につけたので、久々の3ケタ馬券でした。もっとも馬券王先生は、同じレースを3連単で取ったそうですから、これはもう敵いません。畏れ入りました。

――12月の中山競馬場に立つと、風も冷たくて、もうじき今年も終わりだなと痛感します。馬券王先生、この後、有馬まで、ご一緒に突っ走りましょうぞ。






11月29日(日)ジャパンカップ

ううううむ、敵ですかあ。アマゾンを褒めたらあんなに罵倒されることになるとは、夢にも思いませんでした。だってビジネススクールでMBAの教鞭を執っている人がアマゾンをあそこまで悪し様に言うなんて、普通思わないじゃないですか。一体アマゾンの何がそんなに気に入らないのでしょう。ご自分の著作だってアマゾンとかKINDLEとかで流通しているのにねえ。

本日はインフルエンザの予防接種を受けた翌日にゴルフなんかしたもので、注射した部位が腫れ上がり、熱まで出ている状況です。インフル予防で熱発なんてしゃれにならないことこの上ないのですが、このままではこちらまで絶不調モードになりそうなので、今回は手短に。


2015年1129() 5回東京9日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 35回ジャパンカップ
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 2400m (C)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

ラブリーデイ   5 *川田将雅

57

2.8

()池江泰寿

1

2

 

$トリップトゥパリス   4 *ベリー

57

49.6

[]ダンロッ

2

3

 

ワンアンドオンリー   4 内田博幸

57

53.9

()橋口弘次

2

4

 

ジャングルクルーズ   6 *北村宏司

57

130.5

()藤沢和雄

3

5

 

ペルーサ   8 *ルメール

57

54.1

()藤沢和雄

3

6

ラストインパクト   5 *ムーア

57

24.3

()松田博資

4

7

 

ショウナンバッハ   4 *戸崎圭太

57

113.7

()上原博之

4

8

$イラプト   3 パスキエ

55

14.3

[]グラファ

5

9

 

ダービーフィズ   5 *田辺裕信

57

144.7

()小島太

5

10

サウンズオブアース   4 *M.デム

57

12.0

()藤岡健一

6

11

ミッキークイーン   3 浜中俊

53

5.1

()池江泰寿

6

12

ゴールドシップ   6 横山典弘

57

4.9

()須貝尚介

7

13

ヒットザターゲット   7 小牧太

57

49.7

()加藤敬二

7

14

$イトウ   4 ミナリク

57

25.5

[]カルヴァ

7

15

ショウナンパンドラ   4 池添謙一

55

8.8

()高野友和

8

16

 

カレンミロティック   7 *蛯名正義

57

111.9

()平田修

8

17

 

アドマイヤデウス   4 岩田康誠

57

36.6

()橋田満

8

18

$ナイトフラワー   3 シュタル

53

39.4

[]シールゲ



わはははは、あれだけ本命を飛ばしまくっておきながら、またやってしまいました。「憎みきれるろくでなし」ゴールドシップが◎なのであります。現 在の日本の中距離路線でナンバーワンはおそらく本レースの一番人気ラブリーデイである可能性が高いのですが、これまで築き上げてきた実績の厚みという意味ではやはりゴールドシップの方に格上感があるということ(ラブリーデイとの直接対決が2勝1敗だし、負けた宝塚もラブリーデイが強かったと言うよりはゴールドシップが勝手に自爆したレースである)と、秋以降連勝街道をひた走るラブリーデイとしてこれまで相手関係に恵まれてきた可能性も排除できないというのがその根拠です。

しかし、府中実績もさっぱりな上、人気になっては平気でこれを裏切り続ける根性の曲がりきった馬が二番人気ですか。本命にした私が言うのも何です が、皆さん性懲りがありませんなあ。まぁ、この馬の場合、府中適性なんて関係ないと思います。要は走る気があるか、ないか、それだけですな。走る気があれば圧勝、無ければ惨敗ということで馬券を買うときは1着固定で考えるのがよろしいのではなかろうかと。

対抗扱いしたラブリーデイは可哀想な馬です。厩舎は一流、馬主も大物、格式高いレースに常時出走し、大きな勲章も複数ゲットしているというのに、 それに見合った評価がなかなか得られない。今年に入っての成績を見れば今回単勝1倍台でも何の不思議もないのですが、それがニアリー三倍と言うことは、要は地味な印象を未だ払拭できないでいるわけです。将棋の世界で例えれば深浦九段みたいなものなんですかねえ。3・4歳時ぱっとしない成績だったのが、5歳になって急に覚醒した晩成タイプというのもスター性という意味ではハンデになっているのですが、同じ晩成タイプでも大人気を泊し たサイレンススズカとかジャスタウエイとかが持っていた強烈な逃げ脚、もしくは末脚というわかりやすいセールスポイントもなく、やっているのは先行して好位抜け出すという教科書的なレースと言うのが「地味キャラ」ラブリーデイを決定づけているんでしょうね。

ただねえ、大向こうをうならせる派手なキャラじゃないけど、こういう教科書的な勝ち方が一番強い勝ち方とも言えるわけで、天皇賞の頃とは一変、外差しが全く決まらなくなっている現在の府中の状況を考えると、内枠を引いた先行馬ラブリーデイは最も軸を信託できる存在です。そう言うことを分 かっていながら◎ゴールドシップだなんて、私の根性もゴールドシップ並みにねじ曲がってるよなあ。

単穴は最初天皇賞で好走したショウナンパンドラで考えていたんですが、府中の最近の状況から追い込み一手はきついと考え、三歳女王ミッキークイー ンを。古馬とも牡馬ともこれが初対決になりますが、大外引いた秋華賞で相手をねじ伏せる強い勝ち方をしているところからこれは、ポスト・ウオッカ やブエナビスタの資格があると考えます。

この他では、ヒモ荒れ狙いで穴っぽいのを選んでいます。例年海外馬の取捨に悩むこのレースですが、今年は例年になく「勝つ気」のある馬が沢山来ている感じで、如何にもステイヤーな感じのトリップトゥパリスを除き全てを選びました。その中では清水成駿本命のイラプトを上位としてます。この秋本命馬を飛ばすことに関しては清水先生私以上だし、芝の性質からドイツで実績ある馬が良いんじゃないかとも思うんですが、JCの海外馬を見る感性 として清水先生は大変素晴らしいものをお持ちですので。

馬券は◎→○←→その他の三連単16点。これではいくらなんでも冒険主義が過ぎると言うことであれば、これに○→▲←→☆△注14点を加えた30 点で。30点買ってもガミなど皆無。特にゴールドシップ頭だと殆どが万馬券です。単勝はあんなに売れているのに、三連単が全然売れてないなんて、 ゴールドシップ、恐ろしい子。。。



上海馬券王



○今日の結果

<ジャパンカップ> @ショウナンパンドラ、Aラストインパクト、Bラブリーデイ




○かんべえのつぶやき

――ゴールドシップ、来ませんでしたねえ。ゲートインが変におとなしくて、こりゃどうしたものかと思ったら、今日はあんまり本気じゃなかったようです。ああ、これで有馬に出てきたら、どうすりゃいいんだろう。きっとまた買って、また騙されて、「仕方がねえなあ、ゴールドシップだもん」といって引退を寿ぐことになっちゃうんじゃないか。つくづく性悪な馬なんです、ゴールドシップは。

――ゴールドシップさえ切っていれば、きっと今日は@ラブリーデイ、Eラストインパクト、Gイラプト、Nショウナンパンドラのボックスで買っていたと思います。それならバッチリ取れているんだなあ。今日はムーア騎手絶好調につきラストインパクトは外せなかったし、ショウナンパンドラは秋天で買ってた馬ですから。あ〜あ、やっぱりジャパンカップは牝馬が来るんだなあ。

――来週末からはまた中山開催です。不肖かんべえにとっては、赤字が止まらない秋競馬ですが、なんとか盛り返したいと思っております。馬券王先生、お力をお貸しください。





11月22日(日)マイルチャンピオンシップ

えー、アマゾンにPrime Serviceと言うものがありまして、年間3900円払えばネット通販の発送が無料かつ特急便になるのですが、これが私のような地方在住者にとってはまさに神の福音のごとき素晴らしいサービスなのであります。

かんべえ先生の様な東京通勤圏にお住まいの方には分からないと思うのですが、ちょっとマニアックな本が欲しいと思ったら県庁所在地にある大きな本屋に行かねばならず、で。そこに行っても本がないこともままあるわけで、その時の徒労感というのはこれは筆舌には尽くしがたい。で、自宅のタブ レットからポチっとネット発注するとですな翌日には注文した本とかが無料で配送されてくるわけで、ああ、何と素晴らしい時代になったのでしょう。 現在本屋が一日に一軒つぶれていると言うのもむべなるかな、こういうシステムを構築したアマゾンとヤマト運輸の偉大さを思うに付け感涙頬をつたう を禁じ得ません。若い頃には都会に住みたくて住みたくてしょうがなかった時期もあったのですが、こういうサービスがあるならそんな気持ちなど最早みじんも感じませんな。大体何が嬉しくて通勤に往復2〜3時間も掛かるような所に住まにゃならんのですか。

で、そのアマゾンがPrime Musicと称して音楽聞き放題のサービスを開始したのですが、これがなかなかにエキサイティングかつ興味深いのであります。まぁ、似たようなサービスは 最近APPLEとかGOOGLEとかでも始めてえらく競争過熱な感じなんですが、アマゾンのサービスは結構とんがってます。

@値段が安い。APPLEもGOOGLEも月額1000円程度なんですが、こちらは月額300円ちょっと。しかも、Prime Serviceに加入済みの人は追加料金なしでこのサービスを受けられる。つまり私はロハでこのサービスを享受できるわけだ。わは、わは、わはははは。一 体どういうつもりなんですかね。著作権権利者にどのような料金体系で金を払っているのか知らないけど、こういうことしてビジネスが成立するんで しょうか。おそらくネット通販の販促サービスという位置づけなんでしょうが、そんなことしなくても私のような地方在住者には必要不可欠なものなん だけどねPrime Serviceと言うのは。

A楽曲のダウンロードが出来る。APPLEとかのサービスは流しっぱなしで顧客の端末に楽曲データを取り込むことは基本出来ませんが、アマゾンのサービスは出来るのであります。これがどういう事かと言いますとですな、WIFIエリアにいなくても音楽鑑賞が可能だということなわけで、こう言うところもWIFIスポット皆無な田舎の人間にはありがたいのだ。よ、いいぞ、アマゾン、田舎者の救世主!

B音質も良い。まぁ、良いと言っても、これは他のサービスと比較した相対的なもので、イージーリスニングが基本想定であるこの手の音楽サービスの音質は基本悪いです。少なくとも私の秘蔵の真空管アンプを持ち出そうと思ったら最低でもCDレベルの音源を用意しなくてはならないわけで、ここらへんは聞き流し専用という割り切りも必要です。

と、まぁ、ここまでは良いことずくめなんですが、実は致命的な欠点が一つ。

C楽曲数が極めて少ない。「100万曲を用意!」なんて誇らしげに歌ってますが、APPLEのサービスは3000万曲なわけで、規模は30分の1以下なんですな。まぁ、基本只のサービスに文句を言ってもしょうがないのですが、楽曲セレクトの基準もよくわからんのであります。例えば先日ネタ で使ったQUEENのライブラリはと言えば、ファーストアルバムと「NEWS OF THE WORLD」(「WE WILL ROCK  YOU」とか「伝説のチャンピオン」が入っているアルバムですな。)のみ。権利面から見た類似性で言えば、ファーストがあるならセカンドがあっても、NEWSがあるなら「オペラ座の夜」があっても別に罰は当たらないはずなのですが、無いのは何故なのだ。

 QUEENだけじゃないぞ、ローリングストーンズでサポートしてるのは「EXILES ON MAIN STREET」のみ、これがあるなら ミック・テイラー在籍時の他の作品があっても不思議はないのに何故かこれだけ。マイルス・デイビスだってRELAXINがあるのにCOOKINがないとか、とにかく謎であります。こういうのって、レーベルとか音楽家とかで、権利がある部分はまとめてアップロードするのが普通だと思うんだけ どねえ。

 まぁ、でもスイフト・テイラーとかロバート・グラスパーとか今をときめくミュージシャンの作品は基本全部そろってたりするし、現役のメジャー系に 対するサポートはそれなりにやってる感じではあります。後は私のようなマニアックな嗜好の人間を満足させてくれる品揃えを拡充してくれれば。。。 などと考えていたら、なんとPFMの新譜を発見!

D以外とマニアックな品揃えもある。いやあ、PFMって70年代の英語圏で最も受けてたイタリアのプログレバンドなんですけどね、まさか未だに現 役で活動を続けていたとは。メンバー全員60代後半では無かろうか、そんな彼らの全盛期の作品がライブラリされず、2013年に発表された新譜のみが一品ちょこんと置いてある光景もなかなかに不気味かつ不可解ではあるのですが、聞いてみるとこれが結構素晴らしかったりする。基本只で、こう いう「お宝探し」が出来るって事は、やっぱりこのサービス悪くないよね。

 しかし、本当に面白い時代になったものです。APPLEみたいにクールな製品出して、それでしこたま儲けまくってる会社も悪くはないのですが、利 益の過半を顧客に還元しまくってる感のあるアマゾンのビジネスモデルというのは、本当に面白いし頭が下がります。しかし、これでよく株主が文句を 言わないものですなあ。


2015年1122() 5回京都6日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 32回マイルチャンピオンシップ
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 1600m・外 (C)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

ヴァンセンヌ 6 *川田将雅

57

18.6

()松永幹夫

B1

2

 

ケイアイエレガント 6 吉田豊

55

52.1

()尾形充弘

2

3

レッツゴードンキ 3 *戸崎圭太

54

23.9

()梅田智之

2

4

 

ダイワマッジョーレ 6 *武豊

57

51.4

()矢作芳人

3

5

イスラボニータ 4 蛯名正義

57

3.7

()栗田博憲

3

6

 

アルマワイオリ 3 勝浦正樹

56

131.1

()西浦勝一

4

7

$アルビアーノ 3 柴山雄一

54

11.8

()木村哲也

4

8

サトノアラジン 4 ルメール

57

6.3

()池江泰寿

5

9

レッドアリオン 5 川須栄彦

57

58.7

()橋口弘次

5

10

フィエロ 6 M.デム

57

5.7

()藤原英昭

6

11

 

カレンブラックヒル 6 秋山真一

57

61.6

()平田修

6

12

 

レッドリヴェール 4 *アッゼニ

55

57.8

()須貝尚介

7

13

 

リアルインパクト 7 *ボウマン

57

89.0

()堀宣行

7

14

トーセンスターダム 4 *武幸四郎

57

20.8

()池江泰寿

7

15

ダノンシャーク 7 岩田康誠

57

17.3

()大久保龍

8

16

モーリス 4 *ムーア

57

5.0

()堀宣行

8

17

 

ロゴタイプ 5 *浜中俊

57

22.3

()田中剛

8

18

 

クラリティスカイ 3 横山典弘

56

65.3

()友道康夫


などと、アマゾンネタではしゃいでみたものの、その実、心はささくれ立っているのであります。だってG1が当たらないんだもん。

言い訳をする訳じゃないんですが、この秋の成績は結構優秀で黒字計上しているんです。ああ、それなのに、それなのにG1だけが当たらない。単にあたらないだけじゃないぞ、◎を打った馬が勝てないどころか、ことごとく馬券圏外にはじき飛んでいるのだ。これは一体何の呪いなのだ。

言い訳をする訳じゃないと言いながら、更に言い訳を重ねる訳なのですが、◎を飛ばしまくっているのは私だけではなく、清水成駿も小幡先生も等しく 飛ばしまくっているのだ。そりゃ、絶滅危惧種の純文学系無頼派馬券士として熱烈な信者を有する清水成駿先生や、多くのファンを魅了してやまない (かどうかはわからないけど)知性派馬券士小幡先生と私を同列に論ずるのは不遜甚だしいのではありますが、それでも三人がそろって本命を飛ばしま くるこの光景には背筋に悪寒走るを禁じ得ないのであります。それも全員同じ馬を指名して飛ばしているというのならまだしも、全員違う馬を指名してそれが全て飛んでいるんですからねえ、事態は「惑星直列」を超え「惑星分裂」なのであります。これは、祟りじゃあ!八墓の祟りじゃあああ!

今回のマイルチャンピオンシップ、一番人気は皐月賞馬にして前走の天皇賞三着に好走したイスラボニータ。確かに強いことには何の疑問もないしこれまでの実績からマイルこそは本領という感じもするし、調教もものすごく良い感じだし、騎手が先週してやったりの好騎乗だった蛯名だしで、これもまあ納得ではあるのですが、これを敢えて本命扱いしない私というのも、性懲りがないというか業が深いというか。まぁ、理屈は一応あるのです。だって 関東馬が中二週でわざわざ京都まで遠征するというローテーションが如何にも当初の予定を変更したって感じだし、そもそも京都のこのコースはディー プインパクトのホームグラウンドだし。

同じ理由で4連勝中の二番人気モーリスも本命とはしません。中山と府中という真逆の特性を有するコースであれだけのパフォーマンスを見せた馬であ り、これも強いことには全く疑問がないし、事実安田記念では大変お世話になったのですが、これも休み明けぶっつけでどうみても年末の香港を想定したひとたたきというローテがどうも。まぁ、調教はよく動いている感じですし、騎手が今日本でぶいぶい言わしているルメール、デムーロよりも格上認 定が相当なムーアと言うこと故、印は二番手。

上述の通り「京都だったらディープ産駒」と言うことで印はディープ祭り的な様相を呈している訳なのであります。実は先週のエリザベスも同じスタンスで考えたんですが、いくら何でも印が回らないと泣く泣く無印にしたマリアライトがよりによって勝っちゃった訳で、悔恨の涙に暮れながら今回は基本全て押さえました。(「全て押さえた」と言いながら実は実績しょぼすぎるリアルインパクトだけは無印にしたんですが、もしこれが馬券に絡むという事態になったらあたしゃ年内休筆ですな)

で、ディープ産駒で何を選ぶかというとですな、秋の上り馬にして清水成駿◎のサトノアラジンも悪くはないのですが、やはり京都適性抜群のフィエロを有力視したいです。G1どころか重賞すら未勝利の馬を本命だなんて、またやらかしちゃった感が濃厚なのですが、それでも京都実績 1−4−2−0、京都マイルなら1−2−1−0と馬券の対象を外したことのない安定感のある馬に、京都連対率4割超のデムーロが乗ると言うことの魅力には逆らえません。さすがに重賞勝ちもない馬を単馬券の軸というわけにも行きませんが、これだけの馬がなぜこれまで重賞を勝てないのか不思議なことこの上なく、ここは是非馬の格に見合った勲章を手に入れてもらいたいと思います。

馬券は◎→○▲☆→その他の三連複26点。今回☆は二頭立てで、イスラボニータ以外にもディープ産駒にして去年の勝馬ダノンシャークをセレクト。 ダノンシャークの京都適性は4−4−3−2とフィエロ以上で毎日王冠でもイスラボニータと同タイムの4着、これを考えるとどう考えてもイスラボニータよりお買い得な感じで本当はイスラボニータを△に格下げしようかと迷いに迷ったのですが、とにかくG1を当てたいという私の心の叫びがこのようなみっともない馬券につながっていると言うことをご理解いただければありがたいです。

26点中イスラが絡めばガミの懸念が3点ばかり発生しますが、実績の割には人気がない注認定の馬が絡めば相当愉快なことになります。レッツゴード ンキもレッドアリオンも展開向けば相当怖いと思うんですよね。戸崎といい、川須と言い実は隠れた京都巧者ですし。



上海馬券王



○今日の結果

<マイルチャンピオンシップ> @モーリス、Aフィエロ、Bイスラボニータ




○かんべえのつぶやき

――モーリス強し。安田記念とマイルCSを買ったということは、これは春明連覇のマイル王決定であります。久々は関係なかったですな。井崎さんが「モノが違う」と言っていた通りの結果でありました。

――フィエロは2年連続の2位。強いと思ったんだけど、相手が悪かったか。イスラボニータはサトノアラジンと僅差の3位。3連単で1万2000円と、今日は久しぶりに堅く決まりました。

――ところで
オバゼキ先生は、今日の馬券王先生にかみついておられます。お二人は親友なのか敵なのか。私の眼からは「よく似たタイプ」に見ますが。まあ、お二人とも来週はジャパンカップですよ。来週こそは本気で勝ちましょう。





11月15日(日) エリザベス女王杯

ううううう、すいません。体調不良で現在寝込んでいるのです。よって今回はシンプルに。

2015年1115() 5回京都4日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 40回エリザベス女王杯
3歳以上・オープン・G1(定量)()(国際)(指定) 2200m・外 (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

パワースポット 7 *四位洋文

56

89.4

()菊沢隆徳

1

2

クイーンズリング 3 *シュタル

54

11.0

()吉村圭司

2

3

フーラブライド 6 酒井学

56

20.9

()木原一良

2

4

 

リラヴァティ 4 *秋山真一

56

136.7

()石坂正

3

5

タガノエトワール 4 川田将雅

56

33.1

()松田博資

3

6

 

リメインサイレント 5 *小牧太

56

114.3

()田中章博

4

7

 

シャトーブランシュ 5 藤岡康太

56

54.7

()高橋義忠

4

8

タッチングスピーチ 3 ルメール

54

7.7

()石坂正

5

9

 

フェリーチェレガロ 5 *和田竜二

56

71.8

()友道康夫

5

10

ラキシス 5 *ムーア

56

4.6

()角居勝彦

6

11

ウインリバティ 4 松山弘平

56

46.3

()飯田雄三

6

12

 

マリアライト 4 蛯名正義

56

13.0

()久保田貴

7

13

 

メイショウマンボ 5 武幸四郎

56

35.6

()飯田祐史

7

14

 

ノボリディアーナ 5 *武豊

56

34.6

()松永昌博

7

15

ルージュバック 3 戸崎圭太

54

5.9

()大竹正博

8

16

スマートレイアー 5 *浜中俊

56

22.9

()大久保龍

8

17

シュンドルボン 4 *アッゼニ

56

37.6

()矢野英一

8

18

ヌーヴォレコルト 4 岩田康誠

56

3.5

()斎藤誠


「牝馬戦は牡馬相手に強いレースをした馬を買うべし」というのが小幡理論で、よって今年は一番人気ヌーヴォレコルト、二番人気ラキシス以外は用な しなのだとか。

理屈としては分かりますし、こういう事を断言調で語ってしまう小幡節も大変美しいのですが、過去クイーンスプマンテがブエナビスタを完封したことのあるこのレース、私はそこまで強気になれません。ラキシスは最近ピークアウトの懸念がでてきてますし、ヌーヴォレコルトは最近岩田が大きなレースで勝ちきれない上、今シーズン本命を飛ばしまくっている私が◎を打っているわけで、それなりにリスクは存在するのです。よって、ここは手広く三連複で行ってみたい。

牡馬相手にひけを足らない実績あるのは▲フーラブライドも同様で、父ゴールドアリュールと言う血統のせいかえらく人気薄なのがこちらの心をくすぐ ります。現在日本のナンバーワンである可能性が強いラブリーデーが勝った京都大賞典において4着ラキシスと首差同タイムであるというのに、この待遇の違いは可哀想すぎで、応援したいですね。

4番手は流れから言ってラキシス騎乗もあり得たルメールが選んだ☆タッチングスピーチ。秋華賞は京都内回りが響いて追い込み届きませんでしたが、 外回りの今回なら有望。問題は渋った馬場がどうかなんですが。。

この他では、過去ヌーヴォ、ショウナンパンドラと差のないレースをしているタガノエトワール(清水成駿のご推薦)、条件戦ながら三連勝中の上り馬、ウインリバティとシュンドルボンは逃げ先行タイプでもありクイーンスプマンテ的な一発を期待。

馬券は◎→○▲☆→その他の三連複21点。2・3点ガミの懸念ありますが、他は殆ど万馬券。人気の偏り半端ないけど、渋った馬場で行われる牝馬戦故波乱も大いにありではなかろうかと。


上海馬券王



○今日の結果

<エリザベス女王杯> @マリアライト、Aヌーヴォレコルト、Bタッチングスピーチ




○かんべえのつぶやき

――6番人気のマリアライトが直線で先頭に立ち、ヌーヴォレコルトとタッチングスピーチの猛追をかわしてクビ差の首位でした。蛯名騎手がうまく乗りましたなあ。とはいえ、これがホントの強さかと言うと、去年のラキシスと同様に恵まれた展開であったような気もする。ディープ産駒の牝馬は、G1を1つ勝ってから、次がなかなかこないんですよねえ。

――むしろ4着ルージュバック、5着スマートレイアーが思ったよりも強かった印象あり。この2頭は次は黙って買いですな。ラキシスはちょっと燃え尽き感あり。牝馬は難しいです。

――ちなみに馬券王先生は、本稿執筆時点では気分がすぐれない様子でありましたが、本日の東京12Rで大きいのが来たらしくて、「ベリー、よくやった!」と気炎を上げておられます。たぶんいい気分で月曜の朝を迎えられることでしょう。当方は、少し不調脱出が見えてきた気がするのですが・・・・。





11月1日(日) 秋の天皇賞


えー、皆さんQueenと言うロックバンドをご存じでしょうか?

いや、私の学生時代のバンドで古いことは古いのですが、世界中で一世を風靡した存在だったし、ボヘミアンラプソディーとか名曲認定されてるスタンダードも沢山あるし、いくら何でも知らない奴はいないだろうと思ってこの前職場の新入社員にこのバンドの話をしたら、「そんな奴らは知らん」と言われまして、結構ショックにうちひしがれている今日この頃なのであります。うううう、なんてこったい。お前ら、スポーツ観戦の前にWE WILL ROCK YOUとか歌ったことないのかよ。

説明の必要なんかこれっぽっちもないと思ってたけど、上記の次第なんで忸怩たる思いを押し殺しながら敢えて説明させてもらうんだけど、フレディー・マーキュリーというとんでもなく才能があるヴォーカリストがいてですね、これがマッチョかつホモセクシュアルかつお下劣なファッションに身を包んで、お下劣にステージを駆け回り、ど派手なパフォーマンスを繰り広げた結果、出すアルバムは全てメガヒット、コンサートやれば10万以上の観客を動員という状態を10年以上に渡って継続した超売れっ子バンドだったのだよ彼らは。

とにかく高い演奏能力、音楽性を有しながら、芸術性などという概念をかなぐり捨て、ひたすらお下劣なエンターテインメントに徹する。この迷いのなさ、てらいのなさ、恥じらいのない吹っ切れぶりがスーパーロックバンドQUEENの骨子であったわけであり、そういう「最強お下劣エンタメバン ド」QUEENのパブリックイメージは、フレディー・マー キュリーがエイズという説得力抜群の病気で他界するに及び、もはやぬぐい去りよう もないほど確定してしまった訳なのであります。ところが。。。

売れる前の彼らの音楽は、そういうお下劣なエンタメとは真逆の「文学性」みたいなものに満ちあふれていたということを知る人は実は大変少ないわけで、今日はそこから話を進めたいと思います。

代表的な初期作品は、やはりセカンドアルバムでしょうか。私が中学二年の時に出た作品なんで40年前のものです。そうかあ、もうそんなたつのか。 これを最初に聴いたときは世界が変わったんだよな。とにかく、このセカンドアルバム、歌詞を見ると「白い女王」とか「黒い女王」とか「妖精王」と か「人食い鬼の闘い」とか、シェイクスピアの「真夏の夜の夢」に出てくるようなファンタジーキャラ満載。その後の彼らとは真逆で、商業主義とかエ ンターテイメントと言う概念をかなぐり捨て、ひたすら芸術性(と言うか自己満足)の追求に徹しておりまして、才能ある若者たちがやりたいことを一心不乱にやってるその初々しさと熱情がたまらなく愛しい一品であります。まさか、こんなアルバムを作った彼らが、その後「でっかいケツの女」なんて歌を確信犯的に歌うようになるなんて、その時は夢にも思わなかったんだよな。

作品内容は「サイド・ホワイト」と「サイド・ブラック」の二部構成になっています。LPレコードの時代なのでディスクのA面B面で作りを変えるというのは割とよくある手法だったんですが、シングルカットに向いた短くてキャッチーな曲で構成されてるのが「サイド・ホワイト」、実験的な組曲構成になっているのが「サイド・ブラック」。で、後者の「サイド・ブラック」がとにかく凄まじい。4人編成のバンドが、何度も何度もオーバーダビングを繰り返した結果、100人編成のオーケストラみたいな、何か凄まじく妖しい音ができあがってしまったのだ。当時の録音技術でこれをやろうとすると、一種の極限状態というか、気が触れてしまうのではないか思うし、実際この音場を支配しているのは狂気以外何者でもないのであります。そし て、その狂気が自己崩壊することなく、彼らが当初目指したであろう方向性に綺麗に収束していく光景のなんと美しいことか。サイドブラックの作成に主導的役割を果たしたフレディー・マーキュリーは天才以外の何者でもありませんし、数あるQUEENの名作の中でも、このセカンドアルバムは突出していると私なんかは考えます。(貧弱な機材によるオーバーダブのやり過ぎで、音質的には悲惨なのが難点ですが)

彼らがメジャーなスーパースターになっていく過程は、彼らが自身の「サイドブラック」を封印し、「サイドホワイト」の通俗化を徹底した過程と重なります。「黒の女王の行進」を封印し、「でっかいケツの女」を推進するなんて、これって、「イノセンス」を作っていた押井守が世界市場向けに「サウスパーク」を作るようなものではないか。一体どういう心境の変化があったんだ、フレディー!とも思うんですが、まぁ、お下劣になった彼らの作品にも名作は存在しますし、結果論としては間違っちゃいないんでしょう。でもねえ、一度「サイドブラック」に触れちゃうと、物足りないんだよね、サ イドホワイトって。

因みに、クールジャパンとして、経産省が売り込みを図っている日本のアニメやコミックは、その源泉のかなりの部分を手塚治虫に求めることが出来ると思うのですが、医学博士号を持つインテリにしてヒューマニズムの人として、サイドホワイトの典型だと思ってた手塚治虫の作品を後になって読んで見ると、余りにデーモニッシュで狂気ほとばしる作品が多いことに驚かされます。経産省のイメージするクールジャパンって、きっとホワイトなイメー ジの手塚であったり藤子不二雄であったり鳥山明であったりするのだろうけど、そんなのは、日本のコミックやアニメの本質のごく一部でしかないと私は思うのです。私を本当に魅了するのは、ブラックな手塚であったり、悪魔的な永井豪とその後継者たちであったりするのです。

永井豪は代表作「バイオレンスジャック」の中で、追い詰められ子供を人質にとって抵抗するヤクザの首を人質ごとはね飛ばすという衝撃的なシーンを描き、社会的な大批判にさらされました。確かにあれは反社会的であり、反倫理的な描写ではあったのですが、一方で「善悪を超越した荒ぶる破壊神バイオレンスジャック」を描くためにあれは必要にして不可欠な描写でもあったわけで、根源的な表現欲求にそう言う部分を抱えているところが、日本の コミックやアニメの最大の魅力であると私なんかは考えます。よって、経産省の取り組みなんか上手くいくわけがない。だって、本質に反倫理的な狂気を抱えているものに世界的な市場なんかあるわけないじゃないか。そもそもサブカルチャーの売り込みを政府がやるなんて何考えてるんだよ。

話はちょっと脱線しましたが、いずれにせよ、ホワイトだけじゃ世の中たち行かないと思うのです、私は。

僕らにはもっとサイド・ブラックが必要なのです。音楽にも、アニメにも、   そして競馬にも。。。




2015年11 1() 4回東京9日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 152回天皇賞(秋)
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 2000m (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

ディサイファ 6 四位洋文

58

8.3

()小島太

1

2

アンビシャス 3 M.デム

56

8.1

()音無秀孝

2

3

*サトノクラウン 3 ルメール

56

11.4

()堀宣行

2

4

 

ダコール 7 *三浦皇成

58

101.9

()中竹和也

3

5

 

クラレント 6 *田辺裕信

58

81.3

()橋口弘次

3

6

カレンミロティック 7 *吉田豊

58

46.0

()平田修

4

7

ラストインパクト 5 *菱田裕二

58

26.4

()松田博資

4

8

ラブリーデイ 5 *浜中俊

58

4.4

()池江泰寿

5

9

エイシンヒカリ 4 武豊

58

4.3

()坂口正則

5

10

 

ペルーサ 8 *柴山雄一

58

63.5

()藤沢和雄

6

11

 

ワンアンドオンリー 4 *内田博幸

58

28.2

()橋口弘次

6

12

ダービーフィズ 5 *C.デム

58

41.4

()小島太

7

13

 

ヴァンセンヌ 6 横山典弘

58

48.1

()松永幹夫

7

14

 

ステファノス 4 戸崎圭太

58

32.4

()藤原英昭

7

15

 

ショウナンパンドラ 4 池添謙一

56

10.1

()高野友和

8

16

 

イスラボニータ 4 蛯名正義

58

10.3

()栗田博憲

8

17

 

スピルバーグ 6 北村宏司

58

21.1

()藤沢和雄

8

18

 

アドマイヤデウス 4 岩田康誠

58

75.6

()橋田満


一番人気エイシンヒカリのサイドは白か黒か。

冒頭長々書いてきたのは、実はこれが言いたかったためであります。

現在の競馬界におけるサイド・ホワイトの典型はディープインパクトとその係累であることに異議のある方は恐らくいないと思います。とにかくスピー ド・瞬発力・センスにすぐれ、気性も従順と、およそ競走馬に必要なものを全て兼ね備えていたのがディープインパクトであり、その資質が子供にも強く引き継がれているのであります。業界の暴れん坊将軍であるサンデーサイレンスの子供がこんなに優等生でよいのか、サンデーにおけるサイド・ブ ラックの典型サンレンススズカと何から何まで違いすぎる!

こんな事を考えているときに見たのがエイシンヒカリのアイルランドトロフィー。逃げこみをはかる最後の直線でどんどん外ラチによれていき、他の馬 より20mは多く走ったはずなのに、終わってみれば他馬を0.6秒もぶっちぎる圧勝。おおおお、なんじゃこの能力、この狂気。これって殆どサイレンススズカじゃないか!

とにかく9戦して8勝というのも半端なく、大外枠を引かなかったらこれが本線、なんて最初は考えていたんですけどねえ、ここ数戦の内容を見て考えを変えました。いや、強いんですよ。強いことにはなんの文句もないんですよ。でもねえ、最近の強さって「普通の」強さ、逃げ馬としての優等生的強さ、教科書に書いてあるような強さなんだよね。ディープ産駒の逃げ馬ってのが珍しいから夢を見たけど、結局こいつも典型的なディープで、詰まるところサイド・ホワイト認定が相当なんじゃねえかって。それが悪い訳じゃないけど、問題は天皇賞秋って教科書的な逃げ馬の勝てるレースなのかと言う ことで、やはりサイレンススズカ的なものがないとこのレースは難しいのではないかと思い印は▲。いや、決して清水成駿の本命だからという訳じゃないですからね。

本線は◎ディサイファ。年明けてからの充実は半端なく、ディープに似合わず晩成型というのもそそります。先行タイプの馬が内枠引いたということ、 その内枠の実績が3−1−0−3、府中の実績も4−2−1−6とまずは申し分のないもの。問題はこれもディープに似ず、切れ味勝負じゃ分が悪いということで、三連単ではリスクも大故、三連複の軸と言うことで。

対抗は○ラブリーデイ。この馬の今年夏からの充実度はディサイファどころの話ではなく、これだけ勝って何故一番人気にならないかがとても不思議。 察するに府中との相性が他ほど良くないように見えることと、年明けてからクラシックディスタンス主体で使われてきて、本当の目標がJC、有馬っぽく見えることが嫌われた要因なんじゃないかってことなんですが、うーん、単に人徳が無いということなのかも。

この他では内枠と外国人ジョッキー主体で選びました。馬券は◎→○▲→他の三連複11点。どれも結構な配当つきます。

うーん、それにしても、本来は日本最高水準のレースのはずなのに、メンバー表を見ても心躍りませんなあ。なんか全員サイド・ホワイトな優等生ばかりで、もっと狂気を感じさせるキャラの立った馬が見たいなあ。そりゃ全員そういうのばかりだと馬券を買うのも一苦労なんだけど、最近の私の文章に 覇気が無くなっているのもこういう事態と無関係じゃないと思うんだよなあ。


出でよ、サイド・ブラック!



上海馬券王



○今日の結果

<秋天> @ラブリーデイ、Aステファノス、Bイスラボニータ




○かんべえのつぶやき

――エイシンヒカリには闇がない。まったく同感です。今日のレースも結局、居るのか居ないのかよくわからなかったですね。勝ったのはラブリーデイ。堂々の強さでした。
オバゼキ先生の表現を借りるならば、われわれが「名馬を見抜けていなかっただけ」だったのかもしれません。

――不肖かんべえは
東洋経済オンラインで書いた通り、ショウナンパンドラから挑戦しました。ダメっす。4着でありました。まあ、それでも8着に終わったディサイファよりはマシでありましたが。それにしても、G―M―O―Nの順ですから、こんなに外枠の馬が来た秋天はめずらしいですな。

――今日は力が入り過ぎたせいか、ちょっと疲れました。うーん、それにしても当たらないなあ。次は再来週のエリザベス女王杯。当てたいですぅ。





10月25日(日) 菊花賞

えー、昨日かんべえ師匠と府中に遠征し競馬三昧の一日を過ごしたのであります。

いやああ、本当に楽しかったな。小幡先生が「競馬場の達人」で見せた「ぶれない競馬道」と言うのをライブで観戦できたし、山崎先生は相変わらずダンディーだったし、何より馬券が当たりまくりで収支が大幅な黒字と言うのが素晴らしい。あまりに楽しすぎて飲み過ぎ、帰ると爆睡し、気がついたら朝になっているではないか。。。。

うううう、すまぬ師匠、締め切りを大幅に超過じゃ。せめて、せめて印だけでも。。。


2015年1025() 4回京都7日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 76回菊花賞
3歳・オープン・G1(馬齢)(牡・牝)(国際)(指定) 3000m・外 (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

母父

母の母

1

1

 

ミコラソン 3 *武幸四郎

57

148.9

ダイワメジャー ビワビーナス トニービン パシフィカス

1

2

サトノラーゼン 3 岩田康誠

57

6.0

ディープインパクト トゥーピー Intikhab Turpitude

2

3

タンタアレグリア 3 蛯名正義

57

15.4

ゼンノロブロイ タンタスエルテ Stuka Trapial

2

4

キタサンブラック 3 北村宏司

57

9.9

ブラックタイド シュガーハート サクラバクシンオー オトメゴコロ

B3

5

 

ベルーフ 3 *浜中俊

57

19.0

ハービンジャー レクレドール サンデーサイレンス ゴールデンサッシュ

B3

6

 

レッドソロモン 3 *武豊

57

47.5

メイショウサムソン アドマイヤリッチ サンデーサイレンス レース

4

7

スティーグリッツ 3 内田博幸

57

10.2

ハービンジャー サンタフェソレイユ アグネスタキオン サンタフェトレイル

4

8

 

ミュゼエイリアン 3 横山典弘

57

25.3

スクリーンヒーロー エールスタンス エルコンドルパサー エリンバード

5

9

アルバートドック 3 藤岡康太

57

35.7

ディープインパクト ゴールデンドックエー Unusual Heat Penpont

5

10

 

ブライトエンブレム 3 田辺裕信

57

17.2

ネオユニヴァース ブラックエンブレム ウォーエンブレム ヴァンドノワール

6

11

リアルスティール 3 福永祐一

57

4.4

ディープインパクト ラヴズオンリーミー Storm Cat Monevassia

6

12

ワンダーアツレッタ 3 M.デム

57

21.9

エンパイアメーカー ワンダーマッスル キンググローリアス ワンダーヒロイン

7

13

 

マサハヤドリーム 3 和田竜二

57

97.0

メイショウサムソン ランペイア アグネスタキオン スマラ

7

14

 

マッサビエル 3 戸崎圭太

57

31.3

ハービンジャー メジロルルド サンデーサイレンス メジロドーベル

7

15

 

ジュンツバサ 3 石橋脩

57

25.8

ステイゴールド ピンクガーター アフリート オーピーキャット

8

16

タガノエスプレッソ 3 菱田裕二

57

154.3

ブラックタイド タガノレヴェントン キングカメハメハ フィバリッシュ

8

17

リアファル 3 ルメール

57

4.0

ゼンノロブロイ クリソプレーズ エルコンドルパサー キャサリーンパー

8

18

 

スピリッツミノル 3 *酒井学

57

105.5

ディープスカイ バアゼルクローバー ラムタラ ストームザミント


今年始まった事じゃないんですが、本当に悩ましいレースです。何と言ってもどの馬にとっても大幅に距離延長になる、現在のレース体系のなかでは浮きに浮きまくった競走ですからね。過去10年の1〜3着馬を回顧すると以下の通りとなります。

日付

馬名

騎手

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

通過順

上り3F

馬体重

単勝配当

馬連

3連複

3連単

141026 トーホウジャッカル 酒井 学

2

3

* ()谷潔

3010

 05-05-02

34.5

484

690

2640

13340

59220

141026 サウンズオブアース 蛯名正義

4

4

()藤岡健一

3011

 10-08-04

34.4

496

(8.6)

2640

13340

59220

141026 ゴールドアクター 吉田隼人

10

7

()中川公成

3017

 05-07-06

35.0

476

(19.6)

 

13340

59220

131020 エピファネイア 福永 祐一

3

1

* ()角居勝彦

3052

 03-02-02

35.9

486

160

950

3910

11750

131020 サトノノブレス 岩田 康誠

14

5

()池江泰寿

3060

 07-06-04

36.2

494

(19.5)

950

3910

11750

131020 $バ ンデ 松田 大作

10

3

()矢作芳人

3060

 01-01-01

36.9

490

(11.5)

 

3910

11750

121021 ゴールドシップ 内田博幸

1

1

()須貝尚介

3029

 17-04-02

35.9

500

140

960

4830

12450

121021 スカイディグニティ メン ディ

16

5

()友道康夫

3032

 12-07-04

36.1

486

(22.3)

960

4830

12450

121021 ユウキソルジャー 秋山 真一

15

7

()服部利之

3035

 12-12-10

36.0

436

(24.6)

 

4830

12450

111023 オルフェーヴル 池添 謙一

14

1

()池江泰寿

3028

 10-06-03

34.6

466

140

330

1050

2190

111023 ウインバリアシオン 安藤 勝己

13

2

()松永昌博

3032

 18-16-14

34.3

516

(7.8)

330

1050

2190

111023 トーセンラー 蛯名正義

1

3

* ()藤原英昭

3035

 12-08-06

35.2

436

(12.2)

 

1050

2190

101024 ビッグウィーク 川田 将雅

6

7

* ()長浜博之

3061

 03-02-02

34.4

450

2320

2170

46410

338840

101024 ローズキングダム 武豊

10

1

()橋口弘次

3063

 13-10-10

33.9

464

(2.1)

2170

46410

338840

101024 ビートブラック 幸英 明

12

13

()中村均

3063

 04-03-03

34.4

510

(76.0)

 

46410

338840

091025 スリーロールス 浜中 俊

1

8

()武宏平

3035

 03-05-04

35.2

498

1920

9410

46070

316950

091025 フォゲッタブル 吉田隼人

3

7

* ()池江泰郎

3035

 07-09-07

35.0

490

(18.7)

9410

46070

316950

091025 セイウンワンダー 福永 祐一

12

6

()領家政蔵

3037

 07-09-07

35.2

514

(15.8)

 

46070

316950

081026 オウケンブルースリ 内田博幸

14

1

* ()音無秀孝

3057

 12-10-02

34.8

484

370

17820

92720

523990

081026 フローテーション 藤岡 佑介

1

15

* ()橋口弘次

3059

 12-13-16

34.6

484

(37.7)

17820

92720

523990

081026 ナムラクレセント 和田 竜二

5

9

()福島信晴

3061

 04-03-02

35.4

486

(23.4)

 

92720

523990

071021 アサクサキングス 四位 洋文

10

4

* ()大久保龍

3051

 05-05-02

35.8

488

840

2930

3630

27890

071021 アルナスライン 和田 竜二

12

6

()松元茂樹

3051

 06-06-05

35.5

544

(11.4)

2930

3630

27890

071021 $ロックドゥカンブ 柴山雄一

4

1

*()堀宣行

3053

 11-13-14

35.4

500

(3.5)

 

3630

27890

061022 ソングオブウインド 武幸 四郎

18

8

* ()浅見秀一

3027

 16-16-08

33.5

480

4420

6480

11700

144520

061022 ドリームパスポート 横山典弘

13

2

()松田博資

3027

 06-06-07

34.0

466

(4.9)

6480

11700

144520

061022 アドマイヤメイン 武豊

5

3

()橋田満

3030

 01-01-01

35.9

498

(6.2)

 

11700

144520

051023 ディープインパクト 武豊

7

1

()池江泰郎

3046

 07-07-07

33.3

444

100

1290

2730

7090

051023 アドマイヤジャパン 横山典弘

6

6

()松田博資

3049

 02-02-02

35.5

474

(50.3)

1290

2730

7090

051023 ローゼンクロイツ 安藤 勝己

4

3

()橋口弘次

3056

 04-04-03

34.8

472

(25.3)

 

2730

7090

集計期間:2005.10.23〜 2014.10.26

うん。人気と着順ということにのみ注目すると以下のことが言えますな。

@一番人気はそれなりに信頼できる。
 今年の一番人気リアファルは前走の神戸新聞杯の勝ち方が強烈で、確かに1着を選べと言われればこの馬が一番有望。問題は大外なんですが、そう 言って評価を下げた先週のミッキークイーンがあんな強い勝ち方をしてますし。。。

A二番人気が不思議なほど来ない。
 今年の二番人気リアルスティールは強いことにはなんの疑問もないのですが、なんか不吉な予感。小幡先生と清水成駿がそろって本命指名するという 惑星直列となっているのもどうなんでしょう。

B三番人気はまあまあ。
 今年の三番人気はサトノラーゼン。ダービー最先着の馬が三番人気なのは前走のセントライトで7着と大きく信頼を裏切ったことが理由でしょう。た だ7着と言っても大きく負けたわけではないし、この馬が京都と内枠の鬼であること、騎手がこのレース連対率60%の岩田であることを考えると、こ れは非常にお買い得な感じで、私としましてはこちらに◎を打ちたいです。

C毎年二桁人気の馬が飛び込んできて結果中荒れ以上の配当が状態化。
 ヒモ荒れ必至と言うことで、手広く買うことが必要でしょう。特に京都巧者でありながら人気を大きく落としているところは要注意。

馬券は◎→○▲☆→その他の三連複18点。人気通り決まるとガミですが、過去そんな結末は一度もありませんし、それ以外なら結構つきます。特に殿人気のタガノエスプレッソは京都で二戦二勝しているのにあまりに人気がなさ過ぎ。どうもブラックタイド産駒は不当に差別されているようで、これが 来れば痛快な事この上ないのですが。


上海馬券王



○今日の結果

<菊花賞> @キタサンブラック、Aリアルスティール、Bリアファル




○かんべえのつぶやき

――二冠馬ドゥラメンテ不在のクラシックレースの最終章、菊花賞の勝者はキタサンブラックでした。馬主の北島さぶちゃんが、「祭りだ、まつりだ」と歌っていることでしょう。「母父がサクラバクシンオー」と聞くと、それだけで除外してしまいそうですが、こういう結果になるんだから、やっぱり競馬って深いです。

――リアルスティールは皐月賞も神戸新聞杯も菊花賞も2着。なんだかウィンバリアシオンみたいですね。2着が続くのは、強い証拠でもある。いつ、G1に手が届くかという物語ができますね。リアファルは経験不足が響いたのか、あと一歩届きませんでした。いずれも強いことは間違いなし。次のレースが楽しみであります。

――昨日、馬券王先生たちと府中でご一緒しました。
オバゼキ先生が書いておられます通り、馬券王先生は絶好調でした。不肖かんべえはいきなり2R連続で当てて、これは今日は行けるかと思ったら、後は全滅でした。そのこともあって、今日は買わずに家で見ておりましたが、これはこれで純粋に楽しめたような気がします。

――さて、来週は天皇賞。これも難解なレースになりそうです。馬券王先生、ご一緒に1週間悩みましょう。





10月18日(日)秋華賞

えー、4年間意地になって使い続けてきたiPhone4Sを本日6Sに機種変したのであります。

処理総度が大幅に向上した上、薄くなって、軽くなって、画面が大きく文字も鮮明になって老眼がますます進行しているこの身としては実にありがたい のでありますが、いきなり事件が!iCloudがサポートしていないデータを移管しようと久々にPCにケーブル接続したところ、誤って実機を新旧 双方まるごと初期化してしまうと言う前代未聞、阿鼻叫喚の失態を演じてしまったのだ。

うぎゃあああああああ!

メールの過去ログも、隠しファイルに潜ませたパスワードの数々も、パズドラの機種変コードも、すべて吹き飛んでしまったではないか。直近数時間の SMSもなくなったので、機種変のどさ草に紛れてソフトバンクの腐れ外道が押し売り的に押しつけた各種有料オプションの解約も出来ないのだ。地獄よ、これって地獄だわあああっ!

と、言うわけで、これから徹夜で復旧作業に入ります。パソコン黎明期のころは、この手の苦労を腐るほどしたんだけど、さすがにこの年になると辛いなんてもんじゃない。とても競馬どころではないのだよ。かんべえ師匠からもう少し前振りに力を入れろと言うご指示をいただいたのですが、誠に申し 訳ない。今回もシンプルに行かせてもらいます。


2015年1018() 4回京都5日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 20回秋華賞
3歳・オープン・G1(馬齢)()(国際)(指定) 2000m・内 (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

ココロノアイ 3 横山典弘

55

17.3

()尾関知人

1

2

 

クインズミラーグロ 3 吉田豊

55

23.9

()和田正道

2

3

ディープジュエリー 3 柴山雄一

55

35.8

()国枝栄

2

4

 

ディアマイダーリン 3 福永祐一

55

62.8

()菊沢隆徳

3

5

シングウィズジョイ 3 内田博幸

55

75.0

()友道康夫

3

6

 

マキシマムドパリ 3 *幸英明

55

28.4

()松元茂樹

4

7

トーセンビクトリー 3 武豊

55

7.1

()角居勝彦

4

8

 

ホワイトエレガンス 3 丸田恭介

55

36.7

()国枝栄

5

9

クイーンズリング 3 M.デム

55

16.6

()吉村圭司

5

10

レッツゴードンキ 3 岩田康誠

55

5.1

()梅田智之

6

11

タッチングスピーチ 3 ルメール

55

4.7

()石坂正

6

12

 

アンドリエッテ 3 *川田将雅

55

21.5

()牧田和弥

7

13

 

アスカビレン 3 *池添謙一

55

43.6

()中尾秀正

7

14

キャットコイン 3 柴田善臣

55

42.7

()二ノ宮敬

7

15

 

テンダリーヴォイス 3 *松山弘平

55

138.2

()萩原清

8

16

 

ノットフォーマル 3 黛弘人

55

155.0

()中野栄治

8

17

 

アースライズ 3 川須栄彦

55

138.2

()矢作芳人

8

18

ミッキークイーン 3 浜中俊

55

3.2

()池江泰寿


一番人気はオークス馬ミッキークイーン。確かにこの馬は相当強いのでこの人気も肯ける所ではあるのですが、問題はよりによって大外を引いたこと。 京都のこのコースで大外というのは死兆星ですからなあ。これで勝てば化け物認定が相当で少なくとも牝馬に敵はいないと言うことになるんですが、どうなんでしょう。そこまでの器じゃないというのが私の見立てで、下手すりゃ馬券に絡むことも危ないと考え評価を落としたいと思います。

二番人気は、このレースの最重要トライアルであるローズSを勝ったタッチングスピーチ。重い芝で行われた札幌の500万と阪神のローズSをとても届きそうもない最後方から追い込んで連勝し、間一髪でこのレースに滑り込んだ上がり馬にして、母父サドラーズウエルズの血がたまんないと言う小幡先生の一押しでもあります。しかし先生ヨーロピアンスタイルの馬が本当にお好きですなあ。確かにこの馬、優等生揃いのディープ産駒とは思えぬ凄みがあって、実は目茶苦茶私のタイプでもあります。ローズSでは万馬券をもたらしてくれた恩義もあり、私もここから入りますか。

しかし問題は、そう言う凄い追い込み馬だからこそ、直線短い京都のこのコースは不向きであると言うことと、小幡先生と私がそろって入れ込むときにはろくな未来が待っていないと言うことで、ここは保険をかけておこうと二番手に選んだのが、桜花賞馬レッツゴードンキ。マイラー認定が相当と思っ ていたのですが、前走のローズSでは先行馬総崩れの中、唯一上位に持ちこたえたのを見て考えを改めました。なんだ、思いの外強いではないか、この 馬。今回のこのコースは圧倒的に先行有利でもあり、有力馬の殆どが追い込みタイプであることを考えると、これは勝っても全然不思議ではないと思い ますぞ。

単穴には超良血にして清水成駿ご推薦のトーセンビクトリー。超良血故実績の割には人気になっててお買い得感には事欠きますが、前に付けたときは必ず好走しているところが今回のコースを考えると非常に怖い存在です。

この他は調教の良い馬を中心に選びました。馬券は◎○→◎○←→その他の三連単24点。最低でも50倍超ですし、ミッキークイーンが絡まないとたんに全てが万馬券となるのですが、さて。


徹夜はいやだ   上海馬券王



○今日の結果

<秋華賞> @ミッキークイーン、Aクイーンズリング、Bマキシマムドパリ




○かんべえのつぶやき

――今日は出張準備もさることながら、このところあまりにも勝てないんで、今日は「休むも競馬」と行きました。うーん、意外と順当に一番人気が着ちゃいましたねえ。ミッキークイーン、大外でも強かったです。今日は1着2着ともに「クイーン」でしたね。それにしても3着の「マキシマムドパリ」って何よ。こんな馬券が取れたら、マキシムでもレカンでも行けちゃいますわなあ。

――今日のレースは、
オバゼキ先生ヤマゲンさんも、なるほどと納得のいくような予想をされていて、それでもなかなかに当たらない。やっぱり競馬は難しいです。

――それよりも馬券王先生、スマホは大丈夫でしょうか。この年で徹夜はきついです。そもそもデータ交換なんて、私だったら絶対に自分じゃやりません(できません)けどねえ。今週末、府中にてお待ちしておりますぞ。





10月4日(日)スプリンターズステークス


えー、お久しぶりです。早いもので、もう秋のG1シーズンがやって参りました。これから年末まで宜しくお願いします。

2015年10月 4日(日) 4回中山9日目 16頭 [15:40発走]
【11R】  第49回スプリンターズS
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 芝1200m (C)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

B1

1

$リッチタペストリー 7 *ルメール

57

13.4

[]チャン

1

2

ストレイトガール 6 戸崎圭太

55

5.6

()藤原英昭

2

3

 

$リトルゲルダ 6 川田将雅

55

72.4

()鮫島一歩

2

4

 

サクラゴスペル 7 横山典弘

57

26.7

()尾関知人

3

5

 

スギノエンデバー 7 *松山弘平

57

89.0

()浅見秀一

3

6

ウキヨノカゼ 5 四位洋文

55

12.9

()菊沢隆徳

4

7

ベルカント 4 武豊

55

4.9

()角田晃一

4

8

ハクサンムーン 6 酒井学

57

11.5

()西園正都

5

9

 

アクティブミノル 3 藤岡康太

55

16.6

()北出成人

5

10

 

マジンプロスパー 8 *三浦皇成

57

取消し

()中尾秀正

6

11

レッドオーヴァル 5 *蛯名正義

55

29.3

()安田隆行

6

12

ウリウリ 5 岩田康誠

55

4.9

()藤原英昭

7

13

ミッキーアイル 4 浜中俊

57

7.0

()音無秀孝

7

14

 

フラアンジェリコ 7 *北村宏司

57

60.8

()斎藤誠

8

15

コパノリチャード 5 *M.デム

57

22.3

()宮徹

8

16

ティーハーフ 5 国分優作

57

13.5

()西浦勝一


え、「久しぶりだというのにいきなり本題とは、あまりにも素っ気ない!」ですと?

いやあ、話せば長いと言いながら短くまとめてしまうのですが、実は先週「ブルーノートジャズフェスティヴァル」というのを見に横浜まで繰り出し、 そこで超一流中の超一流、現代ジャズ・ロックシーンのトップミュージシャンの演奏を聴いてしまったんですよ。ああいうのを聞いちゃうと、もう生半可な一流など相手にしたくなくなると言うか、今回のスプリンターズSみたいなG3以上G1未満なレースに対するモチベーションが否が応にも低下し てしまうのであります。なんと言ってもPat・MethenyにRobert・GlasperにJeff・Beckですからねえ。いやあ、本当に 素晴らしかった。生きてて良かった。これに匹敵するものを競馬に求めるならば、同じ日に開催される凱旋門でトレヴを見るしかないじゃないですか。 本当に困ったもんです。よって、今回は競馬に対する思い入れは極力排除し、あくまでギャンブルとしてこの競走を考えてみたいと思います。

16頭の出走で行われながらG1馬の出走は海外馬を入れてわずか4頭、そのうち人気になっているのは3番人気のストレイトガールのみと言うのが如実に示すとおり争点不明、軸不在のカオスな一戦です。あまつさえ1〜3番人気がすべて牝馬というのも結構情けない状況で、投げやりな気分になって いるのは決して私だけじゃないですな。

まぁ、もちろん上位人気三頭の最近の充実度は素晴らしいの一言で、これは確かに有力だとは思います。二番人気にして清水成駿先生一押しの△ベルカ ントは、よく見ると良績が平坦コースに偏っていて坂のあるコースはからっきしな感じなんで評価を一段下げますが、○ウリウリ、▲ストレイトガールにはやはり相応な評価は必要です。

しかし、こういう何でもありなメンバーだとやはり穴から入りたいということで選んだのが◎ハクサンムーン。この馬、馬券に絡まないときは二桁着順 が当たり前という、ある意味潔いところのある馬で、前走良いところなく大敗した結果人気を落としているとなると、これから入るのは結構行けてるんじゃないでしょうか。芝1200mの実績が5−5−1−8、中山1200mだと1−2−0−2、休み明け2戦目の成績が1−1−1−2と安定感が あるし、G1実績だって0−2−1−3と勝ち鞍こそないものの立派なものだし、これで単勝11倍の5番人気と言うのは美味しすぎます。ヤクルトが 優勝したり、ラグビーで日本が南アフリカを下したり、VWであんな不祥事が発生したりと、あり得ないブラックスワン大襲来の今日この頃ですが、それに比べればハクサンムーンが馬券に絡むなどと言うことが起こっても罰など当たるはずもない。うん、やはり軸はこれだ。

ひも筆頭としては、G1馬△ミッキーアイルは強いことには疑問がなく当然これも有力ですが、もう一頭のG1馬☆コパノリチャードを上位で見たいで すな。他のG1馬がダート戦とか牝馬戦とか世代限定戦とかの勲章なのに、この馬だけはきちんとした古馬1200mの勲章を持っている。嗚呼それなのに、低人気も低人気の10番人気とはいくら最近不甲斐ない成績が続いているとは言え、余りにも評価が低すぎじゃないですか。騎手デムーロというのを考えると、これはそそられるなんてもんじゃありません。

この他では、外枠実績0−0−0−4と言う馬がよりによって大外なのはマイナスですが、年明けてから一度も馬券の対象を外したことのない△ティー ハーフ。注目馬として右回りの実績?ながらルメール騎乗の香港馬リッチタペストリー、四位に出会って覚醒した感のあるウキヨノカゼ、スプリントの名門安田厩舎のレッドオーヴァル。

馬券は、さすがにハクサンムーン軸で単馬券とは行きません。◎→○▲☆→その他の三連複21点。これだけ買ってもガミなどなく、殆どが万馬券。 まぁ、今回は何を買ってもガミの心配のない割れたレースなんですが、それにしても人気がないなあハクサンムーン。直線に入る前に終わってる可能性もそれなりにあるけど、挑戦する価値はあると思うんだけどなあ。。。。


上海馬券王



○今日の結果

<スプリンターズステークス> @ストレイトガール、Aサクラゴスペル、Bウキヨノカゼ




○かんべえのつぶやき

――今日は昼前から中山競馬場に参戦しました。去年は新潟で行われたスプリンターズステークス。これを獲らずしていかがせむ。ところが今日のパドックでは、馬券王先生ご推奨のハクサンムーンの調子が悪そう。これは急きょ予定を変更して、清水成駿先生のベルカントから買ってみる。

――そしたら結果はA―C―Eじゃありませんか。ワシは三軒茶屋に行きたいんじゃないっつーの。Aストレイトガールはわからんのじゃないけれども、CサクラゴスペルとEウキヨノカゼはいったい何なんだ。さる人曰く、これは福山雅治46歳のサイン馬券であると。早く言ってよお。

――ところで今日は中山競馬場に
「カブキグラス」を持って行ったんですよ。これ、すごいです。特に正面スタンドの向かってやや左手よりに座って、第4コーナーを見ているとすごい迫力です。競馬観戦が面白くなること請け合いです。まあ、勝率が上がるかどうかは保証の限りではありませんが・・・。

――ということで、今年下半期もG1シリーズが始まりました。馬券王先生、どうぞよろしくご指導ください。次回はどうぞ遠慮なく長い前振りをお願いしますよ。


















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by Tatsuhiko Yoshizaki