●上海馬券王のページ


上海馬券王がJRAのレースに寄せる「情熱と冷静の言葉」


2013年 下半期のレース考




12月23日(月)阪神カップ


☆:これより、2013年下半期馬券予想の一件に関し詮議をいたす。一同の者、面(おもて)を上げい。さて、上海屋馬券衛門、その方、性懲りもな く怪しげなるG1予想を世間一般に流し続けるだけでは飽きたらず、最近では鬱だの躁だのと余人に関係ない話題で大騒ぎしたあげくこれをことごとく はずし、善良なる溜池通信読者に多大なる損害を与えしこと 当方の取り調べにより明らかであるが、まこと相違ないか。

上:畏れながらお奉行様、手前には何のことやらさっぱり分からぬ始末にございまして、いやはや、いったいどこからそのような根も葉もない噂が流れ ましたことやら。

☆:ほほう、それでは、エリザベス女王杯において「三着以内は堅い」と大いばりでヴィルシーナを本命扱いするも、 これが10着大敗したことも知らぬと申すのじゃな。

上:ほほほ、畏れながら、ヴィルシーナめは須田鷹雄・清水成駿と言う知性派・無頼派双方の評論家が軸指名するに留まらず、ぐっちー・小幡という腕利き馬券師までが本線扱いした存在。これで来ないとは、これ馬本人が悪いとしか。

☆:おのれ、馬券士が言うに事欠いて馬が悪いとは本末転倒ここに極めり!その方にはプライドというものがないのか。

上:うーん、じゃ、馬主が悪いということで。いや、本当に不思議なのですよ。佐々木さんという人は野球を引退して何年にもなるというのに、何故未 だに馬主を続けられるキャッシュフローを生み出せるのでありましょうか。

☆:馬主はますます関係なかろうが!それではジャパンカップはどうじゃ。圧倒的一番人気ジェンティルドンナがそのまま優勝したとはいえ、二着デニ ムアンドルビー・三着トーセンジョーダンをそろって無印にしよって、いいところが全然無かったではないか。

上:いや、お奉行様、あれは国際G1の看板に著しく偽りありの「どスローレース」でございまして、あの展開を読めとはあまりにご無体ななされよ う。いやあ、よりによってエイシンフラッシュが他の馬を引き連れて直線に入ってきたときには、あたしゃ頭を抱えてしまいましたがな。結局あれは、 どんな展開でも結果を残すジェンティルの優等生ぶりに感心する以外見所のない凡レースでございますよ!悪いのは、あんなドスローで馴れ合った ジョッキーたちなんです!

☆:今度はペースが悪いと申すか!先ほどの「馬主」と言い、その方の言い訳としては新機軸で一瞬感心しかけた自分が怖いわい。それでは大人しく人気馬から入ればよいものを、変に日和った買い方をして爆沈したマイルチャンピオンシップはどうなのじゃ。その方のへたれぶりを証明するにこれ以上 の物証はあるまいが。

上:いや、これが語るも涙の物語で、私、そのとき超特大配当の馬券を「買い忘れ」と言う信じられないミスでフイにしちゃったショックから鬱を発症 し、真っ当な判断能力がなかったと言いますか。。。

☆:やい、やい、やい!黙って聞いてりゃ、馬主が悪いの、ペースが悪いの、鬱が悪いのと、言いたい放題抜かしやがって!てめえの悪事はなあ、下の一覧表がすべてお見通しよ!今回は心機一転HTML形式の新フォーマットだあっ!めんたまかっぽじってよく見やがれってんだ!


◎上海馬券王と振り返る13年下半期G1競争

レース名

馬名

騎手

頭数

人気

着順

馬場

走破タイム

通過順

上り3F

馬体重

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

フューチG1 $アジアエクスプレス ムーア

16

4

1347

 11-09-07

35.3

528

870

7710

13000

27430

162960

フューチG1 ショウナンアチーヴ 後藤浩輝

16

6

1349

 06-07-03

35.7

478

(15.2)

7710

13000

27430

162960

フューチG1 ウインフルブルーム 和田竜二

16

5

1349

 02-05-03

35.8

490

(12.1)

   

27430

162960

阪神ジュG1 レッドリヴェール 戸崎圭太

18

5

1339

   08-08

34.1

418

1460

1240

4250

6220

42130

阪神ジュG1 ハープスター 川田将雅

18

1

1339

   14-14

33.6

476

(1.7)

1240

4250

6220

42130

阪神ジュG1 フォーエバーモア 蛯名正義

18

8

1339

   06-05

34.6

460

(31.3)

   

6220

42130

JCDG1 ベルシャザール ルメール

16

3

1504

 09-08-06

36.1

538

840

4850

9810

2160

24440

JCDG1 ワンダーアキュート 武豊

16

6

1504

 09-10-10

35.9

522

(15.7)

4850

9810

2160

24440

JCDG1 ホッコータルマエ 幸英明

16

1

1505

 02-02-02

36.6

506

(1.9)

   

2160

24440

JCG1 ジェンティルドンナ ムーア

17

1

2261

 03-03-04

33.9

470

210

2500

3330

63800

224580

JCG1 デニムアンドルビー 浜中俊

17

7

2261

 14-13-13

33.2

434

(29.8)

2500

3330

63800

224580

JCG1 トーセンジョーダン ビュイッ

17

11

2261

 02-02-02

34.1

480

(100.3)

   

63800

224580

マイルチG1 トーセンラー 武豊

18

2

1324

   15-14

33.3

460

470

1930

3250

2090

12450

マイルチG1 ダイワマッジョーレ 蛯名正義

18

3

1326

   03-04

34.1

440

(7.5)

1930

3250

2090

12450

マイルチG1 ダノンシャーク 福永祐一

18

1

1327

   08-06

34.1

444

(3.8)

   

2090

12450

エリザベG1 メイショウマンボ 武幸四郎

18

2

2166

 07-08-07

34.1

488

390

2780

4480

14440

64840

エリザベG1 ラキシス 川田将雅

18

6

2168

 03-03-02

34.6

456

(16.7)

2780

4480

14440

64840

エリザベG1 アロマティコ 三浦皇成

18

5

2168

 17-11-09

34.1

466

(15.8)

   

14440

64840

天皇賞秋G1 ジャスタウェイ 福永祐一

17

5

1575

 11-10-09

34.6

496

1550

1190

4510

1400

14310

天皇賞秋G1 ジェンティルドンナ 岩田康誠

17

1

1582

 02-02-02

35.8

470

(2.0)

1190

4510

1400

14310

天皇賞秋G1 エイシンフラッシュ M.デム

17

3

1585

 08-09-10

35.5

488

(4.7)

   

1400

14310

菊花賞G1 エピファネイア 福永祐一

18

1

3052

 03-02-02

35.9

486

160

950

1170

3910

11750

菊花賞G1 サトノノブレス 岩田康誠

18

5

3060

 07-06-04

36.2

494

(19.5)

950

1170

3910

11750

菊花賞G1 $バンデ 松田大作

18

3

3060

 01-01-01

36.9

490

(11.5)

   

3910

11750

秋華賞G1 メイショウマンボ 武幸四郎

18

3

1586

 11-08-08

34.2

488

520

950

2250

50030

233560

秋華賞G1 スマートレイアー 武豊

18

2

1588

 17-16-14

34.0

466

(3.5)

950

2250

50030

233560

秋華賞G1 リラコサージュ 池添謙一

18

15

1588

 10-11-11

34.1

414

(131.6)

   

50030

233560

スプリンG1 ロードカナロア 岩田康誠

16

1

1072

   07-05

33.8

494

130

400

530

13070

28020

スプリンG1 ハクサンムーン 酒井学

16

2

1073

   01-01

34.4

480

(6.8)

400

530

13070

28020

スプリンG1 マヤノリュウジン 池添謙一

16

 − 

15

1073

   05-05

34.0

528

(159.8)

   

13070

28020

集計期間:2013. 9.29 2013.12.15 :配当中色つきは的中馬券

有馬記念:1着オルフェーヴル(1番人気)、2着ウインバリアシオン(4番人気)、3着ゴールドシップ(2番人気) ◎△○で三連単
¥5240的中!


☆:。。。。。。。

上:。。。。。。。

☆:いや、なんか、この。

上:わはははははは。なんだ、結構いけてるじゃんこれ。

☆:いけてるって、お前、11戦して4回しか当たっとらんじゃないか。。

上:なにをおっしゃる、上の一覧表には書いてないけど、地方G1(南部杯・JBCクラシック・JBCスプリント・レディスクラシック)はスプリン ト以外全部当ててるし、それを入れたら15戦7勝だあ!15戦もしてを打った馬が抜けたのはたった3回、7回の的中のうち二回が高額万馬券、こ れで一体何が不満なのかね。

☆:いや、万馬券と言っても朝日杯は現人神小幡先生のアシストがあって初めてゲットできたわけで。。。

上:だからさあ、アジアエクスプレスは小幡先生の一押しが無くても買ってたの。◎→注で流す三連複って、ちゃんと書いてるのに、みんな見てないん だよね、打った馬が三着になっただけで外れ認定されるわ、当たり認定してもらっても小幡先生の威光にすがったって言われるわ、あたしゃ、悲し い。はっきり言って、いじけモードですがな。

☆:「いじけ」って言いながら、その実、増長しているであろう、おぬし。

上:してない、してない。するはずもない。

☆:いや、してる。絶対してる!

上:してないよう。こんなの実力なわけないじゃん。ついてるだけ。しかし、不思議なもんですなあ、当たんない時は何やってもかすりもしないのに、 当たるときは何やっても上手くいくんだもん。恋愛において「モテ期」があるように、ギャンブルにも「アテ期」ってのがあるのかねえ。わはははは、 笑いが止まらん!

☆:。。。何か、こう、凄くムカツク。。。。

上:いやあ、この調子だとまだまだいけそうな予感も。これから、G1以外の予想も溜池通信に投稿しようかな。やりますよう、私は。

☆:ええい、黙りおろう!上海屋馬券衛門!これまで外れ馬券の山を積み重ねてきた罪業を忘れ、にわか景気に増長するその方の所業、不届き千万! よって、江戸所払いの上、春先まで馬券予想の厳禁を申し渡すものなり!これにて、一件落着、引っ立てえええええい!


♪お江戸の空に春を呼ぶぅ ちょっとバブルな上海桜ぁあああ (チャンカチャンカ)



2013
1223() 5回阪神9日目 18頭 [15:45発走]
【11R】 8回阪神カップ
3歳以上・オープン・G2(定量)(国際)(特指) 1400m・内 (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

ラトルスネーク 5 *バルザロ

57

7.9

()須貝尚介

1

2

 

ニンジャ 4 *ルメール

57

30.8

()宮徹

2

3

ダイワマッジョーレ 4 蛯名正義

57

3.4

()矢作芳人

2

4

 

タマモナイスプレイ 8 *藤岡康太

57

234.5

()南井克巳

3

5

テイエムオオタカ 5 大野拓弥

57

39.8

()石栗龍彦

3

6

サンカルロ 7 吉田豊

57

8.5

()大久保洋

4

7

 

クラレント 4 川田将雅

57

12.2

()橋口弘次

4

8

サダムパテック 5 和田竜二

57

11.9

()西園正都

5

9

 

エピセアローム 4 *武豊

55

16.6

()石坂正

5

10

リアルインパクト 5 *ムーア

57

16.5

()堀宣行

6

11

 

ラインブラッド 7 松田大作

57

206.5

()領家政蔵

6

12

 

ザッハトルテ 6 松山弘平

55

180.9

()牧田和弥

B7

13

 

キングストリート 7 小牧太

57

186.3

()西園正都

7

14

ガルボ 6 *岩田康誠

57

23.4

()清水英克

7

15

 

スギノエンデバー 5 *幸英明

57

63.3

()浅見秀一

8

16

コパノリチャード 3 浜中俊

56

6.4

()宮徹

8

17

 

プリンセスメモリー 6 後藤浩輝

55

51.1

()高橋義博

8

18

マジンプロスパー 6 福永祐一

57

8.2

()中尾秀正


いやあ、有馬記念では凄いものを見せてもらいました。オルフェが勝つのは当然と言えば当然ですが、あそこまでの圧勝ぶりを見せつけられるとは。凄 まじいパワーで直線を駆け抜けるあの姿は、「強い」を超えて「神々しい」と言う以外言葉が見つかりません。「切れ」と「素軽さ」が身上の快速馬 ディープインパクトは日本の競馬場でこそフィットしますが、ヨーロッパの荒れた力のいるコースはオルフェこそがふさわしい。凱旋門取らせてやりたかったなあ。上から目線のヨーロッパの連中に、このレースを見せてやりたいなあ。「日本の馬産が初めて世界のサイアーラインに名前を刻むことの出 来る馬を輩出したのに、それを客寄せパンダみたいに扱うのは言語道断」と言う小幡先生のお怒りもごもっともですが、それで、あんな凄いパフォーマ ンスを見せてもらえたんですから、私としては感謝の気持ちで一杯です。ありがとう、オルフェーヴル。

さて、このコーナーも12月以降続いた連勝がとぎれることなく、なんとか有終の美を飾ることが出来たわけで、池添君なみに、ほっとしています。碌でなしのゴールドシップをきちんと走らせたムーア騎手にも感謝ですな。しかし、こういう終わり方をするのなら、蛇足で阪神カップを予想するなんて言わなきゃ良かったと内心後悔もしているのですが、まぁ、これはこれで癖のあるメンバーが多数出場のギャンブルとしては大変面白いレースだし、何より去年高配当となって有馬の損失を倍返しできた縁起の良いレースでもありますので、張り切って行きましょう。

多士済々のメンバーが集合したこのレース、切り口は馬券を買う人の数だけあるのですが、下記のポイントにこだわってみたいです。

@差し、追い込み重視
 阪神コースは相当荒れてきてまして、本日は大波乱レースが続出。波乱の立役者は大抵が追い込み馬であります。
A
坂のあるコースの実績重視
 京都等直線平坦コースの実績で人気している馬はお客さん。マイルCS二着の実績から一番人気になっているダイワマッジョーレなんて危ない、危 ない。
B
騎手で選ぶなら外国人重視
 日曜は外国人が中山に大集合したんでそちらを見てみると、三着以内に入った36頭のうちなんと外国人騎乗が12頭と恐ろしい結果が明らかに。
 オルフェの登場で日本馬も捨てたもんじゃないと言うことになったとは言え、人の方はまだまだ発展途上のようで。。。。

この基準で選ぶと上記の印になります。

サンカルロは去年・一昨年のこのレースの覇者。去年お世話になった柳の下のドジョウというわけではありませんが、とにかくこの季節の阪神 1400mは走ります。7歳という高齢で短距離はどうなのよ、と言う疑問もありますが、勝つまでは無理にしても連がらみは、未だ有力と考えます。
マジンプロスパーはヴィルシーナ同様大魔神佐々木さんの持ち馬。ヴィルシーナをくさしといてなんですが、阪神コースの実績と、差し先行ともに OKと言う脚質の自在性が買い。
には逃げ馬を。コパノリチャードのスピードはこの距離で最も生きてくるのでは。
ヒモ筆頭にはこれも阪神巧者のラトルスネーク。追い込み一手の彼が最内を引いたことは実はあまり良くないのですが、外国人騎手が何とかしてくれ るという期待込みです。
そして注目馬は調教のやたら良い人気薄テイエムオオタカ。今日の阪神はこういうタイプがやたら穴を開けてました。

馬券は◎→○▲その他の三連複22点。最低でも55倍つくので今年最後の勝負としては良い買い方ではないかと。

それでは、皆様、来年の春先またお会いしましょう。良いクリスマスを、そして良い新年を。



上海馬券王



○今日の結果

<阪神カップ> @リアルインパクト Aガルボ Bクラレント




○かんべえのつぶやき

――これは結構つきましたねえ、リアルインパクトはムーア騎手騎乗ですか。実際に昨日だって、ムーア騎手でなかったらゴールドシップは覚醒してなかったかもしれませんからね。馬券王先生の確変モードは、さすがに今日は炸裂しなかったようです。

――今日はエイシンフラッシュの引退式がありました。静かな引退でしたが、それを考えると最終戦を劇的な勝利で飾った昨日のオルフェーヴルがますます光り輝やいて思われます。そういえば2011年の有馬は、@オルフェ―ヴル、Aエイシンフラッシュだったなあ。取らせてもらったよ、ありがとう。

――さて、馬券王先生、1年間お疲れ様でした。来年もよろしくお願い申し上げます。ところで年明けの日曜に中山金杯は、久しぶりに一緒にどう?いつもの焼肉屋を予約しておきますけど。





12月22日(日)有馬記念


えー、二週続けて特大万馬券配当と言うことで、否が応でも盛り上がる今日この頃ではあるのですが、本年最後の大一番である明日の有馬記念の出馬表 を見て少々黄昏れている訳なのであります。

ジャパンカップを連覇したジェンティルドンナがいません。
今年のダービー馬キズナがいません。
今年の菊花賞馬エピファネイアがいません。
今年の春・秋天皇賞馬のフェノーメノもジャスタウエイもいません。
今年のエリザベスの勝ち馬にして3歳二冠馬メイショウマンボもいません。
ついでに言うとマイルチャンピオン・トーセンラーもJC二着のデニムアンドルビーも皐月賞馬ロゴタイプもいないのです。
ああ、そして、そして出ると思っていたG1の上位常連エイシンフラッシュまでが間際になって故障発生、即引退という涙無しには見られない荒涼とし た風景が広がる出馬表。

要約するとですな、今年の中長距離のG1を勝った馬と言うのがゴールドシップ以外誰も出ていないのが今年の有馬記念なわけだ。こんなもののどこが グランプリなのでありましょうか。ああ、しょぼい、しょぼすぎる!見よ、小幡先生なんかすっかりへそを曲げて予想&馬券購入拒否宣言なんか出して いるではないか。先生、興行以外意味のないレースとして有馬記念を激しく断罪しているわけですが、実は単にこのメンバー構成に嫌気がさしただけな のではないかと考えるのはゲスの勘ぐりでしょうか。いや、でも、こんなメンバーで愛してやまないオルフェーヴルが出ても、勝って当たり前、負けた ら晩節汚れまくりな訳で、出すメリットとリスクを比較すれば、割に合わないのは否めないわけですし。

小幡先生だけじゃなく、有馬記念の存在意義に肯定的な私もこの状況を前に盛り上がらないことこの上ありません。上記回避馬の半分でも出てくれれば 予想にも身が入るんですが。。。

と言うわけで、従来であれば今年最後の総括としてそれなりの趣向を考える有馬記念でありますが、本日の予想はシンプルにまとめさせていただき、明後日の阪神カップを特別編として設定、本年の締めくくりとさせていただきます。


2013
1222() 5回中山8日目 16頭 [15:25発走]
【10R】 58回有馬記念
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 2500m (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

ダノンバラード 5 川田将雅

57

39.9

()池江泰寿

1

2

ヴェルデグリーン 5 田辺裕信

57

28.4

()相沢郁

2

3

カレンミロティック 5 *戸崎圭太

57

22.9

()平田修

2

4

ウインバリアシオン 5 *岩田康誠

57

15.5

()松永昌博

3

5

 

デスペラード 5 横山典弘

57

31.8

()安達昭夫

3

6

オルフェーヴル 5 *池添謙一

57

1.8

()池江泰寿

4

7

 

タマモベストプレイ 3 和田竜二

55

74.7

()南井克巳

4

8

 

ラブリーデイ 3 蛯名正義

55

59.2

()池江泰寿

5

9

 

ルルーシュ 5 福永祐一

57

38.5

()藤沢和雄

5

10

アドマイヤラクティ 5 ウィリア

57

14.1

()梅田智之

6

11

 

ラブイズブーシェ 4 *武豊

57

45.9

()村山明

6

12

 

テイエムイナズマ 3 *M.デム

55

94.4

()福島信晴

7

13

 

トゥザグローリー 6 *ルメール

57

55.1

()池江泰寿

B7

14

ゴールドシップ 4 *ムーア

57

4.3

()須貝尚介

8

15

 

ナカヤマナイト 5 柴田善臣

57

33.3

()二ノ宮敬

8

16

 

トーセンジョーダン 7 *内田博幸

57

21.3

()池江泰寿


本命はオルフェーヴル。この馬の偉大さを今更繰り返す必要はないでしょう。調子がいまいちという下馬評ですが、格から言って彼にはここを勝つ義務があると考えます。それくらい、競走馬としてのボリュームが違うのです。

対抗はゴールドシップ。秋以降、京都大賞典、JCと信じがたい無様な姿をさらけ出しましたが、それでもオルフェに勝つ権利があるのは彼だけです。 あれだけひどい負け方をしたのに現在単勝4倍の二番人気というのは危険な人気馬認定が相当なんですが、ポイントは本人に走る気があるか否かにつき ます。JCの時はパドックで気味が悪いくらい落ち着いていたのですが、あれは今にして思えば最初から走る気が全くなかったわけですな。ああ、何と いう罰当たり!何という穀潰し!よって今回パドックでそれなりに気合いを出してくれているという前提付ではありますが、得意の中山と言うこと、調教に大きな上積みが認められること、騎手が先週アジアエクスプレスを勝たせたムーアに乗り変わることと買い材料もそれなりにあるので、もう一度信 じる価値はあるでしょう。

単穴は夏以降急上昇で条件馬から一気に重賞馬に上り詰めたカレンミロティック。前走金鯱賞の内容が圧巻で、これは相当強いです。今回中山もG1も 初めてであること、距離実績に乏しいことと死角もそれなりにあるのですが、それでも坂のあるコースに実績のある先行馬が内枠引いて、しかも切れる脚も持っているとなると、これは大変魅力的。

この他では同じ世代にオルフェがいたせいで随分割を食ったウインバリアシオンが好調教で復活の気配。距離・中山適性豊かなアドマイヤラクティは騎手ウイリアムズと言うことで要注意。お、今気がついたけどミロティックもバリアシオンもラクティもハーツクライ産駒じゃないか。これは「ステゴ 丼」対「心の叫び三兄弟」の構図としてとらえるとそれなりに面白いですな。

更に他では、やはり中山巧者が内枠引いたと言うことでヴェルデグリーンとダノンバラード。特にダノンバラードは切れる脚がないというディープ産駒 にあるまじき先行脚質なんですが、それがかえってこのコースに向いている感じだし、内に刺さる癖のある馬が最内引いてスムーズな競馬が可能になる となれば、これは大注目です。最近私の注目馬って結構連に絡むし、期待しましょう。

馬券は◎○→◎○←→その他の三連単20点。

もしくはパドックでゴールドシップが罰当たり状態にあるときは、◎→▲←→その他の三連単10点。

恐ろしいことに、これ殆どが万馬券でガミなど皆無なのであります。単勝人気ほどにはステゴ丼は信用されてないんですな。(号泣)


上海馬券王



○今日の結果

<有馬記念> @オルフェーヴル Aウインバリアシオン Bゴールドシップ




○かんべえのつぶやき

――素晴らしいレースを見ました。名馬、オルフェーヴルのラストを飾るにふさわしい勝ちっぷりでした。4コーナーを回ったところで、祈りは感動になり、感動は途中から哄笑に代わりました。
「強えええええ〜」。2位に8馬身差。見よ、これがオルフェ―ヴルぞ。天下の名馬というものぞ。

――来年の干支は「午」ですが、馬に関することわざに
「名馬に癖あり」という言葉があるようです。これぞオルフェーヴルのためにあるようなことわざであります。レース終了後、午後5時から中山競馬場では引退式が行われたのですが、オルフェーヴルは終始落ち着きがなく、記念写真を撮るのも一苦労でありました。ディープインパクトが優等生なら、ステイゴールド産駒はやんちゃ坊主揃い。ワシは今後も後者を買い続けることでありましょう。

――池添騎手のインタビューも良かったね。彼はこの馬のお蔭でどれだけ成長したことでしょう。おめでとう、池添騎手。そしてさようなら、オルフェーヴル。





12月15日(日)朝日FS


わはははは。何か、急に確変状態が訪れ、現在鬱を脱するどころか、一挙に躁モードに移行してしまったのであります。

先週のジュベナイルは、近年まれに見る会心の一撃だったんですが、実はそれ以外にも万馬券を3つ取るという入れ食い状態で、朝日チャレンジカップ以降超常現象が止まらないのであります。予想のスタンスを変えたわけではないというのに本当にどうしちゃったんでしょう。馬の勝ち負けを的確に予 想していると言うよりは、馬の方が自分の予想に合わせて走ってくれている感じで、要は単につきまくっていると言うことなんでしょうな。いくら躁状態でもこれを自分の実力と勘違いするには長く競馬をやり過ぎているわけで、結構こういうところだけは冷静なのであります、私。

本日土曜も、愛知杯で12番人気フーラブライドの単複を購入したら、なんとこれが一着入線。返す刀で阪神メインの三連複を買えばこれが400倍の配当にヒットとまだまだツキは残っている様子。この状態がせめて有馬まで持ってくれればよいのですが。。。。


2013年1215() 5回中山6日目 16頭 [15:25発走]
【11R】 65回朝日杯フューチュリティS
2歳・オープン・G1(馬齢)(牡・牝)(国際)(指定) 1600m (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

ベルカント 2 武豊

54

4.6

()角田晃一

1

2

 

テイエムキュウコー 2 *三浦皇成

55

136.9

()五十嵐忠

2

3

アトム 2 川田将雅

55

3.1

()池江泰寿

2

4

 

マイネルディアベル 2 *M.デム

55

29.8

()大和田成

3

5

サトノロブロイ 2 松田大作

55

45.6

()南井克巳

3

6

$アジアエクスプレス 2 ムーア

55

8.0

()手塚貴久

4

7

 

エルカミーノレアル 2 川須栄彦

55

77.8

()小崎憲

4

8

 

ニシノデンジャラス 2 *田辺裕信

55

127.3

()領家政蔵

5

9

 

ツィンクルソード 2 *福永祐一

55

21.7

()松永昌博

5

10

グリサージュ 2 江田照男

54

64.2

()菊川正達

6

11

ショウナンアチーヴ 2 後藤浩輝

55

15.7

()国枝栄

6

12

 

アポロスターズ 2 勝浦正樹

55

111.0

()堀井雅広

7

13

プレイアンドリアル 2 柴田大知

55

4.4

[]河津裕昭

7

14

ウインフルブルーム 2 和田竜二

55

10.8

()宮本博

8

15

 

ハイアーレート 2 吉田豊

55

142.0

()大久保洋

8

16

ショウナンワダチ 2 北村宏司

55

19.6

()大竹正博


先週と打って変わり低調なメンバーによる一戦。16頭も出ながら重賞勝ち実績があるのは、なんと牝馬のベルカントのみ。めぼしい重賞の殆どを牝馬にかっさらわれた結果のこの体たらくなわけで、要は今年デビューの男馬と言うのは不甲斐ないの一言なのであります。これでこのレース、ベルカントがあっさり勝ったら、今年の最優秀二歳牡馬というのはどうやって選べばよいのでしょう。これはこれで大変面白く興味深い事態なのではありますが。

先週予想で設定した原則は今回も有効と考えます。具体的には、

@1200m以下のレースで実績を積み上げてきた馬は切り。
A
直線坂のあるコースでの実績重視。
B
秋以降の実績重視。
C
末の鋭い馬を重視。

ただ、中山開催の今回、以下の条件を追加する必要がありますな。

D
外枠の馬は割引。

かんべえ先生のホームグラウンドをけなすようで申し訳ないけど、中山の特にマイルははっきり言って欠陥コースで、スタートしてすぐ大きなコーナー があるため、外枠の馬は終始外を回らされることが確定。経験の浅い二歳馬にとってこれは過酷と言うことで来年からこの競争が阪神開催となるのは、 しごく真っ当で大英断だと思います。え、そこまで言いながら、重い印が外に偏っているのは何故かって?そりゃ、あなた、低調なメンバー中、わずかでも心躍る存在が、外に偏っちゃったんだから、しょうがないじゃないですか。

順番に見ていきましょう。

まず一番人気のアトム。前走のデイリー杯二歳Sは惜しい二着で、まぁニアリー重賞馬認定しても良いとは思うし、内枠を引いたことと合わせこの人気 もしょうがなく、セオリー的にはここから入るべきとも思うんですが、問題は負けた相手が先週ジュベナイルで7着大敗したホウライアキコと言うこと で、これを軸とすることには、心情的かつ信条的に許せない部分あり評価は

次二番人気プレイアンドリアル。これも前走の東スポ杯が惜しい二着でニアリー重賞馬認定してよい一頭。マイネル岡田さんの悪い癖というかコスモバ ルクみたいに地方厩舎から出走ということで前回は皆半信半疑だったのが、一挙に「出来る子」ということが知れ渡って今回この人気というのも目出た いです。私も好きなタイプではあるんですが、問題は外枠引いたことと、それ以上に大跳びな走法が中山不向きな印象で、評価はとします。いずれに せよ「祈りと現実」の間にギャップはあるのか興味深いところ。

次、三番人気が唯一の重賞ウイナー、ベルカント。どうなんでしょねえ、これ。いや、1600mの経験が無く、しかも平坦コースでの実績しかないくせに三番人気に推されている存在って最初は力一杯ぶった切るつもりだったんですよ。でもねえ、最内引いちゃったしなあ。あまり評価を下げすぎるの も危険と言うことでヒモには残します。残念。

で、これら上位人気を差し置いて本命視するのが5番人気のウインフルブルーム。1600m〜1800mのしかも坂のあるコースで実績を積み重ね、 しかも圧勝した前走千両賞の内容は大物感十分だと言うのに、人気がないのは喜ぶべきことなのか。恐らく先行脚質で外枠というのが嫌われたのではな いかと思うし、事実、外枠というのは全然歓迎できる話ではないのですが、この馬の場合、野路菊Sで33.8秒という切れる脚も使った実績があるので、結構対応力もあるんじゃないかと思います。先週のレッドリヴェール程じゃありませんが、やたらこちらの心に訴えかけてくる存在は素直に軸認定 した方がよいでしょう。

この他では、

短距離中心とはいえ中山実績のあるショウナンアチーブ、大外とは言え切れ味鋭いショウナンワダチ、混戦となったときにしぶとそうなサトノロブロ イ。そしてメンバー中唯一の中山1600m経験者グリサージュ。グリサージュの勝ちタイムは1分37秒2とやたら凡時計なんですが、それを言えば アトムだって新馬のタイムが1分37秒5なわけで、それがデイリー杯で大幅に時間を詰めてきたことを考えると一変あっても不思議ではないと考えま す。少なくとも同じ牝馬のベルカントよりは魅力的だね、私には。

最後、注目馬として小幡先生一押しのアジアエクスプレス。ダートとは言え圧勝してきたこれまでの内容が圧巻で、大物感と言うことではメンバー中随一。上述の通り、ウインフルブルームを除けば魅力的な馬がいないのでこれにこだわる先生の気持ちもよく分かります。でもねえ、芝でどうなんですかね。あの筋肉質の体系は、プロレスラーのハルク・ホーガンを思い出させ確かに「アメリカン」そのものなんですが、先生、アメリカンと言うことはつまるところダート馬と言うことじゃないですか。思い起こせば5年前、ダービーでろくな馬がいないからダート馬のサクセスブロッケンを本命にした ら、これが18着しんがり負けになったと言う悲しいトラウマを持つ私としては、ここは注目馬という扱いにとどめたいです。

馬券は◎→○▲全印の三連複18点。ウインフルブルームが内枠だったり開催が阪神だったら迷わず三連単なのですが、それくらい中山外枠の呪い というのは強烈なんで、しょうがありません。



上海馬券王




○今日の結果

<朝日FS> @アジアエクスプレス Aショウナンアチーヴ Bウィンフルブルーム




○かんべえのつぶやき

――今日のレースは
オバゼキ先生の勝利でありました。あっぱれ、アジアエクスプレスの横綱相撲でした。その一方で、上海馬券王先生ご推奨のウィンフルブルームも3位に入っておりまして、三連複はしっかりゲットであります。つまり、お二方ともに勝利という麗しい結果になりました。

――ちなみに不肖かんべえは、昨日、出張準備のために土曜出勤した際に、飯野ビルのお隣にあるWINSで、ショウナンアチーヴの複勝を買っていたんですねえ。しっかり2位に来ているじゃありませんか。ふっふっふ。これで三方一両得、みたいな世界であります。

――かくして三者三様に好調を抱えたままで、いよいよ来週は1年の総決算、有馬記念に雪崩れ込むのでありました。待て、しかして希望せよ。今年最後の勝利をつかむのは誰ぞ。





12月8日(日)阪神JF


えー、分かる人にしか分からない将棋ネタで恐縮なんですが、先週、将棋界で羽生三冠と実力を二分する渡辺明先生が竜王位を失冠するという事件がありました。

「勝負事のタイトル移動くらいで事件とはおおげさな」などと言う無かれ。なにせ、渡辺先生はこのタイトルを9年間保持し続けてきたわけであり、竜王と言えば渡辺、渡辺と言えば竜王なのであり、これを「前竜王」と呼ばなくてはならない事態は違和感有りまくり、これ事件以外の何者でもないのであります。

え、「タイトル保持」という意味では羽生さんの王座19連覇という偉業があるではないか、ですって?いや、確かにあれも気が遠くなる偉業なんですが、何せ優勝賞金500万の王座戦と4000万の竜王戦ではタイトルとしての重みが全然違う。渡辺先生を竜王の概念と切り離すことに違和感があるのと同様に、羽生という天才棋士を王座という称号にのみ縛り付けることにも激しく違和感を覚える、その程度のタイトルなのです王座位というのは。主催の日経新聞には悪いけど。

で、その渡辺先生が最近「勝負心」と言うタイトルの本を出版したのですが、これが異常に面白い。面白すぎる。似たような本は羽生先生も沢山出してるんですが、それより遙かに面白い。と言うか羽生さんの本は養老先生の「バカの 壁」みたいな所があって、非常に深い含蓄があると思われる事項をあまりにもあっさりと語りすぎます。読んでる方として「ちょっと待ってよ、それどういうことなの?」って突っ込みたいのに、そういうのを無視して話がどんどん進んじゃうフ ラストレーションは半端ないのです。「語りおろし」と言うスタイルのせいだと思うのですが、こういう一見、読む人を分かった気にさせながらその実難解というのは、結構たちが悪いと思うよ、私は。

その点渡辺先生の「勝負心」は、本当にわかりやすい。将棋のこと、勝負のこと、同業者のこと、趣味の競馬のことを実に率直に、誤解の余地のないくらい明瞭に語り尽くし、そこから渡辺明と言う特異なキャラクターが立ち上がって姿を 現してゆく様は感動的とすら言えるのではないでしょうか。こん な面白い本を出した直後に竜王位失冠なんて、間が悪すぎですが、ま、それはそれで味わい深いのかも。以下、感想メモ。

@とにかく自分に厳しい生まれついてのプロフェッショナル。かんべえ先生が好んで使う「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」をプロ棋士になった中学生の頃から実践している人なわけですな。当然「ゲンを担ぐ」なんてこともしません。そんな行為は気休めでしかない、大事なのは実力であると敢然と言い放ちます。ううううう、タイガースのチャンスの度に妖しげなヨガのポーズで念を送る北杜夫とか、競馬の度にカツ丼食ってた私なんか立つ瀬が無いじ ゃないですか。

A自分に厳しい分、他人にも厳しい。森内、佐藤、郷田、丸山という年長のトップ棋士に対する論評は、さすがに礼を失しないよう気を配っているけ ど、それでもよく読めば全然ほめてない。

Bその一方、羽生に対するあからさまで混じりっけなしのリスペクトが、これでもか、これでもかと語られ、これが本書で一番驚いた部分。渡辺明って 羽生とタメの実績を残している唯一の棋士で、しかも賞金の高い大一番では相当羽生を食っていることから棋界ナンバーワン認定してもおかしくない存在。よって「羽生なんかたいしたことねえ」なんて思ってるんじゃないかと考えていたし、事実これまでも、羽生に対して肯定的な発言を耳にしたこと も全くなかったのに、急にどうしたんだ渡辺明。うがった見方をすれば、こういう隠していた心情を率直に言う姿勢の変化が竜王位失冠と関係あるのかもしれません。

C余談ですが、自分にも他人にも厳しい渡辺明にここまで言わせる羽生というのも凄い存在です。思えば悲劇の天才故村山聖八段も羽生さんだけはアイ ドルみたいに崇めていたらしいし、将棋界のはぐれメタル行方八段も「将棋界にはろくな奴がいないけど、羽生さんだけは別」みたいなことをインタ ビューで言ってたし、とんがったキャラからここまで崇められる存在は、これ神と言っていいのかも。

Dこういう謹厳実直な渡辺先生が競馬のことになると実に楽しそうに語るのが、同じ競馬ファンとして実に愉快。海外で行われた対局の合間に抜け出してロンシャンで競馬したエピソードとか、タイトル戦で旅館に宿泊した際、有馬記念をTV観戦しようと思ったら女将が挨拶に来てスイッチが入れられず往生した話とか面白すぎ。因みに渡辺先生の馬券は将棋同様、徹底的に理詰めな読みにこだわり、「何故その馬を選択したかを論理的に説明できる馬券しか買わない」のだとか。うーん、競馬は理屈8、勘2ってのが競馬歴25年の私の結論なんですが、修行が足りないのかねえあたし。

Eで、一番笑ったのは佐藤康光九段との競馬を巡るエピソードですな。タイトル戦開催場所に向かうバスの中で対局者の佐藤九段と同乗した渡辺先生、場の緊張感に耐えかねて同行していた記者と競馬談義で気を紛らわしていたら、これが「神聖なタイトル戦の前日に競馬の話をするなんて信じられな い!」と佐藤九段の逆鱗に触れたのだとか。で渡辺先生の反論が傑作。

「競馬以外の、例えば野球やサッカーの話なら問題にはならないのだろうか。確かに競馬にはギャンブルゆえのマイナスのイメージがあるのかもしれない。しかし、私は単なるギャンブルとして競馬が好きなわけではない。もちろん、馬券を購入してドキドキしながらレースを見るのは楽しいが、馬や騎手の物語を含めて、競馬そのものを愛してやまないのである。」

わはははは、いいぞ、渡辺明!上記くアウトするとろですとカミングれが競馬好きAの論評中、佐藤康光の評がとびきり辛いのはこういう過去を根に持ってのことだったのか!いやあ、私なんかも会社じゃ一定の地位があって、そでもないことになる経験を腐るほどしておるわけで、こういう論評を見ると実に溜飲が下がります。

辛くて厳しい棋風を絵に描いたような容貌で、アイドル羽生の仇役、ヒールキャラ認定を受けることの多い渡辺竜王(すいません「前竜王」と言うのは違和感があるので敢えてこう言わせていただきます)ですが、最近は福永騎手との対 談がTV放送される等メディア露出も増えてきて、それにつれ実は将棋を離れるとよく笑う好青年であることが認知されてきました。そこにこの「勝負心」ですから、これは参った。私も渡辺さんが大好きになっちゃっ た訳なのです。竜王位 を失ったことは残念ですが、ポスト羽生一番手としての活躍を祈念する次第です。




2013
12 8() 5回阪神4日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 65回阪神ジュベナイルフィリーズ
2歳・オープン・G1(馬齢)()(国際)(指定) 1600m・外 (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

レーヴデトワール 2 *福永祐一

54

10.6

()松田博資

1

2

 

トーセンシルエット 2 江田照男

54

135.7

()菅原泰夫

2

3

 

マイネグラティア 2 *幸英明

54

264.5

()鹿戸雄一

2

4

 

メイショウアサツユ 2 池添謙一

54

182.0

()池添兼雄

3

5

 

ニホンピロアンバー 2 *酒井学

54

192.3

()田所秀孝

3

6

フォーエバーモア 2 蛯名正義

54

27.7

()鹿戸雄一

4

7

マジックタイム 2 *後藤浩輝

54

17.0

()中川公成

4

8

レッドリヴェール 2 *戸崎圭太

54

12.2

()須貝尚介

5

9

 

エクスペリエンス 2 *四位洋文

54

294.2

()鹿戸雄一

5

10

ハープスター 2 川田将雅

54

2.1

()松田博資

6

11

 

ヤマニンアリエッタ 2 高倉稜

54

336.8

()山内研二

6

12

 

クリスマス 2 *M.デム

54

22.1

()斎藤誠

7

13

マーブルカテドラル 2 田辺裕信

54

13.5

()上原博之

7

14

 

スイートガーデン 2 *太宰啓介

54

355.4

()岩戸孝樹

7

15

 

グランシェリー 2 浜中俊

54

45.8

()庄野靖志

8

16

 

モズハツコイ 2 バルザロ

54

70.5

()牧田和弥

8

17

 

ダイヤモンドハイ 2 武幸四郎

54

116.2

()本田優

8

18

ホウライアキコ 2 和田竜二

54

3.3

()南井克巳


わはははははは、鬱を脱したのであります。本日の朝日チャレンジカップ、現人神小幡先生の教えに背を向けアルキメデスから6頭に流した三連単が見事12万馬券にヒットしたのであります。百円しか買ってないけど、う、うれぴい!と言うわけで、私はこれまでの弱気モードもどこへやら、完全なブルモードに移行したのだ。もう怖いものなど何もない。さあ、束になってかかってきなさい!

二歳女王決定戦である本戦、重賞ウイナーが5頭も参戦する近年例を見ない見所満点の好レースとなっておりますが、例年使っている法則を当てはめると結構絞れます。

@1200m以下のレースで実績を積み上げてきた馬は切り。
A
直線坂のあるコースでの実績重視。
B
秋以降の実績重視。
C
末の鋭い馬を重視。

まずは、圧倒的一番人気のハープスターをどうとらえるかがポイント。この馬、父ディープインパクト、母母ベガという血統と走覇タイム1分34秒 5、上がり3F32.5秒で圧勝した新潟二歳Sの実績が強烈で、超大物との下馬評なのですが、どうなんでしょう。このパターンどこかで見たことがあるなと思ったら、4年前のこのレース(アパパネの勝った年)の一番人気シンメイフジがまさにこう言う感じ。シンメイフジも同じく新潟二歳を1分 34秒4、上がり3F32.9秒で勝ちこのレースに直行した訳ですが、結果は5着。新潟コースというのは非常に時計の出るコースなんで、ここで好走しても過信は禁物、ましてやこれだけの人気なんで一定の割は必要なんじゃないかと。もっとも、シンメイフジと違ってハープスターは坂のある中京コースで行われた新馬戦も圧勝してるんで、仮に負けることがあっても連を外すこともないでしょう。よって評価は

次、二番人気のホウライアキコ、騎手が和田で、名前がアキコとは笑って許せる問題なのであろうか。レコード勝ち二回と二歳新馬路線で猛威をふるったヨハネスブルグ産駒の中でも飛びきりのスピードを持つ快足娘。親父を見る限り早熟な可能性高く、買うなら今でしょという感じなのですが、問題は大外と坂のあるコースでの実力が未知数であると言うこと。ハープスターの追撃をかわして圧勝する可能性もそれなりにありますが、直線へたれる可能性もそれなりにありということで評価が相当と考えます。

この二頭を尻目に本命扱いするのがステイゴールドの子レッドリヴェール。二戦二勝ですが負かした相手が弱く、タイムも強調できません。しかしそれでも前走の札幌二歳Sは凄いレースでした。1800mなのに2分近くを要し、上がり3Fも41.3秒と近年記憶にないほど悪化した超極悪馬場で出遅れながら勝ちきった勝負根性はこれ超大物の可能性があります。同じ阪神コースで行われた新馬戦も33秒台前半の上がりでまとめてますので、皆が半信半疑な今が買い時という気がします。問題は親父を彷彿とさせる小柄な彼女が中間馬体重の段階で札幌二歳の時から更に10kg減の416kgと いうこと、ここから更に減らすようだと見直しも必要かも。。。。

この他では京都でしか実績無いけどレーヴデトワールは血統が魅力。同じく新潟に良績かたよるも調教の良いマジックタイム、アルテミスSの内容が良 かったマーブルカテドラルは小幡先生もご推薦の上、なんと渡辺竜王が一口馬主(竜王、ハープスターには勝てないとえらく弱気ですが)。後注目馬と して一応上記@Cの条件をすべて満たす関東馬フォーエバーモアを。

多士済々のレースです。馬券は◎○二頭軸の三連単マルチ30点。最安値が10−18−8の37倍、最高値が6−8−10の777倍であることを考 えれば、悪くない買い方なのではないかと。



2013
12 8() 5回中山4日目 16頭 [15:20発走]
【11R】 6回カペラS
3歳以上・オープン・G3(別定)(国際)(指定) ダート1200m

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

ノーザンリバー 5 *柴田善臣

56

10.5

()浅見秀一

1

2

 

スリーボストン 6 秋山真一

56

10.0

()藤岡範士

2

3

トシキャンディ 7 *大庭和弥

54

59.4

()天間昭一

2

4

シルクフォーチュン 7 横山典弘

57

5.1

()藤沢則雄

3

5

マルカバッケン 6 *内田博幸

56

3.5

()中村均

B3

6

 

アドバンスウェイ 7 *木幡初広

56

142.1

()武藤善則

4

7

スノードラゴン 5 *大野拓弥

56

12.1

()高木登

4

8

 

トキノエクセレント 5 *三浦皇成

56

120.3

()矢野照正

5

9

ティアップワイルド 7 石橋脩

57

35.1

()西浦勝一

5

10

 

*エスケープマジック 5 *津村明秀

56

254.6

()佐々木晶

6

11

 

タイセイファントム 5 *武士沢友

56

203.9

()矢作芳人

6

12

 

トーホウチェイサー 6 *田中勝春

56

117.8

()柴田光陽

7

13

セイクリムズン 7 *北村宏司

57

8.6

()服部利之

B7

14

スイートジュエリー 4 *北村友一

54

3.9

()安田隆行

8

15

 

ケビンドゥ 4 *吉田豊

56

22.6

()伊藤大士

8

16

 

サマーウインド 8 *松岡正海

58

100.0

()庄野靖志



今日は気分がいいのでカペラSも予想しよう。

キンカメって非サンデー系種牡馬の中では良血認定で、サンデー系牝馬の相手として引っ張りだこの人気ナンバーワン。当然産駒の値段も高く馬主さん はどうしても芝で走らせたがる傾向あり、そこで落ちこぼれた連中に不承不承ダートを走らせてみたらいきなり大ブレークという事例が後を絶ちません。要は隠れたダート血統であり、来ると思わぬ配当が付くことが多いのです。先週JCDを勝ったベルシャザールも、もろそのパターンですな。

何が言いたいかというと、ダートはキンカメ。血統は軽視する私でもこれだけは逆らえないのです。地方G3を二着した程度のマルカバッケンが一番人 気というこのメンバーでは素直にキンカメ産駒スイートジュエリーから入るのが人として正しい道なのです。

相手はこのレースで過去良績のある古豪ティアップワイルドとセイクリムズンを二着候補に後は手広くということで、馬券は◎←→○▲←→その他の三 連単34点。

先週はキンカメのワンツーフィニッシュとなるはずが、間にワンダーアキュートなどと言う大馬鹿者が割って入ったせいで阿鼻叫喚の結末となってしま いました。阪神の仇は中山でと言うことで。



上海馬券王




○今日の結果

<阪神JF> @レッドリヴェール Aハープスター Bフォーエバーモア



<カペラS> @ノーザンリバー Aスノードラゴン Bシルクフォーチュン





○かんべえのつぶやき

――鬱を脱した馬券王先生、本命に指名したレッドリヴェールが、あっぱれ大人気のハープスターを制しました。お見事です。3連単、G―I―Eは42,130円。馬券王先生の「◎―○―注」馬券でありました。

――ステイゴールド産駒は、これまで強い牡馬をたくさん(オルフェ―ヴル、フェノーメノ、ゴールドシップなど)出してますが、牝馬ではこれが初めてかもしれませんね。来年の牝馬クラシックでは大いに応援したいところです。

――ところで、香港スプリントはロードカナロアが勝利したようです。さすがは世界のロードカナロア。やりますなあ。年度代表馬はこっちでしょうね。これもめでたい話であります。


――ともあれ、年末を控えて馬券王先生が突如として確変モード入り。カペラステークスの方は外れちゃいましたが、こうなると歳の瀬、有馬記念を控えて大いに期待がかかるところです。当てにしますよ〜!





11月30日(日) ジャパンカップダート


すいません。土曜だというのに、昼間から大宴会となり、現在前後不覚寸前まで酔っぱらっているのであります。

キーボードを打つ指先まで千鳥足状態なので、今回は簡単に。

2013年12 1() 5回阪神2日目 16頭 [15:40発走]
【11R】 14回ジャパンカップダート
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) ダート1800m

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

1

1

ローマンレジェンド 5 岩田康誠

57

6.8

B1

2

 

グレープブランデー 5 M.デム

57

41.9

2

3

 

メーデイア 5 浜中俊

55

55.6

2

4

エスポワールシチー 8 後藤浩輝

57

9.7

3

5

クリソライト 3 内田博幸

55

30.5

3

6

ホッコータルマエ 4 幸英明

57

2.0

4

7

 

ブライトライン 4 福永祐一

57

19.6

4

8

ワンダーアキュート 7 武豊

57

16.4

5

9

ナイスミーチュー 6 小牧太

57

64.2

5

10

 

$パンツオンファイア 5 *スティー

57

26.8

6

11

ソリタリーキング 6 *戸崎圭太

57

82.9

6

12

ベルシャザール 5 ルメール

57

8.7

7

13

 

グランドシチー 6 津村明秀

57

89.5

7

14

ニホンピロアワーズ 6 酒井学

57

12.0

8

15

 

インカンテーション 3 大野拓弥

55

29.8

8

16

 

$テスタマッタ 7 *ホワイト

57

165.3


今年で最後となるこのレース。まぁ、ダート右回りで国際G1と言うのも、最初から無理はあったのですが、それでも日本ダート路線のオールスター全員集合で、これはこれでハイレベルな一戦。メンバーいずれにもチャンスありなのですが、その中でも最近の安定度からホッコータルマエが一枚抜けた 存在と考えます。

問題は「一枚抜けた」程度でこの人気はどうなのよと言うことで、えらく値頃感に乏しいことは否めないのですが、それでも二着以上は相当堅そうな感 じ。ここは変に突っ張らずに、素直にこの馬から入ります。

馬券は、軸の馬単表裏16点。タルマエが二着にならなければ凄まじくつまらない馬券となりますが、酔っぱらっているし、まぁいいでしょう。個人的には、隠れたダート血統、キンカメ産駒のワンツーフィニッシュ激しくキボンヌであります。


上海馬券王





○今日の結果

<ジャパンカップダート> @ベルシャザール Aワンダーアキュート Bホッコータルマエ




○かんべえのつぶやき

――今日はオバゼキ先生から、
「味気ない予想」と言われてしまった馬券王先生。でも、狙いはともにホッコータルマエ。でも勝ったのは、馬券王先生推奨のキンカメ産駒のベルシャザールでした。これでホッコータルマエが2位であれば、馬単でバッチリとれたはずなのですが、2位に入ったのがワンダーアキュート。惜しまれます。幸騎手への批判が殺到していないか、ちょっと心配です。

――ということで、今年で最後のジャパンカップダートが終わりました。正直なところ、ダートのレースは地方との交流戦があるために、今一つよく分からないところがあって得意ではありません。今日もパスして正解でありました。

――でも、まだまだG1レースは続きます。年内は阪神JF、朝日杯、そして有馬記念。馬券王先生もご多用な日々が続くことでしょうが、ともに完全燃焼を目指してまいりましょうぞ。もちろん、オバゼキ先生も。





11月24日(日) ジャパンカップ

えー、将棋ファンの間で一大事件となったNHK杯での行方八段の大チョンボについては、既にかんべえ師匠と小幡先生が熱く語っているわけですが、 私もあれを見て大きく心を揺さぶられたのであります。何せ、確定したはずの高額配当を「買い忘れ」と言う信じられないミスでフイにし、強烈な自己 嫌悪で眠られぬ夜を過ごした翌朝あれを見たわけで、これはもう身につまされるなどというレベルではない。行方先生のあの姿を見て、心えぐられ、落涙する資格のあるのは日本広しと言えども私だけなのではないでしょうか。

行方さんという人は昔から独特の美意識で将棋に取り組む純文学者みたいなキャラクターだったのですが、文学青年の常として若い頃は酒と女とロック に耽溺した無頼かつ危ない人でもあったわけです。強くて魅力的な将棋を指すけど、不安定なところも多い彼は将棋界の「はぐれメタル」認定がふさわ しく、トッププロの仲間入りは難しいだろうなと私なんかは思っていたのですが、なんかいきなり覚醒し、今ではA級に名を連ねる押しも押されもせぬ トッププロ。ディープインパクト産駒みたいな優等生が圧倒的主流である現在の将棋界において、こういう「大成した無頼派」というのは本当に希少種で、そういうバックボーンを理解した後、あの「事件」を見ると、これは本当に味わい深いわけです。

無頼な生活をお送りながら将棋にだけはピュアな熱情を注いできた将棋指しが、よりによって日本中のファンが見ている将棋番組の対局で、すさまじく無様な一手を着手した。悪手を放ってしまったことに気づいた後押し寄せる猛烈な苦悩。うめき、髪をかきむしり、半泣きになりながら最善手を繰り出すが覆水盆に返るはずもなく、最後は消え入るような声で投了の意思表示を絞り出す。本人には申し訳ないが、すさまじく感動しました。自己嫌悪にさ いなまれる姿を世間にさらして、それで人々を感動させることができると言うのは、それだけで才能です。あれは「大成した無頼派」のみに許されるパ フォーマンスと言わねばなりません。ディープインパクト産駒みたいな優等生が同じことをやったら罵倒の嵐だろうし、無頼なだけの行方青年がやって も叩かれるでしょう。ましてや私がやったら。。。。

いやね、本当は私も行方先生みたいに悔恨の言葉を絞り出したいのですよ。「こんなひどいのは初めてだ。」とか「ここから先は振り返りたくない。」 とか「競馬とは本当に残酷なゲームだ。」とか。でもやったらめちゃくちゃ笑い転げられるか、石が飛んでくるかのどちらかですな。「大成」にも「無 頼」にも縁のない私としては、一人でいじけるしかないようで。。。


鬱が継続しています。


2013年1124() 5回東京8日目 17頭 [15:55発走]
【11R】 33回ジャパンカップ
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 2400m (C)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

1

1

 

ヴィルシーナ 4 岩田康誠

55

41.1

1

2

 

ナカヤマナイト 5 柴田善臣

57

50.5

2

3

$アンコイルド 4 *後藤浩輝

57

20.9

2

4

*エイシンフラッシュ 6 M.デム

57

5.1

3

5

 

トーセンジョーダン 7 *ビュイッ

57

101.4

3

6

 

アドマイヤラクティ 5 *ウィリア

57

22.3

4

7

ジェンティルドンナ 4 *ムーア

55

2.6

4

8

 

ファイヤー 5 横山典弘

57

101.3

5

9

 

デニムアンドルビー 3 *浜中俊

53

21.3

5

10

$ドゥーナデン 7 スペンサ

57

81.7

6

11

 

ルルーシュ 5 *福永祐一

57

22.8

6

12

 

ホッコーブレーヴ 5 三浦皇成

57

139.5

7

13

ゴールドシップ 4 内田博幸

57

3.0

7

14

 

$シメノン 6 ヒューズ

57

99.8

8

15

 

スマートギア 8 *戸崎圭太

57

276.4

8

16

 

ヒットザターゲット 5 *武豊

57

27.4

8

17

$ジョシュアツリー 6 *ムルタ

57

82.0


最高賞金が設定された国際G1だと言うのに、メンバーがやけに小振りです。海外馬がカスしか来ないのは、日本の高速馬場じゃ勝ち目はないとあきらめるくらい日本馬が強くなっていることの現れとも取れますが、問題は日本馬自体にサボりが横行していることで、凱旋門連続二着のオルフェがいな い、ダービー馬のキズナもいない、菊花賞馬のエピファネイアもいない、春秋天皇賞馬のフェノーメノ、ジャスタウエイもいないと、興ざめもいいところですな。特にジャスタウエイなんてここに出てればかなり有望な気がしたんですが、秋天・JC・有馬と言うローテーションが、トップホースたちに とって過酷極まりないと言うコンセンサスが調教の現場に確立しつつあるんでしょうか。でもねえ、こんな状況が続けば廃止が決まったダート戦同様、 芝の方も存続が難しくなると思うんですが。

こういうメンバーだと上位人気三頭でよい気がしてきます。実はこの三頭にも死角はそれなりにあるのですが、それを考えても他がしょぼすぎるという ことで、この三頭の優劣を比較してみます。

まず一番人気のジェンティルドンナ。年明けから一勝もできていないのが不安ですが、馬券の対象を外したことも無いという安定度は目茶苦茶買い。二 着となった天皇賞秋ではジャスタウエイに大差をつけられてますが、1000m通過58秒台というハイペースで先行勢が皆殺しになる中、この馬だけ が残ったことを考えると、これはやはり相当強いと考えるのが妥当でしょう。勝つには若干の運も必要かもしれませんが、三着以内なら相当堅いと言う ことで、これをとしたいです。(むしろ不安というか、奇っ怪なのはこれまでコンビを組んできたJC連勝中の岩田を首にして外国人ジョッキーに切 り替えたこと。天皇賞でトウケイヘイローの暴走にお付き合いしたことが馬主の怒りを買ったと言うことなのでしょうか。そして、その岩田が今度はジェンティルの三歳時ライヴァル・ヴィルシーナの所に転がり込んだと言うことが大変興味深く、これ人生相談のネタにしたら面白いものができたはず なんですが、上述の通り鬱の継続で断念してしまいました。まことすまんこってす。)

次に二番人気ゴールドシップ。G1を4勝と実績申し分なく、事実上位三頭の中では一番好きな馬でもあるんですが、天皇賞春といい、秋口初戦の京都 大賞典といい、とにかく負けるときは本当に無様に負ける困った奴。こういう計算のたたない存在がジェンティルと差のない二番人気というのも、えら くリスクが大きい気がどうしてもします。いろいろな人が言うように軽い芝、高速馬場が向かないのは争いようのない事実なのですが、この馬の場合、 それ以上に性格の問題が大きいのではないか。オルフェなんかもそうですが、ステイゴールドの子は気難しいのが多く、その気になれば勝つ力はあるのに、なかなかその気になってくれない。こういう圧勝しても惨敗しても不思議でない存在が一番扱いに困ります。取りあえずの評価は三頭中一番リスク が大きいと言うことで

最後三番人気のエイシンフラッシュ。瞬間的な切れが持ち味のこの馬は展開はまると無類の強さなのですが、はまらないときは末期悲惨なところがあ り、これも人気じゃ手を出しづらい上、2400mと言う距離の不安も。いやしくも同じコースのダービーの勝ち馬にして天皇賞春二着の実績がある馬 に「距離の不安」とは何事かと怒るなかれ。ダービーは超スローのちょい差し展開という典型的な凡レースだったし、天皇賞春は一着がヒルノダムール という涙が止まらない凡メンバーでの一戦で参考にならんのです。この他のレースを見るとやはりこの馬の適性は1800m〜2000mと考えるのが 妥当でしょう。まぁ、とは言え、他のメンバーがしょぼすぎるし、今回強力な先行馬がいない(ジェンティルを降ろされ、やけになった岩田がヴィル シーナで大逃げテロを行う可能性もありますが)ためこの馬に向く展開が生まれそうだしで、評価は

この他では天皇賞で三着エイシンフラッシュに頭差まで迫ったアンコイルド。来てれば凄い高配当だったのに、あれは本当に惜しかった。エイシンフ ラッシュには恨み骨髄であります。こちらは、府中良し、距離伸びても良しと、今回も上位三頭のどれかがコケたときに割って入れる器の持ち主なので すが、前走で「出来る子」だと言うことが知れ渡ってしまい、人気は前回の8番人気から4番人気と赤丸急上昇。馬券の妙味はなくなっちゃいました な。ああ、逃がした魚が大きすぎる。

上記4頭で十分な気がしますが、よく見るとこれ1〜4番人気という夢のない組み合わせでもあります。何か穴候補はいないかと見渡したんですが、よ くよく見れば海外馬の人気が異常に低すぎる気が。確かに上記の通り今年来るメンバーは相当「カス」の部類なんですが、それでも力関係も明確でない 対象に全員単勝80倍以上というのはいくらなんでも安く見られすぎじゃないですかね。特にジョシュアトゥリーは府中とにた感じのコースで行われる 国際G1カナディアン国際Sで三連勝中の実績を持っており侮りがたいと思うんですが。きっと大外引いたことと、三年前のJCに来て10着大敗した ことから軽く見られてるんでしょうが、それでも調教師はスノーフェアリーのダンロップ先生で日本の競馬は熟知しているし、その先生が三年前と違 い、今回は日本に帯同していることはなかなか示唆的ではないかと。

馬券は○▲ーその他の三連複7点、と考えたけど軸の通常流し10点と差がないのでこちらにしますか。当然上位三頭でそのまま決まったらガミもいいところなんで、買い方に濃淡はつけることになります。


上海馬券王





○今日の結果

<ジャパンカップ> @ジェンティルドンナ Aデニムアンドルビー Bトーセンジョーダン




○かんべえのつぶやき

――あたたたた・・・・東洋経済オンラインで、
「世界はジパングに黄金の輝きを目撃する(L―C)」などという予想をしたのでありますが、かすりもしませんでした。トホホホ・・・。明日は早朝から「モーサテ」に出演するのでありますが、これでは植田萌子アナに合わせる顔がない・・・・。

――で、日刊スポーツで連載中の「女性キャスターG1バトル」において、なんと植田アナはこの秋6連勝なんです。春は全敗だったから、実に100%の信頼度なのです。今日の彼女の予想はゴールドシップなんですが、「萌子BOX」はBCFHLですから、ちゃんと馬連F―H、2500円ゲットなのであります。(しかし5頭BOXでは、F―Lあたりが来ると、とんでもない取りガミになったはずなんですが・・・・まあ、でも結果オーライですわなあ)。

――馬券王先生からはこんなメッセージを頂いてます。「ルビーを見落とした不明は認めよう。しかしジョーダンは百回繰り返しても絶対買えない!キリッ」――でも先生、これって実は、先日最高裁が1票の格差裁判で、「違憲状態」という判決を出したことがサインだったのではないでしょか。つまり昨年末の衆院選は、「トーセンがジョーダンだった」という。ヒュルルルル・・・・。

――それにしても、ゴールドシップの凡走は痛い。痛過ぎる。つくづく、やる気のない日は走らない馬なんですねえ。これで有馬記念に出られた日にはどうしたらいいんでしょう。これぞねらい目と考えるか、居ないことにして考えるか、それとも「これは第二のマツリダゴッホなんだ」と割り切って買うか。いや、今回は、不肖かんべえも立ち直るのまでに時間がかかりそうです。どうしましょ、馬券王先生。





11月17日(日)マイルチャンピオンシップ


えー、現在大変黄昏れています。殆ど廃人状態なのであります。

本日土曜の京都第6レース新馬戦、圧倒的な一番人気が勝ったにもかかわらず12番人気・6番人気が2・3着となった結果、三連単配当が86770 円と大きくはねたのでありますが、私、これを取り損ねてしまったのです。PCに買い目を設定し、あとは投票ボタンを押すだけだったのですが、他の レースを予想している間に、この投票をすませてしまったと勘違いしてしまい、26万超の配当をみすみす逃してしまったのであります。

当たったと小躍りして、ガッツポーズを5回くらい繰り返してPAT残高を確認すると全然増えてない、慌てて投票ログを確認したら投票ボタンを押し 忘れていたことが判明。天国から地獄とはこのことなのです。もうショックなんてもんじゃありません。そりゃ、これまでだって誤入力で当たり馬券を フイにしたなんてことはあったんですが、よりによって、今年最高の配当を、しかも一頭軸四頭流しというシンプルかつ美しい会心の馬券を、こんな信 じがたいミスで無に帰してしまうとは。

ログを読みながら、思わずムンクの「叫び」を実地に再現し、私は崩れ落ちました。そして立て続けにタバコを三本吸い気分が悪くなってへたり込み、 そのまま現在に至っているわけです。うううう、未だに吐き気が収まりません。計ったら熱も37度5分まで上昇しているではないか。背筋が寒いの は、これは悪寒というものではなかろうか。

とにかく、自分が世界で類を見ない愚か者に思えてしょうがない。私なんかに比べれば、最近やたらヒステリックな隣国のおばさんもまだ少しは賢いの ではないでしょうか。とにかく、とにかく、この自己嫌悪は14年前のミュウミュウ事件を余裕で上回るのだ。こんな状況でマイルチャンピオンシップ を予想しても当たるとは思えない、と言うか、絶対外すと自信を持って言えるのであります。って誰だ、「いつも外しまくってるからこういう時は却っ て当たるかも」なんて思ってる奴は!

。。。。。。。。鬱です。



2013年1117() 5回京都6日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 30回マイルチャンピオンシップ
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 1600m・外 (C)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

コパノリチャード 3 浜中俊

56

12.0

()宮徹

1

2

サダムパテック 5 和田竜二

57

14.2

()西園正都

2

3

 

レッドオーヴァル 3 M.デム

54

22.7

()安田隆行

2

4

ダイワマッジョーレ 4 蛯名正義

57

8.9

()矢作芳人

3

5

トーセンラー 5 *武豊

57

4.8

()藤原英昭

3

6

 

ガルボ 6 石橋脩

57

74.4

()清水英克

4

7

サンレイレーザー 4 藤岡康太

57

49.7

()高橋義忠

4

8

カレンブラックヒル 4 *岩田康誠

57

17.0

()平田修

5

9

 

ダノンヨーヨー 7 *幸英明

57

157.8

()音無秀孝

5

10

ドナウブルー 5 *ビュイッ

55

22.9

()石坂正

6

11

 

サクラゴスペル 5 横山典弘

57

62.4

()尾関知人

6

12

クラレント 4 川田将雅

57

5.9

()橋口弘次

7

13

ダノンシャーク 5 *福永祐一

57

4.8

()大久保龍

7

14

 

リルダヴァル 6 *バルザロ

57

56.6

()池江泰寿

7

15

ダークシャドウ 6 *ムーア

57

21.3

()堀宣行

8

16

グランプリボス 5 *ルメール

57

14.5

()矢作芳人

8

17

 

マイネイサベル 5 松岡正海

55

23.9

()水野貴広

8

18

 

リアルインパクト 5 戸崎圭太

57

32.2

()堀宣行


絶対的なエースが不在となって久しい現在のマイル路線。今回も18頭も出ながら、軸を任せるに足る存在は皆無、さりとて絶対無理というのもいない わけで、要はどの馬にもチャンスありという難解レースです。これはメンタル痛みまくりの私でなくても難しいんじゃないですかね。

多頭数だと言うのに、単勝万馬券がダノンヨーヨーだけと、オッズも割れに割れてます。いろいろな切り口から馬券が買え、そしてどんな買い方をして も結構配当が付く、ある意味その人の競馬観が試される面白いレースとも言えます。こういう時は好きな馬から買うというのが外したときに後悔が少な いのですが、あいにくそういう馬もいないし、どうしたもんでしょう。

結局、上記印となりました。うーむ、一見して自暴自棄、すさみきった今の心情が反映されたムンクな光景が展開されているではないか。

軸は7番人気のグランプリボスもしくは6番人気のサダムパテック。いやしくもこの二頭はマイルG1勝ちの実績があり、天皇賞春で好走したくせに距離半分のレースに出てきて人気になってるトーセンラーよりははるかに軸の資格があると考えます。とりあえずG1を二つ勝っていること、騎手がルメールと言うことでグランプリボスを上位と見ますが、サダムパテックの京都マイル適性(2−1−0−1)、内枠適性(3−2−0−1)も大変魅力的で最終的な軸決定はパドックを見てからですな。

この他は京都適性を重視して選びました。上述の通り絞りきることなど困難で、やたら多くなってしまいましたが、京都芝3−0−0−0のコパノリチャードはテンのスピードに優れ今回初めて内枠を引き当てたことから逃げ切りも大いにあり。彼に限らずダイワマッジョーレとかカレンブラックヒル とか先行力に優れたダイワメジャー産駒が皆内枠に収まっているので、このうち一頭が連に絡む可能性はそれなり以上に高い気がします。

馬券はもしくは軸の馬連10点、もしくは三連複45点。買い目が多いと言うなかれ。これだけ買ってもガミなど皆無、どれもやたらでかいので す。まぁ、信じがたいミスで26万の高配当をフイにした私が何を買っても当たる気はしないんですがね。


もはや廃人二十面相状態  上海馬券王





○今日の結果

<マイルチャンピオンシップ> @トーセンラー Aダイワマッジョーレ Bダノンシャーク




○かんべえのつぶやき

――昨年に引き続き、今年もこのレースは「馬連5点ボックス買い」という厚かましい買い方で挑戦しました。そしたらですなあ、2位、ダイワマッジョーレ、3位、ダノンシャーク、4位、コパノリチャード、5位ドナウブルーは全部抑えていたんですが、1位のトーセンラーだけはノーマークでした。トホホホ・・・。

――今日の『優馬』によれば、トーセンラーの陣営は「この馬の力を最大限に引き出してくれるのは、”京都の下り坂を使ったロングスパート”という考え方があった」とのこと。距離よりも、コース重視ということだったのですね。だから武豊は、昨年乗ったサダムパテックではなく、トーセンラーに乗ったのでありましょう。まあ、その結果が今日のG1百勝ですから、ご立派と言うほかはありません。

――さて、来週はジャパンカップ。それまでに、馬券王先生が鬱から立ち直られることをお祈り申し上げます。





11月10日(日) エリザベス女王杯

うううううう。我が心の友、ピクシープリンセスがエリザベスを除外になってしまいました。京都じゃ堅実なんで「牝馬相手ならこれはもらった!」と 取らぬ狸の皮を数えていたというのに、悲しい、悲しすぎる。あまつさえ、除外された腹いせに本日の比叡Sに出走してみれば、これが5着敗退で、も う神も仏もありません。今回は日本のアニメを大真面目に論じようかと思っていたのですが、5000円投じた馬券が紙くずとなったこともあり、モチベーションが急速冷凍状態、早速始めさせていただきます。



2013年1110() 5回京都4日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 38回エリザベス女王杯
3歳以上・オープン・G1(定量)()(国際)(指定) 2200m・外 (B)

稍重

  

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

1

1

 

 

オールザットジャズ 5 *バルザロ

56

20.7

1

2

 

ディアデラマドレ 3 藤岡康太

54

18.6

2

3

メイショウマンボ 3 武幸四郎

54

4.0

2

4

 

ミッドサマーフェア 4 *福永祐一

56

43.6

3

5

ホエールキャプチャ 5 蛯名正義

56

12.7

3

6

 

 

ハナズゴール 4 武豊

56

19.0

4

7

 

アロマティコ 4 *三浦皇成

56

14.1

4

8

 

 

マルセリーナ 5 *M.デム

56

29.0

5

9

ヴィルシーナ 4 岩田康誠

56

4.1

5

10

 

 

エディン 4 藤田伸二

56

13.7

6

11

 

 

タガノイノセンス 6 *幸英明

56

151.4

6

12

 

 

セレブリティモデル 3 *松田大作

54

195.9

7

13

 

レインボーダリア 6 *和田竜二

56

45.0

7

14

デニムアンドルビー 3 内田博幸

54

5.2

B7

15

 

 

スピードリッパー 5 *秋山真一

56

194.1

8

16

 

 

セキショウ 3 吉田豊

54

51.2

8

17

 

 

トーセンアルニカ 3 *池添謙一

54

49.1

8

18

ラキシス 3 川田将雅

54

16.1


18頭もいるのに心ときめくのが一頭もいません。かと言って「こいつだけは絶対来ない」と断言できるのもそれほどいないわけで、要は可もなく不可もなくなメンバーの総決起集会な訳だ。正直自信はありません。ったく、誰だよピクシープリンセスを除外にしたのは。

当日は朝から弱い雨が一日中降り続く予報であり、これが悩ましさに拍車をかけます。稍重は確定でしょうが、これが良に近いレベルでとどまるのか、 重まで進行するのかは何ともいえず、かと言ってこんなとりとめのないメンバーでは重適性で振り分けないと馬券も絞れないしで、結局今回は稍重モー ドと重モードの二重予想でお送りする訳なのであります。

本命はヴィルシーナ。なんとぐっちー先生、小幡先生のみならず、須田鷹雄、清水成駿までが本命ですか。べ、別に真似した訳じゃないんだからね!他 にましなのがいないから、嫌々指名したんだからね、勘違いしないでよね!と、思わずツンデレしてしまうのですが、正直この馬は好きなタイプじゃな いけど、牡馬の骨っぽいところを相手に惨敗した三戦を除いた実績が4−5−1−0、しかも二着5回の内4回がジェンティルドンナ相手となると牝馬戦では彼女が一番信頼性が高いというのは認めざるを得ないのです。勝つのは別の馬と言う気はどうしてもするのですが、3着以内は相当堅いんじゃな いでしょうか。

対抗は今年の三歳二冠メイショウマンボ。今年の三歳牝馬ってひょっとしたら凄く弱い可能性あるし、ピークに仕上げた秋華賞から下降気味って言うの も気になるのですが、それでも京都実績(3−1−0−0)、距離実績(オークス馬だよーん)、内枠実績(3−0−0−1)は抜群で無視などできる はずもありません。

同じ三歳勢からデニムアンドルビーをに。秋華賞は1番人気に推されながら4着敗退しましたが、京都内回りというのは、いかにもこの馬には可哀想 な展開。今回は同じ京都でも外回りで彼女のいいところは出しやすいですし、重の適性はローズSで実証済みだし、外枠引いたのも不器用な彼女には 却って良し。

上述の通り注目馬には2パターン用意しました。
まず、重もしくは重に近い稍重の場合は道悪巧者のレインボーダリアとミッドサマーフェア。特に昨年の覇者レインボーダリアはメンバー中ヴィルシー ナを負かしたことのある唯一の存在で、それなのにこの人気のなさは応援したくなります。
良もしくはこれに近い稍重の場合は、末の鋭いところとしてアロマティコとディアデラマドレ。特にディアデラマドレの切れ味はメンバー中随一で、良 ならかなり高い評価を印に打ったはずなんですが、渋るのが確定な上に、馬混みをさばくのが苦手な馬(これまで三勝はすべて外枠発走)が内枠引いた のはマイナスで評価を下げなければならないのは残念です。良なら天皇賞のジャスタウエイ的展開が期待できる一頭なんだけどねえ。

馬券は◎→○▲その他の三連複14点。◎○▲で決まると9倍弱しかないんで悲しいのだけど、それ以外は結構つきます。特に重バージョンが炸裂 したらかなり愉快なことになるんですが、さて。


上海馬券王





○今日の結果

<エリザベス女王杯> @メイショウマンボ Aラキシス Bアロマティコ




○かんべえのつぶやき

――メイショウマンボか、ヴィルシーナか。私も悩みましたが、「古馬の牝馬に56キロは重い」と断じて、後者をぶった切りました。大正解。幸四郎は上手に乗りましたねえ。メイショウマンボは堂々の勝利で、これで「オークス、秋華賞、エリザベス女王杯」の3冠馬となりました。気が早いですが、有馬記念にも出るんでしょうか・・・?

――2位は難解でしたね。メイショウマンボからオールザットジャズ、ホエールキャプチャ、ハナズゴールへと流してみましたが、かすりもせず。武兄弟のワンツー、ってのがあるような気がしたんですが。。

――これで来週はマイルチャンピオンシップ、そしてジャパンカップへと続きます。不肖かんべえはこれで秋天(千円)、エリ女(5千円)と連続して単勝ゲットです。どこまで伸ばせるか、ちょっと欲が出てきましたぞ。





10月27日(日)天皇賞(秋)


えー、競馬専門放送局「グリーン・チャンネル」に「競馬場の達人」と言う番組がありまして、これが異常に面白いのです。

どういう番組かというとですね、芸能人とかスポーツ選手とか知識人とか、とにかく競馬好きな著名人が競馬場に出かけて身銭を切った勝負を繰り広げ る一日を追いかけるドキュメンタリー風のバラエティなのでありまして、いやー、これがほんまにたまらんのですわ。

その魅力を列挙すると、

@殆どの人が負ける。負けるどころか大敗する。これがいい。非常にいい。やはり他人の馬券は自慢話より失敗談が面白い。しかも芸能人とかお笑い芸 人とか言われる人達は負け方が豪快で凄すぎる。一日で200万円超の馬券を紙くずに還元した梅沢富美男さんの回はすでに伝説の領域だし、芸能人と いうのが、ここまで潤沢なキャッシュフローを有しているとは正直驚き。これに比べると学者さんとか文化人は100円単位のせこい買い方が多くて身につまされるというか、今度生まれてくるときはやはり芸能人ですな。

A人によって買い方が本当に様々。ああ、それなのに殆どの人が負ける。大敗する。
 ・30手先を読むような精緻な競馬定石を駆使して馬券を買いまくる竜王渡辺明。でも結果はオケラ寸前の大敗。将棋じゃ鬼のように強くて容赦がな いのに、こちらは降級点ぶっちぎりじゃないですか竜王。ああ、羽生さんの馬券も見てみたい。
 ・名前馬券に走るプロレスラーの武藤さん。名前がムトウだからって6−10の馬券ばかり買うなんて、あんた。。。。結果は場外乱闘の末、リング アウト・反則負け。当然じゃ!
 ・好みの騎手の追いかけ馬券に走るグラドル(名前は忘れた)。福永馬券の行く末は意外なことに、そこそこの回収率。
 ・御当地馬券というか東北関係の馬とか騎手を追い回し青葉城恋歌するさとう宗幸。結果大敗、つわものどもが夢の後。
 ・妖しげな風水の導きで馬券を買うDr.コパ。結果、爆裂、天中殺。
 ・「今でしょ!」の決め台詞でブレイク中の東進ゼミ林先生。ハイテンションな解説でハイテンションな三連単を買いながら、何故か同時に馬連10 点ボックスなどというご無体な馬券も購入。何考えとんねん、あんた!などと突っ込みを入れてたら、結果、惨敗、追試験。

 ああ、まだまだ色んな人がいるのに書ききれない。語りきれない。私が金のやりとりをしている馬券市場のコンペティターに、これだけの思惑・モチ ベーションが入り乱れているとは知りませんでしたぞ。行動経済学というのを研究するには、まずは馬券市場の解析から始めるのが良いのではないで しょうか、小幡先生。

Bとは言いながら、惚れ惚れする馬券士もいる。パドック派としてはマイネルの総帥岡田繁幸さんが素晴らしい。収支がプラスというのも天晴れなんだ けど、語られる言葉の隅々にホースマンとしての深いバックボーンがほとばしるわけで、これは感動もの。単純に「馬券が上手いなあ」と感嘆したの は、元サッカー日本代表福西選手と、ジョッキーの武豊。小点数の馬連で堅いところから中穴までビシバシ当てまくる福西さんの馬券も美しかったが、 園田競馬場で炸裂した武豊の三連単馬券は本当に凄かった。トップジョッキーの買う馬券だからさぞや相馬眼を使ったパドック馬券なんだろうと思った ら、武さんパドックなんか全然見ない。馬体重も気にしない。単純に新聞の馬柱のみを参考に三連単を当てまくるわけです。それが本当に綺麗な当たり 方で、見惚れてしまいました。この人の天才は、何をやらせても一流の領域に達することのできる、そんなマルチな天才なんでしょうな。

ああ、本当に他人の馬券というのは面白い。俺の馬券より遙かに面白いじゃないか。困ったもんだ、まったく。とにかく、「競馬場の達人」は面白いの であります。有料チャンネルでの放送ですが、一部はネットでも視聴可能
http://varadoga.blog136.fc2.com/blog-category-575.html
ですので、興味のある人は是非見てください。この番組にかんべえ先生とか、小幡先生とか酔っぱ らったぐっちーさんが出たらさぞや面白いんでしょうなあ。ああ、見てみたい。見たくてしょうがないぞ。グリーンチャンネルの人、企画してくれない かな。



2013
1027() 4回東京9日目 17頭 [15:40発走]
【11R】 148回天皇賞(秋)
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 2000m (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

1

1

コディーノ 3 *リスポリ

56

15.7

1

2

 

ナカヤマナイト 5 柴田善臣

58

50.7

2

3

 

ダイワファルコン 6 *川須栄彦

58

154.1

2

4

 

トゥザグローリー 6 池添謙一

58

40.6

3

5

 

レインスティック 6 武士沢友

58

108.2

3

6

*エイシンフラッシュ 6 *M.デム

58

5.3

4

7

ジャスタウェイ 4 *福永祐一

58

16.5

4

8

 

ヒットザターゲット 5 北村友一

58

45.9

5

9

ジェンティルドンナ 4 岩田康誠

56

2.2

5

10

 

トーセンジョーダン 7 *メンディ

58

69.2

6

11

トウケイヘイロー 4 武豊

58

3.7

6

12

 

フラガラッハ 6 高倉稜

58

117.6

7

13

$アンコイルド 4 吉田隼人

58

42.7

7

14

 

オーシャンブルー 5 *内田博幸

58

71.8

8

15

 

レッドスパーダ 7 *蛯名正義

58

94.5

8

16

 

ダノンバラード 5 川田将雅

58

28.1

8

17

 

ヴェルデグリーン 5 田辺裕信

58

35.6


天皇賞秋というのは、現在の日本競馬の体系から言って、最もハイレベルな一戦が期待できるコンテンツなのですが。。。

オルフェーヴルが出ません。ゴールドシップが出ません。キズナもいません。フェノーメノもいないのです。それに加えてロゴタイプ、ダークシャドウ まで出ないとは、これは一体どういうことなのでしょうか。なんか、出走レースを分散して勝ち星を山分けしようという一流馬同士の談合行為を疑って しまいますぞ、私は。

台風の影響が懸念されたのですが、雨も土曜午後に上がり、明日のレース開催時には恐らく良まで回復していると言う前提での予想となります。こんな ことだから日本で凱旋門賞馬が育たないのだと恐らく小幡先生は義憤に駆られておられるのではないかと思うんですが、日本の競馬場というのは異常に 水はけが良いですからねえ。まぁ、良となっても土曜のレースで相当コースの内側が痛んだみたいで、ここら辺がレースにどう影響するかも大きなポイ ント。その意味で同じ距離で争われる当日の第7Rは重要な参考レースとなりそうです。

一番人気は去年の三冠牝馬にしてジャパンカップの覇者ジェンティルドンナ、二番人気は夏の上り馬トウケイヘイロー、三番人気は去年のこのレースの 覇者エイシンフラッシュと一流どころが多く回避したにもかかわらず格としては見劣りしないメンバーが上位人気を獲得していますが、どうなんでしょ う、これ。結構不安材料も多いと思うんですよ。

まず、ジェンティルドンナは年明け未勝利な上、秋競馬はこれがぶっつけ本番。トウケイヘイローは不良馬場で行われた函館の重賞をあんな強い内容で 逃げ勝ったことが却って府中では不安。エイシンフラッシュは展開はまると無双の強さだけど、はまらない時は末期悲惨と、各馬それぞれ明確な死角を抱えているわけです。この中では、勝つ可能性がそれなりにあるのが、ジェンティルとエイシン、2頭の中では下手を打っても三着以内は確実に確保し てくれそうだと言う意味でジェンティルドンナを上位に取りたいです。

私が内心一番期待しているのは、メンバー中最速の切れ味を持つジャスタウエイ。追い込んでわずか届かないと言うレースを何回も繰り返していること から、人気では後手を引いてますが、上り馬と言うことではトウケイヘイローに勝るとも劣らず、コース適性を考えたらむしろこちらが上位なのではな いでしょうか。まぁ、切れすぎる脚が2000mでどうなのと言う不安もあり、勝つには少し足りない感じですが、三着に限って言えば最有力候補では ないかと。

この他では、上述の通り府中じゃお客さん認定が相当で無印にしようかとも考えたけど、馬場の荒れ具合によっては浮上の余地あるトウケイヘイロー (馬場が重め残りだと更に怖い存在だし、乗ってるのが馬券買わせても天才の武さんだし)と、先行して良し、控えて良し、府中も良しなのに異常な人 気薄アンコイルド。

注目馬としては、藤沢さんちのコディーノ君。藤沢厩舎の馬って根性なしが多いし、コディーノ君って春以降終わった感が強いし、そのくせ変に人気し てるし、これなら同厩のスピルバーグ君が出てくれた方が食指が動くしと、突っ込みどころ満載で正直買いたくないんですが、それでも最内引いて騎手 リスボリとなると、押さえておいた方が良い感じ。いずれにせよ、このレース、この馬にとって今後G1戦線を戦っていける器か否かを占う重要な一戦 ですな。

馬券は◎▲二頭軸の三連複4点。お、なんか、いさぎよい感じで福西スタイルだなこりゃ。



上海馬券王





○今日の結果

<天皇賞> @ジャスタウェイ Aジェンティルドンナ Bエイシンフラッシュ




○かんべえのつぶやき

――馬券王先生のご指導に従って、今日は7Rから見たのでありますが、おそるべし東京競馬場、昨日の雨の影響がほとんどないのです。そして今日のレースは朝からほとんど荒れていない。ということは、実力通り来ると考えていいのでありましょう。だったら3強で決まりとなりそうなものですが、その点、今日の馬券王先生の買い方は大当たりでした。エイシンフラッシュの代わりにアンコイルドが来ていたら、かな〜り高かったのではないでしょうか。

――それにしても今日のジャスタウェイは強かった。最後の直線、ジェンティルドンナを突き放してのスパートはお見事。鞍上の福永騎手、先週の菊花賞を勝ってどこか突き抜けたかもしれません。今年の上半期はなかなか重賞が勝てなかったのがまるで嘘のようであります。こりゃJCや有馬はどうなるんでしょ。エピファネイアに乗るか、ジャスタウェイに乗るか、ぜいたくな悩みになるかもしれません。

――不肖かんべえも本日はジャスタウェイの単勝を取りました(少額ですが)。これで3週連続の浮き。めずらしいこともあるもんですが、次は11/17のマイルチャンピオンシップですな。個人的にも、なんとかそれまで好調を維持したいものであります。





10月20日(日)菊花賞

えー、PCを買い換えた話は前にしたのですが、今回競馬のデータベースを移植するに当たり大昔のデータが吹き飛んでしまうと言う大変悲しいトラブ ルが発生し、未だ復旧の目処が立っておりません。ううううう、トラブルの対応をしているうちに、もう夜中の二時を過ぎてしまったであないか。ね、 眠いぞ、私は。

よって、今回は前振りなしにいきなり本題から始めさせていただきます。


2013
1020() 4回京都7日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 74回菊花賞
3歳・オープン・G1(馬齢)(牡・牝)(国際)(指定) 3000m・外 (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

1

1

ケイアイチョウサン 3 横山典弘

57

23.6

1

2

 

ネコタイショウ 3 *池添謙一

57

60.5

2

3

エピファネイア 3 福永祐一

57

1.7

2

4

*フルーキー 3 浜中俊

57

20.5

3

5

 

テイエムイナズマ 3 *幸英明

57

56.0

3

6

ヤマイチパートナー 3 武幸四郎

57

37.5

4

7

 

アクションスター 3 秋山真一

57

80.8

4

8

タマモベストプレイ 3 和田竜二

57

36.0

5

9

 

インパラトール 3 *リスポリ

57

54.7

B5

10

$バンデ 3 松田大作

57

13.3

6

11

 

ヒラボクディープ 3 蛯名正義

57

64.6

6

12

 

ナリタパイレーツ 3 小牧太

57

59.2

7

13

ダービーフィズ 3 田中勝春

57

30.9

7

14

サトノノブレス 3 岩田康誠

57

16.8

7

15

ユールシンギング 3 北村宏司

57

16.2

8

16

 

アドマイヤスピカ 3 戸崎圭太

57

37.0

8

17

ラストインパクト 3 *川田将雅

57

22.4

8

18

マジェスティハーツ 3 *武豊

57

8.2


しかし、なんなのでしょう、このメンツは。

春のクラシック戦線での実績馬はエピファネイアを除き、すべて回避あるいは故障中。これではエピファネイアが勝つ以外あり得ないではないか。

まさに絵に描いたような「相手探し」という展開なんですが、その相手がまたショボいんだ。重賞勝ちがあるのは、ケイアイチョウサン(ラジオ NIKKEI賞)、タマモベストプレイ(きさらぎ賞)、ヒラボクディープ(青葉賞)、ユールシンギング(セントライト記念)の4頭だけなんだけ ど、そのいずれもが強い馬が出ないニッチなところを狙って火事場泥棒的にかすめ取った凡タイムな一戦な訳で、ああ、不毛だ、不毛すぎる!いつもは 若干の異論もあるんだけど、今回ばかりは現人神の小幡先生の見解(http://blog.livedoor.jp/sobata2005/archives/51928696.html)に完全同意ですな、あたしゃ。

そもそも実績ぶっちぎりのエピファネイアにしてからが、じゃあ100%の信頼置けるのかというと、カッカして行きたがる性格がこれいかにも長距離 不向きな感じで、10回走ったら2回くらいは取りこぼしそうな、そんな予感。ああ、はっきり言って買いたくない、このレース。などと言いながら結 局は買うんだけど、今回は少額だな。

そもそも「菊花賞というのは京都適性のある馬を買うべし」と言うのが、ザッツザプレンティが勝った2003年以来の私の持論な訳で、京都に良績の ある馬を中心にセレクトすると上記印となります。この傾向と言うか法則もどきを発見したときには小躍りしたのですが、考えてみればそれ以降これを 再検証してなかったので、もう一度これをやってみましょう。

以下に掲げるのは過去5年間の菊花賞1〜3着馬の京都生涯成績です。(本当は2003年以降10年分を再検証するつもりだったんだけど、先ほど申 し上げた通り2007年以前のデータが吹き飛んだもので、トホホホ。)

12年
 @ゴールドシップ (1−0−0−2)
 Aスカイディグニティ (0−1−1−2)
 Bユウキソルジャー (3−0−1−2)

11年
 @オルフェーヴル (1−1−1−1)
 Aウインバリアシオン (0−1−1−2)
 Bトーセンラー (3−1−3−1)

10年
 @ビッグウイーク (1−3−0−4)
 Aローズキングダム (2−1−1−3)
 Bビートブラック (1−1−1−8)

09年
 @スリーロールス (3−0−0−2)
 Aフォゲッタブル (1−1−0−8)
 Bセイウンワンダー (0−0−1−0)

08年
 @オウケンブルースリ (2−2−1−2)
 Aフローテーション (1−1−0−0)
 Bナムラクレセント (1−1−2−8)

うーん、10年前ほどではないけど、それでも京都をカモにしているのが毎年最低一頭は突っ込んできている感じで、やはり「法則」は未だに有効であ ると私なんかは考えますぞ。え、「京都適性はその通りかもしれないけど、三歳のこの時点で京都なんか走ったことのない関東馬の適性はどう判断する んだ。」って?うん、ごもっともなご指摘なんだけど、今年の出走馬で関東馬って三頭しかしないしさ、それに上記に掲げた15頭は皆、栗東の馬なん だよね。気にする必要はないと思うぞ。

と言うことで、エピファネイアの現在の京都実績は2−0−0−0と、これは断然の軸認定にさらに強気材料が加わった訳で心強い限りですな。相手 筆頭には京都実績3−0−1−0のタマモベストプレイを。この京都実績で10番人気というのは、非常によろしい。兄弟にタマモホットプレイがい るように距離は向きそうだしね。皐月賞以降不振が続いているのは、父フジキセキの早熟血統が炸裂したのではなく、単に京都を離れて戦ったからだと 信じようではないか。

馬券は、ナムラベストプレイの複勝とエピファネイアがこけたときの夢馬券として単勝を少々。

もしくは◎→○←→全出走馬の三連単を。まぁ、不毛な一戦には違いないので買うのは少額ですな。



上海馬券王





○今日の結果

<菊花賞> @エピファネイア Aサトノノブレス Bバンデ




○かんべえのつぶやき

――うーん、なんでしょうかねえ。皆で寄ってたかってエピファネイアを菊花賞馬にし、ついでに福永騎手に初の牡馬クラシックをとらせてあげた、てな感じもありますねえ。それでも馬場状態を考えれば、タイムは良かったみたいだし、ある程度は強い馬なんだと認めた方がいいかもしれません。

――今日は2位を当てるゲームのようなところがありました。サトノノブレスは、ディープ産駒で岩田騎手騎乗ですから、来ても全然不思議のない馬だったのですが、ちっとも思い浮かばなかったですな。ちなみにタマモベストプレイは8位、マジェスティハーツは13位でした。

――ところで、藤田伸二騎手の『騎手の一分』(講談社現代新書)は面白いですね。ずいぶんと競馬界の内幕をばらしてしまってますが、JRAも今日的な日本の組織にありがちな問題をたくさん抱えておるなあ、というのが正直な感想です。なんだか、「今の会社じゃ若手が育たんぞ!」と怒っている中年社員のような感じですね。

――さて、来週は天皇賞。来週こそは晴れてもらいたいものです。






10月13日(日)秋華賞

三年A組馬券王先生(第 一回)

上:えー、お前らぁ、これから進路面談始めっから、名前呼ばれたら面談室に来るようにぃ。まずはスマートレイアーちゃんからな。

「よろしくお願いしまぁす。」

上:えーっと、レイアーちゃんの第一希望は秋華女子大かぁ。あそこは女子大じゃ最難関なんだけどさ、レイアーちゃん春から夏にかけて成績ぱっとし ないし、大丈夫?先生心配だなあ。

「えへっ。レイアー奥手なタイプでぇ、それが秋に入って成績急上昇でぇ、最近すごく調子がいいんだよぉ。家庭教師の武先生も『秋華はばっちし』っ て太鼓判押してくれたしぃ、清水清駿とか、いろんな人から応援してもらって今すごく人気者だしぃ。えへっ、得意、得意。」

上:いや、調子がいいって言ってもさ、それほどレベルの高くない学科試験で、しかもハンデ軽くしてもらって一番になっただけでしょ?それでいきな り最難関の試験で高い前評判って、これ違和感ありまくりと言うか、先生、素直に応援していいか迷っているのよ。

「そんなことないよ!レイアー頑張ったんだもん!この前受けた夕月模試なんか年上相手に一番取ったんだもん!秋華でも大丈夫なんだもん!」

上:「年上」って言っても女子限定戦での話でしょ?男相手なら先生ももっと強気になれるんだけどねぇ。

「ぎゃぁあああ!何よ!これって女性差別ぅ?ひどいよ、さまぁずよ!訴えてやる!先生なんか学校辞めさせてやるんだからあ!」

上:サマーズなんて経済学者、よく知ってるね。先生少し見直しちゃった。

「えー、お笑い芸人じゃなかったのぉ?さまぁず。」

上:。。。。。。。次行こうか。じゃあ、メイショウマンボちゃん入って。

「。。。。。」

上:マンボちゃんも秋華志望か。まぁ、卑しくも名門樫の木女子高にトップ合格なんだから、当然と言えば当然なんだけどさ、先生、樫の木での活躍が 未だに信じられないというか、ある程度やるとは思ってたけど、まさかトップとはね。おかげで大損害、もとい、目から鱗が落ちるような思いをしたん だけど、その後どうなの?

「。。。。。」

上:あれどう考えてもフロックで、やはりレベルの高い所じゃ一枚足りないのかなあと考えていたら、この前のローズ模試の成績がトップと差のない4着でしょ。やっぱ力はあるんだなと思い直してもいるんだけど、問題は参考模試として一番信頼できるはずのローズSが土砂降り重開催でしょ、これを どうとらえるかというのが大変悩ましいわけよね。

「。。。。。」

上:あまつさえ、今度の受験番号が大外枠でしょ。秋華で大外って死亡フラグだしさ。ああ、先生本当に悩ましい。

「。。。。。」

上:暗いなあ、マンボちゃん。ひょっとしてイジメにあってる?まぁ、確かにお父さんのスズカマンボも地味で根暗なフロックガイで天皇賞春で穴を開 けたときには先生涙が止まらなかった。君、よく見るとお父さんの面影あるよな、って、痛い、蹴るな!噛みつくな!こんなところまで親父に似るな! 次だ!次行こう!デニムアンドルビーちゃん、面談です!

「先生さあ、今頃面談なんて馬鹿じゃないの。とっとと済ませてよね、受験の準備で忙しいんだから。」

上:いやあ、ルビーちゃん、この前のローズSは凄かったね。あんな大雨の中で凄い切れ味で、先生感動しちゃった。大雨になるとは知らずに事前購入 した馬単がなんと万馬券で先生、感謝の言葉もないよ。いやあ、よくぞ届いてくれた。本当にありがとう。

「べ、別にあんたのために頑張ったんじゃないからね。か、勘違いしないでよね。」

上:ツンデレ展開キタコレ。でもさあ、あんな凄い追い込みになったのも、考えてみれば君の出遅れ癖が原因な訳で、どうして君はいつもまともなス タートが切れないのかな。阪神や府中じゃ届いても、京都の内回りじゃあれは届かないぞ。先生、とても心配だあ!

「う、うるさいわね!わたし、スロースターターなのよ。文句ある?」

上:ディープインパクトな家系は器用な優等生が多いんだけど、君は不器用さんだよね。先生的には、その方が好感度高いんだけどさ。

「な、なによ、面談って生徒を勇気づけるためにあるんでしょ?それを人の欠点あげつらって、いちゃもんつけて、何様のつもりよ。氏ね!変態教 師!」

上:おい、帰るなよ。まだ話は終わってない。。。って、あーあ、嫌われちゃった。今日はここまでにするかな。

「先生、私の面談はしてくれないんですか?」

上:おや、誰かと思えば君はローブティサージュちゃんじゃないか。へえ、君も受けるんだ秋華。

「当たり前です!私、2歳女王なんですよ。」

上:うーん、でも年明けから今ひとつな君が大外引いてどうなんだろうね。内枠なら少しは励ましの言葉もかけてあげられるんだけど。

「そんな。。。私、強いんです。小幡先生も一押しなんです!」

上:うーん、小幡先生の言葉なら確かに無視するのも憚られる所なのだが、先生、オルフェがトレヴに蹂躙されたショックで今週は廃人状態だからな あ。

「ひ、ひどい!言いつけてやる!先生に言いつけてやるんだから!」



(次回エリザベス女王杯に続く (かも))




2013
1013() 4回京都4日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 18回秋華賞
3歳・オープン・G1(馬齢)()(国際)(指定) 2000m・内 (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

1

1

スマートレイアー 3 武豊

55

3.9

1

2

 

シャトーブランシュ 3 北村友一

55

22.2

2

3

ティアーモ 3 *川田将雅

55

16.7

2

4

 

コレクターアイテム 3 *秋山真一

55

53.1

3

5

 

セキショウ 3 吉田豊

55

35.1

3

6

ウリウリ 3 浜中俊

55

15.2

4

7

トーセンソレイユ 3 *メンディ

55

24.7

4

8

 

マコトブリジャール 3 柴田大知

55

103.1

5

9

ノボリディアーナ 3 幸英明

55

27.2

5

10

 

サクラプレジール 3 *福永祐一

55

50.8

6

11

 

リボントリコロール 3 横山典弘

55

35.5

6

12

エバーブロッサム 3 戸崎圭太

55

14.0

7

13

 

リラコサージュ 3 *池添謙一

55

108.0

7

14

デニムアンドルビー 3 内田博幸

55

3.2

7

15

 

ビーナストリック 3 津村明秀

55

102.0

8

16

メイショウマンボ 3 武幸四郎

55

5.6

8

17

 

ローブティサージュ 3 岩田康誠

55

17.4

8

18

 

セレブリティモデル 3 松山弘平

55

133.5


と言うわけで、上位人気がすべて明確な死角を抱えており、勝ってもおかしくなければ、掲示板の圏外に飛んでも不思議ではないと言うこのレース、三 連単には手が出しづらいと言うことで、三連複を前提で考えたのが上記印となります。

上位人気を尻目に指名はエバーブロッサム。G3フラワーカップ、G2フローラSG1オークスを続けて二着という堅実な実績に対し4番人気とい うのは、買い被られているか安く見られているか議論の分かれるところですが、3〜5倍という上位3頭のオッズに比べ遙かに高い14倍の値段がつい ていることを考えると、やはりこれはお買い得なのではないかと。

ここまで人気を落としたのは、前走のローズSで二番人気に推されながら14着に大敗したことが大きい。しかし、ローズSは前述の通り土砂降りの極 悪馬場での開催であり、騎手戸崎が勝ち目がないと判断した時点で馬を追うのをやめ、そのダメージ回避につとめた結果ここまで着順が下がったことを 考えると、これは度外視してよいどころか、むしろ積極的な買い材料となります。(逆に頑張り抜いて一着になったデニムアンドルビーはその反動が気 がかり)

馬券はエバーブロッサムから上位人気三頭とローズS三着のウリウリ、オークスを除けば無敗のティアーモ、京都実績優秀なトーセンソレイユ・ノボリ ティアーナに流す三連複21点。

上記で涜神の言葉を吐いてしまいましたが、小幡先生一押しのローブティサージュは確かに怖い一頭で、内枠なら迷わず連下候補。こちらはパドックを見て上記7頭と入れ替えることもあるかもしれません。


上海馬券王





○今日の結果

<秋華賞> @メイショウマンボ Aスマートレイヤー Bリラコサージュ




○かんべえのつぶやき

――世間一般ではデニムアンドルビーが大本命、馬券王先生はエバーブロッサム、
オバゼキ先生はローブティサージュ、ちなみに井崎脩五郎さんも同じ。ところが来てくれたのはメイショウマンボで、これを予測していたのは東洋経済オンラインのかんべえ先生でありました。やったやった。わはははは。

――ところが、こういう日に限って、馬券は買えていないのであります。いや、今日はいろいろイベントがありまして、競馬どころではなかったのです。それでもこのところ負け続けだったので、とりあえずエア馬券でもとれればオッケーの心境であります。

――終わってみれば武兄弟のワンツーフィニッシュでありましたね。スマートレイヤーも意外と来たな、という感じです。となると、この秋の武兄弟は要注目ですね。

――来週の菊花賞もとっても面白そう。エピファネイアは悲願達成となるでしょうか。今日のような秋にふさわしい好天を期待したいものであります。






9月29日(日)スプリンターズS

:えー。お久しぶりです。気がつけば秋のG1シーズンと言うことで、いやあ早いものです。これから年末まで張り切っていきましょうと言うこと で、さ、先生からもご挨拶、ご挨拶。

上:。。。。。。。

:。。。。ってどうしたんです?全然意気が上がってないんですけど。

上:いや、先週から今週にかけていろいろと疲れることが多くてな、テンション上がらないことこの上ないのだ。

:疲れるって、先生疲れてない時ないじゃないですか。

上:今週はとりわけ疲れるネタが多いのだ。まず、愛する中日ドラゴンズのBクラスが確定したという歴史的悲劇が発生したわけで。。。

:はあっ?そんなもん、4月の時点からわかりきっていたことじゃないですか。まさかクライマックスに出られるなんて甘い夢を今の今まで見ていた と?

上:うるさいわい!わずかでも希望があればそれにすがりつくのがファンというものなのだ。くそう、世代交代に失敗したのは落合時代からわかってい たことであるが、それがここまで無様な形で炸裂すると、もう論評の言葉もないわい。大体、君、10年ぶりのBクラスなんだぞ。なんか、もう落ちる ところまで落ちたというか、この世には神も仏もないというか。。。

:。。。。。先生ね、今の台詞を広島とか横浜のファンが聞いたら速攻で殺されますぜ。本当にもう、言っちゃ何だけど、たかが野球じゃないです か。それをうじうじと、あなたって人は。。。

上:野球だけじゃないのだ。パソコンも買い換えたのだ。

:???! 藪から棒に何です!さっぱり訳が分からないんですけど。

上:いや、5年ぶりにパソコンを買い換えたら、OSXPから7になっててだな。

:それがどうしたって言うんです?って言うか、今、世間じゃWIN7じゃなくて8が主流でしょ?なんで、そんな古い型式選ぶかな。

上:あんな「タッチパネル対応機能」なんて余計なものをくっつけたOSなんか怖くて使えるか!大体これは俺の知人に起きた実話なんだがな、OS WIN8にアップグレードしたのに、ディスプレイを触りまくっても反応がないとぶち切れてだな、店に文句を言いに行ったやつがいるのだ。ああ、お ぞましい。文句つける奴もつける奴だけど、こんなの売る奴はもっと馬鹿。

:で、古い型式を買った利口者のあなたが、なにゆえ疲れているわけですか?

上:XPが7になったらデータ処理が64ビットになっててだな、32ビット時代のアプリをインストールしたらそのいくつかに不具合が発生してだ な、そのトラブルシューティングで結構な時間を浪費して、私は疲れていると、こういうことが言いたいわけなのだ。どうだ、分かったか。

:分かんねえよ!そんなの最新版のソフトを買えばすむことじゃないですか。

上:昔のソフトで十分事足りるのに、なんでパソコン変わったらソフトまで買い直さにゃならんのかね。例えばOFFICEって今のMSじゃウインド ウズ以上の主力商品だけど、あれは10年前にほぼ完成してて、その後追加された機能は一般人には無用の長物以外の何者でもないのだ。それをサポー ト打ち切って買い換えを強要したりして、こういうビジネスモデルがサステナブルなわけがあろうか、いいやありはしない(反語表現)。MS終わった な、と。

:。。。どうでもいいけど、疲れていると言いながら、実に口数が多いというか、語りますな。

上:疲れている!本当に疲れているのだ。トラブルシューティングだけじゃないぞ。新しいキーボードのピッチが変わって不慣れなもんで、さっきから タイプミスの連続で、文章作成が全然はかどらないし、挙げ句の果てに、先週から本日にかけて鼻差で特大の万馬券を取り損ねると言う事象が四件も発 生するしで、今私は疲労の極致にあるのだ。

:なーんだ、野球がどうの、パソコンがどうのと、散々能書きたれておきながら、結局は馬券の不調がその疲労の原因であると、こういうことです か。

上:ドキッ!

:フフフ、語るに落ちるとはこのことですな。さあ、与太話はいい加減にして、さっさとスプリンターズSの展望に行きましょうか。

上:いや、その、気分が乗らないというのは本当でさ、今週はペンディングにして、来週、凱旋門での朗報の後、仕切り直しってことにしね?

:駄目です!逆神状態の先生に応援されてもオルフェにはいい迷惑ですって。まずはスプリンターSをきっちり当てていきましょう。





2013
929() 4回中山9日目 16頭 [15:40発走]
【11R】 47回スプリンターズS
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 1200m (C)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

1

1

グランプリボス 5 内田博幸

57

11.6

1

2

フォーエバーマーク 5 村田一誠

55

34.2

2

3

アドマイヤセプター 5 *四位洋文

55

97.2

2

4

サンカルロ 7 吉田豊

57

57.1

3

5

 

マヤノリュウジン 6 *池添謙一

57

124.4

3

6

ドリームバレンチノ 6 松山弘平

57

17.2

4

7

ハクサンムーン 4 酒井学

57

5.7

4

8

 

パドトロワ 6 勝浦正樹

57

88.4

5

9

 

サドンストーム 4 *武豊

57

54.6

5

10

ロードカナロア 5 岩田康誠

57

1.4

6

11

 

スギノエンデバー 5 *蛯名正義

57

81.5

6

12

 

アウトクラトール 8 伊藤工真

57

287.1

B7

13

サクラゴスペル 5 横山典弘

57

18.1

7

14

 

$マイネルエテルネル 3 *柴田大知

55

98.8

8

15

マジンプロスパー 6 福永祐一

57

30.4

8

16

 

シルクフォーチュン 7 *戸崎圭太

57

117.9


:秋の初戦であるこのレース、1・2番人気以外は微妙なメンバーによる一戦なんですが、印は意外と普通ですな。

上:うん、まぁ、ロードカナロアには逆らえないだろうね。馬の格が違いすぎる。唯一の不安は前走の敗戦が久々のせいではなくピークアウトのせいで あると言う可能性も排除できないことなんだけど(短距離馬ってピークアウトするとガタガタと行きますからな。タイキシャトルみたいに)、そんなこ と言うと何も買えなくなるし、これでしょうがないんじゃないか。

:で、夏のスプリンタ王、ハクサンムーンは止まりと。

上:強いことには何の疑問もないけど、こういう逃げ馬ってリスクも大きいじゃないですか。軸カナロアと決めた以上はヒモ荒れを狙いたいし。

:そこで、対抗に指名したのが人気薄のサクラゴスペルであると。

上:うん、今年になってずいぶん力をつけて、宮杯・安田記念とカナロアといい勝負している割には人気がないのが買いですな。中山とは相性がいいし 外枠をこなせれば結構有望。

:単穴にしたグランプリボスは?これが初の1200mですが。

上:うん、でもこれまでのレースぶりから、実は適性がこちらじゃないかって、最初はこれを対抗にしてたんだけど、えらく人気になってるんで評価を 一段落としました。まぁ、カナロアをのぞけば唯一のG1馬と言う格が買われてるんだろうけど、ちょっと人気になり過ぎなのは気になるな。

:この他では?

上:G1じゃからっきしで、正直来ない可能性高いとは思うけど、それでも外枠得意なのが軽視禁物マジンプロスパー。宮杯二着のドリームバレンチ ノ。夏のスプリンタ王をハクサンムーンと争った逃げ馬が内枠引いたと言うことでフォーエバーマーク。それに大穴狙いということでアドマイヤセプ ターとサンカルロ。前者はグルーヴウオッチャーとしての応援馬券もあるけど3−1−2−1という内枠実績がワクテカだし、後者は中山じゃ運の手助 け必要なるも、ハクサンムーン以外でカナロアに先着した実績がある唯一の馬と言うのが買い材料。

:なんか最後の方はいかにも来なさそうなんですが、圧倒的一番人気からこんなに印まわして一体馬券はどういう買い方するんです?

上:◎→○▲←→全印の三連単26点。

26点!カナロア軸でこんなに買うなんて、あんた正気?カナロアハクサンの馬単一点を高らかに宣言した小幡先生の潔さを少しは見習ってほし いもんだ!

上:いや、先生だって高らかに宣言した後、未練がましく三連単に関する言及をされているではないか。実際ね、このレース、軸以外は見事に割れてい て、上記でも最低29倍最高400倍と取りガミにはならんのよ。結構いい買い方だと思うぞ。うーん、なんか当たりそうな気がしてきた。これを当て た余勢を駆って来週は凱旋門で盛り上がろうじゃないか!

:だめだ、こりゃ。



上海馬券王





○今日の結果

<スプリンターズS> @ロードカナロア Aハクサンムーン Bマヤノリュウジン




○かんべえのつぶやき

――なるほど、
オバゼキ先生が言うとおり、ロードカナロアを見るレースでした。ハクサンムーンは目いっぱい先行しましたが、中山の坂はさすがに辛かったか。そこは「世界のロードカナロア」には及びませんでした。「ロードカナロアからハクサンムーンへの馬単一本」というのは、530円とあまりつきませんでしたが、こんな見事な買い方はなかなかできないものです。グランプリボスを切ったのも含めて、畏れ入りました。

――馬券王先生は、3位のマヤノリュウジンが抜けていたのが惜しまれます。と言っても、15番人気でしたからねえ。マジンよりもリュウジン強し、ってところでしょうか。福永騎手が前のレースで落馬してなかったら、あるいはマジンプロスパーが3着以上になっていたかもしれません。

――来週は毎日王冠と京都大賞典。この辺がやってくると、いよいよ秋競馬も本番という気がいたします。それよりも来週は、凱旋門賞でありますな。ひょっとしたら、行けちゃうんじゃないでしょうか。まことに楽しみです。










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by Tatsuhiko Yoshizaki