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上海馬券王がJRAのレースに寄せる「情熱と冷静の言葉」


2007年 下半期のレース考





12月23日(日)

上海馬券王の人生相談  

出稼ぎプロレタリアート・コスモバルクさんからのお便り  

Q:メイショウサムソンをひっぱたきたい  

馬券王先生こんにちは。私が置かれている大変理不尽な環境につき話を聞いていただきたくお手紙差し上げました。  

私は北海道から来た出稼ぎ労働者です。一般世間でも「地方と中央の格差」と言う言葉がよく聞かれるようになった今日この頃ですが、私の業界における環境格差は昔からそのように生易しいものではありません。裕福で華やかな中央の景色とは裏腹に、地方ではまさに食うや食わず、破綻するところが続出でして、そうなるとそこで働く従業員が全員屠殺缶詰になってしまうと言う阿鼻叫喚の貧窮問答歌的世界が繰り広げられているわけです。  

そんな事情で能力のある人は皆、中央の学校(厩舎)、中央の会社(JRA)に入ろうと努力します。そこに入れない者は屠殺缶詰阿鼻叫喚の貧窮問答歌的世界に放り込まれ、その段階で脱落者の烙印がべったり押されることになるわけで、当然私も努力しました。自分で言うのもなんですが私は子供の頃から相当優秀でして、これなら中央に行っても十分やっていけると思っていたんです。ところが。。。  

私の親(いや、正確にはオーナーなんですが)と言うのが、変わり者と言うか変態と言うかとにかく理不尽な人で、私が中央の学校に行くことも中央の会社に就職することも頑として認めてくれなませんでした。「地方の活性化のためにお前にはここで頑張ってもらう。中央に行きたければ出稼ぎで行きなさい。」などと言って普通の親なら喜んで後押ししてくれるはずの中央行きの進路を完全に遮断してしまったのです。  

かくして出稼ぎ労働者として地方から車で一日かけて東京に働きに出る日々が始まりました。最初はよかったのです。中央に行っても連戦連勝で、「地方のヒーロー」と呼ばれ世間からもてはやされて。(考えて見れば当たり前ですよね。私は元々そこらへんの中央入社した「普通のエリート」なんかよりはるかに才能がある訳で親の都合で地方のレッテルしょわされてただけなんですから。) でもそんな日々も長くは続きませんでした。やはり遠距離の移動と言うのは負担が大きいし、涼しい北海道から蒸し暑い東京を往復することによる肉体的なダメージも決して馬鹿にならないわけで、気がつけばだんだん勝てなくなって、最近では世間からも「田舎者のテロリスト」と冷たい視線を浴びせられる有様で。。。。  

先生、やっぱりこんなのっておかしいですよ。何故能力があるのに、地方から来ていると言うだけでこんな差別を受けなければならないのでしょう。そしてそもそも、何故能力があるのにその能力に見合った環境を用意してもらえないのでしょう。私は時々夢想するのです。私がきちんと中央の学校と中央の会社には入れていたなら今頃はディープインパクトに匹敵する存在になっていたんじゃないかって。  

最近31歳のフリーターが書いた「丸山真男をひっぱたきたい」と言う論文を読みました。「自分が定職に就けないのは新卒者しか採用しない世間が悪い。エリートの丸山真男は戦時中徴兵されて低学歴の上級兵に苛め抜かれた。自分も新卒者をいじめるチャンスが与えられるのなら戦争を希望する。」というのがその要旨ですが、まさに同感です。っていうか、なんでも世間のせいにするこの著者よりも明確に能力がありながら悲惨な境遇に身を置いている私のほうがはるかに中央のエリートをひっぱたく資格があるのではないでしょうか。  

そういうわけで、私は明日の有馬で、一番人気のメイショウサムソンをひっぱたきたい。彼に体当たりを食らわせて彼の進路を妨害したい。いっそテロリストとして名を残したい。そういう自暴自棄な想念に駆られてしまう自分が怖いのです。先生、親のエゴと世間の無理解に苛まれ心乱れる私はどうしたらよいのでしょうか。    

A:お答え  

いやあ、早いもので明日はもうファイナルグランプリ・有馬記念の開催ですか。とはいえ、中国じゃ正月は旧暦で祝うし、私はと言えば年末も大晦日まで出勤、正月も休日は元日一日で翌日から出勤と言う有様で、とても年の瀬と言う感じじゃないですな。私としましては「3が日休んでる日本人をひっぱたきたい」気分です。  

しかし、今年の競馬と言うのはディープインパクトという大看板が去った反動か、総じて「軸不在」という印象が強い一年でした。G1競争も荒れ続けでまともに当たったのは宝塚と菊花賞のみとはちと悲しすぎる。まぁ私がヘタレ馬券士であるというのは否定しませんが、かといって他に当てまくった人がいるとも思えないような結末の連続から今年の競馬が混迷し不確実性を高めているというのははっきり言えると思うのであります。ただ、3歳牝馬にダイワスカーレット・ウオッカという花のあるスターホースが出現したことはまことに喜ばしく、彼女達が来年男馬相手にどこまでやれるか、来年への興味がつながったと言うことはまさに不幸中の幸いと言うべきでしょう。  

馬券では悲しいことの連続でしたが、個人的には「競馬をする喜び」と言うものを再確認できた年でもありました。長年愛して止まなかったマイネサマンサがその引退レースを大変強い競馬で勝利し、有終の美を飾ってくれた。それも私の目の前で。中国在住ゆえ日本の競馬場など年に二度くらいしか行けないのです。たまたまその日に彼女が走り、そしてゴール手前50mの最前列で観戦する私のまさに目の前で彼女の猛烈な末脚が炸裂したわけで、これはもう奇跡としか言いようがありません。本当に涙が出るほど嬉しかった。長年競馬をやってきた私への神様のプレゼントというか、もうこれだけで今年はよい一年だったと納得できます。  

さて、前置きが長くなりましたが御相談の件、相談人コスモバルクさんの「理不尽」なオーナーというのは実はマイネサマンサのオーナーでもある岡田さんなわけで、いやはや、何と申し上げたらよろしいやら。岡田さんは生産者兼馬主として日本の競馬界でも大きな地位を占める方ですが、一方では確信犯と言うかマニアックというかとにかく世間の流行や慣例に背を向けて自分の哲学を貫き通した馬産をするので有名な硬骨漢(悪く言えば変わり者)なわけで、とにかく生産する馬の血統がすさまじく地味。貴方もマイネサマンサもとにかく超絶の地味血統。これでその馬が重賞を勝っちゃうのだからやはりたいした見識と言うべきなのですが、貴方の場合、育成を地方競馬に委ねたと言うのはやはり少々悪乗りであった気がします。  

貴方がきちんとした調教施設でレベルの高いトレーナーやジョッキーに恵まれていたなら貴方の勲章もあと2・3は確実に増えていたのではないか、あなただけではなく私にもそう思えてなりませんが、既に時遅くあなたも来年は7歳と言う状況下ではそろそろここら辺が潮時と言う気も致します。「地方発のヒーロー」という当初スキームに失敗したことは否めませんが、それでも貴方の場合は「超絶地味血統が大爆発した実例」として長くマニアックな競馬ファンに語り継がれていくことは間違いないと思いますので、明日のレースは先日の天皇賞みたいに私の買う馬の邪魔だけはしない様お願いする次第です。マイネサマンサのプレゼントがあったといっても有馬で福沢さんのプレゼントも欲しいもの私。  

と、言うわけで。。。。    

9R 第52回 有馬記念(GI)
2500m 芝・右
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 メイショウサムソン 57.0kg 武 豊
1 2 ドリームパスポート 57.0kg 高田 潤  
2 3 マツリダゴッホ 57.0kg 蛯名 正義
2 4 ダイワメジャー 57.0kg M.デムーロ  
3 5 レゴラス 57.0kg 柴田 善臣  
3 6 ポップロック 57.0kg O.ペリエ ◎ 
4 7 ダイワスカーレット 53.0kg 安藤 勝己  
4 8 ロックドゥカンブ 53.0kg M.キネーン
5 9 サンツェッペリン 55.0kg 北村 宏司  
5 10 フサイチパンドラ 55.0kg 藤田 伸二  
6 11 コスモバルク 57.0kg 松岡 正海  
6 12 インティライミ 57.0kg 福永 祐一  
7 13 デルタブルース 57.0kg 川田 将雅
7 14 ハイアーゲーム 57.0kg C.ルメール  
8 15 チョウサン 57.0kg 横山 典弘
8 16 ウオッカ 53.0kg 四位 洋文  

  中山2500m、雨天予想となればポップロック、メイショウサムソンの優位は動きません。JCの走りっぷりからポップロックを最上位にしますが53kgロックドゥカンプの爆走も十分考えられるところでこの2頭を軸にした3連複がある意味安全かもしれません。え、いくらなんでもそれじゃ儲からないだろうって?うーん、人気の3歳牝馬ウオッカ・スカーレットをヌケにしてる(ウオッカは中山の大外じゃ買えないし、スカーレットは距離がつらそう)のでそこそこ付くと思いますぞ。  

それでは、皆さん MERRY CHRISTMAS & HAPPY NEW YEAR! 来年フェブラリーSのころまたお目にかかりましょう。    

皆様の相談お待ちします。   人生相談士 上海馬券王
     




〇今日の結果

<有馬記念> @マツリダゴッホ Aダイワスカーレット Bダイワメジャー



〇かんべえのつぶやき

――今日は昼からからっと晴れて、競馬日和になった今日の中山競馬場。有馬記念の新たな歴史に名を残したのは・・・マツリダゴッホでした。中山が得意で、道悪に強いからといって、普通はそんなことで勝てるレースじゃないんですがねえ。単勝5230円って、そりゃどういうことだよ!

――今日の中山、大本命のメイショウサムソンは8着。武豊が外に出し過ぎたんじゃないですかねえ。今日の中山、お客の2人に1人はサムソンを買っていたと思うんですが、あたしゃ暴動が起きるかと思いましたよ。鞍上は石橋に戻すべきじゃないですかねえ。

――逆に名を上げたのがダイワスカーレットとダイワメジャーの兄妹でした。どちらも距離がつらいかと思いましたが、2位、3位は立派。ダイワスカーレットは、年度代表馬でもいいんじゃないですかね。

――小泉首相去った後の政界がムチャクチャなことになっているように、ディープインパクトなき後の競馬界は、今年はまことに無秩序な1年となりました。コイウタ?チョウサン?それって何?などと呆れつつ、年の締めくくりはマツリダゴッホ。こんなふざけた名前の馬は、勝つとわかっていても買いたくないですよねえ。それが有馬で・・・・。来年はもうちょっと落ち着いて欲しいものです。政界もJRAも。とほほ。






12月9日(日)

ううううううう、すいません。なんか、えらく忙しいのです。週末の来客が絶えないのです。原稿を書く暇がないのです。昨日深夜帰って執筆に取り掛かったのですが気がついたら顔をキーボードに埋めて眠ってしまっていたのです。顔に残ったキーボードの烙印が痛々しいのです。紹興酒の飲みすぎで頭がひどく痛いのです。上海蟹の食べすぎで吐き気がするのです。よって今回は簡単に。
 

11R 第59回 朝日フューチュリティ(GI)
1600m 芝・右 外
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 ゴスホークケン 55.0kg 勝浦 正樹
1 2 セレスハント 55.0kg 蛯名 正義  
2 3 レッツゴーキリシマ 55.0kg 幸 英明  
2 4 ドリームシグナル 55.0kg C.ルメール  
3 5 ギンゲイ 55.0kg 北村 宏司
3 6 ウイントリガー 55.0kg 四位 洋文
4 7 キャプテントゥーレ 55.0kg 川田 将雅
4 8 フォーチュンワード 54.0kg 松岡 正海  
5 9 スズジュピター 55.0kg 柴田 善臣
5 10 エーシンフォワード 55.0kg 福永 祐一  
6 11 ヤマニンキングリー 55.0kg 武 豊  
6 12 ミリオンウェーブ 55.0kg 小牧 太  
7 13 スマートギャング 55.0kg 岩田 康誠  
7 14 アポロドルチェ 55.0kg 後藤 浩輝
8 15 ドリームガードナー 55.0kg 吉田 隼人  
8 16 サブジェクト 55.0kg 安藤 勝己  

  最近随分価値が減少した感のあるこの競争、過去10年間の勝ち馬でその後大成したのは97年のグラスワンダーと後せいぜいダートでブレークした01年のアドマイヤドンくらいでこの5・6年に限定して言えばこのレースに出走するのは皆カスばかり。過去10年で一番人気の馬がそのまま勝ったのは3回、先にあげた2頭と98年のアドマイヤコジーンのみなのですが、面白いことにこの3頭はその後G1勝ちをしてまして、このレースを一番人気で勝てないようではその時点で名馬への挑戦権が喪失しちゃう感じです。  

よって今回一番人気はスズジュピターとアポロドルチェが争っておりますが、この2頭に名馬の資格ありやというのが最大の関心事項となるわけですが、アポロドルチェはいかにも早熟感が強い上、いちょうSでは牝馬のアロマキャンドル(先週のジュベナイルで惨敗!)に負けているところが印象悪く、ここはスズジュピター君に期待と言うことになるのであります。  

うーん、こんなところに住んでいると2歳馬のレースは全部チェックできないので断言するのは憚かられるのですが、なんか今年の2歳って大物感があるのは先週取り上げたポルトフィーノ以外いないという印象を受けるんですよね。ひょっとしたら来年のダービー馬はまた牝馬と言うことになったりして。    

上海馬券王



〇今日の結果

<朝日フューチュリティーS> @ゴスホークケン Aレッツゴーキリシマ Bキャプテントゥーレ



〇かんべえのつぶやき

――「大物感のある馬が見当たらない」といわれたレースでしたが、内枠を得たゴスホークケンが非常に強い競馬で勝ちました。将来が楽しみなスプリンターの誕生です。ちなみに勝浦騎手はテレグノシス以来のG1勝利とか。

――ところで馬券王先生、くれぐれも上海蟹の食べ過ぎにご注意くださいまし。われら中高年にとっては、あんまり身体に良いとは思えませんので。でも、もうじき季節も終わりなんですよね。






12月2日(日)


  上海馬券王の人生相談  

SHEEEE’S BAAAAAACK!! お受験ママ・エアグルーヴさんの逆襲    

Q:子供がひ弱なんざます  

先生お久しゅうございます。わたくしエアグルーヴでございますことよ。 え、「お前は誰だ」ですって?きぃいいい!これだからパンピーは!

よろしいこと?わたくしの祖父はJRAの大立者ノーザンテースト公爵、母は樫の木の女王ダイナカール、父は凱旋門の英雄トニービン子爵と言う、まさに名門中の名門、華族の中の華族、本来ならあなたのような、なけなしのお金をどぶに捨てまくってる3流馬券士なんか口も利けないような高貴な一族でございますのよ、我がグルーヴ家は。
 

え、「あまりにも久しぶりなんで忘れていた」ですって?きいいいいい!昔からこのコーナーはあたくしで持ってるようなもんじゃございませんの。その恩もどこへやら、あたくしのことをお忘れになるなんて、この賤民!ヘタレ馬券士!脳軟化症!!中国で肉まん食べ過ぎて、脳みそまでダンボールになったんじゃございませんこと?とにかく、話を聞いて欲しいざます。話と言うのはあたくしの子供のことで。。。。。  

え、「アドマイヤグルーヴはもう引退したのに今更何の話だ」ですって??きいいいいいい!お黙り!この禁治産者!話は最後まで聞くざます!あたくしの子供はアドマイヤグルーヴだけじゃございませんのよ。問題は華麗なる一族と言われて久しいグルーヴ家の子供が長女以外揃いも揃って家名に傷をつけていると言うことで、相談とはそのことなんざます。   長女のアドマイヤグルーヴは名門グルーヴ家の跡継ぎとしてこれまで頑張ってまいりましたの。そりゃあ、「女傑」と言われたあたくしから見ればまだまだ物足りない所はございましたけど、それでも「さすがグルーヴ家の御令嬢」と上流階級の皆様が認めてくださるような成績は収めてはくれましたの。ところが。。。。。  

その後がよろしくないのでございます。次女のイントゥザグルーヴは高校(平場1000万クラス)を出た後ドロップアウト、長男のサムライハートは登校拒否症になってこれもドロップアウト、幼少の頃神童と呼ばれた次男のザサンデーフサイチに至ってはもうすぐ4歳だというのに中学(500万クラス)にも上がれない有様と、長女以外は皆そろいもそろって不甲斐ない成績でグルーヴ家の栄光が大きく傷ついたのでございます。きぃいいいいいい!この親不孝者どもがあ!お前達なんか産むんじゃなかったわ!!  

そんなこんなで今年世間様にお目もじした三女のポルトフィーノには凄く期待してたわけでございますの。幼稚園(新馬戦)をダントツでトップ入園し、家庭教師の武豊なぞ「これはアドマイヤグルーヴちゃんを上回る才能です。」なんてもてはやしていたもので、あたくしもすっかりその気になっていたざます。ああ、それなのに、それなのに。この娘もとんでもない根性なしで、筋肉痛だとか熱があるとか色々な理由をつけては自宅に引きこもり、気がつけば幼稚園の入園試験のあと一度も学校に行かない徹底した登校拒否を続けている有様で。。。。きぃいいいいいい!敵前逃亡者!一族の面汚し!お前も産むんじゃなかったわ!  

先生、明日は上流階級の登竜門ジュベナイル女学院の試験日ですの。家柄の貧しい下層階級の女の娘がたくさん受験しているのに、あんなにもてはやされた名門グルーヴ家の三女は試験も受けられないなんてこれは何かの間違いじゃないかしら。あたくし、悔しくて、せつなくて、気が狂いそうですわ。名家の没落の予感に打ち震える私はどうしたらよろしいのかしら。    

A:お答え  

いやあ、お久しぶりです。私も日本出張とか来客応対とか最近色々忙しくて貴女のことはすっかり忘れていましたよ。それにしても、いくら上海蟹の季節と言っても毎週末を狙い済ましたかのようにお客さんがいらっしゃるのは如何なもんでしょうね。上海蟹というのは確かにおいしいけど、あれはプリン体の固まりみたいなもので週3回も食べるとこみ上げるものがあります。上海に来られる皆様は一度きりでしょうが、毎日のように食べさせられる現地駐在の体も少しはいたわっていただきたいものです。  

さて、御相談の件なんですが、確かにポルトフィーノちゃんのデビューは鮮烈でした。あまりに勝ち方が強すぎるので私なぞ最近まで男馬だと思っていたくらいで、久々にグルーヴ血統の底力というか風格を感じた次第です。新馬戦開幕週デビューと言うことで他の馬が弱すぎた可能性もあるんですが、それを差し引いてもあの走りは将来を期待させるものがあったと思います。  

その彼女が新馬戦に出てきた後は一度も顔を見せないと言うのは一体いかなることなのか。現役時代あれだけのタフネスさを誇った貴女のお子さんが皆これほどまでにひ弱なのは本当に理解に苦しみます。サンデー系は合わないのかなあと思っていたけど、ポルトフィーノちゃんはお父さんクロフネさんだし、これは父方ではなく母系のグルーヴ血統のなせる業なんでしょうか。呪われてますねえ。横溝正史してますねえ。本当に蝉でももうちょっと長く鳴きますぞ。  

とにかく明日のジュベナイルはパッと見、小さくまとまった感じの馬ばかりで大物感のある存在が見当たりませんしポルトフィーノちゃんの欠場は本当に残念です。デビュー時期が早すぎるので超早熟である可能性もありますが、あれでまだ底を見せていないのだとしたらこれはディープインパクト級の天才の出現と言うことになりますので、ここは焦らずに体制建て直し、是非来年のオークス、ひいてはウオッカ・ダイワスカーレットとの頂上決戦と言うのを目指して頑張っていただきたいと思います。ジュベナイルを勝って大成した馬はヒシアマゾンと去年のウオッカ、あとはせいぜいメジロドーベルくらいしかいませんし、来年の春先が勝負ですな。  

と、言うわけで。。。。。

 

11R 第59回 阪神ジュベナイルF(GI)
1600m 芝・右 外
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 ヴァリアントレディ 54.0kg 和田 竜二  
1 2 トラストパープル 54.0kg 田中 勝春
2 3 レジネッタ 54.0kg 武 豊  
2 4 アロマキャンドル 54.0kg 藤田 伸二
3 5 ニシノガーランド 54.0kg E.プラード  
3 6 シャランジュ 54.0kg 村田 一誠  
4 7 マイネブリッツ 54.0kg 川田 将雅  
4 8 ハートオブクィーン 54.0kg 小野 次郎
5 9 レーヴダムール 54.0kg 藤岡 佑介
5 10 エイムアットビップ 54.0kg 福永 祐一
6 11 オディール 54.0kg 安藤 勝己
6 12 グラーフ 54.0kg 北村 浩平  
7 13 カレイジャスミン 54.0kg 北村 宏司  
7 14 ラルケット 54.0kg S.パスキエ
7 15 トールポピー 54.0kg 池添 謙一
8 16 ヤマカツオーキッド 54.0kg D.ホワイト  
8 17 エイシンパンサー 54.0kg 岩田 康誠  
8 18 エフティマイア 54.0kg 蛯名 正義  

  2歳牝馬の戦いなんでよく分かりません。安定感で言えばオディール、大物感で言えばいちょうSで牡馬の強いところを破ったアロマキャンドルが有力だと思いますが、面白そうなのはトラストパープルでこの実績で11番人気と言うのはいくらなんでも人気がなさ過ぎるんじゃないでしょうか。本番はこの馬を軸にした3連複で勝負してみたいですな。  

皆さんの相談お待ちします。    

人生相談士  上海馬券王    


〇今日の結果

<阪神JF> @トールポピー Aレーヴダムール Bエイムアットビップ



〇かんべえのつぶやき

――今年の三歳牝馬があんまり強いんで、ついつい真剣に見てしまいまいたが、なるほど大物はいなかったような。去年のウオッカは衝撃的だったけどねえ。

――てなことを言いつつ、今年ももう残りわずか。有馬記念はどうなるんでしょう。おっとその前に、来週は朝日フューチャリティーSがあります。






11月25日(日)

☆:先生、先週のマイルCSなんですけど。。。。
 

上:アグネスアークは4着か。3連複の軸にして馬券を買ったんだけど、惜しかったな。   ☆:何を悠長なことを!あのレースの後、骨折していることが判明したんですよ彼。  

上:な、なんと!本当かそれは!  

☆:。。。。知らなかったんすか?  

上:いや、先週から今週にかけて振って沸いたような仕事の嵐で日本の情報には物凄く疎かったんだが、そうか、骨折しながら4着に入ったのか彼は。何と健気な頑張り屋さんなんだ、ますます愛着がわいてくるではないか。  

☆:。。。。言いたいことはそれだけですか?  

上:いや、それにしても悪い予感はよく当たるというか、小柄なくせに出ればひたむきに走る頑張りやさんの彼が、中2週のローテで体を壊さないかと心配していたんだが、案の定と言うか、とにかく来年の春までには回復してまた頑張る姿を見せて欲しいよね。  

☆:。。。。。本当に言いたいことはそれだけですか?  

上:なんだよ、そっちこそ何が言いたいんだよ。  

☆:いや、先生が先週、あれだけ入れ込んだアグネスアーク賛美を展開しなければ、ああいう事態は起こらなかったんじゃないかと。  

上:わ、私のせいですかああああ?  

☆:自分で自分の言説を「恐怖新聞」などと言っておきながら、何故そこでしらを切る!  

上:いや、でも、あれはどう見ても使用者責任と言うか、調教師の河内が悪いわけで。。。  

☆:もともと、先生が「頑張れ!」なんて応援した馬はお約束で着外、はずれ馬券だったんですけど、天皇賞のアグネスアークといい、秋華賞のウオッカといい、過去を見渡してもサンライズペガサスとか、ファインモーションとか「この馬を応援せずして何を応援する!」と過剰に入れ込みまくった馬はしゃれにならないようなひどい目にあっているわけです。ああ、先生がディープインパクトのファンじゃなくて本当によかった。先生が日本競馬の至宝に入れ込んでいたらと想像するだけで背筋が寒くなります。恐ろしい。。。本当に恐ろしい。。。  

上:私のせいですか?全部私のせいなんですかああああ?  

☆:とにかく、あんたが過剰に入れ込むとその馬に死亡フラッグが立つというのは、もはや争う余地のない現実として認知されつつあるわけです。よって、今後は特定の馬に対する過剰な思い入れや賞揚をこの場で表明することは、厳に禁止させていただきます。よろしいですな。  

上:いや、でも明日のJCはウオッカが。。。  

☆:よろしいですね!!  

上:私のせいですか?全部私のせいなんですかああああ?  

10R 第27回 ジャパンカップ(GI)
2400m 芝・左
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 エリモハリアー 57.0kg 武 幸四郎  
1 2 ポップロック 57.0kg O.ペリエ
2 3 コスモバルク 57.0kg 松岡 正海  
2 4 アドマイヤムーン 57.0kg 岩田 康誠
3 5 チョウサン 57.0kg 横山 典弘
3 6 ヴィクトリー 55.0kg C.ルメール  
4 7 ペイパルブル 57.0kg R.ムーア  
4 8 アルティストロワイヤル 57.0kg J.タラモ
5 9 インティライミ 57.0kg 佐藤 哲三
5 10 メイショウサムソン 57.0kg 武 豊
6 11 ウオッカ 53.0kg 四位 洋文
6 12 フサイチパンドラ 55.0kg 藤田 伸二  
7 13 ヒラボクロイヤル 55.0kg 後藤 浩輝  
7 14 ドリームパスポート 57.0kg 安藤 勝己  
7 15 ローゼンクロイツ 57.0kg 藤岡 佑介  
8 16 サデックス 57.0kg T.ムンドリー  
8 17 ハリカナサス 55.0kg D.ホランド  
8 18 デルタブルース 57.0kg 川田 将雅  

☆:。。。。。言ってるそばからこれだよ。なんです、ウオッカ◎って。不吉極まりない。いいですか、繰り返しますが入れ込みは禁止ですからね。  

上:入れ込んでないよ。さすがに秋華賞の出走回避で興がそがれたわけだしさ。でもね、府中じゃ強いんだよ、この馬。   ☆:向かうところ敵なしのメイショウサムソン相手に3歳牝馬がどうこう出来るモンじゃないでしょうに。  

上:確かに今年のメイショウサムソンはテイエムオペラオーの絶頂期を思い起こさせるほど強いんだけどさ、ただ、この馬これまで強運にも恵まれており実力以上に買いかぶられているきらいがあるんだよね。  

☆:強運?  

上:だって、ダービーとか天皇賞とか節目のレースになるとかならず馬場が渋ってこの馬にうってつけの展開になってたわけだし、圧勝したこの前の天皇賞だって重馬場の上、コスモバルクの自爆テロで後続馬が全部被害にあったのに先行したこの馬だけが難を逃れたというのがあったわけで一定の割引は必要だよ。まぁ、どんなことがあっても連をはずすことはないと思うけど、良馬場確定の明日に限って言えば末脚の鋭いところに最後交わされるというのも十分ありじゃないか。逆に言うと明日楽勝するようなら名実ともに名馬の仲間入りなんだけどね。  

☆:で、その「末脚の鋭い」存在がウオッカであると。  

上:そうそう。このメンバーで切れる脚を使えるのはウオッカとインティライミ、アドマイヤムーンあとはチョウサンくらいしかいないんだけどね、メイショウサムソンというのは凄まじい勝負根性の持ち主なんで中途半端な末脚じゃ勝ちきるのは難しい。とにかく電光石火、自分が切られたのも分からないくらいの切れ味で一刀両断にする末脚が必要になってくるんだけど、それがあるのはウオッカしかいないのではないかと、そう思うのです。あ、僕、今入れ込んでないよね。  

☆:ぎりぎりセーフと言うことにしておきましょう。じゃあウオッカの追い込みが不発に終わったら後はメイショウサムソンでしょうがないということですな。  

上:うーん、オペラハウス産駒の府中と言うのはどうもぴんと来ないけど、アドマイヤムーンくらいかなあ対抗できるのは。インティライミじゃ役不足な感じだし。

☆:外国馬はどうなんですか?世界は広いわけでメイショウサムソンがお山の大将である可能性もあると思うんだけど。  

上:ディラントーマスが出てくれてたら本当に盛り上がったんだろうけどね。本当に日本の土を踏みながら出ないなんてウオッカのエリザベス回避よりはるかにショックだよね。  

☆:先生が過剰に入れ込んだからじゃないですか?  

上:何でも俺のせいにするんじゃないよ。アイルランドチャンピオンとキングジョージと凱旋門を勝った馬だぞ。俺でなくても誰でも入れ込むわい!ああ、このような名馬中の名馬が走らない国際競争なんて何の意味があるんだ。JRAはルール改定してでもこの馬は出すべきだったんだ。これをコンプライアンス不況と言わずして何をコンプライアンス不況と言うのだ。東京で出られないから年末香港で走るんだって。政治といい、経済といい、競馬といい、その内日本は中国に飲み込まれるぞ!とにかくまだ間に合うからルール改正して有馬で走らせろ!もうやってらんねえよ!くたばれ内部統制!くたばれCOSO!  

☆:なんか微妙に私怨が混じっているような。。。大丈夫ですか?  

上:やかましい!俺の心配するくらいなら明日のコスモバルクを心配しろ!ウオッカの末脚が炸裂するもしないも、皆こいつが悪さをするか否かにかかっておるのだ。五十嵐が降ろされたはいいとして、若い松岡で制御できるのか?この腐れ外道を。  

☆:八つ当たりまで始まっちゃったよ。だめだ、こりゃ。。。。      

上海馬券王            



〇今日の結果

<ジャパンカップ> @アドマイヤムーン Aポップロック Bメイショウサムソン



〇かんべえのつぶやき

――アドマイヤムーンは完全に盲点になっておりました。岩田騎手、お見事でございます。メイショウサムソンの強さは、圧倒的なものではないようですね。馬券王先生が思いを込めたウオッカは4位。このメンバーであれば、十分な健闘であると思いますぞ。

――それにしても、上位5頭すべてが日本馬というジャパンカップは、初めてなんじゃないでしょうか。それぞれに強さを発揮したレースであったと思います。






11月24日(土)

えー、本当なら現在上海に出張中のかんべえ先生と現地で気勢を上げているはずなんですが、何故か入れ違いで日本出張となっちゃいまして現在新橋のホテルでこの文章を書いています。ううううう、すいません、師匠。この埋め合わせはいずれ別の機会に。  

で、かんべえさんの文章を読むと上海で色々新しい発見をなさっているようなんですが、私も久々の日本は色々と面白いのであります。  

まず仕事が終わって秋葉原に行くと何か雰囲気が違う。いやいつも人は多いのですが、今日はいつにも増して人がぎょうさんいる。1ドル110円を割り込む円高でアメリカ発の不況が足音をたてて忍び寄っているというのにこれは一体どうしたことだ。  

淀橋カメラのゲーム売り場に行くとこれが更に異常。いつもはレジ前にジグザグのコースを設営して接客しているのだが、今日は各レジの前に縦列で人を並ばせており、尚且つそこに大量の人が並んでいる。おい、こら、そんなところに行列を作られたら私の買い物の邪魔じゃないか。お前ら1ドル108円なんだぞ。何を考えている!と、悪態をつきながらレジの張り紙をを見ると「ドラゴンクエストW本日発売!!」の文字がでかでかと。  

えーーーーーっ! DQWって20年位前のゲームじゃんか。今更そんなモンで何を大騒ぎしておるんだ、あんたたちは。え、なになに?今回、任天堂のDS向けにシステム一新リニューアルしたって?いや、確かにドラクエはPS3なんかよりDSにはまるゲームだとは私も思いますよ。でも新作ならともかくDQWだろ。1990年にスーパーファミコンで発売されたゲームだろ?それがこの秋葉原にこんなに人を呼び込んでおるのかい。くぅーーーっ!日本は平和だねえ。いいか、あんたら、海の外から見ると今の日本って政治も経済も相当やばいんだぞ。20年前のゲームに行列作るくらいならもっと自分の行く末を心配しろ!って結局俺も買っちまったんだけどさ。(1時間後にもう一度ゲーム売り場に行ったら完売になってました。やばい、やばい。)  

いやあ、今回は大漁大漁。CDショップに行くとニール・ヤング御大とジェフ・ベック先生の幻のライヴが置いてあるし、DVD売り場に行くと「ファンダンゴ」とか「ローカルヒーロー」とか隠れた名作映画が廉価版で発売されてるし(上海の海賊版屋じゃ地味すぎてこういうのは絶対置いてないのだ)、本屋に行ったら行ったで「BLACK LAGOON」とか「HELLSING」とか2年に一度出るかどうかと言う寡作なコミックの新刊が同時に発売になってたり。かんべえ先生との約束を反故にして極めて気の進まない仕事で日本に戻り気分は最高にブルーだったんですが、なんか十分な埋め合わせが出来ました。(いや、ゲームとかコミックを買うために先生との約束を反故にしたわけじゃありませんから。そこんとこ誤解のないように)  

で、最後はビール。日本に戻るたびビールの新製品がコンビニの店先に置いてあるのでいつも楽しみにしてるんですが今回はこれも大当たりです。特にエビスの「琥珀YEBISU」とキリンの「一番搾り とれたてホップ」あと、ビールじゃないけどキリンの「SPARKLING HOP」は素晴らしい。日本のビールは本当にうまい。こんなうまいビールがコンビニに並んでいる日本は本当にいい国です。先ほども言ったように外から見ると現在相当やばそうな感じなんですが、こんないい国を腐らせることがあっちゃいけません。政治家と官僚、あと日銀の皆さんには一層の努力をお願いしたい次第です。


11R 第8回 ジャパンカップダート(GI)
2100m ダート・左
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 サンライズバッカス 57.0kg 安藤 勝己
1 2 スチューデントカウ 57.0kg R.ミグリオーレ
2 3 キャンディデート 57.0kg R.ムーア  
2 4 フリオーソ 55.0kg 内田 博幸
3 5 カフェオリンポス 57.0kg 後藤 浩輝  
3 6 ワイルドワンダー 57.0kg 岩田 康誠
4 7 ヴァーミリアン 57.0kg 武 豊
4 8 メイショウトウコン 57.0kg 武 幸四郎
5 9 エイシンロンバード 57.0kg 福永 祐一  
5 10 ワンダースピード 57.0kg 小牧 太  
6 11 フィールドルージュ 57.0kg 横山 典弘  
6 12 ドラゴンファイヤー 55.0kg 田中 勝春
7 13 ブルーコンコルド 57.0kg 幸 英明  
7 14 フサイチホウオー 55.0kg O.ペリエ  
8 15 ジャックサリヴァン 57.0kg E.アハーン  
8 16 ボンネビルレコード 57.0kg 柴田 善臣


  カネヒキリがいませんが、かなりの好メンバーが揃った好レースです。 外国馬は芝のJCがディラントーマスの回避で興ざめな感じになっているのでスチューデントカウがいるこちらの方が見る分には面白い。  

つぶが揃いすぎてるので予想は難しいのですが現在3連勝中のドラゴンファイアーに期待してみたいです。カスぞろいの今年の3歳牡馬ですがダートくらいはまともなのがいて欲しいという期待も加味しているわけですが決して名前で選んでるわけじゃないのでそこんとこ夜露死苦。  

一番人気のヴァーミリアンは府中の実績が?で割引きます。府中と言う意味では距離が?でもサンライズバッカスが鞍上アンカツということでこちらに期待。   明日上海に戻ります。芝のJCは向こうで予想します。

   上海馬券王



〇今日の結果

<ジャパンカップダート> @ヴァーミリオン Aフィールドルージュ Bサンライズバッカス



〇かんべえのつぶやき

――いやあ、すんません、帰国と重なったので、掲載が間に合いませんでした。でも、馬券王先生もしばしの東京を楽しまれたようで。いやホント、帰国してしみじみ感じておりますけど、日本はいい国でございます。ビールは旨いし、競馬もありますし。

――DQ4も懐かしいですなあ。武器商人のトルネコが守屋次官を接待する、てのはどうでしょう??






11月18日(日)

ウオッカが。。。。。。
  うううううう、主義として絵文字の類いは使わないことにしているのですが、今の私の気持ちは筆舌に尽くしがたく、激しく orz なのであります。  

しかも、これだけ皆の期待を踏みにじりながら当のウオッカは何事もなかったかのように調教を再開、その上これが好時計なのだそうでジャパンカップに向け準備万端なのだとか。よかったと言えばよかったし、ほっとしたと言えばほっとしたのですが、やはり気持ちは割り切れない。納得できないぞおおおおお!  

ああ、それにしても、私が過剰に入れ込むとどうしてこういうことばかりが起こるのでしょう。これでは私の言説は「恐怖新聞」と変わらないじゃないですか。実は明日のマイルCSも力いっぱい応援したい馬がいるのですが、なんかここで青筋立てて応援するとまたよからぬことが起こりそうで、どうせかんべえ先生も明日の出張準備で忙しいでしょうし今回は軽めのコメントでお茶を濁そうかと。。

 

11R 第24回 マイルチャンピオンS(GI)
1600m 芝・右 外
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 コイウタ 55.0kg 吉田 隼人  
1 2 エイシンドーバー 57.0kg C.ルメール
2 3 キングストレイル 57.0kg 岩田 康誠  
2 4 マイネルシーガル 56.0kg 後藤 浩輝  
3 5 ローエングリン 57.0kg 武 幸四郎  
3 6 フサイチリシャール 57.0kg O.ペリエ
4 7 スーパーホーネット 57.0kg 藤岡 佑介
4 8 ダイワメジャー 57.0kg 安藤 勝己
5 9 カンパニー 57.0kg 福永 祐一
5 10 トウショウカレッジ 57.0kg 池添 謙一  
6 11 スズカフェニックス 57.0kg 武 豊
6 12 アグネスアーク 57.0kg 藤田 伸二
7 13 ローレルゲレイロ 56.0kg 和田 竜二  
7 14 ピンクカメオ 54.0kg 四位 洋文  
7 15 ジョリーダンス 55.0kg 川田 将雅  
8 16 ピカレスクコート 57.0kg 秋山 真一郎  
8 17 ベクラックス 57.0kg R.ムーア  
8 18 サンバレンティン 57.0kg 角田 晃一

  さて、ここで問題です。ディープインパクトとかシンボリルドルフとかオグリキャップとかこれまで数々のスターを輩出してきた日本競馬界ですが、この30年でずぶずぶの競馬親父に最も愛された馬は誰でしょうか。  

正解はステイゴールドであります。2歳の年末にデビューし、7歳の年末で引退するまで50走もしながらG1を勝ったのは引退レースである香港ヴァーズ一回のみ。実績だけなら手ごたえ満点、会心の2流馬である彼が間違いなく「すれっからしの競馬親父」に一番愛された存在です。  

一言で言えば「名脇役」とでも言うのでしょうか、妙に愛嬌のある存在でした。3歳の9月に3勝目を上げてから6歳の5月まで1勝も出来なかったにもかかわらず、この間G1を含む重賞で2着3着すること実に13回!馬場・コース・距離・人気不問でこれだけの成績を残すのも凄いが1勝位してもよさそうなのに全然勝てないというのもまた凄い。430kgに満たぬ小柄な馬格で頑張っているというのと相まっていつしか彼はそこら辺のG1ホースなど及びもつかないようなアイドル馬となってしまった訳であります。  

彼がようやく4勝目をあげた2000年の目黒記念はまさに伝説のレースとなりました。直線の長い東京コースで勝敗まだ決していないにもかかわらず、冷静沈着でなるラジオたんぱのアナウンサーが大興奮して彼の名前を連呼し、観客席からはG1競争かと思うような大歓声が沸きあがりました。日本一鉄火場色の強い浅草WINSでもモニター画面に向かって大拍手の嵐が止むことを知らず、レースが終わった後は擦れに擦れきった競馬親父たちがニコニコ笑い、肩を叩きあいここが浅草とはとても思えないような和やかな景色が出現したのだそうです。  

競馬にどっぷり漬かった連中にこれだけ損得抜きで愛された馬がこれまでにいたでしょうか。すれっからしの絶叫馬券士たちにこれだけ、その勝利を自分のことのように喜んでもらえる馬がこれまでにいたでしょうか。ステイゴールドはディープインパクトとは全然違う意味ではありますが、間違いなく奇跡の存在であり、私は今後こんな馬はもう二度と現れないだろうなと思っていました。思っていたんですが。。。  

今回マイルチャンピオンシップに出走するアグネスアークは彼の後継者を名乗る資格の持ち主であるかも知れません。デビュー以来無傷で4連勝を飾りながらその後低迷期に突入、立て直した後は重賞を3回続けて二着と言う経歴も似ていますし、馬体がステイゴールド同様430kgと凄まじい小兵である点もそっくりなんですが、何と言っても圧巻は前回の天皇賞であります。  

今年の天皇賞はコスモバルクが直線で右に寄れ左に寄れとウ・サマ・ビンラーディンも涙ぐむような自爆テロを決行した結果、阿鼻叫喚の大荒れレースとなりました。被害を受けた騎手たちは怒り心頭、「あれがなかったら1着は無理でも2着はあった」などとほざいておったわけですが、実は一番被害を受けていたのは2着に入ったアグネスアーク自身であった訳です。渋った馬場、背負ったことのない58kgの斤量、そして自分よりはるかに大きい馬に体当たりをかまされるという3重苦を跳ね除けて彼は2着のポジションをもぎ取ったわけであり、これは勝ったメイショウサムソンよりはるかに大きい感動を私に与えました。  

本当に素晴らしい勝負根性です。ステイゴールド同様、人の心の琴線に触れる走りをする馬だと思います。こういう馬は損得抜きに応援したい。小柄な馬が中2週のローテーションでどうかとか、そもそもステイゴールドを髣髴させる存在が勝つまであるとは思えないとか、色々ネガティヴな要因にも事欠かないんですが、とにかく無事お勤めを果たして末永く競馬に励んで欲しいと思います。かのステイゴールドが何故あんなに愛されたかと言うと3・4歳で引退する「一流馬」が多い中、彼だけは7歳年末まで第一線で活躍し続けたというのが大きいわけですしね。。    

上海馬券王    

と、ここまで読み返してみると「軽めのコメント」どころか、かなり過剰に入れ込んでいるなあ。いかんなあ、何か悪いこと起きそうだなあ。「恐怖新聞」だしなあ。

とにかく、怪我だけはしないでくれよ。アグネスアーク。



〇今日の結果

<マイルチャンピオンシップ> @ダイワメジャー Aスーパーホーネット Bスズカフェニックス



〇かんべえのつぶやき

――なんじゃこれは。中国出張のため、11月21日になって上海でネット接続して、ようやく上記結果を知りました。馬券王先生もさぞやお嘆きでありましょう。こちらでお目にかかる際には、ジャパンカップの予想でもしましょうか。






11月11日(日)


上:いやあ今日のGV福島記念は凄かったよな。  

☆:何が。  

上:何がって。。。3歳牝馬のアルコセニョーラが優勝したんだぞ。君はこれを見て何も感じないのか?  

☆:。。。。別に。  

上:何だよ、その沢尻エリカ的応対は。  

☆:だって、メンバー中最軽量の馬が一着で、最下位人気の馬が二着、おまけに三着が9番人気という、地方重賞じゃよくあるパターンの凡レースじゃないですか。どうせ馬券だって当たってないでしょうに、何を興奮してるんです。  

上:だまらっしゃい!軽量に恵まれたとは言え、重賞勝ちがなく秋華賞もダイワスカーレットに0.9秒もちぎられた馬が、海千山千の古馬相手の重賞、しかもよりによって直線の短い福島で最後方から追い込んで勝ったわけで、これはびっくりなのだ。いやあ、本当に今年の3歳牝馬というのは強いよなあ。ダイワスカーレットとかウオッカだけじゃなくて裾野も広いわ。将棋の世界でも羽生善治という天才の出現に呼応するかのようにその同世代の若者達までもがブレーク、結果過去類例のない世代交代が達成されたというのがあったんだけど、今年の3歳牝馬の活躍はそれを思い出させるものがありますな。  

☆:だから相手が弱いんでしょ。先生だって「ウオッカがダービーとったのは今年の3歳牡馬がカスだからだ」なんて罵倒していたくせに、今頃になって何興奮してるんです。  

上:かのディープインパクトの引退が遠い過去のように思える現在、宴の後の侘しさを濃縮還元したかのような日本競馬没落の予感がいや増している現在、新しい才能の一団が思いもよらないところから出現したと確信するに足る情報が最近急激に顕在化している訳で、これが興奮しないでいられるか!いいか、確かに今年の3歳牡馬はカスだ。しかし、カスである奴らがカスでしかないことを世間一般に有無を言わさぬ形で見せ付けたウオッカはやはりかのディープインパクトが同世代に対し抜けていたのと同じくらい抜けた存在と言わねばならないのだ。そしてそのウオッカを何度も完封したダイワスカーレット、スプリントで牡馬古馬をまとめてなで斬りにしたアストンマーチャン、挙句の果てには3歳牝馬ではカス認定の癖に重賞を勝ってしまったアルコセニョーラ。これだけの才能が同じ世代でこれだけ花開いたことが過去にあっただろうか?いいや、ありはしない!(←反語表現) これはディープインパクト現象以上に凄いことなのだと私は思っているのだ!  

☆:だから?  

上:だから、明日のエリザベス女王杯はそういう凄い才能を持った3歳牝馬の最精鋭が古馬のタイトルホルダーたちと初めて相まみえる今年一番の好レースであり、これさえ見れば後はJCや有馬なんか見る必要がないくらいの大一番、競馬に興味がない人もこれだけは見逃しちゃいけないと私は強調したいのです。よって今回は裂帛の気合をもって予想しようと思う。いつものようにケレンや受け狙いは無しということで、そこんとこ夜露死苦。  

☆:「夜露死苦」ってしっかり受け狙ってるじゃんか。大体牝馬ばかり持ち上げてるけど、牡馬だってメイショウサムソンの天皇賞春秋連覇とか見所は多いでしょうに。  

上:うん、まあ、サムソン君は確かに強いんだけどね、何か勝ち方に花がないというか、地味と言うか、中日ドラゴンズと言うか。とにかく地味な奴が強い勝ち方をしても世間は盛り上がらないし、景気もよくならないわけで、そのくせ、勝てば勝ったで経済や政治の動乱はみんなそいつのせいにされるしで、何かやるせないものが今年の牡馬とプロ野球の世界にはあるのです。よって花があり、素人受けしながらレベルも高いという明日の一戦がやはり今年のベストマッチと言うことで、そこんとこ夜露死苦。  

☆:「夜露死苦」はやめろって。  

上:それにしてもひどいよな。中日が日本一になっても祝福されないのは分かるし、安倍の退陣とかサブプライムローンショックとかが中日のせいになるのもお約束なんだけど、マスコミの権力者が暗躍して野党の党首がこけちゃったなんてことまで中日のせいになってるんだぜ。福留には三行半を叩きつけられるし、何で世の中こんなに了見が狭いんだよ。ブツブツ。  

☆:さっきまで青筋立てて興奮してたと思ったら急にいじけ始めたよ。。。わかったから「裂帛の予想」と言うのに行きましょうか。

     

11R 第32回 エリザベス女王杯(GI)
2200m 芝・右 外
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 デアリングハート 56.0kg 藤田 伸二
2 2 スプリングドリュー 56.0kg 川田 将雅  
3 3 ウオッカ 54.0kg 四位 洋文
3 4 スイープトウショウ 56.0kg 池添 謙一
4 5 ローブデコルテ 54.0kg 福永 祐一
4 6 アドマイヤキッス 56.0kg 岩田 康誠
5 7 ダイワスカーレット 54.0kg 安藤 勝己
5 8 ディアチャンス 56.0kg 横山 典弘  
6 9 アサヒライジング 56.0kg 柴田 善臣
6 10 タイキマドレーヌ 56.0kg 小牧 太  
7 11 コスモマーベラス 56.0kg 吉田 豊  
7 12 フサイチパンドラ 56.0kg C.ルメール  
8 13 ディアデラノビア 56.0kg 武 豊  
8 14 キストゥヘヴン 56.0kg 幸 英明  

  ☆:14頭と小頭数ですが、内GT馬が6頭と確かに豪華な顔ぶれですね。これに去年の無敗牝馬カワカミプリンセスと、G1勝ちがないとは言え今年の3歳牝馬じゃ3強に位置づけられてるベッラレイアがいれば申し分ないんですが、それはないものねだりか。   上:ついでに、我が最愛のマイネサマンサが引退しないで出てくれてれば、涙が止まらないんだけどな。  

☆:何か言いましたか?  

上:。。。。すいません。独り言です。  

☆:気合が入っている割には印は極めてオーソドックスですね。◎○▲がそのまま1・2・3番人気だし。  

上:しょうがないでしょ。元々これは買うレースじゃなくて見るレースなんだしさ、このメンバー構成だと皆が考えてることから大きく外れた展開にはなりにくいと思うぞ。  

☆:でもウオッカが◎なんてひねくれ者の先生らしくないしぃ。  

上:ウオッカは府中でこそ実力が出るタイプで本当はジャパンカップに行って欲しかったんだよね。どうしてもダイワスカーレットとの決着をつけたいということでエリザベスに出るのは嬉しい反面、JCならおいしい配当も期待できただけに残念でもある。。まぁ、とはいっても距離延長でしかも延長した分が殆ど直線距離に加算されるエリザベスだってこの馬に悪いはずがないわけで、これでダイワスカーレットにまた負けたらこれはもう言訳が出来ないな。問題は騎手の四位がそういう重圧の中うまく乗れるかと言うことなんだけど、とにかくこの馬は勝つときは本当に気持ちのよい勝ち方をしてくれるので今回は彼女と心中しようと思ってます。  

☆;今まで3着以下になったことがないダイワスカーレットの方が心中し甲斐があると思うんですけど。。  

上:馬連・三連複ならまさに軸向きなんだけど、その代わり配当安いぞ。差馬天国の京都2200mじゃこれまでみたいに都合よく運ばないだろうしリスクはあるよね。それに優等生過ぎるんだよ彼女は。血統だって父サンデー系、母ノーザンテースト系という如何にもお金持ち受けしそうな社台の高級ブランドだしさ、その点ウオッカは馬主が自分の持ち馬同士を配合して作った損得抜き趣味100%の非営利生産のはずが大爆発しちゃったという過去事例のないタイプで痛快だよな。うん、やはり心情的にもウオッカ支持!  

☆;スイープトウショウはもう歳も歳だし先生的には人気じゃ買えないと言うかと思ってたんだけど。  

上:確かにこの馬掲示板に全然乗らなくても不思議じゃないハイリスクな存在なんだけどね、ウオッカとスカーレットをまとめて負かす可能性があるのも彼女しかいないわけで。。。とにかく牡馬をカス扱いしたウオッカとそのウオッカを完封したスカーレット、迎え撃つのは古馬G1宝塚でやはり牡馬をなで斬りにしたスイープというのが今回の戦いの美しい構図なのだ。この3頭がゴール手前100mの地点で馬体を合わせて叩きあってるなんて光景を想像するだけでもワクワクするよな。やっぱ競馬は花がなくちゃね。中日も見習って欲しいもんだ。日本一になっても祝福されず、そのくせマスコミの権力者が暗躍して野党の党首がこけちゃったなんてことまで中日のせいになってるんだぜ。ブツブツ。  

☆:結局いじけるわけですか。地味で根暗で愛されてないのは先生も同じでしょうに。あ、実力がないところは違うか。  

上:だめだ、こりゃ。。。。  

☆:。。。それ、私のせりふ。。。      

上海馬券王        



〇今日の結果

<エリザベス女王杯> @ダイワスカーレット Aフサイチパンドラ Bスイープトウショウ



〇かんべえのつぶやき

――なんと当日朝にウオッカの出走取りやめの報。これでレースの興味はほぼ半減しましたな。つくづくダービー馬は難しいものであります。安藤勝巳騎乗のダイワスカーレットは、序盤からずっとハナを譲らす、キッチリ勝ち切ってみせました。G1三勝目で、「三歳牝馬」の頂点ということになりますが、やっぱりウオッカとの勝負を見たかったですなあ。





11月4日(日)

☆:えー。。。。おめでとうございます。
 

上:。。。おめでたいって何が?先週の天皇賞は惜しくもはずしたぞ。くそう、2着のアグネスアークを押さえたはいいが、いくらなんでもカンパニーは想定外だわな。  

☆:何って。。。先生が愛してやまない中日ドラゴンズが半世紀ぶりに日本一になったじゃないですか。嬉しくないわけ?先生のことだから名古屋地区以外の人の感情を逆なでする発言を連発し、狂騒的に盛り上がると思ってたんだけど。。。。  

上:日本シリーズに出ては負けと言うのを何回も見せられて来た身として、今回の優勝が嬉しくないはずありません。G1開催のない今週にこんな文章を書いてるわけだしさ。でもね、何か勝ち方があまりに「らしく」ないんで、あっけに取られたというか、驚きの方が嬉しさを上回っているわけです。  

☆:クライマックスから数えると9勝1敗。確かに強かったですよね。  

上:だから強すぎなんだよ。シーズン中は塁は埋まるが点が取れないという胃に穴が空きそうな重苦しい試合ばかりしていた連中がなんで短期決戦じゃこんな理想的で文句のつけようのない試合をするわけ?あんなの僕の知ってるドラゴンズじゃない!  

☆:。。。負けたときは「お約束」と卑屈になり、勝てば勝ったで「こんなのおかしい」って、ひねくれてるよなあ。あんたホンとに中日ファン?  

上:ファンだよ。そりゃ中国なんかにいたらTV観戦は殆どできないけど、毎日日刊スポーツのライヴ中継を見て一喜一憂しているというファンの鏡なわけだ、私は。だけどね、そんなファンだからこそ今回の短期決戦の強さは腑に落ちないのだ。  

☆:勝ったんだから素直に喜びなさいよ。  

上:喜んでるけど、腑に落ちないものは腑に落ちないのだ。あんなに点の取れないチームが序盤に大量得点して試合を決めちゃう、あんなに残塁の多いチームが接戦になればなったで数少ないチャンスで得点する、こんなの一年見てきたものからすると本当にらしくないのだよ。ピッチャーもそうだ。6・7回で必ず崩れてた先発ピッチャーが全然崩れない、最後だってダルビッシュだから札幌決戦を覚悟してたら何と完全試合。しかもピッチャーはローテーションの谷間の山井だぞ。ああ、気味が悪いったらありゃしない。  

☆:言うに事欠いて「気味が悪い」だなんて。。。短期決戦は「流れ」というのが大事でそれが中日にあって、巨人や阪神や日ハムにはなかった、それだけでしょうに。  

上:あのね、確かに巨人が大振りしか能のない虚砲艦隊であるとか、阪神がJFK以外サブプライム証券並みに価値が陳腐化しているCITIBANK状態であるとか、新庄・岡島・小笠原を欠く日ハムがア・バオア・クー会戦でソーラレイシステムを喰らった連邦軍並の残存戦力であるとか、それぞれトホホな事情を抱えているにしてもだよ、中日だって井端や中村ノリやウッズや山井は故障で満足に動くことも出来ない状態にあったわけです。ところがそんなポンコツ寸前の奴の方が大活躍するなんて、これは一体どういうことよ。  

☆:。。。今、なにげに、名古屋地区以外の人どころか名古屋地区の人の感情まで逆なでする発言を連発したでしょ。。。  

上:!!そうか!時に君は「CLAYMORE」を知っているか?  

☆:なんです、いきなり。  

上:これはジャンプ系の雑誌に連載されているダークファンタジーコミックなんだけどね。人が妖魔に怯えて暮らす世界、妖魔に対抗しうる唯一の存在として人が作り出したのが半人半妖の女戦士軍団「CLAYMORE」と言うわけだ。  

☆:。。。それがどうしたんです。  

上:ところがCLAYMOREにも欠点があって、能力を限界以上に消費すると自らが禍々しい妖魔に変身して元に戻れなくなっちゃうわけなんだな。で、こういう妖魔に堕したCLAYMOREを「覚醒者」と呼ぶわけです。  

☆:。。。だから、何が言いたいんです。  

上:だから、中村ノリとかウッズとか山井とか、こいつら全部能力の限界を踏み越えて「覚醒者」になったんじゃないかと、私は今、急に気がついたわけです。きっとクライマックスや日本シリーズでは人の皮をかぶった妖魔がユニフォームを着込んでバッターボックスとかマウンドに立っていたに違いないのだ。あ、落合なんかもそうだよな。あの切れすぎる采配はとても人のなす所業とは思えない。彼も妖魔に違いない!こりゃ、来年はDORAGONS改めDEMONSだな。ケケケケケケ!  

☆:。。。。。なあ、一つ聞いていいか?  

上:なんだね。   ☆:あんた、ホンとに中日ファン?  

上:ファンに決まってるだろ。ああ、中日が急に強くなった理由が分かって、私もやっと日本一の喜びに浸れそうだ。落合よ来年も日本の野球をダークファンタジーで染め上げてくれ!燃えよデーモンズ!  

☆:だめだ、こりゃ。。。。。

 

11R 第45回 アルゼンチン共和国杯(GII)
2500m 芝・左
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 リキアイサイレンス 52.0kg 後藤 浩輝
1 2 ブリットレーン 50.0kg 田面木 博公
2 3 ネヴァブション 57.5kg 北村 宏司
2 4 トウカイトリック 57.5kg 柴田 善臣
3 5 ヤマニンアラバスタ 54.0kg 江田 照男  
3 6 ハイアーゲーム 56.0kg 藤田 伸二  
4 7 ダンスアジョイ 54.0kg 角田 晃一  
4 8 マキハタサイボーグ 53.0kg 吉田 豊  
5 9 アドマイヤジュピタ 54.0kg 村田 一誠
5 10 コスモプロデュース 53.0kg 蛯名 正義  
6 11 チェストウイング 54.0kg 吉田 隼人  
6 12 ゴーウィズウィンド 52.0kg 横山 典弘  
7 13 ダークメッセージ 55.0kg 佐藤 哲三  
7 14 テンジンムサシ 52.0kg 石神 深一  
7 15 トレオウオブキング 51.0kg 小林 淳一  
8 16 トウショウナイト 58.0kg 武士沢 友治
8 17 ショートローブス 52.0kg 勝浦 正樹  
8 18 カゼノコウテイ 52.0kg 田中 勝春  



  それにしても、こういうしょぼい馬が18頭も集まる競争がG2かねえ。ハンデ戦ということもあり、条件戦をやっと通過した馬が連がらみすることの多いレースですが今年はアドマイヤジュピタ以外イキのいい下級馬というのもいないしなあ。結局長距離重賞で連絡みしている実績馬がハンデきつくても買いでしょう。  

11R 第12回 KBSファンタジーS(GIII)
1400m 芝・右 外
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 ドリームローズ 54.0kg 武 豊
2 2 ルルパンブルー 54.0kg 池添 謙一  
3 3 オディール 54.0kg 安藤 勝己
3 4 ビーチアイドル 54.0kg 四位 洋文
4 5 サマーファインデイ 54.0kg 武 幸四郎  
4 6 ギンザフローラル 54.0kg 渡辺 薫彦  
5 7 チェレブリタ 54.0kg 小牧 太  
5 8 エイシンパンサー 54.0kg 秋山 真一郎
6 9 リマレックス 54.0kg 浜中 俊  
6 10 ベストオブミー 54.0kg 藤岡 佑介
7 11 マイネレーツェル 54.0kg 川田 将雅  
7 12 デューン 54.0kg 岩田 康誠  
8 13 フラミニアンウェイ 54.0kg 鮫島 良太  
8 14 エイムアットビップ 54.0kg 福永 祐一

  うーん、2歳牝馬戦と言うのははっきり言ってよく分からないのですが、気分がいいからこちらも予想しよう。 自信はありません。これが当たれば私も覚醒者ですな。    

上海馬券王  



〇今日の結果

<アルゼンチン共和国杯> @アドマイヤジュピタ Aトウカイトリック Bリキアイサイレンス


<KBSファンタジーS> @オディール Aエイムアットビップ Bエイシンパンサー




〇かんべえのつぶやき

――馬券王先生は、アドマイヤジュピタを軸にバッチリとられたそうです。でも、日本は午後4時から小沢さんの「代表辞任記者会見」なのですよ。こうなると競馬どころではありません。ではまたのちほど。





10月28日(日)

諸君 私は競馬が好きだ
諸君 私は競馬が好きだ

諸君 私は競馬が大好きだ

新馬戦が好きだ
牝馬戦が好きだ
条件戦が好きだ
重賞戦が好きだ
障害戦が好きだ
国際戦が好きだ
別定戦が好きだ
地方戦が好きだ
○父戦が好きだ

札幌で 函館で
福島で 新潟で
府中で 中山で
京都で 阪神で
中京で 小倉で

この地上で行われる ありとあらゆる競馬行動が大好きだ

馬体をならべた障害馬の一斉飛越が 一頭の落馬と共に粉々に崩れるのが好きだ
空中高く放り上げられたジョッキーの上を更に他馬が飛越してゆく時など心がおどる


武豊の操る人気馬を 穴馬で撃破するのが好きだ

悲鳴を上げ燃えさかる観客席から飛び出して当たり馬券を
精算機に放り込んだ時など胸がすくような気持ちだった

ハミをそろえた後続馬の追込が 先行馬の戦列を蹂躙するのが好きだ
恐慌状態の新人騎手が 既に走る気のなくした馬を 何度も何度も鞭打っている様など感動すら覚える

敗北主義のアイドル馬をネット上に吊るし上げていく様などはもうたまらない
泣き叫ぶミーハー達が 私の投下した燃料とともに金切り声を上げて炎上するのも最高だ
  哀れな本命党たちが一点数百万円の鉄板馬券で健気にも挑みかかってきたのを ブービー人気を軸にした3連複の10点買い馬券が貴賓席ごと木っ端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える
藤沢軍団のサイボーグ馬に滅茶苦茶にされるのが好きだ
必死に守るはずだった福沢諭吉が蹂躙され 握り締めた馬券が紙くずと化してしまう様は とてもとても悲しいものだ

アンカツの技量に押し潰されて殲滅されるのが好きだ
帰りの電車賃もなくし 害虫の様にオケラ街道を這い回るのは屈辱の極みだ

諸君 私は競馬を 地獄の様な競馬を望んでいる
諸君 私に付き従う穴党戦友諸君
君達は一体 何を望んでいる?

更なる競馬を望むか?
情け容赦のない 糞の様な競馬を望むか?
鉄風雷火の限りを尽くし 三千世界の鴉を殺す 嵐の様な配当を望むか?


 「大穴!大穴!大穴!」  
よろしい! ならば大穴だ!!


我々は満身の力をこめて今まさに振り下ろさんとする絶叫馬券だ
だが素寒貧の財布を抱え 何十年もの間堪え続けてきた我々に ただの競馬では もはや足りない!!

穴競馬を!! 一心不乱の穴競馬を!!

我らはわずかに一個大隊 千人に満たぬ おけら馬券士にすぎない

だが諸君は一騎当千の古強者だと私は信仰している
ならば我らは 諸君と私で総兵力100万と1人の穴集団となる

我々を忘却の彼方へと追いやり 眠りこけている連中を叩き起こそう
髪の毛をつかんで引きずり降ろし眼を開けさせ思い出させよう
連中に恐怖の配当を思い出させてやる
連中に府中2000mに棲む魔物の存在を思い出させてやる
天と地のはざまには 奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる
一千人の穴党の戦闘団で
府中競馬場を燃やし尽くしてやる

「おけらの大隊 穴党指揮官より全おけら馬券士へ」

 
目標 東京11R 天皇賞(秋) 第二次チョウサン作戦 状況を開始せよ

 征くぞぉおおお! 諸君!  

11R 第136回 天皇賞(秋)(GI)
2000m 芝・左
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 メイショウサムソン 58.0kg 武 豊
1 2 エイシンデピュティ 58.0kg 柴山 雄一  
2 3 コスモバルク 58.0kg 五十嵐 冬樹  
2 4 デルタブルース 58.0kg 川田 将雅  
3 5 ローゼンクロイツ 58.0kg 藤岡 佑介  
3 6 カンパニー 58.0kg 福永 祐一  
4 7 シルクネクサス 58.0kg 四位 洋文  
4 8 ボンネビルレコード 58.0kg 柴田 善臣  
5 9 アグネスアーク 58.0kg 吉田 隼人
5 10 ブライトトゥモロー 58.0kg 後藤 浩輝  
6 11 シャドウゲイト 58.0kg 田中 勝春  
6 12 アドマイヤムーン 58.0kg 岩田 康誠
7 13 チョウサン 58.0kg 横山 典弘 ◎ 
7 14 ダイワメジャー 58.0kg 安藤 勝己
8 15 ポップロック 58.0kg O.ペリエ
8 16 マツリダゴッホ 58.0kg 蛯名 正義 注 

    ううううう。本命党を粉砕する前に、わが中日がダルビッシュに完膚なきまでに粉砕されてしまいました。激しくお約束。 えー、上記のアジ演説、分かる人には説明不要ですが、「訳わからん」とお怒りの向きには以下の原典を参照ください。

  http://www.asahi-net.or.jp/~zh6s-ingw/hellsing.html    

気になるのは明日の馬場状態ですな。開始時刻になっても渋っているようなら◎チョウサンは辛いだろうし、▲アグネスアークは完全に飛びということで、「一心不乱の穴競馬」とは行きません。そんときは大人しくムーン、サムソン、ポップロック中心に買うことになると思うんですが、さて。。。。  



  上海馬券王



〇今日の結果

<秋の天皇賞> @メイショウサムソン Aアグネスアーク Bカンパニー



〇かんべえのつぶやき

――なんというか、フツーの結論でありましたな。メイショウサムソンは堂々たる勝ちっぷりで春秋連覇。やっぱりね、買っておこうかと思ったんですよ。でも単勝290円ですか、うーん、そうですか。

――ところで馬券王先生、チョウサンはどこへ行ったのでしょうか。やっぱり無理な穴狙いは、天皇賞では難しいのでは。ところでアドマイヤムーンは斜行に泣いたそうで。ダイワメジャーはやっぱり距離が長過ぎたんでしょうか。見てないからよく分からない。ああ、競馬ができない週末が恨めしい。

――来週こそは、やっと
仕事がない週末、と思ったらG1レースの谷間であるのですな。以後、11月11日がエリザベス女王杯、11月18日がマイルチャンピオンシップ、11月25日がジャパンカップと続きます。馬券王先生、引き続き予想のほうをどうぞよろしく。





10月21日(日)

☆:えー、明日はクラシックの最終戦、菊花賞なわけですが。

上:悪い!今それどころじゃないの。今年の菊は牝馬ウオッカに惨敗した敗残兵の残念会なんだから
さ、そんなことより野球の話をしようよ。いや、実にめでたい。実に気分がいい。

☆:中日が。。。。勝っちゃいましたね、クライマックスシリーズ。。。。

上:クックックッ、圧倒的じゃないか、わが軍は。シーズン中こういう戦い方をしていればリーグ戦
も楽勝で優勝していたものを。

☆:しかし、いくら「荒れる年は中日」と言ってもねえ。。。。。信じられません。。


上:シンジテマシター!って言いたいところだけど、確かに信じられないよな。序盤で相手をフルボ
ッコにして大勢を決めてしまうなんて、夢ではなかろうか。福留が脱落してからシーズン中、そんな
試合してるの見たことがないし、それも首位と3位のチーム相手に、あまりに「らしくない」勝ち方
で無傷の5連勝。大変不気味だ、一体何が起こったのだろう。中村ノリとか森野とか、谷繁とか、な
んか悪い薬でもやってるんじゃないか。

☆:「らしくない」と言えば、阪神や巨人の戦い方もらしくなかったわけで、あそこまで一方的にや
られるチームじゃないでしょ。

上:そうね、なんか妙だったわ。こちらもそうだけど、むこうもうまくいってないようね。

☆:何です。それ。

上:ガンダムネタなんだけど分からんかね。これはア・バオア・クー要塞攻略戦の時にミライ少尉が
ブライト中尉に言ったセリフなんだけどね、圧倒的な戦力がない者同士が相対的な強さを競い合った
のが今年のセントラルリーグだったわけで、それが今回のCSにも尾を引くと思ってたんだけど、ド
ラゴンズのこのシフトチェンジは応援するものにとってもやはり不可解じゃ。本当に悪魔と取引でも
したんじゃないか、落合は。

☆:優勝しながら日本シリーズに出れない巨人ファンは納得できないでしょうね。

上:きっとナベツネあたりは来年ルールを改正しろってごねるんだろうな。まぁ、気持ちは分かるけ
ど、これだけ力の差を見せ付けられたんだから納得してもらわないと。いやあ、強かった、ほんと、
不可解なくらい強かった。

☆:でも、これで中日はヒール確定。日本全国名古屋以外は日ハムびいきになっちゃうわけで、勝て
ると思えないんですけど、日本シリーズ。

上:いやいや、短期決戦のこの戦い方を見ればかなり有望だよ。もともと中日って、捨て試合を作り
ながら爪先に灯をともすように勝ち星をためていくステイヤータイプのチームだったんだけど、シー
ズンが終わったとたんに、マイラーかスプリンターにモデルチェンジしちゃったわけで急に希望が出
てきたわけです。

☆:去年フルボッコにされてて、そこまで言う?中日にダルビッシュとかマイケルが打てるとは思え
ないんですけど。

上:うん、確かに、私も2週間前までは仮に日本シリーズに出られても、日ハム相手じゃ辛いなとは
思っていたのです。でもねえ、考えて見れば去年ひどい目にあわされた小笠原や岡崎、新庄が今年は
いないわけ。かかる日ハムに如何ほどの戦力が残されていようとも、それは既に形骸である。敢えて
言おう、カスであると!!今のテンションを維持できればこれは十分勝負になるのだ。立てよ、国民
!ジーク・ジオン!

☆:また、ガンダムですか。。。クライマックス征して嬉しいのは分かるけどさ、あまり調子こんで
ると、日ハムの応援するって心に決めてるに違いないかんべえ先生に掲載を拒否されますよ。一応こ
れ競馬関係の読み物なんだから、とにかく、菊花賞の展望を語り合いましょうよ。

上:ああ、それどころじゃない。俺に、野球を!俺に野球を語らせろおおおお!

11R 第68回 菊花賞(GI)
3000m 芝・右 外
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 ヒラボクロイヤル 57.0kg 武 幸四郎
1 2 ウエイクアイランド 57.0kg 幸 英明  
2 3 ブルーマーテル 57.0kg 田中 博康  
2 4 ロックドゥカンブ 55.0kg 柴山 雄一
3 5 エーシンダードマン 57.0kg 角田 晃一  
3 6 コートユーフォリア 57.0kg 川田 将雅  
4 7 タスカータソルテ 57.0kg 福永 祐一
4 8 マンハッタンスカイ 57.0kg 小牧 太  
5 9 サンツェッペリン 57.0kg 松岡 正海  
5 10 アサクサキングス 57.0kg 四位 洋文 ▲ 
6 11 フサイチホウオー 57.0kg 安藤 勝己  
6 12 アルナスライン 57.0kg 和田 竜二
7 13 ローズプレステージ 57.0kg 秋山 真一郎
7 14 デュオトーン 57.0kg 藤田 伸二
7 15 ベイリングボーイ 57.0kg 渡辺 薫彦  
8 16 ドリームジャーニー 57.0kg 武 豊  
8 17 ホクトスルタン 57.0kg 横山 典弘  
8 18 ヴィクトリー 57.0kg 岩田 康誠 △ 


☆:。。。。。。。今年の春のG1で人気していたフサイチホウオー、ドリームジャーニー、サンツ
ェッペリンがことごとく無印ですか。。。

上:だから、最初に言ったように、ダイワスカーレットにことごとく完封され、最強牝馬の称号に疑
問符であるところのウオッカにいとも簡単にひねられた彼らには用がないわけです。先ほど日ハムを
カス扱いしたのは「筆の勢い」って奴だけど、こいつら正真正銘「カス」認定が相当なのだ。まぁ、
それでもアサクサキングスとヴィクトリーには血統的な背景とか、まだ可能性を感じるので印は残し
たんだけどさ。

☆:で、本命が4戦無敗の上り馬ロックドゥカンプであると。

上:うん、勝ったのがすべて違うコースで、レース展開もバラバラの中でこの成績をあげているとい
うのは、スピードスタミナだけじゃなくてレースセンスや精神力もかなりなものであるということを
示唆してまして、やはりこの馬は只者ではないと素直に思うわけです。でもねえ、菊花賞というのは
難しいレースでさ、ここ10年で1番人気の馬がきちんと勝ったのはわずか一回のみ、かのディープ
インパクトしかおらんのです。そのディープにしたところで結構ひやひやものの勝ち方だったわけで
あって、いくら立派な実績があってもいまいち万全の信頼が置けないというのがこのレース。ロック
ドゥカンプ君も3着以内は堅いと思うんだけど、変な馬が穴を開ける可能性も十分ですな。

☆:で、対抗がやはり春のクラシック未出走のアルナスラインであると。。。。人気が全然ないんだ
けど。。

上:京都大賞典で古馬の強豪ポップロックとインティライミに喰らいついて3着に入った馬だよ。す
みれSじゃレベルが高い3歳牝馬の3強に位置づけられてるベッラレイアに勝ってるし、なんでこん
なに人気がないのかわからんね。大体、このレースの過去の勝ち馬ってデルタブルースとかマンハッ
タンカフェとか、ソングオブウインドとか、大昔じゃマヤノトップガンとか、とにかく、このレース
を勝つまでは「誰おまえ?」って感じの低知名度な存在であることが多いし、このレースを勝った後
、急激に大物化するのも結構いるわけで、今年のメンバーじゃアルナスラインがそういう位置づけに
最も近いんじゃないかと。

☆:△注がまた輪をかけてマニアックな選択なんだけど。

上:うん、血統的に長距離がよさそうなところを選んだのと、あと、本欄で常に主張している菊花賞
連対馬京都適性説を適用すると上記の印になるのだよ。今年の出走馬は京都実績がかなり優秀なんだ
けど、まぁ選んだ馬は人気もないし来るとおいしい配当になると思うよ。

☆:当たりますかねえ。

上:当たらんものだ。私が保証する。

☆:保証すな!



上海馬券王



〇今日の結果

<菊花賞> @アサクサキングス Aアルナスライン Bロックドゥカンプ



〇かんべえのつぶやき

――今日の昼にやっとソウルから帰ってきたところなので、レースは全然見てません。アサクサキングス、という結果も「ふーん」、てとこですが、ひょっとして今日の馬券王先生の予想はすごくいい線行ってるんじゃないでしょうか。やっぱりドラゴンズが勝つと違いますね、先生!

――ところが来週も競馬が見られない。28日は午前中がサンプロで、午後は
台湾ウィークのシンポジウムで司会というダブルヘッダー。秋の天皇賞が見られないのは痛いですが、馬券王先生におかれましては冴えた予想を次週もお願いします。





10月14日(日)

上:おいっ!  

☆:なんです。
 

上:「なんです」じゃないだろ。なんだよ、あの毎日王冠は!  

☆:「なんだよ」って言われても、レコード決着のハイレベルなレースじゃないですか。風邪が治ったと思ったらいきなり怒り出して本当に難儀な人だなあ。  

上:勝った馬が気に入らないんだよ。5歳になってやっと準オープンを勝ったような単勝44倍の馬が、なんでよりによって天皇賞のステップレースで一番グレードが高いと位置づけられているG2競争「毎日王冠」を勝っちゃうわけ?これは一体どういう冗談なんだよ。  

☆:冗談といってもレコード決着ですよ。軽ハンデでもないのにあんな強い勝ち方が出来るってことは、実際にあの馬は強いってことです。穴党のくせにそういう馬を見過ごす自分のヘタレぶりを棚に上げて、先生の方こそ恥を知るがいいよ。  

上:おまえなあ、名前が名前だぞ。条件戦ならいざ知らず「チョウサン」なんてふざけた名前の馬を重賞で買えるか!チョウサンだって。。。。ふざけてんじゃねえ!一体いつから日本の競馬はドリフのお笑い番組になったんだ!  

☆:チョウサンって、「いかりや長介」じゃなくて、長嶋茂雄の事だと思うんですけど。。。  

上:おんなじじゃ!馬の名前を見れば馬主の期待値が大体分かるというか、馬主だってな、自分の馬が重賞をレコードで勝つ馬だと思っていたらこんなふざけた名前は付けなかったに違いないのだ。考えても見ろよ、この馬がこの後大きなレースをたくさん勝って名馬認定を受けてその後「チョウサン記念」なんてレースが設定されてしまうという光景を。.ああ、身の毛がよだつ!!  

☆:でもG1ヴィクトリアマイルを勝った馬の名前も「コイウタ」でしょ。ディープインパクトという明確な頂点が君臨していた去年までならともかく今年はとにかく混迷の時代に突入した感が強いわけで。とにかく名前で決め付けちゃいけないぞと。  

上:本当に春から変な馬がたくさんG1を勝ってやってられないよな。そういう意味でも明日の秋華賞が重要なんだよね。異常にレベルの高い3歳牝馬のナンバーワン決定戦、ある意味今年一番の好プログラムとも言えるわけで、ここは是非「強い馬が強いレースをして勝つ」という競馬本来の楽しみを復活させてもらいたいわけです。  

☆:で、先生が渾身の叡智と裂帛の気合をもって予想したのが下記なんですが。。。。うわっ!!!

   

11R 第12回 秋華賞(GI)
2000m 芝・右
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 ヒシアスペン 55.0kg 池添 謙一
1 2 ミンティエアー 55.0kg 蛯名 正義  
2 3 ブリトマルティス 55.0kg 幸 英明  
2 4 ザレマ 55.0kg 川田 将雅  
3 5 ラブカーナ 55.0kg 吉田 隼人  
3 6 カレンナサクラ 55.0kg 武士沢 友治  
4 7 ピンクカメオ 55.0kg 後藤 浩輝  
4 8 マイネルーチェ 55.0kg 大野 拓弥  
5 9 アルコセニョーラ 55.0kg 中舘 英二  
5 10 ハロースピード 55.0kg 松岡 正海  
6 11 ベッラレイア 55.0kg 武 豊
6 12 ホクレレ 55.0kg 藤岡 佑介  
7 13 ダイワスカーレット 55.0kg 安藤 勝己
7 14 タガノプルミエール 55.0kg 橋本 美純
7 15 クィーンスプマンテ 55.0kg 鮫島 良太  
8 16 ウオッカ 55.0kg 四位 洋文
8 17 レインダンス 55.0kg 武 幸四郎
8 18 ローブデコルテ 55.0kg 福永 祐一  

  ☆:。。。。。。おいっ!  

上:なんです。  

☆:「なんです」じゃないだろ。なんだよ、この印は!  

上:「なんだよ」といわれても、しっかり一番人気のダイワスカーレットを◎認定しているわけだが何か?チョウサンが来たからと言って「ホクレレ」という変な名前の馬を勝っているわけでもないし、極めてオーソドックスな買い方じゃない。  

☆:ウオッカをはずしてどこがオーソドックスなんだよ!ウオッカが「注」どまり?いやしくもダービー馬だぞ!ダイワスカーレットを負かした唯一の牝馬だぞ。  

上:だってしょうがないだろ。ダイワスカーレットとウオッカを一緒に買うと配当が異常に安くなるんだから。いいですか、これは本来見るレースであって買うレースじゃないの。それでも馬券を買うと言うならこれくらいしなくちゃ。  

☆:「ここは是非「強い馬が強いレースをして勝つ」という競馬本来の楽しみを復活させてもらいたいわけです。」なんてことを言っていきながら馬券は配当が安いから買わない?ふざけんじゃないよ!  

上:別にふざけてはいません。ウオッカが強いというのは十分によく知っていますし、彼女なら大差で勝つことがあっても全然不思議じゃないとも思っているわけです。でもねえ、もともとむらっ気でいい時と悪い時の格差が激しい彼女が今回休み明けでいきなりぶっつけ本番でしょ、それに先行有利の京都内回りで差しが届くかどうかも不安だし、そもそもスタートが観客の目の前というのも気難しい彼女のテンションを異常に上げる懸念があるし、騎手が私に桜花賞の時大損害を与えた四位だしで、かなりリスクがあるのも事実な訳です。少なくとも軸にするにはあまりに人気がありすぎるということはいえるのよ。  

☆:で、ウオッカを差し置いて○認定が11番人気のヒシアスペンですか。本当によくもまあ抜けぬけと。  

上:この馬面白いんだよね、今年の6月にようやく未勝利を脱出したと思ったらそれから破竹の3連勝と言ういわゆる「上がり馬」なんだけどね、勝つたびに着差が拡大して前走の駒場特別なんか古馬相手に0.9秒差でぶっちぎっているわけ。これで人気が全然ないんだからおいしいよね。  

☆:3連勝といってもダートの実績でしょ。よくそんな馬を買えますな。本当にウオッカを差し置いてなんという恐れ知らずな。   上:ダートで圧勝してクラシック路線というのもわが最愛のマイネサマンサを髣髴とさせるんだな。マイネサマンサの秋華賞は5着だったけど、ゴール手前50mまではあわやという走りをしてくれたわけで、ここで彼女が突っ込んでくる可能性は低くはない。いいねえ。頑張れ、ヒシアスペン!  

☆:だめだ、こりゃ。。。。。  

上:あのな、「だめだ、こりゃ。。。」っていう、おまえのいつもの決めせりふ。それ、いかりや長介の十八番なんだよな。それ不吉だからやめてくれ。本当にホクレレが来るかもしれんだろ。  

☆:だめだ、こりゃ。。。。。。。    

上海馬券王      

◎お詫びと訂正

先週、ボルトフィーノ君を「エアグルーヴの三男」と書きましたが、あれは「三女」の間違いでした。「ボルトフィーノ君」ではなく「ボルトフィーノちゃん」が正解です。謹んでお詫びした上、訂正します。いやあ、名前が男っぽいし、新馬の勝ちっぷりがあまりにも強烈だったんで今まで男の子と信じて疑うことを全くやめておりました。異国で競馬をやっていると最初の認識違いが結構後々まで尾を引くものなんですよね。          



〇今日の結果

<秋華賞> @ダイワスカーレット Aレインダンス Bウオッカ



〇かんべえのつぶやき

――最後の直線、一番人気ウオッカは届きませんでした。第4コーナー前で先頭に立ってしまったダイワスカーレット、あわや作戦ミスかと思いましたが、名手・安藤勝巳のレース運びに狂いはありませんでした。ダイワスカーレット対ウオッカの戦いは、これからもJRAの看板となりそうですね。大胆にもウオッカを切った馬券王先生、これはとったかな?

――来週はいよいよ菊花賞。かんべえは木曜からソウルに飛び、戻りが日曜のお昼ですから、見られるかどうかちょっと際どいところ。
現時点で推したいのはドリームジャーニーですかね。いいレースを期待したいです。





10月7日(日)


◎:えー、皆様、お久しぶりです。いよいよ秋競馬も本格化と言うことで、これから年末まで張り切って行きましょう。さ、先生からも御挨拶。御挨拶。  

上:ゲホ、ガホ、ギホ、ゴホ  

◎:わ、顔色悪!どうしたんですか、一体?   上:ギホ、グホ、ゲホ、グベシ!  

◎:え、なになに?「2週間前に引いた風邪が、全然治らず、結果、国慶節休暇の一週間を寝て過ごした、気がつけばもう休暇も最後の一日で悲しくてしょうがない」ですって?あんたねえ、先週のG1スプリンターSをすっぽぬかした言い訳がそれですか!  

上:ゴブっ!グッヘン、ギッシン、ゲホガホ!  

◎:え、「あんな3歳牝馬がぬけぬけと逃げ残るレースなんかすっぽぬかして本望じゃ。」ですと?。。。先生ね、片手で数えられる範疇とは言え先生の連載を楽しみにしている酔狂な人たちだってこの世にいないわけじゃない。それをあなたは。。。  

上:ゴベ!ギギブ!ゲロリン!グシゴ!ゲッホン。。。グフッ!  

◎:え、なになに?「何もしなかったわけじゃないやい!高熱をおしてエアグルーヴ期待の三男ボルトフィーノ君を題材にした『人生相談』の執筆に着手、殆ど書き終えた時点で、肝心の本人が尻の筋肉痛とか言う訳の分からない理由で出走を回避した事が発覚、これで完全に萎えてしまった。ドラゴンズは優勝を逃してしまうしこの世に神はいるのか!戦意喪失気分はもう安倍普三!」ですって?。。。風邪の次は、野球が言訳ですか。よく言うよ、先生、2ヶ月前、「福留が脱落した時点で優勝はあきらめた」なんて公言してたじゃないか!  

上:ゴスッ!グスッ!ゲゴギヒ、グッスン。。。  

◎:はああ、「諦めの果てに灯ったマジックがかき消され蹂躙されるのを見るのはやはり大変大変悲しいものだ。」ですか。。。でもねえ、セリーグ公認安全パイの森野とか微妙外人の李とか、味方が点を取ったら必ず取り返される人間失格の川上とか、四球連発恐怖の暴投王中田とか、チャンスじゃめったに打たないくせにチームの守備力だけはきっちり崩壊させた中村ノリとか、好投しても打線の援護が全然もらえないインケツの小笠原とか、ラストイニングを3人でぴしりと締めたことが殆どないカタルシス欠落クローザーの岩瀬とか、とにかくそういう凄惨なメンバーであそこまでやったんだからよしとしなくちゃ。それに今年は敗者復活のCLシリーズってのがあるわけだし、とにかく気を取り直して明日のレースの検討始めましょうよ。明日はG2とは言え今年のG1を占うのに欠かせないステップレースの2本立てですぜ。  

上:ゲス!ゴッホ、グス、ボソボソ。。。  

◎:え?「メイショウサムソンとアドマイヤムーンという両横綱が不在のステップレースなんて見てもしょうがない。って言うか今年は3歳牝馬以外は興味がわかないので完全復活は来週の秋華賞まで待ってくれ」って?ネ、ネガティヴ過ぎ!あんた、そんな事言って来週になったらCLシリーズにかまけてまたサボるんじゃないだろうな?  

上:ギクッ!ボスっ!ゴホゴホ!燃えよドラゴンズ!  

◎:だめだこりゃ。。。。    

 

11R 第42回 京都大賞典(GII)
2400m 芝・右 外
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 トウショウナイト 58.0kg 武士沢 友治
2 2 デルタブルース 59.0kg 川田 将雅  
3 3 ポップロック 58.0kg 四位 洋文
4 4 マキハタサイボーグ 57.0kg 小牧 太
5 5 アルナスライン 54.0kg 和田 竜二  
6 6 インティライミ 57.0kg 佐藤 哲三
7 7 ダンスアジョイ 57.0kg 角田 晃一  
7 8 スクールボーイ 57.0kg 福永 祐一  
8 9 ファストタテヤマ 57.0kg 武 幸四郎 ○ 
8 10 ハイアーゲーム 57.0kg 秋山 真一郎  

  それにしても、メイショウサムソンがいない中長距離路線と言うのはこういう面子しかいないのでしょうか。   G1ウイナーはポップロックとデルタブルースしかおらず、その内デルタの方は昨年末からかなりトホホな実績で、インティライミ、ファストタテヤマに人気で先行されるという体たらくで悲しすぎます。これじゃあポップロックの優位は動かないじゃないですか。ああ、つまんない。  

大体インティライミなんてダービーでディープインパクトの2着と言うのだけが自慢で俺が買うと来ない、買わないと来るという極悪非道な行為を繰り返す外道だし、5年前の菊花賞2着と言うのだけが自慢のファストテヤマにしたって今頃G2で人気するタマかあ?こんな胡散臭い奴らが2番人気3番人気という状況は通常の私なら真っ先にぶった切るパターンなんですが、問題は他の馬が輪をかけてしょぼいということで。。。  

頭数が頭数だし力関係がかなり明確な感じなんで三連単で買ってもガミを心配しなくてはならないこのレース、せめて京都実績立派なブービー人気マキハタサイボーグが3着当たりに食い込んでくれれば面白いのですが。    

11R 第58回 毎日王冠(GII)
1800m 芝・左
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 ダイワメジャー 59.0kg 安藤 勝己
2 2 ピサノパテック 57.0kg 北村 宏司
3 3 ブライトトゥモロー 57.0kg 後藤 浩輝
3 4 トウショウヴォイス 57.0kg 小林 淳一
4 5 ストーミーカフェ 57.0kg 中舘 英二  
4 6 エイシンデピュティ 57.0kg 田中 勝春
5 7 チョウサン 57.0kg 松岡 正海  
5 8 アグネスアーク 57.0kg 吉田 隼人
6 9 トップガンジョー 57.0kg 蛯名 正義  
6 10 カンファーベスト 57.0kg 江田 照男  
7 11 エリモハリアー 57.0kg 吉田 豊  
7 12 コンゴウリキシオー 58.0kg 藤田 伸二
8 13 ビッグプラネット 57.0kg 石橋 脩  
8 14 ヴリル 57.0kg 田中 博康  

    それにしても、アドマイヤムーンがいない中距離路線と言うのはこういう面子しかいないのでしょうか。って言うかこのメンバーじゃこのレース、天皇賞というよりはマイルCSのステップ競争ではないか。  

G1ウイナーはダイワメジャーしかおらず、G2勝ちまで範囲を広げてもコンゴウリキシオーのみが引っかかるという状況が悲しすぎます。これじゃあダイワメジャーの優位は動かないじゃないですか。ああ、つまんない。  

安田記念2着、G2を2勝のコンゴウリキシオーは当然ここでも有力ですが逃げ一辺倒のこの馬に府中の1800mというのはどうなんでしょう。鬼神のようなぶっちぎりの末、ゴール手前100mで急失速するという阪神タイガース的光景が頭をちらついて離れないのですが。。。取りあえず同型のストーミーカフェがおとなしくハナを譲るかがポイントでしょう。  

マジックがついてまた消えたドラゴンズも悲しすぎますが、阪神のあの失速も悲しすぎるのでここでは最近復調の兆しが見えてきたアグネスアークと左回りが鬼のように強いブライトトゥモローを上位で考えたい。アグネスアークはちょっと役不足な感じもしますがデビュー以来4連勝した実績からひょっとするととても強い可能性もあります。  

それにしても、このレースも頭数が例年より少ないし軸も明確なんで三連単で買ってガミってことはないにしても配当がかなり安そう。せめて府中実績立派なピサノパテックが3着当たりに食い込んでくれれば面白いのですが。      

上海馬券王 (ゲホゴホ)



〇今日の結果

<毎日王冠> @チョウサン Aアグネスアーク Bダイワメジャー


<京都大賞典> @インティライミ Aポップロック Bアルナスライン



〇かんべえのつぶやき

――毎日王冠は「チョウサン」ですって。何なんだそれは。「張さん」か「チョーさん」か、それとも一揆はできないから百姓が「兆散」なのか。ダイワメジャーをはっきりと寄り切っているし、レコード勝ちなので、強い馬なんでしょう。無印で単勝4440円。いやはや、参りました。

――京都大章典は、意外性のない結果でした。デルタブルースとファストタテヤマには、これまでに何度騙されたか分からないほどだけど、今日もしっかりダメでしたな。ま、期待してなかったけど。

――結論として、今年の秋も苦戦が予想されます。馬券王先生、ともに頑張りましょうぞ。


















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by Tatsuhiko Yoshizaki