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上海馬券王がJRAのレースに寄せる「情熱と冷静の言葉」

2004年 冬〜春のレース論考







4月4日(日)

えー、プロ野球が開幕しました。ここ数年海外で暮らしてたんで、開幕を日本で迎えると言うのも久しぶりなわけなんですが、なんか今年は例年に無く興味深い現象が起こっています。それは何かと言うと、ヤンキースが日本に来てオープン戦と開幕戦をやっていったということ。

これ自体は歴史的な出来事なんですが、日本のプロ野球の事業と言うものを考えたとき、本当にいいことなのか。開幕にぶつける形でこういうカードが組まれたせいで、パリーグにして見りゃひどい営業妨害。メジャーのエキシビジョンマッチの前座に自分達の開幕戦を位置付けられた彼らの心情たるや察するに余りありますし、これをプロモートしたのが読売系のメディアだというのも憎さ百倍なのではないかと。

じゃ、彼らが帰った後に開幕となった読売巨人をはじめとするセリーグ勢は関係ないかというと、それも甘いと思うのであります。最近差が縮まって来たなんていわれていますがメジャーの野球はやはり日本の野球より質が高い。野手の送球の質、走者のスライディングの質を御覧なさい。競馬に例えればGT馬といいとこ地方開催重賞馬、美術品に例えれば胡宮博物館と上海博物館の展示品位の差は確実にあるのです。「もの」が違うのです。

そんな連中の試合を目の当たりにした後、開幕しても味気ない思いしているのは私だけではないでしょう。実際、開幕2戦の巨人の試合内容は去年同様大味で、レベルが低く、これは今後の巨人戦の視聴率にも相当影響が出そうな予感。これだけ自分の足もとが危なくなっている時に自分よりはるかに高い商品力を持つ商売敵を嬉々としてプロモートするなんて、読売も何考えてんでしょう。思えば大相撲もタレントが二子山部屋へ一極集中した後、急速に没落したわけで、なんか、今年は「巨人幕藩体制としての日本プロ野球事業」が大きく退潮した年として記録される可能性が高いような。。。。


☆ダービー卿CT

◎シベリアンホーク
○ウインラディウス
▲ジョウテンブレーヴ
△マイネルソロモン
△エイシンチャンプ
注メイショウキオウ

今週は公私共に色々ばたばたしてまして、はっきり言って競馬に全力集中と言うわけには行きません。よって簡単に。

それなりにレベルの高い組み合わせです。なかでも近走の出来からウインラディウスが一番人気になると思いますが、この馬中山では0−0−0−3という死角があり、今回中山巧者で前回人気を裏切り(2番人気で6着)今回人気を下げそうな、シベリアンホークを最有力で考えてみたい。

尚、去年の3歳ダートの雄ユートピアは、芝に行ったりダートに行ったりとなかなか路線が定まらないの。普通なら我がいとしのビッグウルフのライヴァル言うことで買っているところですが、今回異常に人気になっているというのが気に入らないと言うことで結局パスします。


☆大阪杯

◎バランスオブゲーム
○ネオユニヴァース
▲ローマンエンパイア
△ツルマルボーイ
注ブルーイレブン

距離2000mのGU。天皇賞・安田記念前の古馬重賞としては随分中途半端な距離なんですが、面子を見ればGT級が勢ぞろい。極めて高いレベルが期待できる楽しみな一戦となりました。

なんと言っても去年2冠のネオユニヴァースがどういうレースを見せてくれるかが興味深々。去年の秋以降の今一な実績が疲れによるものという弁解であるなら今回は負けられないところであり、特に去年の牝馬戦線を賑わせたアドマイヤグルーヴなんてのも出てきてて、これにまで負けると引退の危機だし。(いくらなんでもグルーヴに負けるとは思えないけどね)

今回ネオから買うとさすがに儲からないんで、軸指名はバランスオブゲーム。GUでは3−2−0−1と無類の強さでありまして、これだけ強い勝ち方をしながら、これまでGTで人気を全部裏切りまくるという経歴がナリタトップロードを髣髴させますが、いいのです。これはGUなのです。休み明け実績が3−1−0−1というのも吉だし。

この他では阪神不得手とは言え強烈な末脚のあるツルマルボーイ、3歳時クラシック候補と騒がれながら結果を出せなかったローマンエンパイア・ブルーイレブンがお買い得感あり。特にローマンは前回のオープン戦で久しぶりの勝利を飾り、復活の気配がビンビン。こういう馬こそ応援しなくちゃ。



上海馬券王



○この日の結果

ダービー卿CT @マイネルモルゲン、Aマイネルソロモン、Bウィンラディウス


大阪杯 @ネオユニヴァース、Aマグナーテン、Bカンファーベスト



○かんべえのつぶやき

――ダービー卿CTはダブル・マイネルのワンツー。荒れました。万券。

――大阪産経杯はとってもとっても面白いレース。ネオユニヴァースは59キロを背負っても、さすがの勝ち。鼻の差ですが、この鼻がとてつもなく遠いのである。しかし2位のマグナーテンにはビックリしました。去年で終わった馬だと思っておりましたが。

――今日は出かけていたら、確実にアドマイヤグルーヴから買って、おそらくは損をしておりましたな。でもアドグルは7着。バランスオブゲームは4着、ローマンエンパイアは5着ですか。どうしたんだ。





3月28日(日) 

えー、たった今までドバイワールドカップの中継を見ていたわけなのであります。(ワールドカップと言ってもサッカーではなく、毎年ドバイで行われるダート競馬の祭典のことなのです。念のため)

日本勢はボロ負けでした。日本ダート界のエース・アドマイヤドンも、ポスト・クロフネ一番手みたいな扱いを受けてるサイレントディールも、私が密かに愛するリージェントブラフも、すべて最後方まま。世界の強豪相手に遊んでももらえなかったわけなのであります。

芝では世界相手に結構いいとこ見せてきた最近の日本馬なんだけど、ダートじゃトゥザヴィクトリーの大健闘が過去あったものの、いまだ世界との差は大きく開いてるようです。アメリカとかアラブ世界じゃダートのほうが主流だし、これだけ負けると日本の競馬関係者もさぞやショックだったことでしょう。

うーん、クロフネが出られていたらなぁ。あれだけの能力があれば例え砂の質が違っても何とかしてくれたと思うんだけど、返す返すも彼の引退は残念でなりません。そう言えばわがビッグウルフは、年が明けてから見てないけど何をやっているのだろう。。。。


☆高松宮記念

◎ギャラントアロー

いつも難解なスプリント路線なんですが、今回は特に難解。なにせ、出走メンバーの実力差が今回ほとんど無いわけで(ほんとはデュランダル君が一枚抜けてますが中京で追い込み一手の彼を買うのも勇気の要るところ)、結局10回やっても10回異なる結果が出ると思われ、要は展開と運次第で、どの馬にもチャンスあり。

こういう時は予想なんかやっても無駄。思いっきり人気のない馬から買うか、自分の好きな馬と心中するかどちらしかありません。まあ、本当は馬券なんか買わずにケンで済ますのが一番賢いような気もしますが、私的には後者の立場で今回選んでみました。ギャラントアローを何故好きかと言うと、過去私に万馬券を恵んでくれたことがあると言うのもありますが、それ以上に単騎逃げると本当にしぶとくて、逃げ馬の鏡みたいなところが気に入ってるわけです。

そういう主観的な部分意外にも、よく見るとこの馬、結構買い要因はあります。前回の阪急杯では一番人気を背負って8着と大敗しているんですが、このときは外枠で出が悪かった上に、道中アタゴタイショウに絡まれっぱなしで自分のパターンを作れなかったのが敗因。でも今回はうまいこと内枠を引きあてたんで、自分のペースを作りやすいのでは。最近勝ち・負けを繰り返していて、その順番で言うと今回は勝つはずだなんて根拠レスな状況もあるしね。

え、軸は分かったけど相手は何にするんだって?そりゃあんた、さっきも言うたがね。予想なんかしても無駄だって。信じるものは救われる(こら、誰だ!「信じるものは足すくわれる」なんて言ってる奴は!)。ここはギャラントアローからの馬単総流しでどーんと勝負じゃあああああ!

え、なんだって?そんなに買って、ガミにならないかって?いやそれは大丈夫。何を買っても20倍以上はつくからね。なにせ、好きな競馬もやらずに台湾のアドレナリン全開選挙を間近で見てたんで、今週は相当アグレッシヴなんよ私。出でよ万券!!



☆マーチS

◎ヒシアトラス
○イサオヒート
▲アンドゥオール
△プリサイスマシーン
注マルタカサイレンス

ハンデ戦ゆえかここ数年、異常に荒れているこのレース。ただ、今回は随分頭数が少ないので、そんなに荒れない気もします。

芝で連勝する等、近況の充実著しいプリサイスマシーンが得意のダートに戻ってくると言うことで現在一番人気ですが、この馬トップハンデがどうかと言うことと、他にも強い馬が出ますのでここでは評価を一段下げたいと思います。

◎○の両頭はダート1800mのスペシャリスト。特にヒシアトラスは中山のダート1800mだけで生計を成り立てている感があり、今回も頑張って稼いでもらいましょう。



上海馬券王



○この日の結果

高松宮記念 @サニングデール、Aデュランダル、Bキーンランドスワン


マーチS @アンドゥオール、Aプリサイスマシーン、Bアグネスアラシ



○かんべえのつぶやき

――台湾で勝負師として重要なものを何かつかんで来た(と思われた)上海馬券王先生。本日の推奨馬はどちらのレースも4位でありました。くくっ、それにしてもギャラントアローが3位に粘ってくれれば、ガミとはいえ3連複が取れていたのに。惜しい。





3月14日(日)

えー、来週から約2週間、台湾・香港に出張に行ってきます。思えば去年のちょうど今ごろは、どちらもSARSで渡航禁止区域となっていたエリアなのですが、今年は全然聞かないなSARS。どうしちゃったんでしょう。1年を通して人々の体に免疫が形成されたのか、はたまたSARSウイルス自体が変異して無害化したのか。まぁ、いずれにしても結構なことではあります。

変わって現在「鳥インフルエンザ」が、実態を超えたパニックを日本中で引き起こしているところで、全国で「カラス捕獲大作戦」が進行中。思えば狂牛病騒ぎで牛丼が姿を消してはやひと月だし、なんか「世界感染症ランキング」もオリコンチャート並みの変動の激しさで、こうなってくるとそのうち「豚しょう紅熱」とか「馬天然痘」なんかがはやりそう。肉が食べられなくなるのもそれなりに苦痛なんですが、それ以上に競馬が出来なくなると、わたくし的には影響が大きいよな。競走馬諸君、くれぐれも健康には気をつけよう!



☆クリスタルC

◎タイセイブレーヴ
○タイキバカラ
▲ナムラビッグタイム
△ハートランドカフェ
△ウエディングバレー
注ケージーアジュデ

3歳1200m戦のこのレース、01年 72150円、02年 14220円、03年 12080円と過去3年間荒れまくってるんですが、実は私、これら全てを当てているのであります。エッヘン。同じレースを3年連続で取ると言うのも珍しいのですが、それが全て万馬券となると、これは尋常ではなく、このレースは私のために存在するレースであると、酒に酔った勢いもあり、この場では言い切ってしまうのであります。

まぁ、これは、別に神がかりな馬券テクニックによってもたらされたわけではなく、単なるめぐり合わせ、単なる運によるものと、それくらいは自分でも分かっているんですが、あえて言うとこの時期の3歳短距離重賞というのは、見栄を張ってクラシック路線に挑戦したのはいいけどぼろぼろに負かされてやっと自分の適距離に戻ってきた短距離馬とか、ダートでやたら強い勝ち方をしたけど今回芝が初挑戦というような人気になりにくい馬がやたら穴を演出する傾向にあり、それがこれまでずばりとはまってきたわけなのです。

武豊曰く、「距離適性というのは世間で言われているほど明確じゃないけど、1200mしか走れない馬って言うのは確かにいる」のだそうで、よって、今回もそういう視点の下、再度高配当を狙ってみようと思います。出でよ万券!!

と、力んでみたものの。。。うーん、なんか今年は荒れる気がしないねぇ。大体13頭の小頭数だし、タイキバカラ・ナムラビッグタイムがそろって連をはずすとも思えんし。。。

タイキバカラは、芝の新馬戦とダートの500万と、これまで2戦(2勝)。こう言う戦歴だと普通はそれほど人気は出ないもんなんですが、新馬は34.1というこの時期にしては随分凄い上がりで9頭をごぼう抜き、ダートの方は出遅れ気味になりながらレコード勝ちという実績は実に鮮やかで、明日は相当な人気になりそう。まぁ、確かに、これは強いと思いますが、スタートがよくない懸念は短距離では致命的になる局面も多く、人気との兼ね合いで少々不安もあるところ。

ナムラビッグタイムは去年の夏から秋にかけての活躍馬で、メンバー中最多の4勝を上げてまして、重賞勝ちこそないものの相当レベルの高いオープンクラスを2勝2着2回とこれも相当強いです。休み明けがどうかというのと、単なる早熟野郎かもとの懸念もあるところですが、パドックの様子が好ましければ押さえなきゃならない存在と考えます。

今回、これらに逆らって◎に指名はタイセイブレーヴ。地方を入れれば彼も4勝しているんですが、前回がダートで2着、その前が地方のダート1600m重賞でボロ負けとなれば、今回人気はあまり無いはず。でもこの馬、去年の夏のすずらん賞でナムラビッグタイムに勝ってるし、なによりその前の500万戦でのタイムがなかなか素晴らしく、芝の短距離に戻れば上記2頭と互角以上に渡り合えるのではないかと。

この他、新馬戦1戦のキャリアしかないハートランドはまだ底を見せてなく化ける可能性が、ウエディングは中山の経験が豊富なのが買い。あと、ケージーは新馬以降ダートでボロ負けの連続でこれが初芝ということもあり、多分全然人気がないでしょうが、騎手がバルジューに変わったことと、芝短距離未知数の魅力にかけてみます。(なにせこう言うのでも突っ込んでこない限り4年連続の万券というのはありえんからね)



☆フィリーズレビュー

◎ムーヴオブサンデー
○フィーユドゥレーヴ
▲コンコルディア
△マルターズヒート
△ロイヤルセランガー
注エイシンヘーベ

酔いが回ってきたので、こちらは簡単に

先週のチューリップに比べると若干見劣りする組み合わせですが、新興勢力ムーヴオブサンデーに大物感が強く、クラシック戦線にいける器かどうか今回お手並み拝見。

前回GTジュベナイルで2番人気の推されながらボロ負けし、馬券購入者の多くを阿鼻叫喚の地獄に叩き込んだフィーユは阪神不向きと言う気もしますが能力は少なくとも去年の段階では相当高く、今回距離短縮は望ましいこともあり、2番手指名。そのジュベナイルで低人気ながら3着に突っ込んできて穴を演出したコンコルディアも今回人気がないようならもう一度狙ってみる手もあり。


上海馬券王





○この日の結果

クリスタルC @タイキバカラ、Aビッグファルコン、Bケージーアジュデ


フィリーズレビュー @ムーブオブサンデー、Aマルターズヒート、Bフィーユドゥレーヴ



○かんべえのつぶやき

――タイキバカラとムーブオブサンデーが、どちらも強さを見せ付けた感じです。どちらも今後が楽しみです。おかげで万馬券にはなりませんでしたけどね。

――馬券王先生、来週の日曜日は競馬ではなくて、台湾総統選挙を見物される予定。どうか
「らくちん」さんによろしくお伝えください。





3月7日(日)

えー、聞くところによると、長嶋茂雄さんがお倒れになったのだそうで、なんかマスコミでは大騒ぎになっています。なにせ、お堅い日経やNHKまでトップ扱いなわけで、その他の大衆紙や民放など推して知るべし。

考えてみれば、日本の闇将軍として比類なき権勢を誇ったかの田中角栄が倒れたときも、自民党のトップとしてブイブイ言わせてた頃の小沢一郎が緊急入院したときも、在職中に突然死した大平・小渕両総理のときも、これほどの騒ぎにはならなかったわけで、私の知る限り、入院してこんなに騒がれる人というのは昭和天皇を除けばこの人だけです。いつまでも人の心に生き続けるスターというのは、ぼろを出す前に若死にした人が圧倒的に多いんですけど、存命中から人の記憶に生き続け、そのイメージがどんどん肥大化していくという意味では、まさしくミスターこそはスターの中のスターと言えましょう。

でもねぇ。。。。

ほんとにいいのかねぇ、こういうことで。だって、今の彼は客観的に見れば単なるエキセントリックなおじいちゃんじゃない。なにせ、60過ぎた小泉が「私の子供の頃からの憧れの人」なんて言ってるくらいだし、私にとっても物心ついたときにはもう全盛期は過ぎてた人な訳だぞ。今の若い人は多分全然ピンと来ていないはずで、そのことを考えれば、この騒ぎは中高年中心に盛り上がっているっていうことになるんだけど、それでこれだけメディアが部数や視聴率を稼ぐって事はやはり今の日本は高齢化社会って事なのかねぇ。



☆弥生賞

◎フォーカルポイント
○ハイアーゲーム
▲コスモバルク
△メテオバースト

10頭と小頭数ですが、今年のクラシックの有力候補が勢ぞろい。皐月賞と同コース同距離で争う最も重要なトライアルにしては最近しょぼいメンバーしか集まらなかったんですが、今年は強力な逃げ馬もいるし相当ハイレベルなレースになりそうです。

頭数が頭数なんで高配当は望みようがありませんが、有力馬が多数参戦である程度人気も割れそうで滅茶苦茶な低配当というのでもなさそう。展開的にはメイショウボーラーが逃げるところフォーカルポイント・コスモバルク・グレイトジャーニーが好位集団で追走、ハイアーゲームが直線一気にかけて中段待機というのが濃厚。こんなにたくさんいる有力馬を全部買うことは出来ませんので、距離が不安なメイショウボーラーと血統人気先行と思えてならないグレイトジャーニーははずすことにします。

前回の京成杯を1分59秒2というとんでもないタイムで勝ったフォーカルポイント。父エンドスイープの産駒は結構露骨な短距離系が多いんですが、彼に関しては前回のレースを見る限り距離ははまってます。今回メイショウボーラーという強力な逃げ馬がいますんで、これがハイペースで引っ張る形になるのは確定的で、まさに京成杯の再現が濃厚。展開はこの馬とメンバー中随一の上がりが使えるハイアーゲームに一番向いている気がします。

地方馬として皐月賞の権利獲りに挑むコスモバルクは、中央に来て芝で走るようになって一気に能力開花。ついには最近クラシック路線としてGT朝日フューチュリティより重視されるラジオたんぱ杯まで勝ってしまったわけで、その能力はまだ底が見えてないし、原因は不明ですが最近地方馬が中央重賞でも好成績を残すことが多く今回上位で考えます。あと、アンカツ騎乗で侮りがたいメテオを穴指名。


☆中京記念

◎カンファーベスト
○アグネススペシャル
▲クラフトワーク
△アサカデフィート
△タガノマイバッハ
注チアズブライトリー

カンファーベストの実績がぴか一です。斤量も苦にならないだろうし、休み明けも0−2−0−0とまずまず、馬連・B連複の軸にはうってつけ。

後は色々迷うところですが斤量が比較的恵まれていると思えるところを選んでみました。


上海馬券王





○この日の結果

弥生賞 @コスモバルク、Aメイショウボーラー、Bメテオバースト


中京記念 @メイショウキオウ、Aナリタセンチュリー、Bカンファーベスト



○かんべえのつぶやき

――コスモバルクは見事な勝ちっぷり。ゴール前、ムチの入れ方に勝利への執念を感じました。目指せ、地方馬の皐月賞。フォーカルポイントは来ませんでした。能力が高いといっても三歳馬。まだまだ分かりませんです。

――中京記念のメイショウキオウは単勝万馬券ですか。こういうこともあるんですねえ。

――だんだん暖かくなってきました。競馬にはいい季節を迎えます。





2月29日(日)


☆中山記念

◎プリサイスマシーン
○サクラプレジデント
▲ローエングリーン
△ユキノサンロイヤル
△カオリジョバンニ
注ブルーイレブン

ここ数年「GUに異議あり」というしょぼい面子だったこのレースなんですが、今年はGT馬こそいないものの、GT級のメンバーが結構集まりました。

人気はローエングリーンとサクラプレジデントに集中しそうで、確かにこの2頭ともなかなかの実績の持ち主。1点だけ買えと言われれば迷わずこの組み合わせなんですが。。。

ローエングリーンは去年の天皇賞秋で2番人気に推されながら、最初の1000mを56秒9と言う常軌を逸したラップで逃げまくり、結果潰れて13着と大敗した前科があり今回1800mとは言えどうなのかが心配されますが、あんなラップで暴走しながら最下位を免れないところ13着に粘りこんだと言うのは逆に言えば能力がものすごく高いとも考えられます。懲罰なのでしょうか、あの時乗っていた後藤は下ろされて、ベテラン岡部に鞍上変更。中山の1800m・逃げ馬という条件ならこの人の右に出る騎手はおらず、これが今回の最大の買い要因と考えます。ただねぇ、この馬外枠では0−0−2−2と今ひとつだし、岡部先生の復帰後の体力も懸念されるし、テクニックでこの馬の暴走をうまく制御できるかがポイントとなりますか。

サクラプレジデントは去年のクラシック戦線でネオユニヴァースの後塵を拝しつづけた馬なんですが、札幌記念を楽勝したことでも分かるように1800〜2000mなら、やはりGT級の能力があります。関東馬にわざわざ武が乗りに来るというのも、勝ち負けを確信してのことでしょう。今回はローエングリーンより上と見たいです。

で、この2頭の力は認めながらも今回私が選んだのはマヤノトップガン産駒のプリサイスマシーン。地方馬から身を起こし、中央移籍後もダートで連勝街道を驀進、芝に変わっても重賞GETという、遅れてきた上り馬なんですが、この相手でも未知の魅力に賭けてみたい。思い起こせば8年前のこのレースで、不遇な3・4歳時を過したサクラローレルがブレイクしたんですが、この馬にもそれと同じものを期待したいのです。気がかりなのは鞍上がローエングリーンを下ろされた後藤だということ。おーい、後藤、明日の重賞は芝の1800だぞ、ダートでもスプリントでもないからな。分かってるよな?

他にはサイドワインダーとかマイソールサウンドという重賞馬が人気になりそうですが、これは中山向きとはいえないので思い切って消し。まだしもユキノとジョバンニ、ブルーイレブンにチャンスありと考えます。

特に注目すべきはブルーイレブン。これはローエングリーンなど可愛く思える位のやんちゃ坊主にして暴走族。3歳時、道中訳のわからない理由でかっとなって暴走し、あの武ですら制御できずにさじを投げたと言う曰くつきの不良少年でして、まぁ、サッカーで言えば大久保みたいな奴な訳だ。でもね、この馬、大久保同様、能力は滅茶苦茶高かった。長期休養を経てその気性が更正されているかどうか、またその能力が復活するかどうか、これはとても興味深く、はまれば勝つまであるので皆も注目しましょう。



☆阪急杯

◎ギャラントアロー
○アタゴタイショウ
▲リキアイタイカン
△キーンランドスワン
△サダムブルースカイ
△ニシノシタン
注ロイヤルキャンサー

こちらも中山以上にメンバーが集まりました。実績馬、上り馬、曲者が勢ぞろい、相当レベルの高い組み合わせで、目移りして困ります。いずれにせよ、この結果が高松宮記念を占う重要な指標となるでしょう。

ギャラントアローは去年のクリスタルカップで◎を打ったときは単なる穴野郎だったのですが(結果は2着)、今ではスプリント界の中心勢力として扱われるくらい出世しており、明日も1番人気が濃厚。うーん、変われば変わるもんだ。皆さん、このように私が◎を打つ穴馬にも将来のGT候補と言うのはいるんです。(と、誰も指摘してくれないから自分で指摘しておこう)

まあこの馬は逃がすとほんとにしぶといというか、普通は直線で並ばれるとそこでやる気をなくしてずぶずぶ沈んじゃう逃げ馬が多いんですが、この馬の場合、音を上げずに最低2着はキープしてくれると言う実に買い甲斐があるナイスガイでして、明日もきっと頑張ってくれるでしょう。

この馬を◎にした以上、連は穴中心で。

函館2歳Sの覇者アタゴタイショウは前回福島民友Cで快勝し、単なる早熟野郎で無いことを証明しました。今回相手はずっと強くなりますがシーイズトウショウ、アグネスソニック、カルストンライトオを押さえた前走はレースの格以上の価値があり今回人気がないのはお買い得と考えます。

リキアイタイカンはここ数走は悪魔でも涙が止まらない酷い成績が続いており、人気は多分全然ないと思いますが、いつも皆がさじを投げたときに、例えそれがGTだろうと好走する穴野郎で実力的には決して侮れません。

キーンランドスワンは穴と言っては失礼ですね。先行馬が多いこのレースで好位置からきっちり差せるセンスはこのメンバー中でもナンバーワン。「注」扱いした阪神の鬼ロイヤルキャンサー同様、展開は向いてます。

他にも名前が嬉しいサダムブルースカイ、距離短縮は絶対吉ニシノシタン、印はつけなかったけどシーシズトウショウ・テンシノキセキも当然チャンスあり。しかし本当に目移りする組み合わせです。


上海馬券王





○この日の結果

中山記念 @サクラプレジデント、Aサイドワインダー、Bローエングリン


阪急杯 @サニングデール、Aシーイズトウショウ、Bテンシノキセキ



○かんべえのつぶやき

――どちらも力の入ったいいレースだったような。そして両方とも強い勝ち方でしたね。

――来週からはいよいよトライアルレースの始まり。来週の弥生賞は面白そうですぞ。先生、ご多忙のようですが、予想の方よろしくお願いします。




2月22日(日)

うううう、久しぶりだというのに忙しいのです。昨日も今日も出勤なのです。

ほんとは、今年のGT第一弾として、色々企画ものを考えてたんですが、下調べする時間がありませんでしたので今回は簡単に。

☆フェブラリーS

◎アドマイヤドン
○シャドウスケイプ
▲ヒューマ
△サイレントディール
△ノボトゥルー
△ユートピア
注ブルーコンコルド

アドマイヤドンは現時点でのダート最強馬であることは疑いようも無く、このメンバーでは1枚、いや2枚は抜けた存在です。順当にいけば勝ちは動かないところなんですが、今回距離が若干短いのと、中央のGTだと人気裏切りまくりの「ダート界のナリタトップロード」とでも言いたくなるような前科があり、そこが気になるところ。まぁ、3着以内ならまず間違いないというのと、勝つときは圧勝できる唯一の存在という意味での◎です。

これだけ抜けた存在ですから、現時点で単勝は1倍台の一点かぶり。これでは馬単でも配当はたかが知れてますので、惑星には穴を選んでみようということで前回の根岸Sの1・2着を○▲指名。

シャドウスケイプは前回出遅れながら、直線だけでぶっちぎりました。気性に問題がある馬で、展開次第ですがダート1400mの重賞を出遅れて勝つというのは能力が極めて高い。根岸Sでシャドウスケイプ以上の上がりを使ったヒューマとあわせ、府中なら狙い目十分です。

4歳のダート最強と目されるユートピア。わたくし的にはビッグウルフが最強なんですが、まぁ客観的にはこちらの実績が上です。今回そういう実績から3番人気に推されていますが、これまで乗ってた武とアンカツがこの馬以外の馬に乗り変わっているのが気になります。まぁ、アンカツはアドマイヤドンなんでこれはしょうがありませんが、武のノボトゥルーというのはちょっと首を傾げます。武もこちらのほうが勝ち負けになると考えているのかも。去年のJCDの結果を合わせれば危険な人気馬とみなすべきでしょう。

上海馬券王





○この日の結果

フェブラリーステークス @アドマイヤドン、Aサイレントディール、Bスターリングローズ



○かんべえのつぶやき

――春のようなお天気でしたね。そしてめでたくアドマイヤドンは「中央のG1」で勝ちました。よかったね、ナリタトップロードにならなくて。

――それにしても馬券王先生、仕事ばっかりしてちゃ体に毒です。今年のクラシック戦線に向けて、ともに頑張りましょう。






上海馬券王






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by Tatsuhiko Yoshizaki