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上海馬券王がJRAのレースに寄せる「情熱と冷静の言葉」


2017年 上半期のレース考





6月25日(日) 宝塚記念


えー、17年上半期の総括となる今回は、前例に従い金さんシリーズみたいな企画ものを考えていたんですが、ネタ出しのためにこの半年を振り返っていくうちに、どんどん欝が加算されていったわけなのであります。まぁ。四の五の枕を並べるよりは、いきなり直球勝負で見ていただきましょう、この半年の成績を。(本当はあんまり見てほしくないんだけど)

馬券王と振り返る慟哭の17年上半期

日付

開催

レース名

馬名

性齢

騎手

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

3連複

3連単

170604 32 安田記念G1 サトノアラジン 6 川田将雅

 

7

()池江泰寿

1315

-0.0

   14-15

33.5

528

+4

1240

43500

283000

170604 32 安田記念G1 ロゴタイプ 7 田辺裕信

8

()田中剛

1315

0.0

   01-01

34.4

494

-4

(14.6)

43500

283000

170604 32 安田記念G1 レッドファルクス 6 M.デム

3

()尾関知人

1316

0.1

   14-13

33.7

474

0

(7.9)

43500

283000

170528 2C 東京優駿G1 レイデオロ 3 ルメール

2

()藤沢和雄

2269

-0.1

 14-02-02

33.8

480

-4

530

2220

11870

170528 2C 東京優駿G1 スワーヴリチャード 3 四位洋文

3

()庄野靖志

2270

0.1

 07-07-05

33.5

492

-12

(5.9)

2220

11870

170528 2C 東京優駿G1 アドミラブル 3 M.デム

1

*()音無秀孝

2272

0.3

 17-13-12

33.3

514

+4

(3.4)

2220

11870

170521 2A 優駿牝馬G1 ソウルスターリング 3 ルメール

1

()藤沢和雄

2241

-0.3

 04-02-02

34.1

474

0

240

4600

20130

170521 2A 優駿牝馬G1 モズカッチャン 3 和田竜二

6

*()鮫島一歩

2244

0.3

 06-06-05

34.1

468

0

(15.0)

4600

20130

170521 2A 優駿牝馬G1 アドマイヤミヤビ 3 M.デム

2

()友道康夫

2248

0.7

 13-13-12

33.9

476

+2

(4.8)

4600

20130

170514 28 ヴィクトG1 アドマイヤリード 4 ルメール

6

()須貝尚介

1339

-0.2

   12-07

33.4

422

-4

1350

123870

918700

170514 28 ヴィクトG1 デンコウアンジュ 4 蛯名正義

 

11

()荒川義之

1341

0.2

   09-11

33.2

444

0

(67.9)

123870

918700

170514 28 ヴィクトG1 ジュールポレール 4 幸英明

7

()西園正都

1341

0.2

   06-07

33.6

452

-2

(17.5)

123870

918700

170507 26 NHKマG1 アエロリット 3 横山典弘

2

()菊沢隆徳

1323

-0.2

   02-02

34.3

478

-2

580

50600

296160

170507 26 NHKマG1 $リエノテソーロ 3 吉田隼人

13

()武井亮

1325

0.2

   09-09

34.0

450

-4

(37.5)

50600

296160

170507 26 NHKマG1 ボンセルヴィーソ 3 松山弘平

6

()池添学

1329

0.6

   01-01

35.0

462

-2

(14.4)

50600

296160

170430 34 天皇賞春G1 キタサンブラック 5 武豊

1

()清水久詞

3125

-0.2

 02-02-01

35.3

536

-4

220

610

3780

170430 34 天皇賞春G1 シュヴァルグラン 5 福永祐一

4

()友道康夫

3127

0.2

 05-04-03

35.2

468

-6

(12.0)

610

3780

170430 34 天皇賞春G1 サトノダイヤモンド 4 ルメール

2

()池江泰寿

3127

0.2

 07-07-05

35.0

506

0

(2.5)

610

3780

170416 38 皐月賞G1 アルアイン 3 松山弘平

9

*()池江泰寿

1578

-0.0

 04-05-05

34.2

518

-2

2240

176030

1064360

170416 38 皐月賞G1 ペルシアンナイト 3 M.デム

4

*()池江泰寿

1578

0.0

 15-05-05

34.1

480

-2

(8.1)

176030

1064360

170416 38 皐月賞G1 ダンビュライト 3 武豊

 

12

*()音無秀孝

1579

0.1

 06-05-03

34.3

466

-4

(56.1)

176030

1064360

170409 26 桜花賞G1 レーヌミノル 3 池添謙一

 

8

()本田優

1345

-0.1

   04-04

35.4

466

-2

4080

5020

94890

170409 26 桜花賞G1 リスグラシュー 3 武豊

3

()矢作芳人

1346

0.1

   09-08

35.3

436

-2

(14.5)

5020

94890

170409 26 桜花賞G1 ソウルスターリング 3 ルメール

1

()藤沢和雄

1346

0.1

   06-05

35.4

474

-2

(1.4)

5020

94890

170402 24 大阪杯G1 キタサンブラック 5 武豊

1

()清水久詞

1589

-0.1

 03-03-02

34.3

540

+4

240

4830

23910

170402 24 大阪杯G1 ステファノス 6 川田将雅

 

7

()藤原英昭

1590

0.1

 05-04-04

34.2

482

-4

(17.7)

4830

23910

170402 24 大阪杯G1 ヤマカツエース 5 池添謙一

4

()池添兼雄

1591

0.2

 10-09-07

33.8

514

-2

(10.2)

4830

23910

170326 26 高松宮記G1 セイウンコウセイ 4 幸英明

5

()上原博之

1087

-0.2

   04-04

34.5

500

0

870

3230

23880

170326 26 高松宮記G1 レッツゴードンキ 5 岩田康誠

2

()梅田智之

1089

0.2

   13-12

33.9

506

+4

(5.1)

3230

23880

170326 26 高松宮記G1 レッドファルクス 6 M.デム

1

()尾関知人

1090

0.3

   08-06

34.6

472

+7

(3.6)

3230

23880

170219 18 フェブラG1 ゴールドドリーム 4 M.デム

2

()平田修

1351

-0.0

   09-08

35.6

520

+4

500

2140

9240

170219 18 フェブラG1 $ベストウォーリア 7 戸崎圭太

5

*()石坂正

1351

0.0

   08-06

35.7

516

-4

(7.6)

2140

9240

170219 18 フェブラG1 カフジテイク 5 津村明秀

1

()湯窪幸雄

1352

0.1

   14-16

34.9

486

+2

(4.5)

2140

9240

集計期間:2017. 2.19 2017. 6. 4 黒地白抜きが的中馬券

うううう、たまりませんなあ、このはずれ馬券の嵐は。1番人気が3-0-4-4とそれなりに仕事をしているからには、もう少し当てなくてはならないのに、11回も開催があって、当たったのは天皇賞春の一回のみ。しかも、この時は印の順番に決まって美しいと言えば美しいけど、配当は三連複なんてチキンな買い方をしたから手ごたえ満点のガミ馬券と、ある意味外れるより恥ずかしい結果だったわけで、要はこの半年のG1は限りなくオケラ状態なわけです。うーん、G1以外は結構儲かってるんだけどなあ、何で原稿アップしているG1だとこういう結果になるんだろう。あ、よく見ると自分の本命にした馬は2-0-2-72/3近くが圏外に飛んじゃった訳で、これじゃあ当たりませんなあ。こういうのを「逆神」って言うんですか、そうですか。

しかしですな、言い訳するわけじゃないけど、いくら一番人気がそれなりの仕事をしているとはいえ、上記の結末を馬券に反映するのは意外と難儀なんじゃないでしょうか。私同様外しまくった人と言うのがかなりいるんじゃないでしょうかね。かんべえ師匠も相当調子悪そうだし、小幡先生だって、あの予想を馬券に反映すると多分大幅赤字だろうし。え、「言い訳するわけじゃないと言いながらしっかり言い訳しているじゃないか。」ですって?ううううう、すいません。

ああ、欝です。こんな状態で、「金さん」から罵倒されると、いくら「金さん」が自分の別人格とはいえ、これは結構応えたりするわけです。よって、今回上半期の総決算ではありますが、いきなり本題に入りたく。



2017 625() 3回阪神8日目 11頭 [15:40発走]
【11R】 58回宝塚記念
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 2200m・内 (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

ミッキーロケット 4 和田竜二

58

31.5

()音無秀孝

2

2

 

ゴールドアクター 6 横山典弘

58

11.3

()中川公成

3

3

スピリッツミノル 5 幸英明

58

86.0

()本田優

4

4

 

クラリティシチー 6 *松山弘平

58

142.6

()上原博之

5

5

シュヴァルグラン 5 福永祐一

58

14.0

()友道康夫

6

6

シャケトラ 4 *ルメール

58

10.0

()角居勝彦

6

7

 

レインボーライン 4 *岩田康誠

58

24.2

()浅見秀一

7

8

ミッキークイーン 5 浜中俊

56

10.0

()池江泰寿

B7

9

 

ヒットザターゲット 9 *川田将雅

58

120.5

()加藤敬二

8

10

キタサンブラック 5 武豊

58

1.4

()清水久詞

8

11

*サトノクラウン 5 M.デム

58

9.6

()堀宣行

グランプリレースとして、高額賞金が約束されているというのに11頭立ての小頭数となった本年の宝塚。圧倒的実績をひっさげた一本かぶりの人気馬キタサンブラックの相手探し的な様相となっており、本来は予想しやすいレースとなるはずなのですが、問題はその「相手」が一長一短で、三連単の一番人気が25倍もつくかなりカオスな状況です。関西地区にはまとまった雨が降りそうで、当日の馬場のコンディションは相当渋ることが予想されることも、その混迷に拍車をかけているわけで、実際これは見かけによらず一筋縄ではいきませんなあ。

例によって、過去10年のトレンドを。いや、この半年、「10年トレンド」とか言って色々御託を並べてきた結果が上記の通りなんで、強気にはなれないというか、正直話半分以下ではあるんですが、このトレンドが拾い上げた不人気馬がしっかり連がらみしている事例も本年複数以上ありますので、半分以下と言っても、何もないよりはましでしょう。



宝塚記念 過去10年の事績

日付

馬名

性齢

騎手

斤量

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

3連複

3連単

160626 マリアライト 5 蛯名正義

56

17

16

8

()久保田貴

2128

-0.0

 11-10-06

36.3

438

0

2510

2440

2800

26250

160626 ドゥラメンテ 4 M.デム

58

17

9

1

*()堀宣行

2128

0.0

 13-10-09

36.1

498

 

(1.9)

2440

2800

26250

160626 キタサンブラック 4 武豊

58

17

3

2

()清水久詞

2128

0.0

 01-01-01

36.8

536

+12

(5.0)

 

2800

26250

150628 ラブリーデイ 5 川田将雅

58

16

16

6

*()池江泰寿

2144

-0.0

 02-02-02

34.8

488

+2

1420

12900

157770

528510

150628 デニムアンドルビー 5 浜中俊

56

16

6

10

*()角居勝彦

2144

0.0

 15-14-14

34.0

450

+2

(31.3)

12900

157770

528510

150628 ショウナンパンドラ 4 池添謙一

56

16

1

11

()高野友和

2146

0.2

 06-06-07

34.7

446

+4

(99.2)

 

157770

528510

140629 ゴールドシップ 5 横山典弘

58

12

11

1

()須貝尚介

2139

-0.5

 03-04-04

35.2

504

-2

270

8990

57870

251440

140629 カレンミロティック 6 池添謙一

58

12

5

9

()平田修

2144

0.5

 03-03-03

35.8

450

-8

(55.9)

8990

57870

251440

140629 ヴィルシーナ 5 福永祐一

56

12

3

8

()友道康夫

2146

0.7

 01-01-01

36.3

458

+2

(35.6)

 

57870

251440

130623 ゴールドシップ 4 内田博幸

58

11

10

2

()須貝尚介

2132

-0.6

 04-03-04

35.2

500

-2

290

5150

2910

23420

130623 ダノンバラード 5 川田将雅

58

11

4

5

()池江泰寿

2138

0.6

 02-02-02

36.2

484

-2

(43.8)

5150

2910

23420

130623 ジェンティルドンナ 4 岩田康誠

56

11

11

1

()石坂正

2138

0.6

 03-03-03

35.9

470

 

(2.4)

 

2910

23420

120624 オルフェーヴル 4 池添謙一

58

16

11

1

*()池江泰寿

2109

-0.3

 11-12-12

34.7

456

-4

320

1010

3230

11550

120624 ルーラーシップ 5 ウィリア

58

16

7

2

()角居勝彦

2112

0.3

 06-06-03

35.4

496

-2

(4.4)

1010

3230

11550

120624 ショウナンマイティ 4 浜中俊

58

16

2

6

()梅田智之

2114

0.5

 15-16-14

35.0

496

+2

(8.9)

 

3230

11550

110626 アーネストリー 6 佐藤哲三

58

16

2

6

()佐々木晶

2101

-0.2

 02-02-02

35.1

534

-2

1360

1660

2020

17480

110626 ブエナビスタ 5 岩田康誠

56

16

8

1

()松田博資

2103

0.2

 11-12-11

34.5

472

+12

(2.8)

1660

2020

17480

110626 エイシンフラッシュ 4 安藤勝己

58

16

4

3

()藤原英昭

2103

0.2

 09-08-08

34.7

494

+4

(5.6)

 

2020

17480

100627 ナカヤマフェスタ 4 柴田善臣

58

18

17

8

*()二ノ宮敬

2130

-0.1

 11-08-06

35.8

466

+2

3780

5150

7920

77160

100627 ブエナビスタ 4 横山典弘

56

18

8

1

()松田博資

2131

0.1

 03-05-04

36.3

460

+12

(2.4)

5150

7920

77160

100627 アーネストリー 5 佐藤哲三

58

18

2

3

()佐々木晶

2132

0.2

 02-02-02

36.6

526

-6

(6.4)

 

7920

77160

090628 ドリームジャーニー 5 池添謙一

58

14

9

2

()池江泰寿

2113

-0.3

 10-10-10

34.3

424

-2

710

2630

720

10630

090628 サクラメガワンダー 6 福永祐一

58

14

8

3

()友道康夫

2116

0.3

 05-05-02

35.0

490

0

(8.3)

2630

720

10630

090628 ディープスカイ 4 四位洋文

58

14

11

1

()昆貢

2116

0.3

 07-08-06

34.8

516

-8

(1.6)

 

720

10630

080629 エイシンデピュティ 6 内田博幸

58

14

9

5

()野元昭

2153

-0.0

 01-01-01

37.3

498

+2

1130

1080

10660

55780

080629 メイショウサムソン 5 武豊

58

14

2

1

()高橋成忠

2153

0.0

 09-07-04

36.9

510

-4

(2.1)

1080

10660

55780

080629 インティライミ 6 佐藤哲三

58

14

1

11

()佐々木晶

2154

0.1

 03-03-04

37.2

464

-10

(39.0)

 

10660

55780

070624 アドマイヤムーン 4 岩田康誠

58

18

6

3

()松田博資

2124

-0.1

 12-13-06

36.2

468

+8

670

1460

2720

15570

070624 メイショウサムソン 4 石橋守

58

18

17

2

()高橋成忠

2125

0.1

 09-11-02

36.6

518

+2

(4.2)

1460

2720

15570

070624 ポップロック 6 武豊

58

18

5

4

*()角居勝彦

2128

0.4

 14-14-11

36.5

498

+8

(6.9)

 

2720

15570

集計期間:2007. 6.24 2016. 6.26


@1番人気は2−4−2−2と複勝率80%で信頼性高いが、勝率は20%と思いのほか苦戦。

A2番人気は2−2−1−5と合格ラインであるも、3番人気は1−1−1−7と大きく割引。

B二桁人気は過去30頭中3頭、うち二頭が阿鼻叫喚の結末となった15年に偏っていることから、極端な人気薄は基本用無し。

C牝馬天国。2010年以降、毎年のように牝馬が連がらみしており、その数21頭中7頭と出走比率から考えると破格の躍進。

D脚質は逃げ・先行2頭に追込み一頭で決まるパターンが多く、中途半端な差しはよくない感じ。

E枠順は外枠、とりわけ大外である8枠がやたら良い感じで、内枠はヒモ荒れ要員の指定席みたいな感じ。なるほど、今まで内ばかり引いていたキタサンブラックが、今回に限り大外になった理由が、これで納得がいく。君たちはそこまでして北島三郎に歌を歌わせたいんだな、JRA

F関西馬天国。過去10年で連がらみした関東馬は3頭しかいない。但し、うち二頭が去年の出走馬であり、潮目が変わっている可能性には留意が必要か。

Gカタカナジョッキー過大視禁物。過去馬券に絡んだ外国人ジョッキーは二人しかしない。

H血統ではディープが圧倒的。過去5年の対象馬15頭中、6頭がディープ。この他ではキンカメが3頭、ステゴが3頭。(もっともステゴの場合、内訳はオルフェ・ゴールドシップの突然変異的なスーパースターなんで、割引は必要か)

I馬体重は一定以上の馬格が必要。450kgを切る馬で馬券に絡んだのは去年勝ったマリアライトのみ。

J若者天国。過去7歳以上で馬券に絡んだ馬はおらず、6歳にしても6頭のみで、特に2010年以降は基本4歳五歳の決着となっている。爺は用無し。

K過去14頭立て以下の小頭数となったのは、08年、09年、13年、14年の4回。圧倒的強者の参戦がこういう小頭数の背景にあると推察されるのだが、不思議なことに強者が強者の仕事をしたことは少なく1番人気でそのまま勝ったのは14年のゴールドシップのみ。

Lこの10年、極端に渋った馬場での開催はなく、重まで悪化したのは08年のみ。よって重の可能性高い明日の馬場状況が、上記トレンドを有名無実化する可能性には一定の留意が必要。特に08年の結果を見ると、いかにも渋った馬場向き血統のワンツースリーとなっており、上記Hのトレンドは割引が必要なのかも。

以上から、結局軸はキタサンブラック。やはりサトノダイヤモンドが出ない前提では、この馬の実績が断然ですからね。これに敢えて難癖をつけるとすると、

(A今まで内枠ばかりだった馬が今回大外になった。これだけの実績を上げた馬が唯一馬券の対象から外れたダービーは大外だったし、これって死兆星?

(Bこれまで稍重までの経験しかなく、極端に渋った馬場での実績が未知数。

(C去年このレース負けてるじゃない。しかも負かされた相手がドゥラメンテだけならまだしも、格下認定が相当なマリアライトだし。

って言うのがあるかもしれないんですが、(A)は上記トレンドEから却下。(B)は逃げ先行タイプの彼に重馬場が大きな負担になるはずがない、(C)に関しては去年のあれはハイペースで飛ばしながら先行した馬の中、唯一馬券圏内にとどまった、「負けてなお強し」のものである、ということで十分反論可能な訳であります。

え、「他にも重要な下記リスクがあるだろ」ですって?

(D今年上半期、本命馬を飛ばしまくった逆神、上海馬券王が本命にしている。

わはははは、痛い所をついてきますなあ。でもね、本命を飛ばしまくった私でも、本年は二回指定の馬が勝っておりまして、それが両方ともキタサンブラックな訳なのですよ。彼は私程度の馬券師の呪いなど跳ね返すだけの強い意志の持ち主なのだ。どうだ、参ったか。

彼は本当に不思議な馬で、あれだけの実績をあげてきながら、これまで圧倒的一番人気と言うものになったことがなかった。私も人のことは言えないのですが、「こいつの馬券だけは買いたくない」って抵抗勢力が常時存在したのです。ブラックタイドと言うピンと来ない血筋のせいなのか、演歌歌手の馬主が悪いのか、よくわからないのですが。で、そんな彼が今回、1倍台前半と言うとんでもない一番人気。あれほど彼を嫌いぬいた小幡先生まで「彼の走りを鑑賞するレース」と全面降伏モードだし、いやあ感慨深いです。(かんべえ師匠はいまだに逆らう気かもしれないけど)

で、実は私が一番心配しているリスクと言うのは以下のものとなります。

(E長年馬券を買っているものの経験則として、信頼されてなかった奴がこうやって全員の信頼を勝ち得たときに限って悪いことが起こる。

いやあ、あくまで馬券師の皮膚感覚みたいなもんで根拠はないのですが、長年の経験則からくる警戒警報って意外と馬鹿にしたもんじゃないですしね。でもまあ、彼を本命にしないということで、じゃあ誰が本命なのって言われても誰もいないし、結局キタサンブラック頭で行きましょう。

馬券は◎→▲☆△の3連単12点。馬場が重以上に悪化したときは、これに「注」を加えた20点。小幡先生が「もってのほか」と論難した3連単馬券ですが、こういう小頭数のしかも一本かぶりなレースじゃ、これ以外ないしねえ。申し訳ないが世の中キタサンの単勝1.4倍じゃ満足できない人種と言うのもいるのだよ。

注目馬認定したスピリッツミノルは戦績見るとG1に出てくる資格のないしょぼい存在ですが、この馬、馬場が渋った時は別人二十面相なんで重馬場なら押さえておきたい一頭です。うん、我ながらこの馬券当たる気がしてきた。なかなか良い買い目じゃないか。これで外れるとしたら上記(Eのリスクが現実化したときか、キタサンが来た時でもヒモにキンカメ・ステゴの4歳馬ミッキーロケット、レインボーラインが飛び込んできたときか。今年上半期の顛末を見るとその可能性も一概には排除できないのですが、そうなったらどこかのパワハラ代議士みたいに緊急入院するしかないですな。ああ、欝が止まりません。

それでは皆さん、秋口またお目にかかりましょう。



上海馬券王



○今日の結果

<宝塚記念> @サトノクラウン、Aゴールドアクター、Bミッキークイーン




○かんべえのつぶやき


――いやあ、大波乱。馬券王先生がご指摘の(E)の法則、
「信頼されてなかった奴がこうやって全員の信頼を勝ち得たときに限って悪いことが起こる」が、どんぴしゃりでおきてしまったわけですが、まさかキタサンブラックが掲示板も外して、9着に沈んでしまうとは。国内初G1を手にしたのはサトノクラウンでありました。

――不肖かんべえ、本日は仕事があったので馬券は買わなかったのですが、正直なところ、「キタサンブラックに逆らいたいんだけれども、どうやって逆らったらいいかわからない」というのが本当のところでした。今日は勝負してたら、きっとシュヴァルグランかレインボーラインから買って玉砕してましたわ。

――キタサンブラックはやはり今日のような渋った馬場は苦手なんでしょうし、内枠からの競馬場ばかりしていたし、伸び代がなかったのじゃないかと思います。凱旋門賞への挑戦は、やはりサトノダイヤモンドに託すのが良いのではないかと。

――それにしても、今年の上半期はぜーんぜんいいことがなかった印象あり。変なレースが多かったですよね。馬券王先生、お疲れ様でした。お互いに下半期は頑張りましょう。そのまえに福島で一勝負、よろしくお願いします。





6月4日(日) 安田記念


えー、先週のダービーが色々な意味で味わい深かったせいで、なんか今週もG1があると言われても、ダービーの後行われた目黒記念と選ぶところがないと言いますか、とにかくモチベーションにやたら事欠く有様なわけです。本日土曜のレースは万馬券三発の超入れ食い状態だったんで、少しは前向きに取り組めるかと思ったんだけど、うーん、やっぱ駄目ですね。

そもそもですな、明日の安田記念は百篇繰り返しても百通りの結果が出そうな、そんなカオスな連中の集まりなわけで、力んで予想すればするほど、真逆な結末が訪れそうな、そんな予感がしてならんわけです。よって今回は簡単に。

2017 6 4() 3回東京2日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 67回安田記念
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 1600m (C)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

トーキングドラム 7 *石橋脩

58

155.4

()斎藤誠

1

2

 

ディサイファ 8 四位洋文

58

116.1

()小島太

2

3

 

サンライズメジャー 8 *池添謙一

58

172.2

()浜田多実

2

4

アンビシャス 5 *横山典弘

58

9.9

()音無秀孝

3

5

$コンテントメント 7 *モレイラ

58

33.8

[]サイズ

3

6

レッドファルクス 6 M.デム

58

7.2

()尾関知人

4

7

グレーターロンドン 5 *福永祐一

58

9.1

()大竹正博

4

8

エアスピネル 4 武豊

58

6.1

()笹田和秀

B5

9

 

ロンギングダンサー 8 横山和生

58

305.3

()田村康仁

5

10

クラレント 8 岩田康誠

58

81.8

()橋口慎介

6

11

ブラックスピネル 4 *松山弘平

58

21.6

()音無秀孝

6

12

 

$ビューティーオンリー 6 パートン

58

16.5

[]クルーズ

7

13

ロジチャリス 5 内田博幸

58

46.1

()国枝栄

7

14

 

サトノアラジン 6 川田将雅

58

12.7

()池江泰寿

7

15

イスラボニータ 6 ルメール

58

3.7

()栗田博憲

8

16

ロゴタイプ 7 田辺裕信

58

16.0

()田中剛

8

17

ヤングマンパワー 5 松岡正海

58

30.5

()手塚貴久

8

18

ステファノス 6 *戸崎圭太

58

9.7

()藤原英昭


ロードカナロア、モーリス、ジャスタウエイという名馬中の名馬の時代も今は昔、上述の通り今回は堅実な実績だけが取り柄のスター不在なメンバー構成、正直どの馬にもチャンスありで、印もやたら多くなってしまうのですが、これだけ印を打ってもまだ抜けてしまいそうな、そんな感じで、とても三連単なんかには手が出ません。取り敢えず恒例の10年トレンドを。

安田記念過去10年の系譜

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬単

3連複

3連単

160605 ロゴタイプ 6 田辺裕信

12

6

8

()田中剛

1330

-0.2

   01-01

33.9

496

-2

3690

11580

14990

153560

160605 モーリス 5 ベリー

12

8

1

()堀宣行

1332

0.2

   02-02

34.0

514

-4

(1.7)

11580

14990

153560

160605 フィエロ 7 内田博幸

12

10

6

()藤原英昭

1332

0.2

   09-09

33.5

500

-8

(29.5)

 

14990

153560

150607 モーリス 4 川田将雅

17

6

1

*()堀宣行

1320

-0.0

   03-03

34.5

510

+2

370

2680

40690

127190

150607 ヴァンセンヌ 6 福永祐一

17

13

3

()松永幹夫

1320

0.0

   12-10

33.7

502

-6

(6.6)

2680

40690

127190

150607 クラレント 6 田辺裕信

17

12

12

*()橋口弘次

1322

0.2

   05-04

34.5

496

-2

(42.7)

 

40690

127190

140608 ジャスタウェイ 5 柴田善臣

17

10

1

()須貝尚介

1368

-0.0

   09-11

37.1

498

 

170

20330

91160

373470

140608 グランプリボス 6 三浦皇成

17

12

16

()矢作芳人

1368

0.0

   09-09

37.2

502

-8

(148.4)

20330

91160

373470

140608 ショウナンマイティ 6 北村宏司

17

11

10

()梅田智之

1373

0.5

   13-15

37.3

502

-2

(37.1)

 

91160

373470

130602 ロードカナロア 5 岩田康誠

18

10

1

()安田隆行

1315

-0.0

   08-08

33.3

500

+2

400

2570

18160

62800

130602 ショウナンマイティ 5 浜中俊

18

2

3

()梅田智之

1315

0.0

   15-14

32.8

516

+4

(5.7)

2570

18160

62800

130602 ダノンシャーク 5 C.デム

18

16

12

()大久保龍

1316

0.1

   11-11

33.2

452

0

(37.2)

 

18160

62800

120603 ストロングリターン 6 福永祐一

18

4

2

*()堀宣行

1313

-0.0

   13-12

33.8

516

-2

670

13920

92530

468600

120603 グランプリボス 4 内田博幸

18

3

13

()矢作芳人

1313

0.0

   11-10

33.9

496

0

(25.3)

13920

92530

468600

120603 コスモセンサー 5 松岡正海

18

8

15

*()西園正都

1316

0.3

   04-04

34.8

510

0

(35.7)

 

92530

468600

110605 リアルインパクト 3 戸崎圭太

18

14

9

*()堀宣行

1320

-0.0

   03-03

34.5

494

-2

2930

25810

44090

335600

110605 ストロングリターン 5 石橋脩

18

1

5

*()堀宣行

1320

0.0

   12-11

33.8

518

-2

(11.9)

25810

44090

335600

110605 スマイルジャック 6 三浦皇成

18

3

3

()小桧山悟

1321

0.1

   14-15

33.7

490

-6

(9.8)

 

44090

335600

100606 ショウワモダン 6 後藤浩輝

18

17

8

()杉浦宏昭

1317

-0.1

   10-08

34.6

516

0

1390

26640

53850

348740

100606 スーパーホーネット 7 藤岡佑介

18

9

6

*()矢作芳人

1318

0.1

   15-15

34.2

474

0

(12.1)

26640

53850

348740

100606 スマイルジャック 5 三浦皇成

18

2

5

()小桧山悟

1318

0.1

   10-14

34.3

488

-4

(10.5)

 

53850

348740

090607 ウオッカ 5 武豊

18

3

1

()角居勝彦

1335

-0.1

   07-05

35.7

492

-2

180

460

4100

10000

090607 ディープスカイ 4 四位洋文

18

6

2

*()昆貢

1336

0.1

   10-08

35.5

524

+14

(3.7)

460

4100

10000

090607 $ファリダット 4 安藤勝己

18

4

10

()松元茂樹

1338

0.3

   18-18

35.3

470

+4

(52.0)

 

4100

10000

080608 ウオッカ 4 岩田康誠

18

5

2

()角居勝彦

1327

-0.6

   03-04

34.0

486

+8

410

5970

31710

145690

080608 $アルマダ 7 ホワイト

18

16

5

[]サイズ

1333

0.6

   02-02

34.8

512

+6

(15.5)

5970

31710

145690

080608 $エイシンドーバー 6 福永祐一

18

3

9

()小崎憲

1334

0.7

   07-06

34.3

464

+4

(33.6)

 

31710

145690

070603 ダイワメジャー 6 安藤勝己

18

2

2

()上原博之

1323

-0.0

   04-04

34.4

532

 

440

3620

16780

63140

070603 $コンゴウリキシオー 5 藤田伸二

18

5

3

()山内研二

1323

0.0

   01-01

34.8

496

-6

(8.5)

3620

16780

63140

070603 ジョリーダンス 6 秋山真一

18

18

9

()堀宣行

1327

0.4

   05-05

34.7

476

-2

(22.8)

 

16780

63140

集計期間:2007. 6. 3 2016. 6. 5

@1番人気は4−1−0−5と一定の信頼性あるも勝つか圏外に飛ぶかと言う丁半ばくちみたいな様相。2番人気は3−1−0−6と1番人気に準ずる信頼度、

A一方3番人気は0−3−1−6と単馬券の軸には危険極まりないが、三連複軸ならそれはそれであり。

B上述の通り上位人気はそれなりの仕事をしているというのに、三連複万馬券、三連単10万馬券がデフォのカオスな状況で、これはなぜかと言うと二桁人気の超人気薄が30頭中7頭とやたらヒモ荒れな状況を演出しているから。特に近年この傾向は顕著で、12頭立て小頭数となった昨年を除き12年以降はすべて超人気薄が馬券の対象。ついでに言うと、そういう小頭数となった昨年も圧倒的一番人気モーリスがロゴタイプにうっちゃり負けの大波乱で、要はこのレース、固く収まるなどと考えない方が良いのです。

C海外招待馬は08年二着のアルマダ以外来ておらず基本用無し。

D枠順に大きな偏りはないが、二着以内と言うことであれば3〜6枠にやたら偏っている印象。大外枠は勝つには苦しい。

E脚質も様々であるが、他の府中G1に比べ、前残りが多い印象。

F厩舎別では関西馬が18頭、関東馬が11頭、海外が1頭。左記関東馬中5頭が堀厩舎で、今年堀厩舎から出走がないことを考えると、関西馬主体で買うのがいいかもしれない。

G血統は見事にばらけており、ディープ祭りは開催なし。リピーターや不振をかこっていた古豪の復活というパターンが多く、血統よりは前年実績馬を買う方がまだしも当てになる印象。

Hステップレースは様々で色々な路線から馬券対象馬が生まれているが、あえて言えばマイラーズC組(.4頭)、京王杯組(3頭)が有力。

I年齢は意外なことに6歳馬が11頭、7歳馬が4頭と、高齢馬が半数を占める爺天国。8歳以上は全く来ていないが、爺の軽視は禁物。


以上のトレンドを最大公約数的に満たすのがイスラボニータで、事実彼が1番人気となっているんですが、どうなんでしょうか。死角が最も少ないことは事実ですが、去年5着のこの馬が外枠引いてこの人気とは、お買い得感に乏しい気がどうしてもする訳です。いくら「爺の軽視禁物」とはいっても早熟系統であるフジキセキの子が6歳でG1だなんて違和感ありまくりですし。

そもそも、この人気はG1三連勝中の騎手ルメールによるところが大きいのですが、そのルメールだって先週のダービーで燃え尽きちゃってる気がします。どスローな展開になったと分かったとたん敢然と押し上げたルメールのダービーでの騎乗は、ファインプレーと称賛する声が多く、事実勝つにはああいう乗り方しかなかったのですが、それでも一歩間違えれば圏外に飛んでも不思議ではなかった危ない乗り方でもあったわけで、あれは「2着も18着も同じ。惨敗してぼろくそに非難されても、勝つ可能性があるならそちらを選ぶ。」と言う彼のダービージョッキーへの執念の発露であったと私なんかは考えるのですが、今回はさすがにそこまでの執念・モチベーションはないでしょう。よって「三度あることは四度」と考えるのは危険、ここは一段評価を下げてみたいです。

と言うわけで本命は2番人気エアスピネル。「爺天国」と言っておきながら4歳馬を本命にするのは正直迷ったのですが、イスラボニータを軸にしない以上、本命にできるのはマイラーズカップでイスラボニータに僅差二着した彼以外ありません。枠も良い所を引きましたし、マイラーズCの差は枠順が打ち消して余りあると考えます。

この他ではマイラーズC組、京王杯組、古豪復活組を中心に選ぶと上記の印となります。いやあさすがに、とびぬけた馬がいないので印が多くなりますが、消すとその馬が来たとき悔しいなんて考えたら結局消せませんでした。個人的には「注」認定した二桁人気馬の一発に期待したいです。具体的にはマイラーズカップでイスラボニータに差のない三着でありながら全然人気のないヤングマンパワー、一昨年の安田記念三着にして前走京王杯で三番人気レッドファルクスと差のない二着であった古豪クラレント、ヴィブロスやネオリアリズムという微妙な1.5流馬を海外G1馬に押し上げた名手モレイラが騎乗する香港のコンテントメントですね。

馬券は◎→▲☆→その他の三連複27点。内ガミが三点ありますが、それ以外は殆どが万馬券という極端な買い目で、まぁ、こういうレースには丁度いいんじゃないでしょうか。



上海馬券王



○今日の結果

<安田記念> @サトノアラジン、Aロゴタイプ、Bレッドファルクス




○かんべえのつぶやき


――今日は家を出る前に「アンビシャス、ロゴタイプ、ステファノス+1頭の馬連ボックス」を念頭に出動。あと1頭は、香港馬のどちらかを入れようとイメージしてました。パドックを見たら、香港馬の2頭は元気がなさそうに見えて、レッドファルクスとサトノアラジンが良く見えた。そこでいろいろ迷った挙句、アンビシャス、レッドファルクス、イスラボニータ、ロゴタイプ、ステファノスの5頭ボックス買いに。


――蓋をあけてみたら、馬鹿馬鹿、なんでサトノアラジンを落としたのよ。6歳牡馬だからといって、「爺の軽視は禁物」と馬券王先生も言っていたじゃないか(無印だったけど)。7番人気に8番人気のワンツーだから、馬連万馬券じゃないですか。いやそれどころか、5頭ボックスならば三連複も取れている。ああ、悔し過ぎるぞ今日のG1レース。

――なんだかんだで今年の上半期、G1レースは連戦連敗でした。まだ宝塚記念が残っているとはいえ、これだけ外し続けると当たるような気がしない。うーむ、これはどうしたものか。しばし沈思黙考と捲土重来が求められております。





5月28日(日) ダービー


上海馬券王の人生相談

ゲンにこだわる受験生アドミラブルさんからのお便り

Q:18番の悲劇

馬券王先生こんにちは。僕は受験を明日に控える受験生です。僕の学校は青葉高校と言って、ちょっとは名の知れた進学校。そこの卒業試験で開校以来最高得点を記録した僕は晴れて名門優駿大学の受験資格を得、明日の入試に臨んでいるというわけです。

いや、ほんと、皆の期待が矢鱈大きくてプレッシャーなんです。青葉高校と言うのは全国で唯一優駿大学と同じ形式の模試を行うことで有名で、本当は一番優駿大学に近い登竜門的な位置づけにあるはずなんですが、これまでそこを首席で合格した卒業生はおらず、いつも皐月高校の後塵を拝してきたんです。そんな中、僕が開闢以来最高得点で青葉模試のトップとなったもんだから、「よっしゃあ、青葉に藤井聡太級の神童出現!これで優駿はわしらのもんじゃあ!」って担任の音無先生も家庭教師のデムーロ先生も舞い上がっちゃうし、日ごろ冷静なかんべえ先生までが「ものが違う」とか言って入れ込みまくるしで、これはプレッシャー以外の何者でもありません。でも、これだけの期待をかけられるというのは嬉しいことでもあり、僕も優駿をトップで合格しよう、合格して高校は皐月だけじゃないんだってことをみなに知らしめようと、これまで頑張ってきました。

ところが。。。。

学校にはどこでも「七不思議」とか「七怪談」とかがあって、優駿大学もご多聞に漏れず色々な「怖い話」があります。誰よりも才能があるのに受験を認めてもらえなかった外国人の霊が、府中のターフをさまよっているという「マルゼンスキーの亡霊」、どんなに頑張って好成績を上げ続けても誰からも評価されなかった貧乏学生が死んだ後も借金取りに追いかけられているという「サニーブライアンの逃走」、小幡先生が母親の名前が気に入ったという理由でディープブリランテに入れ込んだせいで鼻差首席合格を逃した学生が夜な夜な府中を徘徊するという「フェノーメノの怨霊」と身の毛もよだつような怖い話ばかりなのですが、なかでも有名なのが「18番の悲劇」。受験番号18番の受験生は絶対に首席合格できないという、都市伝説と笑い飛ばすにはあまりにも反証の乏しい本当に恐ろしい話です。そして。。。。僕に送られてきた受験票には、まさにその「18」と言う数字が記載されていたのです。

ああ、これまで順調にやってきたのに、何故いきなりこういうひどい仕打ちに会わなければならないのでしょう。迷信とか根拠ない話とかで鼻で笑い飛ばせばどんなに楽なことか。でも基本受験生と言うのはとてもナーバスなものですし、調べれば「18番の悲劇」は根拠がないどころか、根拠ありまくりではないですか。不安を忘れようと、ゲンを担いで「テキにカツ」べくステーキととんかつを食べようとしたら「脂質、糖質は受験によくない」と音無先生からはベジタリアンな食事を強制されるし、私の心は乱れる一方です。受験を明日に控え私は一体どうしたら良いのでしょうか。


A: お答え

お便りありがとうございます。

貴方の青葉模試は私も中継で見ておりました。いや本当にほれぼれするようなレースぶりで、かんべえ師匠ではありませんが、「ものが違う」と感服した次第です。今回の受験に臨むあなたの世代に関しては色々言われています。今年の三歳は弱いと言う人もいますし、小幡先生のように強いという人もいる。どちらが正しいかは、あなたの世代が古馬と対戦する秋を待たなくてはなりませんが、一つ言えるのはみな能力的に均一で明確に抜けた存在がいないということです。そのような中、あなたが青葉で示したパフォーマンスは同世代の中でもとりわけ目を引くわけで、貴方が世代ナンバーワンである可能性は非常に高いのではないかとも思います。

しかしですね、そのような貴方のパフォーマンスを認めながらも、私にはあなたに思い入れを注ぐのをためらわせる忌まわしい記憶と言うのがあるわけです。具体的には2010年の青葉賞の勝ち馬ペルーサさんの記憶ですね。あの時のペルーサさんの勝ち方と言うのも相当凄かった。と、いうかあなたの先日の勝ち方にそっくりでした。負かした相手もトゥザグローリーと言う大変強い馬でしたし、私はあれを見て、「これぞ稀代の名馬」と舞い上がり、ダービーでは迷わずこれを軸とした馬券を購入したのですが、終わってみればペルーサさんは6着と掲示板にも乗らない惨敗で、私はあれを見て「これだけのパフォーマンスをしても来ないのだから、もう二度と青葉賞組はダービーじゃ軸にしないぞ」と固く心に誓ったのであります。「18番の悲劇」同様、優駿には「青葉の惨劇」と言うのも怪談リストに載っているようで。。。

また、貴方のこれまでの華々しい大差勝ちが、すべて小頭数のあまり強いとは言えない相手に繰り広げられてきたものであることも気になります。今年の牝馬路線で同じような経歴で圧勝を続けたファンディーナさんが、皐月賞に参戦し、一番人気に推されながらも大敗したというのは、単なる偶然でしょうか。小頭数の弱い相手に楽勝しすぎたせいで、皐月賞では骨っぽい牡馬に包まれ、セクハラパワハラの嵐にさらされたファンディーナさんの心の傷は大変深く、結局この春は全休となってしまいました。フルゲート18頭のしかも大外を引いた現在、貴方が明日遭遇する試練は、これまで以上に過酷なものとなるはずです。

以上色々とネガティブなことを書いてきましたが、それでも、私が貴方に抗しがたい魅力を感じていることも事実です。ペルーサさんで懲りているとはいえ、青葉でのあのパフォーマンスは大変にアトラクティヴですし、その勝ちタイム2分23秒6は、私を恍惚とさせたペルーサさんの勝ちタイム2分24秒3をはるかに上回ります。さらに貴方がこれまで負かしてきた相手のなかにはその後勝ち星を獲得した馬が複数存在し、未だに一勝もしていないファンディーナさんが負かした相手よりはあなたは骨っぽい所を相手にしているというのも、希望をいだかせます。ひょっとしたら貴方ならやってくれるのかも知れません。上述の理由から、私は貴方に本命の印を打つことはできませんが、フルゲートの大外、ペルーサの呪いと言う逆境を払いのけ貴方が見事勝利するということは、これ稀代の名馬の誕生を意味し、それはそれで見てみたいです。いや、私が買うのは三連複ですからあなたが勝ってもそれはそれであり。明日は是非青葉のパフォーマンスに恥じない走りを期待する次第です。頑張ってください。

と、いうわけで。。。。

2017 528() 2回東京12日目 18頭 [15:40発走]
【10R】 84回東京優駿
3歳・オープン・G1(定量)(牡・牝)(国際)(指定) 2400m (C)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

ダンビュライト 3 武豊

57

12.9

()音無秀孝

1

2

 

アメリカズカップ 3 松若風馬

57

130.5

()音無秀孝

2

3

 

マイスタイル 3 横山典弘

57

148.8

()昆貢

2

4

スワーヴリチャード 3 四位洋文

57

6.3

()庄野靖志

3

5

 

クリンチャー 3 藤岡佑介

57

29.4

()宮本博

3

6

サトノアーサー 3 川田将雅

57

8.0

()池江泰寿

4

7

アルアイン 3 松山弘平

57

7.2

()池江泰寿

4

8

 

トラスト 3 *丹内祐次

57

154.0

()中村均

5

9

 

マイネルスフェーン 3 柴田大知

57

193.1

()手塚貴久

5

10

$ベストアプローチ 3 岩田康誠

57

48.5

()藤原英昭

6

11

ペルシアンナイト 3 *戸崎圭太

57

12.6

()池江泰寿

6

12

レイデオロ 3 ルメール

57

4.5

()藤沢和雄

7

13

カデナ 3 福永祐一

57

12.3

()中竹和也

7

14

 

ジョーストリクトリ 3 *内田博幸

57

230.9

()清水久詞

7

15

ダイワキャグニー 3 北村宏司

57

32.4

()菊沢隆徳

8

16

 

キョウヘイ 3 高倉稜

57

130.3

()宮本博

8

17

 

ウインブライト 3 松岡正海

57

94.9

()畠山吉宏

8

18

アドミラブル 3 M.デム

57

4.2

()音無秀孝



上述の通り、「どんぐりの背くらべ」なのか「群雄割拠」なのか分かりませんが、抜けた存在がいない難解なレースです。例によって過去10年のトレンドを。


日本ダービー過去10年の系譜

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

160529 マカヒキ 3 川田将雅

18

3

3

()友道康夫

2240

-0.0

 08-08-08

33.3

502

+4

400

700

1420

850

4600

160529 サトノダイヤモンド 3 ルメール

18

8

2

*()池江泰寿

2240

0.0

 07-06-07

33.4

500

-4

(3.8)

700

1420

850

4600

160529 ディーマジェスティ 3 蛯名正義

18

1

1

()二ノ宮敬

2241

0.1

 10-08-10

33.3

472

-4

(3.5)

   

850

4600

150531 ドゥラメンテ 3 M.デム

18

14

1

*()堀宣行

2232

-0.3

 08-08-07

33.9

484

-2

190

1980

2220

3950

15760

150531 サトノラーゼン 3 岩田康誠

18

1

5

()池江泰寿

2235

0.3

 09-09-07

34.2

454

0

(18.7)

1980

2220

3950

15760

150531 サトノクラウン 3 ルメール

18

11

3

*()堀宣行

2235

0.3

 14-14-13

33.8

470

-4

(6.3)

   

3950

15760

140601 ワンアンドオンリー 3 横山典弘

18

2

3

()橋口弘次

2246

-0.1

 05-06-05

34.0

482

+4

560

850

1860

27470

103300

140601 イスラボニータ 3 蛯名正義

18

13

1

()栗田博憲

2247

0.1

 03-03-02

34.3

468

+6

(2.7)

850

1860

27470

103300

140601 マイネルフロスト 3 松岡正海

18

3

12

()高木登

2249

0.3

 09-07-06

34.2

484

-2

(108.0)

   

27470

103300

130526 キズナ 3 武豊

18

1

1

()佐々木晶

2243

-0.1

 15-14-14

33.5

478

-2

290

970

1600

17130

54950

130526 エピファネイア 3 福永祐一

18

9

3

()角居勝彦

2244

0.1

 09-10-10

33.9

478

-8

(6.1)

970

1600

17130

54950

130526 $アポロソニック 3 勝浦正樹

18

3

8

()堀井雅広

2246

0.3

 01-02-01

35.5

536

+6

(61.6)

   

17130

54950

120527 ディープブリランテ 3 岩田康誠

18

10

3

()矢作芳人

2238

-0.0

 04-04-03

34.5

496

-6

850

5680

10180

14160

87380

120527 フェノーメノ 3 蛯名正義

18

11

5

()戸田博文

2238

0.0

 07-06-07

33.9

490

-2

(14.6)

5680

10180

14160

87380

120527 トーセンホマレボシ 3 ウィリア

18

14

7

*()池江泰寿

2239

0.1

 02-02-02

36.1

504

+6

(15.0)

   

14160

87380

110529 オルフェーヴル 3 池添謙一

18

5

1

*()池江泰寿

2305

-0.3

 14-14-12

34.8

444

+4

300

3380

4540

22950

100300

110529 ウインバリアシオン 3 安藤勝己

18

1

10

()松永昌博

2308

0.3

 15-15-15

34.7

496

-4

(24.4)

3380

4540

22950

100300

110529 ベルシャザール 3 後藤浩輝

18

7

8

()松田国英

2319

1.4

 05-05-05

36.7

542

+16

(18.5)

   

22950

100300

100530 エイシンフラッシュ 3 内田博幸

18

1

7

()藤原英昭

2269

-0.0

 09-09-11

32.7

486

-2

3190

16720

46210

10630

152910

100530 ローズキングダム 3 後藤浩輝

18

8

5

()橋口弘次

2269

0.0

 09-09-06

32.9

440

+2

(19.5)

16720

46210

10630

152910

100530 ヴィクトワールピサ 3 岩田康誠

18

7

1

*()角居勝彦

2272

0.3

 05-07-09

33.1

502

-4

(2.1)

   

10630

152910

090531 ロジユニヴァース 3 横山典弘

18

1

2

()萩原清

2337

-0.7

 03-03-03

39.2

506

+16

770

3760

7870

40320

201960

090531 リーチザクラウン 3 武豊

18

12

5

*()橋口弘次

2344

0.7

 02-02-02

40.2

516

+10

(9.9)

3760

7870

40320

201960

090531 アントニオバローズ 3 角田晃一

18

10

8

()武田博

2344

0.7

 05-05-05

39.8

512

+2

(23.3)

   

40320

201960

080601 ディープスカイ 3 四位洋文

18

1

1

()昆貢

2267

-0.2

 13-14-15

34.2

514

+6

360

13270

17560

37690

201300

080601 スマイルジャック 3 小牧太

18

7

12

*()小桧山悟

2269

0.2

 03-03-03

35.5

472

0

(49.2)

13270

17560

37690

201300

080601 ブラックシェル 3 武豊

18

3

6

*()松田国英

2270

0.3

 10-12-13

34.7

526

0

(12.0)

   

37690

201300

070527 ウオッカ 3 四位洋文

18

3

3

()角居勝彦

2245

-0.5

 11-11-08

33.0

482

-4

1050

54470

97890

248790

2155760

070527 アサクサキングス 3 福永祐一

18

16

14

*()大久保龍

2250

0.5

 01-01-01

34.9

488

-6

(84.5)

54470

97890

248790

2155760

070527 アドマイヤオーラ 3 岩田康誠

18

14

4

()松田博資

2253

0.8

 06-07-09

33.7

442

-2

(12.7)

   

248790

2155760

集計期間:2007. 5.27 2016. 5.29

@1番人気は4−1−2−3と馬券に絡む確率が7割で信頼性高し。

A2番人気は1−1−0−8と大きく割引も、3番人気は4−1−1−4と1番人気並みのパフォーマンス。狙うならこちらか。

B二桁人気の超人気薄は過去10年馬券に絡んだ30頭中4頭と、完全無視も危険。これら超人気薄が勝つことはないが、それでも2着が三頭と、三着に滑り込んでくるのではなく、馬連対象となっていることには注意が必要。

C上述の通り内枠有利。1〜3番の馬番が矢鱈来ている反面、二桁馬番(=外半分の馬)が馬券に絡んだのは10/30でしかなく、特に大外8枠を引いたら死兆星。大丈夫かあアドミラブル。

D脚質は差し、追込みが圧倒的優位。特に良馬場では逃げ。先行馬は軽視が相当。

E470kg以上が馬券に絡む事例が矢鱈多く、馬格は大きい方が良い。まぁ、オルフェみたいな最強馬が例外だったりもするんですが。

F関東馬は9/30と不振だが、直近5年で見ると7/15と近年は復興の兆し。個別厩舎では池江厩舎がこのレースに矢鱈目ったら強い。

G血統は先週同様ディープ祭り絶賛開催中。過去5年の15頭中、7頭がディープ。

Hステップレースとしては当然ながら皐月賞組が圧倒。過去5年で馬券に絡んだ15頭のうち9頭が皐月賞組。この他では京都新聞杯が3頭、青葉賞が3頭で、他の路線は皆無。なお、今年は京都新聞杯組は出走なし。勝ち馬に限定すると皐月賞組が5頭中4頭とさらに圧倒。例外は京都新聞杯を勝ったキズナのみで、青葉賞組は健闘はしても勝つことはない。「青葉の惨劇」は今年で終わるんでしょうか。

上記から本命は6番人気ペルシアンナイト。(A)皐月賞2着で、(B)池江厩舎、(C)切れる脚もある、(D)ああそれなのに低人気。というのがその理由です。血統はディープじゃないけど、最近売り出し中で先週のオークスでも大活躍したハービンジャー。距離伸びた方が良い血脈です。心配なのが騎手が皐月賞で好騎乗だったデムーロがアドミラブルに行っちゃった(まぁ、普通あっちを選びますわな)ことなんだけど、代わりに戸崎と言うこのコースに異常に強いジョッキーを引き当てたのは不幸中の幸いですな。ちなみに府中2400mのジョッキーの成績を見るとこのようになります。

同コース・騎手:(複数)  騎手別集計

順位

騎手

着別度数

勝率

連対率

複勝率

単回値

複回値

単適回値

平均着

平人気

平オッズ

平速度

1

M.デム

4- 2- 6- 9/21

19.0%

28.6%

57.1%

38

105

82.2

4.5

3.5人気

8.9

58.97

2

藤岡佑介

0- 0- 1- 1/ 2

0.0%

0.0%

50.0%

0

0

0.0

6.5

5.0人気

16.9

58.05

3

戸崎圭太

15-12- 7-35/69

21.7%

39.1%

49.3%

118

94

103.0

4.3

3.7人気

13.6

58.69

4

川田将雅

2- 4- 1- 8/15

13.3%

40.0%

46.7%

54

79

56.7

5.2

5.3人気

24.4

59.12

5

ルメール

5- 2- 5-15/27

18.5%

25.9%

44.4%

38

67

73.3

5.7

3.3人気

9.1

58.68

6

四位洋文

1- 1- 2- 7/11

9.1%

18.2%

36.4%

20

63

83.9

6.5

6.9人気

27.3

58.73

7

松山弘平

0- 0- 1- 2/ 3

0.0%

0.0%

33.3%

0

230

0.0

10.7

14.0人気

193.5

58.84

8

福永祐一

1- 1- 4-13/19

5.3%

10.5%

31.6%

13

73

37.4

6.9

5.2人気

20.6

58.94

9

北村宏司

7- 5- 5-38/55

12.7%

21.8%

30.9%

65

84

94.4

6.5

5.9人気

24.3

58.32

10

内田博幸

6- 5- 4-42/57

10.5%

19.3%

26.3%

78

92

71.8

7.2

5.9人気

26.7

58.56

11

柴田大知

5- 5- 6-52/68

7.4%

14.7%

23.5%

26

66

78.0

6.9

7.4人気

48.5

58.26

12

岩田康誠

3- 2- 0-18/23

13.0%

21.7%

21.7%

244

96

121.2

7.2

6.2人気

25.8

58.94

13

松岡正海

3- 5- 4-44/56

5.4%

14.3%

21.4%

50

93

86.4

7.6

8.3人気

60.9

58.42

14

武豊

1- 0- 1-12/14

7.1%

7.1%

14.3%

27

10

71.8

7.8

6.5人気

20.8

58.76

15

横山典弘

2- 2- 1-33/38

5.3%

10.5%

13.2%

52

30

62.4

8.3

6.6人気

32.2

58.36

16

丹内祐次

0- 0- 1- 9/10

0.0%

0.0%

10.0%

0

53

0.0

11.5

12.5人気

155.1

57.82

17

高倉稜

0- 0- 0- 2/ 2

0.0%

0.0%

0.0%

0

0

0.0

10.5

8.0人気

29.1

58.14

集計期間:2014. 2. 1 2017. 5.21
ソート:複勝率順

ね、複勝率でみるとデムーロが抜けてるけど、勝率・連対率まで網羅すると戸崎がダントツだよね。正直ペルシアンナイトは勝つまでありますぞ。

対抗は藤沢さんちのレイデオロ。皐月賞をぶっつけ本番で臨んできたのはあくまでダービーを想定したんでしょうな。藤沢厩舎のクラシックって桜花賞以外はピンと来ないけど、先週のオークスと言い、さすがに先生、引退が近くなって仕掛けてきたみたいです。興味深いのは先週、オークス勝ったルメールが勝利インタビューで、オークスやソウルスターリングのことよりレイデオロのことばかりしゃべっていたことで、調教師も騎手も相当これにかける気持ちが強いんだなあと。こういう時のルメールは怖いよね。

は色々怖いところもあるけどやはり軽い印も打ちようがないアドミラブル。勝てば稀代の名馬ですが、上述のデムーロの複勝率もあり、勝てなくても馬券に絡む可能性は相当高いのでは。

この他では皐月賞で大外回りながら6着まで押し上げたスワーヴリチャード他、皐月賞組を中心にセレクト。

小幡先生の一押し皐月賞馬アルアインは本当は重い印を打ちたかったけど、以下の理由から一段評価を下げました。

@最初はマイル路線で考えていた節がある。

Aディープにしては珍しく切れる脚がなく、勝負根性主体の底力タイプ(=小幡先生の好みのタイプ)で、過去似たタイプとしてはネオユニバース、メイショウサムソン、サニーブライアンが二冠に輝いているんだけど、これって最近のダービーのトレンドじゃないんだよね。キタサンブラックだってダービーはダメだったしね。

Bそして何より騎手松山が上記の通り府中2400mの経験が乏しく、まだまだ役不足に見えること。まぁ彼も去年は通算47勝(リーディング23位)の中堅だったのが、今年は現時点で32勝(同10位)と相当躍進しているんで全否定と言うわけにもいきませんが。

馬券は◎→▲☆→その他の三連複21点。世代ナンバーワンを決める一戦で三連複と言うのも後ろめたいのですが、上述の通り「団栗の背比べ」もしくは「群雄割拠」なんだからしょうがないですな。人気が割れていることもあって何が来ても結構つきます。特に青葉賞二着のベストアプローチが馬券に絡んだ日には、あなた。わはははは、出でよ万券!なのだ。

皆さまの相談お待ちします。



人生相談士   上海馬券王




○今日の結果

<ダービー> @レイデオロ、Aスワーヴリチャード、Bアドミラブル




○かんべえのつぶやき


――本日の予想は、「オバゼキ=アルアイン、かんべえ=アドミラブル、ぐっちー=ダンビュライト、やまげん=スワーヴリチャード、上海馬券王=ペルシアンナイト」ということでしたから、見事に全員外しました。あっ、でも山崎元さんは、ほとんど正確な読みをしていましたね。それにしても、来日3年目でダービージョッキーになったルメール騎手、うれしそうでした。


――アドミラブルを先頭に買いに行った不肖かんべえは大敗でした。おそらく今日はテレビ東京関係者一同が嘆いていることと思います。だって青葉賞は「テレビ東京杯」ですから。土曜日に行われるのは、すなわち「ウィニング競馬」で放映するためなんですよ。その青葉賞1着からダービーを目指すと勝てない、というジンクスは今回も健在でした。テレビ東京にご縁のある当方としては(明日も「モーサテ」あり)、まことに残念な気がしています。

――さらに今日の東京競馬場は内枠が有利で、「8枠は要らない」レースばかりでした。8Rの青嵐賞(2400m)では、デムーロ騎手騎乗のサブライムカイザーが大外14番でしたから、「おっ、ここは本番の練習だと思って乗るだろう。どうするのかな?」と思ってみていると、何の工夫もなく11着に沈んでいました。今日のデムーロは冴えてなかったですね。

――逆にルメール騎手は絶好調。3週連続G1勝利で、今日も最後の目黒記念までしっかりお持ち帰りでした。日本人騎手の奮起を促したいですな。ううむ、来週は安田記念ですかあ・・・・。





5月21日(日)オークス

えー、結構自信を持って臨んだ先週のヴィクトリアマイルの結末が、あまりと言えばあんまりなものだったせいで、現在心の傷と言うのが全く癒えていないのであります。

外れるにしても納得のいく外れ方と言うのがあるわけで、先週の場合、ああルメールはうまいなあ、それに引き換えミッキークイーンに騎乗した浜中は大外ぶん回したうえ他馬と何度も接触して本当に下手だなあ、と、まぁ、ここまでは納得と言うかあきらめもつくのですが、二着に入ったデンコウアンジュ、これはいただけません。申し訳ないが100回買いなおしてもあの馬を馬券の対象にするロジックと言うのが私には思いつかんのです。ああ言うのがありだとするなら、予想と言う行為そのものがまるっきり意味をなさないのではなかろうか。なんか自分の存在意義を完ぺきに否定された感じで、ううう、これは欝なのです。

あまつさえ、本日人間対コンピュータの最終決戦と銘打って開催された、PONANZA対佐藤天彦名人の一戦も、案の定、ポナンザが100手もかけずに完勝。素人目には前回の対戦よりはいい勝負に見えたのですが、コンピュータやプロ棋士の形成判断では紛れらしい紛れがなく、最終形を見ると天彦名人の構築した穴熊陣形がものの見事にバラバラにされると言うPONANZAの完封劇だったわけで、ううううう、更に欝が。。。大体ですな、こういう衝撃の結末を、これまでだったら最上位のヘッドラインとして速報していた新聞のWEBページが、これを全く大々的に取り上げず、かろうじて文化欄で小さく報じているというのは、いったいこれは何なのでしょう。将棋界の頂点に君臨する天彦の連敗が阪神の三連敗よりも扱いがはるかに小さいというのは、これあってはならんことなのです。

というわけで、かんべえ先生、上海で美食三昧してる場合じゃないですぞ。先生が白酒飲んだくれている間に世の中悪い方に悪い方に進んでおるのだ。とにかく、現在モチベーションの根幹にランサムウエアWANNACRYが常駐している状態なので、今週は簡単に。


(え?阪神が3連敗? ワシが上海に居る間に何が起きているのだ! それに今週のオークスも、ワシは帰りの飛行機の中だから勝負できないのだ。馬券王先生、ワシの分まで勝ってくだされ! ちなみにパイチュウは飲んでません。あんなものは、当地のインテリたちの間では最早ないことになっているようです・・・・。不肖かんべえ)



2017 521() 2回東京10日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 78回優駿牝馬
3歳・オープン・G1(定量)()(国際)(指定) 2400m (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

モズカッチャン 3 和田竜二

55

14.5

()鮫島一歩

1

2

*ソウルスターリング 3 ルメール

55

2.5

()藤沢和雄

2

3

フローレスマジック 3 戸崎圭太

55

12.7

()木村哲也

2

4

 

ミスパンテール 3 四位洋文

55

51.9

()昆貢

3

5

 

モーヴサファイア 3 北村友一

55

60.2

()池添学

3

6

 

ハローユニコーン 3 田辺裕信

55

34.1

()鮫島一歩

4

7

ディアドラ 3 岩田康誠

55

25.4

()橋田満

4

8

ホウオウパフューム 3 *松岡正海

55

20.6

()奥村武

5

9

 

ディーパワンサ 3 内田博幸

55

183.0

()松下武士

5

10

ブラックスビーチ 3 北村宏司

55

26.5

()角居勝彦

6

11

 

レッドコルディス 3 *吉田豊

55

80.1

()高橋義忠

6

12

 

ブラックオニキス 3 *大野拓弥

55

209.3

()加藤和宏

7

13

レーヌミノル 3 池添謙一

55

13.9

()本田優

7

14

リスグラシュー 3 武豊

55

4.8

()矢作芳人

7

15

 

ヤマカツグレース 3 横山典弘

55

45.1

()池添兼雄

8

16

アドマイヤミヤビ 3 M.デム

55

5.7

()友道康夫

8

17

 

カリビアンゴールド 3 田中勝春

55

57.9

()小島太

8

18

 

マナローラ 3 *蛯名正義

55

113.7

()鮫島一歩


牡馬とは違い序列が明確であったと思われていた牝馬クラシック路線ですが、第一弾の桜花賞があんまりな結末、あまつさえ強豪の一角とみなされていたファンディーナが皐月賞大敗の心の傷が癒えず春はお休みということで、なんか急にきな臭くなっているわけです。まぁ、ファンディーナがいないことでこの取捨に悩まなくてもよいのは助かるのですが、問題は桜花賞のあの結末をどう考えるか、重馬場ということで、あの結果を無いものとしてよいのかどうかが最大のポイントと言えましょう。

例によって過去10年のトレンドを

オークス過去10年の系譜

日付

馬名

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

160522 シンハライト 池添謙一

18

3

1

()石坂正

2250

-0.0

 14-13-14

33.5

422

-4

200

420

650

2070

5790

160522 チェッキーノ 戸崎圭太

18

13

2

()藤沢和雄

2250

0.0

 13-13-14

33.5

462

-2

(4.0)

420

650

2070

5790

160522 ビッシュ M.デム

18

14

5

*()鹿戸雄一

2251

0.1

 08-08-05

34.1

416

+12

(16.0)

   

2070

5790

150524 ミッキークイーン 浜中俊

18

10

3

()池江泰寿

2250

-0.1

 12-09-09

34.0

430

+4

680

1160

3030

4140

20150

150524 ルージュバック 戸崎圭太

18

14

1

()大竹正博

2251

0.1

 05-05-04

34.5

450

+6

(2.7)

1160

3030

4140

20150

150524 クルミナル 池添謙一

18

17

6

()須貝尚介

2252

0.2

 08-06-06

34.4

478

-10

(11.8)

   

4140

20150

140525 ヌーヴォレコルト 岩田康誠

18

9

2

()斎藤誠

2258

-0.0

 09-09-08

34.2

444

+6

980

380

1730

1530

12850

140525 ハープスター 川田将雅

18

10

1

*()松田博資

2258

0.0

 14-16-16

33.6

474

-4

(1.3)

380

1730

1530

12850

140525 バウンスシャッセ 北村宏司

18

5

3

()藤沢和雄

2259

0.1

 07-07-08

34.4

514

-4

(16.4)

   

1530

12850

130519 メイショウマンボ 武幸四郎

18

3

9

()飯田明弘

2252

-0.2

 09-07-07

34.6

478

+10

2850

13880

31120

15610

150480

130519 エバーブロッサム 戸崎圭太

18

13

5

()堀宣行

2254

0.2

 08-09-09

34.6

460

-6

(9.6)

13880

31120

15610

150480

130519 デニムアンドルビー 内田博幸

18

5

1

()角居勝彦

2257

0.5

 17-14-11

34.7

432

0

(3.3)

   

15610

150480

120520 ジェンティルドンナ 川田将雅

18

14

3

*()石坂正

2236

-0.8

 14-14-15

34.2

460

+4

560

820

1900

6640

30610

120520 ヴィルシーナ 内田博幸

18

9

2

()友道康夫

2244

0.8

 08-08-09

35.3

432

-2

(3.6)

820

1900

6640

30610

120520 アイスフォーリス 松岡正海

18

3

9

()相沢郁

2245

0.9

 06-06-07

35.6

458

0

(27.2)

   

6640

30610

110522 エリンコート 後藤浩輝

18

4

7

()笹田和秀

2257

-0.0

 09-07-06

34.5

456

-2

3720

42750

104460

45120

548190

110522 ピュアブリーゼ 柴田善臣

18

18

8

()古賀慎明

2257

0.0

 01-01-01

35.3

436

+2

(39.8)

42750

104460

45120

548190

110522 ホエールキャプチャ 池添謙一

18

12

2

()田中清隆

2257

0.0

 13-14-12

34.0

452

-2

(3.0)

   

45120

548190

100523 アパパネ 蛯名正義

18

17

1

()国枝栄

2299

-0.0

 13-13-11

35.2

470

-10

210

1870

1520

10180

20460

100523 サンテミリオン 横山典弘

18

18

5

()古賀慎明

2299

-0.0

 10-10-08

35.3

460