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上海馬券王がJRAのレースに寄せる「情熱と冷静の言葉」

2004年 秋のレース考





編集部注:今日の馬券王先生は、1年の終わりにあたってかなり饒舌です。そんな長い理屈はいいから、今日の有馬記念の予想だけが聞きたいという方は、「結論」をクリックください。

ちなみにかんべえは、今日はデルタブルースの単複で勝負いたします。さあ、行くぞ!




12月26日(日)

上海馬券王の有馬展望 (前編〜 2004年競馬回顧)


上:えー、明日は2004年最後の大一番「有馬記念」の開催です。ほんと一年なんかあっという間に過ぎちゃいますなぁ。

☆。。。。どうでも良いけど、自分でボケて自分でツッコミを入れてるこのパターンはそろそろマンネリではないかと思うんですが。

上:いやいや、競馬とはそもそも「絶対」というものが無い不確実性のお遊戯であるゆえ、このように複数の視点からこれを語るというやり方はそれなりに有効なのだよ。

☆そういうもんかねえ。。。。

上:と言うわけで、有馬を展望する前に2004年の競馬を10大ニュース形式で振り返ろうかと考えるわけであります。そういうところから明日の有馬の買い目も見えてくるのではなかろうかと。

☆ほんとかしら。



◎第10位 不景気の中の好況! セレクトセールで高額落札馬続々

上:まずは景気のいい話題からね。日本の競争馬の特売会、通称「セレクトセール」が空前の活況、1億円以上の落札馬が8頭を数える等、総売上77億円は過去最高だああ!

☆:なかでも白眉は、エアグルーヴの2004。フサイチこと関口房夫氏とアドマイヤこと近藤利一氏との猛烈な競合いの末に付いた値段が4億9千万!これ文句なしの日本レコードなんですけど、こんな金を馬に注ぎ込む人が現れたって言うことはいよいよ日本も不景気脱出ですかねえ。

上:そんなわけないでしょ。買ってる奴がクレージーなだけだよ。大体いくらエアグルーヴの子でも父ダンスインザダークでなんでこんな値段が付くんだ。種付け料3000万のサンデーならいざ知らず、ダンスはいいとこ700万だぜ。こんな値段で買っちゃうとGTを6つくらい勝たなきゃペイしないわけで、ほんとに何考えてんだか。

☆一ついえるのはこれで社台グループは大儲け。サンデーが死んだり、このところろくなことが無かったけど、これでようやくポストサンデーへの財源が確保できたわけで、いい種牡馬をまた導入してほしいですね。



◎第9位 メジロのゴッドマザー、北野みやさん ご逝去

☆享年92歳ですか。

上:単にメジロ牧場だけではなく、日本の馬産界を代表するファーストレディーだったわけだ。セレクトセールに群がる成金たちとは一線を画した、威厳と気品を併せ持つ真の意味での馬主さんのご逝去に合掌。



◎第8位 武豊 海外通算100勝達成 & 年間最多勝更新

☆凄いですね。

上:うん、これはイチローのメジャー最多安打に匹敵する偉業だと思う。もう少し騒がれても良いのでは。

☆まぁ、この人の場合、どんな凄いことをしてももう誰も驚かないというか。

上:それにしてもデビュー以来20年近くもたつというに、これを脅かす存在が地方出身のアンカツ以外全然現れないというのも問題だな。



◎第7位 さらばターフのヒーロー達   メジロブライト・リアルシャダイ・アドマイヤベガ死亡

☆ライスシャワーやダイワオーシュウ、イブキマイカグラ等数多くのG1馬を輩出したリアルシャダイはまぁ大往生ですけど、他はあまりに死ぬのが早すぎで、残念なことです。

上:メジロブライトって種付けが終わった後、気が付いたら眠るようにして死んでたんだって。こういう死に方はある意味男として理想ではないかと。

☆。。。。。。



◎第6位 歯止めのかからぬ地方競馬の低迷

☆高崎、宇都宮が廃止を決定、笠松は断末魔だし、地方におけるJRA化を目指した岩手ものっぴきならない状況で、はっきり言って大井以外は総崩れです。

上:まぁ、あたしゃJRA専門だから特に言うべき言葉を持っていないのだが、やはり日本は不況なのです。

☆ライヴドアの堀江社長が業務提携に名乗りを上げててこれが唯一の希望なんだとか。

上:プロ野球の新球団騒ぎの時は結局一銭も出さずに会社の知名度を上げちゃったわけで、これは見事というか確信犯だと思うわけ。きっと本気じゃないよ今度も。



◎第5位 低迷する地方競馬の仇花 ハルウララブームの興隆とあっけない幕切れ

☆しかし何だったのでしょうこれは。

上:まぁ、競馬に関心の無い人々が群がったブームゆえいずれポシャるのはわかっていたんだけど、まさかこういう形で幕切れになるとはね。

☆いきなり馬主を名乗る女流競馬評論家が現れて馬を高知から拉致しちゃった。

上:高知としてはいきなりの「経済制裁」なわけで、今じゃ北朝鮮も涙する赤字状態。これをギャグといわずして何をギャグと言うんだ。ハルウララが映画になるって言うけど、この結末まで映画にしてくれれば俺は見に行ってもいいぞ。



◎第4位 日本競馬の元勲 ノーザンテースト翁 ご逝去

☆これは第8位と一括掲示すべきトピックでは。。。

上:何を言うか。ノーザンテーストが日本の競馬に与えたインパクトはリアルシャダイなんかとは比べ物にならんのだ。ましてやメジロブライトなんかと同列比較するのはおこがましいにもほどがある。それくらい凄い種牡馬だったんだ。

☆でもサンデー血統が総なめの今の日本の馬産界にあっては過去の存在じゃ。。。

上:全然違うよ!いいですか、長いながーい種牡馬生活の結果、彼は自分の血を引く種牡馬や繁殖牝馬をあわせて2400頭も馬産界に送り出しているのです。直仔の種牡馬は40頭、孫以降の代を含めれば100頭(この中にはメジロブライトも混じっておる)。これに2300頭の繁殖牝馬を含め合計2400頭。まさに石を投げればノーザンテースト血統に当たり、犬も歩けばノーザンテースト血統に出会うわけ。これに引き替え、サンデーはと言えば現在のところ種牡馬繁殖を含めても730頭しかいないわけ。はっきり言って今のところはまだまだノーザンテーストには及ばないのだ。

☆なるほど。でもサンデーの場合、直仔の種牡馬が70頭もいるし、近い将来ノーザンテーストを上回るのは確実ですよね。

上:そこだ。ノーザンテーストと一昨年のサンデーの死により一つの時代が終わったとはいえ、その遺伝子は日本の馬産界の隅々までばら撒かれておる。近い将来、日本の競走馬の殆どにサンデーとノーザンテーストの血が混じる超近親婚状態が訪れることは、日本人の高齢化以上に確実なわけで、そういう意味でも新しい血脈の導入が焦眉の急となるわけなのです。まぁ、これがシンボリクリスエスがまだまだやれるのに慌てて種牡馬入りした理由なんだけどね。



◎第3位 キングカメハメハとコスモバルクの活躍

☆NHKマイルとダービーを圧勝したキングカメハメハはその後、くっ腱炎で引退。これは本当に残念です。

上:強かったよな。世界の頂点も狙える馬だった。ほんとにアグネスタキオンといい、クロフネといい、キングカメハメハといい、何ゆえこれだけ凄い馬が古馬になる前にターフを去らねばならないんだ。

☆あ、よく見れば松田厩舎の馬というのはキングカメハメハとかタニノギムレットとかクロフネとか、こういう馬が多すぎる。日本競馬の財産みたいな馬を粗末にしすぎるぞー!

上:あそこまで凄い馬を育てた功績を是とするか、そういう馬をつぶした罪を非とするかは難しい問題だけど、一ついえるのは、日本の競馬界にはびこるダービー至上主義がこの現象の裏側にあると思うわけ。ダービーの勝ち馬より有馬やJCの勝ち馬の方が強いことは疑いようが無いというのに、ダービーの勝ち馬を異常にもてはやし、種牡馬としても高い格付けを与えている現状があるうちは、このように若い馬に無理をさせる厩舎はなくならないのだ。やれやれ。

☆そういう意味じゃコスモバルクも相当無理使いされてますが。

上:地方馬の身分で、中央のエリート相手に一歩も引かない頑張りぶり。これは判官びいきの日本のファンにアピールするよね。地方出身でなければこんなスターホースにはならなかっただろうけど、一方同時に半端でない長距離輸送というハンデを引き受けてしまった。なまじ弱い馬じゃないだけに、この功罪は判断が難しいね。強い馬なんだから、もっといい環境で走らせてやりたいな。

☆明日の有馬に出走ですが、今回はこれに備えて大井に滞在したそうで、そういう意味じゃ期待度大。

上:なんかモノレールの音に悩まされて却ってよくなかったという話もあるぜ。つくずくかわいそうな奴。



◎第二位 JRA新馬券発売

☆というわけで3連単が発売。売上のシェアも相当大きいみたいですね。

上:一昨年の3連複もそうだけど、これでますます当たればまず万馬券という配当のインフレ化が定着してしまったわけで、個人的にはつまらんね。

☆:え、穴党の馬券王先生の言葉とも思えないけど。

上:馬連の時代は万馬券を取れば凄く自慢になったもんだ。でもこんな状況じゃ、万券取ったと騒いでも誰も感心してくれないわけ。買い目が増えるから回収率も上がらないしさ。あーあ、つまんない。

☆:買い目を絞れば良いじゃないですか。自分のヘタレぶりを棚に上げてよく言うよ。。。でも確かに3連単というのは、ほっとくと買い目が数十通りになっちゃうわけで一点100円で買っても1レース数千円の出金になるということは、さぞやJRAの売上拡大には貢献してるんでしょうね。

上:ところがそうでもないんだ。JRAも今年が50周年ということで、新馬券発売とかやたら大々的なプロモーションをやったんだけど、今年も売上の目減りに全然歯止めがかからず、大台(3兆円)割れが確実な状況なわけ。皆、3連単が買える特別戦以外は馬券の購入は抑えてるってことだ。な、やっぱり未だに不景気なんだよ、日本は。セレクトセールで注ぎ込まれた億単位の金は全然世間には循環してないんだよ。

☆。。。。確かに、こうやって、10位から2位まで眺めてみると何か時代の終焉というか、不景気な話題があまりにも多いですね。最後は明るい話題で締めくくりましょうよ。第一位は「ゼンノロブロイ 秋の大ブレーク」なんぞ如何でしょ?

上:ふふふ。ふはは。なははははははははははは。何を言うか、第一位はこれだ。これしかない!!!



◎第一位 天皇賞春の惨劇

☆。。。。。なんです。これ。。。。

上:わははは、見たとおりだ。惨劇なのだよ。悲劇なのだよ。悪夢なのだよ。憎悪なのだよ。日本競馬史上に残る大惨事なのだよ。けけけけけけけけけけけ。

☆先生!先生、気を確かに!一体どういうことです。全然わかんない!

上:いいか、今年の天皇賞春は、去年のクラシック路線で活躍した4歳勢、具体的にはネオユニヴァース、リンカーン、ザッツザプレンティ、ゼンノロブロイの4頭による争いであると一般世間も私も信じて疑わなかった、いわゆる「銀行レース」になるはずだったレースなのだ。このスターホースたちが古馬になり本当の意味での日本一を競う夢の競演。皆が楽しく想像し、期待に打ち震え、そして配当なんか低くてもいいと納得ずくで馬券を買ったまさにそのようなレースだったわけだ。ところがどうだ!ふたを開ければイングランディーレなどというGVをやっと勝っただけの格下も格下の馬が大逃げで突っ走り、そのまま大差をつけてゴールになだれ込むという、悪夢のような結末が待っていたのだ。2着のゼンノロブロイがつけられた着差はなんと1.1秒。1番人気になりながら13着に沈んだリンカーンに至っては2.2秒差の大差負け。一体何なのだ、これは。

☆いや、その、なんなのだと言われても、これも競馬だとしか。。。。

上:こんなものは競馬じゃない!ましてやGTなんかであるものか!いいか、このレースの配当は馬単で7万7千円、3連複で21万、このときに3連単が導入されていたらいったいどのような天文学的数字になっていたか、皆目見当が付かんわい。いくら穴党でもこんなの買う奴はおらん。当たった奴はきっとマークシートの誤記入で当たったに違いないわ!いいか、今だから言うが、私はこのレースの後、3週間は馬券を買えなかったのだ。この競馬皆勤賞の私がだ!復帰してもなんか張り合いが無いというか、これまでのときめきを競馬には感じなくなってしまった。みんなこのレースのせいだ!このレースのせいで日本中に競走馬不信が蔓延したことは疑いが無い。そう思わんかね。

☆思います、思います。でも。。。

上:私は先にあげたJRA売上不振の真の原因がこのレースに起因していると睨んでおる。強いと信じて疑わなかった馬がとんでもないヘタレであり、その後彗星のように現れた期待の星キングカメハメハは秋口に引退。一体何を信じればよいのだ。日本の競馬に未来は無いっ!!!

☆わかりました。わかりました。わかったから、落ち着いてください!ね、明日は有馬記念じゃないですか。明日が当たれば今年はいい年だったってことになります。ね、この展望を語り合いましょう。

上:ああ、有馬ね。大丈夫、「我に秘策あり」だ。

☆。。。。。なんだよ、しっかり考えてるじゃないか。さっきまで激高して言ってた事は一体何なのよ。

上:馬券士の悲しいさがよのう。では有馬の展望に移ろうか。

☆なんか疲れちゃいました。少し休みましょう。



上海馬券王の有馬展望  (後編)


☆というわけで、いよいよお待ちかね、有馬記念の展望でーす。

上:誰も待ってないって。ケッ。

☆天春ショックはわかるけど、そんなに拗ねないの。まずは出走馬を見てみましょう。


有馬記念(グランプリ)オープンG1

2500メートル(芝右・15頭)発走15:25、前日場外17:00
 (1)1ゼンノロブロイ  57ペリエ
 (2)2ピサノクウカイ  55藤 田
 (2)3ハイアーゲーム  55吉田豊
 (3)4コスモバルク   55五十冬
 (3)5ハーツクライ   55横山典
 (4)6シルクフェイマス 57四 位
 (4)7ユキノサンロイヤル57柴田善
 (5)8ダイタクバートラム57武 豊
 (5)9タップダンスシチー57佐藤哲
 (6)10デルタブルース  55ボニヤ
 (6)11ヒシミラクル   57角 田
 (7)12グレイトジャーニー55小 牧
 (7)13ツルマルボーイ  57蛯 名
 (8)14コイントス    57岡 部
 (8)15アドマイヤドン  57安 藤
  注=(3)はブリンカー装着馬

上:グランプリって言うけど、面子はしょぼいよな。15頭出てGT勝ち実績のある馬がわずか6頭。今年の中距離以上のGTの勝ち馬のうちダービー馬、皐月賞馬、オークス馬、秋華賞馬、エリ女、天春馬すべて不在だし。去年のクラシック路線のスターホースはゼンノロブロイ以外出てないし。

☆キングカメハメハは引退なんだし、牝馬はまぁ色物だし、天春馬と去年のスターホースは先ほどの04年回顧で口を極めて罵ったばかりだし、しょうがないじゃないですか。むしろ予想はしやすいでしょ。まずは人気サイドを見てみましょう。一番人気は抜けて天皇賞秋とJCを連覇したゼンノロブロイ。次が地方の雄コスモバルク、その次が菊花賞馬デルタブルースと。

上:ゼンノロブロイがこの面子じゃ一番死角が少ないのは確かだけど、秋のブレークは東京コースのもので中山じゃどうかな。やっぱ春天ショックの当事者だし、どうも全面的に信用が置けないというか。

☆中山の成績は2−1−1−0、立派なもんじゃないですか。春天だって一応2着なんだし。

上:中山で勝った2勝は新馬と500万で、重賞になると詰めが甘いわけ。まぁ、騎手ペリエで連ははずさないとは思うんだけど。

☆藤沢厩舎は他にもピサノクウカイとコイントスの2頭が出ますが、これは、はっきり言って能力的に全然足りないからペースメーカーとしてゼンノロブロイの露払いの役割を期待した布陣と見るべきでしょうね。藤沢先生勝ちに来てます。

上:バルクは確かに強い馬だし、JCの2着も立派。だけど、今回騎手が地方の五十嵐に逆戻りというのがね。押さえまでかな。

☆オーナーがゼンノロブロイをマークするように指示してます。

上:騎手が五十嵐だと色々口を出すんだよな。今までそれでろくな結果が出てないじゃないか。

☆デルタブルースはどうです。菊の勝ち馬は有馬に強いし、JCの3着は実力の証明、中山のこの距離で勝った実績もあるし、何と言ってもかんべえ先生ご推奨ですぜ。

上:かんべえさんはねぇ、過去に似たような経歴のマンハッタンカフェでおいしい思いをしたことが忘れられんのです。中山で勝ったと言っても1000万のハンデ戦しかも9頭立てでのことじゃない。連に絡む可能性は高いけど、勝つまでどうかと思うぞ。

☆他にもGT勝ちの実績があるのは、ヒシミラクル・タップダンスシチー・ツルマルボーイ・アドマヤドンなんていますが。

上:ヒシミラクルとタップは調子を落としてたけど最近復調の気配。これまでの実績から無視はできません。一方ツルマルボーイは府中ならいかなる時でも馬券の対象ですが、中山はからっきし駄目だし、まぁ追い込んでの3着があればよいほうでは。またアドマイヤドンはダートじゃ無敵なんだけど、今回は「グランプリレース」の看板に箔をつけるためだけの出走と考えます。まぁ、私的にはこういうビッグネームよりは武が乗るダイタクバートラムの方が怖いけどね。

☆主だった所はこんなもんですか。では、予想に行って見ましょう。

上:うむ。我に秘策あり。明日の有馬はこうだ!


有馬記念(グランプリ)オープンG1

◎ゼンノロブロイ
○シルクフェイマス
▲デルタブルース
△コスモバルク
△ダイタクバートラム
△ヒシミラクル
△タップダンスシチー
注グレイトジャーニー

☆。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

上:なんなのよ。この句読点の嵐は。

☆:。。。。そっちこそなんなのよ。このシルクフェイマスというのは。

上:天春3着、宝塚2着の馬なのです。強いのです。

☆天皇賞秋はゼンノロブロイに1.7秒もちぎられた10着ですよ。単勝26倍の馬を対抗扱いにするわけ?

上:なんでこんなに人気が無いかわからんね。確かに秋口は調整に手間取ったようだけど休み明け2戦目は2−1−0−0と実績はあるしさ、無理してJCを使わなかった陣営の判断も好感持てるじゃない。

☆一定の実績のある馬がこの人気と言うことはそれなりの根拠があるんです。調教もばたばただと言うし、いくらなんでもこれは。。。。

上:誰も勝つまでとは言っておらん。でも3着以内は十分ありえる。パドック見てあまりにひどいと考え改めるけどさ、当日はゼンノロブロイとの2頭軸で3連複を買うつもり。人気が全然ないから総流しでもいいや。

☆パドックって、あんた今上海でしょうが、見れないでしょ。パドック。

上:残念でした。当日は日本が世界に誇るNHKのワールドチャンネルがパドック付きで放送してくれます。実況は「栄光への架け橋だああ!」で有名な刈谷アナウンサーだよーん。

☆。。。なんか、結局今年は春天ショックが最後まで尾を引く一年になりそうですね。まぁ、よいお年を。

上:うん、かんべえさんと、あと何人いるか知らないけど、読者の皆様もよいお年を。来年また会いましょう。



HAPPY MERRY CHRISTMAS & HAPPY NEW YEAR!


上海馬券王



○この日の結果

☆有馬記念 @ゼンノロブロイ Aタップダンスシチー Bシルクフェイマス



○かんべえのつぶやき

――本日は馬券王先生の予想に完敗です。ゼンノロブロイ本命で、シルクフェイマスが「3以内はありうる」ですから。やっぱり上海から予測した方が冴えるのでしょうか。さぞや良い年の締めくくりを迎えられたことと存じます。

――そんなわけで、本年もお世話になりました。先生、来年の春節には帰ってくるんでしょ?また競馬場にご一緒しましょうね。





12月19日(日)

☆放送席、放送席、と、言うわけで再び古巣に舞い戻った馬券王先生が上海からお送りする、競馬予想の始まりでーす。いやぁ、これで名実ともに「上海馬券王」の復活ですね。

上:わはははは、「王の帰還」と言ってくれたまえ。

☆。。。。はずしまくってるへたれ馬券士のあんたが言うと抵抗あるぞ。で、どうです、久しぶりの上海は。

上:うーん、久しぶりといってもこれまで2ヶ月に一度は出張で来てたから今更格段の感慨も感じないんだけど、相変わらず景気がいいね、ここは。猫も杓子も借金して住宅投資に明け暮れてるせいで、マンションの家賃も随分値上がりしたし、力一杯バブってまんな。そのうち天罰が下るぞきっと。

☆不景気な日本から来る人はみなそう言うんだよね。で、競馬の環境もばっちりと。

上:いやぁ、短波ラジオとインターネットの環境でやってるんだけどね、遅いんだインターネットが。ADSLのくせに実効200kbpsの速度しか出ないんだよ。買い目投票をJRAのサーバーにぶち込むのに3分もかかるしさ、ダイヤルアップに毛の生えた通信速度でブロードバンドを名乗るんじゃない!大体このように見てくれだけきらびやかに取り繕って、その実品質は今一ってのが、中国では多すぎるんだよな。

☆単に住んでる場所が悪いだけじゃないんですか?来たばかりで文句ばっか言わないの。さっさと予想に行きましょう。今日は3場すべてで重賞開催なんだから。

上:ジャパンカップのダート・ターフ同時開催と言い、土日分割開催を放棄してなんか集客のために捨て身の戦術ですな。JRA必死だな。(藁


フェアリーS

◎カシマフラワー
○キャントンガール
▲ベニーホイッスル
△フェリシア

☆。。。カシマーフラワーですか。。

上:そう、カシマフラワー。

☆夏場から使われ通しで、どうみても早熟タイプですよね。そろそろ見切り時じゃないんですか。前回のジュベナイルじゃ、大差負けしてるし。

上:確かにこの馬来年はあまり期待できないけど、強い馬が成長しきっていない今ならまだ間に合う。前回の負けは久々に加え距離も合わなかったしね。同じ理由でキャントンガールも買い。単なるダート馬と決め付けるのは時期尚早。ジュベナイルの大敗も負けるときの逃馬の必然だしね。

☆ベニーホイッスルは新馬勝ちの内容から見ると、相当強そうですよ。いいんですか、▲どまりで。

上:確かにこれは大物感があるし、ぶっちぎりで勝たれてもしょうがない。でもね、この手の馬は負ける時は連にも絡めないケースが多いから。

☆:だったら馬単でいけばいいじゃないですか。

上:一番人気じゃねえ。

☆。。。。。


CBC賞

◎ゴールデンキャスト
○ギャラントアロー
▲タマモホットプレー
△メイショウボーラー
△プレシャスカフェ

☆これはまた大胆な。。。ゴールデンキャストと言い、ギャラントアローと言い、人気になっては沈んでる馬ばかりを上位指名。ゴールデンキャストに中京をこなす器用さは無いんじゃないの?

上:いや、さすがに、皆見放したみたいで人気が全然ないんだけどね、GTのスプリンターSで卑しくも4番人気の馬だよ。あの時は不良馬場だし前回のスワンSは負けたとはいえ勝ち馬のタマモホットプレーと0.1秒差だし。一方のギャラントアローは好きな馬だしこれはもう意地ね。不調が続いていたけどこの前復調の気配を見せてたし、要は気まぐれでその気になれば勝つまであると。

☆人気どころはどうなんですか。メイショウボーラーは△だし、アドマイヤマックスやシーイズトウショウに至っては無印だし。

上:メイショウボーラーは枠順が痛いよね。この馬大外で勝ったことはありません。アドマイヤマックスの方も1200mで勝ったことないし。シーイズは不調続きの牝馬ということで、この手の馬は復調するのに時間がかかるしな。まあ、適距離に戻ったゴールデンキャストの切れ味が最後ものを言うと思うぞ。

☆明日の天気予報は雨なんですけど。

上:ドキっ!


阪神牝馬S

◎オースミハルカ
○ブライアンズレター
▲メイショウバトラー
△ヤマカツリリー
△シャイニンルビー

☆ああ、やっぱり。。。。オークス馬ダイワエルシエーロを完全無視ですか。世間なめてますな。

上:前回の京阪杯は勝ったとはいえ展開に恵まれすぎておるんです。今回はメイショウオスカルとかメイショウバトラーとか行く馬がたくさんおるし、大外だし、これならヤマカツリリーの方が買う甲斐があるのです。無視していいのです。

☆じゃあ、聞くけど、なんなのよ、このブライアンズレターというのは。単勝万馬券の馬じゃない。こんな馬○にしてあんた正気?

上:。。。この馬の父を知っているかね。

☆ナリタブライアンでしょ。

上;そう、3冠馬ナリタブライアンなのだよ。あの背筋が凍りつくような鬼気迫る走りで日本中の競馬フリークを震撼させたあのナリタブライアンなのだよ。

☆。。。。それで?

上:引退後多額のシンジケートが組まれ種牡馬入りしたのはいいが、種付け2年目にして急逝。結局デビューした産駒は130頭のみ。しかもそのほとんどが登録を抹消され現在現役を続けているのはわずか12頭を残すのみ。この数字が暗示するように重賞を勝った産駒はいまだにおらんわけだ。

☆3冠馬の後継者ってそういうもんですよ。単にサンデーが日本の競馬地図を塗り替える前に活躍した馬ってだけで、現在じゃ用無しの存在ってことでしょ。

上:な、なんという罰当たりなことを!シンボリルドルフだってトウカイテイオーと言う後継者が出たし、タイキシャトルだって、マヤノトップガンだって、大金投じて買ってきたはいいは泣かず飛ばずのラムタラだって、皆重賞馬の一頭は出しているというのに、かのナリタブライアンの産駒に重賞勝ちがないということは許されることではないのだ!

☆なるほど、で、カスみたいな産駒のなかで比較的ましなブライアンズレターを応援すると、そういうことですか。

上:そうだ。年齢からいってもおそらくこれがラストチャンス。これを逃すと、ナリタブライアンの血脈は日本競馬のなかで完全に埋没してしまうのだよ。これを応援せずして何を応援せいと言うのだ。はずして金をどぶに捨てても本望じゃわい!

☆そこまで言うなら○じゃなくて◎にすればいいじゃないですか。それが出来ないってことはやっぱり金が惜しいんだ。

上:ドキっ。

☆まぁ、頑張ってください。




上海馬券王



○この日の結果

☆フェアリーS @フェリシア Aペニーホイッスル Bカシマフラワー


☆CBC賞 @プレシャスカフェ Aゴールデンロドリゴ Bリミットレスビッド


☆阪神牝馬S @ヘヴンリーロマンス Aメイショウバトラー Bダイワエルシエーロ



○かんべえのつぶやき

――中山のフェアリーSは、グラスワンダー産駒のフェリシアが強い勝ち方で決めました。いいですねえ。馬体もワシ好みです。ちょっと気が早いけど、父のようなグランプリホースに育ってほしいです。

――CBC賞は大荒れ。馬連万馬券。三連単は90万円。このプレシャスカフェも、こないだから気になっていた馬です。来年が楽しみですね。

――阪神牝馬Sも意表をついた結末。オースミハルカも、ブライアンズレターも来ませんぞ。馬券王先生、ちょっと調子が悪いんじゃあ、ありませんか?

――来週はいよいよ1年の締めくくり、有馬記念です。今年は全然見当がつきません。2004年の締めくくりを意義深いものにするためにも、馬券王先生の助言に期待するところ大です。ねえ、来週はちょっとだけ帰ってこない?






11月28日(日)


今引っ越し業者が立ち去ったばかり。私の家には今、一台のパソコンのみが残されており、私はそこに向かってこの書き込みを行っています。

これが日本でやる最後の競馬予想なのであります。しかし、連日の送別会と引越し準備で肉体はぼろぼろ、もう何もする気が起きんわい。

出国する明日は、いまをときめく「ヨン様」の帰国の日でもあるそうで、なんか成田も人であふれかえりそうな予感。ううう憂鬱じゃ。

☆JC

◎ハイアーゲーム
○ゼンノロブロイ
▲ナリタセンチュリー
△リュヌドール


☆JCD

◎ユートピア
○アドマイヤドン
▲トータルインパクト


世界G1同日開催という、太っ腹なJRAのレースプログラムなんですが、愛しのビッグウルフもタップダンスシチーもキングカメも出ないんじゃモチベーションが下がりまくりです。

大体、海外からもたいしたのはこない、来ても力関係不明の外国馬じゃ予想のしようもないしさ。上述のとおり疲れきっているしで、これは神様が馬券なんぞ買ってはいかんと言っているに違いない。買うけど。

これだけ力関係が不明だと、3連単などは宝くじと同じで予想して当てるのはまず不可能。買う人の気が知れません。

当たる自信はあまりないんですが、とりあえず府中が得意そうな上記メンバーの馬連ボックスで勝負。


それでは皆様行ってまいります。有馬のころまた会いましょう。


上海馬券王



○この日の結果

☆ジャパンカップダート @タイムパラドックス Aアドマイヤドン Bジンクライシス


☆ジャパンカップ @ゼンノロブロイ Aコスモバルク Bデルタブルース



○かんべえのつぶやき

――JCDでうまくやったのは武豊。ずっとアドマイヤドンをマークして、最後は空いた内側をついてブッちぎり勝利。つくづく大舞台に強い奴であります。あたり馬券はM―I。これを「ぺ・ヨン・ジュン」と呼ぶ。え?単勝で12倍?ついたなあ・・・・。

――JCはゼンノロブロイでありました。失礼、「そんなに強い馬じゃない」などと妄言いたしまして。これまたペリエが上手に乗りましたなあ。「一日にGT2つという画期的な今日は、どちらも見事な勝ちっぷりで決まりました。

――JCDではアドマイヤドン、JCではコスモバルクが、どちらも「惜っしーい」2位。外国馬はどこにいたんでしょう。どっちにしろ、今日は見るだけで十分楽しめた。買わないで正解でした。

――馬券王先生に
勧む 更に尽くせ 一杯の酒。勝手知ったる上海とはいえ、西のかた東シナ海を出でなば競馬なからん。なからん、なからん、故人なからん。では、有馬記念を楽しみに。





11月21日(日)

エリザベスの覇者・上海馬券王 マイルチャンピョンシップを語る


☆放送席、放送席、エリザベス女王杯を見事3連単GETし、意気あがる上海馬券王先生でーす。

上:「いや、わは、ども、ども。」

☆やりましたね。52750円の配当はこの連載始まって以来です。はずしまくってGT路線、「出でよ万券!」なんて空虚なせりふがようやく現実のものとなったわけで、これで心置きなく日本を発つことが出来るわけですね。

上:「いや、それが「嬉しさも中くらいかな」と言う奴で、3着エルノヴァのかわりに首差のエリモピクシーが入ってくれれば、配当は1100倍だったのよね。うーん、つくずく悔やまれるわい。これを埋め合わせるためにももう一発同じのが欲しいな」

☆。。。。そんな事言ってると罰が当たりますよ。そのエリモピクシーに鼻差のスイープトウショウが人気どおり突っ込んできてたら、あんたこんな自慢話なんか出来なかったんだから。

上:「うん、あのレースの配当があんなにハネたのも、レースがスローになって逃げ馬のオースミハルカが2着に残っちゃったからなんだけどさ、それもスイープトウショウの出遅れが原因だと思うわけ。ま、牝馬は恐いというか、パドック見るまでわかんないよね。明日のマイルCSもファインモーションとかダンスインザムードとか気性に疑問符が付く牝馬が出てきて人気になってるし、危ない。危ない。」

☆ファインは引退レースということで人気になるんでしょうね。でも、前走の札幌記念は差す競馬で圧巻の新境地。決して人気先行馬とは思えないんだけど。

上:「使い方が気に食わんわな。ここに出すんならもう少し違うローテにしたはずでしょ。ホンとはエリザベスに出すつもりが武に遠慮してここにしましたってんじゃねぇ。前走バランスオブゲームあたりを差し切っても決め手が強烈なのが他にいるしねぇ。これならパドックが落ち着いているという条件付だけどダンスのほうが魅力的だわい。」

☆ダンスも2000m路線からマイルと言うのは同じじゃん。

上:「あれはいいの。もともとがマイルの馬が距離の長いところで折り合ってあれだけの成績を上げたんだから、今回はマイナスな部分は無いの。人気も低いし買う価値はあるの」

☆なんだ結局人気馬が嫌いなだけなんだ。

上:「そんなことはないよ。事実一番人気のデュランダルは本当に強い馬だと思うし、これには逆らえないとは思ってるんだよ。」

☆デュランダルって、追い込み一手だし、騎手は池添だし一番人気だし、先週一番人気で沈んだスイープトウショウを否が応でも思い出させるじゃないですか。一番人気じゃ馬券王先生的には買いづらいと思ってたんですけど。。。

上:「スイープと違って気性はしっかりしてるよ。小回りとか不良馬場とかとにかくあの馬に不向きな条件でもちゃんと連絡みしてるのは、本当頭が下がるよね。今回確かに追い込み一手で一番人気はリスクあるけど、そんなことを言っても他の馬の方が死角が多すぎるわけ。勝つまではともかく3着以内が一番確実な存在では少なくともあるのだデュランダル君は。」

☆でも追い込み馬で展開には左右されますよね。そういう意味では先生贔屓のギャラントアローとかメイショウボーラーがスローなレースを演出するようだと。。。

上:「うーん、マイルだし、良馬場見込みだし、あの2頭がスローを演出してもファインとかダンスがかかって行っちゃいそうだし、そんなに遅くはならないと思うんだけど。まぁ、保険で先行馬は買っておいたほうがいいと思うんだけど、その意味でもダンスは押さえたいんだよな。」

☆あと強そうな外国馬がいますよね。

上:「それなんよ。参考レースとか調教のVTR見ても、馬体を見てもかなり強そうで困っとるのです。ああいう馬はひょっとすると上記の論議を完全無効化するくらいぶっちぎる可能性もあるし、一方では日本の馬場が全然合わなくて掲示板に絡まない可能性もあるし。こういう始末に困る馬が出る時は本当は馬券を買っちゃいかんのではないかと。。」

☆あんた、ひょっとして先週でかいの当てたから、逃げてないか?

上:「どきっ!うーん、でも先週と違って、これだけ人気馬に死角が多いと、馬券は絞れないんだよな。よって3連単は買えないし。。」

☆というわけで、結局どうなのよ。

上:というわけで、下記のとおり。◎頭の3連複なんぞいかがでしょう。

マイルチャンピオンシップ

◎デュランダル
○ダンスインザムード(入れ込んでる時はメイショウボーラー)
▲ラクティ
△アドマイヤマックス
△プリサイスマシーン
△ファインモーション
注ナイトフライヤー

☆なんなのよ、この人気不人気の落差が激しい買い方は。上位人気じゃガミだしさ。△以下はどういうつもり?ファインを除けば全然わかんない!

上:「いや、強い割には全然人気が無いから。」

☆マックスとかプリサイスはまだしもナイトフライヤーってあんた正気?テレグノシスは無印だし。

上:ナイトは京都は異常に強いんだ。一方でテレグノシスは京都全然だめというわけで。。。

☆実は自信全然ないでしょ。

上:「ウン。◎の3着以内以外は全然自信ない。でもこれだけ押さえれば当たるんじゃない?」

☆あんた早く日本離れなさい。



○この日の結果

☆マイルチャンピオンシップ @デュランダル Aダンスインザムード Bテレグノシス



○かんべえのつぶやき

――デュランダルが強いのは知っている。でも、ダンスインザムードから買いたい。競馬場に行くと、今度はメイショウボーラーが気になってくる。こんな風にして、かんべえは毎度、本命馬券から遠ざかっていくのである。結論として、Fデュランダル―Jメイショウボーラー―Nダンスインザムードなどという欲ボケした三連単のボックスを買ってしまう。

――予想通りJメイショウボーラーが先頭に立ち、外からFデュランダルとNダンスインザムードが駆け込んできたときには、一瞬、「やりぃ」と思ったのですが、ここでJメイショウボーラーは失速。君さえ残っていてくれれば、どの順目でも万馬券だったのだが・・・・。ふんっ、ダンスインザムードの複勝を押さえておいて良かったわい。




11月14日(日)

えー、中日は日本一を逸するし、日本競馬の希望の星キングカメハメハが引退するという追い討ちがかかるしで、一気に鬱状態に突入。意気消沈して最近スポーツ欄も見ない日が続いていたのですが、ふと気が付くとなんかプロ野球界も従来の枠組みが雪崩を打って崩壊してしまったみたいで。

何と言っても長年プロ野球界を牛耳ってきた実力者にして「悪の枢軸」、ナベツネ・堤両先生がそろってレイムダック化し、下手をすると刑事罰の対象になりかねない状況と言うのは、長年プロ野球を見てきたものとして俄かには信じられません。日本テレビや西武鉄道の株式名義貸しというのは、これまで業界では公然の秘密であったはずで、なんで今頃になって火を噴いたりするのか。特にナベツネさんの場合は前任者からの引継ぎ事項であるわけで、彼個人を云々する問題でもないはずなんだけどねぇ。まぁ本人の世間受けが大変悪いと言うのはあるんで、マスコミ的にはおいしいネタではあるんだけど、それにしても。。。。

なんかプロ野球にコミットするだけでスキャンダルの対象になっちゃう観があるわけで、これは呪いか陰謀かと思わず、佐々木敏してしまいたくなりますな。この流れこのままですむはずが無い。次にマスコミの餌食になるのは誰なのだろう。

「悪の枢軸」ということであれば、オリックスの宮内さんあたりもやばそうで、きっと今頃は合併話の先鞭をきったことを後悔してるんだろうな。その他、柄の悪い友達が多いと言うことでは星野だって安穏とはしていられないはずなんだけど、新規参入の楽天・ライヴドア・ソフトバンクにしても、皆膨大な債務を持つベンチャー企業ということで叩けばほこりが舞い上がるはずだしで、そもそもこいつらこんな状況でよく球団なんて持とうと考えるよな。きっとろくなことがないぞ。


☆エリザベス女王杯

◎アドマイヤグルーヴ
○エルノヴァ
▲スイープトウショウ
△スティルインラブ
△オースミハルカ
注エリモピクシー

年間唯一の牝馬ナンバーワン決定戦なんですけど、一昨年の大スター・ファインモーションと今年のスター・ダンスインザムードがいないのが惜しまれます。考えてみればこの2頭、両方とも武のお手馬で、今回の不参加もこれが影を落としているということで、天皇賞の時の人生相談の続きになりますが、本当に罪な男ですよね、武豊というのは。

秋華賞の覇者、スイープトウショウが一番人気。この馬強いことには何の疑問も無いし、京都は負け知らずだし、オークス・秋華の実績から距離も不安ないし、池添もこういうタイプは上手に乗るしでこの人気も頷けます。しかしねぇ、もともとが追い込み一手だし、気性も難しいところがあるし、長いところで実績があるといってもあの走りと血統はどう考えても1400mが適距離と言う気がするしで、一番人気じゃ買いずらいんだよな。オークス・秋華じゃ稼がせてもらったけどあれだって圧倒的一番人気のダンスインザムードがコケたからだし一番人気じゃなあ。。。。

そういう意味では、アドマイヤグルーヴが中一週のローテということで嫌われていますが、欧米じゃ連闘なんて当たり前だし、こちらのほうが妙味ありと考えます。なんといっても天皇賞で3着に入った実績は天晴れ。あれは本当にびっくりした。ダンスインザムードの2着はあると考えたんだけど、まさかこの馬まで来るとはね。レース内容もすばらしいの一言だし、今までこの馬には冷淡だった私ですが、ここは素直に敬意を表します。エアグルーヴ様私が◎を打つからといって不吉な思いはしないでね。(負けたら、今年G1で人気を裏切りまくり、一勝しかしていない武のせいだよ、きっと)

上記2頭に昨年の三冠牝馬スティルインラヴを加えた3頭で決まりという気がしますが、これでは面白くないので天皇賞ワンツーフィニッシュで意気あがる藤沢厩舎のエルノヴァを上位指名。この馬勝ち味が遅いのですが、決め手はスイープトウショウに勝るとも劣らないものがあります。外人ジョッキーが乗った時は連をはずしたことが無い馬で鞍上ペリエというのも、何か吉な感じがするではないですか。

この他では前残りの展開になった時の保険でオースミハルカ、たまに(本当にたまーに)爆発的な末脚を炸裂させるエリモピクシーを穴指名。

まぁ、パドックで大幅に馬体を減らして入れ込んでいるようなら再考しますけど、アドマイヤグルーヴ頭の3連単でなんかいけそうな予感。出でよ万券!!



☆福島記念

◎マーベラスダンス
○ダンツジャッジ
▲コイントス
△マイネルアムンゼン
△アサカディフィート
△メジロマントル
注カナハラドラゴン

こちらは簡単に。というか、地方開催のハンデ戦、面子もなんか可もなく不可もなくというボヤっとした陣容で、はっきり言ってよくわからんわい。

まぁ、何が来ても「格段の不思議」と言う奴はありませんから、人気を裏切りまくりでさすがに今回人気落ちのマーベラスダンスが福島実績ダントツなのでおいしい。あとは実績格上ダンツとコインがハンデきついけどそれなりにやるかなということで。


上海馬券王


追伸:日本に帰ってわずか一年半なんですが、また上海に呼び戻されることになりました。向こうに行けば競馬以外楽しみが無いと言うことで、こういう駄文を書く情熱がいや増すことになりましょう。どれくらいの人が読んでくれているのかはわかりませんが、かんべえ様今後ともよろしくということで。



○この日の結果

☆エリザベス女王杯 @アドマイヤグルーブ Aオースミハルカ Bエルノヴァ

☆福島記念 @セフティーエンペラ Aミスキャスト Bラヴァリージェニオ



○かんべえのつぶやき

――さすがはアドグル、さすがは武豊。文句なしの戦い方でした。そしてわれらが馬券王先生は、見事、アドグルを頭にした三連単をゲットしたでしょうか。

――来週はこれまた難しそうなマイルチャンピオンシップ。上海復帰を目前にした馬券王先生、ともに戦いましょう。






10月31日(日)

上海馬券王の人生相談

えー、本日は似たような相談をまとめていただきましたので、一括で掲載いたします。


☆選挙候補、リンカーンさんからのお便り

Q1:捨てられたんです

馬券王先生こんにちは。実は大変納得のいかないことがあり、お手紙差し上げました。
私は明日の天皇賞選挙に立候補しているリンカーンと言います。
私は政治の道を志して以来、「若駒市議選」「すみれ県議選」を見事トップ当選し、世代のエースであることを広く人に知らしめました。
その勢いをかって打って出た「参院菊花選」「衆院有馬選」では惜しくも次点でしたが、私の世代でこれだけのプレゼンスを示した者は他に無く、私が「将来の総理の器」であることに異をさしはさむ人は誰もいなかったのです。

ところが。。。。

今回の天皇賞選挙は天下取りの第一歩としてトップ当選を目指し万全の調整で臨んでいたつもりだったのですが、大変ショックなことがおきたのです。
長年連れ添っていた選挙参謀であり第一秘書である武豊が、職を辞し、どこかの女性候補の秘書になると言い出したのです。つらい時も苦しい時も、一番人気で沈んで人から石を投げつけられた春天選挙の時もずっと二人三脚でやってきたのに。。。政治の世界に裏切りはつき物とはいえ、中川一郎を死に追いやった鈴木宗男を髣髴させるこの行為、私は断じて許せません!!

先生、参謀に裏切られた傷心をひきずり選挙に挑まねばならない私はどのようにしたらよいのでしょうか。


☆かつてのスター サクラプレジデントさんからのお便り

Q2:捨てられちゃったんです

先生こんにちは。私は歌手のサクラプレジデントといいます。私の世代でデビューした芸能人はたくさんいるのですが、そのなかでも私は大スターとして関東では最も大きな成功を収めることが出来ました。でもねえ、つきが無いと言うか去年の秋から体調不良で休みがちな日々が続きいつしか私のことを覚えている人もめっきり減ってしまって。。。。

なんとか過去の栄光を取り戻したい!ということで私は必死にリハビリに励みました。考えてみれば売れてた頃もいつも一番おいしいところはネオユニバース君とかザッツザプレンティ君とか関西芸人に持っていかれてどうしても日本一というのには後一歩届かなかったわけで、いつかは日本一と言うのを取りたいと思い必死に頑張ったんです。そしてやっと体調を取り戻し再デビューにこぎつけたんです。気が付けばネオもザッツもそして今年の大スターであるカメ君もみんな引退し、ようやく僕が一番になる日が来たんです。

それなのに。。。。

僕に長年連れ添ってきたマネージャーの武豊が私を見限り、アイドル系の2世歌手に走っちゃったんです。つらいリハビリに付き添い、僕を励ますふりをしながら裏ではあんな女とねんごろになっているとは。断じて許せません!!!

先生、このように乱れる心を引きずり、私はどのように今日のコンサートを迎えればよいのでしょう。


☆天才少女作家 ダンスインザムードさんからのお便り

Q3:捨てられちゃったの

先生、聞いてほしいの。わたしぃ、子供のころからぁ小説書くのが得意でぇ、天才少女って言われてぇ、桜花賞っていう賞ももらってぇ、いろんな出版社とかから執筆依頼が殺到してぇ、とにかく売れっ子だったのぉ。顔もいいからこの世界の「綿矢りさ」って言われるしぃ。得意得意。

でもぉ、有名になるとぉ、変なストーカーとか増えちゃうシィ、精神的にも変調しちゃうしぃ、あがり症で人に見られると汗がぼとぼとしたたってすごくチャカ付いちゃうしい、なんか桜花の後出した作品てぇ、人気ほどは売れないしい、難しい時期に来ているのぉ。

それでぇ、出版社のぉ藤沢社長がぁ、「「年間樫の木」とか「月刊秋華」とか少女雑誌ばかりじゃ落ち着かないから、気分直しに「天皇文秋」に書いてみないか」って言うのでぇ、気分を一新してぇ、新しい世界に挑戦することにしたの。

びえーん、それなのにぃぃぃ!!!

イケ面編集者の武豊さんがぁ、わたしの担当はもうやめたいってぇぇぇ、別の女流作家の担当に変わっちゃったのぉぉぉ!

ぎゃああああ!桜花の時は「ずっと君と一緒だよ」なんてやさしいこと言ってくれたのにぃぃ!何故なのよぉおお!!

先生、あたし、彼のこと絶対許さない!!!後釜の編集者ってルメールってどこかのマンションみたいな名前だしい!あたし一体どうすればいいのお!


☆A:お答え

いやぁ、それにしても。。。アドマイヤグルーヴさんのお母様エアグルーヴさんの高笑いが聞こえてきそうな武豊のこの選択なんですが、ご相談のお三方は皆それぞれひとかどの才覚の持ち主であり、はっきり言ってグルーヴさんよりは今回の天皇賞と言うのは勝つ可能性が高いということで、なんなんでしょうこれは。

考えられるのは

@日ごろ親しい伊藤雄二先生の義理が最優先した。
A今後もエアグルーヴもしくはアドマイヤグルーヴという超良血グルーヴ一族に乗るための先行投資である。(グルーヴ血統=武というのを定着させたい)
Bお手馬の有力馬がたくさんいすぎてどれに乗って勝ってもあとくされがあるので、あえて一番勝機の薄い馬を選択した。(要は勝つ気が無い)

付け加えると
Cリンカーンは一番人気の春天で大恥かかせやがってと根に持っている。
Dサクラプレジデントは長期休養明けの関東馬じゃなぁ。
Eダンスはいつもチャカ付きやがってこの馬鹿女!

というところなんですが、きっと武さんにしても苦渋の決断だったんでしょうね。

今回の天皇賞は大スターキングカメハメハの引退でまさに混戦、出走馬17頭中GTの連対実績の持ち主が10頭いる故、何が来てもとりあえず納得と言う状況になっております。加えて昨日の雨の影響でトニービン血統のテレグノシスさんとか、府中巧者のツルマルボーイさんとかも辛そうだし、ここは皆さんにも勝機があります。(重馬場なら残念ながらサクラプレジデントさんは期待薄ですけど)

まぁ、先ほども見たとおり、武さんも勝つ気がある選択とは思えませんのでここは皆さん頑張っていただきたく。

というわけで。。。

☆天皇賞秋

◎シルクフェイマス
○リンカーン
▲ゼンノロブロイ
△バランスオブゲーム
△ツルマルボーイ
注ダンスインザムード(パドックがおとなしければ)

予想は重以上の前提です。


皆様の相談お待ちします。


人生相談士  上海馬券王



○この日の結果

☆天皇賞秋 @ゼンノロブロイ Aダンスインザムード Bアドマイヤグルーブ



○かんべえのつぶやき

――まるで登場人物全員が怪しい推理小説のように、どれが来ても不思議ではない難解なレース。ローエングリンの逃げ残り、とかテレグノシスの驚異の追い込み、とかツルマルボーイの流石の一発とか。それとも11月2日を控えて、サクラプレジデントもしくはリンカーンとか。これらの読み筋を全部外して、一番人気のゼンノロブロイが念願のタイトルをゲットしました。が、しかし・・・・。

――驚いたのは2着、3着を牝馬で占めたこと。これだけのレースになると、計量が大きくモノを言うのですね。こんな三連単(207,930円!)を買っているのはどんな人なんでしょう。ともあれ、こういうレースで牝馬の活躍は大いに結構なこと。この先のレースの楽しみが増えました。

――ところで上海馬券王先生は、12月から再び上海に赴任されるとのこと。再び短波放送とインターネットで競馬に参加する日々が始まることでしょう。でも、この連載は続けてくれるよね?






10月17日(日)

えー、出張準備で大変忙しいので今回は手短に

☆秋華賞

◎ダンスインザムード
○ヤマニンアラバスタ
▲アズマサンダース
△レクレドール
△グローリアスデイズ
△ヤマニンシュクル
注スイープトウショウ

それにしても。。。。。
出走18頭中11頭がサンデーサイレンスの産駒、これに父父・母父を加えるとなんと14頭がサンデー血族という、サンデーの見本市みたいな、とんでもないメンバー構成になってしまいました。確かにサンデー血統は2000mが適距離ではあるのですが、いくらなんでもこれは。。。。

彼女たちが将来繁殖牝馬となることは疑いが無い(なにせ種付け料が3000万だからね)のですが、種牡馬にもサンデー系がうようよいるんで、彼女たちの配合相手は極めて限られた選択肢しかなくなるのは必定、日本の馬産界は今後どうなるのでしょう。こうやって考えてみると非サンデー系のシンボリクリスエスがまだまだやれるのに急いで引退・種牡馬入りしたのも肯けます。いいなあ、嫁さん来まくりやりまくりの生活が待ってるんだ。。。

今日と内回りということで、先行馬に有利なことは間違いの無いこのレース。ただ、3歳牝馬の争いだし、スタート地点が観客大騒ぎのメインスタンド前だし、色々紛れもあるようで、正直自信がもてません。選択はパドックを見てやるからするのがよろしいかと。。。

能力的にはダンスインザムードが抜けています。これまで連をはずしたのがオークスのみ、前回のアメリカ・オークスは2着とはいえ負けて尚強しの内容だし、大差勝ちが期待できるのはこの馬だけ、これは逆らいがたい。ただねぇ、今回同様一点かぶりの一番人気で4着に沈んだオークスの時はパドックでやたらチャカついていたので、パドックでの様子は要注意です。

二番手に推すのは、ヤマニンアラバスタ。前回の紫苑Sでは1着に入選しながら他馬進路を妨害した門で降着処分を受けていますが、その「勝ち方」はものすごく強かった。非サンデー系、しかももゴールデンフェザント産駒という超地味血統ですが、こういう馬が良血ぞろいのエリートたちに一泡吹かせてくれれば、これはこれで大変痛快です。

他、アズマサンダースは勝つまで無理かと思いますが、先行脚質が今回向きそうで桜花賞の再現ありうるし、ローズSを含め3連勝中のレクレドール、そのレクレドールと差の無い競馬をしたグローリアスデイズも侮りがたい。また、追い込み一手ですが、ヤマニンシュクルは3着くらいなら十分可能性あります。

2番人気のスイープトウショウを「注」扱いと言うのは我ながら随分失礼なんですが、追い込み一手で気難しいのがリスクありまくりと考えました。ただ、この馬の場合展開とかにかかわらず来る時は来る。要は気分次第と言う奴ですな。能力の高さは疑いようも無く、万全のダンスインザムードに勝つまであり得るのはこの馬だけなんですが、さて。



☆府中牝馬S

◎エルノヴァ
○オースミコスモ
▲スティルインラブ
△オースミハルカ
△メイショウバトラー
注レディインブラック

こちらも16頭中、8頭がサンデー系ですか。やれやれ。。。ますますクリスエス君が羨ましくなってきたぞ。

去年の3冠馬、スティルインラヴが一番人気ですが、どうも最近やる気に乏しいと言うか、去年のあの輝きはどこへ行ったのでしょう。オークスで私に万馬券をもたらしてくれた恩義は忘れていませんし、今回牝馬が相手では正直負けられないところなんですが、他馬より2kg重くて一番人気じゃおいしくないというわけで評価を下げ、府中向きの上り馬エルノヴァ、オースミコスモを上位と見ます。

他、意外と逃げ馬が面白そうということで、ハルカとバトラー。人気は全然ないけど府中向きということでは引けは取らないレディインブラックを穴氏名。出でよ万券!!!




上海馬券王 



○この日の結果

☆秋華賞 @スイープトウショウ Aヤマニンシュクル Bウイングレット

☆府中牝馬S @オースミハルカ Aメイショウバトラー Bスティルインラブ



○かんべえのつぶやき

――ぐすん、仕事が入ったので、今日のG1は見られなかったのだ。成田駅から帰る途中、ダンスインザムードが2枠と見たときに、ああ来ないんじゃないかなあ、と思ったのですが。でも今日行っていたとしても取れてないだろうな。

――来週は菊花賞。コスモバルクに勝たせたいなあ。その前に、来週はちゃんと競馬を見られますように。






10月10日(日)

祝!中日ドラゴンズ日本一!!!

いや、その、、二軍戦の話なんですけどね。。。

まじめな話、物心付いてから中日の日本一なんて見たこと無いから、本番で過剰な期待は禁物と言う気がするし、親会社の再建スキームまっさかりのダイエーホークスなんぞが相手だったりしたら、世間一般がパリーグの支持に回りそうな気もするし、そもそもワールドシリーズの陰に隠れて日本シリーズは全然盛り上がらない気までしてくるし、今のうちにはしゃいでおこうと思っただけです。


☆毎日王冠

<重馬場のとき>
  ◎ローエングリーン
  ○マイネルアムンゼン
  ▲プリサイスマシーン
  △シェルゲーム
  注カナハラドラゴン

<良またはやや重のとき>
  ◎ブルーイレブン
  ○テレグノシス
  ▲プリサイスマシーン
  △マイネルアムンゼン
  注カナハラドラゴン

GV以上GT未満みたいのが大集合のこのレース、頭数は少なくとも楽しめる顔ぶれがそろいました。ただ、気になるのは馬場の状況で。。。

本日の台風があまりに破格だったせいで、いくら水はけがよい府中でも明日はパンパンの良馬場はちょっと難しい気がします。問題は「重」なのか「やや重」で収まるかが現時点では判然としないところ。

2週続けての二股予想となるのが悲しいのですが、実際先週のスプリンターズSだって案の定スピード勝負とは全然異質のレースになっちゃったし、しょうがないよなあ。。。。(因みにあんな不向きな展開で2着に届いたデュランダルというのは凄く強いです。あんな勝負根性見せられたらマイルCSのときはいくら私でも逆らえません)

良ならば迷わず◎指名したブルーイレブンは個人的にも大好きな馬なんで頑張ってほしかったのですが、テレグノシスとこの馬に関して言えば馬場が重以上になるとまず見込みは無いでしょう。大体、ヒシミラクルといいナリタトップロードと言いサッカーボーイ産駒の有力どころというのは渋るとそれで終わっちゃうんだよな。まぁ、ここで大敗して天皇賞で人気が落ちればそれはそれでいいか。(でも、天皇賞秋でキングカメハメハに勝つまでありうる存在と言うのはこの馬と、サクラプレジデントくらいだと思うよ)

重で急速に浮上するのがスピード豊かな逃げ馬ローエングリーン。メジロマントルとのハナ争いでいつかみたいに暴走する懸念もありますが、渋れば連をはずすことは無いと思います。あと渋った府中が得意なマイネルアムンゼンも要注意。

後、面白そうなのがプリサイスマシーンとカナハラドラゴン。前者は主としてダートで使われてきた馬なんですが、GVの中日新聞杯を勝つ等、芝もこなせると言うことで皆が半信半疑の今こそ買い時だし、後者は実績は見劣りするけど、府中が大得意で連に絡む期待十分(名前で選んだだけじゃないのだ)。両者とも馬場の状態にかかわらず狙ってみたいです。


☆京都大賞典

◎ゼンノロブロイ
○ダイタクバートラム
▲チャクラ
△アドマイヤグルーヴ
注ファストタテヤマ


京都はなんとか良馬場で出来そうです。

こちらも小頭数。天皇賞の残りかすみたいな面子なんですが、さていかに。

ゼンノロブロイは藤沢軍団の大将格と言う割には、最近の成績は印象的に今一ですが、まぁ、去年の大将格シンボリクリスエスがあまりに凄かったので、それと比較されるというのも、気の毒と言えば気の毒。客観的に周りを見渡せばやはりこの中ではやはりピカ一です。

2番人気のアドマイヤグルーヴは牝馬では敵がいないのですが、今回牡馬(しかも長距離路線の実績どころ)に混じって斤量がゼンノロブロイと同じというのも随分見込まれたものです。これじゃあ、まだしもダイタクバートラムとかチャクラのようなステイヤーを選んだほうが面白そうというわけで、評価を下げます。(ただし、私が評価を下げたときに限ってよく来るんだよな。。。。)




上海馬券王



○この日の結果

☆毎日王冠 @テレグノシス Aローエングリン Bブルーイレブン

☆京都大賞典 @ナリタセンチュリー Aゼンノロブロイ Bレニングラード



○かんべえのつぶやき

――今日は馬券王先生と一緒に後楽園で戦ってしまいました。(だって来週の秋華賞は、二人とも海外出張のために買えないのです)。入り口にあった「三連単神社」のご託宣は、二人とも「大吉」だったんですが、戦績はいまひとつ。かんべえなぞ、複勝を2枚取ったきりでありました。渋い。渋すぎるっ。

――台風の後だけに大荒れの馬場かと思ったんですが、そこはさすがにまだ二日めの府中。実力どおりの馬が普通に来たという感じでした。ここからがいよいよ秋競馬の本番といった感じですね。





10月3日(日)

祝!優勝中日ドラゴンズ!!

やってくれました。わが愛しのドラゴンズ。見事5年ぶりの優勝です!うううう、俺はうれしいぜ。

それにしても、巨人の10連覇を阻止した74年の与那嶺優勝のときは、長島が引退を宣言して世論はこれ一色になったし、99年の星野優勝の時は東海村で放射能漏れ事故が勃発し茨城県中域で禁足令が発令されるし(数少ない「同志」と祝杯を上げに出かけたら、飲み屋が全部閉まっていて随分悲しい思いをしたのだ私は)、そして今年の優勝の際はイチローがすごい記録を樹立するしで、なんか優勝するたび毎回不当に世間の関心の対象外となってしまうのは何故なのだ。かんべえ先生の「不規則発言」見ても露骨にシカトされてるし。。。。(怨)

いかん、やめようと思いながらまた愚痴が出てしまった。まぁ、客観的にはスター性・話題性のある存在は監督を除けば皆無だし、やってる野球も超守備的で大向こう受けのしないものだし、在京メディアが取り上げないのもわかるんだけどね、補強らしい補強を殆どやらなかったチームがこういう形で優勝するということは、小久保だローズだと、ど派手な補強をしまくったどこかのチームのアンチテーゼとしてだけでも、もっと評価されてもいいと思うぞ私は。ブツブツ。


と、言うわけでここまで人気がないと経営雑誌でも取り上げないだろうから、ここで私が落合の「経営者」としての仕事を総括して見たいと思います。え、見たくも無い?いいじゃん5年ぶりなんだから。


「管理職」としての落合の仕事振りの特徴は大体以下の2点に要約できます。

@斬新な政策
 短所である攻撃力の底上げなんてあっさり放棄して、長所である投手力をとことん活かすため普通なら守備固め専用の選手をスタメン起用。こんなチーム編成考えたのは多分この人が最初ではなかろうか。大抵は「守備には目をつぶって」って形で打力増強を図るものなんだ。この割り切り方は凄い。

A強い意志
 一度決めたら頑として変えないし、意思決定に揺らぎが無い。先発投手って世間で思われてるほど豊富じゃないのに中6日のローテーションを絶対崩さないし。負けが込んだときは変えたくなるもんなんですが、ましてや新人監督だし。


まぁ、「人を見る目がある」とか「選手にやる気を出させるのがうまい」とか探せば他にも色々あるんですが、勝つときは何やってもうまくいくもので、それって「後付」で美点化される類のものですな。でも上記2点はちょっと違う。

@はリフレ派が主張するインフレターゲットみたいなもんで、「良識ある」エコノミストじゃないやプロ野球解説者が見れば目をむく様なぶっ飛んだ政策なんだ。これまで取られてきた政策って「構造改革」と題して弱点の徹底清算を図るか、「財政出動(FA)」と題して高額年俸選手を外部調達するかあるいはそれを両方やるかのどちらかだったでしょ。それを金を使わないどころか、弱点を更に増大させるやり方でチームを浮揚させようなんてスキームはかつてありません。これは凄いことです。

Aこのスキームは理屈の上では間違ってはいないんだけど実際これをやりぬくには勇気と強い意思が必要なわけです。(それが証拠に経済政策としてのインタゲは経済学者がピーチク騒ぐだけで誰もこれを実地でやろうなんてしないじゃないですか。)で、落合は机上で終わらせることなく結局それをやり抜いちゃった。これも凄いのです。こんなことは、失敗して首になっても別にかまわないという腹の据わった人にしか出来ないわけで、球団生え抜きのサラリーマン監督には到底望めないことなのです。

よって「優勝と言う結果が伴う伴わないは別にして落合はやはり非凡な監督である」と言うのが結論としてもたらされるのであります。


思えば、落合が監督就任時の記者会見で「補強をしなくても現状戦力を10%上積みすれば優勝は十分可能」と発言した時、世間の反応は大変冷ややかなものでありました。

それも無理はありません。何せそのときは、悪魔的としか言いようの無い強さで勝ちまくる阪神タイガースの印象が超強烈だったし、巨人が相変わらず金に飽かせてとんでもない補強をしまくっていたし、来年のペナントをこの2チーム以外を軸にして語ることは考えようも無かったわけだ。そんな状況下で12球団随一の貧打ぶりを誇る中日が優勝を口にすることは、例えてみれば、サッカー日本代表がワールドカップでの優勝を、亀井静香が小泉相手に政権奪取を宣言するに等しい狂気の沙汰と言わねばならず、この時の世間の反応の冷たさは今考えてもまったく正当なものであったのです。

しかし、結果は。。。。

告白しますが、実はこのとき最も冷たい反応をしていたのが他ならぬ私でした。落合は打撃に関しては長島以上の天才であることは疑いようも無いのだが、そんな天才だからこそチームの管理監督なんかできるわけが無い。きっと自分を物差しにして凡庸な選手に無理難題吹っかけてぼろぼろにしてしまうに違いない。今年は下手すりゃ最下位もありうるのではとまで思いました。まさか、3度の三冠王を初め打撃タイトルを総なめにした一方でゴールデングローブ賞には全然縁のない現役時代を過ごした人があのようなディフェンシヴなチームを構想するとは夢想だにしませんでした。

落合様。私は懺悔します。




☆スプリンターズS

重馬場のとき

◎サニングデール
○キーンランドスワン
▲シーイズトウショウ
△デュランダル
△カルストンライトオ
注シルキーラグーン

良馬場のとき

◎デュランダル
○キーンランドスワン
▲シーイズトウショウ
△サニングデール
△ゴールデンキャスト
注シルキーラグーン


短距離界の主だった強豪が集結し、あまつさえ力関係のはっきりしない外国馬が3頭もいるゆえ難解なレースです。

例年難解な割には人気どおりで決まることの多いこのレースさて今回は。。。。


中山実績からデュランダルで決まりかと思ったのですが、降りしきる雨の影響が心配です。
好きな馬じゃありませんが重ならサニングデールを上位で考えざるを得ない。
キーンランド、シーイズは馬場不問で3連複はここから買うのが無難な気がします。


中日の優勝で飲みすぎたのでこちらは印だけ。

☆シリウスS

◎サイレンスボーイ
○エコルプレイス
▲アグネスウイング
△インタータイヨウ
注バンブーユベントス


上海馬券王



○この日の結果

☆スプリンターズS @カルストンライトオ Aデュランダル Bケープオブグッドホープ

☆シリウスS @アグネスウイング Aエコルプレイス Bツルマルファイター



○かんべえのつぶやき

――案の定、荒れましたねえ。まあ、この天気ですから。カルストンライトオは、いちかばちか、突っ走ってみたのが正解でした。大西騎手、うまくやりました。どうも「春天」以来、こういうレースを見るとギクッとしてしまうんですが。ということで、初のG1での三連単は10万9810円となりました。これは逆立ちしたって取れない。というか、馬単だって取れないよね。

――タップダンスシチー、結局、凱旋門賞に挑戦できることになったのですね。ケチはついたけど、いい結果を残してほしいです。





9月26日(日)

えー、プロ野球の労使交渉が選手の雇用確保に一定の道を開く形で収束しました。「世論に球団経営者が屈した」「ファンの声が山を動かした」「選手の雇用を確保した古田偉い!」というのがマスコミの主な論調です。

確かに今回の「ファンの声」は想像を超えて大きなものでした。経営側の代表格である読売新聞の社説の変遷を見るとそれがよくわかります。

@9月18日付で『[プロ野球]「ファン裏切る“億万長者”のスト」』と題し、選手会を罵倒したまでは威勢がよかったのですが、
Aその後20日付『[プロ野球スト]「球界の将来築く『着地点』を探れ」』では論調が相当トーンダウン、
B24日付『[スト問題収拾]「プロ野球再生に前向きの論議を」』 になると事実上の白旗状態になっており、

不買運動を含め読者からの反発が相当あったことが想像できます。うーん、あのナベツネに一時撤退を強いるとは、これはやはり凄いことと言わねばなりません。

でもねぇ。。。。。今回「世論」に屈したのは球団経営者ではなく、ナベツネ・宮内・堤による「巨人の商品力に100%依存した1リーグ化スキーム」であり、これを葬り去ってカタルシス感じる気持ちもわかるのですが、これで「プロ野球の経営危機」という根本問題がなんら解決したわけじゃないのにそんなにはしゃいでいいのでしょうか。選手にしたって雇用確保の代償に、この秋血も涙も無い賃下げが行われることは必定であり、今後大変なことは変わらないぞ。

そもそも、「ファンの声」がナベツネに一時撤退を迫るくらい大きいな社会性を有しているのに、プロ野球が経済的に困窮しているのは何故なのか。口だけ出して金は出さないファンがたくさんいるからではないのでしょうか。大衆迎合が仕事のマスコミは絶対書きませんが「世論」の方にも問題はあるのです。無論こういう潜在需要を実質の売上に取り込めない経営者や選手がも悪いのですが、やはり身銭を切って野球にコミットしていないくせにオーナーサイドの悪口いう人にもプロ野球の現状をこれだけ危うくしている責任はあるのではないかと私は思うわけなのです。

え、随分偉そうなこと言うけどおまえはどうなんだって?

いや、実は私も野球場に足を運ぶなんてここ数年やっていないんで、こんなこと言う資格は無いと今まで思っていたんですが、よく考えてみると、スカパーのプロ野球チャンネルにはしっかり加入していたわけ。忙しくて全然見る暇が無いんで忘れてたんですが、一応金は出してるしその金はパリーグの恵まれない球団にも流れているわけだ。だからいいじゃないですか、これくらい言ったって。どうせ中日のマジックよりはイチローのマジックのほうが世間の関心事なんだしさ。ケッ。


☆オールカマー

◎ダイワメジャー
○ウインジェネラーレ
▲ハイアーゲーム
△スーパージーン


☆神戸新聞杯

◎ハーツクライ
○キングカメハメハ
▲ケイアイガード
注グレートジャーニー

両方とも小頭数、軸不動、3連単でも下手すりゃ3桁配当が濃厚ないわゆる「銀行レース」ですな。これじゃいくら私がひねくれものでも穴で大もうけと言う絵を描くことは難しい。

オールカマーは皐月賞馬ダイワメジャー、ダービー3着馬ハイアーゲーム、神戸の方はダービー馬キングカメハメハ、同2着馬ハーツクライというクラシックの実績馬が人気の中心。まぁ、他のメンバーがいまいちなんでいずれも人気を大きく裏切ることはなさそうです。

オールカマーではハイアーゲームは中山向きとは思えないんで評価を下げました。菊に行くのか天皇賞なのかわかりませんが、次回に取っておきましょう。そのかわり日経賞でゼンノロブロイを完封したウインが力関係から期待できそうです。

神戸は何といってもキングカメハメハがどのようなレースをするかが最大の関心。この馬、今の日本の競馬会が抱える最大のスターであり、ひょっとしたら世界最強の3歳馬である可能性も秘めているんで、一点かぶりの人気もうなずけるところ。ただ今回休み明けと言うのが死角といえば死角で、かつてキングカメハメハ的な強さを示したエルコンドルパサー(生涯連をはずしたことが一度も無いまさに化け物でした)も休み明けは2着が多かったし、ここは無謀ですが○に評価を下げて見たいと思います。 アンカツのハーツクライはダービーで二着に突っ込んできて私のハートを絶叫させたうらみ重なる奴、キングカメハメハの評価を下げると言う暴挙に走るからにはこの馬にがんばってもらうしかありませんが、さて。。。。。。



上海馬券王



○この日の結果

☆産経オールカマー @トーセンダンディ Aスーパージーン Bウィンジェネラーレ

☆神戸新聞杯 @キングカメハメハ Aケイアイガード Bハーツクライ



○かんべえのつぶやき

――馬券王先生、今日は掲載が間に合わなくてゴメンナサイ。しかし何ですな。JRAは三連単を導入してから、平気で頭数の少ないレースを組むようになりましたな。こんなことでいいんでしょうか。

――今日は大荒れのオールカマー、堅い神戸新聞杯。終わってみれば、やっぱりキングカメハメハの強さが印象に残りました。ダイワメジャーは体重が16キロも減っちゃって、大丈夫でしょうか。

――来週はもうG1ですな。かなりの頭数が出るようなので、三連単は盛り上げるでしょうね。ではまた来週。





9月19日(日)

えー、お久しぶりです。

なんせ宝塚記念以来3ヶ月、ずうっと更新をサボっていたわけなんですが、この間だけで海外出張6回(今日も上海から帰ってきたばかり)、日本にいるときも毎日が終電帰宅と言う有様で、お盆にも帰省できないくらい忙しく、とにかく、虐げられていたわけなのであります。はっきり言って『蟹工船』なのです。『野麦峠』なのです。プロレタリアートなのです。(一方、HPを見る限りではかんべえさんは随分お暇な様子、くそう。。。。)

で、この3ヶ月、世の中の動きからもずいぶん取り残されていたわけなんで、あわててこの間の世情を復習してみると。。。。

@国内政治
 ・参院選における民主の躍進(っていうか自公連立に対する国民の愛想づかし)
 ・小泉政治の総決算『郵政民営化』がついにスタート。
 ・不正献金の発覚と橋本派の退潮。

A海外政治
 ・ロシアにおけるチェチェン・イスラムテロの泥沼化とロシアマスコミの御用メディア体質の顕在化。
 ・アメリカ大統領選(但しこちらで見る限りそれほど盛り上がってないような。。。まぁ、これは専門家のかんべえ師匠に任せましょう)
 ・イラク情勢の膠着化

B経済
 ・全世界的な猛暑需要の発生(いや、ほんとに暑かった、中国も台湾もマレーシアも。)
 ・UFJの合併を巡る二転三転、それに起因するダイエー・双日再建スキームの二転三転。
 ・シティーバンクに対する業務改善及び支店閉鎖命令の発令。(個人的にはこれが一番興味深い。仕事で付き合った経験から言うとシティーってやっぱ日本の銀行とは比べ物にならない位提案力のある金融機関なんだけどねえ。)

Cスポーツ
 ・アテネ五輪の開催と日本勢の躍進。(ついでに言うとかんべえさんの意外なまでのおおはしゃぎ。これって五輪開催前に終戦を迎えた阪神ファンの代償行為?)
 ・プロ野球を巡る労使交渉の泥沼化。及び選手会長古田の知名度が赤丸つきで急上昇。
 ・イタリアサッカーもまっつぁおな超守備的戦術による中日ドラゴンズの大躍進。(但し世の中随分冷ややかで注目度はゼロに等しい。ストで優勝が認知されるかも疑わしいし。うううううう。)

うーむ、中日ファンとしての主観を排して見てみると、印象的にはアテネとプロ野球のどたばたがやたら強烈で、他はなんか地味な感じですな。一方競馬はどうかというと。

D競馬
 ・3連単の発売
 ・夏競馬売上の低迷(これがほんと、しゃれにならん位ひどいんだ。
   くわしくはhttp://www.nikkei.co.jp/keiba/column/column.html 参照)
 ・ダンスインザムードのアメリカオークス挑戦と惜敗
 ・一昨年の皐月賞馬ノーリーズンの復帰と引退(結局最後までわけのわからん馬でした)
 ・ハルウララをめぐる馬主と高知競馬サークルのいざこざ

うーん、3連単は発売されたばかりなんでその評価を先送りすれば、こちらも随分地味だ。大体レース自体のレベルがめちゃくちゃ低いし。重賞だって1000万レベルの馬の競走というのが多かったし。馬券購入皆勤賞の私も今年は忙しくて全然競馬はやれなかったのだが、全然残念ではないぞ。こんな出し殻みたいなレースばかりじゃ。

というわけで、競馬も政治も経済も世の中全般が夏休み。アテネとプロ野球だけが変に盛り上がっていたわけであることが再確認できたのである。なーんだ、これじゃ投稿サボって正解じゃん。


☆セントライト記念

◎コスモバルク
○ホオキパウェーブ
▲エアシェイディー
△ダークマター
注メジロニコラス

開催が中山に帰ってきていよいよ強い馬たちがターフに戻ってきます。この秋のクラシックトライアル第一弾であるこのレース。登録だとハイアーゲームとかダイワメジャーとかの名前もあって、キングカメハメハを除く春の活躍馬の総決起集会みたいなレースが期待できると楽しみにしていたんですが、結局出てくるのは地方競馬のヒーロー、コスモバルクだけ。青葉賞2着のホオキパウェーブを除けば他があまりにしょぼすぎるので、これははっきり言ってこれで決まりでしょう。

でもねぇ、気性的にかかるところはあるし、あと、前回ダートとはいえ格下も格下の相手に随分苦しんだし、これにだって死角というのが無いではない。それにこの馬は人気優先の馬でこれから買うと不当に配当は低いしねぇ。(誤解のないように言っておきますが、この馬強いことには何の疑問も無いのです。でもそれ以上に「地方出身なのに中央のエリート相手に一歩も引かずにがんばっている」と言うところが人々の激しい共感を集めてしまうわけで、そういう意味ではやはり人気優先と言うことになってしまうんです)

上記の状況からホオキパウェーブから買うのが馬券的には面白いのかもしれません。まぁ、バルクは私自身も好きな馬なんで、印は上位にしておきますけど。

この2頭以外は皆余りにしょぼいんで、2着3着は何が来ても不思議じゃない。よって3連複では超人気薄を買っておくのがよいと思います。そういう意味で同コース同距離の山吹賞1・2着エア、ダークに期待。



☆ローズS

◎メイショウオスカル
○アズマサンダーズ
▲ダイワエルシエーロ
△グローリアスデイズ
△レクレドール
注スイープトウショウ

こちらはダンスインザムードを除く春の実績馬が大集合。楽しみな一戦となりましたな。

オークス馬ダイワエルシエーロに人気が集まるのは確定的です。
なんか聞くところによれば調教もものすごくよかったのだそうだし、ちょっと抵抗しづらいんですが、休み明けの牝馬が大集合のこのレース、オークス馬には分が悪い過去実績もあり、他の実績どころから入ってみるのもよしではないかと。

メイショウオスカルはオークスがうーんな成績なんで、武豊騎乗にもかかわらずそれほど人気はありません。でもねぇ、過去実績からオークスだけを削除するとこれが結構見栄えがするんですな。これはおいしいかもしれない。秋華賞じゃ狙いづらいけどここなら軸にする価値がありそうです。○にしたアズマサンダースまたしかり。

他ではフローラSでメイショウオスカルと鼻差2着のグローリアスデイズ、安勝騎乗でステイゴールドの全妹というのがやたらそそるレクレドールが面白そう。一番扱いに困るのが天才肌だけど気難しいスイープトウショウ。下手すりゃ勝つまでありうるんですが、同時に殿負けもありうるわけで、そのくせ人気にはなっているのは困ったもんです。まぁ、オークスで儲けさせてもらった恩義があるので無視もできんのですが、ここは惨敗してもらって、次の秋華賞でまた頑張ってもらえないかと。。。。。


上海馬券王



○この日の結果

☆セントライト記念 @コスモバルク Aホオキパウェーブ Bトゥルーリーズン

☆ローズS @レクレドール Aグローリアスデイズ Bスイープトウショウ



○かんべえのつぶやき

――コスモバルク、つっえええ!JRAレコードを1秒9も縮める孤高の強さ。これはもう今から「菊」が楽しみ。でもキングカメハメハは天皇賞に行っちゃうだろうなあ。それから五十嵐冬樹、お前も頑張ったなあ。

――馬券王先生も、お忙しいようですが、そのうちまたご一緒しましょうよ。ようやく少し涼しくなって、これからがいい季節ですぞ。














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by Tatsuhiko Yoshizaki