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上海馬券王がJRAのレースに寄せる「情熱と冷静の言葉」


2017年 下半期のレース考




12月28日(木) ホープフルステークス


☆:これより17年下期馬券予想の一件につき詮議をいたす。一同のもの、面(おもて)を上げい。さて、上海屋馬券衛門、その方、当方が目こぼしをしておったこの2年間、相も変わらず「馬券王」なる肩書を僭称し、数多くのG1競走を予想するだけでは飽き足らず、ことごとくこれを外し、善良なる読者に多大なる損害を負わせしこと、当方の取り調べにより明らかであるが、左様相違ないか。

上:おそれながら、お奉行様、手前にはまったく身に覚えのないことにございまして、はてさて、一体どこからそのような根も葉もないうわさが流れましたことやら。

☆:ほほう、それでは、「どう考えても、これしかいない」と二頭軸指名したうちの一頭、ロックディスタウンが9着大敗となったジュベナイルはどうじゃ。その方のヘタレぶりを検証するには、これだけでも十分じゃろうが。

上:おそれながら、ロックディスタウンは1番人気にございまして、手前だけが外したわけではございませぬ。むしろそういう馬を対抗どまりにして指名した本命馬がきちんと勝ち切ったことをほめてほしいくらいなもんで。しかし、やはりオルフェーブルの子供はやらかしますなあ。坂のないコースで実績がないのが気がかりだったのですが、案の定、直線でヘタレにヘタレまくる不甲斐なさ。お奉行様、責めるべきは、人の信頼を裏切ることをライフワークとした父オルフェの呪われた血脈にございますよ。

☆:おのれ、自分のヘタレさを棚に上げ、血筋のせいにすると申すか。それでは、重い印を打った馬がことごとく大敗した菊花賞はどうじゃ、ああ、その方のヘタレぶりここに究めり!言い分があれば申してみるがよい。

上:フォッフォッフォ。あんな、ぐしゃぐしゃドロドロの不良馬場で行われた競争を外したと責められましても、これはいかんともしがたいと申しますもの。二着三着が二桁人気でついた配当がこの秋一番の大荒れレース。こりゃどう考えても、あんな馬場で開催を強行したJRAに落ち度があるというものでございましょう。

☆:今度は主催者のせいと申すか、おのれ、どこまでも許せないやつ。それでは、先日の有馬記念はどうなのじゃ。

上:有馬?はてさて有馬ってなんのことやら。全く記憶にございませんが。

☆:とぼけるでない!たった三日前のレースではないか!「内枠有利」「外国人無双」などと言いながら、しっかり該当する二着馬クイーンズリングを抜けにしおって、きぃいいいいっ!この恥知らず!理屈倒れの三流馬券師!お前なんか、お前なんか、はずれ馬券の海におぼれて溺死するがいいわ!

上:うわっ、急にエアグルーヴさんが憑依しちゃってどうしたんですか、お奉行様。いやあ、確かにあれは、終わってみれば痛恨なんですがねえ、それでも、山崎元さんとかグッチーさんとか、かんべえさんとか、小幡先生とか、インテリ系の馬券師が嫌いぬいたキタサンブラックをあえて本命にした男気を誉めてほしいもんで。

☆:何が「男気」じゃ。圧倒的一番人気の馬が人気通り来たというだけのことではないか。

上:いや、でも、なぜか、インテリ系とか「通」認定された人からは嫌われまくったレース人生なんだよね、あの馬。馬主が演歌歌手のせいとしか言えないですよね、これって。冠が「ダノン」とか「アドマイヤ」とか普通の名前だったらここまで嫌われることはなかったのに、「キタサン」じゃねえ。馬には何の罪もないというのに、どこまでも可哀そうな奴でずよねえ、キタサンブラック。でもねえ、もっと可哀そうなのは私なんですよ、お奉行様。本命馬が勝ったはいいけど、馬券は外し、あまつさえ、北島三郎の歌は聞かされるし。なにが、「ありがとうキタサンブラック」ですか。なんで、クリスマスイブにあんなド演歌聞かされにゃあならんのです。ああ、忘れたい、忘れたいぞ、有馬記念!

☆:。。いま、さりげなく国民的歌手を誹謗中傷しおったな。それに、「忘れたい」などと言いながら、その方が言いたいのは、「かんべえ、小幡の馬券よりはましだ」という自己弁護であろうが、きぃいいいいいいっ!どこまでも腐った責任転嫁の禁治産者!ヘタレ馬券師!それじゃあ、1・3着に無印が来たチャンピオンSはどうなのよ!

上:いや、だからエアグルーヴネタはやめましょうよ。あれはねえ、ヤモリが悪いの。

☆:。。。ヤモリじゃと?

上:そう、ヤモリ。私の部屋に棲息するヤモリがですね、レースの前日にエアコン室内機のファン回転に巻き込まれ、私のベッドに緊急逃避した挙句、そこで「ヤモリのしっぽ切」を敢行したんですよ。いやあ、持ち主もいないのにグネグネウネウネ動きまくって気持ち悪いのなんの。そのショックで私はレース予想どころではなかったのだ。お奉行様!悪いのはみんなヤモリの奴めにございますよ!

☆:やい、やい、やい、黙って聞いてりゃ、血筋が悪い、馬場が悪い、主催者が悪い、挙句の果てには他の馬券師よりはましだ、ヤモリが悪いと、勝手なことばかりぬかしやがって!てめえの悪事はなあ、この一覧表がすべてお見通しよ。目んたまかっぽじって、よく見やがれってんだ!

☆馬券王と振り返る幸せには程遠い17年下期の顛末

日付

レース名

馬名

性齢

騎手

斤量

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

単勝配当

馬連

3連複

3連単

171224 有馬記念G1 キタサンブラック 5 武豊

57

16

2

1

()清水久詞

2336

-0.2

 01-01-01

35.2

190

3170

5420

25040

171224 有馬記念G1 クイーンズリング 5 ルメール

55

16

3

 

8

()吉村圭司

2338

0.2

 05-05-03

35.1

(33.1)

3170

5420

25040

171224 有馬記念G1 シュヴァルグラン 5 ボウマン

57

16

10

3

()友道康夫

2338

0.2

 08-08-08

34.8

(6.7)

 

5420

25040

171217 フューチG1 ダノンプレミアム 2 川田将雅

55

16

1

1

*()中内田充

1333

-0.6

   03-04

33.6

230

550

700

2630

171217 フューチG1 ステルヴィオ 2 C.デム

55

16

10

3

()木村哲也

1339

0.6

   12-10

33.8

(5.3)

550

700

2630

171217 フューチG1 タワーオブロンドン 2 ルメール

55

16

3

2

*()藤沢和雄

1339

0.6

   07-07

34.0

(3.9)

 

700

2630

171210 阪神ジュG1 ラッキーライラック 2 石橋脩

54

18

11

2

()松永幹夫

1343

-0.1

   08-08

33.7

410

920

2160

8560

171210 阪神ジュG1 リリーノーブル 2 川田将雅

54

18

7

3

()藤岡健一

1344

0.1

   06-05

33.9

(5.5)

920

2160

8560

171210 阪神ジュG1 マウレア 2 戸崎圭太

54

18

4

4

()手塚貴久

1345

0.2

   08-08

33.9

(9.1)

 

2160

8560

171203 チャンピG1 ゴールドドリーム 4 ムーア

57

16

9

 

8

()平田修

1501

-0.0

 10-11-11

35.2

1300

4140

27350

158490

171203 チャンピG1 テイエムジンソク 5 古川吉洋

57

16

13

1

()木原一良

1501

0.0

 02-02-02

36.1

(4.8)

4140

27350

158490

171203 チャンピG1 コパノリッキー 7 田辺裕信

57

16

1

 

9

()村山明

1502

0.1

 01-01-01

36.3

(13.2)

 

27350

158490

171126 JCG1 シュヴァルグラン 5 ボウマン

57

17

1

5

*()友道康夫

2237

-0.2

 04-04-04

34.7

1330

1770

1300

13340

171126 JCG1 レイデオロ 3 ルメール

55

17

2

2

*()藤沢和雄

2239

0.2

 09-09-07

34.6

(3.8)

1770

1300

13340

171126 JCG1 キタサンブラック 5 武豊

57

17

4

1

()清水久詞

2239

0.2

 01-01-01

35.3

(2.1)

 

1300

13340

171119 マイルチG1 ペルシアンナイト 3 M.デム

56

18

18

4

*()池江泰寿

1338

-0.0

   15-13

33.9

880

2480

9300

55890

171119 マイルチG1 エアスピネル 4 ムーア

57

18

11

2

()笹田和秀

1338

0.0

   07-06

34.6

(4.2)

2480

9300

55890

171119 マイルチG1 サングレーザー 3 福永祐一

56

18

4

7

()浅見秀一

1339

0.1

   10-09

34.4

(15.0)

 

9300

55890

171112 エリザベG1 モズカッチャン 3 M.デム

54

18

5

5

()鮫島一歩

2143

-0.0

 05-04-04

34.1

770

8030

20760

127540

171112 エリザベG1 クロコスミア 4 和田竜二

56

18

4

 

9

()西浦勝一

2143

0.0

 02-02-02

34.3

(26.4)

8030

20760

127540

171112 エリザベG1 ミッキークイーン 5 浜中俊

56

18

10

3

()池江泰寿

2143

0.0

 12-10-11

33.7

(7.2)

 

20760

127540

171029 天皇賞秋G1 キタサンブラック 5 武豊

58

18

7

1

()清水久詞

2083

-0.0

 11-05-02

38.5

310

900

15290

55320

171029 天皇賞秋G1 サトノクラウン 5 M.デム

58

18

2

2

*()堀宣行

2083

0.0

 07-02-02

38.6

(4.0)

900

15290

55320

171029 天皇賞秋G1 レインボーライン 4 岩田康誠

58

18

8

 

13

()浅見秀一

2087

0.4

 10-12-05

38.7

(59.6)

 

15290

55320

171022 菊花賞G1 キセキ 3 M.デム

57

18

13

1

()角居勝彦

3189

-0.3

 14-12-07

39.6

450

10660

136350

559700

171022 菊花賞G1 クリンチャー 3 藤岡佑介

57

18

4

 

10

()宮本博

3192

0.3

 11-07-02

40.2

(30.9)

10660

136350

559700

171022 菊花賞G1 ポポカテペトル 3 和田竜二

57

18

14

 

13

*()友道康夫

3192

0.3

 07-07-03

40.1

(44.2)

 

136350

559700

171015 秋華賞G1 ディアドラ 3 ルメール

55

18

14

3

()橋田満

2002

-0.2

 15-13-09

35.7

630

1510

3180

14760

171015 秋華賞G1 リスグラシュー 3 武豊

55

18

7

4

()矢作芳人

2004

0.2

 11-09-06

36.2

(7.0)

1510

3180

14760

171015 秋華賞G1 モズカッチャン 3 M.デム

55

18

4

5

*()鮫島一歩

2004

0.2

 05-04-02

36.6

(8.6)

 

3180

14760

171001 スプリンG1 レッドファルクス 6 M.デム

57

16

8

1

()尾関知人

1076

-0.0

   11-10

33.0

320

1760

7650

31850

171001 スプリンG1 レッツゴードンキ 5 岩田康誠

55

16

2

5

()梅田智之

1076

0.0

   09-07

33.1

(10.8)

1760

7650

31850

171001 スプリンG1 ワンスインナムーン 4 石橋脩

55

16

6

7

()斎藤誠

1077

0.1

   01-01

33.8

(16.0)

 

7650

31850

集計期間:2017.10. 1 2017.12.24 配当中、白抜き表示が的中馬券

☆。。。。

上:。。。。。

☆:。。。。

上:。。。うーん、そりゃ目覚ましい結果じゃないけどさ、それでも三つ当たってるし、◎打った馬は3−3−1ー3とちゃんと来てるしさ。そこまで責められることはないのではなかろうか。。。

☆:何が三つも当たったじゃ。そのうち二つはガミ寸前のもとどり馬券ではないか、この恥知らず!

上:でもさ、秋華賞は1・2番人気が飛んで、なんでこんな低配当なのか、理不尽ですよね、買い方自体は褒められると思うし。フューチュリティなんて◎〇▲の順でワンツースリーで鼻差の三四着が逆なら高配当だったし、これ以上どうしろと言うんですか。結局今期は予想は悪くないけど、運とリターンに恵まれなかったハードラックな半年だったということで。

☆:ええい、黙りおろう!上海屋馬券衛門!外れ、元取り馬券を量産した挙句、自己弁護に終始し、あまつさえ殺ヤモリの大罪を犯せしその方の所業不届き千万!よってその方に、タイ・カビンブリへの遠島、および翌年までの馬券予想禁止を申し渡すものなり。これにて一件落着、引っ立てえい!

上:ちょっと待て、俺はヤモリは殺していないぞ、多分生きてると思うぞ、多分だけど!

♪お江戸のそぅらに春を呼ぶぅ、ちょっと熱帯上海桜ぁああああ!(チャンカチャンカ)

20171228() 5回中山9日目 17頭 [15:30発走]
【11R】 34回ホープフルS
2歳・オープン・G1(馬齢)(牡・牝)(国際)(指定) 2000m (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

リュヌルージュ 2 *北村宏司

54

121.9

()斉藤崇史

1

2

 

トーセンクリーガー 2 横山和生

55

131.3

()小野次郎

2

3

 

ウォーターパルフェ 2 酒井学

55

94.0

()田所秀孝

2

4

 

ロードアクシス 2 *三浦皇成

55

108.3

()奥村豊

3

5

トライン 2 北村友一

55

10.5

()浜田多実

3

6

 

マイハートビート 2 *津村明秀

55

104.4

()高橋義忠

4

7

タイムフライヤー 2 C.デム

55

5.1

()松田国英

4

8

シャルルマーニュ 2 戸崎圭太

55

29.8

()清水久詞

5

9

サンリヴァル 2 田辺裕信

55

7.9

()藤岡健一

5

10

ルーカス 2 *M.デム

55

4.6

()堀宣行

6

11

フラットレー 2 ルメール

55

5.9

()藤沢和雄

6

12

 

*ジュンヴァルロ 2 *藤岡康太

55

28.1

()友道康夫

7

13

ステイフーリッシュ 2 中谷雄太

55

18.9

()矢作芳人

B7

14

 

ワークアンドラブ 2 *内田博幸

55

156.7

()田所秀孝

8

15

$ジャンダルム 2 *武豊

55

5.3

()池江泰寿

8

16

 

シャフトオブライト 2 松田大作

55

165.7

()北出成人

8

17

ナスノシンフォニー 2 吉田隼人

54

44.3

()武井亮


というわけで、蛇足の感が否めない2歳G1ホープフルSなのであります。まぁ、2歳にこの距離のG1があっても悪くはないのですが、なんでこの時期、そして枠順競馬の中山開催なのでしょう。オッズも割れに割れているし困ったもんです。新設G1ということで、G1としての過去データがありませんが、同じコース同じ距離では長年の蓄積があるレースです。G1になると出走メンバーも全然違うし、どこまで使えるかわからないのですが、一応過去10年の事績を見つめてみましょう。

オープン、G2、G1と私の人生ホープフル。どこまで役に立つかわからないホープフル10年間の事績

日付

馬名

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

3連複

3連単

161225 レイデオロ ルメール

14

2

1

()藤沢和雄

2013

-0.2

 12-11-08

35.7

476

0

150

2380

3600

15250

161225 マイネルスフェーン シュミノ

14

11

8

()手塚貴久

2015

0.2

 09-09-08

36.0

438

0

(47.3)

2380

3600

15250

161225 グローブシアター 福永祐一

14

6

2

()角居勝彦

2017

0.4

 09-09-08

36.2

432

-6

(5.3)

 

3600

15250

151227 ハートレー ボウマン

13

6

3

()手塚貴久

2018

-0.2

 09-09-07

34.3

484

0

740

1220

840

7790

151227 ロードクエスト M.デム

13

9

1

()小島茂之

2020

0.2

 12-11-07

34.1

452

+4

(1.9)

1220

840

7790

151227 バティスティーニ ルメール

13

8

2

()松田国英

2023

0.5

 08-07-06

35.1

470

+2

(3.4)

 

840

7790

141228 シャイニングレイ 川田将雅

17

10

2

()高野友和

2019

-0.2

 03-03-03

35.6

510

-2

450

9330

76660

345220

141228 コメート 嘉藤貴行

17

6

8

()土田稔

2021

0.2

 03-03-03

35.8

490

+12

(30.5)

9330

76660

345220

141228 ブラックバゴ 戸崎圭太

17

7

9

()斎藤誠

2021

0.2

 11-11-11

34.9

502

-2

(30.8)

 

76660

345220

131222 エアアンセム ルメール

17

2

8

()伊藤正徳

2020

-0.1

 05-07-04

36.7

482

-6

2360

2520

2990

34310

131222 ベルキャニオン ムーア

17

7

1

()堀宣行

2021

0.1

 12-12-13

36.5

478

0

(2.2)

2520

2990

34310

131222 クラリティシチー 田中勝春

17

17

2

()上原博之

2021

0.1

 13-12-08

36.5

484

+2

(3.6)

 

2990

34310

121223 サトノネプチューン ムーア

13

1

7

()堀宣行

2016

-0.1

 08-07-06

35.3

502

+4

1740

28380

42570

372750

121223 マイネルストラーノ 柴田大知

13

11

10

()手塚貴久

2017

0.1

 02-02-02

35.9

458

+6

(32.8)

28380

42570

372750

121223 カミノタサハラ 蛯名正義

13

5

2

()国枝栄

2018

0.2

 12-12-10

35.1

514

0

(4.6)

 

42570

372750

111225 アドマイヤブルー メンディ

16

11

5

()橋田満

2014

-0.0

 04-05-04

34.5

492

-8

870

5630

122380

648880

111225 ミヤビアミュレット ルメール

16

10

6

()小島茂之

2014

0.0

 07-05-04

34.5

476

+10

(11.0)

5630

122380

648880

111225 コスモアンドロメダ 柴田大知

16

15

12

*()中野栄治

2015

0.1

 03-03-02

34.8

452

+8

(80.5)

 

122380

648880

101226 ベルシャザール ルメール

10

7

4

()松田国英

2004

-0.0

 02-02-02

34.7

536

-4

810

2360

5100

29860

101226 ナカヤマナイト 柴田善臣

10

5

2

()二ノ宮敬

2004

0.0

 04-05-04

34.4

460

+10

(5.4)

2360

5100

29860

101226 フェイトフルウォー 田中勝春

10

1

3

()伊藤伸一

2009

0.5

 08-09-08

34.5

508

-2

(7.2)

 

5100

29860

091227 アリゼオ ルメール

16

11

1

()堀宣行

2022

-0.3

 03-02-02

35.3

518

+2

310

990

3940

12160

091227 ミカエルビスティー 勝浦正樹

16

7

3

()矢作芳人

2025

0.3

 10-09-07

34.9

464

-16

(6.4)

990

3940

12160

091227 $セイウンジャガーズ 蛯名正義

16

13

8

()杉浦宏昭

2026

0.4

 06-07-05

35.1

464

+6

(15.5)

 

3940

12160

081228 トーセンジョーダン ペリエ

13

2

1

()池江泰寿

2004

-0.4

 02-02-01

35.4

470

-6

200

860

1640

5910

081228 アラシヲヨブオトコ 後藤浩輝

13

10

3

()音無秀孝

2008

0.4

 04-04-02

35.7

500

-8

(8.3)

860

1640

5910

081228 セイクリッドバレー 吉田隼人

13

8

5

()高橋裕

2010

0.6

 07-05-06

35.6

482

+6

(10.7)

 

1640

5910

071223 マイネルチャールズ 松岡正海

9

5

2

()稲葉隆一

2039

-0.1

 04-05-04

36.3

458

0

350

360

750

 
071223 ブラックシェル 安藤勝己

9

2

1

()松田国英

2040

0.1

 08-07-04

36.1

528

0

(2.4)

360

750

 
071223 ドットコム ペリエ

9

9

4

()戸田博文

2041

0.2

 02-03-02

36.7

482

+8

(6.6)

 

750

 

集計期間:2007.12.23 2016.12.25 14年〜16年はG2開催

@1番人気は3−3−0−4、2番人気は2−1−4−3、3番人気は1−2−1−6と、それぞれ優秀と言ってよい成績。あえて言えば1番人気は3連単、馬連軸向き、2番人気は三連複軸向き、三番人気はひも筆頭と言う感じ。フルゲートが埋まらない年が多いせいもあり、極端な人気薄は来ない。

A外国人無双。30頭中なんと14頭の鞍上が外国人。

B関東馬天国。関西馬は30頭中9頭のみ。まぁ、これはオープン戦程度に二歳のこの時期遠征しようなんて関西馬がいなかったというのが原因で、G1になった今年は多頭数17頭中11頭が関西馬と様子は完全に変わっています。ただし、G2昇格となったこの三年も関東馬が健闘していることには留意が必要で、G1の格につられてやってきた人気どころの関西馬は、やはり遠征慣れしてないということもありカモである可能性には留意が必要。

C内枠有利、大外は来ても3着まで。

D血統はG2昇格したこの三年だけ見るとキンカメが三頭馬券に絡む大健闘、次に健闘してるのはディープの二頭。その他はマツリダゴッホとかパゴとかブラックタイドとかステゴとか、主流以外のマイナー系。因みに今年はキンカメの出走はなく(正確には母父キンカメが一頭)、ディープも一頭のみと勢力図が一新された陣容で、これはこれで興味深い。

E先行馬有利だが、G2昇格以降は差し、追い込みが来ている。

うーん、結局使えそうなのはACくらいですかね。実に悩ましい。オッズが示す通り傑出した存在が不在のこのレース、うーん、もう少し骨のあるのが出てくると思ったんですが。

格から言えば唯一重賞勝ちしているジャンダルムと言うことになるんですが、距離2000mが未知数の上、外枠引いたということで、当てにはなりません。皆が同じことを考えているということなのか、ジャンダルムを押しのけて現状一番人気が、東スポ杯を大差付けられた2着のルーカスと言うのも何だかなあ。これって騎手人気なのか、それとも公開中のスターウオーズにあやかっているのか。でも現状スターウオーズはルーカスの手を離れているのでこれも危険な人気馬と言う気がどうしても。

結局、実績はともかくそそる馬を軸にしてみたいです。

というわけで、本命はステイフーリッシュ。小頭数の新馬戦を凡時計で勝っただけの実績なんで、現状7番人気と全然人気がありません。でも、凡時計でも内容は圧勝だし、同じ2000mの坂のあるコースを結構切れる脚でまとめているし、何より父ステイゴールド、母父キンカメと言うのがめちゃくちゃそそるではないですか。しかし、ステイゴールドの子供に「ステイフーリッシュ」なんて名前をよく付けましたな。スティーヴ・ジョブズも草葉の陰で大笑いしているのでは。こんな名前だととことん悪童に育ちそうな予感なんですが、彼にはぜひステゴ最後の世代を飾る大活躍を期待したいです。

馬券は◎→〇▲☆→その他の三連複18点で最初考えていたんですが、ここまで人気がないと、いっそ◎→その他の三連複28点!何が来ても万馬券です。こういうおみくじ馬券は本来年明けの金杯に取っておくべきなんでしょうが、さて。

それでは、本年も最後までお付き合いいただきありがとうございました。皆さま、良いお年を。来年のフェブラリーのころ、またお会いしましょう。



上海馬券王



○今日の結果

<ホープフルステークス> @タイムフライヤー、Aジャンダルム、Bステイフーリッシュ




○かんべえのつぶやき


――今年もとうとうどん詰まり。馬券王先生の予想に対し、オバゼキ先生がこんなことを言って褒めてくれました。でも勝ったのは一番人気のタイムフライヤーでした。馬券王先生推奨のステイフーリッシュは3着、オバゼキ先生推奨のサンリヴァルが4着。お二人のサシウマは馬券王先生の勝ちですね。

――それにしても、12月28日のこのG1レース、とっても評判が悪いです。年末年始が休めない、という関係者の嘆きはもちろんのこと、東京大賞典と重なるから地方競馬がかわいそうだとか、有馬記念の値打ちが下がるとか。ギャンブラーというものは、意外と保守的な人種なんじゃないかと思います。カネを賭けるって行為は、それなりに重いものがあるのだと思います。

――しかも「中山2000m」というと、年明け3月には弥生賞があって、5月には皐月賞があるわけで、なんで12月に同じコースの2歳馬のレースをG1にするんでしょうね。朝日杯を阪神競馬場に取られたから、中山に新しいG1レースを作ってあげるということなのかしらん。どうもスッキリしません。


――それはさておき、馬券王先生、1年間お疲れ様でした。よくぞバンコクから競馬予想を送ってくださるものです。スティーブ・ジョブズが言っていたように、"Stay Hungry, Stay Foolish."。競馬を愛する者に、こんなにふさわしい言葉はありません。来年もどうぞよろしく。





12月24日(日)有馬記念


えー、すいません。先週も言いましたが、今週は土曜お仕事で、その後、職場の忘年会というのがあり、午前一時のたった今帰ってきたわけなのであります。

しかしこちらの忘年会というのは過激です。仮装パーティー形式で、その都度お題が決められ、今回のテーマは、なんと「ロック」。そう、ロック風の格好をして参加することを義務付けられているのであります。き、君たち、ストーンズも、ツェッペリンも、ピンクフロイドも聴いたことがない君たちが、ロック歴40年超のこの私にこう言うテーマを挑むかね。

パーティーは6時集合なんですが、その時間に全員がそろうことはありません。中国なんかでもそうなんですが、いつのまにか人が集まり、いつの間にか始まっています。で、最初の一時間はひたすら食事。その間、幹事が仕切るなんてことはありません。飯を食い終わったころ、生バンドがやってきて、うるさいダンスミュージックの演奏が始まり、で、その後5時間にわたり、全員が延々と踊り続けるのです。いや、本当に踊るだけなんですよ。5時間も。ひたすら。

きついです、50過ぎた人間にはきつすぎます。土日は競馬以外やることのない、根暗なインドア野郎である私にはきつすぎます。ステージに引きずりあげられて踊らされた私の明日は筋肉痛確定です。この人たちは一体何故、こういう音楽で5時間も踊り狂えるのでしょう。このようなパトス、このようなテンション、そしてこのような無尽蔵のスタミナは決して職場では見たことがありません。踊りだしたら人が変わるのです。

うううう、と言うわけで、本日は疲れ果てました。幸か不幸か、28日にもG1開催がありますので、今年の総括はその時に。

20171224() 5回中山8日目 16頭 [15:25発走]
【11R】 62回有馬記念
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 2500m (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

ヤマカツエース 5 池添謙一

57

24.9

()池添兼雄

1

2

キタサンブラック 5 武豊

57

1.9

()清水久詞

2

3

 

クイーンズリング 5 *ルメール

55

38.0

()吉村圭司

2

4

 

ブレスジャーニー 3 *三浦皇成

55

50.0

()佐々木晶

3

5

 

トーセンビクトリー 5 *田辺裕信

55

121.1

()角居勝彦

3

6

サトノクロニクル 3 *戸崎圭太

55

57.6

()池江泰寿

4

7

 

シャケトラ 4 福永祐一

57

25.7

()角居勝彦

4

8

レインボーライン 4 岩田康誠

57

43.8

()浅見秀一

5

9

サクラアンプルール 6 蛯名正義

57

59.0

()金成貴史

5

10

シュヴァルグラン 5 ボウマン

57

7.1

()友道康夫

6

11

 

ルージュバック 5 *北村宏司

55

42.4

()大竹正博

6

12

*サトノクラウン 5 *ムーア

57

10.3

()堀宣行

7

13

ミッキークイーン 5 浜中俊

55

18.2

()池江泰寿

7

14

スワーヴリチャード 3 M.デム

55

4.9

()庄野靖志

8

15

 

カレンミロティック 9 *川田将雅

57

158.1

()平田修

8

16

 

サウンズオブアース 6 *C.デム

57

109.9

()藤岡健一


何故かしらねど2歳の中距離戦の新設G1を28日にプログラムし、「年末最後の大一番」とは言えなくなったグランプリ有馬記念。例によって過去10年のトレンドを見てみましょう。

有馬記念過去10年の系譜

日付

馬名

性齢

騎手

斤量

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

161225 サトノダイヤモンド 3 ルメール

55

16

11

1

*()池江泰寿

2326

-0.0

 03-03-03

35.5

502

+4

260

440

770

1050

3940

161225 キタサンブラック 4 武豊

57

16

1

2

()清水久詞

2326

0.0

 02-02-02

35.8

536

0

(2.7)

440

770

1050

3940

161225 ゴールドアクター 5 吉田隼人

57

16

2

3

()中川公成

2327

0.1

 03-03-03

35.7

498

-6

(7.9)

   

1050

3940

151227 ゴールドアクター 4 吉田隼人

57

16

7

8

()中川公成

2330

-0.0

 03-05-03

34.8

494

+4

1700

6840

13780

20360

125870

151227 サウンズオブアース 4 M.デム

57

16

9

5

()藤岡健一

2330

0.0

 03-05-06

34.7

502

0

(9.9)

6840

13780

20360

125870

151227 キタサンブラック 3 横山典弘

55

16

11

4

()清水久詞

2331

0.1

 01-01-01

35.1

526

-4

(8.4)

   

20360

125870

141228 ジェンティルドンナ 5 戸崎圭太

55

16

4

4

()石坂正

2353

-0.1

 03-03-02

34.1

470

-2

870

12350

21190

15250

109590

141228 トゥザワールド 3 ビュイッ

55

16

6

9

*()池江泰寿

2354

0.1

 07-06-07

33.8

524

+4

(31.2)

12350

21190

15250

109590

141228 ゴールドシップ 5 岩田康誠

57

16

14

1

*()須貝尚介

2354

0.1

 10-06-05

33.9

510

 

(3.5)

   

15250

109590

131222 オルフェーヴル 5 池添謙一

57

16

6

1

*()池江泰寿

2323

-1.3

 13-12-02

36.0

466

 

160

860

1020

1420

5240

131222 ウインバリアシオン 5 岩田康誠

57

16

4

4

()松永昌博

2336

1.3

 11-12-04

37.3

534

-4

(16.1)

860

1020

1420

5240

131222 ゴールドシップ 4 ムーア

57

16

14

2

()須貝尚介

2338

1.5

 11-08-04

37.8

498

-2

(4.4)

   

1420

5240

121223 ゴールドシップ 3 内田博幸

55

16

13

1

()須貝尚介

2319

-0.2

 15-14-10

34.9

506

+6

270

3730

5200

4020

24250

121223 オーシャンブルー 4 ルメール

57

16

6

10

*()池江泰寿

2321

0.2

 07-10-10

35.3

438

+2

(27.6)

3730

5200

4020

24250

121223 ルーラーシップ 5 ウィリア

57

16

9

2

()角居勝彦

2322

0.3

 13-14-12

35.2

512

+6

(3.7)

   

4020

24250

111225 オルフェーヴル 3 池添謙一

55

14

9

1

*()池江泰寿

2360

-0.1

 10-08-05

33.3

462

-4

220

3170

3650

24290

78260

111225 エイシンフラッシュ 4 ルメール

57

14

5

7

()藤原英昭

2361

0.1

 05-06-05

33.6

488

-4

(26.8)

3170

3650

24290

78260

111225 トゥザグローリー 4 福永祐一

57

14

7

9

*()池江泰寿

2361

0.1

 07-10-08

33.3

536

+12

(47.1)

   

24290

78260

101226 ヴィクトワールピサ 3 M.デム

55

16

1

2

*()角居勝彦

2326

-0.0

 04-02-02

34.6

512

+2

840

550

1640

11610

60770

101226 ブエナビスタ 4 スミヨン

55

16

7

1

()松田博資

2326

0.0

 11-09-08

33.8

464

+2

(1.7)

550

1640

11610

60770

101226 トゥザグローリー 3 ウィリア

55

16

11

14

*()池江泰郎

2326

0.0

 03-03-02

34.4

524

-4

(75.9)

   

11610

60770

091227 ドリームジャーニー 5 池添謙一

57

16

9

2

()池江泰寿

2300

-0.1

 15-14-08

35.2

426

+4

400

740

1510

5460

18890

091227 ブエナビスタ 3 横山典弘

53

16

2

1

()松田博資

2301

0.1

 06-04-03

35.8

446

-8

(3.4)

740

1510

5460

18890

091227 エアシェイディ 8 後藤浩輝

57

16

6

11

*()伊藤正徳

2308

0.8

 16-15-12

35.7

494

0

(32.0)

   

5460

18890

081228 ダイワスカーレット 4 安藤勝己

55

14

13

1

()松田国英

2315

-0.3

 01-01-01

36.4

494

-4

260

29490

33490

192500

985580

081228 アドマイヤモナーク 7 川田将雅

57

14

14

14

()松田博資

2318

0.3

 14-13-11

35.8

468

+6

(90.2)

29490

33490

192500

985580

081228 エアシェイディ 7 後藤浩輝

57

14

6

10

()伊藤正徳

2319

0.4

 08-05-07

36.4

496

+6

(36.1)

   

192500

985580

071223 マツリダゴッホ 4 蛯名正義

57

16

3

9

()国枝栄

2336

-0.2

 03-03-02

36.3

498

+12

5230

22190

69020

73320

800880

071223 ダイワスカーレット 3 安藤勝己

53

16

7

5

()松田国英

2338

0.2

 02-02-01

36.6

486

+2

(8.1)

22190

69020

73320

800880

071223 ダイワメジャー 6 M.デム

57

16

4

6

()上原博之

2342

0.6

 07-08-04

36.4

538

+10

(15.2)

   

73320

800880

集計期間:2007.12.23 2016.12.25

@1番人気は5−2−1−2と極めて高い信頼性あり。

A2番人気は2−1−2−5とまずまず。しかし3番人気は0−0−1−9と極めて不振。

B1.2番人気が高い複勝率を誇るにもかかわらず、配当はやたら固く収まった去年と13年を除き大荒れ傾向。二桁人気が来たのは30頭中5頭(しかもこの4年は来ていない)とそれほど大きなヒモ荒れがあるわけではないが、年末の人気投票的なレースである故、買いが上位人気に集中しており、5〜9番人気という中穴的存在が来ても思わぬ高配当になる。

C枠順は内が有利だが、中枠も来ないわけじゃない。但し大外枠だけは全く出番なし。

D30頭の年齢別構成をみると、三歳馬9、四歳馬10、5歳馬7と、若い馬が大優勢。6歳以上はこの7年間一頭も来ておらず基本用なし。

E血統はディープが強い印象だが、他はまちまち。頭数だけなら、みんな大好き僕らのステイゴールドも大健闘だけど、これはオルフェ、ゴールドシップの二頭が荒稼ぎした結果で、今年のレインボーラインは、うーん、どうなんでしょう。

F外国人無双。馬券に絡んだ延べ30人のジョッキーのうち、11人がカタカナジョッキー。特筆すべきは人気薄の台頭にも外国人ジョッキーの貢献が大であるということで、ルメール・デムーロ以外の外国人も軽視禁物。

G関西馬天国。関東馬が来たのは、この7年では去年一昨年のゴールドアクターのみ。今年も出走自体三頭だし、どうなんでしょう。


以上から、本命は一番人気キタサンブラック。しかし、凄いですねえ、またしても内枠を引いてしまいました。ラストランとなる本レースを含め20戦して内枠が10回。しかも格式の高いレースは殆どが内枠という異常なくらいの引きの強さであります。そんなに北島三郎に歌を歌わせたいのかJRA。大相撲をめぐる最近のくだらない議論よりは、こちらの方がはるかに私的には興味があります。

これだけの戦歴を誇りながら何故か「通」には嫌われる馬でもあり、山崎先生はサトノクラウン、ぐっちーさんはシュヴァルグラン、かんべえ先生はルージュバックと言うのがご推薦で、有馬排斥論者の小幡先生に至っては、現在に至るまで論評も出していないと、皆さん本当にへそ曲がりな天邪鬼であります。

曰く、「歴戦の疲れ」とか「グランプリは来たことがない」とかいろいろなことで論難なさっているわけで、それはまったくその通りなんですが、じゃあ、他の馬はどうかというと、シュヴァルグランにしてもスワーヴリチャードにしてもどう考えても中山不向きだし、サトノクラウンは馬場が渋らないと軸にはしづらいし、ルージュバックに至っては。。。。と、キタサンブラック以上に突っ込みどころ満載なのであります。私だって北島三郎をやたら担ぎたがるJRAの姿勢は嫌いだ。でも馬に罪はないでしょう。ここは大人しく彼と心中しようかと思います。

対抗・単穴は三歳馬から。〇スワーヴリチャードは上述の通り、なぜJCではなくこちらに来たのか理解に苦しむところではありますが、それでも実績はキタサンを除けばピカイチで、強いと言われる今年の三歳の中でも魅力にあふれた一頭。騎手デムーロのサポートがあればあるいは。

単穴にはサトノクロニクル。サトノはサトノでもクロニクルの方は全然人気がありませんねえ。でも中山だったらスワーヴリチャードより買える存在です。デムーロがスワーヴリチャードに乗り替わったけど戸崎を押さえることができたのは幸甚で、穴をあけるとしたらこういう存在ではないでしょうか。ハーツクライの穴馬券と言うのは今年のG1のトレンドですしね。

この他では、できれば渋ってほしいけど前走の大敗で人気を落としているならサトノクラウン。本当なら無印にしたいけどそれも危険かシュヴァルグランにミッキークイーン。最内引いた去年の4着ヤマカツエース。ステゴ産駒はぜひ押さえておきたいレインボーライン。高齢馬だけど中山巧者のサクラアンプルール。

馬券は◎→〇▲☆→その他の三連複18点。圧倒的一番人気から三連複をこんなに買ってどうなのよ、と言う突込みが聞こえてきそうですが、3連単で買ってもやたら買い目が増えてなおかつガミが多いし、三連複でも全然変わりませんね。スワーヴ、シュヴァル、サトノクラウンの内二頭絡むとガミですが、それ以外は高配当。まぁ、ひも荒れに期待しましょう。

それでは皆様良いクリスマスを。


上海馬券王 in Kabinburi



○今日の結果

<有馬記念> @キタサンブラック、Aクイーンズリング、Bシュヴァルグラン




○かんべえのつぶやき


――中山の2500mを逃げ切る馬が本当に居ようとは。でもそこはキタサンブラックと武豊、そして1枠2番。全体にスローの流れになって、第4コーナーから先は突き放す。いやもう参りました。お見事でした。とうとう引退レースで7個目のG1をゲットされました。この馬、2015年に菊花賞を勝ったときは、ここまで強い馬になるとは思わなかったのですが。

――キタサンを嫌ったワシには、辛い現実が待っていました。馬券はかすりもしない。せめて東洋経済オンラインで推奨したルージュバックが5着に入ったのを見て、少し安心した程度。スタートで出遅れるのを見た時には、ああ、この牝馬はもう闘争心を失ってしまったか、とガックリきていたのでありました。

――終わってからも、千客万来の中山競馬場からは簡単には帰れません。船橋法典駅まで90分、という表示が出てました。仕方がないから、キタサンブラックの引退式を見ましたですよ。北島さぶちゃんの歌もちゃんと聞きました。「ありがとうキタサンブラック」という新曲が用意してあったのは、さすがフジテレビの演出でありましたな。もちろん「祭りだ祭りだ」もアカペラで。ああ、これはもう罰ゲームなんでしょうか。


――それでも今年はこれが最後ではなく、28日にホープフルステークスがございます。馬券王先生も読者も、ご迷惑かもしれませんけれどもあと1回だけお付き合いください。よろしくお願いします。





12月17日(日)朝日杯FS

いやあ、オルフェーブル産駒の二頭軸と言うのは、やはり無謀でしたなあ。ロックディスタウンは実績は申し分ないけど、坂のあるコースが初めてというのが不安だったのですが、あの直線でのヘタレ具合は、まさにその不安を裏書きするような展開となったわけで、ううううう。

そんなこんなで、なんか気分が乗りません。かんべえ先生は上海で蟹三昧しているというのに、こちらは毎日がハードなお仕事で、来週末だって土曜が出勤、しかもそのあと職場の忘年会だっていうし、あまつさえ、日本人は会費10000バーツ(日本円で4万弱!)、それに加え、くじ引きの特賞として、やはり10000バーツ相当の景品を用意しろなんて言われるし、一体なんなんだ、このぼったくりの世界は。これがタイの外資系企業じゃ当たり前なのか、それとも私の会社の相場がゆがんでいるだけなのか。これは是非、他の日系企業の方々に伺ってみたいもんです。この国もこういうのがなければ本当にいい所なんだけどねえ。

というわけで、本当に気分が乗らないので、今回は簡単に。(それにしても、こんな生活してて、来週有馬の予想ができるのだろうか。。。)


20171217() 5回阪神6日目 16頭 [15:40発走]
【11R】 69回朝日杯フューチュリティS
2歳・オープン・G1(馬齢)(牡・牝)(国際)(指定) 1600m・外 (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

ダノンプレミアム 2 川田将雅

55

2.6

()中内田充

1

2

フロンティア 2 岩田康誠

55

22.2

()中内田充

2

3

*タワーオブロンドン 2 ルメール

55

4.2

()藤沢和雄

2

4

 

*ライトオンキュー 2 四位洋文

55

116.1

()昆貢

3

5

ケイアイノーテック 2 *幸英明

55

22.6

()平田修

3

6

 

$アサクサゲンキ 2 武豊

55

20.6

()音無秀孝

4

7

 

ヒシコスマー 2 *松山弘平

55

74.6

()清水久詞

4

8

 

*ファストアプローチ 2 *シュミノ

55

35.2

()藤沢和雄

5

9

 

ムスコローソ 2 *池添謙一

55

101.0

()手塚貴久

5

10

ステルヴィオ 2 *C.デム

55

5.6

()木村哲也

6

11

 

カシアス 2 浜中俊

55

37.8

()清水久詞

6

12

ダノンスマッシュ 2 福永祐一

55

8.1

()安田隆行

7

13

 

アイアンクロー 2 *酒井学

55

283.7

()斉藤崇史

7

14

 

ダブルシャープ 2 *和田竜二

55

26.5

()渡辺薫彦

8

15

ケイティクレバー 2 小林徹弥

55

97.6

()目野哲也

8

16

 

イシマツ 2 *加藤祥太

55

238.7

()森秀行



中山から阪神に舞台を移して行われる2歳チャンピオン決定戦も早いもので、今年で4年目となりました。まぁ、最大18頭も参戦して行われる競争が中山みたいな枠順格差が、アメリカの所得格差並みにひどいコースで行われるというのは、うら若い2歳馬には気の毒この上ないことですので、このコース変更は大変結構ではあるのですが、じゃあ、阪神開催になってからのこの競走がどのような結果となったかを見てみましょう。


フューチュリティS 阪神移設後三年間の事績

日付

馬名

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

161218 サトノアレス 四位洋文

18

17

6

()藤沢和雄

1354

-0.1

   13-12

34.1

500

+4

1420

5980

11430

42820

221200

161218 モンドキャンノ バルザロ

18

10

7

()安田隆行

1355

0.1

   14-14

34.0

472

0

(15.8)

5980

11430

42820

221200

161218 ボンセルヴィーソ 松山弘平

18

4

12

()池添学

1358

0.4

   01-01

35.2

462

-6

(72.7)

   

42820

221200

151220 リオンディーズ M.デム

16

15

2

()角居勝彦

1344

-0.1

   15-15

33.3

496

-4

590

520

1340

8160

38560

151220 エアスピネル 武豊

16

11

1

()笹田和秀

1345

0.1

   08-06

34.0

484

+2

(1.5)

520

1340

8160

38560

151220 シャドウアプローチ 中谷雄太

16

13

11

*()須貝尚介

1352

0.8

   10-06

34.7

494

0

(91.6)

   

8160

38560

141221 ダノンプラチナ 蛯名正義

18

2

1

()国枝栄

1359

-0.1

   14-12

35.4

472

+6

460

14050

20260

20560

133570

141221 アルマワイオリ 勝浦正樹

18

6

14

()西浦勝一

1360

0.1

   14-12

35.5

470

+2

(64.7)

14050

20260

20560

133570

141221 クラリティスカイ 岩田康誠

18

14

3

()友道康夫

1361

0.2

   07-06

35.9

484

+12

(5.3)

   

20560

133570

集計期間:2014.12.21 2016.12.18

いやあ、三年しかないと表をまとめるのも楽でいいわ。なんて言ってる場合じゃないですな。よく見ると、結構えぐいですよ。上記の系譜は。


@荒れてる。とにかく荒れてる。実力がそのまま表れる阪神1600mで、なぜこういう結果になるのか。上位人気が全滅した去年もそうだけど、上位人気が2頭も連がらみしている14年、15年だって二桁人気の超人気薄が飛び込んできて、結果阿鼻叫喚の超高配当。

Aじゃあ、高配当を演出した超人気薄がどういうやつらなのかと言うと、16年ボンセルヴィーソ、15年シャドウアプローチは前走が重賞で2・3着した馬というのがあるんだけど、14年アルマワイオリはそういう実績もなく、あえて言えば前々走の「もみじS」でやたら切れる脚を使ったというのがあるけど、そういう馬なら他にもたくさんいるし、結局なんで来たのかよくわからない。こういう馬を当時三番手評価していた小幡先生は天才ではなかろうか。で、こういう人気薄はこのレースの後全員パッとしないわけで、要は2歳のこの競走は、一発屋の台頭も考慮しなければならないレースということになります。

B枠順に大きな偏りはなく、大外でも来ます。これって中山じゃありえないわけで阪神に舞台を移したことは、そういう意味では正解。

C馬格は、二歳のこの時期にしてはやたら大型馬が来ている印象。

D脚質は差し、追い込みがやたら幅を利かせている。逃げて残ったのは去年の三着ボンセルヴィーソのみで、先行馬は少なくとも、この三年は来ていない。

E関西馬天国、過去三年で関東馬は2頭のみ。ただしその二頭が16年、14年の勝ち馬であり、軽視は禁物。

F血統はディープ、キンカメがやたら来ている印象。ただし、そういう説得力抜群の血筋にマツリダゴッホ、クロフネといういまいちピンとこない血統が割り込んできて、それが高配当を演出。(ちなみに今年はキンカメの出走はなし)

まぁ、たった三年のデータなんで、心もとない部分も多々あります。ここは、先週のジュベナイルでも使った例の法則を追加しましょう。まぁ、同じ2歳の、同じコースでの法則ですし、先週も外したとはいえ、結果は◎△▲のワンツースリーですから、結構いけてる法則だと思います。

G1200mでの実績を軽視

H秋以降の実績を重視

I坂のあるコースでの実績を重視。

J切れ味を重視。(上がり34秒台、芝の軽い新潟・京都・府中・小倉なら33秒台必須)


以上から評価したのが冒頭の表の印となります。

本命は、1番人気ダノンプレミアム。新馬、重賞のサウジカップをレコードで圧勝したディープ産駒で、実績は申し分なし。気になるのは先行脚質で、めちゃくちゃ切れる脚を使ったことがないということなんですが、まぁ、先行してレコードの圧勝ですから切れる脚を使う必要がなかったということで、その気になればもっと瞬発力は発揮できるのではないかと思います。

対抗は、そのダノンプレミアムにサウジカップで0.3秒差2着したステルヴィオ。こちらは新興種牡馬、「世界のロ〜ドカナロア!」の初年度産駒ですな。ダノンプレミアムに敗れはしたものの、この時の上りが33.5。馬場がやや重であることを考えれば、これは破格の時計で、良馬場の明日は逆転もあり得るのではないかと考えます。

三番手は、関東藤沢厩舎のタワーオブロンドン。ききょうS、京王杯2歳Sを圧勝して、特に京王杯での上りは33.2と大物感にあふれ、これも相当有力。最初は本命にしようと思ったんですが、この馬、マイル以上の経験がなく、また同じ厩舎で似たような経歴でジュベナイルに挑み大敗した7年前のダンスファンタジアの忌まわしい記憶が頭をよぎり、評価を下げました。ただ、ダノンプレミアムに勝ちうる存在はステルヴィオ以外ではこの馬だけでしょう。

馬券は◎←→〇▲←→その他の3連単24点。◎〇▲で決まらない限り結構つきます。その他は末の鋭さを中心に選びました。上述の通り超人気薄がやたら飛び込んでくるレースなんで、大穴にも目配りは必要と言うことで、注認定したのがケイティクレバー。先行馬で切れ味という概念とは無縁ですが、安定した成績を上げながらやたら人気がないのが魅力。今年のトレンドを考えても、ディープ系の有力どころに一泡吹かせているのはハービンジャーかハーツクライですからねえ。


上海馬券王 in Bangkok



○今日の結果

<朝日杯FS> @ダノンプレミアム、Aステルヴィオ、Bタワーオブロンドン




○かんべえのつぶやき


――ダノンプレミアムが強かったですねえ。いやもう、最後の直線の加速が素晴らしかった。ディープ産駒らしいきれいな馬体で、ディープ産駒らしからぬ先行馬。3馬身半の差をつけて、無敗でG1ゲットであります。川田騎手も終始、危なげない騎乗でした。

――2着馬ステルヴィオも鋭い末脚を見せましたが及ばず。タワーオブロンドンが3着。この辺りが2歳牡馬のトップクラスということになりますね。おっと、今年は年末のホープフルステークス(2000m)もG1になったので、中長距離でさらに強い馬がいるかもしれません。この世代は楽しみですな。

――本日は馬券王先生の◎→○→▲の順でした。読み通りの結末と言うことになります。もっとも3連単の配当は2630円と安めだったので、いささかご不満があるやもしれません。まあ、当たるっていうのはそういうことでもあります。


――さて、来週はクリスマスイブ、ではない有馬記念。馬券王先生は日常業務がご多用のようですが、予想を手抜きをするとオバゼキ先生に噛みつかれるかもしれません。立てバンコクの馬券王。どうかよろしくご指導を賜りたく。





12月10日(日)阪神JF


えー。本日土曜はまたしても出勤日で、疲れ果てているのであります。

この国は日本に比べ、休日が年間で20日以上少ないわけで、日本の生活に慣れたものからすると月の半分が週休一日というのは、なかなか黄昏れます。会社の労使交渉でも「日本に比べなぜこんなに休日が少ないんだ、休日増やせ!」なんて言う組合要求が出るわけなんですが、「この国じゃ、どこの会社もこうだろ。労働環境はその国の相場で決めるのが世界の常識じゃ。何わけのわかんない要求出してるんだ、馬鹿者!」などと回答しながら、心の中では「そうだ、そうだ!」と叫んでいる自分がいたりします。

日本でこれだけ休日が増えたのは、バブル崩壊以後でしょうか。「景気が悪くて、賃上げは難しい」と考えた労組が代わりに要求したのが「時短」というやつで、それに「景気が悪くてどうせ仕事がない」と言う資本側の事情がマッチして、結果休日がやたら増えまくったわけですね。問題は、その間、生産性を上げる努力がなおざりにされてきたということで、労働人口が減り始めた今頃になって「働き方改革」なんてものが声高に叫ばれるようになった。因果応報ですな。

とは言いながら、生産性がそれなりに高いと自負する私が、「ブラック企業的」労働慣行が制度化された国で、土曜も会社に拘束されるとは、これは、やはり黄昏れるしかないのです。だって、土曜に競馬ができないじゃないか。来週は土曜も休みだけど、再来週の有馬の週末はやはり土曜出勤なのだ。有馬記念くらいゆっくり予想させてくれよ。このままだと、年末の競馬原稿も手抜きモードになりかねないですわい。

と、いうわけで、本日は簡単に。いやあ、本当は羽生善治先生の永世七冠について語り倒したかったんですけどねえ。


2017年1210() 5回阪神4日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 69回阪神ジュベナイルフィリーズ
2歳・オープン・G1(馬齢)()(国際)(指定) 1600m・外 (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

サヤカチャン 2 松岡正海

54

17.3

()田所秀孝

1

2

ラテュロス 2 *北村友一

54

26.5

()高野友和

2

3

 

グリエルマ 2 *小牧太

54

95.9

()矢作芳人

2

4

マウレア 2 戸崎圭太

54

9.0

()手塚貴久

3

5

 

$ラスエモーショネス 2 *幸英明

54

216.3

()高橋義忠

3

6

 

マドモアゼル 2 松田大作

54

49.6

()斎藤誠

4

7

リリーノーブル 2 川田将雅

54

6.0

()藤岡健一

4

8

 

トーセンブレス 2 *柴田善臣

54

19.1

()加藤征弘

5

9

 

レグルドール 2 高倉稜

54

242.3

()杉山晴紀

5

10

 

ハイヒール 2 *藤岡佑介

54

251.2

()清水久詞

6

11

ラッキーライラック 2 石橋脩

54

4.6

()松永幹夫

6

12

ソシアルクラブ 2 *福永祐一

54

7.6

()池添学

7

13

トーセンアンバー 2 *横山和生

54

119.3

()菊沢隆徳

7

14

ノーブルアース 2 *鮫島良太

54

170.2

()牧浦充徳

7

15

 

ナディア 2 *四位洋文

54

91.4

()笹田和秀

8

16

 

$モルトアレグロ 2 吉田隼人

54

47.2

()武井亮

8

17

 

コーディエライト 2 和田竜二

54

19.4

()佐々木晶

8

18

ロックディスタウン 2 ルメール

54

3.6

()二ノ宮敬


例によって過去10年のトレンドを

ジュベナイル過去10年の系譜

日付

馬名

性齢

騎手

斤量

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

161211 ソウルスターリング 2 ルメール

54

18

2

1

()藤沢和雄

1340

-0.2

   03-04

34.8

472

-8

280

510

900

1210

4250

161211 リスグラシュー 2 戸崎圭太

54

18

18

2

()矢作芳人

1342

0.2

   15-13

34.5

434

+6

(3.0)

510

900

1210

4250

161211 レーヌミノル 2 蛯名正義

54

18

4

3

()本田優

1345

0.5

   05-05

35.2

462

-4

(6.9)

   

1210

4250

151213 メジャーエンブレム 2 ルメール

54

18

2

1

()田村康仁

1345

-0.3

   02-01

35.8

494

0

250

3500

4950

7640

39480

151213 ウインファビラス 2 松岡正海

54

18

13

10

()畠山吉宏

1348

0.3

   06-06

35.6

448

-12

(33.3)

3500

4950

7640

39480

151213 ブランボヌール 2 岩田康誠

54

18

11

3

()中竹和也

1350

0.5

   08-10

35.5

432

-10

(7.8)

   

7640

39480

141214 ショウナンアデラ 2 蛯名正義

54

18

16

5

()二ノ宮敬

1344

-0.1

   13-12

34.0

468

-2

980

2200

5110

3530

22780

141214 レッツゴードンキ 2 浜中俊

54

18

11

2

()梅田智之

1345

0.1

   09-10

34.3

466

+8

(5.6)

2200

5110

3530

22780

141214 ココロノアイ 2 横山典弘

54

18

4

4

()尾関知人

1346

0.2

   09-08

34.5

450

-2

(6.3)

   

3530

22780

131208 レッドリヴェール 2 戸崎圭太

54

18

8

5

()須貝尚介

1339

-0.0

   08-08

34.1

418

-8

1460

1240

4250

6220

42130

131208 ハープスター 2 川田将雅

54

18

10

1

*()松田博資

1339

0.0

   14-14

33.6

476

+2

(1.7)

1240

4250

6220

42130

131208 フォーエバーモア 2 蛯名正義

54

18

6

8

*()鹿戸雄一

1339

0.0

   06-05

34.6

460

+2

(31.3)

   

6220

42130

121209 ローブティサージュ 2 秋山真一

54

18

1

5

*()須貝尚介

1342

-0.0

   10-08

35.9

442

-4

810

35990

62100

490320

3047070

121209 クロフネサプライズ 2 柴山雄一

54

18

7

15

()田所秀孝

1342

0.0

   02-02

36.3

472

+18

(89.9)

35990

62100

490320

3047070

121209 レッドセシリア 2 三浦皇成

54

18

10

10

()鹿戸雄一

1343

0.1

   15-16

35.6

416

-10

(44.5)

   

490320

3047070

111211 ジョワドヴィーヴル 2 福永祐一

54

18

13

4

()松田博資

1349

-0.4

   09-10

34.1

418

-2

680

4870

8270

9370

62850

111211 アイムユアーズ 2 メンディ

54

18

11

8

()手塚貴久

1353

0.4

   04-04

34.9

452

-2

(12.3)

4870

8270

9370

62850

111211 サウンドオブハート 2 武豊

54

18

18

1

()松山康久

1353

0.4

   03-03

35.0

460

0

(4.6)

   

9370

62850

101212 レーヴディソール 2 福永祐一

54

18

11

1

()松田博資

1357

-0.1

   10-11

33.9

450

-2

160

1260

1490

9200

24540

101212 ホエールキャプチャ 2 池添謙一

54

18

4

4

()田中清隆

1358

0.1

   05-09

34.1

456

0

(19.1)

1260

1490

9200

24540

101212 ライステラス 2 M.デム

54

18

18

8

()和田正道

1360

0.3

   07-04

34.5

452

+4

(47.9)

   

9200

24540

091213 アパパネ 2 蛯名正義

54

18

18

2

()国枝栄

1349

-0.1

   10-10

34.3

472

+4

460

2050

3710

5980

27670

091213 アニメイトバイオ 2 内田博幸

54

18

6

5

()牧光二

1350

0.1

   07-07

34.8

456

0

(8.7)

2050

3710

5980

27670

091213 ベストクルーズ 2 安藤勝己

54

18

15

6

*()松田博資

1351

0.2

   11-12

34.3

434

-2

(12.2)

   

5980

27670

081214 ブエナビスタ 2 安藤勝己

54

18

13

1

()松田博資

1352

-0.4

   16-16

34.8

450

0

220

1090

1620

3270

11760

081214 ダノンベルベール 2 後藤浩輝

54

18

2

3

()国枝栄

1356

0.4

   11-06

35.6

448

-8

(8.4)

1090

1620

3270

11760

081214 ミクロコスモス 2 鮫島良太

54

18

9

4

()角居勝彦

1358

0.6

   17-17

35.2

454

+2

(11.9)

   

3270

11760

071202 トールポピー 2 池添謙一

54

18

15

3

()角居勝彦

1338

-0.0

   11-08

35.2

466

-4

660

5440

9100

13320

65920

071202 レーヴダムール 2 藤岡佑介

54

18

9

8

()松田博資

1338

0.0

   17-15

34.8

480

-4

(16.0)

5440

9100

13320

65920

071202 エイムアットビップ 2 福永祐一

54

18

10

2

()矢作芳人

1339

0.1

   10-08

35.4

454

-4

(5.5)

   

13320

65920

集計期間:2007.12. 2 2016.12.11

@1番人気は4−1−1−4と一定以上の信頼性はあるが、三連複軸とするのはお買い得感に乏しい。

A2番人気は1−2−1−6、3番人気は1−1−2−6と可もなく不可もなく。配当の期待値を考えれば4〜6番人気が狙い目。

B二桁人気の超人気薄は阿鼻叫喚の結末となった12年と一昨年の2着以外は来ていない。

1番人気の勝率の高さを反映してか3連単配当は3連単にしては(12年を除き)おとなし目。それなのに3連複は中穴でそれなりにおいしいリターンが多く、狙うならむしろこちらか。

C枠順に大きな偏りはない。大外でも軽視は禁物。

D脚質は差しが圧倒的だが、近年は先行も十分あり。逃げ切りと殿一気は相当つらい。

E馬体重は大型馬よりは小兵が良い感じ。

F関西開催なのに関東馬が大健闘。過去10年馬券に絡んだ30頭中、14頭が関東馬。

GほかのG1に比べ、外国人ジョッキーがおとなし目。ただし今回唯一参戦の外国人ルメールに関してはこの競走を2連勝中故、無視などできるはずもなく。

以上に加え、例年使用して一定以上の戦果を挙げている下記の法則を適用してみたい。具体的には

H1200mでの実績を軽視

I秋以降の実績を重視

J坂のあるコースでの実績を重視。

K切れ味を重視。(上がり34秒台、芝の軽い新潟・京都・府中・小倉なら33秒台必須)

と、言うわけで、上記からセレクトしたのが冒頭の印になるわけですが。。。。


わははははは。本命と対抗がそろってオルフェーブル産駒ですわ。いや、血統で選んだわけじゃないからね。本当に上記でセレクトすると、ぶっちぎりで、この二頭が優位となったわけなんですから。

いやあ、オルフェ二頭かあ、やばいなあ、親父の性格考えると、どちらか、あるいは両方が飛んでもそれはそれで納得だしなあ。でも、しょうがないんだよなあ。データからはこれしかないんだよなあ。まぁ、オルフェ自身もそうだったけど、ステイゴールドの系統は2歳までなら素直な良い子が多いし、やさぐれるのは来年以降ということで、今回はこの二頭中心で馬券を買いたいと思います。

馬券は◎〇→◎〇←→その他の3連単24点。 三連複のほうがお買い得感にあふれているのは上述の通りなんですが、それでも1・2番人気で軸を取る以上、3連単ですね。配当も三分の二が万馬券ですし。

そのほかの馬は切れ味重視でセレクトしました。今回は不人気場を含め末の鋭い面白いのが多く参戦しています。特に抜群の切れ味を持ちながら単勝万馬券に甘んじている注認定の二頭は面白い。特に新馬を圧勝して迎えた赤松賞で今回人気の一角であるマウレアと差がない競馬を演じた(この時の上りは33秒9)ノーブルアースが現在15番人気だなんて、大波乱のないこの競走ではありますが、夢を見ちゃいますな。


上海馬券王 in Kabinburi



○今日の結果

<阪神JF> @ラッキーライラック、Aリリーノーブル、Bマウレア




○かんべえのつぶやき


――お見事、ラッキーライラックが2歳牝馬の女王となりました。オルフェーヴルに似ているんですよねえ、ホント。それから石橋脩騎手も上手く乗りました。追い込み、カッコ良かったですね。来年のクラシックレースが今から楽しみです。デムーロ騎手に乗り替わられませんように。

――2頭のオルフェーヴル産駒のうち、あたしゃロックディスタウン乗りだったので、そっちから買いました。でもねえ、今日は明らかに気合が入っていなかったし、ルメール騎手も絶不調。5Rで勝った後はことごとく連を外していて、10R も1倍台の本命馬に乗って2着でしたからね。まあ、こういう日もあるということで。


――さて、来週は今度は2歳牡馬が集う朝日FS。あたしゃちょこっと上海に行ってますけれども、日曜日には戻っておりますので、またよろしくご指導ください。





12月3日(日) チャンピオンズカップ


えー、タイに移り住んで2か月が経過しました。さすがに2か月もいると右も左もわからないという状態は脱しつつあるのですが、それでも時々強烈なカルチャーショックを受けることもままあるわけで。。。

当たり前のことではありますが、大変暑い国です。12月の寒さに震える日本をしり目に、ここでは毎日が30度超。エアコンが欠かせない状態です。これだけ気候が違うと、棲息する動植物も全く違うわけで、日本ではほとんどお目にかかれない生き物が身近で大手を振って歩いています。

代表的なのはヤモリでしょうか。日本でも時々目にすることはありますが、こちらではありとあらゆる住まいに生息して部屋の中を走り回っているわけなのであります。「部屋の中にヤモリはないだろう」と言うなかれ。本当に住まいの中に数匹、数十匹のヤモリが生息しているのです。小さいものは全長5cm、大きいものだと20cm。私は見たことがありませんが、隣人は50cmを超える超巨大ヤモリを目撃したことがあるのだとか。窓を閉め切っても入ってきます。きっとエアコンのダクトを経由してやってくるのでしょう。

外見はトカゲに似ていますが、その運動性能はトカゲをはるかに上回ります。四肢の指先にある吸盤を使ってありとあらゆるところで活動します。壁をはい回るのはお手の物だし、天井に張り付いてさかさまに走り回ってもおります。驚くべきはその走行能力で、いや、実に速い。その末脚はディープインパクトなみで、こういう運動性能は日本ではゴキブリが近いのですが、ゴキブリはさすがに天井では活動できないし、走行性能もやはりヤモリがはるかに速いですな。ある意味生物進化の究極形。ロボット工学の先生がヤモリを手本に研究を進めているなんて話を前にどこかで読んだことがあるんですが、なるほどと納得した次第です。

いや、最初は結構びっくりしたんですけど、そのうち慣れてきてたんですよ。ゴキブリと違って外見には愛嬌らしきものもあるし、部屋のあちこちで微量の糞を落とすこと以外は特に悪さもしないし、部屋に入ってくるハエととか小虫とかをバクバク食べてくれるし、そもそもヤモリは「家守」と漢字表記されるように悪い奴ではないのだ。うん、なかなか憂い奴よ。君とだったら暮らしていけるかもしれない、なんてことまで思い始めていたのだ、私は。

ところが。。。

先日仕事が終わってカビンブリにある自室に帰ってきた私は、あまりの暑さにエアコンのスイッチを入れたのであります(いや、繰り返しになりますが、11月末になっても暑いのだ、この国は)。するといきなり、エアコンの室内機がガタガタバタバタと凄まじい異音をまき散らし始めたではないですか。すわ、故障か!と泡食って室外機の状況を確認して戻ってきた私が目撃したのは。。

エアコンの真下にある、ベッドの、しかも枕の上に、ちぎれたヤモリのしっぽが、ころがっていたのだ。その長さ実に7cm!これが本体もないのに、ヒクヒク、ウネウネと動きまくっていたのだ!

あんぎゃあああああ!

私は大声をあげて叫びました。映画「ゴッドファーザー」で、目覚めた映画プロデューサーがベッドに愛馬の生首を発見し絶叫するシーンがありますが、まさにあれです。

こういうシーンは映画やゲームじゃ何度も見たことがあるんですよ。「エイリアン」とか、「遊星からの物体X」とか「バイオハザード」とか。でもねえ、こんなホラーでグロい光景が、私の居住空間、しかもベッドの上で繰り広げられているなんて、これはいったい何の冗談なのでしょう。いい奴だと思い始めていたのに、君はなんてことをするんだ、見損なったぞ、ヤモリ!!

気が付けばエアコンの異音は嘘のように静まっています。取り残された私は、動きまくるしっぽを見つめながら、そのまましばし固まっていたのでありました。

それにしても、気になるのはしっぽの本体です。エアコンのファンにミンチにされた形跡はないけど、部屋の中でそれらしきヤモリは見当たらず、ひょっとしたら部屋の片隅でじっと復讐の機会をうかがっているのではないでしょうか。

。。。眠れない日が続いています。

201712 3() 4回中京2日目 16頭 [15:30発走]
【11R】 18回チャンピオンズカップ
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) ダート1800m

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

コパノリッキー 7 *田辺裕信

57

12.9

()村山明

1

2

ケイティブレイブ 4 福永祐一

57

8.3

()目野哲也

B2

3

ミツバ 5 松山弘平

57

34.2

()加用正

2

4

 

ノンコノユメ 5 C.デム

57

9.5

()加藤征弘

3

5

 

メイショウスミトモ 6 *吉田隼人

57

69.0

()南井克巳

3

6

 

モルトベーネ 5 秋山真一

57

44.0

()松永昌博

4

7

ロンドンタウン 4 岩田康誠

57

11.4

()牧田和弥

4

8

グレンツェント 4 *ボウマン

57

18.6

()加藤征弘

5

9

 

ゴールドドリーム 4 *ムーア

57

10.2

()平田修

5

10

キングズガード 6 *藤岡康太

57

28.3

()寺島良

B6

11

$アウォーディー 7 武豊

57

9.0

()松永幹夫

6

12

 

カフジテイク 5 *ルメール

57

8.6

()湯窪幸雄

7

13

テイエムジンソク 5 古川吉洋

57

5.3

()木原一良

7

14

サウンドトゥルー 7 大野拓弥

57

7.0

()高木登

8

15

 

$アポロケンタッキー 5 内田博幸

57

26.2

()山内研二

8

16

ローズプリンスダム 3 *戸崎圭太

56

62.4

()畠山吉宏

ジャパンカップ改めチャンピオンズカップ。早いもので、もう四回目なのであります。ジャパンカップの看板を返上しても、一応まだ国際競争なんだけど、今年も海外馬の参戦はなく、事実上の日本一決定戦。うーん、これじゃあ、左回りの中京でやる意味もないかもしれないですなあ。

今年のG1トレンドとして、「外国人ジョッキー」「若い馬」「非ディープ」「内枠」というのがあって、このセレクトだけで的中に大きく近づけたりもしたのですが、今回はダート戦、競走馬寿命は芝の馬より長いし、もともとダートは非ディープだし、芝のレースとは全く違うロジックが働いているように思えます。

というわけで、ここは恒例の過去トレンドから考えることにしましょう。

チャンピオンズカップ 過去3年ぽっちの系譜

日付

馬名

性齢

騎手

斤量

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

161204 サウンドトゥルー 6 大野拓弥

57

15

8

6

()高木登

1501

-0.0

 14-14-13

35.8

474

0

1590

1390

4800

11180

85980

161204 $アウォーディー 6 武豊

57

15

2

1

*()松永幹夫

1501

0.0

 06-06-05

37.0

514

+10

(2.2)

1390

4800

11180

85980

161204 アスカノロマン 5 和田竜二

57

15

4

10

()川村禎彦

1502

0.1

 02-03-02

37.4

522

-10

(40.4)

   

11180

85980

151206 サンビスタ 6 M.デム

55

16

4

12

()角居勝彦

1504

-0.2

 06-08-06

37.4

476

+3

6640

11040

36260

27320

318430

151206 ノンコノユメ 3 ルメール

56

16

1

3

()加藤征弘

1506

0.2

 14-15-15

36.7

452

0

(3.8)

11040

36260

27320

318430

151206 サウンドトゥルー 5 大野拓弥

57

16

2

5

()高木登

1507

0.3

 15-16-16

36.6

472

-2

(12.6)

   

27320

318430

141207 ホッコータルマエ 5 幸英明

57

16

8

2

()西浦勝一

1510

-0.1

 02-02-02

36.4

508

+2

590

5470

9020

11730

70890

141207 ナムラビクター 5 小牧太

57

16

4

8

()福島信晴

1511

0.1

 05-04-04

36.3

528

+6

(20.7)

5470

9020

11730

70890

141207 ローマンレジェンド 6 岩田康誠

57

16

12

3

()藤原英昭

1512

0.2

 05-02-02

36.6

510

0

(7.1)

   

11730

70890

集計期間:2014.12. 7 2016.12. 4

いやあ、過去3年しかデータがないけど、カオスです。荒れてます。

@一番人気0−1−0−2、二番人気1−0−0−3、三番人気0−1−1−1と皆信頼度が低い。かろうじて三番人気が三連複軸向きか。

A年齢は5歳6歳が圧倒的で、芝に比べると適齢期が一歳上乗せになっている感じ。ただし7歳超の高齢馬の台頭はない。

B枠は気持ち悪いほど真ん中から内側に偏っている。

C外国人無双な状況は15年のみで、14年、16年はすべて日本人騎手のワンツースリー。逆に言うと今回は外国人ジョッキーというパターンにも見えるけど、今年外国人が騎乗する馬は近走パッとしないのが多いので悩ましいですな。今回ミルコが出ないというのを考えると騎手はあまり気にしないほうが良いのかもしれません。

D血統はフレンチデピュティーとかトワイニングとかゼンノロブロイとかアグネスデジタルとか地味系多し。

E中京開催ということで輸送距離にあまり差がないせいか関東馬もそれなりに来る。

F脚質は先行もしくは追い込み、前につけるか殿一気のパターンしかなく、中段からの差しは分が悪い印象。

うーん、データが少なく、また結果が大荒れなせいで、B以外はピリッとしませんね。しょうがないんで、過去馬券に絡んだ9頭がどんな連中かというのを調べてみたら示唆的なデータが。

Gこのレースの前三走の成績がすべて三着以内という安定した連中である。16年のアスカノロマン、14年のタルマエ以外は全員がこのパターンですな。とにかくレースの格は関係ありません、G3だろうが、オープン・準オープン、1000万でも牝馬戦でもかまいません。そこを安定して三着以内でまとめている連中が来ています。格下のレースでしかも勝ちきれない必然的に人気も低い連中がやたら来ていることが上記高配当の要因となっているわけです。どんなに格が高いレースを走っていようと、そこを大敗した馬には用がない。「格」より「調子」なのであります。何よりも格を重視する小幡先生には不愉快な話かもしれませんが。

H1700m以上の距離を主戦場にしている連中。1400mを主戦場にして、フェブラリーで良績残しここに乗り込んでくるパターンは危険ということです。

以上から、前走大敗組の軽視、マイル以下の実績組の軽視で選ぶと上記の印となります。

本命はケイティブレイブ。近走の安定度も文句なく、内枠引いて、左回りの実績もそれなりにあり、騎手福永との相性もばっちりということで、勝つには難しいかもしれませんが、三連複なら立派な軸候補です。気になるのは父アドマイヤマックスというのが私にとって極めて忌まわしいヤモリのような存在だということなんですが、さて。

対抗は一番人気のテイエムジンソク。今年になってから常に三着以内につけ続けている安定した実績を考えると、本当はこちらを本命にしたいのですが、問題は外枠になったことと、左回りの経験がないことと、騎手が20年前のアインブライド以来G1には縁がない古川であるということで評価を下げます。まぁ、騎手に関して言えば、この馬の好成績がすべて古川とコンビを組んでから成し遂げられているということで、相性とか信頼関係には問題がなく、こういう地道にやってる人にぜひ光が当たってほしいと内心応援はしております。

これに韓国遠征で大勝して帰ってきたロンドンタウン、短距離系のキャリアが多いけど近走の安定感が過去三年の上位馬のパターンとやたらかぶるキングズガード。ここまでが上位ですか。

馬券は◎→その他の三連複28点。

割れたレースでもあり、これだけ買ってもガミが一点しかなく、ほとんどが万馬券。買い方としては悪くないのではないかと。。



上海馬券王 in Bangkok



○今日の結果

<チャンピオンズカップ> @ゴールドドリーム、Aテイエムジンソク、Bコパノリッキー




○かんべえのつぶやき


――毎年まことに難解なこのレース。だって中央と地方と海外の成績が入り混じっているんだから、データが当てにならんのですよ・・・。ということで、馬券王先生も腐心されたことと存じます。テイエムジンソクとコパノリッキーが激しく競る中を、名手ムーア騎手騎乗のゴールドドリームが外から突っ込んできて、G1レースをかっさらっていきました。今週も、また外人騎手でした。


――実は本日は不肖かんべえの予想が当たりました。東洋経済オンラインに予想を書いたときは、いちおうその通りに買います。買わないと読者に悪い、じゃなくて、買ってなくて来たら悔し過ぎるから・・・。いつもはそれで傷口を広げるのですが、今日はお蔭でゴールドドリームの単複を取れました。パチパチパチ・・・・。

――ふと考えてみれば、今年はG1でまともに当たった、って記憶がほとんどない。それくらい春も秋も連戦連敗を続けていたわけですが。まあ、1年の終わりに1個でも当たってよかった、ということにしておこう。

――いやいや、今週から始まった中山開催はまだ年内いっぱい続く。さし当たって来週は阪神JF。2歳馬戦を当てるのは難しいのですが、頑張りましょう。馬券王先生、ヤモリに負けてちゃいかんです。





11月26日(日) ジャパンカップ


えー、本日は久々に土曜が休日なのではありますが、そういう日に会社の懇親会が企画されていまして、深夜まで酒池肉林の大宴会となるわけなのであります。

この国に来て2か月弱、まだよくわからないことも多いのですが、一つだけこれは間違いないと思われるのが、こちらの人々が極めて享楽的で宴会大好きな方々ということで、宴会行事が行われる前の事前準備にはもう命を削って取り組んでいる。詳細は別の機会にしたいと思いますが、もう本当にすごいです、凄すぎます。特に去年は前国王の喪中ということで、こういう宴会は自粛ムードだった反動が、喪明け以降炸裂している印象で、いまいちと評判のタイの国内景気もひょっとしたらだいぶ好転するのではないでしょうか。

この情熱の2割でよいから仕事に割いてくれないかという愚痴は、これは日本人が等しく感じるところだと思うんですが、先楽後憂なこちらの人と、後に「楽」があるかどうか不確かなのに先憂後楽な行動原理を生業とする日本人と、いったいどちらが幸せなんでしょうか。。

20171126() 5回東京8日目 17頭 [15:40発走]
【11R】 37回ジャパンカップ
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 2400m (C)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

シュヴァルグラン 5 *ボウマン

57

21.2

()友道康夫

1

2

レイデオロ 3 ルメール

55

3.4

()藤沢和雄

2

3

$ギニョール 5 ミナリク

57

51.3

[]カルヴァ

2

4

キタサンブラック 5 武豊

57

2.3

()清水久詞

3

5

 

サウンズオブアース 6 *田辺裕信

57

104.7

()藤岡健一

3

6

 

$イキートス 5 ポルク

57

97.2

[]グリュー

4

7

 

ディサイファ 8 柴山雄一

57

339.2

()小島太

4

8

 

*ソウルスターリング 3 *C.デム

53

11.3

()藤沢和雄

5

9

レインボーライン 4 岩田康誠

57

45.0

()浅見秀一

B5

10

 

$ブームタイム 6 パリッシ

57

232.0

[]ヘイズ

6

11

 

マカヒキ 4 内田博幸

57

12.3

()友道康夫

6

12

*サトノクラウン 5 M.デム

57

5.5

()堀宣行

7

13

シャケトラ 4 *福永祐一

57

34.6

()角居勝彦

7

14

 

$アイダホ 4 ムーア

57

73.1

[]オブライ

8

15

 

ワンアンドオンリー 6 横山典弘

57

169.4

()橋口慎介

8

16

 

ヤマカツエース 5 池添謙一

57

86.4

()池添兼雄

8

17

 

ラストインパクト 7 *戸崎圭太

57

212.6

()角居勝彦

先週力みかえってブレードランナーの論評書いたら小幡先生からしっかりスルーされて、うううう。いや、知らない人にはドン引きな論説であることは確かなんだけどさ、私は先生のPERFUMEに関する論説だってしっかり読んでいるんですけどねえ。。。

と、言うわけで、本日は前倒しかつ簡単に予想しちゃいます。

まずは恒例、過去10年のトレンドから。


JCの過去10年

日付

馬名

性齢

騎手

斤量

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

161127 キタサンブラック 4 武豊

57

17

1

1

()清水久詞

2258

-0.4

 01-01-01

34.7

536

-2

380

2570

3990

8050

36260

161127 サウンズオブアース 5 M.デム

57

17

12

5

()藤岡健一

2262

0.4

 07-09-09

34.5

502

-8

(12.2)

2570

3990

8050

36260

161127 シュヴァルグラン 4 福永祐一

57

17

17

6

()友道康夫

2263

0.5

 09-12-10

34.4

482

+8

(13.9)

   

8050

36260

151129 ショウナンパンドラ 4 池添謙一

55

18

15

4

()高野友和

2247

-0.0

 09-08-11

33.9

442

+4

920

10160

18510

6350

53920

151129 ラストインパクト 5 ムーア

57

18

6

7

()松田博資

2247

0.0

 12-08-11

33.9

494

+2

(23.9)

10160

18510

6350

53920

151129 ラブリーデイ 5 川田将雅

57

18

1

1

*()池江泰寿

2248

0.1

 06-06-05

34.3

486

0

(2.7)

   

6350

53920

141130 エピファネイア 4 スミヨン

57

18

4

4

*()角居勝彦

2231

-0.7

 02-03-04

35.0

492

+2

890

4120

7800

19750

91790

141130 ジャスタウェイ 5 福永祐一

57

18

1

3

()須貝尚介

2238

0.7

 08-08-08

35.1

498

 

(6.7)

4120

7800

19750

91790

141130 スピルバーグ 5 北村宏司

57

18

15

6

()藤沢和雄

2239

0.8

 16-15-13

34.8

508

+2

(11.3)

   

19750

91790

131124 ジェンティルドンナ 4 ムーア

55

17

7

1

()石坂正

2261

-0.0

 03-03-04

33.9

470

0

210

2500

3330

63800

224580

131124 デニムアンドルビー 3 浜中俊

53

17

9

7

()角居勝彦

2261

0.0

 14-13-13

33.2

434

-6

(29.8)

2500

3330

63800

224580

131124 トーセンジョーダン 7 ビュイッ

57

17

5

11

()池江泰寿

2261

0.0

 02-02-02

34.1

480

+4

(100.3)

   

63800

224580

121125 ジェンティルドンナ 3 岩田康誠

53

17

15

3

()石坂正

2231

-0.0

 02-03-06

32.8

460

-14

660

700

1580

1010

5550

121125 オルフェーヴル 4 池添謙一

57

17

17

1

*()池江泰寿

2231

0.0

 13-10-03

32.9

458

 

(2.0)

700

1580

1010

5550

121125 ルーラーシップ 5 ウィリア

57

17

13

2

()角居勝彦

2235

0.4

 11-13-15

32.7

506

-8

(5.4)

   

1010

5550

111127 ブエナビスタ 5 岩田康誠

55

16

2

2

()松田博資

2242

-0.0

 06-09-06

33.9

464

+2

340

2300

4180

80880

324680

111127 トーセンジョーダン 5 ウィリア

57

16

16

6

*()池江泰寿

2242

0.0

 02-02-03

34.3

478

0

(14.1)

2300

4180

80880

324680

111127 ジャガーメイル 7 四位洋文

57

16

1

14

()堀宣行

2245

0.3

 08-12-09

34.0

484

-6

(106.5)

   

80880

324680

101128 ローズキングダム 3 武豊

55

18

6

4

()橋口弘次

2252

0.3

 07-05-06

34.2

462

-2

880

710

1880

4940

25110

101128 ブエナビスタ 4 スミヨン

55

18

16

1

@

()松田博資

2249

-0.3

 14-12-10

33.5

462

+6

(1.9)

710

1880

4940

25110

101128 ヴィクトワールピサ 3 ギュイヨ

55

18

2

8

()角居勝彦

2252

0.3

 02-02-02

34.4

510

 

(28.2)

   

4940

25110

091129 ウオッカ 5 ルメール

55

18

5

1

()角居勝彦

2224

-0.0

 03-04-05

34.8

494

-4

360

1020

2020

2460

11690

091129 オウケンブルースリ 4 内田博幸

57

18

10

2

()音無秀孝

2224

0.0

 16-15-17

34.1

482

0

(4.7)

1020

2020

2460

11690

091129 レッドディザイア 3 四位洋文

53

18

6

6

()松永幹夫

2226

0.2

 10-11-11

34.7

478

-2

(9.6)

   

2460

11690

081130 スクリーンヒーロー 4 M.デム

57

18

16

9

()鹿戸雄一

2255

-0.1

 05-05-05

34.0

486

+2

4100

7620

25160

6410

68950

081130 ディープスカイ 3 四位洋文

55

18

9

1

()昆貢

2256

0.1

 12-11-09

33.8

518

+8

(3.4)

7620

25160

6410

68950

081130 ウオッカ 4 岩田康誠

55

18

4

2

*()角居勝彦

2257

0.2

 03-03-03

34.3

488

-2

(3.7)

   

6410

68950

071125 アドマイヤムーン 4 岩田康誠

57

18

4

5

*()松田博資

2247

-0.0

 05-06-04

33.9

480

+8

1090

3660

8100

1450

15980

071125 ポップロック 6 ペリエ

57

18

2

4

*()角居勝彦

2247

0.0

 03-04-04

33.9

502

+6

(10.5)

3660

8100

1450

15980

071125 メイショウサムソン 4 武豊

57

18

10

1

()高橋成忠

2247

0.0

 09-09-04

33.9

518

0

(1.8)

   

1450

15980

集計期間:2007.11.25 2016.11.27

@1番人気は3−3−2−2、11年に降着となったブエナビスタの分を補正すると4−2−2−2と極めて高い信頼度。北島三郎の歌声に立腹する小幡先生の姿が今から頭をよぎります。

A2番人気は1−1−2−6、3番人気は1−1−0−8と大幅割引。中位人気が絡んでヒモ荒れとなることが多く、結果三連単配当はかなり高め。但し二桁人気の超人気薄が絡んだのは13年のトーセンジョーダンと11年のジャガーメイルのみ(いずれも三着)と、基本4〜6番人気がねらい目で特に4番人気は2−2−0−6とかなり優秀。今のところソウルスターリングが4番人気なのですが、さて。

B過去10年馬券に絡んだ海外招待馬は、なんと皆無。いかに日本の高速馬場が世界のトレンドの中で異質であるかということで、「JCなんかやめちまえ」と怒る小幡先生のご意見には同意ですな。

C外国人ジョッキーが無双状態。過去連に絡んだ延べ30人のジョッキーのうち12人がカタカナ騎手。いや、いくら国際G1と言っても勝ち負けしてるのはみな日本の馬だし、これはかなり凄いです。

D脚質は差し・追い込み優位。但し勝ち馬に限って言うとやたら先行馬が来ている。しかし、更に但し書きが続くのだけれど、逃げて勝った馬は去年のキタサンブラックのみ。

E枠順は内と外に偏り、中枠(4・5・6枠)が不思議なくらい来ていない。

F複数年このレースで活躍する馬が不思議なくらいいない。該当するのはジェンティル、ブエナ、ウオッカとなぜか牝馬ばかり。

G上記を反映してか牝馬の活躍が目立つ。過去連に絡んだ延べ30頭中12頭が牝馬。

H府中開催なのに関西馬天国。過去10年で馬券に絡んだ関東馬は3頭のみ。

I過去10年すべて良馬場開催というのもあるけど、脚質を問わず33秒台の切れ味は必須。

J30頭の年齢別分布をみると、三歳馬6頭、四歳馬12頭、五歳馬9頭、六歳以上3頭と、若い世代が圧倒的。

K血統的にはやはりディープがねらい目なんだけど去年のワンツースリーは皆非ディープで、今年のG1トレンドからも潮目が変わった可能性高し。

ということで、上記からも一番人気キタサンブラックには逆らえないということになるんですが、どうなんでしょう。前走の天皇賞は本当に強い勝ち方でしたが、あのような前代未聞の不良馬場での結果は参考外とも言えますし、ああいう強い勝ち方をすればするほど、それじゃあ今年の宝塚はいったい何だったんだという疑問も頭を離れません。強い馬の典型的な走りをずっと続けているこの馬にもダービー、宝塚という意味不明な惨敗があり、推測ですが、強烈な勝負根性を有するこの馬にも、走る気をなくす時というのはしばしばあるのではないでしょうか。

というわけで、他に軸を取ろうといろいろ探してみました。きちんと走った時のキタサンブラックを力で負かせる馬というのは、やはり一瞬の切れ味が必要(たたき合いになってこの馬に勝てる馬はいませんからね)。ああそれなのに、今回のメンバーで末の鋭いのがいないじゃないですか。

キタサン以外の有力どころとしては、レイデオロなんでしょうが、この馬上がりを34秒以下でまとめたのがダービーの時のみ、まくってこの末脚というのは強いことには疑いがありませんが、やはり直線キタサンをかわすだけの瞬発力と言うとこれ以上のものを期待したくなります。

天皇賞でキタサンとつばぜり合いを演じたサトノクラウンもまたしかり。この馬は不良馬場の泥試合で真価を発揮するタイプなんで、良開催が濃厚な明日は大きく割引です。騎手が神がかった騎乗が続くデムーロなんで、馬券対象には押さえておく必要はありますが、本当なら無印にしたいくらいですな。

以上から、結局逆らえないと考えますキタサンブラック。

馬券はちゃんと走れば一着。そうでないときは圏外という前提で考えたいですな。

よって◎→〇▲←→その他の三連単18点。これにキタサンが飛ぶというケースを想定して〇→◎以外の三連複10点を少額。三連単も三連複もほとんどが万馬券です。

その他の馬は、若い馬、外国人騎手というのを重視して選びました。先週もそうだけど、こういう買い方で結構取れるんだよね、今年のG1は。早熟と決めつけて切ったソウルスターリングが来たら悲しすぎますが、さて。

上海馬券王 イン カビンブリ



○今日の結果

<ジャパンカップ> @シュヴァルグラン、Aレイデオロ、Bキタサンブラック




○かんべえのつぶやき


――逃げて終始先頭に立っていたキタサンブラックを、ゴール前でシュヴァルグランとレイデオロが交わしていきました。うむ、さすが府中の芝2400mは逃げ切れるものではない。しかるに馬券王先生、本日はしっかり三連複で取られたんじゃないでしょうか。配当1300円はトリガミかもしれませぬが・・・・。


――それにしても念願のG1タイトルをジャパンカップで取ってしまうとは、なんという強運のシュヴァルグラン、そして馬主の佐々木主浩大魔神。今日のレースのシュヴァルグランは非常にいいスタートを切って、終始最内を走り続けて力を溜めておりました。鞍上のボウマン騎手が「外国人無双」を存分に見せつけてくれました。

――ちなみに今日の東京競馬場は11R中、Mデムーロが3勝、ルメールが1勝、ムーアが1勝、Cデムーロが1勝です。9Rなんぞは「Mデムーロ〜ムーア〜ルメール」で三連複が取れてしまう。日本人騎手の奮起を促したいところです。

――不肖かんべえは今日はレイデオロから。とくにマカヒキとのワイドをどっさり買っていたのですが、マカヒキのエンジンは今回も今一つで4着。届きませんでした。うーん、でも有馬記念では来てくれないかなあ・・・・。連敗街道が続きます。来週からの中山開催で、本年の負けを一気に取り戻す所存です。

――なあに、年内にG1レースはまだ5つもあるのです。チャンピオンズカップ(中京12/3)、阪神ジュベナイルF(阪神12/10)、朝日杯フューチュリティS(阪神12/17)、有馬記念(中山12/24)、ホープフルS(中山12/28)。馬券王先生、勝負はまだまだこれからですぞ。






11月19日(日) マイルチャンピオンシップ


えー、と、言うわけで見てきたのです、「ブレードランナー2049」。やっぱフリークを自認するものとしては万難を排して見なきゃなりませんよね、かんべえ先生。先生が、「早く見なけりゃ打ち切りになるぞ。」と脅すもので、日曜はレイトショーだけじゃなくて16時開始のプログラムがあったのを見つけ、エリザベスを観戦した後、速攻でバンコクはサイロムにあるシネコンに討ち入りしたわけなのであります。(タイは時差が二時間あるから、競馬観戦の後でも余裕があるのです。)

いやあ、実際今週になってバンコクに戻って見ると、見事に打ち切りで、バンコクのどこにも上映がないのだ、ブレードランナー2049。うわあああ、しょっぱい。しょっぱすぎるぞ、タイの映画館!いやしくも不朽の名作の続編だというのに、君たちには人の情というものがないのか。危なかった。先週見といてよかったわい。人の忠告は聞くものです。ありがとう、ありがとう、かんべえ先生。

サイロムというのはどこに行っても人だらけのバンコクの中でもとりわけ人がごった返しているところで、そこそこ、小じゃれてるけどハイソなテーストは希薄と、東京で言えば新宿みたいな場所でしょうか。そこにある、やたらどでかいショッピングモールの最上階にそのシネコンはありました。数えてませんがスクリーン数は15を超えるかなり大きなシネコンで、音響設備も日本のものに勝るとも劣らない立派なもの。日本の東宝系のシネコンと違って、待合室にはスタバとかマックとか多くの飲食店が並んでいて、待ち時間をつぶすにも不自由なしと、素晴らしいです。清水崇のホラー映画とか、「亜人」とか日本のプログラムもしょっちゅうかかるみたいだし、また来ようと思った次第。

入場料は250バーツ。鬼のような円安バーツ高を差し引いても1000円弱で新作映画が見れるなんて、値段もナイスです。ちなみに後で聞いた話だと、料金は150バーツが相場なんだとか。ブレードランナーの場合、3時間の長尺なんで特別料金なんでしょうか。

館内に入ると、200くらいのキャパの場内に観客は十数人で、割高な料金設定のせいというのもあるんだろうけど、これじゃあ打ち切りもしょうがないのかも。。で、観客の構成なんですが、十数人中、10人くらいが欧米人で、他は長髪・眼鏡の野郎三人連れ、いかにもオタクという感じの現地人の若者。(どうでもいいけど、オタクという人種はなぜどこの国でも同じようなファッションなのだろうか)、それに私と、現地人のおばさんが一人。うーん、このメンバーでは、一番ノーマルなはずのおばさんが一番浮いてるな。

どうでもいいけど、寒いです。表が30度超の常夏状態なので、Tシャツ・短パン・草履履きという極めてラフな姿で行ったのですが、場内はエアコンをガンガン効かせてすさまじく寒いです。こんな環境で三時間。「Cold....give me a coat....」、ブレードランナーでロイ・バティに絶対零度の実験室の中、防寒具をはがされ凍死したタイレル社中国人研究員の気持ちが今ならわかります。

上映の前に大量の広告と予告編が上映されるのはこちらも同じです。ただ、日本の場合、その次に、ビデオカメラの被り物をしたダンサーの踊りを見せられるのがお約束なんですが、こちらにはそういうのがない代わりに、「皇室アルバム」みたいな映像が流れ、観客はこれを起立して見なければならないというお約束があります。国王の姿が流れる映像の前で、10人くらいの欧米人と三人の現地オタクと、私と、おばちゃんが起立している姿というのは、これは大変シュールで、怪しゅうこそものぐるおしい光景でありました。当たり前ですが、映し出される国王は新国王です。飛行服を着てジェット戦闘機に乗り込むところとか、やたらかっこいい映像が続きます。「あの人、こんなにかっこよかったっけ?」などと言ってはいけません。不敬罪で罰金、酷いときには投獄となります。映像の後半は前国王も友情出演で、新国王とのツーショットが続きます。編集者の気遣いと行間からにじみ出る魂の叫びに涙がこぼれそうになります。

で、肝心の作品なんですが。。。

まずは、英語音声タイ語字幕での鑑賞であったことをお断りしておきます。寒さに震えながらこういう環境で見てどうなのかと最初は思ったんですけど、何とかついていけました。帰った後でWEBでネタバレ記事を読んでも、目新しい情報は特になかったし、基本きちんと理解できているんじゃないかと思っております。

結論から言うと、突っ込みどころは多々あれど、良いところも沢山あって満足しました。少なくとも21世紀になって発表されたスターウォーズの続編よりは100万倍ましだと断言できますな。

まずは突っ込みどころから。


@町の広告ネオンから「強力わかもと」が消え、その代わりにSONYとプジョーが。これには強烈な違和感があります。特に主人公の乗るスピナー(空飛ぶ自動車)のボンネットにプジョーのエンブレムを見たとき、私は叫びそうになったのだ。「このハゲ!違うだろ、ちぃがあうだろお!ソニーは映画の制作会社だからまだしも、プジョーってなんだよ!スピナーはアルファロメオが世界の常識だろ!」

まぁ、これは独りよがりな旧作フリークがつける難癖の類かもしれないのですが、それでも、

A悪役に魅力がない。2049の悪役はシスの暗黒卿みたいなマッドサイエンティストと、リーサルウエポンなレプリカントおばさんで、スケールは前作を上回ってるけど、ロイ(ルトガー・ハウアー)やプリス(ダリル・ハンナ)のような深みに全く欠ける。

Bど派手なアクションが散りばめられているけど、これは話の脈絡上必要とは思えない。

CSF的なギミックも頑張っているけど、前作ほどの革新性はない。

旧作を名作たらしめているのは、「誰もが見たことのないぶっとんだ未来都市を、生活感あふれるリアルなものとして映像化したSFとしての革新性」であるとはよく言われることなのですが、私としてはそれ以外にも、敵役ロイ・バティの人物造形がやはり画期的で、このような深みのある悪役の存在なくしてこの映画がここまで人の心を揺さぶるものにはなりえなかったと考える次第。そういう観点から見て、SFとしてもドラマとしても、今回の新作は旧作を凌駕するものには全くなっておりません。

でもね、そういう突込みが所詮ないものねだりで、最初から期待してはいけないものだとするなら、これは結構いけてます。

D旧作ファンの心をくすぐるファンサービス満載。旧作の主人公デッカードが爺になって登場。演ずるのはやはり爺になったハリソン・フォードなんですが、爺になってもいい味出してます。主人公の恋人レイチェルはCG合成で登場、まぁ、爺になったハリソン・フォードはまだしも、婆になったショーン・ヤングは見ると悲しい思いをする可能性が高いのでこれはこれでよいでしょう。久々に肩パッドで武装した50年代風美女レイチェルを見て、懐かしさのあまり私は涙が出そうになりました。この他にも、折紙職人のE・J・オルモスがやはり爺になって登場で、う、嬉しい!この上寿司職人のロバート・岡崎が出てきたら、私はきっと昇天していたんだろうけど、こちらは「一つで十分ですよ」と固辞したのか登場せずで、結果私はこの地に生をとどめております。

Eイノベーションはないにしても、電脳少女とか、SF的に面白いネタが結構あって、悪くない。

F「潜入した人造人間(レプリカント)を追跡する」というのが前作のメインミッションだけど、今回は「生殖能力のないはずのレプリカントが産み落とした子供の捜索」というのがストーリーの骨子であり、これはよく考えられてます。いや、いいじゃないですか。

これ以外にも褒めたいところはたくさんあるんですが、ネタバレになるからやめましょう。ただ一つ、面白いなと思ったのは、この作品、SF的ギミックとか美術設計において、日本のアニメ、とりわけ押井守の「イノセント」とか「アヴァロン」の影響を明確に受けているということですね。「ありえない奇跡の子供の捜索」というストーリーからして押井守チックだし、いろいろなメタファーとして犬(それも黒い大型犬)を登場させているところなんか押井守の定番中の定番で、デッカードの傍にたたずむ黒い犬を見たとき、あたしゃ脚本に押井守が参加しているのかと思いましたぜ。旧作の圧倒的影響下で作られた後進の作品が、本家の続編に影響を与えているなんて、これは素敵な因果律と言えましょう。

と、気が付けばずいぶんと長々と書いてしまいました。うーん、ブレードランナーの話になると平静をなくしてしまうなあ、いかんなあ。ブレードランナー知らない人がこれを読むとドン引きなんだろうなあ。

20171119() 5回京都6日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 34回マイルチャンピオンシップ
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 1600m・外 (C)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

ブラックムーン 5 *アッゼニ

57

140.1

()西浦勝一

1

2

 

アメリカズカップ 3 松山弘平

56

31.8

()音無秀孝

2

3

 

ヤングマンパワー 5 石橋脩

57

50.8

()手塚貴久

2

4

サングレーザー 3 *福永祐一

56

10.7

()浅見秀一

3

5

サトノアラジン 6 川田将雅

57

10.6

()池江泰寿

3

6

 

ダノンメジャー 5 *北村友一

57

117.8

()橋口慎介

4

7

レッドファルクス 6 *C.デム

57

4.9

()尾関知人

4

8

マルターズアポジー 5 武士沢友

57

12.4

()堀井雅広

5

9

 

レーヌミノル 3 *和田竜二

54

34.4

()本田優

5

10

 

クルーガー 5 *シュタル

57

13.5

()高野友和

6

11

エアスピネル 4 *ムーア

57

4.9

()笹田和秀

6

12

イスラボニータ 6 ルメール

57

4.7

()栗田博憲

7

13

グランシルク 5 田辺裕信

57

26.6

()戸田博文

7

14

 

ガリバルディ 6 岩田康誠

57

115.4

()藤原英昭

7

15

 

ムーンクレスト 5 *藤岡佑介

57

241.4

()本田優

8

16

 

ウインガニオン 5 津村明秀

57

37.6

()西園正都

8

17

 

ジョーストリクトリ 3 *武豊

56

80.4

()清水久詞

8

18

ペルシアンナイト 3 M.デム

56

8.7

()池江泰寿

ブレードランナー語りで疲れてしまったので、今回は簡単に。

突出した存在もいない代わりに、明確な屑もいないという難解なレースです。まずは過去10年のトレンドを。

マイルCS 過去10年の系譜

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

161120 ミッキーアイル 5 浜中俊

18

16

3

()音無秀孝

1331

-0.0

   01-01

35.6

484

-2

590

1590

3390

8360

40290

161120 イスラボニータ 5 ルメール

18

8

2

()栗田博憲

1331

0.0

   06-05

35.0

480

-2

(4.8)

1590

3390

8360

40290

161120 ネオリアリズム 5 ムーア

18

15

7

()堀宣行

1332

0.1

   02-02

35.6

502

+6

(14.0)

   

8360

40290

151122 モーリス 4 ムーア

18

16

4

*()堀宣行

1328

-0.2

   09-08

33.1

508

-2

570

1780

3400

2000

12000

151122 フィエロ 6 M.デム

18

10

2

()藤原英昭

1330

0.2

   08-08

33.3

506

0

(5.1)

1780

3400

2000

12000

151122 イスラボニータ 4 蛯名正義

18

5

1

()栗田博憲

1330

0.2

   12-13

33.0

480

+4

(3.2)

   

2000

12000

141123 ダノンシャーク 6 岩田康誠

17

12

8

()大久保龍

1315

-0.0

   11-10

34.1

444

+2

1810

3890

11460

25760

193290

141123 フィエロ 5 福永祐一

17

8

3

*()藤原英昭

1315

0.0

   07-06

34.4

508

-2

(5.6)

3890

11460

25760

193290

141123 グランデッツァ 5 秋山真一

17

3

9

()平田修

1317

0.2

   03-03

34.8

498

0

(18.6)

   

25760

193290

131117 トーセンラー 5 武豊

18

5

2

()藤原英昭

1324

-0.2

   15-14

33.3

460

+4

470

1930

3250

2090

12450

131117 ダイワマッジョーレ 4 蛯名正義

18

4

3

*()矢作芳人

1326

0.2

   03-04

34.1

440

0

(7.5)

1930

3250

2090

12450

131117 ダノンシャーク 5 福永祐一

18

13

1

()大久保龍

1327

0.3

   08-06

34.1

444

+8

(3.8)

   

2090

12450

121118 サダムパテック 4 武豊

18

1

4

*()西園正都

1329

-0.0

   06-07

34.1

506

-2

1050

2520

5560

9230

58050

121118 グランプリボス 4 内田博幸

18

7

1

()矢作芳人

1329

0.0

   08-08

34.0

520

-2

(4.0)

2520

5560

9230

58050

121118 ドナウブルー 4 スミヨン

18

17

5

()石坂正

1330

0.1

   08-08

34.1

434

+2

(11.1)

   

9230

58050

111120 $エイシンアポロン 4 池添謙一

18

5

5

()松永昌博

1339

-0.0

   05-04

34.9

506

+6

980

12800

24580

38920

279410

111120 フィフスペトル 5 横山典弘

18

1

11

()加藤征弘

1339

0.0

   03-02

35.1

454

-4

(32.6)

12800

24580

38920

279410

111120 $サプレザ 6 ルメール

18

13

4

[]コレ

1341

0.2

   12-13

34.7

452

 

(8.4)

   

38920

279410

101121 $エーシンフォワード 5 岩田康誠

18

13

13

()西園正都

1318

-0.0

   08-07

34.3

488

+10

5240

14240

40970

53970

473970

101121 ダノンヨーヨー 4 スミヨン

18

8

1

*()音無秀孝

1318

0.0

   16-17

33.6

518

+4

(3.7)

14240

40970

53970

473970

101121 ゴールスキー 3 福永祐一

18

15

6

*()池江泰郎

1318

0.0

   08-07

34.4

472

+4

(12.6)

   

53970

473970

091122 カンパニー 8 横山典弘

18

4

1

*()音無秀孝

1332

-0.2

   07-07

33.5

466

0

230

6690

9640

20730

106680

091122 マイネルファルケ 4 和田竜二

18

13

14

()萱野浩二

1334

0.2

   01-01

34.7

522

-8

(39.8)

6690

9640

20730

106680

091122 $サプレザ 4 ペリエ

18

15

2

[]コレ

1334

0.2

   05-05

34.0

436

 

(8.7)

   

20730

106680

081123 ブルーメンブラット 5 吉田豊

18

7

4

()石坂正

1326

-0.1

   12-10

33.9

486

+10

1060

990

2730

11700

53980

081123 スーパーホーネット 5 藤岡佑介

18

17

1

()矢作芳人

1327

0.1

   14-13

33.9

466

+2

(2.3)

990

2730

11700

53980

081123 ファイングレイン 5 幸英明

18

2

10

()長浜博之

1328

0.2

   08-05

34.4

498

0

(26.5)

   

11700

53980

071118 ダイワメジャー 6 安藤勝己

18

8

1

()上原博之

1327

-0.0

   03-02

34.5

528

-2

380

1870

3120

5000

24050

071118 スーパーホーネット 4 藤岡佑介

18

7

4

()矢作芳人

1327

0.0

   08-07

34.1

474

+4

(7.3)

1870

3120

5000

24050

071118 スズカフェニックス 5 武豊

18

11

5

()橋田満

1328

0.1

   14-13

33.8

468

+8

(8.2)

   

5000

24050

集計期間:2007.11.18 2016.11.20

@1番人気は2−3−2−3とえらく堅実も、この7年は勝ち切れていない。

A2番人気は1−2−1−6で可もなく不可もなく、3番人気は1−2−0−7と超微妙。じゃあ極端なヒモ荒れはあるかと言うと二桁人気の超人気薄が絡むことはこの5年皆無で、ねらい目は4〜9番人気。

B馬券に絡んだのべ30頭の年齢を見ると三歳馬が一頭、四歳馬が十一頭、五歳馬が13頭、六歳馬が4頭と四・五歳が圧倒的で、7歳超は基本用無しなんだけど、そもそも今年は7歳超の出走なし。問題はイスラボニータとかサトノアラジンとかレッドファルクスとか上位人気に6歳馬が大集合していることと、三歳馬が5頭も出走しているという、例年にない年齢構成のレースとなっていることで、これは悩ましい。

C基本的に関西馬が優勢なんだけど直近の2年は関東馬が大健闘。

D枠順に大きな偏りはない。

E京都にしては小型馬の台頭が少ない。

F脚質は圧倒的な中段からの差し優位。逃げ馬、追込みはめったに来ない。

G外国人ジョッキー無双。30頭中8頭が外国人ジョッキー。

H血統は京都のお約束、一大ディープ祭り。ディープ産駒が古馬に達するようになった過去5年では15頭中7頭がディープ。

うーん、とりあえず、今年全般のトレンドとして最も信頼できる「外国人ジョッキー」「若い馬」を中心にセレクトしたのが上記印となるんですが、ディープ祭りと言いながら重い印を打ったのは殆どが非ディープで、罰が当たりそうな予感。

本命は、最初はイスラボニータで考えていたんですが、高齢と言うことで、エアスピネルに変更です。武のお手馬だったのをムーアが乗ってどうなるかというのが、大変興味深いです。これまで勝ちきれないけど、京都はキンカメ産駒にしては得意にしてますし、4歳と若いのでまだまだ伸びしろはあるでしょう。どうでもいいど、武がエアスピネルとかサングレーザーとか勝てそうなお手馬を手放して、勝てるとはとても思えない馬に乗り換えになったのは何故なんでしょう。これは不倫騒動に対する懲戒なんでしょうか。「挨拶がなってない」とビール瓶でデムーロの頭を殴りつけたのならともかく、これは謎ですよねえ。

馬券は◎軸の三連複21点。割れた人気構成故、1〜3番人気で決まらない限り、配当はそこそこつきます。



上海馬券王 イン バンコク



○今日の結果

<マイルチャンピオンシップ> @ペルシアンナイト、Aエアスピネル、Bサングレーザー




○かんべえのつぶやき


――今週もまたまたミルコでありました。上手いよなあ、まったく文句のつけようがない。ムーア騎手のエアスピネルが悲願のG1勝利を手中にしかかったところで、後方からかっさらっていきました。まさに外人騎手無双。しかしルメール騎乗のイスラボニータは5着。てゆうか、そもそも18頭中頭に外人騎手が騎乗しているんだからなあ。


――それにしてもペルシアンナイトは強かった。3歳馬のマイルCSは2000年のアグネスデジタル以来だとか。やっぱり今年の3歳馬は強いんじゃないの? 来週のジャパンカップでは、ダービー馬のレイデオロやオークス馬のソウルスターリングが来るかもよ? いや、もちろん本命はキタサンブラックでありましょうが。

――ということで、来週は史上最強のジャパンカップであります。サトノダイヤモンドは出ないようですが、現役最強馬がどどっと勢ぞろい。これは悩み甲斐がある。ご一緒に頭をひねりましょう。

――ところで今週は上海馬券王先生の
「ブレードランナー2049」論を堪能いたしました。@からFまでいちいち同感ですが、特にCが残念なのであります。前作はSF映画の歴史を書き換えた傑作だったのですが、今回は「雨だけではなくて雪のシーンも入れてみました」くらいのマイナーチェンジだったと思うんですよねえ。もちろんDの魅力もあるわけで、こういう映画が見られたことに感謝すべきかもしれません。ハリソン君、間に合ってくれてありがとう。





11月12日(日) エリザベス女王杯


えー、かんべえ先生が「ブレードランナー2049」の話なんかするものだから、最近またブレードランナー熱がぶり返してしまったのです。好きなんだよねえ、ブレードランナー。この世に完全無欠な映画を一本挙げろと言われると、コッポラの「ゴッドファーザー」ということになるんですが、無人島に持っていく映画を一本だけ選べと言われると、これは迷うことなくブレードランナーなのであります。

傑出したSF映画というだけでなく、傑出したハードボイルド。そして傑出したハードボイルドの多くがそうであるように、傑出したファンタジー。それがブレードランナーなのだ。もう好きで好きでたまりません。

「お前たち人間が想像もつかないものを俺は見てきた。攻撃を受けオリオン座近くで燃え上がる宇宙船。タンホイザーゲートにきらめくオーロラ。。そういう思い出の全てもやがて消え去ってしまう。雨の中流れる涙のように。。。最期の、時が来た。。。」

酸性雨が土砂降りになって降り注ぐ朽ち果てたビルの屋上で語られる壮絶にして美しい光景。仇役ルトガー・ハウアーが名優ハリソン・フォードを食いに食いまくったこのシーンを思い出すたび私は、私は、いまだに目頭が熱くなるのだ。

オリジナルをアメリカ直輸入のVHSテープで買い、完全版が出たらVCD、「ディレクターズカット」が出ればDVD、「ファイナルカット」はブルーレイと、監督リドリー・スコットが新しいエディションを発表するごとにこれを買いまくってきた私は、客観的にはキャバクラの姉ちゃんに金を貢ぎまくっているバカ男と変わらないのであるけど、日本を離れることが分かっていなければ、きっと最近出た「4K版」も4Kテレビごと買っていたに違いないのだ。よってかんべえ先生がどれほどこれをくさそうと、ブレードランナー2049を見ないという選択肢など私にはありえないのだ。

ところが。。。

ポケストップ林立する大都会バンコクにおいて、ブレードランナー2049を上映する映画館はわずか2館。しかも、そろいもそろって上映開始時間が21時45分のレイトショー一回のみとはどういうこっちゃい!時間が合わないじゃないか、見終わったら終電に間に合わないじゃないか。こちらは週休一日しかないんだぞ!

うーん、こちらの人は素直な勧善懲悪ものが好きで、こういう退廃的ディストピアのお話は合わないのだろうか。日本のアニメが流行っていると言っても、実態は「ドラえもん」とか「君の名は」とか、サイドホワイトのものばかりだし、日本で人気の「FATE HEAVENS FEEL」なんか上映してくれそうにもないしなあ。とにかくですな、私が日本を離れた途端、「ブレードランナー」だとか、「FATE HF」とか12月には「ガルパン最終章」とか、やたら私の食指をそそる作品の数々が目白押しで公開されて、私は恨めしくて恨めしくてしょうがないのです。

タイにも出でよ、サイドブラック!


20171112() 5回京都4日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 42回エリザベス女王杯
3歳以上・オープン・G1(定量)()(国際)(指定) 2200m・外 (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

クインズミラーグロ 5 *藤岡康太

56

140.3

()和田正道

1

2

 

ハッピーユニバンス 5 *池添謙一

56

218.3

()平田修

2

3

 

トーセンビクトリー 5 *アッゼニ

56

75.1

()角居勝彦

2

4

 

クロコスミア 4 *和田竜二

56

26.5

()西浦勝一

3

5

モズカッチャン 3 M.デム

54

7.8

()鮫島一歩

3

6

リスグラシュー 3 *福永祐一

54

13.6

()矢作芳人

4

7

クイーンズリング 5 *C.デム

56

15.7

()吉村圭司

B4

8

 

タッチングスピーチ 5 *松山弘平

56

165.1

()石坂正

5

9

 

デンコウアンジュ 4 蛯名正義

56

103.5

()荒川義之

5

10

ミッキークイーン 5 浜中俊

56

7.8

()池江泰寿

6

11

ディアドラ 3 *岩田康誠

54

7.0

()橋田満

6

12

 

スマートレイアー 7 *川田将雅

56

10.1

()大久保龍

7

13

ジュールポレール 4 幸英明

56

28.8

()西園正都

7

14

 

ウキヨノカゼ 7 横山典弘

56

176.5

()菊沢隆徳

7

15

 

マキシマムドパリ 5 藤岡佑介

56

90.9

()松元茂樹

8

16

ヴィブロス 4 ルメール

56

3.1

()友道康夫

8

17

ルージュバック 5 *ムーア

56

6.0

()大竹正博

8

18

 

エテルナミノル 4 *四位洋文

56

146.5

()本田優

フルゲート18頭。うちG1馬は4頭のみとはいえ、それなりに実績豊かな牝馬が大集合と、なかなかに難解です。

こういう時は例によって過去データから考えてみましょう。

エリザベスS過去10年の系譜

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

161113 クイーンズリング 4 M.デム

15

3

3

()吉村圭司

2129

-0.0

 09-09-07

33.2

460

+10

610

13710

22570

20680

158930

161113 シングウィズジョイ 4 ルメール

15

9

12

()友道康夫

2129

0.0

 03-03-03

33.7

474

0

(61.6)

13710

22570

20680

158930

161113 ミッキークイーン 4 浜中俊

15

1

2

()池江泰寿

2131

0.2

 07-06-05

33.6

442

+10

(3.6)

   

20680

158930

151115 マリアライト 4 蛯名正義

18

12

6

()久保田貴

2149

-0.0

 09-06-06

34.7

430

-10

1520

1860

4730

3770

23590

151115 ヌーヴォレコルト 4 岩田康誠

18

18

1

()斎藤誠

2149

0.0

 13-14-12

34.3

448

-2

(3.0)

1860

4730

3770

23590

151115 タッチングスピーチ 3 ルメール

18

8

4

*()石坂正

2149

0.0

 12-12-12

34.3

458

+2

(6.5)

   

3770

23590

141116 ラキシス 4 川田将雅

18

1

3

*()角居勝彦

2123

-0.0

 07-07-07

33.4

458

+2

680

970

2140

3030

15570

141116 ヌーヴォレコルト 3 岩田康誠

18

5

1

()斎藤誠

2123

0.0

 03-04-03

33.6

444

-4

(3.3)

970

2140

3030

15570

141116 ディアデラマドレ 4 藤岡康太

18

15

6

*()角居勝彦

2125

0.2

 14-12-12

33.1

450

+6

(11.7)

   

3030

15570

131110 メイショウマンボ 3 武幸四郎

18

3

2

()飯田明弘

2166

-0.2

 07-08-07

34.1

488

0

390

2780

4480

14440

64840

131110 ラキシス 3 川田将雅

18

18

6

*()角居勝彦

2168

0.2

 03-03-02

34.6

456

-4

(16.7)

2780

4480

14440

64840

131110 アロマティコ 4 三浦皇成

18

7

5

()佐々木晶

2168

0.2

 17-11-09

34.1

466

-2

(15.8)

   

14440

64840

121111 レインボーダリア 5 柴田善臣

16

15

7

()二ノ宮敬

2163

-0.0

 11-11-09

35.8

462

0

2300

1790

6630

6110

50810

121111 ヴィルシーナ 3 内田博幸

16

12

1

*()友道康夫

2163

0.0

 04-04-04

36.1

448

-2

(1.9)

1790

6630

6110

50810

121111 ピクシープリンセス 4 M.デム

16

6

5

()野中賢二

2163

0.0

 16-16-16

35.1

450

+4

(14.3)

   

6110

50810

111113 $スノーフェアリー 4 ムーア

18

18

1

[]ダンロッ

2116

-0.0

 14-11-10

33.8

472

 

270

700

1160

2520

9430

111113 アヴェンチュラ 3 岩田康誠

18

1

2

*()角居勝彦

2116

0.0

 06-05-04

34.2

478

-4

(4.8)

700

1160

2520

9430

111113 アパパネ 4 蛯名正義

18

4

4

()国枝栄

2118

0.2

 04-03-03

34.7

496

-6

(10.0)

   

2520

9430

101114 $スノーフェアリー 3 ムーア

18

6

4

[]ダンロッ

2125

-0.7

 05-07-07

34.0

468

 

850

1430

3590

1320

10170

101114 メイショウベルーガ 5 池添謙一

18

9

2

()池添兼雄

2132

0.7

 10-09-10

34.4

508

+4

(3.1)

1430

3590

1320

10170

101114 アパパネ 3 蛯名正義

18

5

1

()国枝栄

2135

1.0

 05-06-06

35.1

494

+4

(2.7)

   

1320

10170

091115 クィーンスプマンテ 5 田中博康

18

7

11

()小島茂之

2136

-0.2

 01-01-01

36.8

454

0

7710

102030

250910

157480

1545760

091115 テイエムプリキュア 6 熊沢重文

18

11

12

()五十嵐忠

2138

0.2

 02-02-02

36.9

506

+2

(91.6)

102030

250910

157480

1545760

091115 ブエナビスタ 3 安藤勝己

18

16

1

()松田博資

2139

0.3

 15-09-03

32.9

454

+4

(1.6)

   

157480

1545760

081116 リトルアマポーラ 3 ルメール

18

16

4

()長浜博之

2121

-0.2

 05-05-03

34.4

474

+4

1320

1010

3450

1660

12690

081116 カワカミプリンセス 5 横山典弘

18

15

1

()西浦勝一

2123

0.2

 07-06-05

34.5

498

-10

(1.8)

1010

3450

1660

12690

081116 ベッラレイア 4 秋山真一

18

13

2

()平田修

2124

0.3

 08-08-08

34.4

460

-2

(7.2)

   

1660

12690

071111 ダイワスカーレット 3 安藤勝己

14

7

1

()松田国英

2119

-0.1

 01-01-01

34.1

484

0

190

850

1160

1610

6290

071111 フサイチパンドラ 4 ルメール

14

12

3

()白井寿昭

2120

0.1

 05-03-03

33.9

508

-8

(8.3)

850

1160

1610

6290

071111 スイープトウショウ 6 池添謙一

14

4

2

()鶴留明雄

2122

0.3

 06-06-05

33.9

480

0

(6.6)

   

1610

6290

集計期間:2007.11.11 2016.11.13

@1番人気は2−4−2−2と、信頼性極めて高い一方、勝ちきれてもいないわけで、単馬券の軸としては不適格。

A2番人気は1−2−3−4と堅実、3番人気は2−1−0−7と三連複で買うにはお買い得感に事欠くことこの上ない。いずれにしても上位人気が勝ち切れていないわけでこれだったら4番人気2−0−2−6の方が馬券的には妙味か。二桁人気の超人気薄は去年と阿鼻叫喚の結末となった09年以外来ておらず基本用なし。

B上記を反映し、馬連、三連複の配当は穏当なるも、馬単、3連単は高額配当。

C過去馬券に絡んだ延べ30頭を年齢別に見ると、三歳馬11頭、四歳馬13頭、五歳馬4頭、六歳馬2頭と、完全に女子高生、女子大生の天下。熟女は用無しで7歳馬スマートレイアーは武が不倫騒動の末逐電しちゃったこともあり、手が出しづらい。

D血統は完全にディープ祭り。過去5年の馬券対象馬の半分以上がディープで、「京都外回りはディープ」の法則はここでも裏付けられている。ただ、昨年はマンハッタンカフェがワンツーフィニッシュなわけで、二番人気ルージュバックはこれに続けるか?

E脚質は先行・差しが殆ど。最後方から一気のパターンはなく、逃げ馬が来たのも07年ダイワスカーレットと、言語道断な結末となった09年以外はない。

F枠順は関係ない。大外でも来る。

G馬体重も、直線平坦でパワーよりスピードとキレが要求される京都の特質を反映してか、軽量馬でも来る。

H牝馬界は意外と狭い社会で、前年の好走馬が翌年も馬券に絡むケースが多い。その意味で熟女の5歳馬だけどクイーンズリング、ミッキークイーンは要注意?

I外国人ジョッキー無双。30頭中8頭の鞍上がデム・ルメ+ムーアで、それなりに実績ぞろいで軸を取りずらい今年のメンバー構成では、外国人ジョッキーを軸にするのが一番手堅かったりして。


上記からするとですね、軸はヴィブロス以外ありえないということになります。圧倒的複勝率の1番人気だし、ぴちぴちの三歳馬だし、騎手はルメールだし、ディープだし。

この他の馬もディープ、34歳馬、外国人ジョッキーを重視して選びました。

馬券は上述の通り単馬券がリスキーということもあり、◎→▲☆→その他の三連複15点。

うーん、皆も同じことを考えているということなのか、ガミこそないものの、配当のほとんどが30倍前後、重賞実績のないディープ産駒ジュールポレールが来ない限り高配当は望めませんね。でも買い目を減らそうとしても、皆一発ありそうで、これ以上は減らせないし、まぁ今回は参加することに意義があるということで、買うのは少額ですな。

上海馬券王 イン バンコク



○今日の結果

<エリザベス女王杯> @モズカッチャン、Aクロコスミア、Bミッキークイーン




○かんべえのつぶやき


――今日は晴天、競馬日和でありました。そして来たのはモズカッチャン。5番人気でしたが、こんな脱力系の名前の馬がG1獲るわけないよなあ・・・と真っ先に切っておりました。でもねえ、デムーロ騎手が昨年、このレースを制したクイーンズリンクを袖にして選んだ馬なんだから、やっぱり軽く見ちゃいけなかったんですなあ。


――逆に人気馬は惨憺たるものでした。1番人気のヴィブロスは5着、2番人気のルージュバックは9着。3番人気のミッキークイーンは、不肖かんべえの推奨馬でありましたが、今一歩届きませんで3着。これが来ていたら、「ドナルド(トランプ)ときたら、次はミッキー(マウス)でしょ!と言えたんですがねえ。

――それはそれとして、馬券王先生の
「ブレードランナー2049」論は是非読んでみたいです。バンコクの映画館では、きっとタイ語の字幕付きなんでしょうね。それを考えるとちょっと引きますが、あの映画は今どき長くて3時間もあるから、打ち切りになるのが早いと思うんですよねえ〜。まあ、飛行機の中で見るという手もありますので、どこかでご鑑賞をお勧めいたします。

――さて、来週はマイルチャンピオンシップでございます。これも面白くなりそうですぞ。今日のような好天でのレースとなりますように。





10月29日(日) 秋の天皇賞


えー、本日土曜も出勤と相変わらず忙しいのでありますが、木曜日はタイの前国王の火葬式ということでお休みになり、田舎町のカビンブリで国葬の様子を一日TVで眺めていたわけなのであります。

色々なところで言われている通り、前国王ラーマ9世プミポン陛下のご威光はこの国では絶大なものがあり、とにかく町の辻々では陛下の写真が大きく飾られ、街を歩く人たちの装いもすべて黒服、バンコクの一流デパートのファッションコーナーを覗いてもマネキンがすべて黒服を着用しているという徹底ぶりで、とにかくすごいの一言なのです。このノリは30年近く前の昭和天皇の「大喪の礼」を思い出すのですが、この時は右翼の人が怖いから自粛ムードを余儀なくされたみたいな感じだった部分も少なからずあったと記憶してるんですが、こちらじゃ本当に皆が陛下の死を心底悼んでいるというのをひしひしと感じるわけで、いやあ、本当にすごい人だったんですね。

在位期間70年!その間気品と知性と威厳ほとばしるカリスマ性でタイの求心力足り続けたというのもすごいの一言なんですが、それだけすごい人がいなくなった喪失感というのもこれまたすごいわけで、今後この国はどうなるんでしょう。これだけ長い在位の後だけに、後継となる次期国王は現在65歳とかなりの高齢、ここまでは日本と似ているんですが、問題はその後継者が前国王とは似ても似つかない、絵にかいたようなド〇息子(すいません、この国には不敬罪というのがあってはっきりした物言いができません)なわけで、うーん、こちらに来て早々波乱の予感がいたします。


20171029() 4回東京9日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 156回天皇賞(秋)
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 2000m (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

サクラアンプルール 6 蛯名正義

58

45.2

()金成貴史

1

2

*サトノクラウン 5 M.デム

58

4.8

()堀宣行

2

3

ネオリアリズム 6 *シュタル

58

17.6

()堀宣行

2

4

リアルスティール 5 *シュミノ

58

7.5

()矢作芳人

3

5

ヤマカツエース 5 池添謙一

58

19.2

()池添兼雄

3

6

 

ディサイファ 8 柴山雄一

58

162.7

()小島太

4

7

キタサンブラック 5 武豊

58

3.1

()清水久詞

4

8

 

レインボーライン 4 岩田康誠

58

71.2

()浅見秀一

5

9

*ソウルスターリング 3 ルメール

54

7.9

()藤沢和雄

5

10

ミッキーロケット 4 和田竜二

58

57.1

()音無秀孝

B6

11

 

ロードヴァンドール 4 太宰啓介

58

172.8

()昆貢

6

12

ステファノス 6 戸崎圭太

58

21.0

()藤原英昭

7

13

 

グレーターロンドン 5 田辺裕信

58

14.3

()大竹正博

7

14

 

サトノアラジン 6 川田将雅

58

12.7

()池江泰寿

7

15

 

マカヒキ 4 内田博幸

58

19.7

()友道康夫

8

16

 

カデナ 3 福永祐一

56

115.9

()中竹和也

8

17

 

ワンアンドオンリー 6 横山典弘

58

114.1

()橋口慎介

8

18

 

シャケトラ 4 *C.デム

58

30.2

()角居勝彦


サンデー血統がブイブイ言わせている今の日本の競馬界において、サンデー系が最も得意とする2000mで行われる古馬G1である本レースはまさに日本一決定戦。それにふさわしく今年はG1馬が8頭も参戦というまさに血沸き肉躍る夢の一戦となるはずだったのですが。。。

なんと三週連続で雨にたたられた重開催が必至の状況となっており、文字通り夢の一戦に水を差すような展開となっております。いやあ、雨はいけません。先週の菊花賞だって、あんな極悪な馬場状態でなかったら、あんな阿鼻叫喚の結末にはなっていないはずだし、広島がDeNAごときにあそこまで圧倒されたのも雨の影響なしには語れないのではありますまいか。よって今回は良馬場での序列というのは一度ゼロクリアして考えてみたいと思います。

例によって過去10年のトレンドを。

天皇賞(秋)過去10年の系譜

日付

馬名

性齢

騎手

斤量

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

3連複

3連単

161030 モーリス 5 ムーア

58

15

8

1

*()堀宣行

1593

-0.2

 05-05-04

33.8

514

+4

360

2420

7430

32400

161030 リアルスティール 4 M.デム

58

15

12

7

()矢作芳人

1595

0.2

 08-10-10

33.5

502

+4

(13.0)

2420

7430

32400

161030 ステファノス 5 川田将雅

58

15

14

6

()藤原英昭

1597

0.4

 13-14-14

33.5

486

0

(11.2)

 

7430

32400

151101 ラブリーデイ 5 浜中俊

58

18

8

1

()池江泰寿

1584

-0.1

 04-04-04

33.7

486

-4

340

7340

24850

109310

151101 ステファノス 4 戸崎圭太

58

18

14

10

()藤原英昭

1585

0.1

 08-08-12

33.4

474

-2

(34.3)

7340

24850

109310

151101 イスラボニータ 4 蛯名正義

58

18

16

6

()栗田博憲

1586

0.2

 12-11-10

33.6

476

-4

(11.7)

 

24850

109310

141102 スピルバーグ 5 北村宏司

58

18

4

5

*()藤沢和雄

1597

-0.1

 13-14-12

33.7

506

-2

1100

3140

2850

23290

141102 ジェンティルドンナ 5 戸崎圭太

56

18

1

2

()石坂正

1598

0.1

 03-03-03

34.4

470

+2

(4.7)

3140

2850

23290

141102 イスラボニータ 3 ルメール

56

18

15

1

()栗田博憲

1598

0.1

 03-03-03

34.4

474

0

(2.8)

 

2850

23290

131027 ジャスタウェイ 4 福永祐一

58

17

7

5

()須貝尚介

1575

-0.7

 11-10-09

34.6

496

-2

1550

1190

1400

14310

131027 ジェンティルドンナ 4 岩田康誠

56

17

9

1

()石坂正

1582

0.7

 02-02-02

35.8

470

0

(2.0)

1190

1400

14310

131027 エイシンフラッシュ 6 M.デム

58

17

6

3

()藤原英昭

1585

1.0

 08-09-10

35.5

488

+4

(4.7)

 

1400

14310

121028 エイシンフラッシュ 5 M.デム

58

18

12

5

()藤原英昭

1573

-0.1

 11-12-12

33.1

486

-8

1660

3250

3990

39520

121028 フェノーメノ 3 蛯名正義

56

18

4

1

()戸田博文

1574

0.1

 04-04-04

33.8

496

-2

(3.4)

3250

3990

39520

121028 ルーラーシップ 5 メンディ

58

18

6

2

()角居勝彦

1576

0.3

 16-15-15

33.1

514

+18

(4.5)

 

3990

39520

111030 トーセンジョーダン 5 ピンナ

58

18

12

7

*()池江泰寿

1561

-0.1

 11-10-11

34.2

478

-8

3330

7020

22790

214010

111030 ダークシャドウ 4 ベリー

58

18

7

2

*()堀宣行

1562

0.1

 07-08-07

34.7

508

+2

(5.7)

7020

22790

214010

111030 ペルーサ 4 横山典弘

58

18

8

6

()藤沢和雄

1563

0.2

 13-13-13

33.9

520

+14

(8.2)

 

22790

214010

101031 ブエナビスタ 4 スミヨン

56

18

2

1

()松田博資

1582

-0.3

 09-08-08

34.1

456

-4

220

1030

1680

7480

101031 ペルーサ 3 安藤勝己

56

18

7

4

()藤沢和雄

1585

0.3

 17-17-17

33.6

502

-4

(8.9)

1030

1680

7480

101031 アーネストリー 5 佐藤哲三

58

18

12

2

()佐々木晶

1587

0.5

 04-04-04

34.8

530

0

(4.9)

 

1680

7480

091101 カンパニー 8 横山典弘

58

18

3

5

*()音無秀孝

1572

-0.3

 09-09-09

32.9

466

+4

1150

16490

9970

102110

091101 スクリーンヒーロー 5 北村宏司

58

18

2

7

()鹿戸雄一

1575

0.3

 02-04-04

33.6

490

+12

(31.4)

16490

9970

102110

091101 ウオッカ 5 武豊

56

18

7

1

()角居勝彦

1575

0.3

 13-14-14

32.9

498

0

(2.1)

 

9970

102110

081102 ウオッカ 4 武豊

56

17

14

1

*()角居勝彦

1572

-0.0

 07-07-07

34.4

490

0

270

550

710

3250

081102 ダイワスカーレット 4 安藤勝己

56

17

7

2

()松田国英

1572

0.0

 01-01-01

35.2

498

0

(3.6)

550

710

3250

081102 ディープスカイ 3 四位洋文

56

17

2

3

()昆貢

1572

0.0

 06-05-05

34.5

510

+2

(4.1)

 

710

3250

071028 メイショウサムソン 4 武豊

58

16

1

1

()高橋成忠

1584

-0.4

 05-04-04

34.6

518

0

290

4970

36730

183380

071028 アグネスアーク 4 吉田隼人

58

16

9

7

()河内洋

1588

0.4

 07-07-07

34.7

430

0

(30.5)

4970

36730

183380

071028 カンパニー 6 福永祐一

58

16

6

6

()音無秀孝

1588

0.4

 10-10-10

34.6

460

-2

(24.5)

 

36730

183380

集計期間:2007.10.28 2016.10.30

 

@一番人気は5−2−2−1と圧倒的。唯一馬券に絡まなかったのは11年のブエナビスタなんだけど、それでも4着だし、馬券を組み立てる際に無視すると罰が当たる状況。

A一方、二番人気は0−3−2−5、三番人気は0−0−2−8と勝ちがなく、特に三番人気は末期悲惨。

Bじゃあ、人気薄の台頭あるかというと、二桁人気の馬が来たことは一昨年のステファノス(10番人気、二着)があるだけで、極端なヒモ荒れはなし。穴が来ても4〜7番人気で留まっており、これを踏まえ配当は常識の範疇。特筆すべきは5番人気で、その成績は4−0−0−6と1番人気が来ないときはこちらが来ている状況。単勝買うならこれが狙い目か。

C脚質は先行、中位差しが殆ど。逃げとか殿一気という極端な脚質で馬券に絡んだのは、逃げでは08年ダイワスカーレット(二着)、追込みでは10年ペルーサ(二着)のみで、今年の馬場を考えれば中段より前でレースをしている馬が有力か。ちなみにどのような脚質であろうと上がり34秒台、できれば33秒台でまとめられる切れ味は必要。

D牝馬は過去馬券に絡んだ延べ30頭のうち6頭と、まずまずだが、よく見るとその「延べ6頭」って、実質ウオッカ、ダイワスカーレット、ジェンティル、ブエナの四頭が複数年で獲得したもの。これらは三歳時点で評価を確立した名牝中の名牝ばかりであり、今年の紅一点ソウルスターリングにそういう名牝の資格があるかというのも今回の見どころの一つと言えましょう。

E血統としては圧倒的なサンデー系天国。じゃあ、サンデー系種牡馬で何がいいのよ、となると、これが見事にバラバラ。

F基本的に前年の活躍馬が翌年も馬券に絡むことがやたら多い。(ただし三年間連続ということも皆無)。そういう意味じゃ去年の2着、リアルスティール、2年連続で穴をあけたステファノスは要注意。

G内枠有利。府中の2000mはスタートして100mで急カーブになり、外枠の馬がやたら膨らんでしまう不公平な欠陥コースで、実際過去10年で大外はほとんど来ていない。こういうコースで「日本一決定戦」というのも何だかなあ。開催を阪神か中京に移したほうが良い気がするぞ。

H年齢は3歳から5歳が圧倒的。例外は8歳でこのレースを勝った変態爺のカンパニーのみ。

I府中開催だと言うのに関西馬優位。関東馬の連がらみは30頭中9頭のみ。

Jカタカナジョッキーが無双状態。10年以降馬券に絡んだ21頭中9頭の鞍上が外国人。今年もデムルメには逆らえない?


上記から1番人気はまず抑えるべしというのが、優先順位の上位に来るのですが、現時点一番人気のキタサンブラックはどうなんでしょう。降り続く雨のせいか、秋華賞、菊花賞では前日の一番人気がレース当日には人気を落としているんですが、さすがに今回はこういう変動はなさそうだし、うーん、なかなか悩ましい。と言うのも、生まれて初めて圧倒的一番人気となった宝塚であのような結末になった敗因が未だによくわからないのであります。見よ、小幡先生の論説を。一度は全面降伏したはずの先生のキタサン嫌いが、あの敗戦でまためらめらと燃え盛っているではないですか。いやあ、先生がこういう論調の時に限ってキタサンブラックって来るんだからますます悩ましい。

で、悩んだ結果なんですが、私も小幡先生の文脈とは違う意味でこの馬の評価を下げてみたいと思います。敢えて宝塚の敗因を探ると内枠で好走を続けていたこの馬があのレースでは外枠引いたということなんですが、それを言うと今回だって内とは程遠い枠順だし、それに宝塚では走る気なくしていた可能性が高く、一度やる気をなくした馬ってそのまま惨敗繰り返すケースというのも多いし、何より先行馬だから渋った馬場が有利というパブリックイメージが、本当の不良馬場を経験したことのないこの馬の場合あまりに危険な感じがするというのがその理由。

よって、今回は本当の意味で重に強い馬を中心に印をつけてみました。なんと◎〇が関東馬になっちゃいましたが、まぁ、堀厩舎は関東でも別格ですからね。

本命にしたサトノクラウンは去年、一昨年とこのレースを二桁着順で惨敗しており、本当なら真っ先に切り捨てる危険な人気馬なんですが、重確定の今回は評価一変です。内枠を引いたこと、騎手がデムーロであることを考えれば勝つのはむつかしくても3着以内ならかなり期待できそう。

対抗にしたネオリアリズムは絵にかいたような1.5流馬。良馬場の府中では本来用なしなんですが、こういう泥仕合での勝負強さはぴか一で、これも今回に限っては軽視は禁物と考えます。

この他では、「呪われた三番人気」「重が苦手なディープ産駒」とマイナス要素に事欠きませんが、それでも実績からリアルスティール。前走の負けだけでは見限れない紅一点のソウルスターリング、実績の割にはいつも人気のないヤマカツエース。あとは大穴期待で重巧者のミッキーロケットにリピーター期待のステファノス。


馬券は◎軸の三連複21点。ACFの上位人気の組み合わせ以外はどれも素敵な配当になります。



上海馬券王



○今日の結果

<天皇賞秋> @キタサンブラック、Aサトノクラウン、Bレインボーライン




○かんべえのつぶやき


――2週連続で台風21号が日本列島を直撃。コンディションが悪い府中競馬場で、いったい来るのはどの馬か。


――中山競馬場で映像を見ていると、キタサンブラックと武豊騎手が不思議なくらいに落ち着いていて、まるで風格さえ漂わせている。これはいかなこと。急きょ事前の予定を変更し、キタサンブラックからマカヒキやソウルスターリングへワイドで流したのでありますが、ああ、なんで「雨の日のステゴ産駒」、レインボーラインを抜けにしたんだろう。2060円もついてるじゃないかっ!

――ということで、上記のような結果でありました。それにしてもキタサンブラックの強いこと。そして武豊騎手との人馬一体の充実ぶり。武騎手にとってはディープインパクト以来のコンビですな。このままいくと、ジャパンカップと有馬記念もあっさり勝っちゃうかもしれません。それってたぶん、シンボリクリスエス以来じゃないかなあ。

――案の定、オバゼキ先生も、
手のひらを返したようにキタサンブラックを激賞している。いやもうホント、同感であります。ただしワシ的には、秋天、Jカップ、有馬と三連勝し、「ああ、もうお腹いっぱいです」と言って去っていくのもカッコいいんじゃないかと思いますけどね。

――先週、今週と台風の中のレースでありました。来週は晴れてくれるといいですが、ああ、そういえば次の週末は安倍首相とトランプ大統領のゴルフでありますな。良いお天気を希望いたします。





10月22日(日) 菊花賞


うううううう、忙しい。本当に忙しいのであります。

こんな、のんびりした国民性の国で仕事をしてなぜこんなに忙しいのでしょう。本日土曜も出勤日で朝から仕事三昧、仕事を終えてバンコク入りしたらなんと日本時間の午前零時と、こんなはずではなかったのです。

そもそもですな、こちらの休日というのは日本に比べてずいぶん少なくて、年間で20日以上休みがないのです。やれ、「働き方改革」だとか、「労働生産性の改善」だとか日本じゃ最近やたらうるさくなっているのでありますが、なんだかんだ言って日本の生産性を阻害しているのは、休日の多い日本のカレンダーが諸悪の根源なのではありますまいか。ああ、恨めしいったらありゃしない。

というわけで今回は簡単に。

20171022() 4回京都7日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 78回菊花賞
3歳・オープン・G1(馬齢)(牡・牝)(国際)(指定) 3000m・外 (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

ブレスジャーニー 3 柴田善臣

57

20.7

()佐々木晶

1

2

 

ウインガナドル 3 津村明秀

57

11.8

()上原博之

2

3

スティッフェリオ 3 *松若風馬

57

43.5

()音無秀孝

2

4

 

クリンチャー 3 藤岡佑介

57

32.7

()宮本博

3

5

トリコロールブルー 3 *戸崎圭太

57

17.3

()友道康夫

3

6

 

マイネルヴンシュ 3 柴田大知

57

29.5

()水野貴広

4

7

アダムバローズ 3 池添謙一

57

83.8

()角田晃一

4

8

サトノアーサー 3 川田将雅

57

11.8

()池江泰寿

5

9

クリノヤマトノオー 3 *幸英明

57

55.3

()高橋義忠

5

10

$ベストアプローチ 3 岩田康誠

57

17.1

()藤原英昭

6

11

サトノクロニクル 3 *福永祐一

57

14.3

()池江泰寿

6

12

ミッキースワロー 3 横山典弘

57

5.3

()菊沢隆徳

7

13

キセキ 3 M.デム

57

5.0

()角居勝彦

7

14

 

ポポカテペトル 3 *和田竜二

57

23.3

()友道康夫

7

15

 

ダンビュライト 3 武豊

57

10.8

()音無秀孝

8

16

アルアイン 3 ルメール

57

5.4

()池江泰寿

B8

17

 

プラチナヴォイス 3 *田辺裕信

57

100.0

()鮫島一歩

8

18

 

マイスタイル 3 *四位洋文

57

63.7

()昆貢

クラシック最後の一戦、菊花賞なんですが、ダービーの上位を占めた実績馬がそろって回避、春のクラシックで活躍した馬の参戦は皐月賞馬アルアインただ一頭、あとは夏場の裏街道で実績を作ったたたき上げノンキャリアみたいな連中の総決起集会となってしまいました。あまつさえ、現在台風直撃で馬場は重必至の状況、こんなレースわかるはずもありません。あ、そういえば日本は選挙の投票日だったんだ。うーん、こんなレースの結果よりもこちらの方がはるかに興味深いぞ。投票に行けないのが残念でしょうがない。

過去に経験のないような地味なメンバー構成のこのレース、予想のとっかかりにも迷うところではあるんですが、とりあえず例によって過去10年の系譜を見てみましょう。


菊花賞過去10年の来歴

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

161023 サトノダイヤモンド 3 ルメール

18

3

1

()池江泰寿

3033

-0.4

 08-09-05

34.1

498

-2

230

3510

4720

17550

69380

161023 レインボーライン 3 福永祐一

18

11

9

()浅見秀一

3037

0.4

 14-16-12

34.2

444

+2

(24.9)

3510

4720

17550

69380

161023 エアスピネル 3 武豊

18

13

6

*()笹田和秀

3037

0.4

 03-05-05

34.6

478

+2

(20.5)

   

17550

69380

151025 キタサンブラック 3 北村宏司

18

4

5

()清水久詞

3039

-0.0

 05-10-08

35.0

530

-2

1340

3870

9960

4640

38880

151025 リアルスティール 3 福永祐一

18

11

2

()矢作芳人

3039

0.0

 08-07-07

35.1

500

-4

(4.3)

3870

9960

4640

38880

151025 リアファル 3 ルメール

18

17

1

()音無秀孝

3040

0.1

 02-04-03

35.3

506

0

(3.1)

   

4640

38880

141026 トーホウジャッカル 3 酒井学

18

2

3

*()谷潔

3010

-0.1

 05-05-02

34.5

484

0

690

2640

4470

13340

59220

141026 サウンズオブアース 3 蛯名正義

18

4

4

()藤岡健一

3011

0.1

 10-08-04

34.4

496

+8

(8.6)

2640

4470

13340

59220

141026 ゴールドアクター 3 吉田隼人

18

10

7

()中川公成

3017

0.7

 05-07-06

35.0

476

-2

(19.6)

   

13340

59220

131020 エピファネイア 3 福永祐一

18

3

1

*()角居勝彦

3052

-0.8

 03-02-02

35.9

486

+6

160

950

1170

3910

11750

131020 サトノノブレス 3 岩田康誠

18

14

5

()池江泰寿

3060

0.8

 07-06-04

36.2

494

+6

(19.5)

950

1170

3910

11750

131020 $バンデ 3 松田大作

18

10

3

()矢作芳人

3060

0.8

 01-01-01

36.9

490

+2

(11.5)

   

3910

11750

121021 ゴールドシップ 3 内田博幸

18

1

1

()須貝尚介

3029

-0.3

 17-04-02

35.9

500

+2

140

960

1140

4830

12450

121021 スカイディグニティ 3 メンディ

18

16

5

()友道康夫

3032

0.3

 12-07-04

36.1

486

+2

(22.3)

960

1140

4830

12450

121021 ユウキソルジャー 3 秋山真一

18

15

7

()服部利之

3035

0.6

 12-12-10

36.0

436

0

(24.6)

   

4830

12450

111023 オルフェーヴル 3 池添謙一

18

14

1

()池江泰寿

3028

-0.4

 10-06-03

34.6

466

+6

140

330

400

1050

2190

111023 ウインバリアシオン 3 安藤勝己

18

13

2

()松永昌博

3032

0.4

 18-16-14

34.3

516

+2

(7.8)

330

400

1050

2190

111023 トーセンラー 3 蛯名正義

18

1

3

*()藤原英昭

3035

0.7

 12-08-06

35.2

436

+8

(12.2)

   

1050

2190

101024 ビッグウィーク 3 川田将雅

18

6

7

*()長浜博之

3061

-0.2

 03-02-02

34.4

450

+6

2320

2170

7440

46410

338840

101024 ローズキングダム 3 武豊

18

10

1

()橋口弘次

3063

0.2

 13-10-10

33.9

464

+2

(2.1)

2170

7440

46410

338840

101024 ビートブラック 3 幸英明

18

12

13

()中村均

3063

0.2

 04-03-03

34.4

510

0

(76.0)

   

46410

338840

091025 スリーロールス 3 浜中俊

18

1

8

()武宏平

3035

-0.0

 03-05-04

35.2

498

+4

1920

9410

20140

46070

316950

091025 フォゲッタブル 3 吉田隼人

18

3

7

*()池江泰郎

3035

0.0

 07-09-07

35.0

490

+8

(18.7)

9410

20140

46070

316950

091025 セイウンワンダー 3 福永祐一

18

12

6

()領家政蔵

3037

0.2

 07-09-07

35.2

514

-2

(15.8)

   

46070

316950

081026 オウケンブルースリ 3 内田博幸

18

14

1

*()音無秀孝

3057

-0.2

 12-10-02

34.8

484

-2

370

17820

26980

92720

523990

081026 フローテーション 3 藤岡佑介

18

1

15

*()橋口弘次

3059

0.2

 12-13-16

34.6

484

-6

(37.7)

17820

26980

92720

523990

081026 ナムラクレセント 3 和田竜二

18

5

9

()福島信晴

3061

0.4

 04-03-02

35.4

486

-2

(23.4)

   

92720

523990

071021 アサクサキングス 3 四位洋文

18

10

4

*()大久保龍

3051

-0.0

 05-05-02

35.8

488

+4

840

2930

6300

3630

27890

071021 アルナスライン 3 和田竜二

18

12

6

()松元茂樹

3051

0.0

 06-06-05

35.5

544

+2

(11.4)

2930

6300

3630

27890

071021 $ロックドゥカンブ 3 柴山雄一

18

4

1

*()堀宣行

3053

0.2

 11-13-14

35.4

500

-4

(3.5)

   

3630

27890

集計期間:2007.10.21 2016.10.23

@一番人気は5−1−2−2と極めて信頼性高し。ただし、例年勝利した一番人気が単勝300円以下という積極的支持を伴っていたのに比べ、今年の一番人気は単勝5倍見当と「押し出されて」の消極的支持であることには留意が必要か。

A
一方、二番人気は0−2−0−8、三番人気は1−0−2−7と末期悲惨。

B
先週の秋華賞以上の関西馬天国。過去10年で馬券に絡んだ関東馬はなんと10年前3着のロックドゥカンプのみ。一番人気の関東馬ミッキースワローは大丈夫かあ?

C
枠順は内目がいい感じ、大外(8枠)は過去ここに入った30頭中、馬券に絡んだのは2頭のみと割引。

D
脚質はペースにかかわらず先行、差し、追込みがまんべんなく来ている。ただし逃げた馬がそのまま三着以内にとどまったのは06年、13年の二回だけ。

E
馬体重はあったほうが良い。連がらみするほとんどが480kg超の大型馬。450kg以下の馬は11年、12年で三着が二回あるだけ。

F
血統は本当にバラバラ。1〜3着まで見事にばらけている。過去5年のトレンドで見るとステイゴールドが2−0−0と最も勝っているが、これってオルフェ、ゴールドシップという超大物によるもので今年は4頭も(しかも内枠で)出走しているんだけど、どうなんでしょう。京都を稼ぎ場にしているディープがこのレースに限っては成績不振であることには留意が必要。

以上を踏まえ考えてみたのですが、馬場が馬場だけに結局何が来ても不思議ではない。何でもあり。それなら上位人気ではなく京都と重馬場に良績のある穴馬軸で買うことにしました。

本命はサトノアーサー。ダービー以外は堅実な実績の上、名門池江厩舎だというのに、6番人気と買われていません。でもねえ、京都と重に良績があるのはこの馬だけなんですよね。まぁ、ディープ血統が上記の通りこのレースに向いていないのは気になりますが、三着くらいはあるんじゃないでしょうか。同じディープで外枠引いたアルアインよりは、こちらの期待値が高い気がします。

馬券は軸の三連複36点。え、買い目が多すぎるって?いやあ、何でもありなんだからしょうがないです。買い目の半分以上は1000倍超の爆弾馬券だし。今年はきっと荒れますって。

とにかく忙しい 上海馬券王 イン バンコク



○今日の結果

<菊花賞> @キセキ、Aクリンチャー、Bポポカテペトル




○かんべえのつぶやき


――大型台風21号が直撃し、大雨の京都競馬場。皆が家の中で逼塞していても、こんな日でも競馬はやるんです。人馬泥だらけになっての熱戦。勝者は一番人気のキセキ、鞍上はデムーロ騎手でした。外国人初の「三冠ジョッキー」
おめでとうございます。

――キセキはルーラーシップ産駒初のG1勝利でした。あのエアグルーブの孫になります。空耳で「きいいいいいっ」という声が聞こえてきたような。もう一頭のダンビュライトも、5着であわやと思わせたのですよね。先週、「そろそろルーラーシップ産駒がG1勝っていい頃だ」と考えていたことを思い出し、切歯扼腕することしばし。

――馬券王先生が推した(実は
不肖かんべえも推奨)サトノアーサーは届きませんでした。ディープ産駒はこういう荒れた馬場には向いてませんなあ。それにしても2着、3着もあわせて難解なレースでした。

――とはいうものの、こんなことでめげてはいられません。先生、ご多忙の日々とは伺っておりますが、来週はものすごい豪華メンバーの秋天ですよ。頑張りましょう。





10月15日(日) 秋華賞

えー、というわけで現在タイはバンコクで競馬予想などというものをやっているわけであります。

こちらに来て二週間、そろそろ落ち着いてくるかと思ったんですが、いやあ、全然落ち着きません。日本の拠点を整理するのに心身ともに消耗し、こちらに来れば来たで、現地の仕事というのがこれまた大変で、疲労がますます蓄積するという非常にいたいけな状態にあるわけです。昨日が前国王の一周忌ということで休日になり、ようやく秋華賞の予想に取り掛かるだけのモチベーションを取り戻せたわけで、ううううう、切ないです。

そもそもですな、現在バンコクにいるといいながら、私の活動拠点はバンコクから北東170kmにあるカビンブリという工業団地なわけでして、バンコクよりはカンボジアのほうがはるかに近いど田舎なのであります。どれほどのド田舎かというとですね、私が最も信頼する都市・田舎判別ソフト「POKEMON GO」を使うとですね、私が住んでいるところから半径5q以内にポケストップが一つもない。いやあ、日本の田舎だって人が住んでいるところには2・3か所はあるもんなんですがね、ポケストップ。一つもないんですわ、これが。そのくせ、ネット環境は充実していて回線速度はかなり早いのが不思議です。いや、ありがたいんですけど。

そういうど田舎でも、歩いて10分くらいのところにセブンイレブンができて、生活はずいぶんまともになったということなんですが、仕事が終わって暗くなった時間帯に買い出しに行くとですね、昼間は怠惰な状態にある野犬が急激に活性化して、結構スリリングなのであります。この国は「生類憐みの令」みたいな法律があって、野放し状態なんですよ、野犬。危ないから夜は出歩くな、なんて言われて、仕事が終わっても、会社の施設に軟禁状態みたいな日常。これじゃあ持たないということで、週末は皆バンコクに繰り出して英気を養うというのが、今回の赴任先の慣例となっているようで、それで私はバンコクのホテルでこの文章を書いているわけだ。

うーん、車で往復6時間もかけて毎週バンコクに通うというのも何だかなあ、しかも滞在費は自腹だし、ネットがつながれば別に月一回でもいいんじゃないかと思うんですが、とにかく、そういうもんじゃないらしいです。週末は会社施設の食堂も営業を停止、食べるところも遊ぶところも徹底的にないので、これはこれでしょうがないのだそうで。。ま、確かにバンコクは昨日今日とあちこちで歩いてみると大変魅力的な都市であることは間違いありません。現地ネタを取り上げようとすると、カビンブリよりはバンコクのほうがはるかに面白い話がころがっていそうな感じ。ポケストップも無限にあるし。

というわけで、まだ右も左もわからない状態が続いているんですが、そのうち色々と面白い話を皆さんにお届けできる日がやってくるんじゃないかと思いますので、もうしばらくお待ちください。


20171015() 4回京都5日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 22回秋華賞
3歳・オープン・G1(馬齢)()(国際)(指定) 2000m・内 (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

アエロリット 3 横山典弘

55

4.2

()菊沢隆徳

1

2

$ラビットラン 3 和田竜二

55

7.6

()角居勝彦

2

3

 

ブラックオニキス 3 大野拓弥

55

142.2

()加藤和宏

2

4

モズカッチャン 3 M.デム

55

9.0

()鮫島一歩

3

5

 

ブラックスビーチ 3 *川田将雅

55

107.1

()角居勝彦

3

6

メイショウオワラ 3 *松若風馬

55

66.0

()岡田稲男

4

7

リスグラシュー 3 武豊

55

4.4

()矢作芳人

4

8

カワキタエンカ 3 *北村友一

55

25.2

()浜田多実

5

9

 

ハローユニコーン 3 田辺裕信

55

162.4

()鮫島一歩

5

10

 

タガノヴェローナ 3 *幸英明

55

167.1

()中村均

6

11

 

ミリッサ 3 福永祐一

55

16.7

()石坂正

6

12

 

レーヌミノル 3 池添謙一

55

29.3

()本田優

7

13

リカビトス 3 *浜中俊

55

28.0

()奥村武

7

14

ディアドラ 3 *ルメール

55

7.7

()橋田満

7

15

 

ヴゼットジョリー 3 菱田裕二

55

196.0

()中内田充

8

16

 

ファンディーナ 3 岩田康誠

55

7.0

()高野友和

8

17

 

ポールヴァンドル 3 三浦皇成

55

27.6

()上原博之

8

18

カリビアンゴールド 3 田中勝春

55

48.8

()小島太



上述の通り、ネット環境は大変すばらしいタイなわけでして、馬券を買うのに不自由はありません。競馬中継も日本のTVがどこでも見られるので、フジとかTV東京が中継するメイン競争と準メインくらいなら見れます。ただ、競馬新聞とメイン以外のパドック中継がないので新馬戦が買えないのは難点ですが。

秋のクラシック第一弾となる秋華賞。世代ナンバーワンに位置付けられているソウルスターリングが別路線を歩み、なおかつ前哨戦の毎日王冠であのような体たらく。残されたメンバーによる本競争もなんか不穏な感じがいたします。ここは目先の感覚ではなく、例によって過去10年のトレンドに即して考えてみたいと思います。

秋華賞 過去10年の系譜

日付

馬名

騎手

斤量

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

161016 ヴィブロス 福永祐一

55

18

7

3

()友道康夫

1586

-0.1

 09-08-08

33.4

414

0

630

3550

6170

20940

95520

161016 パールコード 川田将雅

55

18

3

4

()中内田充

1587

0.1

 05-07-06

33.8

508

-10

(13.7)

3550

6170

20940

95520

161016 カイザーバル 四位洋文

55

18

15

8

()角居勝彦

1588

0.2

 05-05-05

34.1

470

0

(21.2)

   

20940

95520

151018 ミッキークイーン 浜中俊

55

18

18

1

()池江泰寿

1569

-0.0

 08-08-06

34.6

434

-4

300

2790

4100

22790

85610

151018 クイーンズリング M.デム

55

18

9

5

()吉村圭司

1569

0.0

 13-14-14

34.1

458

+8

(14.9)

2790

4100

22790

85610

151018 マキシマムドパリ 幸英明

55

18

6

8

()松元茂樹

1571

0.2

 06-05-03

35.0

460

-6

(30.7)

   

22790

85610

141019 ショウナンパンドラ 浜中俊

55

18

6

3

*()高野友和

1570

-0.0

 09-09-05

34.3

440

0

1010

630

2050

1940

12790

141019 ヌーヴォレコルト 岩田康誠

55

18

4

1

()斎藤誠

1570

0.0

 11-11-10

34.0

448

+10

(1.5)

630

2050

1940

12790

141019 タガノエトワール 小牧太

55

18

12

4

*()松田博資

1572

0.2

 10-10-08

34.4

442

+2

(17.9)

   

1940

12790

131013 メイショウマンボ 武幸四郎

55

18

16

3

()飯田明弘

1586

-0.2

 11-08-08

34.2

488

+2

520

950

2250

50030

233560

131013 スマートレイアー 武豊

55

18

1

2

()大久保龍

1588

0.2

 17-16-14

34.0

466

+4

(3.5)

950

2250

50030

233560

131013 リラコサージュ 池添謙一

55

18

13

15

*()藤原英昭

1588

0.2

 10-11-11

34.1

414

-12

(131.6)

   

50030

233560

121014 ジェンティルドンナ 岩田康誠

55

18

14

1

()石坂正

2004

-0.0

 09-09-09

33.1

474

+2

130

250

300

1990

3660

121014 ヴィルシーナ 内田博幸

55

18

1

2

()友道康夫

2004

0.0

 01-02-02

33.9

450

0

(6.1)

250

300

1990

3660

121014 アロマティコ 佐藤哲三

55

18

2

6

()佐々木晶

2006

0.2

 11-11-11

33.1

458

0

(37.7)

   

1990

3660

111016 アヴェンチュラ 岩田康誠

55

18

4

2

*()角居勝彦

1582

-0.2

 03-03-02

34.9

482

-4

310

3100

4250

1720

12680

111016 キョウワジャンヌ 飯田祐史

55

18

1

7

()飯田明弘

1584

0.2

 06-05-03

34.8

468

-2

(22.2)

3100

4250

1720

12680

111016 ホエールキャプチャ 池添謙一

55

18

12

1

()田中清隆

1586

0.4

 06-08-05

34.7

460

+2

(2.2)

   

1720

12680

101017 アパパネ 蛯名正義

55

18

15

1

()国枝栄

1584

-0.1

 12-08-08

34.1

490

-4

230

1420

1990

3250

12550

101017 アニメイトバイオ 後藤浩輝

55

18

10

6

()牧光二

1585

0.1

 10-12-12

34.0

458

-6

(13.3)

1420

1990

3250

12550

101017 アプリコットフィズ 武豊

55

18

4

2

()小島太

1586

0.2

 04-05-04

34.4

428

-4

(7.1)

   

3250

12550

091018 レッドディザイア 四位洋文

55

18

5

2

()松永幹夫

1582

-0.0

 08-05-05

34.5

480

-14

320

1340

1840

640

4640

091018 ブロードストリート 藤田伸二

55

18

12

3

*()藤原英昭

1584

0.2

 13-13-14

34.3

450

+2

(10.3)

1340

1840

640

4640

091018 ブエナビスタ 安藤勝己

55

18

3

1

A

()松田博資

1582

0.0

 10-09-10

34.3

450

-4

(1.8)

   

640

4640

081019 ブラックエンブレム 岩田康誠

55

18

4

11

*()小島茂之

1584

-0.1

 06-08-07

34.6

452

+4

2990

23080

52130

1869680

10982020

081019 ムードインディゴ 福永祐一

55

18

1

8

()友道康夫

1585

0.1

 12-11-11

34.4

456

0

(16.7)

23080

52130

1869680

10982020

081019 プロヴィナージュ 佐藤哲三

55

18

15

16

*()小島茂之

1586

0.2

 02-01-01

35.6

510

-4

(147.2)

   

1869680

10982020

071014 ダイワスカーレット 安藤勝己

55

18

13

2

()松田国英

1591

-0.2

 02-02-01

33.9

484

-6

280

5880

7220

4640

37630

071014 レインダンス 武幸四郎

55

18

17

7

()宮徹

1593

0.2

 07-04-04

33.7

486

+6

(43.2)

5880

7220

4640

37630

071014 ウオッカ 四位洋文

55

18

16

1

()角居勝彦

1593

0.2

 15-12-12

33.2

492

+8

(2.7)

   

4640

37630

集計期間:2007.10.14 2016.10.16

@一番人気は3−2−2−3とまずは信頼度高し。但し、ウオッカ、ブエナという超一流どころが本レースでは三着というのには留意が必要。

A
二番人気は3−2−1−4と一番人気並の信頼度。三番人気は3−0−1−6と勝つか惨敗かという感じ。まとめると、この10年勝っているのは上位人気のみで、軸は1〜3番人気から選択するのが吉。

B
脚質は中段からの差しが矢鱈決まっている。逃げ・追い込みは大きく見劣るが全く来ないというわけでもない。

C
枠順は何でもあり。但し大外引いて来るのは実績のある一番人気のみ。

D
配当は悪魔のような低配当から3連単1000万円超の爆弾馬券まで何でもあり。

E
馬体重も何でもあり。500kg超の大型馬から410kg台の小兵までまんべんなく連がらみ。また馬体重増減も大幅に増えたり減らしたりしている馬もまんべんなく来ている。

F
血統はまさしくディープインパクト祭り。過去5年連続、のべ6頭が馬券に絡む活躍。他は見事にバラバラ。

G関西馬天国。過去5年で関東馬は142着のヌーヴォレコルトのみ。


以上から上位人気を中心で考えてみたいのですが、三番人気ファンディーナがここ数走凡走続きの上外枠引いてるくせに、えらく買いかぶられている感じで、これは軽視。結局1番人気アエロリットと2番人気リスグラシューのいずれかで軸設定してみたい。で、どちらかというとですね。

うーん、当日は雨模様ということで最内引いた逃げ馬のアエロリットが優位、小柄な差し馬リスグラシュー不利というのが教科書的な第一感であり、事実小幡先生も、オッズもそういう見解に伴い優位判定されているのですが、ここは敢えて上記G「関西馬天国」というのを重視してみたいです。

両者ともこれまで馬券の対象を外したことが1回しかない堅実かつ優秀な馬なんですが、アエロリットが凡走したのが阪神の桜花賞、リスグラシューの凡走は府中のオークスと、それぞれアウエイでこけるという内弁慶状態なわけで、京都開催の明日は関西馬リスグラシューに分があるのでは。

馬券は軸の3連複28点。両者単勝オッズにあまり差がないのですが、3連複オッズはずいぶん違う感じで、リスグラシューのほうがはるかに配当がいいという欲目が、上記判断の本当の根拠だったりします。なんといっても重馬場実績のあるメイショウオワラが絡むと10万馬券ですからねえ。出でよ万券!



上海馬券王 イン バンコク



○今日の結果

<秋華賞> @ディアドラ、Aリスグラシュー、Bモズカッチャン




○かんべえのつぶやき


――今日は重馬場で、何があっても不思議はない感じ。それでもきっちり仕事をしたのがディアドラ、そして初騎乗のルメール騎手でした。2000メートルを走った後では泥だらけになってましたな。3着はモズカッチャンで、こちらはデムーロ騎手。またしてもデム=ルメでありますな。


――馬券王先生推奨のリスグラシューは僅差の2着でした。1番人気のアエロリットを切ったあたり、バンコクからでも予想は冴えてましたね。関東から連れて行って体重が10キロ減、というあたりにサインが出ていて、このレースはつくづく関西馬天国なのであります。

――ということで、先生、この調子で来週もお願いします。菊花賞ですぞ。これまた抜けた存在がなくて、いかにも荒れそうなんですよね。楽しみであります。





10月1日(日) スプリンターズ・ステークス


お久しぶりです。

早いもので、もう17年下半期のG1開催となりました。これから年末までよろしくお願いします。

。。。。などと言ってみたものの、実は私、三度目の海外赴任を命じられ、現在まさに渡航前日、明日のスプリンターSが行われる頃は飛行機の中という切羽詰まった状況にあるわけです。うううううう、この期に及んで引っ越しが終わるか大変きわどい綱渡りの状況、とにかく手続きに次ぐ手続き、肉体労働に次ぐ肉体労働の嵐を、毎日行われる送別会と言う名の拷問に並行して行っているわけで、正直発狂寸前なのであります。

というわけで、すいません、今回は予想のみとさせてください。次の秋華賞のころには少しは落ち着いているはずで、その際新しい赴任地、タイ国の現地レポートを交えながら新機軸の競馬談義をお届けできるのではないかと思います。

201710 1() 4回中山9日目 16頭 [15:40発走]
【11R】 51回スプリンターズS
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 1200m (C)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

スノードラゴン 9 大野拓弥

57

55.7

()高木登

1

2

レッツゴードンキ 5 岩田康誠

55

11.2

()梅田智之

2

3

セイウンコウセイ 4 幸英明

57

10.1

()上原博之

2

4

 

$フィドゥーシア 5 *三浦皇成

55

28.7

()松元茂樹

3

5

 

ラインミーティア 7 西田雄一

57

10.9

()水野貴広

3

6

ワンスインナムーン 4 石橋脩

55

17.9

()斎藤誠

4

7

ダイアナヘイロー 4 武豊

55

12.4

()福島信晴

4

8

レッドファルクス 6 M.デム

57

4.8

()尾関知人

5

9

$メラグラーナ 5 戸崎圭太

55

5.5

()池添学

5

10

 

ビッグアーサー 6 *福永祐一

57

10.9

()藤岡健一

6

11

 

モンドキャンノ 3 *池添謙一

55

28.2

()安田隆行

6

12

 

$ブリザード 6 *モッセ

57

41.4

[]イウ

7

13

ファインニードル 4 *内田博幸

57

12.5

()高橋義忠

7

14

 

ネロ 6 *勝浦正樹

57

46.9

()森秀行

8

15

 

シュウジ 4 *横山典弘

57

40.0

()須貝尚介

8

16

ダンスディレクター 7 浜中俊

57

8.3

()笹田和秀

 

うーん、軸不在の怪しいメンバー構成ですね。これじゃあ、じっくり時間をかけて予想しても当たる気がしない。こういう投げやりな予想のほうが良いのかもしれませぬ。

現時点(金曜深夜)のオッズは当てにならないのですが、1200m成績が3−1−0−1と極めて優秀なセイウンコウセイが人気との兼ね合いでお買い得な感じでこれを中心で考えてみたいです。馬券は軸の三連複21点。



崖っぷちの 上海馬券王



○今日の結果

<スプリンターズ・ステークス> @レッドファルクス、Aレッツゴードンキ、Bワンスインナムーン




○かんべえのつぶやき


――秋のG1が始まるというめでたい今日、上海馬券王先生は赴任地であるバンコクに旅たたれました。バンコクは時差が2時間あるけれども、ネット環境はいいので日本の中央競馬を楽しむことは十分に可能なんだそうです。ということで、再来週にはきっと秋華賞の予想が届くと思います。どうぞお楽しみに。


――今日のスプリンターズステークスは、デムーロの神騎乗がズバリと決まり、レッドファルクスの連覇が決まりました。あの「世界のロォ〜〜ドカナロア!」と重なる快挙であります。それはあるまい、と思って不肖かんべえも、東洋経済オンラインの連載では「セイウンコウセイ」を本命にしたのであります。いやあ、素直にレッドファルクスから三連複を流しておけば、2着レッツゴードンキも3着ワンスインナムーンも、しっかり予測していたのだから、ちゃんと取れていたのではないか。とっても悔しいぞ76.5倍。

――今日は東洋経済オンラインの編集F氏の呼び掛けにより、中山のゴンドラ席にお仲間が全員集合。
ぐっちーさんが終始絶好調で、赤ワインを嗜みつつ、「わはははは、また当たっちゃったよ」みたいな声が何度もあがる。11Rを終えてニコニコでお帰りになりました。そこでようやく風向きが変わり、阪神12Rを不肖かんべえが、中山12Rを編集F氏でそれぞれ中穴を当てて、ニッコリ帰れたのでありました。秋日和の今日は、競馬にはびったりでしたね。また楽しみたいと思います。























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by Tatsuhiko Yoshizaki