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上海馬券王がJRAのレースに寄せる「情熱と冷静の言葉」

2003年冬〜春のレース論考




3月30日(日)

祝!優勝!中日ドラゴンズ。(オープン戦だけど。。。。)

。。。。まぁ、去年より泣き所の攻撃力が改善されているのは間違いないので、今年も少しは楽しませてくれそうです。


◎マーチS

スマートボーイ ジョウノブラヴォー(サンエムノヴァ カネトシオペラクン ラスカルスズカ)

なかなか悩ましいメンバー構成。レベル的にはレースの格に見合ったメンツではあるのですが、これがサンエムノヴァを除けば揃って冴えない近況で、ハンデ戦ということと相まって、どの馬にも付け入る隙がありそうです。

プリエミネンス、サンエムノヴァ、あと腐っても皐月賞2着馬タイガーカフェが人気になっているみたいですが、プリエミネンスは先行馬というよりはそこからちょっと後ろでレースを進めるタイプで、内枠は色々展開に左右されるところ、タイガーカフェは芝にははっきり見切りをつけたと言うことでしょうか、ダートでブレークする期待もないわけではありませんが、オッズと比較すれば過大な期待な感じもしますし、このなかではサンエムノヴァが一番信頼できますか。

今回面白いと思うのは、逃げ馬スマートボーイ。58kgと高齢がなんなのですが、他に同型がないため展開的に有利じゃないかと考えます。また、人気薄ではジョウノブラヴォー、カネトシオペラクンが中山1800mでそれぞれ5−4−1−4、2−1−0−0と殆どスペシャリストと言っていい存在で狙ってみたし。やはり初芝ノラスカルスズカは血統がダート向きな感じでタイガーカフェより値ごろ感があります。


◎高松宮記念

テイエムサンデー リキアイタイカン (ショウナンカンプ ビリーヴ)

18頭も集まったのですが、困ったことにショウナンカンプに死角がありません。特にこの路線の有力どころを力でをねじ伏せた前回の阪急杯は素晴らしいの一言であり、圧倒的な一番人気も仕方がないと思います。(こうやって見るとぼろ負けした前々回の香港のレースが腑に落ちないのですが、まぁ、日本では有能と言われる人が海外に赴任するとその実力の片鱗も見せてくれないと言うのは私も結構経験してますし。。。)

さて、ショウナンカンプの2着探しと言う感じになったこのレースですが、対抗出来そうなのはどの馬でしょうか。

まず目が行くのは中京を3勝無敗のサニングデールなんですが、これはいくらなんでも前回ショウナンカンプに負けすぎで、これなら「入れ込み」という言い訳があるビリーヴが名前ほど信用できませんが、パドックを見てむずかっていないようならアンカツ騎乗と言う事でまだ押さえてみたい。

結局、ショウナンカンプに追いつこうと有力馬が前の方で小競り合う中、後ろの方から追い込んでくる馬が有利な気がします。
前回33.3という凄い上がりでシルクロードを制したテイエムサンデー、穴の常連リキアイタイカンにはそういう意味でショウナンカンプの足もとをすくう期待すらかかります。


上海馬券王



○この日の結果

マーチS @スマートボーイ、Aワンモアマイライン、Bクーリンガー


高松宮記念 @ビリーヴ、Aサニングデール、Bリキアイタイカン



○かんべえのつぶやき

――来ましたねえ、アンカツが。堪えられませんねえ、・・・・って、あたしゃ買ってないんですけど。本当であれば、ドバイのワールドカップに行っているはずの武豊が、ビリーヴに乗れずに聞いたことのない馬に乗っている間に、アンカツが地元でG1初勝利をかっさらうという快挙。これからのG1シーズン、武VSアンカツの遺恨がますます楽しみですなあ。





3月29日(土)

えー、ノーリーズンが屈腱炎で療養生活に入ったそうで。。。多くのファンが買うと来ない、買わないと来る、挙句の果てに一番人気で騎手を振り落とす。いい意味でも悪い意味でも(いや彼の場合は悪い意味しかないか)人々の期待を裏切りつづけた挙句、強いのか弱いのか分からないまま今引退の危機を迎えているわけで、一体なんだったのでしょう、彼は。

◎日経賞

マイネルアンブル シンボリオレゴン (メジロランバート)

ノーリーズンのリタイアでますますレベルの低下が心配される天皇賞ですが、考えてみればノーリーズンがいなくなったくらいでレベルが低下すると思われること自体、今年は本当にメンバーがいないということで、これでは当日は1600万レベルの争いになりかねません。うーん、今年は馬券を買うのはやめようかな。

その前哨戦として位置付けられるべきこのレースもなかなかお寒いメンバー構成です。先週の阪神大賞典が15頭集まった反動からか今週は10頭どまり。バランスオブゲームとイブキガバメントが人気になりそうですが、前者は死角が一番少ないというだけで強烈なセールスポイントはなく、後者には無類の中山下手でかつ距離不向きと言う明確な死角があり、単では積極的に買う気になれません。(でも他がしょぼすぎるからなんかこれで決まりそうな感じがするのがつまらないことこの上ない、本当に困ったものだ)

結局あまりにつまらないので、やけになって穴から入ります。考えてみればこのレースは98年に障害馬のテンジンショウグンが単勝万馬券馬連20万の大穴かましたレースで、あのときもローゼンカバリーみたいな馬が圧倒的一番人気になってたしょうもないメンバー構成だったことを思えばそれもよし。

マイネルアンブルは最近この距離体系で条件戦・オープンを連勝した上昇馬。ある程度人気になりそうですが父アンバーシャダイ、母父ゴールデンロドリゴといういぶし銀みたいな血統もなんか晩成タイプと言う感じなので先物買いしてみたい。
シンボリオレゴンは最近の成績が悪魔でももらい泣きしそうな凄まじさで、これは全然人気がないでしょう。ただ、中山は3−1−3−1、この距離は2−1−1−0と極めて優秀で、今回がベストの条件に戻ることはとてもお買い得な感じがします。騎手がテンジンショウグンと同じ穴野郎の江田照というのも、なにがしか波乱の期待が。
メジロランバートはまだ現役だったんだ。殆ど2年ぶりの復帰レースですが、たいした実績があるわけでもないのに2年も休ませてもらえるのもオーナー(メジロ牧場)が生産者でもあるということと無関係ではなく、恐らくはメジロの奥様からものすごい愛着を持ってもらった馬ではないかと思います。実際この馬は5年前のダービー・菊で穴党から支持を受けた馬で、この距離での能力は相当高いのではないのか思われてました。ここはメジロの奥様の愛情に乗ってみましょう。


◎毎日杯

スズカドリーム マイネルモルゲン (マッキーマックス ゲヴァルト)

先週、スプリングSが皐月賞へのラストトライアルと書いたんですが、よく考えればこれが最後で、しかもそこそこ本番にも希望が持てる能力馬が集まってしまいました。いやはや面目ない。

スズカドリームはサイレンススズカの近親と言うだけで無条件に応援します。前回の京成杯の勝ち方を見ると、型破りなサイレンススズカに比べ随分「まとも」な馬と言う感じで、そういう意味では寂しいのですが、その分安心して見ていられます。相当強いとは思いますが今回どれくらい強いのか見せてもらえそうで楽しみ。
マイネルモルゲンは前回の弥生賞が5着なのですが、勝ち馬との差が0.1秒で殆どないということで、人気との比較でお買い得な感じが。
マッキーマックスは能力はものすごく高いのですが、不器用なタイプで出来れば府中で見てみたい馬。今回アンカツに乗り代わりでどうなるか。こういう馬を勝たせるとアンカツ人気に火がつくことは間違いないのですが、ちょっと使われすぎな感じが心配。
名前が面白いゲヴァルトも相当能力は高そうです。



上海馬券王



○この日の結果

日経賞 @イングランディーレ、Aバランスオブゲーム、Bハッピールック


毎日杯 @タカラシャーディー、Aユートピア、Bスズカドリーム



○かんべえのつぶやき

――どっちも堅そうに見えましたが、どっちも意外な結果でしたね。スズカドリーム、皐月賞では頑張って欲しいです。春の天皇賞は、ノーリーズンも出られなくなって、ますますつまんないですねえ。さ、先生、明日の高松宮杯、しっかり当てておくんなさい。






*先週は諸般の事情でお休みしたので、2週分まとめて掲載します。では、予想も文章も冴えわたる上海馬券王先生のページをお楽しみください。(かんべえ)


3月23日(日)

えー、戦争がついにはじまってしまいました。

まぁ、今のバグダッドは将棋で言えば「穴熊の姿焼き」状態な訳で、制空権をあれだけ握られると結果自体見えてるんですが、こういうときに競馬がつつがなく開催される日本と言うのも、考えてみれば間違ってる気がするし、大喜びで馬券を買う私も相当不謹慎。決して対岸の火事ではないと思うんだけど、平和ですねぇ、わが国は。

わが国だけではないぞ、アメリカだって当事者中の当事者の癖に、アカデミー賞の授賞式とか大リーグの開幕とか、テロリストが舌なめずりしたくなる行事が目白押し。戦時下にやるなよ、こういうこと。まぁ、「欧米の亀裂の修復」とかに世間の興味は移りつつあるものの、未だ発見されない「大量破壊兵器」の所在次第ではまだまだ一波乱はありそうで、せめて「サダムの最後っ屁」が異国で炸裂しないよう祈りたいものです。(そういえば、来週のストーンズの上海ライヴも、考えてみればやばそうだな)

さて、晴れて地方から中央入りした安藤勝ことアンカツの快進撃が止まりません。中央入りして2週で騎乗した3つの重賞をすべて勝ってしまうというのも凄いの一言。まぁ、中央入りしたばかりのアンカツに各陣営が名刺代わりにいい馬を提供したと言うのはあるのですが、それだって一番人気になる馬ばかりじゃないわけで、そういうところをきっちり勝つというのは、やはりこの人、只者ではないと言うことでしょう。

問題は、この状況がいつまで続くかと言うことなのですが、彼を巡る中央競馬の動向を占ってみたいと思います。なに、どうせムラ社会の日本競馬サークルです。国際情勢に比べれば分かりやすいことこの上ないわけで、多分当たると思うぞ。

@騎乗機会が爆発的に増えた「乗れる」騎手に「つば」をつけておきたい各調教師による「名刺代わり」の有力馬提供が今後も続き、アンカツもそれに対して、一定以上の結果で答える。

A『挨拶』はいつしか『信仰』に。武豊以外、抜けたジョッキーがいない故、武に相手にされない各陣営の熱心なアンカツ詣でが始まる。

B好結果がより高い能力馬の騎乗依頼を呼ぶと言う好循環が続き、いつしか武豊に次ぐトップジョッキーに。

C武が海外遠征に出かける7月以降は有力馬を独占状態。トランプの「大貧民」における、大富豪的環境が実現。

D地方競馬のジョッキーに「大貧民」的状況に置かれ、面白くないのが「競馬学校」卒業の中央在来ジョッキー達。元々よそ者には冷たいムラ社会故、武には出来る我慢もアンカツには出来ず、いつしかアンカツは騎手サークルにおけるサダム・フセイン並の嫌われ者に。

E調教師、馬主に対する無言の団体圧力、レース時における反則すれすれ妨害行為等、嫌がらせが活発となり、アンカツの勝率は徐々に低下。

Fそんななか、行き過ぎた妨害行為により落馬事故発生、アンカツ長期入院生活に。

まぁ、Fまではどうかと思いますが、DEは早ければ5月くらいに始まりそうな感じもします。逆にいえば後1・2ヶ月はアンカツを買っていれば間違いない状態が続くはずで、頑張れアンカツ!


◎スプリングS

ネオユニヴァース テンカタイヘイ (サクラプレジデント)

皐月賞に向けた最後のトライアル。実は10年前のナリタブライアン以来、このレースの出走馬から皐月賞馬は出ていないのですが、今年は「10年目の正直」となるか。

サクラプレジデントとネオユニヴァースに人気が集中しそうです。特にサクラプレジデントは前回のフューチュリティSが大幅に出遅れた上、直線で他馬と接触すると言う不利を受けたにもかかわらず2着に追い込んだ馬で負けて尚強しの感があり、1番人気はこちらでしょうか。確かにこの馬は相当強いと思われ、勝つときは圧勝まで考えられるんですが、前走が示す通り不器用な馬が、久々の中山で、しかも相棒の田中勝が騎乗停止で岡部先生も間に合わない故騎手が何故か関西の武弟というのは単ではリスクありまくりと考えます。

ネオユニヴァースは、これまで大差で勝ったことが一度もないのですが、前回(きさらぎ賞)の勝ち方を見る限りこれも相当強い。能力で相手をねじ伏せるのではなく、どんな状況でも計ったようにゴール前差しきると言うサンデー産駒らしからぬクレバーさ。この勝負根性とレースセンスは軸向きで騎手がデムーロというのも大歓迎。

この他では父ブライアンズタイムではなくBrian's Timeと英名表記のくせに名前が超日本風というのが面白い良血テンカタイヘイ、マヤノトップガンの産駒マイネルイェーガー、クラシック参戦のためにはどうしても2着以上が欲しいということでモチベーションありまくりカフェベネチアン、距離延長も血統十分ブルーコンコルドがまだ底を見せていない感じでチャンスあり。


◎阪神大賞典

ファストタテヤマ サンライズジェガー (ダイタクバートラム コイントス)

02年 200円 (1−2)
01年 4020円 (1−7)
00年 240円 (1−2)
99年 150円 (2−1)
98年 160円 (1−2)
97年 440円 (1−3)
96年 210円 (2−1)
95年 150円 (1−2)

見てください!これは過去8年のこのレースの馬連配当です。(カッコ内は1・2着馬の人気)

星の数ほどある重賞レースの中で、これ程、賭ける者に1点買いしか許さない、つまらない、しみったれた、インケツの、貧窮問答歌を地で行くデフレ重賞が他にあったでしょうか。そもそも、天皇賞春を目指す超強力どころがいつも測ったように2頭しか出走せず、他の馬が恐れをなして回避するせいで頭数はいつも10頭前後、結果1・2番人気のマッチレースで終わってしまうというのがこれまでのパターンだったわけです。  ところが!

今年は異変の予感。出走馬は15頭も集まっちゃうし、G1馬が3頭も出てるけど、これがそろいもそろって不甲斐ない近況、これは下手をすると馬連1番人気でも4桁配当がつきそうな、ごった煮カオスの様相を呈しているのであります。これも横綱格のシンボリクリスエス、ファインモーションが出ていない、天皇賞春も最初から相手にしていないというのがそもそもの原因で、今後、こういう強力どころの長距離パッシングが続くようだとJRAのレース編成そのものが根幹から揺らいじゃうわけですが、その可能性もかなり高い気がします。

最近の充実度からコイントスが人気になりそうです。なんと言っても重賞連覇中のアンカツが乗ってるし。確かにこの馬、過去14回走って4−4−4−2と、複勝圏をはずしたことが殆どなく安定感抜群、迷わず軸と言う感じですが、今回距離がどうかというのと、1番人気での成績は1−2−2−1と今一で、単では買うのは正直ためらわれます。(逆にいえばこういう馬を勝たせるといよいよアンカツの神格化に拍車がかかるわけで、それはそれで頑張って欲しいんだけど)

距離適正から言えばダイタクバートラム、過去の実績からいえばノーリーズン、ヒシミラクル、アグネスフライトにも当然チャンスはあるんですが、これだけ混沌としていれば穴から入りたくなるのも人情。

ファストタテヤマは菊華賞2着以降あまりにトホホな成績が続いており、さすがに今回は全然人気がないでしょう。脚質から言っても阪神は不向きなのですが、この馬は、そもそも展開とかコースとかじゃなくて気分で走る馬じゃないかという気がしてきましたし、皆が見放す頃が一番怖い。まぁ、来なくても全然不思議じゃないけど菊では儲けさせてもらった恩義もあるし。。。。。あと、休み明け2走目サンライズジェガーは外枠歓迎、58kgをこなせればリアルシャダイの血が炸裂する可能性高し。



上海馬券王



○この日の結果

スプリングS @ネオユニヴァース、Aサクラプレジデント、Bマイネルイェーガー


阪神大賞典 @ダイタクバートラム、Aコイントス、Bファストタテヤマ



○かんべえのつぶやき

――スプリングS:サクラプレジデントとネオユニヴァースの二強に、テンカタイヘイ、マイネルイェーガー、ダイワセレクションの5頭で三連複をボックス買い。予定通り来たけれども、「ド安め」って感じでした。阪神大賞典:ダイタクバートラムの武豊VSコイントスのアンカツの一騎打ち。当然、後者に肩入れするも、結果は武の勝ち。というか、単にコイントスは頭を取れない馬なのかも?





3月16日(日)

◎クリスタルカップ

ギャラントアロー ジョージアンキング (ニシノシタン)

去年は1万4千円、おととしは7万2千円と大荒れに荒れているこのレース、実はこのレースは私、両方とも、大いに儲けさせてもらってまして、同じレースで2年連続の万券ゲットは滅多にあることではなく、非常に運命的なものも感じますので余勢をかって今年も穴から入りたいと思います。

実際、今年もメンバーを見ると強力な軸候補と言うのは見当らずやはり荒れそうな予感。3歳のこの時期のしかも短距離路線と言うのは馬の適正も判然としないわけで、何が来てもおかしくはなく、具体的にはトーセンオリオン、ニシノシタン、ジョージアンキング、シベリアンホーク、ソルティビット、ギャランロアロー、ファンドリワールドの7頭にはいずれも1/7のチャンスありと考えます。チャンスが均等という前提で考えればオッズの高いほうに張るのがセオリーと言うもの。まぁ、何が人気になるかもはっきりとはわからないのですが、ここはダート路線で強いところを見せているギャラントアロー、ジョージアンキングを買ってみます。(ダート馬をなめてはいけない。おととしのこのレースの勝ち馬カチドキリュウはこの路線なのだよ)

なに、武騎乗のワンダフルデイズはどうするんだって?うーん、ここ2戦の戦績から人気になるようじゃ買えない馬だと思うんだけど。。。。


◎フィリーズレビュー

モンバルナス デュアルストーリー (ヤマカツリリー レイナワルツ アフレタータ)

うーん、こっちも決定的に抜けた存在がいません。出馬表をつらつら眺めて何か違和感を覚えてたのですが、先ほどクラシックへの挑戦者決定戦であるにもかかわらずサンデーサイレンスの産駒が一頭もいないことがその原因である事に気が付きました。父父、母父で探してみてもフジキセキ産駒の「ワナ」以外サンデーの血脈を受け継ぐ馬が全然いないのは、非常に珍しい。先ほどのクリスタルカップも含めこれほどサンデー血統抜きで争われる重賞も父内国産限定戦以外では久しぶりなのではないでしょうか。

大体、こういう何を軸にしていいかも分からない力関係不明の3歳戦は、結局血統で判断する部分が大きくなるわけで、「困ったときのサンデー」の格言に従い、サンデー産駒から入ることにしていたのですが、今回それも使えないわけで(え、ワナ?うーん彼女は、人気じゃ買えないよね)、本来はこういうレースは買わないのが一番でしょう。

2歳G1を2着のヤマカツリリーが押し出されて人気になりそうな感じなのですが、これは騎手が中央移籍以降重賞連覇中のアンカツ(名前で選んだんじゃないだろうな安藤!)で確かにこの中では一番当てになりそう。ただ、アンカツ人気で買われすぎるようならうまみなしと言うことでここが難しいところ。

他の馬では、モンバルナスは京都を逃げて2着に残った前回の紅梅Sがいい内容、勝つときは圧勝のデュアルストーリーはきちんと逃げられれば怖い存在、レイナワルツは前回阪神のやや重で完勝した実績が光り、要注意と言うことでしょうか。あと、穴(と言えるほど配当がつくかどうかは分からないけど)としては種牡馬として大ブレークの予感がするタイキシャトルの子アフレタータが前回2番人気でエルフィンSを惨敗しており今回人気を落としそうで、お買い得な感じがします。


上海馬券王



○この日の結果

クリスタルカップ @ワンダフルデイズ、Aギャラントアロー、Bタイキジリオン


フィリーズレビュー @ヤマカツリリー、Aモンパルナス、Bレイナワルツ



○かんべえのつぶやき

――先生はあんなことを書きながら、しっかりワンダフルデイズも押えておられたようで、お見事3年連続の万馬券ゲットだったそうです。

――かんべえはこの日、町内の同好の士のご厚意により、中山の来賓席でこのレースに挑みました。シベリアンホークから買おうと思ったところ、流す相手があまりにも多く、枠連で買ったのが「代用」で当たってしまいました。恥ずかしいけど、はずれるよりはずっとよかったな。考えてみたら、今年になってから浮いたのは金杯以来ではないか。





3月9日(日)

まだまだ寒い季節ではありますが、日本のほうは随分花粉が飛んでいるようで、症状を持つ皆様には大変な季節であります。私も相当重症なアレルギー体質なので出張が1週間遅れれば大変なことになるところであったと現在胸をなでおろしているところ。上海では、もともと樹木も少なく、最近急速に緑化面積が増大しているとは言え、植樹されるのが皆広葉樹でありまして、この手の花粉の被害から無縁でいられるところが、この都市の最大の美点ではないかと私なんかは考えます。

さて、一般に「アレルギー」というのは、「普通の人には全く無害な物質を、体が勝手に有害と勘違いして過剰な免疫反応を引き起こしてしまうと言う特異な体質もしくは症状」を意味するわけですが、この「花粉症」というのはちょっと違うのではないか。

@今の日本人の2割が明確な症状を持ち、おそらくそれに匹敵する花粉症予備軍を抱えている現状は、「特異」と言う言葉の定義からかなり逸脱している。
A海外でこの時期に同様の症状を持つ人が大量発生したという事例は寡聞にして聞いた事がない。
B日本に在住する外国人が、日本に来てから花粉症になったと言う話ならくさるほど聞かされてる。

と言う事実は、問題が、人間の体質ではなく、日本の空を黄色く染める杉花粉の方にあることをあまりに明確に示唆しているのではありますまいか。日本の杉花粉は多分世界に類を見ないくらい凶悪な因子を備えた有害物質であり、これに反応する人間の体質はアレルギーでもなんでもないのだ。何故このような視点の下、花粉症に対する抜本的研究が進まないのであろうか。

実はですね、私は密かに、日本の杉花粉というのは、アメリカ軍が製薬会社と共同開発した生物兵器ではないかと睨んでいるのであります。考えてみれば花粉症がこれだけ日本で流行するようになったのは、日本製品が世界を席巻し、強すぎる日本経済にアメリカが事あるごとに嫌がらせを繰り返していた時期(ああ、そういう時期も昔は確かにあったのだ)とリンクするではないか。薬やマスク等この時期花粉症治療のために消費される支出はどう少なく見積もっても数千億円、花粉症の特効薬と言われる抗ヒスタミン剤だって元はと言えばアメリカ開発だし、こんな製薬会社しか喜ばないマイナス効用の需要は確実に日本経済の体力を奪っていったのでありました。(うーん、我ながら佐々木敏的な決め付けだな)


◎弥生賞

ザッツザプレンティ リーディングエッジ (スズノマーチ)

と、まぁ、花粉について長々と述べたのも実は去年このレースをかんべえさんと花粉にさいなまれながら中山で見たことを思い出したからなんですが、それにしても3着まで皐月賞への出走権が与えられるクラシックG2に、飛びぬけた存在が出るわけでもないのに出走が11頭とは。

さて、ここで唐突ですが質問です。下記に挙げる馬の共通点を述べなさい。

ローマンエンパイア ヤマニンセラフィム アグネスタキオン フサイチゼノン ラガーレグルス アドマイヤベガ サニーブライアン ダンスインザダーク フジキセキ

答えは、いずれも過去の弥生賞の出走メンバーであり、非凡な能力故、将来を高く期待されながら故障により3歳中に引退もしくは長期休養を余儀なくされた馬たちであると言うこと。昔から競馬を見てる人には一目瞭然だけど、これは本当に凄いメンツでこういったメンバーが古馬になる前に現役を引退(まぁ、ローマンエンパイアは例外だけど)しなきゃならないのも、現在の3歳戦のプログラムに何らかの問題があるといえば言えるんですが、それ以上にこの弥生賞(ついでに言うと皐月賞)自体が呪われたレースと言う感じは免れず、案外今回の小頭数もこういったことが関係してるのかもしれません。

まぁ、ザッツザプレンティ、スズノマーチ、テイエムリキサン、エイシンチャンプが人気の中心だろうし、頭数が頭数なので多分これで決まりそう。ただ、それじゃ面白くないので敢えて逃げ馬で前回ダート圧勝のリーディングエッジを穴指名。


◎中京記念

タガノマイバッハ ウインブレイズ (マイネルブラウ)

こちらは、日本一のお金持ち企業トヨタがスポンスするレースなんですが、それにしてはメンバーは地味な地方重賞の常連さんばかり、しかも、10歳ゴーイングスズカ(まだ現役だったんだ!)を筆頭にみな凄い年寄りでさながら予備役軍人の総決起集会の様相を呈しております。

アグネススペシャル、ウインブレイズ、チアズシュタルクが人気の中心でしょうが、この中では少々ハンデは見込まれた感じですがウインブレイズが左回りの実績もあり信頼できます。ただ、開幕週で相当馬場がいいはずの、小回り中京では逃げ馬は是非押さえておきたく、そういう意味で準オープンを勝ったばかりではありますが、京都を逃げて連勝の上り馬タガノマイバッハは今回安藤勝騎乗で大変魅力があります。前回穴をあけられてひどい目に会わされたマイネルブラウは今回勝つまでどうかと思いますが、ハンデは意外と軽く、複勝圏最有力。


上海馬券王



○この日の結果

弥生賞 @エイシンチャンプ、Aスズノマーチ、Bコスモインペリアル


中京記念 @タガノマイバッハ、Aブリリアントロード、Bギャンブルローズ



○かんべえのつぶやき

――来ましたなあ、タガノマイバッハが。安勝が連日の凱歌です。先生におかれましても、馬連3万2000円の万券を手にして高笑いじゃないでしょうか。弥生賞は、期待の大きかったザッツザプレンティが意外な不振。これでますます春のクラシックが分からなくなりました。





3月2日(日)

ハリーポッターには賢者の石、上海馬券王には。。。。。

日本出張中、久々に自分の家(というか正確には会社の独身寮)に帰りました。疲れきってベッドに横たわったとたんにくしゃみ連発。つ、ついに、花粉症の発作が始まったのかと色めきたったのですが、よく考えれば表じゃ花粉はそんなにゃ飛んでない。これは、きっと半年間で鬱積したハウスダストのせいに違いないと急遽、部屋の大掃除を敢行したのですが、その時、変なキーホルダーがベッドの下に転がっているのを発見しました。キーホルダーの鎖の下にぶら下がっているのはなんか石のような不可解な物体。これはどこかで見たような。。。。。

ぬおおおおおお!こ、これは、数年前、福島競馬場に出かけたとき、近場のインターチェンジの売店で買い求めた「競馬の当たる石」ではないかぁぁぁ!!

競馬場の周辺でいかにも売っていそうな縁起担ぎグッズで、「石」といっても、よく見りゃプラスチックの成形品。値段は確か600円で、いかがわしいと言えばこれほどいかがわしいものはない。でも、こういう胡散臭いものが大好きな私は喜んでこれを購入したのでありました。思い起こせば、同じ物を、当時おけら地獄にはまっていた競馬ジャンキーの上司にもお土産で持っていったっけ。(喜んでくれるかと思いきや「おけらの俺をおちょくっとんのか!」と怒られました。全くしゃれの通じねぇ上司だぜ)

というわけで、数年間、埃まみれの小部屋に眠り続けた世紀の秘法「競馬の当たる石」は、今、上海にいる私の手の中で怪しい光を放っています。うーん、なんか、次は「競馬の当たる指輪」を見つけて、HORSE OF RINGS状態になりそうな気がしてきたが、気分はインディ・ジョーンズかララ・クロフト。諸君、魔法の力を得た私は一味違うよ。出でよ万券!!

◎中山記念

  バランスオブゲーム ローエングリーン (トウカイポイント)

うーん、万券!!と力んだ割にはいきなり、これは。。。12頭しか出ないし、高配当も出そうにないレースではないか。でも、G2に値しないメンバー構成がここ数年続いていたことを思えば今年はそこそこメンバーが揃っているか。

問題は降り続く雨の影響がどうかなんですが、馬場状態はよいというには程遠いことは確かなので、逃げ・先行馬の優位は動きません。というわけで、この時点でラスカルスズカ・デュランダル・テレグノシスは少なくとも単では落っこち、優勝争いは上記の3頭に絞られるのではないかと思います。

逃げ馬ローエングリーンは今度もチャンス。前走ではボールドブライアンの末脚に屈しましたが、あれは勝った馬を誉めるべきだし今回馬場が悪そうなのでこういうのに足元すくわれる不安はある程度緩和はされる。ただ、彼はこれだけ好走を繰り返しながら、重賞には縁がない宿命を背負っているようなところがあって、今回4コーナー過ぎまで単騎で逃げられるかどうかがポイントでしょう。先行馬バランスオブゲームは、本当は一番連軸向きの1頭のはずなのですが、よく見ると勝ち負けがかなりはっきり分かれていて、勝てないときは複勝にも絡めないアンバランスオブレースな馬。逃げ馬がよどみなく逃げるところを好位で追走し、最後にちゃっかり勝ちを掠め取ると言うパターンが多く、そういう意味では今回展開は向きそうです。

あと、G1馬にして、去年のこのレースの覇者であるトウカイポイントは基本的には差し馬ですが、この馬に限って言えば展開・馬場状態不問、要は気分次第で来るときは来る、来ない時は来ないという、競馬ファン泣かせのオカマ野郎にして気分屋。押さえないとたたりが怖いので押さえましょう。

上記以外では、デュランダルが紐に要注意。かんべえさんご贔屓のタイガーカフェは展開と運次第であるいは。


◎阪急杯

 イシノグレース アグネスソニック (ゴールデンロドリゴ)

 高松宮杯の前哨戦ということで、G1級の豪華なメンバーが揃いました。サニングデール、ショウナンカンプ、ビリーヴというところに人気が集中しそうですが、それ以外にも年増になって急成長イシノグレース、サニングと差のない競馬を続けるゴールデンロドリゴ、アンカツ騎乗のマンデームスメ、ダービー馬に先着デムーロ騎乗だアグネスソニック、阪神重馬場大歓迎エアトゥ−レと癖の強いのが大集合。これは本当に面白く、且つ難しいレースです。

 まぁ、3強で決まっても何の不思議もありませんが、サニングは58kgでかつ坂のあるコースでの実力が未知数、ショウナンは前走の香港が負けすぎで、なんと阪神も重馬場も未経験。ビリーヴもやはり香港ぼろ負け且つ牝馬で57kg且つ重馬場未知数というふうに、皆それぞれ死角はあり、ここは穴を狙ってみることにします。

それにしても、3強をかっとばすとはなんという狂気。我ながらこれは神をも畏れぬ所業と言わずばなりますまい。しかし、私には「競馬の当たる石」がついている。出でよ万券!!


上海馬券王



○この日の結果

中山記念 @ローエングリン、Aバランスオブゲーム、Bダイワジアン


阪急杯 @ショウナンカンプ、Aサニングデール、Bアグネスソニック



○かんべえのつぶやき

――中山記念はお見事、ローエングリン、バランスオブゲームのワンツーでした。やっぱり先生は冴えてます。阪急杯は3強の一角、ビリーブが来ないところまで当たりましたが、後は順当な結果。いずれも配当が低く、万券には程遠かったのが惜しまれます。ところでトウカイポイントはゴール前で走るのを止めてしまいました。何があったんでしょうね。心配です。





3月1日(土)

2週間ばかり日本に出張、今ようやく中国に帰ってきたところです。あー疲れた。

それにしても、やはりで映像で見る競馬はいいですな。特にかんべえさんとライヴで見た23日の中山はよかった。G1のフェブラリーSもそれなりに面白いレースでしたが、なんたって圧巻は9R、7頭だての小頭数で行われたヒヤシンスS。圧倒的1番人気のスシトレインがしんがりに沈むと言う大波乱の中、他をぶっちぎりで突き放したのは先週のきさらぎ賞で一押しした連闘ビッグウルフ。他の馬より100kg近い差がある小兵で中山のダートはどうかとも思ったんですが、いやはやとんでもない強さでした。

それにしても、こんな勝ち方をして、今後彼はどの路線を進むのか。かの幻のドバイチャンピオン、クロフネ同様、ダート路線で行くのもいいでしょうが、きさらぎ賞が今一(ネオユニヴァースに0.8秒6着)だったのは不良馬場の影響もあると思われる故、ダート馬と決め付けるのは早計で、このままクラシックに出ても面白いのではないか。なにはともあれ本当にいい物を見せてもらいました。どの路線に進んでも皆で応援しましょう。


◎アーリントンカップ

ニシノシタン エコルプレイス (ゴールデンキャスト ワンダフルデイズ) 

本来ならNHKマイルの前哨戦と位置付けるべきこのレースなんですが、地方馬とか一勝馬が全体の3分の一も占めるし、2勝馬だってレベルの低いメンツを相手にやっと勝ち負けしてるような馬ばかりだしで、はっきり言ってメンバーがしょぼすぎます。

この手の3歳春の重賞と言うのは、どうしても下級条件を圧勝した経歴が欲しくなるのですが、そういう意味では阪神の1400mを直線だけでぶっちぎった武騎乗ゴールデンキャストと、フューチャリティで2番人気に推された3勝馬ワンダフルデイズが人気の中心でしょうか。まぁ、メンツがメンツなのでこの2頭で決まっても不思議はありませんが、阪神開幕週+雨ということでコースと芝のコンデションが逃げ馬に有利に働くことは間違いなく、ここはそういうタイプの馬から穴を探してみることにします。

唯一の関東馬ニシノシタンは前走のジュニアカップで共同通信杯の勝ち馬ラントゥザフリーズの追い込みをかわしきった実績があり、これはタイム以上に強い勝ち方でした。今回展開も向くので惹かれる存在。エコルブレイスはダート路線とは言え一応3勝馬で、前回の勝ちっぷりはなかなかです。まぁ、同じ路線のビッグウルフやエイシンブーンに比べると見劣りはするんですが騎手デムーロと言うのは魅力的。。


以上、あまり予想に対するモチベーションがあがらないメンツですが、上記4頭のボックスで当たる気がする。私は今、ハリーポッター的に強気な気分なのです。その詳細は明日述べられることになりましょう。では、皆さんまた明日。


上海馬券王



○この日の結果

アーリントンカップ @ウィンクリューガー、Aエコルプレイス、Bニシノシタン



○かんべえのつぶやき

――お、惜しい!人気のゴールデンキャスト、ワンダフルデイズが悪天候で伸びず、エコルプレイス、ニシノシタンが来るという読みはドンピシャリ。先頭馬以外は完璧な予想でした。やっぱ先生、日本でナマの競馬を見てから冴えてます。ただ予想はともかく、馬券が取れているかどうか、気になります





2月16日(日)

◎きさらぎ賞

ビッグウルフ マッキーマックス (スズノマーチ)

@サイレントディール・Aマッキーマックス・Bネオユニヴァース・Cスズノマーチが人気の中心でしょうか。

それぞれ買い要因を挙げると

@良血度ナンバーワン、気性も成長、クラシック路線のサンデー産駒にふさわしい貫禄あり。武騎乗も買い。
A前回の鬼脚は凄いの一言。負けて尚強しの観あり、将来性ではナンバーワン。
Bサンデーの隠し球。まだそこを見せてないのが不気味。
C藤沢・ペリエブランドの有力株。勝ち方がクレバーで着差以上に強く、関東の期待の星。

となるのでしょうが、その一方で、

@強いことは強いけど、超大物の風格もないところがいかにもサンデー産駒。血統・騎手ゆえ買いかぶられすぎで単では?
A超大物の予感十分も、馬が幼く、去年のローマンエンパイアを彷彿させる不器用さ。追い込んで2着がやっとか。
BC素質はあるけど、下級条件で大差勝ちがないのは、3歳馬ではいかがなものか。

と、不安要因もあるのです。まぁ、この中で応援しがいのあるのはマッキーマックスですかね。

今回私が期待したいのはこれが初芝になるビッグウルフ。前回のダートの勝ち方は半端ではなく、ここでも期待大。
実はシンザン記念のときも同じ理由でエイシンブーンを一押ししたのですが結果3着、これは血統と走りっぷりからやはりダート短距離馬の感じなんですが、ビッグウルフは父アフリート、母父トニービンということで、芝が合わないはずがない。人気がない今こそ単で勝負したい馬です。問題は出走するかということなんですが、賞金が足りているので是非出て欲しいね。


◎ダイヤモンドS

スーパージーン (ダイタクバートラム)

距離3200mのレースで、本来天皇賞春の前哨戦とも位置付けられてしかるべきレースなのですが、天皇賞に出ても勝てそうにない馬ばかりが集まりました。大体、3000m超のレース自体が数えるほどしかなく、よって生産者も調教師も、ステイヤーを育てる意識に乏しいわけで、結果として現在ステイヤーと言われる馬は、スタミナしかとりえのないスピードレスな馬ばかり。こういう距離の常連が天春で2000m前後が適距離の馬にひねられまくっているのは情けないぞ。

そんななかで、今回準オープンを勝ちあがったばかりのスーパージーンには、本物のステイヤーのにおいを感じます。ハンデ戦ということで、今回は斤量も軽いはずで期待値大。ライスシャワー以来ほんまもんのステイヤーというのを見なくなって久しい気がするのですが彼がこのステイヤー不在の時代に風穴を開けることを期待したいです。天春に出るにはここで勝たねばならないわけで、ここは単で一点勝負じゃあああ!


では、皆さん、日本でお会いしましょう。


上海馬券王




○この日の結果

きさらぎ賞 @ネオユニバース、Aサイレントディール、Bマッキーマックス

ダイヤモンドS @イングランディーレ、Aハッピールック、Bダイタクバートラム



○かんべえのつぶやき

――悪天候に重馬場、斥量差が10キロというダイヤモンドステークス。荒れて当然、と思ったらちゃんと荒れました。馬連で2万、馬単で4万、取れないよねえ。これだからステイヤーは分かりません。こいつら、本当に「天春」に出てくるのかしらん?

――来週はフェブラリーステークス(G1)。先生、ご一緒に頑張りましょう。アドマイヤドン、イーグルカフェ、ゴールドアリュール、うーん、ちょっと物足りない。





2月9日(日)

さて、もう終わっちゃったのですが、一応今日のレースの私の氏名馬は下記の通り。
昨日仲間内には宣言したのですが、かんべえ先生のところには電話がつながらなくて連絡できませんでした。遅出しじゃんけんじゃ一応ないのでそこんとこよろしく。

◎小倉大賞典

バンブーマリアッチ アグネスストーム

地方重賞の常連さんが多くその中でクラシック戦線をにぎわせたチアズシュタルクとローズバドが人気になりそうなんですが、彼らだってこういうレースに出るのも最近の戦績が振るわないからでこれだって当てにならない。要は難解なレースなわけで、先行馬のアグネスストームと穴の常習犯バンブーマリアッチが面白いと思ったのですが。。。。マイネルブラウねぇ。父内国戦でもないのに、これは買えないよねぇ。実況を聞いてないのでどんな展開だったか分からないんだけど、こういう馬が来ると地方開催は買う気が起きないよな。


◎共同通信杯

マコトエンペラー タカラシャーディー

これは1着ラントゥザフリー 2着タカラシャーディーで決まっちゃったみたいで。
まぁ、山内先生のところの馬は本当に3歳春までは強いというか結果に異論はありません。きっと馬券は買っていただろうな。なに馬連が2640円もついたの?ちぇっ!


◎シルクロードS

テイエムサンデー ナムラマイカ

サニングデールの圧倒的一番人気が予想されたのですが、前回スタートで出遅れながら鬼のような脚で勝ってしまったテイエムサンデーとCBC賞でサニングデールの2着だったナムラマイカが今回の斤量差を考えると面白いと思った次第。結果はテイエムサンデーが期待通り頑張ってくれたようで、おじさんも嬉しい。
とはいえ、2着のカフェボストニアンは間違いなく買っていただろうから、これも悔しい一戦。何?馬連で28倍、馬単だと71倍だって?何故私の買えないときに限って私の予想通りの展開になるのであろうか。プンプン。



○この日の結果

小倉大賞典 @マイネルブラウ、Aユウワンプラテクト、Bゼンノショウグン

共同通信杯 @ラントゥザフリーズ、Aタカラシャーディー、Bリワードシンバル

シルクロードS @テイエムサンデー、Aカフェボストニアン、Bサニングデール



○かんべえのつぶやき

――上海馬券王先生、短い日本滞在でした。今日のように買えない日は当たるというのはよくある話。今度の出張の際にはぜひご一緒しましょう。お待ちしておりますぜ。





<2月2日>(日)

明日から正月の里帰りと言うことで、日本に帰国します。準備で忙しいので取り敢えず今回は簡単に。

◎東京新聞杯

ローエングリーン (グラスワールド)

最近の中山は完全に逃げ・先行有利。ローエングリーンは3歳時の去年5勝もあげているのに重賞勝ちが全然ない。そのくせ宝塚なんかにも出て3着はしてるし、変な経歴の持ち主です。今回は力関係とコースとの相性から考えても初重賞勝ちのビッグチャンス。騎手が岡部から後藤に変わるのが気にかかりますが、後藤君て見かけによらず馬を逃がすのがうまいので単はこれ一点でいいでしょう。


◎京都牝馬S

ミツワトップレディ チャペルコンサート (サクラヴィクトリア トーワトレジャー)

横綱ファインモーション、大関ダイヤモンドビコーがいないということで、格から言って関脇サクラヴィクトリアには負けられない一戦です。騎手が武に変更と言うことで、一番人気は間違いないところなんですが、この馬には、

@追い込み馬で展開に左右されやすい。
A1600mは短すぎる
B久々がどうか

という死角も多く、単ではリスクが高すぎます。ここは先行馬のミツワトップレディ、京都&マイルが最適条件のチャペルコンサートに期待しましょう。


上海馬券王


○この日の結果

東京新聞杯 @ボールドブライアン、Aローエングリン、Bカオリジョバンニ

京都牝馬S @ハッピーパス、Aマイネルアイル、Bギャンブルローズ



○かんべえのつぶやき

――ローエングリンにカオリジョバンニで決まったと思った瞬間、ゴール直前の逆転劇、先生は思わず絶叫されたんじゃないでしょうか。そういや、いつも当たらない「1馬」の佐藤直文が、ボールドブライアンを指名していましたね。この馬、結構行くかも。






<2月1日>(土)

新年明けましておめでとうございます。

上海は現在春節(旧正月)に突入したばかり。祝祭ムードの花火が午前3時を過ぎた今も鳴り響いています。降り続いている雨のせいか例年よりはおとなしい感じなのですが、それでも15階建てのビルを超える高さで炸裂する打ち上げ花火の連発は壮観のひとこと。年間を通して数少ない無礼講の機会に人々は燃えています。それにしてもこんな花火を一般市民がぶっぱなすのも考えてみれば凄い話で日本じゃ間違いなく法律違反ですな。

私はと言えば、こちらの生活が長くなったせいか、新暦の正月に新年気分を感じなくなってきてまして、今になって初めて年を越したんだなと言うしみじみした気分に浸っている次第(まぁ、中学以来、紅白歌合戦というのも見ていないし、もとからあまのじゃくなんだけど)で、明日のレースが私にとっての事実上の「金杯」です。ここはひとつ無礼講で予想しちゃいましょう。

◎根岸S
シャンハイダロン サウスヴィグラス (ニホンピロサート エンドレスデザート)

府中競馬場の改修により今年は中山競馬場で行われるこのレース。それにともない、従来1400mの距離が1200mに短縮となりました。改修の影響はこのレースにとどまりませんで、2月のG1、フェブラリーSは距離1600mが1800mとこれは逆に延長。従来フェブラリーのステップレースとして機能していたこのレースの位置付けも随分違ったものになってしまいました。

具体的には、フェブラリー志願の中距離馬が見向きもしなくなった(この中でフェブラリーに出そうなのはノボトゥルーくらいではないか)一方、距離延長でフェブラリーを断念した短距離路線の強豪たちがこのレースに殺到。これはG1に出れない無念を晴らすべく本気で勝ちに来ることが予想され、結果として極めてレベルの高い組み合わせになっています。

基本的には先日のガーネットSのメンバーを中心に展開することになりそうで、これを圧勝したニホンピロサートが恐らく一番人気でしょう。ただねぇ、この馬過去ダートではすべて複勝に絡んでいて、3着以内ならまず間違いないとは思うんですが、単でそこまで信頼してよいものか。前回人気でぼろ負けしたタガノチャーリーズ・エンドレスデザートだって、あれは逃げまくってつぶれたわけで、展開次第では巻き返す余地は十分あるし、ガーネット組以外でも、初対戦の実績馬サウスヴィグラス、引退レースのヤマカツスズランは結構侮りがたいし、これは相当難解。強いところが皆逃げ・先行なので差し馬が面白いかとも思ったんですが、上海がこれだけ雨続きだと明日の日本も相当荒れた天候になることが予想され、やっぱり追い込むほうには辛いかなということで、もう何がなんだかわかりません。

分からないときは穴から流せというのは先週の平安Sの教訓ですが、今回面白いのはシャンハイダロンです。この馬、別に名前で選んでいるわけじゃなくて(名前で選ぶなら中日ファンの私はドラゴンマックスを選ぶね。)、以下の買い要因があります。

@父シャンハイの産駒は、ダート短距離路線に大変高い実績あり。
A過去2走はぼろ負けだがこれは芝でのものあり、本領のダートに戻った今回は期待値高し。
B過去6勝中3勝が7番人気以下でのものであり、典型的な穴野郎。
C騎手の小野は隠れた万馬券製造騎手であり人気薄で強い。この馬でも過去大穴あけた実績あり、これに手綱が戻ってくるのも吉。

どうです、問題は長期休養明け2戦目でどうかですが、なんか買いたくなってきませんか?

よし、実際の馬券はこの馬とニホンピロサートを軸にした3連複の総流しで勝負しよう。3連複は買わないことにしてたけど、どうせ、無礼講馬券だしいいでしょう。


シャンハイ馬券王



○この日の結果

根岸S @サウスヴィグラス、Aニホンピロサート、Bノボジャック



○かんべえのつぶやき

――なんちゅうか、普通の結論でしたね。テレビ東京「ウィニング競馬」で、いつもはずしている北野誠「誠の決断」が、めずらしく当ててました。シャンハイ、次は頑張って欲しいです。





<1月26日>(日)

 中国はもうすぐお正月。日本以外のアジア地域はすべて元日は旧暦で祝うのですが、メーデー、建国記念日とあわせ年3回しかないこの国の祝日の中でも、これは特別にして神聖なお休みでして、現地の人の気合の入りかたは半端ではありません。ありとあらゆる人が月収に匹敵する金額を花火爆竹類の購入に当て、これを元日の午前0時に合わせ同時多発的にぶっぱなすわけで、これはもう筆舌に尽くしがたく凄まじい光景。

 硝煙の煙で3m先が見えない。見えないところからいきなりロケット花火がこちらの鼻先をかすめて飛んでくる。命の危険を感じて建物の壁づたいに歩けば、いきなり頭の上の窓から爆竹がぶらさがり炸裂する。ここまでくると祝祭と言うよりは騒乱と表現するのがふさわしく、ベトナム戦争でかの米軍を恐怖のどん底に叩き込んだ「テト(旧正月)攻勢」というのは、中国の軍事顧問が発案したに相違ないというのがこれを経験した後の偽らざる確信なのであります。

 好景気に沸く上海では、今年の花火は例年に増して派手なものになること必定。今から恐怖と期待が入り混じって怪しい胸騒ぎを感じるのですが、明日のレースが当たれば私も気分は好景気。花火を買って来て騒乱に参加しようと思っています。出でよ万券!

◎AJCC

フサイチランハート アグネススペシャル (マグナーテン ホットシークレット)

うーん、先週の日経新春杯でレベルの高い面子が揃っていた反動なのか、こちらはなんか「出がらし」みたいな組み合わせです。大体似たような傾向の重賞レースを2週連続でプログラムできるほどこの時期は馬がいないではないか。毎年思うんだけどJRAも中距離以上の重賞編成は見直したほうがいいぞ。

最近の実績から、マグナーテン・ホットシークレットのセン馬2頭が人気になりそうですが、この2頭の最近の好走は岡部の好騎乗によるところが大きくその岡部先生が現在高齢で痛んだ体を癒すべく加療休業中ということで、替りの騎手がペリエ・柴田と一流どころとは言え、割引は必要。両方とも乗りづらい馬だし、距離もマグナーテンには長く、ホットシークレットには短いしでリスクは高い。まぁ、これだけメンツがしょぼいとそれでも来る可能性は高いとも思いますが、単勝では彼らの足元をすくう伏兵の方に期待しましょう。

2強?以外では、タイガーカフェ・チアズシュタルクという02年春のクラシック実績馬2頭が目を引きますが、こいつらいくらなんでも秋以降負けすぎで、なんか信頼が置けないし、いいとこワイドの軸どまりと判断します。で、結局マグナーテンもホットシークレットも逃げ・先行タイプであることから、末の鋭いところに勝つ可能性があると言うことで選んだのが上記2頭。両者とも良績が東京・新潟と言う直線の長いところに集中しており、中山ではつらいところもあるんですが、先に言った通り上位勢にも泣き所はあるんで、一発かましてくれる可能性高し。


◎平安S

ハギノハイグレード ミラクルオペラ (ビワシンセイキ マイネルブライアン)

こちらは結構メンバーが粒ぞろいですね。上り馬あり、地方の実績馬あり、超良血馬あり、結構曲者が揃いました。正直言って「こいつだけは絶対来ない」と言う確信が出来る馬もあまりいないしで、どの馬にもチャンスがあり難解な一戦です。

去年13回走って7勝、2着3回、3着2回という驚異的な実績を残したビワシンセイキが武に騎手変更と言うこともあり恐らくは圧倒的な一番人気になることが予想されます。この馬確かに強いし来ても不思議ではありませんが、他のメンバーが大幅に強化されているのであまり人気になりすぎるようならちょっと手を出しづらいところもあります。

ハギノハイグレードは前回のJCダートは今ひとつでしたが、今回コースが京都に変わるのは大きなプラス。また不良馬場に異常なくらい良績があり、馬場が重以上だとこれは完全に軸の資格があります。上海では今日一日雨だったので明日の京都の馬場は相当ひどい状態になる可能性が高く、と、いうことは。。。。ケケケケケ、これで決まりと言うことじゃあないか。

マイネルブライアンは先行馬。強力なところが皆差し・追い込みなので、スマートボーイあたりが飛ばしまくったその後じっと我慢して折り合えるようなら、展開の利を独り占めする可能性高く是非押さえておきたい1頭、他は長期休養明けだけど実績十分ミラクルオペラは休養明け戦績が1−1−0−1と要注意、また上にはあげなかったけど初ダートが吉となる可能性も捨てがたいモノポライザーも武に捨てられたと言うことで人気を大幅に落とすようなら、単で狙うのが面白いかも。



上海馬券王



○この日の結果

AJCC @マグナーテン、Aグラスエイコウオー、Bアグネススペシャル

平安S @スマートボーイ、Aクーリンガー、Bマイネルブライアン


○かんべえのつぶやき

――それぞれマグナーテン、ビワシンセイキが単勝1.5倍という大人気。AJCCは順当に、平安Sは大荒れと、対照的な結果になりました。それにしても馬単が21万4360円とは・・・・。どっちも取れてないね。自宅見学が正解でした。

――ところで上海馬券王殿、2月のご出張をお待ちしておりますぞ。





<1月19日>(日)

◎日経新春杯

ファストタテヤマ アグネスプラネット (コイントス)

有馬の熱狂も醒め、この時期、芝中長距離の強い馬は皆お休みということで、例年このレースは頭数も揃わなければ、レベルも低い「G2に偽りあり!」の凡レースが多いのですが、今年は頭数は例年並とはいえ、レベルはなかなか粒ぞろい。G1にほんのわずか足りない面子の総決起集会の様相を呈しており、ハンデ戦ということもあいまって、なかなか難解な一戦です。主だったところの買い・売りのポイントをあげると。。。

○コイントス
・買い要因:なんといっても先日の有馬の3着ということで近況の実績がナンバーワン。過去4勝、2着3回、3着4回とどんなレースでも大崩れがなく、複勝圏外に沈んだのが2回だけと安定感抜群。ワイド・B連複の軸にはうってつけ。
・売り要因:でもよく見るとこいつ、重賞で勝ったことが一度もない。あまつさえ、1番人気で勝ったことも過去5回中1回しかなく、人気になると単ではリスク高し。ハンデも重賞勝ちがない割には見込まれた感じだし、騎手が岡部から藤田というのもうーんだし。。

○ファストタテヤマ
・買い要因:末の確かな長距離馬で、今回得意の京都+距離延長になることはポイント高し。気のせいか最近風格も身についてきたような。。
・売り要因:追い込み一手の不器用な奴で当てにならないところが。外枠って意外と良績ないんだよね。

○エアエミネム
・買い要因:01年版伊藤厩舎のファインモーション。怪我する前の勝ちっぷりはホント凄かった。復帰3戦目の今回は復調の期待が。
・売り要因:とはいえ、復帰してからの2戦がしょぼすぎ。それでトップハンデというのも。。

○トシザブイ
・買い要因:最近じゃ珍しいステイヤー。この手の「G1候補のいない重賞レース」の常連さん。人気に関係なしで来るときは来るのが怖いぞうっ!
・売り要因:ハンデは見込まれましたな。この馬55kgを超える斤量じゃ勝ったことがないのに57kgというのは。。

○マイソールサウンド
・買い要因:昨年下半期の上り馬。父内国産の新エース候補。ハンデも恵まれました。
・売り要因:距離実績悲惨。血統的には走りそうではあるんだけど。。。。


と、まぁ、どいつもこいつも長短相半ばしてまして、上にあげたところ以外にも、アグネスプラネットとか軽量ハンデでは面白そうだし、ビッグゴールド・エイシンスペンサーも軽視は禁物だしで、これは10回やれば10回とも違う結果が出るのではとも思われ、最終的には個人の好みで決めるしかないでしょう。というわけで、冒頭挙げた馬は単なる好みで選んだわけです。実際の馬券はコイントスとファストタテヤマのワイドを一点買って置けば確実に儲かる気もするんですが。。。。


◎京成杯

 スズカドリーム ブラックカフェ (テイエムリキサン ブルーイレブン)


テイエムリキサン・ブルーイレブンの外枠2頭が人気の中心でしょうか。両方とも追い込み型なので中山では注文もつくのですが能力的には抜けていることは確かでそこが悩ましいところ。

特に、ブルーイレブンの能力がかなり高いことは確かなのですが、問題は天才・武豊が持て余すくらい気性が悪く、ラガーレグルスを髣髴させるやんちゃ坊主であるということ。(知らない人のために解説するとラガーレグルスは能力滅茶苦茶高く、皆その気性難を知りながら馬券を押さえざるを得なかったのですが、3年前の皐月賞のスタートゲートで暴れていきなり失格、中山競馬場を阿鼻叫喚の地獄に叩き込んだならず者。その後ゲート試験を何度やってもパスしないでいつのまにか消えてしまったのですが、ブッシュが競馬ファンなら間違いなく彼を「競馬界悪の枢軸」にリストアップしていたでありましょう。) まぁ、強いことは確かなので勝つときはぶっちぎりということも十分ありえますし、負けるときはぼろ負けということも同じくらいありうる。それでいて人気はそこそこ高そうと、こういう馬は本当に始末に困ります。
まぁ、買うときはパドックの状況を確認してからがいいようで。

上記2頭以外で強そうなのはブラックカフェでしょうか。人気を裏切った前走のホープフルSは有馬開催当日なので相当コンデションが悪かったはず。今回は人気もそれほどつかないはずなのでおいしい馬券になるかもしれません。(どうでもいいことですが、この馬の馬主はマンハッタンカフェと同じで西川清さんといいますが、この人ひょっとして「あの」、西川さんなんですかね。)

今回応援したいのはスズカドリーム。この馬は父サンデーサイレンス・母母ワキアと言うことで、かのサイレンススズカの超近親にあたります。サイレンススズカが如何に凄い馬だったかを知らない人に文章で説明するのは、おそらく不可能なのですが、彼は間違いなくサンデーサイレンスの代表産駒であり、私のようなすれっからしを含め、数多くのファンの心を未だに揺さぶりつづける日本競馬のひとつの金字塔的存在なのであります。で、非業の死を遂げたあの名馬の、あの超絶的な走りをスズカドリーム君に期待するのも人情というもの。サイレンススズカが世間の度肝を抜いたのは4歳を過ぎてからである故、未勝利を勝ちあがったばかりのドリーム君にあまり期待をかけるのも気の毒なこと、サイレンススズカの近親ということで不当に人気になりかねないことから、馬券的にはこういう馬は買ってはいけないのでしょうが、時には損得度外視で応援しなきゃならないこともある。
ということで、皆でドリーム君を応援しよう!!!


上海馬券王



○この日の結果

日経新春杯 @バンブーユベントス、Aコイントス、Bマイネルプレーリー

京成杯 @スズカドリーム、Aテイエムリキサン、Bコスモインペリアル


○かんべえのつぶやき

――来ましたねえ、スズカドリームが。先生の応援がずばりと決まりました。皐月賞にも行って欲しいです。

――今日の京成杯、かんべえは三連複で@スズカドリーム、Fビービーヘブン、Gブラックカフェ、Kブルーイレブン、Lテイエムリキサンの5頭をボックス買いしてました。FとCコスモインペリアルを迷いましたが、Cだったら1万5000円が取れてましたね。もう1点買っておけ〜!

――それにしても、重い宿題を抱えている最中にする競馬は楽しいなあ。昔、試験前のマージャンは「ああ、こんなことをしていてはイケナイ!」というのが快感でした。その節は上海馬券王先生もよくご一緒しましたなあ。





<1月12日>(日)ガーネット・ステークス、シンザン記念

いやぁ、寒い。本当に寒い。何故こんなに寒いのでしょう。馬券が当たらないことがそれに輪をかけて。うううう。

それにしても世界の大都市というのはなぜこんなに、すごしづらい気候の所に立地しているのか。上海の夏はしゃれにならない暑さだし、冬は例年氷点下が普通だしで空調機を使わなくていいのは年3ヶ月くらいなんですが、北京はもっとひどい。冬は氷点下10度以下とバナナで釘が打てるし、夏も意外と知られていないけど気温が40度と脳みそが溶けて耳から流れ落ちるような暑さ、おまけに春先は黄砂が舞い降りて、表に出れないくらい埃っぽいしでおよそ人が住んで快適というには程遠い。

「こんなところを首都にすんなよ」と言いたくなるのですが、考えてみればニューヨークも夏は熱中死、冬は凍死続出なわけだし、モスクワだって、ロンドンだってすごしやすいという話は聞いたことがない。日本の歴史上の大都市である奈良・京都・大阪・名古屋・東京も夏暑く冬寒いわけで、何故静岡近辺とか瀬戸内海沿岸とかの穏やかな気候の場所に大都市が発展しなかったのか不思議でたまりません。

さて、こんな季節、「犬は喜び庭駆け回る」と言いますが、お馬さんは寒冷地出身ということで犬以上に寒さに強いかと言えば、そうでもないみたいで、この季節風邪を引く馬というのもたくさんいるし、故障が発生するのも寒い季節に多いようです。
うーん、夏は夏で弱いしデリケートな生き物じゃ。せめて、私の買った馬くらいは喜んでターフを駆け巡って欲しいものです。

◎ガーネットS

タガノチャーリーズ ニホンピロサート (エンドレスデザート ロッキーアピール)

中山のダートというのは坂がきつくて力が要るコースですから、通常ダート以上にパワーが要求されます。馬格も480kg以上の大きな馬が勝つことが多く、その傾向は特に冬場に顕著なようです。今回その方向から予想しようかと思ったのですが、よく見れば今年からこのレース、ハンデ戦に変わっているではないか。うーむ、もう少し検討しなくてはなりませんな。

重賞で実績のあるところは皆峠を越えた高齢馬ばかりということで、今回昇級戦でも、ダートに路線変更してから圧勝を続けるタガノチャーリーズが人気の中心でしょうか。この馬、ハンデにも恵まれましたし、2戦2勝と相性のいい外枠だしで、確かに明日も圧勝して不思議ではありません。ただねぇ、前回、前々回の圧勝は重・不良のコンデションを逃げ勝ったものであるゆえ、良コンデションが予想される明日はまた違う展開も予想されるところ。負けるときはぼろ負けのリスクも高く、連軸向きということではトップハンデでもニホンピロサートの方が向いている気もします。他エンドレスデザートは中山に相性がよくひょっとしたら首位躍進の可能性もあり、ロッキーアピールは勝つまではないと思いますが、意外性あり穴として押さえておきたい一頭です。

◎シンザン記念

エイシンブーン マッキーマックス (サイレントディール ホウライウォーニング)

これまで、マル外の登竜門的な感があったであったこのレースですが、タニノギムレットが圧勝した去年あたりから、なんか「らしくない」感じになってきました。

 今回唯一の外国馬エイシンブーンは初芝ですが、なんと言っても前回のもちのき賞がダートとはいえ圧巻の一言で、これは相当強いのではないかと思います。かのエルコンドルパサーもデビューからダートばかり走りつづけ、芝の適正を疑問視されていた時期もあったのですが、終わってみればワールドクラスの名馬であることを証明したわけで、これにはそんな期待すらかかります。実はこの馬前回フューチュリティSで私の本線だったのですが、風邪を引いて出走を取り消し、本当にがっかりしました。今回は仕切りなおしの一戦なんですが、是非あのときの無念を晴らして欲しいものです。まだそれほど人気にならない今が買い時で、本来なら単勝1点で勝負する価値のある馬なのですが、これまで出走取り消しを2度もやっている前科があり、ひょっとしたら虚弱体質なのかも分かりません。明日も間際になって取り消しになる可能性が頭をよぎるので、ここはまだそこを見せていないマッキーマックスも押さえます。


○この日の結果

ガーネットS @ニホンピロサート、Aシャドウスケイプ、Bスターキングマン

シンザン記念 @サイレントディール、Aマッキーマックス、Bエイシンブーン


○かんべえのつぶやき

――先生、どちらも手堅く取られたことと思います。シンザン記念のエイシンブーンは、ゴール前でまくられて惜しかったですね。マッキーマックスの末足も見事でした。覚えておきましょう。





<1月5日>(日)中山金杯、京都金杯

上海馬券王の新春相談

◎進学塾教師 山内ケンジさんからのお便り

Q:生徒がぐれてます

 先生、新年早々恐縮なのですが相談に乗っていただきたくお便り差し上げました。

 私は栗東で進学塾を営む教師です。文字通り生き馬の目を抜く厳しい競争世界でありますが、父兄の皆様の信頼も高く、自分で言うのもなんですが、優秀な教師であったと思います。私の教育方法は幼い頃からのスパルタ教育をその旨としております。

とにかくお預かりした生徒は入塾早々厳しく指導してきました。他の子供が遊びにうつつを抜かしている時に一生懸命勉強させることがライヴァルに差をつける最善の道であると信じ、心を鬼にして子供たちをしつけてきたのです。その甲斐あって小学校・中学校の入学試験では無類の進学率を誇り、名門塾としての評価もゆるぎないものとなり、私の教育理念の正しさが実証されたと胸を張っていたわけなのですが。。。

 進学した後の生徒の態度がおかしいのです。反抗的なのです。厳しい受験戦争を勝ち上がった後の反動といえば、そうなのかも知れませんがとにかく、もうひとつ上を目指そうというやる気が全然乏しいのです。皆当然のように名門中学に進学しますし、高校への進学率もそこそこなのですが、大学に進んでくれる生徒が、数えるほどしかいないのです。まぁ、これはうちに限らず狭い門なのである程度はしょうがない。そんななかでも、うちにはダンツフレーム君とかアローキャリーちゃんとか、優秀で聞き分けのよい生徒がいるだけいいじゃないかと、自分を納得させながら先日名門マイルチャンピョン大学に二人を受験させたのですが。。。。。

 結果は最悪でした。あんなに真面目で聞き分けのよかった塾を代表する優等生の二人がなんとブービーとブービーメーカーだったのです。特にショックだったのはアローキャリーの大差負けでした。確かに一番は難しいとは思いましたが、それでも彼女の能力を考えるとあんな負け方をすることはありえません。これは精神的なものであることは間違いないのですが、いったい何が彼女をしてあのようなサボタージュに等しい受験態度を取らせたのか。髪を茶色やあろうことか灰色に染める子供が多い中で彼女だけは比較的黒系統で真面目ないい子だと思っていたのにこれはいかなることなのか。ひょっとしたら去年、名門秋華女子大を受験したいという彼女の希望を受け入れず、白鳥短大を受験させたのがいけなかったのでしょうか。確かに名門桜花女子高を一番の成績で入学した彼女が秋華女子大を希望するのは当然です。しかし、去年に限ってはファインモーションという突出した能力を持つ帰国子女がいましたので、彼女があそこを受験しても合格の見込みは薄く、私は彼女のことを考えてあのような進路指導をしたのです。それでやる気をなくされても困るのです。

 先生、私は栗東の戸塚ヨットスクールなどといわれながら、生徒を鍛えてきました。能力のある生徒は当然のこと、またそうでない生徒にとっても、いやそうでない生徒にとってこそそれが最善と信じてやってきました。普通なら小学校にもいけず精肉所に直行になるような生徒も私の指導でまっとうな学生生活を送れるようになったとの自負はゆるぎないものであります。それなのに、最近学級崩壊の音が聞こえてくる気がするのは何故でしょう。真面目な生徒が積み木くずし状態になる暗い予感がよぎるのは何故でしょう。

 今日の金杯模試には当塾からサクセスビューティーちゃんが受験します。彼女も聖フィリーズ中学を一番で卒業したまではよかったのですが、その後が開き直ったかのようなひどい成績の連続。生活も荒れているようで、今日の模試もはっきり言って期待はしておりません。ただ、ここでなんとか再起の足がかりを作って欲しい。真面目な優等生の彼女に戻って欲しい。こう願わずにはいられないのです。積み木くずしの予感におびえる私はどうしたらいいのでしょう。


A:お答え

 なるほど、アローキャリーちゃんにそういうことがあったのですか。アローキャリーちゃんのマイルチャンピオンシップは私も影ながら応援していたわけで、あの結果は私にも少なからずショッキングでした。女の子は一度機嫌を損ねると後が大変ですからねぇ。今後が心配です。

 それにしても積み木くずし!いやぁ、古い!というか懐かしい言葉です。若い人には知らない人もいるだろうから解説しますが、「積み木くずし」というのは20年位前に穂積なんとかという芸能タレントが書いた本のタイトルで、内容はと言えば、グレて滅茶苦茶になった自分の娘を夫婦で更正する過程を描いたドキュメンタリーであります。崩壊に瀕した家庭の生々しさと、家族の愛で更正する娘さんの姿が感動を呼び一大ベストセラーになったのですが、実はこの話には更正したはずの娘さんが本が出た後、またグレてしまって警察のご厄介になったという後日談がありまして、感動ドラマが一転ギャグと化してしまったわけであります。まぁ、親の心子知らず、というか、子の心親知らずというか、子育ての難しさをある意味象徴する話です。

 さて先生の生徒さんの過去10年の成績を見せていただいたのですが、2歳児の生徒さんの勝率は21%、夏の時期に限って言えば25%とこれは確かに素晴らしいの一言。受験生を抱える親御さんが先生を頼りにするのも納得です。ただ問題は、3歳を過ぎると勝率が10%前後に低下してしまいまして5歳になる前には大部分が引退とやはり早熟専門塾の傾向が顕著なことでしょうか。考えようによっては2歳児の異常なくらいの勝率も、競争相手がまだ勉強中で相手が出揃わない時期に早仕込みの生徒を受験させた結果と言えないことはないわけで、本当の意味での実力や才能を持った生徒さんはそんなにはいないみたいです。

 でも先生もおっしゃる通り2・3歳でひとつも勝てない子供は精肉所で処刑されるのがこの世界の厳しい現実ですから、先生の指導方針はまことに素晴らしいと私なんかも考えます。大体人間の世界も「ゆとり教育」なんぞと称して子供を変に甘やかすもので最近馬鹿な子供が増えてきまして困ったものです。先日も開発部門で働く友人が「最近入ってくる若いのは微積分も満足に出来やがらねぇ。これなら、バブル時に入って来た世間なめてる連中のほうがまだましだ」などとこぼしておりましたが、むべなるかな。やっぱり先生みたいにびしりとしつけないと駄目ですよねぇ。ここまで子供を馬鹿にして非を認めない文部科学省の役人にも先生による再教育が必要な気がするのは私だけでしょうか。

 さて、そうは言いながらも、やはり能力もないのに名門学校に入ってしまった子供も大変は大変です。どこの名門学校にも授業に着いていけずドロップアウトして不良化しちゃう事例はかなりたくさんあるのですが、先生の生徒さんもその傾向はかなり顕著です。まぁ、これは個人の資質に負うところが大きいので今後は先生のところに入門する生徒さんを入門時点で絞るしかないんですかねぇ。

実はですねぇ、先生の教え子さんで私が一番愛しているのはギガトンさんなんです。ギガトンさんは既に引退してしまった準オープンどまりの無名馬だったのですが、先生の教え子さんには珍しく丈夫でどれだけこき使っても不満ひとつ言わずに何年も走りつづけ、たまには大穴あけたりしてくれましてそのたび私を儲けさせてくれました。単勝万馬券の圧倒的最下位人気を背負いながらマヤノトップガンの3着につけた阪神大賞典が彼の唯一の晴れ舞台でしょうか。スターには程遠い彼ですが私はそんな彼が好きでたまりませんでした。彼が引退した後の心の空白はまだ埋まりません。だから先生にはああいうタフで人の心に残る生徒さんをもう一度育てて欲しいのです。能力の乏しい子供をスパルタ教育で救済するのもそれはそれで結構ですが、それとは別に細くても長く活躍できる生徒さんを是非育てて欲しいのです。

 本日のテストはさすがにサクセスビューティーさんには荷が重いと思います。でも春先、アローキャリーちゃんともども復活する可能性は高くはないけど0でもないとも考えます。是非彼女たちを立派に構成させ、ギャグにならない積み木崩しを完成させて欲しいと思います。でも、やっぱギガトンさんみたいな生徒も見せて欲しいですな、私としては。

というわけで、

◎中山金杯
エイシンスペンサー エルカミーノ (イブキガバメント クラフトマンシップ)

◎京都金杯
メイショウラムセス ナリタダイドウ (リキアイタイカン サイドワインダー)


皆様の相談お待ちします。



人生相談士 上海馬券王





○この日の結果

中山金杯 @トーホウシデン、Aトーアメイウン、Bカンファーベスト

京都金杯 @サイドワインダー、Aグラスワールド、Bローズバド


○かんべえのつぶやき

――先生ったら、レースが終わってから「人生相談」を送ってきたりして、本当に受けばっかり考えておられるのでしょうか。やっぱりズバッと当てましょうよ。ね、お願いですよ。

――さて、今日の中山競馬場は7万人の人出でした。有馬記念が11万人ですから、かなりのものですね。2週間も待たされて、禁断症状になっているファンが多いんでしょう。

――中山金杯は単勝取りましたぜ。有馬記念では、「2002年は田中さんの年」という期待を裏切った田中勝春騎手が、年が明けてから仕事をしてくれました。ここまでは読み通り。でも、2着トーアメイウンって何者?無印なのはともかく、斥量50キロって甘すぎないか?ひょっとしてゲタをはかせて、故意に荒れさせたんじゃないか、って見抜けないワシがいかんのだな。ぐすん。

――京都金杯。過去5年のうち武豊が3回連にからんでいる。「武の乗る馬が一番人気ならこれを軸にした3連複は買うべし」という先生の教えにピッタリ。そこで武が乗るHモノポライザーと、いつも買うGグラスワールドを軸にして三連複の総流し。そしたら、武のヤツ、来ないじゃないですか。むむむ、普通にGグラスワールドから買っていれば取れていたかも。くやちい。

――さて、かんべえも03年の活動指針を定めました。

@馬券は絞ってこそ花(あれもこれもと買い過ぎない!)
A配当を気にしない(どの馬が来るかだけを考える)
Bパドックのひらめきより手元の新聞

――よし、この方針で行こう!





<1月5日>(日)新年ご挨拶

かんべえ様 明けましておめでとうございます。

中国も日本同様2003年がやってまいりました。アジア地区では通常、お正月というのは、旧暦で祝うものでして(まぁ、それを言うなら新暦でお正月を祝うのは日本くらいなんですけど)、ましてや中国では年度会計が12月締めということで、正直なところ正月気分には程遠いというのがこちらの状況ですが、本年もよろしくお願いします。

 さて、経済解説と本年の課題についてはプロのかんべえさんにまかせるとして、私の場合「岐路に立つ馬券経済」というのが私的対策項目としての重要事項ですので以下、本年の活動指針をひとくさり。


◎上海馬券王の03年活動指針

@新馬券は買わない

02年は競馬界でもさまざまな事件がありました。サンデーサイレンスの死亡、マンハッタンカフェ・タニノギムレットの引退、ファインモーションの活躍、デットーリはやっぱ凄かったとか、色々あるんですが、馬券を買うものにとって最大の事件は新馬券の発売でありましょう。

 これは本当に難しい。単に当てるのが難しいのは確率論的に最初から分かりきっているのですが、問題は私同様他の人も試行錯誤で買っているため、オッズの揺らぎが大きすぎ、こちらの期待以上の配当になることもあれば全然つかないときもある。

で、高配当に目がくらんで穴ばかり買うと必ず外れる。要は計算がたちづらい馬券な訳です。よって今年は自分のパターンを確立し、他の人の買い方がこなれてくるまではこれを買うのは控えます。ただ、例外は、武の乗る馬が一番人気ならこれを軸にした3連複は買うべし。武の乗る一番人気は勝率は40%くらいで、これはこれで大変立派ですが、単勝・馬単にはうまみゼロ。但し、複勝率は75%で信頼性抜群。B連複を買うのにこれ以上の軸対象はありません。

A特別戦以外は買わない

いやぁ、こんなところにいると、他にやることなくてねぇ、古馬の走るレースは全部買っていたんですが、去年の結果を集計すると条件戦てすっごく成績が悪いんですわ。特に降級馬と昇格馬が入り乱れる夏場の条件戦は元々難しいレースだけど最悪。

去年12本とった万馬券も全部特別戦以上だし。やっぱ、一定以上のレベルがそろわないと計算もたたん。よって今年は特別戦以外は全部ケンしようと決定。

B中京・福島のレースは買い目を絞る

何故だぁ!小回り平坦なコースは成績が悪い。的中率はまぁまぁだけど、回収が全然。先行馬を買っていれば間違いないけど皆も同じこと考えるので配当が低い。買い目を絞って一撃必殺を狙わなくては。ヴ・ナロード!

C外国招待馬の出るレースは買わない

力関係も不明な外国招待馬がでるレースは買わない。ジャパンカップでは海外馬のワンツーでひどい目にあったし、おととしの安田記念もそう。考えてみればもともと馬券向きのレースでもないし、応援したい馬を応援するためのレースということで、買っても単勝1点だな。

と、以上眺めてみると、なんか倒産寸前の会社がやってる一大リストラ策みたいな様相を呈しておることよ。うーん、なんか、JRAの売上減に拍車をかけそうな気もするが、これもレースばっかり増やして全体的なレベルアップが置き去りになってる彼らのレースプログラムも一因である。JRAよ、すまぬが、もっと努力してくれたまえ。

しかし、これだけだとあんまりだな、もうちょっと続けるか。

D重賞をとにかく当てる。

考えてみるとかんべえさんのところに予想を掲載してるんだった。それにしちゃみっともない成績だな。いやしくもパブリックなところで自分の意見を表明しているんだから考えようによってはこれが最大の懸案課題ですな。なんか、受けを気にして変な穴に走りすぎたきらいがなきにしも、まぁ、今年はもう少し自然体でいけば当たるでしょ。

E的中よりも面白い原稿を

仮にはずしても、書いてることが面白ければそれなりに許してもらえるはずだ。
まぁ、いろいろ構想はあるので頑張らせてもらいます。

と、まぁ、こんなところで、今年も頑張りましょう。


上海馬券王


○かんべえのつぶやき

――先生、今年もよろしくお願いします。実は前段の部分では、先生は日本経済や本業についても述べておられ、これが大変に面白いのですが、先生の勤め先が特定されたり、中国政府ににらまれたりするとまずいので、割愛させていただきました。

――さて、本日は「1年の計は金杯にあり」でございます。中山金杯と京都金杯、しっかり取りたいですね。今年もひとつご指導のほどを。






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by Tatsuhiko Yoshizaki