●上海馬券王のページ


上海馬券王がJRAのレースに寄せる「情熱と冷静の言葉」


2013年 上半期のレース考






6月23日(日)

☆:これより、13年上半期馬券予想の一件について詮議をいたす。一同の者、面(おもて)を上げい。さて、上海屋馬券衛門、その方、当方の度重な る勧告を無視し「馬券王」なる称号を僭称、本年も妖しげなるG1予想を電脳空間に流布し続けるだけでは飽きたらず、ことどとくこれを外し、数あま たなる善男善女に多大な損失を与えしこと、当方の調べにより明確であるが、左様相違ないか?

上:畏れながらお奉行様、まこと、その通りにございます。

☆:。。。。。今、なんと。。。

上:いや、だから、今年は外しまくったと、素直に認めてしまうわけです私は。

☆:こ、こらああ!人生相談コーナーに乗っ取られ幾星霜、ようやく久しぶりに再開できた金さんコーナーだというのに、いきなり全面自供とは一体ど ういうつもりなのじゃ!もっと、こう、不敵にシラを切り、責任転嫁をしまくってだなあ、そのあげく最後に炸裂する弾劾のサクラ吹雪!このカタルシ スを読者は期待しておると言うのに貴様何を考えておるのじゃ!

上:いや、なんと言うかですね、天皇賞春で発症した鬱が行くところまで行ってしまったと言うかですね、とにかく、もうシラ切ったり開き直ったりす る気力もないのですわ。だからね、上半期の結果もいきなりアップしちゃう。はい、今年はこういう結果になりましたぁ。

☆:こ、こら、やめろ、サクラ吹雪が、わしのサクラ吹雪があ!!


◎慟哭と共に振り返る13年上期のG1結果

レース名 頭数 1着馬 2着馬 3着馬
馬名 人気 馬名 人気 馬名 人気
フェブラリーS 16 グレープブランデー 3 エスポワールシチー 9 ワンダーアキュート 7
高松宮記念 18 ロードカナロア 1 ドリームバレンチノ 2 ハクサンムーン 10 -
桜花賞 18 アユサン 7 レッドオーヴァル 2 プリンセスジャック 14 -
皐月賞 18 ロゴタイプ 1 エピファネイア 2 コディーノ 3
天皇賞(春) 18 フェノーメノ 2 トーセンラー 3 レッドカドー 6
NHKマイル 18 マイネルホウオウ 10 - インパルスヒーロー 6 - フラムドグロワール 8
ヴィクトリアマイル 18 ヴィルシーナ 1 ホエールキャプチャ 12 - マイネイサベル 5
優駿牝馬 18 メイショウマンボ 9 エバーブロッサム 5 デニムアンドルビー 1
東京優駿 18 キズナ 1 エピファネイア 3 アポロソニック 8 -
安田記念 18 ロードカナロア 1 ショウナンマイティ 3 ダノンシャーク 12



☆:。。。。。。

上:。。。。。。

☆:な、なんか、涙でかすんで表が読み取れないぞ。特に5月以降のこれは。。。

上:ううううう、それでも皐月賞まではね、それなりに馬券収支も立ってウハウハだったんですわ。所があなた、天皇賞春で100%の自信を以って◎にしたゴールドシップが大敗してからと言うもの、ガタガタとなっちゃいまして、もう、やることなすこと裏目裏目の連続で、気がついたらこういう悪 魔も落涙する姿に。。

☆:結局、その方がヘボと言うだけではないか!ダービーにしろ、安田記念にしろ素直に一番人気から入ればよいものを、それを変にひねった馬から 入った挙げ句その馬を飛ばしまくりよってからに!

上:いや、結果論的には一般の馬券購入者の方が競馬を知ってたという事になるんだけど、でも、あのレースをもう一度買い直せたとしても、距離実績 皆無のロードカナロアとか、弱い馬相手に優秀とも言えない上がりタイムで追い込み勝ちしたキズナとかは、やはり「危険な人気馬」認定が相当なわけ で、◎を打つのは、どう考えても憚られるというか。

☆:そういう独りよがりで頭でっかちなことを言うから当たらんのじゃ。

上:独りよがりじゃないもん!現人神の小幡先生も、その先生が尊敬する須田鷹夫も、あまつさえ究極の競馬通であるマイネルの岡田繁幸さんも、上記に関し、その見解は私と大差がないのだ。私はちゃんと予想しとるのです。それなのに、その通り走らない馬が悪いのです。

☆:こ、こらああ!業績不振を社員のせいにする、どこかの電機会社の社長みたいな事を言うんじゃない!

上:まったくやってらんねえよな。デインヒル系の長距離は違和感があると思って評価を下げたフェノーメノがあっさり天春勝っちゃったりとかさ、ど うして今年のG1は、こういうミーハー人気の馬が大手を振ってまかり通ってるんだ。

☆:き、貴様!「開き直る気力もない」とか言いながら、しっかり開き直っているではないか!

上:いや、鬱です。鬱なんですよ。ゴールドシップの天春惨敗以来、本当に鬱なんですよ。あまつさえ、トドメになったのは例の大阪の「元会社員」の 一件でね、ああいう競馬に対する愛とか思い入れとか皆無の買い方している馬券士が多大なリターンを叩きだす過程で我々一般の馬券士を食いものに し、そしてそう言う神馬券士を今度は国税庁が食いものにすると言う壮絶な食物連鎖の実相が露わになるのを見るに及び、私は、私は、私は本当にやる 気が喪失しているのであります。こんなことは、20年近い馬券人生でかつてなかったことで、このようなモチベーションの低下におびえる私は宝塚記念の開催に際し、一体どうしたらいいのでしょうか。

☆:最後は人生相談かい!上海屋馬券衛門!馬券をことごとく外しながら、自責の念これなく、責任をことごとく転嫁した挙げ句、鬱に逃げ込むその方の所業、不届き千万!よって江戸所払いの上、秋口まで馬券予想の禁止を申し渡すものなり。これにて一件落着、引っ立てえええい!

♪お江戸の空に春を呼ぶぅ、ちょっとブルーな上海桜ぁああ (チャンカチャカ)



2013年 6月23日(日) 3回阪神8日目 11頭 [15:40発走]
【11R】  第54回宝塚記念
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 芝2200m・内 (B)

馬名 性齢 替 騎手 斤量 単勝
1 1   ヒットザターゲット 牡5 *福永祐一 58 64.0
2 2   タニノエポレット 牡6 *浜中俊 58 162.9
3 3
フェノーメノ 牡4 蛯名正義 58 3.4
4 4
ダノンバラード 牡5 *川田将雅 58 34.4
5 5   シルポート 牡8 酒井学 58 36.5
6 6
トーセンラー 牡5 武豊 58 10.5
6 7   スマートギア 牡8 松山弘平 58 151.6
7 8
ナカヤマナイト 牡5 柴田善臣 58 39.0
7 9 ローゼンケーニッヒ 牡4 *ウィリア 58 39.6
8 10
ゴールドシップ 牡4 内田博幸 58 2.9
8 11
ジェンティルドンナ 牝4 岩田康誠 56 2.6


オルフェーブルの回避は残念ですが、それでもフェノーメノ、ゴールドシップ、ジェンティルドンナと言う精鋭が集まりグランプリレースの格は十二分に担保された一戦。出走はわずか11頭ですが、さすがに三強とその他のレベルが違いすぎますので、これも致し方ない所でしょう。

必然この三強の順位付ということのみがポイントとなるわけですが、各々その強みと死角について考えてみましょう。

☆一番人気ジェンティルドンナ

・去年の年度代表馬にして、(まともな競馬をした)オルフェーブルに勝った唯一の馬と言う事で、実績優位な三強の中でも抜けた存在。
・但し過去圧倒的なパフォーマンスを演じたのはすべて府中コースで、その他は僅差勝ちが多い。今回阪神の内回りで力が発揮できるか。
・年明け後、ドバイを走ってここが二戦目というローテに?
・ドバイシーマクラシックは二着惜敗と言うことになっているけど、内容的には完敗。この時勝ったセントニコラスアビーという馬は、一流馬にカテゴライズされる存在ではあるけど、超一流とまでは言うには抵抗も大きい微妙な位置づけの馬で(将棋界で言えば三浦八段、屋敷九段的存在ですな)、この内容をどうとらえるかというのも悩むところ。

☆二番人気ゴールドシップ

・天皇賞であのようなトラウマものの失態を演じたくせに二番人気とは、「危険な人気馬」の香りがプンプン。まぁ、今年は上述の通りそう言う馬の当 たり年ですし、考えてみれば去年のオルフェも天春惨敗の後、平気な顔してこのレースを楽勝してますし。
・中山・阪神の成績が4−1−0−0と直線坂のあるコースでの実績はメンバー中ダントツで、そう言う意味では心強い。
・とは言え出遅れ癖はあるし、基本乗り難しい馬で騎手の判断と展開に左右されることも多いのが不安。(もっとも、今回小頭数なんでハードルは下がってますが)

☆三番人気フェノーメノ

・年明けを二戦二勝と、伸びしろではナンバーワンか。
・但し阪神は初めてで、関東馬の遠征リスクと併せこれはどうなのよと言うのが気になる。三歳の春までは中山はからっきしだったし坂のあるコースの適性は劣っている可能性もあり。

うーん、各馬一長一短で悩ましい限りですな。取りあえず好みの順番で◎ジェンティ、○フェノメ、▲ゴールドとしますが、正直パドックと返し馬を見 るまで判断は保留したいところです。

馬券は三強とその他のレベルが余りにも違いすぎるため、この三頭の三連複一点で決まりと言ってしまいたいのですが、皆が同じ事を考えるせいで、こ の配当は現状わずか2.9倍。なんと小幡先生御推奨、ゴールドシップの単と同じ配当ではないですか。うーん、どちらがリスキーなんですかね。面白いものでこういうレベルの差が明確なレースが格通りのワン・ツー・スリーで決まるというのも思いの外少ないわけで、一角が崩れた三着に食い込んできそうな馬と言うのにも一定の目配りはしておきたいです。

格下的イメージをまき散らしながら気がつけば三着とかに食い込んでいることの多いトーセンラーを最初は考えていたのですが、よく見ればこの馬は良績が直線平坦なコースに偏りまくりで、阪神じゃ却下。結局ステゴ丼の一角、ナカヤマナイトを中山であれだけ走れるんなら阪神も有望ということで△指名。(実はこの馬の阪神成績はそんなに優秀じゃないんですが、それでも馬場が渋ればあるいは。)

あと、馬場が良馬場であれば面白いのが注ローゼンケーニッヒ。1000万を勝っただけという、メンバー中、格下も格下な奴ですが、4歳馬が年明け連勝したと言うことの伸びしろに期待です。切れる脚もあるしね。

馬券は◎○▲→◎○▲→◎○▲△注の三連単を基本に。これだと18点と多いので、馬場が渋った際は「注」を、良馬場なら△を切り、パドック状況を見て1着候補を出来れば一頭切るということで、買い目を整えたいと思います。


色々な意味で考えることの多いこの半年でしたが、皆様秋頃またお会いしましょう。


上海馬券王



○今日の結果

<宝塚記念> @ゴールドシップ Aダノンバラード Bジェンティルドンナ




○かんべえのつぶやき

――
私はグランプリレースが好きだ。ステゴ産駒が好きだ。そして両者は相性がいい。だから有馬と宝塚はわりと戦績がいいんです。今日はオルフェーブルがいないというのに、ステゴ産駒が3頭もいる。ああ、なんと悩ましい。

――ジェンティルドンナは最初から切りです。タカラヅカは女の園、というのは間違いで、あのブエナビスタでさえ
2位だったのですから。ゴールドシップとフェノーメノとの二択には迷いましたが、内田騎手と蛯名騎手の思いの深さが違うんじゃないのかな〜ということで、ゴールドシップの単勝を全力買い。と言いつつ、ナカヤマナイトもつい気になったので、そっちを買った分はしっかりガミであります。修行が足りません。あはは。ともあれ、上半期最後のレースをいい形で終えられたのでとりあえず満足であります。

――ところで上海馬券王先生は、今年上半期の戦績をしきりに嘆いておられましたが、もっとすごい人がいるんですよ。日刊スポーツ紙上でやっている「競馬番組女子アナGIバトル」に参加している
植田萌子さん。彼女の今年上半期の予想を以下ご紹介。

  予想 着順 勝ち馬
桜花賞 クロフネサプライズ 4位 アユサン
皐月賞 カミノタサハラ 4位 ロゴタイプ
天皇賞 ゴールドシップ 5位 フェノーメノ
NHKマイル ゴットフリート 11位 マイネルホウオウ
ヴィクトリアマイル ハナズコール 6位 ヴィルシーナ
オークス アユサン 4位 メイショウマンボ
ダービー ロゴタイプ 5位 キズナ
安田記念 グランプリボス 11位 ロードカナロア
宝塚記念 ジェンティルドンナ 3位 ゴールドシップ


――そんなに下手な読みをしているとは思えないんですが、ものの見事に外しまくっているんです。なにしろ初めて3位に入ったのが、今日のジェンティルドンナというくらいですから。この逆神ぶりはきわめて信頼度が高いです。下半期も、彼女の読みからは目が離せません。






6月2日(日)


えー、大阪の元会社員による脱税事件の判決については、先日見解を申し上げたばかりなのですが、この度日経新聞の野本記者による論説が出ましたの でこれもご参考までに見て頂きたい訳なのであります。

http://www.nikkei.com/article/DGXZZO55492380W3A520C1000000/ 

いやあ、これを見て多大なる衝撃を受けた訳なのです。のけぞったのであります。いや、税法上の問題点とか、JRAの対応がヘタレである点とかの指 摘は、基本私の見解と大差ないのですが、具体的にこの「元会社員」の馬券の買い方に関する記述が凄かったのであります。具体的には下記参照。


■40の要素を分析、毎回100通り購入

 レースを左右する要素として、被告が選んだ要素は実に40に上るという。その詳細は明かされていないが、裁判資料などによると「前回のレースで5〜7着に入った馬は、好走する確率が高い割に人気になりにくく、高いリターンが期待できる」という“法則”があったという。他の要素についても同様に分析を進め、リターンの期待度を数値化。そのうえで各馬を順位付けし、高い馬同士の組み合わせの馬券を購入していた。

 データで勝負するから新馬戦や障害戦は買わないが、残りの全レースについて、毎回100通り単位で購入していたという。中央競馬のレースは原則として週末。本人は週末に家を空けることが多かったようだが、その間も自宅のパソコンで馬券を自動購入するシステムを組んだ。

 結果は競馬の専門家が見ても驚くべき好成績だった。被告側が提出した資料によると、05〜09年の5年間で、約35億986万円の馬券を購入し、払戻金は約36億6493万円。差益は1億5507万円に上り、回収率は104.4%を記録した。

■5年間平均で驚異の4.4%プラス

これがどれほどの数字かは、中央競馬の馬券の払戻率(約75%)と比較すれば一目瞭然だ。払戻率とは、馬券購入というゲームの参加者全 員の回収率である。 1人の参加者でも、購入を繰り返せば、自然とこの数字に近づいていく。長期的に回収率90%を維持していれば相当なスキル、というのが競馬関係者一般の見方だ。1万円を投じて9000円を回収できていれば上出来、ということになる。こうした通り相場からすると、5年で4.4%のプラスはほとんど神の領域と いえるだろう。


以上引用終了。いやあ、本当に凄いよ、この人。野本先生がおっしゃる通り、「神の領域」です。

@コンピュータで馬券予想しようという試みは、競馬ファンの間では広く試みられているし、大学の統計学の先生とかも挑んだテーマである にもかかわらず、これで成功したという事例はかつてなかった。それなのにこの人は、わずか40のファクターを組み合わせることだけでこれ だけのリターンを実現している。

A金融取引の世界でも売買判断をコンピュータに委ねることは今では一般的になっているが、短期的にこれで利益を得ることが出来ても長期 的には難しいようだ。ある日突然黒い白鳥が現れて全てを台無しにしてしまうのだ。競馬の世界においても単勝万馬券の馬が穴を開けることは 日常茶飯事なわけで、黒い白鳥は金融業界以上に存在する。ああ、それなのに5年の長きにわたり利益を出しまくるとは、これは、いかなる神 ソフトなのであろうか。

B買い方も極めて冷血かつアナーキー。「自宅に不在の時もPCで馬券購入するシステムを構築した」とは、つまり買い方を全てPCに委ね ていたと言うことなのだが、この意味するところは本当に恐ろしい。「馬に対する思い入れ」と言う情緒性はもとより、「パドックの気配」と か「厩舎コメント」とか「馬体重増減」とか言う馬券購入者が定跡としてありがたがっている現在情報までが、これすべて一笑に付されている ことになるのである。

C馬券の本質は馬券購入者同士による金の奪い合い。長期間にわたり実質30%のリターンを生み出したと言うことは、言い換えれば他の馬 券士から金をむしり取ったと言うことであり、更に言えば、一般の馬券購入者のよって立つ定跡型に潜む、「嘘」「無知」「矛盾」を見破り、 これにつけ込んだと言うこと。これは既存の常識に取って代わる「競馬の真実」を獲得して初めて可能なことである。


いやあ、参りました。本当に参りました。この買い方を最初見たときに抱いた感想は「そんな買い方して何が楽しいんだ」と言うものだったの ですが、そう言うことを言ってる時点で、私は負け組なのでしょう。私の去年の馬券回収率は89%(G1ははずしているけど他では結構当て てるのだよ)、これ野本記者の論説で言えば「相当なスキル」と言うことになるんですが、それでも私は負け組なのです。

「株式市場に真実はないが競馬にはある。」と言う小幡先生の言葉は正しい。しかし、勝ち馬に対する値段の付き方というのは、これ市場の問題であり、その市場は歪んでいる。我々馬券士のよって立つ常識には、何か大きな欠落が存在しているのです。今回の事件はそれを露わにし て見せたと言う一点で極めて重大な意味があるのではないでしょうか。脱税の有無とか課税所得の範疇とかのみが世間を騒がせている本件です が、競馬をやる人もやらない人も、この人が成し遂げたことの革命性にもっと注目して良いのではないかと思います。


2013年62() 3回東京2日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 63回安田記念
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 1600m (C)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

1

1

カレンブラックヒル 4 秋山真一

58

7.0

1

2

ショウナンマイティ 5 浜中俊

58

5.3

2

3

 

サクラゴスペル 5 横山典弘

58

60.9

2

4

 

ガルボ 6 石橋脩

58

53.7

B3

5

 

スマイルジャック 8 *田辺裕信

58

138.2

B3

6

$グロリアスデイズ 6 *ホワイト

58

29.4

4

7

グランプリボス 5 *内田博幸

58

5.4

4

8

 

マイネイサベル 5 *松岡正海

56

47.2

5

9

 

ナカヤマナイト 5 柴田善臣

58

26.3

5

10

ロードカナロア 5 岩田康誠

58

4.5

6

11

 

$ヘレンスピリット 6 *モッセ

58

50.6

B6

12

ダークシャドウ 6 戸崎圭太

58

8.2

7

13

 

シルポート 8 酒井学

58

83.5

7

14

$エーシントップ 3 *福永祐一

54

21.1

7

15

 

ヴィルシーナ 4 *ウィリア

56

18.0

8

16

ダノンシャーク 5 C.デム

58

37.3

8

17

ダイワマッジョーレ 4 蛯名正義

58

17.6

8

18

 

サダムパテック 5 武豊

58

20.6


と、言う訳でいたいけな気分で臨む安田記念。G1馬が6頭参戦と高レベルで非常に興味深い一戦ですが、海外馬とか短距離・中距離路線から の参戦が相次ぐ難解かつカオスな一戦でもあります。これを「大きな欠落」のある定跡型で語らせて頂きたい。大阪の神馬券士の定跡型(それ がどんなものかは不明ですが)では、恐らく読み物として成立しない気がしますし。

まずは短距離でワールドクラスの強さを発揮し今回一番人気に推されている△ロードカナロア。十八番の距離から400mも伸びてこれはど うなのでしょう。かつて武豊が「2000mを勝つ馬は1200mも範疇だけど、1200mが得意な馬はそこでしか走れない。」と語ったこ とがありまして、これが私が持つ「定跡型」の一つとなっています。ましてや1800mの適性が必要と言われる府中のマイルでは評価を落と すのが相当なのでは。(小幡先生のように完全無視もおっかないのでヒモには考えますけど)

ワールドホースを貶めて、じゃあ本命は何なのよと言うと、悩んだ末に選んだのが、去年のNHKマイルの覇者◎カレンブラックヒル。古馬 になってダートG1に挑戦しこれが大敗という味噌を付けてしまったせいで現在4番人気の単勝7倍。これがお買い得か否かは議論の分かれる ところですが、私はお買い得と考えます。そりゃ色々心配な点もあります。早熟タイプで既に衰えが始まっている可能性も排除できませんし、 小幡先生の◎とラップしちゃってるし(最近のトレンドとして先生と◎がラップしてるときの末期には悲惨なものがあるのです)。でもねえ、 心強いのは最内を引いたこと。この馬内枠を引いたときの戦績が4−0−0−0と負け知らずで、少なくとも勝ち馬を一頭選べと言われればこ れが大きなアドバンテージとなります。

対抗は去年の二着馬○グランプリボス。府中マイルの実績と言うことではメンバー中ナンバーワンで、勝つまでないかも知れませんが3着以 内は相当有望。

三番手は末脚鋭い▲ショウナンマイティ。一昨年の二月から馬券の対象を外したことがない超安定感が買い。今回マイルに初挑戦となりますが、騎手浜中が乗れてますんで、二・三着なら十分あり得ます。

この他では今年のNHKマイルで一番人気に推されながら大敗した△エーシントップと外枠に入ったときに無類の強さを発揮する△ダノン シャークと△ダイワマッジョーレ。これに最近低迷状態だけど府中じゃ無視も出来ない「注」ダークシャドウと、香港馬の「注」グロリアスデ イズ。特に香港馬はマイル以下に限定すれば日本よりレベルが高いと言うのに不当に低評価な後者のお買い得感は半端ありません。

馬券は◎軸の三連単!と、言いたいところですが、上述の通り不安もあるところ。かんべえ師匠から「そろそろ当てろよ。」とプレッシャー も受けていることだし、○→◎▲→その他の三連復フォーメーション13点。

当たるといいな。

上海馬券王



○今日の結果

<安田記念> @ロードカナロア Aショウナンマイティ Bダノンシャーク




○かんべえのつぶやき

――
今日はショウナンマイティから流しました。第4コーナーで馬群にふさがれる感じになっているところを、自然に押し出されるように前に出てきたのがロードカナロアでした。距離を延長したロードカナロアよりも、距離を短縮したショウナンマイティの方が力は上だったの思うのですが・・・・。浜中騎手、もうちょっと上手に乗れよお。

――と泣きが入ったところで、グランプリボスやカレンブラックヒルやダークシャドウは何をしていたのか。面白いレースだったけれども、実力馬が大舞台で実力を発揮するというのは、それくらい難しいものであります。

――こうなると次は6月23日の宝塚記念。これまた4強(オルフェーヴル、ジェンティルドンナ、ゴールドシップ、フェノーメノ)対決と見どころ一杯。ひょっとしたらショウナンマイティも加わるかも。これまた悩ましい選択になりそうです。





5月26日(日)

「スティーヴ・ジョブズってデジタルの開拓者って言われてるけど、家に帰って聞いてたのはビニールなんだぜ。」

これはロックミュージック界の重鎮、ニール・ヤング翁がメディアのあり方をを討議するコンファレンスで語った一節であります。
(詳細は http://www.wired.com/business/2012/01/neil-young-steve-jobs-atd/  を参照)

これ具体的にはiPodとiTunesにより音楽流通のあり方を完膚無きまでに変えてしまった革命児ジョブズがプライベートでは、自分が提供しているAAC形式のデジタルファイルではなく、塩化ビニール製のアナログLPを聴いていたと言うことでありまして、この事実にヤング御大は大きな憤懣を表明している訳なのです。

何故ジョブズがこういう不埒な行為を行ったかというと、単純明快、最良の環境で鳴らすアナログLPって他の音源に比べ格段に音が良いからなのであります。機材やリスニングルームに数百万円規模の投資を行うと言う前提付きでありますが、LPが基本マスターテープに入っている情報をそのまま伝えてくれるのに対し、CDは30年前に立ち上がった技術の制約から情報密度が低く音楽データの7割がカットされている訳で、これは議論の余地なくLPにはかなわない。ましてやCDの情報を更に三分の一以下にまで圧縮したMP3とかAACにおいてをや。

その本質がエンジニアではなくアーチストであったジョブズにとって、劣悪な音質で好きな音楽を聴くことが耐えられなかったと言う、これ如何にもジョブズらしいエピソードなのですが、そう言う開発者が聞かない劣悪なデジタルファイルがCDすら駆逐して世の中のデファクトスタンダードとなってしまったことにヤング御大は怒り心頭なのです。

「私の目標は過去50年に送り出してきた作品のフォームを救済することだ!我々はデジタルの時代を生きている。だが不幸なことに、これは音楽に改善ではなく改悪をもたらしている!」

まぁ、現状世の中を圧倒しているデジタルファイルの音質がここまで劣悪なのは、低速なネットの通信環境とか低容量な記憶媒体とか開発時の技術的制約によるものでありまして、これがかなり改善されてきた現在ではデジタル音楽の音質向上には技術的な目処が立っている。ブルーレイとかSACDとか新しいフォーマットも立ち上がって既に販売もされているし、こういうフォーマットを使って現状の音楽流通のあり方を再度作り替えたいというのがヤング先生の悲願なのですがどうなんでしょう。

現状の音楽フォーマットをラーメン屋に例えるとこうなります。

@アナログLP:職人気質の親父がやっているマニアックな単独店舗。値段は馬鹿高いがそれに見合った最高の味(但し親父の要求する作法に従って食べたときに限る)。問題は店が狭い上、親父が気難しくて客を選ぶと言うことで、少なくとも車椅子で出かけるのは見合わせた方がよさそうだ。

Aコンパクトディスク(CD);チェーンのラーメン店。そこそこの値段でそこそこの味。ただし成り行きで頼みまくると思わぬ出費となることも。

BMP3・AAC等デジタルファイル:コンビニのカップ麺。味は本来のラーメンとは似て非なるものであるが、値段が安く、豊富な品揃えと食べたい時にどこでも食べられるお手軽感が受けシェア急上昇。結果既存店舗が次々潰れる事態に。

CSACD等大容量媒体。:五つ星ホテルにあるラーメン屋。そんなものあるのかと言われても最近出来たんだからしょうがない。味は素晴らしいの一言で綺麗な店舗と丁寧な接客態度は好感度高いが、メニューの品数が異常に少なく、値段の高さ、立地の場違い感から現状客が敬遠、閑古鳥。

うーん、こうやって並べるとヤング先生の前途は相当険しそうです。なんと言っても既存のMP3ユーザーがその音質の劣悪さに異議を差し挟んでいる形跡が殆どないのが致命的。音質が劣悪であることは明確なのにこれはどうしたことなのか。お手軽さが音質に勝るメリットであると言うことなのか、ユーザーの殆どがこれに勝る音質というものを経験したことがないと言うことなのか。はたまた現状はやっている音楽の殆どが高音質を要求しない類のものと言うことなのか。いずれにせよSACDがLPの代替とはなり得てもMP3を脅かすには全くほど遠い存在であることは間違いないでしょう。

でもねえ、ヤング御大には頑張って欲しいよねえ。本当に良い音楽を本当に良い音質で聴いたときの目から鱗が落ちるような感動というのは、これは特大の万馬券をゲットしたときのものと全く遜色がありませんからなあ。Bill EvansとかAllman BrothersとかをSACDで聴いたときあたしゃ椅子から転げ落ちましたからねえ。


2013年526() 2回東京12日目 18頭 [15:40発走]
【10R】 80回東京優駿
3歳・オープン・G1(定量)(牡・牝)(国際)(指定) 2400m (C)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

1

1

キズナ 3 武豊

57

3.0

1

2

コディーノ 3 *ウィリア

57

7.6

2

3

 

$アポロソニック 3 勝浦正樹

57

51.7

2

4

 

クラウンレガーロ 3 三浦皇成

57

144.5

3

5

メイケイペガスター 3 *藤田伸二

57

26.6

3

6

 

ラブリーデイ 3 *川田将雅

57

192.0

4

7

 

ヒラボクディープ 3 蛯名正義

57

18.2

4

8

ロゴタイプ 3 *C.デム

57

3.3

5

9

エピファネイア 3 福永祐一

57

5.7

5

10

 

タマモベストプレイ 3 和田竜二

57

52.2

6

11

 

テイエムイナズマ 3 *幸英明

57

131.3

6

12

 

サムソンズプライド 3 田辺裕信

57

72.0

7

13

マイネルホウオウ 3 柴田大知

57

30.0

7

14

 

アクションスター 3 *戸崎圭太

57

173.9

7

15

フラムドグロワール 3 *北村宏司

57

68.8

8

16

 

ペプチドアマゾン 3 藤岡康太

57

83.6

8

17

 

$レッドレイヴン 3 内田博幸

57

58.8

8

18

 

ミヤジタイガ 3 *松山弘平

57

192.7


先週のオークスはカップ麺同士による競争でした。枕で長々と語ってきたことは実はこれが言いたいがためであったりします。

私はカップ麺の価値を一概に否定するものではありません。ハイエンドグルメのぐっちー先生がラーメン二郎に入れ込んでいるのと同様、ローエンドグルメの私にもカップ麺を無性に食べたくなる瞬間が10日に一度は訪れるのです。競馬も同様で、カップ麺みたいな馬同士で争われる平場の条件戦を予想することは、これはこれで大変味わい深い競馬の楽しみなのですが、良馬場で争われたG1がカップ麺というのはこれは違うでしょう。少なくともG2以上の競争というのはLPレコードとかSACD並みのパフォーマンスを持つ馬たちの争いであるべきではないでしょうか。

メイショウマンボは内枠引いて2・3着ならあると思ってましたが、まさかこいつが勝っちゃうとはねえ。そのレース内容から、あの馬あのレースを最後に二度と勝てないというエリンコートやローブデコルデのパターンがまぶたをよぎってしまいましたぞ。ああ、鬱が、鬱が、鬱が止まらない。

本日は競馬の祭典、全てのホースマンがこの日のためだけに全ての努力を傾けてきたダービーの開幕であり、是非本物の競走馬によるレベルの高い一戦というのを期待したい。

「ダービーは皐月賞上位馬をそのまま買えばよい」というのが小幡理論であり、この有効性はこれまで何度も実証されてきました。これは今年も同様で、一流馬の風格を感じさせてくれる馬はやはり皐月賞上位組、具体的にはロゴタイプ、エピファネイア、コディーノに偏っており(4着カミノタサハラはそのレースぶりからダービーで本命にしようかと思っていたんですが、故障で回避というのは残念)、これに京都新聞杯をぶっ飛んだ末脚で制したキズナを加えた4頭が馬券の中心になるのは間違いありません。

ではこの4頭の優劣をどう考えるかなんですが、ますはそれぞれが抱える死角を検証しましょう。

@一番人気キズナ:
 ・これまでの勝ち方があまりに鮮やか過ぎたせいで、スター性急上昇。要は人気になりすぎ。
 ・そもそも負かしてきた相手が弱すぎ。皐月賞上位組を相手に同じ手が通用するのか。
 ・通常最内枠は悪い話じゃないんだが、追い込み一手のこの馬に限っては何とも言えない。
 ・枠順と脚質から騎手の手綱さばきの重要性が高まっている訳だが、最近の武ってどうなのよ。

A二番人気ロゴタイプ
 ・朝日杯、スプリングS、皐月賞と中山のレースを文句の付けようのない内容で連勝。
 ・でも中山であれだけ強いだけに、府中でどうなのかと言うのが逆に不安。

B三番人気エピファネイア
 ・皐月賞の時に「それほどの馬か」と疑問を呈したらにニ着に入ってそれほどの馬であることを実証。
 ・ただし掛かりどうしだったレースを見るに、気性や精神面に問題抱えてそう。
 ・シンボリクリスエス産駒がダービー取るというのも何となく違和感。
 ・調教メニューを急に変更したりと、調整に順調さを欠いている気配あり。

C四番人気コディーノ
 ・ダービー最有力と言われた二歳時に比べ年明けの成績が今ひとつ。
 ・本来切れ味タイプのはずが最近全然伸びないのは坂の影響か。府中も直線坂があるんだけど大丈夫か。
 ・これもエピファ同様メンタル面の不安が。
 ・藤沢厩舎のダービーって死亡フラグ?

うーん、悩ましい。各馬各様の不安を抱えていますが、取りあえずメンタルがしっかりしていることと調教、枠順の良さから◎ロゴタイプを本線で考えてみたい。対抗以下も人気との兼ね合いで考えた場合、○コディーノ、▲キズナ、☆エピファの順と致します。

上記の通り各馬死角もそれなりに抱えていますので、4頭中二頭が飛ぶ可能性は考慮に入れる必要があります。

そう言うときの押さえとしてはNHKマイル組を中心に選びたい。△マイネルホウオウは苦労人柴田の涙ばかりが取り上げられましたが、レース自体は文句の付けようのないもの、そもそも前走でG1買った馬の単勝が30倍だなんてこれは抑える価値はあるでしょう。同レース三着の注フラムドグロワールは先行馬総崩れの流れの中で唯一残ったのはさすがダイワメジャーの子。母がオークス馬シルクプリマドンナというのも期待を抱かせます(もっともシルクプリマドンナってオークス以降一勝も出来なかったエリンコートパターンなんですが)。この他では内枠引いた好調教馬も一頭押さえておきたいと言うことで注メイケイバガスター。この馬阪神で上がり33.0秒の持ち時計あり、末脚はひょとしたらキズナより上かも知れません。


馬券は◎○→◎○▲☆→その他の三連単30点。


強い馬の強いレースを期待しましょう。


上海馬券王



○今日の結果

<ダービー> @キズナ Aエピファネイア Bアポロソニック




○かんべえのつぶやき

――
東スポでは清水成駿が、キズナを大本命にしていた。そして井崎脩五郎さんは「という字の中には、(今回のダービーの回数である)八十が入っている」と言っていた。先月くらいから、「そろそろ武が来るはず・・・・」とは思っていたけれども、これでかえって買えなくなっちゃったなあ。というか、どうも「ディープの再来」というストーリーが胡散臭く思えたのだ。

――しかるに本日のレース、後方から飛び出してきてぶっちぎった強さは、まさにディープの再来ではありませんか。それを事前に公言してしまって、本当に実現させてしまうのは「さすがユタカ」というしかありません。武豊ジョッキーはこれで5度目のダービー勝利。いやほんと、恐れ入りましたです。

――ちなみに今日のレース、あたしゃ天橋立の傘松公園のレストランで、天下の名勝を背景にしてビールを飲みながらワンセグで見ておりました。
オバゼキ先生、お付き合いできなくてどうもすいませんでした。

――それにしても今日のイントロは馬券王先生のオタク体質が滲み出ていて、まことに味わい深いものがありました。あっ、でも考えてみたら、この春のG1レース、全然取れてないじゃないの!こうなったら、来週の安田記念が最後の砦です。馬券王先生、何とかしてくださいっ!





5月25日(土)特別編「馬券師の主張」


外れ馬券:経費と認める初判断 脱税は有罪…大阪地裁

毎日新聞 2013年05月23日 10時44分(最終更新 05月23日 16時26分)

 競馬の所得を申告せず、3年で約5億7000万円を脱税したとして、所得税法違反の罪に問われた元会社員の男(39)=大阪市=の判決が23日、大阪地裁であった。西田真基裁判長は大量の馬券を自動的に繰り返し購入した場合、競馬の所得は「雑所得」に当たり、全ての外れ馬券の購入費が経費になるという初の司法判断を示した。無申告の違法性は認め、懲役2月、執行猶予2年(求刑・懲役1年)の有罪としたが、脱税額を約5000万円に大幅減額した。

 判決は馬券の所得を一般的に「一時所得」とした上で、「元会社員は多数、多額、機械的、網羅的に馬券を購入しており、雑所得に当たる」と認定した。判決によると、元会社員は市販の競馬予想ソフトを改良した独自のシステムを構築。専用口座を開いて、インターネットでほぼ全レースの馬券を自動的に購入していた。2007年からの3年で購入した馬券は計約28億7000万円分で、計約30億1000万円の払戻金を得た。収支は計約1億4000万円の黒字だった。

 検察側は競馬の所得は一時所得であり、当たり馬券の購入費約1億3000万円だけが経費として控除できると主張、元会社員の3年間の所得を計約29億円と主張していた。判決はまず、「馬券の払戻金は偶発的、偶然に入り、継続性は認められず、一時所得に当たる」とした。しかし、「元会社員は無差別に一定の条件で網羅的に購入し、多額の利益を得ていた。元会社員は娯楽ではなく、資産運用の一種ととらえていた」と指摘、外国為 替証拠金取引(FX)などと同じ雑所得に分類した。そして、払戻金から全ての馬券の購入費を経費として差し引いた、実際のもうけである約1億4000万円を競馬の所得と結論付けた。

 弁護側は「継続的な馬券購入によるFXで得た利益などと同様の雑所得に当たる。外れ馬券の購入費も経費となり、課税処分は無効」と無罪を訴えていた。元会社員を税務調査した大阪国税局が告発、地検が11年2月に在宅起訴した。起訴分や無申告加算税を含めた追徴税額(05〜09年)は計約10億円。元会社員は「一生かかっても完済できない」として、課税処分の取り消しを求める訴えを大阪地裁に起こしている。【内田幸一】

 上野友慈(ゆうじ)・大阪地検次席検事の話 判決内容を精査し、上級庁とも協議の上、適正に対処したい。

大阪地裁の判決を受け、日本中央競馬会(JRA)報道室は23日、「判決内容の詳細については承知していないので、具体的なコメントは申し上げられないが、払戻金の課税については『競馬産業全体に関わる問題』といった観点から、お客様が安心して競馬を楽しめるようなものにしていただきたいと考えてい る」とのコメントを出した。

◇雑所得と一時所得

 雑所得は給与、配当、利子などの各種所得に該当しない個人の収入。必要経費を控除した金額に課税される。国税庁によると、FXや先物取引の利益、公的年金、作家以外の人が受け取る原稿料など。一方、一時所得は仕事の報酬などを除いて臨時、偶発的に受け取る収入。所得を得るために直接かかった費用だけが経費として認められる。国税庁は競馬などの公営ギャンブルの払戻金、懸賞や福引の賞金などを含めている。 売り上げの一部が自治体に納められる宝くじやサッカーくじの当選金は非課税となっている。

 

いや、色々と言いたいことはあるのですが、まとめると以下の通りになるのであります。


@判決は、被告の課税所得を大幅に減額すると同時に、馬券収入が基本一時所得であると言う国税庁通達の妥当性も認めると言う、原告・被告双方の顔を立てたものである故、おそらく控訴事案とはならないことが予想されます。つまり、今後同様の事案が発生した場合、本判例がこれを処理するデファクトスタンダードとなるわけだ。

Aしかし、これでよいのだろうか。裁判官は肝心なところで逃げている。馬券収入が基本一時所得であるのを認めながら、本件に関しては雑所得と認定した。その基準がよくわからん。どこまでが通常の馬券購入で、どこからが「資産運用」となるのであろうか。競馬ジャンキーは自分が惰性で購入する馬券を「資産運用」とは普通考えないのであるが、こういう人がまかり間違って1000万超の高額配当を手中にした場合、それまで紙屑となってきた馬券の損金算入は認めてもらえるのだろうか。

B更に納税の実務がよくわからん。一時所得より雑所得で扱う方が納税額が少ない故、税金を払わなくてはならないとなれば皆こちらで申告すると思うのだが、「資産運用で益が出ました」なんて税務署にPAT口座の入出金明細を持って行っても、すんなり受理されるとはとても思えん。

C本判決でここらへんの納税申告のルール作りが促進されるかと言えば非常に心許ない。JRAのコメントから読み取れるのは、「馬券で一山当てたくらい見逃してくださいよ。通達に文句付けるつもりはないけど、それを実地に運用するのは勘弁してください。」という極めて消極的なものなんだが、だったら最大二億の配当を保証したWIN5の発売なんかするんじゃない!あれはネットでしか買えない(=捕捉が容易な)馬券だから、税務当局としては取り締まるインセンティヴに満ちあふれているではないか!

そして私が最も言いたいのは以下のことであります。

Dこれだけの馬券収入を叩きだした神馬券士をつかまえて「元会社員の男」とは何であるか!まるっきり犯罪者扱いではないか。いや刑事裁判で有罪喰らったんだからその意味では犯罪者なのだが、この人、判決が下る前から「元会社員の男」と呼ばれていたぞ。こういう扱いをする背景には、税務当局の、マスコミの、世間の、そしてあろうことか競馬を統括する農水省のキャリア官僚全般にまで、馬券購入者に対する差別的感情が存在することを意味しており、それが私には一番気にくわないのだ。「あいつらギャンブルに狂ってる人間のクズだから、どれだけ虐めても一向にかまわない」と言う正義面下げたゲスな根性が極めて不愉快なのであります。

E考えてみれば、これは喫煙者に対する世間の扱いに通じるものがあります。やれ嫌煙だ分煙だと一般の生活エリアから喫煙者を閉め出しておきながら、もう片方ではたばこ税を上げまくり、それで正義がなされたという快感を覚えている方々と、今回「元会社員の男」を非難弾劾している方々と言うのは、その性質において等価なのではないでしょうか。

本当、どちらかにして欲しいよね。税金取るなら差別するな。差別するなら税金取るな。上記理屈で言えば、タバコを吸い、馬券も買う私なんかは生存することも許されない「屑の中の屑」と言うことになってしまうではありませんか。そもそも馬券購入額の15%は国庫納付されているというのに、その上所得税まで徴収とは一体どういう正義やねん。

 

上海馬券王








5月19日(日)

ううううううう、何で今さら来るんじゃ、ホエールキャプチャ。。。。。ああ、鬱が、鬱が、鬱が止まらない!

しかし、あの展開でよく粘りましたなヴィルシーナは。あの勝負根性(だけ)は大したものです。どうせ馬券外すならホエールキャプチャにかわされた方が「関東馬連覇の構図」と言う文脈であきらめもつくものを、それがああ言う結末になるとこれはどう総括して良いのか分からないではないか。津波のように押し寄せる鬱を前に私は、私は。。。。

すいません、これ以上書き続けると、どこかの市長みたいに言ってはいけないことを言っちゃいそうなんで、早速本題に入らせていただきます。。。。。


2013年 5月19日(日 2回東京10日目 18頭 [15:40発走]
【11R】  第74回優駿牝馬
3歳・オープン・G1(定量)(牝)(国際)(指定) 芝2400m (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

1

1

レッドオーヴァル 3 *C.デム

55

5.2

1

2

 

ブリュネット 3 *和田竜二

55

90.4

2

3

メイショウマンボ 3 武幸四郎

55

25.0

2

4

  アユサン 3 *丸山元気

55

6.6

3

5

デニムアンドルビー 3 内田博幸

55

3.9

3

6

サクラプレジール 3 横山典弘

55

10.3

4

7

 

ティアーモ 3 藤岡佑介

55

44.5

4

8

 

ブリリアントアスク 3 武士沢友

55

182.8

   

5

9

ローブティサージュ 3 *岩田康誠

55

12.2

   

5

10

 

リラコサージュ 3 *柴田善臣

55

37.5

   

6

11

クラウンロゼ 3 三浦皇成

55

62.5

   

6

12

 

フロアクラフト 3 松山弘平

55

101.9

   

7

13

エバーブロッサム 3 戸崎圭太

55

11.1

   

7

14

 

プリンセスジャック 3 福永祐一

55

29.6

   

7

15

 

セレブリティモデル 3 *田中勝春

55

37.0

   

8

16

クロフネサプライズ 3 武豊

55

8.2

   

8

17

 

スイートサルサ 3 蛯名正義

55

36.0

   

8

18

トーセンソレイユ 3 *ウィリア

55

20.7

   


かんべえ師匠から「日曜朝の上海馬券王を信頼した方が良い」なんて、いきなり振られてしまったオークスなんですが、師匠、来週のダービーならともかく、こんなレース、自信なんか私にもありませんて。大体鬱モードで気分はもう橋下徹だし。。。まぁ、負託に応えるべく頑張ってはみますが。。


そもそもオークスとは何か?それを知る手がかりとしてまずは過去10年のこのレースの勝ち馬を並べてみます。(カッコ内は人気)

12年 ジェンティルドンナ (3)
11年 エリンコート (7)
10年 アパパネ (1) サンテミリオン (5) ← 同着
09年 ブエナビスタ (1)
08年 トールポピー (4)
07年 ローブデコルテ (5)
06年 カワカミプリンセス (3)
05年 シーザリオ (1)
04年 ダイワエルシエーロ (6)
03年 スティルインラヴ (2)

因みに過去10年のこのレースの一番人気も並べてみると。。。。(カッコ内は着順)

12年 ミッドサマーフェア (14)
11年 マルセリーナ  (4)
10年 アパパネ  (1)
09年 ブエナビスタ (1)
08年 リトルアマポーラ (7)
07年 ベッラレイア (2)
06年 アドマイヤキッス (4)
05年 シーザリオ (1)
04年 ダンスインザムード (4)
03年 アドマイヤグルーヴ (7)

こうやって並べてみて分かるのは、

@一番人気でこれを勝つことは結構難しい。同着を含めて三回しか来ていません。それ故なのでしょうか、
A一番人気でこのレースを勝つ馬はすべて名馬である。アパパネ・ブエナ・シーザリオの3頭にダービーを勝ったウオッカ(オークスに出てれば間違いなく一番人気)を入れればこの10年の名牝図鑑が大体完成するわけで、これに追加する必要があるのはジェンティルドンナと後はせいぜいアドマイヤグルーヴ位でしょう。
B一番人気でこのレースを勝てない馬は馬券にも絡めない。尚かつオークス以降もパッとしないのが大多数。
C一番人気でもないのに、これを勝つ馬はジェンティルドンナを除けば言語道断な連中ばかり。特にエリンコート、サンテミリオン、トールポピー、ローブデコルデなどは、オークス以降馬券に絡むことはおろか二桁着順を繰り返した挙げ句引退という非道な所業に及んでおり、そもそもオークスを勝ったのが何かの間違い、今すぐここでオークスをやり直せと、私は主張したい。


つまりですな、このレースは一番人気が確定的な○デニムアンドルビーに名馬の資格ありやが問われているレースと位置づけるのが相当なのですが、どうなんでしょう。この馬2月にデビューし未勝利を脱出したのが3月末、当然桜花賞に間に合わず、4月21日に行われたフローラSを勝ってぎりぎりオークス参戦の権利を得たという遅咲きタイプ。言い換えればまだ底を見せていないし、父ディープ・母父キンカメという血統がいかにも府中で走りそうと言う期待も込めて人気になっている訳で、私も最初これを本線で考えていたんですが、上記のような一番人気の重みを目にするに及び、そこまでの器かというのが急に気になってきました。去年一番人気で14着大敗したミッドサマーフェアもまさにデニムアンドルビーのパターンであり、ここは危険な人気馬として一段評価を下げてみたいです。

一番人気を軸にしないとなると、後は何でもありというのが上記オークスの法則なんですが、ここは桜花賞組を中心に考えてみたいと思います。なんと言っても厳しい選考過程を経て絞り込まれたメンバーによる一戦ですから。ただ困ったことに、あのレース自体は強風の影響で1分35秒という信じられない時計を要したと凡レースであり、その着順ははっきり言って参考外、結果ではなく内容で判断しなくてはなりません。あ、因みに先週「予想に必要なファクターの何かが足りない」なんて書きましたけど、この「風の影響」と言うのは間違いなくその一つですな。JRAの提供するレースデータに「天候」とか「馬場状態」の項目はあっても「風」に関する項目はない。「強風」とか「暴風」とかの時に馬がどんな走りをしたかというデータの蓄積があれば、馬券の回収率ももっと向上する気がするのですが。

で、こういう参考外の桜花賞で一つ確実に言えるのはですね、強烈な逆風をまともに受ける形で直線を走り抜きながら2着した◎レッドオーヴァルと4着になった☆クロフネサプライズは他馬を風よけに使いながら勝ったアユサン以上に強いということです。この二頭のどちらを上に見るかというと騎手と血統の兼ね合いで前者が優位と見、これを本線と致したく。で、かんべえ先生だけでなく小幡先生まで一押しのクロフネサプライズは、オークス不向きと考え☆評価。正直阪神が府中に変わることでこの馬によいことなんか一つもないんじゃないですかね(これ来週走るロゴタイプにも言えることですが)、その上大外引いてるとなると勝つのはちょっと難しいと思いますぞ。

クロフネサプライズを押しのけて三番手に指名するのは、桜花賞7着の▲トーセンソレイユ。さすがディープインパクトの妹だけあって切れ味ならメンバー中ナンバーワン。このレースで大外枠は死亡フラグに等しいのですが、騎手がカタカナのウイリアムズなら大外ぶっちぎって飛び込んでくる可能性もそれなり以上に。

この他では内枠引いたら侮りがたい△メイショウマンボ、調教抜群△サクラプレジール、騎手が絶好調△エバーブロッサムはその実績から2・3着なら可能性十分、これにG1馬を軽視して天罰喰らった先週のトラウマから2歳チャンピオン△ローブティサージュを渋々連下追加、更に3勝もしていながら父ロサード・母父ヒシアケボノと言う場違いな血統から凄まじく人気のないクラウンロゼにはエリンコート的穴のにおいがすると言うことでこれを注認定。

え、多いですか?多いですよね。でもこのメンバーはそれくらいカオスなんでございますの。しょうがないあるね。

馬券は◎→その他の馬連8点、もしくは◎→○▲☆→その他の三連復18点、もしくはレッドオーヴァルに名馬のオーラを感じた際には同じ組み合わせの三連単21点。

まあ、最終決定はパドック見た後ですな。特に上位人気は小柄な馬が多いので馬体重増減には要注意であります。


上海馬券王



○今日の結果

<オークス> @メイショウマンボ Aエバーブロッサム Bデニムアンドルビー




○かんべえのつぶやき

――
「そろそろ武が来るはず・・・・」という予感がしているのに、今日のパドックのクロフネサプライズにはそんな気配がちっともないのである。しかも武が下手な乗り方して暴走させちゃうし。来ないはずだよ、来たのは弟の方。桜花賞もミルコじゃなくてクリスチャンの方、オークスはユタカじゃなくて幸四郎の方でした。

――さらに頭に来るのは、あたしゃ禁断の「馬連5頭ボックス買い」をしてたんですが、@レッドオーヴァル、Hローブティサージュ、Lエバーブロッサム、Oクロフネサプライズ、Qトーセンソレイユだったんです。で、直前に「やっぱりBも入れようか・・・」と迷って、やめちゃったんです。仮にQを外してBを入れてたら、1万3380円の馬連が取れてたんですねえ・・・・。今日は京都11レース深草ステークスで、滅多に買わない3連単が来ちゃったので、トータルは浮きましたが、このショックは尾を引きそう。

――さて、来週はいよいよダービーです。ああ、また思い切り迷えてしまいそう。先生、どうかお導きください!





5月12日(日)

ううううう、ゴール寸前までは心ときめく展開だったのですが、最後の最後で差し馬に飲み込まれてしまいました、ガイヤーズヴェルト。

まぁ、こういう結末もある程度予想の範疇ではあったのですが、台頭してきた差し馬がゴットフリートやレッドアリオンではなくマイネルホウオウと言うのは如何なものか。かくして福沢さん一枚を失った私は、天皇賞春で生成された鬱状態が5倍濃縮となったわけで、ああ、人生は虚しい。。。

唯一の慰めはジョッキー柴田大知の勝利インタビューがすれっからしの競馬親父すらしみじみとさせる大変に味わい深いものであったことですな。35歳までG1はおろか勝ちにまったく恵まれなかった苦労人である柴田騎手、最初照れ隠しに明るく振る舞っていた彼が段々こみあげてくる感慨に飲み込まれていく様子は非常に胸を打ちました。自分の馬券を紙屑にした当事者をこれだけ素直に祝福したくなるインタビューは滅多にあるものではない。おめでとう、よかったね、柴田大知。

しかし、こういう結末になると気になるのは、同じ日に行われた未勝利戦における柴田騎手の騎乗行為であります。当日の第5Rでも彼は勝利を得ているのですが、その時のガッツポーズがG1競争でも滅多にお目にかかれない位派手なものでありまして、これが不可解極まりないのであります。いくら勝ちに恵まれていないジョッキーとは言え未勝利戦を勝ったくらいでガッツポーズなんかしないぞ、普通。しかも勝った馬は一番人気だし、あれは一体何だったのだろう。謎だ、気になる、気になって夜も眠れない。とにかくですな、あの理解不能なガッツポーズと、その後のG1制覇は地続きであって、そこには何らかの因果関係が存在するとしか思えないのですよ、私には。

我々馬券士は馬券を買う際、馬の過去データとか、コースの特徴とか、馬場状態とか、血統とか、とにかく色々なファクターを元に予想を組み立て、尚かつ外しまくっている訳です。「そんなのお前だけだ」なんて言わせません。みんなそうです。みんな外しまくっているのです。何かが足りない、何かのファクターが欠落している。その「何か」の重要なヒントがあの理解不能なガッツポーズに隠されているのではないか。そんな気がしてならないのです。

それさえ分かれば、このような鬱状態には二度となり得ないはずなのですが。。。。。。


2013年512() 2回東京8日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 8回ヴィクトリアマイル
4歳以上・オープン・G1(定量)()(国際)(指定) 1600m (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

1

1

マイネイサベル 5 *柴田大知

55

14.1

1

2

 

オールザットジャズ 5 *岩田康誠

55

14.3

2

3

 

ジョワドヴィーヴル 4 *川田将雅

55

11.4

2

4

ハナズゴール 4 浜中俊

55

6.1

3

5

 

ザッハトルテ 6 松山弘平

55

40.0

3

6

ドナウブルー 5 *ウィリア

55

13.6

4

7

 

アドマイヤセプター 5 *北村宏司

55

71.1

4

8

 

ホエールキャプチャ 5 蛯名正義

55

33.4

5

9

 

アイムユアーズ 4 *戸崎圭太

55

34.1

5

10

イチオクノホシ 4 C.デム

55

11.3

6

11

ヴィルシーナ 4 内田博幸

55

3.9

6

12

*ゴールデングローブ 5 *藤岡康太

55

106.4

7

13

レインボーダリア 6 柴田善臣

55

16.7

7

14

アロマティコ 4 福永祐一

55

19.0

7

15

 

フミノイマージン 7 太宰啓介

55

58.7

8

16

 

メーデイア 5 *横山典弘

55

35.1

8

17

サウンドオブハート 4 池添謙一

55

6.4

8

18

*エーシンメンフィス 5 川須栄彦

55

38.6


と言う訳で、先週に引き続き府中のマイル競争なわけであります。しかも今回は牝馬限定戦。ジェンティルドンナと言うウオッカ・ブエナビスタ級の怪物が回避とあってまさに軸不在、先週を上回るカオスな状況であります。とにかく分からん。須田鷹夫も言っていたように「これを自信満々に語る奴はペテン師」なのであります。いくら「柴田のガッツポーズにヒントあり。」とは言っても平場のレースでガッツポーズした騎手の馬券を買えば良いというものでもありますまいし。。。

ポイントの一つは土曜から降り続いている雨の影響。雨は明け方には上がり、日中は気温も上昇する故、水はけが良い府中のコンディションはレース開始時点で良まで回復している可能性が高いのですが、それでも先週のようなパンパンのスピード馬場には遙かに及ばない前提で考える必要あり。ポイントのもう一つが逃げ馬の不在。何が何でもハナを切るというのがいないので、レースはある程度スローに流れる事が予想されます。

以上のポイントから先行馬を主体に馬券を組み立てると上記の印となります。

◎ヴィルシーナは同世代にジェンティルドンナという怪物がいるせいで未だG1勝ちがありませんが、それでもこのメンバーの中では実績抜けた存在です。正直勝つのは違う馬だという気がしてなりませんが、それでも自分でレースを作れることが大きく、馬場状態や展開がどうなっても必ず上位に食い込んでこれる安定性はこのようなカオスなメンバーではありがたくこれを軸としたい。

○ドナウブルーは年明け二戦がいずれも二桁着順と言うことで大きく人気を落としていますが、いやしくも去年のマイルCSの三着馬。マイル以上の別定戦で牡馬の骨っぽいところと互角以上に渡り合った実績の持ち主はこのメンバーでは彼女だけで、休み明け三戦目の成績が1−1−1−0と必ず馬券に絡んでいること、外国人ジョッキーが乗ったときの連対率が異常に高いことを考えると、これは非常にお買い得感が高い一頭です。

三番手以降は末の鋭いところから選びましょう。ヴィルシーナの世代には末脚だけならジェンティ並みにゾクゾクさせる魅力の持ち主が何頭かいて、それが▲ハナズゴール、☆イチオクノホシ、△サウンドオブハート、△アロマティコな訳であります。この中では去年からひいきにしているハナズゴールを取りあえず筆頭視しますが、現在二番人気ですか。去年のNHKマイルで彼女を◎扱いしたらかんべえ先生から思いっきり馬鹿にされた事を思えば随分な出世でおじさんは嬉しい。でもねえ、これら4頭は勝ちっぷりが鮮やかなんで人気になりやすいんですが、はまらない時はとことんはまらないと言う困った存在でもありまして、お買い得感は正直乏しい。まぁ、これだけ並べたら一頭くらいは馬券に絡むとは思うんですが、特にハナズゴールは馬場重め残りの時は飛ぶ可能性高いので注意が必要。

この他では騎手柴田のガッツポーズ再びなるか△マイネイサベル、馬場が渋れば恐ろしい△レインボーダリアに△エイシンメンフィス。そして私の最も心の琴線に触れる馬として注ゴールデングローブ。カオスなメンバーでオッズが散っている中、堂々の単勝万馬券というぶっちぎりの低人気なんですが、何でここまで人気がないかさっぱり分からん。府中の別定戦準オープンで牡馬を相手にきっちり勝っていることは、福島当たりの牝馬重賞を勝つ以上の価値があると思うんだけどねえ。加えて切れる末脚も持ってるし、馬場が渋っても気にしないしで、良いことずくめではないか。これを頭にした馬券さえあると思いますぞ私は。

馬券は◎→○▲☆注→その他の三連復フォーメーション26点。

ゴールデングローブ絡みで馬券がとれたら、私も柴田大知級ガッツポーズなんですが、さて。


上海馬券王



○今日の結果

<ヴィクトリアマイル> @ヴィルシーナ Aホエールキャプチャ Bマイネイサベル




○かんべえのつぶやき

――
あたたたた・・・・。私も鬱になってしまいそう・・・・。ホエールキャプチャって、いったい何ごとよ。5レース連続で2ケタ順位で、「牝馬なんだからさあ、馬主はそろそろ引退させてやれよ」と思っておりましたのに。そこは昨年の優勝馬で、走っているうちに闘争本能に火が点いてしまったのでしょうか。あわや2年連続勝利になるところでした。畏れ入りました。敬礼。

――そのホエールキャプチャを鼻差でしのいで、念願のG1勝利を手にしたのは馬券王先生ご推奨のヴィルシーナでした。馬主さんがあの大魔神、佐々木投手(背番号22)でありますから、やたらと「2」に縁がある馬でありましたが、とうとう「1」に手が届きました。良かったねえ、と思う一方で、どうしてこうディープ産駒は牝馬でマイル戦なのかねえ、という気も若干いたします。

――来週はオークス。牝馬の戦いが続きます。アユサンかレッドオーヴァルか、ローブティサージュに、クロフネサプライズの夢よもう一度、てのもありますし、そうそうラストグルーヴも忘れちゃいけません。またまた難解なレースが続きます。先生、どうか早く立ち直ってください!





5月5日(日)

うううううう、鬱です。ゴールドシップが飛んでしまったのです。全く良いところがないまま5着に大敗してしまったのです。。。。

あのレース、フェノーメノとゴールドシップの着順が逆なら、これは非常に腑に落ちるレースだったのです。でも逆なのです。1着がフェノーメノで5着がゴールドシップなのです。フェノーメノだけならまだしも、トーセンラーみたいな墓荒らしや、アドマイヤラクティみたいな火事場泥棒にまで先着を許すなんて、これは一体どういう事なのでありましょうか。

そう言えばレース当日、かんべえ師匠から「この10年の春天はディープ以外の一番人気は飛んでいる。」との忠告を頂いたんだっけ。いや知ってましたよ、知ってたんですよ、師匠。でもねえ、ゴールドシップがディープインパクト級の存在であると私は信じて疑わなかったんですよ。くそう、今にして思えば、あいつは「ディープ級」なんかじゃなかった。「オルフェーブル級」と考えるのが相当であったのだ。まったく、これだからステゴ産駒って奴はよう、って、勝ったフェノメもステゴじゃねえか。ううううううう。

ああ、鬱です。本当に鬱です。なんか考えてみるとこの10年春天が終わると鬱になってる気がします。五月病とはこういう現象を指して言う概念なのでありましょうか。とにかくゴールドシップ大敗の衝撃は、コンピュータにトッププロを粉砕された日本将棋連盟の比ではない。ゴールデンウイークだというのにモチベーションの低下が止まらない私は一体どうしたらいいのでしょうか。


2013年 5月 5日(日) 2回東京6日目 18頭 [15:40発走]
【11R】  第18回NHKマイルカップ
3歳・オープン・G1(定量)(牡・牝)(国際)(指定) 芝1600m (A)

馬名 性齢 替 騎手 斤量 単勝
1 1   アットウィル 牡3 *三浦皇成 57 59.0
1 2   ザラストロ 牡3 *武豊 57 45.1
2 3
ストーミングスター 牡3 *M.デム 57 17.2
2 4   $マイネルエテルネル 牡3 *石橋脩 57 180.0
3 5   ディアセルヴィス 牡3 *菱田裕二 57 239.4
3 6
レッドアリオン 牡3 川須栄彦 57 6.7
4 7
ゴットフリート 牡3 戸崎圭太 57 7.8
4 8   マイネルホウオウ 牡3 柴田大知 57 35.8
5 9 コパノリチャード 牡3 *福永祐一 57 8.5
5 10 ガイヤースヴェルト 牡3 *ウィリア 57 5.9
6 11   カシノピカチュウ 牡3 *C.デム 57 42.0
6 12
フラムドグロワール 牡3 横山典弘 57 21.5
7 13   シャイニープリンス 牡3 *吉田豊 57 36.2
7 14   ローガンサファイア 牝3 浜中俊 55 22.3
7 15 $エーシントップ 牡3 内田博幸 57 3.3
8 16 サトノネプチューン 牡3 *岩田康誠 57 91.0
8 17
インパルスヒーロー 牡3 田中勝春 57 11.7
8 18   モグモグパクパク 牡3 北村宏司 57 56.8


と言う訳で、3歳マイルチャンピオン決定戦であるところの本レース、過去キングカメハメハとかディープスカイみたいなダービー馬を輩出したレースでもあるのですが、今年はそう言う志の高い馬は皆無で、純粋なマイラー同士の大混戦的様相を呈しております。

一番人気は5勝馬○エーシントップ。この季節に5勝(内重賞3勝)もしているなんてこれは尋常ではなく、強いことには何の疑問もありませんが、外枠を引いたことは明らかにマイナスであると言うことと、府中のマイルはスピードだけでは乗り切れず、そう言うスタミナ勝負に未知数であることが不安であると言うこと、以上二点に理由により評価を一段下げてみたいです。

印は1800m以上での実績を重視して選びました。

本命は◎ガイヤースヴェルト。ダートから転向し、初芝の毎日杯で二着というのがめぼしい実績なんで、こんなに人気になるとは思ってなかったんですが。。。まぁ一着キズナに0.5秒と言う大差を付けられたとは言え、三着には0.6秒の差を付けていることを考えればこれも相当強いわけだし、そもそも勝ったキズナが本日の京都新聞杯でディープインパクト級(先日の天皇賞の経験からあまりこういう表現は使いたくないんですが)のプレゼンスを発揮していることを見ればこれは相手が悪かったというしかない。真ん中の枠を引いて騎手がウイリアムズ、しかも調教が急上昇となれば、なんかお買い得感に乏しくてもここから入るべきと考えます。見える、見えまするぞ!直線でのねじり合いの末、スタミナ切れを起こして後退するエーシントップを尻目にトップに躍り出るガイヤーズ君の勇姿が!

上記のような展開になったときに、末の鋭いのが漁夫の利を得るなんてことはよくあることで、▲は上がりタイムの優秀な馬をピックアップ。ゴットフリートかレッドアリオンか迷ったんですが、常時32〜34秒台前半のタイムを叩きだしている前者を単穴指名しましょう。(とは言え前走が負けすぎなんでパドックを見て入れ替える可能性もあり)

ヒモ筆頭は☆ストーミングスター。この馬はガイヤース君同様ダートから転向し、初めて臨んだ芝レースのNZTでエーシントップとタイム差0の3着の実績の持ち主。こういう先行馬が内枠引いて、しかも騎手がデムーロなんて、余りにも心の琴線に触れまくりなのであります。過去こういう状況で何度デムーロにしてやられたことか。人間厭でも学ばねばなりません。

この他ではレコード決着となった皐月賞の陰の立て役者、△コパノリチャードのスピードは騎手福永に変わって侮りがたく、また大穴候補として府中で負けのない藤沢さんちの注フラムドグロワールとクラシック路線落ちこぼれの超低人気でも騎手岩田が不気味な注サトノネプチューンを。

馬券は◎→○▲☆→その他の三連復15点。

さすがに混戦なんでこういう買い目でも相当な配当がつきます。ましてや同じ組み合わせの1・2着マルチの三連単(36点)だと夢にまで見た100万馬券の権利が発生しますんでお遊びでこれも少額買ってみようかと。こういうのが来たら今の鬱気分も完全治癒なんですけどねえ。。。


もう春天馬券なんか買わないぞ    上海馬券王



○今日の結果

<NHKマイルC> @マイネルホウオウ Aインパルスヒーロー Bフラムドグロワール




○かんべえのつぶやき

――
いやー、今日は法事があって、馬券を買えなくて正解。買ってたらゴットフリートで玉砕してますわ。単勝5番人気までがまったく連に絡まず、予想外の馬のワンツースリー、案の定、3連単は123万5600円でした。これこそNHKマイルCらしい結末じゃありませんか。

――今日は勝った柴田大地騎手を称えたいと思います。レースを振り返って、と聞かれて、「思い出せません!」なんてインタビュー、めったにあるもんじゃございません。それから今シーズンは、桜花賞、皐月賞、春天、NHKマイルと関東馬がG1を4連勝。これも珍しい。こうなると来週以降も気になります。

――今週から5週連続でG1レースとなります。ヴィクトリアマイル、オークス、ダービー、安田記念と、どれもこれも楽しみですねえ。馬券王先生、今日はたまたま無印のワンツーでしたけど、鬱になっている場合じゃありませんよ!





4月28日(日)

上海馬券王の人生相談  

霊界通信!お受験界のゴッドマザー・エアグルーヴさん最後の(?)絶叫!!

Q:死んでも死にきれ ないざます!

先生お久しゅうございます。わたくしエアグルーヴでございますことよ。

え、『お前は誰だ』ですって?きぃいいい!これだからパンピーは!よろしいこと?我が祖父は日本競馬の大立者ノーザンテースト公爵、母は樫の木の女王ダイナカール、父は凱旋門の英雄トニービン子爵と言う、まさに名門中の名門、華族の中の華族、本来ならあなたのような、なけなしのお金をどぶに捨てまくってる三流馬券士なんか口も聞いてもらえないような貴い血族ですのよ、我がグルーヴ一族は。

え、『死んだはずの貴女が何の用だ』ですって?。。。なによ、それじゃあ私のこと存じ上げてらっしゃるってことじゃない。きぃいいいいいいい!人を馬鹿にするのも大概になさるとよろしいわ!この禁治産者!賤民のクズ馬券士!とっとと話を聞くざます!!

え、『悪かった。これまで貴女の子供をクサし続けてきた俺が悪かった。でもそれは愛情の裏返しであり、決して他意はない。よってそれを恨みに化けて出るのは筋違いである故、大人しく成仏して欲しい』ですって?きぃいいいいいいっ!人がせっかく恐山経由で連絡しているというのに何寝ぼけた事言ってるざますか!チャネリングなんざます!丹波哲郎なんざます!別に先生に恨み言を言いに来た訳じゃないから、とにかく四の五の言わずに人の話を聞くざます!

相談というのは、やはり子供のことなんざます。わたくし「女傑」と言われた華々しい現役生活を引退して以降五男六女をもうけて来ましたと言うのに、産まれる子供が長女を除いてどれもこれも家名を傷つける不甲斐ない成績しかあげられず、挙げ句の果てに先生みたいな理屈倒れのヘボ馬券士から子供の不出来をおちょくられると言うことをこの10年続けてきている訳で、今振り返ってみるとそれが悔しくて悔しくて。。。

え、『やっぱり恨んでる!』ですって?いやあねえ、卑しくもわたくしのような貴族が先生みたいな、どストライクな平民の戯言に一々目くじら立てることなどあるわけないじゃございませんの。貴族の相手は貴族だけ。ノブレス・オブリージュ、それが貴族のたしなみなんざます。そりゃねえ、長女以外じゃ唯一まともだと思っていた四男が「出遅れ病」になって大きな受験をことどとく失敗したときには、これは先生が四男に重い印を打つと言う呪いをかけているせいだなんて思ったこともございましたわ。最後には「もう重い印を打つのは不吉なんでやめてくれ」って直接お頼みしたのに、先生ったらやっぱり▲なんて印を打って、そしたら案の定四男は有馬大学院の受験にも大きく出遅れるしで、そんな仕打ちを受けても先生をお恨みするなんてことは...............。きぃいいいいいいいい!やっぱりお前のせいじゃない!一体なんて事してくれるのよ!この、変態!統合失調症のゴキブリ馬券士!この恨み晴らさでおくべきか!

。。。話を続けるざます。今年はこの10年の中でも最悪の年なんざます。あれだけ名家に顔に泥を塗った四男は汚名をすすぐべく再起するのかと思ったら、そのまま引きこもって引退しちゃうし、奥手な六女はようやく新馬小学校にトップ合格して、さあこれから桜花中学、樫の木女学院のお受験と意気込んでいたら体調崩して休養しちゃうし。きぃいいいいいいっ!この惰弱者!敵前逃亡者!名家の面汚し!お前達なんて産むんじゃなかったわ!

先生、明日は「天春大学院」と言う大きなお受験があって、そこを三男が受験するざます。三男は不甲斐ない子供達の中でもとびきりの落ちこぼれで、「正直上位合格は難しい」なんて家庭教師の池江なんかは申すんですけど、それでも名家の使命を投げ出す根性なしの四男と違って、この子は根性だけは座っているんじゃないかって言うのが親の欲目で、やっぱり三男には頑張って欲しいんざます。命と引き替えに産んだ子供が男の子で親子三代の樫の木女学院トップ合格の夢が事実上絶たれた今となっては、せめて明日三男が活躍してくれないと死んでも死にきれないんざます。この声は霊界から三男にも届いているはず。だからきっとやってくれると思うざます。

それをまた邪魔するようだと、先生、今度こそ化けて出るざますわよ。


A:お答え

貴女の訃報に接し、非常に深い感慨に沈んでおります。このコーナーで最初に貴女の「相談」を取り上げたのは長女アドマイヤグルーヴさんの三歳時ですから、もうかれこれ10年間もこういうアホな文章を書いていることになる訳で、いやあ、いつかこういうときは来るとは思っていたのですが、いざ来てみると寂しいものがありますな。

生涯成績 9−5−3−2。9勝中重賞勝ちがなんと7つで、内G1が二つ。牝馬でありながら牡馬を圧倒した天皇賞や、クビ差二着となったJCでの奮闘ぶりはまさに「女傑」と言うにふさわしく、数字以上のインパクトを我々に残してくれました。ラストランとなった有馬記念でしこたま買い込んだ貴女の馬券がシルクジャスティスの強襲により一挙に紙屑と化し、中山競馬場のオケラ街道をとぼとぼ歩いて帰ったことも今となっては良い思い出、、なわけないな、やっぱ。

繁殖入りしてからの成績も凄まじい。これが多分最後なんで貴女の子供の成績をもう一度総括してみます。

@長女アドマイヤグルーヴ:8−1−3−9 (重賞勝ち5、内G1×2)
A
次女イントゥザグルーヴ:4−3−1−6
B
長男サムライハート:3−0−0−2
C
三女ソニックグルーヴ:未デビュー
D
次男ザサンデーフサイチ:3−3−4−27
E
四女ポルトフィーノ:3−0−0−6
F
三男フォゲッタブル:4−3−2−22 (重賞勝ち2)
G
四男ルーラーシップ:9−2−4−7 (重賞勝ち5、内G1×1)
H
五女グルヴェイグ:5−2−1−3 (重賞勝ち1)
I
六女ラストグルーヴ:1−0−0−0

三女と今年産まれた五男を除きデビューした9頭の総合成績は40−14−15−80。着外の80というのは、ぼろぼろになっても現役を続けている次男・三男がその過半を占めている訳で、それを考えるとこれは本当に凄い数字です。先日も六女ラストグルーヴ(本当に最後の牝馬となったので意味深な名前です)が新馬勝ちをしましたが、新馬開催の最終日にいかにも無理仕上げで出てきて、正直これは辛いなと思っていたら、楽勝してしまった。本当に「血」というのは恐ろしいものだなと再認識させられたばかりなんですが、これを見て考えさせられることも多々あります。

子供がこれだけの成績を上げるというのは本当に凄いことなんですが、それでも貴女に匹敵する成績を上げた馬が一頭もいないのも事実。新馬の取引価格が貴女並みの実績を挙げるという前提で決定されることからこれすべて億円以上の値段になる訳で、長女アドマイヤグルーヴと四男ルーラーシップを除けば馬主さんの収支は皆赤字でしょう。また上記10頭の経歴を眺めていると、「奥手で虚弱体質」と言う貴女とは似ても似つかぬ共通点が見えてきます。特にこれは牝馬に顕著である。能力の本格開花は古馬になってからだというのに、良血故にクラシックでの活躍を期待され、無理使いされた挙げ句に競走馬生命を縮めてしまった馬がなんと多いことか。

そう言う意味でも今回貴女の命と引き替えに産まれてきた五男(父キングカメハメハ)の今後が心配です。出自がドラマチックなんで否が応でもダービー馬たること期待される訳ですが、母乳も満足に与えられずに育った晩成タイプには随分過酷な状況なんじゃないですかね。それでも熱烈なグルーヴウオッチャーの私としては、彼が世間の理不尽な期待をはねのけて大成し、そういう理不尽な期待に対する不満を本コーナーまで届けてくれる日が来ることを期待してやみません。(え、「それまでこの連載が続くのかよ」って?いや、ごもっとも。)

さて、ご相談の件、明日の天皇賞で三男フォゲッタブル君が出走する訳なんですが、貴女の逝去という衝撃のニュースがあった週末にその子供が走ると言うことで実は結構人気になると思っていたんですよ、私。G1競争というのは日頃馬券を買わない人も参加するレースなんで、そういう「ミーハー」な買いが結構入るんじゃないかって。ところがフタが開いたら貴女のお子さんの人気は単勝54倍の10番人気、いやこれは意外です。「下手すりゃ3番人気になるかもしれない、だとしたらそう言う馬券はいくらグルーヴウオッチャーの私でも手が出ない。」なんて事を考えていたんですが、いやはや世の中すれっからしの競馬親父しか馬券を買わなくなっているのか、それともフォゲッタブル君の経歴がミーハー的同情票を集める事すらかなわぬ位、ショボ過ぎるのか。

こうなると、逆に考えてしまいますな。「いくらこの三年間の成績がショボ過ぎると言っても、いやしくも前走で阪神大賞典を3着した馬にこの人気はお買い得なんじゃないか」って。まぁ、今回は相当強いのが一頭いますんで、勝つには無理がありますが、逆にそう言うときには展開次第で2・3着は何でもありとなります。化けて出られるのが嫌だから言うんじゃないけど、意外と行けるんじゃないですかね、ご子息は。

と、言う訳で。。。。。


2013年 4月28日(日) 3回京都4日目 18頭 [15:40発走]
【11R】  第147回天皇賞(春)
4歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 芝3200m・外 (C)

馬名 性齢 替 騎手 斤量 単勝
1 1 トーセンラー 牡5 武豊 58 11.0
1 2 サトノシュレン 牡5 *幸英明 58 90.1
2 3 デスペラード 牡5 *浜中俊 58 19.3
B2 4 ジャガーメイル 牡9 *戸崎圭太 58 42.2
B3 5   マイネルキッツ 牡10 *C.デム 58 91.8
3 6 フェノーメノ 牡4 蛯名正義 58 6.4
4 7 アドマイヤラクティ 牡5 *岩田康誠 58 18.9
4 8 ゴールドシップ 牡4 内田博幸 58 1.5
5 9   ユニバーサルバンク 牡5 *川田将雅 58 144.8
5 10   メイショウカンパク 牡6 *藤田伸二 58 162.6
6 11   トウカイトリック 牡11 *北村宏司 58 135.6
B6 12 フォゲッタブル 牡7 *和田竜二 58 54.4
7 13
$レッドカドー セ7 モッセ 58 25.2
7 14   コパノジングー 牡8 国分恭介 58 213.7
7 15   カポーティスター 牡4 高倉稜 58 39.5
8 16   トウカイパラダイス 牡6 柴山雄一 58 96.5
8 17   レッドデイヴィス セ5 *北村友一 58 88.5
8 18   ムスカテール 牡5 *福永祐一 58 33.1


出馬表を見てのけぞりました。なんとフルゲート18頭。3200mの超長距離にこの出頭数とは、何と暑苦しい。

前哨戦である阪神大賞典で◎ゴールドシップが圧勝したのを見て、このレースは相当な小頭数になると思っていました。それくらい逆らえない強さをこの馬は持っています。これに勝てるなんて殆どの馬の陣営は考えていないはずなのにこれは一体どういう事だと色々考えたのですが、結局こいつらは2・3着狙いで集まったんじゃないかというのが私の結論ですな。腐っても天皇賞の2着って下手な重賞勝つより賞金でかいし、オルフェーヴル回避となればそれって結構有望だし。

このメンバーでゴールドシップに勝とうと本気で考えているのは恐らくフェノーメノだけじゃないでしょうか。確かに実績はダントツで、ゴールドシップに勝つ可能性があるのはこの馬だけだとも思うんですが、一方ではかなり危険な人気馬と言う気もします。そもそも去年菊花賞を目指さずに天皇賞秋に行ったのは何故なのか。距離や遠征が不安で天皇賞の方が勝つ可能性が高いと判断したからに違いなく(事実彼は天秋で二着と好走しています)、それだけに京都の長距離というのは結構不安。ゴールドシップに勝ちに行って競り負かされたときには掲示板すらおぼつかなくなる可能性もあり、ここは ▲に評価を落とします。

フェノーメノが飛んだときの2・3着は何でもありとなります。その中で有望だと対抗扱いしたいのは○ジャガーメイル。3年前の本レースの勝者で距離適性には何の疑問もなく、58.5kgを背負って二着した前走のダイヤモンドS、やはり2着した前々走の国際G1香港ヴァースと近況好調、その上調教も滅茶苦茶良いのに9番人気とはこれいかに。高齢であることが嫌われているのだとしたらこれは大変お買い得。

ヒモ一番手は唯一の国際長距離G1メルボルンカップで二年前に二着し、先の香港ヴァーズでジャガーメイルに勝った外国馬☆レッドガドー。外国馬というのは日本で走ると人気を落とすのでこれもお買い得。

この他では56kgとは言えダイヤモンドSでジャガーメイルに勝った△アドマイヤラクティ、トライアルとして最も信頼できる阪神大賞典で二着した △デスペラード、後三番人気は見込まれすぎだと思うんだけど内枠引いたときは侮りがたい△トーセンラー。

あと注目馬としては、上述の注フォゲッタブルもそうなんですが、それ以上に心の琴線に触れる存在としてステイゴールド産駒の注サトノシュレン。かんべえ先生はゴールド・フェノメのステゴ丼をご推奨ですが、先生こっちもステゴですぜ。ステゴはステゴでも人気薄が穴を開けた去年の有馬の例もあり、更に内枠引いた先行馬ビートブラックが思いっきり穴を開けた去年の天春の事例もあり、こういう馬は心が躍ります。

馬券は◎→○▲☆←→他の三連単36点。フェノーメノ二着付だと結構ガミが多いので状況を見て買い目を減らすこともありかと。



皆様の相談お待ちします。


人生相談士 上海馬券王



○今日の結果

<春天> @フェノーメノ Aトーセンラー Bレッドカドー




○かんべえのつぶやき

――
この結果、ちょっと衝撃的です。「フルゲートの年の春天は荒れる」「過去10年、1番人気が来たのはディープだけ」などの格言通りとなりました。ゴールドシップはいつものロングスパートが不発でした。ううん、残念ですねえ。今日は集中力を欠いているように見えました。

――勝ったフェノーメノは見事でした。これまでダービーでも秋天でも2位続きで、ゴールドシップの陰になっていましたが、これで堂々のG1馬。父に似た漆黒の馬体ですから、これは「白から黒へ」のレジームチェンジかもしれません。騎乗の蛯名騎手はお見事。春天勝利はマンハッタンカフェ以来じゃないでしょうか。

――こうなると、オルフェーヴルとジェンティルドンナが待ち構えている宝塚記念が楽しみです。3強対決ではなくて4強対決ですか。迷うだろうなあ。うち3頭がステゴ産駒ですから、またまた「丼ぶり買い」をしてしまいそう。





4月14日(日)

えー......、中日が弱すぎて最近モチベーションが全然上がらないのであります。

しかし、本当に弱いなあ。最下位街道をぶっちぎりでばく進しそうな、そんな弱さではないかこれは。まぁ、元々12球団屈指の貧打戦を投手が何とか支えてきたというのに、その投手陣が崩壊したとあってはこれも無理のないところであり、オープン戦の頃からそう言う覚悟は出来てはいたんだけど、いざ現実のものとなると、やはりこみあげてくるものがあるのであります。ううううう。

大体、監督高木守道の気分的、刹那的、短絡的な采配や言動にはチーム構想力の欠片も感じないとか(昔はもっと知的な人だと思ってたんだけどねえ)、野手が全然育っとらんとか(平田とか堂上直とか高橋修とか球界をしょって立つ素材と世評の高かった高卒ルーキーをそれなりに採用してるのにね)、監督交代以降選手の健康管理が大甘になったとか(インフルで選手がバタバタ倒れるし、浅尾に加え吉見までが怪我するし)、とにかく文句の付け所が多すぎてどこから突っ込むのか迷いそうになってしまうのでありますが、敢えて一つ選べと言われるとやはり計算の立つ外国人選手をごそっと DeNAに引っこ抜かれたというのが滅茶苦茶大きい。

そりゃ横浜からは過去にウッズとか谷繁とかを引っこ抜いた経緯もあり、その意味では因果応報とも言えるのでしょうが、それでも4番打者とローテーションピッチャーとセットアッパーを一度に引っこ抜くというのは、いくら何でも酷すぎるではないか。同じ血が通った人のなす所業とはとても思えない。てめえら人間じゃねえ!叩き切ってやる!!

ああ、それもこれも球団がドケチだからいけないのです。同じ経営サイドに身を置くものとして人件費抑制の重要性は理解もしているのでありますが、それでもやりすぎると企業価値が大きく毀損してしまうではないか。

@全然勝てない上、負け方がすこぶる悪い→
A球場に閑古鳥が鳴き始める→
B売り上げが減る→
C経営上の要請として人件費抑制に走る→
DDeNAの草刈り場→
E @に戻る

うぎゃああああ!絵に描いたような悪循環!そのまんまデフレスパイラル!見える!私には未来が見える!締まり屋で財政タカ派のドケチ虫である名古屋人が、異次元黒田波動砲のドーピング効果でアニマルスピリット満載のIT企業に食いものにされる姿が!

2013年 4月14日(日) 3回中山8日目 18頭 [15:40発走]
【11R】  第73回皐月賞
3歳・オープン・G1(定量)(牡・牝)(国際)(指定) 芝2000m (B)

馬名 性齢 替 騎手 斤量 単勝
1 1 メイケイペガスター 牡3 藤岡佑介 57 29.9
1 2   インパラトール 牡3 C.デム 57 31.4
2 3 レッドルーラー 牡3 川田将雅 57 13.3
2 4   ナリタパイレーツ 牡3 小牧太 57 113.6
3 5 タマモベストプレイ 牡3 和田竜二 57 21.3
3 6 ミヤジタイガ 牡3 *柴田善臣 57 34.5
4 7 ロゴタイプ 牡3 *M.デム 57 4.2
4 8 コパノリチャード 牡3 *内田博幸 57 15.0
5 9   サトノネプチューン 牡3 戸崎圭太 57 87.7
5 10   マズルファイヤー 牡3 *シュタル 57 114.9
6 11   クリノヒマラヤオー 牡3 村田一誠 57 219.7
6 12 コディーノ 牡3 横山典弘 57 4.3
7 13   ラブリーデイ 牡3 *浜中俊 57 158.3
7 14
エピファネイア 牡3 *福永祐一 57 4.1
7 15 カミノタサハラ 牡3 *蛯名正義 57 7.1
8 16   フェイムゲーム 牡3 北村宏司 57 17.9
8 17   クラウンレガーロ 牡3 三浦皇成 57 54.7
8 18   テイエムイナズマ 牡3 *武豊 57 93.6



と、言う訳でクラシック第二弾であるところの皐月賞の開催な訳であります。二歳時から有力視されていた馬がトライアルで躓いたりしてなんか混戦模様なのであります。

本命は◎ロゴタイプ。おお、何とまたしても小幡先生とリンクしてしまったではないか。クラシックレースにおける先生の理論は端倪すべからざるものがあり、心強い限りであります。え、先生、先週外したじゃないかって?いや、先週のは予想と言うよりは、日本の金融政策に対する嫌みの発露であると考えるべきでしょう。

この馬が朝日杯を勝ったときはヒモ扱いしかしてなかったんですが、実際のレースぶりを見てびっくりしました。一番人気にして私の本命馬コディーノが直線抜け出してロゴタイプにクビ差まで迫ったときには、「あ、これはもらった!」と左うちわ状態だったのに、何とそのまま同じ脚色でゴールまで突き抜けてしまった。これは負けたコディーノが弱いのではなく、単にロゴタイプが強かったと考えるべきなのであり、そんな強い馬が1800mのスプリングSも完勝となれば、少なくとも中山ではこの馬には逆らえない気がします。父が1800mまでしか実績のないローエングリーンと言うことで、今回更に距離が伸びてどうなのかと言う不安もありますが、ローエングリーンの場合は血統と言うよりは気性が災いしてマイラー路線に定住した感が強い訳で、ロゴタイプは父親ほどは気性が勝っている訳でもないし、ここは騎手ミルコが何とかしてくれるでしょう。

対抗は○コディーノ。「良血の藤沢厩舎は人気先行」と小幡先生はぶった切っていますが、いや先生、人気先行ってエピファネイアの方でしょう。そもそも「牡馬クラシックの藤沢厩舎」って死亡フラグ以外の何者でもないし(シンボリクリスエスとかゼンノロブロイとか、最近じゃペルーサ(涙)とか)。でもねえ、何だかんだ言ってこの馬も強いです。唯一の凡走が休み明けの弥生賞だけど、それだって3着には入ってるし。チューリップ賞組のディープ産駒が上位独占という予定調和な結末となった先週の桜花賞的展開再びとなれば、勝つのは彼です。枠順も良いところ引いてるしね。

単穴に混戦の弥生賞を勝ちきった▲カミノタサハラ。今回外枠引いたので評価を下げますがこれも強い馬です。血統もなかなかで、チューリップ賞組のディープ産駒関東馬が上位独占という予定調和な結末となった先週の桜花賞的展開再びとなれば、コディーノの次に来るのは彼しかいないと言うことになりますが、さて。

☆エピファネイアは母親のシーザリオが大好きな馬だったんで、当然彼にも頑張って欲しいんですが、現在一番人気というのはこれは人気先行でしょう。ラジオNIKKEI賞を勝っているとは言え、これは凄まじい凡時計だし、直線坂のあるコースというのは向かないんじゃないですかね。とは言え騎手福永が戻ってきたのは朗報で軽視も出来ないところですが。

この他では、実績の割には人気低すぎの△ミヤジタイガ(弥生賞2着)と△タマモベストプレイ(スプリングS2着)。若葉Sを追い込んで勝った△ レッドルーラーは展開向けばあるいは。その若葉Sで一番人気を大きく裏切った注メイケイベガスターは切れ味だけならメンバー随一でここまで人気を落とすと食指が。そして、マイルでしか実績がないものの注コパノリチャードのスピードは侮りがたく、メンバー中唯一のダイワメジャー産駒ともなれば中山では是非押さえておきたい一頭。

馬券は◎○→◎○▲→その他の三連単28点。最低でも60倍あるのでドラゴンズのせいで溜まりまくっているフラストレーションをここで一挙に晴らしたいものです。



○今日の結果

<皐月賞> @ロゴタイプ Aエピシャネイア Bコディーノ




○かんべえのつぶやき

――
ロゴタイプ、圧倒的な強さでありました。今回は馬券王先生、小幡先生、そして山崎元先生もご推奨でありましたね。そして2位以下は、エピファネイア、コディーノ、カミノタサハラと強い順に並びました。コディーノから買ったかんべえは玉砕です。でも、納得です。少し気が早いですが、これがダービーになって距離が伸びたらどうなるのか。今年の3歳馬はなかなか楽しみじゃないでしょうか。

――これで桜花賞と皐月賞を、デムーロ兄弟でかっさらったことになります。やりますねえ。でも、まだまだ春のG1は続きますぞ。捲土重来を期したいと思います。

――例年のことですが、皐月賞の日は町内会の年次総会。今年も揉めて2時間のロングラン。まあ去年よりは短かったから良しとするか。





4月7日(日)

えー、種牡馬ブライアンズタイムが亡くなりました。

私の場合、競馬を始めた切っ掛けはトウカイテイオーでしたが、ここまでズブズブの競馬親父になってしまったのは、ブライアンズタイムの子ナリタブライアンのレースを見てからな訳で、そう言う意味で非常に感慨深いものがあります。ナリタブライアンがやはりブライアンズタイム産駒のマヤノトップガンと演じた叩き合いのマッチレース(95年の阪神大賞典)は本当に凄かったもんなあ。

享年28歳。人間で言えば100歳近い大往生と言うことで、訃報を聞いて、てっきり老衰かと思ってたら、死因が事故死だなんてこれは一体何の冗談ですか。聞けばこの馬、死ぬその日まで現役バリバリに種付けをしていたと言うじゃないですか。うーん、ある意味「シャドウロールの怪物」以上の怪物である。あやかりたい。あやかりたいぞ、私は。

今でこそダート血統認定のマイナー種牡馬なんだけど、昔は凄かったんだ、ブライアンズタイム。サンデーサイレンス・トニービンと並んで「三大種牡馬」なんて言われててさ、三冠馬とかG1馬を大量に輩出してたんだブライアンズタイム。ナリタブライアン・マヤノトップガンと立て続けに年度代表馬なんか取っちゃったりして、飛ぶ鳥落とす勢いだったんだブライアンズタイム。サンデー・トニービンとも享年17歳、それに引き替え28まで生きて、死ぬその日まで現役だったんだブライアンズタイム。ああ、それなのに、それなのに、サンデー系に駆逐されて今じゃマイナー認定なんだブライアンズタイム。現在の馬産における位置づけはステーキの横にポツンとおかれたパセリに例えるのが相当な、そんな隠し味的キャラクターなのだ、ブライアンズタイム血統は。

産駒が最後に芝でG1を勝ったのは去年のエリザベスにおけるレインボーダリア。この時も賞賛よりも「何でお前が」と言う怒号が飛び交ったのは記憶に新しいし、デビュー予定の産駒が残っているとは言え、おそらく直子でG1を勝つのはこの馬が最後という強い予感がしてならない。じゃ、種牡馬入りした産駒はどうかと言えば、ナリタブライアンは種牡馬入り二年で夭逝というこの父の子とは思えない惰弱ぶりでその血統にG1馬はおろか重賞馬すら残しておらず、マヤノトップガンは地方のダートG1馬を輩出したとは言え、中央芝じゃパッとせず、結局唯一輝いているのはタニノギムレットの子ウオッカのみとは寂しすぎますな。うーん、こうやって振り返るとこの血統は20世紀血統で、21世紀はやはりサンデーの時代と言うことになるんでしょうか。

かくしてブライアンズタイム血統の今後は溢れかえるサンデー血統を薄める希薄材としてのみ存在を許されることになりそうだし、薄めると言ってもヘイルトゥリーズンのクロスのせいで一定の限度があるしで、結局は20世紀から競馬をやっている競馬ジャンキーの記憶に埋没してゆく運命にあると思われます。でもね、他ならぬ「20世紀から競馬をやっている競馬ジャンキー」である私には、彼の血族がかつて見せてくれたあのきらびやかな光景の数々は、やはりこの上もなく大切なものであるのです。

ありがとう。そして、さようなら、ブライアンズタイム。


2013年 4月 7日(日) 2回阪神6日目 18頭 [15:40発走]
【11R】  第73回桜花賞
3歳・オープン・G1(定量)(牝)(国際)(指定) 芝1600m・外 (B)

馬名 性齢 替 騎手 単勝
1 1   ストークアンドレイ 牝3 *藤田伸二 146.6
1 2   *サマリーズ 牝3 藤岡佑介 83.7
2 3 クラウンロゼ 牝3 三浦皇成 8.6
2 4 サンブルエミューズ 牝3 岩田康誠 45.0
3 5
ウインプリメーラ 牝3 和田竜二 32.3
3 6   ローブティサージュ 牝3 秋山真一 16.5
4 7 アユサン 牝3 *C.デム 17.2
4 8 $ティズトレメンダス 牝3 川須栄彦 39.0
5 9   プリンセスジャック 牝3 *福永祐一 62.1
5 10   シーブリーズライフ 牝3 田中勝春 111.2
6 11   サウンドリアーナ 牝3 戸崎圭太 83.7
6 12 トーセンソレイユ 牝3 *シュタル 7.3
7 13 クロフネサプライズ 牝3 武豊 2.9
7 14 レッドオーヴァル 牝3 *M.デム 5.2
7 15 ナンシーシャイン 牝3 大野拓弥 76.7
8 16   ジーニマジック 牝3 *川田将雅 52.6
8 17   コレクターアイテム 牝3 浜中俊 14.6
8 18 メイショウマンボ 牝3 *武幸四郎 9.2



と、言う訳で、早いものでクラシック第一弾、桜花賞なわけです。

今年のクラシックは牡馬も牝馬も突出した存在がおらず大混戦必至というのが世間の下馬評。まして現在の天候は、阪神競馬場造園課の皆さんが早咲きの桜を散らすまいとして行ってきた必死の努力を無に帰すこと確実な大荒れでして、明日は葉桜を背景に3歳牝馬=中学一年生の女の子がずぶずぶの不良馬場を走ると言う、一種凄惨なものになる可能性が高いとあっては、馬券など絞れるはずもありません。

阪神競馬場の改修以降、桜花賞のトレンドは完全な外差し優位。真ん中からやや外枠の差し馬を押さえるべしと言うのが、教科書的なセオリーとなっている訳ですが、過去10年の桜花賞はすべて良馬場で行われており、今回これが一般法則として機能するかは極めて疑問な訳なのであります。よって過去全く馬券に絡んでいない(Bコースで行われるようになったこの6年間の成績が0−0−1−35)、1〜3枠の馬にも十分台頭の可能性あると考えます。

馬券の筆頭はやはり一番人気馬クロフネサプライズ。15番人気という圧倒的低評価を覆し、二着に逃げ粘った去年のジュベナイルはまさにサプライズでしたが、これがフロックでないことをチューリップ賞の圧勝で証明した実力は本物と認めなくてはならない。今にして思えば、上位勢が追込馬ばかりの中、一頭だけ先行して残ったジュベナイルの内容は相当強いということで、馬場が渋る今回、この先行力はまさに軸にうってつけではないかと。(オークスはどうか分かりませんけどね)

あと一つ心強い情報が。なんとこの馬、「現人神」小幡先生の一押しでもあるのですな。しかも推奨の理由が「日銀の黒田総裁の金融政策がサプライズであるから」と言う凄まじいもので、いわゆる名前馬券と言う奴です。いやあ、先生の名前馬券は凄いよ。去年のダービーの時なんか、あたしゃ戦慄したもんね(詳しくは去年の安田記念の記事を参照)。まぁ、前回は愛情がこもってて、今回は皮肉にまみれていると言う違いはあるのですが、先生、皮肉と言うよりはひょっとしてヤケになってませんか?

対抗は現在三連勝中の○クラウンロゼ。三連勝と言っても負かした相手が弱いし、内枠の先行馬だしで本来なら真っ先に消す対象なんですが、前述の通り今回に限っては有力なんじゃないかと。

教科書通り差し馬を押さえよと言うことなら、▲レッドオーヴァル。重馬場で行われた前々走紅梅Sを圧勝した末脚はまさに正統派のディープ系統で、馬場が思いの外回復していればこの馬が一番勝利に近い気もします。とは言え、前走のチューリップ賞はいくら展開が向かなかったからとは言え、負けすぎなんでそこが気になるところ。個人的にはここも大敗してオークスで人気を落としてくれることを激しくキボンヌ。

☆はチューリップ賞二着のウインプリメーラ。堅実な成績の割には低人気なんですが、この馬、メンバー中唯一のステイゴールド産駒で、渋った阪神にステゴ産駒、しかも低人気と来れば、いかにもかんべえ師匠が食指をのばしそうな感じ。ね、師匠、そそるでしょ、そそるって言いなさい。

この他では直線坂のあるコースで実績のある馬を中心に拾ってみました。前述の通り、天気次第で色々と紛れも出てくるところで現状馬券は絞れません。

当日馬場の回復が稍重以上まで進めば差し馬中心に、回復しなければ先行馬中心に絞ってみようと思いますが、取りあえず買い目は

◎→○▲☆→その他の三連復フォーメーション21点

クロフネサプライズの上位は固いと思うんですが、小幡先生の言う「異次元の圧勝」とまでは強気に(もしくはシニカルに)なれません。思いっきり低人気の馬が一着に突っ込んでくる可能性も排除出来ず、そう言う意味じゃ上記の三連単マルチっていうのが面白そうなんですが、買い目が124点じゃねえ。ま、三連複でも結構良い配当になるし、これで行きますか。



上海馬券王



○今日の結果

<桜花賞> @アユサン Aレッドオーヴァル Bプリンセスジャック




○かんべえのつぶやき

――
ふたを開けてみたら、武兄弟のワンツーではなくて、デムーロ兄弟のワンツーでありました。クリスチャン・デムーロ騎手はこれがうれしい初のG1勝利。これというのも、昨日、丸山元気騎手が福島競馬場で落馬して乗り替わりになったから。わからんものですねえ。アユサンで桜花賞は3年連続のディープ産駒の勝利。ディープの子どもたちは、ホントに牝馬のマイル戦に強いよねえ。

――逆に注目のクロフネサプライズにとっては不本意なレースでした。早めに先頭に立ったところが、折からの強風を受けてしまってマイナスになってしまったような。武豊はそろそろ復活するんじゃないかと思いましたけど、人気を集めちゃうとまだまだダメですねえ。サプライズは1週間だけでした、なんてことがないように祈りたいところです。

――来週は皐月賞です。楽しみですねえ。でも不肖かんべえは、毎年のことで町内会の年次総会と重なってしまうのです。馬券王先生、来週もよろしくお願いします。





3月24日(日)

えー、すいません。二日酔いに花粉が追い打ちをかけ、現在大変気分が悪いのであります。

よって今回は簡単に。

2013年 3月24日(日) 2回中京6日目 17頭 [15:40発走]
【11R】  第43回高松宮記念
4歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 芝1200m (A)

馬名 性齢 替 騎手 斤量 単勝
1 1 アドマイヤセプター   牝5 *池添謙一 55 82.9
1 2   ミキノバンジョー   牡6 太宰啓介 57 246.9
2 3 エピセアローム   牝4 武豊 55 16.6
2 4   スギノエンデバー   牡5 北村友一 57 44.1
3 5   シルクフォーチュン   牡7 *C.デム 57 55.6
3 6   モンストール   牡4 *丸田恭介 57 93.2
4 7   ツルマルレオン   牡5 *バルジュ 57 55.7
4 8 マジンプロスパー   牡6 福永祐一 57 23.5
5 9 サンカルロ   牡7 吉田豊 57 10.6
5 10 フィフスペトル   牡7 *戸崎圭太 57 99.0
6 11 ロードカナロア   牡5 岩田康誠 57 1.5
6 12 ドリームバレンチノ   牡6 松山弘平 57 9.1
7 13   ハクサンムーン   牡4 *酒井学 57 51.4
7 14   メモリアルイヤー   牝5 *吉田隼人 55 263.5
8 15 サクラゴスペル   牡5 横山典弘 57 9.1
8 16   アイラブリリ   牝4 幸英明 55 126.5
8 17 ダッシャーゴーゴー   牡6 川田将雅 57 21.4



分かっていたことではありますが、ロードカナロアの人気が半端ないですなあ。通算成績9−4−1−0という抜群の安定度もさることながら、業界人にとって凱旋門より遠いと思われていた国際G1香港スプリントを圧勝した実績には確かに逆らえないところであります。でも逆らいたい、ああ逆らいたい!

メンバー中過去ロードカナロアに先着した実績があるのはエピセアローム、ドリームバレンチノ、サンカルロの三頭、その中では他ならぬ去年のこのレースで先着したサンカルロが一番有望でしょうか。もっと人気になると思ったのですが、現在4番人気の単勝10倍というのも大変よろしい。

彼は去年最後の重賞、阪神カップで私に有馬の大敗を補って余りある巨額配当をもたらしてくれた心の友でして、そう言う意味でも応援します。1400mに実績のある馬で距離が短いんじゃないかと言う懸念が単勝10倍の背景にあると思うんですが、中京のこの距離はスタミナが要求されるタフなコースなんで、これはこの馬に滅茶苦茶フィットしているというのが私の見立てで、事実それは去年のこのレース(滅茶苦茶惜しい2着)で証明済みなんですが、何でここまで人気がないかなあ。

馬券は◎→○▲←→その他印の三連単26点に○→◎→その他7点を加えた33点。因みに▲ダッシャーゴーゴーは外枠実績が結構優秀で2・3着付の馬券にはうってつけの存在と考えております。


上海馬券王




○今日の結果

<高松宮記念> @ロードカナロア Aドリームバレンチノ Bハクサンムーン




○かんべえのつぶやき

――
いやあ、強いのなんのって、レコード勝ちですがな。これはもう世界のロードカナロアです。馬券的な妙味は薄かったけど、今日は典型的な「見るレース」。そして絶対的な強さを満喫できる、見ていて気持ちのいいレースでありました。天気もいいし、桜も咲いてるしね。

――鞍上の岩田騎手は今日は絶好調でした。5Rから8Rまで連続1位、ほかに2位1回に3位1回と、当たるべからざる勢いでありました。この調子で、ドバイでも大いに頑張ってきてほしいです。ほかにはJRA入りして間がない戸崎騎手が1R、4R、9R、12Rと4勝していて、二人でほとんどオイシイところを持って行きました。

――そしていよいよ春のG1シーズンが近い。ところがそれよりも、あたしゃ来週の産経杯が気になってしょうがない。だってオルフェーヴルが出るんだもの。ああ、何か馬鹿なことをしでかすんじゃないだろうか。この春はオルフェーヴルとゴールドシップとフェノーメノ、ステゴ三兄弟の動向から目が離せません。





2月17日(日)

えー、お久しぶりでございます。はやいもので、今年最初のG1競争フェブラリーSの開幕な訳であります。本年もよろしくお願いします。

しかし、例年より1週間前倒しというのもあるんですが、本当に速いなあ有馬記念からあっという間ではないか。この短い間に円が10円以上安くなるなんて一体どういうこっちゃねん。民主党政権じゃ、こんな事にはなっていない訳で、おそるべしアベノミクスと言う所なんでしょうが、本当に良いのであろうかこれは。そりゃ輸出価格が上がってトヨタとかソニーとかは大喜びなんでしょうが、輸入品の値段が上がると庶民には打撃でありましょう。ガソリン価格は上がるし、原発が止まっているから電気代も上がる、家電品とか衣類なんて殆ど海外生産なんでこれも上がる。私なんかもAmazon とかiTunes経由で買いあさっている音楽ソフトの値段が大幅に上昇して崩れ落ちている訳で、ううううう。

大体ですな、こういうリフレ政策というのは、「インフレ期待」が消費を加速する(物価が上がり続けるから今の内にものを買っちゃおうと皆が考える)というのが肝な訳ですが、これが本当に定着するためには皆の給料が上がるというのが必要な訳です。でもねえ、上がりそうな気がしないんだよね、給料。為替連動で物価が上がり、収入が増えないとあっては足りない分は馬券で稼ぐしかないではないか。よって今回はかなり真面目に穴を狙ってみようと思います。当たっても国税庁はつまらない馬券士いじめを慎むように。

2013年 2月17日(日) 1回東京8日目 16頭 [15:40発走]
【11R】  第30回フェブラリーS
4歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) ダート1600m

馬名 性齢 騎手 斤量 単勝
1 1   マルカフリート 牡7 福永祐一 57 82.2
B1 2 グレープブランデー 牡5 *浜中俊 57 7.9
2 3   セイクリムズン 牡7 *藤岡佑介 57 110.7
2 4 ナムラタイタン 牡7 *太宰啓介 57 15.7
B3 5   タイセイレジェンド 牡6 *田辺裕信 57 98.0
3 6 エスポワールシチー 牡8 松岡正海 57 24.2
4 7 ガンジス 牡4 内田博幸 57 9.4
4 8 $イジゲン 牡4 *ベリー 57 6.3
5 9   ヤマニンキングリー 牡8 武豊 57 96.4
5 10 ワンダーアキュート 牡7 和田竜二 57 10.4
6 11
カレンブラックヒル 牡4 秋山真一 57 2.9
6 12   ダノンカモン 牡7 ビュイッ 57 53.4
7 13   $エーシンウェズン 牡6 蛯名正義 57 78.5
7 14 $テスタマッタ 牡7 *岩田康誠 57 10.1
8 15   ガルボ 牡6 石橋脩 57 30.2
8 16 シルクフォーチュン 牡7 横山典弘 57 8.8


と、言う訳で気合いが入るフェブラリーな訳ですが、いやはやこれは大混戦ですな。馬券が絞れない絞れない。まぁ。三連単なんか買わなくても結構な配当が期待出来そうなんでここは手広く行きましょう。

ダート界の大御所トランセンドが引退し、次代を担うエース格と見なされているローマンレジェンドも回避、必然的に芝の短いところで圧倒的な強さを見せてきたカレンブラックヒルがダート初挑戦であるにもかかわらず結構な人気を集めている訳で、この取捨が最大のポイント。

G3までならともかく、芝の好走馬がダートのG1で結果を出すなんて、かのクロフネ以外見たことがない訳で、カレンブラックヒルにポスト・クロフネの資格ありやということなんですが、可能性は0ではないとは思うものの、それでも3倍を切る一番人気というのは、いくら何でも見込まれすぎと言う気がどうしてもします。円安による家計の埋め合わせを図るためにも、ここは申し訳ないがヒモ筆頭認定までと言うことで。

本命は3番人気の◎グレープブランデー。成績にむらがあるし、実績が1800mに偏ってはいますが、それでも前走東海Sの圧勝は、これ完全に素質開花と考えます。未知数なくせに人気しまくっているカレンブラックヒルに比べると3着以内は相当固い感じで、馬券の軸としてはうってつけ。ここは最近進境著しい浜中君に私の家計を託することとしようではないか。頼むぞ浜中!

対抗は昨年の武蔵野Sの覇者、○イジゲン。大きく出遅れながら直線他馬をまとめてぶっこ抜いた文字通り異次元の末脚は本当凄まじいインパクトで、あれだけ見たらこちらが本線なんですが、やはりルーラーシップ並みの出遅れ癖と言うのがネックでして、これは軸にはしづらいというのがあります。でもカレンブラックヒルがポスト・クロフネでない限り、圧勝の可能性があるのはこの馬でしょうね。

単穴は私の心の友▲ナムラタイタン。距離不問・展開不問で何度も穴を開けているのに全然人気にならない、まさに穴党のアイドルホース。私も過去四度、美味しい配当を恵んでもらっているわけで、ここでも五匹目のドジョウと言うのを期待したい。ただねえ、この馬もゲートに難があって、躓いたり落馬したりというのが最近のトレンドというのが気になるのと、人気がないと言いながら穴党の競馬記者が揃って◎を打っているように穴人気はしている感じで、昔ほどのお買い得感に乏しいのがちと難点。

この他では、G1で馬券に絡み続けている△ワンダーアキュートはある意味実績ナンバーワンでこれを無視できるはずもなく(但し馬体は相当増えているみたいで要注意)、昨年の覇者△テスタマッタは岩田騎乗で7番人気ならこれはお買い得、4番人気は見込まれすぎじゃないかと思いますが△シルクフォーチュンは府中では侮りがたく、同じく府中巧者の△ガンジスにもチャンスあり。

そして、私が秘かに応援しているのは、かつてのダート王エスポワールシチー。さすがに最近の成績はピークアウトの気配が濃厚ですが、それでも本日(土曜)の開催は、リベルタス・ダンスファンタジア・ジャガーメイルと言うピークアウト濃厚な連中が揃って馬券に絡みまくるというEmpire Strikes Backな一日であった訳で、こういうのを見るとひょっとしたらと思ってしまいます。ミーハー人気しているカレンブラックヒルを尻目にこういう馬が1着でゴールしたらこれは大変痛快ですな。

馬券は◎→○▲☆→その他の三連復18点。これで最低30倍、最高350倍の配当が期待出来る訳で、ああ、いかん、また叫んでしまう。


出でよ万券!




上海馬券王





○今日の結果

<フェブラリーS> @グレープブランデー Aエスポワールシチー Bワンダーアキュート




○かんべえのつぶやき

――
先頭に馬券王先生の本命グレープブランデーが来た。これは異とするには当たらない。が、2位に「心の友」たるエスポワールシチーが来たのは、これは相当に快挙と言えましょう。察するに馬券王先生、「心の友」の健闘に舞い上がっておられるのではないでしょうか。

――カレンブラックヒルが人気になるというのは、かなーり変なことだったと思います。やはりダートにはダートのルールがある。てなことで、今年の馬券王先生、とってもいいスタートを切りました。今後も大いに期待ができるんじゃないでしょうか。













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by Tatsuhiko Yoshizaki