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上海馬券王がJRAのレースに寄せる「情熱と冷静の言葉」


2023年 下半期のレース考





12月28日(木) ホープフルステークス


えー、明後日は最後の大一番ホープフルSなんですが、実は明日から年明けまでPCもWiFiも使えない環境に身を置くことになりまして、慌ただしいことこの上なく、今回は簡易版で前倒し送付となってしまいますのでご了承ください。

早速本年下半期のG1競走を振り返ってみましょう。


涙ほとばしる23年下半期のG1結果

日付

レース名

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

馬券王印

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

231224 有馬記念G1 ドウデュース 4 武豊

16

5

2

*()友道康夫

2309

-0.1

 13-08-03

34.3

520

2730

4380

8050

42110

231224 有馬記念G1 スターズオンアース 4 ルメール

16

16

7

()高柳瑞樹

2310

0.1

 02-02-02

34.8

(8.6)

2730

4380

8050

42110

231224 有馬記念G1 タイトルホルダー 5 横山和生

16

4

6

()栗田徹

2312

0.3

 01-01-01

36.2

(8.3)

   

8050

42110

231217 フューチG1 ジャンタルマンタル 2 川田将雅

17

3

1

()高野友和

1338

-0.1

   07-04

34.8

270

1280

1990

3540

12910

231217 フューチG1 エコロヴァルツ 2 武豊

17

1

4

()牧浦充徳

1339

0.1

   15-17

34.1

(10.0)

1280

1990

3540

12910

231217 フューチG1 タガノエルピーダ 2 団野大成

17

5

5

()斉藤崇史

1340

0.2

   03-03

35.2

(13.2)

   

3540

12910

231210 阪神ジュG1 アスコリピチェーノ 2 北村宏司

18

7

3

()黒岩陽一

1326

-0.0

   08-08

33.7

590

2330

4350

3680

21530

231210 阪神ジュG1 ステレンボッシュ 2 ルメール

18

6

5

()国枝栄

1326

0.0

   11-10

33.5

(8.7)

2330

4350

3680

21530

231210 阪神ジュG1 コラソンビート 2 横山武史

18

10

2

()加藤士津

1328

0.2

   06-05

34.1

(4.8)

   

3680

21530

231203 チャンピG1 $レモンポップ 5 坂井瑠星

15

15

1

()田中博康

1506

-0.2

 01-01-01

37.3

380

29040

32020

469320

1902720

231203 チャンピG1 ウィルソンテソーロ 4 原優介

15

7

 

12

()小手川準

1508

0.2

 13-13-13

36.6

(92.0)

29040

32020

469320

1902720

231203 チャンピG1 ドゥラエレーデ 3 ムルザバ

15

5

9

()池添学

1509

0.3

 02-02-02

37.5

(31.2)

   

469320

1902720

231126 JCG1 イクイノックス 4 ルメール

18

2

1

()木村哲也

2218

-0.7

 03-03-03

33.5

130

180

260

600

1130

231126 JCG1 リバティアイランド 3 川田将雅

18

1

2

()中内田充

2225

0.7

 04-04-04

33.9

(3.7)

180

260

600

1130

231126 JCG1 スターズオンアース 4 ビュイッ

18

17

5

()高柳瑞樹

2226

0.8

 04-04-04

34.0

(26.6)

   

600

1130

231119 マイルチG1 ナミュール 4 藤岡康太

16

16

5

()高野友和

1325

-0.0

   14-15

33.0

1730

4440

10490

30930

176490

231119 マイルチG1 ソウルラッシュ 5 モレイラ

16

1

3

()池江泰寿

1325

0.0

   09-08

33.6

(5.8)

4440

10490

30930

176490

231119 マイルチG1 ジャスティンカフェ 5 坂井瑠星

16

5

7

()安田翔伍

1326

0.1

   09-11

33.6

(27.5)

   

30930

176490

231112 エリザベG1 ブレイディヴェーグ 3 ルメール

15

1

1

()宮田敬介

2126

-0.1

 05-05-05

34.4

240

1580

2210

2910

9780

231112 エリザベG1 ルージュエヴァイユ 4 松山弘平

15

2

5

()黒岩陽一

2127

0.1

 07-08-08

34.3

(13.3)

1580

2210

2910

9780

231112 エリザベG1 ハーパー 3 川田将雅

15

3

3

*()友道康夫

2128

0.2

 03-03-03

34.8

(6.7)

   

2910

9780

231029 天皇賞秋G1 イクイノックス 4 ルメール

11

7

1

()木村哲也

1552

-0.4

 03-03-03

34.2

130

1330

1500

2180

6960

231029 天皇賞秋G1 ジャスティンパレス 4 横山武史

11

6

 

6

*()杉山晴紀

1556

0.4

 10-10-10

33.7

(35.1)

1330

1500

2180

6960

231029 天皇賞秋G1 プログノーシス 5 川田将雅

11

9

3

()中内田充

1558

0.6

 11-11-10

33.9

(11.4)

   

2180

6960

231022 菊花賞G1 ドゥレッツァ 3 ルメール

17

17

4

()尾関知人

3031

-0.6

 01-03-02

34.6

730

1980

4210

1570

12380

231022 菊花賞G1 タスティエーラ 3 モレイラ

17

7

2

()堀宣行

3037

0.6

 11-09-08

34.8

(4.7)

1980

4210

1570

12380

231022 菊花賞G1 ソールオリエンス 3 横山武史

17

14

1

()手塚貴久

3040

0.9

 12-12-08

35.1

(2.7)

   

1570

12380

231015 秋華賞G1 リバティアイランド 3 川田将雅

18

6

1

()中内田充

2011

-0.1

 07-07-03

33.6

110

560

700

1210

3240

231015 秋華賞G1 マスクトディーヴァ 3 岩田望来

18

7

3

()辻野泰之

2012

0.1

 13-10-12

33.5

(13.0)

560

700

1210

3240

231015 秋華賞G1 ハーパー 3 ルメール

18

2

2

()友道康夫

2016

0.5

 05-04-05

34.3

(12.9)

   

1210

3240

231001 スプリンG1 ママコチャ 4 川田将雅

16

6

3

()池江泰寿

1080

-0.0

   03-02

34.5

490

3260

5190

2310

17140

231001 スプリンG1 $マッドクール 4 坂井瑠星

16

10

 

6

()池添学

1080

0.0

   05-04

34.4

(14.0)

3260

5190

2310

17140

231001 スプリンG1 ナムラクレア 4 浜中俊

16

1

1

()長谷川浩

1082

0.2

   07-07

34.4

(2.9)

   

2310

17140

集計期間:2023.10. 1 2023.12.24 的中は黒地白抜。


ううう、11レースもあって的中は3レースで、しかも皆凄い低配当。しょっぱい、しょっぱすぎるぜ。いや、本当はこれに加えてフューチュリティSも的中はしていたのですが、記事の予想に追加して買った馬券なんで、この場で的中と胸を張るわけには行きません。まぁ、フューチュリティの的中だって結構低配当だし、万馬券連発だった上半期に比べ散々ですね下半期は。これじゃあ、今回割愛した金さんのお裁きを受けていたら罵詈雑言の嵐ですな。

しかし、今秋のG1は堅いレースと荒れたレースが両極端の形で交錯してます。しかし、いくらなんでも18頭建てのジャパンカップの3連単配当が11倍なんて、これは一体何の冗談なのだろう。ひょっとしてJRAは配当計算ごまかしてないか?

20231228() 5回中山9日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 40回ホープフルS (単勝・ワイド5%UP/予定)
2歳・オープン・G1(馬齢)(牡・牝)(国際)(指定) 2000m (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

調教師

1

1

ゴンバデカーブース 2 松山弘平

56

()堀宣行

1

2

ヴェロキラプトル 2 *戸崎圭太

56

()高野友和

2

3

 

アンモシエラ 2 *藤田菜七

55

()松永幹夫

2

4

 

アドミラルシップ 2 *ドイル

56

()相沢郁

3

5

 

サンライズジパング 2 *菅原明良

56

()音無秀孝

3

6

$シンエンペラー 2 *ムルザバ

56

()矢作芳人

4

7

 

テンエースワン 2 横山和生

56

()大久保龍

4

8

 

インザモーメント 2 *佐々木大

56

()田中克典

5

9

タリフライン 2 *マーカン

56

()古賀慎明

5

10

シリウスコルト 2 三浦皇成

56

()宗像義忠

6

11

ショウナンラプンタ 2 鮫島克駿

56

()高野友和

6

12

 

ディスペランツァ 2 *モリス

56

()吉岡辰弥

7

13

レガレイラ 2 ルメール

55

()木村哲也

7

14

 

ホルトバージ 2 *今村聖奈

56

()寺島良

7

15

 

ウインマクシマム 2 松岡正海

56

()畠山吉宏

8

16

センチュリボンド 2 *武豊

56

()庄野靖志

8

17

 

サンライズアース→出走取消 2 M.デム

56

()石坂公一

8

18

ミスタージーティー 2 坂井瑠星

56

()矢作芳人


今年最後のホープフルです。

愚痴が続いても何ですので恒例のトレンドを見てみましょう。従来G2開催であったものが17年昇格となった最も歴史の浅いG1競走ですが、それでも今年が7年目、正確には「6年トレンド」となるもデータとしてはまずまずの蓄積になってきたのではないかと。

去年の衝撃の余波が未だ記憶に新しいホープフルS6年間

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

賞金

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

3F地点差

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

221228 ドゥラエレーデ 2 ムルザバ

18

11

14

7000

()池添学

2015

-0.0

 02-02-02

35.0

0.0

508

+4

9060

64580

175230

232970

2466010

221228 トップナイフ 2 横山典弘

18

8

7

2800

()昆貢

2015

0.0

 01-01-01

35.0

0.0

494

+4

(18.7)

64580

175230

232970

2466010

221228 キングズレイン 2 ルメール

18

15

6

1800

()手塚貴久

2017

0.2

 14-11-11

34.3

0.9

484

+4

(18.2)

   

232970

2466010

211228 キラーアビリティ 2 横山武史

15

5

2

7000

()斉藤崇史

2006

-0.2

 03-03-03

35.8

0.5

468

-2

310

1270

2160

7680

27610

211228 ジャスティンパレス 2 C.デム

15

8

4

2800

()杉山晴紀

2008

0.2

 05-05-05

35.7

0.8

450

0

(8.8)

1270

2160

7680

27610

211228 ラーグルフ 2 丸田恭介

15

3

8

1800

()宗像義忠

2010

0.4

 05-05-03

36.0

0.7

496

+14

(29.8)

   

7680

27610

201226 ダノンザキッド 2 川田将雅

15

10

1

7000

()安田隆行

2028

-0.2

 03-05-03

36.4

0.3

516

-4

210

680

910

1900

5560

201226 オーソクレース 2 ルメール

15

1

3

2800

()久保田貴

2030

0.2

 03-03-02

36.7

0.2

480

+10

(5.7)

680

910

1900

5560

201226 ヨーホーレイク 2 武豊

15

2

4

1800

*()友道康夫

2031

0.3

 09-09-07

36.4

0.6

502

+2

(13.1)

   

1900

5560

191228 コントレイル 2 福永祐一

13

2

1

7000

*()矢作芳人

2014

-0.2

 04-03-02

35.8

0.6

462

+6

200

810

1170

580

2760

191228 ヴェルトライゼンデ 2 マーフィ

13

5

3

2800

()池江泰寿

2016

0.2

 06-05-04

35.8

0.8

492

+2

(6.9)

810

1170

580

2760

191228 ワーケア 2 ルメール

13

7

2

1800

()手塚貴久

2019

0.5

 10-09-07

35.9

1.0

492

+6

(3.7)

   

580

2760

181228 サートゥルナーリア 2 M.デム

13

5

1

7000

*()中竹和也

2016

-0.2

 02-03-04

35.3

0.2

500

+12

180

640

840

1130

3650

181228 アドマイヤジャスタ 2 ルメール

13

8

2

2800

()須貝尚介

2018

0.2

 02-02-02

35.6

0.1

504

+4

(6.2)

640

840

1130

3650

181228 ニシノデイジー 2 勝浦正樹

13

1

3

1800

()高木登

2019

0.3

 04-06-09

35.3

0.5

490

+4

(6.6)

   

1130

3650

171228 タイムフライヤー 2 C.デム

17

7

1

7000

()松田国英

2014

-0.2

 16-16-09

35.5

1.4

456

-4

420

1440

2960

10920

52380

171228 $ジャンダルム 2 武豊

17

15

4

2800

()池江泰寿

2016

0.2

 10-09-04

36.2

0.9

494

+10

(6.2)

1440

2960

10920

52380

171228 ステイフーリッシュ 2 中谷雄太

17

13

8

1800

()矢作芳人

2016

0.2

 13-11-08

35.9

1.2

450

0

(22.9)

   

10920

52380

集計期間:2017.12.28 2022.12.28

うーん、6年振り返って的中は19年、17年の二回。内17年はステゴ産駒ステイフーリッシュのご利益で三連複が万馬券となり、累計収支は余裕で黒字ではあるんですが、現在3連敗中とはいただけませんなあ。

それではまず人気別実績から見てみましょう。現状オッズが出ていない時点での予想ですが、恐らくはコンパデカーブースとシンエンペラーが1・2番人気で有馬で千両役者ぶりを見せつけた武人気からセンチュリボンドが3番人気になるんじゃないかと予想します。


@1番人気は4−0−0−2と数字の上では素晴らしいのですが、問題は直近二年で連敗中。悩ましい限りです。

A2番人気は1−1−1−3とまぁ、まずまずですか。

B3番人気は0−2−1−3と三連複軸向き。

C単勝二桁人気の超人気薄は去年の勝ち馬ドゥラエレーデが1頭いるのみ。まぁ、ドゥラエレーデはその後海外G2を二着したりチャンピオンズカップで馬券に絡んだりと、ダート馬として実績を上げている変な奴なんですが、そんな変な奴が今回いないことを祈るのみです。

D過去6年牝馬は全く馬券に絡んでいない。今年は二頭参戦で特にルメール騎乗のレガレイアは結構人気になりそうですが、さて。

E外国人天国。過去18頭中半数の9頭がカタカナ騎乗。

F関東馬は18頭中6で毎年1頭は馬券に絡んでいる計算であるが、勝ち馬はすべて関西馬。

G脚質は初年度17年を除き先行馬が圧倒的。追い込みは3着どまり。

H枠に大きな偏りはないが大外8枠は2・3着どまり。

I過去6年18頭の血統はディープインパクトが4頭(内勝馬2)。さすがに今年は直仔はいませんが、母父ディープでコンパデカーブース1頭のみが出走。他はバラバラです。

J過去6年18頭の前走キャリアは、東スポ杯2歳S組が4頭(内勝馬3)と断然。今年はここを0.5秒差4着したショウナンラプタ1頭のみが参戦で、これはあまり人気にはならないでしょうが、去年のドゥラエレーデが同じくこのレース4着であったことを考えると完全無視も難しいですか。まぁ、今年の東スポ杯は勝ち馬シュトラウスがフューチュリティであらわにしたようにあまりレベルが高いとは言えない気がしますが、さて。

K東スポ杯以外の重賞組では京都2歳S組が2頭(内勝馬1)、デイリー杯2歳組が1頭(同0)であとは全て非重賞組となります。特に萩S組は3頭(内勝馬2)とかなり目を引く活躍ですが、今回の出走はここを0.5秒差5着のオルトパージ1頭のみということで、あまり強気にはなれません。まぁ、前走新馬というステイフーリッシュが三着になって波乱を呼んだレースなんであまりキャリアの格式にこだわりすぎない方が良いでしょう。


以上から、現時点の本命は◎コンパデカーブース。

新馬、とサウジアラビアCを圧勝の二連勝。特にサウジアラビアはレベルの高い1戦だったと思うので素直にここを評価したいと思います。中山は初めてだし、過去2戦すべてがマイル戦で2000mの今回どうなのよというのはありますが、フューチュリティをパスしてここを選んだのは自信があるのでしょう。

対抗は京都二歳Sの覇者にして、去年観衆を合った言わせたムルザバル鞍上シンエンペラー。単穴にはルメール騎乗で2歳じゃ旬のスワーヴリチャード産駒レガレイラ。このレースに縁のない牝馬ですが、そろそろ来る頃あいかも。

馬券は当面◎軸の三連複28点で考えてみたいですね(あまりガミが多いと買い目を減らすことになるかも)。個人的にはわがドゥラメンテ産駒ミスタージーティーが馬券に絡むという去年のドゥラエレーデの再現希望です。まぁ、PC使えないのでスマホで投票となりますが。さて。

それでは本年のご愛顧感謝です。来年フェブラリーの頃、またお目にかかれれば幸いです。皆さま良いお年を。



上海馬券王




○今日の結果

<ホープフルステークス> @レガレイラ(ルメール)、 Aシンエンペラー(ムルザバエフ)、 Bサンライズジパング(菅原明)



○かんべえのつぶやき

――G1となったホープフルステークスの歴史に、今日は新たな1ページが加えられました。勝ったのは唯一の牝馬、レガレイラ。後ろから確実に順位を上げて、最後はまるで簡単そうに先行するシンエンペラーを3/4馬身差で差し切ってみせました。2歳牝馬の女王は、阪神JFを勝ったアスコリピチェーノではなく、こっちかもしれません。

――今日は馬券王先生が本命にしたゴンバデカーブースが残念ながら出走取りやめとなり、人気はシンエンペラーとレガレイラに集中しました。その2頭のワンツーフィニッシュ。両方とも外人騎手。ルメール騎手は今日も本当に見事な騎乗でした。

――3着には13番人気のサンライズジパングが入りました。穴っぽい馬はほかにもいっぱい居たのですが、これはまったくのノーマーク。だって失礼ながら、ダートを走っていた馬ですぞ。こういうことがあるから、2歳馬はわかりませんなあ。

――不肖かんべえは、今日はレガレイラの単勝をゲット。でも、三連複はさすがに取れませんでしたな。4着のアドミラルシップ(11番人気)と入れ替わってくれれば、バッチリ万馬券となって「良いお年」を迎えられたのですが。

――とまあ、こんな風にして1年が終わっていく。2023年もあと3日を残すのみ。思えば、いろんなレースがあった1年でありました。でも、9日後の1月6日には、またまた中山金杯がめぐってくる。来年の競馬界はどんなことになるのでありましょうか。

――馬券王先生におかれましては、今年もお疲れさまでした。また来年もご健筆を振るってくださいますよう、伏してお願い申し上げます。






12月24日(日) 有馬記念

えー、NHKのドキュメンタリーシリーズ「プロフェッショナル 仕事の流儀」で「ジブリと宮崎駿の2399日」)というのをやっていまして、いやあ、これがなかなか面白いというか興味深かったのであります。

同番組が庵野秀明を取り上げた時も思ったのですが、あの気難しい宮崎駿が、よく自分の制作現場にカメラを入れてこんな長期間撮影させるなんてことを了承したなあという驚きがまず一点。そして、そのカメラの前で狂気に取りつかれたとしか思えないような、怪しく危ない行動をとりまくる宮崎先生自身がなんかすごすぎます。

80過ぎの爺さんが煙草をブカブカ吹かし、庭先で薪をパンパカ割りまくるその光景だけでも私からすれば十分化け物なんですが、その化け物が創作に行き詰り常軌を逸した言動を繰り広げるその様は、とてつもなく怪しく不気味なことこの上ない。これはホラーとしても必見なのであります。

しかしですね、この番組、「未来少年コナン」を見て以来40年以上、宮崎駿のフリークやってる私のような者からすれば、不満がないわけじゃない。

@宮崎駿の最新作「君たちはどう生きるか」の制作を高畑勲との関連だけで語っているがそれはミスリーディングである。職場の上司・先輩にして戦友そしてライバルでもあった高畑勲が宮崎駿にとって極めて大きな存在であり、その死が大きな喪失感をもたらしたことは間違いないとは思うのですが、その喪失感を埋めこれを乗り越えるためだけに彼が本作を作ったというのは、いくらなんでも話が単純すぎるだろう。宮崎駿と高畑勲じゃ作風が、黒澤明と小津安二郎くらい違うぞ。まぁ、ドキュメンタリーとして綺麗にまとめるにはああいうストーリーが必要だったんだろうけど、あの二人の関係はもっと複雑だったと思うのだ私は。

Aそもそも宮崎駿を映画作家としてその思想を論じているのがこの番組に限らず、最近の「宮崎論」のデフォなんだけど、そもそも宮崎駿の天才は「作家(思想)」の部分にあるのではなくて、「アニメーター」の部分にあるのだと私は考えるのだ。アニメーター=絵を動かす人ですね。この部分で彼はとてつもない天才なのです。とにかく人が、自動車が、飛行機が動く。その動きが実に素晴らしく感動的なのです。三次元的な空間把握が常人とは異なるのです。「未来少年コナン」におけるロボノイド、「カリオストロ」におけるカーチェイス(これを見たスピルバーグは『俺はもう自分の作品でカーチェイスはやらん。だって勝てないんだもん。』と言ったとか)、「ラピュタ」におけるバスーのラッパに合わせた鳩の飛翔。どれも実に素晴らしい。だから宮崎駿を語る際には作品論より先に映像論があってしかるべきなのです。話のネタとして高畑勲を持ってくるよりは大塚康生を持ってくるべきなのです。

宮崎駿本人は「もののけ姫」以降、そういう「アニメーター路線」を封印し、「作家路線」に舵を切ってしまいました。で、正直それ以降つまらなくなったと思うのです。「作家」として苦悩し、正気と狂気のはざまを行き来して、何度も引退を口走るくらい自分を追い込んで、それで観客の前に提示されたものは、なんだかよく分からないものだった。そういう作家性自体は評価されてしかるべきとは考えますが、それでも思ってしまうのです。

「攫われたお姫様を救い出す主人公の血沸き肉躍る冒険活劇」が彼の真骨頂だというのに、なんともったいない。。

まぁ、そういう不満はあれ、番組は天才宮崎駿の狂気に迫った傑作です。未見の方は是非見ていただきたいですね。(NHKオンデマンドで見られますが、おそらくもうしばらくすればBS放送で長尺ノーカット版が放映されると思うのでそれを待った方が良いかも)


20231224() 5回中山8日目 16頭 [15:40発走]
【11R】 68回有馬記念 (ワイド5%UP/予定)
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 2500m (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

ソールオリエンス 3 *川田将雅

56

7.5

()手塚貴久

1

2

 

シャフリヤール 5 *松山弘平

58

41.5

()藤原英昭

2

3

 

ホウオウエミーズ 6 田辺裕信

56

123.7

()池上昌和

2

4

タイトルホルダー 5 横山和生

58

6.8

()栗田徹

3

5

ドウデュース 4 *武豊

58

5.4

()友道康夫

B3

6

 

ディープボンド 6 *マーカン

58

37.1

()大久保龍

4

7

 

アイアンバローズ 6 石橋脩

58

95.9

()上村洋行

4

8

 

ライラック 4 戸崎圭太

56

54.4

()相沢郁

5

9

 

ヒートオンビート 6 *坂井瑠星

58

124.8

()友道康夫

5

10

ジャスティンパレス 4 横山武史

58

4.1

()杉山晴紀

6

11

ハーパー 3 *岩田望来

54

67.6

()友道康夫

6

12

 

ウインマリリン 6 *モリス

56

110.7

()手塚貴久

7

13

タスティエーラ 3 *ムーア

56

6.9

()堀宣行

7

14

 

プラダリア 4 *ムルザバ

58

100.4

()池添学

8

15

スルーセブンシーズ 5 *池添謙一

56

6.3

()尾関知人

8

16

スターズオンアース 4 *ルメール

56

8.6

()高柳瑞樹


数日後にホープフルSを控えてはいますが、これが事実上今年最後の大一番有馬記念であります。

今年の日本競馬を象徴するスーパースター、イクイノックスもリバティアイランドも不在で盛り上がりは若干欠きますが、それでもフルゲート16頭中半数近い7頭がG1馬。レベルは担保されています。とはいえ、皆一長一短で抜けた存在がなく、悩ましいのですが。

それでは恒例「10年トレンド」を見てみましょう。

上位人気が健闘している割には一筋縄ではいかない有馬記念この10

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

賞金

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

221225 イクイノックス 3 ルメール

16

9

1

40000

()木村哲也

2324

-0.4

 09-06-03

35.4

492

+4

230

1320

1770

2520

9740

221225 ボルドグフーシュ 3 福永祐一

16

3

6

16000

()宮本博

2328

0.4

 14-15-06

35.2

498

+2

(14.1)

1320

1770

2520

9740

221225 ジェラルディーナ 4 C.デム

16

5

3

10000

()斉藤崇史

2331

0.7

 14-11-12

35.7

470

0

(7.4)

   

2520

9740

211226 エフフォーリア 3 横山武史

16

10

1

30000

()鹿戸雄一

2320

-0.1

 09-08-05

35.9

516

+2

210

1740

2070

1440

7180

211226 ディープボンド 4 和田竜二

16

5

5

12000

()大久保龍

2321

0.1

 06-06-05

36.1

502

 

(20.9)

1740

2070

1440

7180

211226 クロノジェネシス 5 ルメール

16

7

2

7500

()斉藤崇史

2322

0.2

 07-08-08

36.0

478

 

(2.9)

   

1440

7180

201227 クロノジェネシス 4 北村友一

16

9

1

30000

()斉藤崇史

2350

-0.0

 12-03-03

36.2

474

+10

250

10330

11360

7370

50150

201227 サラキア 5 松山弘平

16

14

11

12000

()池添学

2350

0.0

 13-13-12

35.4

448

-2

(74.9)

10330

11360

7370

50150

201227 フィエールマン 5 ルメール

16

13

2

7500

()手塚貴久

2351

0.1

 04-02-02

36.5

478

0

(3.5)

   

7370

50150

191222 リスグラシュー 5 レーン

16

6

2

30000

()矢作芳人

2305

-0.8

 10-11-09

34.7

468

 

670

2990

6130

10750

57860

191222 サートゥルナーリア 3 スミヨン

16

10

3

12000

*()角居勝彦

2313

0.8

 13-11-07

35.4

504

+2

(7.8)

2990

6130

10750

57860

191222 ワールドプレミア 3 武豊

16

7

4

7500

*()友道康夫

2314

0.9

 16-16-16

35.0

492

+8

(13.4)

   

10750

57860

181223 ブラストワンピース 3 池添謙一

16

8

3

30000

()大竹正博

2322

-0.0

 06-07-04

35.7

534

+4

890

940

2400

4910

25340

181223 レイデオロ 4 ルメール

16

12

1

12000

()藤沢和雄

2322

0.0

 09-09-08

35.4

490

+8

(2.2)

940

2400

4910

25340

181223 シュヴァルグラン 6 ボウマン

16

15

9

7500

*()友道康夫

2324

0.2

 11-11-10

35.5

470

+2

(22.7)

   

4910

25340

171224 キタサンブラック 5 武豊

16

2

1

30000

()清水久詞

2336

-0.2

 01-01-01

35.2

540

-2

190

3170

3810

5420

25040

171224 クイーンズリング 5 ルメール

16

3

8

12000

()吉村圭司

2338

0.2

 05-05-03

35.1

474

0

(33.1)

3170

3810

5420

25040

171224 シュヴァルグラン 5 ボウマン

16

10

3

7500

()友道康夫

2338

0.2

 08-08-08

34.8

474

+4

(6.7)

   

5420

25040

161225 サトノダイヤモンド 3 ルメール

16

11

1

30000

*()池江泰寿

2326

-0.0

 03-03-03

35.5

502

+4

260

440

770

1050

3940

161225 キタサンブラック 4 武豊

16

1

2

12000

()清水久詞

2326

0.0

 02-02-02

35.8

536

0

(2.7)

440

770

1050

3940

161225 ゴールドアクター 5 吉田隼人

16

2

3

7500

()中川公成

2327

0.1

 03-03-03

35.7

498

-6

(7.9)

   

1050

3940

151227 ゴールドアクター 4 吉田隼人

16

7

8

25000

()中川公成

2330

-0.0

 03-05-03

34.8

494

+4

1700

6840

13780

20360

125870

151227 サウンズオブアース 4 M.デム

16

9

5

10000

()藤岡健一

2330

0.0

 03-05-06

34.7

502

0

(9.9)

6840

13780

20360

125870

151227 キタサンブラック 3 横山典弘

16

11

4

6300

()清水久詞

2331

0.1

 01-01-01

35.1

526

-4

(8.4)

   

20360

125870

141228 ジェンティルドンナ 5 戸崎圭太

16

4

4

20000

()石坂正

2353

-0.1

 03-03-02

34.1

470

-2

870

12350

21190

15250

109590

141228 トゥザワールド 3 ビュイッ

16

6

9

8000

*()池江泰寿

2354

0.1

 07-06-07

33.8

524

+4

(31.2)

12350

21190

15250

109590

141228 ゴールドシップ 5 岩田康誠

16

14

1

5000

*()須貝尚介

2354

0.1

 10-06-05

33.9

510

 

(3.5)

   

15250

109590

131222 オルフェーヴル 5 池添謙一

16

6

1

20000

*()池江泰寿

2323

-1.3

 13-12-02

36.0

466

 

160

860

1020

1420

5240

131222 ウインバリアシオン 5 岩田康誠

16

4

4

8000

()松永昌博

2336

1.3

 11-12-04

37.3

534

-4

(16.1)

860

1020

1420

5240

131222 ゴールドシップ 4 ムーア

16

14

2

5000

()須貝尚介

2338

1.5

 11-08-04

37.8

498

-2

(4.4)

   

1420

5240

集計期間:2013.12.22 2022.12.25


うーん、10年振り返って的中は16年、13年の二回だけ。堅い決着の時だけ的中で現在6連敗中ですか。何とか止めたいですなあ。。

それでは行ってみましょう。


@1番人気は6−1−1−2と極めて優秀で現在3連勝中の安定感。こういうのを見ると馬券圏外となった二頭が気になりますが、15年ゴールドシップ(8着)、19年アーモンドアイ(9着)ですか。どちらも軸にしてたっけ。。尚この10年の1番人気は皆100〜200円台という高い支持を受けていたことには注意が必要。今年のメンツは割れに割れて1番人気の配当が4倍超ですからねえ。1番人気=万全とも言い難いですな。

A2番人気は1−1−3−5と1番人気が勝ちを半独占状態であることを考えれば、まずますですか。

B3番人気はこれも同じく1−1−3−5。2着には上位人気以外の馬が台頭していることが分かります。

C単勝二桁人気の超人気薄は20年二着のサラキア一頭がいるのみで基本用なし。

Dリピーター傾向はそれなりだが、今年のメンバーは前年上位馬が不在で対象なし。

E牝馬天国。30頭中7頭が牝馬で、直近三年では9頭中4頭と確変状態。誰だ「夏は牝馬」とか言ってるやつは。冬だって十分牝馬じゃねえか。

F外国人天国。30頭中半数近い14頭の鞍上がカタカナ。特にルメールは6鞍(内勝鞍2)に騎乗。

G関東馬は30頭中7頭。開催場所を考えればもう少し頑張って欲しいけど、それでも関西馬天国というにも程遠い。

H枠順は中から内が明確に良い。特に大外8枠は死兆星で16番枠に至っては28年間馬券に絡んでいない。よりによってそんな所にわが愛しのドゥラメンテ産駒スターズオンアースが入るとは。抽選で大外引いた瞬間、天を仰いだルメールのがっかりした顔が未だに忘れられません。

I脚質は直線短い中山のパブリックイメージに反し、近年では差し追込みが大優勢。なお、逃げ馬はキタサンブラック以外来ていません。

J30頭の年齢別構成は3歳馬9頭(内勝馬4)、4歳馬8(同2)、5歳馬12(同4)、6歳超1(同0)と高齢馬には厳しいレースで、3歳馬がかなり強い。

K過去5年15頭の血統は、ディープが3頭というのが最も目を引くが勝ち馬はなし。その他はリピーター効果を相殺すればバラバラ。

L過去5年15頭の前走キャリアは、天皇賞秋組が6頭(内勝馬3)とこれが最有力。もっともこれを圧勝したイクイノックスは出ていませんが。これに次ぐのが菊花賞組で3頭(同1)。ここを圧勝したわがドゥラメンテ産駒ドゥレッツァは出ていれば迷わず本命だったんですが、これも不在で悲しい限りです。

M前走海外(凱旋門・コックスプレート)組も活躍してますね。3頭(内勝馬1)もいます。この路線は出走自体少ないことを考えると要注意ですな。

N意外なのが前走JC組で、これが3着に1頭いるのみ。ここ数年ローテーションの考え方が劇的に変わったことの反映でしょうか。昔は天秋→JC→有馬が定番ローテだったんですが。。


上記から本命は◎スルーセブンシーズ。小幡先生も一押しですか。。まぁ、買い要因としてはかんべえ先生が12月20日付の溜池通信「不規則発言」で10項目にもわたり取り上げていらっしゃるのでそちらを見ていただきたいのですが、

(1)本レースに相性の良い牝馬

(2)凱旋門組

(3)差し追い込み脚質

(4)覚醒したイクイノックスを最も追い詰めた馬

というのが魅力的です。よりによって大外引いてしまったのが痛恨ですが、4−1−2−0と言う中山実績、1−0−1−0という外枠実績を考えれば、単勝勝負に無理はあっても馬券圏内の確保は有力と考えます。

対抗はわが愛しのドゥラメンテ産駒○タイトルホルダー。G1を3勝とこのメンバーでは断然の実績なのに、人気は現在4番人気。天皇賞春の一件以来、大分信用を無くしたようで。。

いや、このレースに縁のない逃げ馬、前走JCと上記トレンドからはネガティヴな感じに満ち満ちているのですが、それでも良い枠を引き当てました。ラストランとなる今回、悔いの残らない競馬をしたいということで、間違いなく逃げるでしょう。リスクも多々ありますが、彼がキタサンブラックに引けを取らない逃げ馬であることを証明する可能性は、それなり以上に大きいと考えます。まぁ、圧勝するか惨敗するかどちらかでしょうね。

考えてみればドゥラメンテが本人だけでなく、産駒まで魅力的であることを最初に教えてくれたのは彼でした。菊花賞、天皇賞春、宝塚記念、日経賞と馬券は全て取らせていただきました。菊花賞なんか万馬券です。ああ、ありがたやドゥラメンテ様。どのような結果になるにせよ、最後の走りを無事に勤め上げてほしいものです。ドゥラメンテ産駒で種牡馬入りが確定しているのは彼だけですからね。(それにしても、かんべえ先生は自分のHPでスルーセブンシーズを推しながら、何故、東洋経済ではタイトルホルダーなんだろう。これでは泣く泣く対抗扱いにした私の立場がないではないか)

(かんべえ注:オバゼキ先生に逆らいたかっただけですぅ〜)

単穴には現在1番人気の▲ジャスティンパレス。

(1)前走天秋

(2)差し追込み脚質

(3)1番人気の信頼性

(4)2・着なら有望なディープ産駒。

と上記のトレンドをかなり満たします。まぁ、勝つのは難しい気もしますが圏内なら有望。

ヒモ筆頭には今年のダービー馬☆タスティエーラ。

(1)相性の良い3歳

(2)相性の良い菊花賞を今回メンバーでは最先着

(3)騎手ムーア

というのが理由です。まぁ、菊花賞二着と言ってもわがドゥレツァ君に大きく離されていますので半信半疑ではありますが。

馬券は◎軸の三連複21点。メンバーがどれも一長一短なので縦目になる可能性強く、フォーメーションにはしません。21点も買ってガミはなく半分くらいは万馬券。やはり人気が割れているので、当たれば付きます。信じがたいことにタイトルホルダーが絡むと万馬券なんですね。そこまで信用を落としていたのかお前は。。特に注認定した三歳牝馬ハーパーが絡むと超巨大配当となってしまいワクテカなのであります。



上海馬券王



○今日の結果

<有馬記念> @ドウデュース(武)、 Aスターズオンアース(ルメール)、 Bタイトルホルダー(横山和)



○かんべえのつぶやき

――タイトルホルダーが軽やかに逃げた中山競馬場芝2500m、四角を越えたところでつかまえたのは、去年のダービー馬、ドウデュースでした。さらに不利な大外から襲い掛かってきたのは、これまた去年の二冠牝馬スターズオンアースでした。今年の有馬はこんなドラマを見せてくれました。

――ドウデュースはねえ、2番人気とはいえ、完全に無視してましたよ。秋天7着、ジャパンC4着でしたからねえ。でも、イクイノックスの同世代を甘く見ちゃいかんです。そしてケガから復帰した鞍上のレジェンド、武豊騎手も。中山競馬場に「ユタカコール」がしばし響きました。

――スターズオンアースは不利な大外16番ということで7番人気ながら、上手に立ち回りました。枠順が良ければ、勝っていたかもしれませんね。ルメール騎手、もともと大外は大得意で、菊花賞のドゥレッツアも17番でしたからね。このコンビ、来年も暴れてくれそうです。

――今日で引退のタイトルホルダーは、らしい競馬をして3着でした。ジャスティンパレスの猛追をアタマ差で残していました。最後までクセモノでしたなあ。これで種牡馬になったら、意外とイクイノックスといい勝負になるのかもしれません。

――馬券王先生が本命とし、不肖かんべえも期待を寄せていたスルーセブンシーズは12着に終わりました。この辺がG1未勝利馬の限界というものか。池添騎手も今期はあんまり成績良くないんだよなあ。終わってみれば危険な人気馬でした。どこに間違いがあったのか。ちょっとショックな負け方であります

――今年の有馬は「はずれ」となりましたが、今週木曜日にはホープフルステークスがあります。これこそ2023年最後のレース。馬券王先生、またご一緒に検討いたしましょう。






12月17日(日) 朝日杯フューチュリティステークス


ううううう、サフィラは4着ですか。。三連複軸にした者として惜しい結果ではあるのですが、上位三頭とはかなり離された正直力負けな結果に鬱が加速してゆくのであります。

これでジュベナイルは連敗、来年過去10年の馬券成績を振り返ったらレッドリヴェールがもたらしてくれた10年前の万馬券が対象外になる訳で、これは悲惨の一言なのであります。モチベーションの低下に歯止めがかからないのであります。気分はもう自民党最大派閥なのであります。

という訳で今週も枕の話を考える気力がなく、いきなり本題から入りたいと思います。


20231217() 5回阪神6日目 17頭 [15:40発走]
【11R】 75回朝日杯フューチュリティS (単勝5%UP/予定)
2歳・オープン・G1(馬齢)(牡・牝)(国際)(指定) 1600m・外 (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

エコロヴァルツ 2 武豊

56

8.3

()牧浦充徳

1

2

 

ミルテンベルク 2 *ムルザバ

56

55.7

()武英智

2

3

*ジャンタルマンタル 2 *川田将雅

56

3.4

()高野友和

2

4

サトミノキラリ 2 *津村明秀

56

70.1

()鈴木伸尋

3

5

タガノエルピーダ 2 団野大成

55

14.4

()斉藤崇史

3

6

セットアップ 2 横山武史

56

15.5

()鹿戸雄一

4

7

オーサムストローク 2 *坂井瑠星

56

15.0

()伊藤圭三

4

8

ダノンマッキンリー 2 *ルメール

56

4.9

()藤原英昭

5

9

 

クリーンエア 2 *鮫島克駿

56

124.4

()上原博之

5

10

 

バンドシェル 2 *池添謙一

56

112.5

()西村真幸

6

11

 

タイキヴァンクール 2 浜中俊

56

153.9

()中尾秀正

6

12

 

タガノデュード 2 古川吉洋

56

155.8

()宮徹

7

13

ナムラフッカー 2 松山弘平

56

76.6

()村山明

7

14

 

ジューンテイク 2 *M.デム

56

136.2

()武英智

8

15

エンヤラヴフェイス 2 幸英明

56

46.9

()森田直行

8

16

 

アスクワンタイム 2 *岩田望来

56

129.0

()梅田智之

8

17

シュトラウス 2 *マーカン

56

3.8

()武井亮


先週と同じ舞台で行われる2歳チャンピオン決定戦、フューチュリティSであります。先週の牝馬戦と違いこちらは牡牝戦、同じ舞台でこういう形式のレースを組む意味がよく分からない上に、中山開催で2000mのホープフルSまでが新設され、ますますこのレースの位置づけが意味不明な状況となっております。あまつさえ、牡馬主体のフューチュリティ、ホープフルより最近じゃどう見ても牝馬のジュベナイルの方がレベルが高い。こんな状況ではますますモチベーションが低下してゆくではないですか。

取り敢えず恒例「10年トレンド」を見てみましょう。中山から舞台を阪神に移し今回が10年目。コーストレンドとしては正確には「9年トレンド」なんですが、データの蓄積としては十分でしょう。

近年堅さが異常に加速している朝日杯FSこの10

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

221218 ドルチェモア 2 坂井瑠星

17

2

1

()須貝尚介

1339

-0.1

   03-03

35.8

474

+2

310

550

1070

1280

4570

221218 ダノンタッチダウン 2 川田将雅

17

12

2

()安田隆行

1340

0.1

   10-11

35.2

536

-2

(3.6)

550

1070

1280

4570

221218 $レイベリング 2 横山武史

17

14

3

()鹿戸雄一

1340

0.1

   05-05

35.8

470

+6

(6.5)

   

1280

4570

211219 ドウデュース 2 武豊

15

9

3

()友道康夫

1335

-0.1

   08-07

34.5

496

-10

780

1060

3000

2350

14840

211219 セリフォス 2 C.デム

15

4

1

()中内田充

1336

0.1

   05-05

34.8

486

0

(2.4)

1060

3000

2350

14840

211219 ダノンスコーピオン 2 松山弘平

15

7

4

()安田隆行

1337

0.2

   08-09

34.6

458

-4

(9.7)

   

2350

14840

201220 グレナディアガーズ 2 川田将雅

16

2

7

*()中内田充

1323

-0.1

   03-02

34.5

458

+2

1750

5000

14610

4150

51360

201220 ステラヴェローチェ 2 横山典弘

16

7

2

()須貝尚介

1324

0.1

   10-09

33.5

502

0

(5.1)

5000

14610

4150

51360

201220 レッドベルオーブ 2 福永祐一

16

8

1

*()藤原英昭

1327

0.4

   07-07

34.2

476

+8

(2.5)

   

4150

51360

191215 サリオス 2 ムーア

16

6

1

()堀宣行

1330

-0.4

   03-03

35.4

538

-2

200

660

950

38080

90260

191215 タイセイビジョン 2 武豊

16

8

2

()西村真幸

1334

0.4

   12-08

35.3

464

+4

(5.8)

660

950

38080

90260

191215 グランレイ 2 池添謙一

16

9

14

()池添学

1336

0.6

   15-15

34.9

452

-4

(229.3)

   

38080

90260

181216 アドマイヤマーズ 2 M.デム

15

6

2

()友道康夫

1339

-0.3

   03-03

33.9

470

-2

460

9710

14240

3340

45180

181216 クリノガウディー 2 藤岡佑介

15

1

9

()藤沢則雄

1342

0.3

   04-04

34.0

492

+2

(77.4)

9710

14240

3340

45180

181216 グランアレグリア 2 ルメール

15

2

1

()藤沢和雄

1343

0.4

   02-02

34.6

482

+6

(1.5)

   

3340

45180

171217 ダノンプレミアム 2 川田将雅

16

1

1

*()中内田充

1333

-0.6

   03-04

33.6

490

+8

230

550

840

700

2630

171217 ステルヴィオ 2 C.デム

16

10

3

()木村哲也

1339

0.6

   12-10

33.8

460

+4

(5.3)

550

840

700

2630

171217 タワーオブロンドン 2 ルメール

16

3

2

*()藤沢和雄

1339

0.6

   07-07

34.0

518

+2

(3.9)

   

700

2630

161218 サトノアレス 2 四位洋文

18

17

6

()藤沢和雄

1354

-0.1

   13-12

34.1

500

+4

1420

5980

11430

42820

221200

161218 モンドキャンノ 2 バルザロ

18

10

7

()安田隆行

1355

0.1

   14-14

34.0

472

0

(15.8)

5980

11430

42820

221200

161218 ボンセルヴィーソ 2 松山弘平

18

4

12

()池添学

1358

0.4

   01-01

35.2

462

-6

(72.7)

   

42820

221200

151220 リオンディーズ 2 M.デム

16

15

2

()角居勝彦

1344

-0.1

   15-15

33.3

496

-4

590

520

1340

8160

38560

151220 エアスピネル 2 武豊

16

11

1

()笹田和秀

1345

0.1

   08-06

34.0

484

+2

(1.5)

520

1340

8160

38560

151220 シャドウアプローチ 2 中谷雄太

16

13

11

*()須貝尚介

1352

0.8

   10-06

34.7

494

0

(91.6)

   

8160

38560

141221 ダノンプラチナ 2 蛯名正義

18

2

1

()国枝栄

1359

-0.1

   14-12

35.4

472

+6

460

14050

20260

20560

133570

141221 アルマワイオリ 2 勝浦正樹

18

6

14

()西浦勝一

1360

0.1

   14-12

35.5

470

+2

(64.7)

14050

20260

20560

133570

141221 クラリティスカイ 2 岩田康誠

18

14

3

()友道康夫

1361

0.2

   07-06

35.9

484

+12

(5.3)

   

20560

133570

131215 $アジアエクスプレス 2 ムーア

16

6

4

()手塚貴久

1347

-0.2

 11-09-07

35.3

528

-8

870

7710

13000

27430

162960

131215 ショウナンアチーヴ 2 後藤浩輝

16

11

6

()国枝栄

1349

0.2

 06-07-03

35.7

478

+2

(15.2)

7710

13000

27430

162960

131215 ウインフルブルーム 2 和田竜二

16

14

5

()宮本博

1349

0.2

 02-05-03

35.8

490

-4

(12.1)

   

27430

162960

集計期間:2013.12.15 2022.12.18 13年は中山開催


振り返って見ると的中は22年、21年、17年、13年の4回。特に13年は買い目を絞って勝負した三連複が結構大きな万馬券になって累計収支は余裕で黒字であります。まぁ中山時代の的中なんですけど、そうかレッドリヴェールのジュベナイルと同じ年にこちらも大穴当ててたんだ。あの時は「俺は二歳戦の天才だあ!」とかはしゃいでいたっけな。あの栄光からもう10年たつんだ。アメリカも中国も「俺は超大国だあ!」と奢り高ぶった途端、急に雲行きがおかしくなったし、国も人もおごり高ぶっちゃいかんですなあ。うん、私も謙虚に生きて行きたいと思います。

それでは行ってみましょう。


@1番人気は4−2−2−2と立派の一言。毎年17頭から18頭も集まっての成績ですからねえ。こういうのを見ると馬券対象外となった二頭が気になりますが、16年ミスエルテ(4着)と13年アトム(5着)ですか。馬券対象外とは言っても掲示板は維持しており大崩れはなく、1番人気は信頼できます。

A2番人気は2−3−1−4とこれもまずまず。三連複軸でも馬連軸でも行けそう。

B3番人気は1−1−2−6と上記に比べ信頼性は低下しますが、それでも完全無視などできるはずもなく。

C単勝二桁人気の超人気薄は30頭中4頭で、3年に一度以上は大穴の台頭あり。ただし直近3年は全く出番がありません。

D上記から上位人気が信頼を裏切らない活躍をし、大穴の台頭も近年ないということで、この三年の配当は異常に堅い。堅さが加速しております。ホープフルSの新設で競走馬が適性にかなったレースを選択できるようになった結果、わかりやすい、当てやすい競走が実現した可能性が高く、事実このコーナーも現在二連勝中ではあるのですが、それでも配当がガミ寸前の低配当だと「嬉しさも中くらいかな、おらが春」なのであります。「こういう時こそ大穴台頭のチャンス!」と考えるかどうかは貴方次第ですが、私自身としてはやはりひも荒れの可能性を追求してみたくなります。

E牡牝戦ではありますが、牝馬は18年3着グランアレグリア以外まったくいない。まぁ、牝馬は普通、ジュベナイルに行くわけで出走自体少ないのですが、それでも「稀代の名牝」認定が相当なグランアレグリアですら三着というのはなかなか示唆的。今年は珍しく1頭の出走ありますが、さて。

F外国人ジョッキーは30頭中9頭の鞍上。一流ジョッキーが大挙出張してくる時期にしては少なめですが、それでも軽視は絶対禁物。

G先週のジュベナイルと打って変わって関西馬天国。関東馬は30頭中9頭で、直近5年間では15頭中3頭。この時期の牡馬は牝馬に比べひ弱なんですかねえ。

H枠順に大きな偏りはない。

I脚質ですが、勝ち馬に限れば先行馬が圧倒的。中段からの差しも2・3着なら十分ありますが、極端な追い込みは良くて3着な印象。ここらへん、同じ舞台のはずのジュベナイルとはかなり異なります。

J過去5年15頭の血統はハーツクライが2頭(いずれも勝ち馬)が最も目を引きますが、今年は出走なし。この他ではルーラーシップ2頭(内勝馬1)、フランケル2頭(同1)、ダイワメジャー2頭(同1)なんですが、こちらも今年は出走なし。母父で探すとハーツはタガノデュード、ルーラーはナムラフッカー、フランケルはオーサムストロークが出走してますな。いずれも超人気薄なんで狙ってみると面白いかも。

K過去5年15頭の前走キャリアは、サウジアラビアカップ組が4頭(内勝馬2)とこれが圧倒的。但し今年はここからの直行組がおらず、わずかに同レース3着のシュトラウスが東スポ杯1着の戦歴を経てここに参戦。これに次ぐのがデイリー杯二歳S組の4頭(同1)でこちらの上位はすべて出走してますので、今回はこちらを重視してみたいです。

Lなお、特筆すべきことに前走非重賞組も5頭(内勝馬2)いまして、軽視禁物です。特にあろうことか前走未勝利・新馬というのが5頭中3頭もいて勝ち馬まで1頭いる始末。前走の格にこだわりすぎてもいけないあるよ。こういう前走非重賞組は人気面でどうしても割を食うわけで、ヒモ荒れ狙うとしたらこういうのを選択するのも十分ありです。


上記から、

本命は◎ジャンタルマンタル

(1)新馬およびこのレースと相性の良いデイリー杯2歳Sを圧勝、現在負け知らず。

(2)先行馬として理想的な内枠を引いた。

(3)デイリー杯で馬群にもまれる競馬を経験しており、多頭数の今回心強い。

(4)鞍上が川田に強化。

(5)このレースにおける圧倒的1番人気の信頼性。

これだけ揃えば軸はこの馬以外に考えられません。

次に対抗はかんべえ先生ご推奨の○シュトラウス。

(1)直行ではないとはいえ、今回唯一のサウジアラビア組。

(2)G2にして「名馬の登竜門」と言われる東京スポーツ杯2歳Sを圧勝。

(3)それなり以上に信頼できる2番人気。

というのが買い要因ですが、但し下記の不安点もあり。

(4)先行馬が大外引いた。枠に偏りはないというトレンドであるが、これまで小頭数しか経験のない馬が大外というのもいかがなものか。もまれないでレースを進められるというポジティヴな考えもあるにはあるけど、それでも不安だ。

(5)今年の東スポ杯はそれほどレベルが高くない可能性が大きい。その前走、サウジアラビアでは勝馬ゴンパデカーブースに結構ちぎられているし、牝馬ボンドガールにまで先着を許している。ボンドガールは2歳の牝馬戦線ではチェルヴィニアと双璧をなすと思われる強豪なんだけど、この力関係を今回のメンバーに当てはめると、現在の人気が妥当なのかに疑問も。

(6)このレースと相性の悪い関東馬

まぁ、不安はぬぐえませんが、それでも今回メンバーでは実績が上位であることは間違いないので、取り敢えず評価は対抗です。まぁ今回初騎乗となるトム・マーカンドの技量に負うところが大きいですな。

馬券は◎→○▲☆→その他の三連複フォーメーション21点。

◎○以外は難しいですね。上記前走非重賞組の活躍を見ると、どの馬にもチャンスあり。本当は◎頭で印の馬すべてに流したいところですが、それではガミ馬券の嵐になりますので、取り敢えずデイリー杯2着のエンヤラヴフェイスを▲(ひも荒れ期待)、騎手ルメールを信頼してダノンマッキンリーを☆にしたフォーメーションで考えます。これだけ抑えてもガミが二点くらい発生しますが、近年やたら堅い決着になっていることを思えばこれもしょうがないでしょう。▲もしくは注認定の馬が絡めば万馬券なんですが、こういうひも荒れに期待です。




上海馬券王



○今日の結果

<朝日杯FS> @ジャンタルマンタル(川田)、 Aエコロヴァルツ(武豊)、 Bタガノエルピーダ(団野)



○かんべえのつぶやき

――馬券王先生の読み通り、ジャンタルマンタルが圧勝でした。中断追走から抜け出して、そのまま危なげなく勝ち切りました。鞍上の川田騎手は「性格が良く、能力も高い」とこの馬をべた褒め。高野友和厩舎にとっては、初の牡馬によるG1レース6勝目となりました。

――2着には、直線最後方から猛然と追い上げた4番人気のエコノヴァルツが入りました。3着には、首差で5番人気、牝馬のタガノエルピーダが入りました。タガノエルピーダ、新馬戦を勝っただけの戦績なんですが、凄ーく強いかもしれません。先週の阪神JFに出ていたらどうなっていたんでしょう。今年の2歳馬も牝馬が優位かもしれませんな。

――不肖かんべえが推奨した2番人気のシュトラウスは、無理して先頭に立ったのですが、最後は失速して10着。やっぱり「行きたがり」の性格が難で、折り合いがつかなかったようであります。難しい馬ですなあ。やっぱりモレイラ級の騎手でないと無理なのかも。

――馬券王先生、しっかり馬券は取られたようです。エコロヴァルツ、タガノエルピーダ共に△印ですものね。三連複、もうちょっとついてくれてもよかったんですけど(3540円)。ちなみに3連単だと1万2910円でした。

――さて、来週は有馬記念です。これ、ものすごく難しいですぞ。馬券王先生は、スターズオンアースからでしょうか。それともタイトルホルダーか。不肖かんべえは去年、取らせてもらったスルーセブンシーズから行きたいですけれども。さあ、1週間悩みましょう。予想の方もよろしくお願いします。






12月10日(日) 阪神ジュベナイルフィリーズ


いやあ、強かったですねレモンポップ。初距離・大外もなんのその、おまけにこれまでチャンピオンズCで決まったことのない逃げに走って、それであの横綱相撲。強いとは知ってましたがこれほどとは。

かくして私のこのレースでの連敗が継続してしまったんですが、まぁ二着が単勝92倍の12番人気ウイルソンテソーロじゃ何やっても当たりませんなあ。9番人気の3着ドゥラエレーデから馬券を買ったかんべえ先生はいい線ついていたんですが、ウイルソンテソーロにあんな末脚使われるとたまらんでしょう。「穴から入るときは総流し」と言うのが「競馬の神様」故大川慶次郎さんの格言ですが、枠連しかなかった時代の格言が令和の今日も有効だとは。。

とにかくですな、先週の阿鼻叫喚な結末を踏まえ、ジャパンカップでピークに達していた私のモチベーションはますます低下しているわけです。先週に引き続きで申し訳ありませんが今週も省エネモードでお届けします。

20231210() 5回阪神4日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 75回阪神ジュベナイルフィリーズ (単勝5%UP/予定)
2歳・オープン・G1(馬齢)()(国際)(指定) 1600m・外 (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

コスモディナー 2 松岡正海

55

64.6

()伊藤伸一

1

2

 

クイックバイオ 2 *モリス

55

34.4

()須貝尚介

2

3

キャットファイト 2 大野拓弥

55

6.1

()上原博之

2

4

 

ニュージェネラル 2 *田口貫太

55

93.1

()武英智

3

5

スプリングノヴァ 2 *和田竜二

55

50.8

()鮫島一歩

3

6

ステレンボッシュ 2 *ルメール

55

9.8

()国枝栄

4

7

アスコリピチェーノ 2 北村宏司

55

6.5

()黒岩陽一

4

8

 

プシプシーナ 2 *浜中俊

55

75.2

()小栗実

5

9

 

テリオスルル 2 *古川吉洋

55

195.8

()田島俊明

5

10

コラソンビート 2 横山武史

55

4.8

()加藤士津

6

11

 

スウィープフィート 2 永島まな

55

24.2

()庄野靖志

6

12

 

シカゴスティング 2 鮫島克駿

55

47.7

()庄野靖志

7

13

カルチャーデイ 2 酒井学

55

18.7

()四位洋文

7

14

サフィラ 2 松山弘平

55

5.3

()池添学

7

15

 

ナナオ 2 西村淳也

55

30.3

()小栗実

8

16

ルシフェル 2 *ムルザバ

55

9.1

()斉藤崇史

8

17

 

ミライテーラー 2 中井裕二

55

208.3

()飯田雄三

8

18

ドナベティ 2 坂井瑠星

55

53.5

()矢作芳人


二歳女王決定戦、ジュベナイルフィリーズであります。相変わらず18頭フルゲートと盛況であります。去年はわが愛しのリバティアイランドが、その溢れる才能を広く人々に知らしめた思い出深いレースとなったのですが、今年はドゥラメンテ産駒が一頭も出ていない。ああ、それだけでもモチベーションが更に低下すると言うのに、絶対に軸にしようと思っていたチェルヴィニアがこのレースを回避、なんかもうやりきれません。これじゃあ、同日開催の香港G1の方が気になるじゃないか。

愚痴もほどほどにして、取り敢えず、恒例「10年トレンド」を見てみましょう。


近年急激に荒れ始めたJFこの10

日付

馬名

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

221211 リバティアイランド 川田将雅

18

9

1

()中内田充

1331

-0.4

   08-08

35.5

462

-6

260

7550

9980

64960

178460

221211 シンリョクカ 木幡初也

18

3

12

()竹内正洋

1335

0.4

   08-08

35.9

440

0

(53.9)

7550

9980

64960

178460

221211 ドゥアイズ 吉田隼人

18

13

10

()庄野靖志

1335

0.4

   12-12

35.4

448

+8

(44.5)

   

64960

178460

211212 サークルオブライフ M.デム

18

10

3

()国枝栄

1338

-0.1

   11-10

33.9

478

0

560

12470

16540

16850

114300

211212 ラブリイユアアイズ 団野大成

18

11

8

()黒岩陽一

1339

0.1

   06-06

34.2

428

-10

(51.2)

12470

16540

16850

114300

211212 ウォーターナビレラ 武豊

18

13

4

()武幸四郎

1340

0.2

   03-03

34.5

470

-2

(6.6)

   

16850

114300

201213 ソダシ 吉田隼人

18

6

1

()須貝尚介

1331

-0.0

   05-04

34.2

472

-4

320

690

1290

5020

17260

201213 サトノレイナス ルメール

18

7

2

()国枝栄

1331

0.0

   09-08

33.9

474

-2

(4.4)

690

1290

5020

17260

201213 ユーバーレーベン M.デム

18

11

6

()手塚貴久

1332

0.1

   15-14

33.6

470

-14

(30.0)

   

5020

17260

191208 レシステンシア 北村友一

16

4

4

()松下武士

1327

-0.8

   01-01

35.2

484

-4

1120

10000

20410

8560

86720

191208 マルターズディオサ 田辺裕信

16

9

6

*()手塚貴久

1335

0.8

   03-02

35.9

444

+4

(43.7)

10000

20410

8560

86720

191208 クラヴァシュドール 藤岡佑介

16

10

3

*()中内田充

1335

0.8

   08-08

35.5

452

+2

(4.8)

   

8560

86720

181209 ダノンファンタジー C.デム

18

13

1

()中内田充

1341

-0.1

   15-16

34.0

460

0

260

640

1190

1310

5020

181209 クロノジェネシス 北村友一

18

9

2

()斉藤崇史

1342

0.1

   17-17

33.9

436

0

(3.6)

640

1190

1310

5020

181209 ビーチサンバ 福永祐一

18

11

4

*()友道康夫

1343

0.2

   11-10

34.5

468

0

(8.2)

   

1310

5020

171210 ラッキーライラック 石橋脩

18

11

2

()松永幹夫

1343

-0.1

   08-08

33.7

484

-2

410

920

1820

2160

8560

171210 リリーノーブル 川田将雅

18

7

3

()藤岡健一

1344

0.1

   06-05

33.9

494

-4

(5.5)

920

1820

2160

8560

171210 マウレア 戸崎圭太

18

4

4

()手塚貴久

1345

0.2

   08-08

33.9

446

-4

(9.1)

   

2160

8560

161211 ソウルスターリング ルメール

18

2

1

()藤沢和雄

1340

-0.2

   03-04

34.8

472

-8

280

510

900

1210

4250

161211 リスグラシュー 戸崎圭太

18

18

2

()矢作芳人

1342

0.2

   15-13

34.5

434

+6

(3.0)

510

900

1210

4250

161211 レーヌミノル 蛯名正義

18

4

3

()本田優

1345

0.5

   05-05

35.2

462

-4

(6.9)

   

1210

4250

151213 メジャーエンブレム ルメール

18

2

1

()田村康仁

1345

-0.3

   02-01

35.8

494

0

250

3500

4950

7640

39480

151213 ウインファビラス 松岡正海

18

13

10

()畠山吉宏

1348

0.3

   06-06

35.6

448

-12

(33.3)

3500

4950

7640

39480

151213 ブランボヌール 岩田康誠

18

11

3

()中竹和也

1350

0.5

   08-10

35.5

432

-10

(7.8)

   

7640

39480

141214 ショウナンアデラ 蛯名正義

18

16

5

()二ノ宮敬

1344

-0.1

   13-12

34.0

468

-2

980

2200

5110

3530

22780

141214 レッツゴードンキ 浜中俊

18

11

2

()梅田智之

1345

0.1

   09-10

34.3

466

+8

(5.6)

2200

5110

3530

22780

141214 ココロノアイ 横山典弘

18

4

4

()尾関知人

1346

0.2

   09-08

34.5

450

-2

(6.3)

   

3530

22780

131208 レッドリヴェール 戸崎圭太

18

8

5

()須貝尚介

1339

-0.0

   08-08

34.1

418

-8

1460

1240

4250

6220

42130

131208 ハープスター 川田将雅

18

10

1

*()松田博資

1339

0.0

   14-14

33.6

476

+2

(1.7)

1240

4250

6220

42130

131208 フォーエバーモア 蛯名正義

18

6

8

*()鹿戸雄一

1339

0.0

   06-05

34.6

460

+2

(31.3)

   

6220

42130

集計期間:2013.12. 8 2022.12.11

うむ、10年振り返って的中は、18年、16年、13年の3回ですか。13年に5番人気レッドリヴェールから流した3連単が421倍の高配当になったおかげで収支は大幅な黒字、今後10年オケラを続けても赤字にならない状況なんですが、そうか、あの栄光からもう10年たつのか。あれで一生ついていこうと決めたレッドリヴェールは、翌年の桜花賞二着を最後に末期悲惨な成績を繰り返し、単なる早熟馬であることが判明してしまったのは悲しい思い出でもあります。

それでは見ていきましょう。


@1番人気は5−1−0−4と毎年18頭の出走があることを考えれば大変立派。単馬券軸向きであります。

A2番人気は1−4−0−5とこちらは馬連軸向き。1・2番人気ともに3着が一度もないのは興味深い。

B3番人気は1−1−3−5とこちらは三連複軸向き。

Cついでに4番人気は1−0−4−5とこれも上位人気に遜色のない活躍。

D更についでに5番人気は2−0−0−8で要はこのレース、勝ち馬は上位人気のみで決まっております。(まぁ、5番人気は直近8年まったく馬券に絡んでいませんが)

E単勝二桁人気の超人気薄は30頭中3頭のみ。従来このレースは大穴が用なしのレースだったんですが、そんなことを言ったとたんに去年は2・着が12番人気、10番人気で決まってしまいまして、なんかこみ上げてきます。今年は一定の配慮も必要なんでしょうか。

F関西開催だというのに、関東馬が30頭中13頭と大健闘。これは大変珍しいことで、よりによって輸送のダメージが深刻なはずの2歳牝馬の一戦が最も関東馬健闘とは不思議です。

G外国人ジョッキーは30頭中6頭の鞍上で、他のG1競走に比べ少ないです。これは例年香港G1デーの開催で、一流どころがそっちに行っちゃうせいというのが大きいんですが、今年は香港に行ってるのがモレイラと日本人では川田・北村で、ルメールは日本に居残りというのが例年と違うところ。しかし、川田は土曜に日本のレースの騎乗して、翌日香港ですか。こんなのもこれまで記憶にないような。

H脚質は中段からの差し優勢。逃げ馬は19年の勝ち馬レシステンシア以外全く馬券に絡んでいません。切れる末脚があるのは大きな武器で、府中・京都・新潟のような軽い馬場のコースで33秒台の上り実績がない馬は、少なくとも良馬場では苦労しそうです。

I枠順は中から外が明確に良い。

J過去5年15頭の血統は見事にバラバラ。注意しなければならないのは新興種牡馬の存在で、特に今年の二歳ターフ戦線を総なめにした感のあるスワーヴリチャードの産駒がどこまでやるのかも見どころの一つ(今年は1番人気のコラソンビートとスイープフィートの二頭が参戦です)。個人的にはスワーヴリチャードって単なる早熟血統じゃないかと思うんですが、その直感が正しかったとしても二歳のこの時期は軽視禁物でしょう。

K過去5年15頭の前走キャリアは、アルテミスS組が5頭(内勝馬3頭)とこれが断然。今年このレースを圧勝したチェルヴィニアは出てれば迷わず軸なんですが、出走回避で残念。来年のクラシックは多分チェルヴィニアが中心的存在になると思うんですがねえ。アルテミスに次ぐのはファンタジーS組で3頭(同1)。これまで「1600m以上の実績重視」とこのレースを定義して来たんですが、1400mのファンタジーS組にここまで活躍されるとこの看板は下ろさざるを得ません。

Lなお、今年の一番人気コラソンビートがレコードで圧勝した京王杯二歳Sですが、過去5年で二着一回のみとあまり当てにはできず、むしろ注目なのが二着二回ある非重賞サフランS組です。前走非重賞だと人気にはならんのでお買い得感にあふれてます。今年の参戦は12番人気スプリングノヴァですが、去年大穴が突っ込んでくる結末になったことからもこれは是非押さえておきたい。


以上から、本命視するのは2番人気サフィラ。

(1)このレースに相性の良いアルテミスの二着馬。いや、勝ったチェルヴィニアが強すぎたのでこれに0.3秒差の二着というのはチェルヴィニアが出ない今回、十分に勝ちを狙える資格ありです。

(2)これまで三戦してすべて33秒台の上りを使っている。

(3)多頭数の競馬をやったことがないのが不安点だが、外目の良い枠を引いたせいでスムーズに流れに乗れそう。

というのがその理由ですね。

対抗は4番人気のキャットファイト。

(1)前走中山開催のアスター賞という非重賞組だが、ここをレコード勝ちしたタイムが素晴らしいの一言。

(2)この馬も過去3戦すべて33秒台の上りでまとめている。特に前走のアスター賞は中山コースを先行しながら33秒台の上りでまとめているわけで、とてつもない実力を持っている可能性が大。

(3)3着以内なら有望な4番人気のトレンド。

いやあ、騎手がこの7年G1勝ちがない大野君でなければ本命にしていたと思うんですが、それでも今回のメンバーではこれ相当にそそる一頭です。スワーヴリチャードの陰に隠れていますが、父ディスクリートキャットも新興種牡馬としてはなかなか見どころがありますし、馬名が「女同志の取っ組み合いの大喧嘩」を意味するスラングというのも、牝馬戦では応援したくなってきます。ここで大活躍してくれたら「人生相談コーナー」の新しい常連になったりして。

単穴は上述コラソンビート。京王杯2歳Sのレコード勝ちを含む三連勝中でこれも有望は有望。

馬券は◎→○▲☆→その他の三連複18点。

2番人気から流してもガミはなく、その殆どが万馬券。まぁ、1番人気で単勝5倍弱という軸不在のレースなんで、何を買っても当たれば付きます。



上海馬券王




○今日の結果

<阪神JF> @アスコリピチェーノ(北村宏)、 Aステレンボッシュ(ルメール)、 Bコラソンビート(横山武)



○かんべえのつぶやき

――阪神JFを精したのは、3番人気のアスコリピチェーノでした。夏の新潟2歳Sを制して以来、無傷の3連勝で2歳女王に輝きました。鞍上は北村宏司騎手。G1勝利は久しぶりですね。おめでとうございます。

――その内側を突いて、僅差の2着となったのが5番人気のステレンボッシュ。3着には2番人気のコラソンビートが入りました。1番人気で馬券王先生が本命としたサフィラは惜しくも4着に終わりました。

――昔はねえ、このレース、「上海馬券王の法則」がよく当たったものです。すなわち、@秋以降の実績重視、A1600m以上での実績重視、B末脚重視、C坂のあるコースでの実績重視、というものです。ところが時代と共に2歳馬の法則も変わってくるようで、アスコリピチェーノは@秋のレースに出ておらず、2着のステレンボッシュはC坂のある中山では2着である。3着のコラソンビートに至っては、A距離延長で好成績を残している。

――確かに競馬界全体もステップレースを使わなくなってきているから、馬券のセオリーも日々、新たにしなければいかんのですな。これは本日の発見でした。「10年トレンド」では、「近年急に荒れ始めた」と書かれておりますが、このレース、確かに変わりつつあるようです。

――さて、こうなると来週の2歳牡馬、朝日杯FSはどうなるのか。今日のレース予想は外れたけれども、馬券王先生の「10年トレンド」はやはり役に立つ、というのが実感です。来週も貴重な示唆をいただければ幸いです。






12月3日(日) チャンピオンズカップ


いやあ、先週のジャパンカップは本当に素晴らしいレースでした。

強いとは知っていたけど、イクイノックスがあそこまでの横綱相撲をやってのけるなんて。繰り返しになりますが、あれは日本競走馬の最高到達点であり、これ以上レースを続けるのは確かに無意味で、これで引退というのも肯けるところであります。

贔屓のドゥラメンテ三兄妹は完敗で、まさに呂布に圧倒された桃園ブラザースの故事を地で行く三国志演義的展開には悲しいものがありますが、それでもリバティアイランド2着、スターズオンアース3着、タイトルホルダー5着という結果は決して悪くはない。まさにこのレース、強豪たちが存分に自分の能力を出し切ってくれた今年一番の名レースと言えましょう。これでもう少し配当が付けば言うことなかったんですがねえ。3連単配当が11倍ですか、18頭も出ているレースの3連単が11倍なんてしょっぱすぎるよねえ。。こんなに自分と同じようなことを考えている人が多かったなんて、これはこれで不可解です。ひょっとしてJRAは配当計算を間違えてないか?

しかしこれだけのレースを見てしまうと、なんか今年の競馬は終わった感じで一気にモチベーションが低下してしまうのは困ったもんです。明日のチャンピオンズカップの予想も正直身が入りません。よって今回は簡単に。


202312 3() 4回中京2日目 15頭 [15:30発走]
【11R】 24回チャンピオンズカップ
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) ダート1800m

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

メイクアリープ 4 幸英明

58

60.4

()大根田裕

2

2

メイショウハリオ 6 浜中俊

58

12.8

()岡田稲男

B2

3

 

ジオグリフ 4 *ビュイッ

58

37.1

()木村哲也

3

4

テーオーケインズ 6 松山弘平

58

6.8

()高柳大輔

3

5

ドゥラエレーデ 3 *ムルザバ

57

25.2

()池添学

B4

6

 

グロリアムンディ 5 *ルメール

58

16.3

()大久保龍

4

7

 

ウィルソンテソーロ 4 *原優介

58

76.7

()小手川準

5

8

 

アーテルアストレア 4 *横山武史

56

83.4

()橋口慎介

5

9

クラウンプライド 4 川田将雅

58

4.9

()新谷功一

6

10

 

ノットゥルノ 4 *松若風馬

58

110.5

()音無秀孝

6

11

ハギノアレグリアス 6 岩田望来

58

8.4

()四位洋文

7

12

セラフィックコール 3 M.デム

57

4.1

()寺島良

B7

13

 

ケイアイシェルビー 5 藤懸貴志

58

261.7

()平田修

8

14

アイコンテーラー 5 *モレイラ

56

17.6

()河内洋

8

15

$レモンポップ 5 坂井瑠星

58

4.4

()田中博康


ダート中距離の日本一を決めるジャパンカップダート改めチャンピオンズカップであります。帝王賞・JBCクラシック・東京大賞典というレースがあるのに、敢えてこれを開催する意味があるのかよくわからないところもあるのですが、それでもG1馬が15頭中6頭も出走しているそれなりにレベルの高い一戦、まずは恒例「10年トレンド」を見てみましょう。国際競争の看板を引っ込め中京で開催が始まったこのレース、早いもので今年が10年目で正確には「9年トレンド」ですが、それでもデータの蓄積としては十分でしょう。

☆19年を除き荒れているチャンピオンズC10年間

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

3F地点差

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

221204 ジュンライトボルト 5 石川裕紀

16

5

3

()友道康夫

1519

-0.0

 09-08-10

36.2

0.7

486

+8

790

4850

10130

14020

81360

221204 クラウンプライド 3 福永祐一

16

10

4

*()新谷功一

1519

0.0

 02-02-02

36.7

0.2

500

-1

(14.3)

4850

10130

14020

81360

221204 ハピ 3 横山典弘

16

3

6

*()大久保龍

1521

0.2

 03-04-04

36.7

0.4

466

0

(15.9)

   

14020

81360

211205 テーオーケインズ 4 松山弘平

16

6

1

()高柳大輔

1497

-1.0

 05-06-06

35.5

0.5

498

+6

330

610

1100

17650

52660

211205 チュウワウィザード 6 戸崎圭太

16

13

3

()大久保龍

1507

1.0

 10-11-11

36.2

0.8

488

+4

(4.6)

610

1100

17650

52660

211205 アナザートゥルース 7 坂井瑠星

16

11

14

()高木登

1508

1.1

 03-03-03

36.8

0.3

482

-2

(115.4)

   

17650

52660

201206 チュウワウィザード 5 戸崎圭太

16

11

4

()大久保龍

1493

-0.4

 07-05-04

36.4

0.6

486

+3

1330

4010

11170

35310

206940

201206 ゴールドドリーム 7 和田竜二

16

2

3

()平田修

1497

0.4

 10-08-07

36.6

0.8

532

+2

(9.9)

4010

11170

35310

206940

201206 インティ 6 武豊

16

13

10

()野中賢二

1497

0.4

 02-01-02

37.4

0.0

518

+7

(57.5)

   

35310

206940

191201 クリソベリル 3 川田将雅

16

5

2

()音無秀孝

1485

-0.0

 03-04-04

35.4

0.3

550

+11

440

960

1820

1900

8980

191201 ゴールドドリーム 6 ルメール

16

11

1

()平田修

1485

0.0

 05-04-04

35.4

0.3

536

+10

(3.5)

960

1820

1900

8980

191201 インティ 5 武豊

16

4

3

()野中賢二

1487

0.2

 01-01-01

35.9

0.0

516

-4

(4.7)

   

1900

8980

181202 ルヴァンスレーヴ 3 M.デム

15

2

1

()萩原清

1501

-0.4

 02-03-03

35.6

0.3

490

+2

190

3000

3890

6090

27310

181202 ウェスタールンド 6 藤岡佑介

15

12

8

()佐々木晶

1505

0.4

 15-15-13

34.4

1.9

480

-2

(32.1)

3000

3890

6090

27310

181202 サンライズソア 4 モレイラ

15

9

3

()河内洋

1505

0.4

 05-05-05

35.9

0.4

522

+8

(8.2)

   

6090

27310

171203 ゴールドドリーム 4 ムーア

16

9

8

()平田修

1501

-0.0

 10-11-11

35.2

1.0

538

+14

1300

4140

9400

27350

158490

171203 テイエムジンソク 5 古川吉洋

16

13

1

()木原一良

1501

0.0

 02-02-02

36.1

0.1

496

+4

(4.8)

4140

9400

27350

158490

171203 コパノリッキー 7 田辺裕信

16

1

9

()村山明

1502

0.1

 01-01-01

36.3

0.0

546

+9

(13.2)

   

27350

158490

161204 サウンドトゥルー 6 大野拓弥

15

8

6

()高木登

1501

-0.0

 14-14-13

35.8

1.9

474

0

1590

1390

4800

11180

85980

161204 $アウォーディー 6 武豊

15

2

1

*()松永幹夫

1501

0.0

 06-06-05

37.0

0.7

514

+10

(2.2)

1390

4800

11180

85980

161204 アスカノロマン 5 和田竜二

15

4

10

()川村禎彦

1502

0.1

 02-03-02

37.4

0.4

522

-10

(40.4)

   

11180

85980

151206 サンビスタ 6 M.デム

16

4

12

()角居勝彦

1504

-0.2

 06-08-06

37.4

0.5

476

+3

6640

11040

36260

27320

318430

151206 ノンコノユメ 3 ルメール

16

1

3

()加藤征弘

1506

0.2

 14-15-15

36.7

1.4

452

0

(3.8)

11040

36260

27320

318430

151206 サウンドトゥルー 5 大野拓弥

16

2

5

()高木登

1507

0.3

 15-16-16

36.6

1.6

472

-2

(12.6)

   

27320

318430

141207 ホッコータルマエ 5 幸英明

16

8

2

()西浦勝一

1510

-0.1

 02-02-02

36.4

0.1

508

+2

590

5470

9020

11730

70890

141207 ナムラビクター 5 小牧太

16

4

8

()福島信晴

1511

0.1

 05-04-04

36.3

0.3

528

+6

(20.7)

5470

9020

11730

70890

141207 ローマンレジェンド 6 岩田康誠

16

12

3

()藤原英昭

1512

0.2

 05-02-02

36.6

0.1

510

0

(7.1)

   

11730

70890

131201 ベルシャザール 5 ルメール

16

12

3

()松田国英

1504

-0.0

 09-08-06

36.1

0.5

538

+2

840

4850

9810

2160

24440

131201 ワンダーアキュート 7 武豊

16

8

6

()佐藤正雄

1504

0.0

 09-10-10

35.9

0.7

522

+3

(15.7)

4850

9810

2160

24440

131201 ホッコータルマエ 4 幸英明

16

6

1

()西浦勝一

1505

0.1

 02-02-02

36.6

0.1

506

-2

(1.9)

   

2160

24440

集計期間:2013.12. 1 2022.12. 4 13年はJCDとして阪神開催。


。。。10年間振り返って、的中は0。全敗であります。ううううう、惨い、惨すぎる。数あるG1競走の中でもこれは飛びぬけた相性の悪さ。ダート戦は得意なんだけどなあ、なんだろう、この惨さは。ううう、なんかますますモチベーションが低下してきました。みんな、これから俺の言うことは話半分以下で聞いた方がいいぞ。


@1番人気は2−3−1−4と勝ち切れてませんが、まずまず。

A2番人気は2−0−0−8と大きく信頼性が低下。レモンポップは大丈夫かあ?

B3番人気は2−3−3−2と、これは1番人気以上に信頼できます。三連複軸にはうってつけ。

C単勝二桁人気の超人気薄は30頭中4頭で、内1勝を挙げている等、大荒れの可能性には一定の配慮が必要。

Dリピーター傾向顕著。今年の対象は去年の二着クラウンプライドですが、さて。

E外国人ジョッキーは30頭中7頭に騎乗。一流ジョッキーが短期出張する季節にしては少ないとも言えますが、それでも軽視は禁物。

F時代を無視した男尊女卑。10年間で馬券に絡んだ牝馬は12番人気で勝った15年サンビスタ一頭のみ。

G関西馬天国。関東馬は30頭中5頭のみ。レモンポップは大丈夫かあ?

H脚質は先行・差し優勢。逃げはめったに決まっておらず、追い込み馬は2・3着まで。

I枠は中から内が良い。大外8枠は極めて不振。レモンポップは大丈夫かあ?

J30頭の年齢別構成は、3歳馬5頭(内勝馬2)、4歳馬4頭(同2)、5歳馬9頭(同4)、6歳馬8頭(同2)、7歳馬4頭(同0)と広い年齢層が活躍、他のG1にくらべ4歳の活躍が少ないのは不思議ですが、それでも6歳以下なら十分活躍できます。

K過去5年15頭の血統はリピーター効果を除外すれば大きな偏りはありません。その内訳は、ケイムホームとか、リーチザクラウンとか、シスターミニスターとか如何にもなダート系地味血統ばかり。

L過去5年15頭の前走キャリアは、JBCクラシック組が5頭(内勝馬2)が最有力。これに次ぐのが南部杯の4頭(同1)、みやこS組も3頭いますが、これはいずれも3着で三連複要員です。


以上から、まずは1番人気セラフィックコールの取捨を考えてみたい。

(1)デビューから5戦5勝、負け知らずの弱冠三歳。これが初のG1挑戦だが勢いは本物。

(2)内容も追い込んで圧勝という凄まじさ。こういう勝ち方をする馬は人気になります。

(3)ただしこの馬、好き好んで追い込んでいる訳はないんですな。5戦が5戦すべてスタートで出遅れている結果の追い込みなわけです。不器用もここまで来るとこれは病気ですな。5度あることは6度目もあり得るわけで、追い込みが勝ちきれないこのレース、相手のレベルも上がってどうなのっていうのはあります。

(4)みやこSを圧勝してるけどこの組は3着が指定席。

以上から3着以内は有望だけど、勝つには不安点もあり評価は対抗といたします。

次に2番人気のレモンポップ。

(1)今年のフェブラリーの覇者にして、このレースと相性の良い南部杯を圧勝と実績ならメンバー中、ダントツ。

(2)ただし上述の通り、大外を引いたのは気にかかりますし、トレンド上はマイナスの2番人気・関東馬というのも不安といえば不安。

(3)なにより距離の不安。これまで国内では二着以上と極めて安定した成績なんですが、これはすべて1600m以下の距離でのもので1800mはこれが初経験。

まぁ、強い馬であることには何の疑問もないので、そういう不安点をあっさり吹き飛ばしてくれる可能性もあるんですが、人気との兼ね合いでお買い得感がないということでここはヒモ筆頭☆とします。

と、いう訳で本命は三番人気のクラウンプライド。

(1)去年二着のリピーターであり、その後もサウジ・ドバイの国際G1、帝王賞というレベルの高い競走を勝ちきれないまでも上位で潜り抜けてきた歴戦の強者。

(2)前走は韓国G3を圧勝とどんな舞台でも大崩れしないタフな精神の持ち主。

(3)脚質もこのレース向きの先行タイプ。

(4)騎手川田が一流なことには誰も異論がないはず。

(5)この競走と相性の良い3番人気。いや、人気との兼ね合いでこれはお買い得。

というのがその根拠ですな。これに帝王賞でクラウンプライドに先着し、JCBクラシック4着の実績あるメイショウハリオを▲として馬券を組み立ててみたいです。

馬券は◎→○▲☆→その他の三連複18点。1・2番人気との組み合わせは若干のガミが発生しますがそれ以外はみな結構つきます。特にわが愛しのドゥラメンテ産駒、ドゥラエレーデ、アイコンテーラーが絡んだら万馬券です。しかし、ドゥラメンテっていろんなタイプの馬を世に送り出しますなあ。いや、ダートも結構優秀なんですよ。

ドゥラエレーデはダートじゃUAEのG2を二着した実績しかありませんし、正直無理目だとは思うんですが、14番人気でG1ホープフルSを勝たせたムルザバルとのコンビが復活ということに一縷の期待。アイコンテーラーはこの競走不向きな牝馬な上、よりによって大外引いたことで評価を落としましたが、こちらは相当強いと思いますので、活躍を期待したいです。

まぁ、10年間当たっていないレースなんで買うのは少額ですな。





上海馬券王




○今日の結果

<チャンピオンズカップ> @レモンポップ(坂井)、 Aウィルソンテソーロ(原)、 Bドゥラエレーデ(ムルザバエフ)



○かんべえのつぶやき

――今日は外出していて、たまたま駅の乗り換え時間にうまくレースを観られたんですよね。上記の通り衝撃の結果、1番人気〜12番人気〜9番人気というヒモ荒れで、3連単馬券は何と190万円!先週が堅いレースだったんで、今週は荒れるんじゃないかと思っていたけど、まさかここまでとは。

――1着はレモンポップ。先行してそのまま最後まで押し切るという、とっても強い勝ち方でありました。距離の心配などまったく不要でしたな。畏れ入りました。坂井瑠星騎手、カッコよかったです。人気のセラフィックコールは10着、馬券王先生推奨のクラウンプライドは11着でした。

――不肖かんべえは今日は荒れると踏んで、ドゥラエレーデから買っていたのです。そう、ムルザバエフ騎手が戻ってきたからには、きっと何かやらかすと思って。そこでマイルCSと同様にドゥラエレーデ軸の三連複フォーメーションで狙っておったのです。

――そしたらうまい具合に「レモンポップ〜ドゥラエレーデ〜テーオーケインズ」という3頭がゴール前に来たので、これは狙った通りの展開になったぞと思っていたら、伏兵ウィルソンテソーロが飛び込んできてクビ差の2着に入ったではないですか。こらっ、余計なことをするな!お前がいなければ336倍の馬券が取れておったのに!


――馬券王先生いわく。「穴から入るときは総流し、というのが大川慶次郎さんの格言です」。いや、全くその通り。ドゥラエレーデからワイド総流しにしておけば、5−15が4720円、5−7は2万9790円もついておったのです。以後、気を付けます。

――さて、来週からは阪神競馬場で2歳馬のレースでありますな。気を取り直してまいりましょう。馬券王先生、よろしくお願いします。





11月26日(日) ジャパンカップ


えー、北野武監督の最新作「首」を見てきたのです。

いやあ、映画の話は前々回もしたし、あんまり繰り返してもなあとも思ったのですが、これが異常に面白いんだからしょうがない。この作品、戦国時代を描いた作品としてはおそらく「七人の侍」に次ぐ傑作じゃないでしょうか。少なくとも同じ黒沢作品でも「影武者」とか「乱」とかよりはこちらがはるかに面白いですぞ。

舞台は天正10年、織田信長の最後とその跡目争いを描いた時代劇ですが、「本能寺の変」とか「高松城水攻め」とか「中国大返し」とかの合戦シーンがまず素晴らしい。15億程度の予算でよくこれだけのクオリティーが出せたものです。前回論評したゴジラもそうなんですが、ハリウッドが同じクオリティのものを製作すると10倍くらいお金がかかるんじゃないでしょうか(最近の鬼のような円安のせいでここら辺の正確な比較は難しいんですが)。

北野作品の常としてこの作品、禍々しい暴力描写に満ち溢れています。タイトルの通り首が飛ぶ飛ぶ、荒木村重の一族郎党大粛清シーンでは女子供が容赦なく切り捨てられたりします。そういう意味でこれは観る人を選ぶ作品でもあるんですが、私みたいなバイオレンス描写大好き人間からするとこれはもうたまりません。(その代わり過剰なBLシーンには引きました。いや正確にはこれはBLじゃないな、裸で抱き合ってるのはジャニーズみたいなB(ボーイ)じゃなく50前後のおっさんですから。麗しくないよねえ。いくら戦国武将が衆道に染まっていたからと言って、ここまで過剰に描く必要があったのかしら)

この作品、合戦シーン以上に素晴らしいのが役者さんの演技ですね。岐阜弁丸出しでファナティックなパワハラとセクハラに明け暮れる織田信長(演:加瀬亮)の狂気に満ちた演技も壮絶ですし、徳川家康(演:小林薫)の腹の読めない狸ぶりも味わい深いのですが、それ以上に秀吉軍団が素晴らしい。腹黒でせこくて品性下劣な秀吉(演:ビートたけし)と、兄への忠誠厚いけどお調子者の秀長(演:大森南朋)、そして頭脳怜悧なのに脇の甘い所もあって憎めない軍師官兵衛(演:浅野忠信)。この三人のやり取りが本当に面白い。いや、話している内容はとんでもなく悪辣な悪だくみなんですが、この三人の手にかかるとなんかえらくほのぼのとして、殺伐としたこの作品、これがなければものすごくヘビーなものになっていたと思われます。

大々的な海外公開も予定されている本作ですが、おそらく北野信者が多いフランス以外ではそれほど受けないでしょう。やはり戦国時代に関する基礎知識がないと理解が難しい作品で、外国の人には良く分からないと思います。そのかわり、かんべえ先生みたいな戦国時代オタクには異常に刺さりますよ、これ。この時代のことを本当によく調べているし、その上で本能寺の変とか山崎合戦とかにこういう解釈を持ってくるのかっていう驚きもあり大変楽しい。

なにより吉崎先生、先生のペンネームのネタ元である黒田官兵衛が本当にいい味出してるんですよ、この作品。ぜひ先生も観てください。

20231126() 5回東京8日目 18頭 [15:40発走]
【12R】 43回ジャパンカップ
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 2400m (C)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

リバティアイランド 3 川田将雅

54

3.9

()中内田充

1

2

イクイノックス 4 ルメール

58

1.4

()木村哲也

2

3

タイトルホルダー 5 横山和生

58

17.2

()栗田徹

2

4

 

スタッドリー 5 *マーカン

58

390.7

()奥村豊

3

5

ドウデュース 4 戸崎圭太

58

15.7

()友道康夫

3

6

 

フォワードアゲン 6 *黛弘人

58

518.3

()中野栄治

4

7

 

xイレジン 6 ヴェロン

58

74.0

[]ゴーヴァ

4

8

 

パンサラッサ 6 吉田豊

58

31.5

()矢作芳人

5

9

 

ヴェラアズール 6 *ドイル

58

81.6

()渡辺薫彦

5

10

ダノンベルーガ 4 モレイラ

58

22.9

()堀宣行

6

11

 

トラストケンシン 8 *荻野極

58

498.3

()高橋文雅

6

12

 

チェスナットコート 9 *田辺裕信

58

525.6

[]田中一巧

7

13

 

クリノメガミエース 4 *吉村智洋

56

506.5

[]石橋満

7

14

 

ディープボンド 6 和田竜二

58

61.3

()大久保龍

7

15

 

ショウナンバシット 3 M.デム

56

343.5

()須貝尚介

8

16

 

インプレス 4 *三浦皇成

58

380.1

()佐々木晶

8

17

スターズオンアース 4 *ビュイッ

56

21.8

()高柳瑞樹

8

18

 

ウインエアフォルク 6 *藤田菜七

58

193.7

()根本康広


と、いう訳で、おそらくはこれが今年のベストバウト、ジャパンカップであります。G1をなんと5連勝中、向かうところ敵なしのイクイノックスと三歳牝馬でレベルの違う内容の走りを続けるリバティアイランドの、多分これが最初で最後の対決と言うことで、これはもう盛り上がること必定、世紀の一戦なわけです。

個人的にはわが愛するドゥラメンテ産駒の強力どころがリバティアイランド以外にタイトルホルダー、スターズオンアースまで参戦、これは猛将呂布に劉備・関羽・張飛という「桃園の誓いブラザース」が挑んだ虎牢関の戦いを彷彿とさせ、ワクテカなんてものじゃすまないのであります(劉備はともかく関羽・張飛という強力どころが束になってかかっても呂布がこれを圧倒したというのが悲しい三国志演義の顛末ではありますが)。まぁ、とにかくこの一戦でもう今年の競馬はおしまいと言っても過言ではない!

しかし、不思議ですねえ、これだけのスーパースターがそろって参戦というのに、出走頭数がフルゲートもフルゲートの18頭。なかにはどう見ても及びでない馬も沢山いて、これはどういうことなんでしょう。天皇賞の時はイクイノックスに恐れをなして小頭数だったというのに、なんか、大谷翔平と一緒に写真を撮りたいと群がるメジャーリーガーを見る思いが致します。

ドゥラメンテフリークの私としては、その血族の活躍を願ってやまないのですが、そういう個人的事情はともかく、まずは恒例「10年トレンド」を見てみましょう。

堅い!堅すぎるジャパンカップの10年間

日付

馬名

性齢

騎手

斤量

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

221127 ヴェラアズール 5 ムーア

57

18

6

3

()渡辺薫彦

2237

-0.1

 09-10-10

33.7

518

0

450

940

1920

2360

9850

221127 シャフリヤール 4 C.デム

57

18

15

1

()藤原英昭

2238

0.1

 14-14-12

33.7

450

-6

(3.4)

940

1920

2360

9850

221127 ヴェルトライゼンデ 5 レーン

57

18

3

4

*()池江泰寿

2238

0.1

 05-05-04

34.0

494

0

(9.5)

   

2360

9850

211128 コントレイル 4 福永祐一

57

18

2

1

()矢作芳人

2247

-0.3

 07-08-08

33.7

456

-8

160

530

670

510

1780

211128 オーソリティ 4 ルメール

57

18

7

3

()木村哲也

2250

0.3

 04-05-02

34.4

520

+2

(7.1)

530

670

510

1780

211128 シャフリヤール 3 川田将雅

55

18

4

2

()藤原英昭

2252

0.5

 05-06-05

34.4

446

-6

(3.7)

   

510

1780

201129 アーモンドアイ 5 ルメール

55

15

2

1

*()国枝栄

2230

-0.2

 05-04-04

34.7

490

0

220

330

610

300

1340

201129 コントレイル 3 福永祐一

55

15

6

2

()矢作芳人

2232

0.2

 09-09-09

34.3

456

-2

(2.8)

330

610

300

1340

201129 デアリングタクト 3 松山弘平

53

15

5

3

()杉山晴紀

2232

0.2

 07-07-07

34.4

474

-6

(3.7)

   

300

1340

191124 スワーヴリチャード 5 マーフィ

57

15

5

3

()庄野靖志

2259

-0.1

 07-06-05

36.5

516

+2

510

2900

4810

2900

19850

191124 カレンブーケドール 3 津村明秀

53

15

1

5

()国枝栄

2260

0.1

 04-03-02

36.9

466

+2

(10.5)

2900

4810

2900

19850

191124 ワグネリアン 4 川田将雅

57

15

2

2

*()友道康夫

2262

0.3

 06-06-08

36.6

458

-4

(4.3)

   

2900

19850

181125 アーモンドアイ 3 ルメール

53

14

1

1

()国枝栄

2206

-0.3

 02-02-02

34.1

472

-8

140

590

700

960

2690

181125 キセキ 4 川田将雅

57

14

8

4

()中竹和也

2209

0.3

 01-01-01

34.7

504

+8

(9.2)

590

700

960

2690

181125 スワーヴリチャード 4 M.デム

57

14

11

2

()庄野靖志

2215

0.9

 05-04-04

34.7

510

0

(6.5)

   

960

2690

171126 シュヴァルグラン 5 ボウマン

57

17

1

5

*()友道康夫

2237

-0.2

 04-04-04

34.7

470

-2

1330

1770

5250

1300

13340

171126 レイデオロ 3 ルメール

55

17

2

2

*()藤沢和雄

2239

0.2

 09-09-07

34.6

484

+8

(3.8)

1770

5250

1300

13340

171126 キタサンブラック 5 武豊

57

17

4

1

()清水久詞

2239

0.2

 01-01-01

35.3

542

0

(2.1)

   

1300

13340

161127 キタサンブラック 4 武豊

57

17

1

1

()清水久詞

2258

-0.4

 01-01-01

34.7

536

-2

380

2570

3990

8050

36260

161127 サウンズオブアース 5 M.デム

57

17

12

5

()藤岡健一

2262

0.4

 07-09-09

34.5

502

-8

(12.2)

2570

3990

8050

36260

161127 シュヴァルグラン 4 福永祐一

57

17

17

6

()友道康夫

2263

0.5

 09-12-10

34.4

482

+8

(13.9)

   

8050

36260

151129 ショウナンパンドラ 4 池添謙一

55

18

15

4

()高野友和

2247

-0.0

 09-08-11

33.9

442

+4

920

10160

18510

6350

53920

151129 ラストインパクト 5 ムーア

57

18

6

7

()松田博資

2247

0.0

 12-08-11

33.9

494

+2

(23.9)

10160

18510

6350

53920

151129 ラブリーデイ 5 川田将雅

57

18

1

1

*()池江泰寿

2248

0.1

 06-06-05

34.3

486

0

(2.7)

   

6350

53920

141130 エピファネイア 4 スミヨン

57

18

4

4

*()角居勝彦

2231

-0.7

 02-03-04

35.0

492

+2

890

4120

7800

19750

91790

141130 ジャスタウェイ 5 福永祐一

57

18

1

3

()須貝尚介

2238

0.7

 08-08-08

35.1

498

 

(6.7)

4120

7800

19750

91790

141130 スピルバーグ 5 北村宏司

57

18

15

6

()藤沢和雄

2239

0.8

 16-15-13

34.8

508

+2

(11.3)

   

19750

91790

131124 ジェンティルドンナ 4 ムーア

55

17

7

1

()石坂正

2261

-0.0

 03-03-04

33.9

470

0

210

2500

3330

63800

224580

131124 デニムアンドルビー 3 浜中俊

53

17

9

7

()角居勝彦

2261

0.0

 14-13-13

33.2

434

-6

(29.8)

2500

3330

63800

224580

131124 トーセンジョーダン 7 ビュイッ

57

17

5

11

()池江泰寿

2261

0.0

 02-02-02

34.1

480

+4

(100.3)

   

63800

224580

集計期間:2013.11.24 2022.11.27

うーん、10年振り返って、的中は21年・20年・19年・18年の4回。これ自体は結構なことではあるんですが、内二回は悪魔も落涙するガミ馬券。なんか、収支的には悲惨の一言なのであります。

まぁ、これは多分私一人ではない。上の配当を見る通り特に近年、この競走はやたら堅く収まっているのだ。という訳で、まずは上位人気の実績から見てみましょう。


@1番人気は5−1−2−2と凄まじい好成績。こういうのを見ると馬券対象外となった2頭が気になりますが、19年レイデオロ(11着)と14年ジェンティルドンナ(4着)であります。まぁ、レイデオロ以外は皆上位に来ているんですな。素晴らしい。

A2番人気は0−2−3−5となんとこの10年勝っていない。リバティアイランドは大丈夫かあ?まぁ、さすがにこれだけ勝てないと、今年くらいは勝ってもいいと信じたいです。

B3番人気は2−2−1−5と2番人気より頼りになります。三連複軸に良い感じ。

Cついでに4番人気は2−1−1−6と馬券に絡むことが多く、これも侮れない。

D更についでに言うと1着に入っているのはすべて5番人気以上の馬で、とにかくこの競走は大穴が勝つなんて考えない方が良いのです。

E単勝二桁人気の超人気薄は10年前の3着トーセンジョーダン以外来ていない。

F国際競争だというのに外国馬は1頭も馬券に絡んでいない。今年なんか出走自体ただ1頭だし。円安もあって有力馬は来ないんですな。

G牝馬は30頭中7頭もいて軽視は絶対禁物。

H外国人天国。30頭中半数の15頭がカタカナ。馬は来ないけど人は来るんですね。

I府中開催だというのに関西馬天国。関東馬は30頭中わずか6頭。内3頭は国枝厩舎の馬だけど今年は参戦なし。イクイノックスには若干気になるデータです。

Jリピーター傾向はそこそこ。今年の対象はヴェラアズールですが、さて。

K脚質は先行・差しが優勢。追い込みはせいぜい2・3着。

L枠順は明確に内が良い。大外8枠は苦戦。(スターズオンアース。。。。)

M30頭の年齢別構成は、三歳が7頭(内勝馬1)、四歳が12頭(同5)、五歳が12頭(同4)、六歳がいなくて七歳が1頭(同0)と高齢馬は用なしで、意外と五歳馬が健闘。

N過去5年15頭の血統はディープが5頭(内勝馬1)が最優勢で、他はバラバラ。因みに今年はディープの直仔はおらず、母父ディープも皆無。かろうじてキズナ産駒が人気薄で二頭ということで、時の流れを感じ嗚咽してしまいます。

O過去5年15頭の前走キャリアは、さすが天皇賞秋組が半数近くの7頭(内勝馬3)と他を圧しています。これに次ぐのが秋華賞組の3頭(同1)。


以上から、まずは圧倒的1番人気イクイノックスの取捨が最大のポイント。

(1)上述の通りG1を5連勝中と圧倒的な実績

(2)この競走と相性の良い天皇賞秋をレコードで圧勝。

(3)そういう馬が有利な内枠を引いた。

(4)騎手がG1請負人ルメール。

(5)圧倒的な1番人気の信頼性。

うううう、ケチの付け所がないですね、これは。とにかく前走天皇賞秋の走りは凄かった。あれはおそらく日本の競走馬の最高到達点じゃないでしょうか。単に能力値が高いというだけじゃありません。彼の場合はどのような状況・展開になっても対応できる引き出しの多さも特筆もので、まさに最強の競走馬ですな。ジャパンカップ開催から3年、外国馬へのトラウマ的劣等感にさいなまれたあの時から、日本の馬産はこれだけの馬を生産できるようになったんですね。ドーハの悲劇から30年、欧州の強豪と互角に渡り合えるようになったサッカー日本代表同様、感慨深いものがあります。ドゥラメンテフリークの私ですが、この馬以外に本命を打つことは馬券師として良心の呵責に耐えられないので、ここは大人しく彼を本命とさせていただきます。せっかくかんべえ先生がリバティアイランド推しの援護射撃を打ってくれたんだけど、すいませんねえ、先生。

ただ、この馬つけ込む余地が1点だけ。皮肉にも天皇賞秋の内容が素晴らしすぎると言うのが彼の死角になる可能性があります。かんべえ先生も指摘していますが、この馬は体質がさほど強くない。ドバイで行われたシーマクラシックを圧勝して世界中のホースマンを驚かせたあと、三か月のインターバルを挟んで挑んだ宝塚記念では勝つには勝ったけど、最後の脚色は明確に二着スルーセブンシーズに見劣りした辛勝。それが今回天皇賞から中三週ですからね。調教の様子から反動はないと言うのが世間一般の見解ですが、後になって「目に見えない疲れ」を言い訳にする可能性もそれなりにあると思います。

という訳で、彼の連勝を止めうる最有力候補がわがリバティアイランド。

(1)三歳牝馬じゃレベチの成績。

(2)天皇賞秋が完成形でこれ以上伸びしろがない(と思われる)イクイノックスに対し、こちらは三歳伸び盛り。

(3)前走秋華賞は流して勝っており、レースの疲れはなく、中六週というローテもイクイノックスより恵まれている。

(4)これも有利な内枠引いた。

(5)騎手川田もルメール級の一流ジョッキー。

(6)イクイノックスに対し4kgの斤量メリットあり。

(7)イクイノックスほどじゃないけど、先行しても差しても追い込んでも優秀。

と、これも買う要因に事欠きません。上記二番人気の不振は気になりますが、彼女が勝つ可能性もそれなり以上にありますので、彼女頭の馬券も考えてみたい。いやあ、実はですね、先週、ゲームセンターのUFOキャッチャーでリバティアイランドの人形が景品になってて、それをゲットしたんですわ。彼女を落とすのに2300円使ったんですが、嬉しかった。体長40cm、体高30cmとかなり大型な人形で、UFOキャッチャーの景品って非売品のことが多いのですが、仮にあれがJRAのグッズショップに出ていたら3000円はくだらないと思うんで、一応勝利でしょう。当日はこれを抱きながら彼女を応援したいと思います。(あ、そこ!気持ち悪いなんて言わないように!)

馬券は◎○→◎○←→その他の3連単16点に▲→◎○→その他の3連単8点を少額加えた合計24点。

イクイノックスが前評判通り1着になれば多くが涙のガミ馬券になりますが、このレースは儲けることなんか考えちゃいかんレースなのです。これは本来見るレースなのです。

因みに▲指名のタイトルホルダーは現在4番人気。ああ、それなのに彼が頭の3連単はすべてが万馬券です。彼のこれまでの実績を考えるといくらなんでも見下されすぎじゃないでしょうか。ここまで見下されるどんな悪いことを彼がしたと言うんだ!(あ、天皇賞春でやってるか)

でもねえ、パンサラッサが大逃げして、その少し後を彼が追走すれば、そのまま他馬の追撃を振り切る光景だって全くありえないことじゃないと思うんですよ。上記4番人気の配当妙味もあり、これは絶対押さえておきたいと言うか、このレースで儲けようと思ったらこのパターン以外ありえないですな。



上海馬券王




○今日の結果

<ジャパンカップ> @イクイノックス(ルメール)、 Aリバティアイランド(川田)、 Bスターズオンアース(ビュイック)



○かんべえのつぶやき

――終わってみれば案の定というか、やっぱりなというか、イクイノックスの圧倒的な強さでありました。2着のリバティアイランドに4馬身差を付けましたからね。3着に入ったのは、これまたドゥラメンテ産駒のスターズオンアース。4着がドウデュース、5着がタイトルホルダーでした。

――「世界一」の強さを示したイクイノックスは、このまま引退ではないかと思われておりましたが、ルメール騎手の記者会見の言葉では、もうちょっとあるかもしれませんね。有馬記念に出れば、それだけで賞金が5億円ですからね。どうするのがいいのか、とっても悩ましいところかと思います。

――馬券王先生は、しっかり馬券を取られたようであります。たぶんトリガミでありましょうが、それはまあ言いっこなし。3着が5番人気のスターズオンアースであったわりには、3連単馬券もわずかに1130円。まあ、そんな感じでしたね。ドゥラメンテ産駒の強さを印象付ける結果となりました。

――不肖かんべえはリバティアイランドの単勝と馬単、三連単で買いましたんで、もちろん玉砕です。まあ、こういう日もあっていいのではないかと。そんなことより、京都の最終レース京阪杯で、ハナ差で4着になったトゥラヴェスーラが入ってくれていれば、おいしい3連複が取れておりました。ちょっと悔しい。


――レースが終わって、一仕事が終わった感があります。この後は12月の中山と阪神を主戦場となります。これはこれで楽しみなのですが、馬券王先生もお疲れさまでした。来週はチャンピオンズカップですか。まあ、ゆるゆると参りましょう。今日はしみじみいいレースを見たと思います。





11月19日(日) マイルチャンピオンシップ


えー、寒いのであります。11月中旬だというのに、なんかもう真冬のように寒いのであります。

今年のクレージーな猛暑の余韻を引きずり、つい最近までは30度近い陽気だったというのに、今週に入り10度を割り込む冷え込みとなり現在大変黄昏ているのであります。布団も衣服も夏モードであった私は、この急激な気候のギアチェンジに対応が遅れ、体調を崩してしまったわけで、今週は話の枕もシンプルに本題に入らせてもらいます。

しかし寒いなあ、去年はもっと温かかったよなあ、押し入れからコタツ出そうかと迷ったのですが、11月半ばからそんなものを出すとこの先の冬を乗り切れない気がしますなあ。困ったもんです。

20231119() 3回京都6日目 16頭 [15:40発走]
【11R】 40回マイルチャンピオンシップ
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 1600m・外 (C)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

B1

1

ソウルラッシュ 5 *モレイラ

58

6.7

()池江泰寿

1

2

 

ビーアストニッシド 4 *和田竜二

58

216.9

()飯田雄三

2

3

 

ダノンスコーピオン 4 *団野大成

58

161.0

()安田隆行

2

4

 

エエヤン 3 M.デム

57

43.4

()伊藤大士

3

5

ジャスティンカフェ 5 *坂井瑠星

58

27.6

()安田翔伍

3

6

ダノンザキッド 5 北村友一

58

25.6

()安田隆行

4

7

エルトンバローズ 3 西村淳也

57

6.8

()杉山晴紀

4

8

 

ソーヴァリアント 5 池添謙一

58

34.5

()大竹正博

5

9

$シュネルマイスター 5 ルメール

58

2.6

()手塚貴久

5

10

 

マテンロウオリオン 4 *横山典弘

58

122.9

()昆貢

6

11

セリフォス 4 *川田将雅

58

4.0

()中内田充

6

12

レッドモンレーヴ 4 横山和生

58

22.7

()蛯名正義

7

13

 

セルバーグ 4 *松山弘平

58

162.8

()鈴木孝志

7

14

 

バスラットレオン 5 *鮫島克駿

58

95.3

()矢作芳人

8

15

 

イルーシヴパンサー 5 岩田望来

58

72.6

()久保田貴

8

16

ナミュール 4 *ムーア

56

9.2

()高野友和


という訳で秋のマイル王決定戦マイルチャンピオンシップであります。

群雄割拠のこの路線、今年になってソングラインという絶対王者が出現したと思ったら、これがアメリカBCに出張で今回は参戦せずそれが残念。ただ、それ以外のマイルの骨っぽい所はほぼ全員大集合で競争の質は担保されている感じですね。明確な軸が不在で群雄割拠となれば、その分予想は難解ですが。

ついでに言うと、NHKマイルの覇者にしてわが愛しのドゥラメンテ産駒シャンパンカラーも年内休養とかで、ここには不参加というのが私は悲しい。いや、客観的には出ても勝てそうな感じはあまりしないからほっとした部分はあるのですが、それでも天皇賞秋を回避したスターズオンアースといい、天皇賞春でレース中に競走をサボタージュしたタイトルホルダーといい、シャンパンカラーといい、なんか最近ドゥラメンテ産駒の敵前逃亡がやたら増えているのはどうしたことだ。聞くところによると、菊花賞を制したドゥレッツァ君も年内休養で有馬は回避というではないですか。きぃいいいいいいいっ!なんという惰弱!なんという虚弱!エアグルーヴさんはきっと草葉の陰で怒り心頭ですぞ!逃げちゃだめだ!逃げちゃだめだ!逃げちゃだめだ!

ということで、寒さに加えドゥラメンテ産駒がゴジラ-1.0の神木隆之介みたいな敵前逃亡を繰り返す光景を目の当たりにした私のモチベーションはかなり低下しておるのです。

こういう時には「10年トレンド」にすがるしかありますまい。まずはこの競走の10年を振り返り馬券の組み立てを考えてみたいと思います。

上位人気が良く取りこぼす割には配当が穏当なマイルCS10年間

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

賞金

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

221120 セリフォス 3 レーン

17

10

6

18000

()中内田充

1325

-0.2

   14-13

33.0

486

-4

920

11870

19920

20530

142650

221120 ダノンザキッド 4 北村友一

17

3

8

7200

*()安田隆行

1327

0.2

   07-09

33.5

530

+4

(26.0)

11870

19920

20530

142650

221120 ソダシ 4 吉田隼人

17

6

2

4500

()須貝尚介

1328

0.3

   04-04

33.8

480

+2

(4.4)

   

20530

142650

211121 グランアレグリア 5 ルメール

16

12

1

13000

()藤沢和雄

1326

-0.1

   12-08

32.7

506

+2

170

370

540

1960

5460

211121 $シュネルマイスター 3 横山武史

16

3

2

5200

()手塚貴久

1327

0.1

   08-08

32.9

480

-2

(4.6)

370

540

1960

5460

211121 ダノンザキッド 3 川田将雅

16

13

5

3300

*()安田隆行

1328

0.2

   08-08

33.0

528

+2

(16.1)

   

1960

5460

201122 グランアレグリア 4 ルメール

17

4

1

13000

()藤沢和雄

1320

-0.1

   05-05

33.2

502

-2

160

620

790

1610

4480

201122 インディチャンプ 5 福永祐一

17

8

3

5200

()音無秀孝

1321

0.1

   07-05

33.2

472

-8

(8.8)

620

790

1610

4480

201122 アドマイヤマーズ 4 川田将雅

17

7

5

3300

()友道康夫

1322

0.2

   03-02

33.6

484

+2

(11.1)

   

1610

4480

191117 インディチャンプ 4 池添謙一

17

5

3

11000

()音無秀孝

1330

-0.2

   04-05

33.9

472

-4

640

840

2040

3200

16580

191117 ダノンプレミアム 4 川田将雅

17

14

1

4400

()中内田充

1332

0.2

   04-03

34.2

506

-2

(2.4)

840

2040

3200

16580

191117 ペルシアンナイト 5 マーフィ

17

7

6

2800

*()池江泰寿

1333

0.3

   10-12

33.7

498

+6

(17.6)

   

3200

16580

181118 ステルヴィオ 3 ビュイッ

18

1

5

11000

()木村哲也

1333

-0.0

   04-05

34.1

478

+10

870

3220

6350

5480

29790

181118 ペルシアンナイト 4 M.デム

18

2

3

4400

*()池江泰寿

1333

0.0

   07-07

33.9

492

+8

(6.5)

3220

6350

5480

29790

181118 アルアイン 4 川田将雅

18

3

4

2800

*()池江泰寿

1335

0.2

   02-02

34.5

520

+8

(6.6)

   

5480

29790

171119 ペルシアンナイト 3 M.デム

18

18

4

10300

*()池江泰寿

1338

-0.0

   15-13

33.9

488

+12

880

2480

5520

9300

55890

171119 エアスピネル 4 ムーア

18

11

2

4100

()笹田和秀

1338

0.0

   07-06

34.6

480

+4

(4.2)

2480

5520

9300

55890

171119 サングレーザー 3 福永祐一

18

4

7

2600

()浅見秀一

1339

0.1

   10-09

34.4

482

+6

(15.0)

   

9300

55890

161120 ミッキーアイル 5 浜中俊

18

16

3

10300

()音無秀孝

1331

-0.0

   01-01

35.6

484

-2

590

1590

3390

8360

40290

161120 イスラボニータ 5 ルメール

18

8

2

4100

()栗田博憲

1331

0.0

   06-05

35.0

480

-2

(4.8)

1590

3390

8360

40290

161120 ネオリアリズム 5 ムーア

18

15

7

2600

()堀宣行

1332

0.1

   02-02

35.6

502

+6

(14.0)

   

8360

40290

151122 モーリス 4 ムーア

18

16

4

10000

*()堀宣行

1328

-0.2

   09-08

33.1

508

-2

570

1780

3400

2000

12000

151122 フィエロ 6 M.デム

18

10

2

4000

()藤原英昭

1330

0.2

   08-08

33.3

506

0

(5.1)

1780

3400

2000

12000

151122 イスラボニータ 4 蛯名正義

18

5

1

2500

()栗田博憲

1330

0.2

   12-13

33.0

480

+4

(3.2)

   

2000

12000

141123 ダノンシャーク 6 岩田康誠

17

12

8

10000

()大久保龍

1315

-0.0

   11-10

34.1

444

+2

1810

3890

11460

25760

193290

141123 フィエロ 5 福永祐一

17

8

3

4000

*()藤原英昭

1315

0.0

   07-06

34.4

508

-2

(5.6)

3890

11460

25760

193290

141123 グランデッツァ 5 秋山真一

17

3

9

2500

()平田修

1317

0.2

   03-03

34.8

498

0

(18.6)

   

25760

193290

131117 トーセンラー 5 武豊

18

5

2

10000

()藤原英昭

1324

-0.2

   15-14

33.3

460

+4

470

1930

3250

2090

12450

131117 ダイワマッジョーレ 4 蛯名正義

18

4

3

4000

*()矢作芳人

1326

0.2

   03-04

34.1

440

0

(7.5)

1930

3250

2090

12450

131117 ダノンシャーク 5 福永祐一

18

13

1

2500

()大久保龍

1327

0.3

   08-06

34.1

444

+8

(3.8)

   

2090

12450

集計期間:2013.11.17 2022.11.20 20年〜22年は阪神開催


うーん、振り返って的中は20年・17年・15年の3回。内20年15年はガミ馬券で相性が良いとはとても言えません。17年の三連複が結構良い配当になったおかげで赤字額がそれほど深刻なものになっていないことが不幸中の幸いではありますが。

それでは行ってみましょう。この競走、京都競馬場の改修工事で直近3年間が阪神開催となっており、そこら辺のノイズには注意してみてみたいと思います。

@1番人気は2−1−2−5。複勝率5割はまぁいいとしてそれでも勝ち切れてません。勝った二頭はすべてグランアレグリアの連覇によるもので、このくらいの馬でないと勝てない。特に京都時代の7年間は1番人気で勝った馬は1頭もいません。シュネルマイスターは大丈夫かあ?

A2番人気は1−4−1−4。まぁ三連複軸向きとは言えますか。

B3番人気は2−4−0−4とこれが一番信頼性が高い。馬連軸向きですね。

C単勝二桁人気の超人気薄は驚くべきことにこの10年間全く来ていません。毎年18頭近いフルゲートになるというのに極端なひも荒れはないというのも珍しい。3連単配当が6桁超となったのは去年と14年の二回だけというのはG1競走としてはかなり堅い部類のレースと言えます。

D上記の通り上位人気の信頼性がそれほど絶大ではなく、また極端なひも荒れがないということは、4〜9番人気がそれなり以上の活躍をしていると言うことでこういう中穴には一定の目配りが必要。

E関西馬天国。関東馬は30頭中8頭のみでシュネルマイスターは大丈夫かあ?

F男尊女卑のレース。30頭中牝馬は3頭のみで京都開催では全く来ていません。また3頭中2頭はグランアレグリアのリピートであることを考えると牝馬には思いのほかつらいレースと言えます。

G外国人天国。30頭中12頭の鞍上がカタカナ。やはり一流外国人ジョッキーの短期出張が多いこの季節は外国人というだけで押さえたほうが良いのではないかと。

Hリピーター傾向は他のレースほど顕著ではないが、それでも無視できないくらいには前年活躍馬の台頭あり。

I枠順は京都・阪神両開催を通して大きな偏りはない。

J脚質は京都開催では逃げ・先行・差し・追い込みが均等で明確な特徴はない。

K30頭の年齢別構成は三歳馬6(内勝馬3)、四歳馬12(同3)、五歳馬10(同3)、歳馬2(同1)と若い馬がやはり優勢。特に出走シェアがそれほど高くない三歳の勝率がかなり高いことには留意が必要。

L過去5年15頭の血統はディープが4頭(内勝馬2)が最優勢。まぁ勝ち馬二頭はグランアレグリアのリピートなんで割引は必要ですが。因みに京都開催時代の19年以前を見るとさすがディープが強いのですが、他の京都開催G1ほど圧倒的でもありません。マイルのこの距離はディープにはそれほど向かないのかもしれませんね。因みに今年の出走メンバーではディープ直仔は皆無で、キズナ・ディープブリランテの産駒がそれぞれ1頭づつ(バスラットレオン・エルトンバローズ)、母父ディープが1頭(レッドモンレーヴ)の合計3頭がいるのみで時代の変遷を感じます。

M過去5年15頭の前走キャリアは、毎日王冠組が5頭(内勝馬2)が最優勢。これに次ぐのが天皇賞秋組3頭(同1)ですが今年は対象なし。また富士S組も3頭(同1)いて要は毎日王冠・富士S組を重視すれば的中に近づくのではなかろうかと。


以上からまずは1番人気シュネルマイスターの取捨が最大のポイント。この馬は

(1)切れ味だけならメンバー中随一でいかなる状況でも32秒台の末脚を繰り出せるのが最大の強み。

(2)騎手が最近G1請負人としての地位を不動のものにしつつあるルメールというのも心強い。

但し

(3)追い込み馬の常として勝ちきれない。G1は三歳時NHKマイルを勝っただけ。

(4)5歳秋ということでピークアウトの懸念もあり。

うーん、三着以内なら最有力と思うんですが、1番人気軸の三連複なんて当たっても配当じゃ報われないしねえ、ここは▲に評価を下げてみます。

次に二番人気セリフォス。

(1)去年の勝ち馬で安田記念二着と実績ではシュネルマイスターを上回る存在。

(2)4歳秋にしてキャリアはわずか10戦、そこでの成績は5−2−0−3と極めて安定しており、まだまだ伸びしろもありそう。

と申し分ないですね。本当はこちらを本命にするのが良いのでしょうな。ああ、それでも逆らってみたい、対抗に評価を落としてみたい。

という訳で今回本命にするのが4番人気のエルトンバローズ。

(1)このレースと相性の良い毎日王冠の覇者。しかも破った相手がソングライン・シュネルマイスターという現在マイル路線のトップ級というのが大きい。

(2)父がディープの系統ディープブリランテ。

(3)騎手西村とコンビを組んでから破竹の4連勝中と相性ばっちり。

(4)現在三歳ということで伸びしろ大きく、これまで以上の成長が期待できる。

(5)1800mの重賞を連破しているが本来はマイラーで先行力が活きる京都の外回りはうってつけの舞台。

というのがその理由です。いやあ、毎日王冠でソングラインやシュネルマイスターの鬼のような末脚を振り切った時はびっくりしました。33秒台後半の末脚は使えるけどこれらトップ級の切れ味はない馬で、やはり起用で立ち回りがうまいのが功を奏した感じ。なんか、この勝ち方はテストの成績だけは良い受験秀才みたいな感じで印象はよろしくないのですが、それでも展開に左右されるシュネルマイスターより計算が立ちます。なんか同じ文脈で本命にした先週のディヴィーナが末期悲惨な結果になって不吉なものも感じますが、5歳のディヴィーナと違いまだ成長途上の三歳。先週のエリザベスで三歳牝馬のレベルの高さが実証されましたが、三歳牡馬の立ち位置を考えるうえでもこれは重要な一戦。今回は彼の伸びしろに期待してみたいと思います。

馬券は◎→○▲☆→その他の三連複15点。シュネル・セリフォスの組み合わせだと涙のガミ馬券ですが、その他はかなり良い配当が付きます。1・2番人気のいずれかが飛ぶ前提のヒモ荒れ期待馬券ですが、過去三回に二回はそういうことが起こっているのでまぁ、悪くない買い方ではなかろうかと。

え、「◎○▲はともかく、☆のレッドモンレーヴってなんだ。」ですって?

きぃいいいいいっ!この馬母父がディープって言うのもあるけど、それ以上に母母エアグルーヴなんざます!個人的な贔屓馬券なんざます!!まぁ京王杯スプリングC以外重賞勝ちがない奴なんですけどね、それでも相性の良い富士Sを二着してるし、33秒台前半の切れる脚は使えるしこういうレースでよく飛び込んでくる中穴ってこういうタイプなんですよね。贔屓もあるけど期待もしてるんです。



上海馬券王





○今日の結果

<マイルチャンピオンシップ> @ナミュール (藤岡康太)、Aソウルラッシュ(モレイラ)、Bジャスティンカフェ(坂井)



○かんべえのつぶやき

――いやあ、意外な結果でした。今日はあらかじめ、富士ステークスでお世話になったナミュールから行こうと思っていたのですよ。そしたら「10年トレンド」によれば、マイルCSで牝馬は来ないというではないですか。しかも鞍上のムーア騎手が落馬負傷により、藤岡康太騎手に変更。これはもう予定変更もやむなしであります。

――ところがどう変更したものか。馬券王先生に乗ってエルトンバローズにしようかと思ったけれども、西村騎手がどうにも不安である。特に今日の西村騎手は全然乗れてない。だったらシュネルマイスターかセリフォスか。うーん、それでは全然、平凡すぎてつまらない。

――直前にオッズを見たら、ナミュールの単勝がひとケタから15倍程度まで低下している。ここで猛然と反感が沸いてきて、初志貫徹を決定。あまりと言えば、藤岡康太騎手が可哀そうじゃないですか。ナミュールの単勝、そこから人気の4頭へ馬連を流し、ついでにフォーメーションで三連複を18通り。さあ、どうだ。

――見ていたら、今日の藤岡康太騎手はナミュールにただ乗っていただけでしたな。四角の時点では最後方で、これは届かないだろうと思っていたら、馬が勝手に馬群をかき分けて鬼の末脚で突き抜けてくれました。それでも代打は大成功。ヒーローインタビューでは、「これだけの馬ですから、(勝てて)ホッとしました」と謙虚に語っていました。


――そして2着は3番人気のソウルラッシュ、3着は7番人気のジャスティンカフェ。お陰さまで馬連も三連複も高配当でした。ごっつあんであります。

――馬券王先生ご推奨のエルトンバローズが4着でした。人気のシュネルマイスターは7着、セリフォスが8着です。名手ルメールと絶好調川田が騎乗していたのに、なぜか届いていない。そういえば、この2人以外のG1勝ちは久々に見たような気がするぞ。

――さて、来週はいよいよ世紀のジャパンカップです。イクイノックスかリバティアイランドか。タイトルホルダーやドゥデュースもおりますぞ。馬券王先生の「10年トレンド」に期待しております。来週もどうぞよろしくお願いいたします。





11月12日(日) エリザベス女王杯


えー、山崎貴監督『ゴジラ-1.0』を観てきたのであります。これ、日本映画史上に燦然と輝く名作『シン・ゴジラ』(監督:庵野秀明)から7年、東宝が凄まじい気合とともに送り出したゴジラ最新作なのであります。ゴジラファンの私としてもワクテカだったのであります。

舞台は終戦直後、大日本帝国軍が解体されGHQの管理下に入った時代の日本。特攻機パイロットの主人公(演:神木隆之介)が任務を忌避して逃げ帰った大戸島でゴジラと遭遇するところから話が始まるのですが。。

いやあ、面白かった。もっと正確に言えば、興味深かったです。この作品、ありとあらゆる意味で庵野ゴジラの対極にあります。人間ドラマを徹底的に排除した庵野ゴジラに対し、山崎ゴジラは徹底的に人間ドラマにこだわっているんですね。

ゴジラと対決する構図も、庵野ゴジラは「日本国対ゴジラ」、もっと正確に言うと「永田町・霞が関・市ヶ谷のエリート公務員対ゴジラ」であるのに対し、山崎ゴジラは「民衆対ゴジラ」。ゴジラと対峙するのは自発的に志願した復員兵の皆さんで、作戦を立案指揮するのが掃雷業務に従事する一般船員(演:吉岡秀隆)だったりします。ありえないと思うんですが、日本政府も当時日本を統治していたGHQもまったく姿を現しません。なんでも山崎監督は一連のコロナ騒ぎのドタバタを見て、日本政府に相当な不信感を覚えたのだそうで、この作品にはそれが反映されているのだとか。この「民衆ドラマ」が刺さるかどうかが大きなポイントですな。色々な論評を読むと賛否両論、但し否定的な論調は全体の2割程度で、この作品は概ね熱烈な支持を受けているようです。

要はこの作品は、見る者のオタク性を図るリトマス試験紙みたいなところがあります。人間ドラマを排除するかわりに、平成日本の政治・行政・軍事メカニズムに関するリアリティを徹底的に追求し、結果、怪獣オタのみならず、SFオタ、ミリオタ、永田町オタ、霞が関オタから熱狂的な支持を受けた庵野ゴジラなのですが、そういうオタクからすれば山崎ゴジラは甘ったるくて嘘くさいのでしょう。いや、かく言う私も相当オタク濃度が高い人間なんで、どちらを取るかと問われれば迷いなく庵野ゴジラに軍配を上げたいと思うんですが、それでもこういう「大衆的ゴジラ」もやはり必要ではないかとも考えます。

そりゃ、「特攻パイロットの神木隆之介がなんであんなに長髪なんだ!」とか、「本部のある銀座をゴジラにあれだけ蹂躙されて何故GHQは不介入を決め込めるんだ!!」とか、「戦争なんかもうこりごりだと思っているに違いない復員兵がなんであんなに大量志願するんだ!!!」とか突っ込みたいところは星の数ほどあるのですが、山崎監督はそういうのを百も承知でああいう嘘をついているわけで、それにいちいち目くじら立てるのも野暮というものであります。

日本ではオタクを中心に熱狂的な支持を受けた『シン・ゴジラ』ですが、海外ではあきれるくらい受けなかった。そりゃ登場人物が専門用語を立て板に水でしゃべりまくるあの作品は日本人である私だってDVDで字幕表示しなくては言ってることの7割くらいしか拾えないし、何よりゴジラとの射線上に老婆を背負ったおっさんが確認されたというだけで攻撃を中止してしまう総理の「エグゼクティヴデジション」には外国人も理解不能で開いた口が塞がらないでしょう。だから山崎ゴジラのようなわかりやすい作品はやはり必要なのです。この作品、きっと海外でも受けると思いますぞ。

否定的なことを結構書いてしまいましたが、この作品良いところも沢山あります。とにかく迫真のゴジラ描写が素晴らしい。「荒ぶる破壊神ゴジラ」を描き切ったという一点だけでも、これは本当に評価されるべきです。『シン・ゴジラ』から7年、日本のVFX技術も飛躍的な進歩を遂げているということで、感無量ですし、何より震電!!対戦末期にB29キラーとして海軍が開発した幻の戦闘機が空を飛ぶのです。皆さん知ってますか震電。大戦中の戦闘機の中で最もかっこいい飛行機なんですよ、これ!おそらくこれは、空飛ぶ震電を映像化した初めての実写作品であり、それを見るためだけでも劇場に脚を運ぶ価値がありますぞ(その震電にああいう魔改造を施すのが本当にありなのかという突込みもありますが)。

私は『シン・ゴジラ』を見に五回映画館に通いました。『ゴジラ-1.0』にはそれほどの引力はありませんが、それでももう一回くらいは映画館で見ようと思っています。これは劇場の大画面で見ないといけない作品ですし、すくなくとも一見の価値は十分以上にある作品ですので、皆様もお暇なら。。。


20231112() 3回京都4日目 15頭 [15:40発走]
【11R】 48回エリザベス女王杯
3歳以上・オープン・G1(定量)()(国際)(指定) 2200m・外 (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

ブレイディヴェーグ 3 ルメール

54

2.4

()宮田敬介

2

2

ルージュエヴァイユ 4 *松山弘平

56

15.2

()黒岩陽一

2

3

ハーパー 3 *川田将雅

54

8.4

()友道康夫

B3

4

 

ローゼライト 5 *和田竜二

56

158.7

()清水久詞

3

5

 

イズジョーノキセキ 6 岩田康誠

56

87.7

()中村直也

4

6

ディヴィーナ 5 M.デム

56

13.9

()友道康夫

4

7

ジェラルディーナ 5 *ムーア

56

4.8

()斉藤崇史

5

8

 

シンリョクカ 3 *木幡初也

54

57.4

()竹内正洋

5

9

 

アートハウス 4 *坂井瑠星

56

19.9

()中内田充

6

10

 

ククナ 5 *浜中俊

56

92.6

()栗田徹

6

11

ライラック 4 戸崎圭太

56

10.2

()相沢郁

7

12

ゴールドエクリプス 4 岩田望来

56

35.6

()大久保龍

7

13

サリエラ 4 *マーカン

56

13.1

()国枝栄

8

14

 

マリアエレーナ 5 三浦皇成

56

15.5

()吉田直弘

8

15

 

ビッグリボン 5 西村淳也

56

41.7

()中内田充


という訳で、古馬牝馬のナンバーワン決定戦エリザベス女王杯であります。まぁ、「牝馬ナンバーワン」と言っても、本当に強い牝馬は天皇賞とかJCとか海外G1に参戦するわけで、例年そういう最強どころから取り残された低調なメンツで開催されることが多いこの競走。今年もG1馬はジェラルディーナただ一頭と、紛れも多々あり得る状況となっております。個人的には愛しのドゥラメンテ産駒であるドゥーラが脚部不安でこのレースを回避したことが残念で、モチベーションも相当下がる状況(しかしスターズオンアースといい、なんか最近脚部不安での回避が多いな、ドゥラメンテ産駒)。

それでは早速このレースの「10年トレンド」を見てみましょう。10年トレンドと言いながら、京都競馬場の改修で直近4年は阪神開催となっており、そこら辺のノイズには気を付けてみてみたいと思います。

上位人気の信頼性が山崎ゴジラの日本政府並みに低いエリザベス女王杯この10

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

221113 ジェラルディーナ 4 C.デム

18

18

4

()斉藤崇史

2130

-0.3

 12-11-09

35.4

470

+6

810

1920

3520

90210

206260

221113 ウインマリリン 5 レーン

18

13

5

()手塚貴久

2133

0.3

 06-05-02

36.1

480

-8

(10.1)

1920

3520

90210

206260

221113 ライラック 3 M.デム

18

15

12

()相沢郁

2133

0.3

 17-14-13

35.5

438

+6

(52.9)

15500

23140

90210

206260

211114 アカイイト 4 幸英明

17

16

10

()中竹和也

2121

-0.3

 13-13-07

35.7

514

0

6490

51870

137500

282710

3393960

211114 ステラリア 3 松山弘平

17

5

7

*()斉藤崇史

2124

0.3

 08-08-09

36.1

490

0

(25.1)

51870

137500

282710

3393960

211114 クラヴェル 4 横山典弘

17

2

9

()安田翔伍

2125

0.4

 14-13-12

36.1

456

-4

(46.9)

   

282710

3393960

201115 ラッキーライラック 5 ルメール

18

18

1

()松永幹夫

2103

-0.1

 12-11-03

33.9

522

-2

330

2290

3610

4260

21050

201115 サラキア 5 北村友一

18

13

5

()池添学

2104

0.1

 14-15-12

33.7

450

-4

(12.3)

2290

3610

4260

21050

201115 ラヴズオンリーユー 4 M.デム

18

11

3

*()矢作芳人

2104

0.1

 11-13-08

33.8

486

0

(5.5)

   

4260

21050

191110 ラッキーライラック 4 スミヨン

18

2

3

()松永幹夫

2141

-0.2

 08-08-08

32.8

518

-4

540

3380

5440

4060

26480

191110 クロコスミア 6 藤岡佑介

18

6

7

()西浦勝一

2143

0.2

 01-01-01

34.8

448

+6

(23.1)

3380

5440

4060

26480

191110 ラヴズオンリーユー 3 M.デム

18

11

1

*()矢作芳人

2143

0.2

 02-02-02

33.8

472

+16

(2.5)

   

4060

26480

181111 リスグラシュー 4 モレイラ

17

12

3

()矢作芳人

2131

-0.0

 09-10-09

33.8

462

+2

470

9800

12450

8660

56370

181111 クロコスミア 5 岩田康誠

17

9

9

()西浦勝一

2131

0.0

 01-01-01

34.7

436

+4

(41.8)

9800

12450

8660

56370

181111 モズカッチャン 4 M.デム

17

7

1

()鮫島一歩

2136

0.5

 06-05-05

34.7

490

+6

(3.6)

   

8660

56370

171112 モズカッチャン 3 M.デム

18

5

5

()鮫島一歩

2143

-0.0

 05-04-04

34.1

476

-2

770

8030

15890

20760

127540

171112 クロコスミア 4 和田竜二

18

4

9

()西浦勝一

2143

0.0

 02-02-02

34.3

428

+4

(26.4)

8030

15890

20760

127540

171112 ミッキークイーン 5 浜中俊

18

10

3

()池江泰寿

2143

0.0

 12-10-11

33.7

442

-6

(7.2)

   

20760

127540

161113 クイーンズリング 4 M.デム

15

3

3

()吉村圭司

2129

-0.0

 09-09-07

33.2

460

+10

610

13710

22570

20680

158930

161113 シングウィズジョイ 4 ルメール

15

9

12

()友道康夫

2129

0.0

 03-03-03

33.7

474

0

(61.6)

13710

22570

20680

158930

161113 ミッキークイーン 4 浜中俊

15

1

2

()池江泰寿

2131

0.2

 07-06-05

33.6

442

+10

(3.6)

   

20680

158930

151115 マリアライト 4 蛯名正義

18

12

6

()久保田貴

2149

-0.0

 09-06-06

34.7

430

-10

1520

1860

4730

3770

23590

151115 ヌーヴォレコルト 4 岩田康誠

18

18

1

()斎藤誠

2149

0.0

 13-14-12

34.3

448

-2

(3.0)

1860

4730

3770

23590

151115 タッチングスピーチ 3 ルメール

18

8

4

*()石坂正

2149

0.0

 12-12-12

34.3

458

+2

(6.5)

   

3770

23590

141116 ラキシス 4 川田将雅

18

1

3

*()角居勝彦

2123

-0.0

 07-07-07

33.4

458

+2

680

970

2140

3030

15570

141116 ヌーヴォレコルト 3 岩田康誠

18

5

1

()斎藤誠

2123

0.0

 03-04-03

33.6

444

-4

(3.3)

970

2140

3030

15570

141116 ディアデラマドレ 4 藤岡康太

18

15

6

*()角居勝彦

2125

0.2

 14-12-12

33.1

450

+6

(11.7)

   

3030

15570

131110 メイショウマンボ 3 武幸四郎

18

3

2

()飯田明弘

2166

-0.2

 07-08-07

34.1

488

0

390

2780

4480

14440

64840

131110 ラキシス 3 川田将雅

18

18

6

*()角居勝彦

2168

0.2

 03-03-02

34.6

456

-4

(16.7)

2780

4480

14440

64840

131110 アロマティコ 4 三浦皇成

18

7

5

()佐々木晶

2168

0.2

 17-11-09

34.1

466

-2

(15.8)

   

14440

64840

集計期間:2013.11.10 2022.11.13 20年以降4年間は阪神開催

うううむ、振り返ると10年間で的中は20年、19年、14年の三回。すべて三連複の的中で中穴はそこそこ拾えているんだけど累計では赤字ですか。まぁ、それでも上記の通り例年結構荒れた展開が多いことを考えればそこそこ頑張っているのかな、と自分を慰めてみたりします。

それでは行ってみましょう。


@1番人気は1−2−2−5と毎年フルゲートとなっていることを考えると複勝率50%は立派と言えないこともないのですが、それでもあまりに勝ち切れていない。20年のラッキーライラック以外はすべて負けているわけで、これを単馬券軸にするのは危険な状況。

A2番人気は1−0−1−8と悲惨の一語。。小幡先生の一押しジェラルディーナは大丈夫かあ?

B3番人気は4−0−2−4とこれが一番頼りになりますな。特に勝率4割は大したもので、配当妙味からも狙ってみたいポジション。

C単勝二桁人気の超人気薄は30頭中3頭が馬券絡み。とは言え、京都開催の7年間では16年二着のシングウイズジョイがいる程度で15頭と比較的小頭数となった今回は基本用なしと考えます。

D関西馬天国。開催場所にかんがみ関東馬は30頭中5頭のみ。京都開催の7年間では21頭中3頭と、関東馬には厳しい状況。1番人気のブレイディヴェーグは大丈夫かあ?

E外国人天国。30頭中ほぼ半数の13頭の鞍上がカタカナ。まあ、海外の主要G1が終了し、海外から一流ジョッキーが出張してくる時期なので、この傾向は当たり前と言えば当たり前なんですが、それでも特筆すべきはデムーロがやたら連に絡んでいること。上述13頭の内6頭の鞍上がデムーロなんですな。この10年低落傾向を続けているデムーロですが、このレースだけは異常に相性がよろしいようで。

F脚質は京都開催では先行・差し優勢。追い込み馬は2・3着どまりな状況。但し京都外回りの特性としてどのような脚質でも良なら上り33秒台の切れ味は必須。

G枠順は京都開催では大きな偏りはないが大外は勝ち切れていない。

Hリピーター傾向顕著。直近二年は上位総入れ替えだが、京都開催では前年の上位馬1〜2頭がが翌年も連絡みするケースがあまりにも多い。

I過去10年30頭の年齢構成は、3歳8頭(内勝馬2)、4歳17頭(同7)、5歳4頭(同1)、6歳1頭(勝ち馬なし)と4歳馬が圧倒的。他のG1以上に5歳馬に厳しい状況というのは特筆すべきで、11月のこの時期の5歳牝馬は事実上の高齢馬ということなんでしょうか。

J過去5年15頭の血統は、リピータ効果を相殺すればバラバラ。ただし、この5年中4年は阪神開催なので、京都開催時代をざっと見るとさすが京都の申し子ディープの独壇場ですな。今年の出走はディープ直仔はサリエラただ1頭ですが、母母では6頭、父父では2頭と合計過半数9頭のディープ血統が出走しておりまして、これが上位独占する可能性も非常に高い。

K過去5年15頭の前走キャリアは、アイルランドT組が7頭(内勝馬3)と圧倒的。1800mのレースがなぜこれだけ相性が良いのか疑問ですが、ローテとしてここを経由するのが最善ということなのでしょう。因みに京都時代を見てみても、この組(この時代は「府中牝馬S」と名乗っていますが)は非常に来ています。アイルランド組に次ぐのは札幌記念組が三頭(内勝馬1)ですが、今年は対象なし。


以上から、まずは1番人気ブレイディヴェーグの取捨がポイント。

この馬の買いポイントとしては

(1)なによりとんでもない末脚の持ち主。33秒台は当たり前でローズSでは32.9秒という破格の切れ味を示した存在。切れ味だけならリバティアイランドにも匹敵します。

(2)ローズSで彼女を破ったマスクドディーヴァが秋華賞で最もリバティアイランドに迫ったことから彼女も三歳トップクラスと認定できる。

(3)騎手がG1請負人のルメール。

(4)調教でも好時計連発

(5)母父が京都の申し子ディープ。

というのがあります。ここまでは大変結構なんですが、以下の不安点も。

(6)とにかく不器用で出遅れ癖が治らない。

(7)重賞も勝ってない馬が1番人気とはいかがなものか。

(8)ローズSから直接参戦というのは前例がない。

(9)上記勝ちきれない1番人気の呪い。

(10)追い込みに厳しい京都の特性。

(11)関東馬だし。

というのがあります。非常に非凡な馬であることは疑いがありませんし、3歳馬が活躍するかどうかで、わが愛しのリバティアイランドの全世代的な立ち位置も見えてくる部分もありますので、頑張って欲しいと思いますが、馬券上は一段評価を下げてみたいですな。

次に二番人気して小幡先生の一押しジェラルディーナ

この馬の買いとしては

(1)去年の覇者にして、有馬三着、宝塚4着と実績では断然ナンバーワン。

(2)騎手がオーギュストロダンの相棒ムーア。

(3)母がジェンティルドンナにしてその父がディープと凄まじい良血。

というのがありますが、その一方で、

(4)上記2番人気の呪い。

(5)オールカマーを勝った勢いでエリザベスも制した去年に比べ今年は明確に調子落ち

というのが気になります。ここは△に評価を下げてみたい。

という訳で、本命は現在6番人気の◎ディヴィーナ。

理由としては

(1)このレースと相性の良いアイルランドTを勝つ等、今年の夏から急激に復調。

(2逃げても差しても切れた脚を使える万能タイプ。

(3)母はG1馬にしてこのレース2着の実績あるヴィルシーナ。そしてその父は京都の申し子ディープ。

(4)騎手が何故かこのレースだけは実績豊かなデムーロ。

(5)馬主が持ってる男、大魔神佐々木さん。

というものです。まぁ上位人気の信頼性が低いこの競走ですから、こういう馬が軸でもそれほど人の道に反しているとは言えないのでは。

馬券は◎軸の三連複21点。いや、本当は注認定したゴールドエクリプスを外した15点で考えるべきなのでしょうが、ゴールドエクリプス、ドゥラメンテ産駒なんだよね。ドゥラメンテ教徒としての立場上これは外せないのです。まぁ、さすがにこの実績じゃ無理だとは思うんだけど、でも京都じゃ連を外したことはないし来たら超特大万馬券だし、まぁこれは少額買い足す感じで。。。



上海馬券王




○今日の結果

<エリザベス女王杯> @ブレイディヴェーグ (ルメール)、Aルージュエヴァイユ(松山)、Bハーパー(川田)



○かんべえのつぶやき

――いや私もね、てっきりブレイディヴェーグは「危険な人気馬」だと思ったんですよ。ところがふたを開けてみたら、キャリア5戦目の3歳馬があっさり1着です。鞍上はこの日も絶好調のルメール騎手で4勝目をあげていました。彼が乗ると、簡単に勝てるように見えちゃうところがマジックですなあ。

――2着は4歳馬のルージュエヴァイユ(5番人気)、3着はこれまた3歳馬のハーパー(3番人気)でした。古馬を相手に3歳馬がこれだけ勝つということは、三冠牝馬リバティアイランドがどれだけ強いのか、見当もつかないということになります。これはドゥラメンテ産駒フリークの上海馬券王先生にとっては、とってもいいニュースということになります。

――こうなるとますます、ジャパンカップにおけるイクイノックスとの対決が楽しみになってきました。いや、それどころかJCには、スターズオンアースとタイトルホルダーも参戦するそうですから、馬券王先生、いやエアグルーヴさんは、そのときはどの馬を応援したらいいのでしょう?

――不肖かんべえはライラックから買ったのですが、残念なことに4着止まりでした。このレースは昔から相性が良くて、ラッキーライラックを2年連続で取らせてもらったことがあるのです。しかるに今年は「ラッキー」がなかったのがアンラッキーでした。

――ちなみに馬券王先生ご推奨のディヴィーナは7着でした。このレースで勝てないとなると、デムーロ騎手の不調は深刻ですな。G1勝ちは2021年阪神JFのサークルオブライフ以来ありません。

――さて、来週はマイルチャンピオンシップ。馬券王先生がNHKマイルで派手に当てたシャンパンカラー君は年内休養だそうですが、セリフォス、ソウルラッシュ、シュネルマイスターなど、面白いレースになりそうです。当方はナミュールから行きたいと思っておりますが。では、来週もよろしくお願いいたします。





10月29日(日) 秋の天皇賞


☆上海馬券王の人生相談


もう止まらない!お受験グランマ・エアグルーヴさん怒涛の霊界通信!!


Q:確変状態なんざます!


先生、お久しぶりでございます。わたくし、エアグルーヴでございましてよ。

え、「おまえは誰だ?」ですって?きぃいいいいいいっ!これだからパンピーは!よろしいこと?わが名はエアグルーヴ!JRAの大立者ノーザンテーストを祖父に、樫木の女王ダイナカールを母に、そして凱旋門の英雄トニービンを父に持つまさに貴族の中の貴族にして、華族の中の華族!!本来なら外れ馬券の海におぼれて溺死寸前な貴方など口も聞いてもらえない尊い血族なのよ、わがグルーヴ家は。

え、「どうせ、ドゥレッツァの自慢話をしに来たんだろ、さっさと要件に入れ。」ですって? 。。。。なによ。。それじゃあ、最初からわたくしのこと存じ上げてらっしゃるってことじゃない。。。きぃいいいいいいいいっ!人をおちょくるのも大概にしろと何度言ったら分かるざますか!この、禁治産者!理屈倒れの三流馬券師!とっとと話を聞くざます!

話は貴方のおっしゃる通り、自慢話なんざます。一族の子が今年お受験で首席合格ラッシュ、わがグルーヴ家に急に春が訪れたんざます!わが孫ドゥラメンテの子リバティーアイランドが桜花中学、樫の木高校、秋華大学と名門女子校をすべてトップ合格する大快挙!わたくしも、わが母ダイナカールも、そしてわが長女アドマイヤグルーヴも達成できなかった「女子校三冠」を達成するなんて、これは本当に夢じゃないかしら。それだけでも信じられないのに、先週は同じくドゥラメンテの子ドゥレッツァがなんと難関菊花大学に首席合格!なんか盆と正月が一緒にやってきた感じなんざます!

しかし、ドゥレッツァは本当によくやってくれたわ。春先は名門校に受験することもかなわず、裏街道のどさまわりみたいなことをやってて本当に心配したんざますが、あの大一番で皐月中学や優駿大学にトップ合格した子に影も踏ませない圧勝なんて、ああ、本当に生きててよかったわあ!って、そう言えば先週、貴方にドゥレッツァの件で、相談のお便りしたのに何で答えてくれなかったの?

え、「菊花賞で相談コーナーをやろうと思ってはいたんだけど、小幡先生の怒涛のハーツコンチェルト愛を見て、なんか毒気を抜かれ、これを取りやめた。ハーツコンチェルト君が6着と不発に終わったことを思うと、ドゥレッツァ君には申し訳ないことをした。」ですって?きぃいいいい人のせいにしてるんじゃないわよ!そんなことだからお前は、、、え、「言い訳ついでに言うとドゥレッツァ君は名前は短いけど小文字母音や炸裂音がたくさんあってよくタイプミスをしてしまう。応援するモチベーションにも若干の影響があるんだが、何とかならないものだろうか。」ですって?きぃいいいいいいいっ!何わけの分からない寝言言ってるざますか!お前のグルーヴ愛は、ドゥラメンテ愛はその程度のものざますか!小幡先生の爪の垢でも煎じて飲むがいいざます!

。。。話を元に戻すざます。とにかくそれほど期待していなかったドゥレッツァがあれだけ素晴らしい成績を上げてわたくし大感激なんざます。と、隣を見たらわが孫ドゥラメンテも大はしゃぎしているじゃございませんの。この子、引退してから寝転がってスマホでソシャゲばかりやってる自堕落な孫と思ってたけど、やはり人の親なのねえ。わが子の活躍が嬉しいのねえ、ってよくよくその話を聞くと。。。

「やったよ、婆ちゃん、俺、ついにウマ娘になれたんだ!いやあ、ヤバいよ、ヤバすぎるって、これ!ウマ娘だぜ、ウマ娘!しかもSSR!いやあマネージャーのサンデーレーシングがなかなか首を縦に振らないんで、半分あきらめてたんだけどさあ、ああ、これでもう思い残すことはないや。いつ死んだってかまわない!」ですって。。。

きぃいいいいいいいっ!そっちざますか!「いつ死んだってかまわない」と言いながら、お前、とっくに私と同じ鬼籍に入っているじゃない!お前がこれだけ優秀な子供を輩出する状況がもっと続いていたなら、名門グルーヴ家の威光はゆるぎないものになっていたはずなのに、若死にしてしまうなんて、この祖母不孝の道楽息子!とっとと生き返るざます!!

先生、そういう悔しさもありながら、それでもグルーヴ一族に春が訪れているんざます。いまや、確変状態なんざます。この勢いは今年いっぱい続きそうなんざます。天皇賞秋・JC・有馬と大きい所は一族がすべてトップ合格、特に、天皇賞秋は今年は畏れ多くも天皇陛下がご観閲なさるというじゃない。これを制すればグルーヴ一族の栄誉はこれまでにないほど高まるとわたくし、それはもう期待していたんざます。

ところが。。。。

これに受験するはずだった、やはりドゥラメンテの子にして昨年の「女子校二冠」スターズオンアースが受験を回避してしまったんざます。「靴の中に石が入って痛くて走れないのお。」とか言ってるざます。

きぃいいいいいいっ!一体何なんざますか!そんな理由でいやしくも天覧受験を回避するなんてこれは一体何の冗談ざますか!「天覧家庭教師」として有名なデムーロまで雇っていたのよ、こちらは!この敗北主義者!一族の面汚し!そういうところまで父親に似なくていいざます!

。。先生、なんか高揚した気分に水を差された気分なんざます。「堤防も蟻の一穴から」とも申しますし、これでグルーヴ一族に訪れていた確変がストップしてしまうんじゃないかという不安も心をよぎるんざます。多幸感に満ち満ちた青空の片隅に現れた暗雲に心乱れる私は一体どうしたらいいのかしら。


A:お答え

いやあ、先週のドゥレッツァ君の活躍には私も魂が震えました。大外引いてあの勝ちっぷり、しかも負かした相手が皐月賞馬にダービー馬ですからね。大物不在といわれた今年の三歳牡馬戦線に最後の最後に大物感にあふれた逸材が出現したわけで、それが愛するドゥラメンテ産駒であることが私は大変うれしい!ソールオリエンスから流した三連複は残念ながらガミだったのですが、ダメもとの応援気分で買ったドゥレッツァ君の単勝がものをいって収支も何とか利益計上できたのはありがたい限りです。このコーナーの読者には耳タコかもしれませんが、それでも言わせてもらいたい。ドゥラメンテと唱えれば人は極楽に行けるのだ!

さて、ご相談の件、確かに明日の天皇賞におけるスターズオンアースちゃんの出走回避は私も大変残念です。後述する通りイクイノックスという超大物がいるせいで、私も本命は打てなかったと思うんですが、それでも対抗には絶対していたはずで、馬券も少額彼女頭の3連単を買い足すつもりだったんですがねえ。っていうか、わずかでもイクイノックスに勝つ可能性があるのは彼女と後はせいぜいドウデュースくらいでしょうから。

それでも、正直ほっとしている部分もあるんです。「人生相談コーナー」は私として比較的筆が乗る企画なんですが、私がここでグルーヴ一族を取り上げると一族にあまりいい結果が出ない。先週ドゥレッツァ君の相談コーナーを自粛したのも実はそれが理由ですな。先週彼を取り上げると結果は違ったものになっていたはずだという強い予感みたいなものがあります。その点、スターズオンアースが回避した明日は安心して相談コーナーを展開できるのは不幸中の幸いではなかろうかと。

スターズオンアースの回避は残念ではありますが、それでもグルーヴ一族の見せ場はこれから年末まで目白押しです。

JCではリバティーアイランドがイクイノックスと直接対決。イクイノックスはこれが引退レースになりそうで、これは血沸き肉踊りますなあ、勝った方が年度代表馬になる可能性が極めて高いだけに今から期待に胸躍ります。これにタイトルホルダーが割って入るようだともう号泣ですわ。

ドゥレッツァ君の次走はおそらく有馬記念でしょうか。今年の三歳牡馬は弱くて古馬には太刀打ちできないという論説はよく目にしますが、それでもイクイノックスが出ないなら勝機は十分以上にあると考えます。逃げても差しても一級品な上にスタミナもある。彼は相当強いと思いますぞ。

この他にもドゥーラが出るエリザベス女王杯、シャンパンカラーが出て来そうなマイルチャンピオンシップ、そして年末の香港ではリバティーアイランドが参戦、スターズオンアースだって足元の不調がそれほど深刻ではないからどこかに顔を出す可能性は高いと、いやあ、目がくらみます。

これだけ魅力的な馬を短期間でこれだけ輩出したドゥラメンテは本当に偉大だなと思うと同時に、その早すぎる逝去が悔やまれてなりません。彼が長生きしていればサンデーや、ディープに匹敵する爪痕を日本の馬産界に残していたのは間違いないでしょうし、そんな彼とその子供たちをを現役時代からずっと追いかけてきた私にとっても、この一族との付き合いは本当に宝物です。(馬券でも大きな利益をもたらしてくれた数少ない一族ですしね)

一族が今後もご活躍されることを心よりお祈り申し上げる次第です。

と、いう訳で。。。

20231029() 4回東京9日目 11頭 [15:40発走]
【11R】 168回天皇賞(秋)
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 2000m (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

ノースブリッジ 5 岩田康誠

58

107.2

()奥村武

2

2

 

エヒト 6 *横山和生

58

224.9

()森秀行

3

3

ドウデュース 4 武豊

58

3.8

()友道康夫

4

4

ダノンベルーガ 4 モレイラ

58

13.7

()堀宣行

5

5

ガイアフォース 4 西村淳也

58

38.1

()杉山晴紀

6

6

 

ジャスティンパレス 4 *横山武史

58

30.7

()杉山晴紀

6

7

イクイノックス 4 ルメール

58

1.5

()木村哲也

7

8

 

ヒシイグアス 7 *松山弘平

58

115.6

()堀宣行

7

9

プログノーシス 5 川田将雅

58

10.3

()中内田充

8

10

ジャックドール 5 *藤岡佑介

58

14.0

()藤岡健一

8

11

 

アドマイヤハダル 5 *菅原明良

58

124.9

()大久保龍


日本の中距離王者決定戦、天皇賞秋であります。日本の馬産を席巻しているサンデー血統が最も得意な距離で行われるこの競走、事実上の日本一決定戦といえるハイスペックレースでもあるんですが、今年は出走馬が異常に少ない。例年フルゲート18頭になることが多いんですが、今年はわずか11頭。スターズオンアースみたいにアクシデントから回避と言うのもありますが、1頭異常に強いのがいて皆逃げだしちゃったんですな。そもそもダービー馬とか皐月賞馬とか、三歳の強豪は菊花賞に行かずに、こちらに出るのが近年のトレンドだったんですが、皆、菊花賞に逃げちゃった上、ドゥレッツァに完敗しちゃった。今年は三歳の出走はありません。今年の三歳が弱いといわれる所以ですな。

取り敢えず恒例「10年トレンド」を見ていきましょう。

☆1番人気の信頼度が異常に高い天皇賞秋の10年間

日付

馬名

性齢

騎手

斤量

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

221030 イクイノックス 3 ルメール

56

15

7

1

*()木村哲也

1575

-0.1

 10-10-09

32.7

488

+4

260

3330

4930

4400

23370

221030 パンサラッサ 5 吉田豊

58

15

3

7

()矢作芳人

1576

0.1

 01-01-01

36.8

472

+2

(22.8)

3330

4930

4400

23370

221030 ダノンベルーガ 3 川田将雅

56

15

5

4

()堀宣行

1577

0.2

 11-11-11

32.8

500

+6

(7.3)

   

4400

23370

211031 エフフォーリア 3 横山武史

56

16

5

3

()鹿戸雄一

1579

-0.1

 06-06-06

33.2

514

+4

340

390

850

350

2040

211031 コントレイル 4 福永祐一

58

16

1

1

()矢作芳人

1580

0.1

 09-08-08

33.0

464

-8

(2.5)

390

850

350

2040

211031 グランアレグリア 5 ルメール

56

16

9

2

()藤沢和雄

1581

0.2

 02-02-02

33.8

504

+2

(2.8)

   

350

2040

201101 アーモンドアイ 5 ルメール

56

12

9

1

()国枝栄

1578

-0.1

 03-03-04

33.1

490

+2

140

970

1180

960

4130

201101 フィエールマン 5 福永祐一

58

12

6

5

()手塚貴久

1579

0.1

 10-09-10

32.7

478

-12

(17.4)

970

1180

960

4130

201101 クロノジェネシス 4 北村友一

56

12

7

2

()斉藤崇史

1579

0.1

 08-09-09

32.8

464

0

(4.4)

   

960

4130

191027 アーモンドアイ 4 ルメール

56

16

2

1

()国枝栄

1562

-0.5

 05-06-05

33.8

480

-4

160

920

1170

3210

8860

191027 ダノンプレミアム 4 川田将雅

58

16

9

3

()中内田充

1567

0.5

 05-05-03

34.5

508

+4

(9.5)

920

1170

3210

8860

191027 アエロリット 5 戸崎圭太

56

16

5

6

()菊沢隆徳

1567

0.5

 01-01-01

34.8

516

0

(20.0)

   

3210

8860

181028 レイデオロ 4 ルメール

58

13

4

2

()藤沢和雄

1568

-0.2

 06-05-05

33.6

482

-2

310

1520

2370

6420

24230

181028 サングレーザー 4 モレイラ

58

13

9

4

()浅見秀一

1570

0.2

 07-07-07

33.4

476

-12

(9.6)

1520

2370

6420

24230

181028 キセキ 4 川田将雅

58

13

10

6

()中竹和也

1570

0.2

 01-01-01

34.7

496

-8

(12.8)

   

6420

24230

171029 キタサンブラック 5 武豊

58

18

7

1

()清水久詞

2083

-0.0

 11-05-02

38.5

542

0

310

900

1660

15290

55320

171029 サトノクラウン 5 M.デム

58

18

2

2

*()堀宣行

2083

0.0

 07-02-02

38.6

498

+10

(4.0)

900

1660

15290

55320

171029 レインボーライン 4 岩田康誠

58

18

8

13

()浅見秀一

2087

0.4

 10-12-05

38.7

452

+8

(59.6)

   

15290

55320

161030 モーリス 5 ムーア

58

15

8

1

*()堀宣行

1593

-0.2

 05-05-04

33.8

514

+4

360

2420

3700

7430

32400

161030 リアルスティール 4 M.デム

58

15

12

7

()矢作芳人

1595

0.2

 08-10-10

33.5

502

+4

(13.0)

2420

3700

7430

32400

161030 ステファノス 5 川田将雅

58

15

14

6

()藤原英昭

1597

0.4

 13-14-14

33.5

486

0

(11.2)

   

7430

32400

151101 ラブリーデイ 5 浜中俊

58

18

8

1

()池江泰寿

1584

-0.1

 04-04-04

33.7

486

-4

340

7340

10390

24850

109310

151101 ステファノス 4 戸崎圭太

58

18

14

10

()藤原英昭

1585

0.1

 08-08-12

33.4

474

-2

(34.3)

7340

10390

24850

109310

151101 イスラボニータ 4 蛯名正義

58

18

16

6

()栗田博憲

1586

0.2

 12-11-10

33.6

476

-4

(11.7)

   

24850

109310

141102 スピルバーグ 5 北村宏司

58

18

4

5

*()藤沢和雄

1597

-0.1

 13-14-12

33.7

506

-2

1100

3140

6780

2850

23290

141102 ジェンティルドンナ 5 戸崎圭太

56

18

1

2

()石坂正

1598

0.1

 03-03-03

34.4

470

+2

(4.7)

3140

6780

2850

23290

141102 イスラボニータ 3 ルメール

56

18

15

1

()栗田博憲

1598

0.1

 03-03-03

34.4

474

0

(2.8)

   

2850

23290

131027 ジャスタウェイ 4 福永祐一

58

17

7

5

()須貝尚介

1575

-0.7

 11-10-09

34.6

496

-2

1550

1190

4510

1400

14310

131027 ジェンティルドンナ 4 岩田康誠

56

17

9

1

()石坂正

1582

0.7

 02-02-02

35.8

470

0

(2.0)

1190

4510

1400

14310

131027 エイシンフラッシュ 6 M.デム

58

17

6

3

()藤原英昭

1585

1.0

 08-09-10

35.5

488

+4

(4.7)

   

1400

14310

集計期間:2013.10.27 2022.10.30


振り返ってみますと、的中は21年・20年・19年・16年・13年の5回。数少ない買い目の三連馬券で中穴をしっかりゲットしていることもあり収支は大幅な黒字ですな。数あるG1競走の中でもこれは1・2を争う相性の良いレースであります。なんか今年も当たる気がしてきます。それでは行ってみましょう。


@1番人気は6−2−1−1と異常なくらい信頼性が高い。こういうのを見ると唯一馬券対象を外した馬が気になりますが、18年のスワーヴリチャード(10着)ですか。って、軸にしていたじゃねえか、この大馬鹿者!

A2番人気は1−2−2−5と1番人気が異常に強いせいで大きく信頼を落としていますが、それでも複勝率5割は立派。

B3番人気は1−1−1−7と期待値的には低め。

Cこの他では、5番人気が2−1−0−7と健闘しており、期待値を考えると押さえてみたくなる。

D単勝二桁人気の超人気薄は17年三着レインボーライン(13番人気)と15年二着のステファノス(10番人気)がいるのみで、基本用なし。まぁ、そもそも今年はえらく小頭数なんで、大穴が狙えない状況ですが。

E外国人ジョッキーは30頭中11頭の鞍上で、大きく留意が必要。特に11頭中ルメールが6頭に騎乗(4勝)と無双状態。

F牝馬は30頭中7頭と軽視禁物なんですが今年は出走なし。

G関東馬は30頭中14頭、しかも直近5年では15頭中10頭と、G1競走としては珍しく関東馬天国な様相。

H脚質は先行もしくは追い込みが優勢で、中途半端な位置からの差しは決まっていない。どんな展開になろうと良馬場なら上り33秒台の決め手は必須。

I枠順は中から内が良く大外は死兆星。とはいえ、今年の頭数なら枠順は気にしなくて良いでしょう。

Jリピーター傾向は希薄で、アーモンドアイの連覇を除き毎年上位が入れ替わっている印象。

K馬体重は450kg〜500kgの馬が圧倒的で、450kgに満たない馬は一頭も来ていない。

L30頭の年齢罰構成は、3歳馬4(内勝馬2)、4歳馬13(同3)、5歳馬12(同5)、6歳超1(同0)と高齢馬には用のないレース。また今年は前述の通り3歳馬の出走はありません。

M過去5年15頭の血統はディープの5頭が最も多いが、不思議なことに勝馬はおらず。他はリーピーター効果を除けば見事にバラバラ。

N過去5年15頭の前走キャリアは、前走ダービー組が3(内勝馬2)、安田記念組が4(同2)とこれが最有力なんですが、今年はこの組は出走ありません。困ったもんです。従来この競走のトライアルとして、最も権威のあった毎日王冠組は意外なことに2頭しかおらず、これがいずれも三着。最近の競走馬ローテは随分変わった来ました。この他では札幌記念組が2頭(いずれも2着)いるのが目を引きますな。札幌と府中じゃ水と油くらい適性が異なるはずなんですが、まぁ事実上このレースはG1だし強い馬が出ているということなんでしょう。


以上を踏まえ、馬券を考えてみたいと思います。

まずは圧倒的1番人気イクイノックスの取捨が何よりのポイント。その買い要因を上げるとですね。


(A)圧倒的な1番人気の信頼性

(B)騎手ルメール

(C)逃げても追い込んでも強い展開不問の柔軟性

(D)累計戦績6−2−0−0と抜群の安定感

(E)しかも現在、海外含むハイスペックなG1を4連勝中


うーん、これはケチのつけようがないですね。スターズオンアースも出ないし、これはもう逆らえません。敢えて死角を挙げると、体質が弱くて無理使いができないということなんですが、今回は休養も十分でこれだって死角にはならんです。今回はこれを本命にせざるを得ません。(逆に言えば次走のJCはつけ入るすきもありそう)

対抗はダービーでイクイノックスを破ったドウデュースと最初思っていたんですが、この馬は現在藤井聡太竜王に挑戦中の伊藤巧七段とえらく印象がかぶります。(1)21歳で竜王挑戦者になるくらいなんで強いことには疑いがない。(2)小学生時代は藤井聡太を負かして号泣させた実績あり。ということで、将棋界で無双状態の藤井八冠を止められるのは伊藤七段くらいしかいないんじゃないかと思っていたら、現在3連敗でカド番状態。いや、伊藤七段に悪手があったわけじゃありません。でも終わって見れば三回連続で完封されている、なんかいつの間にか住んでる世界の次元が違ってしまった感じなんですね。勝負付けが済んでいないということでは、ドウデュースはイクイノックスに勝てる唯一の存在とは言えるんですが、なんか海外遠征してから調子が崩れっぱなしだし、明日は竜王戦と同じ結末が待っていそうな強烈な予感。よって評価は単穴に落としたいと思います。

それに代わって対抗評価するのは3番人気プログノーシス。


(F)前走札幌記念の勝ち方がとにかく強かった。

(G)トレンド上、2・3着なら有力なディープ産駒

(H)33秒台前半の切れる脚も持っている。

(I)騎手川田はやはり頼りになる。


というのが理由ですな。

馬券は◎→○▲←→その他の3連単14点。わずかにガミになる馬券が二つほどありますが、それ以外はそこそこつきます。

まぁ、こんな小頭数のレースで圧倒的一番人気を軸にするんだから大穴なんか狙えるわけありません。あすは馬券を買うレースではなく見るレースと位置付け、買うのは少額ですか。


皆様の相談お待ちします。



人生相談士 上海馬券王





○今日の結果

<秋の天皇賞> @イクイノックス (ルメール) Aジャスティンパレス(横山武)  Bプログノーシス(川田)



○かんべえのつぶやき

――イクイノックスは評判通りの強さを見せてくれました。四角を回って最後の直線に入ったところで、前2頭とはやや離れた3番手。ところがルメール騎手はまったく慌てない。ごく自然に馬が前に出て、先頭に立ったところで初めて軽くステッキを入れた。最後はゴール前で馬を抑える余裕まであった。そして勝ちタイムは過去の記録を1秒も縮める1分55秒2。


――今日はまさしく「見るレース」でした。それでも2番手には6番人気のジャスティンパレスが入り、馬連1330円、3連単6960円と少しは馬券らしくなりました。3着には馬券王先生の対抗、プログノーシス。山崎さん推奨のダノンベルーガがハナ差の4着。2番人気のドウデュースは7着に終わりました。武豊騎手は本日の第五レースで負傷して、戸崎騎手に乗り代わりとなりましたが、さぞかし残念だったことでしょう。

――今日は天覧競馬。好天の下、両陛下ご臨席のレースで、こんな「強い競馬」が見られたのはまことに結構なことでした。ルメール騎手は馬上で最敬礼。2012年の天覧競馬で勝利し、エイシンフラッシュから降りて芝の上で片膝をついたデムーロ騎手を思い出しました。デムーロ騎手、今日はスターズオンアースに乗りたかっただろうなあ。

――馬券王先生がご自分で書いておられる通り、この後はエリザベス女王杯(11/12)でドゥーラ、マイルチャンピオンシップ(11/19)でシャンパンカラー、そしてジャパンカップ(11/26)にはリバティアイランドとタイトルホルダーが出そうなわけであります。これはもうエアグルーヴさんは毎週、夢枕に立つことになるのではないかと。来月は大変ですな。

――来週は一週間のお休みを挟んで、その後は年末までG1シリーズが続くことになります。馬券王先生、今年もまた有馬記念まで、もしくはホープフルステークスまで、よろしくご指南のほどお願い申し上げまする。





10月22日(日) 菊花賞


えー、先週は前倒しで精度を欠く予想をお届けすることになり申し訳ありませんでした。「精度を欠く」と言いながら一応的中ということが不幸中の幸いであります。

しかし、安全運転でああいう勝ち方ができてしまうリバティアイランドはやはり凄い馬ですな。彼女はひょっとしたらアーモンドアイよりも強いのではないでしょうか。当日スマホで投票した馬券が安い配当ながら当たり、私も嬉しい。ああ、ありがたやドゥラメンテ様。皆さま、繰り返しになりますが「ドゥラメンテ」と唱えるだけで人は極楽に行けるのであります。

実はですね、先週末は昔お世話になった上司が富山に来られましてですね、そのお供で富山・石川・福井へ北陸旅行というものをやっておったのであります。いや、地元民ということで現地のガイドみたいなものも期待されてたようなんですが、高校出てから半世紀近く故郷をずっと離れていまして富山なんて市内中心部しか知りませんし、ましてや石川、福井なんて子供のころに遠足でしか行ったことがないのであります。ガイドなんかできるわけないのであります。それを知った上司御一行からは露骨に「使えない奴」という顔をされて結構いたいけな気分なのであります。

という訳で、まずは富山観光として、岩瀬浜まで行きました。

ここは私の従前の経験からいえば単なる海水浴場、もしくはフィッシングスポットで、さらに言えば中古車の輸出拠点として、ロシア人がうじゃうじゃと棲息している場所というイメージだったのですが、さすがにウクライナ紛争でそういうロシア人は姿を消していましたし、季節柄海水浴客もおらず、釣り人も全然見かけなかったなあ。こんなの僕の知ってる岩瀬じゃない。

その代わりにですね、町の一角が町おこしの一環として生まれ変わり、「森家」、「馬場家」という豪商の旧家が一般開放され、その一角にえらくレトロなビアガーデンが立っていて、そこでは六本木でしかお目にかかれないような綺麗なお姉さんが自家製ビールをふるまっていたのでありました。

それだけじゃありませんぞ、そのすぐ近くに最近やたら評判の高まっている地元の銘酒「満寿泉」の蔵元が利き酒コーナーを開設してまして、結構安い値段で色々な種類の満寿泉が飲み放題なんですね。ここがTVで紹介されてから異常に繁盛しているのだそうで、実際平日なのに人がごった返していました。ううううう、こんなのやっぱり僕の知ってる岩瀬じゃないやい。。

え、「結局酒ばっかりかよ。平日から飲んだくれていい身分だな。」ですって? 冗談じゃない!車のハンドル握っている私は、これを一滴も飲めずみんなが飲んだくれるのを指をくわえて見ているだけだったのだ。ああ恨めしや。

しかし、ほぼ半世紀ぶりに見る故郷は色々と変わっているんですね。浦島太郎の気持ちであります。今後は競馬三昧をやめて少しは外を見て回ろうかと思った次第。せっかく車を買ったんだしね。

と、ここまでで結構長くなりました。石川・福井の話は日を改めて。


20231022() 2回京都7日目 17頭 [15:40発走]
【11R】 84回菊花賞
3歳・オープン・G1(馬齢)(牡・牝)(国際)(指定) 3000m・外 (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

トップナイフ 3 *横山典弘

57

26.8

()昆貢

1

2

 

ウインオーディン 3 三浦皇成

57

65.7

()鹿戸雄一

2

3

 

シーズンリッチ 3 角田大河

57

205.0

()久保田貴

2

4

 

ダノントルネード 3 西村淳也

57

130.7

()中内田充

3

5

 

パクスオトマニカ 3 田辺裕信

57

206.6

()久保田貴

3

6

リビアングラス 3 *坂井瑠星

57

30.0

()矢作芳人

4

7

タスティエーラ 3 *モレイラ

57

4.5

()堀宣行

4

8

サヴォーナ 3 池添謙一

57

21.4

()中竹和也

5

9

 

ノッキングポイント 3 北村宏司

57

31.5

()木村哲也

5

10

 

マイネルラウレア 3 *岩田望来

57

58.7

()宮徹

6

11

サトノグランツ 3 川田将雅

57

5.4

()友道康夫

6

12

ハーツコンチェルト 3 松山弘平

57

11.1

()武井亮

7

13

 

ナイトインロンドン 3 和田竜二

57

61.4

()大竹正博

7

14

ソールオリエンス 3 横山武史

57

3.0

()手塚貴久

8

15

ファントムシーフ 3 武豊

57

15.1

()西村真幸

8

16

 

ショウナンバシット 3 M.デム

57

151.7

()須貝尚介

8

17

ドゥレッツァ 3 *ルメール

57

7.1

()尾関知人


本年度クラシック最終戦、菊花賞であります。

リバティアイランドのいる牝馬に比べ、絶対王者不在の印象が強い牡馬三歳なのですが、さてどうなるのでしょう。

いや、実は本レースに関し色々語ることもあったのですが、小幡先生の論説を読み、毒気を抜かれたというか、なんか気軽にこれを論じることがためらわれてきたのであります。いやあ、凄いですこれ。最近やたら淡白だった先生に昔の「熱」が蘇ったというか、とにかく長文・ハイカロリーなグルーヴで語られる「怒涛のハーツコンチェルト愛」。久々に感動しました。自分の持ち馬がクラシックの上位人気となると、こういう風になっちゃうんですかねえ。かんべえ師匠の持ち馬が重賞に出た時、師匠がどんな風になるのか見てみたいもんです。

という訳で、今回は余計な私情を排し、淡々と「10年トレンド」からこのレースを考えてみたいと思います。


「中荒れ」がデフォの菊花賞この10

日付

馬名

性齢

騎手

斤量

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

賞金

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

221023 アスクビクターモア 3 田辺裕信

57

18

14

2

15000

()田村康仁

3024

-0.0

 02-02-01

36.9

476

0

410

2030

3370

6440

30010

221023 ボルドグフーシュ 3 吉田隼人

57

18

4

7

6000

*()宮本博

3024

0.0

 13-10-04

36.3

496

0

(11.5)

2030

3370

6440

30010

221023 ジャスティンパレス 3 鮫島克駿

57

18

17

4

3800

*()杉山晴紀

3025

0.1

 06-06-04

36.5

452

0

(9.7)

   

6440

30010

211024 タイトルホルダー 3 横山武史

57

18

3

4

12000

()栗田徹

3046

-0.8

 01-01-01

35.1

464

-2

800

2420

5220

14610

79560

211024 オーソクレース 3 ルメール

57

18

18

3

4800

()久保田貴

3054

0.8

 11-10-09

34.8

474

-2

(5.4)

2420

5220

14610

79560

211024 ディヴァインラヴ 3 福永祐一

55

18

11

6

3000

()斉藤崇史

3054

0.8

 06-06-06

35.2

484

0

(17.3)

   

14610

79560

201025 コントレイル 3 福永祐一

57

18

3

1

12000

*()矢作芳人

3055

-0.0

 07-05-04

35.2

458

-2

110

910

1010

3810

8740

201025 アリストテレス 3 ルメール

57

18

9

4

4800

()音無秀孝

3055

0.0

 07-07-04

35.1

474

+8

(23.0)

910

1010

3810

8740

201025 サトノフラッグ 3 戸崎圭太

57

18

10

5

3000

*()国枝栄

3061

0.6

 15-15-14

35.2

490

+4

(34.9)

   

3810

8740

191020 ワールドプレミア 3 武豊

57

18

5

3

12000

()友道康夫

3060

-0.0

 06-08-06

35.8

484

+12

650

4680

7640

3070

23510

191020 サトノルークス 3 福永祐一

57

18

14

8

4800

()池江泰寿

3060

0.0

 11-12-07

35.7

470

+8

(24.7)

4680

7640

3070

23510

191020 ヴェロックス 3 川田将雅

57

18

13

1

3000

()中内田充

3062

0.2

 04-04-04

36.2

490

0

(2.2)

   

3070

23510

181021 フィエールマン 3 ルメール

57

18

12

7

12000

()手塚貴久

3061

-0.0

 07-05-06

33.9

480

+4

1450

2380

6010

16710

100590

181021 エタリオウ 3 M.デム

57

18

9

2

4800

*()友道康夫

3061

0.0

 09-08-06

33.9

472

+4

(3.6)

2380

6010

16710

100590

181021 ユーキャンスマイル 3 武豊

57

18

7

10

3000

*()友道康夫

3063

0.2

 09-10-10

33.9

488

-2

(31.7)

   

16710

100590

171022 キセキ 3 M.デム

57

18

13

1

11500

()角居勝彦

3189

-0.3

 14-12-07

39.6

488

+2

450

10660

15890

136350

559700

171022 クリンチャー 3 藤岡佑介

57

18

4

10

4600

()宮本博

3192

0.3

 11-07-02

40.2

482

-8

(30.9)

10660

15890

136350

559700

171022 ポポカテペトル 3 和田竜二

57

18

14

13

2900

*()友道康夫

3192

0.3

 07-07-03

40.1

478

-4

(44.2)

   

136350

559700

161023 サトノダイヤモンド 3 ルメール

57

18

3

1

11500

()池江泰寿

3033

-0.4

 08-09-05

34.1

498

-2

230

3510

4720

17550

69380

161023 レインボーライン 3 福永祐一

57

18

11

9

4600

()浅見秀一

3037

0.4

 14-16-12

34.2

444

+2

(24.9)

3510

4720

17550

69380

161023 エアスピネル 3 武豊

57

18

13

6

2900

*()笹田和秀

3037

0.4

 03-05-05

34.6

478

+2

(20.5)

   

17550

69380

151025 キタサンブラック 3 北村宏司

57

18

4

5

11200

()清水久詞

3039

-0.0

 05-10-08

35.0

530

-2

1340

3870

9960

4640

38880

151025 リアルスティール 3 福永祐一

57

18

11

2

4500

()矢作芳人

3039

0.0

 08-07-07

35.1

500

-4

(4.3)

3870

9960

4640

38880

151025 リアファル 3 ルメール

57

18

17

1

2800

()音無秀孝

3040

0.1

 02-04-03

35.3

506

0

(3.1)

   

4640

38880

141026 トーホウジャッカル 3 酒井学

57

18

2

3

11200

*()谷潔

3010

-0.1

 05-05-02

34.5

484

0

690

2640

4470

13340

59220

141026 サウンズオブアース 3 蛯名正義

57

18

4

4

4500

()藤岡健一

3011

0.1

 10-08-04

34.4

496

+8

(8.6)

2640

4470

13340

59220

141026 ゴールドアクター 3 吉田隼人

57

18

10

7

2800

()中川公成

3017

0.7

 05-07-06

35.0

476

-2

(19.6)

   

13340

59220

131020 エピファネイア 3 福永祐一

57

18

3

1

11200

*()角居勝彦

3052

-0.8

 03-02-02

35.9

486

+6

160

950

1170

3910

11750

131020 サトノノブレス 3 岩田康誠

57

18

14

5

4500

()池江泰寿

3060

0.8

 07-06-04

36.2

494

+6

(19.5)

950

1170

3910

11750

131020 $バンデ 3 松田大作

57

18

10

3

2800

()矢作芳人

3060

0.8

 01-01-01

36.9

490

+2

(11.5)

   

3910

11750

集計期間:2013.10.20 2022.10.23 2122年は阪神開催

 

うーん、振り返ってみると的中は、21年・19年の二回だけ。タイトルホルダーの勝った21年は万馬券ということで累計収支がそれほどひどくないのは救いですな。ああ、ありがたやドゥラメンテ様。

それでは行ってみましょう。


@1番人気は4−0−2−4と毎年18頭も出ていることを考えればかなりな健闘。

A2番人気は1−2−0−7と信頼性はかなり落ちる。

B3番人気は2−1−1−6と2番人気より少しマシな感じ。

C単勝二桁人気の超人気薄は30頭中3頭でこれが17年18年の二年に集中していることから、あまり大穴に期待しても報われない感じ。

D上位人気(1〜3番人気)は毎年必ず一頭は馬券対象となるが、二頭以上が同時に馬券絡みしたのは13年・15年・19年の三回だけ。よって上位人気1頭を軸に定め、そこから中穴に流すのが吉と考える次第。

E外国人ジョッキーは30頭中7頭の鞍上で、これは他のG1に比べ強調するほどではない。

F牝馬は21年3着のディヴァインラヴが1頭いるだけ(お世話になりました)。まぁ、今年も含め出走自体それほどないのですが。

G関東馬は30頭中6頭とこれだけ見れば関西馬天国なのですが、直近3年で見ると9頭中4頭と急速に台頭。今年の人気サイドは殆どが関東馬なんですが、さて。

H枠順は京都開催に関して中から内が良く、大外に厳しい。

I脚質は京都開催に関しては、中段からの差しがやたら決まっている。阪神開催の時の方が先行馬にやさしい印象。

J馬体重は中型馬が良い。10年通して450kgに満たない馬は一頭も来ておらず、500kg超の馬も15年にまとめてきている以外は皆無。

K過去5年15頭の血統はさすが京都ということでディープインパクトが7頭(内勝馬4)と荒稼ぎ状態、これに次ぐのはエピファネイアの3頭(勝ち馬なし)ということなんですが、当然のことながらディープは今年出走なし、エピファネイアも超人気薄ウインオーディンただ一頭と、ここは新興種牡馬から選ぶしかないですな。ディープ系としてはキズナ、サトノダイヤモンドがどこまでやるかも要注意点。

L過去5年15頭の前走キャリアは、神戸新聞杯組が6頭(内勝馬2)とこれが最有力。これに次ぐのがセントライト組の5頭(同2)でこの二つの競走からここに挑む馬を中心に選べばよいということになるのですが、今年はメンバー中なんと8頭が神戸新聞杯組でなんか神戸新聞杯の再戦みたいな感じになっています、困ったもんです。対してセントライトは上述ウインオーディンと現在の1番人気ソールオリエンスの二頭のみ。ここを勝ったレーベンスティールは現在休養中ということで、これが出ていれば有力だったのですが。。

M忘れちゃいけないのが前走非重賞組、いわゆる「夏の上り馬」でこれが3頭います。勝馬こそいませんが、人気を考えると神戸新聞杯・セントライト記念以外の重賞組よりははるかに買う甲斐があります。これら3頭の共通点は2200mの特別戦を勝ってここに臨んでいること。今年も何頭か対象がいるので楽しみです。

N不思議なのは、ダービーからの直行組がいないと言うこと。牝馬はオークスからの直行組が多々活躍しているのに、菊花賞ではダービーからの直行組がいないんですね。最近のローテはG1からG1に直行するパターンがやたら多いのに、これはどうしたことか。そんな中、今年は他ならぬダービー馬タスティエーラがここに直行で参戦ということで、これはこれで悩ましい。


それでは上記から馬券を考えてみましょう。上述の通り抜けた存在がおらず、何が勝っても不思議ではない部分が多々ある故、ここは三連複主体での考察となります。


本命は◎ソールオリエンス


(A)上位人気の中ではずば抜けた信頼性がある1番人気

(B)これまで3着以下になったことがない安定性。

(C)ダービー馬よりも菊と相性の良い皐月賞馬。

(D)このレースのトレンドに合う差し脚質。

(E)このレースと相性の良いセントライト組。


というのがその根拠です。まぁ、関東馬で、なおかつ関西だと割引が必要な横山武史が鞍上というのは気になりますが、それでも馬券対象に絡む可能性が最も高いのがソールオリエンス。


対抗は〇ダービー馬タスティエーラ。まぁ、ローテが過去トレンドに即していないとか、色々不安点もありますがそれでも来て何の不思議もありません。

単穴はわが愛しのドゥラメンテ産駒▲ドゥレッツァ。非重賞の条件戦・特別戦を4連勝してここに臨む「夏の上り馬」筆頭ですな。ドゥラメンテフリークの私として本当は本命にしたかったんですが、さすがに大外は割引ですし、前走非重賞組が勝ったこともないレースなので、ここは評価を落とさざるを得ません。ただ、鞍上ルメールは心強いし、タイトルホルダーの例もあり、ひょっとしたらという期待もあるので、ひそかに単勝を買ってみたいですね。

ヒモ筆頭は、上述の通り小幡先生が裂帛の気合で愛を語った☆ハーツコンチェルト。強い馬であることに疑いはないのですが、ここまで非常にわきの甘い所を見せ続けてきた馬でもあり、人気は現状5番人気ですか。まぁ、でも上記トレンドを見るとこういう馬こそ来ているレースでもあります。勝つには運も必要な気がしますが、上位はかなり有望です。

馬券は必ず中穴が馬券に絡むトレンドに鑑み、◎軸の三連複21点。1・2・3番人気で決まると掛け金の半分も戻ってこない阿鼻叫喚のガミ馬券ですが、そんな決着は過去ないレースなんで、これは保険ですな。



富山生まれの富山知らず  上海馬券王




○今日の結果

<菊花賞> @ドゥレッツァ (ルメール) Aタスティエーラ(モレイラ)  Bソールオリエンス(横山武)



○かんべえのつぶやき

――本日は凄いものを見てしまいました。大外枠のドゥレッツアが先手を取ったので、「めずらしいなあ、最後までもつんだろうか?」不思議に思いました。すると一度は4番手まで下げたものの、直線で再び先頭に立つのです。そしてそのまま馬群を突き放して、最後は上がり11秒台で突き抜けて、2着に3馬身半もの差をつけて、楽々と勝ってしまいました。


――こんな強い勝ち方は2021年のタイトルホルダー以来でありますが、着差を考えるとドゥレッツァの方が上かもしれません。そもそもまだ成長過程の馬で、今回は重賞未体験でG1レースに初挑戦したのですから。馬券王先生は三連複に単勝もゲット。これではますますドゥラメンテ信仰が深まりそうです。

――鞍上のルメール騎手は、これで過去10年で菊花賞は3回目。2016年がサトノダイヤモンド、2018年がフィエールマンですから、「令和の菊男」はもうこっちでしょうね。いや〜、いい馬が集まるのも無理はない。有馬記念でイクイノックスとドゥレッツァが出走したら、いったいどちらに乗るんだろう?

――不肖かんべえは、「2日連続、家に籠って競馬をやっていたら、また腰に来てしまう」と思って、本日は午後から中山競馬場に繰り出してみました。と言っても、やることは家でやるときと変わらない。それでも喧噪の中の競馬はそれなりに楽しい。久しぶりに「耕一路」のモカソフトも食べたしね。

――そこでふっとひらめいたのは、「今日は2着と3着にソールオリエンスとタスティエーラが来るんじゃないか」。ダービー馬と皐月賞馬をさしおいて、1着になるのはどの馬か。あたしゃてっきりサトノグランツだと思ったんですよ。ああ、惜しい。悔し過ぎます。しかし2、3着固定の3連単なんて、そんなの狙うのは邪道でありますな。

――ということで、来週は秋の天皇賞。これもイクイノックスで、2週連続ルメール騎手となるのでしょうか。それともドゥラメンテ産駒のスターズオンアースか。あるいはブログノーシスか、ドゥデュースか、はたまたダノンベルーガか。来週もご一緒に悩ましい思いをいたしましょう。





10月15日(日) 秋華賞 (←ただし都合により10月12日に更新)


えー、藤井聡太7冠が王座戦を3勝1敗で制し、8冠となりました。これは歴史的な偉業なのであります。

いやあ、凄いですねえ、「天才」という言葉は軽々しく使いたくないのですが、それ以外の形容が思いつきません。本当に才能というものは恐ろしい。野球の大谷翔平といい、サッカーの久保建英といい、最近の日本はやたら才能を超高次元で爆発させている若者が増えてきている。否定的なニュアンスで使われることの多い「Z世代」という言葉ですが、好きなことに妥協なく打ち込み、高みを目指して海外にも臆せず挑戦するその姿勢は今までの日本人にはなかったことでこれ自体は大変結構なことではないでしょうか。問題はほんの一握りの才能ある人には大変結構なことだけど、圧倒的多数である才能の乏しい若者たちはどうなんだと言うことですが。。。

この王座戦、4戦通じてすべて永瀬王座に分の良い展開であったと思います。AI評価値が永瀬推しというのもあったけど、素人目に見ても4戦すべて永瀬さんが指しやすい展開であったかと。王座戦だけじゃないですね、最近の藤井七冠(あ、今じゃ8冠か)の棋戦は序中盤で形勢を損じるケースがやたら目に付きます。さすがに対戦相手も徹底的に研究して藤井聡太の穴を突こう、彼が知らない自分だけの研究領域に藤井聡太を引きずり込もうと必死になっているんですな。それが終盤ちょっと甘い手を指した途端、これを的確にとがめられて急転直下の大逆転となるケースが非常に多い。相手からしたらやってられないでしょうなあ。

搭載しているCPUのクロック数が人間離れしている上に、そのCPU上を流れているのは、おそらく通常のプロ棋士とは全く異質の機械言語なのでしょう。かつて羽生7冠は定跡研究書として「羽生の頭脳」と言うベストセラーシリーズを出していて、これは一般大衆よりも同業のプロ棋士が非常に熱心に読んでいたのですが、仮に今「藤井の頭脳」と言うのが出版されても本当の意味でこれを理解できる人はどこにもいないんじゃないでしょうか。大谷翔平もそうですが、才能が人間離れしすぎていて、誰も真似をしようと思わない。遠くから眺めていることしか出来ない。そんなすごい才能と同じ時代を生きていることに幸せを感じると同時に、なんか寂寥感みたいなものも感じてしまう今日この頃です。

20231015() 2回京都5日目 18頭 [出馬表]
【11R】 28回秋華賞
3歳・オープン・G1(馬齢)()(国際)(指定) 2000m・内 (A)

馬名

性齢

騎手

斤量

調教師

1

 

エミュー 3 デムーロ

55

()和田正一

2

 

キタウイング 3 江田照

55

()小島茂之

3

グランベルナデット 3 松山

55

()大竹正博

4

コナコースト 3 鮫島駿

55

()清水久詞

5

 

コンクシェル 3

55

()清水久詞

6

 

ソレイユヴィータ 3 武豊

55

()杉山晴紀

7

ドゥーラ 3 斎藤

55

()高橋康之

8

 

ドゥアイズ 3 西村淳

55

()庄野靖志

9

ハーパー 3 ルメール

55

()友道康夫

10

ヒップホップソウル 3 横山武

55

()木村哲也

11

 

ピピオラ 3 藤岡康

55

()武幸四郎

12

 

フェステスバント 3 酒井

55

()藤岡健一

13

マスクトディーヴァ 3 岩田望

55

()辻野泰之

14

マラキナイア 3 池添

55

()吉岡辰弥

15

 

ミシシッピテソーロ 3 石川

55

()畠山吉宏

16

モリアーナ 3 横山典

55

()武藤善則

17

 

ラヴェル 3 坂井

55

()矢作芳人

18

リバティアイランド 3 川田

55

()中内田充


と、いう訳で牝馬三冠の最終戦、秋華賞です。

え、「なんで仮装出馬表しかないんだ!」ですって?いやあ、実はですね、明日から所用で原稿執筆が出来ない環境に身を置くことになってしまいまして、しょうがないから、水曜日の現在、藤井聡太八冠達成をAbemaを見ながらこういう文章を書いているわけです。よって今回は秋華賞の「10年トレンド」解説を中心にお送りしたいと思いますのでご了承願います。

大荒れではないけど1番人気が頼りない秋華賞の10年間

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

221016 スタニングローズ 3 坂井瑠星

16

7

3

*()高野友和

1586

-0.1

 05-05-04

34.3

488

0

570

990

2430

1090

6900

221016 ナミュール 3 横山武史

16

8

2

*()高野友和

1587

0.1

 09-10-09

34.0

446

+20

(3.3)

990

2430

1090

6900

221016 スターズオンアース 3 ルメール

16

9

1

()高柳瑞樹

1587

0.1

 13-14-14

33.5

472

+8

(3.0)

   

1090

6900

211017 アカイトリノムスメ 3 戸崎圭太

16

12

4

()国枝栄

2012

-0.1

 05-05-04

35.9

448

-2

890

2250

4890

4190

26410

211017 ファインルージュ 3 ルメール

16

14

2

()岩戸孝樹

2013

0.1

 11-10-10

35.5

494

-2

(5.6)

2250

4890

4190

26410

211017 アンドヴァラナウト 3 福永祐一

16

9

3

()池添学

2014

0.2

 05-05-06

36.1

432

-4

(7.3)

   

4190

26410

201018 デアリングタクト 3 松山弘平

18

13

1

*()杉山晴紀

2006

-0.2

 13-08-05

35.8

480

+14

140

2670

3140

17920

44110

201018 マジックキャッスル 3 大野拓弥

18

12

10

()国枝栄

2008

0.2

 11-11-13

35.8

432

+10

(56.9)

2670

3140

17920

44110

201018 ソフトフルート 3 藤岡康太

18

8

9

()松田国英

2009

0.3

 18-18-12

35.7

470

0

(54.7)

   

17920

44110

191013 クロノジェネシス 3 北村友一

18

5

4

()斉藤崇史

1599

-0.3

 07-05-05

36.1

452

+20

690

2180

4950

15170

70970

191013 カレンブーケドール 3 津村明秀

18

8

2

()国枝栄

2002

0.3

 08-08-07

36.2

464

0

(5.6)

2180

4950

15170

70970

191013 シゲルピンクダイヤ 3 和田竜二

18

14

10

()渡辺薫彦

2004

0.5

 14-14-11

35.6

464

+4

(27.0)

   

15170

70970

181014 アーモンドアイ 3 ルメール

18

11

1

()国枝栄

1585

-0.2

 11-11-12

33.6

480

+14

130

880

1000

2360

5600

181014 ミッキーチャーム 3 川田将雅

18

13

5

*()中内田充

1587

0.2

 01-01-01

35.4

452

+2

(15.6)

880

1000

2360

5600

181014 カンタービレ 3 武豊

18

2

3

*()中竹和也

1589

0.4

 12-13-12

33.9

434

0

(14.0)

   

2360

5600

171015 ディアドラ 3 ルメール

18

14

3

()橋田満

2002

-0.2

 15-13-09

35.7

490

+12

630

1510

2900

3180

14760

171015 リスグラシュー 3 武豊

18

7

4

()矢作芳人

2004

0.2

 11-09-06

36.2

438

+2

(7.0)

1510

2900

3180

14760

171015 モズカッチャン 3 M.デム

18

4

5

*()鮫島一歩

2004

0.2

 05-04-02

36.6

478

-4

(8.6)

   

3180

14760

161016 ヴィブロス 3 福永祐一

18

7

3

()友道康夫

1586

-0.1

 09-08-08

33.4

414

0

630

3550

6170

20940

95520

161016 パールコード 3 川田将雅

18

3

4

()中内田充

1587

0.1

 05-07-06

33.8

508

-10

(13.7)

3550

6170

20940

95520

161016 カイザーバル 3 四位洋文

18

15

8

()角居勝彦

1588

0.2

 05-05-05

34.1

470

0

(21.2)

   

20940

95520

151018 ミッキークイーン 3 浜中俊

18

18

1

()池江泰寿

1569

-0.0

 08-08-06

34.6

434

-4

300

2790

4100

22790

85610

151018 クイーンズリング 3 M.デム

18

9

5

()吉村圭司

1569

0.0

 13-14-14

34.1

458

+8

(14.9)

2790

4100

22790

85610

151018 マキシマムドパリ 3 幸英明

18

6

8

()松元茂樹

1571

0.2

 06-05-03

35.0

460

-6

(30.7)

   

22790

85610

141019 ショウナンパンドラ 3 浜中俊

18

6

3

*()高野友和

1570

-0.0

 09-09-05

34.3

440

0

1010

630

2050

1940

12790

141019 ヌーヴォレコルト 3 岩田康誠

18

4

1

()斎藤誠

1570

0.0

 11-11-10

34.0

448

+10

(1.5)

630

2050

1940

12790

141019 タガノエトワール 3 小牧太

18

12

4

*()松田博資

1572

0.2

 10-10-08

34.4

442

+2

(17.9)

   

1940

12790

131013 メイショウマンボ 3 武幸四郎

18

16

3

()飯田明弘

1586

-0.2

 11-08-08

34.2

488

+2

520

950

2250

50030

233560

131013 スマートレイアー 3 武豊

18

1

2

()大久保龍

1588

0.2

 17-16-14

34.0

466

+4

(3.5)

950

2250

50030

233560

131013 リラコサージュ 3 池添謙一

18

13

15

*()藤原英昭

1588

0.2

 10-11-11

34.1

414

-12

(131.6)

   

50030

233560

集計期間:2013.10.13 2022.10.16 2122年は阪神開催


うーん、10年振り返って的中は17年・18年の2回だけ。うううう、久しく的中してないなあ。

それでもめげずに行ってみましょう。


@1番人気は3−1−1−5。勝率3割、複勝率5割は毎年18頭も出ていることを考えれば悪くないのでしょうが、それでも単馬券軸にはリスクもある印象。

A2番人気は0−4−0−6とこれは馬連軸向きで単馬券では軸にしてはいけないということに。

B3番人気は5−0−2−3と大変立派。配当妙味を考えるとこれはいかなる馬券の軸にも適しております。

C単勝二桁人気の超人気薄は30頭中三頭。勝ち馬はいませんが2・3着なら一定の配慮は必要。

D外国人ジョッキーは30頭中6頭の鞍上で重視するほどではない。

E関東馬は30頭中7頭で開催場所を考えれば健闘の部類だが、問題は7頭中4頭が国枝厩舎の馬で今年は出走なし。関西馬としては去年ワンツーした高野友和厩舎が注目だったけど、これも出走はありません。

F枠順は中が良く、最内と大外には厳しい印象。

G脚質は直線短く平坦な京都内回りのパブリックイメージに反し、差し・追い込みが大優勢。阪神開催だった去年一昨年の方が先行馬優位というのは興味深い。

H過去5年15頭の血統はディープが6頭(内勝馬1)とこれが大優勢。これに次ぐのはキンカメの2頭(同1)ですが、さすがに両方とも鬼籍に入っており今年は出走なし。ディープ系としてはキズナ・ダノンバラードの登録が複数ありますのでこれがどこまで頑張れるか。キンカメ系としては、うほっ、わが愛しのドゥラメンテがいるじゃないですか。

I過去5年15頭の前走キャリアは、さすがオークスからの直行組が6頭(内勝馬4)と圧倒的、これに次ぐのは紫苑S組4頭(勝ち馬1、二着3)と要はこの路線の馬を選べば的中に大きく近づく感じ。かつてはこのレースのトライアルとして最も権威のあったローズS組は3頭でこれがいずれも三着とヒモ要員で軸にはできない印象。この他は非重賞特別戦からの馬が二頭で二着三着が一回づつ。夏の上り馬には厳しいレースです。


上記から、1番人気が確実視される二冠牝馬リバティーアイランドの取捨をどう考えるかが最大のポイント。先行馬有利な展開の中、直線だけで他の17頭をごぼう抜きした桜花賞、完全な横綱相撲となったオークスと、その強さは別格、これぞ牝馬界の藤井聡太。これだけ桁違いな能力を見せつけているだけに、今回も単勝1倍台は確実なんですが、実は不安点もあります。


(A何より京都内回りの特殊性。直線短く平坦で基本先行馬有利なコースで、そりゃ上述のレーストレンドでは追込馬が健闘していますが、それでも一定の器用さが求められるコース。でも不器用なんだよなあ彼女は。だってドゥラメンテの血筋だし。彼女が三冠レースを落とすとしたらこの競走でしょう。少なくとも桜花賞と同じことをやっていたら絶対に届きませんぞ。

(Bなんか最近えらく太ったらしい。ひと夏超えて帰厩したら馬体が50sも増えていたんだとか。いや、これは成長分で大きくパワーアップしたのだと思いたいのですが、でも今年のようなクレージーな暑さの中、熱中症で死んじゃうG1馬がいるというのに、よくそんなに馬体を増やせるな。なんか繊細な奴かと思っていたら実は、能天気で図太いキャラクターなんじゃないか、彼女は。だってドゥラメンテの血筋だし。


ああ、不安だ。不安すぎる。でもねえ、ドゥラメンテに宗教的に帰依している私としては彼女を軸にせざるを得ないんですよ。そもそも桜花賞・オークスであんな走りを見せられて他にどんな選択肢があるというのですか。

なお、余談なのですが、今回始まった「ウマ娘第三期」にドゥラメンテが出てきたのには驚きました。まぁ、主人公キタサンブラックのライバルとして、どうしてもドゥラメンテを登場させたかったのでしょうが、ウマ娘に冷淡だったサンデーレーシングがよくライセンス許可を出したものです。で、このウマ娘版ドゥラメンテ、ものすごくかっこいいんですよ。どす黒いオーラをまき散らしながら強烈な末脚を爆発させるところとか、あの変な歩き方とか、よく本物の特徴を表現しています。これは競走馬の美少女化としてシリーズ屈指の出来の良さではないでしょうか。ドゥラメンテの追っかけをやってる変な外国人に主戦デムーロを登場させたりとか笑いどころも満載で、これはドゥラメンテ・フリーク必見です。

上記の印は暫定ですが、基本オークス・紫苑S組から選びました。本当は末脚だけならリバティアイランドに勝るとも劣らないローズS二着のブレイディヴェイズにも期待していたのですが、彼女は脚部不安でここを回避しており残念です。まぁ、出走馬も確定していない時点での予想なんで、今回は10年トレンドのみ参考にしていただければ。



上海馬券王





○今日の結果

<秋華賞> @リバティアイランド (川田) Aマスクトディーヴァ(岩田望)  Bハーパー(ルメール)



○かんべえのつぶやき

――競馬に「安全勝ち」というものがあるとしたら、今日のようなレースを指すのでしょう。単勝1.1倍という人気に押されたリバティアイランドは、とっても簡単そうに史上7頭目の三冠牝馬となってみせました。鞍上の川田騎手は今日が38歳の誕生日。いやもう、見事というほかはありません。


――2着には最後は1馬身差に迫ったマスクトディーヴァ(馬券王先生☆)。最近は岩田望騎手が信頼できますな。3着はドゥーラとハナ差でありましたが、2番人気のハーパー(馬券王先生▲)が入りました。馬券王先生、自信がなさそうなことを書いておられましたが、印通りに買っていればニッコリ笑える結果となりました。

――めでたいことに、東洋経済オンラインに描いている
不肖かんべえの予想も当たりました。3連単3240円はあまり高くはありませんけれども、あそこで書いた通り5頭に流してG1を取れたのは嬉しいぞ。やっぱりリバティアイランドには逆らっちゃいけないのである。

――しかしこの先、彼女はどのレースを目指すのか。イクイノックスと戦ったとしても、今なら斥量差があるから勝てるかもしれませんな。キタサンブラック産駒とドゥラメンテ産駒はどっちが強いのか。いろいろ楽しみであります。

――さて、来週は菊花賞。これはまた相当に悩ましそうですぞ。ソールオリエンスにタスティエーラにサトノグランツ。さらにはオバゼキ先生保有のハーツコンチェルトも出走します。馬券王先生、来週もご一緒に悩ましい思いをいたしましょう。





10月1日(日) スプリンターズステークス


えー、お久しぶりでございます。早いものでもう秋のG1シーズン到来と相成りました。これから年末までお付き合いいただければありがたくお願い申し上げる次第です。

しかし最近になって、急に涼しさが増しましてきた今日この頃ではあるのですが、今年の夏は暑かったですなあ。いや、夏というのはもともと暑いものなんですが、それにしても今年の暑さは尋常ではなかった。なんか脳みそが溶けて鼻から流れ出しそうと言うか、冗談ではなく命の危険を感じるようなそんな暑さであったわけです。

それでですね、そういうクレイジーな暑さの中ですね、壊れちゃったんですよ、わがアルファロメオのエアコンが。。

スイッチを入れても温風しか出てこない。炎天下の地獄のような環境でこれを1時間も運転した私は、殆ど脱水症状を起こしかけてしまったわけです。うううう、これじゃあアルファロメオじゃない、サウナロメオじゃないですか。真夏に壊れたエアコンの車を運転することがここまで悲惨なものだとは知りませんでしたぞ。むごい、むごすぎる。

買って二か月でこのような障害が発生し、修理に出したのが7月末日、で、マイナーなイタリア車でパーツの入荷が遅れるとか、お盆休みで修理業者の日程がタイトだとか、同じような修理案件がこの猛暑で激増しているとか、色々なエクスキューズを聞かされた挙句、ようやく修理が完了したのが8月末日ということで、私は現在すっかり黄昏れた気分になっているわけであります。

「田舎で、粋がって中古のイタ車を買うからこうなるんだ。ざまあ!」と快哉を叫ぶ声が聞こえた気がいたします。いや、実際ねえ、修理期間中、代車として貸し出されたトヨタのアクアがこれが結構いい車だということがわかり、ますます気が滅入ってきたのも事実です。小型なんで狭い市街地での取り回しは抜群に楽だし、ハイブリッドなんで燃費も滅茶苦茶いい。普通の暮らしに使うなら、変に気取った高級車よりこういうコンパクトカーの方が良いんでしょうなあ。

でもね、それでも買って後悔はないのだアルファロメオ。そりゃ市街地の低速域での走行は本当に機嫌が悪そうな音を出すし、見かけによらず大型で狭い駐車場の車庫入れには苦労するしでかなり癖の強い車ではあるのですが、高速域での官能的な走りはやはり何物にも代えがたい。サウナロメオに乗る苦労は結構応えたけど、それだってある意味想定内なのだ。聞けば世のアルファ乗りはもっとつらい経験をしているというではないですか。癖が強くて付き合いづらくて、それでもその魅力にはあらがえない。これってステイゴールドとかドゥラメンテの産駒に通じるものがありますな。

うーん、にわかの私も少しはアルフィスタの世界に近づいたのだろうか。。。。

202310 1() 4回中山9日目 16頭 [15:40発走] オッズは93022時時点
【11R】 57回スプリンターズS
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 1200m (C)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

生産者

1

1

ナムラクレア 4 浜中俊

56

3.5

()長谷川浩 谷川牧場

1

2

テイエムスパーダ 4 富田暁

56

26.9

()木原一良 浦河小林牧場

B2

3

ピクシーナイト 5 戸崎圭太

58

13.0

()音無秀孝 ノーザンファーム

B2

4

 

ナランフレグ 7 丸田恭介

58

22.5

()宗像義忠 坂戸節子

B3

5

ウインマーベル 4 松山弘平

58

15.2

()深山雅史 コスモヴューファーム

3

6

ママコチャ 4 *川田将雅

56

6.7

()池江泰寿 ノーザンファーム

4

7

 

オールアットワンス 5 石川裕紀

56

31.2

()中舘英二 ノーザンファーム

4

8

 

メイケイエール 5 池添謙一

56

9.2

()武英智 ノーザンファーム

5

9

*アグリ 4 横山典弘

58

5.6

()安田隆行 ノーザンファーム

5

10

 

$マッドクール 4 坂井瑠星

58

12.9

()池添学 Moyglare Stud Farm Ltd

B6

11

 

ジュビリーヘッド 6 *北村友一

58

81.1

()安田隆行 ノーザンファーム

6

12

 

ドルチェモア 3 *西村淳也

56

97.6

()須貝尚介 下河辺牧場

7

13

$ジャスパークローネ 4 団野大成

58

11.8

()森秀行 Machmer Hall & Godolphin

7

14

エイシンスポッター 4 角田大河

58

31.4

()吉村圭司 木田牧場

8

15

キミワクイーン 4 横山武史

56

36.1

()奥村武 追分ファーム

8

16

 

モズメイメイ 3 *武豊

54

25.1

()音無秀孝 社台ファーム


という訳で、秋のG1シリーズ第一弾、スプリンターズSであります。

ロードカナロアとかグランアレグリアとかがターフを去り、エース不在となっている短距離路線、同じような状況でソングラインという超大物が出現したマイル路線の様に、輝く星がここでも出現するのかがまずは最大の興味となります。

例によって「10年トレンド」でこのレースを検証してみましょう。

〇ヒモ荒れ大警戒!スプリンターズSの過去10

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

221002 $ジャンダルム 7 荻野極

16

2

8

()池江泰寿

1078

-0.0

   03-02

34.6

508

-2

2030

15340

36640

50590

468950

221002 ウインマーベル 3 松山弘平

16

7

7

()深山雅史

1078

0.0

   08-09

34.1

468

0

(20.0)

15340

36640

50590

468950

221002 ナランフレグ 6 丸田恭介

16

6

5

()宗像義忠

1080

0.2

   13-12

33.9

490

0

(18.6)

   

50590

468950

211003 ピクシーナイト 3 福永祐一

16

4

3

*()音無秀孝

1071

-0.3

   03-02

33.4

538

+2

530

890

1910

9050

38610

211003 レシステンシア 4 ルメール

16

12

2

()松下武士

1074

0.3

   04-04

33.5

506

-2

(3.4)

890

1910

9050

38610

211003 $シヴァージ 6 吉田隼人

16

1

10

()野中賢二

1074

0.3

   05-05

33.4

500

+6

(47.5)

   

9050

38610

201004 グランアレグリア 4 ルメール

16

10

1

()藤沢和雄

1083

-0.3

   15-15

33.6

504

+12

220

530

790

10430

22540

201004 ダノンスマッシュ 5 川田将雅

16

3

3

*()安田隆行

1086

0.3

   04-04

35.0

472

+2

(5.1)

530

790

10430

22540

201004 アウィルアウェイ 4 松山弘平

16

16

10

()高野友和

1087

0.4

   16-16

33.7

478

-4

(60.9)

   

10430

22540

190929 タワーオブロンドン 4 ルメール

16

8

2

()藤沢和雄

1071

-0.1

   11-08

33.5

514

-2

290

1260

2040

1070

6080

190929 $モズスーパーフレア 4 松若風馬

16

7

3

()音無秀孝

1072

0.1

   01-01

34.4

502

-4

(6.2)

1260

2040

1070

6080

190929 ダノンスマッシュ 4 川田将雅

16

2

1

()安田隆行

1072

0.1

   07-08

33.7

470

-8

(2.8)

   

1070

6080

180930 ファインニードル 5 川田将雅

16

8

1

()高橋義忠

1083

-0.0

   06-08

34.5

470

0

280

4140

5260

65370

209620

180930 ラブカンプー 3 和田竜二

16

9

11

*()森田直行

1083

0.0

   02-02

35.1

436

+2

(31.7)

4140

5260

65370

209620

180930 ラインスピリット 7 武豊

16

1

13

()松永昌博

1084

0.1

   03-04

35.0

444

+2

(63.7)

   

65370

209620

171001 レッドファルクス 6 M.デム

16

8

1

()尾関知人

1076

-0.0

   11-10

33.0

474

0

320

1760

2890

7650

31850

171001 レッツゴードンキ 5 岩田康誠

16

2

5

()梅田智之

1076

0.0

   09-07

33.1

496

0

(10.8)

1760

2890

7650

31850

171001 ワンスインナムーン 4 石橋脩

16

6

7

()斎藤誠

1077

0.1

   01-01

33.8

452

0

(16.0)

   

7650

31850

161002 レッドファルクス 5 M.デム

16

13

3

*()尾関知人

1076

-0.0

   09-07

33.5

472

+6

920

4490

8240

42230

180060

161002 ミッキーアイル 5 松山弘平

16

15

2

()音無秀孝

1076

0.0

   01-01

34.2

486

-4

(8.2)

4490

8240

42230

180060

161002 ソルヴェイグ 3 田辺裕信

16

4

9

()鮫島一歩

1076

0.0

   02-04

34.0

460

-10

(27.1)

   

42230

180060

151004 ストレイトガール 6 戸崎圭太

16

2

1

*()藤原英昭

1081

-0.1

   08-09

33.1

462

0

440

5550

9090

23020

106170

151004 サクラゴスペル 7 横山典弘

16

4

11

()尾関知人

1082

0.1

   05-06

33.4

482

-10

(28.8)

5550

9090

23020

106170

151004 ウキヨノカゼ 5 四位洋文

16

6

9

()菊沢隆徳

1083

0.2

   13-12

32.8

478

-6

(19.6)

   

23020

106170

141005 スノードラゴン 6 大野拓弥

18

18

13

()高木登

1088

-0.1

   11-10

33.9

512

-2

4650

7360

26040

19580

190930

141005 ストレイトガール 5 岩田康誠

18

9

2

()藤原英昭

1089

0.1

   09-10

34.2

466

+10

(3.6)

7360

26040

19580

190930

141005 レッドオーヴァル 4 田辺裕信

18

13

5

*()安田隆行

1089

0.1

   05-05

34.5

442

0

(13.8)

   

19580

190930

130929 ロードカナロア 5 岩田康誠

16

10

1

()安田隆行

1072

-0.1

   07-05

33.8

494

-6

130

400

530

13070

28020

130929 ハクサンムーン 4 酒井学

16

7

2

*()西園正都

1073

0.1

   01-01

34.4

480

0

(6.8)

400

530

13070

28020

130929 マヤノリュウジン 6 池添謙一

16

5

15

()庄野靖志

1073

0.1

   05-05

34.0

528

-14

(159.8)

   

13070

28020

集計期間:2013. 9.29 2022.10. 2 14年は新潟開催


うーん、振り返ると的中は21年・19年の二回。かなり不得手のレースですねえ。まぁ、3連単配当が二年に一度6桁となる大荒れレースなんで、これも致し方ないのですが、それでも「10年トレンド」を使ってからは的中率が高まったのは喜ばしい限り。トレンド採用後は隔年的中ということで、今年は当たる年と言うことになるのですが、さて。


@1番人気は5−0−1−4と勝率50%は立派だが、勝つか飛ぶかという両極端。

A2番人気は1−4−0−5と連対率50%で馬連軸向き。

B3番人気は2−2−0−6とこれもまずは立派。

C単勝二桁人気の超人気薄は30頭中7頭を数え、これが上述した大荒れの要因となっています。問題はこの7頭、何故来たのか後付けでも解釈が難しいということで、要は超人気薄をなめてはいけないけど、じゃあ何を買えばいいのというのが分からない困ったレースでもあります。

D上記の通り上位人気の勝率は8割、連対率7割でこれは本当に立派なのだけど、複勝率は5割と大きく目減りします。つまり1・2着は人気サイドで堅いけど、3着は何でもありということですね。ちなみに三着の平均人気は8.3番人気。19年1番人気で三着したダノンスマッシュを入れてこれですから、要は3着だけは何でもありな状況。よって馬券は馬連で留めるか、三連馬券なら人気サイドから総流しするかというのが結論としてもたらされるわけであります。いや一昨年のシヴァージもそういうトレンドに気付いて拾ったら高配当につながったということで、ああ、ありがたや10年トレンド様!

E関東馬は30頭中10頭と開催場所を考えると、これは関西馬天国認定が相当。

F外国人ジョッキーは30頭中5頭の鞍上にすぎず、特に重要視する必要はない。もっとも今年はルメールが凱旋門へ出張ということもあり外国人の騎乗はないのですが。

G牝馬は30頭中12頭に及び軽視は絶対禁物。(とはいえ今年からルール改定で斤量が1kg増えることには要注意)

Hリピーター現象は近年全く発生しておらず、毎年上位が入れ替わっている状態。

I枠順は中から内が明確に良い。

J脚質は基本先行タイプが優勢であるが、追い込みも少なからず決まっており上記人気薄台頭の殆どがこのパターン。上り32秒台の切れ味を持った馬は人気の多寡にかかわらず押さえたほうが良いと考えます。

K30頭の年齢構成は3歳が4頭(内勝馬1)、4歳が9頭(同2)、5歳が9頭(同3)、6歳が5頭(同3)、7歳が3頭(同1)と4・5歳が強いことは強いのですが、それでも他の芝のG1に比べ高齢馬の活躍が目立ちます。秋のこの時期にこれは不思議ですねえ。敬老の日が近いからでしょうか。いずれにせよジジババを舐めてはいけない。

L過去5年15頭の血統は見事にバラバラ。ただ外国産馬が15頭中4頭(内勝馬2)いることには留意が必要か。まぁ、この外国産馬も血統はバラバラなんですが、近年マル外は人気にならない傾向がありお買い得感は高いです。

M過去5年15頭の前走キャリアは、セントウルS組が7頭(内勝馬3)とほぼ半数に及び圧倒的。中二週とローテとしてきついはずなのですが、ここまでだと無視などできません。これに次ぐのは北九州記念組の3頭(同1)、安田記念からの直行組2頭(同1)、キーンランドC組2頭(勝馬なし)。因みに安田記念からの直行組は今年は出走なし。


上記から本命はキーンランドCの勝ち馬にして1番人気ナムラクレア。


(A信頼度の高い1番人気

(BG1馬が熱中症で死亡するくらいの猛暑となった北海道で上手に夏を乗り越え、キーンランドCを完勝。

(C馬場不問の柔軟性あり。渋ると部類の強さ。

D)内枠引いた利あり。差しタイプの彼女の場合、この利を活かすには騎手の技量も重要だが長くコンビを組む浜中とのシナジーも買い。


というのがその根拠。まぁ、馬場が渋れば勝つ可能性が最も高いのは彼女ですが、良馬場濃厚な明日の中山でも上位には来てくれるでしょう。

対抗は、北九州記念で負けてなお強しの内容だった〇ママコチャ。騎手が川田に代わるのも買いです。

▲☆はレースの性格を考え末の鋭い人気薄から。両方ともこのレースに不向きな外枠ですが、それでも人気薄の外差しなんてこのレースじゃいかにもありそう。

▲キミハクイーンは中山実績1−1−0−1、外枠実績3−0−0−0、騎手横山武史というのが非常に食指が動きます。函館スプリントSで凄い追込み勝ちを決めているのにこれが14番人気だなんて。

13番人気の☆エイシンスポッターはオーシャンS3着程度の実績しかありませんが切れ味はメンバー中随一で外枠実績2−0−2−2と併せ展開の利がはまればあるいは。

馬券は3連複フォーメーションも考えたのですが、ヒモが縦目になったら泣くに泣けないので、◎軸の三連複28点。ヒモがママコチャ・アグリで決まると阿鼻叫喚のガミ馬券ですが、それ以外は殆どが万馬券。まぁ、上位人気のワンツースリーなんて過去ないレースなんでこれは保険と割り切りましょう。



上海馬券王





○今日の結果

<スプリンターズS> @ママコチャ (川田) Aマッドクール(坂井)  Bナムラクレア(浜中)



○かんべえのつぶやき

――あの狂気のような暑さがさすがに遠のき、外出がそれほど苦痛ではなくなった10月の日曜日。中山競馬場に陸上自衛隊の生ファンファーレが鳴り響き、久々のG1レースが開かれる。ああ、これでこそ秋のG1シーズン。


――スプリンターズSを制したのは、これが重賞初制覇、3番人気のママコチャでした。父クロフネ、母ブチコという血統であのソダシの妹なれど、白馬ではない。考えてみたら、ブチコって偉大な存在ですな。最後はたたき合いでしたが、鞍上の川田騎手は沈着冷静でありました。やっぱ上手いわ、川田は。

――2着には6番人気のマックドールが僅差で入りました。こちらは馬券王先生としては痛恨の無印。2頭の外国産馬のうち、ジャスパークローネの方を採用したのでありますが、そちらは4着でありました。惜しい、惜し過ぎるぞ。

――1番人気で、馬券王先生本命のナムラクレアは3着でありました。うーん、最内枠に恵まれたものの、中山の坂があっていないのか、川田にうまく乗られてしまったか、いまひとつ勝ち切れない馬ですなあ。まあ、しかしこれが競馬、これがG1レース。いつものことながら、終わってみれば納得の結果でありました。

――ところで馬券王先生、
愛車のジュリエッタはご難でございました。夏場にエアコンなしでクルマに乗るのは難行苦行もいいところ。これも日々、ドゥラメンテに乗っているようなものでありまして、クルマも馬も困ったちゃんの方が可愛いものであります。

――そういう意味では、今宵の凱旋門賞に出走する日本馬、スルーセブンシーズも、ドリームジャーニー産駒でステゴ血統ですから、ひょっとしたらひょっとするかもしれませぬ。当方は宝塚記念でお世話になっておりますので、ここは応援せねばなりませぬ。いざ、ともに秋の競馬を楽しみましょうぞ。







2023年上半期のレース  


2022年上半期のレース  2022年下半期のレース


2021年上半期のレース  2021年下半期のレース


2020年上半期のレース  2020年下半期のレース


2019年上半期のレース  2019年下半期のレース 


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by Tatsuhiko Yoshizaki