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上海馬券王がJRAのレースに寄せる「情熱と冷静の言葉」


2020年 下半期のレース考






12月27日(日) 有馬記念


☆:これより20年下半期G1予想の一件につき詮議をいたす。一同のもの面(おもて)をあげい。さて、上海屋馬券衛門、その方、コロナ禍の中、在宅勤務に身をやつした挙句、九州へ流罪となるも、相も変わらず怪しげなる馬券予想を溜池通信に流布し、善良なる数多の読者に多大なる損失を負わせしこと、当方の取り調べにより明らかであるが、左様相違ないか。

上:畏れながらお奉行様、手前には全く身に覚えのないことにございまして、はてさて一体どこからそのような根も葉もない噂が流れましたことやら。

☆:ほほう、それでは、3週間前のチャンピオンズカップにおいて、その方が軸指名したクリソベリルが4着と圏外に飛んだことも知らぬと申すのじゃな。

上:畏れながらあの競走は手前も「10連敗中である相性の悪いレース故信用しちゃだめですよ」と丁寧に断ったうえで予想を披露した次第にございまして、それを「善良なる読者をたぶらかす」などと申されるとは、これ、まったくご無体なご非難ではなかろうかと。それにですな、これまでの実績を見るとクリソベリル以外軸にできる馬など居るはずもなく、あの馬は手前以外からも絶大な支持を集めておった訳にございます。それを「大外引いたから勝つまでは厳しいかもしれないよ」と断りを入れた分、手前なんかまだ良心的な方ではないかと。

☆:おのれ、いけずうずうしい釈明を並べおって。それでは、「マイル未満の実績を軽視」などと言って完全無印にしたグレナディアガーズが1着となった先週のフューチュリティはどうなのじゃ。その方のヘタレぶりを証明するにこれ以上の物証はあるまいに。

上:いやあ、調教が良かったんで気になってはいたんですよグレナディアガーズ。距離実績の定跡にこだわるあまり最後の最後で消しちゃったのは痛恨の極みではあるんですが、それでもあの馬がレコードで勝つまであるなんて予想した人も多分いないと思うんですよね。本当に、騎手川田も余計なことをするもんです。これまで自分が勝たせることのできなかったダノンスマッシュを香港でムーアが楽々勝たせてしまったのを見て、なんか期するものがあったんですかねえ。お奉行様、悪いのはみんな川田の奴にございますよ!

☆:。。。負けたのを騎手のせいにするのはこれまで散々聞かされてきたが、勝ち馬の騎手にまで責任を擦り付けるとは、開いた口が塞がらぬわ。おのれどこまでも不埒千万な奴、それでは、その方が春先から異常に執着し、無理やり対抗扱いにしたマルターズディオサが7着大敗した秋華賞はどうなのじゃ。その方の救いがたいばかりの無知頑迷さが、これほど如実にほとばしり出ておる事例はあるまいに!

上:畏れながらあれはデアリングタクトが圧倒的に支持に応え三冠獲得しました競走にございますが、二着マジックキャッスルは10番人気、三着ソフトフルートは9番人気というひも荒れもひも荒れの結末にございまして、その両方に「注」の印を打った手前などむしろ褒めてもらいたいくらいのもので。

☆:だれも「注」の話などしておらぬわ!マルターズディオサ凡走の責任をどうとるのかと聞いておるのじゃ!

上:うーん、見どころのある馬ではあるんですけどねえ。何故か好走と凡走の温度差激しきところありまして、今日の阪神カップなんか注目度低かったのに圧倒的1番人気インディチャンプを飛ばして二着ですからね、何故この走りを当日見せてくれなかったのかと手前も訴えたい!あ、そう言えばこの馬、小幡先生が「マルターズオデッサ」「マルターズオデッサ」と間違えて連呼していた馬だった。先生、未だに「オデッサ」って言い続けてるし、これはきっと確信犯に違いない!ああ、可哀そうなマルターズオデッサじゃなかったディオサ!お奉行様、悪いのはすべて小幡の奴にございますよ!

☆:やい、やい、やい!黙って聞いてりゃ、「負けた時の予防線張ってました」だの、勝利ジョッキーが悪いだの、小幡が悪いだの好き勝手なことばっかり抜かしやがって!てめえの悪事はなあ、この一覧表がすべて御見通しよ!目ン玉かっぽじって、よく見やがれってんだ!!


上海馬券王と振り返る20年下半期のG1競走

日付

レース名

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

馬券王印

人気

着順

距離

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

単勝配当

馬連

3連複

3連単

201220 フューチG1 グレナディアガーズ 2 川田将雅

16

2

 

7

1600(B)

*()中内田充

1323

-0.1

   03-02

34.5

1750

5000

4150

51360

201220 フューチG1 ステラヴェローチェ 2 横山典弘

16

7

2

1600(B)

()須貝尚介

1324

0.1

   10-09

33.5

(5.1)

5000

4150

51360

201220 フューチG1 レッドベルオーブ 2 福永祐一

16

8

1

1600(B)

*()藤原英昭

1327

0.4

   07-07

34.2

(2.5)

 

4150

51360

201213 阪神ジュG1 ソダシ 2 吉田隼人

18

6

1

1600(B)

()須貝尚介

1331

-0.0

   05-04

34.2

320

690

5020

17260

201213 阪神ジュG1 サトノレイナス 2 ルメール

18

7

2

1600(B)

()国枝栄

1331

0.0

   09-08

33.9

(4.4)

690

5020

17260

201213 阪神ジュG1 ユーバーレーベン 2 M.デム

18

11

 

6

1600(B)

()手塚貴久

1332

0.1

   15-14

33.6

(30.0)

 

5020

17260

201206 チャンピG1 チュウワウィザード 5 戸崎圭太

16

11

4

1800

()大久保龍

1493

-0.4

 07-05-04

36.4

1330

4010

35310

206940

201206 チャンピG1 ゴールドドリーム 7 和田竜二

16

2

3

1800

()平田修

1497

0.4

 10-08-07

36.6

(9.9)

4010

35310

206940

201206 チャンピG1 インティ 6 武豊

16

13

 

10

1800

()野中賢二

1497

0.4

 02-01-02

37.4

(57.5)

 

35310

206940

201129 JCG1 アーモンドアイ 5 ルメール

15

2

1

2400(C)

*()国枝栄

2230

-0.2

 05-04-04

34.7

220

330

300

1340

201129 JCG1 コントレイル 3 福永祐一

15

6

2

2400(C)

()矢作芳人

2232

0.2

 09-09-09

34.3

(2.8)

330

300

1340

201129 JCG1 デアリングタクト 3 松山弘平

15

5

3

2400(C)

()杉山晴紀

2232

0.2

 07-07-07

34.4

(3.7)

 

300

1340

201122 マイルチG1 グランアレグリア 4 ルメール

17

4

1

1600(A)

()藤沢和雄

1320

-0.1

   05-05

33.2

160

620

1610

4480

201122 マイルチG1 インディチャンプ 5 福永祐一

17

8

3

1600(A)

()音無秀孝

1321

0.1

   07-05

33.2

(8.8)

620

1610

4480

201122 マイルチG1 アドマイヤマーズ 4 川田将雅

17

7

5

1600(A)

()友道康夫

1322

0.2

   03-02

33.6

(11.1)

 

1610

4480

201115 エリザベG1 ラッキーライラック 5 ルメール

18

18

1

2200(A)

()松永幹夫

2103

-0.1

 12-11-03

33.9

330

2290

4260

21050

201115 エリザベG1 サラキア 5 北村友一

18

13

5

2200(A)

()池添学

2104

0.1

 14-15-12

33.7

(12.3)

2290

4260

21050

201115 エリザベG1 ラヴズオンリーユー 4 M.デム

18

11

3

2200(A)

*()矢作芳人

2104

0.1

 11-13-08

33.8

(5.5)

 

4260

21050

201101 天皇賞秋G1 アーモンドアイ 5 ルメール

12

9

1

2000(B)

()国枝栄

1578

-0.1

 03-03-04

33.1

140

970

960

4130

201101 天皇賞秋G1 フィエールマン 5 福永祐一

12

6

5

2000(B)

()手塚貴久

1579

0.1

 10-09-10

32.7

(17.4)

970

960

4130

201101 天皇賞秋G1 クロノジェネシス 4 北村友一

12

7

2

2000(B)

()斉藤崇史

1579

0.1

 08-09-09

32.8

(4.4)

 

960

4130

201025 菊花賞G1 コントレイル 3 福永祐一

18

3

1

3000(A)

*()矢作芳人

3055

-0.0

 07-05-04

35.2

110

910

3810

8740

201025 菊花賞G1 アリストテレス 3 ルメール

18

9

4

3000(A)

()音無秀孝

3055

0.0

 07-07-04

35.1

(23.0)

910

3810

8740

201025 菊花賞G1 サトノフラッグ 3 戸崎圭太

18

10

 

5

3000(A)

*()国枝栄

3061

0.6

 15-15-14

35.2

(34.9)

 

3810

8740

201018 秋華賞G1 デアリングタクト 3 松山弘平

18

13

1

2000(A)

*()杉山晴紀

2006

-0.2

 13-08-05

35.8

140

2670

17920

44110

201018 秋華賞G1 マジックキャッスル 3 大野拓弥

18

12

10

2000(A)

()国枝栄

2008

0.2

 11-11-13

35.8

(56.9)

2670

17920

44110

201018 秋華賞G1 ソフトフルート 3 藤岡康太

18

8

9

2000(A)

()松田国英

2009

0.3

 18-18-12

35.7

(54.7)

 

17920

44110

201004 スプリンG1 グランアレグリア 4 ルメール

16

10

1

1200(C)

()藤沢和雄

1083

-0.3

   15-15

33.6

220

530

10430

22540

201004 スプリンG1 ダノンスマッシュ 5 川田将雅

16

3

3

1200(C)

*()安田隆行

1086

0.3

   04-04

35.0

(5.1)

530

10430

22540

201004 スプリンG1 アウィルアウェイ 4 松山弘平

16

16

 

10

1200(C)

()高野友和

1087

0.4

   16-16

33.7

(60.9)

 

10430

22540

集計期間:2020.10. 4 2020.12.20 的中は黒地白抜き

☆:。。。。。。。

上:。。。。。。。上記10戦に本日のホープフルSを加え11戦して的中4。これって、そんなに悪くないんじゃ。

☆:十分悪いわ!的中した4鞍の内、二つはガミではないか。恥を知るがいいわ、このヘタレ!

上:うーん、これって巡りあわせって言うかあ。天皇賞は3着に三冠牝馬デアリングタクトが来たせいで、これ以上ないくらいのガミ馬券になっちゃったんだけど、僅差4着のカレンブーケドールが粘っててくれたら大幅黒字だったわけで。まぁ、それでスーパースター・アーモンドアイと両三冠コントレイル・デアリングタクトがそろってワンツースリーするような夢のレースが見られたんだから、損金は見物料と割り切ることもできるのですが。

☆:何を言っておるか、この敗北主義者!そんなことでギャンブラーがつとまるのか!

上:でもね、上述のチャンピオンズカップを除けば重い印を打った馬は皆来ているのです。特に◎なんてほとんど勝っているし。予想としては全然悪くないと思うぞ。

☆:単に1番人気に◎を打っているだけではないか!

上:だからあ、その一番人気がやたら勝ちまくっているんだからしょうがないじゃないですか。他にどうしろと言うんですか、あなたは!

☆:1番人気を軸にするんなら買い目を絞れよ!

上:えーっ、軸が堅い分、ひも荒れ狙いたくなるのが穴党のサガと言うかあ、ひも荒れ狙うとどうしても買い目は増えるって言うかあ。よく見れば穴の選択もいい線行ってたんだよなあ。あとちょっとで高配当って言うレースばかりだったんだよなあ、惜しいなあ。

☆:外しまくって何を言うか!

上:うーん、とにかく採用している「10年トレンド」はかなり使えるのです。あとはひもの選択さえ向上すれば。。来年もやりますよ、私は!

☆:上海屋馬券衛門!ガミ馬券はずれ馬券を量産しながら反省の色これなき双方の所業、不届き千万!よって、その方を九州博多に遠島、翌春まで馬券予想の禁止を申し渡すものなり!これにて、一件落着。ひったてええええい!


♪大宰府の空に春を呼ぶう 気分は菅原 道真ざくぅらああ (チャンカチャンカ)


20201227() 5回中山8日目 16頭 [15:25発走]
【11R】 65回有馬記念
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 2500m (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

バビット 3 内田博幸

55

25.5

()浜田多実

1

2

ブラストワンピース 5 *横山武史

57

27.6

()大竹正博

2

3

 

クレッシェンドラヴ 6 *坂井瑠星

57

115.4

()林徹

2

4

ラヴズオンリーユー 4 M.デム

55

11.4

()矢作芳人

3

5

 

ワールドプレミア 4 武豊

57

11.0

()友道康夫

3

6

 

キセキ 6 浜中俊

57

18.6

()角居勝彦

4

7

ラッキーライラック 5 *福永祐一

55

6.4

()松永幹夫

4

8

 

ペルシアンナイト 6 大野拓弥

57

99.7

()池江泰寿

5

9

クロノジェネシス 4 北村友一

55

3.4

()斉藤崇史

5

10

カレンブーケドール 4 *池添謙一

55

8.0

()国枝栄

6

11

 

モズベッロ 4 *田辺裕信

57

122.1

()森田直行

6

12

オーソリティ 3 *川田将雅

55

16.0

()木村哲也

7

13

フィエールマン 5 *ルメール

57

4.0

()手塚貴久

7

14

 

サラキア 5 *松山弘平

55

49.8

()池添学

8

15

 

オセアグレイト 4 横山典弘

57

126.1

()菊川正達

8

16

 

ユーキャンスマイル 5 岩田康誠

57

104.3

()友道康夫


と言う訳で今年最後のG1競走有馬記念であります。フルゲート16頭の内半数がG1馬と一応豪華なメンバーなのですが、それでもアーモンドアイはターフを去り、両三冠は回避と言うことで寂寥感はぬぐえません。三頭で争われたジャパンカップは本当にレベルの高いいいレースでしたからね。気分的には今年はあれでよい幕切れであったと思いたい部分があるのは否めませんなあ。

例によって「10年トレンド」を。上述の通り今年の下半期は結構使えました。後はこれをどうやってブラッシュアップするかが来年への課題ですが、取り敢えず行ってみましょう。

高配当続出のギャンブルレース 有馬記念の過去10

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

191222 リスグラシュー 5 レーン

16

6

2

()矢作芳人

2305

-0.8

 10-11-09

34.7

468

 

670

2990

6130

10750

57860

191222 サートゥルナーリア 3 スミヨン

16

10

3

*()角居勝彦

2313

0.8

 13-11-07

35.4

504

+2

(7.8)

2990

6130

10750

57860

191222 ワールドプレミア 3 武豊

16

7

4

*()友道康夫

2314

0.9

 16-16-16

35.0

492

+8

(13.4)

   

10750

57860

181223 ブラストワンピース 3 池添謙一

16

8

3

()大竹正博

2322

-0.0

 06-07-04

35.7

534

+4

890

940

2400

4910

25340

181223 レイデオロ 4 ルメール

16

12

1

()藤沢和雄

2322

0.0

 09-09-08

35.4

490

+8

(2.2)

940

2400

4910

25340

181223 シュヴァルグラン 6 ボウマン

16

15

9

*()友道康夫

2324

0.2

 11-11-10

35.5

470

+2

(22.7)

   

4910

25340

171224 キタサンブラック 5 武豊

16

2

1

()清水久詞

2336

-0.2

 01-01-01

35.2

540

-2

190

3170

3810

5420

25040

171224 クイーンズリング 5 ルメール

16

3

8

()吉村圭司

2338

0.2

 05-05-03

35.1

474

0

(33.1)

3170

3810

5420

25040

171224 シュヴァルグラン 5 ボウマン

16

10

3

()友道康夫

2338

0.2

 08-08-08

34.8

474

+4

(6.7)

   

5420

25040

161225 サトノダイヤモンド 3 ルメール

16

11

1

*()池江泰寿

2326

-0.0

 03-03-03

35.5

502

+4

260

440

770

1050

3940

161225 キタサンブラック 4 武豊

16

1

2

()清水久詞

2326

0.0

 02-02-02

35.8

536

0

(2.7)

440

770

1050

3940

161225 ゴールドアクター 5 吉田隼人

16

2

3

()中川公成

2327

0.1

 03-03-03

35.7

498

-6

(7.9)

   

1050

3940

151227 ゴールドアクター 4 吉田隼人

16

7

8

()中川公成

2330

-0.0

 03-05-03

34.8

494

+4

1700

6840

13780

20360

125870

151227 サウンズオブアース 4 M.デム

16

9

5

()藤岡健一

2330

0.0

 03-05-06

34.7

502

0

(9.9)

6840

13780

20360

125870

151227 キタサンブラック 3 横山典弘

16

11

4

()清水久詞

2331

0.1

 01-01-01

35.1

526

-4

(8.4)

   

20360

125870

141228 ジェンティルドンナ 5 戸崎圭太

16

4

4

()石坂正

2353

-0.1

 03-03-02

34.1

470

-2

870

12350

21190

15250

109590

141228 トゥザワールド 3 ビュイッ

16

6

9

*()池江泰寿

2354

0.1

 07-06-07

33.8

524

+4

(31.2)

12350

21190

15250

109590

141228 ゴールドシップ 5 岩田康誠

16

14

1

*()須貝尚介

2354

0.1

 10-06-05

33.9

510

 

(3.5)

   

15250

109590

131222 オルフェーヴル 5 池添謙一

16

6

1

*()池江泰寿

2323

-1.3

 13-12-02

36.0

466

 

160

860

1020

1420

5240

131222 ウインバリアシオン 5 岩田康誠

16

4

4

()松永昌博

2336

1.3

 11-12-04

37.3

534

-4

(16.1)

860

1020

1420

5240

131222 ゴールドシップ 4 ムーア

16

14

2

()須貝尚介

2338

1.5

 11-08-04

37.8

498

-2

(4.4)

   

1420

5240

121223 ゴールドシップ 3 内田博幸

16

13

1

()須貝尚介

2319

-0.2

 15-14-10

34.9

506

+6

270

3730

5200

4020

24250

121223 オーシャンブルー 4 ルメール

16

6

10

*()池江泰寿

2321

0.2

 07-10-10

35.3

438

+2

(27.6)

3730

5200

4020

24250

121223 ルーラーシップ 5 ウィリア

16

9

2

()角居勝彦

2322

0.3

 13-14-12

35.2

512

+6

(3.7)

   

4020

24250

111225 オルフェーヴル 3 池添謙一

14

9

1

*()池江泰寿

2360

-0.1

 10-08-05

33.3

462

-4

220

3170

3650

24290

78260

111225 エイシンフラッシュ 4 ルメール

14

5

7

()藤原英昭

2361

0.1

 05-06-05

33.6

488

-4

(26.8)

3170

3650

24290

78260

111225 トゥザグローリー 4 福永祐一

14

7

9

*()池江泰寿

2361

0.1

 07-10-08

33.3

536

+12

(47.1)

   

24290

78260

101226 ヴィクトワールピサ 3 M.デム

16

1

2

*()角居勝彦

2326

-0.0

 04-02-02

34.6

512

+2

840

550

1640

11610

60770

101226 ブエナビスタ 4 スミヨン

16

7

1

()松田博資

2326

0.0

 11-09-08

33.8

464

+2

(1.7)

550

1640

11610

60770

101226 トゥザグローリー 3 ウィリア

16

11

14

*()池江泰郎

2326

0.0

 03-03-02

34.4

524

-4

(75.9)

   

11610

60770

集計期間:2010.12.26 2019.12.22

うーん、こうして見ると10年間で的中は13年・16年の2回だけ。高配当続出の中、穏やかな結末の年だけ当たってます。まぁ、たまたま買い方が良かったので10年間の収支はほぼトントンなのが救いですが、上記配当を見ると、これは高配当を狙いに行くギャンブルレースと位置付けられるべきでしょう。

@1番人気は5−2−1−2と中山開催にしては凄く立派。こうやって見ると馬券圏外に飛んだ二頭が気になりますが、去年のアーモンドアイ(号泣)と15年のゴールドシップでした。

A2番人気は2−1−2−5とこれも上出来。

B3番人気は1−1−2−6と見劣りはしますが、それでも一定以上の信頼性はあり。

C二桁人気の超人気薄は30頭中2頭で、しかもこの7年は来ていない。

D上位人気がそれなり以上に責任を果たし、極端なひも荒れもないにも関わらず配当は相当な高額。これは7・8・9番人気の大穴未満がやたら頑張っていることによるもので、こういう馬を拾っていくのが高配当へ近づく秘訣と考えます。

E外国人ジョッキーは30頭中過半数の16頭に騎乗と要注意。

F関東馬は30頭中4頭と、やはりこの距離は関西馬の天下。

G牝馬は30頭中4頭と言うことで、今年の上位人気には牝馬が多数推されていますが、過大視は禁物。

H枠順は内がいいという印象だったのですが、上記を見るとそうでもない。大外8枠を除けばほぼフラットと考えてよいのではないかと。

H脚質は先行もしくは極端な追い込みが決まっています。中途半端な差しは用なしで、逃げて馬券に絡んだのはキタサンブラックと言う特異なキャラクターのみ。

I馬券に絡んだ30頭の年齢構成は、3歳馬が10頭(内勝馬5)、4歳馬が9頭(同1)、5歳馬が10頭(同4)、6歳馬が1頭(同0)と圧倒的に若い馬、特に3歳馬が強い。まぁ、今年はその3歳馬の最優秀どころがそろって回避というのが悩ましいのですが。また6歳以上の高齢馬はデータ的には用なしな状況で、小幡先生が執着するキセキには不安あり。(余談ながら、日本人のギャンブル性向に関する小幡先生の論説には非常に興味深いものがありますが、そういう性向を散々くさしておいて、そういう文脈でキセキ推しする小幡先生はもっと面白いです)

J血統は複数年活躍した馬のリピーター効果を除けばバラバラで特にこの血統がと言うのはない。

K過去5年15頭の前走キャリアを見ると、さすがJCが6頭と最も多いが、勝ち馬はキタサンブラックただ一頭で、特に近年は陣営のローテへの考え方も大幅に変わっており、JC経由で有馬参戦と言うケースが昔ほど一般的ではなくなっていることには注意が必要。

Lこの他では上記3歳馬の強さのうらはらとして菊花賞組が4頭(内勝馬2)と言うのが目を引きます。まぁ、これも今年は菊花賞馬コントレイルも、これに際どく迫ったアリストテレスも有馬は回避ですからどこまで有効かは疑問ですが。

M天皇賞組は2着が2頭いるのみで勝ち馬はこの5年出ていませんが、上記ローテの変化に伴い今年の上位人気はJCパスして天皇賞から直行した馬ばかりなんで今年あたりから様相が変わる可能性はあります。


以上から上位人気になったフィエールマンとクロノジェネシスの取捨を考えましょう。

フィエールマン:前走アーモンドアイに際どく迫った天皇賞での末脚には本当に驚きました。あんな足を使える馬だっただなんて。これでJCに出てれば三強に割って入る可能性も十分あったと思うのに何故かこれをパスして有馬に参戦とは不可解ですが、2500mのスタミナ勝負で最も適性があるのは彼ですね。外枠引いたのも追い込み脚質であることを考えればプラスか。中山では天皇賞のような位置取りでは届かない可能性も高いので、ここは騎手の技量が大きく問われるところではあったのですが、ルメールを確保できたのは大きいです。上記1番人気の信頼性も加味するとやはり本命は彼でいいでしょう。

クロノジェネシス:「重馬場巧者で良では今一」の不安も前走の天皇賞で払拭。リスグラシュー、アーモンドアイなき今最も女帝の位置に近いのが彼女です。ただし、2500mも中山も今回が初めてと言うのが不安。まぁ、これまでどんなタフな馬場や展開でも底力を示してきた実績や、見かけによらず小回りもこなす器用さも持ち合わせており、去年のアーモンドアイよりは遥かにリスクは少ないのではとも思います。上記2番人気の信頼性もあるし、デビュー以来ずっとコンビを組み続けてきた北村との相性も好感で、ここは素直に対抗評価。

この他では、最内引いた逃げ馬にして菊花賞組3歳馬ハビット、一昨年の有馬記念馬ブラストワンピース、去年のオークス馬にして外国人騎乗ラヴズオンリーユー、かんべえ師匠がぞっこんラッキーライラック、JCで三強と差のない競馬をしたカレンブーケドールと言ったところがヒモ候補として考えられるのですが、それ以上に買ってみたいのが▲オーソリティ


(Aこの競走に強い三歳馬。

(B三歳になってからは骨折でクラシック戦線から脱落、休養明けにアルゼンチン共和国杯を勝つという経歴には菊花賞惨敗のハビット以上の可能性を感じる。

(Cアルゼンチン共和国杯組って5年前にゴールドアクターが8番人気の低人気で勝っており侮りがたい。ましてや三歳の彼には斤量メリットあり。

(D父が有馬をぶっちぎったオルフェーブル。母父もやはり有馬記念馬シンボリクリスエス。そして母母がかの名牝シーザリオとよく見りゃすげえ良血。かんべえさん、オルフェフリークとしてはラッキーライラックよりはこっちだって。

(E先行脚質で外枠引いたのは不安だけど、ジョッキーが二週続けてG1とった川田と言うのは心強い。しかし、G1じゃ今一だった彼が急に覚醒して私は戸惑っているのだ。どうしたんだ、川田。あれだけG1挑戦して勝たせることのできなかったダノンスマッシュが、ムーア騎乗であっさり快勝したことが彼の覚醒と関係しているのであろうか。ホープフルの勝利ジョッキーインタビューじゃ涙ぐんでいたし。

(F現在の7番人気と言うのが、まさに上記トレンドからはねらい目の大穴未満の低人気。

うーん、これだけそろえば勝つまで考えてみたいですな。

馬券は◎〇→◎〇←→その他の3連単24点に、▲→◎〇→その他12点を少額加えた合計36点。オーソリティが勝つなんてことになると6桁配当がデフォとなる夢馬券ですが、これっていかにも有馬配当で文字通り夢があります。

というわけで、今年はこれでおしまい。また来年春先に、お目にかかりましょう。皆さま良いお年を。(それまでにコロナ禍が払拭されてればいいですね。)



上海馬券王 in 六本松



○今日の結果

<有馬記念> @クロノジェネシス、Aサラキア、Bフィエールマン





○かんべえのつぶやき

――まさに牝馬の時代の有馬記念でした。クロノジェネシスが制して、夏冬のグランプリレースを連覇しました。これはもう年度代表馬でもいいんじゃないでしょうか。まだ4歳ですから、来年の競馬界は彼女を中心に展開しそうです。いやはや、恐れ入りました。

――2着にはやはり牝馬のサラキアが猛追し、ゴール直前で3着フィエールマンを差し切りました。わがラッキーライラックは4着。勝利の引退式とは行きませんでしたが、いい子どもを産んでほしいです。きっとアーモンドアイよりも成功するんじゃないでしょうか。


――5着はワールドプレミアとカレンブーケドールが同着だったようです。ということは、1−2−4−5着が牝馬。おいおい、どうなっているんだよ。中山競馬場の有馬記念と言えば、昔は男性的な印象があったものですが、時代は変われば変わるものですな。

――馬券王先生におかれましては、1年にわたってお付き合いいただきありがとうございました。思えば今年は、タイから、富山から、福岡から原稿をお送りいただきました。それを思い出すだけでも、2020年がいかに大変な年であったかが浮かび上がります。お疲れ様です。年明けに私は福岡に参りました際には、どうぞよろしくお願いいたします。





12月26日(土) ホープフルステークス


えー、今年最後の大一番有馬記念の前日土曜にもG1が設定されているということで、ううう、なんですか、この過密スケジュールは。「密」はご法度のはずだぞ。今日菅総理も記者会見で言ってたぞ。

というわけで、正直ジャパンカップが終わってモチベーションが著しく低下していることも否定しがたく、今回はシンプルに予想のみをお送りします。

20201226() 5回中山7日目 15頭 [15:25発走]
【11R】 37回ホープフルS (単勝5%UP/予定)
2歳・オープン・G1(馬齢)(牡・牝)(国際)(指定) 2000m (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

オーソクレース 2 *ルメール

55

5.3

()久保田貴

2

2

ヨーホーレイク 2 *武豊

55

12.1

()友道康夫

2

3

ランドオブリバティ 2 三浦皇成

55

2.7

()鹿戸雄一

3

4

 

ヴィゴーレ 2 *横山武史

55

143.0

()松永幹夫

3

5

 

テンカハル 2 *坂井瑠星

55

207.7

()矢作芳人

4

6

 

ホールシバン 2 *丸山元気

55

234.9

()高橋義忠

4

7

マカオンドール 2 岩田康誠

55

21.2

()今野貞一

B5

8

 

$バニシングポイント 2 *M.デム

55

74.4

()藤沢和雄

5

9

アオイショー 2 石橋脩

55

28.4

()中舘英二

6

10

ダノンザキッド 2 川田将雅

55

2.7

()安田隆行

6

11

タイトルホルダー 2 戸崎圭太

55

24.3

()栗田徹

7

12

アドマイヤザーゲ 2 *吉田隼人

55

25.8

()友道康夫

7

13

シュヴァリエローズ 2 北村友一

55

19.0

()清水久詞

8

14

 

モリデンアロー 2 *山田敬士

55

326.2

()小桧山悟

B8

15

 

セイハロートゥユー 2 木幡巧也

55

424.5

()牧光二


例によって「10年トレンド」を。もっとも、このレース施行されてまだ3回の開催しかないので正確には「3年トレンド」ですが。


ホープフルSの過去3

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

191228 コントレイル 2 福永祐一

13

2

1

*()矢作芳人

2014

-0.2

 04-03-02

35.8

462

+6

200

810

1170

580

2760

191228 ヴェルトライゼンデ 2 マーフィ

13

5

3

()池江泰寿

2016

0.2

 06-05-04

35.8

492

+2

(6.9)

810

1170

580

2760

191228 ワーケア 2 ルメール

13

7

2

()手塚貴久

2019

0.5

 10-09-07

35.9

492

+6

(3.7)

   

580

2760

181228 サートゥルナーリア 2 M.デム

13

5

1

*()中竹和也

2016

-0.2

 02-03-04

35.3

500

+12

180

640

840

1130

3650

181228 アドマイヤジャスタ 2 ルメール

13

8

2

()須貝尚介

2018

0.2

 02-02-02

35.6

504

+4

(6.2)

640

840

1130

3650

181228 ニシノデイジー 2 勝浦正樹

13

1

3

()高木登

2019

0.3

 04-06-09

35.3

490

+4

(6.6)

   

1130

3650

171228 タイムフライヤー 2 C.デム

17

7

1

()松田国英

2014

-0.2

 16-16-09

35.5

456

-4

420

1440

2960

10920

52380

171228 $ジャンダルム 2 武豊

17

15

4

()池江泰寿

2016

0.2

 10-09-04

36.2

494

+10

(6.2)

1440

2960

10920

52380

171228 ステイフーリッシュ 2 中谷雄太

17

13

8

()矢作芳人

2016

0.2

 13-11-08

35.9

450

0

(22.9)

   

10920

52380

集計期間:2017.12.28 2019.12.28


うーん、この競走、有馬記念が終わった数日後に開催され続けてきたと言うことで、馬券購入者には正直迷惑この上ないレースだったんですが、有馬前日と言う今年の開催も迷惑なことは変わんないよねえ。でもよく見ると二年連続で勝ち馬がダービー馬になっている等、小幡先生の言う「能力検定競走」としては先週のフューチュリティ以上に価値があるレースと言えましょう。それをこういう迷惑感あふれる日程で開催するというのもどうなんですかねえ。いっそ、フューチュリティと日程・場所を入れ替えたほうが競馬界の発展に寄与するのではないかと私は思うのですが。。。

因みにこの競走、私としては19年、17年と的中してまして、特に17年なんか万馬券の高配当と言うことで、今のところ大変ゲンの良いレースと言えます。それでは3年しかありませんがトレンドを見ていきましょう。


@1番人気は3−0−0−0となんと3連勝。中山開催でこれってかなり凄い。

A2番人気は0−1−1−1、3番人気も0−1−1−1と1番人気が3連勝していることを考えると責任は十分果たしています。

B二桁人気の超人気薄は完全用なし。と言うか2年連続で1・2・3番人気がワンツースリーですから。馬券妙味はない競走ですな。

C外国人ジョッキーは9頭中5頭に騎乗とこれは無視できない。

D関東馬は9頭中2頭でこれがいずれも3着と、中山開催なのに強烈な西高東低の気圧配置。

E牝馬には用がないレース。


上述の通り穏当な直近2年と一番人気1着とはいえひも荒れした17年では見た目の温度差が大きく異なるんですが、脚質枠順トレンドもかなり異なります。


F脚質:直近2年は先行優位。17年は追い込み決着。

G枠順:直近2年は内枠天下。17年は外枠決着。

さて、どちらがこのレースの本質なのでしょうか。おそらく開催して間がないこのレースのトレンドに各陣営が慣れてきた直近の方が本質なんでしょうが、これを本当に真に受けてよいかが今回の大きなポイントじゃないかと。

H血統はハーツクライが2頭(内勝ち馬1)いることが目を引きますが、あとは見事にバラバラ。因みに今年はハーツ産駒の参戦はありません。

I過去3年9頭の前走キャリアを見ると、東スポ杯が2頭(内勝馬1)、京都2歳Sが1頭(勝馬1)とさすが重賞組が強いのですが、それ以外の6頭はすべて非重賞から参戦。まぁ、2歳の重賞は1600mまでのプログラムばかりなんでクラシックディスタンスの重賞と言うと前述した二つくらいしかないというのもあり、要は前走の格にこだわるのは禁物と言うことです。特に面白いのが萩S組が2頭(1着1頭、2着1頭)と上記重賞組より成績優秀で、何故京都開催のこのレースの勝ち馬がこの競走でこれだけ走るのかよくわからないけど、これは狙い目なんじゃないかと。


と言う訳で、上記トレンドから1番人気にして東スポ杯の覇者ダノンザキッドを本命にすべきところなんでしょうが、私の本命は萩Sの覇者にして5番人気のシュバリエローズ。いや、ダノンの川田は先週やっとG1勝ったけど基本中山じゃ信頼できないと思うんですよね。彼がG1で騎乗し負け続けたダノンスマッシュを香港でムーアがあっさり勝たせたのを見て私は思ったのだ。ああ、「やっぱり川田が出世を妨げてたんだ」と。ましてやG1どころか重賞で全く勝てない三浦騎乗の二番人気ランドオブリバティも以下同文です。

まぁ、シュバリエローズも萩S組と言う以外に結構買い要因あります。ディープ産駒だし、先行脚質だし、切れる脚も持ってるし、萩Sの勝ちタイム自体が優秀だし。ここは軸で勝負する価値は大いにあると言えましょう。

馬券は◎軸三連複28点。これだけ買ってもガミなどなく殆どが万馬券。特に注認定したドゥラメンテ産駒が絡めば実に愉快な配当になります。まぁ、ドゥラメンテって自分で自分の脚を蹴って引退しちゃう不器用な奴で、皐月賞勝ってるとは言えこの時も4コーナーで降着にされても仕方がないような斜行をやらかしてるしで中山向きとは思えない血統故、強気にはなれませんが。

今年のG1もこれを含めあと2戦。これが当たると有馬のモチベーションも少しは上がるんですが、さて。



上海馬券王 in 六本松



○今日の結果

<ホープフルS> @ダノンザキッド、Aオーソクレース、Bヨーホーレイク





○かんべえのつぶやき

――今年も無敗の2歳チャンピオンが誕生。ダノンザキッドでした。ジャスタウェイ産駒はこれがG1初制覇だそうです。鞍上は先週も朝日杯FSを制した川田将雅騎手。インタビューでは声を詰まらせていましたね。2週連続のG1ゲット、おめでとうございます。

――2着はルメール騎手騎乗のオーソクレース、3着は武豊騎手騎乗のヨーホーレイクでした。1番人気、3番人気、4番人気ときましたから、やっぱりこのレースは順当な馬が来るのですね。「ホープフルSは、馬柱がきれいな馬を買え」というセオリーができそうです。もっとも2番人気の三浦騎手騎乗のランドオブリバティは逸走して落馬。やはり2歳馬は何が起こるかわからないところもある。


――このレースがG1に昇格したときは、「中山競馬場の無理押し」という声があがったものですが、こうしてみると完全に「出世レース」として定着しましたね。それから今年は順序を変えて、有馬記念が最終G1となりましたが、やっぱりその方が良いと思います。

――さて、明日は有馬記念。そっちの方がずっと大事です。馬券王先生、どうぞよろしくお願いいたします。





12月20日(日) 朝日杯フューチュリティステークス


上海馬券王の人生相談

またしても霊界通信!元祖お受験グランマ・エアグルーヴさん怒涛の逆襲!

Q:進撃のドゥラメンテなんざます!

先生、お久しゅうございます。わたくし、エアグルーヴでございましてよ。あ、今、目をそらしたざますね、耳をふさいだざますね?きぃいいいいいっ!相も変わらず、無礼三昧なパンピーぶり、大概になさるがよろしいわ!とにかく聞くざます。わが名乗りを聞くざます!

わが名はエアグルーヴ!祖父にしてJRAの大立者ノーザンテースト、母にして樫木の女王ダイナカールの血を継ぎし貴族の中の貴族にして華族の中の華族なり!本来なら外れ馬券のパンデミックに感染し、財政崩壊起こしてる貴方のような三流馬券師など口も聞いてもらえない、貴い血族なのよ、わがグルーヴ家は!

。。ああ、すっきりしたざます。年に何回はこれをやらなきゃ収まらないざます。大体、貴方、聞くところによれば先週メイケイエールとかいう小娘の相談に乗ったというじゃない。きぃいいいいいっ!そういう趣味だったのね?この変態!幼児性愛者!挙句の果てにとって付けたようなポリコレ批判なんかおっ始めて、ああ恥ずかしいったりゃありゃしない!批判されるべきは、ポリティカル・コレクトネスではなく、お前の馬券予想のコレクトネスざましょ!とにかく話を聞くざます。小便臭い小娘の話なんかじゃなく、わたくしの話を聞くざます!

話と言うのは、わが孫ドゥラメンテのことなんざます。長女アドマイヤグルーヴの子として生まれたドゥラメンテは名門皐月高校と優駿大学を首席で合格した一門の誉れなんざます。ああ、この子なら名門菊花大学院にも首席合格して「三冠」の誉れをわが一族にもたらしてくれるに違いないと、それはもう本当に本当に期待していたんざます。ところが。。。

家庭教師の堀が何を血迷ったか、「ドゥラメンテ君の今後のキャリアを考え、菊花の前に社会人のテストを受けてみましょう。」と宝塚を受験したら、マリアライトとかいうどこの馬の骨ともわからない女にトップをかっさわれただけじゃ飽き足らず、怪我して受験人生をすべて棒に振ってしまったんざます。きぃいいいいいいっ!夢にまで見た三冠が砂上の楼閣になったんざます!しかも怪我の内容が自分で自分の脚を蹴って負傷するという本当におバカなもので、あたくし、悔しいやら情けないやらで。。。きぃいいいいいっ!この大馬鹿者!一族の恥さらし!お前なんか勘当よ!グルーヴ家の敷居をまたぐことは許さないざます!と、その時は本当に激高したんざます。

あれから三年。グルーヴ家の家勢凋落が止まらず本当に苦しい年月を過ごすことになったんざます。ああ、こんなことじゃ、わたくし死んでも死にきれない。どうしたものかと思ったんざます。え、「死にきれないと言いながら、貴女もアドマイヤグルーヴさんもとっくの昔に鬼籍に入っているじゃないか。頼むから大人しく成仏してくれ。」ですって?きぃいいいいいいっ!どうしてお前はそうやって人の上げ足ばっかり取るざますか!この禁治産者!理屈倒れの三流馬券師!話は終わっていないざます!ここからなんざます!大人しく聞くざます!

とにかく、苦節三年。ついに逆襲の時が来たんざます。ドゥラメンテの子供が受験生デビューして、あちこちでよい成績を収めているんざます。そして明日は名門フューチュリティ中学の受験日で、ドゥラメンテの子供も三人が受験することになったんざます!ああ、この日をどんなに待ちわびたことか!明日はきっとわが一族が勝ち名乗りを上げて家名復興を全国に響き渡らせることになるんざます。グルーヴ家ストライクス・バックなんざます!家名復興の期待に打ち震え、死んでも死にきれない私は一体どうしたらよいのかしら?


A:お答え

いやあ、またしてもご来臨いただき、まことにありがとうございます。貴女のご逝去から早いものでもう7年。最近の若い人には貴女を知らない不届者も増えている現状、このコーナーの継続も難しいなあというのが偽らざるところだったんですが、それでもご血族が次々G1競走に出走するんだからやめられません、止まりません。それに今年は、なんと言っても一族の中で最も華々しい活躍をしたドゥラメンテ君の産駒デビューの年ですしねえ。

因みに今年の2歳馬における種牡馬別ランキングは下記の通りとなります。


中央2歳リーディングサイアー

データ:2020年12月13日現在

 

 

【入着賞金順】

 

順位

種牡馬名

毛色

産地 出走頭数 勝利頭数 出走回数 勝利回数

入着賞金
本賞+付加賞

1出走
賞金

1頭平均賞金

勝馬率

AEI

平均
勝距離
主な産駒

1

ディープインパクト 鹿 早来

77

25

143

31

411,872,000

2,880,224

5,348,987

0.325

2.21

1,755

0

レッドベルオーブ

2

モーリス 鹿 日高

101

27

232

29

357,958,000

1,542,922

3,544,139

0.267

1.46

1,658

1,267

カイザーノヴァ

3

ドゥラメンテ 鹿 安平

96

27

202

31

340,997,000

1,688,104

3,552,052

0.281

1.47

1,679

1,743

アスコルターレ

4

キズナ 青鹿 新冠

87

29

233

30

333,283,000

1,430,399

3,830,839

0.333

1.58

1,635

1,500

ダディーズビビッド

5

エピファネイア 鹿 安平

95

20

219

22

284,481,000

1,299,000

2,994,537

0.211

1.24

1,714

1,400

オーソクレース

6

ロードカナロア 鹿 新ひだか

94

18

184

20

232,653,000

1,264,418

2,475,032

0.191

1.02

1,522

1,500

フォドラ

7

ルーラーシップ 鹿 安平

85

15

202

16

222,497,000

1,101,470

2,617,612

0.176

1.08

1,783

1,563

ワンダフルタウン

8

ハーツクライ 鹿 千歳

68

15

142

15

199,670,000

1,406,127

2,936,324

0.221

1.21

1,720

0

イルーシヴパンサー

9

ダイワメジャー 千歳

68

12

156

14

197,115,000

1,263,558

2,898,750

0.176

1.20

1,431

1,200

モントライゼ

10

ゴールドシップ 日高

52

12

146

12

175,510,000

1,202,123

3,375,192

0.231

1.39

1,880

1,750

ユーバーレーベン

出展:horsenavi.com (http://www.horsenavi.com/html/homepage/lexasp/hplexsei2.asp?TYPE=cyuou2s2)


なんとお孫さんはリーディング第三位。モーリスさんと合わせ新種牡馬がロードカナロア等既存勢力を圧倒する大活躍で、トップのディープインパクトさんがすでにご逝去していることを考えると、グルーヴ一族の未来は大変明るいのではないかという予感が致します。長年のグルーヴウオッチャーとして、またドゥラメンテ君には現役中万馬券を何度も取らせていただいた恩義がある私として、これは本当に喜ばしいことであります。

敢えて難を言えば、芝の路線で沢山の産駒が勝ち名乗りを上げているけど、未だ重賞は未勝利で大物感のある逸材が見当たらないということでしょうか。まぁ、それも晩成タイプが多いグルーヴ系なんで、それが2歳でこれだけ勝馬を輩出しているということは来年以降はもっとすごい馬が出てくる予感と言うのもあり、いやあ、これだからグルーヴ・ウオッチャーはやめられませんなあ。

さて、ご相談の件、明日のフューチュリティにドゥラメンテ産駒が三頭も出走しているのですが、これはどうとらえるべきなのか。正直、一族の距離特性を考えると来週のホープフルのほうが的鞍と言う気がしてならないのですが、そちらに登録しているのはアドマイヤザーゲ君とタイトルホルダー君の二頭のみとはこれ如何に。自分で自分の脚を蹴って引退しちゃう不器用君の子供なんで、小回りの中山を嫌ったって言うことなんですかねえ。

登録している三頭の中ではドゥラモンドくんが二戦二勝ということで、現在三番人気と高い支持を集めていますが、正直その勝ちタイムは稍重と言うことを割り引いてもパッとしないというのが正直なところであり、うーん、なかなか難しい気が致します。むしろ、切れる脚が使えるという意味で現在単勝60倍の低人気ジュンブルースカイ君の方に可能性を感じたりする訳です。

まぁ、フューチュリティを勝っちゃうグルーヴ一族と言うのもなんか違和感はあるわけで、ここは長い目で見ていきたいですな。本当の勝負は来年以降。本日引退式を行ったアーモンドアイのお婿さんにドゥラメンテ君が選ばれたらいいなとか、そういうことを考えただけでワクワクが止まらないのはありがたいことで、グルーヴウオッチャーを続けていてよかったと現在感動に打ち震えています。ドゥラメンテ君の種牡馬人生がこれからますます充実したものになることを祈ってやみません。

と、言う訳で。。。。

20201220() 6回阪神6日目 16頭 [15:40発走]
【11R】 72回朝日杯フューチュリティS (単勝5%UP/予定)
2歳・オープン・G1(馬齢)(牡・牝)(国際)(指定) 1600m・外 (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

カイザーノヴァ 2 *池添謙一

55

95.7

()矢作芳人

1

2

 

*グレナディアガーズ 2 川田将雅

55

19.9

()中内田充

2

3

 

ビゾンテノブファロ 2 *山田敬士

55

322.6

()小桧山悟

2

4

 

$ショックアクション 2 戸崎圭太

55

16.1

()大久保龍

3

5

ドゥラモンド 2 *武豊

55

7.5

()手塚貴久

3

6

$ブルースピリット 2 藤岡佑介

55

81.1

()中内田充

4

7

ステラヴェローチェ 2 横山典弘

55

4.7

()須貝尚介

4

8

レッドベルオーブ 2 福永祐一

55

2.5

()藤原英昭

5

9

テーオーダヴィンチ 2 浜中俊

55

99.8

()岡田稲男

5

10

 

アスコルターレ 2 *北村友一

55

97.4

()西村真幸

6

11

 

バスラットレオン 2 坂井瑠星

55

35.5

()矢作芳人

6

12

ジュンブルースカイ 2 *岩田康誠

55

60.0

()友道康夫

7

13

ホウオウアマゾン 2 松山弘平

55

8.7

()矢作芳人

7

14

モントライゼ 2 ルメール

55

12.3

()松永幹夫

8

15

ロードマックス 2 岩田望来

55

37.1

()藤原英昭

8

16

スーパーホープ 2 *M.デム

55

32.4

()藤岡健一


2歳チャンピオン決定戦となる本戦ですが、2000mでの2歳G1ホープフルSが設定されたことで勢力は分散、従来18頭立てになってもおかしくない競走が16頭立てとずいぶんおとなしい形になっています。上述の通り距離適性でこちらを選択したのか、中山を嫌って嫌々こちらに来たのかも気になるところで。。。

例によって「10年トレンド」を。この競走中山開催から阪神開催に替わって6年の歴史がありますので、この6年間の推移を中心に見ていきましょう。


阪神に替わってからの方が荒れまくり FSこの10

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

191215 サリオス 2 ムーア

16

6

1

()堀宣行

1330

-0.4

   03-03

35.4

538

-2

200

660

950

38080

90260

191215 タイセイビジョン 2 武豊

16

8

2

()西村真幸

1334

0.4

   12-08

35.3

464

+4

(5.8)

660

950

38080

90260

191215 グランレイ 2 池添謙一

16

9

14

()池添学

1336

0.6

   15-15

34.9

452

-4

(229.3)

   

38080

90260

181216 アドマイヤマーズ 2 M.デム

15

6

2

()友道康夫

1339

-0.3

   03-03

33.9

470

-2

460

9710

14240

3340

45180

181216 クリノガウディー 2 藤岡佑介

15

1

9

()藤沢則雄

1342

0.3

   04-04

34.0

492

+2

(77.4)

9710

14240

3340

45180

181216 グランアレグリア 2 ルメール

15

2

1

()藤沢和雄

1343

0.4

   02-02

34.6

482

+6

(1.5)

   

3340

45180

171217 ダノンプレミアム 2 川田将雅

16

1

1

*()中内田充

1333

-0.6

   03-04

33.6

490

+8

230

550

840

700

2630

171217 ステルヴィオ 2 C.デム

16

10

3

()木村哲也

1339

0.6

   12-10

33.8

460

+4

(5.3)

550

840

700

2630

171217 タワーオブロンドン 2 ルメール

16

3

2

*()藤沢和雄

1339

0.6

   07-07

34.0

518

+2

(3.9)

   

700

2630

161218 サトノアレス 2 四位洋文

18

17

6

()藤沢和雄

1354

-0.1

   13-12

34.1

500

+4

1420

5980

11430

42820

221200

161218 モンドキャンノ 2 バルザロ

18

10

7

()安田隆行

1355

0.1

   14-14

34.0

472

0

(15.8)

5980

11430

42820

221200

161218 ボンセルヴィーソ 2 松山弘平

18

4

12

()池添学

1358

0.4

   01-01

35.2

462

-6

(72.7)

   

42820

221200

151220 リオンディーズ 2 M.デム

16

15

2

()角居勝彦

1344

-0.1

   15-15

33.3

496

-4

590

520

1340

8160

38560

151220 エアスピネル 2 武豊

16

11

1

()笹田和秀

1345

0.1

   08-06

34.0

484

+2

(1.5)

520

1340

8160

38560

151220 シャドウアプローチ 2 中谷雄太

16

13

11

*()須貝尚介

1352

0.8

   10-06

34.7

494

0

(91.6)

   

8160

38560

141221 ダノンプラチナ 2 蛯名正義

18

2

1

()国枝栄

1359

-0.1

   14-12

35.4

472

+6

460

14050

20260

20560

133570

141221 アルマワイオリ 2 勝浦正樹

18

6

14

()西浦勝一

1360

0.1

   14-12

35.5

470

+2

(64.7)

14050

20260

20560

133570

141221 クラリティスカイ 2 岩田康誠

18

14

3

()友道康夫

1361

0.2

   07-06

35.9

484

+12

(5.3)

   

20560

133570

131215 $アジアエクスプレス 2 ムーア

16

6

4

()手塚貴久

1347

-0.2

 11-09-07

35.3

528

-8

870

7710

13000

27430

162960

131215 ショウナンアチーヴ 2 後藤浩輝

16

11

6

()国枝栄

1349

0.2

 06-07-03

35.7

478

+2

(15.2)

7710

13000

27430

162960

131215 ウインフルブルーム 2 和田竜二

16

14

5

()宮本博

1349

0.2

 02-05-03

35.8

490

-4

(12.1)

   

27430

162960

121216 ロゴタイプ 2 M.デム

16

14

7

()田中剛

1334

-0.0

 02-02-02

36.1

482

-4

3450

1560

7770

4530

54880

121216 コディーノ 2 横山典弘

16

5

1

*()藤沢和雄

1334

0.0

 07-02-05

36.0

476

+2

(1.3)

1560

7770

4530

54880

121216 ゴットフリート 2 スミヨン

16

3

3

()斎藤誠

1338

0.4

 11-08-07

36.0

470

+2

(15.7)

   

4530

54880

111218 アルフレード 2 ウィリア

16

3

1

()手塚貴久

1334

-0.3

 04-04-03

35.3

524

+4

310

1520

2180

8540

30630

111218 マイネルロブスト 2 蛯名正義

16

4

4

()高橋裕

1337

0.3

 06-08-05

35.4

492

+8

(9.7)

1520

2180

8540

30630

111218 レオアクティブ 2 横山典弘

16

15

8

()杉浦宏昭

1338

0.4

 15-15-15

34.9

456

+8

(14.1)

   

8540

30630

101219 グランプリボス 2 M.デム

16

11

5

()矢作芳人

1339

-0.1

 08-10-07

34.5

504

-4

1460

4990

11750

8830

67910

101219 リアルインパクト 2 ベリー

16

5

4

()堀宣行

1340

0.1

 08-07-07

34.8

504

+2

(10.3)

4990

11750

8830

67910

101219 リベルタス 2 福永祐一

16

2

2

()角居勝彦

1340

0.1

 03-04-03

35.0

490

-2

(6.2)

   

8830

67910

集計期間:2010.12.19 2019.12.15 13年以前は中山開催


うーん、10年間で的中は17年、13年の2回だけですか。もっとも13年の的中がかなり大きな万馬券だったので10年間の収支は余裕でプラス。今年もあやかりたいものです。

まずは人気別の実績から。( )内は阪神開催6年間の数字です。

@1番人気は4−2−1−3 (3−1−0−2)とまずは大変立派なもの。

A2番人気は2−1−2−5 (2−1−1−2)と特に阪神コースに替わってからは1番人気並みの信頼度。

B3番人気は0−1−2−7 (0−1−1−4)と大きく割引で、グルーヴ一族ドゥラモンド君にとっては不吉なデータ。

C二桁人気の超人気薄は30頭中4頭だが、その4頭がいずれも阪神開催での大穴と言うことで、中山に比べ紛れが少ないはずの阪神で何故か伏兵が続々台頭。人気薄をなめてはいけません。

D10年間の配当は上位人気がそのままワンツースリーした17年を除き皆大荒れで、これは高配当を狙いに行くべきレースとなります。

E外国人の騎乗は30頭中12頭、6年間では18頭中7頭で無視は禁物。

F関東馬は30頭中15頭と破格のシェアであるが、阪神に替わってからは18頭中6頭とトーンダウン。

G6年間の脚質を見ると先行か追い込みでの決着が多い。

H6年間の枠順には大きな偏りはなく大外でも十分来る。

I先週同様勝馬には早熟系が多い。古馬になってG1を勝ったのは12年ロゴタイプのみ。まぁ、昨年のサリオス、一昨年のアドマイヤマーズにはまだチャンスはあるんでしょうが。

Jこの6年間18頭の血統を見ると、さすがディープが4頭(内勝馬3)と強く、他は見事にバラバラ。

Kこの6年間18頭の前走キャリアを見ると、サウジアラビアカップ組が4頭(内勝馬2)が最も強く、これに次ぐのがデイリー杯組4頭(勝馬1)。京王杯組も4頭で無視できないが勝ち馬はなく2・3着候補が相当。

L驚くべきはベゴニア賞等非重賞組の強さで、新馬・未勝利からの参戦を含め6年間で5頭が連絡み。単に馬券に絡んでいるだけでないぞ。なんと内3頭は勝馬なのだ。前走の格が見劣りしても軽視は絶対禁物。非重賞組はどうしても人気はないわけで、そういう馬がやたら突っ込んでくるから上記の高配当が成立しているとも言えるのですが、そういう馬を上手にすくい上げることがこのレースを考えるうえで非常に重要なポイントになるわけだ。


以上に、ジュベナイルと同じ条件のレースと言うことで、このレースで重宝している定跡も併せて考えてみたい。


M秋以降の実績重視。(夏までの実績の軽視)

N1600m以上での実績重視。(1200mの実績の軽視)

O坂のあるコースの実績重視。(京都・小倉実績の軽視)

P決め手のある馬の重視。(脚質にかかわらず上り34秒台前半必須)


以上から、現在の一番人気レッドベルオーブの取捨を考えてみたい。


(A信頼できる1番人気

(Bディープ産駒

(C信頼できるデイリー杯をレコード勝ち。

(Dマイルでキャリアを積み上げている。

(E先行して上りを34.0秒でまとめているので、直線の切れ味勝負にも対応できそう。


と、この馬上記トレンドに比較して非の打ちどころがありません。1番人気がクリソベリル以外信頼に応え続けている今年のG1のトレンドを見ても逆らえないところではあるんですが。。。。実はこの馬がデイリー杯を勝ったときの福永のインタビューがかなりネガティヴなものだったのが気になってます。「二戦続けてレコード勝ち。凄いですね。」と言われて「いや、高速馬場の助けがあったんで。まだまだですよ。」って答えた時の福永の表情が本当に不機嫌だった。彼はこういう時に嘘は言わない人ですから、今の人気はかなり過剰なものなのではなかろうかと言う気がどうしても。

それならと言うことで、本命にするのが2番人気ステラヴェローチェ。

これまで二戦二勝ですが、勝ったのがすべて重馬場と言うことで、良馬場の走りが未知数。父バゴと言ういかにも道悪巧者な血統が今回嫌われて人気を落としている感じです。確かに良馬場だと全然ダメな可能性もあるんですが、


(Aこのレースに最も相性の良いサウジアラビアカップの勝者。

(B父バゴはクロノジェネシス等近年大ブレークの予感だし、母父はディープなんで、実は良でこその可能性も。

(C阪神開催以降多大な信頼性のある二番人気。

(D極悪馬場を差して勝った底力は魅力的。

(E調教もいい感じ。


ということで、人気との兼ね合いからこちらを上位で考えたい。

▲には上述の通り、僕らのドゥラメンテ産駒ジュンブルースカイを。これは単に私がグルーヴフリークであるというだけではなく以下の理由あり。


(A東スポ杯3着のしょぼい実績だが、この時の上りが33.6秒と今回メンバー中最速。

(B東スポ杯での勝ち馬ダノンザキッドは来週のホープフルで1番人気が濃厚な強豪だが、この馬に0.3秒差と言うのは決して悪くない。ましてやこの時は輸送で馬体を大幅に減らしての出走だったんで、今回上積みが期待できる。

(C馬場が荒れてきており、一定のスタミナ勝負になる可能性が高いが、その時にこれまで1800m以上の距離のみ使われてきたことがものを言いそう。

(D)騎手岩田はこういう馬に乗せると怖いぞう!


いや、なにせ、単勝60倍なわけで、こういう超人気薄と比較して上記のメリットはかなり魅力的です。人気薄がやたら突っ込んできているこの競走ですからここは是非重い印で考えたい。

上記トレンドに即し、この他の馬も手広く考えたいですね。未勝利しか勝っていなくても来る奴は来るわけで、上りタイムが優秀な馬とか、坂のあるコースで見どころのあるレースをした馬は拾うだけ拾いました。

馬券は◎→〇▲→その他の三連複15点。FGLだとガミですが、他は殆どが万馬券。面白いことに三番人気ドゥラモンドよりも、かんべえ師匠の1推しホウオウアマゾンの方が連馬券は売れているんですな。って言うか何故ドゥラモンドがここまで評価されているかよくわからんわい。まぁ、グルーヴフリークやってる手前、私も印は打ちましたが。


皆様の相談お待ちします。



人生相談士 上海馬券王 in 六本松




○今日の結果

<朝日杯FS> @グレナディアガーズ、Aステラヴェローチェ、Bレッドベルオーブ





○かんべえのつぶやき

――2歳牡馬マイル王は、7番人気のグレナディアガーズでした。しかも2歳馬のコース・レコード勝ち。こういうことがあるんだよなあ。2歳馬は18歳の若者みたいなものだから、突然、急に成長したりするんだよなあ。鞍上の川田騎手は、G1勝ちは久々ですよね。内枠に入ったときの川田は、いい仕事をすることが多いです。

――馬券王先生の本命、ステラヴェローチェは2着。そして人気のレッドベルオーブが3着でした。不肖かんべえが推奨したホウオウアマゾンは9着といいところがありませんでした。あっと驚く結果でしたが、2歳牡馬のレースって本来がこういうものですよね。


――気を取り直して、来週はいよいよ2020年の大詰め、有馬記念が控えております。あっ、土曜日には2歳馬の2000m決戦、ホープフルステークスもあるのですよね。今年は中山競馬場では迎えられない年末のレースですが、それでも有馬記念を迎えられることを感謝しなければなりません。

――本日は1Rから12Rまで、3場開催でずっと戦ってきましたが、その結果、大きく沈んでしまいました。馬券王先生も苦戦されていたようですが、お互いに来週こそは頑張りましょう。できれば新しい年を笑って迎えたいものです。





12月13日(日) 阪神ジュベナイルフィリーズ 


令和ポリコレ娘 メイケイエールさんからのお便り


Q:肌の色で差別するのダメ、絶対!


ばけんおう先生こんにちは。

あたし、メイケイエールって言う小学生ですう。

自分で言うのもなんだけどお、あたしかなり成績ゆうしゅうでえ、正直まわりにてきはいないって言うかあ、とにかくすごいのよお、あたし。

えー、「随分自信家なんだね。」ですってえ?だーって、あたし、新馬ようちえんも、小倉模試もトップごうかくでえ、この前受けたファンタジー小学校っていう名門校なんか「れきだい最高レコード」って言う高い点数でごうかくしたりしてえ、これで「てんぐになるな」って言われてもどだい無理って言うかあ。

で、そんなあたしは明日、名門「ジュベナイル女子中学」を受験することになったんです。はっきり言ってトップごうかくはまちがいないって思ってるんです。

ところが。。。。

明日のじゅけんの前ひょうばんって言うかあ、人気とうひょうが発表されたんですけどお、あたし3番手でトップじゃないんです。えー、なんでえ?おかしいよ、こんなのぜったいおかしいよ!

「一体なんなのよ、これ!」って家庭きょうしの武先生に聞いたらあ、先生こう言うんです。

「いやあ、君はそうやってすぐカリカリするのが良くないって言うかあ、明日のジュベナイルは今までの試験より長時間のテストだから、そんなことじゃいけないぞ。それに明日はソダシちゃんも受験するからねえ。」

「えー、だれよソダシって?」って聞いたらあ、

「なに、君、ソダシちゃん知らないの?ものすごく色白で可愛いって言うかあ、今すっごく人気なんだよね。いくら君でもソダシちゃんの前では分が悪いって言うかあ、正直見劣りするって言うかあ。いやあ、僕もいろんな女の子を教えてきたけど、みんな色黒で刺激に乏しいって言うか、そんな中、ああいう白い肌を見ると心が洗われるんだよねえ。たまらんでえ!。。。。考えてみれば、僕が教えてた君のおばあさんも、君のお母さんも色白だったのに、君はお父さんに似ちゃったんだね。」ですってえ。

。。。なによ、一体なんなのよ、これ。。。

きいいいいいいいぃいっ!あたしが地グロだから人気がないっていうの?ふざけんじゃねえよ!「肌の色で人をさべつしちゃいけない」ってほかならぬ学校の先生が教えてくれたことじゃない!あたし、すごいのよ、すごいんだからあ!かんでやる、けってやる、あまえらまとめてじごく行きよおおお!

ばけんおう先生、色が白いだけでちやほやされて人気になるなんてどう考えてもおかしいです。これまでテストでゆうしゅうなせいせきあげてきたのに、こういうさべつはゆるせません。明日のジュベナイルじゅけんをひかえ心ザワザワなあたしは一体どうしたらいいんでしょうかあ?


A:お答え

いやあ、これまでエアグルーヴさんの専門コーナーになりつつあった「人生相談」なんですが、このたび別の方の相談をお受けすることになり、実に喜ばしい限りです。正直、最近はなかなか「キャラの立った」馬と言うのがいなくて取り上げたくても取り上げられなかったということで、その点、貴女には「素質がある」と考えます。

さて、ご相談の件、過去にも似たような「相談」を受けたことがありまして、その時は貴方のおばあさんであるユキチャンが「色白でちやほやされているのはおかしい」と言うものだったんですが、お孫さんの貴女からこのような相談が舞い込むとはお父さんミッキーアイルの血がもたらす横溝正史的宿業の世界でなかなか面白い。

現在のソダシちゃんの人気の全部とは言わないまでもかなりの部分が、「白馬」という彼女の特性に起因していることは貴方のご主張の通りと私も考えます。鹿毛や栗毛の馬に交じってグリーンのターフを駆ける白馬と言うのはこれ滅茶苦茶「絵になる」ことは否定のしようがない事実ではあるんですが、それでもそれが馬券購入にまで影響するというのは、やはりこれ「差別」の誹りを免れないですよねえ。

でもねえ、アメリカの「BLM」なんかもそうだけど、こういう「差別は許されない」という最近のポリコレの風潮って息苦しいんだよねえ。私の会社も「LGBT」とか「反差別」とか「反パワハラ」「反セクハラ」みたいな研修をEラーニングで強制受講させられまくりの今日この頃なわけで、ああ鬱陶しいったらありゃしない。最近のリベラルの何がいけないかと言うと「差別はいかん」ということの「圧倒的な正しさ」に酔っぱらい、これに反すると思われるものには何をしても許されると考えている所で。

彼らにとって「弱者、被害者、被差別者」は圧倒的な善であり救済の対象、一方「強者、加害者、差別者」は圧倒的な悪で徹底的な攻撃の対象なのでありますが、これって多分違うと思うぞ。映画「ボヘミアンラプソディー」は大変すばらしい作品だったけど、フレディー・マーキュリーという稀代のアーチストを「LGBT」という矮小なポリコレのフレームに落とし込んでいることだけは納得がいかない。フレディーが孤独であったことは確かなんだろうけど、それは彼がゲイであったからではなく、単に彼が天才であったからだというのが私の見立てなわけで、それを「ゲイで差別された可哀そうなフレディー」と言う文脈で語るのは彼に対する侮辱以外の何物でもないと私なんかは考えます。

話がわきにそれました。まぁ、貴女の場合、現在の三番人気と言うポジションは貴女の実績を考えればずいぶん低い位置づけとも言えますが、ただ、明日に限って言えばそれでも「随分見込まれた危険な人気馬」だというのが私の率直な印象です。レコード勝ちしたファンタジーSは高速馬場のアシストが多々ありますし、何より勝ったときの武さんのインタビューが「道中ずっとカリカリしていて、このままだと長い距離では走れない。覚えなきゃならないことが沢山ある。」と言うかなりネガティヴなもの。そういう気性に問題のある貴女が大外を引いたことも不安です。申し訳ないけど明日は無印が相当なのではないかと。

まぁ、後述しますが、明日のジュベナイルは勝った馬ではなく、負けた馬が大成するレースです。気性が災いして2歳G1を勝てなかった馬でもグランアレグリアさんみたいに日本を代表する存在になりえます(今年の年度代表馬はおそらくアーモンドアイですが、客観的にはグランアレグリアがベストホースですよね)。早熟の懸念はあれども素晴らしいスピードを有する貴女には第二のグランアレグリアたる可能性もある。気性・体力が成長し素晴らしい馬に大成した貴女の姿をぜひ来年もしくは再来年に見たいものです。応援してます。

と、言う訳で。。。。。


20201213() 6回阪神4日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 72回阪神ジュベナイルフィリーズ (単勝5%UP/予定)
2歳・オープン・G1(馬齢)()(国際)(指定) 1600m・外 (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

ウインアグライア 2 横山武史

54

94.4

()和田雄二

1

2

 

ルクシオン 2 西村淳也

54

116.3

()河内洋

2

3

 

ジェラルディーナ 2 *岩田康誠

54

36.0

()石坂正

2

4

 

リンゴアメ 2 丹内祐次

54

120.2

()菊川正達

3

5

 

サルビア 2 *松山弘平

54

180.7

()鈴木孝志

3

6

ソダシ 2 吉田隼人

54

3.0

()須貝尚介

4

7

サトノレイナス 2 ルメール

54

4.3

()国枝栄

4

8

ヨカヨカ 2 福永祐一

54

37.2

()谷潔

5

9

 

ナムラメーテル 2 和田竜二

54

249.6

()鈴木孝志

5

10

 

シゲルピンクルビー 2 幸英明

54

44.3

()渡辺薫彦

6

11

 

ユーバーレーベン 2 *M.デム

54

21.8

()手塚貴久

6

12

オパールムーン 2 横山典弘

54

13.1

()昆貢

7

13

アオイゴールド 2 *団野大成

54

124.6

()和田雄二

7

14

ポールネイロン 2 藤岡佑介

54

34.9

()矢作芳人

7

15

エイシンヒテン 2 *松若風馬

54

40.0

()渡辺薫彦

8

16

インフィナイト 2 北村友一

54

6.9

()音無秀孝

8

17

 

フラリオナ 2 *浜中俊

54

94.4

()武幸四郎

8

18

 

メイケイエール 2 武豊

54

5.5

()武英智


2歳牝馬の女王決定戦である本レース。例によって「10年トレンド」から。

本競走、コース代わりもなく10年分のデータを検証できますが、今回注意しなければならないのは開幕週開催であったこれまでの阪神と異なり、京都代替として開催が前倒しされた影響で馬場はある程度傷んでいるということなわけで、そこらへんどうなるか。

勝馬が大成しないJFこの10

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

191208 レシステンシア 2 北村友一

16

4

4

()松下武士

1327

-0.8

   01-01

35.2

484

-4

1120

10000

20410

8560

86720

191208 マルターズディオサ 2 田辺裕信

16

9

6

*()手塚貴久

1335

0.8

   03-02

35.9

444

+4

(43.7)

10000

20410

8560

86720

191208 クラヴァシュドール 2 藤岡佑介

16

10

3

*()中内田充

1335

0.8

   08-08

35.5

452

+2

(4.8)

   

8560

86720

181209 ダノンファンタジー 2 C.デム

18

13

1

()中内田充

1341

-0.1

   15-16

34.0

460

0

260

640

1190

1310

5020

181209 クロノジェネシス 2 北村友一

18

9

2

()斉藤崇史

1342

0.1

   17-17

33.9

436

0

(3.6)

640

1190

1310

5020

181209 ビーチサンバ 2 福永祐一

18

11

4

*()友道康夫

1343

0.2

   11-10

34.5

468

0

(8.2)

   

1310

5020

171210 ラッキーライラック 2 石橋脩

18

11

2

()松永幹夫

1343

-0.1

   08-08

33.7

484

-2

410

920

1820

2160

8560

171210 リリーノーブル 2 川田将雅

18

7

3

()藤岡健一

1344

0.1

   06-05

33.9

494

-4

(5.5)

920

1820

2160

8560

171210 マウレア 2 戸崎圭太

18

4

4

()手塚貴久

1345

0.2

   08-08

33.9

446

-4

(9.1)

   

2160

8560

161211 ソウルスターリング 2 ルメール

18

2

1

()藤沢和雄

1340

-0.2

   03-04

34.8

472

-8

280

510

900

1210

4250

161211 リスグラシュー 2 戸崎圭太

18

18

2

()矢作芳人

1342

0.2

   15-13

34.5

434

+6

(3.0)

510

900

1210

4250

161211 レーヌミノル 2 蛯名正義

18

4

3

()本田優

1345

0.5

   05-05

35.2

462

-4

(6.9)

   

1210

4250

151213 メジャーエンブレム 2 ルメール

18

2

1

()田村康仁

1345

-0.3

   02-01

35.8

494

0

250

3500

4950

7640

39480

151213 ウインファビラス 2 松岡正海

18

13

10

()畠山吉宏

1348

0.3

   06-06

35.6