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上海馬券王がJRAのレースに寄せる「情熱と冷静の言葉」


2016年 上半期のレース考




6月26日(日)宝塚記念


上海馬券王の人生相談


性懲りもなく霊界通信!お受験グランマ・エアグルーヴさん怒りのお便り

Q:ジャパキジットざます!

先生、お久しゅうございます。わたくし、エアグルーヴでございますことよ。

え、「お前は誰だ」ですって?きぃいいいいいいいいっ!これだからパンピーは!よろしくて?我が祖父はJRAの大立者ノーザンテースト公爵、我が 母は樫の木の皇太后ダイナカール、そして父は凱旋門の英雄トニービン子爵と、まさに貴族の中の貴族、華族の中の華族!本来なら外れ馬券の海に飲まれて酸欠状態になってる貴方のような賤民馬券士など口も聞いてもらえない尊い血族ですのよ、我がグルーヴ一族は!

え、「今の時季は怪談話にはまだ早い。化けて出るなら梅雨が明けてからにして欲しい」ですって?何よ。。。それじゃあ最初から私が誰だか存じ上げてらっしゃるってことじゃない。。。。きぃいいいいいい!毎回毎回人を馬鹿にするのも大概になさるとよろしいわ!この禁治産者!理屈倒れの三流馬券士!とにかく死んでる暇なんか無いざます!グルーヴ一族の一大事なんざます。とっとと話を聞くざます!!

話というのは孫のドゥラメンテのことで、、、え、「また孫の話か。孫の心配する前に、クラシックシーズンが終わったというのに未だ勝ちきれない直仔ショパンを心配した方が良い」ですって?。。そうなのよ。あたくしが命と引き替えに産んだ子供だというのに、500万も満足に勝ち上がれない体たらく、あたくし、悲しいやら恥ずかしいやら悔しいやらで、死んでも死にきれないざます。この敗北主義者!デイヴィッド・キャメロン!おまえなんか、おまえなんか産むんじゃなかったわ!大体誰よ、あの子にショパンなんて名前を付けたのは!いかにも、ひ弱で若死にしそうな名前じゃない!って、きぃぃぃいいいいいっ!余計なお世話ざます!誰がショパンの話なんかしてるざますか!平民愚民の分際でそう言う利いた風な説教かますお前は一体何様ざますか!今日の相談は孫のドゥラメンテなんざます!グルーヴ一族の一大事なんざます!とっとと、話を聞くざます!

ドゥラメンテは去年皐月高校、優駿大学という超一流校をぶっちぎりの首席で合格し、グルーヴ家の威光を世に再び知らしめた一族期待の星なんざます。で、今年は「二冠」の実績を足がかりに世界の舞台に打って出て、そこで優秀な成績を収め、日本のグルーヴ家から世界に冠たるグルーヴ帝国を目指すというのが当家のマスタープランだったんざます。ああ、それなのに第一弾に選んだドバイシーマクラシックで、受験前に靴が脱げてしまうというハプニング!それが祟って孫は二着に敗退したんざます。大体靴が脱げてると言ってるのに、なし崩しに試験を始めてしまう向こうの試験官というのは一体どういう嫌がらせざますか!あたくし、悔しいやら恨めしいやらで、きぃいいいいいっ!やり直すざます!今すぐドバイシーマクラシックをやり直すざます!

まぁ、納得行かないと言っても、所詮ドバイは腕試し、本命は秋の凱旋門と言うことで気を取り直すことにしたんざます。で、再度の腕試しと言うことで日本の権威ある「宝塚大学院」を受験させることにしたんざますが、ところが。。。。

「宝塚大学院」というのは、「ファン投票」と言って、本番前に一般大衆が受験して欲しい優秀人材を人気投票で選ぶというのが習わしで、あたくし祖母のひいき目ではなく、孫以外に優秀な受験者なんかいない、孫がぶっちぎりでトップに選ばれるとそう思っていたんざます。ああ、それなのに、それなのに、ふたを開ければキタサンブラックなんてド演歌テーストあふれかえる、どさまわりな存在が、孫の倍以上の得票集めてトップ当選。一体何なんざますか、これは!キタサンブラックだけじゃないざます。パンピー臭あふれるラブリーデイとか、女売り物にしてるとしか思えないショウナンパンドラ・ミッキークイーン、あろうことか一発屋のゴールドアクターなんて格下も格下の存在にまで水をあけられて、何と孫の得票は第六位。。。。きぃいいいいいいいいいいいいいいいいっ!ふざけるんじゃないざます!お前たちの目は節穴ざますか!この愚民!平民!衆愚だわ、これって衆愚政治だわあ!これに比べればイギリスの国民投票なんて可愛いもんざます!もう、こんな見る目のないパンピーだらけの国で孫を受験させる意味なんかないわ!離脱よ!離脱してやる!ジャパキジットざますわ!

先生、凱旋門前の景気づけに選んだ宝塚でいきなりこういうミソ付けられて、あたくし、大変投げやりな気持ちなんざます。グルーヴ一族復興の期待にときめきながら、いきなり現れた凶兆におののく私は一体どうしたらいいのかしら。


A:お答え

お手紙ありがとうございます。いやあ、本当は上半期は恒例の金さんシリーズで締めようと思っていたのですが、先週末イギリスから信じられないニュースが飛び込んできて、興削がれることこの上なく、慌てて貴女にご出馬をお願いした次第です。しかし、なんですなあ。ああいう自分で自分の首を絞めるような選択を他ならぬイギリス人がするというのは、やっぱ未だに信じがたいですなあ。私は、10代の頃ブリティッシュロックが大好きで、ミュージシャンのインタビューとかも結構むさぼるように読んでいたのですが、イギリスの音楽家というのは上流階級のプログレバンドはもとより、中産階級のロックンローラー、労働階級のパンクロッカーに至るまで、皆理路整然と理詰めに語る人ばかりで、イギリス人というのは凄えなあ、情が理に勝つ日本人とはえらく違うなあと感心していたのですが、こういう結果を見ると言葉が出ませんなあ。

これって、私が長年にわたり彼らを過大評価していたと言うことなのか。それとも最近になって彼らの方が変わってしまったと言うことなのか。いずれにせよ、為替や株価か大荒れで我々も他人事じゃありません。特に私なんか金融資産の半分以上が外貨預金と持ち株な訳で、これってはっきり言ってリーマン級のショック。宝塚記念どころじゃありませんな。(あ、因みにこういうイギリス国民を「愚民」と罵倒するのは、まぁそれはそれでしょうがないのですが、トランプを大統領候補にするアメリカにしてもそうなんだけど、「愚民」を「愚民」と冷笑する方々の気に入らない方に気に入らない方に世の中が流れていることには注意が必要だと思います。これってそう言う方々(資産家だったり権力者だったり、知識人だったり)の方にも何か甚大な問題があることを示唆しいているのでは無かろうかと。)

さて、緊急事態で中止した金さんシリーズですが、恒例ですのでこの半年の成績を振り返ってみることにしましょう。

☆馬券王と振り返る大変微妙な2016年度上半期

レース名

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場

調教師

走破タイム

通過順

上り3F

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

安田記念G1 ロゴタイプ 6 田辺裕信

12

6

 

8

()田中剛

1330

   01-01

33.9

3690

3230

11580

14990

153560

安田記念G1 モーリス 5 ベリー

12

8

1

()堀宣行

1332

   02-02

34.0

(1.7)

3230

11580

14990

153560

安田記念G1 フィエロ 7 内田博幸

12

10

6

()藤原英昭

1332

   09-09

33.5

(29.5)

   

14990

153560

東京優駿G1 マカヒキ 3 川田将雅

18

3

3

()友道康夫

2240

 08-08-08

33.3

400

700

1420

850

4600

東京優駿G1 サトノダイヤモンド 3 ルメール

18

8

2

*()池江泰寿

2240

 07-06-07

33.4

(3.8)

700

1420

850

4600

東京優駿G1 ディーマジェスティ 3 蛯名正義

18

1

1

()二ノ宮敬

2241

 10-08-10

33.3

(3.5)

   

850

4600

優駿牝馬G1 シンハライト 3 池添謙一

18

3

1

()石坂正

2250

 14-13-14

33.5

200

420

650

2070

5790

優駿牝馬G1 チェッキーノ 3 戸崎圭太

18

13

2

()藤沢和雄

2250

 13-13-14

33.5

(4.0)

420

650

2070

5790

優駿牝馬G1 ビッシュ 3 M.デム

18

14

5

*()鹿戸雄一

2251

 08-08-05

34.1

(16.0)

   

2070

5790

ヴィクトG1 ストレイトガール 7 戸崎圭太

18

13

7

*()藤原英昭

1315

   11-10

33.4

1770

3510

9790

6090

48310

ヴィクトG1 ミッキークイーン 4 浜中俊

18

10

1

()池江泰寿

1319

   13-12

33.6

(3.4)

3510

9790

6090

48310

ヴィクトG1 ショウナンパンドラ 5 池添謙一

18

15

2

()高野友和

1319

   13-14

33.5

(4.4)

   

6090

48310

NHKマG1 メジャーエンブレム 3 ルメール

18

4

1

()田村康仁

1328

   01-01

35.1

230

940

1470

11190

33030

NHKマG1 ロードクエスト 3 池添謙一

18

5

2

()小島茂之

1329

   16-16

33.8

(6.4)

940

1470

11190

33030

NHKマG1 レインボーライン 3 福永祐一

18

18

12

()浅見秀一

1329

   09-09

34.4

(40.7)

   

11190

33030

天皇賞春G1 キタサンブラック 4 武豊

18

1

2

()清水久詞

3153

 01-01-01

35.0

450

20160

29950

32350

242730

天皇賞春G1 カレンミロティック 8 池添謙一

18

3

13

()平田修

3153

 03-03-03

34.8

(99.2)

20160

29950

32350

242730

天皇賞春G1 シュヴァルグラン 4 福永祐一

18

8

3

()友道康夫

3155

 09-11-09

34.5

(6.4)

   

32350

242730

皐月賞G1 ディーマジェスティ 3 蛯名正義

18

18

 

8

()二ノ宮敬

1579

 14-12-10

34.0

3090

6220

17680

6000

70390

皐月賞G1 マカヒキ 3 川田将雅

18

3

3

*()友道康夫

1581

 17-15-13

33.9

(3.7)

6220

17680

6000

70390

皐月賞G1 サトノダイヤモンド 3 ルメール

18

11

1

*()池江泰寿

1583

 08-09-05

34.8

(2.7)

   

6000

70390

桜花賞G1 ジュエラー 3 M.デム

18

13

3

()藤岡健一

1334

   16-17

33.0

500

960

1950

5650

20330

桜花賞G1 シンハライト 3 池添謙一

18

12

2

()石坂正

1334

   08-08

33.7

(4.9)

960

1950

5650

20330

桜花賞G1 アットザシーサイド 3 福永祐一

18

10

 

6

()浅見秀一

1337

   10-11

33.9

(36.9)

   

5650

20330

高松宮記G1 ビッグアーサー 5 福永祐一

18

4

1

()藤岡健一

1067

   04-04

33.4

390

890

1730

1740

6690

高松宮記G1 ミッキーアイル 5 松山弘平

18

6

2

()音無秀孝

1068

   03-03

33.8

(3.9)

890

1730

1740

6690

高松宮記G1 $アルビアーノ 4 ルメール

18

8

3

()木村哲也

1071

   08-10

33.4

(5.1)

   

1740

6690

フェブラG1 $モーニン 4 M.デム

16

14

2

*()石坂正

1340

   04-04

35.2

510

680

1510

3820

16010

フェブラG1 ノンコノユメ 4 ルメール

16

7

1

()加藤征弘

1342

   13-12

34.7

(2.4)

680

1510

3820

16010

フェブラG1 アスカノロマン 5 太宰啓介

16

4

 

7

()川村禎彦

1342

   10-09

34.9

(18.1)

   

3820

16010

集計期間:2016. 2.21 2016. 6. 5

うーん、10戦して3勝、内万馬券配当が一つと、良好とは決して言えないまでも、劣悪とも言えない微妙な成績であります。当たったレースはもとより、外したレースにしても予想の質はかなり向上したと本人的には考えているんですが、問題は当たったレースの配当が低すぎると言うことで。ヴィクトリアマイルなんて、会心の予想だったのに配当がこれじゃ報われませんなあ。あ、なんか、また鬱がぶり返してきた。まぁ、今の方法論も磨けば結構いいものになる気がするんで、もう少し修行しますか。

さて、ご相談の件、確かにお孫さんの評価が「ファン投票」というヴァーチャルな形式とはいえ6位というのは、私にとっても納得がいかない、いや、納得がいかないと言うより余りにも不可思議な訳で、そう言う意味ではイギリスの国民投票に似た感慨を抱かせるものとなっております。まぁ、こういう人気投票が実際の実力を反映したものになったことは一度もないと言うのも過去の事例から明らかですし、実際、本当のオッズではお孫さんの人気は圧倒的一番人気な訳なのですが、いくらなんでも6位はないよねえ。これって不可思議と言うよりは、なかなかに興味深く示唆的なものを含んでいる気がしてきました。

具体的には、こういうヴァーチャルな場で投票する人と、実際身銭を切って馬券投票する人との間に、今までにない大きな断層が発生していると言うことではないでしょうか。ファン投票に参加する人は実際の馬券を買わず、実際の馬券を買う人はファン投票には参加しない、こういう区分けが今まで以上に明確になっていると言う気がして仕方ありません。少なくとも馬券ジャンキーの私はファン投票などに票を投じたことは一度もありませんし、ファン投票に参加する人は「サブちゃんの馬だから」という東京都知事選的な理由で票を投じ、レースは馬券も買わずにTV観戦とそんな感じなんじゃないですかね。

長年競馬を見続けてきた者にとってお孫さんの走りには別格なプレゼンスがあります。直線に入りひときわ排気量の大きなエンジンから高トルクのエネルギーが解き放たれる瞬間のあの官能。これに五感の全てを持って行かれた人は私だけではないはずで、G1でもないのにわき起こった中山記念でのあの大歓声が、お孫さんが如何に競馬ファンに愛され賞賛されているかの証じゃないかと思います。競馬場の外がサブちゃんファンだらけでも良いじゃないですか。競馬場内ではお孫さんのシンパの方が多いはず。少なくとも私はドゥラメンテ君の味方です。好きな馬はあまたいれども、私を儲けさせ続けてくれているのはお孫さん唯一頭。もうとことん、付いていきます。今回も是非あの「官能の走り」を披露していただきたくお願い申し上げる次第です。え、そう言う物言いは、頭のおかしいアンチシンパ入り乱れる小幡先生のコメント欄みたいで気持ち悪いって?うーん、小幡先生はあの状況を結構楽しんでいるような気がするんだけどなあ。

と、言うわけで。。。。

2016 626() 3回阪神8日目 17頭 [15:40発走]
【11R】 57回宝塚記念
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 2200m・内 (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

フェイムゲーム 6 *柴山雄一

58

62.4

()宗像義忠

1

2

アンビシャス 4 横山典弘

58

8.3

()音無秀孝

2

3

キタサンブラック 4 武豊

58

4.9

()清水久詞

2

4

 

ワンアンドオンリー 5 *田辺裕信

58

62.8

()橋口慎介

3

5

シュヴァルグラン 4 福永祐一

58

13.7

()友道康夫

3

6

 

ラストインパクト 6 *川田将雅

58

46.1

()角居勝彦

4

7

ラブリーデイ 6 *ルメール

58

11.4

()池江泰寿

4

8

ステファノス 5 戸崎圭太

58

17.8

()藤原英昭

5

9

ドゥラメンテ 4 M.デム

58

2.3

()堀宣行

5

10

カレンミロティック 8 *ベリー

58

66.0

()平田修

6

11

 

トーホウジャッカル 5 酒井学

58

16.1

()谷潔

6

12

サトノノブレス 6 *和田竜二

58

42.8

()池江泰寿

7

13

 

タッチングスピーチ 4 *浜中俊

56

88.0

()石坂正

7

14

 

ヒットザターゲット 8 小牧太

58

114.7

()加藤敬二

8

15

*サトノクラウン 4 *岩田康誠

58

27.7

()堀宣行

8

16

 

マリアライト 5 蛯名正義

56

18.9

()久保田貴

8

17

 

ヤマカツエース 4 池添謙一

58

72.2

()池添兼雄

例年小頭数になることも多いこの競走なんですが、今年は17頭と結構集まりました。メンバー見ても完全無視が難しい癖のあるのが大集合で軸を決めてもヒモの選定が難しい、そんな感じ。気になるのは当日の馬場状態ですが、上記印は良と稍重の中間という前提での見立てとなります。

まずは、例によって過去10年の事績を振り返りましょう。

宝塚記念過去10年の系譜

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

150628 ラブリーデイ 5 川田将雅

16

16

6

*()池江泰寿

2144

-0.0

 02-02-02

34.8

488

+2

1420

12900

19250

157770

528510

150628 デニムアンドルビー 5 浜中俊

16

6

10

*()角居勝彦

2144

0.0

 15-14-14

34.0

450

+2

(31.3)

12900

19250

157770

528510

150628 ショウナンパンドラ 4 池添謙一

16

1

11

()高野友和

2146

0.2

 06-06-07

34.7

446

+4

(99.2)

   

157770

528510

140629 ゴールドシップ 5 横山典弘

12

11

1

()須貝尚介

2139

-0.5

 03-04-04

35.2

504

-2

270

8990

10210

57870

251440

140629 カレンミロティック 6 池添謙一

12

5

9

()平田修

2144

0.5

 03-03-03

35.8

450

-8

(55.9)

8990

10210

57870

251440

140629 ヴィルシーナ 5 福永祐一

12

3

8

()友道康夫

2146

0.7

 01-01-01

36.3

458

+2

(35.6)

   

57870

251440

130623 ゴールドシップ 4 内田博幸

11

10

2

()須貝尚介

2132

-0.6

 04-03-04

35.2

500

-2

290

5150

6180

2910

23420

130623 ダノンバラード 5 川田将雅

11

4

5

()池江泰寿

2138

0.6

 02-02-02

36.2

484

-2

(43.8)

5150

6180

2910

23420

130623 ジェンティルドンナ 4 岩田康誠

11

11

1

()石坂正

2138

0.6

 03-03-03

35.9

470

 

(2.4)

   

2910

23420

120624 オルフェーヴル 4 池添謙一

16

11

1

*()池江泰寿

2109

-0.3

 11-12-12

34.7

456

-4

320

1010

1760

3230

11550

120624 ルーラーシップ 5 ウィリア

16

7

2

()角居勝彦

2112

0.3

 06-06-03

35.4

496

-2

(4.4)

1010

1760

3230

11550

120624 ショウナンマイティ 4 浜中俊

16

2

6

()梅田智之

2114

0.5

 15-16-14

35.0

496

+2

(8.9)

   

3230

11550

110626 アーネストリー 6 佐藤哲三

16

2

6

()佐々木晶

2101

-0.2

 02-02-02

35.1

534

-2

1360

1660

4740

2020

17480

110626 ブエナビスタ 5 岩田康誠

16

8

1

()松田博資

2103

0.2

 11-12-11

34.5

472

+12

(2.8)

1660

4740

2020

17480

110626 エイシンフラッシュ 4 安藤勝己

16

4

3

()藤原英昭

2103

0.2

 09-08-08

34.7

494

+4

(5.6)

   

2020

17480

100627 ナカヤマフェスタ 4 柴田善臣

18

17

8

*()二ノ宮敬

2130

-0.1

 11-08-06

35.8

466

+2

3780

5150

16990

7920

77160

100627 ブエナビスタ 4 横山典弘

18

8

1

()松田博資

2131

0.1

 03-05-04

36.3

460

+12

(2.4)

5150

16990

7920

77160

100627 アーネストリー 5 佐藤哲三

18

2

3

()佐々木晶

2132

0.2

 02-02-02

36.6

526

-6

(6.4)

   

7920

77160

090628 ドリームジャーニー 5 池添謙一

14

9

2

()池江泰寿

2113

-0.3

 10-10-10

34.3

424

-2

710

2630

5310

720

10630

090628 サクラメガワンダー 6 福永祐一

14

8

3

()友道康夫

2116

0.3

 05-05-02

35.0

490

0

(8.3)

2630

5310

720

10630

090628 ディープスカイ 4 四位洋文

14

11

1

()昆貢

2116

0.3

 07-08-06

34.8

516

-8

(1.6)

   

720

10630

080629 エイシンデピュティ 6 内田博幸

14

9

5

()野元昭

2153

-0.0

 01-01-01

37.3

498

+2

1130

1080

3200

10660

55780

080629 メイショウサムソン 5 武豊

14

2

1

()高橋成忠

2153

0.0

 09-07-04

36.9

510

-4

(2.1)

1080

3200

10660

55780

080629 インティライミ 6 佐藤哲三

14

1

11

()佐々木晶

2154

0.1

 03-03-04

37.2

464

-10

(39.0)

   

10660

55780

070624 アドマイヤムーン 4 岩田康誠

18

6

3

()松田博資

2124

-0.1

 12-13-06

36.2

468

+8

670

1460

3180

2720

15570

070624 メイショウサムソン 4 石橋守

18

17

2

()高橋成忠

2125

0.1

 09-11-02

36.6

518

+2

(4.2)

1460

3180

2720

15570

070624 ポップロック 6 武豊

18

5

4

*()角居勝彦

2128

0.4

 14-14-11

36.5

498

+8

(6.9)

   

2720

15570

060625 ディープインパクト 4 武豊

13

8

1

()池江泰郎

2130

-0.7

 12-09-07

34.9

442

+4

110

1920

2070

22370

43850

060625 ナリタセンチュリー 7 田島裕和

13

7

10

()藤沢則雄

2137

0.7

 08-08-07

35.8

476

0

(67.0)

1920

2070

22370

43850

060625 バランスオブゲーム 7 田中勝春

13

13

9

()宗像義忠

2138

0.8

 01-01-01

36.6

468

-6

(66.8)

   

22370

43850

集計期間:2006. 6.25 2015. 6.28  2006年のみ京都開催

@一番人気は3−3−2−2とまずはその責任を果たしているが、勝率3割というのは微妙。

A二番人気は2−2−0−6、三番人気は1−1−2−6と大きく割り引き

B上記を踏まえレースはヒモ荒れ続出で三連単は全て万馬券。

Cヒモ荒れと言っても二桁人気の台頭はゴールドシップのとんだ去年以外あまりなく、比較的大人しめの穴が狙い目。

D脚質は先行馬の馬券絡みがやたら多い。差し馬も有力。

Eこれに対し、追い込みはオルフェ、ディープという日本代表クラス以外は厳しく、逃げ馬に至っては1−0−2−7と相当苦しい。

F坂があるせいか一定の馬格が必要。また前走から馬体を増やしている馬の良績が不思議と多い。

G過去馬券に絡んだのべ30頭を年齢別にまとめると、4歳馬12頭(内勝馬5頭)、5歳馬10頭(同4頭)、6歳馬6頭(同2頭)、7歳以上2頭(同0頭)と完全に若者天国。因みに7歳以上が連に絡んだのは京都開催となった06年のみ。

H枠順の有利不利はあまりない。

と言うわけで軸は上述の通りドゥラメンテ。上記トレンドのほぼ全てを満足させる存在でありますが、そんなものが無くても過去の走りから持ってるものが全く違うとしか言いようがありません。敢えて死角を探せば今回が初めての関西遠征ということと良馬場の経験しかないこと。更に精神的に不安定な部分がある(ドバイで堀先生にヘッドバットかまして先生のめがねを吹き飛ばしたのだそうで)ということなんですが、スピード、パワー、瞬発力全て備えた彼には阪神コースはうってつけで期待の方が上回ります。

対抗は先行馬にして4歳馬のアンビシャス。って、これではまんま小幡先生と同じじゃないか。どっひゃー!まぁしかし、中山記念で唯一ドゥラメンテに迫った彼が、一番ドゥラメンテに近い所にいるのは疑いありませんね。香港で現地のロートル馬にひねられたラブリーデイ他の実情を考えると、現在の日本の中距離路線はドゥラメンテ>アンビシャス>>>その他という構図で語ってまず間違いがないと思います。まぁ今回初めて58kgを背負うというのが気に掛かるのですが、坂のあるコースでこれだけやれているのだから、問題ないと思うぞ多分。

三番手は理不尽な理由で小幡先生に嫌われた福永騎乗の▲シュヴァルグラン(人気がないときはそれなりに柔軟な騎乗をすると思うよ彼は)、この次に復活の清水成駿がご推奨☆ステファノス。切れ味だけならドゥラメンテやアンビシャスにも劣りません。


二番人気のキタサンブラックは、どれだけ好走を繰り返しても「展開向いた」とか「武がしてやった」とか難癖付けられて玄人筋から疎まれ続ける可哀想な奴なんですが、弱い馬にこんな実績を重ねられるわけもなく、強いことは強いんでしょう。内枠、あまつさえ馬場が渋り気味と、今回も異常な引きの強さを見せつけており無視など出来ようはずもありません。(ただ今回も武のやりたい放題を許し、北島三郎が祭りダワッショイなんてはしゃぎ回るようだと他のジョッキーは皆イギリスに追放ですな)

この他では腐っても鯛の△ラブリーデイ、クラシックじゃドゥラメンテより人気していた△サトノクラウン、鳴尾記念をレコード勝ちなのに二着ステファノスより人気薄なサトノノブレス、更に超高齢馬だけど皆が来ないと思ったときに限って来る注カレンミロティック。

馬券は◎→○←→他の三連単14点。但し、無印も癖のあるのが多いためオッズ次第ではもう少し買い足すこともあるかも。

と、言うわけでこれで上半期の最後です。いつもはあっという間なんだけど、今回は世の中の動きが色々ありすぎてえらく長かったような。。まぁ、こうやって競馬が開催されている内は日本も大丈夫でしょう。それでは皆さん秋口またお目に掛かりましょう。

皆様の相談お待ちします。

人生相談士  上海馬券王




○今日の結果

<宝塚記念> @マリアライト、Aドゥラメンテ、Bキタサンブラック




○かんべえのつぶやき

――さすがは馬券王先生で、「直線に入りひときわ排気量の大きなエンジンから高トルクのエネルギーが解き放たれる瞬間のあの官能」とは、まさしくドゥラメンテの走りを描いて余すところなし。今日もその爆発力で、先行するキタサンブラックを見事に捉えたのですが、どうやら足を痛めたらしく、2着に終わりました。いや、レースのことより、とにかく無事であってほしいです。

――ドゥラメンテの上を行ったのが8番人気のマリアライトでした。なんと11年ぶりの牝馬の勝利。うーむ、こういうこともあるから競馬なんだなあ。考えてみれば、「Brexitがあった週末」の競馬が順当に来るわけがないのでありました。ちなみに本日の不肖かんべえは、アンビシャスの単勝をドンと買い、それからドゥラメンテとアンビシャスを1位2位に固定した3連単で、流した薄目にちゃんとマリアライトは入れていたのですが・・・。って、まったく意味ねえじゃん! 

――ということで、今年上半期のG1レースはこれで終了です。馬券王先生、お付き合いいただき、ありがとうございました。

――年明け早々、イランとサウジの断交に北朝鮮の核実験で驚かされましたが、オバマの広島訪問に英国のEU離脱と、年表に載るような事件がいっぱいでありました。ちょっとヘトヘトですね。下半期はもうちょっと静かになってほしいものです。いや、競馬が荒れるのは構わないんですよ。所詮、おカネで済む話でありますから。それでは皆様、秋になったらまたお会いしましょう。お疲れ様でした。





6月5日(日)安田記念


わはははは。外しちゃいました。日本ダービー。

いや、強いと思われている馬が大一番で強いレースをしてくれるのは、競馬を愛する私としましては、大変喜ばしいことではあるのですが、馬券を愛する私というのは、これ全くの別人格であり、こちらの方は号泣モードなのであります。ヴァンキッシュランはもうちょっとやれると思っていたんですけ どね。

しかしねえ、「1〜3番人気で決まった結末は過去10年一度もない!(キリッ)」なんて言ったとたんにそう言う結末になるなんて、神様も意地悪だ よね。先々週のオークスだって「430kgを切った馬格の馬が馬券に絡んだことはない!(キリリッ)」なんて言ったとたんに、1着3着がそう言う 馬で決まっちゃうし、なんか言ったとたんに前例が覆るこのパターンは、業界で「逆神」の名声を欲しいままにしている井崎脩五郎の連載「一年遅れのバカ当たり」そのものではないですか。いやあ黄昏れますなあ。

と、言うわけで、鬱が悪化したわけではありませんが、良化したわけでもないので、企画モノは次回宝塚に回し、今回も予想中心で行ってみたいと思います。



2016年 6 5() 3回東京2日目 12頭 [15:40発走]
【11R】 66回安田記念
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 1600m (C)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

クラレント 7 小牧太

58

47.7

()橋口慎介

2

2

ダノンシャーク 8 *岩田康誠

58

57.6

()大久保龍

3

3

 

ロサギガンティア 5 M.デム

58

19.4

()藤沢和雄

4

4

ディサイファ 7 *武豊

58

29.8

()小島太

5

5

 

$コンテントメント 6 プレブル

58

44.4

[]サイズ

5

6

 

ロゴタイプ 6 田辺裕信

58

35.3

()田中剛

6

7

サトノアラジン 5 川田将雅

58

6.1

()池江泰寿

6

8

モーリス 5 *ベリー

58

1.7

()堀宣行

7

9

イスラボニータ 5 蛯名正義

58

10.3

()栗田博憲

7

10

フィエロ 7 *ルメール

58

26.9

()藤原英昭

8

11

リアルスティール 4 *福永祐一

58

5.3

()矢作芳人

8

12

レッドアリオン 6 川須栄彦

58

124.2

()橋口慎介


例年18頭立てがデフォルトであるこのレースなんですが、今年は驚くべき事に12頭という小頭数。これも現在7連勝にしてG1を4連勝中の怪物、 「世界のモーリス」が出ているからに他なりません。

しかし、他馬の参戦意欲をそ削ぐそんな怪物が12頭立てのレースで単勝1.7倍とは随分お買い得な印象なんですが、やはり、レベルの高い国際G1 ドバイDTFを勝ち、ようやく才能が開花したリアルスティールの参戦がこのオッズを下げているわけであり、要はこのレース、二強決戦という構図で 語るのが妥当と言えましょう。

「二強」の取捨を考える前に、例によって過去10年のこのレースを振り返ることにします。「過去を振り返ることで先入観を排した馬券を考える」と いうのは結構行けてると思ったんだけど、急激に暗雲が立ちこめ始めているのは上述の通りだし、ましてや18頭立てがデフォルトの過去トレンドを今 回のような小頭数に当てはめるのもなんだかなあ、ってのはあるんですが、ここまで来たらこちらも意地です。まぁ何か見えてくるものもあるんじゃな いでしょうか。

安田記念過去10年のトレンド

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

150607 モーリス 4 川 田将雅

17

6

1

*()堀宣行

1320

-0.0

   03-03

34.5

510

+2

370

1740

2680

40690

127190

150607 ヴァンセンヌ 6 福 永祐一

17

13

3

()松永幹夫

1320

0.0

   12-10

33.7

502

-6

(6.6)

1740

2680

40690

127190

150607 クラレント 6 田辺裕信

17

12

12

* ()橋口弘次

1322

0.2

   05-04

34.5

496

-2

(42.7)

   

40690

127190

140608 ジャスタウェイ 5 柴田善臣

17

10

1

()須貝尚介

1368

-0.0

   09-11

37.1

498

 

170

18730

20330

91160

373470

140608 グランプリボス 6 三浦皇成

17

12

16

()矢作芳人

1368

0.0

   09-09

37.2

502

-8

(148.4)

18730

20330

91160

373470

140608 ショウナンマイティ 6 北村宏司

17

11

10

()梅田智之

1373

0.5

   13-15

37.3

502

-2

(37.1)

   

91160

373470

130602 ロードカナロア 5 岩 田康誠

18

10

1

()安田隆行

1315

-0.0

   08-08

33.3

500

+2

400

1470

2570

18160

62800

130602 ショウナンマイティ 5 浜 中俊

18

2

3

()梅田智之

1315

0.0

   15-14

32.8

516

+4

(5.7)

1470

2570

18160

62800

130602 ダノンシャーク 5 C. デム

18

16

12

()大久保龍

1316

0.1

   11-11

33.2

452

0

(37.2)

   

18160

62800

120603 ストロングリターン 6 福 永祐一

18

4

2

*()堀宣行

1313

-0.0

   13-12

33.8

516

-2

670

8510

13920

92530

468600

120603 グランプリボス 4 内田博幸

18

3

13

()矢作芳人

1313

0.0

   11-10

33.9

496

0

(25.3)

8510

13920

92530

468600

120603 コスモセンサー 5 松岡正海

18

8

15

* ()西園正都

1316

0.3

   04-04

34.8

510

0

(35.7)

   

92530

468600

110605 リアルインパクト 3 戸崎圭太

18

14

9

*()堀宣行

1320

-0.0

   03-03

34.5

494

-2

2930

12270

25810

44090

335600

110605 ストロングリターン 5 石橋脩

18

1

5

*()堀宣行

1320

0.0

   12-11

33.8

518

-2

(11.9)

12270

25810

44090

335600

110605 スマイルジャック 6 三浦皇成

18

3

3

()小桧山悟

1321

0.1

   14-15

33.7

490

-6

(9.8)

   

44090

335600

100606 ショウワモダン 6 後藤浩輝

18

17

8

()杉浦宏昭

1317

-0.1

   10-08

34.6

516

0

1390

12640

26640

53850

348740

100606 スーパーホーネット 7 藤 岡佑介

18

9

6

* ()矢作芳人

1318

0.1

   15-15

34.2

474

0

(12.1)

12640

26640

53850

348740

100606 スマイルジャック 5 三浦皇成

18

2

5

()小桧山悟

1318

0.1

   10-14

34.3

488

-4

(10.5)

   

53850

348740

090607 ウオッカ 5 武 豊

18

3

1

()角居勝彦

1335

-0.1

   07-05

35.7

492

-2

180

290

460

4100

10000

090607 ディープスカイ 4 四 位洋文

18

6

2

* ()昆貢

1336

0.1

   10-08

35.5

524

+14

(3.7)

290

460

4100

10000

090607 $ファリダット 4 安 藤勝己

18

4

10

()松元茂樹

1338

0.3

   18-18

35.3

470

+4

(52.0)

   

4100

10000

080608 ウオッカ 4 岩 田康誠

18

5

2

()角居勝彦

1327

-0.6

   03-04

34.0

486

+8

410

3680

5970

31710

145690

080608 $アルマダ 7 ホ ワイト

18

16

5

[]サイズ

1333

0.6

   02-02

34.8

512

+6

(15.5)

3680

5970

31710

145690

080608 $エイシンドーバー 6 福 永祐一

18

3

9

()小崎憲

1334

0.7

   07-06

34.3

464

+4

(33.6)

   

31710

145690

070603 ダイワメジャー 6 安 藤勝己

18

2

2

()上原博之

1323

-0.0

   04-04

34.4

532

 

440

2030

3620

16780

63140

070603 $コンゴウリキシオー 5 藤 田伸二

18

5

3

()山内研二

1323

0.0

   01-01

34.8

496

-6

(8.5)

2030

3620

16780

63140

070603 ジョリーダンス 6 秋 山真一

18

18

9

()堀宣行

1327

0.4

   05-05

34.7

476

-2

(22.8)

   

16780

63140

060604 $ブリッシュラック 7 プ レブル

18

4

3

[]クルーズ

1326

-0.4

   10-09

33.8

538

-7

640

12770

19790

56730

288270

060604 $アサクサデンエン 7 藤 田伸二

18

15

10

()河野通文

1330

0.4

   16-15

33.8

492

 

(24.5)

12770

19790

56730

288270

060604 $ジョイフルウィナー 6 ビー ドマ

18

16

8

[]ムーア

1330

0.4

   13-12

34.0

472

-11

(21.6)

   

56730

288270

集計期間:2006. 6. 4 〜 2015. 6. 7


@1番人気は現在3連勝中だが、10年のトレンドで見ると4−0−0−6と大きく割り引き。勝てない1番人気馬は速攻で馬券の対象外故、一番人気 を軸にするときは1着付け馬券のみが有効というのがこの10年のトレンド。後述の通り票が割れるレースであり、1番人気でも単勝3〜4倍がデフォ ルトで、1倍台の一点かぶりになったのは、09年ウオッカ、14年ジャスタウエイの2頭のみ。(但しこういう超人気馬はきっちりと信頼に応えている)

A2番人気の実績は3−1−0−6と1番人気と似たり寄ったり。3番人気は1−3−1−5と、ヒモ候補としてはむしろこちらが優秀。

B上位人気がそれなりに来ているにもかかわらず三連単配当は6桁がデフォルトと、とにかく荒れている。超人気薄が飛び込んでくるのは日常茶飯事で 1〜3番人気ですんなり決まったレースは過去10年一度もない。(嗚呼、こんなこと書くと今週もそう言う結末になりそうだけど、いや本当にないのです。)

Cじゃあ飛び込んでくる超人気薄に何らかのパターンがあるかと調べたけど、これがカオス。無理矢理パターン化すると以下の通りとなります。

 (A)近況トホホな実績馬の復活劇。→12年・14年のグランプリボス。14年のショウナンマイティ。
 (B)展開はまった追込馬、末脚の爆裂。→09年ファリダット、13年ダノンシャーク。
 (C)左回り巧者。→15年クラレント。(去年は大変お世話になりました)
 (D)矢作厩舎の馬→上記グランプリボス。10年スーパーホーネット。
 (E)堀厩舎の馬→07年ジョリーダンス、11年リアルインパクト、ストロングリターン。

うーん、書いてて我ながらこじつけっぽいな。どう考えても来た理由の分からない馬も沢山いるし、堀・矢作両厩舎の今年の出走馬って人気薄どころか超人気してて穴候補どころの騒ぎじゃないし。でもまあ、過去G1で好走歴のある馬と、府中実績のある馬には一定以上の目配りは必要でしょう。

D脚質は、差し・追い込みが圧倒的有利。逃げ馬が馬券圏内に残ったのは07年コンゴウリキシオーのみ。

E外国馬の台頭は08年以降途絶えている。

F体重500kg前後の馬の好走が多い。(もっとも今年の出走馬はダノンシャーク以外全てこれに該当)

G以外と高齢馬の強いレースで、6・7歳馬の好走はデフォルト。


うーん、こうやって見ると、過去のこの競走って、軸不在で誰にでも上位進出のチャンスがあり、チャンスがあるから沢山変な馬が参戦してきて、そし て事実そう言う変な馬が好走してきたわけです。これを今年の様な軸が明確になっている小頭数のレースにどのように応用すればよいのでしょうか。

一つ言えるのは、過去ウオッカとかジャスタウエイとか一点かぶりの人気馬が出たレースでもフルゲートと沢山の馬の参戦があったというのに、今年は 12頭しか集まらなかったこと。これはやはり上位人気、なかんずく「世界の」モーリスの実力を他ならぬ他馬の陣営が認めたと言うことに他ならず、 やはりこの信頼度は揺るぎないものであると考えます。よって、本命はモーリス。これ一点で決まりです。疲れやすい馬で海外帰りのローテがきついのは心配ですが、調教の動きを見るとまず大丈夫でしょう。むしろ懸念は騎手が初乗りのベリーであることでしょうか。いや、ベリーって最初フランシス・ベリーだと思ってたんですけどね、よく見たらトミー・ベリーという25歳のオーストラリアのあんちゃんで、知らんわ、誰だね君は!いやあ、堀 先生も思いきったことをしますなあ。まぁ、堀先生は無謀なことだけはしない人なんで、ちゃんと成算はあるはずなんですが。。。

同期にドゥラメンテがいるせいで出世が遅れ、今年ようやドバイでG1勝ちした二番人気リアルスティール。わずかながらモーリスに勝つ可能性がある のはこの馬くらいで、対抗はこの馬でしょうがないとは思うのですが、よく考えれば12頭立てのレースでこういう馬を対抗扱いする馬券なんてつまら ないことこの上ない。それならケンに徹した方が潔いと考え、別の馬で馬券を組み立てることにします。モーリス・リアルのワンツーで決まったレースなんて外して本望です。それで鬱が悪化するなんてあり得ません。

と言うわけで、敢えてリアルスティールを投げ捨てて対抗扱いするのは4番人気のイスラボニータ。買い要因は以下の通りであります。

@府中実績4−1−3−1、左回り実績5−2−3−1、マイル実績1−1−1−0と圧倒的な適性。
A上記実績の殆どを重賞・G1でたたき出しておきながら、右回りのレースを馬券圏外に連敗中のため人気がない。(って言うか彼の場合実績の割には いつも人気がない)
B調教は良さげな感じで、コンディションは急上昇。
Cマイルより長めの距離で実績があるのは府中1600mでは心強い。

まぁ、勝つのは無理な感じですが、2・3着候補としては結構有望なのでは無かろうかと。

イスラボニータの人気がそれほどないので、馬券は手広く、◎→○←→他の三連単14点。リアルスティールが抜ければ相当な配当になります。

その他の相手は、府中適性と、マイルより長めの距離で実績があるところを優先して選びました。かんべえ先生ご推薦にして、消費増税延期への見解がかんべえ先生と違うからと言う理由だけで小幡先生に毛嫌いされた可哀想な☆サトノアラジンは、やはり左回り実績が4−2−1−1と超優秀で、これ も魅力的な一頭。前走の勝ちが鮮やかで3番人気になっていますが、1400mでの勝利ってどうなのよ、と言う疑問があり4番手評価としますけど。

外して本望という馬券であり、12頭立てでも大穴を狙ってみましょう。去年お世話になったクラレント、古豪復活の可能性あり8歳馬ダノンシャー ク、そして何より殿人気のレッドアリオンは、はまれば大変怖い存在です。

まぁ、外して本望な馬券だけに買うのは少額ですな。


上海馬券王



○今日の結果

<安田記念> @ロゴタイプ、Aモーリス、Bフィエロ




○かんべえのつぶやき

――「世界の王者」モーリスの連勝が止まりました。止めたのは何と逃げ切ったロゴタイプ。6月5日はロゴタイプ。ああ、そっちかよと地団駄を踏んで悔しがりました。荒れる予感は当たってたんだよな。

――不肖かんべえとしましては、「川田騎乗のサトノアラジンが、G1獲って里見オーナーに恩返し」というストーリーを描いたんですが、なんと昨日の鳴尾記念で、川田騎乗のサトノノブレスが勝っているんです。思わずガンダムのように、「速い、はやいよ!」と呻いてしまいました。今どきG3なんて勝っても、里見親分は喜びませんぜ。安田記念を勝って、「ふんっ、こんなG1、欲しくないけど、もらっといてやるわっ!」と言うから絵になるんで。

――それにしても、今日のモーリスは力を出し切れていませんでしたね。トミー・ベリー騎手の若さが出たんでしょうか。そしてリアルスティールも不本意な結果(11着)に終わりました。この馬、来年くらいになったら勝ちまくるような気がします。安田記念にはつくづく魔物がおりますな。

――ともあれ、これで5週連続のG1レースが終わりました。ああ、なんだかちょっと気が抜けました。馬券王先生も同様かと存じます。上半期は月末の宝塚記念を残すのみ。しばし休憩です。





5月29日(日)ダービー

ううううう、三週連続で的中したのですが、やはり配当が安いのです。18頭立てのレースを三連単で28点というのは、買い目として決して多いとは 言えないのですが、それでも57倍にしかならなかったのです。

そりゃ、はずれるよりは100万倍ましではあるのですが、予想下手に改善の兆しが現れたと思ったら、今度は馬券下手が思いっきりクローズアップさ れた感じで、なんか当たれば当たるほど鬱が加速していく気がするのは、気のせいなのでしょうか。Things don't run the way I planned them なのであります。気分はすこぶるつきのhumdrumなのであります。

と言うわけで、明日は競馬の祭典ダービーだというのに気の利いた枕を考える心の余裕というのがありません。すいませんが今回も予想中心で。いや、 「最近、競馬エッセイとしてはゴミだけど予想としては、なんか読めるようになってきた。」なんて感想をいただくようになってきまして、うーん、こ れって私の本意ではないんだけど、鬱だししょうがないか。


2016年 529() 2回東京12日目 18頭 [15:40発走]
【10R】 83回東京優駿
3歳・オープン・G1(定量)(牡・牝)(国際)(指定) 2400m (C)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

☆2

ディーマジェスティ 3 蛯名正義

57

3.2

()二ノ宮敬

1

2

 

マイネルハニー 3 柴田大知

57

143.8

()栗田博憲

2

3

☆1

マカヒキ 3 川田将雅

57

4.1

()友道康夫

2

4

 

レインボーライン 3 福永祐一

57

112.3

()浅見秀一

3

5

エアスピネル 3 武豊

57

18.2

()笹田和秀

3

6

 

アグネスフォルテ 3 松山弘平

57

228.1

()長浜博之

4

7

ロードクエスト 3 *岩田康誠

57

56.4

()小島茂之

4

8

サトノダイヤモンド 3 ルメール

57

4.4

()池江泰寿

5

9

 

マウントロブソン 3 ベリー

57

71.0

()堀宣行

5

10

スマートオーディン 3 戸崎圭太

57

10.5

()松田国英

6

11

 

アジュールローズ 3 ボウマン

57

102.7

()古賀慎明

6

12

リオンディーズ 3 M.デム

57

6.2

()角居勝彦

7

13

 

レッドエルディスト 3 四位洋文

57

52.2

()笹田和秀

7

14

ヴァンキッシュラン 3 内田博幸

57

15.2

()角居勝彦

7

15

 

イモータル 3 *石川裕紀

57

211.6

()須貝尚介

8

16

 

ブレイブスマッシュ 3 横山典弘

57

265.3

()小笠倫弘

8

17

 

プロフェット 3 *浜中俊

57

265.4

()池江泰寿

8

18

 

プロディガルサン 3 *田辺裕信

57

92.4

()国枝栄


黄昏れる私の心情を置き去りにしてえらく盛り上がっている今年のダービーです。「近年まれに見るハイレベルなメンバーが集まった夢の競演」なのだ とか。。。

本当にそうかねえ。と、いじけきった私なんかは考えます。だって、12年のダービーだって同じように「近年まれに見るハイレベルなメンバーが(以下略)」とやたら盛り上がったくせにふたを開けたら1番人気のワールドエースも、2番人気のゴールドシップも飛びまくる興ざめこの上ない結末となってしまったわけで、あまりマスコミのはしゃぎぶりに同調すると、あの時みたいに受ける心の傷というのがしゃれにならないことになりそうで怖いですな。

今回、「近年まれに見るハイレベルな(以下略)」というのを裏書きするかのように、人気は皐月賞の1〜4着(リオンディーズは5着降着だけど)が その順番で独占しており、その他は用なしみたいなオッズ構成になっていますが、どうなんでしょう。4強の取捨を考える前に例によって過去のトレン ドを見てみましょう。

東京優駿過去10年の軌跡

日付

馬名

騎手

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

150531 ドゥラメンテ M. デム

14

1

*()堀宣行

2232

-0.3

 08-08-07

33.9

484

-2

190

1980

2220

3950

15760

150531 サトノラーゼン 岩田康誠

1

5

()池江泰寿

2235

0.3

 09-09-07

34.2

454

0

(18.7)

1980

2220

3950

15760

150531 サトノクラウン ルメール

11

3

*()堀宣行

2235

0.3

 14-14-13

33.8

470

-4

(6.3)

   

3950

15760

140601 ワンアンドオンリー 横山典弘

2

3

()橋口弘次

2246

-0.1

 05-06-05

34.0

482

+4

560

850

1860

27470

103300

140601 イスラボニータ 蛯名正義

13

1

()栗田博憲

2247

0.1

 03-03-02

34.3

468

+6

(2.7)

850

1860

27470

103300

140601 マイネルフロスト 松岡正海

3

12

()高木登

2249

0.3

 09-07-06

34.2

484

-2

(108.0)

   

27470

103300

130526 キズナ 武 豊

1

1

()佐々木晶

2243

-0.1

 15-14-14

33.5

478

-2

290

970

1600

17130

54950

130526 エピファネイア 福永祐一

9

3

()角居勝彦

2244

0.1

 09-10-10

33.9

478

-8

(6.1)

970

1600

17130

54950

130526 $アポロソニック 勝浦正樹

3

8

()堀井雅広

2246

0.3

 01-02-01

35.5

536

+6

(61.6)

   

17130

54950

120527 ディープブリランテ 岩田康誠

10

3

()矢作芳人

2238

-0.0

 04-04-03

34.5

496

-6

850

5680

10180

14160

87380

120527 フェノーメノ 蛯名正義

11

5

()戸田博文

2238

0.0

 07-06-07

33.9

490

-2

(14.6)

5680

10180

14160

87380

120527 トーセンホマレボシ ウィ リア

14

7

* ()池江泰寿

2239

0.1

 02-02-02

36.1

504

+6

(15.0)

   

14160

87380

110529 オルフェーヴル 池添謙一

5

1

* ()池江泰寿

2305

-0.3

 14-14-12

34.8

444

+4

300

3380

4540

22950

100300

110529 ウインバリアシオン 安藤勝己

1

10

()松永昌博

2308

0.3

 15-15-15

34.7

496

-4

(24.4)

3380

4540

22950

100300

110529 ベルシャザール 後藤浩輝

7

8

()松田国英

2319

1.4

 05-05-05

36.7

542

+16

(18.5)

   

22950

100300

100530 エイシンフラッシュ 内田博幸

1

7

()藤原英昭

2269

-0.0

 09-09-11

32.7

486

-2

3190

16720

46210

10630

152910

100530 ローズキングダム 後藤浩輝

8

5

()橋口弘次

2269

0.0

 09-09-06

32.9

440

+2

(19.5)

16720

46210

10630

152910

100530 ヴィクトワールピサ 岩田康誠

7

1

* ()角居勝彦

2272

0.3

 05-07-09

33.1

502

-4

(2.1)

   

10630

152910

090531 ロジユニヴァース 横山典弘

1

2

()萩原清

2337

-0.7

 03-03-03

39.2

506

+16

770

3760

7870

40320

201960

090531 リーチザクラウン 武 豊

12

5

* ()橋口弘次

2344

0.7

 02-02-02

40.2

516

+10

(9.9)

3760

7870

40320

201960

090531 アントニオバローズ 角田晃一

10

8

()武田博

2344

0.7

 05-05-05

39.8

512

+2

(23.3)

   

40320

201960

080601 ディープスカイ 四位洋文

1

1

()昆貢

2267

-0.2

 13-14-15

34.2

514

+6

360

13270

17560

37690

201300

080601 スマイルジャック 小牧 太

7

12

*()小桧山悟

2269

0.2

 03-03-03

35.5

472

0

(49.2)

13270

17560

37690

201300

080601 ブラックシェル 武 豊

3

6

* ()松田国英

2270

0.3

 10-12-13

34.7

526

0

(12.0)

   

37690

201300

070527 ウオッカ 四位洋文

3

3

()角居勝彦

2245

-0.5

 11-11-08

33.0

482

-4

1050

54470

97890

248790

2155760

070527 アサクサキングス 福永祐一

16

14

* ()大久保龍

2250

0.5

 01-01-01

34.9

488

-6

(84.5)

54470

97890

248790

2155760

070527 アドマイヤオーラ 岩田康誠

14

4

()松田博資

2253

0.8

 06-07-09

33.7

442

-2

(12.7)

   

248790

2155760

060528 メイショウサムソン 石橋 守

2

1

* ()瀬戸口勉

2279

-0.1

 05-03-03

35.1

502

-2

380

1120

2110

3420

12650

060528 アドマイヤメイン 柴田善臣

6

4

()橋田満

2280

0.1

 01-01-01

35.4

496

-2

(6.4)

1120

2110

3420

12650

060528 ドリームパスポート 四位洋文

15

7

* ()松田博資

2283

0.4

 15-13-12

34.9

462

-2

(13.0)

   

3420

12650

集計期間:2006. 5.28 2015. 5.31

@1番人気は4−1−1−4と、まずはその責任を果たしている。

A対照的に2番人気は1−0−0−9と末期悲惨。これはあまりにも酷い数字で何かの祟りとしか思えませんな。久しぶりに復活の清水成駿先生が推奨 してるし、大丈夫かマカヒキ!

B3番人気は3−1−1−5と結構立派。配当との兼ね合いで狙うのはむしろこちらか。

C1・3番人気がこれだけ健闘してると言うのに、配当は三連単6桁がデフォルト。更に驚くべき事に三連複だって万馬券がデフォルト。要は馬券購入が上位人気に余りに偏っているにもかかわらず、上位人気同士で決まった結末などこの10年一度もないわけで、ちょっとしたヒモ荒れでも配当が跳ね上がるんですな。嗚呼、こう言うのを見るとまた狙ってみたくなる!馬券を沢山買って保険で買ったのが引っかかり4週連続でガミ寸前の結末となる予感におびえながらも、また狙ってみたくなる!

D脚質は差し・追い込みが圧倒的に優位。当然ながらその傾向は良馬場時に尚顕著。但し、そのような中にあっても馬券に絡む三頭中一頭は前残りであ ることには注意が必要。今年の上位人気は全て末の鋭さが身上である故、ヒモ荒れ候補には先行馬が良いという結論が上記からもたらされる。

E前走キャリアとしては皐月賞組が圧倒的。過去10年馬券に絡んだ30頭の内、22頭が皐月賞組であり、今年の上位人気が皐月賞組に偏っているの も仕方がないと言えば仕方がない。但し、1〜3着を皐月賞組が独占したのは09年、10年の2年のみで、他の年は三頭中一頭は別路線組が台頭。別路線8頭の内訳は青葉賞4、京都新聞杯2,NHKマイル1,桜花賞1とやはり2000m超の経験がそれなりに有効である可能性を示唆。

F枠順は脚質の如何を問わず1枠の勝率連対率が異常に高い。対照的に8枠の馬が馬券に絡むことは皆無。

上記トレンドを踏まえた上で、今年の「4強」を考えてみましょう。

(1)まずは一番人気ディーマジェスティー。
うーん、いくら皐月賞馬の勲章があるとは言え、この馬が一番人気になるとは予想してませんでした。なんと言ってもあのレースは凄まじい強風が吹きすさぶ中、リオンディーズが1000m通過58秒台と言う目眩がするようなハイペースで飛ばした常軌を逸するレースな訳で(いや、リオンディーズを軸にしていた私は本当にめまいを起こして倒れそうになったのだ)、それを勝ったのはそう言う前崩れの展開で漁夫の利を得た部分が大きいことは否定できませんからねえ。まぁ、展開の利があるとは言えあれだけの末脚を使えるとはお見それしましたの一言な訳で、1枠引いたことだし、皐月賞をフ ロック視されて人気を落とすようならここから入ろうかなんて、私も最初思ってたんですが、1番人気ですか、そうですか。

(2)次、二番人気マカヒキ
常時33秒台の上がりを繰り出せるメンバー中最高の末脚の持ち主。実績も立派で文句のつけようもありません。でもねえ、皐月賞が凄まじい強風が吹 きすさぶ中、リオンディーズが1000m通過58秒台と言う以下略な展開となったとき、勝つのはこの馬だと思ってたんです、私。ところがディーマジェスティーにあんなけたぐり食らわされるなんて、あれ単なる展開の綾なんでしょうか。ルメールが乗ってたらまた違った結末になった気がして仕方 がありません。まぁ、上記「二番人気の呪い」というのは話半分としても、殿からの追い込み一手しかない馬で、展開向いても他に似たような末脚の持ち主はいない訳じゃないしで、過信は禁物じゃないでしょうか。

(3)三番人気サトノダイヤモンド
「4強」の中では一番地味で派手さが無い。いや、本当はきさらぎ賞までは弱い相手にど派手な勝ち方をしてたんだけど、他の三強が異常に個性的であくが強すぎるせいで、地味に見えてしまうわけです。大阪桐蔭のOBに例えるなら日ハムの中田翔、西武の森、阪神の藤浪に囲まれた中日の平田と言い ますか(え、いくらなんでもそれはサトノダイヤモンドに失礼ですって?、いや、ごもっとも)。でもねえ、これって言い方を変えれば4強中最も欠点がない、完成度が高いと言うことなわけで、4強中勝つ可能性が最も低くても、馬券圏内に入る可能性が最も高いのがこの馬だと思います。皐月賞が凄 まじい強風が吹きすさぶ中、リオンディーズが以下略な展開になってもしっかり三着は確保してますし。

(4)四番人気リオンディーズ
皐月賞が凄まじい強風が吹きすさぶ中、以下略な展開を作り出した張本人。あれは一体何だったのかと言うと、デムーロが作戦を誤ったのと彼自身の気 性難の合わせ技一本(←こういう二階総務会長的な言い方をすると彼を本命指名した小幡先生から噛みつかれそうですが)と考えるのが妥当でしょう。 彼を軸に馬券を買っていた私からすると迷惑なことこの上ないのですが、ただ、あんな前崩れの展開を作り出しながら本人はちゃっかり4着(降着で5着になったけど)に留まったことには驚きました。競走馬としての素質、将来性と言うことでは彼がナンバーワンだと思います。ただ、ああいう不安定なところを見るとさすがに軸にするのも勇気のいるところ。今回は控える競馬になると思うんですが、どうなんでしょう。

以上、「4強」を俯瞰してみましたが、いやあ皆一長一短あって悩ましいですね。さすがに勝つのはこの4頭のいずれかだとは思うんですが、これは展開次第で順位がころころ入れ替わる感じ。どこからでも入れて何が来ても「買えない馬券じゃない」なんてことになるんですが、問題は「買えない馬券 じゃない」馬券の数が多すぎて、決め打ちして買って外したときのショックが大きすぎると言うことですな。上記トレンドの通り4強中二頭は馬券圏外に散る可能性が高いわけですし、実際の馬券はヒモ穴を軸にしてそこから上位に流すというイレギュラーな戦術で組み立てることとします。

よって本命は青葉賞馬のヴァンキッシュラン。買い要因は以下の通り。

@皐月賞などに目もくれず、500万、アザレア賞、青葉賞と2400mの競走を三回も経験し、そのいずれも勝利している(500万は二着降着ですが)。
A2400mのレースを走る度にタイムを大幅に詰め、青葉賞の勝ちタイム2分24秒2は歴代ダービー馬に比べても遜色の全くない水準。
Bある程度前でレースを進めるスタイルも上記トレンドの穴馬条件にかなっている。
C厩舎がダービーで実績のある角居厩舎である。(角居先生はリオンディーズの方に掛かりきりかも知れませんが)

相手は当然4強がメインとなります。印の順位は強い順位というわけではなく三連複仕様の安定度優先で決めました。

この他ではよく見たら末の鋭さではマカヒキ、リオンディーズと全く遜色のない京都新聞杯の勝馬スマートオーディン(勝つまであるかも)、クラシッ ク上位常連なのにど派手な上位人気の陰に隠れて評価が低いエアスピネルと、NHKで勝ちに等しい二着なのに凄まじく低人気のロードクエスト。

馬券は◎→4強→その他の三連複18点で最初考えていましたが、三連複でも万馬券がデフォルト故、◎→その他の三連複21点。

リオンディーズ以外の4強=1〜3番人気が絡むと、また低収益な鬱馬券となるのですが、さて。。。。


上海馬券王



○今日の結果

<ダービー> @マカヒキ、Aサトノダイヤモンド、Bディーマジェスティ




○かんべえのつぶやき

――最近、予想が冴えわたる馬券王先生ですが、今日は1番人気から3番人気で堅く決まりました。なにせ3連単で4600円でしたから。それにしても最後、マカヒキとサトノダイヤモンドの競り合いは手に汗を握りました。マカヒキの単勝を5000円買っていた不肖かんべえは特に・・・・。

――最後は首の上げ下げでマカヒキの勝利でしたが、おそらく力の差はほとんどないですな。今日は朝からルメールとデムーロが不調な感じだったので、その辺の差が出たのかもしれません。サトノダイヤモンドは、菊花賞で来るんじゃないですかね。4着がエアスピネルで5着がリオンディーズ、この辺までは紙一重で、本当に強い世代なんじゃないでしょうか。

――そして川田騎手はめでたくダービージョッキーになりました。蛯名騎手よりも早く、ってのが因果なものであります。勝負の世界は紙一重ですなあ。

――さて、春のG1シリーズはまだ続きます。来週は安田記念。馬券王先生は軽い鬱なときがもっとも文章が冴えわたるんですが、くれぐれも重くなりませぬように。よろしくお願いいたしますぞ。






5月22日(日)オークス

えー、二週連続で的中したのはめでたいのですが、配当が異常に安くて黄昏れているのであります。

先週なんか、1〜6着が印の順番に来るという奇跡のような当たり方であったというのに、36点も購入して付いた配当が62倍。なんか、バットを振ったら真芯で当たりホームランを確信してガッツポーズを取りながらダイヤモンドを一周しようとしたら飛距離が全然出て無くてボールが外野の前にぽとりと落ち、慌てて全力疾走してかろうじてシングルヒットを確保した某中日の打者の心境と言いますか、とにかく達成感のないことこの上ないので あります。もう一回当たったら鬱脱却なんて言ってたけど、やっぱだめですね。

よって今回も予想中心でお伝えします。(いや実のところ明日緊急で早朝ゴルフの招集が掛かり早く寝なくてはならないのであります。まぁダービーがある来週でなくて良かったとも言えるのですが。。。)



2016年 522() 2回東京10日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 77回優駿牝馬
3歳・オープン・G1(定量)()(国際)(指定) 2400m (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

毛色

1

1

 

フロムマイハート 3 石橋脩

55

67.8

()宮本博 栗毛

1

2

 

アウェイク 3 吉田豊

55

54.4

()斎藤誠 鹿毛

2

3

シンハライト 3 池添謙一

55

2.6

()石坂正 黒鹿

2

4

アットザシーサイド 3 福永祐一

55

14.0

()浅見秀一 鹿毛

3

5

ペプチドサプル 3 四位洋文

55

32.7

()木原一良 黒鹿

3

6

 

アドマイヤリード 3 *岩田康誠

55

22.1

()須貝尚介 青鹿

4

7

 

ゲッカコウ 3 *柴田大知

55

94.8

()高橋義博 黒鹿

4

8

デンコウアンジュ 3 川田将雅

55

16.3

()荒川義之 黒鹿

5

9

 

ウインファビラス 3 松岡正海

55

94.3

()畠山吉宏 芦毛

5

10

 

ダンツペンダント 3 古川吉洋

55

130.7

()本田優 黒鹿

6

11

エンジェルフェイス 3 *ルメール

55

11.8

()藤原英昭 黒鹿

6

12

フロンテアクイーン 3 蛯名正義

55

28.4

()国枝栄 鹿毛

7

13

チェッキーノ 3 *戸崎圭太

55

3.6

()藤沢和雄 栗毛

7

14

ビッシュ 3 *M.デム

55

13.8

()鹿戸雄一 鹿毛

7

15

 

レッドアヴァンセ 3 *田辺裕信

55

35.5

()音無秀孝 黒鹿

8

16

 

ジェラシー 3 横山典弘

55

33.5

()菊沢隆徳 栗毛

8

17

ロッテンマイヤー 3 *ベリー

55

15.3

()池添学 鹿毛

8

18

 

ダイワドレッサー 3 三浦皇成

55

86.9

()鹿戸雄一 鹿毛



ま、達成感に欠けるとはいえ、過去のトレンドから馬券を考えるというのは有効みたいなんで、例によってこの競走の過去10年分を眺めてみます。今 回は1〜3着を表示しているんで、見づらいかも知れませんが、よくご覧じろ。


優駿牝馬過去10年の来歴

日付

馬名

騎手

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

150524 ミッキークイーン 浜 中俊

10

3

()池江泰寿

2250

-0.1

 12-09-09

34.0

430

+4

680

1160

3030

4140

20150

150524 ルージュバック 戸崎圭太

14

1

()大竹正博

2251

0.1

 05-05-04

34.5

450

+6

(2.7)

1160

3030

4140

20150

150524 クルミナル 池 添謙一

17

6

()須貝尚介

2252

0.2

 08-06-06

34.4

478

-10

(11.8)

   

4140

20150

140525 ヌーヴォレコルト 岩 田康誠

9

2

()斎藤誠

2258

-0.0

 09-09-08

34.2

444

+6

980

380

1730

1530

12850

140525 ハープスター 川 田将雅

10

1

* ()松田博資

2258

0.0

 14-16-16

33.6

474

-4

(1.3)

380

1730

1530

12850

140525 バウンスシャッセ 北村宏司

5

3

()藤沢和雄

2259

0.1

 07-07-08

34.4

514

-4

(16.4)

   

1530

12850

130519 メイショウマンボ 武 幸四郎

3

9

()飯田明弘

2252

-0.2

 09-07-07

34.6

478

+10

2850

13880

31120

15610

150480

130519 エバーブロッサム 戸崎圭太

13

5

()堀宣行

2254

0.2

 08-09-09

34.6

460

-6

(9.6)

13880

31120

15610

150480

130519 デニムアンドルビー 内田博幸

5

1

()角居勝彦

2257

0.5

 17-14-11

34.7

432

0

(3.3)

   

15610

150480

120520 ジェンティルドンナ 川 田将雅

14

3

* ()石坂正

2236

-0.8

 14-14-15

34.2

460

+4

560

820

1900

6640

30610

120520 ヴィルシーナ 内田博幸

9

2

()友道康夫

2244

0.8

 08-08-09

35.3

432

-2

(3.6)

820

1900

6640

30610

120520 アイスフォーリス 松岡正海

3

9

()相沢郁

2245

0.9

 06-06-07

35.6

458

0

(27.2)

   

6640

30610

110522 エリンコート 後藤浩輝

4

7

()笹田和秀

2257

-0.0

 09-07-06

34.5

456

-2

3720

42750

104460

45120

548190

110522 ピュアブリーゼ 柴田善臣

18

8

()古賀慎明

2257

0.0

 01-01-01

35.3

436

+2

(39.8)

42750

104460

45120

548190

110522 ホエールキャプチャ 池 添謙一

12

2

()田中清隆

2257

0.0

 13-14-12

34.0

452

-2

(3.0)

   

45120

548190

100523 アパパネ 蛯名正義

17

1

()国枝栄

2299

-0.0

 13-13-11

35.2

470

-10

210

1870

1520

10180

20460

100523 サンテミリオン 横山典弘

18

5

()古賀慎明

2299

-0.0

 10-10-08

35.3

460

+6

380

1870

1520

10180

20460

100523 アグネスワルツ 柴田善臣

2

8

()宮本博

2302

0.3

 02-02-02

36.1

456

-4

(18.7)

   

10180

20460

090524 ブエナビスタ 安 藤勝己

7

1

()松田博資

2261

-0.0

 16-15-14

33.6

446

-8

140

320

440

1250

2430

090524 レッドディザイア 四 位洋文

3

2

()松永幹夫

2261

0.0

 10-09-06

34.2

484

+6

(6.0)

320

440

1250

2430

090524 ジェルミナル 福 永祐一

14

4

* ()藤原英昭

2266

0.5

 07-10-10

34.4

462

+6

(22.1)

   

1250

2430

080525 トールポピー 池 添謙一

15

4

()角居勝彦

2288

-0.0

 07-08-07

35.3

462

+2

970

24080

39320

61600

440360

080525 エフティマイア 蛯名正義

6

13

()鹿戸雄一

2288

0.0

 07-06-05

35.4

432

+12

(32.5)

24080

39320

61600

440360

080525 レジネッタ 小 牧太

10

5

()浅見秀一

2290

0.2

 11-10-10

35.2

440

+8

(12.1)

   

61600

440360

070520 $ローブデコルテ 福 永祐一

2

5

()松元茂樹

2253

-0.0

 08-09-09

34.7

456

+2

1170

1640

4590

10450

57000

070520 ベッラレイア 秋 山真一

7

1

()平田修

2253

0.0

 06-06-05

35.0

444

-2

(2.6)

1640

4590

10450

57000

070520 ラブカーナ 菊沢隆徳

12

8

()中村均

2254

0.1

 13-11-12

34.6

432

0

(25.5)

   

10450

57000

060521 カワカミプリンセス 本 田優

9

3

()西浦勝一

2262

-0.1

 07-05-05

35.5

484

-4

670

4180

8220

33430

164300

060521 フサイチパンドラ 福 永祐一

2

5

()白井寿昭

2263

0.1

 07-08-07

35.4

494

+12

(12.6)

4180

8220

33430

164300

060521 アサヒライジング 柴田善臣

10

7

()古賀慎明

2264

0.2

 02-02-02

36.3

488

-6

(18.2)

   

33430

164300

集計期間:2006. 5.21 2015. 5.24

うーん、この競走も、これまでの三週間ほどではないにせよ荒れてます。固く収まったのがブエナの勝った09年のみで、後は全て三連単は万馬券、さ すがに7桁配当8桁配当はありませんが結構高額な万馬券です。いやしくも競走馬として生まれ落ちた全ての牝馬が目標に据えるレースだというのに、 これは一体どういう事なのでありましょうか。

@まず一番人気の信頼度ですが、過去10年の成績は2−3−1−4と一定の責任は果たしている感じ。但し勝率20%と勝ち切れていません。つまりこの競走はアイドル発掘レースみたいな位置づけがあって特定に馬に人気が偏り、その馬が勝ちきれずに2着とか3着になることが上記の高配当の大き な原因となっているわけです。

Aしかも、去年のミッキークイーンとか、一昨年のヌーヴォレコルトとか、12年のジェンティルとか、後にして思えば年度代表馬認定が相当な超大物 が一番人気に支持されていない(13年のメイショウマンボだって引き際を誤らなければこれに該当したでしょう)。つまり我々馬券購入者に見る目が ない。そう言う言い方に語弊があるとするなら、この時点で頭角を現していない巨大な才能というのは結構高い確率で存在する。

B二番人気・三番人気の実績はそれぞれ1−2−1−6、3−0−1−6と、一番人気以上に微妙だが、完全無視というのもまた不可能。

C二桁人気の超人気薄が来たのは08年のエフティマイアのみで、極端なヒモ荒れはない。但し4〜9番人気なら毎年必ず連絡み。

D脚質で言えば完全に差し有利。後日しぶとい逃げ馬というパブリックイメージを確立するヴィルシーナだってこのレースでは中段待機で二着だし、逃げ先行が三着以内に残るケースは相当レア。(よって騎手や血統で人気になっている今年のエンジェルフェイス、ロッテンマイヤーには本来辛いレース とも言えます)

Eスタミナを要求するタフな競走と言うことで一定の馬格は必要。具体的には馬体重は430kgがぎりぎり許容範囲。これを切った馬が馬券に絡んだことは一度もない。

F前走から馬体を増やした馬の好走事例がやたら多い。逆に言えば馬体減の馬は要注意。

以上から今年の一番人気シンハライトを考えてみましょう。桜花賞で三強と位置づけられ、その前評判に違わず鼻差の二着と好走。確実に33秒台の上がりを繰り出せる非凡な瞬発力を持ち、府中と相性の良いディープインパクト産駒である彼女が、ジュエラー・メジャーエンブレムというその他二強が 故障とかで出走回避である現在一番人気となるのは当然ではあるのですが、やはり死角がないわけではないと考えます。具体的には。

A:これまでの実績が1400m、1600mのみで、2400mが初めてというのは当然としても1800m、2000mの経験も皆無。
B:騎手がこの春勝負弱さを連発している池添である。
C:桜花賞時点の馬体重が426kgと小兵。オークス前の中間馬体重が430kgであり、輸送を考えれば当日大きく馬体を落として出てくる可能性が高い。

うーん、まぁ、A:距離に関しては小幡先生が随分前から提唱しておられる「クラシック距離適性不要論」もありますし、実際アパパネみたいな本質マ イラーが一番人気で勝っちゃうのを見るとこれは無視しても良いでしょう。また、B:これまで勝ちきれない池添の騎乗をパトロールビデオで見ても彼を責めるだけの明確な過失というのも見あたりませんし、これも良いでしょう(ルメールとか戸崎が乗ると前がモーゼの十戒のように開くのに、池添が乗ると決まって前がふさがるのが不思議ですが)。でもね、C:馬体重、下手すりゃ410kg台もあり得るわけで、これはまずいんじゃないでしょう か。そりゃ、馬体を減らそうが、彼女が馬券の対象から外れるというのも考えづらいのですが、上記の通り一番人気が勝ちきれないレースでもあり、評価を下げることにします。

と、言うわけで本命は、二番人気にして現在三連勝中のチェッキーノ。押し出されるような形での軸認定で、正直もう少し鋭い末脚が欲しい気もするん ですが、それでも前走フローラSの勝ち方は圧倒的で、まだ底を見せていない感じが好感度高し。

その他は、いつもの穴感性を封印し、超人気薄はパス。末の鋭いところを中心に選びました。

馬券は◎○→◎○←→他の三連単フォーメイション28点。シンハライトが大きく馬体を減らしている場合は、◎→シンハライト除くその他の三連複 21点でも面白いと思うんですが、当日馬体重が明らかになる頃、私は草刈りにいそしんでいるわけで、さてどうしたものでしょうか。


上海馬券王



○今日の結果

<オークス> @シンハライト、Aチェッキーノ、Bビッシュ




○かんべえのつぶやき

――今日のオークス。オバゼキ理論で行くか、それとも馬券王先生の助言に耳を傾けるか。迷ったけど、ここはやっぱり池添謙一騎手を男にしてやりたい、ということでシンハライトから3連単勝負。第4コーナーを回ったら、案の定、シンハライトは馬群に包まれている。ああっ、またしても、と思ったら、馬群の中から黒い帽子がぐぐっと出てきた(デンコウアンジュを押しのけた、という気もする)。モーゼの十戒のようではないけれども、オレンジの帽子2つを従えて、池添騎乗のシンハライトが堂々のゴールでありました。

――Bシンハライト(一番人気)―Lチェッキーノ(二番人気)―Mビッシュ(五番人気)なので、5790円というとっても安い3連単ですが、G1を取るというのはうれしいもんですな。今日はそれまで12レースを闘って、トリガミの3連複が1個あっただけで、あとは11連敗であったのです。トータルでは沈みだけれども、いいものを見させてもらいました。

――池添は念願かなってG1を取ったけど、舛添はどうなるんでしょうね。どう考えても後がないような気がするが。馬券王先生は、そんなことはどうでもいいからダービーを考えてください。来週はこれまた面白いレースになりますよ!





5月15日(日)ヴィクトリアマイル

ううううう、やっと当たりました。36点も買ってようやく当たりました。

万馬券配当なんで本来は喜ぶべき何でしょうが、かんべえ師匠は10点買いで的中しているというのに、こんなみっともない買い方をしないと当たらな いなんて、鬱脱出にはあと一回的中が必要な状況です。よって、今回も予想中心で行かせていただきます。(いや、本当のこと言うと昨日職場行事で朝から夜まで飲み続け現在胃腸が反乱を起こしている状況で、枕の文章にさく力が残っていないのであります)


2016年 515() 2回東京8日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 11回ヴィクトリアマイル
4歳以上・オープン・G1(定量)()(国際)(指定) 1600m (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

ウインプリメーラ 6 川田将雅

55

34.3

()大久保龍

1

2

スマートレイアー 6 *武豊

55

6.9

()大久保龍

2

3

 

シャルール 4 横山典弘

55

31.0

()松永幹夫

2

4

 

ウリウリ 6 *三浦皇成

55

43.1

()藤原英昭

B3

5

レッドリヴェール 5 *石川裕紀

55

88.5

()須貝尚介

3

6

マジックタイム 5 *ボウマン

55

9.3

()中川公成

4

7

ルージュバック 4 *ルメール

55

7.7

()大竹正博

4

8

 

メイショウマンボ 6 武幸四郎

55

71.6

()飯田祐史

B5

9

 

カフェブリリアント 6 福永祐一

55

56.8

()堀宣行

5

10

ミッキークイーン 4 *浜中俊

55

3.9

()池江泰寿

6

11

 

レッツゴードンキ 4 岩田康誠

55

24.6

()梅田智之

6

12

クイーンズリング 4 M.デム

55

11.7

()吉村圭司

7

13

ストレイトガール 7 戸崎圭太

55

13.8

()藤原英昭

7

14

 

ウキヨノカゼ 6 四位洋文

55

63.3

()菊沢隆徳

7

15

ショウナンパンドラ 5 池添謙一

55

5.0

()高野友和

8

16

シュンドルボン 5 吉田豊

55

35.2

()矢野英一

8

17

 

トーセンビクトリー 4 *内田博幸

55

83.6

()角居勝彦

8

18

 

ショウナンアデラ 4 蛯名正義

55

26.4

()二ノ宮敬



例によって過去の事績を調べてみましょう。以下展開する論旨から言うと1〜3着を表記するのがよいのですが、表示がうるさくなるので勝馬のみを記 載します。

ヴィクトリアマイル過去10年の事績

日付

勝ち馬

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

馬場状態

調教師

走破タイム

通過順

上り3F

単勝配当

枠連

馬連

馬単

3連複

3連単

150517 ストレイトガール 6 戸崎圭太

18

5

5

()藤原英昭

1319

   05-05

33.0

1410

4510

36880

73990

2860480

20705810

140518 ヴィルシーナ 5 内田博幸

18

14

11

()友道康夫

1323

   01-01

34.3

2830

1920

8450

28050

50720

407940

130512 ヴィルシーナ 4 内田博幸

18

11

1

()友道康夫

1324

   02-02

34.0

310

4730

8030

12600

35770

193570

120513 ホエールキャプチャ 4 横山典弘

18

12

4

()田中清隆

1324

   03-03

33.8

720

2740

5510

10720

10790

75320

110515 アパパネ 4 蛯名正義

17

16

2

()国枝栄

1319

   09-11

34.3

410

210

230

740

620

3620

100516 ブエナビスタ 4 横山典弘

18

11

1

()松田博資

1324

   13-12

33.5

150

1600

2490

2780

29700

85770

090517 ウオッカ 5 武豊

18

6

1

*()角居勝彦

1324

   05-04

33.4

170

1200

5310

6410

19770

80580

080518 エイジアンウインズ 4 藤田伸二

18

6

5

()藤原英昭

1337

   06-07

33.4

1340

1320

1670

4520

3240

23000

070513 コイウタ 4 松岡正海

18

4

12

()奥平雅士

1325

   06-06

33.4

6030

26740

30740

73240

235020

2283960

060514 ダンスインザムード 5 北村宏司

18

1

2

()藤沢和雄

1340

   05-06

33.8

390

760

1000

1860

2770

11650

集計期間:2006. 5.14 2015. 5.17


いやあ、これも荒れてます。三連単も5万円配当を超えたら大荒れ認定が相当なんですが、そう言う定義で言っても10回中7回が大荒れ、07年の7桁配当、去年なんか8桁配当なわけで、要は三週連続宝くじレースの開催なわけです。これじゃあ、真面目に予想すればするほど的中から遠ざかっていく感じなんで、馬券を買うにしても、いつもとは違うロジックが必要ですな。

@まず、一番人気の信頼度ですが、過去10年の実績が3−2−0−5と半分が馬券の対象から外れているものの、馬連・馬単の軸としてそれほど悪いというわけでもない。ただし、一番人気でそのまま勝つ馬と言うのはウオッカ、ブエナビスタみたいな年度代表馬級の大物、勝って当たり前の存在であるわけで、今年の一番人気ミッキークイーンというのはそれだけの器かというと、うーん、良績が牝馬戦に偏っているため疑問ではあります。

Aそんな年度代表馬級の馬でもウオッカは08年エイジアンウインズ、ブエナは11年アパパネという格下の馬に敗退していると言うことを考えると、 やはりこのレースは通常の「相場」で考えてはいけないと言うことが言える。

B二番人気、三番人気の実績はそれぞれ2−0−0−8、0−2−2−6と大きく見劣ります。完全無視もできないのですが、少なくとも一番人気を軸にした場合は買えたものではない。

Cって言うか、過去3番人気以上が複数馬券に絡んだのは06年、11年のみ。あとは皆二桁人気の超人気薄が飛び込んできている。

以上から軸決めてヒモ荒れ狙いというのが結論としてもたらされるのですが、問題は何を軸とするかで。。。

結局、マイルという距離適性が重要なんじゃないかと言う仮説をもとに馬券を組み立ててみました。こういうレースで人気になるのはオークスとか秋華賞とかのクラシック路線で優秀な成績を収めた連中なわけで、それが慣れないマイルに出走するからこんな波乱が起きるんじゃないでしょうか。1番人気ミッキークイーンも2番人気ショウナンパンドラも実績は文句のつけようもないのですが、主戦場は皆クラシックディスタンス。こういうレースで軸認定するのは危険極まりないと考えます。

よく見るとこの競走、上位に来る馬と言うのは皆複数年上位に来ているわけです。唯一連覇実績のあるヴィルシーナは13年の勝ちの後、二桁着順を繰 り返し14年は11番人気にまで評価を落としたのですがそれでも見事に逃げ切り勝ち。他の勝馬も09年以降は複数年出走していますが、そのすべてが馬券に絡む、絡めない場合も掲示板には載っているわけで、要は近況よりもこのレースの相性で軸を決めるのが良いと考えます。

というわけで、軸は去年の覇者にして一昨年の三着であるストレイトガール。7歳牝馬が馬券に絡んだことのないレースでもあるのですが、そもそも7歳牝馬の出走自体過去それほどないわけで、ここは目をつぶって狙う価値はあると考えます。

相手はミッキー、パンドラも当然有力ですし、スマートレイアーは内枠引いた逃げ馬で騎手が武というのもそそりますが、7番人気を軸にすると言うこ とで手広く行きましょう。先週上位人気のワンツーでありながら万馬券配当となったのはステゴ産駒のおかげと言うことで、今週もウインプリメーラ、 レッドリヴェールを注目馬認定。我が最愛のレッドリヴェールはついに殿人気にまで評価を落としていますが、2000万配当となった去年のレースはやはり殿人気ミナレットの激走の成果ですし、なによりレッドリヴェールは去年このレース4着に健闘しているのです。軽視は禁物なのです。

馬券は◎→○▲☆→他の三連複21点で考えたのですが、どうせ7番人気を軸にするのなら◎→他の三連複36点でも。まぁ、宝くじ馬券難で今回も少 額ですな。


上海馬券王





○今日の結果

<ヴィクトリアマイル> @ストレイトガール、Aミッキークイーン、Bショウナンパンドラ




○かんべえのつぶやき

――史上最高のG1馬7頭、本日のヴィクトリアマイルは文字通り牝馬の頂上決戦でした。そのレースをコースレコードで勝利したのは、なんと7歳馬のストレイトガールでした。戸崎騎手、うまく乗りましたねえ。「二強」をぶっちぎった勝利でありました。

――「結局、マイルという距離適性が重要なんじゃないか」「要は近況よりもこのレースの相性で軸を決めるのが良い」という馬券王先生のご指摘通りでした。なるほど、そういうことだったのか。以後のヴィクトリアマイルは、この言葉を拳拳服膺しなければなりません。馬券王先生、おめでとうございます。どうせなら3連単で買っておけば・・・。

――
かんべえ推奨のショウナンパンドラは3着でした。G1レースで3回連続2着の池添騎手は、今日はまたまた悔しい思いをしたに違いありません。「舛添は逃げ切れなくても、池添は勝たせてやれよ」と切に思います。来週のオークスはシンハライトで雪辱してほしいです。

――本日の教訓は、「女の戦いは馬券王先生に聴け」。来週のオークスも馬券王先生におすがりしましょう。





5月8日(日)NHKマイル


ううううう、鬱です。またしても天皇賞春で五月病なのです。受け狙いで替え歌作ったら、まさかその通りになるなんて。。。。

そりゃ、外すというのをこれだけ繰り返すと免疫も付いてきますし、愛着のあるカレンミロティックが健闘した事も救いなのですが、それでも北島三郎 の「祭りだワッショイ」をまたしても聞かせられるとことになろうとは、ああ、不愉快極まりない。しかも観客に大受けだし、「祭りだワッショイ」。 あんな配当になった事を考えれば、京都競馬場の観客に当たった人は殆どいないはずで、いくら国民的歌手とは言え、自分が外したレースではしゃぎ回 る人に、何故君たちはそんなに声援を送れるのかね。心の狭い私には理解できんわい!

とにかくですな、G1の中でも最高級賞金のレースだというのに、内枠引いた逃げ馬が演出するスローペースにそのまま迎合する他のジョッキーのへた れぶり、これが一番我慢が出来ません。須田鷹雄が「先行タイプが内枠引いたらロバでも勝てるのが天皇賞春」なんて言ってましたが、少額とはいえ、 そんなレースに金を投じた自分が情けないやら悲しいやら。。。きぃいいいいいっ!鬱ざます!またしても鬱なんざます!香港でモーリスが快勝していなかったら手首切ってたかもしれないざます!

と、言うわけで何か投げやりな気分なので、今回は簡単に。



2016
5 8() 2回東京6日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 21回NHKマイルカップ
3歳・オープン・G1(定量)(牡・牝)(国際)(指定) 1600m (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

シュウジ 3 岩田康誠

57

21.9

()須貝尚介

1

2

 

エクラミレネール 3 *大野拓弥

55

92.0

()高橋裕

2

3

アーバンキッド 3 *ボウマン

57

12.7

()斎藤誠

2

4

メジャーエンブレム 3 ルメール

55

2.4

()田村康仁

3

5

ロードクエスト 3 池添謙一

57

6.8

()小島茂之

3

6

ティソーナ 3 M.デム

57

9.3

()藤沢和雄

4

7

トウショウドラフタ 3 田辺裕信

57

9.3

()萱野浩二

4

8

イモータル 3 戸崎圭太

57

11.1

()須貝尚介

5

9

シャドウアプローチ 3 *ベリー

57

45.5

()須貝尚介

5

10

ダンツプリウス 3 丸山元気

57

16.0

()山内研二

6

11

 

ペルソナリテ 3 柴田大知

55

203.9

()相沢郁

6

12

 

ハクサンルドルフ 3 *内田博幸

57

30.9

()西園正都

7

13

 

シゲルノコギリザメ 3 *松岡正海

57

65.3

()谷潔

7

14

ブレイブスマッシュ 3 横山典弘

57

29.6

()小笠倫弘

7

15

 

ストーミーシー 3 江田照男

57

28.7

()斎藤誠

8

16

 

カネノイロ 3 *蛯名正義

57

154.4

()佐藤吉勝

8

17

 

ブランボヌール 3 三浦皇成

55

80.7

()中竹和也

8

18

レインボーライン 3 *福永祐一

57

32.9

()浅見秀一


小幡先生曰く、「本命はメジャーエンブレム。ギャンブル的にはロードクエストの方だが、この二頭のどちらかを本命にしない予想者は、競馬ではなく ギャンブルを求めている。GIでは、それは私にはない」なのだそうですが、まずは以下を見ていただきたい。

NHKマイルの過去10年の来歴

日付

勝ち馬

騎手

馬番

人気

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

単勝配当

馬連

3連複

3連単

150510 クラリティスカイ 横山典弘

7

3

()友道康夫

1335

-0.2

   05-05

33.9

640

2800

6200

36720

140511 ミッキーアイル 浜中俊

10

1

()音無秀孝

1332

-0.0

   01-01

34.8

190

14760

188380

684020

130505 マイネルホウオウ 柴田大知

8

10

()畠山吉宏

1327

-0.0

   16-14

33.7

3430

21890

137530

1235600

120506 カレンブラックヒル 秋山真一

5

1

()平田修

1345

-0.6

   01-01

34.6

370

1480

72990

262580

110508 グランプリボス ウィリア

13

1

*()矢作芳人

1322

-0.2

   06-05

34.0

460

1170

2040

7920

100509 ダノンシャンティ 安藤勝己

13

1

()松田国英

1314

-0.2

   16-16

33.5

260

2040

3860

17180

090510 ジョーカプチーノ 藤岡康太

3

10

()中竹和也

1324

-0.3

   02-02

34.7

3980

14180

318540

2381660

080511 ディープスカイ 四位洋文

9

1

()昆貢

1342

-0.3

   16-11

33.9

430

1980

28130

116880

070506 ピンクカメオ 内田博幸

14

17

*()国枝栄

1343

-0.1

   13-14

34.9

7600

30800

1221770

9739870

060507 ロジック 武豊

6

3

()橋口弘次

1332

-0.0

   11-10

35.0

870

6110

30100

201600

集計期間:2006. 5. 7 2015. 5.10

ね、すごいでしょ、この配当。そりゃ毎年荒れてる天春に比べれば穏やかな年もないことはないのですが、それでも大荒れだし、いったん荒れた時の荒 れっぷりは天春を遙かに凌ぐのです。未だに思い出す度に戦慄する07年ピンクカメオの時なんてニアリー1000万。100円玉一枚が1000万で すからね、「競馬ではなくギャンブルを求め」たくなるのは、これ人情というものではありますまいか。これだけ荒れていながら不思議なのは二年に一度は一番人気がちゃんと前評判通りの仕事をしている(その意味で『メジャーエンブレム単』という小幡先生の買い目は理にかなっている)ことで、要は1着から3着までのいずれかに必ず超人気薄が複数飛び込んでくるのがこのレースなんですな。

以上から一番人気から超人気薄へのヒモ荒れ狙いというのが結論としてもたらされる訳なんですが、今回の一番人気メジャーエンブレムに本当にそこまでの信頼を寄せて良いのでありましょうか。

そりゃ同じコースで行われたクイーンSを逃げて大差勝ちしていることから分かるとおり、強いことには何の疑問もないのですが、少なくとも以下の懸念はあるのではないかと。

@前走の桜花賞で中途半端な競馬をしたあげく馬券の対象すら外すという失態を起こしているため、今回ルメールは徹底的にハナを主張する可能性が高い(また同じ事をやるとさすがに今回は非難轟々だからね)。ところが今回のメンバーには自爆テロ的な逃げを身上とするシゲルノコギリザメが抽選を くぐり抜けて参戦。同型のシュウジとあわせ、熾烈な先行争いとなって前が総崩れになる可能性はそれなり以上に存在する。

Aこういう優等生タイプの才媛って、一度負けたらとことん負けまくるパターンが過去に何度もあったんだけど、彼女がそのパターンを踏襲する懸念も 一概に否定できない。

B過去10年で勝った牝馬は1000万ブリンガーの超低人気ピンクカメオのみ、しかもこれは追い込んでの勝利で牝馬の逃げ馬が勝ったことはない。

うーん、特に@が気になります。もちろん超ハイペースになっても崩れない二の足が彼女に備わっている可能性もあるのですが、それでも一番人気との比較でリスクは高いと考えここは評価を一段下げます。

これに代わって本命認定するのは、二番人気ロードクエスト。上記の通り、ハイペースほぼ必至(天春でスローを演出した武もケンタッキーに出張中だ し)と言う前提では、メンバー中随一の切れ味を持った彼が台頭する可能性が相当高いと考えます。マツリダゴッホの血筋の癖に小回りや坂のあるコー スが全然駄目で直線長いところでしか実績がない変な奴なんですが、府中の舞台はそう言う彼の適性にかなっています。皐月賞で大敗したのでもう少し 人気を落とすと思っていたのですが、二番人気とはいえメジャーエンブレムから大きく離されたオッズなんで、まあ良いでしょう。但し彼には、出遅れ癖がある上、騎手が勝負弱さ絶賛炸裂中の池添であるという死角があり、一着付けの馬券というのも危険極まりない訳で、買うのは三連複。言い換えれば勝つ可能性はメジャーエンブレムに劣るものの三着以内ならこちらの方が遙かに可能性があると言う見解なのであります。

この他では、府中1600mで上位に来るには脚質に関わらず末の確かさが必要なわけで先行馬なら34秒台、差し馬なら33秒台(新潟なら32秒 代)の実績があるところを選んで印を付けました。

▲イモータルはロードクエスト同様の左回り巧者。共同通信杯で皐月賞馬ディーマジェスティーの二着だったことが評価されて思った以上に人になって いますが。
☆アーバンキッドの実績は1−3−0−1と勝ちは新馬戦だけですが、負けた4戦とも勝馬と差のない競馬をしており、先行馬にもかかわらず33秒代 の上がりを連発しているところがポイント高く、メジャーエンブレムが馬券の対象から消えたときに漁夫の利をさらうのはこういうタイプではないかと。


馬券は◎→○▲☆→その他の三連複21点と思ったのですが、上記の配当トレンドを考えたときにはガミ覚悟で◎→その他の三連複36点でもありか と。まぁ、先週同様宝くじ感覚の少額勝負ですな。




鬱絶賛進行中  上海馬券王





○今日の結果

<NHKマイル> @メジャーエンブレム、Aロードクエスト、Bレインボーライン




○かんべえのつぶやき

――本日はオバゼキ先生のCメジャーエンブレムから行くか、それとも馬券王先生推奨のDロードクエストから行くべきか、少々迷いました。そんな中で、「波乱があるとしたら、NZトロフィーに出走していたNストーミーシーかQレインボーラインだわなぁ〜」と囁く悪魔がワシの中にいる。しょうがないから、Cを軸にして、BアーバンキッドとGイモータルを含めてD、N、Qの5点に流しました。運よく、いちばん高いのが3着に来てくれてニッコリでした。わはは。

――それにしても、今日のルメール騎手は嬉しそうでした。言葉はデムーロほど上手じゃないけど、ああいう姿を見ていると、なんだかもう半分くらい日本の騎手になっているような気がする。でも、日本人よりも勝負強い。逆にいえば、池添や福永は勝負弱いですなあ。2着上手と3着上手って感じです。

――G1シリーズはまだまだ続きます。来週はヴィクトリアマイル、そしてオークス、ダービー、安田記念もあるんですね。来週以降もいい天気、いい競馬が続きますように。いや、今日は久しぶりに買ったので気分がいいわ。





5月1日(日)春の天皇賞


上海馬券王の採用面談(春盾コーポレーション編)

☆え−、お待たせしましたあ、当社春盾コーポレーションの中途採用募集にご応募いただきありがとうございましたあ。ただいまから面談始めたいと思 いますので、呼ばれた人から面談室に入ってくださいねえ。あ、申し遅れましたが、私、採用担当の上海馬券王って言いますう。何か皆さんの経歴書読ませてもらったらあ、愉快な思い出よりは、忌まわしい記憶が呼び戻されることが多いわけでえ、質問にもトゲみたいなものが混じっちゃうかも知れな いんですけどお、勘弁してくださいねえ。じゃあ、早速始めますかあ。まずはサウンズオブアースさんお願いしますう。

「宜しくお願いします。」

☆えーっと、まずは当社の募集に応募なさった動機から聞かせていただけますかあ?

「はい、御社は歴史と伝統に裏打ちされた大変格式の高い会社でして、単に格式が高いだけでなく、スピードとか機動力と言った最近の流行トレンドとは一線を画し、昔ながらのスタイルを頑固に維持しておられる。そう言うぶれない姿勢が大変素晴らしい、そう言う所でなら私の技能が生かせると思い応募させていただきました。」

☆うわあ、絵に描いたような模範解答ですねえ。ネオユニバースさんの血筋って若い頃からしっかりした人が多いって言いますけど、私感激ですう。でもねえ、「ぶれない」って言えば格好いいんですけど、当社はっきり言って流行遅れで浮きまくってる斜陽会社なんですよお。本当に来ていただきたい 優秀人材は海外留学とかで皆そっぽ向いちゃうしい、募集に応募してくれる人って何か地味で微妙な経歴の人ばかりだしい。あなたもそうですよねえ、 経歴見ると悪くはないんだけど、この二年間次席ばっかりで、首席の実績が一度もないって言うのはどうなんでしょうかあ?私気になりますう。

「ですから、それはスピード優先の職場環境が私に向かなかったと言うことなんです。御社のようにスタミナが要求される長丁場の仕事でこそ、私の資質が活かされると、私は確信しています!」

☆えー?でも、確か貴方、去年も当社の募集に応募されてましたよねえ。その時の成績が17人中9位って、これどういうことなんでしょうかあ。何か言ってることと違うなあ。

「うぎゃあ、そ、それは、みんなゴールドシップの奴が悪いんですよ!あいつが散々だだをこねて職場に入るのを嫌がったせいで、僕、門のところで三分以上待たされたんです。もうモチベーション下がりまくりなんてモンじゃなかったです!そんな悪行三昧な行いに及んでおきながら、しっかりトップの成績はかっさらっていくし、くそう、いくら先輩でもやって良いことと悪いことがある!お奉行様、悪いのはみんなゴールドシップでございますよ!」

☆うわあ、いつの間にか「金さんシリーズ」に変わっちゃってますう。うーん、まぁ、あなたの場合は確かに当社向けの資質という点では今年の応募者 の中でも一番という気がしないではありませんねえ、首席は無理でも上位は大いにありって気が私もしてきましたんでえ、頑張ってくださいねえ。じゃあ、次行きましょうか。次、ゴールドアクターさん、どうぞ!

「宜しくお願いします。」

☆いやあ、ゴールドアクターさん、なんか、貴方のような方が応募してくれて、私、ほっとしてますう。当社、腐っても超一流の企業な訳でえ、言ってみれば三菱・東芝みたいなもんじゃないですかあ。それなのに今年の応募者見るとG1資格を持ってる人が18人中3人しかいなくてえ、その内二人は三歳の時の勲章でしょう?あなただけなんですよお、「有馬」って言う超一流の勲章持ってる人はあ。現在5連勝中というのも立派な限りだしい、これ で何とか当社の面目が保たれましたあ。

「うーん、御社を『三菱・東芝』に例えるというのは、引っかかりますが、まぁ、頑張ります。」

☆しかしですねえ、貴方のような人が来れば来たで、心配なんですう。何と言っても当社、立派な実績を根拠に一番人気に推された人が評判通りの成績残したのって10年前のディープインパクトさんだけ、特にこの7年間は一番人気の人って三着にも入らない阿鼻叫喚、冥府魔道な黒歴史を繰り返して いるわけでえ、まったく、こんな事ばかりやっているから、当社の斜陽化に歯止めが掛からないわけなんですけどお、貴方大丈夫でしょうかあ?

「うーん、そう言う歴史問題を自虐的な文脈でしか語れない左派系メディアのようなことを言われても、『頑張る』としか言えないんだよなあ。じゃ あ、僕、遠征で疲れてるんで、これで。」

☆あ、帰っちゃいましたあ。考えてみれば、ゴールドアクターさんは、実績が関東中心で、関西まで来るって滅多にしない人なんで、私、ますます気に なりますう。こういう負の連鎖を止める力が彼にあるんでしょうかあ?じゃあ、次行きましょう。カレンミロティックさんどうぞ。

「あーら、上ちゃん、お久しぶりい♪」

☆。。。いきなり ♪マーク炸裂ですかあ。いい年して貴方って人はあ。

「うふふ、いい女ってね。歳は関係ないのよ。大事なのは愛なの、愛。愛と情熱なの♪」

☆女って、貴方セン馬じゃないですかあ。そりゃあ、私も昔は随分と貴方に稼がせてもらったんで、貴方のことは憎からず思っているんですけど、それ でも最近の成績は酷すぎますよう。二桁着順を繰り返した挙げ句、あちこちの職場をリストラされまくって、それで当社にたどり着くって一体どういう 事ですかあ。何か悲哀感じまくりで、こみ上げてくるものがありますう。

「まあ、お言葉じゃない。悪いけど、あたし、まだ枯れてないの。小林幸子や和田アキ子みたいに、もう一花咲かせてやるんだから。」

☆小林幸子も和田アキ子も、既に枯れてて花咲いてない気がしますう。大体、当社は一応超一流で通ってるんですよお。ちょっと前までは貴方のような 特異なジェンダーの人はそれだけで門前払いって言うかあ。

「きぃいいいいいいっ!何よそれ!差別よ!LGBTに対する差別だわ!この時代にそう言う感性だから、あんたの所は斜陽化が止まらないんじゃな い!あたし、去年は三着だったのよ!オカマなめてんじゃないわよ!噛んでやる!蹴ってやる!」

☆うわっ!やめろ!噛むな!蹴るな!暴れるな!次だ!次行こう!キタサンブラックさんどうぞ!

「いやいや、どうも、どうも。お客様は神様でございます。」

☆うわっ!なんですか、そのど派手な出で立ちは。採用面談に着流しで現れるなんて、ここは演歌のオーディション場じゃないんですからあ。

「歌は世につれ。世は歌につれ、流れ流れて長距離路線。キタサンブラックが歌います。『淀の良馬場』」

 スタミナぬくめて バテながら 淀を回りゆく
  明日の稼ぎを 夢に見て 腹に馬帯巻く
  春の盾にはヨ 凍る驀進王
  淀の良馬場はヨ ディープの 稼ぎ場サ

☆うわー、回ってます!文字じゃ分かりづらいけどこぶしが回りまくってます!

 芝は魔物だ 吠えながら 牙をむいてくる
  内枠引いた 逃げ馬の 武は守り札 
   
春の盾にはヨ 本命が 負けて飛ぶ
  淀の良馬場はヨ 馬券士の 遊び場サ


☆。。。。あのおう、ひょっとしてフルコーラス歌うつもりなんでしょうかあ?

 銭の重さを 数えても 帰る当てはない
  三千米を ぎりぎりに ハナを 駈けてゆく
  春の盾にはヨ 逃げが 穴になる
  淀の良馬場はヨ 馬券士の 死に場所サ


☆。。。。。。。駄目だ、こりゃ。




2016
5 1() 3回京都4日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 153回天皇賞(春)
4歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 3200m・外 (C)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

キタサンブラック 4 武豊

58

4.6

()清水久詞

1

2

トゥインクル 5 勝浦正樹

58

23.5

()牧田和弥

2

3

カレンミロティック 8 *池添謙一

58

69.1

()平田修

2

4

 

トーセンレーヴ 8 *武幸四郎

58

100.8

()池江泰寿

3

5

フェイムゲーム 6 *ボウマン

58

9.7

()宗像義忠

3

6

 

アドマイヤデウス 5 岩田康誠

58

26.5

()橋田満

4

7

 

ファタモルガーナ 8 内田博幸

58

121.1

()荒川義之

4

8

シュヴァルグラン 4 福永祐一

58

6.3

()友道康夫

5

9

 

トーホウジャッカル 5 *酒井学

58

16.2

()谷潔

5

10

アルバート 5 ルメール

58

11.6

()堀宣行

6

11

タンタアレグリア 4 蛯名正義

58

29.2

()国枝栄

6

12

 

ヤマニンボワラクテ 5 *丸山元気

58

125.9

()松永幹夫

B7

13

 

マイネルメダリスト 8 *柴田大知

58

188.9

()田中清隆

7

14

サトノノブレス 6 *和田竜二

58

36.8

()池江泰寿

7

15

サウンズオブアース 5 *藤岡佑介

58

9.2

()藤岡健一

8

16

ファントムライト 7 *三浦皇成

58

108.6

()藤原英昭

8

17

ゴールドアクター 5 吉田隼人

58

3.5

()中川公成

8

18

 

レーヴミストラル 4 川田将雅

58

25.6

()高野友和


と、言うわけで憂鬱な季節がやってきました。そう、五月病ブリンガー「天皇賞春」の開催であります。

とにかく、当たらないのであります。当たらないだけならまだしも、かすりもしないというのをここ10年くらい繰り返しているわけで、とにかくこれ が終わったあと発症する抑鬱状態のしゃれにならないこと、この上無いのであります。

え、「10年も的中がないなんて単にお前が下手なだけだからだろう」ですって?うーん、私が馬券下手であるのを否定はしないのですが、それだけとも思えないのです。とにかく以下を見ていただきたい。

天皇賞(春)過去10年の来歴

日付

勝ち馬

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

単勝配当

3連複

3連単

150503 ゴールドシップ 6 横山典弘

17

1

2

()須貝尚介

3147

-0.0

 14-03-04

35.0

460

57160

236300

140504 フェノーメノ 5 蛯名正義

18

7

4

()戸田博文

3151

-0.0

 08-07-05

34.3

1150

38790

211180

130428 フェノーメノ 4 蛯名正義

18

6

2

()戸田博文

3142

-0.2

 07-03-02

36.2

620

21880

111830

120429 ビートブラック 5 石橋脩

18

1

14

()中村均

3138

-0.7

 02-01-01

36.5

15960

97140

1452520

110501 ヒルノダムール 4 藤田伸二

18

2

7

()昆貢

3206

-0.1

 08-07-06

35.3

1690

25530

189840

100502 ジャガーメイル 6 ウィリア

18

12

2

()堀宣行

3157

-0.1

 08-07-05

33.7

590

208890

911660

090503 マイネルキッツ 6 松岡正海

18

2

12

()国枝栄

3144

-0.0

 10-04-04

34.9

4650

32390

221080

080504 アドマイヤジュピタ 5 岩田康誠

14

14

3

()友道康夫

3151

-0.0

 11-10-05

34.7

580

1880

13500

070429 メイショウサムソン 4 石橋守

16

6

2

()高橋成忠

3141

-0.0

 09-06-02

34.7

450

44540

306390

060430 ディープインパクト 4 武豊

17

7

1

()池江泰郎

3134

-0.6

 14-04-01

33.5

110

2840

4320

集計期間:2006. 4.30 2015. 5. 3

どうです、すごいでしょう。ディープインパクトが勝った10年前を除けば三連単配当が全て6〜7桁。100円玉一枚が100万円に化ける世界というのは、これ、外しているのは私一人ではないと言うことを意味するのです。

こんなに荒れまくっているのもひとえに1番人気が不甲斐ないからにつきるわけで、ディープ以降勝った馬は皆無。特に上述にもあるとおり、この7年間は勝てないどころか馬券にも絡んでないわけで、つまるところ「皆が強いと思っている馬が全然強くない」ということになるんですな。言ってみれば 天皇賞春には、他のレースで通用するロジックとは違うロジックが働いているわけで、こういう結末を的中した人と言うのは、よほどの変態か、もしくはマークシートに誤記入したかのいずれかなのではありますまいか。

以上からこのレースは馬券を買わずにケンに徹する小幡流が正しいというのが結論としてもたらされるのですが、まぁ、このコーナーでそう言うことを言ってもしょうがないし、私がG1の馬券を買わないというのもアイデンティティに関わる話なので、宝くじでも買うつもりで予想してみたいと思います。

メンバーも中距離路線の強いところが皆海外に行ってしまったので、豪華絢爛とは言えない構成。但し殆どの馬が2000m超の重賞で勝ち負けした実績があるわけで、レベルは低いわけでもなく、要はどの馬からでも入れます。

そのような中、私が魅力を感じるのは◎アルバート。
@弱いのが相手とはいえ圧勝したステイヤーズSから長距離資質は十分。A有力認定された上位人気が全て逃げ先行馬なので、ペースが速くなる可能性が高くこういう差し馬の台頭余地は十分にある。B騎手がペース配分に優れたルメールである。C人気がないので何を買っても高配当というのがその理由ですが、ジョッキー同士が馴れ合ってスロー展開になった時点で馬券はゴミ屑と言うリスクは含みます。

対抗は○ゴールドアクター。
上述の通り、一番人気の受難が続く春天ですが、この馬の実績はメンバー中抜きんでており、さすがに軽視は出来ません。と、言うか、こういう馬が飛ぶようだと、春天というのはやはり馬券を買ってはいけない競走と言うことになると考えます。

穴は▲サウンズオブアース。上述の通り勝ちきれない歯がゆさがある馬ですが、ステイヤーということでは一番の資質の持ち主である可能性が高く、その割には人気がないのが素晴らしい。

ヒモ筆頭の☆印には今回二頭設定。☆キタサンブラックは母父サクラバクシンオーということで、こういう長距離ではいつも疑問視される存在ですが、 とにかくしぶとい勝負根性の持ち主で内枠を引いたこともありスローペースになれば勝つまであります。また阪神大賞典の覇者にして小幡先生の本命 シュバルグランも当然有力な一頭。今年初めて小幡先生と私の本命が別れたのですが、さて恐怖新聞はどちらでしょうか。

とにかく三連単の100万配当がデフォルトのレースなんで相手は手広く行きましょう。カレンミロティック、ファントムライトみたいな超人気薄も大 穴を演出する常習犯ですし馬券の対象です。(しかし、日銀の金融政策への論評並に長いオペラハウス追悼文を書いた小幡先生がファントムライトに言及しないというのは謎だ)

馬券は◎→○▲☆→他の三連複30点。キタサン・アクターで決まると40倍見当ですが、他はほとんど大型万馬券。、まぁ、宝くじみたいなものなん で買うのは少額ですな。


上海馬券王




○今日の結果

<天皇賞春> @キタサンブラック、Aカレンミロティック、Bシュヴァルグラン




○かんべえのつぶやき

――馬券王先生が「宝くじみたいなもん」と酷評する春天、あたしゃ去年はゴールドシップ、一昨年はフェノーメノの単勝を5000円ずつ勝って、実は不満のないレースなんですよね。でも、それってステゴ産駒を買ってただけの話で、今日はさすがにトゥインクルやマイネルメダリストは頼りないので、サウンズオブアースから勝負に行ったのであります。

――その結果は・・・やっぱり春天は変なレースですなあ。ゴールドアクターなど外枠の馬は姿が見えず、内枠の馬がワンツーで入る。結果としてサブちゃんが2度目のG1奪取でニッコリ、というのはいいとして、8歳のセン馬であるカレンミロティックがあわや勝ちそうになる(『優馬』の持木秀康が本命にしていたが)って、そういうことでいいのだろうか???かくして今年も馬連で万馬券、3連単で6ケタ馬券となったのでありました。

――ところで馬券王先生とオバゼキ先生の掛け合いは、ますますいい味を出しております。またご一緒したいですねえ。





4月17日(日)皐月賞


えー、先週、二日酔いで思いっきり手抜きな原稿を送付したところ、小幡先生からこっぴどく叱られまして、うううう、まこと、すまんこってす。しか し、アマゾンを褒めたらいきなり敵認定され、その後ガン無視状態が続いていたというのに、いきなりあのレスポンス。先生、ひょっとしてツンデレ属性の持ち主なのであろうか。それでも、桜花賞が当たっていればまだ救いもあったのですが、圧倒的な自信の基に本命認定したメジャーエンブレムがよもやの4着と言うことで現在私は大変いたいけな気分なのであります。

しかし、なんですなあ、「今週は気合い入れて書きます。」なんて小幡先生に約束した手前、色々と企画モノを考えていたんですが、その矢先に震災騒 ぎで困ったものです。いや、過剰に自粛モードというのもよろしくないとは思うんですが、熊本の光景を目にすると、5年前に自分自身が経験したあの 非日常の日々が走馬燈のように駆け巡るわけでして。

自宅の家具が冷蔵庫以外全部ひっくり返って足の踏み場もなかったこと。
震度5超の余震が続いて命の危険を感じ、車の中で寝たら、すきま風が吹き込んできてえらく寒かったこと。
その車から外を見たら停電で真っ暗になった夜空に凄まじい数の星が輝いていたこと。
暗闇で寝てたらPeter Gabrielhere comes the floodが頭の中エンドレスモードで流れ出してとてつもない無常感に襲われたこと。
地元のラジオ局が24時間体制でコマーシャルもなしに震災情報を流し続け、地方マスコミの存在意義と言うものを思い知ったこと。
そのラジオ局が1週間後に音楽放送を解禁し、初めて流れた曲がビートルズのwith a little help from my friendで、これを聞いたとき不覚にも涙が流れたこと。
乾パンと水だけという生活を三日続けた後食べた日清のカップヌードルが異常に美味かったこと。
有識者とか学識者とかを名乗る連中のかなりの部分が、ものを知らない馬鹿者だとわかったこと。
無為無策を繰り返す民主党、なかんずく菅直人に殺意を覚えたこと。
「売上の5%を災害義援金に寄付」なんてエクスキューズで再開された競馬に、インターネット復旧が遅れたせいで参加できず悲しい思いをしたこと。

嗚呼、こういう記憶が止めどもなく湧いてきて何か企画モノへの気勢がそがれてしまったぞよ。よって、これは次回順延、今回は小幡先生の趣旨に反す るかもしれんが予想の方に紙数を使うことにします。熊本の方々が大変な思いをしているときに競馬予想というのも後ろめたくはあるのですが、行って みましょう。



2016年 417() 3回中山8日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 76回皐月賞
3歳・オープン・G1(定量)(牡・牝)(国際)(指定) 2000m (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

ドレッドノータス 3 *藤岡佑介

57

105.3

()矢作芳人

1

2

 

ジョルジュサンク 3 *吉田隼人

57

110.0

()鮫島一歩

2

3

マカヒキ 3 *川田将雅

57

3.8

()友道康夫

2

4

アドマイヤダイオウ 3 *福永祐一

57

21.3

()友道康夫

3

5

マウントロブソン 3 *ベリー

57

18.2

()堀宣行

3

6

ミライヘノツバサ 3 *柴田大知

57

83.7

()伊藤大士

4

7

 

ウムブルフ 3 *柴山雄一

57

212.2

()堀宣行

4

8

 

ミッキーロケット 3 *横山典弘

57

117.5

()音無秀孝

5

9

 

ナムラシングン 3 *田辺裕信

57

78.4

()高野友和

5

10

 

トーアライジン 3 *大野拓弥

57

418.4

()村山明

6

11

サトノダイヤモンド 3 ルメール

57

3.0

()池江泰寿

6

12

 

リスペクトアース 3 *石川裕紀

57

235.0

()小笠倫弘

7

13

 

プロフェット 3 *戸崎圭太

57

73.9

()池江泰寿

7

14

 

ロードクエスト 3 池添謙一

57

17.5

()小島茂之

7

15

エアスピネル 3 武豊

57

16.1

()笹田和秀

8

16

リオンディーズ 3 M.デム

57

3.1

()角居勝彦

8

17

 

アドマイヤモラール 3 *内田博幸

57

318.9

()上原博之

8

18

 

ディーマジェスティ 3 蛯名正義

57

25.2

()二ノ宮敬


牡馬クラシック第一弾である皐月賞なんですが、桜花賞同様上位三頭に人気が集中していますので、まずはこの三頭の買い要因と死角を考えてみたいと 思います。

まずは一番人気のサトノダイヤモンドから。

買い要因;
@三戦三勝、それも全て大差勝ちと言う圧倒的な実績。
A馬場が渋ろうが固かろうが、坂があろうが無かろうが、そのすべてで結果を出しているオールマイティーぶり。現時点での完成度は文句なしにナン バーワン。

死角:
B圧勝続きとはいえ、相手が弱かった可能性もあり。
Cこれが初めての長距離遠征
Dこれまでの戦歴が、圧倒的一番人気を裏切った先週のメジャーエンブレムとかぶり、えらく不吉である。

うーん、持ってるものが段違いな可能性も強いのですが、やはり心配なのが上記Dですな。桜花賞トライアルとして最も権威のあるチューリップ賞1・ 2着組の後塵を拝したメジャーエンブレムのように、弥生賞1・2着組に後れを取るサトノダイヤモンドの姿がまぶたをかすめてなりません。騎手ル メールというのまで同じだし。そもそも桜花賞当日のルメールは何かがおかしかった。8鞍も乗りながら成績は1−0−0−7。一番人気(それも一点 かぶりの圧倒的な一番人気)の馬に三頭乗りながら、これすべて馬券の対象外に飛ばしているなんて、こんなのルメールではありません。あまりにも人 気を裏切り続けるんで桜花賞の時も不吉な予感がしたんだけど案の定だったわけで、くそう、当たりそうな予感がするときは必ず当たるというわけでもないのに、いやな予感がするときは必ず予感通りになるのは何故なのだ。因みに、本日(16日)のルメールの成績は0−1−1−7。一番人気の馬に 三鞍もまたがりながら全てこれを飛ばしているわけで、変調は続いているのかも。いずれにせ当日本番までのルメールの騎乗ぶりは要チェックであります。


次に二番人気リオンディーズ。


買い要因:
@2歳チャンピオンにして、三戦二勝二着一回。唯一敗れた弥生賞は皐月賞のテスト走行と言うことで前で競馬を進めたらマカヒキの強襲にあったもの で、参考外であることを考えれば、これも実績申し分なし。
A父はキンカメ、母は日米オークスの覇者にして私が大好きだったシーザリオと超良血。
B鞍上が大レースに異常に強く、特に皐月賞優勝請負人であるところのデムーロ。

死角;
C外枠を引いてしまった。
D高松宮杯といい、桜花賞と言い、小幡先生と私がそろって本命にすると、死兆星。

うーん、これもDが気に掛かるなあ。馬のせいじゃないんだけどなあ。こうなると清水成駿先生の予想も参考にしたくなるんだけど、先生は去年の超悲惨な戦績の後、東スポに予想を載せると言うことを回避しまくっているので参考に出来ないのであります。馬の為を思うと、ここは私が身を引いて違う 馬を本命にしようと最初は思ったんだけどねえ、後述の通りこれが選択肢として残さざるを得ないわけで本当に困ったものであります。


最後に三番人気マカヒキ

買い要因:
@弥生賞を含め三戦三勝と、これも実績ピカイチ。
A三戦の上がりタイムがすべて33秒代半ば以下と切れ味はメンバー中ナンバーワン。特に中山コースで繰り出した33.6秒の末脚はこの時期の3歳馬として余りにも破格。

死角:
B弥生賞で彼を勝たせたルメールが、彼を捨ててサトノダイヤモンドに走ったこと。
C内枠を引いたのは中山では通常吉であるけど、こういう追い込み一手の馬だと騎手の技量が問われるわけで、川田じゃ不安であること。(桜花賞で川 田が騎乗したデンコウアンジュは最終コーナーで大外膨らみまくり結局10着。7番人気の馬故大事にはならなかったが、騎乗自体はルメールのメ ジャーエンブレムより遙かに非難に値します)
Dこういう馬は馬場が渋ると割引なのだが、あいにく明日の中山は雨予想で。。。


以上整理終了。うーん、こうやって並べてみると今年はレベルが高いなあ。天候や展開で変動することはあっても、結局勝馬は上記三頭の中から出るのは間違いないと思われます。問題はこの三頭の序列付けをどうするか何ですが、雨前提で予想すると、サトノダイヤモンドが断然◎なるも、やはり先週 のトラウマが大きいと言うことで結局消去法で◎リオンディーズを本命認定。以下○サトノダイヤモンド、▲マカヒキの順で取りあえずは考えてみたい。(まぁ、実際にはレース開催時の馬場とか、ルメールの騎乗ぶりとか色々見た上で最終見解を決めることになりますが)


この他では現在三連勝中の☆アドマイヤダイオウは内枠引いた先行馬と言うことで渋れば大変面白い存在。去年の皐月賞馬ドゥラメンテを育てた堀厩舎 から出走の△マウントロブソンもまたしかり。スプリングS組というのは皐月賞では軽視されがちですが、2・3着なら結構実績あります。△エアスピ ネルはリオンディーズ同様超良血。フューチュリティで一番人気し弥生賞でも大きく負けていない馬がここまで人気を落としていると言うことではお買い得感はピカイチか。そして高額配当の夢を追うということでは中山で連を外していない注ミライヘノツバサ。内枠引いた先行馬であり、父ドリーム ジャーニーというステゴの血がえらくこちらの琴線に触れる存在であります。


馬券は◎←→○▲←→他の三連単28点。桜花賞同様上位三頭で決まるとガミも良いところですが、それ以外が絡めば最高数千倍。いずれにせよ、去年 のドゥラメンテ級のパフォーマンスを誰かが見せてくれる、そんなわくわく感にあふれたレースを期待したいです。



上海馬券王



○今日の結果

<皐月賞> @ディーマジェスティー、Aマカヒキ、Bサトノダイヤモンド




○かんべえのつぶやき

――桜花賞に続いて、皐月賞も番狂わせでした。しかも「三強」のどれも1着に来ないという形で。一番人気だったサトノダイヤモンドは3着。さすがにディープやオルフェーヴル級ではなかったようです。難しいものですね。

――2着は不肖かんべえが
推奨していたマカヒキ。ルメールがこっちを選んでいたら、勝っていたでしょうなあ。でも、ダービーは今日と同じ川田騎手で行ってほしいです。サトノダイヤモンドやリオンディーズよりもこっちが強いと思います。弥生賞1着なんだから、ちょっと過小評価であったように思います。

――ところで本日は年に1度の町内会の総会で、中山競馬場には行けなかったのであります。毎年のこととはいえ、今年のそれは非常に腹ふくるる思いがしたのであります。来週だったら、フローラステークスだからどうでもいいんだけどなあ。

――とはいうものの、5月は相当に楽しめそうな感じですね。天皇賞、NHKマイル、ヴィクトリアマイル、オークス、そしてダービー。馬券王先生、毎週よろしくお願いしますぞ。





4月10日(日)桜花賞

えー、すいません。私の住んでいる北関東というか、正確には南東北では現在桜が満開でして、昨日は花見でぐでんぐでんに酔っぱらってしましまし た。頭が痛いです。よって、今回は簡単に。

2016年 410() 2回阪神6日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 76回桜花賞
3歳・オープン・G1(定量)()(国際)(指定) 1600m・外 (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

毛色

1

1

 

キャンディバローズ 3 *菱田裕二

55

128.8

()矢作芳人 鹿毛

1

2

ブランボヌール 3 *三浦皇成

55

90.4

()中竹和也 芦毛

2

3

 

メイショウスイヅキ 3 *松山弘平

55

224.3

()本田優 鹿毛

2

4

 

ソルヴェイグ 3 *蛯名正義

55

49.3

()鮫島一歩 栗毛

3

5

メジャーエンブレム 3 ルメール

55

1.6

()田村康仁 栗毛

3

6

 

ビービーバーレル 3 石橋脩

55

144.6

()中舘英二 栗毛

4

7

×

デンコウアンジュ 3 川田将雅

55

33.0

()荒川義之 黒鹿

4

8

 

アッラサルーテ 3 *和田竜二

55

256.0

()手塚貴久 栗毛

5

9

 

$ジープルメリア 3 松田大作

55

270.1

()南井克巳 黒鹿

5

10

 

アットザシーサイド 3 福永祐一

55

30.8

()浅見秀一 鹿毛

6

11

レッドアヴァンセ 3 武豊

55

22.2

()音無秀孝 黒鹿

6

12

シンハライト 3 池添謙一

55

4.9

()石坂正 黒鹿

7

13

ジュエラー 3 M.デム

55

4.8

()藤岡健一 鹿毛

7

14

 

カトルラポール 3 *秋山真一

55

328.4

()浅野洋一 鹿毛

7

15

×

ラベンダーヴァレイ 3 戸崎圭太

55

24.8

()藤原英昭 鹿毛

8

16

 

ウインファビラス 3 松岡正海

55

74.2

()畠山吉宏 芦毛

8

17

 

アドマイヤリード 3 *藤岡康太

55

193.0

()須貝尚介 青鹿

8

18

 

メイショウバーズ 3 *古川吉洋

55

346.3

()本田優 鹿毛


今年のクラシック第一弾、桜花賞なのですが、オッズを見ると上位三頭に人気が集中してまして、これ以外は用なしみたいな感じになっていますが、 まぁ、実績を見るとこれもしょうがないところではありますな。

一番人気メジャーエンブレムは、チューリップ賞でタイム差なしの1・2着ジュエラー、シンハライトとは初顔合わせで、要はこの三頭の力関係はまだ 定まっていない、よって軸を取るなら人気がない方から入ろうかと最初は思ったんですが、圧倒的な先行力で他馬をねじ伏せてきたメジャーエンブレム に対し、他の二頭はそろって追い込み一手。主導権はメジャーエンブレムにありということで、やっぱり大人しく彼女を軸にしようと思います。

こういう強烈な先行馬に対し、シンハライト・ジュエラーの二頭に騎乗する池添・デムーロがどういう騎乗をするのかが最大のポイント。馬を信じて後 方一気に賭けるか、いつも通りの乗り方では追い込んでも届かない可能性が強いということで前目のポジションを取るのか。展開次第では二頭の内一頭 が脱落、人気薄の介入を招くなんて事も大いにありそうで、いや、実はそうなって欲しいという願望を込めて選んだのが上記の印となります。三頭で決まると配当は悪魔も涙ぐむようなしょぼくれたものになりますからな。特に上がりの鋭さではジュエラー・シンハに引けを取らない☆レッドアヴァンセ が無欲の競馬に徹すれば面白い存在となりましょう。

馬券は◎→○▲←→他の三連単18点。上述の通り上位人気三頭でそのまま決まれば配当は三連単だというのに10倍もしません。完全なガミでありま す。いやしくも3歳牝馬の春の一戦でそんなガチガチ配当というのも違和感ありまくり。ここは是非小波乱を期待したいものです。


上海馬券王



○今日の結果

<桜花賞> @ジュエラー、Aシンハライト、Bアットザシーサイド




○かんべえのつぶやき

――あっと驚く大波乱。四角を回って直線に出るところ、メジャーエンブレムは馬群に包まれて出られない。こんなことなら逃げときゃよかったけど、それを言ってももう遅い。ルメール、どうした。これに対して、チューリップ賞のワンツーコンビが抜け出した。思えば三歳牝馬の桜花賞とは、選抜高校野球みたいなもの。いくら単勝1.5倍でも、いくら超高校級と言っても、アタマから信じちゃいけないのであります。

――ハナ差で競り勝ったジュエラーの方でした。父はヴィクトワールピサで、鞍上は絶好調男のデムーロ騎手。なんとドバイで勝った馬の子どもじゃありませんか。そうか、これは勝ちたい勝負でありましたな。おめでとうございます。そうそう、本日、福島競馬場でサニーデイズに騎乗し、JRA初勝利を挙げた藤田菜七子騎手もよかったねえ。

――ところで今朝は更新が遅かったうえに、中身も薄い!とオバゼキ先生に怒られてしまいました。でも、馬券王先生は桜を愛でていてお酒が過ぎたというのですから、よろしいではありませんか。この季節、春宵一刻値千金と申しますぞ。





3月26日(日)高松宮記念


上海馬券王の人生相談

霊界通信またしても!お受験グランマ・エアグルーヴさんからのお便り

Q:グローバルなんざます!

先生、お久しゅうございます。わたくし、エアグルーヴでございますことよ。

え、「お前は誰だ」ですって?きぃいいいいいいいいっ!これだからパンピーは!よろしくて?我が祖父はJRAの大立者ノーザンテースト公爵、我が 母は樫の木の皇太后ダイナカール、そして父は凱旋門の英雄トニービン子爵と、まさに貴族の中の貴族、華族の中の華族!本来なら外れ馬券の海におぼれて溺死寸前の貴方のような賤民馬券士など口も聞いてもらえない尊い血族ですのよ、我がグルーヴ一族は!

え、「明日の宮杯には貴女の血族は誰も出ていないというのに、何故性懲りもなく化けて出てくるのか」ですって?何よ、それじゃあ最初から私が誰だか存じ上げてらっしゃるってことじゃない。。。。きぃいいいいいい!毎回毎回人を馬鹿にするのも大概になさるとよろしいわ!この禁治産者!理屈倒 れの三流馬券士!大体、誰が高松宮杯の話なんかしているざますか!あんな皇族の名前を冠しながらその実パンピー臭あふれかえるメンバーしか出てい ない三流レースなんかどうでもいいんざます!世界なんざます!ドバイなんざます!我が孫にしてグルーヴ一族の正当たる後継、ドゥラメンテが明日世 界から一流と認定されるドバイシーマクラシックに出るんざます!

え、「ドバイはイスラム圏で馬券は販売していない。賭けられないレースに論評を求められてもモチベーションが上がらない。」ですって?きぃぃいい いいいいっ!お前は「馬券」という文脈でしか競馬を考えられないざますか!この拝金主義者!金に汚い上海人!とにかく、グローバルなんざます!グ ルーヴ一族一世一代の大舞台なんざます!聞くざます、話を最後まで聞くざます!

思い起こせば一年前、我が孫ドゥラメンテが皐月高校、優駿大学という名門中の名門を首席で合格したときは、私、草葉の陰で舞い上がったんざます。 ああ、これで、名門グルーヴ一族にようやく世間の誰からも文句のでない盤石の後継者が現れた。私自身が産んだ子供は成績が悪いというわけでもな かったけど、家名に見合うほどめざましい実績を上げたわけでもなく、我が家系もこれまでかとあきらめかけたところにドゥラメンテなんざます。私、 嬉しくて、嬉しくて。ああ、生きてて良かったって心底思ったもんざます。え、「『生きてて良かった』って、そのとき貴女、とっくに鬼籍に入ってた だろ」ですって?きぃぃいいいいいいいっ!一々うるさいざます!お前は「言葉の綾」というものが分からないざますか!

とにかく、皐月・優駿ときて、あとは菊花大学院だったんざます。ここを首席で合格すれば三冠で、そうなればグルーヴ家の未来は真の意味で盤石、 私、それはもう本当に期待しておりましたの。ああ、それなのに、それなのに、あの子ったら「脚が痛い」とか訳の分からないこと言って受験を回避、 そのままヒッキー生活に突入してしまうと言う体たらく。きぃいいいいいいい!一体なんなんざますか、これは!この、軟弱者!敗北主義者!あの子を 産んだ娘のアドマイヤグルーヴも時々こういうわがままな所があったjけど、一体誰に似たのかしら。とにかく、孫が受験しなかった菊花は結局キタサンブラックっていう、菊には不似合いな家系の子供が首席合格で、そのド演歌テースト丸出しの保護者が「祭りだワッショイ」とかはしゃぎ回ってるの を見ると私悔しくて悔しくて。。。きぃいいいいいっ!やり直すざます!いますぐ、菊花賞をやり直すざます!このままじゃ死んでも死にきれないざます!え、「『死んでも死にきれない』なんて、生きてる人の使う台詞だ」ですって?きぃいいいいいっ!どうしてお前はそうやってすぐ人の揚げ足取り ばかりするざますか!とにかく、ここからが本題なんざます。話を最後まで聞くざます。

先生、明日はドバイなんざます。グローバルなんざます。考えてみれば「三冠」なんて日本の箱庭でのお話。グルーヴ一族は今年から世界を目指すんざます。ドバイを勝って秋には世界最高峰の凱旋門、ここを制すればグルーヴ家は世界中から敬われる一族としてその家名を永遠のものにできるんざます。孫も今年はやる気を取り戻してくれたみたいで、私本当に胸が高鳴るんですけど、一つ心配なことがあって。。。。孫の家庭教師は堀と言って、孫に二冠を取らせたことからも優秀な教師とは思うんざますけど、なんか変わってると言うか、教師としての「熱さ」に欠けるというか。ほら、この業界、「生徒が優駿に首席合格したら死んでもかまわない」みたいな先生ばかりじゃないざますか。それなのに、堀ったら孫が優駿獲ったときもえらく冷静というか、なんか違和感あるんざます。そう言えば孫が菊を回避するって決めたときも残念がるどころか嬉しそうだったざますし、今年の海外遠征も 嫌々やってる感じざますし、この熱意のなさはなんなんざましょう。グルーヴ一族飛躍の予感に打ち震えながら、一抹の不安を感じる私はどうしたらい いのかしら。


A:お答え

お便りありがとうございます。しかし、お孫さんのご活躍と人気は素晴らしいの一言で長年グルーヴウオッチャーをやっている私から見ても感慨深いものがあります。先日の中山記念は本当にビックリしましたねえ。私はあのレースをグリーンチャンネルで見ていたのですが、G1でもないのに直線に入った瞬間凄まじい歓声がわき上がるなんて、あんなのはステイゴールドが初重賞を勝った目黒記念以来の経験なわけで、お孫さんは少なくとも人気の点ではオルフェやひょっとしたらかのディープインパクトをも凌いでいるのではないでしょうか。

そんなお孫さんが三冠を逃したことは確かに残念なのですが、私は長い目で見ればあの回避は彼のために良かったのではないかと考えています。貴女や 貴女のお子さんの経歴を見てもグルーヴの家系はどう見ても晩成傾向なわけで、競走馬として完成するのが4歳以降であるにもかかわらず、そのまばゆ いばかりの家名からクラシックでの活躍を期待され無理使いされた挙げ句競走馬生命を縮めた一族の何と多いことか。中山記念を快勝したとは言え右回 りもしくは小回りのコーナリングは目茶苦茶下手だし、直線抜け出した後急に手を抜くしで、ドゥラメンテ君は競走馬としてはまだまだ未完成、4歳春 になっても未完成な馬が三歳春で二冠を制したと言うことは、これは持っているものが規格外な訳で、そんな馬が3000mのレースに出るなんてリス クを負わずに三歳秋を休養に充てられたことは、これは古馬になってきっと多くの実りをもたらしてくれるはずです。

きっと堀先生もそこら辺のことを配慮した上で、ドゥラメンテ君の育成に当たっているのではと思われます。厩舎とか調教師の事情には全く疎い私です が、堀先生のインタビューを見たり読んだりすると今までの調教師へのイメージがことごとく覆されるような印象を受けたりします。一言で言うと「伶 俐」。すべての馬主・調教師・騎手の夢であるダービーを制したというのに、あんなに冷静かつ客観的に勝利を語る人と言うのはこれまで見たことがな かったわけで、勝つために余計な思い入れや思い込みを廃し、極めてクールかつ実務的に物事を進めている感じですな。作家で言えば米沢穂信、将棋で 言えば人よりコンピューターの感覚を重視する千田五段、野球で言うと落合の用兵。理屈の上ではなるほどだし、実績を見ても文句のつけようがない、 だけど感情的には割り切れない違和感みたいなものを感じるという意味ではこれらの方々には共通項があると思うんですが、「違和感を感じる」という のはこちらの感性が古いと言うだけで、今後こういった方々の感性の方が世の中の常識となっていく可能性は相当高いのではなかろうかとも考えます。

さてグルーヴ一族の栄光を賭けた海外遠征、ドバイシーマクラシックにドゥラメンテ君が出る訳なんですが、どうなんでしょう。実は本レース、今から 1時間後の発走で、結果を確認してからこれを書こうと思っていたんですが、何か結果次第では上記論述が全て陳腐化する懸念もありますので発走前に 仕上げてしまいましょう。堀先生は今回の遠征にはかなり消極的だったみたいです。勝算があっても勝てないことが多いから、勝算がないときは極力こ れを回避するというのが先生の流儀みたいだし、ドゥラメンテの本格化はまだ先と考えている風情でもありますし、そう言う意味では余り過大な期待は 禁物と言えましょう。ただ現時点でもドゥラメンテのスピードとパワーは十分世界クラスと渡り合える水準にあると考えますし、何よりドバイのコースが左回りというのも中山記念で見せた彼の未熟さを考えるとこれは大吉。右回りのロンシャンでは不安の方が大きいけど、ここならデムーロ次第で圧勝 もあり得ると考え、馬券は買えませんが、気分三連単頭固定の感覚で応援したいと思います。

お孫さんの走りは見るだけで人を幸せにする神々しさにあふれています。こんな気分にさせてくれた馬と言うのは最近ではオルフェくらいで、つまりこれ日本競馬の至宝、極めつきの名馬認定が相当です。そんな馬にまだまだ伸び代があるというのは、これは本当に素晴らしいことで、長らくウオッチし 続けている貴女の血族からそんな馬が出るというのは、私にとってもこの上ない喜びです。好きな馬は沢山いますが、その中で私を儲けさせ続けてくれる馬と言うのはドゥラメンテ君唯一頭。これからも宜しくお願いしたいものです。

と、いうわけで。。。。。


2016年 3月27日(日) 
2回中京6日目
18頭 [15:40発走]
【11R】  第46回高松宮記念
4歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 
芝1200m (B)

馬名 性齢 替 騎手 斤量 単勝
B1 1 *ブラヴィッシモ 牡4 *横山典弘 57 32.2
1 2 ウキヨノカゼ 牝6 四位洋文 55 30.1
2 3   サクラゴスペル 牡8 *勝浦正樹 57 59.2
2 4 ビッグアーサー 牡5 *福永祐一 57 4.9
3 5 スノードラゴン 牡8 大野拓弥 57 9.1
3 6 ミッキーアイル 牡5 松山弘平 57 4.6
4 7   サトノルパン 牡5 和田竜二 57 30.3
4 8 $アルビアーノ 牝4 ルメール 55 5.8
5 9 ティーハーフ 牡6 池添謙一 57 72.8
5 10   アクティブミノル 牡4 *藤岡康太 57 121.8
6 11   レッツゴードンキ 牝4 岩田康誠 55 29.5
6 12 ウリウリ 牝6 *戸崎圭太 55 6.8
7 13 $エイシンブルズアイ 牡5 石橋脩 57 9.7
7 14   アースソニック 牡7 *バルジュ 57 118.1
7 15 ローレルベローチェ 牡5 中井裕二 57 21.6
8 16   スギノエンデバー 牡8 *鮫島克駿 57 228.3
B8 17   ヒルノデイバロー 牡5 *太宰啓介 57 56.9
8 18 ハクサンムーン 牡7 酒井学 57 18.2



「と、いうわけで」などと言いながらドバイとは何の関係もない高松宮杯の予想です。いや、正直言ってドバイを見た後ではこのレースをくどくど語るモチべーションには事欠きます。明確な軸不在で、ギャンブルとしてはそれなりに面白そう。よって、強いことには何の疑いもないけど、必ずその強さ以上の人気になるミッキーの評価は下げます。

軸は小幡先生とかぶりますが断然スノードラゴン。プロ野球開幕に合わせたドラゴンズ必勝祈願の意味合いが全くないとは言いませんが、ここまで実績豊富でG1タイトルまで持っているのに、いつも決して人気にならないのがいかにもこのレースの軸向きと考えます。長期休養明けでもきっちりと強い ところを見せているし、何でここまで人気がないのでしょうね。ダートでも芝でもというマルチタレントぶりが器用貧乏な印象を振りまいているのであ りましょうか。2歳戦に強いというのがアドマイヤコジーン産駒の印象なんですが、8歳になってますます意気盛んという意味でも規格外なやつ。こう いう貧乏くさいメンバー構成では、やはり彼が一番魅力的です。

対抗はハクサンムーン。これも大きく人気を落としていますが、こういうときこそ怖い存在です。大外引いたのが一見気色悪いのですが、この馬の外枠実績は3−3−0−2と極めて優秀。

馬券は◎→○▲☆→他の三連複24点。下は34倍から上は2400倍と結構買い方としてもいけてるのでは。


皆様の相談お待ちします。

人生相談士  上海馬券王





○今日の結果

<高松宮記念> @ビッグアーサー、Aミッキーアイル、Bアルビアーノ




○かんべえのつぶやき

――今日の中京競馬場は高速馬場。11Rも早くて1分6秒7のコースレコードでした。戦国G1と言われていましたが、終わってみれば2番人気―1番人気―3番人気で決まりました。3連単で6690円と意外と堅かったですな。

――勝利騎手は福永騎手。3年ぶりのG1勝利だそうですが、そもそも日本人騎手がG1を勝つのが久々のような気がしますな。それでも今日のルメール騎手は3着だし、デムーロはドバイに行っている。そのデムーロは、ドバイシーマクラシックでドゥラメンテに騎乗するも、落鉄が祟って2位。お疲れ様でした。そしてドバイ・ターフでは、ムーア騎手がリアルスティールに騎乗して優勝。うーん、やっぱり外国人騎手の時代ですな。

――今日の馬券王先生は、久しぶりにエアグルーヴご母堂が登場でした。日本の馬がここまで来れるようになったというのは、血統を大事にして磨き上げてきたからでしょう。そういう意味では、これから春のクラシックレースにまた期待がかかるところです。いいですねえ、春の競馬は。





2月21日(日)フェブラリーステークス


えー、お久しぶりです。

早いもので、もう2016年G1第一弾フェブラリーSなのであります。本年も宜しくお願いいたします。

しかし、去年の年末からわずか二ヶ月の間に世間は大荒れですなあ。不愉快極まりない結末となった有馬記念にその予兆はあったのでしょうが、とにかく株も為替も目茶苦茶です。FRBが金利を上げ、日銀がマイナス金利を設定したというのに、何故こんな鬼のような円高になるのでしょうか。こんなの経済原則に反しています。理不尽です。

やれ原油がどうとか、中国がどうとか、資金の緊急逃避がどうとか、色んな人がとってつけたような説明をしているのですが、そんなものは皆却下で す。大体こんなに買われた円はどこに行ったのでしょう。普通外貨を円に換えたら日本株とか不動産の購入とかに回りそうなものじゃないですか。なのに株なんか大幅に下げているのです。円を買って株まで売ってありあまるキャッシュはどこに消えたのだ。不思議です。理不尽です。そりゃ会社としてはドル買い需要が多くて今回の円高はありがたいんだけどね、外貨預金と株式が金融資産の過半数である私は個人として今大変悲しい思いをしているの です。この痛みは競馬で万馬券を当てた程度で埋め合わせが付くものではない。あ、考えてみればGPIFが運用している年金資産も大幅に痛んでいる んだな、これでは老後も心配ではないか。一体世の中どうなっとるのか!

と言うわけで皆さん、やれSMAPだとか、政界芸能界のゲス不倫だとか、清原のシャブだとかを面白がっている余裕はないのです。わたしが20代に聴き狂ったデビッドボウイは死んじゃうし、本当に今年は大変なんだから。


2016年 221() 1回東京8日目 16頭 [15:40発走]
【11R】 33回フェブラリーS
4歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) ダート1600m

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

パッションダンス 8 *三浦皇成

57

89.5

()友道康夫

1

2

ホワイトフーガ 4 大野拓弥

55

8.1

()高木登

2

3

コパノリッキー 6 武豊

57

6.3

()村山明

2

4

 

アスカノロマン 5 太宰啓介

57

16.0

()川村禎彦

3

5

$ベストウォーリア 6 *戸崎圭太

57

7.6

()石坂正

3

6

ロワジャルダン 5 *横山典弘

57

14.4

()戸田博文

4

7

ノンコノユメ 4 ルメール

57

2.7

()加藤征弘

4

8

コーリンベリー 5 松山弘平

55

53.8

()小野次郎

5

9

 

モンドクラッセ 5 田辺裕信

57

44.8

()清水英克

B5

10

グレープブランデー 8 ヴェロン

57

48.3

()安田隆行

6

11

 

スーサンジョイ 4 和田竜二

57

27.7

()岩元市三

6

12

 

マルカフリート 10 石橋脩

57

187.2

()浜田多実

7

13

 

タガノトネール 6 *柴田大知

57

30.1

()鮫島一歩

7

14

$モーニン 4 *M.デム

57

5.5

()石坂正

8

15

 

サノイチ 5 *勝浦正樹

57

96.7

()尾形和幸

8

16

 

ローマンレジェンド 8 *内田博幸

57

81.1

()藤原英昭


うーん、「こんな大変な世の中で、競馬が出来る幸せをかみしめたい。」なんてとってつけたようなことを言おうと思ってたんだけど、本日のレースも 大荒れの予感。何と言っても土曜から降り続いている雨のせいで馬場状態は最悪、おそらくはレース開催の時間になっても不良馬場のままなんじゃない かと。

こうなるといくら力関係がそのまま結果につながる事の多いダート戦とはいえ、妖しげな馬の台頭もあり得ましょう。「この痛みは競馬で万馬券を当てた程度で埋め合わせが付くものではない」なんて言ったばかりだけど、狙ってみますか万馬券。

というわけで上記の印となるのですが。。。え、「万券狙いを宣言しながら上位人気にべったりと重い印を打つなんて何考えていやがる!」ですって? わははははは、そうは言っても上位人気4頭はちょっと力が違いますからねえ、さすがにこれがそろって馬券に絡まないなんてことも考えられないので あります。よってヒモ荒れ狙いとなるわけですな。

まずは上位4頭の優劣を考えてみましょう。

一番人気ノンコノユメはこれまでの戦績が6−2−1−1と4歳勢の中でも飛び抜けた実績を持つ新興勢力の一番手。古馬の骨っぽいところがコパノ リッキー以外いない現状から、やはり最有力の一頭と言えましょう。問題は追い込み一手のこの馬に不良馬場ってどうなのよと言うこと。そりゃ同じ不 良開催となったJPダートダービーを圧勝している実績はあるんですが、古馬相手に勝つまでとなると余り自信がないですねえ。ただ、三着は絶対外さなさそうと言うことではこの馬が一番で、やはり軸の資格ありと考えます。

二番人気モーニンはノンコノユメと同じ4歳の新興勢力。こちらの実績も5−0−1−0とノンコノユメに引けを取りません。先行脚質は明日の馬場に向いているとも言えますが、問題はキャリアの殆どが1400mのものであることと、キャリア中唯一の黒星がノンコノユメに完敗したもので勝負付け定まった感があること。これで人気を落とすならお買い得と考えるか、いやいやこれでもまだ買い被られていると考えるかは判断が難しいのですが、大レースに強いデムーロが鞍上であることを考えればこれも外せない一頭と言えましょう。

三番人気コパノリッキーはこのレース連勝中で実績的に古馬の筆頭格。逃げ脚質というのも明日の馬場には向いていそうですし(実際、重での成績は 1−1−0−0,不良での成績は1−1−0−1とメンバー中ダントツ)、鞍上の武豊が最近は逃げで好騎乗が目立っているのも心強い。最近は二戦続けて馬券圏外の成績なのが気がかりですが。

四番人気ベストウオーリアはコパノリッキーの同期で、リッキーほど華々しい成績はありませんが、それでも凡走の殆ど無い堅実派であり、特に 1600mでは5−2−2−1と鬼状態。昨年11月以来の久々なんですが、鉄砲駈けの成績が5−2−2−0と馬券の対象を外していないのも凄すぎ る。ここまで休み明け成績が良い馬と言うのも見たことがないのですが、よく見るとこの馬一回走ると必ずお休みに入ってるんですな。無理使い出来な い体質と言うことなんでしょうが、それでもそう言う使い方できっちり結果を出しているのが素晴らしいです。

如何でしょうか、どれもなかなかの存在で、いくら不良馬場とはいえ、これがそろいもそろって馬券の対象から外れるというのも考えづらいのであります。勝つ確率という意味ではリッキー>ノンコ>モーニン>ウォーリアということになると考えるのですが、明日の馬場では連単馬券なんかには手が出 ませんので、三着以内に入る確率で考え順位付けしたのが上記の印となったわけであります。

もちろん、1着から3着までこの4頭で決まると雀の涙みたいな配当なんで、冒頭言ったようにヒモ荒れ期待で選択したのが△〜注の馬。特に注認定し た馬(過去このレースで勝った実績がありながら骨折後低迷、最近ようやく復活の気配が現れたグレープブランデーと、短距離系キャリアながら不良馬 場が大得意のコーリンベリー)は相当な低人気なんで来れば万券であります。

馬券は◎→○▲☆→その他の三連複フォーメーション15点。DFMで決まったらガミですが、それ以外は結構つきます。

ま、つくと言っても、年末から外貨預金が15%、持ち株が20%も評価減した私を慰めるには至らないのですが。


デビッドボウイのunder pressureヘビーローテ中 上海馬券王





○今日の結果

<フェブラリーステークス> @モーニン、Aノンコノユメ、Bアスカノロマン




○かんべえのつぶやき

――モーニンが強かったです。1分34秒0のコースレコードですって。2着がノンコノユメで4歳馬のワンツーフィニッシュでした。ダート馬は完全に世代交代したという感があります。コパノリッキーやグレープブランデーの時代は終わっちゃったようですね。

――そして今年初のG1レース、鞍上は1着デムーロに2着ルメールとあいかわらず外国人騎手が乗れています。気がついたら今日は、小倉競馬場で蛯名が3勝、川田が3勝、岩田が2勝を挙げています。外人騎手には逆らわない、ということでしょうか。

――ところで不肖かんべえ、最近は馬券王先生の影響を受けてか、三連複で勝負することが増えました。その結果、何が起きたかというと1着が当たらなくなりました。今日なんて何度も縦目をくらって泣きの涙です。うーむ、馬券の買い方って難しいですねえ。ではまた、次回は高松宮記念でよろしくご指導ください。















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by Tatsuhiko Yoshizaki