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上海馬券王がJRAのレースに寄せる「情熱と冷静の言葉」


2012年 下半期のレース考





12月23日(日)

上海馬券王の人生相談

お受験ママ・エアグルーヴさんの憤 慨

Q:出遅れ続きなんざます!

先生お久しゅうございます。わたくしエアグルーヴでございますことよ。

え、『お前は誰だ』ですって?きぃいいい!これだからパンピーは!よろしいこと?我が祖父は日本競馬の大立者ノーザンテースト公爵、母は樫 の木の女王ダイナカール、父は凱旋門の英雄トニービン子爵と言う、まさに名門中の名門、華族の中の華族、本来ならあなたのような、なけなしの お金をどぶに捨てまくってる三流馬券士なんか口も聞いてもらえないような貴い血族ですのよ、我がグルーヴ一族は。

え、『本日は下半期の総決算として遠山の金さんシリーズを予定してるから、人生相談は受け付けない』ですって?

きぃいいいいいいい!何、寝言言ってるざますか!とにかく話を聞くざます。話というのは四男のことで。。。。え、『そう言って上半期の総決算であるところの宝塚記念でも金さんシリーズを無理矢理取りやめにしたじゃないか。もういい加減にして欲しい、俺は金さんがやりたいんだ』ですって?

きぃいいいいいいい!ふざけたことを言うのも大概 なさるとよろしいわ!大体、お前の品性下劣な馬券を裁くのに金さんなんか必要ないざます!あたくしが、ここで裁いて判決を言い渡すから下の表をよく見るざます!


◎上海馬券王の微妙な戦績で振り返る12年下半期のG1戦

    1着 2着 3着
レース名 頭数 馬名 人気 馬券王印 馬名 人気 馬券王印 馬名 人気 馬券王印
スプリンターS 16 ロードカナロア 2 カレンチャン 1 ドリームバレンチノ 9
秋華賞 18 ジェンティルドンナ 1 ヴィルシーナ 2 アロマティコ 6 無印
菊花賞 18 ゴールドシップ 1 スカイディグニティ 5 ユウキソルジャー 7
天皇賞 18 エイシンフラッシュ 5 無印 フェノーメノ 1 ルーラーシップ 2
エリザベス女王杯 18 レインボーダリア 7 ヴィルシーナ 1 ピクシープリンセス 5
マイルCS 18 サダムパテック 4 グランプリボス 1 ドナウブルー 5
JC 18 ジェンティルドンナ 3 オルフェーヴル 1 ルーラーシップ 2
JCD 16 ニホンピロアワーズ 6 ワンダーアキュート 3 ホッコータルマエ 9 無印
阪神JF 18 ローブティサージュ 5 クロフネサプライズ 15 無印 レッドセシリア 10
朝日杯FS 16 ロゴタイプ 7 コディーノ 1 ゴットフリート 3



え、『そんな罵倒されるほど酷くないじゃないか。無印の馬が1着に来たのは天皇賞のエイシンフラッシュだけだし、◎打った馬だって3−2−1−4 と結構馬券に絡んでるし』ですって?きいいいいいい!印を打っても馬券が当たらなきゃ何の意味もないざますか、この恥知らず!三流!理屈倒れの ヘボ馬券士!大体何なのよ、お前が重い印を打つと不吉だからやめてくれと、あれだけ念を押したのに、逆らって重い印を打った挙げ句、案の定四男が勝ちを逃してしまった天皇賞とジャパンカップは!一体なんて事してくれたのよ、この疫病神!野田佳彦!遠島よ、お前なんかもう一度上海に島流しに なるとよろしいわ!

。。。。分かってるざます。怒鳴ってばかりじゃ先に進まないざます。努めて冷静に話すので、とにかく話を聞くざます。話というのは先ほども申し上 げた通り四男のことなんざます。春先、香港の一流大学にトップ合格して、名家復興と意気込んでみたのは良いけれど、秋口に入ってから上記の通り何 か煮え切らない成績の連続で、あたくし悔しくて、悔しくて。きいいいいいいいいいい!この敗北主義者!名家の面汚し!やっぱりお前なんか産むんじゃなかったわ!え、『冷静に話すと言っておきながら全然冷静じゃないじゃないか』ですって?きぃいいい!名家断絶の危機に際し、冷静に話なんか できる訳ないざます!とにかく話を聞くざます。

全力を尽くして負けたというならまだあきらめもつくざます。でも四男の受験ぶりを見ると、とにかくやる気がないというか、力を出し切っていないと いうか、スロースターターと言えば聞こえは良いのざますが、試験に遅刻して出遅れることの連続で、あの出遅れさえなければトップ合格してたんじゃ ないかと思うと、悔やんでも悔やみきれないんでございます。冷静に考えればこれは先生の呪いのせいだけじゃない。日頃の教育に問題があるんじゃな いかって、家庭教師の角居を呼んで問いただしたんざます。

角居が言うには、『いや、ご母堂、秋の受験シーズンちゅうのは、えらくハードですよって、ガリ勉ばっかじゃよう持ちまへん。そやから、最初は余裕含みで臨むんが今の教育ちゅうもんなんや。天秋がホップで、JCがステップ、最後に有馬で大ジャンプと来たもんや。これからは、ゆとり教育やー! ちゅうことでホナ、さいなら。』

。。。本当に大丈夫なんざましょうか。ゆとり教育なんてろくなもんじゃないってのが、最近の世論じゃございませんの。最近の四男を見ても最後の追 い込みって危機感があまりなくて、ろくに勉強もしてないみたいで、あたくし、心配で、心配で。子供が民主党みたいになるんじゃないかって、最近は 神頼みの毎日なんざますのよ。担げるゲンは何でも担ぎたいって言うか、ほら上記の印を見ても、先生が△打つ子にトップ合格が多いざます。だから先生には私の子供にも△を打って欲しいんざます。また◎とか○とか▲とか打ったら、あたくし先生に何をするか分からないざます。とにかく頼みました わよ。


A:お答え

いやあマンネリも顧みず、またやってしまいました人生相談。小幡先生すいません。本当はね、久しくやってない金さんネタで考えてたんですけどね、 上記の通り下半期の成績が、誉められるにはほど遠いながらも、もろはだ脱いだサクラ吹雪に断罪されるのもちとむごいと言う、結構微妙なもんでし て、結果こっちに流れてしまったと言う訳です。しかし、△ヒモ認定した微妙なところがやたら一着に突っ込んでくる特に後半のトレンドは何とかなり ませんかねえ。これじゃ、三連復か、マルチの三連単しか買えないではないか。

さて、ご相談の件、ご子息の最近の出遅れ癖は確かに困ったものです。ああいう展開になりながら最後三着に入って来ると言うのもたいしたものではあるんですが、こういう状況では貴女のご子息の取捨というのが本当に悩ましい。私が重い印を打つから呪いがかかると言う、貴女の非難には一理あるかもしれませんが、私だって大変不満な訳です。先日のJCにおいては、三着付けしたダークシャドウがそのまま粘ってくれれば、万馬券だったものを、 ご子息が変に頑張って差し込んできたせいでえらく安い配当になってしまった。この時の私の気持ちが貴女に分かるでしょうか。出遅れたんなら最後までそれらしくすればよいものを、本当に余計なことをしてくれたものです。

この出遅れ癖は明日も炸裂するのか。これまでの府中と違い明日は中山でして、6つもコーナーがあるこのコースで出遅れるとなると、これは致命傷に 近く、そうなると3着どころか掲示板にも乗らない懸念が著しく高まる訳で、ご子息のゲートがいつにも増して重要と考えます。もちろん現在の日本競馬の最高峰であるJCの1・2着組が出走回避したこの競争では、いくら新興勢力の台頭あると言っても貴女のご子息が格的にはナンバーワン。ゲート さえまともならここをぶっちぎりで勝つだけの力がご子息にはあるわけで、そう言う存在にはそれなりの重い印を打たざるを得ない(貴女には大変申し 訳ないことですが)のですが、ああ、それでも心配だなあ。私も神頼みしたい気分です。

と、言う訳で。。。。


10R 第57回 有馬記念(GI)
2500m 芝・右
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 ローズキングダム 57.0kg 岩田 康誠  
1 2 エイシンフラッシュ 57.0kg M.デムーロ
2 3 スカイディグニティ 55.0kg C.スミヨン
2 4 アーネストリー 57.0kg 福永 祐一  
3 5 ネヴァブション 57.0kg 田中 勝春  
3 6 オーシャンブルー 57.0kg C.ルメール  
4 7 ダイワファルコン 57.0kg 北村 宏司
4 8 トレイルブレイザー 57.0kg 武 豊  
5 9 ルーラーシップ 57.0kg C.ウィリアムズ
5 10 ダークシャドウ 57.0kg R.ムーア
6 11 トゥザグローリー 57.0kg 蛯名 正義
6 12 オウケンブルースリ 57.0kg 田辺 裕信  
7 13 ゴールドシップ 55.0kg 内田 博幸
7 14 ビートブラック 57.0kg 石橋 脩  
8 15 ナカヤマナイト 57.0kg 柴田 善臣
8 16 ルルーシュ 57.0kg 横山 典弘


色々展開に注文のつく中山2500mで争われるこの競争、上記の通り日本競馬の飛車角的存在が不在な上、通常有利とされる先行タイプがそろって外枠に入り、あまつさえ土曜降り続いた雨の影響がと言うことで、見かけ以上に難解なのですが、東洋経済オンラインにおける、かんべえ先生のご推薦を見ると。。。

わははは、気が合いますな、師匠。◎ナカヤマナイトでありますかあ。何か、上記馬柱を見て不吉な予感に顔をしかめる先生の表情が浮かんできましたぞ。とは言え、ナカヤマナイトは中山のクラシックディスタンスでは相当有力ですね。コース実績もあり、重実績もあり、先行できて、前走不向きな府 中で大敗しているため人気は低め、その上調教がやたら動いている感じで他の人気馬に色々な死角がある以上は、ここから入るのが人として正しい道と 考えます。でも、先生、馬連で相手がエイシン、ローズ、グローリーと言うのはいくら何でも受け狙いが過ぎませんか。先生的にはゴールドシップとのステゴ丼馬券を密かに沢山買い込んでいるような気がするのですが、それは気のせいでしょうか。まぁ、外枠引いたこともありナカヤマナイトが勝つには実力以上のものが必要とも考えますので私的にはこれを軸にした三連復で考えてみたいです。

相手筆頭は小幡先生、山崎先生(先日中山競馬場でお目にかかったのですが、カツカレーをガツガツ食べてる私やかんべえさんを横目にウイスキーグラ スを傾けながら競馬にいそしむ姿がやたら様になっているダンディーなおじさんでした。そこにシビレる、あこがれるぅ)ご推薦の三歳二冠馬○ゴール ドシップ。強いことには何の疑問もないのですが、問題は追い込み基調な脚質がこのコースに対応出来るかですな。菊花賞の走りを見る限り見かけによ らず、結構器用な自在性も持ち合わせてはいるのですが、京都と違って中山ではあんなマクリは難しいのでそこが心配。(皐月賞勝ちがあると言われる かもしれんが、極悪不良馬場で騎手の判断が生死を分けたあの競争は、参考外です)

▲ルーラーシップは上述の通りゲート次第。グルーヴウオッチャーの私としては、是非ここで国内G1の勲章を得て種牡馬価値を高めてもらいたいのです が、さて。

ヒモ候補一番手は、グッチー先生ご推薦のダービー馬にして天皇賞馬☆エイシンフラッシュ。内枠引いた上、騎手に天皇賞でコンビを組んだデムーロが 帰ってくるのが、何よりの好材料。ただし、この馬は他の馬以上に展開に左右されます。はまれば滅茶強いが、はまんない時は惨敗で、軸には大変不向きな存在とも言えますが、不思議と外国人ジョッキーが乗ると展開はまるんだよね。この他では最近急上昇中の△ルルーシュは中山適性、外枠適性も優秀で侮りがたい。ただし一番人気のAJCCでナカヤマナイトに粉砕されたように重馬場に一抹の不安あり評価を若干下げます。

有馬記念というのは人気馬同士で決まることがないレースなので低人気にも馬券の対象を広げる事が必要。△スカイディグニティは菊花賞二着程度の実 績しかありませんが、内枠引いて外国人ジョッキーというのは如何にも来るパターン。(しかし、ブライアンズタイムというのは今年も新馬を送り出しているとんでもない長生きな種牡馬ですな)。△ダイワファルコンは中山適性と調教の良さからピックアップ。

最後大穴候補としては、ダークシャドウ・トゥザグローリーを「注」認定。前者は距離・コース適性に不安が、後者は近走悲惨な成績の連続でピークア ウトの可能性が著しいのですが、特にトゥザグローリーなんか去年も同じ雰囲気で無視したら酷い目にあった悲しい経験があり、多分来ないという確信 すらあるのですが、厄払いとして少額買い足すことにします。

馬券は◎→○▲☆→その他の三連複フォーメーション18点。これだけ買っても半分以上は万馬券なわけで、久々に私はこう叫びたい。

出でよ万券!

それでは皆様良いクリスマス、良いお年を。



皆様の相談お待ちします。


人生相談士   上海馬券王



○今日の結果

<有馬記念> @ゴールドシップ Aオーシャンブルー Bルーラーシップ




○かんべえのつぶやき

――ルーラーシップはまたもスタートに失敗。その瞬間、エアグルーブ女史の「きいいいいいいいっ」という声が聞こえたような気がいたしました。最後の追い込みがすごかっただけに惜しまれます。これで天皇賞、ジャパンカップとに続く3回連続の3位。冗談で「ルーラーシップ3位固定の3連単はどうだろう」と言ってましたが、ホントにやればよかったですなあ。

――勝ったのはゴールドシップでした。最後方から大外を回って、最後の坂を駆け上がって勝つんだから強過ぎです。この勝ちっぷりはまさに昨年のオルフェーヴルを髣髴とさせるものでした。いやー、こうなると兄弟対決を見たくなりますな。2009年のドリームジャーニーもそうでしたが、これで有馬記念はステイゴールド産駒が3勝目です。

――そして2着はオーシャンブルー。こっちもステイゴールド産駒ですから、馬券王先生が言うところの「ステゴ丼」。私はもちろん、ゴールドシップとナカヤマナイトのステゴ丼をどっさり買ってましたが、オーシャンブルーはノーマークでした。悔やんでも悔やみきれません。1位、2位ともにステイゴールド産駒。ああ、なんという「金」尽くし。

――やっぱり今年の漢字は「金」だったのですね。この夏、ロンドン五輪では「銀」と「銅」が多かったから、日本人は「金」に飢えていたのかもしれません。「選」でなければならない、などと屁理屈をこねた自分が恥ずかしい。と、こんな風に後悔とともに2012年は暮れてゆきます。でもご安心を。来年は1月5日(土)が中山金杯。またしても金で年が明けるんです。





12月16日(日)

ううううう、すいません。酔いつぶれて寝過ごしてしまったのであります。よって今回は簡単に。


11R 第64回 朝日杯フューチュリティステークス(GI)
1600m 芝・右 外
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 ザラストロ 55.0kg 松岡 正海  
1 2 ネオウィズダム 55.0kg 柴田 善臣  
2 3 ゴットフリート 55.0kg C.スミヨン
2 4 テイエムイナズマ 55.0kg 池添 謙一  
3 5 コディーノ 55.0kg 横山 典弘
3 6 ラブリーデイ 55.0kg C.ルメール
4 7 ティーハーフ 55.0kg 武 豊  
4 8 クラウンレガーロ 55.0kg 幸 英明
5 9 エーシントップ 55.0kg 浜中 俊
5 10 ワキノブレイブ 55.0kg 福永 祐一
6 11 アットウィル 55.0kg 岩田 康誠  
6 12 フラムドグロワール 55.0kg C.ウィリアムズ
7 13 ディアセルヴィス 55.0kg 勝浦 正樹  
7 14 ロゴタイプ 55.0kg M.デムーロ
8 15 マイネルエテルネル 55.0kg 柴田 大知  
8 16 ノウレッジ 55.0kg 蛯名 正義  


当てにならない二歳戦だというのに一番人気コディーノの単勝オッズは何と1.6倍。いくら何でもこれは過剰人気じゃないかと思ったのですが、見れば見るほど確かに逆らえません。これは相当強いです。ここ数年斜陽傾向が続いていた名門藤沢厩舎に久々のG1をもたらしてくれそうな逸材ですな。

でもねえ、そんな逸材を中山1600mと言う欠陥コースによく出しますなあ。クラシックを狙える素材なら普通シカトしますぜ朝日杯。そんなにG1 に飢えていたのか藤沢先生は。内枠引き当てたから良かったようなものの大外だったらどうするつもりだったのでしょう。

相手は二戦二勝でまだ底を見せていない感じの○ゴットフリートと、かんべえ先生ご推奨の▲クラウンレガ−ロ。特にクラウンレガ−ロは相手なりに走れる堅実さがこういう二歳戦ではヒモ候補としてうってつけ、その上低人気と来ればこれは相当魅力的。私も乗らせてもらいますぜ、師匠。

馬券は◎→○▲←→全印の三連単22点で。



二日酔いの  上海馬券王



○今日の結果

<朝日FS> @ロゴタイプ Aコディーノ Bゴットフリート




○かんべえのつぶやき

――2歳王者はロゴタイプでした。外枠不利も関係なし、さすがはデムーロということでしょうか。このレースは3年連続で外国人騎手の勝利だそうです。注目のコディーノはいま一歩及ばず。敗因を探す以前に、やはり2歳馬に1.3倍は買われ過ぎでしょう。たしかに波乱かもしれませんが、先週ほどじゃありませんからね。

――さて、いよいよ今年のG1レースは来週の有馬記念を残すのみ。今年もいろんなことがありました。オルフェーヴルもジェンティルドンナも出ないけれども、2012年の総決算はやはり有馬で。馬券王先生、よろしくお願いします。





12月9日(日)

♪ジャッ、ジャッ、ジャッジャッジャー、ジャッ、ジャッ、ジャッジャジャー。(G1入場曲「チャンピオン」のテーマ)

お待たせいたしました!年末最後の大一番、グレードワン競争「永田町記念」、ただいまより出走馬の入場です。それでは順番にご紹介いたしましょ う。

・まずはこの馬、地方競馬の覇者がその勢いを引っさげて中央に挑みます。最右翼の鞍上と、新進調教師のコラボレーション。ニッポンの夜明けは近い のか。1番イシンデンシン・石原慎太郎58kg。

・貧乏なんか気にしない。ぶれないポリシー引っさげて、参加することに意義がある。2番レッドコミューン・志位和夫58kg。

・レースの度に住所を移す熱心な信者が頼りです。キャスティングヴォートの復活なるか3番ホウレンゲキョー・山口那津男58kg。

・200海里をぎりぎりに、北の大地からのメッセージ。4番ロシアンルーレット・鈴木宗男58kg。

・新興勢力ならこちらが元祖。親方だって日の丸だって、みんなでいじめりゃ怖くない。5番エブリバディー・渡辺喜美58kg。

・3年魔の屈辱は忘れはしない。返り咲いた超良血を鞍上に覇権奪回に向かって走ります。6番リフレスパイラル・安倍晋三58kg。

・馬が地味なら騎手は自見、回りのキャラが濃すぎるせいでフォローの言葉も浮かばない。7番ユーセイナッシング・自見庄三郎58kg。

・豪腕調教師が仕掛ける地方騎手との二人羽織。同床異夢の参戦に未来はあるのか、8番ノーモアニュークス・嘉田由紀子56kg。

・歓声の中での戴冠は三年前。今は罵声に包まれての入場です。ディフェンシングチャンピオンの明日はどっちだ。9番ゾウゼイデモクラシー・野田佳彦58kg。

・興隆を極めた血脈も今は風前の灯火。血統の存続は全てこの一戦にあり、10番アイラブケンポウ・福島瑞穂56kg。

・11番はまだ入場していません。存在意義そのものに疑問符のペログリクリスタル田中康夫58kg。

・大外枠も何のその。インテリゲンチャのプライドが今日も引きます、引かせます。12番ウゾウムゾウ舛添要一58kg。

今年は以上の12頭で争われる永田町記念。発走は12月16日。最後までじっくりとお楽しみ下さい。


うーん、こうやって書いてみると、この顔ぶれは頭数だけはいるくせに、つくづくろくでもないような。経済・外交・安全保障・原発という重要事項に 関し、私と見解がぴったり一致する政党が一つもないのは困ったものです。結局上記の内どれを最重要視するかで支持政党を決めなくてはならないので すが、そういうことで悩むなら、オルフェとジェンティのいない有馬記念を予想する方がまだしも苦労のし甲斐があるのではと思えてきますなあ。

とはいえ、今の日本には決めなくてはならない重要なことが沢山ありますので、皆さん投票に行きましょうね。私も午前中のレースはあきらめて投票に行きますから。

11R 第64回 阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)
1600m 芝・右 外
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 ローブティサージュ 54.0kg 秋山 真一郎
1 2 タガノミューチャン 54.0kg 藤岡 佑介
2 3 サウンドリアーナ 54.0kg M.デムーロ
2 4 メイショウマンボ 54.0kg 飯田 祐史  
3 5 プリンセスジャック 54.0kg 福永 祐一
3 6 コレクターアイテム 54.0kg 浜中 俊
4 7 クロフネサプライズ 54.0kg 柴山 雄一  
4 8 サンブルエミューズ 54.0kg 津村 明秀
5 9 レッドマニッシュ 54.0kg 北村 宏司
5 10 レッドセシリア 54.0kg 三浦 皇成
6 11 コウエイピース 54.0kg 松山 弘平  
6 12 エイシンラトゥナ 54.0kg 幸 英明  
7 13 ストークアンドレイ 54.0kg 川島 信二  
7 14 カラフルブラッサム 54.0kg 和田 竜二  
7 15 ディアマイベイビー 54.0kg 川田 将雅  
8 16 フィールドメジャー 54.0kg 国分 優作  
8 17 トーセンレディ 54.0kg 藤田 伸二  
8 18 アユサン 54.0kg 丸山 元気


と、言う訳で2歳牝馬チャンピオンを選ぶこのレースなんですが、経験の乏しいのが18頭も集まってこれは総選挙並みの悩ましさなのであります。 18頭もいながら3勝馬は皆無、8頭もいる1勝馬だって内容見ると結構強いかも知れないのが沢山いるしで。。。

結局下記の基準で選びました。

@1200m以下のレースで実績を積み上げてきた馬は切る。
A9月以降の実績を重視。
B1400m以上のレースで上がり33秒台の切れ味を持つ馬を重視。
C直線坂のあるコースでの実績重視。

総選挙と違い上記条件を全て満たす馬が一頭いまして、それが◎コレクターズアイテム。9月のデビュー以来キャリア3戦を全て1600mで戦ってお り、そのすべてで33秒台の切れる脚を使っているのは立派。負けたレースは直線平坦な京都のものでしかも相手が牡馬であることを考えるとこれは大変有望。よっぽどの不利がない限り3着以内は確実と思います。

対抗はアルテミスSでそのコレクターズアイテム以上の末脚を繰り出した▲アユサンと最初考えていたのですが、差し馬の本命・対抗だとバランスが悪 いし、この馬大外引いちゃったしで(阪神の場合こういうタイプにとって大外が吉の可能性もありますが)、如何にもダイワメジャーな先行馬○サンプルエミューズに予定変更。ダイワメジャーのくせに切れる脚も使えるのが頼もしい。

流し筆頭としては、京都で大差勝ちして人気になってる馬って阪神じゃ美味しくない気がしたんで評価は下げましたが、二番人気△サウンドリアーナも 当然有望。

この他では、このレースに滅法強い福永鞍上△プリンセスジャック、サフラン賞レコード勝ちの△タガノミューチャン、キャリア一戦のみでタイム自体は平凡も切れ味が魅力△レッドセシリア、調教の良い△ローブティサージュ。

これに加えてお楽しみは注レッドマニッシュ。いや、母スティンガーと言う超良血なのに人気が全然ないのが美味しそうだという、ただそれだけの理由なんですが、こういうパターンは時々はまりますからな。


馬券は◎→○▲←→全印の三連単26点もしくは三連復13点で。



上海馬券王





○今日の結果

<阪神JF> @ローブティサージュ Aクロフネサプライズ Bレッドセシリア




○かんべえのつぶやき

――勝ったのは5番人気のローブティサージュ、須貝調教師が絶好調といっても、コレクターアイテムではなくてこっちの方でした。秋山騎手はNHKマイルに続いて今季2回目のG1勝利。これはもう、来年の桜花賞が今から待ち遠しいことでしょう。コレクターアイテムは4位に終わりました。

――2位のクロフネサプライズもまさにサプライズ。なにせ15番人気で18キロ増でしたから、買うには勇気が要ったはずです。つくづく2歳馬の戦いはよくわかりません。。

――来週日曜日ははいよいよ総選挙。馬券王先生は午前中に投票に行かれるそうですが、私も見習わねばなりません。寒くても、ちゃんと午後から中山に行こう。





12月2日(日)

いやあ、先週のジャパンカップは面白かったですなあ。

三冠馬同士の叩き合いが200m近く繰り広げられると言う、まさに血湧き肉躍る激戦、双方が何度も接触し合うという意味では肉弾戦(オルフェーヴルの方は単にヨレただけなんでしょうが)とも言えますが、とにかく見ていて大変興奮しました。勝ったジェンティルドンナは本当に大したタマです な。あれだけのファイティングスピリットを持ち合わせた牝馬というのもエアグルーヴ以来記憶にないと言うか、あれは絶対エアグルーヴ以上ですな。 優等生揃いで大物感に欠けるのが多いディープ産駒としては間違いなく桁違いの怪物です。(こういう「勝利への明確な意志」と言うのがオルフェ君に備わっていれば、と言うのは無い物ねだりなんでしょうな。)

で、今回はそう言うジェンティちゃん礼賛と、ああいうラフではあるが気合いの入った騎乗が否定される日本中央競馬界の村社会ぶりについて語り倒そうと思っていたんですが、予定変更。ある意味もっとショッキングなニュースが飛び込んできた訳で、これについて考察したいと思います。まずは、本 件の概要を毎日新聞記事から引用。

脱税:競馬もうけ 1億4000万円、5億円脱税で起訴 ハズレ馬券、経費と認めず−−大阪地検

毎日新聞 2012年11月30日 東京朝刊

 競馬で稼いだ所得を申告せず、07〜09年に約5億7000 万円を脱税したとして、大阪市の会社員の男 (39)が所得税法違反で大阪地裁に起訴された。男は総額28億円もの馬券を購入し、1億円を超す利益を得ていたが、大阪地 検は外れ馬券の購入額を必要経 費と認めず、実際のもうけを大幅に上回る脱税額で立件した。19日にあった初公判で男は「一生かかっても払いきれない。税額を見直してほしい」と訴えた。 男の主張を裁判所はどう判断するのか−−。【牧野宏美】

 関係者によると、男は過去のレース戦績を分析して市販の競馬 予想ソフトを改良し、独自のシステムを構築。04年ごろからインターネットで馬券を大量に購入するようになった。決済用銀行 口座に最初に100万円を入金した後は残高が順調に増え、馬券の購入額 も跳ね上がった。立件対象となった07〜09年は、計約28億7000万円の馬券を購入し、約30億円の払戻金を獲得。利益 は約1億4000万円にも上っ た。

 大阪国税局が強制調査に乗り出し、告発を受けた地検が11年 2月に在宅起訴した。来月10日に検察側の求刑があり、結審する見通し。

 公判で検察側は「約30億円の払戻金は一時所得に当たる」と 主張。収入から控除される必要経費について 所得税法が「収入を生じた行為のために直接要した金額」と規定していることから、必要経費は当たり馬券の購入額に限られると して所得税額を約5億7000 万円と算定した。一方、弁護側は「外れ馬券の購入額約27億4000万円も経費に算入すべきだ」と反論している。起訴とは別 に、男は05〜09年分の競馬 での払戻金について約10億円の課税処分を受け、大阪国税不服審判所に審査請求している。

 男は、競馬のもうけのうち約7000万円を株や投資信託につ ぎ込んだが、リーマン・ショックで損失を出したという。現在は妻子を抱えながら、手取り約30万円の月給から約8万円を税金 支払いに充てている。

 大阪国税局によると、一般のサラリーマンは給与所得以外の所 得が年間で20万円以上だと確定申告する必 要がある。競馬の払戻金については、検察側や国税当局の運用に沿った場合、当たり馬券購入額を差し引いた金額が年間で90万 円以上だと申告義務が生じる。 宝くじの当選金は非課税だ。


以上引用終了。いやあ、のけぞりました。いろんな意味で突っ込み所満載です、この事件。

@100万円の資金でスタートして、3年で28億7千万も馬券を買えるのがまず凄い。この財源は当然当たり馬券の配当金以外あり得ない 訳で、事実この人は30億超の払い戻しを受けているのであるが、一体どういう買い方をしたらこんな配当が転がり込むのでありましょうか。 知りたい。知りたくてしょうがない。

Aこれだけの大金を転がしながら、3年で純益1億4千万、回収率105%の運用実績を挙げているのが凄い。凄すぎる!25%と言う世界でも例のない控除率が設定されている日本競馬でこれだけの利益を出したと言うことは、事実上130%(買い方が穴狙いだったとしたら、そ れ以上)の運用をした訳で、こんな成績をあげることは、きょう日GSのファンドマネージャーでも難しいんじゃないでしょうか。少なくと も、年に二回はPAT口座に金を継ぎ足している私なぞからすると、眩しすぎます。

Bこんな実績を、既存の競馬予想ソフトをカスタマイズしたシステムを使ってたたき出したのが凄い。凄すぎる。一体どういうアルゴリズム を組み込んだんですかね。金融の世界でもブラック・ショールズ以降高等数学を市場予測に活用する事は一般的なんですが、これってLTCM の事例を見れば分かるように一定の限界ってものがあって、これだけで長期間儲けを出し続けることは困難なわけです。ジョージ・ソロスも 「コンピュータで投資判断するから破綻するのだ。最終的には人の直感が勝る」って言ってますし、競馬における買い目判断も最終的には人の 感性だと私は今まで信じて疑わなかったんですが、この人はこれをコンピュータだけでやってのけた可能性が高い。本当に凄いですねえ。(因みに「ヤバい経済学(FREAKONOMICS)」の著者S・D・レヴィット先生も競馬必勝法というのを実践しているのだそうで。先生詳細は語ってくれないのですが、なんでもアメリカジョッキー界にも「八百長」というか「馴れ合い」みたいなものがあって、そこにつけ込むの がミソなんだとか) いずれにしても、このソフト、私も使ってみたいですね。って言うか売りに出したら相当なセールスが期待出来るんじゃ ないしょうか。どうせ、不服審判しても税務署よりの決定が出るに違いない訳で、納税不足額を埋めようと思ったらこういうので稼ぐしかな い。手頃な値段だったら私買いますから。

Cこういう事案を何故立件したのかと言うのがよく分からない。そりゃ税法とその運用規定から、こういうのがクロって言うのはわかるんで すが、さりとて、当たり馬券の殆どが次の馬券購入で消えている以上、捕まえても税金を払えるはずもなく、回りから賞賛と同情を集めこそす れ、「見せしめ」効果なんかこれっぽっちも期待出来ない案件ではないですか、これ。まぁ、「度を過ぎた当たり馬券が課税対象になる」って 言うのを知らない人も結構いるみたいなんで、そう言う人に対する広宣効果というのは、あるにはあるかもしれんのですが、それだって「度を過ぎた当たり馬券」が当たる人なんてそんなに存在するはずもなく、それ故に「度を過ぎた当たり馬券」が我々馬券士共通の夢・あこがれ・モ チベーションとなっている現状を考えれば、これに冷や水をぶっかけるようなこの行いは、競馬事業そのものを潰してしまいかねないインパク トがあるのではないかと。少なくともWIN5なんてますます売れなくなるんじゃないですかねえ。

Dこういう競馬界存続の危機に直結する話だというのにJRAは一体何をやっていたのだ。この人が立件されたのは、この人の馬券購入がイ ンターネット投票であったことが大きい。(競馬場とかWINSで現金払い戻しを受けた場合、捕捉は非常に困難です。) つまり、この立件に際し、JRAから税務当局に個人情報が引き渡されたことになるのですが、こういう事をやっていると馬券士の信用を失うぞ。JRAの馬券 売上高中、インターネット投票の占める割合は2005年で45%。WIN5とか売り出している今は恐らく6割を超えているはずで、言わば IPATと言うのはJRAの生命線な訳です。こういう最重要顧客を大事にしないと競馬事業の運営は成り立たないはずなんですけどね。

Eいずれにせよ、現状の税法ならびにその運用がおかしい!そもそも、我々馬券士が胴元(JRA)に納める控除金25%(三連単・ WIN5等の高額配当に関してはそれ以上)の内10%は「農林畜産事業振興財源」として国庫に納付されている訳で、言ってみれば「馬券を買う」と言う行為自体が納税行為な訳です。その上、当たり馬券にまで課税するなんて、これは二重課税、もしくは不当な累進課税ではないで しょうか。そして課税控除の方法もおかしい。例えば一点100円でWIN5を1000点、合計10万円を購入し、このうちの一点が的中、 200万円の配当があった場合、必要経費として認められるのは10万円ではなく100円のみなわけです。当たったレースだけ取ってもこう いう状況で、ましてや外れたレースなど課税控除の対象外。こんな滅茶苦茶な基準を厳格に適用し起訴まで持って行くなんて、ああ、なんと言 う非道!なんと言う悪代官!てめえら、人間じゃねえ!叩き切ってやる!

。。。え、そういうことは納税しなきゃならないような馬券を当ててから言えって?いや、ごもっとも。

11R 第13回 ジャパンカップダート(GI)
1800m ダート・右
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 ハタノヴァンクール 56.0kg 四位 洋文  
1 2 シビルウォー 57.0kg 内田 博幸  
2 3 ミラクルレジェンド 55.0kg 川田 将雅  
2 4 エスポワールシチー 57.0kg 武 豊
3 5 トゥザグローリー 57.0kg C.ウィリアムズ
3 6 ナムラタイタン 57.0kg 熊沢 重文
4 7 トランセンド 57.0kg 藤田 伸二
4 8 イジゲン 56.0kg R.ムーア
5 9 ホッコータルマエ 56.0kg 幸 英明  
5 10 ローマンレジェンド 57.0kg M.デムーロ
6 11 ダノンカモン 57.0kg 池添 謙一  
6 12 ワンダーアキュート 57.0kg 和田 竜二
7 13 グレープブランデー 57.0kg C.ルメール  
7 14 ニホンピロアワーズ 57.0kg 酒井 学
8 15 ソリタリーキング 57.0kg 浜中 俊  
8 16 ナイスミーチュー 57.0kg 福永 祐一  


国際G1を名乗りながら去年に引き続き海外から誰も来ないというジャパンカップダートな訳ですが、現状の日本ダート馬の精鋭が勢揃いした非常に面白い一戦となりました。正直人気薄でも結構骨っぽいのが揃ってまして、非常に絞りづらいのです。と、言う訳で今週も東洋経済オンラインに掲載のグッチ−先生の記事を参照したんですが。。。。うわっ、トゥザグローリーですか、先生。

気持ちは分かる、いや、本当に気持ちは分かるんですよ。確かにその母、トゥザヴィクトリーのドバイWC二着というのは衝撃でした。その後、 ヴィクトワールピサがこのレースを制しているとは言え、これは低調なメンバー構成とオールウエザーコート開催というのに助けられた部分が大き い訳で、もっと強いメンバー相手に本物のダートであわや勝つまでと言う所まで持ってきたトゥザヴィクトリーの二着の方が遙かに価値が高いと私も思いますし、その子供のグローリー君にもダート適性がないはずないとも思うんですが、さすがに近走負けすぎじゃないですかね。これが、芝の 強い所でそこそこの成績残してJCに出てもそれなりに人気背負いそうな所敢えてここに出てきたって言うのなら食指も伸びるのですが、天皇賞を 殿負けしてからここと言うのは、なんか「背水の陣」と言うか「死中に活を求める」というか、とにかく陣営のやけくそ感が感じられてならない訳 で、さすがに「栄光」に向かって走っても「勝利」には届かない気がいたします。よって私的には「注」評価が妥当ではないかと。。。

と、言うことで私の本命は◎エスポワールシチー。現状4番人気と信じられないような低評価ですが、ダート1800mは5−2−1−0、阪神実 績は2−2−2−0、内枠実績は6−2−0−0と馬券に絡まなかったことがない素晴らしい安定度。現在売り出し中の一番人気ローマンレジェン ドにエルムSで鼻差敗れていますが、この時は斤量差が3kgもあった事を考えれば、差は全然ないどころか、未だにエスポの優位は崩れていないと考えます。問題は長年連れ添ってきた佐藤哲が負傷で欠席、代わりに誰が来るかと思ったらなんと鞍上武豊と言うことで、日本競馬の至宝である武さんも最近じゃ死亡フラグに近いところがあるので、そこが気になります。

対抗は現在7連勝中の○ローマンレジェンド。7連勝中と言ってもG1はこれが初参戦で、2勝した重賞はいずれもタイム差なしの鼻差決着と数字 からは「ぶっちぎりの強さ」と言う奴を読み取れないのですが、それでもレースビデオを見る限り、この馬の勝負根性は相当なもので、これはやは り相当強いと考えます。こちらも問題は僚友の岩田が先週のJC勝ちの代償として騎乗停止になったこと。代打がデムーロなら遜色はないと言うこ とで馬券は買われていますが、デムーロのダートって芝ほどじゃない気がどうしてもしますんで、そこがどうでしょう。

単穴は強烈な末脚で去年のこのレース二着となった▲ワンダーアキュート。前走のJCBクラシックを圧勝したように「はまれば」滅茶苦茶強く、 あっさり勝っても何の不思議もない。ただ問題は「はまらない」ときは滅茶苦茶弱いと言うことで。。。。

この他では、年明けてから不甲斐ない成績の連続だけれど、このレース連覇中の△トランセンドはやはり侮りがたく、阪神未経験なるも異次元の強 さで連勝中の△イジゲン、みやこSでローマンレジェンドと差のない競馬をした△ニホンピロアワーズも当然圏内。他にもハタノヴァンクールとか ホッコータルマエとか魅力的な穴馬はいるのですが敢えて一頭選ぶと△ナムラタイタンが超人気薄で魅力的。1600mまでしか実績のない馬です が、その末脚は相当なもので、こういうタイプが三着に飛び込んで来ると言うのは如何にもありそうな気がします。

馬券は◎←→○▲→全印の三連単24点で。


馬券収支補完計画継続中    上海馬券王





○今日の結果

<ジャパンカップ> @ニホンピロアワーズ Aワンダーアキュート Bホッコータルマエ




○かんべえのつぶやき

――今日は全然当たるような気がしなかったので、「休むも競馬」と割り切りました。そしたらアナタ、6番人気―3番人気―9番人気の組み合わせじゃありませんか。よかった、こんなの絶対にとれっこないもの。馬券王先生も、
オバゼキ先生も、これでは当たりませんわなあ。

――残念なことに
「市場深読み劇場」は3人の執筆者が全部出そろったところで、全員が予想を外しております。まあ、ありがちなことではあるんですが、3連敗という事実は重い。いったい誰が最初に白星を挙げるのやら。ちなみにぐっちーさんが推奨したトゥザグローリーは12位でした。

――さてさて、来週からは二歳馬のレースが続きます。予想が難しいんだよな。寒いんだよな。でも、中山に行こう。





11月25日(日)

えー、久しぶりに映画でも見ようと言うことで、「エヴァンゲリオン」の最新作を見に行ったのであります。

エヴァンゲリオンと言うのは知ってる人には説明不要なんですが、知らない人のために解説すると、17年前に放送された巨大ロボットアニメを発端とする作品群の総称でして、まぁ、いわゆる「クールジャパン」の一つの象徴ですな。で、この来歴が非常に変わっているというか、前例がないという か、とにかく興味深い。

@最初の登場が上記の通り17年前1995年のTV放映。最初の内は地味な反応だったものの、魅力的な登場人物と斬新な世界観(とりわけ「死海文書」とか「ロンギヌスの槍」とか原始キリスト教をネタとする数々の謎・伏線)がマニアを魅了し、ちょうど黎明期であったWEBに乗って評判が拡 散、瞬く間に熱狂的信者を多数抱えるカルト作品となる。

AところがこのTVシリーズ、最後がとてつもない尻すぼみ。今時大学の映研でもやらないような貧乏たらしい前衛もどきの最終回が提示され、結局まき散らした謎とか伏線は何一つ回収されずに終わってしまう。取り残されたファンは呆然、騒然、ネット等各種媒体で大論争が巻き起こる。

Bそんな中、「すんませんでした、広げた風呂敷きちんと畳ませてもらいます。」と言う触れ込みで作品リメークが告知され、97年から98年にかけ て2本の映画が発表される。当然ファン熱狂。

Cところがこの2本、一本目は単なるTVの総集編である上、リメークされた二本目も自閉症な主人公がうじうじ悩むだけで「謎」の回答編と言うには余りに不十分、かつ消化不足な代物。再び取り残されたファンは呆然、悄然、度重なる裏切りにさすがにこの時は大論争なんて起きなかったような気が する。

D時は流れて10年間。結局「謎」なんてなかったんだ、「エヴァ」と言うのはレイちゃんとかアスカちゃんに萌えるためだけに存在するオタクアニメ だったんだ、と言うあきらめが完全定着した2006年、な、なんと「いやあ、ホンマすんまへん。今度こそきちんとやりますよって。」と言う触れ込 みで 「新劇場版シリーズ4部作」の制作が告知。引退試合で散々稼いだ後、何食わぬ顔で現役復帰する老いぼれプロレスラーみたいな展開に一同、唖然、呆然、でも 再び熱狂。

E2007年一作目「序」公開。これは最新アニメ技術でリメークされているものの基本的にはTV版の焼き直し。
 2009年二作目「破」公開。新キャラクターが登場し、話がようやく未知の局面に。

Fで、2012年末三作目「Q」公開。これが私が昨日見た映画な訳だ。二作目の流れから言って本作は「謎の解明」と言う奴がようやく出てくるはずで、そう言う方面の期待も大きかった訳なのであります。で、見た感想というとですね。。。。。

いやあ、のけぞりました。戦慄しました。なんじゃい、この傲慢かつ自分勝手な設定は!「一見さんお断り」どころか、長年付き添ってきたファンもこ の展開について行ける奴は殆どいないのではなかろうか。大体、二作目から時間設定をいきなり15年もスキップさせるなんて、お前、二作目を制作し てるときには全然考えてなかっただろう!思いつきレベルのアイデアで話の根幹を平気でいじり倒すなんて、な、なんて無責任な奴なんだ!わかったぞ。いや、本当は97年の時から分かってたんだけど、今はっきりと分かったのだ。あれだけ思わせぶりな伏線をまき散らしておきながら、貴様、これ をサルベージする気など最初から欠片もなかったのだな!深遠な台詞で謀略を語る碇ゲンドウは単なる頭を病んだ児童虐待親父に過ぎず、記号論とかポ ストモダンとかの文脈でこれを称揚してきたユリイカ系文学者とか哲学者は実は馬鹿の集団であった訳だ。

嗚呼なんと言う不誠実!なんと言うアナーキズム!しかも、しかも腹立たしいことに、この作品は滅茶苦茶面白かったのだ。高度な作画技術、エクセレ ントなデジタル処理が突っ込み所満載のこの話に極めて高いテンションを与えており、私は結局スクリーンから一瞬たりとも目を離すことが出来なかっ たのだ。くそう一体何なのだ、これは。傲慢、無責任、不誠実、狂気、そのくせ破格のパフォーマンス、そして商業的成功(私が見たのは田舎の映画館のレイト・ショーだったが、なんと場内は満席だった)。これってどこかで見たような。。。と、考えていたら急に答えが閃きました。

そうだ、これってオルフェーヴルそのものじゃん。ファンや関係者を無視して自分勝手な世界に突入しやりたい放題。そのくせ瞬間ごとのパフォーマン スは世界最高水準で、何度も騙されながらそれでもファンは熱狂的について行く。そうか、オルフェーヴルの「暴走モード」はエヴァンゲリオンだったんだ。それなら理解できる。うん、今日はそれで満足じゃ。



11R 第32回 ジャパンカップ(GI)
2400m 芝・左
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 ビートブラック 57.0kg 石橋 脩  
1 2 スリプトラ 57.0kg N.カラン  
2 3 ジャガーメイル 57.0kg W.ビュイック
2 4 フェノーメノ 55.0kg 蛯名 正義
3 5 マウントアトス 57.0kg R.ムーア  
3 6 レッドカドー 57.0kg G.モッセ  
4 7 メイショウカンパク 57.0kg 内田 博幸  
4 8 エイシンフラッシュ 57.0kg C.ルメール
5 9 オウケンブルースリ 57.0kg 浜中 俊  
5 10 ダークシャドウ 57.0kg M.デムーロ
6 11 ジャッカルベリー 57.0kg C.オドノヒュー  
6 12 ローズキングダム 57.0kg 武 豊  
7 13 ルーラーシップ 57.0kg C.ウィリアムズ
7 14 ソレミア 55.0kg O.ペリエ  
8 15 ジェンティルドンナ 53.0kg 岩田 康誠
8 16 トーセンジョーダン 57.0kg C.スミヨン  
8 17 オルフェーヴル 57.0kg 池添 謙一


東洋経済オンラインに掲載されたかんべえ先生の予想を見ると、なるほどオルフェ・ソレミアという凱旋門のワンツー再びですか。まぁ、JCネタで経済を語るとなると、どうしても外資の話になってしまい、そう言う枕でJCを語るとなるとどうしても外国馬を持ってこなくてはならなくなると言う理屈は分かるんですが、多分これは先生の本意ではない。先生的にはオルフェ・フェノーメノのステイゴールド兄弟丼というのが本音じゃないかと思うん ですが、如何ですか、先生!

(→ギクッ!・・・いやあ、ソレミアの評価は低過ぎでしょう。M―Pが21.6倍はお買い得ですよ。・・・でも、C―Pも買っちゃうだろうなあ、本音の話 かんべえ独白)

いずれにせよ、凱旋門賞馬というのはJCと相性が悪く、ロンシャンを勝つ馬こそ府中じゃ買ってはいけない気がします。今年の外国馬はソレミア以外はショボい実績しか持ち合わせていないし、ソレミアだって重以外は全然パッとしないから完全無視でよいと思うんですが、敢えて選ぶとなるとスノー フェアリーで日本を熟知しているダンロップ調教師が送り込んできたレッドカドーが高速馬場向きで要注意ですな。(買い目が多くなるため上記では無印ですが)

と、言う訳で、「競馬界のエヴァンゲリオン」オルフェーヴルの取捨が全てのジャパンカップ。当然、力的には日本最強どころか世界最強なんですが、 なにせ、本性がエヴァンゲリオンな上、阪神大賞典・天皇賞・凱旋門の事例から「暴走モード」起動キーであることが強く疑われる大外を今回もめでたく引き当てたというのが、極めて不吉な訳です。多少のトラブルがあっても馬券には絡むのでしょうが、一番手評価は人気との兼ね合いで危険と考えます。

よって、◎は三冠牝馬のジェンティルドンナ。これだってぱっと見、人気先行なんですが、それでも他馬をぶっちぎり最後押さえる余裕すら見せたオークスの勝ちタイムは、激戦の末決まったダービーの勝ちタイムより0.2秒も速く、これはかのウオツカの後継を名乗る資格十分で、むしろ「牝馬如き」と侮る空気が残る今が最後の買い時ではないかと。

対抗は○ルーラーシップ。太め残りで尚かつ出遅れた天皇賞で三着まで押し上げたあの走りは負けて尚強しで、1回叩いた今なら暴走モードが起動しないオルフェが相手でも勝ち負けになるんじゃないかと思います。

素晴らしいレースをしながらダービー・天皇賞で惜敗続きの▲フェノーメノもG1未勝利とは言え当然圏内の一頭。有力馬が外枠に固まった今回、内を 引いたのも大きなメリットでしょう。オルフェと同じステイゴールド産駒なんだけど、こちらは本当に真面目な頑張り屋さんなんで、何とか報われて欲 しいんですが、運のない奴ってとことん運がないことが多いのがこの業界なんで、さて。

この他では展開の利あったとは言え天皇賞を勝った△エイシンフラッシュは心情的には買いたくないけど要注意、そのエイシンフラッシュの勝利に大き く貢献したデムーロが乗り変わる△ダークシャドウは府中巧者の上、調教がよく軽視禁物。そして何より食指が動くのは注ジャガーメイル。距離適性、 コース適性を考えるとJCが最大の買い時であるにもかかわらず人気は極めて低く、お買い得感はナンバーワンであります。

馬券は◎←→○▲☆→全印の三連単30点で。


馬券収支補完計画発動中   上海馬券王





○今日の結果

<ジャパンカップ> @ジェンティルドンナ Aオルフェーヴル Bルーラーシップ




○かんべえのつぶやき

――今日は馬券王先生の読みがズバリ的中でした。ジェンティルドンナの猛追、ゴール前で内側からオルフェーヴルに体当たりしたように見えましたが、岩田騎手執念の騎乗でありました。考えてみたら、これってディープ産駒対ステゴ産駒の激闘ということだったのかも。この時期に14キロも絞ってきた3歳牝馬の執念が勝ちました。お見事というほかはありません。

――当方は
「市場深読み劇場」で予測した通り、馬連M―Pを買ったんですよ。ついでにワイドも合わせてね。でも、馬券王先生のおっしゃる通り、外国馬はお客さん相当であったようです。Mソレミアは13着でした。トホホホ。

――さて、これでオルフェーヴルはどうするんでしょうか。年の瀬を控えて、有馬記念が気になるところですが、その前に来週はジャパンカップダートですな。馬券王先生、よろしくお願いします。そうそう、「市場深読み劇場」では
ぐっちーさんの出番となります。





11月18日(日)

いやあ、驚きました。何なのでしょう、新たに選定された中国政治局常務委員の面子は。よくもまあ、これだけ江沢民に連なる人々を大集合させられたものです。胡錦涛率いる団派は壊滅状態ですな。なんか、泣き濡れながら「不当判決」の横断幕を掲げ人民大会堂を飛び出してくる胡錦涛の姿が頭をよ ぎってしまいましたぞ、私は。それにしても、こんな既得権益の総元締めみたいな人達が大集合の中国指導者層を見てると、「政治改革」とか「腐敗の抑止」とか最近ありとあらゆる人が指摘する「中国緊急の課題」が前進するなんてとても思えませんなあ。

いや、もちろん、江沢民一派に比べればましと言うだけで団派の方々の不正蓄財というのも結構えげつないわけで、誰がやっても同じと言えば同じだ し、そもそも現状の「腐敗体質」と言うのは中国共産党のみならず、中国人民全てが共有している業病なんで、こういうのを正そうとすると毛沢東型の革命が必要と、要は非常に業の深い世界ではあるんですが。(因みに新聞なんかによく出る「中国人民が役人の不正に怒っている」と言う論述は間違いです。正確には「そう言う甘い汁を吸う立場から自分がスポイルされていることに怒っている」というのが正しい。不正に怒る大衆は、いざ自分がそう 言うことが出来る立場に立つと髪の毛一本ほどの後ろめたさもなく全く同じ事をするでしょう。中国を物知り顔で語ることは極力控えている私ですが、 これだけは断言できます。)

それでもねえ、こんな人事は本当にありなんですかねえ。ここまで徹底してるといっそ清々しいとも思うんですが、これが国の内外に発するメッセージ というのは結構洒落にならないとも思うんですよ。前述の通り誰がやっても同じではあるんですが、それでも汪洋とか頭の切れる実務家を起用していれば「改革への強い意志」をアピールすることは出来る訳でまだ少しは時間が稼げたはずです。ああ、それなのに高成長の影に隠れていた様々な問題が噴 出している現状をこのメンツで仕切るとなると、これは持たない気がしますなあ。胡錦涛一派は5年後の巻き返しを図っているみたいですが、それまで 持たないんじゃないですかね、中国。中国が傾くと、それはそれで困るのです。とばっちりを一番洒落にならない形で被るのは他ならぬ日本ですしね。


11R 第29回 マイルチャンピオンシップ(GI)
1600m 芝・右 外
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 サダムパテック 57.0kg 武 豊
1 2 サンカルロ 57.0kg 吉田 豊  
2 3 テイエムアンコール 57.0kg 熊沢 重文  
2 4 ダノンシャーク 57.0kg 浜中 俊
3 5 コスモセンサー 57.0kg 和田 竜二  
3 6 レオアクティブ 56.0kg 横山 典弘
4 7 グランプリボス 57.0kg 内田 博幸
4 8 エイシンアポロン 57.0kg 池添 謙一
5 9 ガルボ 57.0kg 石橋 脩  
5 10 リアルインパクト 57.0kg R.ムーア  
6 11 ファイナルフォーム 56.0kg C.ルメール
6 12 シルポート 57.0kg 川田 将雅
7 13 ストロングリターン 57.0kg 福永 祐一
7 14 フィフスペトル 57.0kg 岩田 康誠  
7 15 アイムユアーズ 54.0kg 四位 洋文  
8 16 マルセリーナ 55.0kg M.デムーロ  
8 17 ドナウブルー 55.0kg C.スミヨン
8 18 フラガラッハ 57.0kg 高倉 稜  


いや、悩ましいです。傑出した軸不在の大混戦です。

カレンブラックヒルあたりが出てきてくれたら、迷わず軸だったのですが、このメンバーじゃはっきり言って何でもあり。どの馬からでも入れますね、 これは。正直分かりません。自信がありません。

結局最大のポイントは本日の雨で不良馬場となった京都コースが、当日どこまで回復するかにあると考えます。雨は夜には上がり明日は一日中晴となるみたいですが、気温の上がらぬこの時期に劇的に馬場が改善するのも考えられないわけで、重に近い稍重にとどまるのではないかという前提で、予想すると上記印になる訳です。

◎ファイナルフォームはめぼしい実績がラジオNIKKEI賞1着と、富士S2着のみのくせに現在2番人気と、なんかえらくお買い得感に乏しいので すが、それでもこれまでの戦績が3−2−1−0と馬券に絡み続けている安定度が買い。その上稍重実績が2−0−0−0、中枠発走が 2−1−0−0、今話題の三歳馬で斤量−1kgの恩典がついて、鞍上ルメールとなると減点材料が最も少ない一頭であることは間違いなく、結局押し 出されてこれが軸となってしまいました。

他の印も重巧者を重点にセレクト。馬券は◎軸の馬連もしくは三連復で。馬連の場合はグランプリボスとの組み合わせ以外はガミにならないので総流し もありでしょう。いや、本当に分からん。困ったもんです。


上海馬券王





○今日の結果

<マイルチャンピオンシップ> @サダムパテック Aグランプリボス Bドナウブルー




○かんべえのつぶやき

――サダムパテックはG1初勝利、武豊は2年ぶりのG1勝利で、マイルCSは初勝利ですって。驚きましたなあ。サダムパテックは井崎脩五郎先生の推奨馬でした。これもまた、驚きでありました。

――といいつつ、私も馬連@―Fをしっかり押さえていたのでした。いや、恥ずかしながらボックス5点買いなんで、威張れるような話じゃないんですけどね。ま、私もとうとう
「市場深読み劇場」なる連載に参加することになったんで、今日はむりやり勝ちにいったのでありました。

――来週はいよいよジャパンカップ。これは腕が鳴りますなあ。馬券王先生、よろしくお願いします。








11月11日(日)


うううう、風邪をおしてゴルフに行ったら症状が悪化し、とても辛いのです。

今日は風がとても強かった。凄く寒かったのです。単に寒いだけではなく、まっすぐ飛んだはずのティーショットが強風でOBゾーンまで運ばれてしまった私は現在心身ともに崩れ落ちているのです。うわっ!今、体温計を見たら38度4分もあるではないか!

。。。。もう寝ます。。



11R 第37回 エリザベス女王杯(GI)
2200m 芝・右 外
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 マイネイサベル 56.0kg 松岡 正海
1 2 アカンサス 56.0kg 三浦 皇成  
2 3 スマートシルエット 56.0kg 岩田 康誠
2 4 メルヴェイユドール 56.0kg 酒井 学  
3 5 マイネジャンヌ 56.0kg 幸 英明  
3 6 ピクシープリンセス 56.0kg M.デムーロ
4 7 フミノイマージン 56.0kg 太宰 啓介
4 8 レジェンドブルー 56.0kg 藤岡 佑介  
5 9 クリスマスキャロル 56.0kg 秋山 真一郎  
5 10 オールザットジャズ 56.0kg 川田 将雅  
6 11 ホエールキャプチャ 56.0kg 横山 典弘  
6 12 ヴィルシーナ 54.0kg 内田 博幸
7 13 エリンコート 56.0kg 池添 謙一  
7 14 マイネオーチャード 56.0kg 柴田 大知  
8 15 レインボーダリア 56.0kg 柴田 善臣
8 16 ラシンティランテ 54.0kg C.ルメール


今年の3歳は強いと言うことで、ヴィルシーナがダントツの1番人気。そりゃ、牝馬三冠のジェンティルドンナ相手に4戦連続二着ということで世代ナンバーツーであることは間違いありませんが、いくら何でもこれは人気になりすぎですな。

この馬を見ると、なんか現在渡辺明竜王相手にタイトル挑戦中の丸山忠久九段を彷彿とさせます。第一局、二局と惨敗し、第三局でようやく勝ったかと 思ったら最後の最後に逆転負けと、これって今年の牝馬三冠そのものではないか。

要するに渡辺明とジェンティルドンナが強すぎるのですが、じゃあ、渡辺明が出ないタイトル戦に丸山九段が出て勝つまであるかというと、これが極め て心許ないわけです。これだけ負け癖がついちゃうと、伏兵に足下すくわれて、二着止まりになるような気が。。。去年のクラシックでヴィルシーナ的 ポジションにあったウインバリアシオンも結局G1は勝ってないしね。

と言う訳で今回の本命はピクシープリンセス。1000万条件とはいえ、同じ京都の外回りで他馬を0.7秒もぶっちぎった実績は侮れない(負かした 相手もリベルタスとか結構骨っぽいところだし)ですし、なにより鞍上がチョイ差ししか能がない罰当たりのエイシンフラッシュを天皇賞で勝たせたデムーロというのが大きなポイント。デムーロ騎乗と言うことで現在の人気は4番人気。これが安いのか高いのかは見解が分かれるところですが、私は安 いと考えます。

馬券は◎○▲→◎○▲→全印の三連単30点。これだけ買ってもガミはありませんしピクシー頭だと配当は殆どが1000倍超。狙う価値は十分あるで しょう。いや、高熱に浮かされて幻覚を見ているだけなのかもしれませんが。。。

え、三番人気のG1馬ホエールキャプチャは買わないのかって?いや、この馬マイラーだと思うんですよね。来週のマイルCSに出てたら無視も出来な いところだったんですが、今回はお客さん認定が妥当ではないでしょうか。



カラータイマー点滅中。   上海馬券王





○今日の結果

<エリザベス女王杯> @レインボーダリア Aヴィルシーナ Bピクシープリンセス




○かんべえのつぶやき

――勝負の世界とはまことに厳しいものです。今日の「優馬」にはこんな風に書いてあった。「あの女さえいなければ 私が女王よヴィルシーナ」。ということで、「本紙の決断」はヴィルシーナ◎だったんですけど、そんなことを言う女には勝たせたくないですわなあ。「ウィンバリアシオンも結局G1は勝ってないしね」(馬券王先生)の方が説得力ありと考えました。

――
オバゼキ先生と同じ理由で、私もFフミノイマージンを買ったのですよ。ええ、単勝でドカンと。そしたらアナタ、全然来ないじゃありませんか。Kヴィルシーナの2位は予想通りだったんですけど、あっと驚く重賞未勝利のNレインボーダリアがかっさらっていってしまいました。とほほほ。馬券王先生推奨のEピクシープリンセスは、距離があと少し足りませんでしたね。強い馬認定です。

――来週はマイルチャンピオンシップ、そのまた次はジャパンカップと続きます。ジャパンカップはオルフェーヴルが出走だとか。たまりませんなあ。競馬の秋が続きます。





10月28日(日)

上海馬券王の人生相談

お受験ママ・エアグルーヴさんの凱旋

Q:天覧なんざます!

先生お久しゅうございます。わたくしエアグルーヴでございますことよ。

え、『お前は誰だ』ですって?きぃいいい!これだからパンピーは!よろしいこと?我が祖父は日本競馬の大立者ノーザンテースト公爵、母は樫 の木の女王ダイナカール、父は凱旋門の英雄トニービン子爵と言う、まさに名門中の名門、華族の中の華族、本来ならあなたのような、なけなしの お金をどぶに捨てまくってる三流馬券士なんか口も聞いてもらえないような貴い血族ですのよ、我がグルーヴ一族は。

え、『あなたの人生相談コーナーは先日小幡先生から、そのマンネリをこっぴどく叱責されたばかりな んで、またぞろおっ始めると色々と都合が悪い。よって日を改めて出直してくれ。』ですって?何よ、それじゃ私のこと最初から存じ上 げてらっしゃるってことじゃない。きぃいいいいいいい!人を馬鹿にするのも大概にするがよろしくてよ!こ の、ヘタレ馬券士!禁治産者!大体いつも馬券を外しまくっているお前はもとより、お前に「人生相談コー ナー」の閉鎖を教唆した小幡先生までが最近悲惨な成績のオンパレードというのも、こうやっ て名家の相談をないがしろにした報いに違いないんざま す!とにかく、ぐだぐだ言ってないで人の話を聞くざます!

話というのは四男のルーラーシップのことなんざます。とにかく、これまで四男六女をもうけてきたというのに、まともな成績を上げたのは長女アドマイヤグルーヴ だけで、後は不甲斐ないの一言。その中で四男はまだ見所があったんざ ます。模試ではトップ合格の連続なのにいざ本番では全然結果が出ないことの連続で、私 随分心配しましたけど、この前遂に香港の一流大学に トップ合格。これでグルーヴ一族の名誉がやっと保たれたと人心地付い ていたんざます。ああ、 それなのに、それなのに、その 後受験した「宝塚大学院」では、オルフェーヴルなんて心の病んだサイ コパスの後塵を拝し次席合格という体たらく。私悔しくて悔し くて。。。きぃいいい いい!思い出したわ!あの時「◎ 認定を飛ばしまくることで有名 な先生が本命視するのは不吉だからそれだけはやめてくれ」ってわざわざ釘を刺 したのに人の言うこと無視して お前が四男に◎を打ったからに 違いないわ!一体なんてこと してくれたのよ、この疫病神! 野田佳彦!

とにかく明日は「天皇大学院」 の受験日なんざま す。四男も受験するんざます。ただでさえ格式の高い大学院なんざますが、今 年はなんと陛下がご来臨される天覧受験なんざます。これにトッ プ合格するのは名家であるグルーヴ一族以外あり得ない んざます。ああ、それなのに四男ときた ら模試の一つも受けないで家で ごろごろしたまま、いきなり ぶっつけ本番でこれに臨むと言う余裕ぶり。なんか随分肥った 感じで、こんなんで大丈夫なんざま しょうかと、家庭教師の角居に問いただしたんざますが、「いや、ご母 堂、この後も『ジャパン国際大学院』とか『有馬年の瀬大学院』とか予定が 目白押しですよって、今から根詰めてもあきまへん。これからは古馬三冠だああ!ってなわけで、ほなサイナ ラ。」 とかえらく気の抜けた回答 で。。きぃいいいいい!オルフェーヴルが、育ちの悪いサイコパスのオルフェーヴルがいない今回が千載一遇のチャンスだという のに、気合いが足りないざますうううう!

先生、とにかく息子の、そして一 族の将来のため にも国内の格式高い勲章が是非 必要なんざます。ようやく一族の使命に 目覚めたと思った五女 グルヴェイグが引退した(きぃいい い、この惰弱者!おまえなんてやっぱり産むんじゃなかったわ!)今、一族には四男しかいな いんざます。期待と不安の間を 揺れ動く私は一体 どうしたらよろしいのかしら。



A:お答え

いやあ、お久しぶりです。小幡先生のご指摘を受けるまでもなくマンネ リを自覚しておったこのコーナーなんですが、やはり明日の天皇賞というのは結構そそるメンバーで、こうなるとやはり貴女に頼ってしま うのは困ったものです。まぁ、「愚行も継続すれば」という格言もありますし、ここは水戸黄門的「偉大なるマンネリ」と言うのを目指して頑張っていきたいと思います。(ま、さすがに「水戸黄門」の境地まではたどり着けないとは思うんですが、それでも「スター隠し芸大会におけるハナ肇の銅像」くらいならなんとか、って今時の人は誰も知 らないか、「ハナ肇の銅像」。)

さて、ご相談の件、現在の古馬の中では息子さんは確かに第一人者であり、その活躍はもとより、見て感じる「馬の格」 も歴代の名馬に決してひけを足らないと私も感服している次第です。 ただ息子さんにとって運が悪いというか巡り合わせが悪いという か、同世代に「超一人者」というのがいて、結果息子さんの実績が必要以上に貶められているというのは 困ったものです。3歳まではヴィクトワールピサとかが美味しいとこ ろを持って行って、古馬になって本格化し、さあこれからだと思っ たら、オルフェーヴルみたいな怪物が現れる。まぁ、言ってみれ ば中原誠が全盛期を過ぎ、これから王朝 時代の幕開けかと思った矢先に羽生善治 に遭遇した谷川浩二先生みたいなもので しょうか。尤も谷川先生の 場合羽生台頭前に大きいタイトル総 なめにしてた時代が短いなが らあった訳で、そう言う意味で は息子さんはもっと運がないで すな。

そのような息子さんが、今回オル フェーヴル不在の天皇賞に挑 む。これはまさに千載一遇の チャンスと言わねばな らず、グルーヴウオッチャーの私としても、ワクテカな展開な訳なのですが、ど うなんでしょう。香港の、そして宝塚の走りを見る限りやはり このメンバーの古馬ではナン バーワン認定は争えず、脚質も府中向きで先行しても差し ても対応出来る センスの良さを備えた息子さん が絶好の枠を引いたからには これは迷わず◎指定と考えた私なのです が、調教後の中間馬体重を見て目を疑いました。なんと宝塚の時から30kgも増えているではないか!3歳馬ならいざ知らず、古 馬がこれではいくらなんでも増えすぎで、本番では相当な馬体増必至な状況 に急に不安になってきました。

上述の通り「鬼の居ぬ間に洗濯できる千載一遇のチャンス」というのに陣営の本気度はい かばかりなのか。そりゃ奥手な タイプなんでこれが「成長分」である可能性も否 定できず、最終判 断はパドックを見てからということになりますが、取りあえずこの場では評価を落として見るのが妥当と考えざるを得ません。貴女にとっては申し訳ないことなのですが。(あ、申し訳なくないのか、宝塚の前例で言うと私が評価を落とすというのはむしろ ホッとすることなのか。でもね え、最近の私って貴女が思うよりはずっと好調でね、結構◎の信頼度は高いのよ)

と、言う訳 で。。。。。。


11R 第146回 天皇賞(秋)(GI)
2000m 芝・左
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 ナカヤマナイト 58.0kg 柴田 善臣  
1 2 シルポート 58.0kg 小牧 太  
2 3 ネヴァブション 58.0kg 三浦 皇成  
2 4 フェノーメノ 56.0kg 蛯名 正義
3 5 サダムパテック 58.0kg 武 豊  
3 6 ルーラーシップ 58.0kg I.メンディザバル
4 7 アーネストリー 58.0kg 佐藤 哲三  
4 8 ジャガーメイル 58.0kg 石橋 脩  
5 9 ダイワファルコン 58.0kg 北村 宏司  
5 10 フェデラリスト 58.0kg 横山 典弘  
6 11 ジャスタウェイ 56.0kg 内田 博幸
6 12 エイシンフラッシュ 58.0kg M.デムーロ  
7 13 ダークシャドウ 58.0kg 福永 祐一
7 14 トランスワープ 58.0kg 大野 拓弥
7 15 トーセンジョーダン 58.0kg C.スミヨン  
8 16 カレンブラックヒル 56.0kg 秋山 真一郎
8 17 マイネルスターリー 58.0kg 松岡 正海  
8 18 トゥザグローリー 58.0kg 岩田 康誠  




今年の三歳は強い。夏 以降、古馬と三歳馬の対戦が解 禁されるにつれ、これは動かし がたい事実として認知されて来ました。とにかく、 芝・ダート・距離を問わず、三歳馬が古馬を蹂躙しまくってお る訳です。そう言う流れが現状、本レースにおいて無敗の三歳馬カ レンブラックヒルを一番人気に 押し上げている訳ですがどうなんでしょう。

これまで1800mまでの距離 でしか戦っておらず距離不安というのも確かにあるも、 恐らくこれは対応可能と考えま す。問題は枠順ですな。大外不利が定跡化された府中2000mにおいて、よりに よってピンクの帽子を背負って しまったのはいただけません。 大外と言うだけで内の馬に 4〜5馬身のハンデを負うこと になるのですが、それ以上にダイワメジャー産駒の例に漏れず切れる脚のないこの馬がス タートしてすぐにコーナーがあるこのコースで、きちんと先行 できるか。無理に 先手を奪いにいくと相当序盤で脚を使わされ、最後の勝負所でおつりがなくなる懸念が高く、 人気に比較してリスクが高すぎ ると考えます。騎手が府中経験に乏しい秋山だし。まぁ、この馬の場合、まだ底を見せていないのも確かですが、これ で勝つとなると、先日無敗のまま引退した欧州の怪物フランケル並みのスーパーホー スですな。

と、 言う訳で同じ三歳なら内枠引い たフェノーメ ノに◎。府中は 3−1−0−0と自宅みたいなものだし、 唯一負けた一戦が鼻差で敗れたダービーで、これは負けて尚強 しの内容。苦手な中山を力でねじ伏せた前走のセントライトを見る限り一夏超えた成 長度合いも相当なもので、是非騎手蛯名にはダービーの無念をここで晴らし てもらいたい。

相手は○ダークシャドウ。これも府中実績は 5−1−0−0とまさにコースの申し子。2ヶ月前不向きな札幌でフミノイマージンにうっちゃり負けをく らって以来のぶっつけ本番が嫌われて 現在4番人気ですが、休み明け実績は2−3−0−1と ローテーション的にはこの馬にうってつけで、これで人気が落ちるならラッキーです。フェノーメノもダークシャドウも関東馬で西高東低なトレンドが定着した現在の競馬定跡では結構無謀な組み合わせとも言え ますが、今年は高速道路の事故で関西馬の輸送に大きな問題が発生したようで、むしろ期待値は大なのではないでしょうか。

▲ルーラーシップは上述の通り調整不足の懸念あり。最終判断はパドックを見てから。この他では、新潟・ 函館と重賞二連勝中の△トランスワープはメンバーが大 きく強化された今回ではさすがに足りてない気がするんです が、調教が相当良いので。注ジャスタウエイは3歳馬と言うことで実績に比べ若干穴人 気(現在単勝28倍の9番人気)してる感じ ですが、それでも古馬相手にメ ンバー中最速の上がりを繰り出 してカレンブラックヒルの2着に付けた前走の毎日王冠は相当 なインパクトで、これも無視できない存在。

馬 券は◎←→○▲←→△注の 三連単22点。え、去年お世話 になったトーセンジョーダンは どうするのかって?うーん、去 年は調教が良かったんだけど、今 年はいまいちだ しねえ、彼とジャ ガーメイルにはこ こで惨敗して次のJCの隠し球 になってくれることを激しくキ ボンヌ。エイシンフラッシュ とトゥザグローリーには更に次 のJCでも惨敗して有馬の隠し球に以下同文。



皆様の相談お待ちします。         人生相談士  上海馬券王





○今日の結果

<秋の天皇賞> @エイシンフラッシュ Aフェノーメノ Bルーラーシップ




○かんべえのつぶやき

――NHKの仕事を午前中に終えて、そのままお見送りのクルマで浅草へ。昼間から「うな鐵」で一杯ひっかける。ほろ酔い気分になったところでWINSに突撃。ああ、われながらなんてヤクザな日曜日。そういえば「サンプロ」時代にもよくやったなあ、こういうこと。

――今日の秋天、天気は小雨。そろった馬は多士済々。本日の狙い目はCフェノーメノと@ナカヤマナイト、それにLダークシャドウ。Eルーラーシップは太目過ぎ。Oカレンブラックヒルも、この大舞台では線が細いと見た。

――ところがなんと、来たのはKエイシンフラッシュであった。Cフェノーメノは2着。ああ、外しちゃった、と思ってよくよく馬券を見たら、Cフェノーメノから流した3点の馬連がちゃんとKエイシンフラッシュにもかかっていた。よりによって、一番高いのが当たってくれた。そういえば去年の有馬もそうだったんだよな。お世話になります、エイシンフラッシュ。

――帰りの電車の中でふと思い出したのだけど、昨晩の時点で「天皇陛下御臨席のレースで、外国人騎手がガッツポーズの図」が頭の中に浮かんでいたのであった。あーあ、外国人騎手といえば3人しかいないじゃないの。まあね、デムーロなら許そう。お世話になってるもの。






10月21日(日)

えー、最近中国の日本に対する攻勢が常軌を逸したレベルにまで高まっており、かつてあの国で9年間暮らした私としても結構心配な今日この頃なので あります。

そりゃ私も2005年に自宅周辺をデモ隊が練り歩くなんて光景に遭遇してはいるのですが、あの時はそれでもやってる方にも後ろめたさみたいなもの があって、「私たちも本当はこんな光景は目にしたくなかったんだ。」なんて言い訳を口にしてたりもした訳です。でも今回は違う。後ろめたさなんて かけらもない挙国一致、完全なガチモードですな。

このように完全ぶち切れモードで日本の非を世界中にわめき散らすヒステリー状態をこれだけ長く継続するなんて、中国自身のためにもならないという のに、これは一体どうしたことだ。計算高い君らしくないぞ中共。と、嫌悪感よりは不可思議な気持ちが先に立っておったのですが、最近やっと謎が解 けました。これって、簡単に言えば「野田さんに面子を潰された胡錦涛怒りの鉄拳」だった訳ですな。

胡錦涛がわざわざ時間を割いて野田さんに直接尖閣国有化をやめてくれと釘を刺したと言うのに、なんと野田さんはその翌日国有化を閣議決定。さすが にこれでは胡錦涛の面子が丸つぶれな訳で、中国生活が長くて向こうの考え方に染まっちゃってる私としては申し訳ないけどこう思わざるを得ないので す。

あ、そりゃ野田さんが悪いわ。いくら何でも翌日はねえだろ。

大体ですな、中国人というのは大変に面子を重んじる方々でしてな、特に偉い人の面子を潰すと言うことがどれほど恐ろしい結果を招来するかは例えば 1989年に起きた有名な「天安門事件」を見れば分かります。この時中国のトップだったケ小平は自由化を求める丸腰の学生相手に装甲車を突入させ 殺戮の限りを尽くすという暴挙を行い、世界に衝撃を与えた訳ですが、これだって元を正せば学生達が好き勝手に騒ぎまくって当時訪中していたゴルバ チョフの日程を滅茶苦茶にし、中国首脳の面子を丸潰れにしたことが原因な訳です。

当然こんなことをすると世界中で評判を落としますし、事実ケ小平の掲げた開放路線=外資導入政策はこれで3年は停滞したのですが、文革中毛沢東に 虐められ息子を不具者にまでされながらそれでも毛沢東を立て続けたクレバーで忍耐強い功利主義者のケ小平にそんなことが分からないはずがなかっ た。でも、そんな犠牲を顧みず彼は殺戮を指示しなければならなかった。それくらいあの国において面子というのは重要なのです。面子を潰されたまま では身内に対して示しが付かない、立ちゆかないのです。

「そんなことは中国のローカルルールで、それを恥じらいもなく世界中でわめき散らしているあいつらはやっぱり非常識でイカれてる。」などと言って も駄目です。中国の統治者にとって、あのような大きな国を治めると言うことは世界を治めるというのと同義であり、そのような国の非常識はその国で 暮らす者にとって「世界の常識」なのです。そして、そう言うことはあの国で半年も暮らすと、身にしみて、痛切に、厭と言うほど思い知らされること なのです。

「領有権」と言う双方の認識が決して一致することのない概念を大国相手に争う場合、「毅然とした態度」だけを取っていれば良いと言うものではあり ません。相手の内情や考え方(いくらそれが基地外じみたものであっても)というものに対しきちんとした理解を以て臨むべきなのです。今回の騒動は 日本政府が上手く対処していれば回避できるものでした。これは決して結果論とか後知恵ではありません。少しでもあの国での経験があるものからすれ ば明白なことなのです。何故外務省のチャイナスクールは野田さんの「無礼」を体を張って止めなかったのか。日本外交の素晴らしさには目がくらむ思 いがします。


11R 第73回 菊花賞(GI)
3000m 芝・右 外
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 ゴールドシップ 57.0kg 内田 博幸
1 2 フェデラルホール 57.0kg 吉田 隼人
2 3 ベールドインパクト 57.0kg 四位 洋文  
2 4 ラニカイツヨシ 57.0kg 佐藤 哲三  
3 5 アーデント 57.0kg M.デムーロ  
3 6 ロードアクレイム 57.0kg 福永 祐一
4 7 エタンダール 57.0kg 松岡 正海  
4 8 ニューダイナスティ 57.0kg 浜中 俊
5 9 フジマサエンペラー 57.0kg 池添 謙一  
5 10 マウントシャスタ 57.0kg 川田 将雅
6 11 ビービージャパン 57.0kg 武 幸四郎  
6 12 コスモオオゾラ 57.0kg 岩田 康誠  
7 13 ダノンジェラート 57.0kg 三浦 皇成  
7 14 ミルドリーム 57.0kg 江田 照男  
7 15 ユウキソルジャー 57.0kg 秋山 真一郎
8 16 スカイディグニティ 57.0kg I.メンディザバル
8 17 タガノビッグバン 57.0kg 太宰 啓介
8 18 トリップ 57.0kg 小牧 太  


と、柄にもなく憂国の情で盛り上がったわけですが、明日は三冠最後のレース菊花賞なのであります。

三冠レースと言いながらダービーの1〜4着は故障とか路線転向とかで揃って不在。結局ダービー5着にして皐月賞馬のゴールドシップが人気を独り占 めしている状況です。せめてダービー2着のフェノーメノが出ていれば盛り上がったんでしょうけど残念です。え、ダービー馬ディープブリランテの回 避は残念じゃないのかって?いや、残念ですよ、二番人気が確実で尚かつ飛ぶのも確実な馬が出ないとなると配当が安くなるんでね。(小幡先生には悪 いが私はあの馬が嫌いなのだ)

こうなるとゴールドシップが人気にふさわしい走りをするかというのが、最大のポイントなんですが、「格」「実績」とも他の馬とは天地の差があるの は否めず、これは素直に◎認定が相当と考えます。いや、死角はあるんですよ。外回りと言っても直線平坦な京都コースは追い込み脚質の彼に向いてい るとは思えないし、最内というのも不器用な彼の場合、包まれて行き場所がなくなる懸念もあるしで、追い込んで届かなかったダービーの悲劇再びとい う懸念なきにしも。いくら末脚鋭い彼でも最終コーナーで先頭馬から10馬身以内に付けていることが必要じゃないかと思うんで内田騎手の責任は重大です。

春のクラシックで活躍した能力馬がゴールドシップを除き壊滅状態故、相手探しにも困る所なんですが、二番人気マウントシャスタ、三番人気エタン ダールともいかにも「押し出されての上位人気」という感じなので、これは思いっきり軽視し対抗・単穴は裏街道で古馬を相手に実績を積み上げてきた 「夏の上り馬」から選択しました。

○タガノビッグバン、▲フェデラルホールは共に現在三連勝中の上り馬。使われている距離も2000〜2600mと言うのが好感持てます。特に兵庫特別で古馬に圧勝したタガノビッグバンは母父リアルシャダイと言う最近廃れつつあるステイヤー血統であることが如何にも菊向きでそそります。菊に有利な先行脚質であることも考えるとこの馬の人気は(現在9番人気)はちと低すぎですな。とは言え問題は大外を引いちゃったことで、スタートしてすぐにコーナーがあるこのコースですんなり先行できるかがポイント。頼むぜ太宰!

その他では京都実績のあるところを中心に選択。馬券は◎→○▲←→△注の三連単22点。これに○→◎→全頭の三連単16点を追加で少額購入しよう かと。いや○で決まると相手がゴールドシップでも最低300倍超の高配当なんですわ。出でよ万券!


上海馬券王





○今日の結果

<菊花賞> @ゴールドシップ Aスカイディグニティ Bユウキソルジャー




○かんべえのつぶやき

――今日のゴールドシップは単勝1.4倍。ほかは全部20倍以上。見事なまでに一本かぶりの人気で、普通だったらこれで崩れたりするわけですが、ファンを心配させないくらいの強い馬でした。内田の騎乗もピッタリで、第3コーナーからの仕掛けが少し早い気もしたんですが、終わってみれば絶妙のペース配分だったということになります。いやはや、眼福の強さでありました。

――問題はギャンブルとしての妙味がなさすぎることで、しょうがないから2位、3位当てということになる。で、Oスカイディグニティはわれながらちゃんと発見したのですが、Nユウキソルジャーは分からないよねえ。これが1個ずれてMミルドリームだったら、とてつもなくデカい3連単だったのですが・・・・。一方で、18頭中7頭も出ていたディープ産駒は、一番上が4位のBベールドインパクトというのは不甲斐ない。しばらくは「ディープは切り」作戦で行こうと思います。

――さて、来週は秋の天皇賞。こちらはギャンブルとしても楽しめるレースになること必定。とりあえず気になるのは、菊花賞を回避したフェノーメノでしょうな。そして馬券王先生は、またしてもルーラーシップをネタにエアグルーヴ女史の人生相談が飛び出すと見た。待て、次号!





10月14日(日)

しかし。。。凱旋門のオルフェーヴル、あれは一体何だったのでしょう。

残り200mで他馬を引き離したときは、これは如何にも見慣れたオルフェであり、誰がどう見ても圧勝パターンであるにもかかわらず、まさか先行し ていた馬に差し返されるなんて、こんな光景は少なくとも古馬のレースでは見た事がありません。あたしゃ故障したのかと思いましたぜ。世間では「道 悪」とか「大外」とかにこの敗因を求める論調が主流なのですが、そんなもんであの信じがたい光景を説明できるものではない。これは彼の中に潜む 「心の闇」という奴が原因と断じるべきなんじゃないですかね。

大体、ナサニエル・デインドリーム・スノーフェアリーと言う有力所がごそっと回避したこの競争、格的に負けて良いのは英国二冠馬キャメロットくら いという状況で、そのキャメロットが飛んで残り200mであのように他馬を突き放した以上、これは絶対に負けてはいけないレースなのであります。 嗚呼、絶対に負けてはいけない状況というのに聞いたこともない馬に平気で負けてしまうと言うこの大馬鹿者!おんどれ一体何考えてけつかんねん。

とにかく困りましたな。彼がこの後JC、有馬に出ることは確定的ですが、このように能力的にはディープインパクトを超え日本史上最強馬である可能 性が極めて高いくせに、故障したと言う文脈でしか理解不能な負け方を平然と繰り返す存在は本当に困ります。この秋のG1戦線は相当に悩ましいもの となりそうです。


11R 第17回 秋華賞(GI)
2000m 芝・右
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 ヴィルシーナ 55.0kg 内田 博幸
1 2 アロマティコ 55.0kg 佐藤 哲三  
2 3 ブリッジクライム 55.0kg 大野 拓弥  
2 4 ハワイアンウインド 55.0kg N.ピンナ
3 5 ラスヴェンチュラス 55.0kg 川田 将雅
3 6 チェリーメドゥーサ 55.0kg 小牧 太  
4 7 トーセンベニザクラ 55.0kg 武 豊  
4 8 キャトルフィーユ 55.0kg 四位 洋文  
5 9 ダイワズーム 55.0kg 横山 典弘
5 10 ハナズゴール 55.0kg 田辺 裕信  
6 11 サンシャイン 55.0kg 浜中 俊  
6 12 アイスフォーリス 55.0kg 松岡 正海  
7 13 メイショウスザンナ 55.0kg 福永 祐一  
7 14 ジェンティルドンナ 55.0kg 岩田 康誠
7 15 ミッドサマーフェア 55.0kg 蛯名 正義  
8 16 サトノジョリー 55.0kg 秋山 真一郎  
8 17 アイムユアーズ 55.0kg 池添 謙一
8 18 オメガハートランド 55.0kg 石橋 脩  


と、かように悩ましい今年後半のG1戦線ですが、本レースは悩む必要のない唯一の競争なのではないでしょうか。そのくらい◎ジェンティルドンナの 信頼度は高いと考えます。最初は直線平坦で尚かつ短い京都内回りは強烈な末脚が売り物の彼女に向かないのではと思っていたのですが、前走のローズSで先行して突き放すセンスの高さまで見せつけられてしまったわけで、こうなると抵抗できるはずもありません。いやはや大した馬です。牡馬も含め て世代ナンバーワンですな。

二番手はそのジェンティ相手に二着を繰り返している○ヴィルシーナ。この両者の関係は去年のオルフェとウインバリアシオンを彷彿とさせるわけで、 産まれる年を間違えた気の毒な存在と言えましょう。内枠有利なこのコースで最内を引き当てたところにわずかな逆転の可能性もありますが、むしろその利点を活かそうと無理をして潰れてしまうリスクの方が大きく、ここは名手内田の冷静な騎乗に期待したい所です。

三番手には夏の上り馬▲ハワイアンウインド。前々走の国東特別でたたき出したレコードタイム1分57秒2は52kgの斤量を考えても破格の時計 (翌週同条件で行われた小倉記念のタイムより速い)なわけで、ジェンティに勝つ可能性という意味ではヴィルシーナよりはこちらの方がまだしも大き いか。

この他ではデビュー以来安定した成績を続ける△アイムユアーズが一夏超えて成長著しい感じで勝つには足りないけど二着有望。ただし大外引いたリス クの割には人気しているのが、引っかかるわけで、それならローズSでヴィルシーナに0.1秒差三着の△ラスヴェンチュラスのほうがお買い得でしょ うか。同じ理由で春先三連勝した実績馬・注ダイワズームが現在単勝万馬券というのもえらく評価が低い感じでこれも押さえておきたい一頭。

え、春のG1戦線で一推し続けてきたハナズゴールは無印なのかって?いやこの馬大好きな馬だし、軽量とはいえ古馬の骨っぽいところ相手に戦った札幌記念で4着まで来た実力はやはり並みじゃないとも思うんですが、京都内回りというのはやはり追い込み一手の彼女には一番向かないコースだと思う んですよね。休み明けでも馬体が全然増えていない所もあわせ、今回は相当厳しいんじゃないでしょうか。ジェンティから買うと買い目は増やせないし ね。

馬券は◎→○←→その他の三連単8点。あと▲→◎の馬単もお遊びで。



上海馬券王





○今日の結果

<秋華賞> @ジェンティルドンナ Aヴィルシーナ Bアロマティコ




○かんべえのつぶやき

――今日のレース、もちろんライブで見ることはできず、上海のホテルで
JRAのサイトで結果を確認しております。レース映像を見ると、ジェンティルドンナとヴィルシーナの差しがあまりにも見事に決まっている。1番人気と2番人気のワンツーフィニッシュで、馬連250円、馬単300円の低配当。ハナ差で決着した両馬は、それ以外を寄せ付けずということで、まさにオルフェーヴルとウィンバリアシオンのようであります。

――かくして牝馬の三冠馬誕生であります。それと同時に、今年の岩田騎手はとどまるところを知りませんな。来週は菊花賞。個人的にはゴールドシップを応援しておりますが、岩田騎手騎乗のディープブリランテが最大の強敵ということになるでしょう。楽しみであります。





9月30日(日)

えー、お久しぶりでございます。

実は先週、中山競馬場にて「現人神」小幡先生の拝謁を賜るという光栄に恵まれたのですが、その際「書いてる記事の枕話が長すぎかつ、つまらなすぎ。もっと予想に力を入れんかい!」とのご助言というか、お叱りを受けたわけでありまして、今回は前振りなしでいきなり本題に入ろうかと思う次第 です。

うーん、自分的には当たらない予想より、まだしも枕の方が受けているという認識だったし、今週は「反日暴動」という、いかにも私向きなネタがある しで、書きたいことも沢山あったのですが、そうですよね、先生、つまらぬ俗事に惑わされず競馬に専念しないと、特に今週みたいなレースは当たらな いですよね。私は反省しておりますです。

それでは、まいりましょう。


11R 第46回 スプリンターズステークス(GI)
1200m 芝・右 外
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 マジンプロスパー 57.0kg 福永 祐一
1 2 フィフスペトル 57.0kg 蛯名 正義
2 3 ドリームバレンチノ 57.0kg 松山 弘平
2 4 サンカルロ 57.0kg 吉田 豊
3 5 ラッキーナイン 57.0kg B.プレブル  
3 6 エーシンヴァーゴウ 55.0kg 内田 博幸  
4 7 リトルブリッジ 57.0kg Z.パートン
4 8 スプリングサンダー 55.0kg 四位 洋文  
5 9 サンダルフォン 57.0kg 酒井 学  
5 10 ブルーミンバー 55.0kg 松岡 正海  
6 11 パドトロワ 57.0kg 安藤 勝己
6 12 キャプテンオブヴィ 57.0kg O.チャベス  
7 13 ダッシャーゴーゴー 57.0kg 横山 典弘
7 14 カレンチャン 55.0kg 池添 謙一
8 15 エピセアローム 53.0kg 武 豊
8 16 ロードカナロア 57.0kg 岩田 康誠


秋競馬G1戦線初戦であるところの本競争なんですが、海外馬を三頭含めメンバーかなり豪華というか、多士済々というか、とにかく難解な一戦となっ ております。本来であれば、カレンチャン、ロードカナロアと言う安田厩舎の有力所から買えばそれで済みそうだと思っていたのですが、そう言う上位人気がすべて外枠に入ってしまった。まぁ、外枠不利が常識の中山コースとは言え、カレンチャンやカナロアクラスになれば関係ないと言えばないので すが、それでも当日は大型台風が本土を直撃という波乱含みな展開まで予想されるわけで、こうなるとやはり非常に悩ましいのであります。

台風の影響がどこまで出るかは現時点ではわからないのですが、取りあえず「昼過ぎから降り始めた雨がレース開始時には本降りになっており、馬場状態は良に近い稍重、開幕週に比較すると荒れているが基本は高速馬場」という前提で予想します。

外枠に集まった有力馬を尻目に◎指名は最内に入ったマジンプロスパー。勝つまであるとは言いません。馬連・三連復軸という意味での◎であります。 それにしてもこの馬評価が低いなあ。東スポの馬柱を見てもグリーンチャンネルのレース展望を見ても殆ど無印ではないかマジンプロスパー。そのくせ 現在単勝20倍弱の7番人気というのはある意味人気しているとも言えるわけで、要は「プロ」が相手にしない素人受けする馬とも言えるんですが、フン、プロなんて当てにならないことは、こちとら厭って言うほど思い知らされてるんだもんねー。「買える」要素だって沢山あるんだもんねー。

@なんだかんだ言っても重賞を二つ勝っている実績馬。特にトップハンデ57.5kgを背負って重馬場をレコード勝ちしたCBC賞は立派の一言。

A中山初体験が不安だが、阪神・中京という坂のあるコースで重賞勝ちしてるから大丈夫。

B内枠実績は3−0−2−3と高い勝率・複勝率。内枠天国の中山でこれは心強い。

C一年以上の長きにわたり、勝ち→惨敗→勝ち→惨敗を律儀に繰り返している変な奴だが、そう言う理屈で言うと今回は勝つ順番である。まぁ、さすが にG1ともなると、そう言うジンクスもどきは通用しないのですが、それでも前走(セントウルS)の惨敗は参考外とは言えるわけで、前走が理由で人 気落ちというならこれはお買い得ではないか。

D先週の神戸新聞杯で、良血だけが取り柄のろくでなしロードアクエイムを二着に持ってきて、私に万馬券をもたらしてくれたトップジョッキー福永が騎乗。福永〜!大好きだあああああ!

Eそして、これが一番重要なのだが、カレンチャンから馬券を買うと買い目を絞らなくてはならなくなる。これだけ癖の強いメンバーで馬券を絞るなんてとんでもない!

どうです。理屈と膏薬はどこにでも付くとは言え、これだけ並べるとなんか来る気がしてきませんか?

○▲は当然と言えば当然ですがロードカナロアとカレンチャン。去年このレースを勝った実績からカレンチャンが一番人気ですが、カレンチャンの外枠 実績が1−0−0−2と内枠4−1−0−0に大きく見劣るのに対し、ロードカナロアは1−1−0−0と安定しているためこちらを上位と見ます。 もっともロードカナロアは外枠云々は関係なく生涯成績が6−4−1−0と圧巻でして、そう言う意味でも本当の軸はこちらですな。

この他では

イギリスG1を59kg背負って勝った香港馬△リトルブリッジは海外馬の中では最有力。カレンチャン・ロードカナロアを力で負かしうる唯一の存在 かもしれません。安田厩舎のもう一頭△ダッシャーゴーゴーはカレン・カナロアの台頭前には短距離最強認定されていた馬。降着とか不利があってG1 では結果が出ませんが、それだけに美味しい存在。△パドトロワは去年の二着馬。まぁ、このときの二着は騎手安藤が降着すれすれの騎乗で私の軸馬の進路を妨害するという不愉快極まりない所業の結果もたらされたものであり、正直認めたくはないのですが、今年の夏のスプリント王になったことを考えると、やっぱ普通に強いのでしょう。

去年のマイルCS二着馬△フィフスペトルはスプリントでは少々足りないのですが、人馬共に中山巧者の上、調教がよいのが買い。ハンデに恵まれたと は言えセントウルでカレンチャンを破った3歳牝馬△エピセアロームも53kgならあるいは。高松宮の二着馬サンカルロは追い込み一手で中山不向きとは言え、馬場が荒れ、差し馬の台頭が見込まれるときには、要注意(こういう馬が来る展開はマジンプロスパーが飛んじゃう展開なんですけど)。あと函館スプリントでロードカナロアを破った注ドリームバレンチノは坂のあるコースでの実績が皆無ではありますが、人気が不当に低すぎで是非押さえ ておきたい一頭。

馬券は◎→○▲→△注の三連復フォーメーション15点。◎○▲で決まっても35倍ありますし、それ以外だとほぼすべて万馬券となるわけで、福永の健闘とカレンチャン・カナロアいずれか一方が飛ぶ展開を期待してやみません。出でよ万券!



上海馬券王





○今日の結果

<スプリンターズステークス> @ロードカナリア Aカレンチャン Bドリームバレンチノ




○かんべえのつぶやき

――阪神競馬が台風で中止されたというのに、今日の中山競馬場は好天。大雨だった先週日曜とはうって変わって、大勢のファンが詰めかけてました。そりゃそうだよね、G1レースなんだもの。それにしても、ワシは途中で引き上げたんだけど、JRは午後4時から間引き運転をしてましたから、帰宅時はきっと大変なことになったんじゃないでしょうか。

――レースについては、馬券王先生の読みに若干の異議があります。中山は内枠有利とはいうけれども、今日だって勝ち鞍は1レースから順に、K―K―J―O―@―@―P―E―F―Gとなってまして、二桁番号の勝率が半分もあるんです。だったら、今日のメインレースだって、外枠の有力どころが勝っておかしくないでしょう。今日の天候なら、カレンチャンの連覇を阻むものは何もないのではないか。そこでMを頭にして、LやOに流して買ったのでありますよ。

――4角を過ぎたところで、Mカレンチャンは絶好の場所に位置取りして、ああ、これは来ただろう、と思ったのです。そしたらですなあ、その隣にOロードカナリアがピッタリつけていて、Mカレンチャンをマークしていたのです。そこからラストスパートをかけたら、こっちの方が勢いがあるんです。岩田騎手、本日、今年100勝目を挙げて、今や心技体一致、向かうところ敵なしなのでありました。参りましたあ!












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by Tatsuhiko Yoshizaki