●上海馬券王のページ


上海馬券王がJRAのレースに寄せる「情熱と冷静の言葉」


2019年 上半期のレース考




○編集者かんべえ注:

本来であれば上海馬券王のページはお休みの時期ですが、今日の札幌記念は競馬ファンがともに注視するG1並みのレースです。ディープインパクト、キングカメハメハが逝った夏、という事情も重なり、馬券王先生の創作意欲もいたく刺激されたものとみられます。

ということで、本日は特別編をお送りいたします。札幌記念、去年は現地で見たのでありますが、実にいいレースです。JRAは来年からこのレースをG1に昇格させてほしいですねえ。




上海馬券王の人生相談(番外編)


真夏の夜の霊界通信!お受験グランマ・エアグルーヴさんまたしても降臨


Q:捲土重来なんざます!


先生、お久しぶりでございます。わたくし、エアグルーヴでございましてよ。え、「おまえは誰だ」ですって?きぃいいいいいいこれだからパンピーは!

よろしいこと?わが祖父はJRAの大立者ノーザンテースト、わが母は樫の木の女王ダイナカール、そしてわが父は凱旋門の英雄トニービン!わが一族こそが、まさに貴族の中の貴族、華族の中の華族!!本来ならこんな暑い季節までなけなしのお金をはずれ馬券に注ぎ込んでる禁治産者の貴方など口も聞いてもらえないくらい貴い血族なのよ、わがグルーヴ家は。え、「どうせ霊界通信なんだったら、すっかりマンネリ化した貴女ではなく、ディープインパクトさんかキングカメハメハさんに来ていただいた方が時節柄読者受けがよかったのに。」ですって?。。。。。なによ、それじゃあ最初からわたくしのこと存じ上げてらっしゃるってことじゃない。。。きぃいいいいいいいいっ!人をおちょくるのもたいがいになさるが宜しいわ、この禁治産者!口先だけの三流馬券師!とにかく話を聞くざます。

話と言うのは孫のランフォザローゼスのことなんざます。この子最近ぱっとしないグルーヴ家の係累の中では唯一希望の星なんざますが、先日名門中の名門、優駿大学を受験したら7位と言う成績であたくし、悔しくて悔しくて。。きぃいいいいっ!一族の面汚し!やればできる子だと思っていたのに、なんなんざますか、これは!

そんな孫が、今回札幌記念で再起を期すことになったんざます。これはグルーヴ家再興のきっかけとなる捲土重来の一戦なんざます。わたくし、もう気が気じゃないんざます。え、「札幌記念なんて秋口をにらんだ夏場の予備校模試だというのに、何をそんなに熱くなっているのか」ですって?。。。本当にお前は何もわかっていないのね。札幌記念は歴代名馬が挑んできたとても格の高い競走で、これを足掛かりに海外の名門大学を受験する俊英も数多く輩出してきた、小幡先生の言葉を借りれば「事実上のG1」なんざます。そんなこともわからないで、よくこんなところでこんな文章書いてるざますね。

え、「その小幡先生に馬券勝負を挑まれたので、しょうがないから付き合ってやってる」ですって?きぃいいいいいいいいっ!札幌記念の本質も理解してないお前のような理屈倒れの三流馬券師が先生と張り合おうなんて100年早いざます!とにかくくだらない茶々を入れずに人の話を聞くざます!

先生、ランフォザローゼスは本当にやればできる子なんざます。今は不甲斐ない成績が続いているけどそのうち一族をしょって立つだけの実績を上げてくれると、わたくし信じているんざます。明日の札幌記念で頭角を現し、末は海外受験という展開、激しく希望しているんざます。札幌記念を前に期待と不安が交差して心乱れる私はどうしたらよろしいのかしら?


A:お答え

いやあ、暑い中、わざわざご降臨いただき、本当にありがとうございます。しかし、私も先日まで里帰りしてたんですが、いや、本当に暑かったですね日本は。去年ほどではないにしてもタイよりはるかに暑かったのは同じで、疲れをいやすために帰国していたはずが却って疲労が蓄積してタイまで戻ってきた次第です。こういう季節はやはり怪談と言うか霊界通信ですよね。実は上述の通り小幡先生から馬券勝負を挑まれて従来やらない夏場の競馬談義を書くことになったんですが、出馬表にお孫さんの名前を見つけたときには運命を感じましたね。こりゃ、またしても禁断のグルーヴコーナーにおすがりするしかないって。

さて、ご相談の件、実は私もランフォザローゼス君には大変期待しているわけです。ダービーの時もグルーヴコーナーで彼を取り上げたんですが、正直この時はそんなに期待していなかったし、実際レース結果は7着とさえないものだったんですが、レース内容自体は非常に見るべきものがありました。夏を超えて上積みあればこれは結構いいところまで行くんじゃないかって、その時大変深い感銘を覚えたのであります。貴方の血脈は晩成傾向が高いんでそういう意味でも今回の一戦は大注目ですね。

何よりお孫さんの血統が今回あまりにタイムリーです。父キンカメ、母父ディープ、そして母母が貴女エアグルーヴ!これはもう霊界通信の三連続コンボなわけで、こういう血脈が明日の札幌記念で活躍すると、これはもう稲川淳二もまっつぁおな真夏のファンタジーとなるわけです。嗚呼、そういう光景、見てみたいなんてもんじゃありません。今回実績のあるG1馬が大量に出走しているので、お孫さんの人気はいまいちですが、それでも夢を見てしまいますね。私も応援してます!頑張ってください。

というわけで。。。。

2019 818() 2回札幌2日目 14頭 [15:45発走]
【11R】 55回札幌記念
3歳以上・オープン・G2(定量)(国際)(特指) 2000m (C)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

ブラストワンピース 4 *川田将雅

57

5.0

()大竹正博

2

2

 

クルーガー 7 *丸山元気

57

36.5

()高野友和

3

3

ステイフーリッシュ 4 中谷雄太

57

23.3

()矢作芳人

3

4

 

ナイトオブナイツ 6 池添謙一

57

177.7

()池添兼雄

B4

5

 

ロードヴァンドール 6 *横山武史

57

132.7

()昆貢

4

6

ランフォザローゼス 3 *藤岡佑介

54

19.7

()藤沢和雄

5

7

 

エイシンティンクル 6 *勝浦正樹

55

116.1

()上村洋行

5

8

 

ゴーフォザサミット 4 石橋脩

57

64.6

()藤沢和雄

6

9

フィエールマン 4 ルメール

57

2.6

()手塚貴久

6

10

サングレーザー 5 岩田康誠

57

7.1

()浅見秀一

B7

11

ペルシアンナイト 5 M.デム

57

17.8

()池江泰寿

7

12

ワグネリアン 4 福永祐一

57

4.0

()友道康夫

8

13

 

サクラアンプルール 8 横山典弘

57

118.6

()金成貴史

8

14

クロコスミア 6 戸崎圭太

55

17.1

()西浦勝一



例年もそうなんですが、今年もフルゲート埋まらない小頭数の構成。そんな中G1馬4頭を含むかなりレベルの高いメンバーが集まった濃い一戦となっております。小幡先生に馬券勝負を挑まれるなんて、畏れ多いことこの上ないし、両者が張り合ったときは双方共倒れになるケースも多いんですが、頑張って予想してみましょう。

やはりポイントは、平坦小回り洋芝と言う札幌のコースなわけでして、府中・中山・阪神・京都というJRAのメインコースにはない独特の理屈が働いている可能性が高く、まずはこの競走の10年トレンドを見てみましょう。


札幌記念の10年間

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

180819

11R

サングレーザー 4 福永祐一

16

2

2

()浅見秀一

2011

-0.0

 07-07-09

36.8

488

+2

520

1330

2820

3590

16590

180819

11R

マカヒキ 5 ルメール

16

5

1

()友道康夫

2011

0.0

 14-13-11

36.4

506

+6

(4.3)

1330

2820

3590

16590

180819

11R

モズカッチャン 4 M.デム

16

15

4

()鮫島一歩

2011

0.0

 16-16-14

36.0

484

 

(6.9)

   

3590

16590

170820

11R

サクラアンプルール 6 蛯名正義

13

1

6

()金成貴史

2004

-0.0

 07-06-06

35.0

476

+2

1990

37670

69510

26730

201410

170820

11R

ナリタハリケーン 8 藤岡康太

13

2

12

()中尾秀正

2004

0.0

 10-09-08

34.7

486

0

(68.1)

37670

69510

26730

201410

170820

11R

ヤマカツエース 5 池添謙一

13

3

1

()池添兼雄

2006

0.2

 05-05-04

35.4

508

-6

(2.7)

   

26730

201410

160821

11R

ネオリアリズム 5 ルメール

16

13

5

*()堀宣行

2017

-0.3

 01-01-01

36.9

496

-18

1720

1330

3770

3380

22060

160821

11R

モーリス 5 モレイラ

16

15

1

*()堀宣行

2020

0.3

 09-09-07

36.3

510

-4

(1.6)

1330

3770

3380

22060

160821

11R

レインボーライン 3 福永祐一

16

2

4

()浅見秀一

2021

0.4

 11-12-11

36.3

442

+10

(12.3)

   

3380

22060

150823

11R

ディサイファ 6 四位洋文

15

11

5

*()小島太

1590

-0.0

 03-02-02

36.0

496

0

1110

14080

27030

33670

233540

150823

11R

ヒットザターゲット 7 小牧太

15

5

8

()加藤敬二

1590

0.0

 12-12-12

34.9

512

0

(29.8)

14080

27030

33670

233540

150823

11R

ダービーフィズ 5 岩田康誠

15

4

4

*()小島太

1590

0.0

 10-09-08

35.1

450

+2

(9.6)

   

33670

233540

140824

11R

ハープスター 3 川田将雅

14

8

2

()松田博資

1591

-0.1

 13-09-04

35.5

476

+2

370

400

900

5310

19780

140824

11R

ゴールドシップ 5 横山典弘

14

5

1

()須貝尚介

1592

0.1

 14-12-04

35.3

502

-2

(1.8)

400

900

5310

19780

140824

11R

ホエールキャプチャ 6 蛯名正義

14

10

7

()田中清隆

2000

0.9

 09-09-09

36.4

474

-6

(55.7)

   

5310

19780

130818

11R

トウケイヘイロー 4 武豊

16

14

2

()清水久詞

2065

-1.0

 01-01-01

39.7

488

-4

340

4230

5540

20460

71870

130818

11R

アスカクリチャン 6 岩田康誠

16

13

8

()須貝尚介

2075

1.0

 05-05-04

39.6

494

-2

(35.7)

4230

5540

20460

71870

130818

11R

$アンコイルド 4 吉田隼人

16

8

14

()矢作芳人

2082

1.7

 03-04-04

40.7

482

-4

(55.4)

   

20460

71870

120819

11R

フミノイマージン 6 太宰啓介

14

5

4

()本田優

1587

-0.1

 11-12-07

34.4

476

-2

1240

960

3180

1250

10590

120819

11R

ダークシャドウ 5 福永祐一

14

4

1

*()堀宣行

1588

0.1

 02-02-01

35.3

508

 

(1.7)

960

3180

1250

10590

120819

11R

ヒルノダムール 5 藤田伸二

14

3

2

()昆貢

1589

0.2

 05-04-04

35.1

472

-4

(5.0)

   

1250

10590

110821

11R

トーセンジョーダン 5 福永祐一

13

13

1

()池江泰寿

2004

-0.0

 04-03-02

34.5

486

+4

300

1580

2560

3590

18510

110821

11R

アクシオン 8 吉田隼人

13

2

5

()二ノ宮敬

2004

0.0

 02-03-04

34.5

518

-14

(7.6)

1580

2560

3590

18510

110821

11R

レッドディザイア 5 四位洋文

13

8

2

()松永幹夫

2005

0.1

 11-09-06

34.0

484

+6

(6.2)

   

3590

18510

100822

9R

アーネストリー 5 佐藤哲三

16

6

1

()佐々木晶

1594

-0.3

 03-03-02

35.4

530

+4

240

1610

2900

9560

39100

100822

9R

ロジユニヴァース 4 横山典弘

16

10

5

()萩原清

1597

0.3

 02-02-02

35.8

534

+22

(9.2)

1610

2900

9560

39100

100822

9R

アクシオン 7 岩田康誠

16

5

7

()二ノ宮敬

1599

0.5

 06-06-04

35.7

526

-2

(18.1)

   

9560

39100

090823

9R

ヤマニンキングリー 4 柴山雄一

16

3

7

()河内洋

2007

-0.0

 04-03-03

35.8

472

-20

2820

1600

6060

4050

37460

090823

9R

ブエナビスタ 3 安藤勝己

16

11

1

()松田博資

2007

0.0

 12-12-08

35.1

454

+8

(1.5)

1600

6060

4050

37460

090823

9R

サクラオリオン 7 秋山真一

16

4

4

*()池江泰郎

2008

0.1

 12-12-08

35.3

474

-2

(17.3)

   

4050

37460

集計期間:2009. 8.23 2018. 8.19 13年は函館開催

@1番人気は2−5−1−2と連対率70%、複勝率80%ときっわめて立派な成績。但し、勝ち切れておらず単馬券の軸にはリスク高し。この7年勝ち馬が皆無で、これは極めて示唆的。過去モーリス、マカヒキ、ゴールドシップ、ブエナビスタと言う世代を代表する馬が一番人気なりながら2着に甘んじていることは大いに留意すべきでしょう。

A2番人気は3−0−2−5とこちらも立派。勝ち馬だけなら1番人気より実績あり。

B3番人気は0−0−0−10と過去10年かすりもしてないわけで、ここまでひどいのは他のG1ではありませんね。ここまでくると「呪い」と言ってもよいかと。季節が霊界通信ですからねえ。

C二桁人気の超人気薄が来たのは過去2回のみで基本用なし。

D例年小頭数で不人気場の台頭もない割には3連単が過去10年すべて万馬券となっているように荒れるのが例年。

E外国人ジョッキーは過去30頭中4頭騎乗ということで、特筆すべきレベルでもなし。

F関東馬は30頭中10頭で基本関西馬優位。

G牝馬は30頭中6頭で軽視は禁物。

H枠順は10年タームでは大きな偏りないけど近年は内枠がはっきり優位。

I脚質は基本先行優位ですが、札幌のパブリックイメージに反し、追い込みがやたら来ていることにも注目。

J年齢構成では三歳が3(内勝ち馬1)、四歳が6(同3)、五歳が11(同3)、六歳が5(同3)、七歳超が5(同0)と五歳が良いが、高齢馬もかなり健闘していることには要注目。

K過去5年15頭の血統はディープが4(内勝ち馬3)、キンカメが4(同1)とこの両者が圧倒時。こういう種牡馬界の飛車角を同時に失った馬産の今後が憂慮されます。

L過去5年15頭の前走キャリアを見ると、見事にバラバラですが、前走函館記念組が4頭と言うのが特筆ですか。


以上から今回の一番人気フィエールマンが格と言う意味では圧倒的で小幡先生同様これを軸としたいと思います。上記1番人気が勝ちきれない現状から三連複軸にしようかと思ったんですが、あまりに配当が安いので馬券は◎←→〇▲←→その他の3連単34点。

対抗は格から言ってワグネリアン一択なんですが、この馬と札幌が合うとはとても思えないので、やはり上述の理屈からランフォザローゼス君を上に見たいです。いや、本当、こういう血統の馬が勝つシーンは本当に見てみたいですね。


皆様の相談待ちします。



人生相談士 上海馬券王



○今日の結果

<札幌記念> @ブラストワンピース、Aサングレーザー、Bフィエールマン




○かんべえのつぶやき

――今日の札幌、ルメール騎手と川田騎手は3度対戦したのです。5R、メイクデビュー札幌では川田騎乗のホウオウピースフルが勝利。ルメール騎乗のラザフォードは6着。続く7R、今度はルメール騎乗のブルクラが2着で、川田騎乗のマコトジュズマルは10着。つまり両者のサシウマは1勝1敗でメインの11Rを迎えたのです。

――凱歌が上がったのは川田騎手騎乗のブラストワンピースでした。先行するサングレーザーをきっちりクビ差で捉えていました。お見事、これで一緒に凱旋門賞行きですね。乗り代わりとなった池添騎手が気の毒な気がしますが、やはり結果を出し手こその競馬。ルメール騎乗のフィエールマンは僅差の3着となりました。

――結論として、オバゼキ先生も馬券王先生も予想は外れ。当たっていたのは
山崎元さんの予想ということになります。そういえば、明後日はやまげんさんやTAROさんと一緒に呑むんだよなあ。ワグネリアンから買って玉砕したワシとしては、ちょっと哀しいものがあったりして。

――ということで、夏のさなかの人生相談番外編はこれにて終了です。また秋にお目にかかりましょう。






6月23日(日) 宝塚記念


☆:これより19年上半期馬券予想の件に関し吟味をいたす。一同のもの、面(おもて)を上げい。さて、上海屋馬券衛門、その方、灼熱のタイランドに遠島の身ながら相変わらず「馬券王」なる称号を僭称し、数数多のG1競走を予想するもことごとくこれを外し、善良なる溜池通信読者に多大なる損失を負わせしこと、当方の取り調べにより明らかであるが、左様相違ないか。

上:畏れながらお奉行様、手前には全く身に覚えのないことで、はてさて、一体どこからそのような根も葉もない噂が流れましたことやら。

☆:ほほう、それでは「怪物である可能性が排除できない」などと言って本命指名したサートゥルナーリアが4着に飛んだ東京優駿はどうなのじゃ。その方の三流馬券師的本質を証明するにこれ以上の証拠はないと思うのだが。

上:畏れながら、あれは出遅れたのがすべての敗因。悪いのはレーンなるオーストラリアの若造ジョッキー、さらに敗因をさかのぼればそのレーンへの乗り替わりを余儀なくした騎手ルメールの騎乗停止にござります。ああ、どこまでも許せない外国人ジョッキー。お奉行様、わたしなんかむしろ被害者でございますよ!

☆:おのれまたしても騎手が悪いと申すか。それではそのルメールが4着降着となったNHKマイルのグランアレグリアはどうなのじゃ。これもその方が「心中するしかない」などと述べ本命にしたらズブズブと沈んでしまったではないか。ああ、許すまじこの疫病神!

上:いやあ、あの時は「不安なところもあるけど、他に頼れる馬がいるかと言えばいないから」とちゃんと断ったわけでして。本当に今年はそういう不安だけは的中するんだよなあ。お奉行様、グランアレグリアって牝馬戦なら部類に強いのに、牡馬が混じるとなんかおかしいことになるわけで、あれって男性恐怖症なんですかねえ。なんか山手線の女性専用車両に間違えて男が乗り込んできたらヒステリー起こして喚き散らす類のそういう面倒くさい奴に思えてきましたぞ、あたしゃ。

☆:わしが知るか!そもそも「負けちゃいけない馬」などと言って敢然と本命視した安田記念のアーモンドアイも三着だし、その方、何か邪悪なものに取りつかれているのではないか?

上:畏れながら、あれは大外から無茶苦茶な斜行して1番人気アーモンドアイと2番人気ダノンプレミアムに多大な不利をもたらしたロジクライ及びその鞍上武豊がすべて悪いと思うんですよねえ。あんな不利を受けてよく三着まで追い込めたもので、さすが日本のエースですよ、アーモンドアイは。ダノンプレミアムはやる気をなくして殿負けだし、こちらはがっかりですよねえ、ああ、嫌だ、ああいう優等生って逆境にあそこまで耐性がないものなんですかねえ。

☆:何を他人ごとみたいに言っておるか!

上:それにそもそもですなあ、今年の府中はレコード連発の超高速馬場で前が全く止まらんのです。ダービーもそうだし、安田記念もそうだし、そんな馬場で出遅れたり不利を受けたりしたら、アーモンドアイみたいな馬でも挽回が効かないっていうのは、やっぱおかしくないですか?ああ、こんな詰まんない競馬ばっか見せられて、あたしゃ、本当に悲しい!お奉行様!悪いのはみんな馬場の奴でございますよ!

☆:やい、やい、やい、黙って聞いてりゃ、騎手が悪いの、男性恐怖症が悪いの、馬場が悪いのと、好き勝手な言い分ばっかり並べやがって!てめえの悪事はなあ、この一覧表がすべて御見通しよ!目ン玉かっぽじってよく見やがれってんだ!


馬券王と振り返る納得のいかない19年上半期

レース名

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

馬券王印

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

安田記念G1 インディチャンプ 4 福永祐一

16

5

4

()音無秀孝

1309

-0.0

   04-05

32.9

1920

5670

13660

3690

43720

安田記念G1 アエロリット 5 戸崎圭太

16

2

3

()菊沢隆徳

1309

0.0

   01-01

33.9

(12.5)

5670

13660

3690

43720

安田記念G1 アーモンドアイ 4 ルメール

16

14

1

()国枝栄

1309

0.0

   11-09

32.4

(1.7)

   

3690

43720

東京優駿G1 ロジャーバローズ 3 浜中俊

18

1

 

12

*()角居勝彦

2226

-0.0

 02-02-02

35.1

9310

11200

47090

12050

199060

東京優駿G1 ダノンキングリー 3 戸崎圭太

18

7

3

()萩原清

2226

0.0

 05-05-03

34.5

(4.7)

11200

47090

12050

199060

東京優駿G1 ヴェロックス 3 川田将雅

18

13

2

()中内田充

2230

0.4

 07-07-08

34.3

(4.3)

   

12050

199060

優駿牝馬G1 ラヴズオンリーユー 3 M.デム

18

13

1

()矢作芳人

2228

-0.0

 08-10-10

34.5

400

25140

28210

28240

179960

優駿牝馬G1 カレンブーケドール 3 津村明秀

18

10

12

()国枝栄

2228

0.0

 04-04-04

35.1

(94.1)

25140

28210

28240

179960

優駿牝馬G1 クロノジェネシス 3 北村友一

18

2

2

()斉藤崇史

2232

0.4

 04-04-05

35.4

(4.1)

   

28240

179960

ヴィクトG1 ノームコア 4 レーン

18

4

 

5

()萩原清

1305

-0.0

   07-07

33.2

940

3700

7670

35490

175040

ヴィクトG1 プリモシーン 4 福永祐一

18

9

4

()木村哲也

1305

0.0

   10-10

33.0

(6.4)

3700

7670

35490

175040

ヴィクトG1 クロコスミア 6 戸崎圭太

18

3

 

11

()西浦勝一

1306

0.1

   05-05

33.5

(30.8)

   

35490

175040

NHKマG1 アドマイヤマーズ 3 M.デム

18

17

2

()友道康夫

1324

-0.1

   06-07

33.9

430

17200

22440

97390

410680

NHKマG1 ケイデンスコール 3 石橋脩

18

18

14

()安田隆行

1325

0.1

   12-14

33.6

(87.7)

17200

22440

97390

410680

NHKマG1 カテドラル 3 アヴドゥ

18

10

7

()池添学

1325

0.1

   12-11

33.7

(32.8)

   

97390

410680

天皇賞春G1 フィエールマン 4 ルメール

13

10

1

()手塚貴久

3150

-0.0

 05-04-01

34.5

280

1780

2470

16410

49110

天皇賞春G1 グローリーヴェイズ 4 戸崎圭太

13

7

6

()尾関知人

3150

0.0

 08-07-02

34.4

(11.3)

1780

2470

16410

49110

天皇賞春G1 パフォーマプロミス 7 北村友一

13

8

8

()藤原英昭

3160

1.0

 05-04-05

35.2

(30.6)

   

16410

49110

皐月賞G1 サートゥルナーリア 3 ルメール

18

12

1

()角居勝彦

1581

-0.0

 07-07-07

34.1

170

950

1140

1480

4390

皐月賞G1 ヴェロックス 3 川田将雅

18

7

4

()中内田充

1581

0.0

 05-04-04

34.4

(9.0)

950

1140

1480

4390

皐月賞G1 ダノンキングリー 3 戸崎圭太

18

4

3

()萩原清

1581

0.0

 03-04-05

34.5

(5.8)

   

1480

4390

桜花賞G1 グランアレグリア 3 ルメール

18

8

2

*()藤沢和雄

1327

-0.4

   03-01

33.3

340

4410

5700

5990

31810

桜花賞G1 シゲルピンクダイヤ 3 和田竜二

18

16

7

()渡辺薫彦

1331

0.4

   15-12

32.7

(20.0)

4410

5700

5990

31810

桜花賞G1 クロノジェネシス 3 北村友一

18

4

3

()斉藤崇史

1331

0.4

   08-09

32.9

(5.7)

   

5990

31810

大阪杯G1 アルアイン 5 北村友一

14

3

 

9

*()池江泰寿

2010

-0.0

 03-04-04

35.2

2220

3680

10940

10740

93560

大阪杯G1 キセキ 5 川田将雅

14

6

2

*()角居勝彦

2010

0.0

 02-02-02

35.4

(4.1)

3680

10940

10740

93560

大阪杯G1 ワグネリアン 4 福永祐一

14

2

4

*()友道康夫

2011

0.1

 07-08-08

35.1

(8.2)

   

10740

93560

高松宮記G1 $ミスターメロディ 4 福永祐一

18

3

3

()藤原英昭

1073

-0.1

   04-05

33.6

780

30530

49630

870740

4497470

高松宮記G1 セイウンコウセイ 6 幸英明

18

4

 

12

()上原博之

1074

0.1

   03-02

33.9

(108.0)

30530

49630

870740

4497470

高松宮記G1 ショウナンアンセム 6 藤岡康太

18

7

 

17

()田中剛

1074

0.1

   13-11

33.4

(358.9)

   

870740

4497470

フェブラG1 インティ 5 武豊

14

6

1

*()野中賢二

1356

-0.0

   01-01

35.4

260

430

750

2310

6620

フェブラG1 ゴールドドリーム 6 ルメール

14

3

2

()平田修

1356

0.0

   06-06

34.8

(3.0)

430

750

2310

6620

フェブラG1 ユラノト 5 福永祐一

14

2

8

()松田国英

1363

0.7

   06-06

35.5

(31.6)

   

2310

6620

集計期間:2019. 2.17 2019. 6. 2 的中は白抜き表示

☆:。。。。。。

上:。。。。。。。

☆:。。。。。ひどい、酷すぎる!なんじゃこれは!まともに当たったのはフェブラリーSだけじゃないか!

上:。。。うーん、フェブラリー当てたときは幸先良いと思ってたんですけどねえ。あ、でも皐月賞も当たってるから、ほら、よく見て、よく見て!

☆:手ごたえ満点、会心のガミ馬券じゃないか!この下手くそ!

上:うーん、ここ最近馬券自体は絶好調で、5・6月でPAT残高が2.5倍に膨らんでるんですけどねえ、何故かG1だけは当たらんのです。人様に御目文字する馬券に限って当たらんと言うのは悲しいものですなあ。

☆:なにを言い訳めいたことを言っておるか、このヘタレ馬券師!

上:いやでもね、当たってないのは私だけじゃないと思うんですよ。このシーズンは圧倒的支持を受けた1番人気がすべて馬券対象外になっているわけで、これじゃあ、当てまくった人なんていないよねえ。それが証拠に、ほれ。


:19年上期1番人気の背信的系譜

レース名

馬名

性齢

騎手

馬券王印

人気

着順

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

単勝配当

安田記念G1 アーモンドアイ 4 ルメール

1

1309

0.0

   11-09

32.4

(1.7)

東京優駿G1 サートゥルナーリア 3 レーン

1

2231

0.5

 11-11-11

34.1

(1.6)

優駿牝馬G1 ラヴズオンリーユー 3 M.デム

1

2228

-0.0

 08-10-10

34.5

400

ヴィクトG1 ラッキーライラック 4 石橋脩

1

1306

0.1

   05-05

33.5

(4.3)

NHKマG1 グランアレグリア 3 ルメール

1

C

1327

0.3

   04-06

34.3

(1.5)

天皇賞春G1 フィエールマン 4 ルメール

1

3150

-0.0

 05-04-01

34.5

280

皐月賞G1 サートゥルナーリア 3 ルメール

1

1581

-0.0

 07-07-07

34.1

170

桜花賞G1 ダノンファンタジー 3 川田将雅

1

1331

0.4

   05-04

33.4

(2.8)

大阪杯G1 ブラストワンピース 4 池添謙一

1

2013

0.3

 12-08-08

35.3

(3.2)

高松宮記G1 ダノンスマッシュ 4 北村友一

1

1075

0.2

   04-02

34.0

(2.5)

フェブラG1 インティ 5 武豊

1

1356

-0.0

   01-01

35.4

260

集計期間:2019. 2.17 2019. 6. 2


上:ね、11戦して1番人気が勝ったのは4回。これ自体は普通かもしれないけど、負けた1番人気が安田記念のアーモンドアイ以外すべて馬券に絡んでいないわけです。そういう負けた馬って、ほとんどが単勝2倍以下の圧倒低支持を受けていたわけで、これって、悪いのは人の負託に答えられない一番人気ってことになるのではなかろうかと。。。

☆:。。。おい、よく見るがいい。その方が1番人気に◎を打って勝ったのはフェブラリーのインティのみ、それ以外1番人気にきちんと応えた馬にその方が打った印は皆〇と▲ばかりじゃないか。ああ、許すまじ、この三流馬券師!上海屋馬券衛門!馬券をことごとく外し、あまつさえ、それを騎手・馬場・1番人気のせいとして責任転嫁するその方の所業、不届き千万!よって、その方をタイ・カビンブリに遠島、秋口まで馬券予想の禁止を言い渡すものなり。これにて一件落着、ひったてえい!


♪泰国にそおらに春を呼ぶぅ、ちょっと夏バテ上海さくぅらぁあああ (チャンカチャンカ)


2019 623() 3回阪神8日目 12頭 [15:40発走]
【11R】 60回宝塚記念
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 2200m・内 (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

キセキ 5 川田将雅

58

4.2

()角居勝彦

2

2

レイデオロ 5 ルメール

58

3.7

()藤沢和雄

B3

3

エタリオウ 4 *横山典弘

58

7.7

()友道康夫

B4

4

アルアイン 5 北村友一

58

7.4

()池江泰寿

5

5

 

タツゴウゲキ 7 秋山真一

58

97.7

()鮫島一歩

5

6

 

スティッフェリオ 5 *丸山元気

58

25.4

()音無秀孝

6

7

 

マカヒキ 6 岩田康誠

58

10.7

()友道康夫

6

8

 

ショウナンバッハ 8 吉田豊

58

63.4

()上原博之

7

9

 

クリンチャー 5 三浦皇成

58

21.9

()宮本博

7

10

 

ノーブルマーズ 6 高倉稜

58

54.2

()宮本博

8

11

スワーヴリチャード 5 *M.デム

58

8.5

()庄野靖志

8

12

リスグラシュー 5 *レーン

56

6.7

()矢作芳人


というわけで、上半期の総決算、グランプリ・宝塚記念であります。

今年は12頭立てと言う小頭数の決戦ですが、内6頭がG1馬ということで、それなりにメンバーはそろっています。

でもねえ、その6頭のG1馬と言うのが、皆むらっけがあるというか、過去圧倒的な人気を裏切った実績の持ち主と言うことで、来ても不思議じゃないけど、来なくてもそれはそれで納得と言う非常に厄介なメンバー構成。これは取捨に迷うというか、最後まで外しそうな強烈な予感が。。。

まずは恒例の10年トレンドを見てみましょう。


最近大荒れ、宝塚の過去10年

日付

馬名

性齢

騎手

斤量

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

180624 ミッキーロケット 5 和田竜二

58

16

4

7

*()音無秀孝

2116

-0.0

 05-03-02

35.8

476

-4

1310

9200

19630

93450

492560

180624 $ワーザー 7 ボウマン

58

16

13

10

[]ムーア

2116

0.0

 14-13-13

35.3

446

-27

(14.9)

9200

19630

93450

492560

180624 ノーブルマーズ 5 高倉稜

58

16

2

12

()宮本博

2121

0.5

 09-07-07

36.1

490

0

(40.0)

   

93450

492560

170625 サトノクラウン 5 M.デム

58

11

11

3

()堀宣行

2114

-0.1

 06-06-06

35.4

488

+10

900

5250

10330

10670

70420

170625 ゴールドアクター 6 横山典弘

58

11

2

5

()中川公成

2115

0.1

 06-06-09

35.4

488

-6

(12.7)

5250

10330

10670

70420

170625 ミッキークイーン 5 浜中俊

56

11

8

4

()池江泰寿

2117

0.3

 09-09-09

35.5

448

+8

(10.4)

   

10670

70420

160626 マリアライト 5 蛯名正義

56

17

16

8

()久保田貴

2128

-0.0

 11-10-06

36.3

438

0

2510

2440

8460

2800

26250

160626 ドゥラメンテ 4 M.デム

58

17

9

1

*()堀宣行

2128

0.0

 13-10-09

36.1

498

 

(1.9)

2440

8460

2800

26250

160626 キタサンブラック 4 武豊

58

17

3

2

()清水久詞

2128

0.0

 01-01-01

36.8

536

+12

(5.0)

   

2800

26250

150628 ラブリーデイ 5 川田将雅

58

16

16

6

*()池江泰寿

2144

-0.0

 02-02-02

34.8

488

+2

1420

12900

19250

157770

528510

150628 デニムアンドルビー 5 浜中俊

56

16

6

10

*()角居勝彦

2144

0.0

 15-14-14

34.0

450

+2

(31.3)

12900

19250

157770

528510

150628 ショウナンパンドラ 4 池添謙一

56

16

1

11

()高野友和

2146

0.2

 06-06-07

34.7

446

+4

(99.2)

   

157770

528510

140629 ゴールドシップ 5 横山典弘

58

12

11

1

()須貝尚介

2139

-0.5

 03-04-04

35.2

504

-2

270

8990

10210

57870

251440

140629 カレンミロティック 6 池添謙一

58

12

5

9

()平田修

2144

0.5

 03-03-03

35.8

450

-8

(55.9)

8990

10210

57870

251440

140629 ヴィルシーナ 5 福永祐一

56

12

3

8

()友道康夫

2146

0.7

 01-01-01

36.3

458

+2

(35.6)

   

57870

251440

130623 ゴールドシップ 4 内田博幸

58

11

10

2

()須貝尚介

2132

-0.6

 04-03-04

35.2

500

-2

290

5150

6180

2910

23420

130623 ダノンバラード 5 川田将雅

58

11

4

5

()池江泰寿

2138

0.6

 02-02-02

36.2

484

-2

(43.8)

5150

6180

2910

23420

130623 ジェンティルドンナ 4 岩田康誠

56

11

11

1

()石坂正

2138

0.6

 03-03-03

35.9

470

 

(2.4)

   

2910

23420

120624 オルフェーヴル 4 池添謙一

58

16

11

1

*()池江泰寿

2109

-0.3

 11-12-12

34.7

456

-4

320

1010

1760

3230

11550

120624 ルーラーシップ 5 ウィリア

58

16

7

2

()角居勝彦

2112

0.3

 06-06-03

35.4

496

-2

(4.4)

1010

1760

3230

11550

120624 ショウナンマイティ 4 浜中俊

58

16

2

6

()梅田智之

2114

0.5

 15-16-14

35.0

496

+2

(8.9)

   

3230

11550

110626 アーネストリー 6 佐藤哲三

58

16

2

6

()佐々木晶

2101

-0.2

 02-02-02

35.1

534

-2

1360

1660

4740

2020

17480

110626 ブエナビスタ 5 岩田康誠

56

16

8

1

()松田博資

2103

0.2

 11-12-11

34.5

472

+12

(2.8)

1660

4740

2020

17480

110626 エイシンフラッシュ 4 安藤勝己

58

16

4

3

()藤原英昭

2103

0.2

 09-08-08

34.7

494

+4

(5.6)

   

2020

17480

100627 ナカヤマフェスタ 4 柴田善臣

58

18

17

8

*()二ノ宮敬

2130

-0.1

 11-08-06

35.8

466

+2

3780

5150

16990

7920

77160

100627 ブエナビスタ 4 横山典弘

56

18

8

1

()松田博資

2131

0.1

 03-05-04

36.3

460

+12

(2.4)

5150

16990

7920

77160

100627 アーネストリー 5 佐藤哲三

58

18

2

3

()佐々木晶

2132

0.2

 02-02-02

36.6

526

-6

(6.4)

   

7920

77160

090628 ドリームジャーニー 5 池添謙一

58

14

9

2

()池江泰寿

2113

-0.3

 10-10-10

34.3

424

-2

710

2630

5310

720

10630

090628 サクラメガワンダー 6 福永祐一

58

14

8

3

()友道康夫

2116

0.3

 05-05-02

35.0

490

0

(8.3)

2630

5310

720

10630

090628 ディープスカイ 4 四位洋文

58

14

11

1

()昆貢

2116

0.3

 07-08-06

34.8

516

-8

(1.6)

   

720

10630

集計期間:2009. 6.28 2018. 6.24


@1番人気は2−3−2−3とまずは立派な成績ですが、単馬券の軸にするのは危ない感じ。特に直近4年では馬券に絡んだのは16年2着のドゥラメンテのみで、あとは飛びまくってます。振り返ると14年までは時代を代表する名馬が勝っているのですが、それ以後はどう見てもグレードの低い不人気場が先着しているわけで、最近のトレンドとして過信は禁物です。

A2番人気は2−1−1−6、3番人気は1−1−2−6と悪くはないけど良いとも言えない状況。

B二桁人気の超人気薄は30頭中4頭と基本無視でもよいのですが、問題はこういう馬が来るときはまとまって来る(15年・18年)と言うことで、まぁ、今年は小頭数だから無いような気はするんですが、一応留意は必要か。

C関東馬は30頭中5頭と関西開催であることを考えればこんなものか。中では堀厩舎が健闘している感じですが今年は出走なし。

D外国人ジョッキーは30頭中5頭に騎乗で、意外と慎ましい。今年のメンバーはデム・ルメ・レーンの馬に人気が集まってますが、さて。

E枠は大外と内が良い感じ。

F脚質は様々、但し逃げ馬はいいとこ三着です。どのような展開でも上り3Fが34秒代後半以上と言うことで、極端な切れ味勝負にはなりません。

G牝馬は30頭中8頭と大健闘。勝ったのはマリアライト一頭のみですが、ヒモには軽視禁物です。

H年齢別に見ると、4歳馬11頭(内勝ち馬3)、5歳馬14頭(内勝ち馬6=現在5連勝中)、6歳馬4頭(勝ち馬1)、7歳超1ということで5歳馬が圧倒的に強いレース。

I過去5年15頭の血統を見るとディープが4頭と一番多いけど勝ったのはマリアライト1頭のみ。この他ではキンカメが3頭(勝ち馬2)が目を引く程度で後は見事にバラバラ。

J過去5年15頭の前走キャリアを見ると天皇賞春組が5頭(内勝ち馬2)が圧倒的で他はバラバラ。留意すべきは前走海外レースを走った馬は2頭連絡みしているけど、すべて2着と言う成績で、今年はドバイ帰りの馬がやたら多く参戦してますが、さて。

以上から迷ったのですが、かんべえ先生と同じくエタリオウ本命で考えてみたいです。


(A)父ステイゴールドを彷彿とさせるシルバーコレクターで、G1勝ち実績こそないが3着以内は有力。

(B)内枠を引いた。

(C)先行・差し・追い込みとどのような展開になっても結果を出している。

(D)このレースと相性の良い天皇賞春からの参戦。

ということで、勝つには運も必要ですが、三連複軸としては人気との兼ね合いで大変魅力的です。(騎手がデムーロから横山に乗り替わりと言うのが若干気がかりですはあるのですが)

相手には

   〇:去年のJCでレコード決着を演出したキセキ

   ▲:G1を二勝と格では1番人気レイデオロと並び、更に阪神が大得意なアルアイン。

   ☆:父キンカメというのも魅力なレイデオロは国内のレースなら当然有力(人気との兼ね合いで評価は下げますが)

   △:人気になると凡走するけど今回みたいに人気を落とすと怖い存在スワーヴリチャード。

   △:牝馬は是非押さえておきたいリスグラシュー。

馬券は◎軸の三連複10点。え、こんな小頭数で10点は買いすぎじゃないかって?うーん、こんな買い方でもガミはないし、意外と配当も高いのです。それに、ほら、最後くらいは当てたいじゃないですか。

ここまでご愛読ありがとうございました。それでは皆さん、秋口にまたお目にかかりましょう。



上海馬券王 in Kabinburi



○今日の結果

<宝塚記念> @リスグラシュー、Aキセキ、Bスワーヴリチャード




○かんべえのつぶやき

――宝塚記念はタカラヅカ、というだけあって、牝馬が強いのである。で、やっぱり来ました。紅一点のリスグラシューが。
ここの予想でもこんな風に書いたのです。

  ”もう1頭はリスグラシュー(8枠12番)。このレースにおける唯一の牝馬で、昨年秋以降は連を外していない。大外枠のピンク帽という点が、3年前に優勝したマリアライトを髣髴とさせる。”

――ホントにマリアライトのように鮮やかな勝ち方でした。あがり3Fが35.2秒ですって。この調子だとリスグラシュー、有馬記念でも一番人気かもしれません。いや、その前に凱旋門賞に挑戦かも。レーン騎手は最後においしいところを持っていきました。

――馬券王先生は、「牝馬は是非押さえておきたい」と言ってましたし、2着キセキ、3着スワーヴリチャードも印を打っていました。でも、エタリオウが9着に沈みました。駄目です、不肖かんべえとともに沈没です。やっぱり天皇賞の疲れが残っていたのでしょうか。

――ということで、今年上半期は散々なG1レースでした。結局、当たったのはフェブラリーSの馬連と、安田記念のワイドだけでした。激しい徒労感があります。いや、別にそんな巨額を張ってわけじゃないのですが。


――それではまた秋には懲りずに元気に戻ってきましょう。馬券王先生、お疲れ様でした。夏場にご帰国の際には、是非お声掛けください。






6月2日(日) 安田記念


えー、本日は出勤日と言うことで、現在カビンブリと言う陸の孤島みたいな場所で黄昏れているわけです。

今日はネット回線も異常に遅いし中日はサヨナラ負けを食らうしでモチベーションが上がりませんので予想のみと言うことで勘弁してください。


2019 6 2() 3回東京2日目 16頭 [15:40発走]
【11R】 69回安田記念
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 1600m (C)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

ケイアイノーテック   4 *幸英明

58

48.9

()平田修

1

2

アエロリット   5 *戸崎圭太

56

13.7

()菊沢隆徳

2

3

 

サクラアンプルール   8 横山典弘

58

108.8

()金成貴史

2

4

サングレーザー   5 *岩田康誠

58

23.9

()浅見秀一

3

5

インディチャンプ   4 福永祐一

58

17.1

()音無秀孝

3

6

 

グァンチャーレ   7 *松岡正海

58

63.0

()北出成人

4

7

$モズアスコット   5 *坂井瑠星

58

29.1

()矢作芳人

4

8

 

ステルヴィオ   4 *レーン

58

18.9

()木村哲也

5

9

スマートオーディン   6 池添謙一

58

46.7

()池江泰寿

5

10

 

$フィアーノロマーノ   5 *北村友一

58

30.9

()高野友和

6

11

 

エントシャイデン   4 田辺裕信

58

86.8

()矢作芳人

6

12

 

ロードクエスト   6 *石川裕紀

58

146.5

()小島茂之

7

13

 

ペルシアンナイト   5 M.デム

58

27.4

()池江泰寿

7

14

アーモンドアイ   4 ルメール

56

1.7

()国枝栄

8

15

ダノンプレミアム   4 川田将雅

58

3.8

()中内田充

8

16

 

ロジクライ   6 *武豊

58

46.5

()須貝尚介



うーん、それにしてもロジャーバローズがダービー馬ですかあ。。。

非皐月賞組、叩き上げ裏街道の馬がダービー取るなんてこれまで見たことがないわけで、ますます黄昏れますなあ。特に今年の皐月賞上位組は相当レベルが高いわけで、それに先着するなんてねえ。

しかも井崎脩五郎先生のコラム「1年遅れのバカ当たり」がこのレース4頭残しで1〜4着をすべて当ててしまうという神が舞い降りたかのような見事な予想をしているのを見ると、ますます気が滅入るのであります。井崎先生、いつも外しまくっているのに、なんでダービーに限ってこんな神予想となるのでしょう。一体どういうロジックを使えばロジャーバローズなんて拾えるのでありましょうや。

このコーナー、過去トレンドに準じ馬券を予想するという意味では、私の「10年トレンド」と似ているわけで、それがますます気分を鬱にさせます。まぁ、「10年トレンド」が「来る馬」のパターンを探しているのに対し、「1年遅れのバカ当たり」は「来ない馬」のパターンを追求する消去法の予想なのですが、消去法って有効なんですかねえ。

その井崎先生、今週も攻めてます。なんと、5頭残しで、しかも「二強」の一角、ダノンプレミアムをぶった切っているのであります。しかもしかもその理由が「前走での上がり3F順位が「4位以下」だった、奇数馬番の馬」だからなんですって。いや、先生、ダノンプレミアムの前走マイラーズカップは二番手で先行してその後上り3Fを32.2秒と言う破格の切れ味で押し切った圧勝のレースじゃないですか。「4位以下」と言っても上位三頭の上りは皆32.1秒なわけで、どうみてもこれは「ダノンプレミアム切り」と言う結論最初にありきの、言いがかりですよねえ。なんかファーウエイをいじめるアメリカに似たものを感じますなあ。とは言え、先週の神予想を見ると、完全無視も難しい所で、うーん、困ったもんです。

まずは、恒例の10年トレンドから。いや、さすがにこの春は機能しないんで、めげ始めているんですが、それでも意地で続けます。


荒れてる割には配当が穏やかな安田記念の10年間

日付

馬名

性齢

騎手

斤量

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

180603 $モズアスコット 4 ルメール

58

16

10

9

*()矢作芳人

1313

-0.0

   11-12

33.3

482

-6

1570

7370

15290

6560

63280

180603 アエロリット 4 戸崎圭太

56

16

4

5

()菊沢隆徳

1313

0.0

   03-03

34.0

502

-2

(10.7)

7370

15290

6560

63280

180603 スワーヴリチャード 4 M.デム

58

16

1

1

()庄野靖志

1314

0.1

   05-05

33.9

506

-10

(2.8)

   

6560

63280

170604 サトノアラジン 6 川田将雅

58

18

14

7

()池江泰寿

1315

-0.0

   14-15

33.5

528

+4

1240

10480

20410

43500

283000

170604 ロゴタイプ 7 田辺裕信

58

18

16

8

()田中剛

1315

0.0

   01-01

34.4

494

-4

(14.6)

10480

20410

43500

283000

170604 レッドファルクス 6 M.デム

58

18

6

3

()尾関知人

1316

0.1

   14-13

33.7

474

0

(7.9)

   

43500

283000

160605 ロゴタイプ 6 田辺裕信

58

12

6

8

()田中剛

1330

-0.2

   01-01

33.9

496

-2

3690

3230

11580

14990

153560

160605 モーリス 5 ベリー

58

12

8

1

()堀宣行

1332

0.2

   02-02

34.0

514

-4

(1.7)

3230

11580

14990

153560

160605 フィエロ 7 内田博幸

58

12

10

6

()藤原英昭

1332

0.2

   09-09

33.5

500

-8

(29.5)

   

14990

153560

150607 モーリス 4 川田将雅

58

17

6

1

*()堀宣行

1320

-0.0

   03-03

34.5

510

+2

370

1740

2680

40690

127190

150607 ヴァンセンヌ 6 福永祐一

58

17

13

3

()松永幹夫

1320

0.0

   12-10

33.7

502

-6

(6.6)

1740

2680

40690

127190

150607 クラレント 6 田辺裕信

58

17

12

12

*()橋口弘次

1322

0.2

   05-04

34.5

496

-2

(42.7)

   

40690

127190

140608 ジャスタウェイ 5 柴田善臣

58

17

10

1

()須貝尚介

1368

-0.0

   09-11

37.1

498

 

170

18730

20330

91160

373470

140608 グランプリボス 6 三浦皇成

58

17

12

16

()矢作芳人

1368

0.0

   09-09

37.2

502

-8

(148.4)

18730

20330

91160

373470

140608 ショウナンマイティ 6 北村宏司

58

17

11

10

()梅田智之

1373

0.5

   13-15

37.3

502

-2

(37.1)

   

91160

373470

130602 ロードカナロア 5 岩田康誠

58

18

10

1

()安田隆行

1315

-0.0

   08-08

33.3

500

+2

400

1470

2570

18160

62800

130602 ショウナンマイティ 5 浜中俊

58

18

2

3

()梅田智之

1315

0.0

   15-14

32.8

516

+4

(5.7)

1470

2570

18160

62800

130602 ダノンシャーク 5 C.デム

58

18

16

12

()大久保龍

1316

0.1

   11-11

33.2

452

0

(37.2)

   

18160

62800

120603 ストロングリターン 6 福永祐一

58

18

4

2

*()堀宣行

1313

-0.0

   13-12

33.8

516

-2

670

8510

13920

92530

468600

120603 グランプリボス 4 内田博幸

58

18

3

13

()矢作芳人

1313

0.0

   11-10

33.9

496

0

(25.3)

8510

13920

92530

468600

120603 コスモセンサー 5 松岡正海

58

18

8

15

*()西園正都

1316

0.3

   04-04

34.8

510

0

(35.7)

   

92530

468600

110605 リアルインパクト 3 戸崎圭太

54

18

14

9

*()堀宣行

1320

-0.0

   03-03

34.5

494

-2

2930

12270

25810

44090

335600

110605 ストロングリターン 5 石橋脩

58

18

1

5

*()堀宣行

1320

0.0

   12-11

33.8

518

-2

(11.9)

12270

25810

44090

335600

110605 スマイルジャック 6 三浦皇成

58

18

3

3

()小桧山悟

1321

0.1

   14-15

33.7

490

-6

(9.8)

   

44090

335600

100606 ショウワモダン 6 後藤浩輝

58

18

17

8

()杉浦宏昭

1317

-0.1

   10-08

34.6

516

0

1390

12640

26640

53850

348740

100606 スーパーホーネット 7 藤岡佑介

58

18

9

6

*()矢作芳人

1318

0.1

   15-15

34.2

474

0

(12.1)

12640

26640

53850

348740

100606 スマイルジャック 5 三浦皇成

58

18

2

5

()小桧山悟

1318

0.1

   10-14

34.3

488

-4

(10.5)

   

53850

348740

090607 ウオッカ 5 武豊

56

18

3

1

()角居勝彦

1335

-0.1

   07-05

35.7

492

-2

180

290

460

4100

10000

090607 ディープスカイ 4 四位洋文

58

18

6

2

*()昆貢

1336

0.1

   10-08

35.5

524

+14

(3.7)

290

460

4100

10000

090607 $ファリダット 4 安藤勝己

58

18

4

10

()松元茂樹

1338

0.3

   18-18

35.3

470

+4

(52.0)

   

4100

10000

集計期間:2009. 6. 7 2018. 6. 3


@1番人気は4−1−1−4とまずは責任を果たしているが、鉄板と言うには程遠く、しかもこの3年は勝ちがない。

A2番人気は1−1−0−8と大きく割引で、井崎先生が2番人気ダノンプレミアムに冷たいのも実はこちらが本当の理由かもしれません。

B3番人気は0−2−2−6と、これも今一で、敢えて言えば3連複軸向きの成績。

C二桁人気の超人気薄は30頭中7頭と、軽視禁物。

D上記の通り上位人気が盤石でなく、なおかつ低人気の馬がやたら台頭している故、3連単配当は6桁がデフォと基本大荒れ。ただし上記着順と人気を見ると7桁配当でも不思議ではないのですが、何故かそういうのも皆無で、決着の割には配当は穏やかとも言えます。例年カオスなメンバーで行われるので、皆さん荒れる前提で、薄く広く馬券を買っているということなんでしょうか。

E外国人ジョッキーは30頭中5頭に騎乗と、思いのほか穏やか。

F関東馬は30頭中12頭と東西の力関係を考えれば可もなく不可もなく。特筆すべきは12頭中5頭が堀厩舎なんだけど、今年は出走なし。

G脚質は追い込みが圧倒的で、先行馬は2・3着どまりが多い。もっとも今年の府中はレコード連発の高速馬場で、前が止まらずそのまま早い上がりで決着するケースが多くなっているので、先行馬にも一定以上の配慮は必要か。いずれにせよ良馬場なら33秒台の切れ味がないと話にならない印象ではありますが。

Hリピーター多し。この10年連覇と言うのもないけど、前年の上位馬が翌年も馬券に絡むことが多いことには注意。

I血統は見事にバラバラ。府中が向きそうなディープだって過去5年で馬券にからんだのはわずか3頭。

J前走キャリアも見事にばらけてます。過去5年でみると京王杯組が3頭(内勝ち馬1)とダービー卿組が2頭(すべて勝ち馬)と言うのが目を引く程度。

K過去10年の年齢別を見ると、三歳馬1(内勝ち馬1)、四歳馬7(同2)、五歳馬9(同3)、六歳馬10(同4)、七歳馬3(同0)と、なんと六歳の高齢馬が大活躍。これは芝のG1としてはかなり特異な現象です。もっとも去年はすべて4歳馬でのワンツースリーでしたが。


以上から低人気馬がやたら台頭してくるこの競走、「二強」に人気がやたら偏っている今年はどうなのかというのが最大のポイントとなります。

まず圧倒的1番人気のアーモンドアイは言わずと知れた日本のエース的存在。5つのG1を含め現在8連勝中と言うとんでもない怪物で、まぁ、あの井崎さんでも逆らえないほど圧倒的なスターホースです。凱旋門登録を断念していきなりここに参戦と言うのも、個人的には残念ですが、距離はこちらが向いているのも事実ですし、ここは負けちゃいけない一戦と考えます。でもねえ、気になるのが前走のDDFで、力関係からもっとぶっちぎるのかと思っていたら最後ヴィルシーナという格下にずいぶん詰め寄られたのは意外でした。あれって初めての海外レースと言うことで心身両面で疲れがあったということなのか、ピークアウトの予兆なのか。とにかく今年のG1は圧倒的一番人気が馬券にも絡めず4着どまりと言う光景をやたら目にしますので、そういう展開もある程度視野に入れてみたいとは思います。

次に2馬人気ダノンプレミアム。これも8戦して負けたのがダービーのみと圧倒的な実績の持ち主。アーモンドアイの参戦がなければ単勝配当は2倍を切っていたのは間違いありません。上述の通り前走マイラーズCの勝ち方もあっぱれなものでしたし、2000m以下の距離ではアーモンドアイに互角の勝負を挑みうる存在と考えます。先行脚質も今の府中を考えれば悪い話ではない。控えたアーモンドアイが直線追い込んでも届かないなんて展開は大いにありうるんじゃないでしょうか。

安田記念のこの10年と言うのは、「1強」に人気が集中するか、オッズがばらけて混戦模様となるかのいずれかで推移してきました。「2強」に人気が集中したのは10年前のウオッカ・ディープスカイまでさかのぼるんですが、この時は人気通りのワンツーで、三着に10番人気ファリダットが入っても配当は安田記念とは思えないような穏やかな低配当。今年はこのパターンじゃないですかね。よって井崎先生に逆らうようで恐れ多いのですが、今年はこの二頭軸で考えてみたいと思います。

馬券は◎〇→◎〇←→その他の3連単24点。

その他の馬はリピーターと鋭い末脚の持ち主を前走成績関係なしでピックアップしました。そういう存在が2強の間に割って入ることも願望として想定した馬券ですな。さすがに6桁配当と言うのはありませんが、それでも半分が万馬券で10年前のウオッカ・ディープスカイ的展開再びと言うやつであります。



上海馬券王 in kabinburi



○今日の結果

<安田記念> @インディチャンプ、Aアエロリット、Bアーモンドアイ




○かんべえのつぶやき

――今日の府中競馬場、7万人を超える入場者で、皆さん、日本最強馬アーモンドアイが勝つところを見に来たことでしょう。あるいは二強の一角、ダノンプレミアムに期待をかけていたことでしょう。ところが春のマイル王になったのは伏兵インディチャンプ。筆者ご贔屓のステイゴールド産駒でした。あのアーモンドアイに勝ったんだから、スゴイことです。

――パトロールビデオを見ると、スタート直後に大外のOロジクライが思いきり内側に斜行して、Lペルシアンナイト、Mアーモンドアイ、Nダノンプレミアムが揃って進路を妨害されているんですね。これで武豊騎手は騎乗停止1日間(6月8日)となりました。ところが終わってから見ると、4着に入ったアーモンドアイは上がり3Fが32.4秒という驚異的な速さ。やっぱり化け物なんですね。やっぱりマイルよりも距離が長い方がいいんじゃないでしょうか。

――それにしてもこの春のG1レースは変なのばっかり。特に府中はパンパンの良馬場で、先行馬が止まらなくなっている感じです。レコードも出てるしね。今日だって芝のレースは内枠ばかりが来ていました。二強が揃って外枠になった時点で、この悲劇は予定されていたのかもしれません。

――不肖かんべえは
こんな予測を書いていたのですが、パドックを見ていてどうにも不穏な感じがしたので、ACDIのワイドボックス買いに出てました。まあ、当たったけど、あんまりうれしくはないですな。やはりG1レースは単勝から買いたいものです。

――ということで、仕事中に予想を送ってくれた馬券王先生の失望と落胆と徒労感は激しく予想されるところです。とはいえ、今年上半期の最後に残った宝塚記念はこんなことはないと思います。では、向こう2週間は「休むも競馬」ということで。時間がこのショックを癒してくれますように。





5月26日(日) 東京優駿


☆上海馬券王の人生相談

よもやの霊界通信再び!お受験グランマ・エアグルーヴさんからのお便り


Q:母系びいきなんざます!

先生、お久しぶりでございます。わたくし、エアグルーヴでございましてよ。

え、「誰だおまえは?」ですって?きぃいいいいいいいっ!これだからパンピーは!よろしいこと?わが祖父はJRAの大立者ノーザンテースト公爵、わが母は樫の木の女王ダイナカール、そしてわが父は凱旋門の英雄トニービン!まさにわが一族こそが貴族の中の貴族!華族の中の華族!!世が世ならお前のような、なけなしのお金ではずれ馬券を買い漁る禁治産者なんか口も聞いてもらえない高貴な血族なのよ、わがグルーヴ家は!

え、「貴女が死んでもう6年。今更なんでこういう手紙をよこすのか。頼むから成仏して欲しい。」ですって?。。。何よ、それじゃあ、あたくしのこと最初から存じ上げてらっしゃるってことじゃないの。。。。きぃいいいいいいいっ!平民の分際で人をおちょくるのもたいがいになさるが宜しいわ!この、性格破綻者!理屈倒れの三流馬券師!おまえなんかタイの陽光にさらされてミイラになればいいのよ!とにかく、今グルーヴ一族の正念場なんざます。死んでる暇なんかないざます!大人しく話を聞くがいいざます!

話と言うのは、わが六女ラストグルーヴの次男ランフォザローゼスに関する相談なんざます。あたくし6人の女子をもうけたんざますが、長女アドマイヤグルーヴを除けば皆不甲斐ない成績ばかりで、名家の家名に泥を塗ることの連続、あたくし悔しくて悔しくて。。。特に末娘ラストグルーヴは本当に出来が悪いというか、新馬小学校を首席で卒業したまでは良かったざますが、虚弱体質で進学を断念、そのまま引きこもり生活に突入してしまったんざます。きぃいいいいい!この敗残者!名家の恥さらし!お前なんか産むんじゃなかったわぁああ!ってあたくし、そのときは本当に鬱で鬱で死にそうだったんざます。

え、「『死にそう』と言うけど、ラストグルーヴの新馬勝ちの直後に貴女は本当に死んでるじゃないか。」ですって?きぃいいいいいいいいいいいいい!どうしてお前は、そうやって人の上げ足ばっかり取るざますか!タイに行ってねじれた性格が、ますますねじれたんじゃないざますか!人の話は最後まで聞くざます!

とにかく、そういう経緯があったんで、ラストグルーヴが子供を産んだと言ってもあたくし、それほど期待していなかったんざます。実際、その長男リシュブールは未勝利小学校を出たのはいいけど未だに中学(500万クラス)も卒業できない体たらくだし、あまり真面目にハラハラしても報われないんじゃないかって思ってたんざます。


ところが!

次男のランフォザローゼスは、なんか違うんざます。新馬小学校を首席で卒業した後、有名進学校である京成中学、青葉高校を次席で通過、なんと明日は名門優駿大学を受験するんざます!そりゃ、首席じゃないってのは気に入らないし、高校も皐月高校じゃなくて青葉と言うのも名家の品格からすれば不満が残るんざますが、それでもこれはグルーヴ家久々のヒットなんざます!ああ、産んでよかったわあ、ラストグルーヴ!

え、「その青葉を首席で卒業したのは、貴女の4男ルーラーシップの子リオンリオンじゃないか。同じ孫なのにこの待遇の違いはなんだ。リオンリオン君が可哀そうだ。」ですって?。。。。。貴方、本当にパンピーね。名家と言うものの本質が全く分かっていないざます。よろしいこと?わがグルーヴ一族は女系の血族なんざます。男子の係累よりも女子の係累が活躍してこそ、グルーヴがグルーヴたりうるんざます。そんなこともわからないなんて、ほんといやだわあ、賤民は。

とにかく、明日は、わが娘の血を分けた孫が優駿大学を受験するんざます。あたくし、もう嬉しさと不安がないまぜになって、もう生きた心地がしないざます!あ、今「死んでるから生きた心地がしないのは当たり前だ」なんて突っ込もうと思ったざましょ?思ったざましょ?お前の考えることなんか、お見通しなんざます。つまらない混ぜっ返しはやめるざます!とにかく明日はグルーヴ家再興の足掛かりとなる記念すべき一日なんざます。ランフォザローゼスには頑張って欲しいざます。気になるのは、家庭教師のルメールが自宅謹慎になって福永と言う関西人に切り替わったということなんざますが、大丈夫かしら?ドゥラメンテ以来久々の優駿受験を前に心乱れるあたくしはどうしたらいいのかしら?


A:お答え


わははははは、またやってしまいました、グルーヴコーナー。いやあ、さすがにこのコーナー、最近じゃアウトオブファッションもいい所なんで、やるにやれなかったんですが、それでも明日のダービーの出馬表に「母母エアグルーヴ」の名を見たときには心が躍りました。「グルーヴコーナーをやるざます!」と言うグルーヴさんの声が天国から聞こえた気が致します。

さて女傑とうたわれた名牝グルーヴさんなんですが、早いものでお亡くなりになってはや6年。これを読んでいる人も、グルーヴと言われてもわからない人が多いんじゃないですかね。牡馬を粉砕して数々のG1を獲得した現役時代も凄いのですが、その繁殖の実績がまたすごい。以下に掲げるのはグルーヴさんの産駒成績一覧であります。

馬名

性齢

厩舎

着度数

収得賞金

種牡馬

生年

取引価格

ショパン 6 不在 ()角居勝彦 3- 3- 5-13

750

キングカメハメハ 2013  
ラストグルーヴ 9 抹消 ()藤原英昭 1- 0- 0- 0

200

ディープインパクト 2010

37800万円

グルヴェイグ 11 抹消 ()角居勝彦 5- 2- 1- 3

3100

ディープインパクト 2008  
ルーラーシップ 12 抹消 ()角居勝彦 8- 2- 4- 6

14620

キングカメハメハ 2007  
フォゲッタブル 13 抹消 ()池江泰寿 4- 3- 2-23

4200

ダンスインザダーク 2006

25725万円

ポルトフィーノ 14 抹消 ()角居勝彦 3- 0- 0- 6

1125

クロフネ 2005  
ザサンデーフサイチ 15 抹消 ()松田国英 3- 3- 4-31

1300

ダンスインザダーク 2004

51450万円

xソニックグルーヴ 16 未登録 () 0- 0- 0- 0

0

フレンチデピュティ 2003  
サムライハート 17 抹消 ()池江泰寿 3- 0- 0- 2

700

サンデーサイレンス 2002  
イントゥザグルーヴ 18 抹消 ()梅田智之 4- 3- 1- 6

1000

サンデーサイレンス 2001  
アドマイヤグルーヴ 19 抹消 ()橋田満  8- 1- 3- 9

10500

サンデーサイレンス 2000

24150万円




いやあ、凄いですねえ。5男6女、合計11頭を産んで、デビューできなかったのは三女ソニックグルーヴただ一頭。デビューした10頭の内虚弱体質で新馬勝ち後即引退したラストグルーヴを除けば皆3勝以上上げている。たった一頭の繁殖牝馬がこれだけ優秀な子供を量産するなんて、これがどんなに凄いことか。まさに「華族の中の華族」、競馬における「血」の重要性と言うのを上の表はまざまざと語っているわけです。問題はと言えば、これだけ圧倒的な血統故、取引額はすべて億単位で、巨額の獲得賞金(上記の賞金額は1着賞金のみなんで実際はもっと多いのですが)を以てしても馬主さんは赤字だということで。。。。

さて、ご相談の件、そのような優秀な血脈を誇る貴女(エアグルーヴさん)のお孫さんが今年のダービーには二頭も出走するということで、貴女の血の偉大さを再確認すると同時に、こみ上げる喜びに現在打ち震えている次第です。今年からアドマイヤグルーヴの子ドゥラメンテの初年度産駒が走り始めますし、いやあ、グルーヴ・ウオッチャーと言うのはやめられませんなあ。

ただどうなんでしょう、お孫さんが見事に優駿大学に首席合格するというのも正直難しい気がどうしてもいたします。

お孫さんの卒業した青葉賞と言うのは、ダービーと同じコースで行われることから、本来はダービーの試金石としてうってつけのレースのはずなんですが、実際にはここの卒業生と言うのは優駿の受験には苦労しており、首席で入学した馬と言うのはこれまで皆無なんですよね。詳細は後で述べますが、やはり優駿と言うのは皐月高校から受験してくるエリート組に圧倒的な分があるのであります。特に今年の皐月高校の上位組は相当強力ですからその中にお孫さんが割って入るには、実力以上のものが要求されるのではないでしょうか。

ただ希望もあります。最近はこの業界もいろいろな変革が起きており、過去の経験則が通用しなくなりつつあるんですねえ。エリートの桜花賞組が壊滅して別路線組がワンツーした先週の樫の木女学院(オークス)の受験なんかまさにそれですね。ああいうのを見ていると、ひょっとしたら青葉賞組が馬券に絡むなんてこともあるのかもしれないと思えてきます。皐月賞組の上位人気三頭が潰しあって、その内1頭が脱落した間隙を無欲にレースを進めていた低人気の馬が突くなんてことは大いにありそうで、そういう存在の筆頭候補が貴女の孫ランフォザローゼス君なんじゃないでしょうか。

そういう意味で、私も貴女のお孫さんには期待しているんですよ。なにせ、明日のダービーは人気が皐月賞の上位三頭に偏りすぎており、この三頭で決まると配当が安すぎてかなわんのです。ダービーと言うのは上位1〜3番人気で決まることも多いレースですが、何かそれ以外が1頭くらいは飛び込んできて欲しいと願わずにはいられないのです。ここは是非お孫さんの奮闘に期待せずにはいられません。ご健闘お祈り申し上げる次第です。

と、言う訳で。。。。。

2019526() 2回東京12日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 86回東京優駿 (馬連5%UP/予定)
3歳・オープン・G1(定量)(牡・牝)(国際)(指定) 2400m (C)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

ロジャーバローズ 3 浜中俊

57

80.5

()角居勝彦

1

2

 

ヴィント 3 竹之下智

57

192.8

()千田輝彦

2

3

 

エメラルファイト 3 石川裕紀

57

96.6

()相沢郁

2

4

 

サトノルークス 3 池添謙一

57

51.6

()池江泰寿

3

5

 

マイネルサーパス 3 丹内祐次

57

276.3

()高木登

3

6

サートゥルナーリア 3 *レーン

57

1.5

()角居勝彦

4

7

ダノンキングリー 3 戸崎圭太

57

5.2

()萩原清

4

8

 

メイショウテンゲン 3 *武豊

57

60.9

()池添兼雄

5

9

 

ニシノデイジー 3 勝浦正樹

57

74.1

()高木登

5

10

クラージュゲリエ 3 *三浦皇成

57

55.4

()池江泰寿

6

11

 

レッドジェニアル 3 酒井学

57

67.4

()高橋義忠

6

12

アドマイヤジャスタ 3 *M.デム

57

21.7

()須貝尚介

7

13

ヴェロックス 3 川田将雅

57

5.6

()中内田充

7

14

ランフォザローゼス 3 *福永祐一

57

26.8

()藤沢和雄

7

15

 

リオンリオン 3 *横山武史

57

40.4

()松永幹夫

8

16

 

タガノディアマンテ 3 *田辺裕信

57

173.5

()鮫島一歩

8

17

 

ナイママ 3 柴田大知

57

288.1

()武藤善則

8

18

 

シュヴァルツリーゼ 3 石橋脩

57

50.3

()堀宣行



それでは恒例10年トレンドを。

東京優駿の過去10年

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

180527 ワグネリアン 3 福永祐一

18

17

5

*()友道康夫

2236

-0.1

 05-06-04

34.3

450

-2

1250

7950

15520

521600

2856300

180527 エポカドーロ 3 戸崎圭太

18

12

4

()藤原英昭

2237

0.1

 01-01-01

34.7

490

-2

(10.5)

7950

15520

521600

2856300

180527 コズミックフォース 3 石橋脩

18

7

16

*()国枝栄

2238

0.2

 03-02-02

34.7

464

-2

(223.7)

   

521600

2856300

170528 レイデオロ 3 ルメール

18

12

2

()藤沢和雄

2269

-0.1

 14-02-02

33.8

480

-4

530

1620

2860

2220

11870

170528 スワーヴリチャード 3 四位洋文

18

4

3

()庄野靖志

2270

0.1

 07-07-05

33.5

492

-12

(5.9)

1620

2860

2220

11870

170528 アドミラブル 3 M.デム

18

18

1

*()音無秀孝

2272

0.3

 17-13-12

33.3

514

+4

(3.4)

   

2220

11870

160529 マカヒキ 3 川田将雅

18

3

3

()友道康夫

2240

-0.0

 08-08-08

33.3

502

+4

400

700

1420

850

4600

160529 サトノダイヤモンド 3 ルメール

18

8

2

*()池江泰寿

2240

0.0

 07-06-07

33.4

500

-4

(3.8)

700

1420

850

4600

160529 ディーマジェスティ 3 蛯名正義

18

1

1

()二ノ宮敬

2241

0.1

 10-08-10

33.3

472

-4

(3.5)

   

850

4600

150531 ドゥラメンテ 3 M.デム

18

14

1

*()堀宣行

2232

-0.3

 08-08-07

33.9

484

-2

190

1980

2220

3950

15760

150531 サトノラーゼン 3 岩田康誠

18

1

5

()池江泰寿

2235

0.3

 09-09-07

34.2

454

0

(18.7)

1980

2220

3950

15760

150531 サトノクラウン 3 ルメール

18

11

3

*()堀宣行

2235

0.3

 14-14-13

33.8

470

-4

(6.3)

   

3950

15760

140601 ワンアンドオンリー 3 横山典弘

18

2

3

()橋口弘次

2246

-0.1

 05-06-05

34.0

482

+4

560

850

1860

27470

103300

140601 イスラボニータ 3 蛯名正義

18

13

1

()栗田博憲

2247

0.1

 03-03-02

34.3

468

+6

(2.7)

850

1860

27470

103300

140601 マイネルフロスト 3 松岡正海

18

3

12

()高木登

2249

0.3

 09-07-06

34.2

484

-2

(108.0)

   

27470

103300

130526 キズナ 3 武豊

18

1

1

()佐々木晶

2243

-0.1

 15-14-14

33.5

478

-2

290

970

1600

17130

54950

130526 エピファネイア 3 福永祐一

18

9

3

()角居勝彦

2244

0.1

 09-10-10

33.9

478

-8

(6.1)

970

1600

17130

54950

130526 $アポロソニック 3 勝浦正樹

18

3

8

()堀井雅広

2246

0.3

 01-02-01

35.5

536

+6

(61.6)

   

17130

54950

120527 ディープブリランテ 3 岩田康誠

18

10

3

()矢作芳人

2238

-0.0

 04-04-03

34.5

496

-6

850

5680

10180

14160

87380

120527 フェノーメノ 3 蛯名正義

18

11

5

()戸田博文

2238

0.0

 07-06-07

33.9

490

-2

(14.6)

5680

10180

14160

87380

120527 トーセンホマレボシ 3 ウィリア

18

14

7

*()池江泰寿

2239

0.1

 02-02-02

36.1

504

+6

(15.0)

   

14160

87380

110529 オルフェーヴル 3 池添謙一

18

5

1

*()池江泰寿

2305

-0.3

 14-14-12

34.8

444

+4

300

3380

4540

22950

100300

110529 ウインバリアシオン 3 安藤勝己

18

1

10

()松永昌博

2308

0.3

 15-15-15

34.7

496

-4

(24.4)

3380

4540

22950

100300

110529 ベルシャザール 3 後藤浩輝

18

7

8

()松田国英

2319

1.4

 05-05-05

36.7

542

+16

(18.5)

   

22950

100300

100530 エイシンフラッシュ 3 内田博幸

18

1

7

()藤原英昭

2269

-0.0

 09-09-11

32.7

486

-2

3190

16720

46210

10630

152910

100530 ローズキングダム 3 後藤浩輝

18

8

5

()橋口弘次

2269

0.0

 09-09-06

32.9

440

+2

(19.5)

16720

46210

10630

152910

100530 ヴィクトワールピサ 3 岩田康誠

18

7

1

*()角居勝彦

2272

0.3

 05-07-09

33.1

502

-4

(2.1)

   

10630

152910

090531 ロジユニヴァース 3 横山典弘

18

1

2

()萩原清

2337

-0.7

 03-03-03

39.2

506

+16

770

3760

7870

40320

201960

090531 リーチザクラウン 3 武豊

18

12

5

*()橋口弘次

2344

0.7

 02-02-02

40.2

516

+10

(9.9)

3760

7870

40320

201960

090531 アントニオバローズ 3 角田晃一

18

10

8

()武田博

2344

0.7

 05-05-05

39.8

512

+2

(23.3)

   

40320

201960

集計期間:2009. 5.31 2018. 5.27

@1番人気は3−1−3−3と一応責任は果たしているが、勝率三割では単馬券の軸にはしづらい状況。

A2番人気は2−1−0−7と信頼度は低め。

B3番人気は3−2−1−4とかなり立派でお買い得感では1番人気以上か。

C二桁人気の超人気薄は過去10年で3頭が馬券に絡んでおり完全無視も難しいが勝ち馬は出ていない。

D外国人ジョッキーは過去のべ6人が馬券圏内で他のGI競走に比べ可もなく不可もなく。

E関東馬は30頭中10頭で、軽視は禁物。

F枠に大きな偏りはないが、あえて言えば5〜7枠が良い感じ。

G脚質は差し追い込みが圧倒的に有利だが、時々前残りの馬だけで決着することも。まぁ、今年の上位人気もそうだけど近年は馬のレベルが上がってきて、先行しながら最後鋭い脚を繰り出す馬も増えてきているんで、先行馬と言うだけで嫌うのは危険です。但し上り33秒台の脚があるのはかなり有力な武器とはいえましょう。

H過去5年15頭の血統を見ると内7頭(勝ち馬2)がディープと圧倒的。これに次ぐのがキンカメ3頭(内勝ち馬2)、ハーツクライ2頭(内勝ち馬1)。今年の上位人気はロードカナロアとかジャスタウエイとか新興勢力が多いのですが、さて。

I過去5年15頭の前走キャリアを見ると、皐月賞組が11頭(勝ち馬に限ると5年すべてが皐月賞組)と圧倒的。まぁ、先週のオークスを見ると、こういう法則も危なくなってきてはいるんですが、それでも今年の牡馬は確信犯的に皐月賞をパスしたのもいないし、やはり皐月賞組を重視すべきなんじゃないでしょうか。


今年の上位人気は皐月賞の1〜3着に大きく偏っていますので、この力量の順位をどう考えるかが最初のポイントと考えます。サートゥルナーリアが圧倒的一番人気となった皐月賞ですが、実際の着順は上位三頭がタイム差0での決着で前評判ほどの差はありませんでしたが、今回はどうなのでしょう。

上位三頭の買い要因と不安要因は下記の通り。

A:一番人気サートゥルナーリア

買い要因:ぶっつけで臨んだ皐月賞を取り敢えず勝ち切った。今回上積み十分だし、ひょっとしたらとんでもない怪物である可能性があるのもこの馬。

不安要因:初めての左回り。騎手の交代。父ロードカナロアと言う距離の不安(皐月賞で最後直線よろけていたし)。

B:二番人気ダノンキングリー

買い要因:府中での経験値。父ディープ母父ストームキャットと言う血統背景。メンバー中最速の切れ味の持ち主。

不安要因:特になし。あえて言えば調教にいちゃもんつける人が多いことか。

C:三番人気ヴェロックス

買い要因:皐月賞のレースぶりが強い先行馬の典型で極めて好印象。小幡先生や須田鷹雄等「天邪鬼な玄人筋」の受けが異常に良い。

不安要因:過去キャリアで東スポ杯のみが馬券対象を外しており府中への適性に疑問。それなりの切れ味は持っているがめちゃくちゃ切れるわけでもない。


以上から、切れるタイプが好きな個人的心情としてはB>A>Cの順番となるのですが、やはりサートゥルナーリアが怪物である可能性も否定できないので、ここは大人しく人気順通りの評価といたします。但し、サートゥルナーリアに万全の信頼が置けるわけでもないので、ここは2着付の馬券も考慮したいところです。

買い目は◎←→〇▲←→その他の3連単22点。

そそる穴馬がクラージュゲリエ以外いないこともあり18頭立ての3連単としては非常に少ない買い目となるのですが、それでもEFLもしくはELFで決まった日には涙のガミ馬券となります。ここは△、注の馬の健闘を祈る次第です。頑張れランフォザローゼス!



皆様の相談お待ちします。



人生相談士 上海馬券王 in Bangkok



○今日の結果

<東京優駿> @ロジャーバローズ、Aダノンキングリー、Bヴェロックス




○かんべえのつぶやき

――木村カエラの君が代独唱があったときに、「あっ、この君というのは、1960年生まれのあの人のことなんだ!」と思ったら、ドキッとしてしまいました。そうなのだ。今日は令和初のダービー。この瞬間にダミアン・レーン騎手25歳はどんなプレッシャーを感じたことか。いや、それはさすがに考え過ぎでしょうかねえ。

――ともあれ、ワシはダノンキングリーの単勝をゴッソリ買って、中山競馬場で固唾をのんでおったのです(午前中の町内会恒例、ドブさらいと草むしりにはちゃんと参加したのである)。ウン、今日はサートゥルナーリアは来ない。だって大相撲も、令和最初の夏場所は朝乃山が優勝じゃないですか。

――そしたらですな、オヤジの代理で横山息子が騎乗するリオンリオンが思いきり逃げる。その間に得をしたのが1枠1番のロジャーバローズで、まったく無駄のないコースを走って好位置につけた。第4コーナーを回ったところでロジャーバローズが先頭に立ち、それを追う形でダノンキングリーが出てきた。こりゃもういただき!とぬか喜びをいたしましたが、うーん、ロジャーがよく粘った。これは浜中騎手の好騎乗ですな。

――そして3着にヴェロックス、4着にサートゥルナーリア、5着にニシノデイジーとなりました。「3強は来ない」の法則が的中してしまいました。それにしても12番人気で単勝93.1倍のダービーって、ちょっと記憶にありません。そうか、第86回日本ダービーだから、「バーロー」なのか。トホホホホホ。

――こうなると、来週の安田記念くらいは無難に終わってほしいもの。来週になればルメール騎手も戻って来るし。いや、それもだんだん不安になってまいります。馬券王先生、果たしてどうなることでしょうや。





5月19日(日) オークス


えー、二週間前に、かんべえ先生からタイ国王の戴冠式についての論評を求められたのですが、うーん、あまり語れる話と言うのはないんですよねえ。

この国は正式名称「タイ王国」という君主制国家で、王様がすべてに優先する統治形態となっているわけで、その権勢たるや、日本のような「象徴」としての曖昧なものではなく、極めて明確な実態を伴っているのであります。とにかく王様並びに皇室と言うのはものすごく偉いのだ。そんな偉い人をおちょくるような発言をするなど言語道断で、速攻不敬罪で逮捕、牢獄入りなのであります。「不敬罪」なんて日本じゃ大昔の概念で、そんなの名前だけで執行はされてないんじゃないかと最初は思っていたんですが、こういう体制に慣れない欧米の民主国家から来た人が、自国の流儀で国王を風刺するパフォーマンスを行ったあげく何人も投獄されているのだそうで、くわばら、くわばら。

そんな環境下で外国人に王室に関する本音を語ろうなんて現地の人もいないですねえ。先代の国王はそれは一般庶民から慕われていたそうで、こちらが尋ねなくても積極的に皇室をたたえる言葉を聞かされたのだそうですが、最近はその手の話に全く乗ってこなくなったみたいで、そのこと自体、極めて示唆的な感じも致します。先代と今の国王はキャラクターが全く違いますからねえ。なにせ、自分の飼い犬とか、四度目(!)の結婚相手(元航空会社のCA)を空軍大将とかに任命しちゃう傾奇者でいらっしゃいますから。犬とかスッチーに敬礼しなきゃならない軍人さんたちの内心はいかばかりでありましょうや、って、おっと、これ以上は危ない危ない。

戴冠式自体は極めて平穏に行われました。街中に新国王の写真が飾り付けられたことと、飲食店でお酒を出すのが禁止になったこと以外は特に変わったことはなかったですね。ただ、5月の4日から5日に戴冠式が行われ、翌6日の月曜日に皇室参賀の式典をやるから各民間会社はこの日をできるだけ休日とするようにって、いきなり通告されたのは参りましたな。私の会社じゃ通達も強制と言う訳じゃないんで、当初の予定通りこの日は出勤日としたのですが、組合から「やはり休日設定にしろ」と申し入れがありまして、以下その時の協議の会話。

「いや、生産が遅れてお客さんに迷惑かけているんで、出勤でお願いしますよ。」

「あなた方はタイ人が王室を敬う気持ちを理解していない。」

「いや、日本にだって皇室はあるし、それを敬う気持ちも理解はしてるんだけど、生産遅れて売り上げが落ちたら収益も落ちるわけで、そうなると来年の昇給は厳しくなるわけで、一つ理解してくださいよ。そもそも、休日設定して皆さん本当にバス連ねてバンコクの王宮まで行くんですか。」

「バンコクまでは行かない、行っても激込みで大渋滞に巻き込まれるだけだし。自宅のTVで参賀式を見る人がほとんどだろう。」

「じゃあさ、6日は休日にするから、その代わり他の休日を出勤日に振り替えると言うのでどうだろう。」

「そんなことするくらいなら、休日はいらない。」


おいっ、今のは「王室を敬う」人の発言じゃないだろ!単に休みたいだけなんだろ、君たち。まぁ、最近は暑さ慣れした現地の人もへばるくらいの猛暑だし、気持ちはわからんじゃないが、王室をだしにしちゃいかんだろ。

で、結局6日は出勤日と言うことで運用したのですが、なんとこの日は、現場作業者の三分の一が休暇を取って会社に来ませんでした。彼らが本当に自宅で参賀式を見て新国王の即位を祝っていたのか、それとも違うことにこの時間を振り向けていたのか、未だに謎です。。。


2019 519() 2回東京10日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 80回優駿牝馬 (馬連5%UP/予定)
3歳・オープン・G1(定量)()(国際)(指定) 2400m (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

ジョディー 3 武藤雅

55

85.8

()戸田博文

1

2

クロノジェネシス 3 北村友一

55

4.7

()斉藤崇史

2

3

コントラチェック 3 *レーン

55

5.8

()藤沢和雄

2

4

 

シェーングランツ 3 武豊

55

25.7

()藤沢和雄

3

5

 

エールヴォア 3 松山弘平

55

20.2

()橋口慎介

3

6

 

アクアミラビリス 3 *藤岡佑介

55

87.1

()吉村圭司

4

7

シャドウディーヴァ 3 岩田康誠

55

12.9

()斎藤誠

4

8

ダノンファンタジー 3 川田将雅

55

6.5

()中内田充

5

9

 

ウインゼノビア 3 松岡正海

55

186.3

()青木孝文

5

10

カレンブーケドール 3 津村明秀

55

66.3

()国枝栄

6

11

シゲルピンクダイヤ 3 和田竜二

55

11.0

()渡辺薫彦

6

12

ウィクトーリア 3 戸崎圭太

55

13.8

()小島茂之

7

13

ラヴズオンリーユー 3 M.デム

55

4.0

()矢作芳人

7

14

 

フェアリーポルカ 3 *幸英明

55

53.9

()西村真幸

7

15

 

ノーワン 3 坂井瑠星

55

118.6

()笹田和秀

8

16

ビーチサンバ 3 福永祐一

55

18.1

()友道康夫

8

17

 

メイショウショウブ 3 *池添謙一

55

130.2

()池添兼雄

8

18

 

フィリアプーラ 3 丸山元気

55

177.0

()菊沢隆徳


なんか、先週のヴィクトリアマイルの結果があんまりなんで、気分が乗りませんなあ。プリモシーン、クロコスミアという無印にした二頭が馬券に絡むなんて、そもそも当たりようも皆無なんですが、それでも本命したレッドオルガのあの騎乗はあんまりです。直線良い脚色で追い込んできて、3着以内は堅いと思ったら、前が壁になって行き所をなくし、あまつさえ他馬にぶつかられてやる気をなくし、ずぶずぶ後退。やはり競馬は騎手なんですかねえ、もうGIじゃ北村の乗る馬は絶対に軸にしないぞ!

で、明日のオークスですが、桜花賞馬グランアレグリアがNHKマイルに参戦したあげく馬券圏外に飛んだ上降着、あまつさえ騎乗していたルメールがその咎で騎乗停止ということで、要は有力馬・有力ジョッキーとも不参戦と言う、なにやら怪しい雲行きとなっています。

まずは恒例の「10年トレンド」を。


心洗われるくらい平穏なオークスの10年間

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

180520 アーモンドアイ 3 ルメール

18

13

1

()国枝栄

2238

-0.3

 06-06-05

33.2

466

+4

170

1190

1410

750

3360

180520 リリーノーブル 3 川田将雅

18

1

4

()藤岡健一

2241

0.3

 03-03-03

33.9

496

-2

(12.3)

1190

1410

750

3360

180520 ラッキーライラック 3 石橋脩

18

2

2

()松永幹夫

2244

0.6

 05-04-05

33.9

492

+4

(4.1)

   

750

3360

170521 ソウルスターリング 3 ルメール

18

2

1

()藤沢和雄

2241

-0.3

 04-02-02

34.1

474

0

240

2290

2790

4600

20130

170521 モズカッチャン 3 和田竜二

18

1

6

*()鮫島一歩

2244

0.3

 06-06-05

34.1

468

0

(15.0)

2290

2790

4600

20130

170521 アドマイヤミヤビ 3 M.デム

18

16

2

()友道康夫

2248

0.7

 13-13-12

33.9

476

+2

(4.8)

   

4600

20130

160522 シンハライト 3 池添謙一

18

3

1

()石坂正

2250

-0.0

 14-13-14

33.5

422

-4

200

420

650

2070

5790

160522 チェッキーノ 3 戸崎圭太

18

13

2

()藤沢和雄

2250

0.0

 13-13-14

33.5

462

-2

(4.0)

420

650

2070

5790

160522 ビッシュ 3 M.デム

18

14

5

*()鹿戸雄一

2251

0.1

 08-08-05

34.1

416

+12

(16.0)

   

2070

5790

150524 ミッキークイーン 3 浜中俊

18

10

3

()池江泰寿

2250

-0.1

 12-09-09

34.0

430

+4

680

1160

3030

4140

20150

150524 ルージュバック 3 戸崎圭太

18

14

1

()大竹正博

2251

0.1

 05-05-04

34.5

450

+6

(2.7)

1160

3030

4140

20150

150524 クルミナル 3 池添謙一

18

17

6

()須貝尚介

2252

0.2

 08-06-06

34.4

478

-10

(11.8)

   

4140

20150

140525 ヌーヴォレコルト 3 岩田康誠

18

9

2

()斎藤誠

2258

-0.0

 09-09-08

34.2

444

+6

980

380

1730

1530

12850

140525 ハープスター 3 川田将雅

18

10

1

*()松田博資

2258

0.0

 14-16-16

33.6

474

-4

(1.3)

380

1730

1530

12850

140525 バウンスシャッセ 3 北村宏司

18

5

3

()藤沢和雄

2259

0.1

 07-07-08

34.4

514

-4

(16.4)

   

1530

12850

130519 メイショウマンボ 3 武幸四郎

18

3

9

()飯田明弘

2252

-0.2

 09-07-07

34.6

478

+10

2850

13880

31120

15610

150480

130519 エバーブロッサム 3 戸崎圭太

18

13

5

()堀宣行

2254

0.2

 08-09-09

34.6

460

-6

(9.6)

13880

31120

15610

150480

130519 デニムアンドルビー 3 内田博幸

18

5

1

()角居勝彦

2257

0.5

 17-14-11

34.7

432

0

(3.3)

   

15610

150480

120520 ジェンティルドンナ 3 川田将雅

18

14

3

*()石坂正

2236

-0.8

 14-14-15

34.2

460

+4

560

820

1900

6640

30610

120520 ヴィルシーナ 3 内田博幸

18

9

2

()友道康夫

2244

0.8

 08-08-09

35.3

432

-2

(3.6)

820

1900

6640

30610

120520 アイスフォーリス 3 松岡正海

18

3

9

()相沢郁

2245

0.9

 06-06-07

35.6

458

0

(27.2)

   

6640

30610

110522 エリンコート 3 後藤浩輝

18

4

7

()笹田和秀

2257

-0.0

 09-07-06

34.5

456

-2

3720

42750

104460

45120

548190

110522 ピュアブリーゼ 3 柴田善臣

18

18

8

()古賀慎明

2257

0.0

 01-01-01

35.3

436

+2

(39.8)

42750

104460

45120

548190

110522 ホエールキャプチャ 3 池添謙一

18

12

2

()田中清隆

2257

0.0

 13-14-12

34.0

452

-2

(3.0)

   

45120

548190

100523 アパパネ 3 蛯名正義

18

17

1

()国枝栄

2299

-0.0

 13-13-11

35.2

470

-10

210

1870

1520

10180

20460

100523 サンテミリオン 3 横山典弘

18

18

5

()古賀慎明

2299

-0.0

 10-10-08

35.3

460

+6

380

1870

1520

10180

20460

100523 アグネスワルツ 3 柴田善臣

18

2

8

()宮本博

2302

0.3

 02-02-02

36.1

456

-4

(18.7)

   

10180

20460

090524 ブエナビスタ 3 安藤勝己

18

7

1

()松田博資

2261

-0.0

 16-15-14

33.6

446

-8

140

320

440

1250

2430

090524 レッドディザイア 3 四位洋文

18

3

2

()松永幹夫

2261

0.0

 10-09-06

34.2

484

+6

(6.0)

320

440

1250

2430

090524 ジェルミナル 3 福永祐一

18

14

4

*()藤原英昭

2266

0.5

 07-10-10

34.4

462

+6

(22.1)

   

1250

2430

集計期間:2009. 5.24 2018. 5.20

@1番人気は5−2−1−2と毎年18頭も出走することを考えれば、抜きんでた信頼度。特にこの3年間では3連勝と逆らうのは極めて難しい状況。

A2番人気は1−3−3−3とこれもかなり優秀。

B3番人気は2−0−1−7とかなり落ちるが、それでも12年の勝ち馬(3番人気)がジェンティルという後に牡馬をぶった切って数数多のG1を獲得した超大物であることは興味深い。桜花賞も勝っているこれだけの馬が3番人気に甘んじるなんて、皆が見る目がなかったということなのか、この時点で覚醒しきっていない超大物が存在する可能性に目を向けるべきということなのか。

C二桁人気の超人気薄が馬券に絡むことは皆無。10年間毎年18頭も出走しているのに一頭も出ていない。3着にも入らない。よって馬券配当は極めて穏当。要は当てやすいレースと言うことです。

D外国人ジョッキーの騎乗は30頭中4頭(すべてデム・ルメ)でこれだけ見ると特筆すべき状況ではないのですが、問題はその4頭がすべて直近の3年間の実績と言うことで、やはり外国人騎乗馬には一定の敬意を払うべきかもしれません。今年は上述の通りルメールがいませんが、そのかわり先週のヴィクトリアを鮮やかに勝ったオーストラリアの新鋭レーン騎手が出るということで、彼の騎乗にも注目です。

E枠順に大きな偏りはない。大外も勝ち馬は10年のアパパネ・サンテミリオン(同着)のみですが、2・3着なら大いにあり。

F脚質は差し追い込みが圧倒的に優勢も、近年は先行馬の決着も増えてきてます。それも単なる先行馬決着と言う訳ではなく、先行した上、最後鋭い末脚を繰り出しているという相当高いレベルでの決着が増えているわけで、どのような展開になっても33秒台の上りは必須な状況。なお、逃げて馬券圏内に残ったのは8年前の2着ピュアブリーゼのみで、逃げ馬には大変厳しいレース。今年の上位人気にこのタイプがいるのですが、さて。

G関東馬は30頭中13頭ですが、直近の5年では15頭中7頭と関西馬と張り合う状況で、要は軽視禁物。

H直近5年15頭の血統を見るとディープが5頭(内勝ち馬2)と圧倒的で、他は見事にバラバラ。ただしこの二年間はディープはかすりもしていないので、過大視は禁物か。今年の上位人気にディープ産駒が多いのですが。。

I直近5年15頭の前走キャリアを見ると、さすがに桜花賞組が9頭(内勝ち馬4)と圧倒的で、これに次ぐのがフローラS組4頭(勝ち馬なし)とこの二レース組からセレクトすれば馬券がとれてしまうような状況。但し、今年は上述の通り桜花賞馬不参戦だし、上位人気は確信犯的に桜花賞をパスしてきた連中ばかりだしで、悩ましいですな。



以上から、本命は桜花賞二着のシゲルピンクダイヤ。最有力の登竜門桜花賞をメンバー中最先着しているというのに現在5番人気と全く人気がないですねえ。まぁ、父ダイワメジャーということから来る距離の不安と、桜花賞は展開がはまっただけという見解がその理由なんですが、それでも32.7秒と言う破格の末脚でぶっこ抜いたあの光景はやはり忘れられません。ダイワメジャーなのに追い込み馬というのも珍しいのですが、これは好きで追い込んでいるわけではなく、出遅れ癖があってああなっているのだそうで、気性の問題は不安です。気性の激しい馬が長距離輸送でどうかと言うのもあり当日のパドックを見て考えを変える可能性もありますが、後述するように他の有力馬にも不安点はあるわけで、それなら彼女の末脚に期待したいです。

対抗は現在1番人気のラヴズオンリーユー。上述の通り1番人気の圧倒的な信頼性は無視できないです。これまで3戦3勝と負け知らず。その上走るたびに二着との着差を広げているということで、未だに底を見せていない。血統的にもクラシックディスタンスだし、当日は圧勝で、ポストジェンティルとなる可能性も十分にあります。ただし、これまでとはメンバーの力関係が一気に厳しくなるということ、この馬も初めての長距離輸送がどうでるかと言う点で不安もあり。

三番手は藤沢厩舎のコントラチェック。フラワーカップを圧勝して桜花賞への参戦も可能だったのに、あえてこれをスルーして本戦に参加と言う確信犯ですね。騎手が上述したレーンであるというの言うのも買い要因で、若干25歳であれだけの騎乗をするんだからやはり海外のジョッキーは凄いですな。(それに比べ日本の若手ジョッキーは。。。JRA競馬学校騎手過程はいったい何を教えているんでしょうか。)ただ、この馬にも「逃げてこのレースを勝った馬はいない」という不安点が。また「グランアレグリアをNHKマイルに回して、オークスはこの馬で。そうすればルメールが有効活用できるし」っていう藤沢厩舎の構想がNHKマイルで人馬ともに破綻しちゃった訳で、いったん歯車が狂うと、こっちもおかしくなるんじゃないかと言う懸念もあります。

四番手は桜花賞の4着馬クロノジェネシス。切れる脚もあり、府中実績もあり玄人的にはこの馬が大本線なんでしょうね。私も最初はこの馬本命で考えていたんですが、よく見るとこの馬、先週のヴィクトリアで私を憤慨させた北村が鞍上ではないですか。もう、それだけで評価を下げます。プンプン。

五番手は桜花賞の1番人気ダノンファンタジー。これまでずっと単勝一倍台の圧倒的1番人気を続けてきたというのに今回は4番人気とえらく評価を下げています。皆さんえらく冷たいですな。まぁ確かに桜花賞でグランアレグリアに負けたのは仕方ないにしても、3着にも入れないというのは背信行為にもほどがあるわけで、2歳時から完全無欠な優等生を演じてきた彼女のメッキがはがれた可能性もそれなり以上にあるんですが、それでもそうじゃなく彼女がやはり完全無欠の優等生だったという可能性だってまだまだあるわけで、この人気ならそれに賭けてみたいという気もしてきます。

馬券は◎→〇▲★☆→その他の三連複26点。割れた人気を反映してかガミなど皆無で半数以上が万馬券。特に府中適性から注認定した2頭のいずれかが絡めば相当跳ねます。まぁ、上述の通り低人気は来ないレースなんで半分宝くじですが。。



上海馬券王 in Bangkok



○今日の結果

<オークス> @ラブズオンリーユー、Aカレンブーケドール、Bクロノジェネシス




○かんべえのつぶやき

――あああああ、そっちかよ、という結果でした。一番人気のラブズオンリーユーが樫の女王に。デビューから4連勝、無敗で3歳牝馬の頂点に立ちました。そしてデムーロ騎手は、令和初のG1のみならず、令和初のクラシックレースもかっさらっていきました。しかも、これで5大クラシックの完全制覇なんだとか。いやあ、嬉しそうだったねえ。

――2着にはアット驚く12番人気のカレンブーケドール、そして3着は、不肖かんべえがたんまりと単勝を買い込んでいたクロノジェネシスでした。いやあ、どこまで続くぬかるみぞ。今年のG1はホントに当たりませんなあ。実は今日はWin5も買っていて、4レースまでは全部当たっていたんです。最後のオークスはクロノジェネシスとコントラチェックだったんです。1番人気を買っておけば4万4,020円でした。悔しい。

――今日のレースを振り返ってみると、1枠1番のジョディ―が逃げて、オークスにしては早い流れになったんですな。その結果、
「オークスは桜花賞の上位をそのまま買えばよい」という小幡理論がひっくり返ってしまった。すなわち、「オークスは距離が1.5倍になるが、ほとんどの牝馬が距離に不安があるので、前半は超スローになるため、距離のスタミナを必要とするレースにならない」という前提が崩れてしまったのでした。桜花賞馬は振るわず、勝ったラブズオンリーユーは忘れな草賞、2着のカレンブーケドールはスイートピーSの勝ち馬でしたからね。

――馬券王先生が本命にしたシゲルピンクダイヤは見せ場なく12着でした。オバゼキ先生も言ってましたが、この馬、名前がいま一つですよねえ。でもマイル戦なら期待できるのではないかと思います。

――今日は浅草のWinsへ出かけて、三社祭の喧騒の中で勝負してみました。いやあ、おもしろいね。浅草のお神輿は本当に乱暴で、Wins裏の飲み屋どおりでは喧嘩が起きそうになっていました。外国人観光客がビックリしてましたね。いやいや、江戸の祭りはあれが華というものでありまして。

――来週はいよいよダービー。こうなったら、サートゥルナーリアが危なげなく勝つのを見たい、という気分になってしまいますが、今日のレースを見るとダミアン・レーン騎手も神通力が落ちてきた感があり、来週はそこがリスクかもしれません。馬券王先生、来週もめげずにまいりましょう。






5月12日(日) ヴィクトリアマイル


えー、先週から親会社の役付きの方々が波状攻撃で押し寄せてまして、本日なんか結構ディープな酒宴に突入し、現在ベロベロに酔っぱらっている訳なのであります。

よって今回は予想のみとさせてください。先週は小幡先生から本文の予想記事がつまらないと酷評され、いたいけな心境なのですが、今週は酔いの勢いが加わってつまらなさに拍車がかかる気がします。でもねえ、もうすでに理性的な文章を書ける気がしないわけで、しょうがないのであります。


2019 512() 2回東京8日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 14回ヴィクトリアマイル
4歳以上・オープン・G1(定量)()(国際)(指定) 1600m (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

アマルフィコースト 4 坂井瑠星

55

27.0

()牧田和弥

1

2

レッドオルガ 5 北村友一

55

8.2

()藤原英昭

2

3

 

クロコスミア 6 *戸崎圭太

55

32.3

()西浦勝一

2

4

 

ノームコア 4 *レーン

55

9.4

()萩原清

3

5

 

メイショウオワラ 5 *秋山真一

55

185.0

()岡田稲男

3

6

ラッキーライラック 4 石橋脩

55

4.9

()松永幹夫

4

7

ミッキーチャーム 4 川田将雅

55

10.8

()中内田充

4

8

デンコウアンジュ 6 柴田善臣

55

20.3

()荒川義之

5

9

プリモシーン 4 福永祐一

55

6.9

()木村哲也

5

10

ミエノサクシード 6 川島信二

55

46.8

()高橋亮

6

11

アエロリット 5 *横山典弘

55

6.6

()菊沢隆徳

6

12

 

ワントゥワン 6 *中谷雄太

55

65.1

()藤岡健一

7

13

 

サトノワルキューレ 4 *内田博幸

55

56.0

()角居勝彦

7

14

レッツゴードンキ 7 岩田康誠

55

25.3

()梅田智之

7

15

カンタービレ 4 M.デム

55

11.7

()角居勝彦

8

16

 

*ソウルスターリング 5 *武豊

55

15.6

()藤沢和雄

8

17

 

サウンドキアラ 4 *田辺裕信

55

59.5

()安達昭夫

8

18

フロンテアクイーン 6 三浦皇成

55

19.2

()国枝栄


かんべえ師匠いわく「ヴィクトリア魔居る」で阿鼻叫喚の特大配当を連発しているこの競走なんですが、なぜか私には相性の良いレースでして、去年、16年と本命にした人気薄が馬券に絡むどころか勝っている。必然的に馬券も高配当ゲットと実においしい思いをさせていただきました。本年も頑張ってみたいと思います。

それではさっそく過去10年のトレンドを。「10年トレンド」なんてことをずっとやってきてますが、このレース、それがかなり有効に機能している稀有でありがたいレースなのであります。


ヴィクトリアマイルの過去10年

日付

馬名

性齢

騎手

斤量

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

180513 ジュールポレール 5 幸英明

55

18

4

8

()西園正都

1323

-0.0

   08-08

33.3

460

-6

1940

4090

11730

8850

63640

180513 リスグラシュー 4 武豊

55

18

16

1

()矢作芳人

1323

0.0

   13-13

32.9

450

-2

(4.3)

4090

11730

8850

63640

180513 レッドアヴァンセ 5 北村友一

55

18

6

7

()音無秀孝

1323

0.0

   04-04

33.6

448

+4

(12.1)

   

8850

63640

170514 アドマイヤリード 4 ルメール

55

17

5

6

()須貝尚介

1339

-0.2

   12-07

33.4

422

-4

1350

42710

73750

123870

918700

170514 デンコウアンジュ 4 蛯名正義

55

17

10

11

()荒川義之

1341

0.2

   09-11

33.2

444

0

(67.9)

42710

73750

123870

918700

170514 ジュールポレール 4 幸英明

55

17

3

7

()西園正都

1341

0.2

   06-07

33.6

452

-2

(17.5)

   

123870

918700

160515 ストレイトガール 7 戸崎圭太

55

18

13

7

*()藤原英昭

1315

-0.4

   11-10

33.4

466

+2

1770

3510

9790

6090

48310

160515 ミッキークイーン 4 浜中俊

55

18

10

1

()池江泰寿

1319

0.4

   13-12

33.6

432

0

(3.4)

3510

9790

6090

48310

160515 ショウナンパンドラ 5 池添謙一

55

18

15

2

()高野友和

1319

0.4

   13-14

33.5

446

-10

(4.4)

   

6090

48310

150517 ストレイトガール 6 戸崎圭太

55

18

5

5

()藤原英昭

1319

-0.0

   05-05

33.0

460

0

1410

36880

73990

2860480

20705810

150517 ケイアイエレガント 6 吉田豊

55

18

7

12

()尾形充弘

1319

0.0

   02-02

34.0

530

+10

(47.4)

36880

73990

2860480

20705810

150517 ミナレット 5 江田照男

55

18

18

18

()大和田成

1322

0.3

   01-01

35.3

482

+2

(291.8)

   

2860480

20705810

140518 ヴィルシーナ 5 内田博幸

55

18

14

11

()友道康夫

1323

-0.1

   01-01

34.3

456

-4

2830

8450

28050

50720

407940

140518 メイショウマンボ 4 武幸四郎

55

18

4

3

()飯田祐史

1324

0.1

   07-07

33.5

486

+6

(5.5)

8450

28050

50720

407940

140518 ストレイトガール 5 岩田康誠

55

18

1

6

*()藤原英昭

1324

0.1

   09-11

33.2

456

+2

(13.7)

   

50720

407940

130512 ヴィルシーナ 4 内田博幸

55

18

11

1

()友道康夫

1324

-0.0

   02-02

34.0

450

-6

310

8030

12600

35770

193570

130512 ホエールキャプチャ 5 蛯名正義

55

18

8

12

()田中清隆

1324

0.0

   10-10

33.4

474

+2

(44.0)

8030

12600

35770

193570

130512 マイネイサベル 5 柴田大知

55

18

1

5

()水野貴広

1325

0.1

   03-02

34.1

478

-6

(13.9)

   

35770

193570

120513 ホエールキャプチャ 4 横山典弘

55

18

12

4

()田中清隆

1324

-0.1

   03-03

33.8

470

0

720

5510

10720

10790

75320

120513 ドナウブルー 4 ウィリア

55

18

16

7

()石坂正

1325

0.1

   02-02

34.1

432

+12

(14.0)

5510

10720

10790

75320

120513 マルセリーナ 4 田辺裕信

55

18

1

3

()松田博資

1327

0.3

   13-13

33.5

448

+2

(6.8)

   

10790

75320

110515 アパパネ 4 蛯名正義

55

17

16

2

()国枝栄

1319

-0.0

   09-11

34.3

490

0

410

230

740

620

3620

110515 ブエナビスタ 5 岩田康誠

55

17

13

1

()松田博資

1319

0.0

   13-13

34.0

460

 

(1.5)

230

740

620

3620

110515 レディアルバローザ 4 福永祐一

55

17

4

3

()笹田和秀

1320

0.1

   03-03

35.0

478

-4

(11.7)

   

620

3620

100516 ブエナビスタ 4 横山典弘

55

18

11

1

()松田博資

1324

-0.0

   13-12

33.5

448

 

150

2490

2780

29700

85770

100516 ヒカルアマランサス 4 内田博幸

55

18

2

8

()池江泰郎

1324

0.0

   04-04

34.3

448

-8

(45.9)

2490

2780

29700

85770

100516 ニシノブルームーン 6 北村宏司

55

18

10

11

()鈴木伸尋

1325

0.1

   12-13

33.5

480

0

(75.2)

   

29700

85770

090517 ウオッカ 5 武豊

55

18

6

1

*()角居勝彦

1324

-1.2

   05-04

33.4

494

 

170

5310

6410

19770

80580

090517 ブラボーデイジー 4 生野賢一

55

18

2

11

*()音無秀孝

1336

1.2

   04-04

34.6

528

+6

(46.8)

5310

6410

19770

80580

090517 ショウナンラノビア 6 柴田善臣

55

18

1

7

()岡田稲男

1338

1.4

   01-01

35.2

500

-2

(25.3)

   

19770

80580

集計期間:2009. 5.17 2018. 5.13


@1番人気は3−3−0−4と例年18頭近い出走があることを考えればかなりの信頼度。ただし過去の勝ち馬を見るとウオッカ、ブエナビスタ、ヴィルシーナと牡馬をねじ伏せて複数のG1を制覇した名牝中の名牝ばかりと言うことで、今年の1番人気ラッキーライラックはそこまでの器かと言うと疑問もございます。また、14年以降は1番人気は勝っておらず、低人気馬の台頭を許しているという事実にも注意が必要。

A2番人気は1−0−1−8、3番人気は0−1−2−7と信頼性はガクンと落ちる。

B二桁人気の超人気薄は30頭中7頭と、毎年のように連がらみしているどころか、勝つ馬まで出ているということで、人気薄を排除することは厳禁であります。

C外国人ジョッキーは過去10年で2人しか連に絡んでおらず過大視禁物。特に今年はルメールが騎乗停止で参戦していないわけで。

D関東馬は30頭中7頭。輸送が牡馬以上に不利となる牝馬の一戦でこの成績では関西馬優位と考えるべきでしょう。特に直近の3年はすべて関西馬が上位独占。

E脚質は前残りになる年と、追い込み勢で決まる年とで両極端。展開が大きくものをいう感じです。

F枠に大きな偏りはないと言いながら、外がそれなり以上に健闘している印象。

G30頭を年齢別に見ると4歳が15頭(内勝ち馬5)、5歳が10頭(同3頭)、6歳馬が4頭(同1頭)と、やはり若い馬がよろしい。

Hリピーター現象多発。前年の上位馬が翌年も馬券に絡むことが非常に多い。但し、去年の1〜3着は今年は出走しておらず、再戦組の中ではアエロリット(去年の4着)が最上位ということで今年は少々しょぼいです。これなら一昨年の二着デンコウアンジュの方がリピーターの資格あるか?

I過去5年15頭の血統を見るとディープが6頭と最も目立つ。上記の通りリピータ多発なんで割引は必要ですが、それでもディープはジュールポレールがダブルになっているだけで実質5頭と有力は有力です。

J過去5年15頭の前走キャリアを見ると、阪神牝馬S組が9頭と圧倒的。さらに特筆すべきは阪神牝馬で馬券圏外に飛んだ馬がその9頭中過半数を占めるということで、前走阪神牝馬と言うだけで馬券の対象となる様相を呈しております。

Kここ数年のトレンドを見ると、オークスとか、エリ女とか格の高い牝馬G1を勝った馬が人気になるも、これをマイル・特に府中マイルに適性を持った低人気馬が駆逐しまくっている光景が浮かび上がってきます。この競走は、格とか調子ではなく、距離適性・コース適性の方がはるかに重要なのであります。


以上から本命はレッドオルガ。買い要因は以下の通り。

A)阪神牝馬S組。14頭建てで行われた今年の阪神牝馬Sを7着とは大敗の部類だが、よく見ると勝ち馬に0.1秒差と差は全くなく、あまつさえ上り3ハロンを33.0秒と今年の阪神牝馬組のなかでは最も鋭い脚を持ち合わせている。

B)この競走に最も適性のあるディープ産駒である。

C)何よりも圧倒的なコース・距離適性。府中の実績は2−1−2−0、1600mの実績は5−1−1−3、府中マイルだと2−1−1−0と文句なし!

D)差し馬が内枠でどうなのよと思ったら、この馬の内訳実績は2−0−1−0とこれも申し分ない成績。

うーん、これだと買わずにはいられませんな。

対抗は去年の4着にして小幡先生の一押しアエロリット。「リピータの法則」から私も最初はこれを本命に考えていたんですが、皆が同じことを考えるのでしょうか現在なんと二番人気。これではお買い得感が減衰することこの上ありませんな。ただしこの馬のマイル実績は1−4−0−3、府中マイルに限定すれば1−2−0−1とこれも立派で、しかも勝ったのがNHKマイルと言う格の高い競走ですし有力なことには変わりありません。

1番人気ラッキーライラックは桜花賞でアーモンドアイにひねられた心の傷が災いしているのでしょうか、それ以後勝ち星から遠ざかっているのですが、マイルに限定すれば4−1−0−1と極めて高い適性があり、この距離に戻る今回は相当有力です。オルフェ産駒と言うことで頑張って欲しいのですが、それでもやはり人気との兼ね合いを考えると軸にはしづらいということで、今回は3番手評価。

配当妙味という観点に関し非常に食指が伸びるのは、みんな大好き僕らのステイゴールド産駒ミエノサクシード。マイル実績は3−0−2−7とまずまずですし、阪神牝馬3着というのも魅力的、こういう馬が単勝14番人気の超人気薄であることを考えると、これは是非押さえておきたいです。

この他もマイル実績と阪神牝馬S組から中心に選びました。

馬券は◎→〇▲☆→その他の三連複24点。ミエノサクシードが絡めばかなり痛快な馬券になるのですが、さて。


上海馬券王 in Bangkok



○今日の結果

<ヴィクトリアマイル> @ノームコア、Aプリモシーン、Bクロコスミア




○かんべえのつぶやき

――ヴィクトリア魔居る、今年もあっと驚く決着となりました。5番人気のノームコアがレコード勝ち。鞍上のD・レーン騎手25歳はこれが日本での初G1でした。とにかくこの春はレーンが強過ぎ。恐れ入りました。それからハービンジャー産駒畏るべし。ブラストワンピースにペルシアンナイト、モズカッチャンにディアドラですからねえ。

――2着には4番人気のプリモシーン、そして3着は究極の穴馬、11番人気のクロコスミアでした。愛するステゴ産駒ですから、当然、考えてはいたのですが、この子はエリザベス女王杯で2度、2着になっているのです。ヴィクトリアマイルには用無しだろう、と斬ってしまいました。ああ、かすりもしない。馬券王先生の予測でも、ノームコアとクロコスミアは無印になっている。でも責められません。

――馬券王先生推奨のレッドオルガは11着。当方は
東洋経済オンラインでも書いた通り、デンコウアンジュからワイドで流していたのですが12着でした。そしてTV東京「ウィニング競馬」のジャンポケ斉藤氏は、ホントにデンコウアンジュを推奨していました。でもねえ、今日はパドックを見た時から元気がなさそうでしたねえ。

――今日は中山競馬場に行ったら、いくら府中開催だとはいえ、ホントに人が少なかったです。午後2時時点で、指定席券が売れ残っていたくらいですから。いかにも「連休でおカネを使い果たしました〜!」という感じでした。

――さて、気を取り直して来週はオークスです。しかしこれだけひねくれた結果が続くと、もう全然当たるような気がしませんなあ。ちょっと弱気になってしまいますけれども、馬券王先生、くじけずにまいりましょう。






5月5日(日) NHKマイル


えー、皆さま連休はいかがでしょうか。

タイは暑いです。この国じゃ4月が一番暑いのです。連日日中は40℃近くまで気温が上昇し、脳みそが溶けて鼻から流れ出しそうな状況なのであります。そのような中、出勤し、うだる熱気でくらくらとして、思わずスマホを落としてしまった私は、タッチパネルが破損してスマホなしの一週間を過ごすことを余儀なくされ、先週に輪をかけていたいけな気分なのであります。

いやあ、落下によるタッチパネルの破損と言うのは、この手のガジェットとしては割とよくあることらしいのですが、これは不便です。電話機や携帯端末としての機能は生きているのですが、その操作の99.9%はタッチパネルを介して行っているわけで、要は電話がかかってきても出ることができない、メールが届いているのは確認できてもログを開くことができないということで、生殺しもいい所です。

今使っているiPhone6Sは買って4年経過しているんで、そろそろ買い替えようかとも思ったんですが、今あるデータやアプリを移行するのはiCloudだけでは不十分で、アプリによっては旧機種に登録されている「引継ぎコード」を引用する必要があるものも結構ありまして、結局壊れたスマホの機能を復旧しなきゃならない。

と言う訳で、本日は暑い中、スマホ修理に出かけたわけなのですが、いやこれが実に面白い経験でした。

出かけた先が、タイ・ナショナルスタジアムに隣接するショッピングモール「MBK」。地元民のみならず観光客まで多数押し掛ける知る人ぞ知る一大観光スポットなのであります。大きな建物の入り口には日本の東急デパートがでんと構えて営業しているのですが、そこを通り過ぎてエスカレーターを登ったら、そこに広がっているのは、数数多の零細小売業者が販売活動を展開する本当にディープな未体験ゾーン。三階は上野のアメ横みたいな雑貨品売り場がひしめき、そこを更に上った四階にあるのが今回の目的地であるバンコク一番の電脳街、バンコク版秋葉原なわけだ。

非常に面白いのが、この電脳街、完全にスマホ関連に特化しているんですね。秋葉原じゃコンピューター関連全般から、ゲームソフト、アニメ関連グッズ、オーディオ、一般家電まで広くてなおかつディープな世界が広がっているんですが、ここではほぼスマホのみ。ゲーム関係の店は2・3店営業してますが、PC関連は全くなし。100店舗近いお店が、秋葉原のジャンク屋みたいな形で営業しているのに、扱っているのはほぼスマホのみと言うのは、結構異様な感じです。

因みにPC関係の買い物がしたかったら、ここじゃなくて、チットロムから歩いて30分くらいのところにある「パンティップ・プラザ」に行くのが定番なんですが、ここだって売り場の半分以上がスマホ関係で、PC関係と言うのはあるにはあるけど、秋葉原には遠く及びません。どうやらタイではIT=スマホと言うことらしく、コンシューマの市場でパソコンと言うのはまったく需要がない感じです。

で、前に冷やかしでのぞいたときは、MKBにしてもパンティップ・プラザにしても、「なんだスマホばっかでつまんねえ場所だな。」って思ってたんですよ、私。でもねえ、自分のスマホ修理という実需に基づいて訪れてみると、これが非常に面白いんですな。以下「Repair」って手書きの看板ぶら下げた店舗に行って、首から背中に入れ墨入れてるランニングシャツのおっさんと交わした会話。


「タッチパネルが逝っちゃったんだけどさ、これ直せる?」

「おう、直せるよ。」

「いくらかかるの?」

「純正のパーツなら1500バーツ(約5000円)、サードパーティのなら1000バーツ(約3300円)。あ、当然修理費込みね。」

「(うげ、や、安い、日本で修理したら2万近くとられるじゃん) あ、じゃあ純正ので。それからさ、ついでにバッテリーも減耗が激しいんで交換したいんだけど。」

「純正なら1000バーツ、サードパーティなら600バーツね。」

「(うひゃあ、こっちも安い!日本じゃ最近値下げしたけどそれでも6000円近いぞ!) じゃあ、こっちも純正で。時間はどれくらいかかるの?」

「うーん、今から始めるから15分くらいそこで座って待ってて。」

「(うわ、はええ!日本じゃ一週間待たされるって言うじゃんか) OK。じゃあ、よろしく。」


と言う訳で、入れ墨しょったおっさんが、本当に15分で修理を完成させてしまいました。交換したパーツが本当に純正品なのかあやしい部分もありますが、それでも画面の精細度とかタッチパネルのレスポンスは修理前よりはるかに良好だし、バッテリーの持ちも大幅に改善したしで、これは買い替えする必要は完全になくなりましたな。しかし、「早い安いうまい」で、ほとんど吉野家状態なタイのスマホリペアなんですが、これって日本じゃ絶対に望めないものなんじゃないでしょうか。上述の通り、PCとか他のガジェットじゃ日本の方が素晴らしいと思うんですが、スマホに限定して言うと、タイははるかな先進国なのであります。皆さんも観光で当地にお越しの際は、ついでにスマホ修理なんかされるといいんじゃないでしょうか。変な現地土産を買うよりははるかにお買い得だと思いますぞ。

本当は、修理の際初めて見たiPhoneの内部構造が、色々なユニットが実に無駄なくみっしりと組み合わされてて外観以上に美しかった(京極夏彦の「魍魎の函」を思い出しました)こととか、これを委託生産している鴻海はどうやってこれを組み立てているのかいろいろ考えてしまったこととか、語りたいことはまだまだあるんですが、長くなるんで、これはまた別の機会に。


2019 5 5() 2回東京6日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 24回NHKマイルカップ (馬連5%UP/予定)
3歳・オープン・G1(定量)(牡・牝)(国際)(指定) 1600m (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

クリノガウディー 3 藤岡佑介

57

79.9

()藤沢則雄

1

2

 

*プールヴィル 3 秋山真一

55

70.1

()庄野靖志

2

3

ダノンチェイサー 3 川田将雅

57

8.4

()池江泰寿

2

4

イベリス 3 浜中俊

55

49.4

()角田晃一

3

5

 

マイネルフラップ 3 *松岡正海

57

59.4

()梅田智之

3

6

 

グルーヴィット 3 *レーン

57

18.0

()松永幹夫

4

7

グランアレグリア 3 ルメール

55

1.6

()藤沢和雄

4

8

 

ヴァルディゼール 3 北村友一

57

39.8

()渡辺薫彦

5

9

 

ミッキーブラック 3 *岩田康誠

57

172.9

()音無秀孝

5

10

カテドラル 3 *アヴドゥ

57

26.5

()池添学

6

11

 

ロードグラディオ 3 *大野拓弥

57

256.6

()西浦勝一

6

12

ワイドファラオ 3 内田博幸

57

48.4

()角居勝彦

7

13

ファンタジスト 3 武豊

57

26.1

()梅田智之

7

14

 

ハッピーアワー 3 吉田隼人

57

47.8

()武幸四郎

7

15

ヴィッテルスバッハ 3 戸崎圭太

57

18.3

()池上昌和

8

16

トオヤリトセイト 3 福永祐一

57

76.7

()松下武士

8

17

アドマイヤマーズ 3 M.デム

57

5.9

()友道康夫

8

18

ケイデンスコール 3 *石橋脩

57

65.1

()安田隆行


えー、「大丈夫かあ?」を連発して疑問視したフィエールマンがあっさり勝ってしまって、実にいたいけな気分なのであります。この気分はスマホが修理前以上のパフォーマンスを取り戻したからといって晴れるものではない。いや、あれだけの過去トレンドがもたらす不安要素をあっさり退けたフィエールマンはあっぱれの一言で、ルメールが言うように凱旋門も夢じゃない器なのかもしれないのですが、問題はこちらの期待に背いたエタリオウの方でありまして、あれだけ「追い込みは不要」というトレンドを主張したにもかかわらずなぜあんな後ろで競馬をするのかデムーロは。

同じ日に香港で同じステゴ産駒のウインブライトが全く期待されていなかったのにレコード勝ちをしてしまうというのも、ある意味皮肉な感じですね。ステイゴールドの血と言うのは本当に偉大ではありますが、それ以上に、馬券購入者泣かせのひねくれた血統と言えましょう。

さて、今週はかんべえ師匠が言う「NHK参る」なわけで、例年高配当続出の「競馬」と言うよりは「宝くじ」な競走。はっきり言って当たる自信がないのであります。例年クラシックの搾りかすみたいなメンバー構成になるところ、今年は結構レベルの高い馬が出走している印象で、まだしも予想のしようはありそうな感じだと思ってたんですが、問題は土曜のレースが途中で中止になるような、凄まじく大量の雨が降り注いだ影響が日曜にどう出るかが全く読めないということで。。。。

例によって過去10年のトレンドを見てみましょう。まぁ、配当見ればわかるけど、トレンドと言ってもカオスなものしかないんですが。


◎NHK参る 阿鼻叫喚の10年間

日付

馬名

性齢

騎手

斤量

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

180506 ケイアイノーテック 3 藤岡佑介

57

18

11

6

()平田修

1328

-0.0

   17-15

33.7

456

0

1280

3140

7470

21840

129560

180506 ギベオン 3 M.デム

57

18

9

2

*()藤原英昭

1328

0.0

   05-04

34.5

508

+6

(5.2)

3140

7470

21840

129560

180506 レッドヴェイロン 3 岩田康誠

57

18

17

9

()石坂正

1328

0.0

   11-12

34.1

474

+4

(25.0)

   

21840

129560

170507 アエロリット 3 横山典弘

55

18

16

2

()菊沢隆徳

1323

-0.2

   02-02

34.3

478

-2

580

17290

27730

50600

296160

170507 $リエノテソーロ 3 吉田隼人

55

18

14

13

()武井亮

1325

0.2

   09-09

34.0

450

-4

(37.5)

17290

27730

50600

296160

170507 ボンセルヴィーソ 3 松山弘平

57

18

6

6

()池添学

1329

0.6

   01-01

35.0

462

-2

(14.4)

   

50600

296160

160508 メジャーエンブレム 3 ルメール

55

18

4

1

()田村康仁

1328

-0.1

   01-01

35.1

496

-6

230

940

1470

11190

33030

160508 ロードクエスト 3 池添謙一

57

18

5

2

()小島茂之

1329

0.1

   16-16

33.8

446

-6

(6.4)

940

1470

11190

33030

160508 レインボーライン 3 福永祐一

57

18

18

12

()浅見秀一

1329

0.1

   09-09

34.4

430

-2

(40.7)

   

11190

33030

150510 クラリティスカイ 3 横山典弘

57

18

7

3

()友道康夫

1335

-0.2

   05-05

33.9

478

-4

640

2800

5990

6200

36720

150510 $アルビアーノ 3 柴山雄一

55

18

9

4

()木村哲也

1337

0.2

   02-02

34.4

512

+6

(6.5)

2800

5990

6200

36720

150510 ミュゼスルタン 3 柴田善臣

57

18

12

2

()大江原哲

1337

0.2

   11-09

33.8

470

-6

(5.9)

   

6200

36720

140511 ミッキーアイル 3 浜中俊

57

18

10

1

()音無秀孝

1332

-0.0

   01-01

34.8

478

+8

190

14760

15860

188380

684020

140511 タガノブルグ 3 三浦皇成

57

18

2

17

()鮫島一歩

1332

0.0

   13-07

33.9

428

-6

(114.5)

14760

15860

188380

684020

140511 キングズオブザサン 3 蛯名正義

57

18

1

12

()荒川義之

1332

0.0

   13-11

33.7

464

0

(78.4)

   

188380

684020

130505 マイネルホウオウ 3 柴田大知

57

18

8

10

()畠山吉宏

1327

-0.0

   16-14

33.7

482

0

3430

21890

56570

137530

1235600

130505 インパルスヒーロー 3 田中勝春

57

18

17

6

()国枝栄

1327

0.0

   12-10

33.9

496

-4

(14.2)

21890

56570

137530

1235600

130505 フラムドグロワール 3 横山典弘

57

18

12

8

()藤沢和雄

1328

0.1

   03-04

34.6

488

-10

(29.6)

   

137530

1235600

120506 カレンブラックヒル 3 秋山真一

57

18

5

1

()平田修

1345

-0.6

   01-01

34.6

460

-6

370

1480

2630

72990

262580

120506 アルフレード 3 ウィリア

57

18

17

3

()手塚貴久

1351

0.6

   05-04

34.9

516

-2

(7.4)

1480

2630

72990

262580

120506 クラレント 3 小牧太

57

18

12

15

*()橋口弘次

1351

0.6

   11-10

34.4

472

-4

(64.7)

   

72990

262580

110508 グランプリボス 3 ウィリア

57

18

13

1

*()矢作芳人

1322

-0.2

   06-05

34.0

500

-6

460

1170

2160

2040

7920

110508 コティリオン 3 小牧太

57

18

17

2

()橋口弘次

1324

0.2

   18-16

33.4

468

-2

(4.8)

1170

2160

2040

7920

110508 リアルインパクト 3 内田博幸

57

18

1

4

()堀宣行

1325

0.3

   09-09

34.2

496

+2

(6.1)

   

2040

7920

100509 ダノンシャンティ 3 安藤勝己

57

18

13

1

()松田国英

1314

-0.2

   16-16

33.5

468

+2

260

2040

2680

3860

17180

100509 ダイワバーバリアン 3 蛯名正義

57

18

1

5

*()矢作芳人

1316

0.2

   07-05

34.5

510

+4

(20.1)

2040

2680

3860

17180

100509 リルダヴァル 3 福永祐一

57

18

3

3

()池江泰郎

1318

0.4

   07-08

34.4

488

0

(6.0)

   

3860

17180

090510 ジョーカプチーノ 3 藤岡康太

57

18

3

10

()中竹和也

1324

-0.3

   02-02

34.7

490

+2

3980

14180

39660

318540

2381660

090510 レッドスパーダ 3 横山典弘

57

18

13

5

()藤沢和雄

1327

0.3

   04-04

33.7

510

+2

(9.7)

14180

39660

318540

2381660

090510 グランプリエンゼル 3 内田博幸

55

18

10

13

()矢作芳人

1330

0.6

   03-03

34.1

432

+4

(68.9)

   

318540

2381660

集計期間:2009. 5.10 2018. 5. 6

@1番人気は5−0−0−5で、勝つか飛ぶか二つに一つと言うあまりにも男気にあふれる丁半博打な様相。こういうのを見ると1番人気軸の三連複なんてもったいなくて買えませんな。

A2番人気は1−3−0−6と言う馬連軸向け。3番人気は1−1−1−7と出走頭数を考えれば可もなく不可もなくな感じ。

B特筆すべきは二桁人気の超人気薄が30頭中8頭もいるということ。超人気薄がほぼ毎年一頭連絡みしている状況が上記3連単6桁配当デフォルトな状況の背景にあるわけで、人気のない馬こそ必ず押さえるべきレースとも言えます。まぁ、人気薄で馬券に絡む馬のその後を見ると鳴かず飛ばずで消えちゃったケースがあまりにも多いのですが、少なくとも三歳のこの時点ではそんな馬でも輝きを発するのであります。

C外国人ジョッキーの騎乗は30頭中4頭と、天国には程遠い。今年もデムルメに人気が偏る状況ですが、過大視禁物です。

D関東馬は30頭中12頭で、開催場所を考えると関西馬優位とも言えますが、東西の力関係から見ればこんな所でしょうか。

E牝馬は過去10年で5頭が連絡みと、これだけ見れば特筆すべき感じではないのですが、問題はうち4頭が直近の4年間で上位に来ている(しかも内二頭が勝ち馬)ということで、やはり軽視は禁物です。

F脚質は逃げ・先行か追い込みが優勢で、中途半端な差しは全く来ない。また、どのような展開になっても34秒台の切れ味は必要。

G枠順に大きな偏りはない。大外も十分来るが、ただし勝つには厳しい感じ。

H過去5年15頭の血統を見るとディープが3頭(内勝ち馬2頭)でもっとも優勢。この他で目に付くのがクロフネで二頭が馬券に絡むだけではなく勝っているのですが、今年はクロフネ血統の参戦はありません。

I過去5年15頭の前走キャリアを見ると何故か中山開催のNZT組が三頭、あとは腐っても鯛と言うことなのか皐月賞組も三頭。個人的には皐月賞組って、馬主の見栄のせいで無理遣いされてる感じがして感心しないのですが、このレースの馬券対象としては有力ではあるのでしょう。


以上から今年の馬券を考えたときに、1番人気ダノンアレグリアをどう考えるかが、まずは最初のポイント。桜花賞は本当に強かった。道中三番手で先行しながら、直線33.3秒の末脚を残しているのは凄すぎです。凄すぎなんですが、不安点がないわけじゃないですな。

@そんな強い馬だったらフューチュリティでも、もう少し片りんを見せているはずなのに、あれはいったい何だったんだろうという疑問が。

A土曜の雨の影響は、この馬には決して好材料とはならないだろう。

上記不安点がありながらこれだけ抜けた単勝人気では逆らいたくもなってくるのですが、じゃあ、他に何がいるのよと言うと、これに逆らって軸認定したくなる存在もいないわけで、上述の丁半博打な1番人気のトレンドもあり、結局この馬軸で心中してみようかと思う次第です。

対抗としては皐月賞4着で、フューチュリティでダノンアレグリアを負かしたアドマイヤマーズを最初考えていたんですが、今年の上位人気は先行脚質に偏っているんで、ひも荒れ期待で末の鋭いヴィッテルスバッハを上位で考えたいです。NZTでは小回りで直線短い中山を33.3秒の末脚で追い込んで3着。府中開催の今回ならそれ以上は期待できるんじゃないでしょうか。

同じ理由で皐月賞惨敗したファンタジストも切れる脚が使える存在で、この距離に戻ればかなり有力な気がします。人気もないしお買い得な一頭。

この他も末の確かなところを中心に選びました。まぁ、今年の上位人気は先行脚質に偏っていると言いながら切れる末脚も使える連中だし、土曜の雨が半端ないんで結局先行勢がそのままゴールになだれ込む展開も予想されるしで、当日の府中開催レースを見ながらここら辺は修正していく必要もありかもしれません。

馬券は◎→〇▲☆←→その他の3連単42点。約2点ガミが混ざってますが、このレースはこれくらい買わないと当たらないし、しょうがないですな。



上海馬券王 in Bangkok



○今日の結果

<NHKマイル> @アドマイヤマーズ、Aケイデンスコール、Bカテドラル




○かんべえのつぶやき

――単勝1.5倍に推されたグランアレグリアの優位は動かない、と思われた当レースでありますが、そこは「NHK参る」、なんとグランアレグリアは連に絡まないどころか、斜行して降着となりました。どうしたルメール。やっぱりこの馬、牡馬に交じるとダメな馬だったんじゃないでしょうか。

――その代わりに破顔一笑したのは、アドマイヤマーズに騎乗したデムーロでありました。そうだ、思い出したよ。2012年秋の天皇賞、天覧レースで勝利したデムーロ騎手は、エイシンフラッシュから下馬して膝をついた。あのとき、競馬ファンは皆、「ミルコ、お前はなんていい奴なんだ!」と拍手を送ったものです。令和になって初のG1勝利ジョッキーは、ミルコでなければならなかったのです。ああ、もっと早く気付けよ、俺。

――しかも2着にはケイアイスコール(14番人気)、3着にはカテドラル(7番人気)。昨日の府中競馬場がゲリラ豪雨で1部レースが延期となったので、「スコールはあるかな」と思いましたが、
山崎元さんの予想がすごかった。グランアレグリアとアドマイヤマーズを2強と認定した点はまったく普通なのですが、以下のように締めている。これ、当ててるかもしれませんな。

「3連単の2着、3着で狙ってみたい穴馬は、有力2頭が先行タイプなので脚をためて追い込む馬だろう。カテドラル、ケイデンスコール、ヴィッテルスバッハを押さえておきたい」

――さて、来週はある意味、NHKマイル以上の難題である「ヴィクトリア・魔居る」が控えております。例年、ここで軍資金を減らしてしまい、オークス、ダービーと続くG1レースに悔いを残すファンは少なくないものと思料されます。馬券王先生、ともに頑張りましょう。あ、それから国王即位の話なども、そこはかとなく期待しておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。





4月28日(日) 春の天皇賞


えー、日本は10連休と言うことで、誠にうらやましい限りです。

タイは先週一足先にソンクラン(通称「水かけ祭り」)で連休だったのですが、うちの会社の場合6連休とはいえ両側の土曜を振替出勤にしての連休で、非常にいたいけな気分なのであります。前にも書きましたが、もともとタイでは日本に比べ年間で25日くらい休みが少ないわけで、今年の場合は殆どひと月分格差が広がっておる。40度を超える猛暑の環境でこういう勤務体系は体にこたえるのであります。私の場合1年半で9kg体重が落ちてしまいました。暑いと体が絞れるのは競走馬の世界だけではないということなんですが、これって暑さだけじゃないって気がどうしても。

大体こんなに休みが長いとですな、マーケットとか投機筋の食い物にされそうな感じで大丈夫かあ?と言うのもあるんですが、日本の生産性にだっていい影響はないと思うんですよ。休めば確実に財とかサービスの産出は落ちるわけで、休みになって増える個人消費のかなりの部分は輸入によって賄われることになるんじゃないでしょうか。

いや、公平を期して言えば、少なくとも製造業において日本のモノづくりの効率性や品質はタイとかに比べはるかに上なんです。上なんですが、人件費の安さと出勤日の多さを考えると金銭面での生産性は完全に逆転しちゃったりする訳です。そんな中、休日を増やしてさらにその逆転構造を加速してどないするんじゃ、と私は思ったりする訳です。「働き方改革」とかでいま日本は盛り上がっているみたいですが、こういう官主導の取り組みで、休日数と言うハンデを覆せるものなんでしょうか。

。。。すいません、あまりにいたいけな気分になって、つい愚痴が過ぎました。。


2019 428() 3回京都3日目 13頭 [15:40発走]
【11R】 159回天皇賞(春)
4歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 3200m・外 (C)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

チェスナットコート 5 坂井瑠星

58

40.6

()矢作芳人

B2

2

エタリオウ 4 M.デム

58

3.7

()友道康夫

3

3

リッジマン 6 蛯名正義

58

42.0

()庄野靖志

4

4

 

ヴォージュ 6 和田竜二

58

46.0

()西村真幸

4

5

 

メイショウテッコン 4 *福永祐一

58

9.8

()高橋義忠

5

6

カフジプリンス 6 中谷雄太

58

32.9

()矢作芳人

5

7

グローリーヴェイズ 4 *戸崎圭太

58

12.0

()尾関知人

6

8

パフォーマプロミス 7 *北村友一

58

18.7

()藤原英昭

6

9

ユーキャンスマイル 4 岩田康誠

58

6.4

()友道康夫

7

10

フィエールマン 4 ルメール

58

3.2

()手塚貴久

7

11

 

ケントオー 7 幸英明

58

105.7

()西橋豊治

8

12

クリンチャー 5 三浦皇成

58

7.5

()宮本博

8

13

 

ロードヴァンドール 6 横山典弘

58

25.7

()昆貢



そもそもですな、こういう愚痴まみれの文章を書きなぐるのも、すべてはこの出馬表が悪いのです。なんですか、これは。

最高賞金を誇る格式高い競走だというのに、例年フルゲートが恒例のこのレースに今年は出走馬がわずか13頭。めちゃくちゃ強いのが出てきて皆逃げちゃったというのならともかく、超大物不在で今年のG1馬参戦は菊花賞を勝っただけのフィエールマンただ一頭。他を見渡しても重賞勝ちの実績すらない馬が半数以上と、要は日本の精鋭たちはすべてこのレースをシカトしているわけで、こんなものは天皇賞春ではない!「天春特別」と呼称を改称すべきなのだ!

いや、さすがに「天春特別」は言い過ぎかもしれませんが、どう考えてもこれG3がせいぜいで、こんな水割りビールみたいなG1競走を10連休の初めに開催してお客さん来るんかいな、などと思っていたら、なんとかんべえ師匠がわざわざ京都まで観戦に出かけるのだとか。せ、先生。。。orz

と言うわけで、モチベーションを根こそぎ刈り取られた状況ではあるのですが、取り敢えず恒例「過去10年トレンド」を見てみましょう。


大波乱続出 天皇賞春の過去10年

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

M4

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

180429 レインボーライン 5 岩田康誠

17

12

 

2

()浅見秀一

3162

-0.0

 10-11-11

35.2

452

-2

600

1030

2510

2060

11650

180429 シュヴァルグラン 6 ボウマン

17

11

1

()友道康夫

3162

0.0

 03-02-02

35.8

474

+4

(3.0)

1030

2510

2060

11650

180429 クリンチャー 4 三浦皇成

17

8

4

()宮本博

3163

0.1

 07-04-03

35.7

488

+2

(8.0)

   

2060

11650

170430 キタサンブラック 5 武豊

17

3

1

()清水久詞

3125

-0.2

 02-02-01

35.3

536

-4

220

1040

1430

610

3780

170430 シュヴァルグラン 5 福永祐一

17

6

4

()友道康夫

3127

0.2

 05-04-03

35.2

468

-6

(12.0)

1040

1430

610

3780

170430 サトノダイヤモンド 4 ルメール

17

15

2

()池江泰寿

3127

0.2

 07-07-05

35.0

506

0

(2.5)

   

610

3780

160501 キタサンブラック 4 武豊

18

1

2

()清水久詞

3153

-0.0

 01-01-01

35.0

524

0

450

20160

29950

32350

242730

160501 カレンミロティック 8 池添謙一

18

3

 

13

()平田修

3153

0.0

 03-03-03

34.8

458

-2

(99.2)

20160

29950

32350

242730

160501 シュヴァルグラン 4 福永祐一

18

8

3

()友道康夫

3155

0.2

 09-11-09

34.5

468

-2

(6.4)

   

32350

242730

150503 ゴールドシップ 6 横山典弘

17

1

 

2

()須貝尚介

3147

-0.0

 14-03-04

35.0

510

+2

460

6060

8480

57160

236300

150503 フェイムゲーム 5 北村宏司

17

14

 

7

()宗像義忠

3147

0.0

 09-11-10

34.5

456

0

(22.6)

6060

8480

57160

236300

150503 カレンミロティック 7 蛯名正義

17

2

 

10

()平田修

3148

0.1

 02-03-01

35.3

454

0

(30.5)

   

57160

236300

140504 フェノーメノ 5 蛯名正義

18

7

4

()戸田博文

3151

-0.0

 08-07-05

34.3

498

+10

1150

2080

5670

38790

211180

140504 ウインバリアシオン 6 武幸四郎

18

12

3

()松永昌博

3151

0.0

 14-14-08

34.1

526

0

(6.5)

2080

5670

38790

211180

140504 ホッコーブレーヴ 6 田辺裕信

18

6

 

12

()松永康利

3151

0.0

 09-10-10

34.0

478

-2

(101.5)

   

38790

211180

130428 フェノーメノ 4 蛯名正義

18

6

2

()戸田博文

3142

-0.2

 07-03-02

36.2

496

+2

620

3190

6500

21880

111830

130428 トーセンラー 5 武豊

18

1

3

()藤原英昭

3144

0.2

 09-06-02

36.4

460

0

(13.6)

3190

6500

21880

111830

130428 $レッドカドー 7 モッセ

18

13

6

[]ダンロッ

3147

0.5

 11-10-04

36.5

482

 

(29.4)

   

21880

111830

120429 ビートブラック 5 石橋脩

18

1

14

()中村均

3138

-0.7

 02-01-01

36.5

512

-2

15960

61570

208630

97140

1452520

120429 トーセンジョーダン 6 岩田康誠

18

16

3

*()池江泰寿

3145

0.7

 07-07-05

34.0

478

-4

(10.2)

61570

208630

97140

1452520

120429 ウインバリアシオン 4 武豊

18

11

2

()松永昌博

3148

1.0

 12-12-12

33.5

512

-2

(9.8)

   

97140

1452520

110501 ヒルノダムール 4 藤田伸二

18

2

 

7

()昆貢

3206

-0.1

 08-07-06

35.3

474

0

1690

6810

15590

25530

189840

110501 エイシンフラッシュ 4 内田博幸

18

15

 

3

()藤原英昭

3207

0.1

 10-10-08

35.2

490

-2

(7.1)

6810

15590

25530

189840

110501 ナムラクレセント 6 和田竜二

18

3

 

5

()福島信晴

3209

0.3

 10-01-01

36.3

502

+2

(11.3)

   

25530

189840

100502 ジャガーメイル 6 ウィリア

18

12

 

2

()堀宣行

3157

-0.1

 08-07-05

33.7

472

-8

590

2320

4190

208890

911660

100502 マイネルキッツ 7 松岡正海

18

16

 

4

()国枝栄

3158

0.1

 02-02-01

34.2

506

-4

(8.5)

2320

4190

208890

911660

100502 メイショウドンタク 4 武幸四郎

18

4

 

16

()本田優

3166

0.9

 06-03-02

34.9

488

-6

(113.8)

   

208890

911660

090503 マイネルキッツ 6 松岡正海

18

2

 

12

()国枝栄

3144

-0.0

 10-04-04

34.9

494

-8

4650

10200

22530

32390

221080

090503 アルナスライン 5 蛯名正義

18

4

 

4

()松元茂樹

3144

0.0

 06-07-04

34.8

542

-4

(7.5)

10200

22530

32390

221080

090503 ドリームジャーニー 5 池添謙一

18

12

 

5

()池江泰寿

3147

0.3

 12-11-07

34.9

426

-2

(8.6)

   

32390

221080

集計期間:2009. 5. 3 2018. 4.29

@1番人気は1−1−0−8という背信の系譜。勝ったのが17年のキタサンブラックのみということで、必然的にこの年以外の配当は阿鼻叫喚の超巨大万馬券。フィエールマンは大丈夫かあ?

A2番人気は5−0−2−3と毎年18頭も出ていることを考えればこれは非常に優秀。軸にするならこれですか。

B3番人気は0−4−1−5と完全に馬連・三連複仕様な成績ですが、これだって1番人気に比べれば、はるかに信用できます。

C二桁人気の超人気薄が馬券に絡んだのは過去10年で6頭と、一定以上の配慮は必要。もっとも今年は13頭立ての小頭数なんですが。。

D枠順は圧倒的に内枠有利。3200mも走って枠なんか関係あるのかとも思うんですが、これだけ内枠の馬が人気に関係なく来ているのを見るとこれは無視できません。外枠引いたフィエールマンは大丈夫かあ?(もっとも去年のレースは内枠が壊滅状態なわけで潮目が変わった可能性もあることには留意が必要かも)

E外国人ジョッキーは過去10年でわずか4人と天国には程遠い状態。ましてや乗れば必ず人気になるデムーロ・ルメールはこの競走に縁がなく17年三着サトノダイヤモンドにルメールがひっかかっただけ。フィエールマンは大丈夫かあ?

F脚質は圧倒的に逃げ・先行馬が有利。追い込み馬は基本用なし。

G関西馬天国。関東馬は30頭中7頭と開催場所を考えると健闘しているとも言えますが、この三年はすべて関西馬が上位独占で、関東馬の割引は必要。フィエールマンは大丈夫かあ?

H過去10年30頭の年齢を見ると4歳馬が9頭(内勝ち馬3)、5歳馬が9頭(同4)、6歳馬が8頭(同3)と4〜6歳馬が均等に星を分け合う様相。

I過去5年15頭の血統を見るとハーツクライが7頭と圧倒的。ただし、勝ち馬は出ていないし、さらに言うと7頭と言うのは延べ頭数で、内5頭はシュヴァルグラン・カレンミロティック2頭のリピータ効果によるものなんで割引は必要なんですが、それでもこの距離のレースでハーツは軽視禁物です。

Jハーツ以外で目を引くのは、みんな大好き僕らのステイゴールドで、過去5年で三頭(レインボーライン、ゴールドシップ、フェノーメノ)が馬券に絡むだけではなく勝っている。違う馬で5年間で三勝というのはある意味ハーツより凄いですね。

Kちなみにディープインパクトはパッとしません。過去5年で馬券に絡んだのは17年三着のサトノダイヤモンドのみ。過去10年を見渡しても、それに13年二着のトーセンラーが加わるだけで、親父は凄いステイヤーだったのですがフィエールマンは大丈夫かあ?

L過去5年15頭の前走キャリアを見るとさすが阪神大賞典組が8頭(内勝ち馬2)と強く、これに次ぐのが何故か中山開催の日経賞組3頭(同1)。最近は調教技術の進歩でローテーションが変わってきているとはいえ、ガラパゴスな長距離路線は多分従来の定跡が有効なはずです。

Mちなみに3歳時に菊花賞に出走した経験のある馬は15頭中7頭(内勝ち馬4)で、古馬になって躍進したノンキャリア組は2・3着はあっても、勝つのはエリート組と言う構図があるのは否めません。

Nリピーター現象多発。上記シュヴァルグラン・カレンミロティック以外にもキタサンブラックとか、上位入選した馬が翌年も馬券に絡む現象多し。まぁ、この距離は狭い世界と言うことなんでしょう。今年の対象はクリンチャーと言うことになるのですが、さて。


以上から格では一番のフィエールマンですが、「大丈夫かあ?」のトレンドがあまりにも多いため、この評価を下げ、むしろこれが飛ぶことによる高額配当馬券を夢想してみたいです。

本命はエタリオウ。内枠引いた先行馬で、上記2番人気の信頼度に父ステイゴールドと言うのがいかにも軸向けな印象。まぁ、この馬未勝利を勝っただけの1勝馬で、後は見事なまでに2着を積み重ねている親父以上のシルバーコレクターなんで、勝つには運も必要な気がしますが、馬券に絡む可能性はフィエールマン以上に大きいと考えます。

対抗はリピータのトレンドにかんがみ去年の三着馬クリンチャーを。1番人気が飛びまくっているこの競走を考えればフィエールマンよりは信頼できるんじゃないでしょうか。平成元年に生まれた三浦皇成騎手が待望のG1ジョッキーの勲章を平成最後のG1で飾るなんてことが実現すると面白すぎですね。

馬券は軸の三連複21点。フィエールマンが来れば涙の低配当ですが、上記トレンドを考えればガミ覚悟で臨む価値はあると考えます。気になるのは日経賞でエタリオウに逃げ勝ったメイショウテッコンを無印にしていることで、さすがにこれまで買うと買い目が大杉だし、あの逃げは騎手武豊の手腕によるところが大きいのが今回乗り替わりでどうなのよ、と言うことで泣く泣く切ったのですが、うーん、フィエールマンが抜けてこれが来たら、いたいけな気分が鬱の領域まで加速していくなあ。当日は買い足すかもしれません。まぁ、「天春特別」なんでいずれにしても買うのは少額なんですが。。


来週もお仕事 上海馬券王 in Bangkok



○今日の結果

<春の天皇賞> @フィエールマン、Aグローリーヴェイス、Bパフォーマプロミス




○かんべえのつぶやき

――本日は淀の京都競馬場にて参戦。平成最後の天皇賞を京都で、ということで。初めて来ましたが、意外と小ぶりで坂の少ないコースでありますな。そして中央には大きな池がある。実に単純。これを見ると、いかに中山がトリッキーなコースかがよく分かりますな。

――春天と言えば、2014年はフェノーメノで、2015年はゴールドシップで、2018年はレインボーラインで単勝をとったこの不肖かんべえにとって、本日はステゴ産駒のエタリオウ以外の選択肢はございませぬ。
オバゼキ先生はフィエールマンと言っておられますが、今週も馬券王先生と意見は一致しておるのであります。

――ところがですなあ、今日のエタリオウは後方待機。デムーロ騎手はいったい何を考えているのか。ハラハラしながらの3200m。蓋を開けてみればエタリオウは4着でした。1着フィエールマン、2着グローリーヴェイスとディープ産駒が獲り、3着パフォーマプロミス、4着エタリオウとステゴ産駒でありました。うぬぬぬぬ。

――それにしてもフィエールマンは強かった。こんな戦いが続くと、「久しぶりの参戦だから評価を一段下げる」ということはできなくなりますね。つまり有力馬は小刻みにレースを使うよりも、ゆっくり休ませた方がいい。これを競走馬における「叩き方改革」(「働き方改革」に非ず)と呼んで、以後は拳拳服膺すべきではないかと考える所存であります。

――平成最後の天皇賞とは、つまるところルメール騎手がJRA8大競争をすべて制し、ディープ産駒もまた同様に8大競争をコンプリートする結果に終わりました。しかるに我らステゴフリークは、その後にもたらされた「香港のクイーンエリザベス二世杯でウインブライトが制覇!」というニュースに沸き立ったのでありました。ああ、そっちも買っておけばよかった!

――ということで、平成最後のG1レースが終わりました。10連休、こんな過ごし方も良いものですな。京都でのひとつひとつが珠玉の思い出です。馬券王先生はお仕事の日々のようで申し訳なく存じますが、こちらは遊びほうけて令和を迎える所存です。


――来週はNHKマイル。これは令和初のG1レースということになります。馬券王先生、バンコクからまたよろしくお導きください。





4月14日(日) 皐月賞


えー、ちょっと前のことなんですが、職場の旅行会でカビンブリから車で北上すること1時間くらいのところにあるタイ王立軍学校と言うところに行ってきたのであります。

創立150年、この地にキャンパスを移転して35年。歴史と風格にあふれたこの学校、その間タイ政界の闇将軍プレーム枢密院議長を筆頭に歴代の首相を輩出しまくっている一大エリート養成機関なんですが、実は隠れた観光名所であったりもする訳です。

どのくらい広いのか見当もつかない広大な敷地には、観光バス専用の駐車場が設けられ、ど真ん中に位置する陸軍記念博物館では19世紀からのタイ陸軍の兵装・兵器がずらりと陳列。これがなかなか壮観でミリオタなら感動のあまり失禁しちゃったりするんじゃないでしょうか。軍学校のくせに観光客用の売店もえらく充実してます。ミリタリーデザインの衣類とか日用品、挙句の果てには食料品がずらり。で、これがとにかく、安くてものが良い。私は150バーツ(500円強)の迷彩柄スマホケースと250バーツ(1000円弱)のハチミツ(1000cc)を購入したのですが、どちらも素晴らしい商品でした。特にハチミツの美味たるや筆舌に尽くしがたく、まさか軍が養蜂事業を運営しているわけではないでしょうが、とにかくこれを求めるためだけに再度訪れてもいいくらいです。日本の自衛隊の施設には入ったことがないけど、こういう売店はないよねえ、多分。

で、この施設の売りが「実弾射撃」。300〜400バーツでピストルとかライフルとかを撃たせてもらえるわけです。私は生まれて初めて実弾射撃と言うのをやったのですが、いや実に面白かった。競技用ライフルでは30m離れた的の中央を面白いように打ち抜けるのですが、ピストルだと2m離れた標的に15発ぶっ放しても着弾が見るも無残にばらけてしまう。いや難しいもんです。練習なしでこういうものを持ち歩いても全く役に立たないですな。

で、ここからが本題なんですが、その時射撃のインストラクターとして現れた将校さんが、私の会社の通訳さんであったということなんですな。な、何故君がこんな所にいるんだ!

日本人にとってタイ語と言うのは結構敷居が高いもので、中国時代は中国語に堪能な日本人て星の数ほどいたんですが、こちらでタイ語に堪能な日本人と言うのは殆どお目にかかっていない。タイ語に関してはまた別の機会に述べたいと思いますが、とにかくこちらの日系会社では現地社員との会話は英語でやっているというパターンがわが社に限らず圧倒的です。で、誤解の余地のない会話がしたい場合には通訳さんの手助けを仰ぐことが一般的なんですが、当社の場合、その人材供給源が、なんとタイ陸軍なわけなのであります。タイ陸軍は軍学校優秀者を日本の陸自とかに留学させるしきたりがあって、そうやって日本で3・4年経験を積んで帰ってきた将校さんが、なぜか当社に通訳として派遣されているのだ。その数なんと7名。

なんなんでしょうね、これ。陸自に派遣されるなんてエリートコースでしょ?実際、当社に派遣されている将校さんの最高階級が大佐だし。大佐ってめちゃくちゃ偉いよね、軍隊じゃ。そんな人がなぜ軍事機密とは無縁の一民間会社にアウトソースされるのであろうか。いや、確かに地理的に近いというのはあるけどさ、これは謎だ、謎なのだ。で、更に謎なのが、こういうエリート将校の方々が軍人的ないかめしさや強面感が全くない、極めて気さくで、にこやかな方々だということなのだ。

ご存知の通り、タイというのは軍政で、20世紀からこの方、軍が実質的にこの国を仕切ってきたわけです。で、その中心に位置するのが先に述べた通り陸軍士官学校卒業生。その中でエリートコースに位置付けられている海外留学組と現政権のトップと言うのは、これ地続きの関係と考えるべきなんですが、日本帰りの将校さんはウイークデーは民間会社にアウトソースされ、休日は観光客相手に射撃インストラクターとしてバイトみたいなことをやっている。こののどかな日常と今の政権の間にも地続きな関係と言うのは存在しているんでしょうか。

まぁ、この国は「軍事政権」という言葉のパブリックイメージとは裏腹に、やってる経済政策とか外交政策はめちゃくちゃ真っ当ではあります。「脳筋集団」であった旧帝国陸軍の方々に比べ、発想が柔軟で現実的と言って言えないこともない気が致します(民主的に選ばれた政権が気に食わないと、すぐにクーデターとか起こしてちゃぶ台ひっくり返すのはどうかと思いますが)。そういう柔軟性とか現実性と、通訳として民間会社に派遣されているエリートさんののどかな日常との間には何か関連があるような気がしてならない今日この頃です。


2019 414() 3回中山8日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 79回皐月賞
3歳・オープン・G1(定量)(牡・牝)(国際)(指定) 2000m (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

アドマイヤマーズ 3 M.デム

57

7.6

()友道康夫

1

2

サトノルークス 3 池添謙一

57

31.7

()池江泰寿

2

3

 

ファンタジスト 3 武豊

57

24.1

()梅田智之

2

4

ダノンキングリー 3 戸崎圭太

57

5.9

()萩原清

3

5

 

ランスオブプラーナ 3 松山弘平

57

65.3

()本田優

3

6

 

クラージュゲリエ 3 *横山典弘

57

105.4

()池江泰寿

4

7

ヴェロックス 3 川田将雅

57

11.1

()中内田充

4

8

 

ニシノデイジー 3 勝浦正樹

57

27.4

()高木登

5

9

 

メイショウテンゲン 3 *三浦皇成

57

38.1

()池添兼雄

5

10

シュヴァルツリーゼ 3 石橋脩

57

20.5

()堀宣行

6

11

ラストドラフト 3 *シュタル

57

56.1

()戸田博文

6

12

サートゥルナーリア 3 *ルメール

57

1.7

()角居勝彦

7

13

 

ブレイキングドーン 3 福永祐一

57

71.0

()中竹和也

7

14

 

ダディーズマインド 3 宮崎北斗

57

343.7

()青木孝文

7

15

 

クリノガウディー 3 藤岡佑介

57

186.8

()藤沢則雄

8

16

 

タガノディアマンテ 3 田辺裕信

57

150.6

()鮫島一歩

8

17

アドマイヤジャスタ 3 岩田康誠

57

59.4

()須貝尚介

8

18

 

ナイママ 3 柴田大知

57

347.3

()武藤善則


牡馬クラシック戦線第一弾皐月賞なわけですが、自信のあった桜花賞を外し、どう考えてもこのレースはそれより難しいわけで、正直全く自信がありませんなあ。大体、ダノンファンタジーが馬券にも絡まないなんて光景を見た後でどうやって馬券を組み立てろと言うのだ。

まずは恒例、過去10年のトレンドを。


大荒れ続出、皐月賞の過去10年

日付

馬名

性齢

騎手

斤量

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

180415 エポカドーロ 3 戸崎圭太

57

16

7

7

()藤原英昭

2008

-0.3

 04-04-04

35.1

492

0

1450

12880

23570

53410

372080

180415 サンリヴァル 3 藤岡佑介

57

16

14

9

()藤岡健一

2011

0.3

 05-05-05

35.2

488

-12

(24.6)

12880

23570

53410

372080

180415 ジェネラーレウーノ 3 田辺裕信

57

16

10

8

()矢野英一

2014

0.6

 02-02-02

37.6

496

0

(17.8)

   

53410

372080

170416 アルアイン 3 松山弘平

57

18

11

9

*()池江泰寿

1578

-0.0

 04-05-05

34.2

518

-2

2240

8710

20720

176030

1064360

170416 ペルシアンナイト 3 M.デム

57

18

7

4

*()池江泰寿

1578

0.0

 15-05-05

34.1

480

-2

(8.1)

8710

20720

176030

1064360

170416 ダンビュライト 3 武豊

57

18

10

12

*()音無秀孝

1579

0.1

 06-05-03

34.3

466

-4

(56.1)

   

176030

1064360

160417 ディーマジェスティ 3 蛯名正義

57

18

18

8

()二ノ宮敬

1579

-0.2

 14-12-10

34.0

476

0

3090

6220

17680

6000

70390

160417 マカヒキ 3 川田将雅

57

18

3

3

*()友道康夫

1581

0.2

 17-15-13

33.9

498

+2

(3.7)

6220

17680

6000

70390

160417 サトノダイヤモンド 3 ルメール

57

18

11

1

*()池江泰寿

1583

0.4

 08-09-05

34.8

504

+6

(2.7)

   

6000

70390

150419 ドゥラメンテ 3 M.デム

57

15

2

3

*()堀宣行

1582

-0.2

 13-11-07

33.9

486

-2

460

790

1530

3110

12360

150419 リアルスティール 3 福永祐一

57

15

5

2

()矢作芳人

1584

0.2

 05-05-03

34.5

502

-4

(3.8)

790

1530

3110

12360

150419 キタサンブラック 3 浜中俊

57

15

7

4

()清水久詞

1588

0.6

 02-02-02

35.2

510

+6

(9.7)

   

3110

12360

140420 イスラボニータ 3 蛯名正義

57

18

2

2

()栗田博憲

1596

-0.2

 08-07-04

34.6

462

0

510

920

1900

7690

33490

140420 トゥザワールド 3 川田将雅

57

18

17

1

*()池江泰寿

1598

0.2

 03-03-03

35.2

510

-8

(3.5)

920

1900

7690

33490

140420 ウインフルブルーム 3 柴田大知

57

18

18

8

()宮本博

1599

0.3

 01-01-01

35.6

488

-2

(24.9)

   

7690

33490

130414 ロゴタイプ 3 M.デム

57

18

7

1

()田中剛

1580

-0.1

 07-08-05

35.3

486

0

370

840

1750

1210

5920

130414 エピファネイア 3 福永祐一

57

18

14

2

()角居勝彦

1581

0.1

 07-05-03

35.6

486

-8

(3.9)

840

1750

1210

5920

130414 コディーノ 3 横山典弘

57

18

12

3

()藤沢和雄

1583

0.3

 05-05-05

35.8

478

-6

(4.4)

   

1210

5920

120415 ゴールドシップ 3 内田博幸

57

18

14

4

()須貝尚介

2013

-0.4

 18-17-06

34.6

498

-8

710

1220

3190

2050

12620

120415 ワールドエース 3 福永祐一

57

18

9

2

()池江泰寿

2017

0.4

 17-17-15

34.9

446

0

(3.2)

1220

3190

2050

12620

120415 ディープブリランテ 3 岩田康誠

57

18

6

3

()矢作芳人

2018

0.5

 03-04-04

36.7

502

0

(6.2)

   

2050

12620

110424 オルフェーヴル 3 池添謙一

57

18

12

4

*()池江泰寿

2006

-0.5

 12-11-11

34.2

440

-4

1080

1260

3740

9220

55450

110424 サダムパテック 3 岩田康誠

57

18

4

1

()西園正都

2011

0.5

 08-08-08

34.9

500

-8

(2.5)

1260

3740

9220

55450

110424 ダノンバラード 3 武豊

57

18

2

8

*()池江泰寿

2013

0.7

 05-05-05

35.3

464

+4

(18.9)

   

9220

55450

100418 ヴィクトワールピサ 3 岩田康誠

57

18

13

1

()角居勝彦

2008

-0.2

 13-07-08

35.2

506

-4

230

1260

1920

11410

35220

100418 ヒルノダムール 3 藤田伸二

57

18

16

6

()昆貢

2010

0.2

 15-15-12

35.0

456

-10

(10.7)

1260

1920

11410

35220

100418 エイシンフラッシュ 3 内田博幸

57

18

11

11

*()藤原英昭

2010

0.2

 10-10-12

35.2

488

-4

(40.0)

   

11410

35220

090419 アンライバルド 3 岩田康誠

57

18

16

3

()友道康夫

1587

-0.2

 11-12-09

34.6

478

0

610

11940

18390

67600

390930

090419 トライアンフマーチ 3 武幸四郎

57

18

4

8

()角居勝彦

1589

0.2

 18-16-16

34.4

474

-4

(51.3)

11940

18390

67600

390930

090419 セイウンワンダー 3 内田博幸

57

18

15

4

()領家政蔵

1590

0.3

 12-14-15

34.7

516

-10

(21.2)

   

67600

390930

集計期間:2009. 4.19 2018. 4.15 2011年は府中開催

@1番人気は2−2−1−5と18頭立ての割には健闘と言えるが、それでも万全の信頼を置くには不十分。

A2番人気は1−3−0−6、3番人気は2−1−2−5と無視は絶対できないが軸にするのも勇気がいる状況。

Bちなみに直近三年では上位人気は3着一回で後はすべて飛ぶという大荒れ状況。予想するのも難儀なレースとなっております。

C馬券的においしそうなのが4番人気でこの10年の成績は2−1−2−5と1〜3番人気とそん色なし。因みに4番人気で勝ったのがオルフェとゴールドシップと言う後に年度代表馬級の活躍をする大物なわけで、そういう才能もこの競走では軽視されていたという事実には留意が必要。

D二桁人気の人気薄が馬券に絡んだのはこの10年で2回のみ。それもいずれも三着と言うことで、基本用なし。その割に大荒れな展開が多く、要は4〜9番人気が毎年連がらみしていると言うこと。

E関西馬天国。関東開催なのに関東馬は6回のみ。

F外国人は過去4頭に騎乗と、天国には程遠い状況。

G脚質は先行か追い込みが多く、逃げとか中途半端な差しはあまり来ていない。

H枠順は中から若干外が良い感じ。大外は厳しい。内は強調するほどではないが何故か馬番2番だけはやたら来ている感じ。今年の2番は小幡先生の一押しサトノルークスですか。先生、これはひょっとして。。。

I過去5年15頭の血統を見るとディープが5頭(内勝ち馬2頭)と圧倒的で他は見事にバラバラ。まぁ最近はオルフェとかロードカナロアとかハービンジャーとかの新興勢力も侮りがたいのでありますが。

J過去5年15頭の前走キャリアを見ると、弥生賞組が4頭と最も多いが、但し勝ち馬は出ていない。桜花賞における王道トライアルであるチューリップ賞組も同じ傾向がありますが、2・3着のヒモには良いけど軸にするには危ないです。これに次ぐのが共同通信杯組の3頭ですが、なんとこの3頭はすべて勝ち馬と言うことで、軸にするならこちらですね。


以上から3戦無敗のサートゥルナーリアが現在抜けた一番人気で、これをどう考えるかが最初のポイントとなります。

(A)父が現在飛ぶ鳥落とす勢いの世界のロォ〜ドカナロア!、母が私が大好きだった名牝シーザリオということで文句のつけようもない。

(B)レースも先行して一瞬で抜け出し、あとは持ったままと言うセンスあふれる勝ち方でいかにも皐月賞向き。

(C)騎手がルメールで厩舎が名門角居厩舎。

(D)調教も良い感じ

と好材料目白押しでさすがに逆らえない所なんですが、似たようなポイントを有して馬券に絡めなかった先週のダノンファンタジーの記憶がこの馬に万全の信頼を置くことを拒んでおります。困ったもんです。大体ホープフルの後、トライアル抜きでぶっつけ本番というのはどうなんでしょう。去年のアーモンドアイを皮切にこういうパターンが増えてきて、実際先週の桜花賞を圧勝したグランアレグリアもそのパターンで、オッズの相場は全くこれを気にしていないようなんですが、負けたときに久々を言い訳にできる馬のオッズが2倍切るなんて(しかも18頭立てで!)やはり高値掴みさせられているようで気が乗りませんなあ。

とにかく去年あたりから各厩舎のローテが抜本的に変わったようで、「10年トレンド」を看板にしている当コーナーにはつらい現状となっております。大体ですな、最も権威のあるはずのトライアル「弥生賞」に有力どころが全く登録せず、それなのに出走馬がわずか10頭であまつさえ勝ったのが8番人気の超人気薄だなんてカオスな状況は今までになかったことなのだ。確かに弥生賞・皐月賞・ダービーと言う「王道路線」は馬に負担がかかるのは事実で、こういう路線を歩んで故障して古馬になる前に引退と言う事例は数多く見ていますので、調教技術が進んでぶっつけ本番が有効だというのであれば大変結構なことなんですが、それならJRAはレース日程を抜本的に見直すべきだと思いますぞ。

話がわき道にそれました。まぁ、今回サートゥルナーリアの能力は十分に認めながらも、ダノンファンタジーの悪夢にうなされる私は、敢えてこれに逆らってみたいと思います。

というわけで、本命は2番人気ダノンキングリー。ポイントとしましては、

(A)この馬も3戦3勝、なのにサートゥルナーリアとの人気の差が大きすぎる。今回初めての直接対決で勝負付けは済んでいないのに、これはお買い得なのではないだろうか。

(B)ディープの血統も上記トレンドに即している。

(C)共同通信杯の勝ち馬というのも上記を考えれば心強い。

(D)中山開催のひいらぎ賞で圧勝とコース適性も高い。

(E)騎手戸崎も中山なら買いである。

どうです。これはこれでなかなか見事なものでしょ?


この他では、重賞未勝利だがレベルの高いOP戦を圧勝しているジャスタウエイ産駒の▲ヴェロックス(このレースと相性の良い4番人気でもあります)、ヴェロックスと似たような経歴にして小幡先生の一押し☆サトノルークス(人気なさすぎ)、腐っても2歳チャンプの△アドマイヤマーズ、弥生賞組の中ではもっとも将来性ありそうな△シュヴァルツリーゼ、大穴期待として母マルセリーナの血が3歳のこの時期には有効そうな注ラストドラフトと、ホープフル2着を含めこれまですべてのレースで馬券に絡んでいるのにあまりにも低評価な注アドマイヤジャスタ。

馬券は◎○→◎○←→その他の3連単24点で最初考えていたけど、近年これだけ荒れているのを見ると極端なひも荒れも期待したくなるということで◎→その他の三連複21点に。@CKとCFKだと半分も回収できない阿鼻叫喚のガミ馬券ですが、その他は相当な高額配当です。とにかく三連複を買うときはガミにビビっちゃだめと言うのが去年私が学んだ重要定跡なんで、ドーンと来いなのであります。


上海馬券王 in Bangkok




○今日の結果

<皐月賞> @サートゥルナーリア、Aヴェロックス、Bダノンキングリー




○かんべえのつぶやき

――本日は馬券王先生のご意見と完全一致。昨晩付けた印が上記の通り。そうなのだ。皐月賞で番狂わせが多いのは、かならずフルゲートに近い状態になるのだけれども、3歳馬はどうかすると多数頭のレースを経験していない。サートゥルナーリアはその典型で、いかにも死角がありそうに見えるではないですか。ということで、今日はダノンキングリーと心中することに決めました。

――本日はかつて知ったる馬主、Oさんのご招待で馬主席へ。そしたら先日、東京財団政策研究所のシンポジウムでご一緒したばかりの手嶋龍一さんがいらっしゃるではありませんか。ごあいさつ申し上げますと、「ああ、吉崎さん、これを差し上げます」と言って、第79回皐月賞パドック入りのバッジをくださるのです。ええっ?と驚いたけど、そうか、手嶋さんはサートゥルナーリアを保有する
キャロットクラブの代表取締役会長ではありませぬか。

――このご厚意を無にするわけにはまいりませぬ。午後3時になったらパドックに降りまして、馬主関係者の皆様に紛れ込んで、皐月賞の出場馬がぐるぐる回るのを約25分間、見物するという機会に恵まれました。グリーンチャンネルか何かに映ったかもしれませぬ。緊張した面持ちの戸崎騎手も間近に見てしまいました。ダノンキングリーの単勝をしこたま買ってしまった身としては、何とか励ましたかったのですが、言葉が出ませんでした。あれは緊張しますぜ。ただ立っているだけで!


――結果はご存知の通り。一瞬はダノンキングリーが勝ったかと思ったのですが、サートゥルナーリアに寄り切られ、ついでにヴェロックスにも競り負けました。今日は絶不調だったルメール騎手ですが、こういう勝負になると思い切ったことをやってきますね。さすがというほかはありません。たぶんサートゥルナーリアは、今日、生まれて初めて本気を出して走ったのでしょうね。やっぱりすごい馬です。

――というよりも、手嶋さんのご厚意に逆らったのが敗因かもしれませぬ。素直にサートゥルナーリアから買っておけば、ごく自然に取れた馬券ですからね。うーん、でも今日は馬券王先生の推理にまったく納得したものですから。

――今日の上位4頭(4着はアドマイヤマーズ)は、他の馬とは全然力が違うように見えました。ダービーもこの4頭のボックスで良いかもね。馬券王先生、またよろしくご指導ください。





4月7日(日) 桜花賞


えー、現在「年度末決算」と言うのをやってまして、これがなかなか締まらないのであります。引当金評価をめぐり会計士さんと調整が長引いてまして、昔は何の問題もない話なのに、東芝の一件以来皆さん非常に厳しい。本当にいい迷惑なのであります。

と言うわけで、今週末はカビンブリに拘留状態、気分はもうカルロス・ゴーンなのだ。え、改元?令和?なんですか、それは?食べられるんですか?とにかく、こんな暑い所で年度末決算やってると、全く現実感がないですなあ。よって今週は予想も簡便モードでお伝えします。


2019 4 7() 2回阪神6日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 79回桜花賞
3歳・オープン・G1(定量)()(国際)(指定) 1600m・外 (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

シェーングランツ 3 武豊

55

16.5

()藤沢和雄

1

2

 

エールヴォア 3 *松山弘平

55

25.9

()橋口慎介

2

3

ノーブルスコア 3 *岩田康誠

55

40.1

()藤原英昭

2

4

クロノジェネシス 3 北村友一

55

6.2

()斉藤崇史

3

5

ルガールカルム 3 三浦皇成

55

25.6

()田村康仁

3

6

 

ホウオウカトリーヌ 3 大野拓弥

55

173.0

()栗田徹

4

7

アウィルアウェイ 3 石橋脩

55

37.7

()高野友和

4

8

グランアレグリア 3 ルメール

55

3.5

()藤沢和雄

5

9

アクアミラビリス 3 M.デム

55

11.3

()吉村圭司

5

10

 

フィリアプーラ 3 丸山元気

55

55.3

()菊沢隆徳

6

11

 

メイショウケイメイ 3 古川吉洋

55

171.0

()南井克巳

6

12

 

ノーワン 3 坂井瑠星

55

51.9

()笹田和秀

7

13

 

ジュランビル 3 松若風馬

55

116.3

()寺島良

7

14

ビーチサンバ 3 福永祐一

55

10.7

()友道康夫

7

15

ダノンファンタジー 3 川田将雅

55

3.4

()中内田充

8

16

シゲルピンクダイヤ 3 和田竜二

55

15.6

()渡辺薫彦

8

17

 

レッドアステル 3 戸崎圭太

55

79.8

()国枝栄

8

18

 

*プールヴィル 3 秋山真一

55

72.4

()庄野靖志


19年度クラシック第一弾桜花賞です。相変わらず18頭フルゲートの大盛況です。。

例によって過去10年の系譜を振り返ってみましょう。


桜花賞過去10年の系譜

日付

馬名

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

180408 アーモンドアイ ルメール

18

13

2

()国枝栄

1331

-0.3

   15-16

33.2

462

-2

390

480

990

830

3780

180408 ラッキーライラック 石橋脩

18

1

1

()松永幹夫

1334

0.3

   03-03

34.5

488

-6

(1.8)

480

990

830

3780

180408 リリーノーブル 川田将雅

18

9

3

*()藤岡健一

1335

0.4

   06-06

34.3

498

0

(7.4)

   

830

3780

170409 レーヌミノル 池添謙一

18

10

8

()本田優

1345

-0.1

   04-04

35.4

466

-2

4080

17000

45330

5020

94890

170409 リスグラシュー 武豊

18

6

3

()矢作芳人

1346

0.1

   09-08

35.3

436

-2

(14.5)

17000

45330

5020

94890

170409 ソウルスターリング ルメール

18

14

1

()藤沢和雄

1346

0.1

   06-05

35.4

474

-2

(1.4)

   

5020

94890

160410 ジュエラー M.デム

18

13

3

()藤岡健一

1334

-0.0

   16-17

33.0

494

-4

500

960

1950

5650

20330

160410 シンハライト 池添謙一

18

12

2

()石坂正

1334

0.0

   08-08

33.7

426

-4

(4.9)

960

1950

5650

20330

160410 アットザシーサイド 福永祐一

18

10

6

()浅見秀一

1337

0.3

   10-11

33.9

430

-10

(36.9)

   

5650

20330

150412 レッツゴードンキ 岩田康誠

18

6

5

()梅田智之

1360

-0.7

   01-01

33.5

464

-4

1020

7860

17370

34480

233390

150412 クルミナル 池添謙一

18

7

7

()須貝尚介

1367

0.7

   12-13

33.4

488

+2

(23.2)

7860

17370

34480

233390

150412 コンテッサトゥーレ ルメール

18

1

8

()安田隆行

1368

0.8

   05-11

33.6

444

-2

(27.8)

   

34480

233390

140413 ハープスター 川田将雅

18

18

1

*()松田博資

1333

-0.0

   18-18

32.9

478

+2

120

370

450

1310

2540

140413 レッドリヴェール 戸崎圭太

18

12

2

()須貝尚介

1333

0.0

   13-15

33.4

418

0

(7.4)

370

450

1310

2540

140413 ヌーヴォレコルト 岩田康誠

18

10

5

()斎藤誠

1334

0.1

   12-12

33.8

438

0

(30.9)

   

1310

2540

130407 アユサン C.デム

18

7

7

()手塚貴久

1350

-0.0

   09-10

35.5

484

-12

1800

3300

9350

102860

679300

130407 レッドオーヴァル M.デム

18

14

2

()安田隆行

1350

0.0

   15-14

35.1

430

+4

(4.5)

3300

9350

102860

679300

130407 プリンセスジャック 福永祐一

18

9

14

()加用正

1354

0.4

   13-14

35.6

464

-2

(87.4)

   

102860

679300

120408 ジェンティルドンナ 岩田康誠

18

10

2

*()石坂正

1346

-0.1

   10-10

34.3

456

-4

490

1850

3150

5110

24020

120408 ヴィルシーナ 内田博幸

18

15

4

()友道康夫

1347

0.1

   04-04

35.1

434

-4

(10.2)

1850

3150

5110

24020

120408 アイムユアーズ ピンナ

18

11

3

()手塚貴久

1348

0.2

   07-06

34.9

450

0

(9.7)

   

5110

24020

110410 マルセリーナ 安藤勝己

18

8

2

*()松田博資

1339

-0.1

   15-16

34.3

452

+4

380

620

1230

1480

5880

110410 ホエールキャプチャ 池添謙一

18

16

1

()田中清隆

1340

0.1

   15-17

34.3

454

-6

(3.1)

620

1230

1480

5880

110410 トレンドハンター 岩田康誠

18

17

4

*()松田博資

1341

0.2

   17-18

34.2

474

+2

(7.4)

   

1480

5880

100411 アパパネ 蛯名正義

18

9

1

()国枝栄

1333

-0.1

   05-04

34.1

480

+2

280

1440

2430

8500

38520

100411 オウケンサクラ 安藤勝己

18

8

3

()音無秀孝

1334

0.1

   01-01

34.5

486

0

(9.9)

1440

2430

8500

38520

100411 エーシンリターンズ 福永祐一

18

11

11

()坂口正則

1334

0.1

   03-02

34.3

440

0

(29.1)

   

8500

38520

090412 ブエナビスタ 安藤勝己

18

9

1

()松田博資

1340

-0.1

   16-16

33.3

454

+4

120

640

780

2480

5680

090412 レッドディザイア 四位洋文

18

18

2

()松永幹夫

1341

0.1

   12-12

33.7

478

+2

(14.4)

640

780

2480

5680

090412 ジェルミナル 福永祐一

18

15

5

()藤原英昭

1343

0.3

   14-14

33.8

456

-4

(25.2)

   

2480

5680

集計期間:2009. 4.12 2018. 4. 8

 

@1番人気は3−2−1−4と18頭立ての割には立派な成績。因みに勝ち馬はアパパネ・ハープスター・ブエナビスタと後に名牝認定される大物がずらり。

A2番人気は3−4−0−3と1番人気以上の信頼度でしかも軸向きの実績。因みに勝ち馬はアーモンドアイ・ジェンティル・マルセリーナと世代を代表する超大物多し。こういう化け物級の才能が桜花賞では1番人気になれなかったという事実には留意が必要です。

B3番人気は1−2−2−5とこれも立派だけど、上記にははるかに及びません。せいぜい三連複軸向きですな。

C二桁人気の超人気薄は過去2回馬券に絡んでますが、これも三着どまりで基本用なし。

D外国人は30頭中7頭に騎乗で、「無双」とまでは言えませんが「天国」とは言えそう。

E関東馬は30頭中7頭と関西開催であることを考えれば健闘。ただし、関東籍のジョッキーは過去4人しか馬券に絡んでおらず割引は必要。

F枠に大きな偏りはない。大外でも来る。

G脚質は殿一気の追い込みがやたら決まっている印象。上り33秒台の切れ味は必須。

H過去5年の血統を見るとディープが4頭と圧倒的であとはバラバラ。ただしディープも勝ったのはハープスターのみで2・3着どまりが多いし、最近はロードカナロアとかオルフェとかの新興勢力に押され気味な印象。今年の1・2番人気は両方ともディープなんだけど、どうなんでしょう。

I過去5年の前走では、さすがチューリップ賞組が15頭中11頭と圧倒的。最近は厩舎のローテーションも変わりつつあって前走キャリアと言うのは当てにならなくなってるんですが、牝馬のクラシック路線だけは、まだ定跡が有効な気がします。


以上からやはり1・2番人気は無視できないということになるんですが、どうでなんでしょう。現在一番人気はダノンファンタジーなんですが、二番人気グランアレグリアも差のない状況で、レース直前でどちらが一番人気になるかは微妙ですね。

ダノンファンタジーは新馬戦二着の後4戦4勝。その4勝の内重賞が3つで、更に内一つがG1と経歴的には文句のつけようもありませんが、完敗した新馬の相手がグランアレグリアだったというのは大変興味深く、今回想像以上に人気がせっているのも、それが影響しているんでしょう。ただ4戦の勝ち方を見ると非常にセンスあふれるいかにもディープと言う勝ち方で、特にチューリップ賞などは周りを他馬に包まれて行き場がない所をするりと抜け出して後は余力を残して勝ち切ったわけで、これは着差以上に強い勝ち方でした。先行馬と言うことでこれまで34秒前後の末脚しか使ってませんが、やろうと思えばいくらでも鋭い末が使えそうな感じで、やはりこれが最有力と考えます。

グランアレグリアは新馬戦でダノンファンタジーに0.3秒差の圧勝、次のサウジアラビアCも大圧勝で、ジュベナイルに出ていれば圧倒的一番人気だったはずが何故か牡馬相手のフューチュリティに出てぎりぎり三着を確保するというトホホな状況を経て今回本戦にぶっつけ本番で参戦。こういうタイプが一番馬券の取捨に困ります。勝つときは圧勝する可能性もありますが、掲示板にも乗らない可能性も高く、やはりダノンファンタジーよりは評価を下げてみたいです。

上位人気二頭がそろって先行馬と言うことで、穴としては末の鋭い所を選んでみたくなるんですが、この二頭を脅かすような、そう去年のアーモンドアイみたいな存在は今年はいない感じですね。そんな中個人的に期待するのはビーチサンバ。新馬を勝っただけの1勝馬ですが、アルテミス・ジュベナイル・クイーンSというレベルの高い所ですべてに馬券絡みし、しかもクイーンSでは勝ち馬クロノジェネシスを上回る32.9秒と言う破格の末脚を発揮。そのクロノジェネシスが現在三番人気に支持されていることを思えば、この馬のお買い得感は半端ないです。勝つには運も必要ですが・3着なら相当有望と考えるのであります。

馬券は◎→○▲←→その他の28点に○→◎→その他7点を加えた3連単33点。一番人気からこんなに買ってもガミは殆どなく、その多くが万馬券。意外と良い馬券の買い方なんじゃないかと。まぁ、気分的には▲軸の三連複28点と言うのも魅力的で当日のパドック次第でこちらにするかもしれませんが。

って、カビンブリにいたらパドック中継なんて見れないし、そもそも明日はお仕事じゃないか!ううううううう。



上海馬券王 in Kabinburi



○今日の結果

<桜花賞> @グランアレグリア、Aシゲルピンクダイヤ、Bクロノジェネシス




○かんべえのつぶやき

――つっ、強えええええ。後を追う馬に影も踏ませず、という感じでありました。いや、モノが違う。グランアレグリアは4コーナーで先頭に立つと、そのまま後続を突き放して桜花賞レコード勝ちでした。今年1度も走っていない、なんていうのは関係ありませんでした。そして今週も「ルメール神騎乗」でありました。恐れ入りました。

――2着に飛び込んだシゲルピンクダイヤ(7番人気)にもおったまげました。「三強」というのは、つくづく素直には来ないものですな。3着がクロノジェネシスで、4着がダノンファンタジー、そして5着がビーチサンバでした。3連単は3万1810円だそうです。馬券王先生は届かれましたでしょうか?

――こんな結果を見せつけられると、来週の皐月賞も今年一度も走っていないサートゥルナーリアが、ルメール騎乗でサクッともっていってしまうような気がします。いやいや、それは早計というもので、ダノンキングリーやアドマイヤマーズもいる。1週間、まだまだ悩んでみたいと思います。


――馬券王先生、業務ご多用とは存じますが、ご一緒に悩んでください。よろしくお願いします。





3月31日(日) 大阪杯


えー、ドバイ・ターフでアーモンドアイが勝ちました。先行して直線抜け出し、あとは後続に影も踏ませない横綱相撲と言うやつなのであります。これでG1を5連勝。凄いなあ、当たり前のようにG1を勝ち続けるというのも凄いのですが、ステップレースを完全無視、ぶっつけ本番で5連勝と言うのは凄すぎます。シーマクラッシックではレイデオロが逃げて自爆、シュヴァルグラン・スワーブリチャードがトップと差のある2・3着というのを見ると今の日本競馬をアーモンドアイ一頭が支えている気がしてきます。これで次はまたしてもぶっつけ本番で凱旋門なのでしょうか。エネイブルとの頂上決戦なんて想像するだけで昇天してしまいそうです。否が応でも「夢」と言うのを見てしまうのであります。

でもねえ。。あえていちゃもんをつければ、最後の100mで脚色が鈍ったのが彼女らしくないというか、気になります。あのレースは確かに「横綱相撲」には違いないのですが、メンバー構成(ビブロスが2着になるメンバーですぜ)を考えれば、抜け出した後もっとブッコ抜いてもおかしくはなかったのですが。。。これって久々ぶっつけ本番の弊害なのか、初めての海外レースによる疲労と言うことなのか。うーん、勝てば勝ったで心配の種は尽きないのであります。

というわけで、本日はドバイG1デーと言うことで深夜ぶっ通しのTV観戦。本当はタイの総選挙レポートとかするつもりだったんですが、これは来週以降に順延とさせていただきます。(っていうか外国人にはタイの政局は本当にわかりづらいのだ。投票から1週間たって議席が確定したはずなのに、未だに誰が政権握るかわからない状態なのだ。軍政派もタクシン派も裏技に次ぐ裏技を繰り出して、はっきり言ってこれはプロレスの世界。今日なんか軍が投票結果を不正操作したとか言ってタクシン派が大々的な政治集会をぶち上げてるし、うーん、双方どうやって風呂敷をたたむつもりなんだろうか。)


2019 331() 2回阪神4日目 14頭 [15:40発走]
【11R】 63回大阪杯
4歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 2000m・内 (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

マカヒキ 6 岩田康誠

57

30.6

()友道康夫

2

2

ワグネリアン 4 *福永祐一

57

7.0

()友道康夫

B3

3

 

アルアイン 5 *北村友一

57

21.3

()池江泰寿

3

4

 

エポカドーロ 4 戸崎圭太

57

11.8

()藤原英昭

4

5

 

ムイトオブリガード 5 横山典弘

57

151.8

()角田晃一

4

6

キセキ 5 川田将雅

57

5.1

()角居勝彦

5

7

ブラストワンピース 4 池添謙一

57

3.7

()大竹正博

5

8

サングレーザー 5 *ミナリク

57

11.2

()浅見秀一

6

9

エアウィンザー 5 *浜中俊

57

7.2

()角居勝彦

6

10

ステイフーリッシュ 4 *藤岡康太

57

58.2

()矢作芳人

7

11

 

ペルシアンナイト 5 M.デム

57

9.6

()池江泰寿

7

12

ステルヴィオ 4 丸山元気

57

10.1

()木村哲也

8

13

スティッフェリオ 5 *田辺裕信

57

91.2

()音無秀孝

8

14

 

ダンビュライト 5 松若風馬

57

43.4

()音無秀孝


アーモンドアイ・レイデオロ・スワーヴリチャードと言う中距離路線の一線級がドバイ出張と言うのにメンバーがそろいました。出走全14頭と言う小頭数にも関わらず、うちG1馬がなんと8頭。とはいえG1を複数勝ってる超一流どころと言うのもいないわけで、これは微妙です。あまりG1馬の看板にこだわって馬券を買うとなんか先週の宮杯の悪夢再びとなりそうな予感が。。。

まずは恒例、過去10年のトレンドを見てましょう。まぁ、この競走、G1の看板をしょって興行するのは今年で3年目、16年以前は天皇賞春のステップレース的位置づけが濃厚なG2競走であることには留意が必要でありますが。


大阪杯 過去10年の軌跡 

日付

馬名

性齢

騎手

斤量

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

180401 スワーヴリチャード 4 M.デム

57

16

15

1

()庄野靖志

1582

-0.1

 15-01-01

34.1

516

-4

350

2930

3750

2780

17450

180401 ペルシアンナイト 4 福永祐一

57

16

5

6

*()池江泰寿

1583

0.1

 10-09-09

33.7

482

0

(16.3)

2930

3750

2780

17450

180401 アルアイン 4 川田将雅

57

16

8

2

*()池江泰寿

1584

0.2

 05-05-05

34.0

516

-6

(3.6)

   

2780

17450

170402 キタサンブラック 5 武豊

57

14

5

1

()清水久詞

1589

-0.1

 03-03-02

34.3

540

+4

240

2320

3390

4830

23910

170402 ステファノス 6 川田将雅

57

14

4

7

()藤原英昭

1590

0.1

 05-04-04

34.2

482

-4

(17.7)

2320

3390

4830

23910

170402 ヤマカツエース 5 池添謙一

57

14

13

4

()池添兼雄

1591

0.2

 10-09-07

33.8

514

-2

(10.2)

   

4830

23910

160403 アンビシャス 4 横山典弘

56

11

9

2

*()音無秀孝

1593

-0.0

 02-02-02

33.4

468

+4

390

1470

2510

2540

12810

160403 キタサンブラック 4 武豊

58

11

7

5

()清水久詞

1593

0.0

 01-01-01

33.6

524

-2

(6.2)

1470

2510

2540

12810

160403 ショウナンパンドラ 5 池添謙一

56

11

8

4

()高野友和

1595

0.2

 05-05-03

33.3

456

+14

(5.9)

   

2540

12810

150405 ラキシス 5 ルメール

55

14

3

4

*()角居勝彦

2029

-0.3

 11-11-11

35.9

468

+10

1200

840

2940

1980

16620

150405 キズナ 5 武豊

57

14

7

1

()佐々木晶

2032

0.3

 12-12-12

36.0

506

-8

(1.4)

840

2940

1980

16620

150405 エアソミュール 6 M.デム

57

14

4

6

*()角居勝彦

2037

0.8

 05-04-04

37.5

496

-6

(15.0)

   

1980

16620

140406 キズナ 4 武豊

58

8

7

2

()佐々木晶

2003

-0.2

 08-08-08

33.9

498

 

240

7020

9090

1620

20050

140406 トウカイパラダイス 7 柴山雄一

56

8

3

6

()田所秀孝

2005

0.2

 02-02-02

36.4

514

+2

(76.3)

7020

9090

1620

20050

140406 エピファネイア 4 福永祐一

58

8

4

1

()角居勝彦

2006

0.3

 06-06-05

34.4

484

-2

(1.9)

   

1620

20050

130331 オルフェーヴル 5 池添謙一

58

14

5

1

()池江泰寿

1590

-0.1

 11-09-06

33.0

464

+6

120

360

420

770

1670

130331 ショウナンマイティ 5 浜中俊

57

14

3

2

()梅田智之

1591

0.1

 13-12-10

32.9

512

+6

(9.6)

360

420

770

1670

130331 エイシンフラッシュ 6 C.デム

58

14

7

5

()藤原英昭

1591

0.1

 08-03-03

33.5

492

+4

(12.6)

   

770

1670

120401 ショウナンマイティ 4 浜中俊

56

12

11

6

()梅田智之

2055

-0.2

 11-11-12

34.3

500

-4

900

990

2660

1740

11540

120401 フェデラリスト 5 横山典弘

57

12

6

1

()田中剛

2057

0.2

 03-03-03

35.2

524

-4

(2.6)

990

2660

1740

11540

120401 トーセンジョーダン 6 岩田康誠

58

12

2

2

()池江泰寿

2058

0.3

 01-01-01

35.6

482

0

(4.5)

   

1740

11540

110403 ヒルノダムール 4 藤田伸二

57

15

8

1

()昆貢

1578

-0.0

 07-07-06

34.4

474

-2

370

6910

11320

10390

74720

110403 ダークシャドウ 4 福永祐一

57

15

13

8

()堀宣行

1578

0.0

 11-12-12

33.9

492

-16

(40.2)

6910

11320

10390

74720

110403 エイシンフラッシュ 4 内田博幸

59

15

15

3

*()藤原英昭

1578

0.0

 11-09-09

34.1

492

+4

(4.8)

   

10390

74720

100404 テイエムアンコール 6 浜中俊

57

12

11

6

()柴田政見

1595

-0.1

 04-04-04

34.9

462

-4

2150

25640

77450

5060

103370

100404 ゴールデンダリア 6 幸英明

57

12

6

9

()二ノ宮敬

1596

0.1

 10-08-08

34.7

476

0

(52.3)

25640

77450

5060

103370

100404 ドリームジャーニー 6 池添謙一

59

12

8

1

()池江泰寿

1596

0.1

 10-11-08

34.6

434

-4

(1.2)

   

5060

103370

090405 ドリームジャーニー 5 池添謙一

57

12

8

3

()池江泰寿

1597

-0.0

 08-07-06

34.0

428

0

690

520

1600

1540

8640

090405 ディープスカイ 4 四位洋文

59

12

11

1

()昆貢

1597

0.0

 05-04-04

34.2

510

-8

(1.6)

520

1600

1540

8640

090405 カワカミプリンセス 6 横山典弘

55

12

2

4

()西浦勝一

2000

0.3

 11-10-10

33.8

480

-8

(11.5)

   

1540

8640

集計期間:2009. 4. 5 2018. 4. 1 G1昇格は17年以降


@1番人気は4−3−2−1。勝率4割、連対率7割、複勝率に至ってはなんと9割と、恐るべき無双状態であります。しかもG1昇格後の2年間では2勝負けなしと言うわけで、これは無視できません。

A2番人気は2−1−2−5とこれも責任は果たしていますが、3番人気は1−0−1−8と大きく割引。

B二桁人気の超人気薄は過去10年で1頭も馬券に絡んでおらず基本用なしなんですが、似たようなこと言ってた先週の宮杯がブービー人気が3着に突っ込んでくる阿鼻叫喚の大荒れ状態となったわけで、うーんG1馬に人気が偏るこの状況では大波乱の可能性もあるのかも。

C脚質は差し・追い込みが圧倒的に優位な状況。逃げ馬が来たのは16年キタサンブラック(2着)、12年トーセンジョーダン(3着)の二回のみで、キセキには不安な状況。

D枠順は上記脚質を反映してか中から外がいい感じ。

E外国人ジョッキーは過去30頭中、4頭に騎乗。まぁ、特に近年は外国人ジョッキーがドバイ出張と言うのもありますし、あまり強調はできません。

F関西馬天国。関東馬は過去10年3頭しか馬券に絡んでおらず(すべて2着で勝ち馬なし)、しかもこの6年は全く来ていない。1番人気ブラストワンピースには不安な材料です。

G牝馬は過去3頭が馬券がらみで基本用なしだけど、よく見たら今年は牝馬出てないし。。

H年齢別でみると4歳馬が12頭(内勝ち馬5)、5歳馬が10頭(内勝ち馬4)、6歳馬が7頭(内勝ち馬1)、7歳馬が1頭のみ、8歳超に至っては全く馬券に絡んでいないという完全若手独占状態。でもこれもよく見たら今年はマカヒキを除けば全員4・5歳ということで、いつの間にかこの路線完全世代交代ですな。

I過去5年15頭の血統を見るとディープが7頭(内勝ち馬3)と圧倒的だけど、この実績のほとんどがG2時代のもので、G1昇格後は2着一頭3着1頭とハービンジャー等新興勢力に押されている印象で割引は必要なのかも。

J前走キャリアを見ると金鯱賞組の活躍が特にこの2年で目立つ。この他では有馬からの直行組もいい感じです。


上述の通り、それなりの実績馬が大集合で、どんな結果になってもそれはそれで納得な状況。オッズも結構割れてます。可能性を考えれば馬券の買い目が天文学的に増えていくので、ここは腹をくくって、頭決め打ちで馬券を考えたい。

本命はブラストワンピース。根拠は以下の通り。

(A)あまりに優秀な1番人気の信頼性。

(B)差しも追い込みも先行もこなせる自在性。

(C)坂のあるコースで好績連発。

(D)阪神で33秒台の末脚を繰り出したように切れる脚あり。

(E)ハービンジャーの血がいかにも最近の中距離のトレンド。

(F)調教もいい感じ。



対抗は最初は去年のダービー馬ワグネリアンで考えていたけど、あまりに長い休み明けなので、ここは思い切ってG1未勝利のエアウインザーを。この馬4連勝した後、1番人気で臨んだ金鯱賞をダノンプレミアム・リスグラシューというG1馬に後着したことから「やはりG1では足りない」と言う認定を受け、今回えらく人気を落としていますが、金鯱賞は休み明けだし、上述の通りG1一勝程度の馬が大集合している今回のメンバー構成では差はそんなにないと考えます。G1未勝利と言うことで軽く見られていたブラストワンピースが去年の有馬で爆走したことを考えれば、彼を見捨てるのは早すぎると思うぞ。

アーモンドアイが異次元の競馬をしたせいで目立ちませんが、去年のJCにおける▲キセキの走りは称賛に値します。小幡先生が言うように格では彼が一番で、皆も同じように考えるのでしょう彼は現在二番人気。確かに無視はできませんが、上述の通りこのレース、差し馬天国なんで逃げがどこまで通用するかがこのレースの見どころの一つと言えましょう。

この他ではやはりG1勝ちがないけど天皇賞秋2着の実績ある☆サングレイザーに穴のにおいが。

馬券は◎→○▲☆→○▲☆△の3連単18点に、◎→○▲☆→注の3連単6点を加えた合計24点。オッズがかなり割れているので1番人気から流してもほとんどが万馬券です。



上海馬券王 in Bangkok



○今日の結果

<大阪杯> @アルアイン、Aキセキ、Bワグネリアン




○かんべえのつぶやき

――
「TAROの競馬」さんが、「皐月賞好走馬に期待したい」と言っていた。大阪杯はダービーやジャパンカップよりも皐月賞に近いのだと。ワシは毎度のことで、皐月賞馬のエポカドーロから行くわけですが、いやあ、そっちでしたか。まあ、キャプテン渡辺の予想とかぶったところで、嫌な予感はしていたのですが。北村友一騎手はG1初制覇。おめでとうございます。

――以下、2着のキセキは菊花賞馬、3着のワグネリアンはダービー馬でした。1番人気のブラストワンピースは6着でした。やっぱり阪神の内回りは難しい。これが春天だったら、どうなったかわからない。ここにアーモンドアイやレイデオロが出ていたらどうなっていたか・・・・。などなどと考えると、さらに悩ましくなりますな。

――大阪杯は以前は春天へのステップレースでした。それがG1に昇格し、ドバイワールドカップと重なるようになって、つくづく変質したように思われます。本日は大関、関脇クラスが勢ぞろいして、まことに壮観でした。来週は桜花賞。3歳牝馬はまた別の楽しみがありますな。

――今年のクラシック戦線はどうなるか。馬券王先生、また明快な分析をお願いいたします。






3月24日(日) 高松宮杯


☆上海馬券王の人生相談

定年延長サラリーマン スノードラゴンさんからのお便り

Q 萌え萌えなんじゃ!

人生相談やっとる馬券王先生ってあんたかのう。わし、岡田商事言う会社で営業やっとるスノードラゴン言います。実は、わし、今、人生最大の事件に遭遇しとるわけで、わしの話を聞いてください。

わし、実は今年で11歳、人間でいえば60過ぎの高齢者なんじゃ。人の世界じゃとっくの昔に定年退職しとるはずなんじゃけど、まだ現役で頑張っとります。

え、「確かに総白髪でよぼよぼの爺さんだ」じゃと?ばっきゃもん!わしゃ生まれたときから、この髪色じゃ!本当に最近の若いもんは礼儀がなっとらんのう。って、そう言うあんたも定年間際の老人候補生じゃろうが!本当に重ね重ね失礼な奴じゃ、そんなことばっかり言っとると、その内地獄に堕ちるぞい!

って、なんの話じゃったかのう、そうじゃ、相談じゃ、相談じゃ。わしの話を聞いて欲しいんじゃ。わし、確かに現役で頑張っとるんだけど、さすがに最近仕事がきつくてのう、営業成績もパッとしなくなって、そろそろ辞めさせてくれって頼んでは、社長から慰留されることの連続でのう、まぁ、社長の岡田さんは情の深い人でこれまで多大な恩義を受けてきたわけだし、会社で稼ぎ頭というのは、わししかおらんし、わしも老骨に鞭打ってこれまで頑張ってきたんじゃ。でも、しんどい、しんどいんじゃ。平成の御代に君臨なさった陛下も退位されるというし、イチローまで引退宣言しとるというのに、わしが頑張る必要あるんかのうって、最近まで、わし思っとたんじゃ。

え、「愚痴はいいからはやく『人生最大の事件』というのを説明しろ」じゃと?きっ、貴様ぁああ、年長者の話はきちんと聞かんかあああ!本当にどういう人生を送ったら、そういうゆがんだ性格になるんじゃ?いっぺん、あんたの頭の中を覗いてみたいぞい!

まぁ、いいわい。とにかく相談じゃ。相談言うのはのう、菜七子ちゃんなんじゃ。

え、「菜七子って誰だ?」じゃと?ばっきゃもん!!あんた、菜七子ちゃん知らんのか?菜七子ちゃんと言えば藤田菜七子ちゃんしかおらんじゃろうが!業界の紅一点にして、今年21歳のピチピチギャル、マドンナの菜七子ちゃんじゃあ!本当にあんた、一遍地獄に堕ちるがいいわあ!

その菜七子ちゃんが、わしと仕事してくれる言うんじゃ。岡田社長が、「永年勤続に報いる意味と、これからのモチベーションアップを祈念して、貴方の秘書に藤田君を採用したから」ってわしに言ってくれたんじゃ!ああ、ありがたや、ありがたや、長生きはするもんじゃのう。これまで、仕事の相方と言えば、大野拓弥とか内田とか、むっさい男ばっかりで、わしの人生色気が全くなかったのが、嘘みたいじゃ。なんか、わし、4歳に逆戻りした気分じゃ!菜七子ちゃんが、わしにまたがってくれると想像するだけで、心臓バクバク、萌え萌え状態なんじゃ!

と、言う訳で、わし、明日、菜七子ちゃんと高松宮杯ちゅう大きな仕事場に出かけます。回春の高揚に心臓発作起こしそうなわしは、どうしたらいいのでしょうか。


A お答え

わはははは。二回続けて人生相談、しかも、またしても菜七子ちゃんネタということで、笑うしかないのであります。エアグルーヴ亡き後、このコーナー、オワコン寸前で、事実18年下期は一度もやってなかったというのに、いきなり連発ですからね演出、まぁ、菜七子ちゃんネタはそんなに続かないとは思うんですが、それでも彼女には、こちらの創作意欲を刺激する何かが確かにあります。

さて、ご相談の件、11歳まで現役続行と言うのも、最近のこの業界じゃあまり見ない事象です。さすがに、貴方の年になると能力のピークアウトは隠しようもなく、必然的に賞金獲得できる可能性も皆無、それでも現役続行する理由はと言えば、これは馬主さんの愛情、並びに深い思い入れしかないわけです。

惨敗に惨敗を繰り返しても重賞レースに出続けた馬と言えば、最近ではメイショウマンボが真っ先に思い出されるのですが、その彼女も引退は7歳ですし、やはり、一番思い出深いというか、凄まじかったのは20世紀末に15歳で引退したミスタートウジンでしょうか。彼も、オーナーさんと調教師の深い思い入れから惨敗に次ぐ惨敗を繰り返しながら重賞に出走を続けていたのですが、これには、はたで見ていて、ある意味狂気すら感じさせられたものです。若いころ獲得した賞金があるので、レースに出ようと思えば、誰にもこれを止められないわけなんですが、どうなんでしょうね。馬主さんの愛情は確かに美しいと言えば美しいのですが、その一方で若い馬のチャンスを奪っている側面も否定できず、これでは、ポストにしがみついてる老害重役と選ぶところがないのではなどと、その時感じたのを思い出します。

翻ってあなたの実績を見ると、最近は二桁着順の嵐でとても馬券対象とはしづらい状況。事実、現在の貴方の人気は10番人気の単勝40倍超なんですが、これって、騎乗が菜七子ちゃんじゃなく、大野君だったら楽勝で単勝万馬券だったんじゃないでしょうか。でもねえ、そうは言っても、私、少し心が動いたんですよ、貴方は時々地方のダート重賞とかで馬券に絡む活躍はしてますし、ミスタートウジンに比べれば今回も馬券に絡む可能性は0ではないんじゃないかって(それにプロ野球開幕時期ですし、貴方の名前が異常に私に訴えかけてくる部分と言うのもあります)。まぁ、結局はいくらなんでも無理筋だってことで、断念しましたが。

それでもお爺さんの白馬(正確には芦毛ですが、現在のあなたの毛色を白馬認定してもそれほど問題はないでしょう)と21歳の女性ジョッキーの組み合わせには、えらくこちらの心に訴えるものがあるのも事実です。決勝線手前、上位馬が殺到する中に貴方の白い馬体が含まれているという光景を想像すると、なんかワクワクしてきます。上述の通り、私は貴方の馬券を買うことは断念したのですが、それでも貴方と菜七子ちゃんが当日見せ場以上のものを演出してくれることを願ってやみません。菜七子ちゃん、土曜のレースでは人気薄に乗って二勝してますし、貴方も頑張ってください。


と、言う訳で。。。。。


2019 324() 2回中京6日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 49回高松宮記念
4歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 1200m (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

スノードラゴン 11 *藤田菜七

57

44.1

()高木登

1

2

 

ラインスピリット 8 森一馬

57

190.2

()松永昌博

2

3

$ミスターメロディ 4 福永祐一

57

8.3

()藤原英昭

2

4

 

セイウンコウセイ 6 *幸英明

57

77.1

()上原博之

3

5

ティーハーフ 9 *国分優作

57

60.7

()西浦勝一

3

6

アレスバローズ 7 川田将雅

57

16.1

()角田晃一

4

7

 

ショウナンアンセム 6 *藤岡康太

57

207.8

()田中剛

4

8

レッツゴードンキ 7 岩田康誠

55

9.3

()梅田智之

5

9

ナックビーナス 6 大野拓弥

55

13.8

()杉浦宏昭

B5

10

 

ラブカンプー 4 *酒井学

55

74.2

()森田直行

B6

11

 

ヒルノデイバロー 8 *横山典弘

57

227.8

()昆貢

6

12

ロジクライ 6 *ルメール

57

8.8

()須貝尚介

7

13

ダノンスマッシュ 4 北村友一

57

2.7

()安田隆行

7

14

 

ペイシャフェリシタ 6 *松田大作

55

92.0

()高木登

7

15

$モズスーパーフレア 4 *武豊

55

4.1

()音無秀孝

8

16

 

デアレガーロ 5 池添謙一

55

32.3

()大竹正博

8

17

 

ダイメイフジ 5 *丸山元気

57

95.9

()森田直行

8

18

 

ダイメイプリンセス 6 M.デム

55

31.2

()森田直行


例年通り18頭の超フルゲートとなった本戦ですが、4歳馬が1〜3番人気をガメると言う極端な人気構成となっています。

まずは恒例の10年トレンドを。


高松宮杯過去10年の歴史

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

180325 ファインニードル 5 川田将雅

18

9

2

()高橋義忠

1085

-0.0

   06-06

34.5

480

-8

550

1690

3170

15910

60450

180325 レッツゴードンキ 6 岩田康誠

18

8

3

()梅田智之

1085

0.0

   08-06

34.6

500

+8

(6.3)

1690

3170

15910

60450

180325 ナックビーナス 5 三浦皇成

18

7

10

()杉浦宏昭

1086

0.1

   06-06

34.7

522

-4

(41.2)

   

15910

60450

170326 セイウンコウセイ 4 幸英明

18

6

5

()上原博之

1087

-0.2

   04-04

34.5

500

0

870

2150

4750

3230

23880

170326 レッツゴードンキ 5 岩田康誠

18

3

2

()梅田智之

1089

0.2

   13-12

33.9

506

+4

(5.1)

2150

4750

3230

23880

170326 レッドファルクス 6 M.デム

18

7

1

()尾関知人

1090

0.3

   08-06

34.6

472

+7

(3.6)

   

3230

23880

160327 ビッグアーサー 5 福永祐一

18

4

1

()藤岡健一

1067

-0.1

   04-04

33.4

520

-4

390

890

1730

1740

6690

160327 ミッキーアイル 5 松山弘平

18

6

2

()音無秀孝

1068

0.1

   03-03

33.8

490

+2

(3.9)

890

1730

1740

6690

160327 $アルビアーノ 4 ルメール

18

8

3

()木村哲也

1071

0.4

   08-10

33.4

516

+6

(5.1)

   

1740

6690

150329 $エアロヴェロシティ 7 パートン

18

4

4

[]オサリバ

1085

-0.1

   02-03

34.3

524

-16

650

7480

10770

14000

81560

150329 ハクサンムーン 6 酒井学

18

15

6

()西園正都

1086

0.1

   02-02

34.5

478

-6

(16.8)

7480

10770

14000

81560

150329 ミッキーアイル 4 浜中俊

18

16

3

()音無秀孝

1086

0.1

   04-04

34.2

486

+4

(5.2)

   

14000

81560

140330 コパノリチャード 4 M.デム

18

5

3

()宮徹

1122

-0.5

   02-02

37.2

484

-4

770

10400

17030

7990

71040

140330 スノードラゴン 6 大野拓弥

18

17

8

()高木登

1127

0.5

   13-13

36.1

510

-4

(19.6)

10400

17030

7990

71040

140330 ストレイトガール 5 岩田康誠

18

9

1

()藤原英昭

1129

0.7

   07-08

37.0

454

+2

(2.6)

   

7990

71040

130324 ロードカナロア 5 岩田康誠

17

11

1

*()安田隆行

1081

-0.2

   09-07

33.2

498

-4

130

470

560

11340

27200

130324 ドリームバレンチノ 6 松山弘平

17

12

2

()加用正

1083

0.2

   12-11

33.3

492

-2

(9.4)

470

560

11340

27200

130324 ハクサンムーン 4 酒井学

17

13

10

()西園正都

1083

0.2

   01-01

34.0

464

-6

(85.6)

   

11340

27200

120325 カレンチャン 5 池添謙一

18

10

2

*()安田隆行

1103

-0.0

   02-02

35.5

482

0

390

950

1750

1070

5930

120325 サンカルロ 6 吉田豊

18

17

3

()大久保洋

1103

0.0

   10-12

34.7

504

-6

(6.5)

950

1750

1070

5930

120325 ロードカナロア 4 福永祐一

18

1

1

*()安田隆行

1104

0.1

   04-04

35.4

500

0

(2.4)

   

1070

5930

110327 $キンシャサノキセキ 8 リスポリ

16

4

3

()堀宣行

1079

-0.2

   04-03

34.0

494

-10

450

2370

3970

33730

129290

110327 サンカルロ 5 吉田豊

16

8

4

()大久保洋

1081

0.2

   11-10

33.3

494

-2

(10.5)

2370

3970

33730

129290

110327 アーバニティ 7 四位洋文

16

6

11

()古賀慎明

1081

0.2

   09-07

33.6

500

-6

(86.8)

   

33730

129290

100328 $キンシャサノキセキ 7 四位洋文

18

6

1

()堀宣行

1086

-0.0

   07-06

34.6

504

0

370

2690

4450

4230

23750

100328 ビービーガルダン 6 安藤勝己

18

17

6

()領家政蔵

1086

0.0

   03-04

34.8

506

+8

(11.9)

2690

4450

4230

23750

100328 $エーシンフォワード 5 岩田康誠

18

16

3

*()西園正都

1086

0.0

   09-11

34.5

482

+2

(4.9)

   

4230

23750

090329 ローレルゲレイロ 5 藤田伸二

18

13

3

()昆貢

1080

-0.1

   01-01

34.9

468

0

760

1750

4410

35840

191140

090329 スリープレスナイト 5 上村洋行

18

4

1

()橋口弘次

1081

0.1

   03-05

34.8

492

-2

(3.5)

1750

4410

35840

191140

090329 ソルジャーズソング 7 北村友一

18

2

15

()鮫島一歩

1083

0.3

   09-08

34.8

512

+4

(52.0)

   

35840

191140

集計期間:2009. 3.29 2018. 3.25 (2011年は阪神開催)

 

@1番人気は3−1−3−3と立派の一言。ただし、直近の5年間で勝ったのは16年ビッグアーサーのみと言うことで単馬券の頭にはリスクもあり。

A2番人気は2−3−0−5で馬連軸向き、3番人気は3−2−3−2と1番人気以上に信頼性高し。

B二桁人気の超人気薄は30頭中4頭と一定の配慮は必要だが、この4頭はすべて3着で馬連には不要な存在。

Cこれだけ上位人気が責任を果たしているのに、馬券配当は高め。毎年18頭も出てるのというのもあり、当てるのが意外と難しい。

D牝馬は30頭中7頭、この3年では9頭中4頭と軽視は絶対禁物。

E外国人ジョッキーは30頭中5頭で、それほどの信頼性はない。今年に入ってからデムーロもルメールも今一だし。

F関東馬は30頭中10頭と開催場所を考えると健闘の部類か。

G脚質は先行差しが優勢で追込は2着まで。逃げ馬はあまり来ていない。

H枠順に極端な偏りはない。

I年齢別でみると、4歳馬が6頭(内勝ち馬2)、5歳馬が12頭(同5)、6歳馬が7頭(同0)、7歳馬が4頭(同2)、8歳馬1頭(11年の勝ち馬キンシャサノキセキのみ)、9歳超0と、5歳馬が圧倒的なんだけど、何と今年の出走はデアレガーロ一頭のみ。こういうメンバー構成が4歳馬に人気が集まる背景なんでしょうか。

J血統はバラバラなんだけど、あえて言うとアドマイヤムーン産駒が過去5年で3頭いてしかも内二頭が勝ち馬。しかもこの3頭はダブりがなく全部別の馬と言うことで興味深いです。今年の対象はセイウンコウセイ一頭のみなのですが、さて。

K前走キャリアではシルクロードS組が過去5年で3頭が馬券に絡み、しかも内二頭が勝ち馬ということで、1番人気ダノンスマッシュには心強いデータ。この他ではオーシャンS組が過去5年で4頭馬券がらみ(但し勝ち馬は出ていない)

Lリピーター多し。前年の上位馬が翌年また馬券に絡む事例多し。今年の対象はレッツゴードンキ・ナックビーナスの牝馬二頭ですがさて。



以上からどう考えても1番人気ダノンスマッシュが最有力と言うことになります。信頼度の高い1番人気だし、シルクロードS組だし、勝った重賞(京成杯、シルクロード)の内容も素晴らしい圧勝だし。ただし、敢えていちゃもんをつけると、1番人気が勝ちきれない現状と、直線坂のあるコースでの実績が未知数なことでしょうか。なんか逆らってみたくもなります。

次に二番人気モズスーパーフレアも逃げて後続を完封した前走のオーシャンSの勝ち方が非常に好感度が高く、これも有力なんですが、逃げ一手のこの馬だと上記トレンドから評価を下げてみたくなりますな。むしろ7歳の高齢だけど二年連続2着のレッツゴードンキを上位で考えてみたいです。

で、これら有力馬をしり目に私が本命と考えるのは6番人気ナックビーナス。正直勝てるとは思いませんが、2・3着はかなり有力で三連複軸と言う意味での本命です。買い要因としては以下の通り。

(A)去年の3着と言うリピーターの期待。

(B)勝てはしないが2・3着なら量産する6歳馬のトレンド。

(C)勝てはしないが2・3着なら量産するオーシャンS組のトレンド。

(D)このレースのトレンドである先行脚質。そして先行馬の代名詞ダイワメジャーの血統。

(E)調教タイム良し。

(F)鞍上がスノードラゴンと長年コンビを組んでた大野君なんだけど、相性はばっちり。

馬券は◎○二頭軸の三連複6点で最初考えてましたが、ダノンスマッシュが坂でヘタレる可能性を加味し◎→○▲☆→その他の三連複15点も考えてみたいです。実はHLNの三連複(13倍)って、三連複の一番人気なんですよね。ナックビーナス軸で三連複勝ってる人がかなりいるんでしょうな。皆考えることは同じなんでしょうか。。

皆様の相談お待ちします。



人生相談士 上海馬券王 in Bangkok



○今日の結果

<高松宮杯> @ミスターメロディ、Aセイウンコウセイ、Bショウナンアンセム




○かんべえのつぶやき

――当方がシンガポールのセントーサ島で、「ああ、暑い」とか何とか言っている間に、レースは終わっておりました。いや、すごい結果ですな。こんなのゼッタイに取れません。

――ミスターメロディーが内枠を突くかもね、くらいはともかく、セイウンコウセイ12番人気、ショウナンアンセムが17番人気であります。ゆえに3連単が449万円ですから、高松宮杯の歴史にまた新たな1ページが残ったという感ありですね。いやはや、短距離は分からん、中京もわからない、そして春のG1はまことに悩ましい。

――さて、来週は大阪杯。距離が長くなるので、今週よりは当てやすくなるものと存じます。それだけじゃなくて、ドバイワールドカップが控えておるのですね。去年の今頃は現地に行っておりましたからなあ。いやはや、1年過ぎるのはあっという間でござりまする。

――馬券王先生、今週の結果はさておいて、来週以降もよろしくお願いします。それはそれとして、人生相談以外にもタイ総選挙特別編なんかも期待しちゃうところなんですが、ご健筆をお待ち申し上げております。






2月17日(日) フェブラリーステークス


☆上海馬券王の人生相談

ダンスクラブ「去勢の館」ダンサー コパノキッキングさんからのお便り

Q 男の子がいいの

馬券王先生こんにちは。

あたし、コパノキッキングって言います。社交ダンスのダンサーやってるの。実は最近、納得のいかない理不尽な仕打ちを受けて、心ザワザワなんてもんじゃない状態なんですぅ。こういう気持ちってぇ、ため込むとやっぱよくないって言うかあ、とにかくあたしの話を聞いて欲しいんですう。

あたし、ダンスの世界に入って大きな大会に出て優勝しようと子供のころから頑張ってきたんですけどぉ、昔は気性難っていうか、手の付けられない乱暴者でぇ、パートナーのちょっとした落ち度にすぐむかつくっていうか、ブチ切れてぇ、相手を蹴りまくって怪我させたりなんかしてぇ、名前が名前だけに、これってシャレにならないっていうかぁ、とにかくこれじゃいかんと言うことで去勢手術を受けさせられちゃったんですぅ。デビュー前からこんな手術受ける子ってあまりいないわけでぇ、エヘヘ、それくらいの不良少年だったのね、あたし。

でも、手術受けて世界が変わったわあ。デビュー以来あんなにもめてたパートナーの殿方たちとも折り合いがついて、出る大会、出る大会、全部ファイナル進出、あまつさえ優勝に次ぐ優勝で実績を積み重ねてぇ、カペラ杯とか、根岸杯とか格式のある大会のトロフィーも全部ゲットしてぇ、そしてついに日本最大の大会フェブラリーカップにエントリーされるまでになったのよ。ああ、これって夢じゃないかしら、夢なら醒めないでぇって、あたし、すっかり舞い上がってたのよ。

ところが。。。。

オーナーのコパさんに呼ばれて、あたしこう言われたんです。

「あ、キッキングちゃん、次のフェブラリーね、君のパートナー、藤田菜七子ちゃんにするから。菜七子ちゃん、僕のところにいる他の子とも上手に踊ってくれてねえ、僕とっても気にいったんよ。これって風水のお告げっていうかさあ、とにかくピンと来たんだよね。そもそも、かっわいいし、彼女! と、言う訳で明日は頑張ってね。」



藤田?。。。菜七子?。。。誰よ、それ。。。え、デビューして三年目の。。。この業界の紅一点?。。。。

きいいいいいいいいいいいい!何よ!何なのさ!これって何の冗談なのよ!これまで必死に頑張って、実績積み上げて、やっとたどり着いたフェブラリーカップで、なんであたしが、そんな小便臭い小娘と踊らなきゃならないのよ!先生、あたし、男がいいの、男の子がいいの!藤岡康太君とか、戸崎君とか、これまでうまくやってきたパートナー差し置いて、なんで菜七子なの?特にイギリス人のマーフィ君て若いのにすっごいテクニシャンで、一緒に踊ってて、あたし昇天しちゃったわあ。それなのに、なんで菜七子なのよ!これって、オーナーの公私混同よ!カルロス・ゴーンよ!蹴ってやる!蹴ってやるわあああ!お前らまとめて、キッキングよぉおおお!

先生、大きな大会を前にして、突然のパートナー交代を無理強いされ、あたしの目の前は真っ暗です。フェブラリーカップを前に心ざわつく私は一体どうしたらいいのかしら。



A お答え

いやあ、お久しぶりです。って言いながら有馬からフェブラリーまであっという間ですね。競馬やってると年を取るのが早くなると言いますが、本年もよろしくお願いします。しかし、フェブラリーSって通常2月末にやるんじゃなかったっけ、こんな中旬だと調子が狂いますなあ、って、あ、去年も同じ事書いてるわ、いやだねえ、なんか記憶があいまいで、これも加齢のせいでしょうか。実は年明けから仕事が鬼のようにハードでして、最近ようやくピークが過ぎ、脱力状態がはなはだしいんですわ。こんな状態で臨む今年初のG1と言うのも、なんか当たる気がしませんなあ。困ったもんです。

さて、ご相談の件、藤田菜七子さんが中央競馬所属の女性ジョッキーとして今回初のG1騎乗を成し遂げたというニュースには私も驚きました。彼女は、上述の通り、現在の中央競馬では唯一の女性ジョッキーであり、あまつさえルックスも大抵の人が美少女認定に同意するであろう水準であることから否が応でも「目立つ」存在でして、私のようなすれっからしの馬券師も彼女のことはずっとウオッチしていたわけなのであります。

彼女は、逃げとか追い込みとか、選択肢のない脚質の馬に乗せるといい騎乗してくれるし、そういう馬を追う姿もなかなか格好良くて、単なる色物キャラとは一線を画したいいものを持っているジョッキーだと思っております。ただ、差し馬とか先行馬とか、騎乗に大局観とか状況判断が要求されるシーンでは、経験値不足が表に出るケースが多いわけで、去年一年でここら辺もだいぶ改善した感じですが、重賞にも乗ったことがない彼女がいきなりG1と言うのはどうなんでしょうね、やはり早すぎるという気がどうしても。。。

それに大体ですな、彼女が出るレースの馬券を買うとき、何が困るかと言うと、彼女は上述の通り「目立つ」存在であるが故に、彼女の乗る馬には異常なくらい「応援馬券」の買いが集まり、配当期待値に著しいゆがみが発生するということなんですな。一連のオッズを眺めていると、中堅のおっさんジョッキーが乗る時と比較すると彼女には大体倍くらいの買いが入っている印象です、具体的には今回のあなた(コパノキッキングさん)の単勝オッズは6倍見当の三番人気(!)なんですが、仮にパートナーが藤岡康太君だったら、これはもう10倍超の5・6番人気は必至だったと思うんですよね。

馬券のリターンを追求するものとして、こんなお買い得感に事欠く馬券はありません。貴方の実績は距離が短い所が中心とは言え、素晴らしいもので、貴方が単勝10倍超の5・6番人気であったら私も重い印を打ったと思うんですが、これでは私的に評価を下げざるを得ないのは申し訳ない限りです。

とは言え、貴方に可能性がないわけではない。貴方にはその実績以外にも下記の買い要因があります。

@去年急成長した菜七子ちゃんが勝ち鞍を稼いだのは、新潟ダートと言う同じ左回りのダートコースである。

Aあなた自身が追い込み脚質と言う彼女の得意パターンの馬である。

B後述するようにこのレースは外枠の追い込みがやたら決まるレースであるが、今回はそのパターンにずっぱまり。

以上から貴方が馬券に絡む、あまつさえ勝ってしまうなんてことになっても、それはそれで驚きではありません(距離の問題は不安ですが)。本日は将棋の朝日杯で16歳の藤井聡太君が行方八段、渡辺棋王という重量級のトップ棋士をなで斬りにして見事な優勝を果たしました。貴方と菜七子ちゃんが同じような下克上を成し遂げる光景と言うのも見てみたい気は致します。上述の通り配当期待値の問題から、私は貴方がたへの評価を下げますが、それでも貴方が菜七子ちゃんと見事なダンスを踊ってくれることを期待しております。

と、言う訳で。。。。。



2019 217() 1回東京8日目 14頭 [15:40発走]
【11R】 36回フェブラリーS
4歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) ダート1600m

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

B1

1

 

クインズサターン 6 四位洋文

57

42.6

()野中賢二

2

2

ユラノト 5 *福永祐一

57

28.1

()松田国英

3

3

ゴールドドリーム 6 ルメール

57

4.0

()平田修

3

4

 

メイショウウタゲ 8 *北村宏司

57

260.6

()安達昭夫

4

5

サクセスエナジー 5 松山弘平

57

84.3

()北出成人

4

6

インティ 5 武豊

57

2.5

()野中賢二

5

7

サンライズノヴァ 5 戸崎圭太

57

15.2

()音無秀孝

B5

8

 

$モーニン 7 和田竜二

57

30.9

()石坂正

6

9

 

ワンダーリーデル 6 柴田大知

57

270.2

()沖芳夫

6

10

サンライズソア 5 *田辺裕信

57

15.2

()河内洋

7

11

$コパノキッキング 4 *藤田菜七

57

6.1

()村山明

7

12

 

ノボバカラ 7 ミナリク

57

255.2

()森秀行

8

13

ノンコノユメ 7 内田博幸

57

17.1

()加藤征弘

8

14

オメガパフューム 4 *M.デム

57

7.0

()安田翔伍


14頭建てという例年よりは小頭数な組み合わせですが、それでも現在のダートのスターたちが集まった面白いメンバー構成です。これでルヴァンスレーヴまで出ていれば申し分なかったのですが。。

例によって過去10年のトレンドを。


フェブラリーS 過去10年の系譜

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

180218 ノンコノユメ 6 内田博幸

16

12

4

()加藤征弘

1360

-0.0

   14-13

36.1

450

-6

1070

1140

3530

6540

41560

180218 ゴールドドリーム 5 ムーア

16

14

1

()平田修

1360

0.0

   10-08

36.4

524

-14

(2.1)

1140

3530

6540

41560

180218 インカンテーション 8 三浦皇成

16

6

6

()羽月友彦

1361

0.1

   07-06

36.7

512

+5

(20.0)

   

6540

41560

170219 ゴールドドリーム 4 M.デム

16

3

2

()平田修

1351

-0.0

   09-08

35.6

520

+4

500

1470

2520

2140

9240

170219 $ベストウォーリア 7 戸崎圭太

16

9

5

*()石坂正

1351

0.0

   08-06

35.7

516

-4

(7.6)

1470

2520

2140

9240

170219 カフジテイク 5 津村明秀

16

10

1

()湯窪幸雄

1352

0.1

   14-16

34.9

486

+2

(4.5)

   

2140

9240

160221 $モーニン 4 M.デム

16

14

2

*()石坂正

1340

-0.2

   04-04

35.2

522

-4

510

680

1510

3820

16010

160221 ノンコノユメ 4 ルメール

16

7

1

()加藤征弘

1342

0.2

   13-12

34.7

454

+2

(2.4)

680

1510

3820

16010

160221 アスカノロマン 5 太宰啓介

16

4

7

()川村禎彦

1342

0.2

   10-09

34.9

524

-2

(18.1)

   

3820

16010

150222 コパノリッキー 5 武豊

16

4

1

()村山明

1363

-0.1

   02-02

36.2

536

-2

210

1570

2100

3060

12370

150222 インカンテーション 5 内田博幸

16

14

5

()羽月友彦

1364

0.1

   04-03

36.2

488

-8

(13.8)

1570

2100

3060

12370

150222 $ベストウォーリア 5 戸崎圭太

16

10

3

()石坂正

1365

0.2

   08-08

36.1

512

+6

(6.4)

   

3060

12370

140223 コパノリッキー 4 田辺裕信

16

13

16

()村山明

1360

-0.1

   02-02

35.3

530

+4

27210

84380

256050

55360

949120

140223 ホッコータルマエ 5 幸英明

16

15

2

()西浦勝一

1361

0.1

   05-05

35.1

506

0

(3.6)

84380

256050

55360

949120

140223 ベルシャザール 6 C.デム

16

11

1

()松田国英

1364

0.4

   12-11

35.1

540

+2

(2.7)

   

55360

949120

130217 グレープブランデー 5 浜中俊

16

2

3

()安田隆行

1351

-0.1

   07-07

35.9

526

-6

670

10330

17580

16150

111130

130217 エスポワールシチー 8 松岡正海

16

6

9

()安達昭夫

1352

0.1

   02-02

36.5

504

+3

(26.3)

10330

17580

16150

111130

130217 ワンダーアキュート 7 和田竜二

16

10

7

()佐藤正雄

1353

0.2

   10-10

35.9

518

0

(9.2)

   

16150

111130

120219 $テスタマッタ 6 岩田康誠

16

16

7

()村山明

1354

-0.3

   13-13

35.7

504

+2

2430

10510

26210

15530

141910

120219 シルクフォーチュン 6 藤岡康太

16

3

4

()藤沢則雄

1357

0.3

   15-15

35.7

470

0

(14.6)

10510

26210

15530

141910

120219 ワンダーアキュート 6 和田竜二

16

10

2

()佐藤正雄

1358

0.4

   08-08

36.4

520

+12

(5.7)

   

15530

141910

110220 トランセンド 5 藤田伸二

16

12

1

()安田隆行

1364

-0.2

   01-01

36.3

514

+2

350

1100

2040

3200

12240

110220 フリオーソ 7 M.デム

16

13

3

[]川島正行

1366

0.2

   12-11

35.7

506

-1

(5.5)

1100

2040

3200

12240

110220 バーディバーディ 4 池添謙一

16

5

4

()池江泰郎

1366

0.2

   06-05

36.0

488

+6

(7.3)

   

3200

12240

100221 エスポワールシチー 5 佐藤哲三

16

4

1

()安達昭夫

1349

-0.4

   02-02

35.6

498

-4

170

890

1190

1160

4190

100221 $テスタマッタ 4 岩田康誠

16

3

5

()村山明

1353

0.4

   07-07

35.5

482

0

(13.0)

890

1190

1160

4190

100221 サクセスブロッケン 5 内田博幸

16

6

2

()藤原英昭

1359

1.0

   05-03

36.5

532

+11

(6.4)

   

1160

4190

090222 サクセスブロッケン 4 内田博幸

16

15

6

()藤原英昭

1346

-0.0

   02-03

35.4

522

+7

2060

4710

14070

5730

57720

090222 $カジノドライヴ 4 安藤勝己

16

14

3

()藤沢和雄

1346

0.0

   02-02

35.6

518

+10

(5.0)

4710

14070

5730

57720

090222 カネヒキリ 7 ルメール

16

2

1

()角居勝彦

1346

0.0

   04-04

35.3

530

-3

(2.7)

   

5730

57720

集計期間:2009. 2.22 2018. 2.18



@1番人気は3−2−3−2。実に複勝率80%と言う圧倒的な信頼性。ただし近年勝ち切れていない。

A2番人気は2−1−2−5、3番人気は1−2−1−6とこれもそれなりに責任を果たしている。

B二桁人気が来たのは14年の勝ち馬にして殿人気コパノリッキーのみで、超人気薄は基本用なし。

C上位人気がそれなり以上に責任を果たし、超人気薄の台頭もない割には馬券配当は高め。これは上述の通り1番人気が勝ちきれないことと、4〜7番人気の中穴が必ずと言っていいほど台頭していることによるもので、中穴への目配りは必須。

D脚質は10年タームでは先行馬がそれなりに健闘するも、近年は完全な差し、追い込み天国。因みに逃げて勝ったのは11年のトランセンドのみで、そういう意味では今回一番人気のインティにはトランセンド級の器であるかと言う試金石になるレース。

E枠順は外が良い感じで、内枠もそれなり、中枠だけはあまり来ていない印象。インティは大丈夫かあ?

F関西馬天国。関東馬は過去10年3頭しか馬券に絡んでいない。(もっとも今年の出走で関東馬はノンコノユメのみですが)

G外国人ジョッキーは30頭中7頭の鞍上ということで、天国とまでは言えないが、それでもこの3年で言えば9頭中4頭と、軽視は絶対ダメ。

H年齢別構成を見ると、4歳馬が8頭(内勝ち馬4)、5歳馬が11頭(同4)、6歳馬が5頭(同2)、7歳超6頭(同0)と若い馬が有利だけど、爺もそれなりの目配りは必要。

I血統は見事にバラバラだけどあえて言えばゴールドアリュールが目を引く。他はトワイニングとかシスターミニスター、プリサイスエンド、ヘニーヒューズとか、とにかくマイナー系種牡馬が大集合。

J過去5年分の前走を見ると、根岸S組が4頭と最も多く(コパノキッキング君には朗報)、他はチャンピオンS、東海S組が優勢。


上記からいろいろ考えたんですが、やはり現在の1番人気インティの取捨がポイントです。未勝利から前走東海Sまで破竹の6連勝、しかもそのすべてが圧勝と言うことで、この人気もうなずけるところですが、問題は今回相手がぐっと強くなっているということで、ここら辺の力関係の見極めが難しい。上述の通り近年はこの競走、差し追い込み天国になっていて、彼のような逃げ馬につらい状況と言うのも気になります。ただねえ、ダート戦と言うのは本来逃げ先行馬が勝つのが本当の姿なわけで、上記トレンドは近年本当の意味で強いダート馬がいなかったということの裏返しとも言えますし、これまでの戦績から彼が「本当の意味で強いダート馬」である可能性も極めて高いと思います。よってそういう可能性に賭け彼を本命指名。

対抗は、かんべえ先生ご推奨のゴールドドリーム。17年暮れから、レベルの高いG1をすべて1・2着しているように実績・格ではこの馬がナンバーワンで、馬連もしくは三連複軸としての信頼度はインティをしのぎます。距離実績やジョッキー、このレースに有利な差し脚質とこれだけ死角がない馬はないですな。

▲はデムーロ騎乗のオメガパフューム。コパノキッキングが菜七子人気していなかったらこの馬が3番人気だったはずですが、そういう意味でもお買い得な一頭。距離が短い懸念はあれど、外枠実績が優秀(3−2−0−0)なこの馬が大外引いたことは大きいですね。

馬券は〇→◎▲☆→その他の三連複18点で最初考えていたんですが、これだと注認定したサクセスエナジーが絡まない限りガミもしくは元どり馬券の嵐、まぁ、今年最初のG1だし、当てることから始めても良いのですが(多分当たると思うぞ)、さすがに人様に御目文字する馬券としては少々かっこ悪いんで、◎〇→◎〇←→その他の3連単28点。これだと不思議なくらい配当が付きますな。



皆様の相談お待ちします。


人生相談士 上海馬券王 in Bangkok




○今日の結果

<フェブラリーステークス> @インティ、Aゴールドドリーム、Bユラノト




○かんべえのつぶやき

――インティが早いはやい。誰も止められずに7連勝しました。ゴールドドリームは鋭く迫りましたが及ばず。ということで、不肖かんべえは馬連B―Eをゲットいたしました。430円でした。馬券王先生は、もちろん3連単E―B―Aで6620円をゲットされました。パチパチパチ。今年最初のG1は縁起がよろしかったです。

――3着には内を突いたユラノトが、4着にはモーニンが、そして5着にはコパノキッキングが飛び込みました。やった、菜七子ちゃんが来た!良かったなあ、と汐留ウィンズで胸をなでおろしました。前半は後方待機、四角で外に出して、後は馬の能力に賭けるしかない。その作戦通りを実施して、掲示板に載ったのだから立派なものです。1400mまでしか走ってない馬ですから、

――実は本日の府中第9レース、ヒアシンスステークスはダート1600mでフェブラリーステークスとまったく同じコース。ごく普通に2番人気―3番人気―1番人気で終わったレースなのですが、ここで7番ミヤケに騎乗していたのが菜七子ちゃん。やっぱり後方待機、四角で外に出して、という作戦をやっていた。ミヤケはもちろんDr.コパがオーナーで、「本番の練習」をやっていたのですな。その結果、ミヤケはビリの10着でしたが、「そこまでするか」と舌を巻きましたな。

――つまりDr.コパは馬主として、ほんまもんの「旦那芸」を見せたということです。世の中には「男女の逆差別が許せない」というくだらない意見もあるようで、いろいろプレッシャーがあったのではないでしょうか。でも、菜七子ちゃんは立派に責任を果たしたと思います。彼女の「初めて」はそのまま競馬界の歴史になります。本当にいいレースでした。
















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by Tatsuhiko Yoshizaki