●上海馬券王のページ


上海馬券王がJRAのレースに寄せる「情熱と冷静の言葉」


2008年 下半期のレース考




12月28日(日)

☆これより、2008年下半年馬券予想の一件に関し、詮議をいたす。一同の者、面(おもて)を上げい。さて、上海屋馬券衛門、その方、性懲りもなく「馬券王」なる肩書きを名乗り、08年下半年のG1競争予想を行うも、ことごとくこれを外し、読者に多大なる損害を与えしこと、当方の調査により明らかであるが、左様相違ないか。

上:ほっほっほ。半年ぶりに呼び出されて何事かと思えば、かような妄言を聞かされることになりますとは。畏れながらお奉行様、手前には全く身に覚えのないことでございます。

☆:ほほう、それでは秋華賞においてエフティマイヤ他、春先の実績場を上位に推すも、これがことごとく不発、阿鼻叫喚のドツボ馬券になったことも知らぬと申すのじゃな。

上:何をおっしゃいます。秋華賞は1着11番人気、2着8番人気、3着16番人気と、世間一般のことわりを一切無視して決まった競争でありまして、3連単配当1100万円の馬券を外したとて、それは馬券屋冥利に尽きるというもの、むしろ本望でございますわ。全く今年の3歳というのは牡馬も牝馬も。芝もダートも、短距離も中距離も不甲斐ない奴どものオンパレードにて、来年の競馬界の成り行きが懸念されます次第。

☆:それでは、先週の朝日杯フューチュリティSにて本命指名したシェーンヴァルトが7着にへたれたのはどうじゃ。溜池屋達彦左衛門からも苦情が来ておるが、全く申し開きの余地もなかろうに。

上:やれやれ、お奉行様ともあろうお方が、そのような流言飛語を真に受けられるとは。それはみんな北村なる若造騎手のせいでございますよ。まったく、スタートをぽんと飛び出したときは「もらった!」と喜んでおったものを、あっという間にテンにおかれて、巻き返そうとしたら外からかぶせられて、いいとこなく終わったあの不甲斐ない騎乗には、当方も大損害でむしろ手前などは被害者なのではないかと。まったく直前の10Rで斜行失格になったショックをここ大一番にひきずるとは、許せない奴。少しは騎乗停止を糧に馬を勝たせた岩田の爪の垢でも煎じて飲めっての。

☆:またしても騎手のせいとな。それでは「武豊との死神対決」などとさんざん前評判を煽り、衆を惑わし、挙げ句の果てに本命指名馬ダイワスカーレットを2 着に低迷せしめた天皇賞はいかなる悪魔の計らいか。そのまんま、死神認定が相当で、日本を代表する名牝の経歴に傷をつけたその方の罪科にはぐっちー氏他から告発が引きも切らず訪れているのだが。

上:いや、だからそれは、何度も言いますように三連複の軸向きと断って行った指名故、非難されるのはお門違いかと。大体、府中巧者で勝って当たり前のウオッカに対し、あのような厳しいレースを自ら演出し、あまつさえ勝ち馬との写真判定に20分も要するような接戦に持ち込んだダイワスカーレットこそ敗れこそすれあのレースの真の勝者。今年の競馬はあの一戦があっただけでよい一年であったと言えるわけで、あのような気高き存在を◎指名したことは私目の誇りにございます。

☆:うぬう、口の減らぬ奴。それでは、菊花賞において一番人気オウケンブルースリをひも認定し、あまつさえ、これが前評判通り一着になったのは。。。

上:やい、やい、やい!さっきから黙って聞いてりゃ、難癖三昧、言いたい放題言いやがって!おれっちの予想結果がへたれじゃないってのはなあ、お天道様と、この一覧表がすべてお見通しよ。目んたまかっぽじって、よく見やがれってんだ!

☆:おい、それ、わしの台詞。。。


上海馬券王 下半年会心(?)の系譜

    1着     2着     3着    
  頭数 馬名 人気 馬券王印 馬名 人気 馬券王印 馬名 人気 馬券王印
スプリンターS 16 スリープレスナイト 1   ◎ キンシャサノキセキ 2   △ ビービーガルダン 6   ○
秋華賞 18 ブラックエンブレム 11   無印 ムードインディゴ 8   △ プロヴィナージュ 16   無印
菊花賞 18 オウケンブルスリ 1   △ フローテーション 5   ○ ナムラクレセント 4   無印
天皇賞(秋) 17 ウオッカ 1   ○ ダイワスカーレット 2   ◎ ディープスカイ 3   △
エリザベス女王杯 18 リトルアマポーラ 4   △ カワカミプリンセス 1   ◎ ベッラレイア 2   ▲
マイルCS 18 ブルーメンブラット 4   ◎ スーパーホーネット 1   ○ ファイングレイン 10   無印
ジャパンカップ 17 スクリーンヒーロー 9   ▲ ディープスカイ 1   ◎ ウオッカ 2   ○
ジャパンカップ・ダート 15 カネヒキリ 4   △ メイショウトウコン 7  無印 ヴァーミリアン 1   ○
阪神ジュベナイル 18 ブエナビスタ 1   ○ ダノンベルベール 3   △ ミクロコスモス 4   ◎
朝日杯フューチュリティ 16 セイウンワンダー 2   ▲ フィフスペトル 5   △ ブレイクランアウト 1   △


☆:ううううむ。確かに上半年よりはずいぶんまともなような。。。

上:な、10レースも消化して無印の馬が突っ込んできたのはわずか4レース。あとは、一着から三着までみんな印をつけた馬が馬券に絡んでるわけだ。しかも秋華賞を除けばすべてのレースで▲以上の馬が連対してるわけで、いやあ、今回も自虐ネタでやむなしと思ってたんだけど、振り返ってみれば存外まともって言うか、これはそこらへんのプロの予想家よりもよっぽどまっとうな予想じゃないか、これじゃ威張るしかないよな。エッヘン!

☆:な、なんか納得できない。。。。

上:気持ちは分かるが現実を認めたまえよ。いやあ、苦節うん10年、私もついに予想家として日の当たる存在になってきたというか、わはははは、嬉しいなあ。

☆:あーーーーっ!でもよく見たら10レースもやって◎の馬が一着になったのはわずか2レースじゃないか!

上:いや、だから、私の馬券は三連複前提なんで、◎の馬が3着以内に6レースも入るというのは、これはもう御の字なわけで。

☆:いや、でもさ、10レースもやってわずか2。これって打率で言えば2割、あの中日「恐怖の8番打者」谷繁の打率より低いって事じゃん。

上:よ、よりによって谷繁と比べるな!

☆:ええい!黙りおろう!上海屋馬券衛門、三連単全盛の時代に谷繁の打率に満たない一着的中率でその馬券成果を誇るその方の所業、不届き千万。よって上海遠島の上、春先まで馬券予想の禁止を申しつける!これにて一件落着。引っ立てい!

上:うわあああああ!やめろ!いやだ、谷繁認定はいやだああああ!


♪お江戸の空に春を呼ぶぅ ちょっとやくざな上海桜ぁあああ (チャンカチャンカ)


10R 第53回 有馬記念(GI)
2500m 芝・右
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 カワカミプリンセス 55.0kg 横山 典弘
2 2 ベンチャーナイン 55.0kg 柴田 善臣  
3 3 コスモバルク 57.0kg 松岡 正海  
3 4 エアジパング 57.0kg 藤田 伸二  
4 5 フローテーション 55.0kg C.ルメール
4 6 エアシェイディ 57.0kg 後藤 浩輝
5 7 アルナスライン 57.0kg O.ペリエ
5 8 スクリーンヒーロー 57.0kg M.デムーロ
6 9 メイショウサムソン 57.0kg 武 豊  
6 10 マツリダゴッホ 57.0kg 蛯名 正義
7 11 ドリームジャーニー 57.0kg 池添 謙一  
7 12 アサクサキングス 57.0kg 四位 洋文  
8 13 ダイワスカーレット 55.0kg 安藤 勝己
8 14 アドマイヤモナーク 57.0kg 川田 将雅  


いよいよ今年の最後有馬記念なのでありますが、いやあ、今年はいろいろありましたねえ。

特にリーマンが吹き飛んだ10月以降は、世の中の秩序、常識というものが、ガラガラと音を立てて崩壊し、世界の光景が全く変わってしまったわけで、これは一体どういう事なのでしょう。思い起こせばチベット騒乱とか、四川大地震とか、北京オリンピックとか皆今年の出来事のはずなのに、10月以降の異変があまりにも極端なため、なんか遠い昔のことに思われてなりません。

皮肉なことに世界秩序崩壊とは裏腹に秋以降の日本競馬シーンは完全に秩序復活。上記の表を見ても分かるように秋華賞を除くすべてのレースで一番人気の馬が馬券に絡んでいるわけで、要は強いと言う信用のある馬が実際に信用通りに強いレースをしたと言うこと。予想する方としても大変やりやすい半年間でありました。まあ、私の予想がそれなりに好調だったのも、こういう事情があれば当たり前と言えば当たり前ですな。

で、今回の有馬記念ですが、やはり馬同士の序列というか格付けも明確で、これも大変予想しやすい。はっきり言ってダイワスカーレットと、マツリダゴッホ2頭軸の3連複を買えばまず外すことはないと考えます。

◎マツリダゴッホは、中山実績が7−1−1−1。馬券絡みしていない1レースは落馬失格したセントライト記念な訳で、中山では圧倒的な実績があります。中山限定仕様かと思ったら前回のJCでは3着ウオッカにぎりぎり交わされた4着(ウオッカが要らぬ頑張りをしたせいで私は特大の万馬券をフイにしてしまった、ああ悔しい)と善戦したことから、やはりこの馬が今回最優位にいる、リーマン級の不幸がやって来ない限り、どんなことがあっても3着以内は絶対はずすことはないと確信できます。

○ダイワスカーレットが偉大な名牝であることは上述の通り。彼女にとって何一つ向くところのない府中であのような凄いレースを演出して見せたというのは、もう脱帽で、先行力が生きる中山ではこれも断然優位。宝塚記念馬エイシンデピュティが出ていれば鼻を争って共倒れというシーンも考えられたのですが、エイシンは急遽出走回避と言うことで、これは楽に逃げられそう。運も向いてきました。ただし天皇賞のあのテンションの高さがここでも出ると距離が距離だし不安であるというのと、去年ゴッホに0.2秒差をつけられたのが今年はさらに斤量が2kgも増えてどうなのよと言うのとで死角もありここは2番手認定が適切であると考えます。

▲スクリーンヒーローは弱い奴しかいないと思っていた4歳牡馬で急にブレイクした一頭。前回▲認定したJCでまさかの優勝をさらい私を儲けさせてくれたことから「心の友」認定している彼を内心では一番応援しています。いやあ本当は◎を打ちたかったんだけどねえ、私が◎を打つと上記の通りあまりいいことはないし、グラスワンダー産駒であるという訳の分からない理由で、かんべえ先生が入れ込んでいる様子の所にそういう印を打って不安がらせるのもどうかと思うし ▲なら彼も安心できるんじゃないでしょうか。(どうだね、吉崎君。)ともあれ前回スクリーンヒーローが勝ったときは、やれスローなペースに恵まれた、とか騎手の騎乗が上手かったとか、フロック視する向きも多かったのですが、そのような展開の利があったとは言え駄馬にJCを勝てるはずもなく、やはり馬自体が相当力をつけている事は間違いない。あまつさえ、「上手に乗った」デムーロが再騎乗とあれば、今回も期待大。脚質から府中よりは中山が良さそうだし、騎手の指示に即応できるセンスと知性の持ち主で、ゴッホとスカーレットを前に見ながら競馬が出来る強みというのが今回最大限に生きそうだし、なんか書いているうちにこれしかいないような気になってきたなあ。困ったなあ。まあ、ゴッホもスカーレットも今年はG1未勝利故、今回のメンバーで年度代表馬の目があるのは彼だけです。別にウオッカでもいいんだけど、出来れば彼になってもらいたいよね。

いずれにせよ、一着から二着は上記3頭のいずれかで決まりそう。3着だけなら下記の馬にもチャンスあり。

△菊花賞2着馬フローテーションは弱い3歳馬ということで正直たいしたことはないのですが、騎手が今年大暴れのルメールであるのが怖い。調教もよいので要注意ですな。(同じ理由でペリエ騎乗の我が心の友アルナスラインも。近況さえなさ過ぎるんで強気になれませんが)
△カワカミプリンセスも調教がよい一頭。これだけ牝馬が強い一年である故、展開向けば侮れません。
注エアシェイディは馬券絡みしていないとは言え、G1の上位常連。ちょっとした展開のあやで3着くらいは十分あります。人気もないしお買い得な一頭。

え、メイショウサムソン?うーん、これがラストランだし、勝てばオグリキャップみたいで美しいんだけどね、根性が持ち味の彼が最近はめっきり枯れてきた感じでさ、来ないと思うぞ。



ではみなさん、よいお年を。フェブラリーの頃、またお目にかかりましょう。



HAVE A NICE YEAR!     上海馬券王



〇今日の結果

<有馬記念> @ダイワスカーレット Aアドマイヤモナーク Bエアシェイディ


〇かんべえのつぶやき

――馬券王先生が仰るとおり、今年はIマツリダゴッホLダイワスカーレットから買うのが常識というものでしょう。ただし、中山競馬場のパドックに立った私の耳元に蘇えったのは、映画『エド・ウッド』の一節、駆け出しの映画監督であった変人エド・ウッドに対し、オーソン・ウェルズ御大が語りかけた言葉でした。

「エド、自分の夢を撮れ。他人の夢を撮ってどうする」

――そうだ、ワシは自分の夢を買わなければならぬ。それはGスクリーンヒーローJドリームジャーニー。この際、ほかの可能性は全部ぶった切ることにして、10年前の有馬で1位と3位だったグラスワンダーとステイゴールドの息子に期待を託すことにする。複勝とワイドも買って、最悪、ダイワスカーレットかマツリダゴッホに先を越されても、とにかく3位以内に入ってくれれば、少しでも回収できるという弱気な構えをとる。


――が、レースはご存知の通り、ダイワスカーレットが圧倒的な強さを見せて勝ちました。しかも予定外のMアドマイヤモナークEエアシェイディが飛び込んできてしまった。ということで、4位がJドリームジャーニーで5位がGスクリーンヒーロー。ぎゃあああああ! Mアドマイヤモナークなんて、天皇賞12位、JC12位じゃありませんか。Aベンチャーナインとともに、最初に切ってしまいましたがな。なんでこんなもんが来るんですか。枠連8−8が万馬券ですって。頭痛いっす。

――それにしても、ダイワスカーレットの強さには脱帽です。年度代表馬でもいいんじゃないでしょうか。来年の楽しみはウオッカとの2強対決ですね。JRAは完全に「牝馬優位の時代」を迎えたようです。思えば、2008年は男性が不甲斐ない一方で女性が頑張った年でした。北京五輪は星野ジャパンがダメで、ソフトボールは上野投手のガッツが光りました。流行語大賞は「グー」(エド・はるみ)と「アラフォー」(天海祐希)と2つとも女性でした。

――ところでマツリダゴッホはどこへ行ったのか。第4コーナーを回ったところではもう「中山大魔王」の姿は見えず、何とまさかの12位。きっとこれは、「祭りは終わった」という意味なのでしょう。これもまた年末の有馬記念らしく、時代を感じさせるメッセージであったように思われます。

――いやあ、競馬って本当に楽しいですね。ではまた来年、お会いしましょう。






12月21日(日)

えー、先日日本の某大手保険会社が念願の中国営業認可を果たしたと言うことで、上海で開業式典なるものを開催しまして、私もご招待にあずかって行ってきたわけなのですが、驚きました。なんと、当日のスペシャルゲストとしてオリンピック・ゴールドメダリストの北島康介選手が来ていたのでありますね。いやあ、まさか上海で生北島を見ることになるとは思わなかったなあ。びっくりしたなあ。

それにしても、コカコーラに籍を置く水泳選手が、なんで保険屋さんの開業式典なんかのためにわざわざ上海まで出向いて来るのであろうか。聞けばノーギャラだと言うし、さぞや保険屋さんが多大な貸しを本人もしくは水泳協会に作っているということなのでしょうが、こういうイベントに呼ぶキャラじゃないだろと言うのはどうしても思うのであります。

上海副市長とか総領事とか保険会社の社長さんとか、とにかく妖怪みたいな爺さんたちに囲まれて、本人もえらく所在なげな感じ。競技中継の時に見た北島選手ってふてぶてしさと強烈なオーラが同居したなかなかに魅力的なお兄さんだったんですが、上海のあそこにいた人物はふてぶてしさもオーラもなしの単なる今時のあんちゃんで、見ていて少々気の毒というか、何というか。とにかく日本が世界に誇るトップアスリートに客寄せパンダみたいなことを強いるのはよくないと思うぞ。

まぁ、現在の中国はWTOで約束した金融の対外門戸開放が各種の調整を終え現実のものになっている真っ最中でして、これに限らず色々な海外金融機関が開業式典をやっているわけですが、リーマンが吹き飛んだ後で開業祝賀典開催というのも、なんかタイミングが悪すぎですね。そもそも、この中国で本当に保険業なるものが成立するのかと言うところからして私なんかには大変疑問な訳なのですが、この先苦労しそうですな。森ビルが101階建て高さ500m弱の巨大な金融ビルを完成させたのもつい最近で、これがもう巨大なTVリモコンみたいな形をしたもんの凄いビルなんだけど、入居を当て込んでいた投資銀行がすべて虫の息と言うことで現在空き室率が50%以上のていたらく。本当にどうなるんだろうねえ、この先。いや、私も人のことは言えないんですが。


11R 第60回 朝日フューチュリティ(GI)
1600m 芝・右 外
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 ミッキーパンプキン 55.0kg O.ペリエ
1 2 シェーンヴァルト 55.0kg 北村 友一
2 3 セイウンワンダー 55.0kg 岩田 康誠
2 4 トウカイフィット 55.0kg 田中 勝春  
3 5 ブレイクランアウト 55.0kg 武 豊
3 6 トレノパズル 55.0kg 横山 典弘  
4 7 オメガユリシス 55.0kg 北村 宏司  
4 8 ツルマルジャパン 55.0kg 松岡 正海  
5 9 エイシンタイガー 55.0kg 内田 博幸  
5 10 トップオブピーコイ 55.0kg 勝浦 正樹  
6 11 フィフスペトル 55.0kg C.ルメール
6 12 ゲットフルマークス 55.0kg 蛯名 正義
7 13 ピースピース 55.0kg 吉田 隼人  
7 14 ブラストクロノス 55.0kg 江田 照男
8 15 ホッコータキオン 55.0kg 飯田 祐史  
8 16 ケンブリッジエル 55.0kg 三浦 皇成  


いやあ、先週のブエナビスタは凄かったですねえ。一応強いとは思ったんで、○扱いにはしたんですが、まさかあそこまで強いとは。あの勝ち方は2年前のウオッカの同じレースでの勝ち方以上に強いんじゃないでしょうか。最終コーナーで大きくふくらむ等まだまだ幼い印象ですが、今後競馬を覚えていくとどこまで強くなるのやら。先週は「大物感のあるのは見あたらない」なんて書きましたが、とんでもない大物がいたものです。私は深く不明を恥じここに謝罪と反省を表明するものであります。

で、牡馬の2歳チャンピオン決定戦の今回、ああいうのに匹敵する大物はいるのかなんですが、わかりませんねえ。わからんのですよ、2歳戦というのは。最近のトレンドとして、大物というのは次週のラジオNKKEI2歳Sに行くというのもあるし。

一応中山の1600mと言うのは圧倒的に内枠有利で、そこになかなか実績のあるのが入っちゃったんで上記の印となるわけです。

◎シェーンヴァルトは前回のデイリー杯2歳Sをレコード勝ち。能力の高さは疑いようもないのに現時点で人気は単勝7倍の5番人気。枠もいいというのにこれはあまりにも不当な評価と言えましょう。問題は騎手がG1未勝利の北村君であると言うことですが、これを軸に狙う価値は十分でしょう。

○ミッキーパンプキンは2戦2勝で騎手がペリエ、その上1枠で逃げタイプと、これも相当有望です。これまでの2戦が下位条件のしかも小頭数ということで評価はシェーンヴァルトより下げますが。

▲セイウンワンダーは夏競馬からぶっつけ本番ということで割引は必要ですが、新潟2歳Sでは不良馬場で出遅れたのを追い込みだけで勝ってしまった所からこれも相当な能力がある可能性高し。騎手の岩田は土曜のレースで斜行・降着となり来週の有馬は乗れなくなったので、このレースは相当な気迫で臨んでくるでしょう。

この他では、距離疑問も京王杯2歳Sを逃げ切り勝ちしたゲットフルマークス、そのゲットフルマークスに京王杯で2着したフィフスペトル(騎手ルメールだよーん)、本年トホホな武豊騎乗で一番人気は不吉すぎるけど新馬の勝ち方はお見事ブレイクランアウト、大穴で調教がやたらいいブラストクロノス。大外引いたんで印はつけなかったけどシェーンヴァルトにデイリー杯で2着したホッコータキオン。




上海馬券王



〇今日の結果

<朝日FS> @セイウンワンダー Aフィフスペトル Bブレイクランアウト


〇かんべえのつぶやき

――おおおおお、ジャパンカップのスクリーンヒーローに続き、朝日FSでもグラスワンダー産駒が勝利。親子2代で朝日FSを制覇ですな。その昔、グラスワンダーにお世話になったものとしては、興奮せずに入られません。

――いつものことながら、馬券王先生が▲をつける馬はよく来ますなあ。(◎を打つと来ないようですが。シェーンヴァルトは7着ですぜ)。察するに「出でよ万券!」という馬券王先生の本能が、ついつい派手な予想をさせてしまうのでしょう。それにつけても、下記のコメントは完璧ではありました。


▲セイウンワンダーは夏競馬からぶっつけ本番ということで割引は必要ですが、新潟2歳Sでは不良馬場で出遅れたのを追い込みだけで勝ってしまった所からこれも相当な能力がある可能性高し。騎手の岩田は土曜のレースで斜行・降着となり来週の有馬は乗れなくなったので、このレースは相当な気迫で臨んでくるでしょう。


――こうなると来週の有馬記念は、スクリーンヒーローに賭けるしかありませんな。確か10年前の有馬はグラスワンダーであったような。ああ、来週が待ち遠しい。





12月14日(日)

うううううう、このところ忙しくて全く休みが取れない状況なのです。正直大変疲れているのです。

今日だって会議の後、夜中の2時まで飲んで、べろべろに酔っぱらって帰宅したばかりなわけで、うううう、気持ち悪い。

よって今回は簡単に。

11R 第60回 阪神ジュベナイルF(GI)
1600m 芝・右 外
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 カツヨトワイニング 54.0kg 江田 照男
1 2 ダノンベルベール 54.0kg 後藤 浩輝
2 3 レディルージュ 54.0kg 角田 晃一  
2 4 アディアフォーン 54.0kg 小牧 太  
3 5 イナズマアマリリス 54.0kg 吉田 豊  
3 6 ルシュクル 54.0kg M.デムーロ  
4 7 ショウナンカッサイ 54.0kg 幸 英明  
4 8 フキラウソング 54.0kg 小坂 忠士  
5 9 ミクロコスモス 54.0kg 鮫島 良太
5 10 コウエイハート 54.0kg 川田 将雅  
6 11 デグラーティア 54.0kg 浜中 俊  
6 12 ワンカラット 54.0kg 岩田 康誠
7 13 ブエナビスタ 54.0kg 安藤 勝己
7 14 チャームポット 54.0kg 田中 克典
7 15 パドブレ 54.0kg 松岡 正海  
8 16 メイショウボナール 54.0kg 佐藤 哲三  
8 17 ジェルミナル 54.0kg 福永 祐一
8 18 シゲルキリガミネ 54.0kg 秋山 真一郎  



最初にお断りしておきますが、当たる自信は全くありません。データの少ない2歳牝馬のG1なんて予想するだけ無理と断言してしまいたい気分だね、私は。

今回ウオッカ並の大物感の持ち主というのも見あたらないのですが、敢えて言えば新馬戦一戦しかキャリアのないミクロコスモスの新馬勝ちの勝ちっぷりが一番心の琴線に触れると申しましょうか、とにかくなかなかの切れ味の持ち主で、これを本線で考えたい。このとき2着の馬が次走でレコード勝ちをしていることから、あのレースは新馬戦とは言えかなりレベルの高い一戦だったと考えるべきで、そこをあのように勝ったと言うことは、ひょっとしたらとてつもない逸材である可能性があります。まぁ、騎手が武豊に変わり若い鮫島君というのが不安材料ですが人気もないので狙う価値はありですな。


上海馬券王



〇今日の結果

<阪神JF> @ブエナビスタ Aダノンベルベール Bミクロコスモス


〇かんべえのつぶやき

――たいしたことないだろう、と思っていたら、ブエナビスタのなんとなんと強いこと。第4コーナー、思い切り外にふくれたのに、気持ちよく差して他を大きく引き離しました。これはもう来春が楽しみな存在ですな。来年以降も、牝馬優位が続くのかも。

――ブエナビスタ圧勝の陰で目立ちませんでしたが、最後に追い込んで3位に付けたミクロコスモス(馬券王先生のご推薦)もなかなかのものでした。覚えておきましょう。





12月7日(日)

えー、実はパソコンを買い換えたのを契機に仮名漢字変換ソフトもこれまでのMS-IMEからATOKに変えたのですが、これが実にいいのであります。

なんと言っても、競馬用語を一発かつ正確に変換してくれるのが素晴らしい。「菊花賞」、「秋華賞」、「皐月賞」、「東京優駿」と言うレース名称も一発で変換してくれますし、「三連単」「三連複」なんて馬券用語もこんなの常識って感じですらすらと変換してくれる。「武豊」とか「屈腱炎」が読み通りの入力で一発で出たときなんか感動のあまり涙が止まりませんでしたぜ。ありがたや、ありがたや、長生きはするもんじゃのう。

え、「そんなの当たり前だろ、何を感動しておるのだ、この馬鹿は」ですって。ふん、そんなこと言う人は、自分のIMEで上述の言葉を入力してみるよろし。ものすごくお馬鹿な変換をしてのけぞること請け合いなのだ。大体、競馬関係の文章を書くと「先行馬」とか「追い込み馬」とか語尾に「ば」が付く入力がやたらあるんだけどIMEの場合は必ず「場」って変換するし、「脚質」なんて言葉を書こうと思うと必ず「脚」と「質」を分けて入力変換しなくてはならないのだ。ATOKの場合は「先行馬」なんて一発だし、「きゃくしつ」と入力するとさすがに第一変換候補は「客室」だけど、ちゃんと第三変換候補に「脚質」という言葉を用意していてくれるわけで、本当に素晴らしい。

とにかくIMEって馬鹿じゃないかというのは薄々気がついてはいたけど、ATOKを使ってみてここまで低脳だったのかというのが痛感される今日この頃な訳です。競馬用語だけじゃないぞ、EXCELLを使って作表すると必ず、トータルとかサブトータルとかを計算するわけですが、そういう部分に「○○計」と打ち込むと必ず「○○系」と返してくるのは一体何の冗談なのだ。とにかく、辞書登録しようが何をしようが、必ず「系」と返してくるのだ、この腐れソフトは。この地球上のどこに「計」より「系」を優先する論理が存在するというのだろう。ああ、思い出すたびに腹が立つ。くたばれ、IME! (小耳に挟んだ噂によれば、つい最近出たIMEの新バージョンはかなり「お利口」になってると言うことですが、10年以上の長きにわたり私の作文生産性を低下させてきた罪は重すぎる。誰が乗り換えてなんかやるもんか。大体、どれだけ利口になっても「武豊」を一発変換してくれるとは思えんし、マイクロソフトがそういうのを作る場合、VISTA同様異常に重たい仕様になっているに違いないし。)

とは言え、異常に競馬用語に詳しいATOKと言うのも考えてみれば不気味ではあります。これって開発者が競馬ジャンキーであるという事なのか、それとも日本語入力ソフトの専業会社として、日本のあらゆる専門用語に対応していると言うことなのか。(後者であれば素晴らしいの一言なんですが。)とにかく、 ATOKに変えて以来、私は大変幸せです。最近予想がそれなりに当たっているのも、ひょっとするとこの御利益かもしれませんな。


11R 第9回ジャパンカップダート(GI)
1800m ダート・右
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 ワンダースピード 57.0kg 小牧 太  
1 2 フロストジャイアン 57.0kg C.ヴェラスケス  
2 3 サンライズバッカス 57.0kg 佐藤 哲三
2 4 メイショウバトラー 55.0kg 福永 祐一  
3 5 メイショウトウコン 57.0kg 藤田 伸二  
3 6 ヴァーミリアン 57.0kg 岩田 康誠
4 7 サクセスブロッケン 56.0kg 横山 典弘
4 8 ティンカップチャリ 56.0kg E.プラード  
5 9 アドマイヤフジ 57.0kg 川田 将雅
5 10 カネヒキリ 57.0kg C.ルメール
6 11 カジノドライヴ 56.0kg 安藤 勝己
6 12 ブルーコンコルド 57.0kg 幸 英明
7 13 マストトラック 57.0kg G.ゴメス  
7 14 フリオーソ 57.0kg 戸崎 圭太
8 15 ワイルドワンダー 57.0kg 蛯名 正義
8 16 ボンネビルレコード 57.0kg 内田 博幸  


うーん、海外招待馬はしょぼいし、人気になってるヴァーミリアンにしてもカジノドライヴにしても海外の大レースに出ては惨敗してるしで、「国際G1」の看板に甚だしく偽りありなんですが、それでも今の日本の「強いダート馬」というのが大集合、「日本最強決定戦」としては申し分のない好プログラムなのであります。考えようによっては先日の天皇賞をしのぐ見所満載の好レースなのではなかろうか。いやあ、本当に実績侮りがたいメンバーばかりで目移りしますな。さんざん悩んだけど、3着までとなると、どれも結局切りきれず、こんなに印が残ってしまうのは困ったもんだ。

◎サクセスブロッケン:

あまりに弱い今年の3歳なのですが、ダート路線に関してのみ言えばサクセスブロッケンとカジノドライヴという相当な大物感の持ち主がいます。特にサクセスブロッケンは先日のJBCクラシックで日本の総大将ヴァーミリアンと勝ち負けを演じたことから古馬相手でもトップクラスであることが証明済みで、成長著しい今のこの時期なら十分逆転も可能と考えます。

○:ヴァーミリアン

ダートに路線変更してからは怒濤の快進撃。現在国内G1を6連勝中という怪物で一番人気も当然と言えば当然。今回上述の理由でサクセスブロッケンより評価を下げますが、連だけは絶対外さない安定感はこちらが遙かに上で、そういう意味では軸向きですな。

▲:ブルーコンコルド:

ダート戦と言うこともあり、逃げ先行が圧倒的に多い今回のメンバーでは相当速いペースになる可能性が高く、そういうときに差し脚質のこの馬は大変怖いわけです。今年のフェブラリーといい人気が無いときは特に怖いのだよ。枠もいいとこ引いてるし。

注:カジノドライヴ

サクセスブロッケンと並ぶ3歳の大物の一頭。実績自体はしょぼく、本当はこういうレースに出れないはずなんですが、あまりに大物感が漂っているためなんとレース出走が認められてしまった前代未聞の存在で、走るかどうかは本当に未知数でこういう奴は馬券の対象としては本当に悩ましいのですが、見る分にはヴァーミリアン・サクセスブロッケンとの初対決が本当に楽しみですな。

注:アドマイヤフジ

6歳終わりにして今回がなんと初ダート。ただし調教ではとんでもない時計を出してまして、遅れてきたヴァーミリアンである可能性も。


以上が勝つ可能性のある馬ですな。3着までなら以下の馬も。

△:カネヒキリ:

屈腱炎で長期休養する前はこの馬がダートチャンピオンで、彼が休んでなければヴァーミリアンもこんなには勝ってなかったはず。まぁ、屈腱炎という病気が病気だけに期待薄ではあるんですが、鞍上がルメールであるところが悩ましい。

△:サンライズバッカス

そのカネヒキリが絶頂時だったときに、勝ったことのある唯一の一頭。ブルーコンコルド同様差しタイプで展開の利あり。まぁ、枠が枠なんで展開の他に騎手の助けも必要ですが。

△:フリオーソ

地方G1では必ず連がらみする強豪。中央での実績が「悪魔も落涙」モードなんで強調は出来ませんが、調教タイムはなかなかで、軽視禁物。

△:ワイルドワンダー

G1勝ち実績が無く、主戦の岩田にも逃げられた可愛そうな奴なんですが、阪神・1800mの実績はピカイチ。


ああ、本当に目移りがするくらい魅力的なメンバー構成だ。これは「買う」レースじゃなくて「見る」レースですな。まぁ、馬券の方は◎○二頭軸の3連複で勝負ですか。


上海馬券王



〇今日の結果

<ジャパンカップダート> @カネヒキリ Aメイショウトウコン Bヴァーミリアン


〇かんべえのつぶやき

――屈腱炎から立ち直ったカネヒキリが堂々の勝利でした。ルメールが上手に乗ったという感あり。メイショウトウコンとヴァーミリアンが追い込んできましたが、「君らには届かない」と冷酷に告げているように見えました。ヴァーミリアンに騎乗していたのが武豊だったらどうなっていたでしょうか。やっぱり彼はいないと気になる存在であります。

――馬券王先生のサクソンブロッケン、来ませんでしたねえ。でも、最近はいいレースが続いているので、きっと悪い気はしていないのでは。強い競馬を見せてもらえれば、負けても納得は行くんですよね。今日は「見るレース」としては、かなり良かったと思います。





11月30日(日)

えー、11月も終わりめっきり冷え込んできましたが皆様お元気でしょうか。

上海でも周りで風邪を引く人がだいぶ増えておりまして、なんと3年間風邪を引いたことがないという我が家内までもが寝込んでしまう始末。おかしいなあ、そういう時って真っ先に私が引くはずなんだけど、それにしても我が配偶者が3年間も風邪を引いてなかったとは。「○○は風邪を引かない」と言う禁断の言葉が口を突いて出そうで、慌ててそれを嚥下する今日この頃なんですが、とにかく寒い、寒すぎる。

寒いと言えば中国の景況感も最近ひとしお寒いのであります。いや、オリンピックが始まった直後から「なんかおかしい」というのはあったのですが、通常なら各種需要が盛り上がるはずの国慶節(建国記念日)の売れ行きがすこぶる思わしくなく、いろんな業種の方々が青ざめたわけで、国慶節終了直後にリーマンが破綻するに及んでは、これはもうトドメというか何というか、とにかく寒い。寒すぎる。昨日もいろんな業界の方々と飲む機会があったのですが、皆さんも元気がないですな。エレベーターも住宅関連も、半導体関連も、家電関連も。中国は12月締めである故、皆さんもう来年度の予算編成に取りかかっているんですが、とにかくまっとうな絵が描けないということで意気投合、やたら盛り上がってしまいました。こういうことで盛り上がるというのも考えてみれば寒い話よのう。。。(とはいえ建設機械の方々だけは、強気というか、えらく鼻息が荒かったな。くそう、うらやましい)

こういう状況を受けて中国政府もなりふり構わぬ景気対策に走り出しています。大型の公共投資を発表するのみならず、金利は大幅に下げる、輸出税還付率は引き上げる、生産設備の付加価値税控除は認めると、とにかく日本で滅んだ「上げ潮派」がこちらで急に息を吹き返したような、そんな感じ。つい最近までは総量規制みたいなインフレファイター的政策が主流だったと言うに、どうしたんだこのかわり身の早さは。。。まぁ、インフレで大衆が暴れるより失業で大衆が暴れた方がよりおっかないと言うことなんでしょうが、やってることは極めてまっとうですな。高い金利水準や大幅黒字な財政状況から手持ちのカードが豊富であるとは言え、やはりこの国の経済官僚はたいしたもんです。これで来年いろんな需要が上向いてくれればよいのですが、どうなんでしょうね。政府の景気対策も零細輸出企業とか低所得者向けの側面が強く、この国の金持ちを当て込んで商売している外資系企業にはやはりつらい一年になりそうな。。。。ああ、サブい。


10R 第28回ジャパンカップ(GI)
2400m 芝・左
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 オウケンブルースリ 55.0kg 内田 博幸  
1 2 メイショウサムソン 57.0kg 石橋 守
2 3 トーセンキャプテン 57.0kg O.ペリエ  
2 4 ウオッカ 55.0kg 岩田 康誠
3 5 ダイワワイルドボア 55.0kg 北村 宏司  
3 6 パープルムーン 57.0kg J.スペンサー  
4 7 ネヴァブション 57.0kg 横山 典弘  
4 8 トーホウアラン 57.0kg 藤田 伸二
5 9 ディープスカイ 55.0kg 四位 洋文
5 10 オースミグラスワン 57.0kg 川田 将雅  
6 11 シックスティーズア 57.0kg J.ムルタ  
6 12 マーシュサイド 57.0kg J.カステリャーノ  
7 13 マツリダゴッホ 57.0kg 蛯名 正義
7 14 ペイパルブル 57.0kg R.ムーア
7 15 アサクサキングス 57.0kg C.ルメール  
8 16 スクリーンヒーロー 57.0kg M.デムーロ
8 17 アドマイヤモナーク 57.0kg 安藤 勝己  
8 18 コスモバルク 57.0kg 松岡 正海  


うーん、国際G1というのに、海外招待馬はしょぼいし、日本のエース格ダイワスカーレットは回避だし、今ひとつ盛り上がれないメンツです。

連がらみと言うことなら各馬にチャンスありなんですが、勝つまでとなると、ウオッカ、ディープスカイに限定されるのではないでしょうか。

歴史に残るハイレベルの天皇賞を制した町の人気者ウオッカ。もちろん彼女が◎でもいいのですが、今回は下記の死角があり、ひょっとしたら掲示板にも乗らないリスクまで考えられる故、○に評価を下げる次第。

☆ウオッカの死角
 @ダービーを勝ったとは言え、基本的に適距離が1600m〜2000mと思われること。
 A騎手が骨折した武豊から岩田に変更となるも、その岩田も今日(29日)のレースで落馬負傷し、当日の騎乗が懸念されること。
 B勝って当たり前と思われた天皇賞でダイワスカーレットの抵抗にあい、激しいレースを強いられてしまった反動が懸念されること。
 Cもともとがむらっ気でレースの出来不出来が激しすぎること。
 Dそのスター性からどうしても実力以上に人気を集めてしまうこと。

 特にBが重要で当日の馬体重は要注意。あまりに減らしているようだと馬券の対象からも外れてしまいます。

ひるがえって、ディープスカイなんですが、「不出来な3歳のなかで一枚抜けてると言っても古馬相手にどうなのよ?」という不安は前回の天皇賞で一応解消。距離伸びるのはよさそうだし、ここまでのローテーションも好感持てると、とにかくマイナス要因がないのがポイント高く、◎はこちらですな。まぁ、ウオッカに屈することが仮にあっても、3着以内は確保してくれそうと言う安定感も買いです。

▲スクリーンヒーローは秋以降進境著しく、人気(現在単勝30倍の8番人気)との兼ね合いでもやたらお買い得な感じ。先行できてしかも決めても持っているとなると侮れませんぞ。問題は斤量57kgを経験したことがないと言うことなんですが、鞍上が名手デムーロでなんとかしてくれそう。ウオッカが飛んだ場合、ひょっとしたらひょっとするかも。

この他、腐っても鯛メイショウサムソンは凱旋門賞惨敗とはいえ相当な不利もあった感じでやはり怖い存在。中山専用チューンナップのマツリダゴッホはここでは買えないと思っていたら調教タイムがやたらいいので押さえに。トーホウアランも秋以降力をつけた一でこういう馬に無欲の藤田が乗ると3着くらいはありそうで怖いのです。海外馬ではカナディアンISを勝ったマーシュサイドが府中向きで密かに期待してたんだけど発熱回避と言うことで残念!代わりにキングジョージで激しいたたき合いの末2着したペイバブルを押さえておきましょう。(彼が来る場合メイショウサムソンも来そうな感じではあるんですが)

え、菊花賞馬オーケンブルースリ?うーん、怖い馬ではあるんですが、ディープスカイとの実力差も明確だしね、ま、来たらご免なさいするしかないですな。


上海馬券王



〇今日の結果

<ジャパンカップ> @スクリーンヒーロー Aディープスカイ Bウオッカ


〇かんべえのつぶやき

――唖然呆然、伏兵スクリーンヒーローのとっても強い勝ち方でした。4歳牡馬は出来が悪いといわれてましたが、これは大器晩成かもしれませんね。ついにグラスワンダーの子供が天下を取ったかと思うと、まことに感慨深いものがあります。こうなったら有馬記念も制して、親子制覇と行ってほしいですな。ちょっと気が早いか。

――先週で呪いがとけた(?)馬券王先生、今週は「▲―◎」のワンツーでした。馬連であれば7620円取れてます。来週はジャパンカップダート、以下、中山開催のG1レースが続きます。よろしく頼みます。





11月23日(日)


えー、中国食糧事情を書くなんて豪語して数週間たってしまったのですが、考えてみると産経新聞の福島香織さんが私なんかより遙かに詳細で面白いレポートをブログ(http://fukushimak.iza.ne.jp/blog/tag/54825/)で開示しておられますので、まずはこちらをご覧くだ さい。

いやあ、凄い凄い。ゼラチンや石膏から作った人工鶏卵に毛髪を溶かして作った醤油、蜂蜜を名乗る着色水飴、はたまた水道水(日本の水道水をイメージしてはいけない、普通の人は飲まないのだこっちの水道水は)で水割りしたミネラルウオーターというまがい物から、果てはマカライトづけの魚介類、禁止着色料や保存料をふんだんに使った果物や健康食品、工業油を使った揚げ物に高濃度農薬まみれの茶葉と命に関わるナイスな食品の数々のオンパレード。とにかくこれでもかこれでもかと、えげつない中国の食の実態が克明に報告されており、これを読めば産地偽装だの賞味期限偽装だので騒いでいる日本って本当にあほじゃないかと思えてくる私の気持ちも少しは分かってもらえるんじゃないでしょうか。

このブログでは今年の夏に騒ぎになったメラミン牛乳なんかも一年以上前から大きく取り上げてまして、これはもう脱帽!いやあ、マスコミの人というのはろくでもない人間しかいないんじゃないかと思っていたんですが、このように骨があり、なおかつ知性とユーモアにあふれたジャーナリストが、こういう立派な仕事をしているのを見ると、まだまだこの世界も捨てたもんじゃありませんな。ちなみに福島さんは中国駐在記者の立場でこういう記事をブログに連発したせいで当局から睨まれ様々な嫌がらせを受けたあげく、現在は帰国して政治部総理番のお仕事についておられるのですが、うーん、やっぱり中国関連の記事の方が面白いな。もう中国政府が彼女に記者証を発行することもないだろうし大変残念です。

さて、ひるがえって私が暮らす上海なんですが、所得の高いこの都市ではさすがに状況はだいぶましとはいえ、やはり日本なんかよりは遙かに危険な食生活を強いられていることには違いありません。まず野菜や果物ですが、残留農薬が強烈で10分間水につけてからでないと調理できないというのは一般常識。セレブな食い物から大衆食へと変わりつつある上海蟹は需要の急増に対応するため産地では、狭い湖に大量の蟹を飼育し、それが病気にならないために抗生物質をばんばん与えている状況。それだけでも相当やばいのですが、問題はそのような抗生物質に耐え抜いた凶悪な病原菌が恐ろしい毒性を発揮していると言うことで、でもこの時期は上海蟹目当てのセレブな出張者が目白押しでこれを避けるわけにはいかないし。。

とどめはやはり牛乳ですな。三鹿集団のメラミン入り牛乳というのはピザ生地とか日本の様々な食材に使用されていることがわかり大問題になりましたが、上海における乳製品のトップブランド光明集団においてもメラミンを大量使用していることが明らかとなり、現地はちょっとしたパニック。私がよく利用している外国人向けのスーパーからは光明製品はすべて撤去され、代わりに日本から輸入した牛乳が倍の値段で置かれている状態です。

ううううううう、俺は毎日飲んでいたんだ光明の牛乳。あれは大変美味しかったんだよなあ。高級牛乳とはいえ、今考えると美味すぎたよなあ。いくら乳製品の製造技術が向上しているとは言え、中国の乳牛の質があそこまで急激に改善するのもおかしい話で、きっと色々なものを混ぜ合わせてあの味を作っていたんだろうなあ。あ、なんか気のせいか腎臓に痛みが走ったような。。これは結石なのだろうか。。でも、美味かったよな、あの牛乳。これに比べ日本の輸入牛乳の不味いこと。うううう、死んでもいいからまた飲みたい。。。。

てな事を考えてたら、私の携帯に下記のメール(差出人不明)が着信。日本で言う狂歌・落首のたぐいなんですが、これが異常に面白い。

中国人は食品の中に科学知識を完成させた。
そこに米あれば、我々は石蝋(見栄えをよくする鉱物性ワックス)の存在を認識し
そこにハムあれば、我々はDDVP(有機リン殺虫剤)の存在を認識し
そこに辣醤油あれば、我々は蘇丹紅(スダンレッド、靴とかに使われる工業用着色料)の存在を認識し
そこに火鍋あれば、我々はホルマリンの存在を認識し
そこにキクラゲあれば、我々は硫酸銅の存在を認識する

本日三鹿集団は同胞にメラミンの化学作用を知らしめた
外国人が牛乳飲み干せば、これ肉体に結実し
中国人が牛乳飲み干せば、これ腎臓に結石す
日本人曰く:一日一杯の牛乳、これ民族の振興
中国人曰く:一日一杯の牛乳、これ民族の震撼


うーん、私のつたない訳文じゃ分かりづらいのですが原文はきちんと韻を踏んでいて、かなり格調高いです。「一杯の牛乳、民族の振興」と言うのは、温家宝首相が経済成長の目安として掲げたスローガンなのですが、これを皮肉るユーモアと言い、反日デモの時に飛び交った檄文とは雲泥の差ですな。一説によれば電話会社が転送による売り上げ増を期待してライターを雇いこのような面白い文章を流しているのだそうですが、政府をおちょくる国辱的内容を電話会社が流すというのも無理がありそうで、ひょっとしたらしゃれの分かる知的な批評家というのが中国民衆の中に育っているのかもしれません。

まぁ、危ない中国の食環境ではありますが、政府は規制に本腰を入れており、状況は確実に改善はしております。大体、メラミンの騒動だってオリンピックが終わるまで伏せられていたというのはあるにしても、それでもこれが公になり、民衆が公然と怒りを表明したなんて、これ自体ちょっと前までは考えられない事なのであります。これまでだったら絶対闇に葬られていたたぐいの話だぞ、これは。中国の人は食うや食わずの状態を脱し、健康問題で大騒ぎするくらい豊かな消費社会を確立しつつあるのだ。この国の食の問題を見て「これだから中国は」なんて溜飲を下げるのは結構ですが、それ以上にこちらの方が色々な意味で重要だと思うのですよ、私は。  (とはいえ、腎臓に違和感が。いてててて。)


11R 第25回 マイルチャンピオンS(GI)
1600m 芝・右 外
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 ローレルゲレイロ 57.0kg 四位 洋文  
1 2 ファイングレイン 57.0kg 幸 英明  
2 3 スズカフェニックス 57.0kg 武 豊  
2 4 マイネルレーニア 57.0kg 佐藤 哲三
3 5 ジョリーダンス 55.0kg 秋山 真一郎  
3 6 ショウナンアルバ 56.0kg 蛯名 正義
4 7 ブルーメンブラット 55.0kg 吉田 豊
4 8 アドマイヤスバル 57.0kg 川田 将雅  
5 9 マルカシェンク 57.0kg 福永 祐一  
5 10 ラーイズアトーニー 57.0kg S.キャラハン  
6 11 リザーブカード 57.0kg 柴山 雄一  
6 12 キストゥヘヴン 55.0kg 藤田 伸二
7 13 サイレントプライド 57.0kg 後藤 浩輝
7 14 コンゴウリキシオー 57.0kg C.ルメール  
7 15 スマイルジャック 56.0kg 岩田 康誠  
8 16 カンパニー 57.0kg 横山 典弘
8 17 スーパーホーネット 57.0kg 藤岡 佑介
8 18 エイシンドーバー 57.0kg 内田 博幸


いやあ、先週のポルトフィーノは凄かったですね。クラシックをドタキャンの連続、条件戦でキャリアを積み上げてやっと挑んだG1だと言うのに今度は騎手を振り落として空馬のままトップでゴール板を走り抜けるなんて、わざとやっているとしか思えません。彼女こそ、日本競馬界のプッツン女優。藤谷美和子・石原真理子・沢尻エリカの系譜を継ぐかけがえのないタレントですな。もうこのネタで人生相談はマンネリだしやめようと思っていたんですが、こうなるとやらざるを得なくなるではないか。楽しいなあ。わははははは。

で、明日のマイルCSなんですが、18頭も出てG1馬がわずか3頭。しかもこの3頭がそろいもそろって近況さえない状況では見かけ上、相当しょぼいのではありますが、今回新興勢力に結構魅力的な馬がたくさんいて、それなりに楽しみな一戦となりました。

町の人気者ウオッカを破ったと言うことでスーパーホーネットが現在一番人気。まぁ、もともと去年からいつG1をとってもおかしくない強い勝ち方をしてきた馬だし、この評価に異存は全くないのですが、今回大外枠というのは気がかりだし、ウオッカを負かしたとは言えあれは展開の利も相当あったわけだし、騎手はG1未勝利で大体こういう強い馬に乗りながら今までG1を勝たせてやれない藤岡君だしで、不安はありますな。

それだったら、前回圧倒的一番人気のカワカミプリンセスを負かしたブルーメンブラッドだってヴィクトリアマイルじゃウオッカに同タイム鼻差してるわけで、力関係じゃ見劣りしないのに現在5番人気と評価が低いのはお買い得と考え彼女を◎とします。1400mまでの馬かと思っていたら前走は1800mを完勝で5歳秋にして急に強くなった感じ。まぁ、この馬も今年これが初京都となる吉田がどれだけ上手く乗ってくれるかと言う不安はあるんですが。。。

▲はスワンSの勝ち馬、マイネルレーニア。スワンSも強い勝ち方でしたが、なんと言ってもその前走のポートアイランドSは、相手が弱いというのはあれ圧倒的でした。すんなり逃げられればこれは相当有力と考えます。この他では最近復調気配のキストゥヘヴン、新興勢力と言えばサイレントブライトも。前走惨敗したショウナンアルバは相当な不利を受けながら最後すさまじい末脚を使ったところが見所あり。買うと来ない買わないと来るという困った奴カンパニーは来ないと思うんですが、そういうときに限って来るので一応押さえておこう。後、注目はエイシンドーバー。安田記念3着の馬が名手内田の騎乗で単勝35倍とはいくら何でも評価が低すぎます。3着以内なら十分あると思うんですが。。。

この他にはローレルゲレイロ、スズカフェニックスとかも怖いのですが、これまで買うといくら何でも印が多すぎる。まぁ、ローレルは再内枠じゃ芝の悪いところを走らされそう、スズカの方は競馬界の沢尻エリカに肘鉄食らった武豊が死神確変再突入の気配濃厚と言うことで今回は見送り。


上海馬券王



〇今日の結果

<マイルチャンピオンシップ> @ブルーメンブラッド Aスーパーホーネット Bファイングレイン


〇かんべえのつぶやき

――馬券王先生、今日は見事な仕事でありました。ちゃんと「◎→○」のワンツーフィニッシュであります。いやー、長かったですねえ。もう死神とは言わせませんぞ。ちなみに今日の結果は、単勝1060円、馬連990円、馬単2730円であります。といっても、1回当たっただけではあんまり威張れませんけどね。

――武豊は秋天で長いトンネルを抜けたところ、エリザベス女王杯ではなんと落馬してしまいました。馬券王先生も、呪いが解けた後が問題です。来週のジャパンカップは大丈夫でしょうか?馬券王先生の予測に注目です!





11月16日(日)


上:いやあ、先週の天皇賞は凄かったよね。

☆:。。。言いたいことはそれだけですか

上:JRAを背負って立つ牝馬二頭のつばぜり合いの結果が従来記録を0.8秒も更新する異次元のレコード決着。強いと思われている馬が強いレースをして結果は着差わずか2cmのほぼ同着とは、あまりにも出来すぎじゃないか。漫画や映画の世界でもこれほど劇的なドラマはなかったわけで、いやあ興奮したぜ。これをライヴで見れた日本の人は幸せだよ。こっちは最近衛星の具合が悪くて日本のCS放送が全然受信できないわけで、WEBのしょぼい画面でしかこの名レースを見れなかったのだ。ああ、悔しいったらありゃしない。これって中国政府の衛星破壊工作のせいではないだろうか。くそう、覚えてろお!

☆:だから、そんな八つ当たりをする前に、言うことがあるんじゃないですか?ここでは是非、武豊との死神対決に見事打ち勝ち、真性死神としての地位を確立された今の感想を聞かせて欲しいですな。

上:はああ?何それ?

☆:何をしらばっくれてんの。重賞34連敗、死神確率変動突入中の天才武豊が騎乗するウオッカに対し、本命指名馬を外しまくってる先生が敢然と指名したダイワスカーレットの対決。レースに勝ったのはウオッカで、死神度では先生が遙かに上というのが結論としてもたらされたわけだ。さあ、この落とし前どうつけてくれる!

上:いや、「落とし前」と言われても。両方とも連に絡んでおり、少ないとは言え私を含めかなりの方々に配当がもたらされたわけで、この程度のことで私を責めるのはお門違いではないかね。いやあ、敗れたとは言えダイワスカーレット強かったなあ。あんな厳しいペースを演出しながら、交わされそうになったゴール手前でもう一伸びするんだもん。府中2000mという負けたら言い訳の出来ない好条件を与えられたウオッカに対し、写真判定の結果が出るまで15分も要するような超僅差の結末に持ち込むんだから、まさに負けて尚強し。これぞ名馬中の名馬!

☆:いや、だから、そのような「名馬中の名馬」に敗北をもたらす先生の死神ぶりがここでは問題となっているわけで。。。

上:チミもしつこいねえ。「三連複の軸向き」と断って打った◎なんだからいいじゃないか。そんなことよりあのような名レースを見られたことを素直に喜ぼうよ。あの一戦のおかげで今年の競馬はいい一年だったと言うことになるんだからさ、ダイワスカーレット・ウオッカと言う二つの才能と世代を同じくする幸せを共にかみしめようではないか。うーん、これぞ名勝負!これぞ王対長嶋!これぞ大山対升田!これぞ姫川亜弓対北島マヤ!

☆なんです。最後のは?

上:なんですって、君は「ガラスの仮面」を知らんのかね。

☆:知りません。

上:「名家に産まれた努力家のお嬢様」姫川亜弓が、「母子家庭の貧しい環境に生まれ育った天才児」北島マヤと、幻の名作「紅天女」の主役をかけて争う大河演劇少女漫画なのだよ。知らないの?これって日本人の一般教養だぞ、恥ずかしいなあ。

☆:。。。呆れてものが言えないところを敢えて聞きますが、どっちが姫川亜弓なわけ?

上:ダイワスカーレット。ウオッカは北島マヤだね。ついでに言うと、月影先生はエアグルーヴで、速水真澄が武豊、それから。。。

☆:ああ、いいです!もういいです!聞くんじゃなかった。。。大体、政治経済の事情通が集まるハイグレードな溜池通信でこういう競馬ネタ掲載するだけでも十分場違いだというのに、少女漫画まで持ち出してあなたって人は。。。

上:「ガラスの仮面」の配役を競馬界に当てはめるのって意外と面白いかも。今度まとめて掲載してみよう。

☆:だから読む人間の99%は分からないってば!


11R 第33回 エリザベス女王杯(GI)
2200m 芝・右 外
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 レインダンス 56.0kg 武 幸四郎
1 2 レッドアゲート 54.0kg 藤田 伸二  
2 3 ビエンナーレ 56.0kg 三浦 皇成
2 4 フェアブリーズ 56.0kg A.ヘルフェンバイン  
3 5 ポルトフィーノ 54.0kg 武 豊  
3 6 トレラピッド 54.0kg D.ブフ  
4 7 マイネレーツェル 54.0kg 川田 将雅  
4 8 エフティマイア 54.0kg 蛯名 正義  
5 9 アルコセニョーラ 56.0kg 武士沢 友治
5 10 ピサノジュバン 54.0kg 浜中 俊  
6 11 ムードインディゴ 54.0kg 福永 祐一
6 12 アスクデピュティ 56.0kg 岩田 康誠  
7 13 ベッラレイア 56.0kg 秋山 真一郎
7 14 コスモプラチナ 56.0kg 石橋 脩  
7 15 カワカミプリンセス 56.0kg 横山 典弘
8 16 リトルアマポーラ 54.0kg C.ルメール
8 17 トウカイルナ 56.0kg 四位 洋文  
8 18 レジネッタ 54.0kg 小牧 太  



☆:牝馬G1最後の一戦なんですが、ダイワスカーレット・ウオッカは天皇賞出走で飛車角抜きの寂しい一戦となりました。

上:まぁ、あの二頭はすでに牝馬の領域からはみ出しているわけで、しょうがないですな。でも、飛車角抜きでもそれなりに実力所がそろった好プログラムじゃないですかね、これは。ある意味わかりやすいし。

☆:18頭も出て、わかりやすいですか?

上:わかりやすい!まず、18頭中、半分を占める3歳馬だが今年の3歳はあまりにも弱い。古馬との力関係で言うと900万以上1600万未満認定が相当で、ここではまず不要なのです。ま、前残りの展開になった秋華賞で追い込んで二着につけたムードインディゴと騎手ルメールに変更のリトルアマポーラはそれでも見所がありそうなんで一応印は残しましたが。

☆:先生が人生相談コーナーでお世話になっているエアグルーヴの子、ポルトフィーノは?先週死神モードを脱出した武豊鞍上で現在2番人気なんですが。。。

上:不要!不要!重賞も勝ったことがなく、1600m以外のレースを走ったこともない馬が、3歳牝馬限定戦ならいざ知らず、古馬と激突する2200mG1に出てくるなんて、こんなのは激しく却下じゃ!大体彼女から良血と言う付加価値を差し引いたら単に条件馬という悲しい現実しか残らないのだ。これで2番人気なんてありがたくて涙が出るぜ。

☆:。。。今、同じ理屈でヌケにしたアゴマイヤグルーヴが勝って涙を流した昔の先生の記憶が蘇ったんですが。。

上:ドキッ!で、でも掲示板に乗ることはあっても馬券に絡むまではいくらなんでもないと思うぞ。こういう馬が勝つにはカワカミプリンセスとかベッラレイアとかは強すぎるのだ。特にカワカミプリンセスは今回死角らしい死角も見つからずこれは有無を言わさず◎認定なのである。

☆;死角がないなんて言いながら、先生がしっかり◎打ってること自体が死角じゃないですか。

上:なんだとぉおお!

☆:自分を死神と言ったのは他ならぬ先生じゃないですか。そんなことより単勝20倍のビエンナーレをベッラレイアより上に位置づけているのはどういうことよ。

上:当日は馬場が渋りそうで、そうなるとベッラレイアにはきついかなと言うのが理由。それにビエンナーレだって前回の札幌日経OPで先週アルゼンチン杯を制した牡馬スクリーンヒーローに完勝しておるのだ。渋った馬場も得意で騎手も売り出し中の三浦だというのに、なんでこんなに人気がないのか、わからんね。

☆:じゃあ、今回は相当自信があると。

上:うん、そのはずだったんだが、実は気になることが。。。。

☆:なんですか。急に暗い顔になって。

上:いや、もげたんだよ。首が。

☆:はあ?

上:カワカミプリンセスの首がもげてしまったんだよ。

☆:!!!なんです!いきなりその猟奇な展開は!

上:いや、2年前に、中山競馬場に行ったときに、大儲けしたんで、JRAのグッズ売り場に行って、マイネサマンサのグッズを探したんだけど、G1勝ってない馬のグッズなんてあるはずがなくて、しょうがないからカワカミプリンセスの人形のついた携帯ストラップを買ったんだけどね、先日その首がもげてしまったんだ。

☆:携帯ストラップ。。。。

上:気に入ってたんだよな、あのストラップ。結構手になじんで。ああいうのについてる人形ってやたら触りまくられるから、相当頑丈に出来てるんだけどさ、それがよりによって彼女の出走する三日前に首がもげちゃったわけで、これって不吉だろ?

☆:つまり何ですか、人形とは言え、明日のレースの一番人気馬が死神の先生に首を刈り取られたと。な、なんて恐ろしい!!

上:俺がやったんじゃないやい!これは、いわゆる経年の劣化という奴で。。。。

☆:。。。。あのね、先生、これで明日彼女に何かあったら、これは先生が犯人で確定と言うことで、事の重大性が分かってますか?

上:いや、まぁ、これまで入れ込んでいた馬を本命にしてその馬を敗北させてきた私の人形にこのような不幸が訪れたと言うことは、これは考えようによっては吉兆とも言えるわけで、とにかく彼女の無事と健闘を祈ろうじゃないか。それにしても、お気に入りの携帯ストラップなくして、なんか調子が狂うんだよな。今度日本に帰ったらまた買わなきゃ。今度はダイワスカーレットの。

☆:駄目だ、こりゃ。。。っていうか、そんなことしたら全国の競馬ファンに殺されますって。



上海馬券王


追伸:先週予告した「中国食品事情」なんですが、ストラップの件がショックで次週先送りとさせていただきます。ううううう。



〇今日の結果

<エリザベス女王杯> @リトルアマポーラ Aカワカミプリンセス Bベッラレイア


〇かんべえのつぶやき

――仕事で外出していたので、今日のレースは見ておりません。でも、すごいことがあったようですな。武豊が落馬と言うと、あのノーリーズン以来の椿事であります。いやー死神伝説はなおも生きていて、武豊は先週勝った分のツケを払い、馬券王先生もしっかり本命を外してしまったのでありました。

――それにしても、ポルトフィーノの馬券を買った人は浮かばれませんねえ。桜花賞もオークスも出られず、このままでは強いのか弱いのかまったくわかりません。まあ、馬券王先生は「不要!不要!」と、ちゃんと無印にしているわけですが。さて、次週、マイルチャンピオンシップで、馬券王先生の呪いは解けるでしょか?





11月2日(日)

えー、去年あたりから日本の方では食品に関する不祥事が立て続けに報道されてまして、殆どヒステリー状態な訳でありますが、「本場」中国に暮らすものとしては、この程度のことで何を大騒ぎしているのだというのが実感な訳であります。

大体、産地や賞味期限の偽装なんて可愛いものじゃありませんか。ブロイラーを名古屋コーチンと偽ったり、普通の鯖を関サバと偽ったりしてけしからんと怒る前にそういうものを食べて気づかない己の舌の音痴さ加減を恥じるべきだし、賞味期限なんか多少切れたって味に代わりはないから業者はそういうことをやっているわけで、じゃあ「賞味期限」って一体何なのよ、と言うところから議論を始めるべきではないですかね。「日本の食品産業は誠実さを失った」なんて新聞はしたり顔で論説したりするわけですが、そもそもこの手の偽装は大昔から大手を振って行われてきているのです。20年前、茨城県は袋田の滝に名物の鮎を食べに行ったとき「広島県漁業組合」という名前付きの大きなビニール袋から鮎がジャバジャバと滝に放されているのを目撃し、日本の食の実態を思い知らされた私からすれば何を今更ですな。

え、「そうは言ってもシアン化合物にまみれた伊藤ハムとか、メラミン入りの丸大食品とか、中国の毒入り餃子とか、健康に直結する不祥事がやたら多くてやっぱりこれは問題がある」ですって?いや、でもさ、これで死んだ人っていないでしょ?シアンとか言っても濃度は人の命に関わるにはあまりにも低いわけだし、メラミンだって乳児が大量に摂取すればそりゃ大ごとですが、一般の大人はそれで健康を害するなんて事はないわけだし、一月に起きた毒入り餃子の一件は確かに下手すりゃ死人が出てましたが、あれは単なる刑事犯罪(恐らくは中国労働法の発令に端を発した労務問題のごたごた)なわけで食の問題とは切り離して考えるべきなのであります。

とにかく、今まで大きく報道された事件で人が死んだ事ってないでしょ。蒟蒻ゼリーの一件を除けば皆無なわけだ。その蒟蒻ゼリーにしたところで、あれは蒟蒻ゼリーが悪い訳じゃない。蒟蒻ゼリーが悪いというなら雑煮だって悪いのだ。それを鬼の首を取ったようにはやし立て、私が愛してやまない、なんの罪もない蒟蒻ゼリーを生産中止に追い込んだ野田聖子は万死に値するのだ。くそう、覚えてろ、こちとら海外暮らしでも比例代表の選挙権くらい持ってるんだ。今度の選挙で報復してやるう!

とにかくですな、株とか為替が滅茶苦茶になっているこの時期に、このような些末なことで何を皆さんヒステリックに騒いでいるのでありますか。こんなショーもないことで騒ぐなら中国に来るあるよろし。規模といい、質といい、遙かに可愛くない事例に満ちあふれているのだよこの国は。私だって命がけと言うとずいぶん大げさであるが、それでも日本の基準からすると遙かに危険なものを食べさせられている可能性は大きいのです。よって、来週はここら辺の事情をレポートしてみようと思いますので、そこんとこ夜露死苦。


11R 第138回天皇賞(秋)(GI)
2000m 芝・左
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 アサクサキングス 58.0kg 藤岡 佑介  
1 2 ディープスカイ 56.0kg 四位 洋文
2 3 エアシェイディ 58.0kg 後藤 浩輝  
2 4 アドマイヤモナーク 58.0kg 岩田 康誠  
3 5 サクラメガワンダー 58.0kg 福永 祐一  
3 6 エリモハリアー 58.0kg 吉田 豊  
4 7 ダイワスカーレット 56.0kg 安藤 勝己
4 8 ポップロック 58.0kg 内田 博幸  
5 9 アドマイヤフジ 58.0kg 川田 将雅
5 10 キングストレイル 58.0kg 北村 宏司  
6 11 ハイアーゲーム 58.0kg 柴田 善臣
6 12 タスカータソルテ 58.0kg C.ルメール
7 13 オースミグラスワン 58.0kg 蛯名 正義  
7 14 ウオッカ 56.0kg 武 豊
8 15 トーセンキャプテン 58.0kg O.ペリエ  
8 16 カンパニー 58.0kg 横山 典弘  
8 17 ドリームジャーニー 58.0kg 池添 謙一


本年のベストマッチ。17頭中、G1馬の出走はわずか4頭(2歳チャンピオンのドリームジャーニーを入れれば5頭なんですが)で、これにメイショウサムソンとスーパーホーネットが出てくれていれば本当に申し分なかったのですが、それでも現在のJRAの2枚看板、ダイワスカーレット・ウオッカが出るのが大きく、それに3歳では文句なしのナンバーワン・ディープスカイが菊花賞を蹴飛ばして参戦となれば、これは大変楽しみな一番と言えましょう。

牝馬でありながら現在の日本競馬をしょって立つダイワスカーレットとウオッカ。これは能力は間違いなく国際級。これまで3着以下になったことがない圧倒的な安定感を誇る超優等生の前者に対し、後者は取りこぼしも多いけど勝つときは本当に感動的で美しい強さを見せつける天才タイプとキャラの棲み分けもきっちり出来ていて、野球で言えば王貞治と長嶋茂雄、将棋で言えば大山康晴と升田幸三の対戦。いやあ、こういうのは見ていて一番盛り上がりますなあ。(王・長嶋はまだしも大山・升田は牝馬に対して失礼か) このようなファン垂涎の組み合わせなんですが、これまで直接対決は4度しかなく、意外なことに今年はこれが初対決。で、通算成績はダイワスカーレットが3勝1敗とウオッカに差をつけていて、実力の前者に人気の後者という棲み分けもきっちり出来ちゃっているところがますます、王・長嶋、大山・升田なわけでウヒヒヒ、たまりませんなあ。

で、レース展望なんですが、一着がこの2頭にディープスカイを加えた3頭のいずれかになるのはまず間違いないというか、これ以外の馬が一着になるのは著しく興ざめである故、何とかこの3頭で決まって欲しいとは思うのですが、それぞれ下記に挙げる死角があり、この3頭でワン・ツー・スリーというのも可能性としては大変低い気がするのであります。

まず、一番人気のウオッカなんですが、府中は得意中の得意だし、距離ははまっているしで、確かにこれが一番軸向きではあるんですが、もともとが気まぐれな天才タイプで走って見なけりゃわからないところがある上に、騎手が相性がいいとはお世辞にも言えない武豊であるところが難点です。武豊は10月末で132勝と、もちろん現時点のナンバーワンジョッキーではあるんですが、不思議なことに重賞に限って言えば今年わずか2勝。3月15日にファルコンSを勝って以来、なんと重賞を34連敗中という悪魔も涙ぐむ死神ぶりを遺憾なく発揮しておられるわけで、ああ、不安だ、不安すぎる。前回の毎日杯は走り自体は立派なものでしたが、内容は逃げたあげく、最後スーパーホーネットに差されてしまうと言う「らしくない」レースぶりで、今回14番枠では大変乗りづらい部分もあるのではと感じさせるところが尚不安を煽ります。

ダイワスカーレットは、先ほども申した通り、これまで連を外したことが一度もない超優等生ではあるのですが、今回休み明けぶっつけ本番の上、府中はなんとこれが初めてというのが不安材料。まあ、これまでどんな条件でも必ず結果を出してきた彼女のことなんで、今回も3着以内は絶対キープしてくれるとは思うんですが。。。

ディープスカイは3歳ナンバーワンであることは全く疑いようもないのですが、問題は今年の3歳というのが大変レベルが低いということで、そういう連中相手に強くてもここではどうなのかという不安が。いやあ、去年の3歳も牡馬は大変レベルが低かったんだけど、今年はさらに輪をかけてレベルが低いのだよ、牡馬も牝馬も。ダート路線じゃカジノドライヴとかサクセスブロッケンとかそれなりに楽しみなのはいるんだけど、本当に芝は酷いよな。ディープスカイだってダービー勝ったとは言えタイムはそれほどでもないし、過信は禁物だな。

で、まとめるとこうなるわけです。

ウオッカは勝つときは圧勝、負ければ着外もあり。ダイワスカーレットは勝つと言うには不安も多いけど連は必ず確保してくれるはずだ。ディープスカイはひょっとしたら大変弱い可能性もあり、これなら毎日杯をウオッカに0.3秒差のアドマイヤフジに期待。上位人気3頭には死角も多いのでその他の馬が2着か3着に食い込む余地もあり、そういう意味で復活傾向のドリームジャーニーと、府中巧者のハイアーゲーム、札幌記念レコード勝ちのタスカータソルテの大駆期待。特にタスカータソルテは坂のあるコースは不向きな感じなんですが今回ルメールという超一流の海外ジョッキーを得たことでひょっとするとひょっとするかも。

結論:ダイワスカーレットを軸にウオッカ・アドマイヤフジ→ディープスカイ・ドリーム・タスカータ・ハイアーの3連複8点買。アドマイヤフジとハイアーゲームが絡めば10万馬券じゃ。出でよ万券!


上海馬券王


追伸:今気がついたのですが、このレースにおけるウオッカ・ダイワスカーレットの対決は、本命を外しまくっている私が◎をダイワスカーレットにつけたことで、私VS武豊の死神代理戦争と言う構図にもなっております。さあ、本当の死神はどちらだ!それともウオッカ・ダイワスカーレットの両方が連に絡まないなんて事になるんでしょうか。そうなったら日本の競馬も終わりなんだけどなあ。。。。まぁ、本年度ベストマッチにふさわしい、よいレースを期待しましょう。



〇今日の結果

<天皇賞> @ウオッカ Aダイワスカーレット Bディープスカイ


〇かんべえのつぶやき

――水道橋のWINSにて勝負をばいたしました。今日はあの「沈黙の日曜日」から10年目。あの悲劇を鎮魂するために、今日は逃げ馬を勝たせたいところです。馬券王先生も同意のようだし、ここは真っ向からダイワスカーレットの単勝勝負であります。

――ゴール前、「そのまま〜!」と叫んで、その瞬間は勝ったと思いました。ところがスローモーションを見ると、ウオッカが差しているではありませんか。ああーん、外してしまいましたあ。敵地・後楽園に居たのが悪いのでしょうか。――とはいうものの、競馬としては、今年一番の名勝負であったことは間違いありません。強い馬のワンツースリーですからね。

――武豊は重賞連敗がやっと止まったのですね。今日の勝因は、とっても久しぶりに隣にペリエが居たからではないでしょうか。この先のG1戦線、「武だから」と言って切れなくなりました。もちろん、そうでなければなりませんとも。






10月26日(日)

えー、今週は本当に色々なことがありまして、話題を一つに絞ることが本当に難しい。よって、かんべえ先生風に日記調でまとめてみたいと思います。現在へべれけに酔っぱらっているので、かなり乱暴な論説になりますがご容赦いただきたく。

◎巨人が日本シリーズに進出:

先週申し上げたとおり、裏日本もとい、日本海岸シリーズにならなかったことは何よりです。いや、負け惜しみじゃなくて。。。。たかだか貯金三つで日本シリーズというのもずいぶん情けないわけで中日は今年は部をわきまえていたというのは何より。シーズン中ボコボコにされた阪神に一矢報いたと言うことで私的にはよい落としどころと言えましょう。これで、日本シリーズは大手を振って西武の応援ができるというもの。新人採用の不祥事で一番スカを踏んでた西武が、禿の渡辺とデーブ大久保というもっとも期待されない指導陣の元ここまでやったのは、これは賞賛に値するわけで、ここまで来たらヤクルトからラミレスとグライシンガーを引っこ抜いてブイブイ言わせている邪悪な巨人に目にものを言わせて欲しいですな。(それにしても中日は来年ますます戦力低下が不可避なわけで、先が思いやられるなあ。)

◎我が家に液晶TVがやってきた、YAH!YAH!YAH!:

いや、マンション契約延長の条件として大家に薄型の高品位TVを入れろとダメ元で要求したら、この要求があっさりと受け入れられて、本日我が家に結構高めの薄型TVがやってきたのであります。言ってみるもんだな、おい、って言うかこんなわがままな条件が受け入れられるほど上海の不動産市況も悪化しているのであろうか。で、先日日本に帰国した際、ソニーのPS3を買ってきたのですがこれをそのTVにHDMIケーブルで接続したら、これがとんでもない画質な訳で、いきなりのけぞったのであります。いやあ、ブルーレイディスクってここまで凄かったのか。って言うか、ブルーレイって高品位TVとHDMIのカプリングがないと意味ないじゃん。視聴したのは押井守の「イノセンス」(海賊版じゃないぞ、ちゃんと日本で買ってきたのだ)なんだけど、映画館で見た以上の画質が我が家の小さな部屋の中で再現されたわけで、これは本当にとんでもない世界。押井守がこの作品で到達したのは、まさしく21世紀映像表現の最高峰であるとの認識を新たにした次第であります。それにしてもどうなんでしょう、世界中で大恐慌の足音が鳴り響いている傍ら、これだけ凄い技術革新がお茶の間で実現しちゃうと言うのも不思議と言えば不思議ですな。バブルで行け行けドンドンの頃より、不況でうつむいている今の方が「豊かさ」という意味では遙かに上のような気もするのですが。。。。

◎ハードがソフトを選ぶ:

そうは言っても、ブルーレイのこれだけの表現力を満足させるソフトは相当限定されるのではないかと言う気がどうしても。今の日本のTVドラマの延長みたいな腐れコンテンツをこれで再現しても粗が目立つだけで、却って興ざめなんじゃないでしょうか。「イノセンス」は別格としてもこれで見てみたいと思うのはキューブリックとかコッポラとか、日本で言えばカラー以降の黒澤とか(「どですかでん」なんていい感じ)、宮崎駿あたりは微妙だな。あ、もちろん「ブレードランナー」は是非見てみたい。要はこれほど凄いハードスペックを満足させるソフトの作り手なんてかなり限定されており、既存のコンテンツは現状のDVDで十分、それどころかYOUTUBEみたいな低画質メディアが分相応なわけで、その意味でこのメディアの将来はそれほど盤石でもないのかもしれません。

◎円高・株安:

週末いきなり1ドル90円、日経平均8000円割れなわけであります。ドルで給料もらっているこちらとしては、全くしゃれにならない訳なのであります。どないなっとんねん。それにしても不思議だ。これだけ円が買われて皆さん、買った円で何を買っているのだろう。株くらいしか買うものないと思うんだが、その株はこんなに売られているわけで、一体何を買っているのだろう。教えてかんべえさん。

◎朝日新聞:

「イノセンス」の高度な映像表現を見せられても慰められないささくれだった我が心をさらに苛立たせるのが本日の朝日新聞の社説。なんと消費税上げを総理に迫っているのである。一瞬見間違いかと目をこすったが、どう見てもそういう内容だ。よりによってこの時期に日本の大新聞が社説でそういうことを言っているわけだ。正気か?山本五十六を腰抜け呼ばわりして日米開戦を迫った新聞の言うこととはいえ、いくらなんでもこれはないだろ。

◎経済学って。。。

いや、私も昔経済学部に籍を置いていたことがあるので、どうしてもそういう文脈で物事を考えるのですが、最近の日本のエリートと言われる方々のやることなすことが、なんか経済学の常識とはかけ離れているので頭を抱えているのであります。日雇いを禁止した厚生労働省の通達とか、サラ金の金利水準を否定した最高裁の判断とか、景気対策としてなんと利上げを提唱した与謝野先生の政策提言とか、全世界の中央銀行の趨勢に逆らい利下げを拒否した日銀とか、先に述べた朝日新聞の社説とか。経済学部の論説試験でこういう事を書いたら一発で不可認定だし、これに比べりゃ社会主義国の中国の経済官僚の政策の方が遙かにまともだと思うんですが、なぜかこういう事が大手を振ってまかり通っている。これって、私の勉強してきた経済学的な知見の方が間違っているって事なんですかね?教えてかんべえ先生!



11R 第69回 菊花賞(GI)
3000m 芝・右 外
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 フローテーション 57.0kg 藤岡 佑介
1 2 ノットアローン 57.0kg 横山 典弘
2 3 アグネススターチ 57.0kg 赤木 高太郎  
2 4 メイショウクオリア 57.0kg 角田 晃一
3 5 ナムラクレセント 57.0kg 和田 竜二  
3 6 ロードアリエス 57.0kg 鮫島 良太
4 7 ドットコム 57.0kg 岩田 康誠  
4 8 スマートギア 57.0kg 武 豊
5 9 マイネルチャールズ 57.0kg 松岡 正海  
5 10 スマイルジャック 57.0kg 小牧 太
6 11 ミッキーチアフル 57.0kg 幸 英明  
6 12 ヤマニンキングリー 57.0kg 柴山 雄一  
7 13 シゲルフセルト 57.0kg 川島 信二  
7 14 オウケンブルースリ 57.0kg 内田 博幸
7 15 ベンチャーナイン 57.0kg 武士沢 友治  
8 16 ホワイトピルグリム 57.0kg 川田 将雅  
8 17 ダイシンプラン 57.0kg 安藤 勝己  
8 18 ダイワワイルドボア 57.0kg 北村 宏司


先週の秋華賞は、100円玉一枚が1100万円に化けるという大荒れレース。牡馬のクラシック最終戦である菊花賞はもうちょっと秩序というのを望みたいと思っていたのですが、なんですか、このしょうもないメンバーは。

皐月賞馬キャプテントゥーレは故障、NHKマイルとダービーの覇者ディープスカイは天皇賞参戦で回避、2歳チャンピオンのゴスホークケンは3歳以降鳴かず飛ばずと、要はG1ウイナーが皆無の上、重賞勝ち実績のあるのも18頭中わずか3頭。はっきり言ってこれはG1ではない、「菊花特別」とでもいうのが相当なのであります。これに比べれば先週の秋華賞の方がまだしもゴージャス、と言うことは、例年もつまらんのですが今年は輪をかけてとことん救いようのないつまらんレースと断言せざるを得ないのだ、今年の菊花賞は。

人気を見ると神戸新聞杯でディープスカイ相手に善戦したと言うだけでオウケンブルースリという重賞未勝利の馬が一番人気に押されている。2番人気のマイネルチャールズは、中山以外実績のないプチ・マツリダゴッホみたいな奴だし、はっきり言って3000mと言う距離が全員未経験な前提ではとことん荒れると見たねこのレース。

メンバーがここまでしょぼいと、実績よりは私が日頃から提唱している「菊花賞馬京都適性説(くわしくは3年前の当欄参照)」を優先させたいというわけで、本命指名はロードアリエス。京都競馬場では連を外していない上、前回休み明け22kg増で神戸新聞杯をディープスカイと0.4秒差、オウケンブルースリと0.3秒差は十分に圏内と考えます。対抗は血統が見事に長距離のフローテーション、穴でかんべえ師匠が愛してやまないマンハッタンカフェの子メイショウクオリア(京都実績2−0−0ー1)。

◎○▲がそれぞれ8番人気、15番人気、10番人気なんで、はっきり言って当たって砕けろなんですが、まぁ、オウケンブルースリから買っても不確実性は変わらないことを考えればナイスな選択なんじゃないですかね。ああ、それにしても返す返すつまらんレースだ。こんなつまらんレースを見るよりは、同じ日にアメリカのブリーダーズカップを走るカジノドライヴを応援しようよ、みんな。


上海馬券王



〇今日の結果

<菊花賞> @オウケンブルースリ Aフローテーション Bベンチャーナイン


〇かんべえのつぶやき

――スター不在の中で本命馬が勝つ、という妙味の乏しいレースとなりました。3000メートルと距離が長く、「強い馬が勝つ」といわれる菊花賞ですが、オウケンブルースリはホントに強かったんでしょうか。むしろ内田騎手が上手に乗ったかなあ、という感じです。

――それにしても、ディープスカイがここを飛ばして秋の天皇賞に向かってしまったのは残念ですね。正直言って、G1馬の居ない菊花賞なんてもう見たくないよ〜。ま、その分、来週の天皇賞はにぎやかな顔ぶれが揃いました。ウオツカやメイショウサムソンが出るわけですからね。

――ハッと気がついたら、11月2日のワシは
ATICの仕事が入っておる。ふむ、でも会場が東京ドームのプリズムホールということは、出番が終わったらすぐに水道橋のWINSに飛び込めばよいではないか。よしよし、勝負するぞ〜。





10月19日(日)

えー、プロ野球もシーズンが終了して現在クライマックスシリーズと言うのをやっているわけですが、なんかセ・パ両リーグとも3位の球団の元気が良さそうな感じで、なんなんでしょうね、これは。仮に日本シリーズが中日対日ハムなんてことになると、笑っちゃいますな。こんなの日本シリーズじゃなくて、裏日本シリーズ(おっと、「裏日本」と言うのは放送禁止用語でしたな。「日本海岸シリーズ」と言い直しますか。)ではありませんか。

いや、確かに私はかなり熱烈な中日ファンではあるのですが、それでもシーズン勝率が5割ちょっとという成績で日本シリーズに出れるかもしれないという環境を与えられている現状には大変気恥ずかしいものを感じざるを得ないのであります。ああ、恥ずかしい。本当に恥ずかしい。でもなあ、意外と行っちゃうかもしれないな日本シリーズ。「荒れる年は中日」ってことなら、今年はまさにそういうパターンだし、「クライマックスなんかおかしい」と公言してはばからない落合はそういうことを自ら証明するためにしゃかりきに仕事しそうだし。あーあ、そういう想像するだけでも恥ずかしい。

でもねえ、こうも思うのです。高次元の優勝争いを繰り広げた巨人・阪神というのも恥ずかしいと言うことで言えば同じなんじゃないかって。同じリーグの下位球団からエースとか4番を引っこ抜き、弱体化したそのチームをボコボコにして貯金を荒稼ぎすると言うビジネスモデルは、はっきり言って大変醜悪だし、野球産業全体の長期的成長を著しく阻害しているのではないかって。そりゃ、中日だって横浜から谷繁とかウッズとか引っこ抜いたけどさ、毎年はやってないでしょ。そんなひどい事。それに引き替え巨人とか阪神なんて毎年じゃんか。君たちいい加減にしたまえ。

というわけで仮に来年、川上とか井端とか岩瀬が移籍したら私は多分暴れると思うので巨人阪神の編成担当者は注意するように。と、言うか絶対暴れてやるう!


11R 第13回 秋華賞(GI)
2000m 芝・右
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 ムードインディゴ 55.0kg 福永 祐一
1 2 ピサノジュバン 55.0kg 浜中 俊  
2 3 ソーマジック 55.0kg 後藤 浩輝  
2 4 ブラックエンブレム 55.0kg 岩田 康誠  
3 5 エフティマイア 55.0kg 吉田 隼人
3 6 レッドアゲート 55.0kg 内田 博幸
4 7 リトルアマポーラ 55.0kg 武 幸四郎
4 8 ユキチャン 55.0kg 武 豊  
5 9 マイネレーツェル 55.0kg 川田 将雅
5 10 ブライティアパルス 55.0kg 藤岡 康太  
6 11 トールポピー 55.0kg 池添 謙一
6 12 カレイジャスミン 55.0kg 北村 宏司  
7 13 アロマキャンドル 55.0kg 三浦 皇成
7 14 エアパスカル 55.0kg 藤岡 佑介  
7 15 プロヴィナージュ 55.0kg 佐藤 哲三  
8 16 メイショウベルーガ 55.0kg 幸 英明  
8 17 レジネッタ 55.0kg 小牧 太
8 18 オディール 55.0kg 安藤 勝己



牝馬クラシック最後の一戦。野球があまりにもつまらないので、やはり秋は競馬だ!と強調したいのですが、うーん。今年の3歳牝馬というのもつまらんなあ。このレースだって見所はターフに映える白馬ユキチャンの大逃げくらいだぞ。彼女の馬券は買わないけど。

2歳女王にしてオークスウイナーのトールポピー、桜花賞馬にして今回一番人気のレジネッタと一応メンツはそろっているのですが、前者は一番人気の桜花賞で惨敗した上、勝ったオークスでも降着にならなかったのが不思議なくらいの大斜行をぶちかました問題児、後者も安定はしているけど一番人気になるほどの実績か大いに疑問符な訳で、要は今年の3歳牝馬は軸不在、何が来ても不思議じゃなく、3連単馬券など絶対勝ってはいけないというのが結論としてもたらされる訳なのであります。

というわけで今回◎にしたのはエフティマイヤ。桜花賞・オークスともに2着の安定度と人気の兼ね合いから馬連もしくは3連複の軸にうってつけなのではなかろうかと。何が来ても不思議じゃないとはいえ、夏に急上昇した馬も見あたらず、相手は春からの実績どころが中心となります。レジネッタ、トールポピーも当然圏内ですし、オークスで1・2番人気したリトルアマポーラ、レッドアゲートも見捨てるにはまだ時期尚早、これにムードインディゴかアロマキャンドルの無欲の追い込みがはまればおいしいんですが。


11R 第56回府中牝馬ステークス(GIII)
1800m 芝・左
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 ヤマニンアラバスタ 55.0kg 江田 照男  
1 2 ベッラレイア 55.0kg 秋山 真一郎
2 3 ニシノマナムスメ 55.0kg 勝浦 正樹
2 4 ヤマニンエマイユ 55.0kg 松岡 正海  
3 5 ローブデコルテ 55.0kg 津村 明秀  
3 6 テンイムホウ 55.0kg 柄崎 将寿  
4 7 カワカミプリンセス 55.0kg 横山 典弘
4 8 マイネカンナ 55.0kg 大野 拓弥  
5 9 ニシノナースコール 55.0kg 北村 友一  
5 10 アルコセニョーラ 55.0kg 武士沢 友治
6 11 レインダンス 55.0kg 中舘 英二  
6 12 ヤマニンメルベイユ 55.0kg 柴山 雄一
7 13 キストゥヘヴン 55.0kg 藤田 伸二
7 14 ハンドレッドスコア 55.0kg 村田 一誠
7 15 アサヒライジング 55.0kg 柴田 善臣  
8 16 ブルーメンブラット 55.0kg 吉田 豊  
8 17 ヴィヴィッドカラー 55.0kg 的場 勇人  
8 18 ダンスオールナイト 55.0kg 小野 次郎  


秋華賞に先立ち府中では古馬牝馬の重賞が行われますが、はっきり言ってこっちの方が遙かに面白い。これでウオッカ、ダイワスカーレットが出てれば夢の牝馬オールスターなんですが、それでもG1馬が3頭出てるし、これは本当にG3認定がもったいないような好メンバーと言えましょう。うーん、こういうのを見るとやはり秋は野球じゃなくて競馬ですわい。

ウオッカ・ダイワスカーレットとも秋の天皇賞への出走を表明(これもまた楽しみ!)で、事実上エリザベス女王杯はこのメンバーで争われることになりますが、やはり一昨年のオークス馬にして秋華賞馬カワカミプリンセスが実績断然で休み明けでもこれが中心でしょう。G1二つを含め5連勝した後臨んだ一昨年のエリザベスで一位入選するも降着となり、その後骨折とかずいぶんと不遇な時期を過ごしてきたのですが、長期休養あけの金鯱賞を見る限り完全復活したようです。まぁ金鯱賞のあとまた短期休養となったので、今回鉄板とも言えませんが、それでも連は外さないのではないかと。

相手としては、やはり復活モードの桜花賞馬キストゥヘヴン、3歳時ウオッカやダイワスカーレットに匹敵する実力の持ち主と認定されていたベッラレイアが人気上位ですが、前者はマイラーで距離?(先週同じ理由で無印にしたスーパーホーネットがウオッカを破ったので完全否定はしませんが)、後者は最近の成績が不甲斐なさすぎ(騎手のせいかも)で、これなら展開の助けが必要とはいえ人気薄のヤマニンメルベイユの逃げ粘りとハンドレッドスコア、アルコセニューラの追い込みに食指が。。。。。いかんなあ、こういう買い方をするからはずれるんだよなあ。でもいいのだ。それでも買うぞ。いでよ、万券!!


上海馬券王



〇今日の結果

<秋華賞> @ブラックエンブレム Aムードインディゴ Bプロヴィナージュ


<府中牝馬S> @ブルーメンブラッド Aカワカミプリンセス Bベッラレイラ



〇かんべえのつぶやき

――秋華賞、人気2頭が来ませんでした。ブラックエンブレムは岩田騎手がうまくやりましたね。ムードインディゴ〜プロヴィナージュへの三連単は1000万円でありました。凄過ぎる〜!

――府中牝馬S、ブルーメンブラッドが鋭い追い込みを見せてカワカミプリンセスを指し切りました。これも見事でしたね。これだけ強い牝馬が多いと、エリザベス女王杯が楽しみになりますね。

――馬券王先生は何も言ってくれませんでしたが、秋華賞、ユキチャンの真っ白な馬体は美しかったですな。彼女が走るのをまた見たいものです。ま、そんな競馬の楽しみ方があってもいいでしょう。





10月12日(日)

えー、家族サービスも終わり、ようやく秋競馬に全力投球しようかという矢先に全世界同時株安でありまして、もうはっきり言って口あんぐりな訳です。実は今回はメラミンネタで受けをとろうかと思っていたんだけど(いや、毎日一杯の牛乳を習慣としている私にすればこれは肉まん以上のインパクトなのだよ)、このようなご時世でそれをやっても受けないだろうし、残念だなあ。面白いネタなんだけどなあ。

それにしても日経平均が8000円、NYダウが8000ドルとは世も末であります。落ちるにしても急激すぎる。特にこれまで上から目線でブイブイいわせていたアメリカ投資銀行の没落はあまりにもあっけないわけで未だに信じられないのであります。リーマンにしてもメリルにしてもちょっと煙が上がったと思ったらあっという間に炎上、柱を何本か残してきれいに瓦解しちゃったわけで、本当にこんなにあっけなくていいのでしょうか。これに比べれば13ゲームもつけてたゲーム差をわずか1ヶ月半でひっくり返された阪神タイガースの方がまだしも・・・、と、これは今のかんべえ先生には禁断の話題でしたな。

一方中国もずいぶんやばそうな感じになってきました。上海株なんか1年前に6000pt超えてたのが今じゃ2000前後でもみ合う有様で、博打が建前上厳禁の中国において事実上唯一の国営カジノとして老若男女がこぞって入れ込んでおった証券市場は今や阿鼻叫喚の地獄図絵と化しているのであります。インサイダーの固まりみたいな市場である故、どうせ政府の幹部とかそれに連なる方々は高値で売り抜けているに違いなく、結局ババをつかまされたのは浮かれて可処分所得の殆どをつぎ込んでいた一般庶民ということでこの恨みは深い。下手すりゃ暴動になりかねないということで政府も利下げだとか減税だとかの景気対策を連発中なんですが、どうなんでしょうねえ、インフレは未だに進行中である故、打つ手も相当限定されるのではないでしょうか。まぁ、この国の経済官僚というのは社会主義国のくせにえらく資本主義的なオペレーションに長じているので、びっくりするようなウルトラCがあるかもしれません。個人的には輸出増値税還付率の引き上げ激しくキボン!

ああ、それにしても本当に大変な世の中になったものです。馬券なんか買ってる状況じゃないよな。それでも買うけど。


11R 第59回 毎日王冠(GII)
1800m 芝・左
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 サクラメガワンダー 57.0kg 福永 祐一  
1 2 スーパーホーネット 58.0kg 藤岡 佑介  
2 3 ウオッカ 57.0kg 武 豊
2 4 キャプテンベガ 57.0kg 村田 一誠  
3 5 アドマイヤフジ 57.0kg 川田 将雅
3 6 アグネストレジャー 57.0kg 吉田 隼人
4 7 オースミグラスワン 57.0kg 蛯名 正義
4 8 ハイアーゲーム 57.0kg 柴田 善臣  
5 9 カンパニー 58.0kg 横山 典弘
5 10 リキッドノーツ 57.0kg 後藤 浩輝
6 11 エリモハリアー 57.0kg 吉田 豊  
6 12 フィールドベアー 57.0kg 秋山 真一郎
7 13 ドリームパスポート 57.0kg 三浦 皇成  
7 14 チョウサン 58.0kg 北村 宏司  
8 15 トーセンキャプテン 57.0kg 池添 謙一  
8 16 サンライズマックス 57.0kg 藤田 伸二


11R 第43回京都大賞典(GII)
2400m 芝・右 外
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 ポップロック 57.0kg 内田 博幸
2 2 メイショウカチドキ 57.0kg 浜中 俊  
3 3 アイポッパー 57.0kg 上村 洋行  
4 4 アルナスライン 57.0kg 和田 竜二
5 5 トーホウアラン 57.0kg 鮫島 良太
6 6 アドマイヤジュピタ 59.0kg 岩田 康誠
7 7 テキサスイーグル 57.0kg 柿原 翔  
7 8 マキハタサイボーグ 58.0kg 幸 英明  
8 9 アドマイヤモナーク 58.0kg 安藤 勝己
8 10 マンハッタンスカイ 57.0kg 四位 洋文


秋の古馬G1戦線を占う意味で大変重要なG2競争の2本立て。その割にはG1馬の出走がそれぞれ一頭ずつとしょぼいのですが、それでも素質馬は結構そろっているので、こういうプログラムを見るとこちらのモチベーションも上がりますな。上から目線でブイブイ言わせていた一流どころの没落が日常化しちゃった浮き世ではありますが、競馬の世界だけは強い馬が強いレースをして勝つという美しいものであって欲しいと願わずにはいられません。

毎日王冠はスーパーヒロイン・ウオッカがお約束で一番人気。この馬は強いときは感動的に強いけど、負けるときはあっけなく負けるという走ってみなければ分からない気分屋なところが不安材料で、相性がよいとはお世辞にもいえない武豊に騎手変更と言うこととあわせ圧倒的な人気を考えるとリスクありまくりなのですが、2番人気のスーパーホーネットは距離?だし、3番人気のドリームパスポートは騎手三浦は買い材料とはいえ最近の実績があまりにしょぼ過ぎるということでヌケ判断した以上は他に選択肢もありません。ただ、パドックと馬体重には注意を払いたいところ。2・3番人気を無印とした以上は相手は穴狙いとなります。末脚だけならウオッカ以上のオースミグラスワン、府中と休み明けが得意なリキッドノーツを中心に。

京都大賞典はG1馬アドマイヤジュピタが一番人気と思いきや、なんと我が心の友アルナスラインの方が買われている。2kgの斤量差と休み明けの実績が評価されたのでしょうか。うーん嬉しいような悲しいような。格上ポップロックの最近の成績があまりにも悲しすぎることを考えれば、この2頭であっさり決まりそうなんですが、アドマイヤジュピタの場合、休養期間が相当長いため今回は調整主体の出走である可能性も高くアルナスライン軸、アドマイヤジュピタ2・3着固定の3連単で勝負。


上海馬券王



〇今日の結果

<毎日王冠> @スーパーホーネット Aウオッカ Bアドマイヤフジ


<京都大章典> @トーホウアラン Aアドマイヤモナーク Bアイポッパー



〇かんべえのつぶやき

――今日は好天、暑からず寒からず、競馬には格好のお日和でありました。

――毎日王冠、きっと今日も武豊の独り相撲が見られると確信し、@サクラメガワンダーやFオースミグラスワン、Hカンパニーなどの馬連やワイドを買ったのですが、来たのがAスーパーホーネットでは当たりませんなぁ。それにしても、今日のBウオッカはいきなり飛び出したりして、やっぱり武豊の迷いは深そうです。

――京都大章典、ステイヤーの中堅どころが揃って、皆、いい馬体をしておりました。マンハッタンスカイに期待したのですが、このメンバーではちょっと無理でしたかな。

――この2つのレースが終わると、いよいよ秋競馬は本番という感じですね。来週は秋華賞、再来週は菊花賞、そして秋の天皇賞と続きます。いいレースが見たいです。





10月5日(日)

えー、皆様お久しぶりです。いよいよ秋のG1シーズンが開幕と言うことで、今年も頑張ってまいりたいのですが、実は私、中国の国慶節休暇で帰国中でありまして、現在家内の目を盗みながらこれを書いているわけなのであります。1年半ぶりの家族サービスの最中まで競馬に入れ込んでいるところを発見されたりしようものなら、さすがに三行半を叩きつけられること必定なわけでありまして、よって今週は簡単に。  

11R 第42回スプリンターズS(GI)
1200m 芝・右 外
馬名 斤量 騎手 予想
1 1 アポロドルチェ 55.0kg 勝浦 正樹  
1 2 ファイングレイン 57.0kg 幸 英明
2 3 ジョリーダンス 55.0kg 内田 博幸  
2 4 プレミアムボックス 57.0kg 三浦 皇成  
3 5 シンボリグラン 57.0kg 福永 祐一  
3 6 スピニングノアール 57.0kg 蛯名 正義  
4 7 カノヤザクラ 55.0kg 小牧 太
4 8 ウエスタンビーナス 55.0kg 郷原 洋司  
5 9 トウショウカレッジ 57.0kg 池添 謙一
5 10 エムオーウイナー 57.0kg 柴田 善臣  
6 11 スズカフェニックス 57.0kg 横山 典弘 △ 
6 12 タニノマティーニ 57.0kg 吉田 隼人  
7 13 ビービーガルダン 57.0kg 安藤 勝己
7 14 スリープレスナイト 55.0kg 上村 洋行
8 15 キンシャサノキセキ 57.0kg 岩田 康誠
8 16 タマモホットプレイ 57.0kg 石橋 脩  

  オッズを見るとスリープレスナイトが一番人気。現在4連勝中、1200mだけに限れば負けたことがないという経歴を見ればむべなるかなんですが、中身を見ても、コースや天候、展開など全く関係なしで勝ち星を積み重ねているのはたいしたもので、しかもタイムもなかなか優秀となれば初G1となる今回もこれははっきり勝ち負けであると断言できるのであります。仮に惨敗したとしたら上半期猛威を振るった私の死神モードが現在尚進行中と言うことになるわけで、ここは是非勝ってもらいたい。頼むぜスリープレスナイト!(それにしても牝馬にこういう名前をつけるかね。泉谷しげるの歌のタイトルにこういうのがあったような、あ、あれは「眠れない夜」か。。。)  

調教がやたら好タイムのビービーガルダン、トウショウカレッジ。かたや逃げ馬、かたや追込み馬とタイプが全然違うだけに両方そろって連がらみとは行かない気もしますが、展開によっていずれかが必ず連に絡む強い予感がするということで○▲はこれで行ってみよう。この他では、腐ってもG1馬ということで人気落ちならお買い得感が強いスズカフェニックス、ファイングレイン、早熟馬かと思ってたら最近復活モードに突入したカノヤザクラ、騎手岩田だと侮れないキンシャサノキセキ。こんなところでしょうか。特にスズカフェニックスはコンビを組んでる武が現在海外遠征中と言うことで、横山に乗り代わり。これで結果が出ちゃうと武G1死神説が下半期も継続中と言うことになりかねないわけで興味がそそられます。  

おっと、そろそろかみさんの着替えが終わったようだ。やばいやばい。では皆様また来週。     上海馬券王    



〇今日の結果

<スプリンターズS> @スリープレスナイト Aキンシャサノキセキ Bビービーガルダン



〇かんべえのつぶやき

――ひょっとして、馬券王先生の予想通りの結果でしょうか。おめでとうございます。上村騎手、17年目にしてG1初勝利だそうで、うれしさもひとしおでありましょう。いかにも競馬らしいいい勝負であったと思います。

――いよいよ秋のG1シリーズが始まりますな。存分に楽しませてもらいたいと思います。先生、そこんとこよろしく。















2008年上半期のレース


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by Tatsuhiko Yoshizaki