●上海馬券王のページ

上海馬券王がJRAのレースに寄せる「情熱と冷静の言葉」

2005年　春のＧ１レース考

6月26日（日）

上海馬券王の人生相談

◎お受験ママ　エアグルーヴさん　再び  

Ｑ：子供が不出来で。。。。  

先生お久しゅうございます。わたくしエアグルーヴでございますことよ。え、「お前は誰だ」ですって？きぃいいい！これだから３流馬券士は！

よろしいこと？わたくしの祖父はＪＲＡの大立者ノーザンテースト公爵、母は樫の木の女王ダイナカール、父は凱旋門の英雄トニービン子爵と言う、まさに名門中の名門、華族の中の華族、本来ならあなたのような、なけなしのお金をどぶに捨てまくってるパンピーなんか口も利けないような高貴な一族でございますのよ、我がグルーヴ家は。その私を忘れたふりとは、この禁治産者、恥をお知りになるがいいわ。

  でもねぇ、先生。先生みたいなヘタレ馬券士に相談しなければならない事情と言うのが最近ございまして恥を忍んでこうやってお手紙しているわけでございますの。相談と言うのは他でもございませんわ、華麗なる一族と言われて久しいグルーヴ家ですけど、最近子供が不出来と言いますのかしら、とにかくひどい状態であたくし心労でたおれてしましそうなわけでございまして。。。。

  長女のアドマイヤグルーヴは、そりゃ少しはまともな成績を上げておりますけど、それだって婦女子相手の話で、殿方相手にはからっきしだめなんでございますの。「女の子なんだからしょうがないよ」と皆様慰めてくださるのですけど、わたくし現役時代は殿方をまとめて負かした実績がありますし、それを考えると物足りなくて不甲斐なくて。。。。きぃいいいいい！

  で、しょうがないから次女のイントゥザグルーヴに期待したんでございますの。ところが、これが体が弱くて学校も休み勝ち、今年ようやく高校（１０００万クラス）は出たのはいいのでございますけど、未だに予備校（準オープン）生活を抜けきらない体たらく。きいいいい！一族の恥さらし！お前なんか生むんじゃなかったわ！

  で、待望の長男サムライハートが誕生して、今度はそれこそ本当に期待しましたの。男の子だしきっと不甲斐ない姉たちの恥辱を晴らしてくれると、きっと名門グルーヴ家をしょって立つ家門の誉れとなってくれるはずと、そりゃ期待しましたのよ。ああそれなのに、それなのに、どこで間違ったのございましょうか、小学校（新馬）を出た後、中学（５００万）に一度行った後、通学拒否症になってしまって現在家に引きこもったままＴＶゲーム以外には興味を示さない有様でございますのよ。きいいいいいい！名門に生まれた子供がニートだなんて、ヒッキーだなんて、恥辱だわ！屈辱だわ！悪夢だわ！

  先生、子供が生まれれば生まれるほど家名に泥を塗っていく現状にあたくし、気が狂いそうですの。出来が悪いと思っていた長女が実は一番出来がよかったなんて、今はなきお父様お母様になんていえばよろしいの？こうなったらせめて長女にはしゃんとしてももらわなくてはなりませんの。明日の宝塚では殿方をまとめて負かして欲しいの。先生、グルーヴ家が没落貴族になる予感に震えるわたくし、どうしたらいいのかしら。

Ａ：お答え

  いやいや、名牝と言われたあなたを忘れるはずはないではないですか。婦女子の身でありながら天皇賞で殿方をまとめて屠ったあなたの豪脚はいまだに記憶に焼きついておりますです。（ついでに言うと、年末の有馬であなたを軸に買ったら最後シルクジャスティスというわけのわからん馬に差されて大枚３万円を失ったという悲しい記憶も忘れられないのではありますが。。。）

  それはそうと、確かに、あなたのお子さんはご長女以外はぱっとしませんねえ。サンデーさんとあなたの組み合わせはアウトブリードだし結構よさそうな感じがしたのですが、何故か虚弱体質が多いみたいで「良血必ずしも名馬ならず」を図らずも実証しているところがあなたには申し訳ありませんが大変興味深いところです。

  去年のセレクトセールであなたのご次男に４億９千万というとんでもないせり値が付いたことからもわかるように、あなたの家名に対する世間一般の評価は相変わらず高いようで、あなたが家名の没落におびえるのはまだ時期早尚とも考えますが、ご次男の父親はサンデーさんより格下認定が相当なダンスインザダークさんであることから、これに過大な期待を寄せるのもちと考え物と言う評価が陰ながら出ていることもまた事実。ここはやはりご長女のエアグルーヴさんにもう一働きしてもらいたいところです。

  考えてみれば去年の天皇賞では大方の予想を覆して３着と言う実績を上げていますし、明日の宝塚で活躍できないと決め付けることも出来ません。ここは彼女に一念発起して頑張ってもらおうじゃありませんか。あたしゃ、ひいきのサンライズペガサス君を応援しなけりゃならないので、娘さんにまでは馬券は回りませんけどね。。。。     と、言うわけで。。。。。

京都11Ｒ　宝塚記念（ＧＩ）　芝2200・15頭

  タップとロブロイ優位は動きませんが、阪神が大得意のサンライズペガサスが何故これほど低評価なのか理解に苦しみます。実力はＧ１級でありおいしい馬券になりそうな予感。当日は上記６頭の３連複ボックスを買うつもりです。  

      皆様の相談お待ちします。　　　　　人生相談士　上海馬券王        



○この日の結果

☆宝塚記念　�@スイープトウショウ　�Aハーツクライ　�Bゼンノロブロイ



○かんべえのつぶやき

――まず、大胆にも�Nタップダンスシチーを切る。�Eゼンノロブロイの単勝をたんと買い込み、そこから�Aビッグゴールド、�Bトウショウナイト、�Cハーツクライ、�Jスイープトウショウへと流す。当初は馬単にしようと思ったところ、急に予定を変更して馬連に。

――レース展開は予想通り。�Fコスモバルクが暴走して、それを�Nタップがかわし、�Eロブロイが追撃する。そこへ飛び出す�Jスイープトウショウ。おお、これは�J−�Eという流れではないか。しめしめ、今日は池添が何かやりそうな雰囲気がしてたのだ。これって50倍はつくぞ、とガッツポーズしそうになったところ、�Cハーツクライが駆け込んできた。あ〜あ、ゼンノロブロイが連に絡まないなんてことがあるのか？

――今年上半期のG1レースは散々でした。あんまり買わなかったせいもあるのですが、とにかく勝った記憶がない。秋はもうちょっと頑張りたいですね。馬券王先生も、反日デモを気にせずに競馬に専念できますように。それではまた秋にお目にかかりましょう。





6月5日（日）

上海馬券王の人生相談

◎万年関脇バランスオブゲームさんからのお便り  

Ｑ１：上に上がれないっス  

ウッす。先生、初めてお手紙するっス。わし、土俵生活６年のベテラン関取っス。わしの話を聞いてもらいたいッス。

わし、関脇までは順調に昇進したッスけど、その上になかなか行けないで悩んでるッス。「Ｇ�U場所」の優勝なら数え切れないくらいしてるッスけど、それじゃタニマチから一流と認めてもらえないッス。どうしてもＧ�T場所での優勝賜杯が欲しいッス。ご祝儀の金額が違うっス。でも、どんなに頑張ってもＧ�T場所じゃ優勝できないっス。悔しいッス。悲しいッス。G�T場所を勝つ関取って、わしとどこが違うッスか？わしこんなに頑張って稽古してるっスに、報われないはずないと信じてやってるっスに、なんか一生手が届かない気が急にして眠れなくなる時があるっす。先生、明日の安田場所はわしの最後のチャンスかも知れないっス。応援して欲しいっス。ウッス。ごっつあんす。

Ａ１：お答え   いやあ、久しぶりです。人生相談。なんか、最近相談形式でやりたくなるようなキャラの立った存在が乏しくてねぇ。それはそうと、お悩みお察しします。だいぶ前ですか、同じ悩みをナリタトップロードさんから受けましたが、彼の場合は、Ｇ�Tの優勝になかなか手が届かない万年大関、あなたの場合はＧ�U場所は強いけど本番じゃ入着にも絡めない万年関脇という違いはありますが。

  あなたのご質問は、「努力しても超えられない『格』というのは存在するのか。」という内容で読み替えることが出来ますが、残念ながらそのような概念は確かに存在するようです。具体的には先週の「Ｇ�Tの中のＧ�T」である優駿場所においてディープインパクト関が見せたあの相撲内容を例に挙げるのが一番わかりやすいのではないでしょうか。

  一般に相撲は「心技体」などといわれますが、Ｄインパクト関の場合、「心」は未だに子供のままだし、相手の力士をいなしたりする「技」も全然身についていないしで、競走馬もとい力士としてこれほど未成熟な存在はないのですが、結果は「体」に染み付いている天分だけで他の力士を全員まとめて土俵に這いつくばらせてしまいました。これぞまさに天才と言うべきで、いくら努力してもあの領域にたどり着くことは不可能といえましょう。

  ひるがえって、あなたの場合Ｇ２場所の成績は４−３−０−２と素晴らしいの一言ですが、Ｇ１場所は０−０−１−８と悲惨で貴方の「番付」はほぼ定まっているのと見るのが妥当ではないでしょうか。まぁ、唯一のＧ�T３着が他ならぬ安田場所であるゆえ、今回「もしや」の期待を抱かれるのもわかりますが、横綱デュランダル関休場とは言え、今回番付編成に並んだのはそれなりに優秀な力士たちで、ここはそのまま「格」の違いがものを言いそうです。いいではないですか、万年関脇だって。この世にはそれだけの「格」も持てない力士たちが沢山いるのですから。

  今回随分辛口なお答えとなり、申し訳なく思っています。いや、あなたのタニマチである薗部先生が出した競馬シミュレーションゲーム「ダビスタ２００４」があまりなクソゲーであり、あまつさえそのつまんなさに確信犯的なものを感じている私としては、「坊主憎けりゃ」の気分になっちゃうわけでして。。。      



◎香港の大スター　サイレントウイットさんからのお便り  

Ｑ２：反省が足りないあるよ！  

小日本人の分際で「上海馬券王」名乗ってるのは、あんたあるか。私、香港の大スター、サイレントウイットあるね。最近、日本人、なってないあるよ。悪いことしたら、反省する当たり前ある。戦争に負けた国の首相が靖国行くのよくないあるね。これきっと、戦争に負けたこと忘れてるせいある。だから私が明日の安田映画祭でグランプリ取ってもう一度日本負かして思い出させるある。覚悟するあるよ。  

Ａ２：お答え  

えー、あなたは文字通り香港の大スターでして、これまで低俗文化と蔑まれていた競馬、もとい映画の存在を一気に香港の国民的文化の水準にまで押し上げた大功労者であります。まぁ、日本で言えばハイセイコーさんや、オグリキャップさんみたいな存在でしょうか。。  

歴史認識や靖国については私も言いたいことは沢山ありますが、ここでは省略します。かかる事項は論理以前に感情的、宗教的な問題であり、いくら議論を重ねても所詮意見の違う人と分かり合えるはずがないからです。  

ただねぇ、あなたに明日の安田グランプリをとれるかと言う問題についてはどうでしょう。貴方の専門は短編映画でありますが、安田記念は中篇映画のコンペティションなのです。一応貴方もこの長さは対応範囲と言うことになってはいますが、安田グランプリの開催される府中の１６００というのは、大変タフなコースで、実際の長さ以上のスタミナが要求され、事実上１８００、いやひょっとしたら２０００ｍくらいの認識で考えるのが妥当ではないかと。武豊曰く「長距離を走れる馬は短距離もこなすことが多いけど、短距離しか走れない馬は長いところは走れない」なのでそうで、よって、変に人気になっている貴方はここでは「お客さん」認定が相当ではないでしょうか。まぁ、頑張ってください。      

◎対人恐怖症のＯＬ　ダンスインザムードさんからのお便り  

Ｑ３：人の視線が怖いんです  

先生、きいてほしいのぉ。あたしい、学校出てぇ、今年から社会人になったんだけどぉ、対人恐怖症でぇ、アガリ症でぇ、全然仕事が手につかないのぉ。この前もぉ上司の藤沢部長がぁ、「君もいい学校をいい成績で出たんだから世界を相手に仕事しなけりゃ」って言ってぇ、あたしを海外出張に出したんだけどぉ、出張先でぇ人に見られてぇ、あがっちゃってぇ、汗がぼたぼた流れてぇ、全然力が出せなかったのぉ。毎回こういうことの繰り返しでぇ、ボーイフレンドの武君も離れていってぇ、明日も府中に出勤でぇ、あたしどうしたらいいんですかぁ？  

Ａ３：お答え  

あなた、海外だけじゃないでしょう。その後の京王杯スプリングＣの時も全然だめだったでしょう。あなたが力を出せないのは、人に見られているから、具体的には発走地点がスタンド前だからで、人目から離れた場所がスタート場所であった前回は大丈夫だろうと判断した私はおかげで大損害です。まったく、社会人にもなってコギャルモードが抜けないのは困ったものです。もうちょっとしゃんとしていただきたい。  

私がこういうことを言うのも、あなたの能力が極めて高いことには何の疑いもないからです。そのような貴方が気分次第で、トップになることもあれば、最下位になることもあるでは、正直予想する当方としては非常に困るのです。  

聞くところによれば、京王杯の時は、雷の音に驚いてやる気をなくしてしまったのだとか。だとすれば、スタート場所がやはり客席から遠い今回はやはり狙い目であるとどうしても考えてしまいます。でもやはり万全の信頼は置きづらい。ああ困ったものです。ただ、繰り返しになりますが、あなたの能力は曲者ぞろいの明日の面子の中でも飛び切り高く無視などできようはずはありません。明日はあなたが持てる能力をきちんと出し切っていただきたく切にお願いする次第です。     と、言うわけで。。。。。。。

       

◎はパドック次第で無印です。前回非常に強い勝ち方をした○本線でも面白い。    

皆様の相談お待ちします。       　

人生相談士　上海馬券王



○この日の結果

☆安田記念　�@アサクサデンエン　�Aスイープトウショウ　�Bサイレントウィット



○かんべえのつぶやき

――久々にやって来た中山競馬場である。馬券王先生はダンスインザムードを、手元の「１馬」はテレグノシスを、私の直感はダイワメジャーを推す。ということで、3頭を並べてあれこれと買いましたが、かすりもせず。あはは。

――ところで「安田記念」って、有馬や宝塚に比べるといまひとつマイナーです。いっそのこと、「エイジアン・マイル・チャレンジ」という名前にしてしまえばどうでしょう。安田さんとは、JRAの初代理事長だそうですが、別に惜しいってことはないでしょう。





5月29日（日）

えー、今年からプロ野球もセパ両リーグの「交流戦」なるものがプログラムされておるわけなんですが、おかげでわが愛する中日ドラゴンズはドツボモードにはまり込んでしまいました。先日なぞ「パリーグの栄養剤」楽天イーグルズに、な、なんと３連敗する不甲斐なさ。よ、弱い！弱すぎる！！これでは中日が１２球団の栄養剤ではないか。

  情けないぞウッズ！満塁のチャンスに併殺打ばかり打ちやがって！出場停止処分から復帰したはいいが、戻ってこないほうがまだましではないかこの給料泥棒！恥を知れ福留！きさま、ランナーがいる時は必ず凡退しやがって。残塁の山を築いて何がクリーンナップだ！ジャニーズ見たいな顔してんじゃないぞ立浪！指名打者何ぞに成り下がってこのロートルが！守んなくていいならちゃんと打てよ！   ああ、もう毎日が鬱です。最近ではインターネットのゲーム速報を直視する勇気がもてません。

  翻って競馬の世界を見るに先日のオークスではシーザリオが、本日の金鯱賞はタップダンスシチーが強い競馬をして勝ちました。強いと思われている奴が強い競馬をして勝つ。やはりこれが本当なのです。これでこそお客さんが競技場まで足を運ぶのです。去年から2年連続で天皇賞春で1番人気に推されながら掲示板にも乗らない不甲斐なさを披瀝したリンカーンを思わせる中日のヘタレぶりはもはや犯罪である！！

  というわけで、すっかりいじけてしまった私は、しばらく競馬に専念するようにします。野球がアレな分、多分こちらにつきが回るでしょう。フンだ。

東京10Ｒ　日本ダービー（Ｇ１）　芝2400・18頭

  強い奴が強い競馬をして勝つ、となれば、やはりディープインパクトが究極です。ひねくれ者の私もこれには逆らいようがありません。   彼は前回の皐月賞で発馬直後に大きくよれて落馬寸前のアクシデントに見舞われたのに中山の短い直線だけで他馬をなで斬りにしてしてしまった力量の持ち主なのです。今回出走のメンバーとはインティライミを除き勝負付けが済みすぎるくらい済んでいると断言してもかまわないのです。

  もっとはっきり言うとこの世代の他の牡馬が弱すぎる。皐月賞で戦意をなくした有力どころがＮＨＫマイルに転戦し、そこでも桜花賞馬ラインクラフトだけならまだしも桜花賞3着馬のデアリングハートにまで負かされていることからも彼らの不甲斐なさがよくわかります。ああ、弱い、弱い。楽天に３連敗した中日並に弱いぞぉ！こんな連中が相手ではどのような展開の不利が発生しても彼の優位が動くはずないではないですか。

  これだけ圧倒的な力量差を有するＤインパクトに敢えて死角を探せば、重馬場で競馬をしたことがないということですが、明日の府中は晴れそうです。２冠に向けて視界良好。レース中に故障が発生するとか言う飛び切りのアクシデントを想定しない限り彼が負けるところを想像するのは難しいのです。（ただ、あえて言うと皐月賞でのトラブルは彼の幼さゆえに起こった自業自得なもので、なおかつ場合によっては競走馬生命に関わりかねない危険なものでした。彼がまたああいうことをしでかす危険はあります。さすがに今度は武もうまく乗るとは思いますけど、是非無事にレースを終えて欲しいものです）   さてこうなると相手探しです。京都新聞杯を勝ったインティライミと同２着馬ダンツキッチョウがＤインパクトとまだ勝負付けが済んでいないということで現在対抗の一番手二番手として推されていますが、確かにＤインパクトに勝つ気で挑んでくるのはこの２頭でしょう。でもねぇ、彼らとＤインパクトの組み合わせで馬券を買ってもすさまじく安いしなぁ。

  というわけで私が○扱いにしたのはアドマヤジャパン。Ｄインパクトに挑んでは負けという報われない競走馬暮らしが続きますがまじめに走り続けいまだかつて連をはずしたことがない安定振りが買いです。阪神、中山と言う直線の短い小回りコースの経験しかありませんが、走法は大飛びで府中向きであり、今回もきっと恥ずかしいレースはしないでしょう。これで６番人気はおいしすぎます。

  他では鞍上が怖いブレーヴハートにローゼンクロイツ、皐月賞２着はフロックにあらずシックスセンスが要注意ですが、こういう抜けた存在がいるときは往々にしてとんでもない人気薄が突っ込んでくるもので、シャドウゲイトの逃げ粘りにも一票。

  購入馬券は３連単で  

　�D−�M−�@�B�F�G�L�N　�Dー�@�B�F�G�L�Nー�M  

の１２点なぞいかがでしょう。え、Ｄインパクトからこんなに買うと取りガミじゃないかって？いやぁ、これで当たると結構でかいんですよ。      

上海馬券王



○この日の結果

☆日本ダービー　�@ディープインパクト　�Aインティライミ　�Bシックスセンス



○かんべえのつぶやき

――パドックで妙な動きをするから、何が起こるのかと焦ってしまいましたが、やっぱり強しディープインパクト。堂々の二冠馬です。大観衆が心からの拍手を送っていたのが印象的でした。単勝1.1倍だけに、みんなが買っていたんですね。それにこのところ、「意外な結末」のG1が多過ぎた。サプライズは、ごくたまにあるからいいのであって、毎回では困ります。

――2週続けていいものを見ましたね。来週は安田記念だ。





5月22日（日）

えー、最近の反日騒動が一段落してなんか現在、脱力状態なわけであります。

  思えば、今回の騒動ではいろんな人がいろんなことを言ってました。さすがに現地にいる立場上他人事ではなく、ＷＥＢで拾えるものはその多くに目を通したわけですが、いや皆さん本当に言ってることがまちまち。デモを「民衆の怒り」で語る人から「共産党政治局内の勢力争い」で語る人。対岸の火事をながめる他人事のような論評から、やけに熱くなった反中的論評。中国滞在歴のある「中国通」が書いた中国人論とか一度も来たことのない「国際政治通」が書いた中国共産党論とか。

  内容も面白いのとのとつまんないのと玉石混交ですが（因みに中国滞在歴が長い人の論評が中国に来たことのない人のそれより必ずしも優れているわけではないというのが面白い）、一つ共通しているのは、どれも「中国は○○である。」という断定調で中国や中国人を決め付けているところ。まぁ、この国の人がしばしばあまりに理解に苦しむ行動を取ってくれるので、これをきちんと定義づけようと、断定調の表現を使いたくなるのはわかりますが、皆さんあまりにいろんなことを言うから却ってこの国のことがわからなくなるのであります。

  こういうのを「群盲象をなでる（←差別表現）」というのでしょうか。考えてみれば、せいぜい２０００字から４０００字で語るには中国と言うのは歴史的にも面積的にもすさまじいボリュームがあるのであります。例えば私なんかも時々偉そうに「中国では」と語ったりするわけですが、私の知っている中国と言うのは上海という非常に特殊な一地方であり、これは「上海では」と同義語なわけです。

  だから自戒を込めて言いますが、中国を語る論評を聞くときは競馬評論家の話を聴く時と同様、断定調でも話半分に聞きましょう。   （ああ、それにしても腰の据わった中国論というのを誰か書いてくれないかな。）

東京11Ｒ　オークス（優駿牝馬）（Ｇ１）　芝2400・18頭

  過去、ダンスインザムード、アドマイヤグルーヴなど圧倒的一番人気が沈んで波乱となっているこのレースなんですが、今回の圧倒的一番人気シーザリオはどうでしょうか。

�@距離が短いのではと危惧された桜花賞では負けて尚強しという素晴らしい競馬で、今回距離延長が悪かろうはずもない。

�A桜花賞を勝ったラインクラフトがこの馬に恐れをなしてオークスを回避し強力なライヴァルがいない。

�B先行できるため展開の紛れにいよる取りこぼしのリスクが少ない。

�C不安は良馬場しか経験がないことだが、明日も重になる心配がない。

�D今年異常にＧ１を勝ちまくっている福永が鞍上である。

  以上の理由からこれには逆らえないと考えます。ダンスの時もアドグルのときも穴に走って結果高配当を手にした私がここまで言うのです。これで決まりです。（←断定調。よって話半分に聞くように。まぁ、３歳牝馬のレースゆえパドックで非常に入れ込んでいると言うのであれば別ですが。）

  メジロドーベルが勝ったときの２着馬ナナヨーウイングのごとく、軸が堅くても２着次第で高配当は期待できます。今回「注」扱いしたのはいずれも実績はしょぼいけど距離が伸びてよさそうな馬。どうせ軸以外はどんぐりの背比べなので３歳初の２４００ｍという状況では一発ありえます。

上海馬券王



○この日の結果

☆オークス　�@シーザリオ　�Aエアメサイア　�Bディアデラノビア



○かんべえのつぶやき

――なかなかシーザリオが前に出てこないので、一時はどうなることかと思いましたが、最後はキッチリかわしてゴール。福永騎手、怖いくらいにツイテおりますね。単勝１．５倍の馬が、強さを見せて勝つ。久々にいいレースを見たような気がします。

――やはり中国を語るよりは、競馬を語りたい。来週はダービーだ。





5月8日（日）


えー、２年連続の天春ショックのせいで先週は寝込んでしまい。今になっても体調が優れません。

  ご存知のとおり、先週の天皇賞はアンカツ騎乗の１３番人気スズカマンボが勝ってしまったわけなんですが、実は私、彼の馬券を買っておったのです。先週無印にしておきながら何故買うのかと論難されそうですが、アンカツが午後のレースで穴をあけまくっているし、馬の実績自体はそれほど酷くもないので、ひょっとしたらという思いもあり買ってしまったのです。

  直線に入り、軸にしたアイボッパーとスズカマンボの名前がラジオ短波のアナウンサーにより連呼された時の高揚感は今も忘れません。

  「頑張れアンカツ！！」  

　そうです。私は久しぶりにラジオの前で絶叫馬券士してしまったのであります。アイボッパーとスズカマンボの馬連は万馬券だったのです。そうです、樋口さん一名が福沢さん１１名になっていたはずなのです。

  ああ、ああ、ああ、それなのに、それなのに。。。。。

  アイボッパーを押しのけて２着にビッグゴールドなどという、大昔に軽量ハンデで金杯を勝っただけのヘタレ馬がやって来るとは一体いかなる神のいたずらなのでありましょうか！！騎手がテイエムオペラオーでしかＧ�Tを勝てない和田だというのも怒りの火に油を注ぐではないか。この世に正義はあるのか！私はショックのあまり熱が出て寝込んじゃったぞ。本当だぞ。せっかくのゴールデンウイークが闘病生活になってしまったのだ。ええい、どうしてくれよう！！！

  そもそもこんな馬が２着に来ると言うこと自体、日本競馬における長距離重賞の存在意義がすでに有名無実化していることの表れなのであり。。。などということはもう何遍も書いているのでこれ以上繰り返すのはやめますが、でもねぇ、このレースに出走した数少ないＧ�T馬であるヒシミラクル、ザッツザプレンティの２頭がレースの後故障発生し引退確実な情勢と言うのもなにやら示唆的ではないですか。来年はＪＲＡも本当に３２００ｍなんてＧ�Tプログラムを組むのかねえ。この夏、小泉が靖国に行くか行かないかと言うのと併せて非常に興味ある事象といえましょう。


   東京11Ｒ　ＮＨＫマイルカップ（Ｇ１）　芝1600・18頭

  なんせ２年連続の天春ショックなんで、予想にも身が入らないと言うか、今回は簡単に。。

  ディープインパクトに恐れをなして通常なら見栄でダービー目指しているはずの一団が結構こちらの方に流れてきました。桜花賞馬ラインクラフト（こちらはシーザリオに恐れをなしてオークス断念か？）を含め結構面子はそろっています。距離適性から言っても２４００ｍよりは皆さんこちらのほうがどう考えても向いているし、きっとそれなりに楽しめる一戦となるでしょう。

  ただねぇ、粒がそろっているとは言え、やはり抜けた存在が皆無と言うか、「これぞＧ�Tの器」っていうのがいないよなあ。器と言うことではラインクラフトなんだろうけどこれだって牝馬でありながらそこら辺の牡馬などかすんでしまうようなオーラを漂わせていたエアグルーヴやヒシアマゾンのような風格は全然ないしなあ。どこまでやれるかねえ。

  なんたって、ペールギュントごときが一番人気だし。この馬確かにメンバーの中では一番死角がないし鞍上が武というのも悪いはずがないんだけど。楽勝かと思ったシンザン記念で鼻差ようやく勝ちを拾った程度の馬をＧ�T馬とは呼びたくないわいな。（ただ、ＮＨＫマイルというのは歴代超大物も出てますが、これを勝った後泣かず飛ばずというのも結構いて、まぁ、彼が来ないとも言い切れないのが辛いところ）

  今回予想は降雨で馬場が湿ると言う前提です。湿れば直線で切れ味勝負の馬の能力が減殺されビッグプラネットの逃げ切り大いにあり得ると考えます。

  よって、やや重以上なら◎の単勝。良なら○を軸にした馬連というのが現時点のねらい目です。     ああ、体調悪い。       上海馬券王    



○この日の結果

☆ＮＨＫマイル　�@ラインクラフト　�Aデアリングハート　�Bアイルラヴァゲイン



○かんべえのつぶやき

――今週もパスしてしまいました。で、結果を見たら、牝馬ラインクラフトでした。勝ったラインクラフトが偉いのか、それとも三歳牡馬が不作なのか。2位がデアリングハートということは、とりあえず後者である可能性が大か。今年の収穫はディープインパクトのみで、あとは万骨枯ると見たがどうか。

――ところで福永騎手ったら、これでフェブラリーＳ、桜花賞に続いて3つ目のＧ１ではありませんか。おめでとうさん。



5月1日（日）

○あれえ？先生、辛気臭い顔してどうしたんです？

上：。。。。。。  

○今はゴールデンウイークですよ。中国だってこの期間は労働者の祭典、通称メーデー休で一週間休みなんでしょ？何だって自宅に閉じこもってるんですか。  

上；。。。今。。この国がどのような状況になっているか知っているかね。。。  

○はあ？   上：新聞読んでないのか！反日なのだよ。抗日なのだよ。こちらじゃ５月１日のメーデー、５月４日は五四運動記念日、６月４日の天安門記念日とホットなイベントが目白押しなのだ。民衆の決起なのだ、プロレタリアートなのだ。政治の季節なのだ。レボリューションなのだ、ケケケケケケケケ。  

○ああ、また壊れちゃってる。いちいち騒がしい人だなあ。でも大丈夫でしょ、最近は中国政府もさすがに体面気にして事態の沈静化に必死になってるって話だし、そんなに神経質になることはないんじゃないですか？  

上：誰が信じられるか！４月１６日の上海騒乱の時だって政府は「デモを阻止する。公安当局は治安を維持する能力を備えている」なんて大見得を切っておったわけなのだよ。ところがふたが開いたらどうだ。浅ましい暴徒どもがおぞましい暴力行為に及んでも現地警察は見てみぬふり、日本人街をデモ学生が練り歩き、夜中の一時過ぎまで気勢を上げるのも完全に放置しておったのだぞ。この国の警察はヘタレなのだ。中国に法治はない！  

○そんなに言うなら、日本に帰れば良いじゃないですか。他の日本人だってＧＷは皆帰国してるんでしょ？あー、わかった。日本に帰ってもいないんだ、友達。  

上：うるさい！こちらじゃ４月３０日までは出勤なわけ。５月１日に帰ったら出来ないじゃないか、競馬。  

○はあ？５月１日は天皇賞（春）ですよ。確か「去年このレースで大変辛い思いをしたから今年からこういう空洞化した長距離競争はもうやらない、旅行でもする！」なんてこと言ってなかったっけ？  

上：そうだ。実際そう考えて今年は四川省か新疆あたりに旅行しようと色々企画してたんだ。ところが、この騒ぎだろ。結局取りやめにせざるを得なかったんだよ。考えてみれば一昨年福建省に旅行を考えた時もＳＡＲＳ騒ぎで中止になったし、私が中国で旅行を考えると決まって騒乱が起こるのは何故なのだ！  

○で、結局、今更日本便の航空券を手配するのも面倒くさいんで自宅で腐れて競馬をやると、そういうわけですか。つまるところ、あなた競馬がやめられないというわけですね。  

上：うむ、競馬の神様に愛されてしまったようだ。  

○あんたの場合、競馬の死神に骨までしゃぶられてると言うほうが適切でしょうに。

    

上：しかし何度も言うようだが、Ｇ�Tのなかでも非常に格式が高いとされる天皇賞にしては随分面子がしょぼいよな。そもそも古馬のＧ�Tに１６００万をようやく勝ったばかりの感違い馬を含め１８頭も出てくるということ自体、このレースの存在意義が著しく低下していることを意味しておるぞよ。  

○何度も言うけど、だったら、買わなきゃ良いでしょ。あ、サンライズペガサスにシルクフェイマスというお気に入りをヌケにしてるし、これってどういうこと？  

上：馬場が良ならこの２頭は◎○扱いです。でもねぇ、何か渋りそうなんだよね。早朝時点で上海はすさまじい雷雨でさ、表の道路が冠水するくらいの雨が降っているわけだ。これ自体は本日の反日活動に文字通り水を差す大変結構な事態ではあるんだが、京都も雨が降り出したって言うし午後は多分もっと凄い天気になるはずで、こうなると、気の毒だがこの２頭は望み薄なわけ。サンライズペガサスも運がないよなあ、この馬はＧ�T級の力があるのにいつも本番は故障とか不良馬場で能力を出し切れないもんな。いつかＧ�Tを取らせてやりたいんだけど。この分じゃ宝塚までおあずけだな。  

○で、本命がＧ�Tどころか重賞も未勝利のアイボッパーというわけ？  

上：この馬は京都では連をはずしたことがないのです。こういう長距離レースになると変に２０００ｍ近辺の実績よりも距離適正が重要であることは去年のイングランディーレが証明しておるし、今回も勝つには少々運も必要だが３着以内は間違いないと思うぞ。  

○京都適性ならリンカーンやアドマイヤグルーヴだって。。  

上：アドマイヤグルーヴはまぁ、牝馬とは言えこんな面子じゃ確かに侮りがたい。でもリンカーンは去年１番人気でずぶずぶに沈んだように気性が当てにならないわけで、軸扱いにはちと勇気がいるんだな。乗りづらい馬が武豊に見捨てられたと言うのも不安要因だし。これなら馬場が渋った分ザッツザプレンティの一発のほうがよっぽど魅力的なわけよ。  

○一番人気のヒシミラクルまで△扱いですかあ？  

上：まぁ、実績じゃこの馬が一番で決して無視できない存在であることは間違いないんだけどね。故障明けがいまいちの成績でこの人気も怖いよね。要は重馬場の前走で３着につけたことをどう評価するかなんですが。。。。。。この他ではチャクラ、トウショウナイト、あと正体不明だけど「オーストラリアのアドマイアグルーヴ」マカイビーディヴが渋ると一挙に浮上と言うことで軽視禁物です。  

○あのう。。。。  

上：はい、なんでしょう。  

○さっきから重前提で論理を展開してますが、当日京都は雨は降るけど重にはならないと言う予報もあるんですが。  

上：どきっ！！



上海馬券王    



○この日の結果

☆天皇賞（春）　�@スズカマンボ　�Aビッグゴールド　�Bアイホッパー



○かんべえのつぶやき

――今日は「見（ケン）」です。だって当たる気がしないんだもの。そんな心根で見ているのに、結果を見てやっぱり脱力してしまった。勝ったアンカツ、顔がドロボーになってやんの。空気読めよな、ホント。ザッツザプレンティに乗れなくて、スズカマンボで天皇賞を取るか、普通。あり得ねえ〜！

――スタンドの反応がとても静かであったのが妙に印象的でした。真の強者が勝つ、という「春天」の伝統は死に絶えたかもしれませんね。まあ、伝統の巨人阪神戦もほとんど終わってますけど。馬券王先生、JRAはどうなってしまうんでしょう？





4月24日（日）

えー、衝撃の上海騒乱から一週間。日本総領事館の近辺はあの時の傷跡を痛々しいくらいに残しております。

  近くの日本料理屋の窓はまだ割られた状態のままだし、放火にあったお好み焼き屋は薄汚いシートをかけられて修繕工事をやっているのかいないのかちらりと通りかかっただけではよくわかりません。そして本尊の日本総領事館はと言えば、これはもう厳戒体制で正門前の道路は完全封鎖状態でまわりを公安と武装警察がびっしりと取り囲み、物々しいとはこういう状態を言うのであろうというたたずまいでした。近くの新世紀広場には彼らを運んできた１００台近いバスが泊まっており、その中で休んでいる武警もたくさんいたし、きっと総勢数千人規模の警護体制がとられていたものと思われます。

  でもねえ、このようにほとんど戒厳令状態の興義路周辺を除けば、ここはほんとにいつもの上海なのです。他の場所はあの騒ぎが嘘だったみたいな健全な活気に包まれています。レストランも、スーパーも、デパートも、何事もなかったかのように営業しており、そこを訪れる人たちは非常に幸せそうな笑顔で買い物や食事にいそしんでいるのであります。本当にあれは一体何だったんだ。

  あんな騒ぎの後、こんなのどかな光景を見せられてもいまいち信用出来ないのは私だけでしょうか。平和な光景の紙一重の裏側にうごめく禍々しい動乱のマグマ。今の静けさが後になって「嵐の前の」という形容詞付きで振り返られることがないと言う保証は本当にあるのでしょうか。５月の労働節休暇には中国国内旅行を企画していたんですが、当然これは中止です。５月４日くらいまでには状況も見えてくるものと思われますのでそれまでは大人しくしていることにします。

  （考えてみれば一昨年の５月も旅行を企画をしたらＳＡＲＳ騒ぎで中止になったし、中国旅行を考えると決まって動乱が起きるのは何故なのだ。）    


 東京１１Ｒ　フローラＳ（Ｇ２）　芝2000・15頭

  オークストライアルなんですが、なんかぱっとしたのがいませんね。まぁ、オークスは私的にはシーザリオで決まりなんで別に良いんですが。

  参加１５頭中、サンデー産駒が７頭、父父もしくは母父サンデーも含めると１１頭ということで、未だにサンデー勢の勢いが衰えません。こうなると意地でも非サンデーから選びたくなるのですが、成績的にあまり強気で押せるのがいないということで、結果無難な選択になってしまいました。

  実績を見ればレースパイロットはディアラノビアに劣りますが２０００ｍの距離を経験済みというのが買いです。他では鞍上注意ピサノグラフにパーフェクトマッチ。大穴では地方出身のダート女クインオブクインがキングヘイローの仔ということで芝が不向きなはずがないと考えます。


 福島１１Ｒ　福島牝馬Ｓ（Ｇ３）　芝1800・16頭

 
地方の牝馬限定重賞。なんか微妙なメンバー構成ですが、別定でありながらハンデ戦のような斤量分布と言うのもポイントでしょうか。

  トップハンデのオースミハルカちゃんなんですが、去年のエリザベスでは大変お世話になりました。５８ｋｇというのはきついことは事実ですが、それでも平坦の福島ならぎりぎり持つと思います。休み明けに強いと言うのも「買い」。

  メイショウオスカルは非常に微妙ですが１８００ｍでは大崩がなく先行できれば連絡みの期待値大。藤沢さんちのシャイニンルビーちゃんはいくらなんでも人気がなさ過ぎで否が応でも穴心をくすぐります。

  他、注目はマイネヌーヴェルで、末脚勝負の脚質のくせに府中とか京都のような直線の長い所で良績のない変な奴。福島での一発十分にありえます。


京都１１Ｒ　アンタレスＳ（Ｇ３）　ダート1800・16頭

  ダート１８００ｍの重賞と言うのは海千山千の強豪がひしめく激戦区でいつも難解です。

  今回抜けた存在は８連続連対（３位以内）中のヒシアトラスでこれが完全に軸です。中山ダート１８００ｍの鬼として知られた存在ですが、京都も１−２−１−１と安定しており、連ははずさないと思います。ただ、この成績が示すように、３位以内は堅くとも、勝ちきるかというと心もとないのも事実。単馬券なら京都を３戦３勝のエンシェントヒル中心にするのも良いかもしれません。

  この他では実績上位にありながらあまりにも不人気ハギノハイグレードは一発十分、やはり京都巧者のサワノブレーヴとアンカツ鞍上ピットファイター要注意。

  わが愛しのビッグウルフなんですが。。。。単勝万馬券のブービー人気ですか。５９ｋｇですか。そうですか。。。　 頑張ってね。

　上海馬券王  



○この日の結果

☆フローラＳ　�@ディアデラノビア　�Aレースパイロット　�Bアスピリンスノー


☆福島牝馬　�@メイショウオスカル　�Aスターリーへヴン　�Bレクレドール


☆アンタレスＳ　�@ピットファイター　�Aオーガストバイオ　�Bサワノブレイブ



○かんべえのつぶやき

――結果は上の通りでありました。アンタレスＳはつきましたねえ。馬券王先生、フローラＳはしっかり取られたことと思います。とまあ、週末はこんな風に馬券に専念したいものであります。

――来週は「春天」なんですよねえ。顔ぶれはしょぼいんですが、久々のステイヤー勝負ではあります。先生、5月4日の危険日もあることですので、一時帰国されてはいかがでしょうか。




4月17日（日）

えー、中国の巨大経済都市上海でもデモが発生しました。最終目的地である日本総領事館では一部の参加者が暴徒化したということで、これは北京や広州とまったく同じパターンです。

  うーん、まさか上海でねえ。経済的には豊かで社会不安は少ないはずだし、公安及び共産党当局がデモは認可しないと表明し、秩序の維持にも自信満々だったし、なにより前日の総領事館周辺が非常に穏やかであったので、デモがあっても粛々と平穏に行われると思っていたのですが。

  総領事館で収まらない一部の学生がその後、昭和天皇を非難する（故人だろおい！）プラカードを持って日本人が多数住む外国人街を行進する始末。マンションの窓からのぞいてみるとその数４００〜５００。まぁ、こちらは比較的温和なデモではあったのだが、やはり見ていて不愉快である。日本が国連で大国扱いされるのがそんなに君たちの自尊心を傷つけるのかね。

  夜１０時になってもまだ近くで気勢を上げてる連中がいるし（あ、爆竹まで鳴らし始めた）、それを公安が規制する気配もない。これは一体いかなることか。下記の項目から回答しなさい。

�@やっぱり一回はガス抜きが必要と思ってやらせた。

�A政府の中にもデモ推進派と抑制派がいて、前者が学生をたきつけ、結果なし崩しにデモが行われた。

�Bいや、ほんとに止めさせたかったんだけど、治安当局が抑止できないほどのパワーを学生たちが持っていた。

  うーん、もし�Bなら共産党政府の統制に相当がたが来ていると言うことで、これは相当なカントリーリスクである。「上海は安全」ということで廃止された危険地域手当を復活してほしくなるぞよ。いずれにせよ、これで上海公安局の面子がつぶれたことだけは間違いなく、彼らがこれをどういう形で埋め合わせるのかも気になります。まさか一緒になって僕たちをいじめないよね？  

 

  上海市のデモ予想が当たらなかったので、こちらにも影響が出そう。（でも、今日のマイラーズカップは当たったよーん）

やはり、今まで本気を出さずに連勝中のディープインパクトが本気を出したらどれだけ強いのかが興味の中心です。前回の弥生賞はタイム凡庸の上、鼻差接線と今ひとつの内容だったのですが、それでも鞭一つ当てずに外外をまわって勝っちゃったと言うことでやはりこれは化け物である可能性が強い。今まで健康第一と言うことで大事に大事に育てられてきており、厳しい競馬を経験していないことが唯一の不安点ですが、今回外枠を引いたのは好材料で、これなら他馬に影響されず自分の能力を出し切れるのではないでしょうか。

  これだけの馬なんで当然人気は彼の圧倒的な一点かぶり。これじゃ馬券的には面白くないと言うわけで、今回対抗扱いにしたのがビッグプラネット。この馬の場合逃げ馬と言うのが買い要因で、ディープインパクトに勝つまであるのはこういうタイプじゃないかと思います。まぁ、負けるときはずぶずぶに沈むタイプでもありますが、かつて人気薄で皐月賞ダービーと大穴を明けたサニーブライアン的な展開を期待します。（お、同じブライアンズタイム産駒やんけ）

  この他では実績上位マイネルレコルトはいかなる展開にも対応力があり連がらみ有力。あと展開次第ですが馬場が渋ればアドマイヤジャパン、直線勝負になればローゼンクロイツ、ヴァーミリアンが浮上してくると思います。特にヴァーミリアンは末脚だけならディープインパクトに勝るとも劣りませんのでダービーを買うときの参考にその走りを注目したいと思います。

では、また来週。（無事を祈ってね）     上海馬券王



○この日の結果

☆皐月賞　�@ディープインパクト　�Aシックスセンス　�Bアドマイヤジャパン



○かんべえのつぶやき

――午後4時20分の富山ゆき飛行機に乗るために、羽田についたのがちょうど3時40分。偶然にもガラス越しに、皐月賞を実況するテレビが見えたのでした。第4コーナーを回ったところで、飛ぶように抜け出した馬がいる。騎手はオレンジの帽子。ディープインパクト以外では絶対にありえないような勝ち方でした。やっぱりスゴイ。

――今日はもうひとつすごかったのは、井崎脩五郎先生が�M―�Iの馬単1点読みを当てていたことであります。恐るべし。穴党の馬券王先生、ちゃんとシックスセンスに印を打たないと駄目じゃないですか。なーんて、できればそんなことに運を使わずに、変なところでとばっちりを受けないようにお気をつけください。無事を祈っております。





4月10日（日）


春が来た！と先週書いたばかりだったんですが、上海ではその後一週間で夏になってしまいました。

  ここ数日最高気温は３０℃前後、この前まで暖房モードだった空調機も一気に冷房モードに逆シフトで、いやぁ暑いのなんの。道を行くお姉さんたちもノースリーヴにミニスカートといういでたちが増えてこれはこれで結構なんですが、これでは７・８月が思いやられるわい。

  暑い！といえば、最近異常に暑苦しいのが中韓で盛り上がる反日運動で、昨日はついに天安門事件以来という大規模デモが北京で発生、反日＝愛国主義という大義のもと破壊行為を行ったとか。うーん。

  最近の状況に鑑み、日本大使館からは注意喚起の勧告が出てますし、日本の本社からも外出は控えるよう通達が出されていたんですが、昨日のデモ騒ぎでそれがさらに強い表現になることは間違いなく、まぁ、要は、実際この地にて暮らすものからすれば、決して対岸の出来事ではないわけです。

  そもそも領土問題と、過去の遺恨で火がついたナショナリズムというのは、限りなく感情的な問題であり、理屈で何とかできる世界じゃない。だから、「中国の偏った歴史教育がこの背景にある」とか「中国政府に対する不平不満が反日と言う形で噴出している」なんて、もっともらしい解説をされても何の解決にもならないのであります。

  幸いなことに今のところ上海でこのような反日的な盛り上がりはまったくありません。スーパーに行ってもアサヒビールは置いてあるし。これは上海の人が親日的であるというよりは、「わざわざこういう歴史問題を持ち出して商売相手に喧嘩をするのは得策ではない」と言うきわめて経済的な理由に根ざした「大人の対応」をしていただいている側面が大きいのではないかと思います。そしてこういう「大人の対応」が出来る背景には、彼らが大変裕福であると言う事実が間違いなくあるのではないかと。。

  結局、歴史問題の是非を争うよりは、お互いが「大人の対応」と言う奴を取り合える形を目指すのが問題解決への一番の近道なのでしょう。そのためにはもっとこの国の人に豊かになっていただく必要があるのですが。。。

  それにしても、こうなってくると、この夏小泉首相は靖国に参拝するのであろうかというのが気になります。日本にいれば大変興味深い議論の対象であり、本日の桜花賞以上に面白い賭けの対象となるのですが、こちらに暮らすものとしては気が気ではありません。きっと、行くんだろうなあ。勘弁してほしいなぁ。。。  

 

  まぁ、いつものことですが、難解です桜花賞。

  能力だけいえばラインクラフトが一番ではないかと思いますが、この馬１４００ｍでしか実績がないのに加え今回大外枠と言うのはマイナスです。血統からも脚質からも去年のスイープトウショウを彷彿とさせますがそのスイープトウショウが２番人気に押されながら５着敗退したことからも軸にはしづらいところがあります。これで重馬場だったら完全無視でよかったのですが良ということで３着以内なら有望でもあり▲評価が妥当ではないかと。

  ３戦３勝のシーザリオはこれまで１６００以上の距離で使われており、最終目標はオークスではないかと思われます。これまでスローなレースしかしていないので今回せわしない１６００ｍのペースに対応できるかがポイントですが、すんなり先行出来れば最有力。

  アンブロワーズは先行してよし、差してよしというセンスのよさが魅力。母父サンデー、父フレンチデピュティというのもなんか桜花賞には向いているような。   この他では伊藤雄二＆武豊という桜花賞御用達コンビが不気味だぞエアメサイア、３戦３勝はやはりたいしたものエイシンテンダー、前残りの展開だと怖いぞベニーホイッスル、差し脚勝負なら穴狙いでアドマイヤメガミ。こんなところでしょうか。

    上海馬券王



○この日の結果

☆桜花賞　�@ラインクラフト　�Aシーザリオ　�Bデアリングハート



○かんべえのつぶやき

――なんだかんだいってラインクラフト強し。枠順関係ナシでレコード勝ちである。単勝で4倍台は結構、おいしかったかも。と、買ってない人に限ってそんなことを言ったりして。わずかに届かなかったシーザリオは、これから名勝負を期待したいですね。

――来週の皐月賞は出張と重なったりするので、おそらくは見られません。ぐすん。まあ、ディープインパクトが無難でしょうかね。





4月3日（日）

えー、日本はなかなか気温が上がらないそうですが上海は春です。急に暖かくなってきました。住んでいるマンションの庭園では花が咲き乱れ、そばを通り過ぎる私の顔にぶつかってくるものは何かと思ってしげしげと見つめたらこれが体長３ｃｍ弱の蜜蜂であった。一瞬恐怖に凍りつくもこれはやはり春の到来を告げる先兵には違いなくやっぱり嬉しくなってくるのであります。

  これくらい気持ちのよい陽気だと、デブ性もとい出不精の私も自宅にひきこもりで短波ラジオを相手に競馬をやるよりも他にやることがあるのではないかと思えてきます。おまけに愛しの中日ドラゴンズは開幕から連続のサヨナラ勝ち。うーん、最下位候補に終盤までもたつく展開というのは考え物ではあれど、こいつぁ春から縁起がいいわい。

  。。。。などとすっかりうきうきしていたのですが、先ほど家の中で蚊が飛んでいるのを見て血の気が引いた。うーん、この地で蚊が飛び始めるのは普通は５月中旬くらいからなわけで、これはいくらなんでも早すぎるのではあるまいか。陽気だけではなく当地の景気の加熱振りが蚊の活性化を促しているとしか思えんわい。恐るべし中国！


 阪神11Ｒ　産経大阪杯（Ｇ２）　芝2000・9頭

  最近重賞とは名ばかりのビールの水割りみたいな競争ばかり見せられていたのですが、暖かくなってスターホースたちもようやく登場し始めてきました。これですよ、これ！これくらいのメンバーがそろわなければやはり重賞とは言えないでしょう。小頭数でもこれなら楽しめます。

  なかでも興味深いのはエアグルーヴの仔アドマイヤグルーヴとベガの仔アドマイヤドンのオークス馬血統対決。かたやサンデーサイレンスとの間に生まれた超良血。かたやサンデーを種付けしたのに受胎しなかったからやむなくティンバーカントリーというダート血統でお茶を濁した不肖の子。生まれた経緯に違いはあれど、両者とも結果として両オークス馬の代表産駒となっているわけでこれが今回初対決となるわけであります。

  いやぁ、こういう血統背景で語れるレースって本当久しぶり。競馬と言うのは当然、馬の能力とか実績が第一ですが、重賞ともなるとそれに加えて馬の「格」とかボリュームが付加価値としてアドオンされないとねえ。正直ダート路線から転換したアドマイヤドンも休み明けのアドマイヤグルーヴも馬券の上ではつらいのですが、こういう血統背景で語れる華のある馬が出てくれるだけでも競馬として盛り上がることは間違いなく、馬券を買う買わないは別にしてまずはレース自体を楽しみたいと思います。

  「馬券」と言うことに徹すれば上記スターホース2頭よりもサンライズペガサスが買い。この馬はＧ�T級の力があり、下手をすれば上記2頭をもしのぐスター性を備えていると思うのですが、故障がちで上昇気流に乗ろうかと言う時に必ず休養を余儀なくされてきた気の毒な奴。おかげで能力に比較して知名度が全然ないのでこれまでは「おいしい穴馬」として重宝していたのですが、歳も歳だしそろそろＧ１を勝たせてやりたいなあ。



中山11Ｒ　ダービー卿ＣＴ（Ｇ３）　芝1600・16頭

  一昨年のオークス馬ダイワエルシエーロ。去年の皐月賞馬ダイワメジャー。こちらもＧ３と言うにＧ１馬が2頭出走。見た目の上では非常にゴージャスなんですが。。。

  残念ながらこちらの方は、大阪杯の２頭に比較して格、ボリュームとも大きく見劣りします。特にダイワメジャーは８戦して勝ったのが未勝利戦と皐月賞のみ。これでは皐月賞のほうが何かの間違いではないかとさえ思えてきます。まぁ、他の面子がしょぼいので絶対来ないとも言えないのですが。。。。

  今回人気が確実な両Ｇ１馬より中山のマイル実績が優秀なマイネルソロモン、ミッドタウン、フジサイレンスがお買い得と考えます。なかでもマイネルソロモンは去年のマイルＣＳで４着に来た実績もあり、ここから入るのがよいかと。（ミッドタウンの中山マイルの成績は５−０−０−１とまさに「鬼」状態で本来であれば◎なんですが、今回大外は割引で評価を一段下げました）

上海馬券王  



○この日の結果

☆大阪産経杯　�@サンライズペガサス　�Aハーツクライ　�Bサイレントディール


☆ダービー卿ＣＴ �@ダイワメジャー　�Aチアズメッセージ　�Bトレジャー



○かんべえのつぶやき

――アドグルはとってもおデブさんになって登場。いつもの負けパターンです。馬券王先生の読みどおり、サンライズペガサスが一番人気になって、堂々の勝ちとなりました。

――そんなことより、ダービー卿の方が驚きでした。ダイワメジャー強し。皐月賞馬は伊達ではなかった。その後の成績がいかにショボくても、くれぐれもクラシック馬を疑ってはなりませぬ。

――来週は桜花賞。その次は皐月賞。この先はＧ１ラッシュです。








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by Tatsuhiko Yoshizaki