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上海馬券王がJRAのレースに寄せる「情熱と冷静の言葉」


2021年 下半期のレース考





12月28日(日) ホープフルステークス

えー、という訳で、年末増刊号として、本年正真正銘のラストレース、ホープフルSの予想をお届けするのであります。

有馬で人の金を巻き上げた上、このレースでさらに搾り取ろうというJRAの悪しき魂胆が嫌と言うほどに見えてくるのでありますが、問題はこういう不規則な開催に付き合う人がどれだけいるかと言うことで、きっとこういう年末にまで馬券を買う人はよほどの好きものか、負けが込んで辞めるにやめられなくなっている人か、あるいはその両方かに違いない。え、私?さあ、どっちでしょう。

予想の前に本年下半期のG1レースを振り返ってみましょう。

馬券王と振り返る21年下半期の結末

日付

開催

レース名

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

馬券王印

人気

着順

距離

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

単勝配当

3連複

3連単

211226 58 有馬記念G1 エフフォーリア 3 横山武史

16

10

1

2500(A)

()鹿戸雄一

2320

-0.1

 09-08-05

35.9

210

1440

7180

211226 58 有馬記念G1 ディープボンド 4 和田竜二

16

5

 

5

2500(A)

()大久保龍

2321

0.1

 06-06-05

36.1

(20.9)

1440

7180

211226 58 有馬記念G1 クロノジェネシス 5 ルメール

16

7

2

2500(A)

()斉藤崇史

2322

0.2

 07-08-08

36.0

(2.9)

1440

7180

211219 66 フューチG1 ドウデュース 2 武豊

15

9

3

1600(B)

()友道康夫

1335

-0.1

   08-07

34.5

780

2350

14840

211219 66 フューチG1 セリフォス 2 C.デム

15

4

1

1600(B)

()中内田充

1336

0.1

   05-05

34.8

(2.4)

2350

14840

211219 66 フューチG1 ダノンスコーピオン 2 松山弘平

15

7

4

1600(B)

()安田隆行

1337

0.2

   08-09

34.6

(9.7)

2350

14840

211212 64 阪神ジュG1 サークルオブライフ 2 M.デム

18

10

3

1600(B)

()国枝栄

1338

-0.1

   11-10

33.9

560

16850

114300

211212 64 阪神ジュG1 ラブリイユアアイズ 2 団野大成

18

11

 

8

1600(B)

()黒岩陽一

1339

0.1

   06-06

34.2

(51.2)

16850

114300

211212 64 阪神ジュG1 ウォーターナビレラ 2 武豊

18

13

4

1600(B)

()武幸四郎

1340

0.2

   03-03

34.5

(6.6)

16850

114300

211205 62 チャンピG1 テーオーケインズ 4 松山弘平

16

6

1

1800

()高柳大輔

1497

-1.0

 05-06-06

35.5

330

17650

52660

211205 62 チャンピG1 チュウワウィザード 6 戸崎圭太

16

13

3

1800

()大久保龍

1507

1.0

 10-11-11

36.2

(4.6)

17650

52660

211205 62 チャンピG1 アナザートゥルース 7 坂井瑠星

16

11

 

14

1800

()高木登

1508

1.1

 03-03-03

36.8

(115.4)

17650

52660

211128 58 JCG1 コントレイル 4 福永祐一

18

2

1

2400(C)

()矢作芳人

2247

-0.3

 07-08-08

33.7

160

510

1780

211128 58 JCG1 オーソリティ 4 ルメール

18

7

3

2400(C)

()木村哲也

2250

0.3

 04-05-02

34.4

(7.1)

510

1780

211128 58 JCG1 シャフリヤール 3 川田将雅

18

4

2

2400(C)

()藤原英昭

2252

0.5

 05-06-05

34.4

(3.7)

510

1780

211121 56 マイルチG1 グランアレグリア 5 ルメール

16

12

1

1600(A)

()藤沢和雄

1326

-0.1

   12-08

32.7

170

1960

5460

211121 56 マイルチG1 $シュネルマイスター 3 横山武史

16

3

2

1600(A)

()手塚貴久

1327

0.1

   08-08

32.9

(4.6)

1960

5460

211121 56 マイルチG1 ダノンザキッド 3 川田将雅

16

13

5

1600(A)

*()安田隆行

1328

0.2

   08-08

33.0

(16.1)

1960

5460

211114 54 エリザベG1 アカイイト 4 幸英明

17

16

10

2200(A)

()中竹和也

2121

-0.3

 13-13-07

35.7

6490

282710

3393960

211114 54 エリザベG1 ステラリア 3 松山弘平

17

5

7

2200(A)

*()斉藤崇史

2124

0.3

 08-08-09

36.1

(25.1)

282710

3393960

211114 54 エリザベG1 クラヴェル 4 横山典弘

17

2

 

9

2200(A)

()安田翔伍

2125

0.4

 14-13-12

36.1

(46.9)

282710

3393960

211031 48 天皇賞秋G1 エフフォーリア 3 横山武史

16

5

3

2000(B)

()鹿戸雄一

1579

-0.1

 06-06-06

33.2

340

350

2040

211031 48 天皇賞秋G1 コントレイル 4 福永祐一

16

1

1

2000(B)

()矢作芳人

1580

0.1

 09-08-08

33.0

(2.5)

350

2040

211031 48 天皇賞秋G1 グランアレグリア 5 ルメール

16

9

2

2000(B)

()藤沢和雄

1581

0.2

 02-02-02

33.8

(2.8)

350

2040

211024 46 菊花賞G1 タイトルホルダー 3 横山武史

18

3

4

3000(A)

()栗田徹

3046

-0.8

 01-01-01

35.1

800

14610

79560

211024 46 菊花賞G1 オーソクレース 3 ルメール

18

18

3

3000(A)

()久保田貴

3054

0.8

 11-10-09

34.8

(5.4)

14610

79560

211024 46 菊花賞G1 ディヴァインラヴ 3 福永祐一

18

11

6

3000(A)

()斉藤崇史

3054

0.8

 06-06-06

35.2

(17.3)

14610

79560

211017 44 秋華賞G1 アカイトリノムスメ 3 戸崎圭太

16

12

4

2000(A)

()国枝栄

2012

-0.1

 05-05-04

35.9

890

4190

26410

211017 44 秋華賞G1 ファインルージュ 3 ルメール

16

14

2

2000(A)

()岩戸孝樹

2013

0.1

 11-10-10

35.5

(5.6)

4190

26410

211017 44 秋華賞G1 アンドヴァラナウト 3 福永祐一

16

9

3

2000(A)

()池添学

2014

0.2

 05-05-06

36.1

(7.3)

4190

26410

211003 49 スプリンG1 ピクシーナイト 3 福永祐一

16

4

3

1200(C)

*()音無秀孝

1071

-0.3

   03-02

33.4

530

9050

38610

211003 49 スプリンG1 レシステンシア 4 ルメール

16

12

2

1200(C)

()松下武士

1074

0.3

   04-04

33.5

(3.4)

9050

38610

211003 49 スプリンG1 $シヴァージ 6 吉田隼人

16

1

10

1200(C)

()野中賢二

1074

0.3

   05-05

33.4

(47.5)

9050

38610

集計期間:2021.10. 3 2021.12.26 的中は黒地白抜きで表示

うーん、11戦して5勝6敗ですか。低配当のえらく固く収まったレースが多いのですが、それでも万馬券になった菊花賞や、会心の馬券となったスプリンターSを押さえていることで累計収支は黒字となり、まずまずだったのではなかろうかと。外したレースもそこそこいい線はついていたわけで、少なくとも全敗食らったオケラの上半期に比べればはるかにましであります。

悔いが残るのは辻三蔵以外皆が無印にしたアカイイトをきっちり押さえながら、肝心の本命アカイトリノムスメが抜けたエリザベスでしょうか。あれはないよねえ。考えてみれば今期は金子真人オーナーの所有する牝馬にはひどい目にあいました。ソダシの秋華賞もそうだし。ソダシって白毛で見た感じ清純派アイドルなんだけど、その実相当な性悪女です。田原成貴が彼女を女優の沢尻エリカに例えていたのは実に的確。来年彼女がどのようなレースをするのか、ある意味非常に楽しみです。

という訳で、後半しりすぼみになった感のある下半期ですが、最後にもう一花咲かせたい。

20211228() 5回中山9日目 15頭 [15:25発走]
【11R】 38回ホープフルS (単勝5%UP/予定)
2歳・オープン・G1(馬齢)(牡・牝)(国際)(指定) 2000m (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

シェルビーズアイ 2 *松田大作

55

118.7

()武英智

2

2

アケルナルスター 2 柴田大知

55

72.5

()清水英克

2

3

ラーグルフ 2 丸田恭介

55

30.8

()宗像義忠

3

4

グランドライン 2 三浦皇成

55

61.8

()高木登

3

5

キラーアビリティ 2 *横山武史

55

4.2

()斉藤崇史

4

6

コマンドライン 2 ルメール

55

3.1

()国枝栄

4

7

サトノヘリオス 2 岩田望来

55

9.7

()友道康夫

5

8

ジャスティンパレス 2 *C.デム

55

8.1

()杉山晴紀

5

9

ボーンディスウェイ 2 石橋脩

55

38.3

()牧光二

6

10

 

マテンロウレオ 2 横山典弘

55

34.3

()昆貢

6

11

 

クラウンドマジック 2 岩田康誠

55

173.9

()加用正

7

12

 

オニャンコポン 2 菅原明良

55

9.7

()小島茂之

7

13

フィデル 2 川田将雅

55

20.8

()友道康夫

8

14

 

タイラーテソーロ 2 *内田博幸

55

124.4

()栗田徹

8

15

 

アスクワイルドモア 2 武豊

55

7.9

()藤原英昭


フューチュリティに有力どころが集結し、出がらしみたいになるかと思った本レース。15頭と意外と集まりました。

さっそく「トレンド」を見てみましょう。まぁ、トレンドといっても過去4回しか開催のない「4年トレンド」なわけで、データとしては心もとないのですが、それでも結構明確な傾向が浮かび上がってきます。

なかなかに趣深いホープフルSの過去4

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

201226 ダノンザキッド 2 川田将雅

15

10

1

()安田隆行

2028

-0.2

 03-05-03

36.4

516

-4

210

680

910

1900

5560

201226 オーソクレース 2 ルメール

15

1

3

()久保田貴

2030

0.2

 03-03-02

36.7

480

+10

(5.7)

680

910

1900

5560

201226 ヨーホーレイク 2 武豊

15

2

4

*()友道康夫

2031

0.3

 09-09-07

36.4

502

+2

(13.1)

   

1900

5560

191228 コントレイル 2 福永祐一

13

2

1

*()矢作芳人

2014

-0.2

 04-03-02

35.8

462

+6

200

810

1170

580

2760

191228 ヴェルトライゼンデ 2 マーフィ

13

5

3

()池江泰寿

2016

0.2

 06-05-04

35.8

492

+2

(6.9)

810

1170

580

2760

191228 ワーケア 2 ルメール

13

7

2

()手塚貴久

2019

0.5

 10-09-07

35.9

492

+6

(3.7)

   

580

2760

181228 サートゥルナーリア 2 M.デム

13

5

1

*()中竹和也

2016

-0.2

 02-03-04

35.3

500

+12

180

640

840

1130

3650

181228 アドマイヤジャスタ 2 ルメール

13

8

2

()須貝尚介

2018

0.2

 02-02-02

35.6

504

+4

(6.2)

640

840

1130

3650

181228 ニシノデイジー 2 勝浦正樹

13

1

3

()高木登

2019

0.3

 04-06-09

35.3

490

+4

(6.6)

   

1130

3650

171228 タイムフライヤー 2 C.デム

17

7

1

()松田国英

2014

-0.2

 16-16-09

35.5

456

-4

420

1440

2960

10920

52380

171228 $ジャンダルム 2 武豊

17

15

4

()池江泰寿

2016

0.2

 10-09-04

36.2

494

+10

(6.2)

1440

2960

10920

52380

171228 ステイフーリッシュ 2 中谷雄太

17

13

8

()矢作芳人

2016

0.2

 13-11-08

35.9

450

0

(22.9)

   

10920

52380

集計期間:2017.12.28 2020.12.26

ふふふ、振り返るとこのレース19年で3連単、17年で3連複が的中している。特に8番人気ステイフーリッシュを軸にした17年は万馬券決着で、これは相性の良いレースと言えましょう。それではさっそくトレンドを。


@1番人気は4−0−0−0とすべて勝っている。凄い。内二頭は後に皐月賞やダービーを勝っているし、わずか4年のデータとは言え、これは凄すぎます。これだけ続くと、また今年も1番人気で堅いと考えるか、さすがに今年は不人気馬の台頭あると考えるかで、馬券を買う人の人間性も試されている感じですな。

A2番人気は0−1−1−2と信頼性は落ちるがそれでも複勝率は50%。

B3番人気は0−2−1−1と複勝率は75%でこれも軽視はできないか。

C単勝二桁人気の超人気薄は一頭も来ていない。

D外国人天国。12頭中半数の6頭が外国人鞍上。

E関西馬天国。中山開催だというのに関東馬は12頭中3頭のみ。

F枠順は今のところ大きな偏りはない。

G脚質は17年のみが差し追込みの決着で、それ以降は先行馬のワンツー。追い込み馬には三着ならチャンスあり。

H過去牝馬は来ていない。もっとも17年には二頭の参戦ありましたが、それ以降は本年も含め牝馬の参戦自体ないのですが。

I血統は見事にバラバラ。

J12頭の前走キャリアは東スポ杯組が3頭(内勝馬2)と最も優秀だが、本年は参戦なし。この他の重賞組では京都二歳S組が1頭(同1)、デイリー杯組が1頭(同0)ですが、侮れないのがアイビーS・萩S・紫菊賞等特別戦からの参戦組でなんと7頭(同2)。内一頭は新馬戦のキャリアしかないステイフーリッシュだったりするから、2歳のこの時期、中距離路線は前走の格でものを考えてはいけないということになります。


上記から、現在の一番人気コマンドラインの取捨がまずは最大のポイント。2戦2勝、前走は重賞のサウジアラビアC、ディープ産駒で鞍上ルメール、国枝厩舎とあっては、これは逆らえない感じではありますが、よく見るとこの馬以下の突っ込みどころはあります。


(A)2戦2勝といっても両方とも府中のマイル戦。中山2000mの実力は未知数。

(B)勝った2戦ともかなりな小頭数で、15頭とほぼフルゲートとなった中山のごちゃつくコースでの実力未知数。

(C)前走のサウジアラビアCで0.1秒差二着となったステルナティーアはその後ジュベナイルで7着大敗。

(D)現状のオッズはまだ不確定で、上記が嫌われ当日人気を落とす可能性もあり。


うーん、これだけそろうと軸にするのもためらわれます。ここは評価を対抗〇に下げてみたいですな。

よって、今回本戦で考えるのは現在5番人気の◎サトノヘリオス。以下の買い要因あり。


(A)未勝利、エリカ賞と連勝。両方ともレコード勝ちでありタイムも非常に優秀。

(B)更にエリカ賞で負かした相手は相当強い感じ。

(C)父エピファネイアは先週のエフフォーリアと同じ旬な血統。

(D)多頭数のごちゃつく競馬を経験済み。


この他では

単穴にディープ産駒▲ジャスティンパレス。小頭数の競馬しかしていないのは気になりますが鞍上Cデムーロなら。調教も良い感じ。

☆にはやはりディープ産駒のキラーアビリティ。萩Sで鼻差敗れた相手ダノンスコーピオンはフューチュリティで3着と言うのが心強い。鞍上横山武史はJRAの裁定委員にみっちり絞られたせいですっかりしおらしくなってしまい小幡先生を大喜びさせていますが、うーん、私的には彼ってやんちゃな方が良い気もするんだけどねえ。

馬券は◎→〇▲☆→その他の三連複18点。今年は超大物という馬もいない感じなんでかなりの乱戦が期待できる故、ヒモも手広く行きました。ガミも何点かありますが、殆どが万馬券です。特に切れ味鋭い注アケルナルスターや特別戦で勝ち馬と差のない競馬を続けるドゥラメンテ産駒グランドラインが絡むと大変愉快な馬券になります。

というわけで、本年はここまでお付き合いいただきありがとうございました。また来年フェブラリーのころお目にかかれれば幸いです。皆さま良いお年を。



コロナのせいで正月も in 六本松  上海馬券王 拝



○今日の結果

<ホープフルステークス> @キラーアビリティ(横山武) Aジャスティンパレス(Cデムーロ) Bラーグルフ(丸田)





○かんべえのつぶやき

――年の瀬までG1レースがあるというのは、なんともせわしない世の中であります。とはいえ、有馬記念の残尿感があるために、今日も戦ってしまうわけであります。

――とっても久しぶりに浅草のWINSを覗いてみました。競馬実況をやっているわけではないので、大勢の人がいるわけじゃないのですが、新聞を手にしたおっさんたちがいらっしゃいましたぞ。なんだかとっても懐かしい感じ。マークシートの塗り方を忘れていたのは、自分でも驚きでした。

――1番人気はコマンドライン、馬券王先生のねらい目はサトノヘリオス。そして不肖かんべえの買い目は「DEFGHの3連単ボックス」というやくざな買い方。DキラーアビリティとGジャスティンパレスが雪崩れ込んできた時点で狙いはよかったのですが、Bラーグルフは要らんわな。あたしゃHボーンディスウェイにひそかに期待していたのですが。

――それにしても、横山武史騎手はお見事。とうとう今年5つ目のG1をゲットです。それも皐月賞、菊花賞、天皇賞秋、有馬記念を含み、ダービーは鼻差2着だったのですから。これぞ大ブレイクというもの。素直に脱帽しなければなりますまい。

――小幡先生からは、
「ホープフルステークスなんかよりも東京大賞典を」とのお達しであります。いやもう、さすがに競馬はおなかがいっぱいでございます。明日はまた富山市に行ったりしますんで。それはさておき、「逆神」を返上した小幡先生の予想は値打ちがあります。明日の東京大賞典は1枠1番ロードブレス(坂井騎手)に注目ですな。

――それにしても馬券王先生には年末までお世話になりました。これでフェブラリーステークスなんて、すぐにやってきますがな。とはいえ、それもまた楽しみにしております。ギャンブルは本質的に孤独な遊びですが、こうやって喜怒哀楽を共有できる楽しみは、何物にも代えがたいですからなあ。






12月26日(日) 有馬記念


上海馬券王の人生相談

年の瀬の霊界通信 お受験グランマ・エアグルーヴさん怒涛の襲来!

Q:捲土重来なんざます!

先生、お久しゅうございます。わたくし、エアグルーヴでございましてよ。

え、「お前は誰だ?」ですって?きぃいいいいいいっ!これだからパンピーは!!よろしいこと?わが名はエアグルーヴ!祖父はJRAの大立者ノーザンテースト、母は樫木の女王ダイナカール、そして父は凱旋門の英雄トニービンという、まさに貴族の中の貴族、華族の中の華族!本来ならトリガミ馬券続出で資金繰りが恒大なみに行き詰っている貴方のような禁治産者なんか口も聞いてもらえない貴い血族なのよ、わがグルーヴ家は!

え、「どうせ要件はタイトルホルダーのことだろ、さっさと本題に入れ」ですって?。。。何よ、それじゃあ、わたくしが誰だか最初から存じ上げてらっしゃるってことじゃない。。。きぃいいいいいいいっ!人をおちょくるのも大概になさるがよろしいわ!このうんちく垂れ流すだけでさっぱり当たらない、理屈倒れの三流馬券師!話を聞くざます。とにかく話を聞くざます!

話と言うのは、ご推察の通りタイトルホルダーのことなんざます。認めたくはないざますが、最近わがグルーヴ一族はかつての勢いがなくなりつつあって、そんな中で、華々しい活躍をしながら不本意な引退を強いられたわが孫ドゥラメンテの子供達の活躍だけが唯一の希望だったんざます。ああ、それなのに、一族の希望ドゥラメンテはあっという間に鬼籍に入り、今わたくしの隣で「ウマ娘」に熱中している有様、わたくし、悔しくて悔しくて。きぃいいいいいいっ!この病弱者!一族の恥さらし!死んでる場合じゃないざます!

とにかく、ドゥラメンテの血脈が途絶えるということ、これ、一族のピンチと言うことで、わたくし生きた心地もしなかったんざます。え、「生きた心地って、貴女死んでるじゃないか。」ですって?きぃいいい!つまらない揚げ足取りで話の腰を折るのはやめるざます!

そんな中、そんな中なんざます!ドゥラメンテの子、タイトルホルダーが、なんと三冠の誉れ高い菊花大学院の試験をトップ合格したんざます!文字通りの「タイトルホルダー」になったんざます。きぃいいい!これって夢じゃないかしら。グルーヴ一族、起死回生の一撃なんざます!よくやったわ、タイトルホルダー!!

。。。。そう言えば、菊花賞の時も先生に相談のお便りしたのに、完全無視だったんだけど、これってどういうことなのかしら?え、「その前週の秋華賞で貴女のお孫さん、アンドヴァラナウトに関する相談を掲載したんで、さすがに二週連続はまずいと思った。」ですって?きぃいいいいいい!一族がトップ合格した時に限って掲載しないと言うこと自体が、お前の三流馬券師ぶりを証明して余りあるざます。反省するがいいのだわ、このヘタレ馬券師!

とにかく、明日はそのタイトルホルダーが、年末大一番有馬に参戦するざます。ここをトップ合格すればドゥラメンテ後継の地位が確立し、グルーヴ一族の栄光は盤石のものになるざます。これが期待しないでいられましょうや!わたくし、霊界から声を大にして応援しているざます。ああ、それなのに、心をよぎる不安は何なんざましょう。菊花を勝ったとき、「彼を信頼していなかったことを反省している。」なんて殊勝なこと言っていた家庭教師の横山武史があっさりエフフォーリアに乗り換えるという信じがたい背信行為を働くし(きぃぃいいいい親の顔が見たいわ!)、なんか不穏なものを感じてやまないんざます。

先生、明日の有馬を控え、希望と不安に心乱れるわたくしはどうしたらよろしいのかしら。

A:お答え

いやあ、曾孫さんタイトルホルダー君の菊花賞は本当にお見事でした。3000mを逃げて二着に0.8秒差をつける大差勝ちと言うのはまさに圧巻。あのようなレースをされては、仮に皐月賞馬エフフォーリア、ダービー馬シャフリヤールが参戦していても決して届かなかったのではないでしょうか。グルーヴウオッチャーを自認する私も、さすがにあれは読めませんでした。前走のセントライトがあのように不甲斐ない結末だったので、軸にはとてもできなかったわけで、不承不承と言う形で△扱いとしたのですが、それでも万馬券になった三連複をゲットすることができまして感謝感激です。父ドゥラメンテさんにも馬券では大変お世話になったのですが、さすがその係累。これだからグルーヴウオッチャーはやめられません。

さて曾孫さんはついに栄えあるタイトルを手に入れたわけですが、実は「菊花賞馬」と言うのは大変な大物が多いです。以下この11年間の菊花賞馬の系譜を見ていきましょう。

名馬が多い菊花賞馬の過去11

日付

開催

馬名

騎手

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差

通過順

上り3F

211024 46 タイトルホルダー 横山武史

4

()栗田徹

3046

-0.8

 01-01-01

35.1

201025 46 コントレイル 福永祐一

1

*()矢作芳人

3055

-0.0

 07-05-04

35.2

191020 47 ワールドプレミア 武豊

3

()友道康夫

3060

-0.0

 06-08-06

35.8

181021 47 フィエールマン ルメール

7

()手塚貴久

3061

-0.0

 07-05-06

33.9

171022 47 キセキ M.デム

1

()角居勝彦

3189

-0.3

 14-12-07

39.6

161023 47 サトノダイヤモンド ルメール

1

()池江泰寿

3033

-0.4

 08-09-05

34.1

151025 47 キタサンブラック 北村宏司

5

()清水久詞

3039

-0.0

 05-10-08

35.0

141026 47 トーホウジャッカル 酒井学

3

*()谷潔

3010

-0.1

 05-05-02

34.5

131020 47 エピファネイア 福永祐一

1

*()角居勝彦

3052

-0.8

 03-02-02

35.9

121021 47 ゴールドシップ 内田博幸

1

()須貝尚介

3029

-0.3

 17-04-02

35.9

111023 56 オルフェーヴル 池添謙一

1

()池江泰寿

3028

-0.4

 10-06-03

34.6

集計期間:2011.10.23 2021.10.24

凄いですねえ。三冠馬二頭を含み、殆どが古馬になって以降もG1を勝ちまくっています。例外はキセキとトーホウジャッカルですが、キセキに関してはG1勝てないまでも大レースで多くの見せ場を演出してきた「名脇役」として多くのファンがいる馬ですし、これってダービー馬、皐月賞馬より大物感があるんじゃないでしょうか。その系譜を受け継いだタイトルホルダー君の今後が楽しみでなりません。10年の系譜で見ても勝ちタイムは優秀ですし、それが京都に比べ時計のかかる阪神でたたき出されたというのも大変素晴らしい。

そして、後述しますが、菊花賞馬というのは、有馬記念とも大変相性の良いレースです。もうこうなったら有馬記念はタイトルホルダー君以外ありえない、エフフォーリア何するものぞ。私は彼が内枠引いたら彼と心中することを考えていたわけです。

ところが。。。。

出馬表を見たとき私はがっくりと崩れ落ちました。なんと曾孫さんは今回大外。これも後述しますが、このレースの大外、特に逃げ馬にとっての大外枠は死兆星以外の何物でもありません。本当に持ってませんねえ、彼は。仕組んだんじゃないかってくらい思うくらい内枠を引き続けたキタサンブラックに比べると、その引きの弱さは本当に際立ちます。これでは客観的には無印が相当ですよねえ。

本当に困ったものです。内枠引いていたら2番人気はしていたはずの曾孫さんの人気は現在4番人気。さすがに皆さんこの枠のやばさを感じているのでしょう。騎手がG1を勝ちまくっている横山武史から兄の和生君に乗り替わったのもマイナス要因で、札幌や新潟の地方開催では勝ちまくっているけど、中山の特に大レースではからっきしな彼は当然有馬も初騎乗なわけで、これでは評価を下げざるを得ません。

でもねえ、それでもグルーヴウオッチャーとしては夢も見ます。晩成のグルーヴ血統が三歳秋の菊花賞で初めて爆発して、そしてまだまだ伸びしろがある。そしてその伸びしろは大外の不利も蹴散らして、今を時めくエフフォーリアに一泡吹かせることもあるんじゃないかと。上述の通り、公式の予想で彼を本命とすることはできませんが、それでもひそかに応援馬券は買いたいと考える次第です。曾孫さんタイトルホルダー君の健闘を心よりお祈りする次第です。


と、言う訳で。。。。。

 

20211226() 5回中山8日目 16頭 [15:25発走]
【11R】 66回有馬記念 (馬連5%UP/予定)
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 2500m (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

ペルシアンナイト 7 *C.デム

57

47.9

()池江泰寿

1

2

パンサラッサ 4 菱田裕二

57

32.8

()矢作芳人

2

3

 

モズベッロ 5 池添謙一

57

94.9

()森田直行

2

4

 

メロディーレーン 5 岩田望来

55

77.2

()森田直行

3

5

 

ディープボンド 4 *和田竜二

57

18.5

()大久保龍

3

6

ウインキートス 4 丹内祐次

55

51.0

()宗像義忠

4

7

クロノジェネシス 5 *ルメール

55

3.2

()斉藤崇史

4

8

 

ユーキャンスマイル 6 藤岡佑介

57

98.1

()友道康夫

5

9

ステラヴェローチェ 3 *M.デム

55

8.3

()須貝尚介

5

10

エフフォーリア 3 横山武史

55

2.5

()鹿戸雄一

6

11

 

アリストテレス 4 *武豊

57

29.7

()音無秀孝

6

12

 

シャドウディーヴァ 5 横山典弘

55

97.4

()斎藤誠

7

13

アカイイト 4 幸英明

55

21.6

()中竹和也

7

14

 

アサマノイタズラ 3 田辺裕信

55

35.3

()手塚貴久

8

15

 

キセキ 7 *松山弘平

57

22.7

()辻野泰之

8

16

タイトルホルダー 3 *横山和生

55

9.0

()栗田徹


年末の大一番、小幡先生が嫌ってやまない有馬記念です。フルゲート16頭が集まり、G1馬が内6頭とまずますですが、それでも去年に比べれば若干薄味なメンバー構成となっています。
それでは恒例「10年トレンド」からこのレースの馬券を考えてみましょう。

☆1番人気が責任を果たしているのに不思議なくらい荒れている有馬記念の10年間

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

201227 クロノジェネシス 4 北村友一

16

9

1

()斉藤崇史

2350

-0.0

 12-03-03

36.2

474

+10

250

10330

11360

7370

50150

201227 サラキア 5 松山弘平

16

14

11

()池添学

2350

0.0

 13-13-12

35.4

448

-2

(74.9)

10330

11360

7370

50150

201227 フィエールマン 5 ルメール

16

13

2

()手塚貴久

2351

0.1

 04-02-02

36.5

478

0

(3.5)

   

7370

50150

191222 リスグラシュー 5 レーン

16

6

2

()矢作芳人

2305

-0.8

 10-11-09

34.7

468

 

670

2990

6130

10750

57860

191222 サートゥルナーリア 3 スミヨン

16

10

3

*()角居勝彦

2313

0.8

 13-11-07

35.4

504

+2

(7.8)

2990

6130

10750

57860

191222 ワールドプレミア 3 武豊

16

7

4

*()友道康夫

2314

0.9

 16-16-16

35.0

492

+8

(13.4)

   

10750

57860

181223 ブラストワンピース 3 池添謙一

16

8

3

()大竹正博

2322

-0.0

 06-07-04

35.7

534

+4

890

940

2400

4910

25340

181223 レイデオロ 4 ルメール

16

12

1

()藤沢和雄

2322

0.0

 09-09-08

35.4

490

+8

(2.2)

940

2400

4910

25340

181223 シュヴァルグラン 6 ボウマン

16

15

9

*()友道康夫

2324

0.2

 11-11-10

35.5

470

+2

(22.7)

   

4910

25340

171224 キタサンブラック 5 武豊

16

2

1

()清水久詞

2336

-0.2

 01-01-01

35.2

540

-2

190

3170

3810

5420

25040

171224 クイーンズリング 5 ルメール

16

3

8

()吉村圭司

2338

0.2

 05-05-03

35.1

474

0

(33.1)

3170

3810

5420

25040

171224 シュヴァルグラン 5 ボウマン

16

10

3

()友道康夫

2338

0.2

 08-08-08

34.8

474

+4

(6.7)

   

5420

25040

161225 サトノダイヤモンド 3 ルメール

16

11

1

*()池江泰寿

2326

-0.0

 03-03-03

35.5

502

+4

260

440

770

1050

3940

161225 キタサンブラック 4 武豊

16

1

2

()清水久詞

2326

0.0

 02-02-02

35.8

536

0

(2.7)

440

770

1050

3940

161225 ゴールドアクター 5 吉田隼人

16

2

3

()中川公成

2327

0.1

 03-03-03

35.7

498

-6

(7.9)

   

1050

3940

151227 ゴールドアクター 4 吉田隼人

16

7

8

()中川公成

2330

-0.0

 03-05-03

34.8

494

+4

1700

6840

13780

20360

125870

151227 サウンズオブアース 4 M.デム

16

9

5

()藤岡健一

2330

0.0

 03-05-06

34.7

502

0

(9.9)

6840

13780

20360

125870

151227 キタサンブラック 3 横山典弘

16

11

4

()清水久詞

2331

0.1

 01-01-01

35.1

526

-4

(8.4)

   

20360

125870

141228 ジェンティルドンナ 5 戸崎圭太

16

4

4

()石坂正

2353

-0.1

 03-03-02

34.1

470

-2

870

12350

21190

15250

109590

141228 トゥザワールド 3 ビュイッ

16

6

9

*()池江泰寿

2354

0.1

 07-06-07

33.8

524

+4

(31.2)

12350

21190

15250

109590

141228 ゴールドシップ 5 岩田康誠

16

14

1

*()須貝尚介

2354

0.1

 10-06-05

33.9

510

 

(3.5)

   

15250

109590

131222 オルフェーヴル 5 池添謙一

16

6

1

*()池江泰寿

2323

-1.3

 13-12-02

36.0

466

 

160

860

1020

1420

5240

131222 ウインバリアシオン 5 岩田康誠

16

4

4

()松永昌博

2336

1.3

 11-12-04

37.3

534

-4

(16.1)

860

1020

1420

5240

131222 ゴールドシップ 4 ムーア

16

14

2

()須貝尚介

2338

1.5

 11-08-04

37.8

498

-2

(4.4)

   

1420

5240

121223 ゴールドシップ 3 内田博幸

16

13

1

()須貝尚介

2319

-0.2

 15-14-10

34.9

506

+6

270

3730

5200

4020

24250

121223 オーシャンブルー 4 ルメール

16

6

10

*()池江泰寿

2321

0.2

 07-10-10

35.3

438

+2

(27.6)

3730

5200

4020

24250

121223 ルーラーシップ 5 ウィリア

16

9

2

()角居勝彦

2322

0.3

 13-14-12

35.2

512

+6

(3.7)

   

4020

24250

111225 オルフェーヴル 3 池添謙一

14

9

1

*()池江泰寿

2360

-0.1

 10-08-05

33.3

462

-4

220

3170

3650

24290

78260

111225 エイシンフラッシュ 4 ルメール

14

5

7

()藤原英昭

2361

0.1

 05-06-05

33.6

488

-4

(26.8)

3170

3650

24290

78260

111225 トゥザグローリー 4 福永祐一

14

7

9

*()池江泰寿

2361

0.1

 07-10-08

33.3

536

+12

(47.1)

   

24290

78260

集計期間:2011.12.25 2020.12.27

うーん、10年振り返って的中したのは13年、16年の二回だけ。これ全て三連単での的中ですが、10年間で例外的に堅い配当になった時だけ当たっていると言うことで、言い換えればその他の8年は皆荒れていると言うことです。そのメカニズムを見ていきましょう。


@1番人気は6−1−1−2と場所が紛れも多い中山であることを考えれば大変素晴らしい。これだけ素晴らしいと馬券対象外となった二頭が気になりますが、15年ゴールドシップ(8着)、19年アーモンドアイ(9着)ですか。まぁ、このような名馬中の名馬でもハマらないことはあるレースです。

A2番人気、3番人気は両方とも1−1−2−6と信頼度が大きく落ちる。1番人気がこれだけ健闘しているのに荒れているのはこのせいですな。まぁ、それでも複勝率は両者40%なのでどちらかは来るとも言えます。

B単勝二桁人気の超人気薄は30頭中2頭のみで極端なひも荒れも望めない。と言いながら去年は来ましたが。。

Cリピーター傾向は最近はそれほどでもない。

D牝馬は30頭中5頭とこれだけ見れば強調できませんが、この4年で見ると12頭中4頭と近年台頭で軽視は禁物。

E外国人天国。30頭中なんと半数近い14頭の鞍上が外国人。

F関東馬は30頭中5頭とこれだけ見れば強調できませんが、この4年で見ると12頭中4頭と近年台頭で軽視は禁物。(牝馬と同じですな)

G脚質は先行・追い込みが多い。

H枠順は大外8枠を除けば意外なほど、偏りがない。但し、8枠だけは本当に来ていない。

I上記GHを更に見ると、内枠の先行馬か、外枠の追い込み馬がやたら来るパターンで、大外引いた逃げ馬のタイトルホルダー君はこの上なく苦しい。これで勝ったら本当のスーパーホース誕生を意味するのですが、さて。

J過去10年の年齢構成は、三歳馬8頭(内勝馬4)、四歳馬9頭(同2)、五歳馬12頭(同3)、6歳馬1頭(同0)と圧倒的に若い馬が優勢。特に出走頭数との兼ね合いで3歳馬の強さが際立ちます。

K過去5年15頭の血統はリピーター効果を排除すれば見事にバラバラ。

L過去5年15頭の前走キャリアは、天皇賞秋組が4頭(内勝馬1)、JC組が5頭(同1)とさすがにこの路線が強いが、それ以上に特筆すべきは菊花賞組が3頭(同2)と、菊を勝った馬がそのままここを制覇するケースがやたら多い。この他では勝ちこそないけどエリザベス女王杯組が二頭(いずれも2着)で、この組は毎回人気にならないので、高配当を狙うならぜひ押さえておきたい。


上記から本命は◎エフフォーリア。

(A)1番人気の信頼性。 

(B差し馬としてはまずまずの枠。

(C3歳の天皇賞馬

(D負けたのは鼻差2着のダービーのみ。

となればさすがに逆らえないねえ、これは。この馬を嫌いまくっていた小幡先生が今回白旗上げてこの馬をご推奨と言うことからも、今回のメンバーでは抜けた存在です。(個人的にはタイトルホルダーがもっと強いと思っているのですが、上述の通り枠順が、、、)唯一の不安は本日騎手の武史が無気力騎乗で年明け騎乗停止の制裁を受けたことなんですが、まぁ、さすがにこのレースは気合入れて乗るでしょう。

対抗はかんべえ先生ご推奨の〇クロノジェネシス。昨年のこのレースを含めG14勝と、格・実績ではエフフォーリアをもしのぐ存在です。ルメール鞍上と言うのも心強いのですが、今回は凱旋門で大敗したダメージを引きずっている感じが不安材料。とにかく、不良馬場のロンシャンと言うのは日本の競走馬には異種格闘技決定戦で、言ってみればF1カーでダカールラリーに参戦するようなものでして、そのダメージは半端ないことが想像されます。まぁ、それでも今回のメンバーじゃ上位は十分あり得ますけどね。

単穴は▲ステラヴェローチェ。エフフォーリアやタイトルホルダーの後塵を拝し続けてはいますが、それでも3歳の中では結構優秀な成績を上げてきてますし、勝つのは無理でも上位はあり得るのではないかと。

この他ではエリザベスで大穴開けた△アカイイト、内枠引いた逃げ馬注パンサロッサ(この枠にタイトルホルダーが入っていれば)、中山実績・枠順・血統がこのレース向きなのに異常に人気がないウインキートス。

馬券は◎→〇▲←→その他の3連単18点。あとグルーヴウオッチャーとしての夢を見たいと言うことで☆→◎→その他の3連単5点を少額追加した合計23点。(追加分に関し良い子はマネしないように)

タイトルホルダー頭だと皆巨額の万馬券ですな。いかにこの馬が勝つと思っている人がいないかと言うことですが、まぁ、しょうがないとは思うものの、「弟は信用してなかったけど、僕は信頼してました。」という和生君の勝利者インタビューが聞いてみたい。

さて、年末大一番の有馬記念ではありますが、実はこの後ホープフルなんてものがあります。大相撲で言えば結びの一番の後の弓取り式みたいなもんでしょうか。明後日には年末増刊号として下半期の回顧とこのレースの展望を述べ今年の締めくくりといたしたく、日にちがないので簡単なものになるとは思いますが、もうしばらくお付き合いいただければ。

皆様の相談お待ちします。



人生相談士 上海馬券王 in 六本松




○今日の結果

<有馬記念> @エフフォーリア(横山武) Aディープボンド(和田竜) Bクロノジェネシス(ルメール)





○かんべえのつぶやき

――今日はエフフォーリアがとにかく強かった。先週は大ベテラン武豊騎手の勝利でしたが、今日は弱冠23歳の横山武史騎手の勝利となりました。今日はガッツポーズはナシでした(昨日の油断騎乗で制裁を食らったので、反省しているとの声あり)。

――2着にはディープボンドが入り、これがラストランとなるクロノジェネシスが3着でした。馬券王先生の予測は、残念ながら2着が「抜け」でした。4着はステラヴェローチェ、5着はタイトルホルダー。これらをまとめて制したわけですから、エフフォーリアはもう年度代表馬で文句なしでしょう。

――
小幡先生が「一点で当てた」と言っておられます。これはもう素直に脱帽です。不肖かんべえはこれで有馬記念5連敗となりました。うーん、勝てませんなあ。

――ということで、なんだか不完全燃焼なのであります。明後日は仕事納めの日でありますが、これはもうホープフルステークスで憂さを晴らすしかありませんな。馬券王先生、またひとつよろしくご指導をお願いいたします。それにしても中1日でまたG1レースだなんて、競馬新聞を作る人たちは大変ですなあ。





12月19日(日) 朝日杯FS


ううううう、寒いっす。いや、今までも寒かったのですが、なんかこの二日間でドカンと来ましたな、寒波が。

今日はあまりの寒さに朝の五時に目が覚めてしまったのですが、外を見ると雪が降っている。そうかあ、それっぽくないので気が付かなかったけど、福岡と言うのは日本海岸、放送禁止用語でいうところの「裏日本」なんですな。あ、因みに日本海岸の人に面と向かって「裏日本」などと言うとシャレにならないことになるので気を付けてくださいね。昔NHKの天気予想で「裏日本では」なんて口を滑らせた予報士がいて、抗議の電話がジャンジャンなりまくったのだとか。

実はわたくし、「健康促進プロジェクト」と称し、9月以降毎日3km以上歩くというのを日課にしていたのですが、本日はあまりの寒さに1kmで挫折してしまいました。見栄を張ってズボン下(通称モモヒキ)もはかずに外を出歩くもんじゃありません。寒いうえに強風まで吹きすさび生きた心地が全くしませんでしたぞ。ああ、暮らしづらい季節になってしまったことよ。

とにかく、これだけの大寒波が襲来と言うことで、競馬の方にも少なからぬ影響が出そうな感じ。特にダートは凍結防止剤をまいた影響で、馬場が凄まじくパワーを要する状態になっていることは間違いなく、小柄な馬は苦戦必至な上、減量騎手の台頭が予想されるわけで、実際土曜のレースもその傾向が顕著となっています。明日のフューチュリティもこの「寒さ」と言う要因が大きく影響してくる可能性も高く、その点も勘案して予想していくことにしましょう。

20211219() 6回阪神6日目 15頭 [15:40発走]
【11R】 73回朝日杯フューチュリティS (単勝5%UP/予定)
2歳・オープン・G1(馬齢)(牡・牝)(国際)(指定) 1600m・外 (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

カジュフェイス 2 *秋山真一

55

53.2

()森田直行

2

2

 

セッカチケーン 2 *団野大成

55

168.7

()高柳瑞樹

2

3

 

アルナシーム 2 *池添謙一

55

22.4

()橋口慎介

3

4

セリフォス 2 *C.デム

55

2.7

()中内田充

3

5

ヴィアドロローサ 2 *鮫島克駿

55

34.8

()加藤征弘

4

6

 

オタルエバー 2 幸英明

55

24.9

()中竹和也

4

7

ダノンスコーピオン 2 *松山弘平

55

9.0

()安田隆行

B5

8

プルパレイ 2 M.デム

55

23.9

()須貝尚介

5

9

ドウデュース 2 武豊

55

7.5

()友道康夫

6

10

 

スプリットザシー 2 *和田竜二

54

45.6

()西村真幸

6

11

ドーブネ 2 吉田隼人

55

14.3

()武幸四郎

7

12

 

トウシンマカオ 2 戸崎圭太

55

43.7

()高柳瑞樹

7

13

ジオグリフ 2 ルメール

55

3.5

()木村哲也

8

14

 

トゥードジボン 2 藤岡佑介

55

108.3

()四位洋文

8

15

 

シンリミテス 2 国分優作

55

239.7

()大根田裕


2歳牡馬のチャンピオン決定戦である本レース、「牡馬チャンピオン」と言いながら牝馬も出れるし、実際今年も出走しているのですが、とにかく先週のジュベナイルがありながら、何故牝馬も参戦可にしているのかがよくわからない上、最近ではホープフルSなんてG1まで設立されて、立ち位置の良くわからないレースとなってしまいました。とは言え、メンバー構成的にはホープフルが成立するのか懸念されるほど、こちらに有力どころが集まった感じで、まずは見どころ満点のレースと言えましょう。

例によって10年トレンドを、中山開催から阪神開催に替わったのが8年前なんで実際は「7年トレンド」ですが、それでもデータとしては使えると思います。

☆12番人気が責任を果たしているのになぜか荒れまくるFS10年間

日付

馬名

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

3F地点差

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

201220 グレナディアガーズ 川田将雅

16

2

7

*()中内田充

1323

-0.1

   03-02

34.5

0.9

458

+2

1750

5000

14610

4150

51360

201220 ステラヴェローチェ 横山典弘

16

7

2

()須貝尚介

1324

0.1

   10-09

33.5

2.0

502

0

(5.1)

5000

14610

4150

51360

201220 レッドベルオーブ 福永祐一

16

8

1

*()藤原英昭

1327

0.4

   07-07

34.2

1.6

476

+8

(2.5)

   

4150

51360

191215 サリオス ムーア

16

6

1

()堀宣行

1330

-0.4

   03-03

35.4

0.4

538

-2

200

660

950

38080

90260

191215 タイセイビジョン 武豊

16

8

2

()西村真幸

1334

0.4

   12-08

35.3

0.9

464

+4

(5.8)

660

950

38080

90260

191215 グランレイ 池添謙一

16

9

14

()池添学

1336

0.6

   15-15

34.9

1.5

452

-4

(229.3)

   

38080

90260

181216 アドマイヤマーズ M.デム

15

6

2

()友道康夫

1339

-0.3

   03-03

33.9

0.5

470

-2

460

9710

14240

3340

45180

181216 クリノガウディー 藤岡佑介

15

1

9

()藤沢則雄

1342

0.3

   04-04

34.0

0.7

492

+2

(77.4)

9710

14240

3340

45180

181216 グランアレグリア ルメール

15

2

1

()藤沢和雄

1343

0.4

   02-02

34.6

0.2

482

+6

(1.5)

   

3340

45180

171217 ダノンプレミアム 川田将雅

16

1

1

*()中内田充

1333

-0.6

   03-04

33.6

0.4

490

+8

230

550

840

700

2630

171217 ステルヴィオ C.デム

16

10

3

()木村哲也

1339

0.6

   12-10

33.8

0.8

460

+4

(5.3)

550

840

700

2630

171217 タワーオブロンドン ルメール

16

3

2

*()藤沢和雄

1339

0.6

   07-07

34.0

0.6

518

+2

(3.9)

   

700

2630

161218 サトノアレス 四位洋文

18

17

6

()藤沢和雄

1354

-0.1

   13-12

34.1

0.7

500

+4

1420

5980

11430

42820

221200

161218 モンドキャンノ バルザロ

18

10

7

()安田隆行

1355

0.1

   14-14

34.0

0.9

472

0

(15.8)

5980

11430

42820

221200

161218 ボンセルヴィーソ 松山弘平

18

4

12

()池添学

1358

0.4

   01-01

35.2

0.0

462

-6

(72.7)

   

42820

221200

151220 リオンディーズ M.デム

16

15

2

()角居勝彦

1344

-0.1

   15-15

33.3

1.1

496

-4

590

520

1340

8160

38560

151220 エアスピネル 武豊

16

11

1

()笹田和秀

1345

0.1

   08-06

34.0

0.5

484

+2

(1.5)

520

1340

8160

38560

151220 シャドウアプローチ 中谷雄太

16

13

11

*()須貝尚介

1352

0.8

   10-06

34.7

0.5

494

0

(91.6)

   

8160

38560

141221 ダノンプラチナ 蛯名正義

18

2

1

()国枝栄

1359

-0.1

   14-12

35.4

0.7

472

+6

460

14050

20260

20560

133570

141221 アルマワイオリ 勝浦正樹

18

6

14

()西浦勝一

1360

0.1

   14-12

35.5

0.7

470

+2

(64.7)

14050

20260

20560

133570

141221 クラリティスカイ 岩田康誠

18

14

3

()友道康夫

1361

0.2

   07-06

35.9

0.4

484

+12

(5.3)

   

20560

133570

131215 $アジアエクスプレス ムーア

16

6

4

()手塚貴久

1347

-0.2

 11-09-07

35.3

0.8

528

-8

870

7710

13000

27430

162960

131215 ショウナンアチーヴ 後藤浩輝

16

11

6

()国枝栄

1349

0.2

 06-07-03

35.7

0.6

478

+2

(15.2)

7710

13000

27430

162960

131215 ウインフルブルーム 和田竜二

16

14

5

()宮本博

1349

0.2

 02-05-03

35.8

0.5

490

-4

(12.1)

   

27430

162960

121216 ロゴタイプ M.デム

16

14

7

()田中剛

1334

-0.0

 02-02-02

36.1

0.0

482

-4

3450

1560

7770

4530

54880

121216 コディーノ 横山典弘

16

5

1

*()藤沢和雄

1334

0.0

 07-02-05

36.0

0.1

476

+2

(1.3)

1560

7770

4530

54880

121216 ゴットフリート スミヨン

16

3

3

()斎藤誠

1338

0.4

 11-08-07

36.0

0.5

470

+2

(15.7)

   

4530

54880

111218 アルフレード ウィリア

16

3

1

()手塚貴久

1334

-0.3

 04-04-03

35.3

0.3

524

+4

310

1520

2180

8540

30630

111218 マイネルロブスト 蛯名正義

16

4

4

()高橋裕

1337

0.3

 06-08-05

35.4

0.5

492

+8

(9.7)

1520

2180

8540

30630

111218 レオアクティブ 横山典弘

16

15

8

()杉浦宏昭

1338

0.4

 15-15-15

34.9

1.1

456

+8

(14.1)

   

8540

30630

集計期間:2011.12.18 2020.12.20 13年までは中山開催

うーん、10年を振り返ると的中は17年と13年の二回だけですか。非常に堅い決着となった17年は3連単的中にもかかわらず、ガミ回避がやっとという元取り馬券ですが、13年はかなり大きな万馬券となり累計収支は大幅な黒字です。まぁ、回収率は良しとして、もう少し的中率を上げたいところなんですが、上記の通り17年を除くと例年大荒れで、紛れが少ないはずの阪神開催になってからがむしろ荒れまくっている感じ。これは大穴を狙いに行くレースと割り切りましょう。


@1番人気は4−2−2−2と非常に優秀。こうなると馬券対象外になった二頭が気になりますが、15年のアトム(5着)と16年ミスエルテ(4着)ですか。まぁ、馬券対象外と言っても掲示板には乗っているわけで、とにかく1番人気は頼りになります。

A2番人気は2−2−1−5とこれも悪くは決してない。

B3番人気は0−1−2−7とかなり悲惨で、上記大荒れの結末に貢献している。

C10年間の勝ち馬は7番人気以上で、とんでもない伏兵が勝ってしまうということもない。

D単勝二桁人気の超人気薄は30頭中4頭とそれなり以上に台頭しており、上記大荒れの大きな要因となっている。で、こういう馬をどうやってすくいあげるかが一つのポイントとなる訳ですが、4頭を見て見ると共通項として挙げられるのは、逃げ馬か追い込み馬という極端な脚質の馬であると言う訳で、こういう脚質の不人気馬は極力馬券対象としていきたい。

E外国人天国。30頭中なんと11頭が外国人ジョッキーの騎乗で、今年は日本のトップジョッキー川田・福永が香港帰りのコロナ検疫(福永に至っては落馬負傷で入院中。早い復帰を祈ってます)で不参加ということもあり、外国人の乗る馬は一応全部押さえておきたい。

F関東馬は30頭中14頭と、他のG1競走にないくらいの大健闘。ただし、開催が阪神に替わってからは明確に関西馬有利。

G枠順は中山開催時代も含め、大きな偏りはない。

H脚質は勝ち馬に限定すれば近年先行馬がやたら台頭。但し、2・3着馬では追い込み馬の台頭がやたら目立つ。

I牝馬は過去10年でグランアレグリアが3着になったのみ。グランの他も上述のミスエルテとか1番人気になった牝馬もいるのですが、勝つことはできていません。

Jこれは言わずにいられないのだが、過去10年の勝ち馬で大成した馬が一頭もいない。勝ち馬以外を見渡しても大物感があるのは上述のグランアレグリアが目を引く程度で、このレースに出走すること自体が出世の妨げになっている感あり。

K過去5年15頭の血統はディープが4頭(内勝ち馬2)と強いが、他は見事にバラバラ。

L過去5年15頭の前走キャリアは、サウジアラビアC組が5頭(内勝馬2)と圧倒的で、まずはこの組を狙うべきなのですが、驚くべきことに今年はここからの出走が皆無。まぁ、今年のサウジアラビアの2・3着は牝馬ですし、やはり最近は牝馬の方が強いのかもしれません。この他ではデイリー杯2歳S組が3頭(同1)、京王杯二歳S組が3頭(同0)。

Mさらに驚くべきことに、前走非重賞が3頭もいて内二頭が勝ち馬な上、同じく二頭が前走未勝利組。とにかく前走レースの格がしょぼいと差別するのはダメ、絶対ダメ。


以上に同じコースのジュベナイルでやたら機能している下記「上海馬券王の法則(©かんべえ師匠)」を追加で考慮したいところ。


(A秋以降の実績重視
(B1600メートル以上での実績重視
(C末脚重視
(D坂のあるコースでの実績重視


いやあ、この法則に関しては小幡先生から、「秋以降の成績重視なんて、馬券王の考えはもう古い!最近の競馬はローテーションにイノベーションが起きていて、本当に強い馬は夏に実績作って後は悠々とレースを選択してるんだ!」とダメ出しを食らってしまいまして、本来なら「フフッ、その挑戦受けて立とうじゃないか。」言いたいところなんですが、実際のところそこまで強気になれないんだよねえ。

この法則、ジュベナイルじゃ本当に機能してるんですが、何故か同じコースで開催されるフューチュリティではそこまでではないんですよね。前走1400mなんて馬がやたら来ているし、末脚重視はその通りなんだけど、33秒台の上りが当たり前のジュベナイルに比べ、こちらは34秒台がデフォと時計がかかってるし。これって、フューチュリティの方が終始淀みのないタフでハードな競走だと言うことなのか、それとも上述の通り大成した馬が出ないレベルの低い競走だと言うことなのか、未勝利勝ちしかない抽選馬がしれっと勝っちゃうレースなんで、おそらくは後者じゃないかと思うのですが、とにかく本レースに関し、上記「法則」は割り引かざるを得ないです。

以上を勘案し、本命は一番人気セリフォス。


(1)信頼できる1番人気

(2)サウジアラビアC組がいない今年では最も信頼できるデイリー杯の勝ち馬。

(3)先行、もしくは好位差しの脚質。

(4)ダイワメジャー産駒とは思えない33秒台がデフォの切れる末脚。

(5)来日以来勝ちまくっているCデムーロ鞍上。


というのが買い要因となります。もっともCデムーロは先週のジュベナイルで1番人気ナーティアに乗りながら凄まじくド下手な騎乗をしてしまい、万全の信頼を寄せると言う訳にも行きませんが。。

対抗は4番人気ダノンスコーピオン。阪神の1800mで先行しながら切れる脚を使って連勝と言うのが魅力的。

3番手は小幡先生の一押し、2番人気のジオグリフ。札幌二歳Sでの勝ち方は確かに大物感にあふれており、ここを圧勝してもおかしくはないと考えますが、以下の突っ込みどころもあります。


(1)札幌2歳Sは確かに圧勝ですが、負かした相手が弱すぎる。あの競争の出走馬はあのレース以降1勝もしていないではないですか。いや、殆どがあれ以降レースに出ていないので勝てるわけもないのですが、あんな相手に圧勝したと言ってどこまで威張れるのか。

(2)確かに最近ローテに関する考え方が変わり、トライアルを平気でスルーする馬は増えつつあるのですが、それでも夏場のレースからここに直行と言うのは前例がない。厩舎開設して11年たちながら重賞3勝とは言えG1を一つも勝っていない関東の木村厩舎にそんなノウハウが本当にあるのか。

(3)とにかく寒い、寒いんじゃ!こんな真冬のレースに、夏場の札幌で実績積んだ馬が直行するって本当にありなのか?


以上から圧勝する可能性も高いが圏外に飛ぶ可能性もありではなかろうかと。

4番手はディープインパクト産駒ドーブネ。未勝利・ききょうSという非重賞を連勝していますが、その勝ち方がこのレースにフィットしている感じ。

馬券は◎→〇▲☆→その他の三連複15点。結構買い目を絞ったのですがそれでもジオグリフ絡みだとガミが数点。まぁ、上述の通りヒモ荒れ狙いがこのレースのポイントですから、その意味で逃げ・追い込み脚質の不人気馬からセレクトした「注」認定馬の健闘を祈る次第です。



寒さによりバイタル低下中 上海馬券王 in  六本松



○今日の結果

<朝日杯FS> @ドウデュース(武) Aセリフォス(C.デムーロ) Bダノンスコーピオン(松山)





○かんべえのつぶやき

――終わってみれば3番人気→1番人気→4番人気と無敗馬が3頭。なかでも強かったのはドウデュースでした。鞍上の武豊騎手は22度目の挑戦でこのレースを制し、新設のホープフルステークスを除き、JRAのG1全レース勝利に王手となりました。いやー、ベテラン52歳、つくづくすごい記録ですな。

――確か2015年にエアスピネルに乗った時は、「武豊はこれでJRA完全制覇か(まだホープフルSはできていない)」と期待されたのに、ミルコ・デムーロ騎乗のリオンディーズに負けてしまった。「デムーロは漢字が読めるようになったが、空気が読めない」などと言われたものである。今回は弟のクリスチャン・デムーロが2着で、変な形で借りを返した様子。

――その2着は1/2馬身差で、馬券王先生の軸馬セリフォス、3着はさらに1/2馬身差で、不肖かんべえの本命ダノンスコーピオンでした。三連複で勝負した馬券王先生はしっかりゲット、先週に引き続いて単勝で勝負した当方は負けと、見事に明暗が分かれたのでありました。

――ちなみに
小幡先生推奨のジオクリフは5着。やはり2歳馬の秋は伸び盛りの時期ですので、ここを使わない手はないのではありますまいか。夏場に身体を作ってあとは本番、というのは、馬の育て方としていかがなものかと不肖かんべえは考える次第であります。

――それはさておき、いよいよ来週は有馬記念ですよ。わが町内会の防犯部でも、昨晩は「いよいよ来週ですなあ」みたいな話が出ていました。競馬ファン待望のこの一戦、馬券王先生の診断を心からお待ちしております。





12月12日(日) 阪神JF


えー、土曜は朝一から馬券の投票をしようとしたら送信ログがエラーとなりうろたえたのであります。JRAがネット投票のフォーマットを更新したせいで、既存の投票支援アプリが使えなくなったんですな。

泡を食って自分の競馬アプリをバージョンアップしてぎりぎり投票を間に合わせたのですが、いや危ない所だった。滑り込みで買った中山第一レースが万馬券的中しただけに肝が冷えました。あれを買い損ねていたら今頃はモチベーションがバナナで釘が打てるくらい急速冷凍されて布団をかぶってふて寝していたに違いないわけで、この原稿もきっと書かれてはいなかったことでしょう。

しかし、コロナとかで今の馬券販売の殆どがネット投票となっている現在、よくこういうフォーマット変更なんてしますなあ。既存のフォーマットに重大なセキュリティホールでもみつかったのでしょうか。いずれにせよ世の中には馬券が買えなくて、しかも買ってりゃ当たり馬券だったなんて暴れる人が多かったに違いない。いや、フォーマットを変更するなんて告知はグリーンチャンネルとかではしていたことはしていたんですが、あまり大々的な広報はしていなかったと思うんだよねえ。

しかも、変更されたフォーマットの仕様をきちんと公開しているとは思えないですなあ。私が使っているのはTARGETというデータベースソフトで、これは元々BLITZさんという人が開発したシェアウエアを、そのあまりの出来の良さにJRAが権利を買い取り、現在フリーウエアとして展開している事実上の日本中央競馬会御用達ソフトなんですが、それでさえ今回のフォーマット変更に即したバージョンアップは金曜の夜にようやく公開されている。これは金曜夜の馬券販売までBLITZさんも手の打ちようがなかったことを意味しているわけで、なんか割り切れないものを感じますなあ。こんなことして一番困るのは売上減になるJRAだろうに。

まぁ、間一髪で万馬券を取りそこなうという危機を潜り抜けた私には、まだまだ運があるような気がします。これをなんとか明日の競馬につなげたいもので。。。

20211212() 6回阪神4日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 73回阪神ジュベナイルフィリーズ (単勝5%UP/予定)
2歳・オープン・G1(馬齢)()(国際)(指定) 1600m・外 (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

ナムラクレア 2 浜中俊

54

13.8

()長谷川浩

1

2

 

ナムラリコリス 2 泉谷楓真

54

67.1

()大橋勇樹

B2

3

 

ヒノクニ 2 長岡禎仁

54

146.9

()深山雅史

2

4

 

トーホウラビアン 2 *太宰啓介

54

206.5

()川村禎彦

3

5

 

スタティスティクス 2 *和田竜二

54

83.6

()石坂公一

3

6

 

タナザウィング 2 *国分恭介

54

85.8

()清水久詞

4

7

キミワクイーン 2 内田博幸

54

70.7

()奥村武

4

8

ステルナティーア 2 *ルメール

54

4.9

()木村哲也

5

9

 

シークルーズ 2 *岩田望来

54

103.4

()杉山晴紀

5

10

サークルオブライフ 2 M.デム

54

6.4

()国枝栄

6

11

 

ラブリイユアアイズ 2 団野大成

54

35.2

()黒岩陽一

6

12

 

アネゴハダ 2 幸英明

54

65.0

()佐々木晶

7

13

ウォーターナビレラ 2 武豊

54

7.1

()武幸四郎

7

14

 

サク 2 *酒井学

54

75.7

()北出成人

7

15

 

*ダークペイジ 2 *横山和生

54

77.5

()吉村圭司

8

16

ベルクレスタ 2 松山弘平

54

9.3

()須貝尚介

8

17

ナミュール 2 *C.デム

54

2.8

()高野友和

8

18

パーソナルハイ 2 *藤岡康太

54

42.6

()矢作芳人


2歳女王決定戦である本レース、今年も18頭も出走で大盛況であります。しかも出走メンバーを見るとここまで強い勝ち方をしてきた「大物感」あふれる馬が何頭も出ていて、これは大変興味深い。同日行われる香港G1と合わせ、明日はとてもワクテカな競馬デーとなりそうな予感。

さっそく「10年トレンド」を見ていきましょう。京都競馬場改修の影響で使いづらいことの多い今年の関西開催の「トレンド」ですが、このレースは丸ごと10年のデータがあります。京都の代替開催が続き、阪神の馬場が例年より相当傷んでいると言うことに留意しつつ頑張っていきましょう。

概ね穏やかなJF10年間

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

201213 ソダシ 2 吉田隼人

18

6

1

()須貝尚介

1331

-0.0

   05-04

34.2

472

-4

320

690

1290

5020

17260

201213 サトノレイナス 2 ルメール

18

7

2

()国枝栄

1331

0.0

   09-08

33.9

474

-2

(4.4)

690

1290

5020

17260

201213 ユーバーレーベン 2 M.デム

18

11

6

()手塚貴久

1332

0.1

   15-14

33.6

470

-14

(30.0)

   

5020

17260

191208 レシステンシア 2 北村友一

16

4

4

()松下武士

1327

-0.8

   01-01

35.2

484

-4

1120

10000

20410

8560

86720

191208 マルターズディオサ 2 田辺裕信

16

9

6

*()手塚貴久

1335

0.8

   03-02

35.9

444

+4

(43.7)

10000

20410

8560

86720

191208 クラヴァシュドール 2 藤岡佑介

16

10

3

*()中内田充

1335

0.8

   08-08

35.5

452

+2

(4.8)

   

8560

86720

181209 ダノンファンタジー 2 C.デム

18

13

1

()中内田充

1341

-0.1

   15-16

34.0

460

0

260

640

1190

1310

5020

181209 クロノジェネシス 2 北村友一

18

9

2

()斉藤崇史

1342

0.1

   17-17

33.9

436

0

(3.6)

640

1190

1310

5020

181209 ビーチサンバ 2 福永祐一

18

11

4

*()友道康夫

1343

0.2

   11-10

34.5

468

0

(8.2)

   

1310

5020

171210 ラッキーライラック 2 石橋脩

18

11

2

()松永幹夫

1343

-0.1

   08-08

33.7

484

-2

410

920

1820

2160

8560

171210 リリーノーブル 2 川田将雅

18

7

3

()藤岡健一

1344

0.1

   06-05

33.9

494

-4

(5.5)

920

1820

2160

8560

171210 マウレア 2 戸崎圭太

18

4

4

()手塚貴久

1345

0.2

   08-08

33.9

446

-4

(9.1)

   

2160

8560

161211 ソウルスターリング 2 ルメール

18

2

1

()藤沢和雄

1340

-0.2

   03-04

34.8

472

-8

280

510

900

1210

4250

161211 リスグラシュー 2 戸崎圭太

18

18

2

()矢作芳人

1342

0.2

   15-13

34.5

434

+6

(3.0)

510

900

1210

4250

161211 レーヌミノル 2 蛯名正義

18

4

3

()本田優

1345

0.5

   05-05

35.2

462

-4

(6.9)

   

1210

4250

151213 メジャーエンブレム 2 ルメール

18

2

1

()田村康仁

1345

-0.3

   02-01

35.8

494

0

250

3500

4950

7640

39480

151213 ウインファビラス 2 松岡正海

18

13

10

()畠山吉宏

1348

0.3

   06-06

35.6

448

-12

(33.3)

3500

4950

7640

39480

151213 ブランボヌール 2 岩田康誠

18

11

3

()中竹和也

1350

0.5

   08-10

35.5

432

-10

(7.8)

   

7640

39480

141214 ショウナンアデラ 2 蛯名正義

18

16

5

()二ノ宮敬

1344

-0.1

   13-12

34.0

468

-2

980

2200

5110

3530

22780

141214 レッツゴードンキ 2 浜中俊

18

11

2

()梅田智之

1345

0.1

   09-10

34.3

466

+8

(5.6)

2200

5110

3530

22780

141214 ココロノアイ 2 横山典弘

18

4

4

()尾関知人

1346

0.2

   09-08

34.5

450

-2

(6.3)

   

3530

22780

131208 レッドリヴェール 2 戸崎圭太

18

8

5

()須貝尚介

1339

-0.0

   08-08

34.1

418

-8

1460

1240

4250

6220

42130

131208 ハープスター 2 川田将雅

18

10

1

*()松田博資

1339

0.0

   14-14

33.6

476

+2

(1.7)

1240

4250

6220

42130

131208 フォーエバーモア 2 蛯名正義

18

6

8

*()鹿戸雄一

1339

0.0

   06-05

34.6

460

+2

(31.3)

   

6220

42130

121209 ローブティサージュ 2 秋山真一

18

1

5

*()須貝尚介

1342

-0.0

   10-08

35.9

442

-4

810

35990

62100

490320

3047070

121209 クロフネサプライズ 2 柴山雄一

18

7

15

()田所秀孝

1342

0.0

   02-02

36.3

472

+18

(89.9)

35990

62100

490320

3047070

121209 レッドセシリア 2 三浦皇成

18

10

10

()鹿戸雄一

1343

0.1

   15-16

35.6

416

-10

(44.5)

   

490320

3047070

111211 ジョワドヴィーヴル 2 福永祐一

18

13

4

()松田博資

1349

-0.4

   09-10

34.1

418

-2

680

4870

8270

9370

62850

111211 アイムユアーズ 2 メンディ

18

11

8

()手塚貴久

1353

0.4

   04-04

34.9

452

-2

(12.3)

4870

8270

9370

62850

111211 サウンドオブハート 2 武豊

18

18

1

()松山康久

1353

0.4

   03-03

35.0

460

0

(4.6)

   

9370

62850

集計期間:2011.12.11 2020.12.13

振り返ると的中は、13年、16年、18年の三回ですか。うーん、もっと当ててる感覚だったのですが、まぁ13年にゲットした万馬券の印象が強烈でそれが実態以上の感触をもたらしたと言うことなのか。。まぁ、それでも累計収支は大幅黒字なんで、ゲンの良いレースとは言えます。

@1番人気は4−1−1−4と毎年18頭の出走があることを考えれば立派。

A2番人気は1−4−0−5と馬連軸向き。

B3番人気は0−1−3−6と大きく信頼度が低下。

C人気との兼ね合いで面白いのが4番人気(2−0−2−6)、5番人気(3−0−0−7)で、特に5番人気の単勝勝負と言うのがギャンブル的には期待値が高い感じ。まぁ、いずれにせよ過去10年はすべて5番人気以上の馬が勝っており、そういう意味では極端な波乱は期待できません。

D単勝二桁人気の超人気薄はこの10年で3頭が連絡み。内二頭は阿鼻叫喚の大荒れとなった12年に集中してるし、この5年間は全く台頭してないしで、基本用なしな印象。

E外国人ジョッキーは30頭中6頭に騎乗とこれは平均以下ですが、今年は福永・川田という日本人のトップジョッキーがそろって香港出張により不在なわけで、相対的に無視はできないのではないかと。

F関東馬は30頭中13頭と、関西開催であることを考えれば驚くべき健闘。

G脚質は先行・差し・追い込みがまんべんなく。逃げ馬は19年の勝者レシステンシアがいるだけで、これは判断に苦しむところですが、今年のメンバー的には強烈な逃げ馬というのも不在な感じです。(というかどの馬が逃げるのかそれすらわからないのですが)

H脚質がどうあれ33秒台の上りは必須な感じ。

I枠順に大きな偏りはない。ただ最近馬場の傷みが激しくなるにつれ外枠の馬の差しがやたら決まってきている現状には留意が必要。

J過去5年15頭の血統は見事にバラバラ。内ディープは3頭が連に絡んでいますが勝ったのはダノンファンタジーただ一頭。

K過去5年15頭の前走キャリアはアルテミスS組が5頭(内勝馬2)と圧倒的。これに次ぐのはファンタジーS組が2頭(すべて勝ち馬)。この他ではアイビーS組も二頭(内勝馬1)、サフラン賞組2頭(いずれも2着)だが今年は出走なし。


上記トレンドに、嬉し恥ずかし、かんべえ先生が東洋経済で取り上げていただいた下記「上海馬券王の法則」を併せて考えると上記印となる訳です。

(A秋以降の実績重視
(B1600メートル以上での実績重視
(C末脚重視
(D坂のあるコースでの実績重視

もっとも、上記トレンドK(1400mのファンタジーSから時々勝ち馬が現れる)に即し(Bに関しては若干微調整が必要ですね。ファンタジーSだけは1600mの扱いにしましょう。

本命はサークルオブライフ。いやあ、かんべえ師匠、気が合いますなあ。このレースと相性の良いアルテミスSの勝者であり、更に先行馬有利な流れをただ一頭強烈な末脚でぶっこぬいたその勝ち方がえらく強かったのが好印象なわけです。坂のあるコースでも圧勝しており、心配なのが上記3番人気の呪いと、しばしばやらかすデムーロの騎乗ですが、でもこういう大物感のある馬には勝って欲しいよね。

対抗は1番人気ナミュール。うほ、デムーロの兄弟馬券やないかい。まぁ、本来騎乗するはずだった川田が香港ですから、その乗り替わりにCデムーロを押さえることができたのは不幸中の幸いですな。この馬、新馬と赤松賞と言う非重賞を連勝してここに挑んでいるわけで、普通そういう馬が1番人気に推されることは珍しいのですが、それだけその二戦の強さが際立っていると言うことですね。上記「トレンド」と「法則」の殆どを満たしていることもあり、これも最有力な一頭と言えましょう。

この他ではやはりトレンドを満たす▲ステルナーティア、サークルオブライフがあんな凄い勝ち方をしていなかったらアルテミスを制していたはずの☆ベルクレスタ(きぃいいいいっ!ドゥラメンテ産駒でございましてよ!)、あと消極的ながら押さえておきたいファンタジーS組として△ウオーターナビレラと△ナムラクレア。

馬券は◎〇→◎〇←→その他の3連単24点。これだけ買ってもガミ皆無で殆どが万馬券。特に注認定した二頭、赤松賞でナミュールの二着したパーソナルハイと、重賞勝ちがないどころか特別戦のキャリアもないけど上記トレンドを一応満たすキミワクイーンが絡むと非常に嬉しい高配当となります。

うーん、なんか香港とあわせ明日はとても良いレースが見られそうな予感。



香港ヴァーズでステイフーリッシュのマルシュロレーヌ的激走をひそかに期待する 上海馬券王 in  六本松



○今日の結果

<阪神JF> @サークルオブライフ(M・デムーロ) Aラブリイユアアイズ(団野) Bウォーターナビレラ(武)






○かんべえのつぶやき

――本日は「上海馬券王の法則」がバッチリ的中しました。今年の場合、4条件を満たしているのはサークルオブライフしかないのですありますよ。単勝で勝負しましたので、ちゃんと取れました。パチパチパチ。

――鞍上のミルコ・デムーロ騎手、とても嬉しそうでした。今日は弟のクリスチャン・デムーロが3勝してましたから、インタビューでは「弟に負けないように」なんて言ってました。サークルオブライフにはこれまで全部騎乗していますから、来年のクラシックレースが楽しみですね。

――2着にはラブリイユアアイズ(8番人気)、3着にはウォーターナビレラ(4番人気)でした。これはちょっと予想外。ナミュールは最初の出遅れが響いて4着。2番人気のステルナティーアは7着でした。とはいえ、これが2歳馬というもの。なかなか予定通りにはいかないものです。

――ところで本日、香港ヴァーズではグローリーヴェイズが優勝。香港スプリントでは、大量落馬がありました。すべての人馬が無事でありますように祈っております。

――さて、来週は朝日杯FSで、そのまた次週は有馬記念となります。いやあ、本当に今年も押し迫りました。それではまた、ご一緒に楽しみましょう。





12月5日(日) チャンピオンズカップ


いやあ、先週のコントレイルはあっぱれなレースぶりでした。あれは本当に強い馬の勝ち方ですな。馬の強さもそうですが、アリストテレスがまさかの逃げを打ったり、キセキが強引なまくりをしたりと、イレギュラーな展開になったにもかかわらず、動ぜずに最強の騎乗をした福永は本当に称賛に値します。あの馬への愛着・思い入れが、ラストランであるあのレースの端々に現れていて、すれっからしな私まで思わず感動してしまいました。

これでコントレイルのディープインパクト後継種牡馬としての地位は万全のものとなったわけですが、どうなんでしょう。先週の勝ち方には文句のつけようはないのですが、それだって弱いメンバー構成での勝ちなわけで、アーモンドアイとかクロノジェネシスとか、エフフォーリアと言う超一流相手に同じ競馬ができたのだろうかと言う疑問もどうしても。父ディープはカリスマの塊みたいな馬だったし、それに比べると正直見劣りはしますわなあ。

これでコントレイルの子供がクラシック戦線をにぎわすようだと、なんかそれ、日本競馬のレベルダウンを意味するようで、他にも期待できる種牡馬候補の出現を期待したい。考えてみればオルフェの子供も父親を彷彿とさせる超大物と言うのは未だに現れないし、期待したドゥラメンテも若くして死んでしまったし、芝の路線で世界トップクラスとなった日本競馬にもターニングポイントが訪れているような。

なんか色々な思いが交差する先週のジャパンカップでした。

202112 5() 6回中京2日目 16頭 [15:30発走]
【11R】 22回チャンピオンズカップ
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) ダート1800m

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

ソダシ 3 吉田隼人

54

3.0

()須貝尚介

1

2

カジノフォンテン 5 *M.デム

57

16.0

[]山下貴之

2

3

 

サンライズノヴァ 7 *松若風馬

57

75.7

()音無秀孝

2

4

インティ 7 *武豊

57

24.3

()野中賢二

3

5

 

エアスピネル 8 *藤岡康太

57

38.8

()笹田和秀

3

6

テーオーケインズ 4 松山弘平

57

4.0

()高柳大輔

B4

7

サンライズホープ 4 幸英明

57

14.8

()羽月友彦

B4

8

 

スワーヴアラミス 6 松田大作

57

114.1

()須貝尚介

5

9

オーヴェルニュ 5 *福永祐一

57

14.4

()西村真幸

5

10

 

ケイティブレイブ 8 内田博幸

57

153.3

()清水英克

6

11

 

アナザートゥルース 7 *坂井瑠星

57

92.1

()高木登

6

12

 

クリンチャー 7 *川田将雅

57

22.0

()宮本博

7

13

チュウワウィザード 6 戸崎圭太

57

5.7

()大久保龍

7

14

 

*ダノンファラオ 4 横山武史

57

57.5

()矢作芳人

8

15

メイショウハリオ 4 浜中俊

57

28.5

()岡田稲男

B8

16

 

$カフェファラオ 4 ルメール

57

10.2

()堀宣行


旧姓ジャパンカップダート改めチャンピオンズカップ。秋のダート王決定戦であります。まぁ、ダート王決定戦と言っても国際G1で開催したはいいけど、海外から碌な馬がやってこなくてその看板を引っ込めた上、地方開催のJBCクラシックや東京大賞典と比較して格下認定となっている結構トホホな競走でもあります。

芝のジャパンカップは先週で4年連続の的中とまずはめでたい限りなのですが、中身を見ると18年ちょい浮き、19年トントン、20年ガミ、21年大ガミとなんか、四段逆スライドに利益が目減りしている。ここは是非大きい所を取りたいものですが、さて。

例によって「10年トレンド」を。上述の通りこのレース、府中2100mの開催から、阪神1800m、中京1800mへと舞台を移りまくっている因果な競走でありますが、中京に舞台を移して早いもので今回が8年目、正確には「7年トレンド」ですね。まぁ、それなり以上に参考にはなるのでは。

大荒れでとらえどころのないチャンピオンズCのこの10

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

3F地点差

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

201206 チュウワウィザード 5 戸崎圭太

16

11

4

()大久保龍

1493

-0.4

 07-05-04

36.4

0.6

486

+3

1330

4010

11170

35310

206940

201206 ゴールドドリーム 7 和田竜二

16

2

3

()平田修

1497

0.4

 10-08-07

36.6

0.8

532

+2

(9.9)

4010

11170

35310

206940

201206 インティ 6 武豊

16

13

10

()野中賢二

1497

0.4

 02-01-02

37.4

0.0

518

+7

(57.5)

   

35310

206940

191201 クリソベリル 3 川田将雅

16

5

2

()音無秀孝

1485

-0.0

 03-04-04

35.4

0.3

550

+11

440

960

1820

1900

8980

191201 ゴールドドリーム 6 ルメール

16

11

1

()平田修

1485

0.0

 05-04-04

35.4

0.3

536

+10

(3.5)

960

1820

1900

8980

191201 インティ 5 武豊

16

4

3

()野中賢二

1487

0.2

 01-01-01

35.9

0.0

516

-4

(4.7)

   

1900

8980

181202 ルヴァンスレーヴ 3 M.デム

15

2

1

()萩原清

1501

-0.4

 02-03-03

35.6

0.3

490

+2

190

3000

3890

6090

27310

181202 ウェスタールンド 6 藤岡佑介

15

12

8

()佐々木晶

1505

0.4

 15-15-13

34.4

1.9

480

-2

(32.1)

3000

3890

6090

27310

181202 サンライズソア 4 モレイラ

15

9

3

()河内洋

1505

0.4

 05-05-05

35.9

0.4

522

+8

(8.2)

   

6090

27310

171203 ゴールドドリーム 4 ムーア

16

9

8

()平田修

1501

-0.0

 10-11-11

35.2

1.0

538

+14

1300

4140

9400

27350

158490

171203 テイエムジンソク 5 古川吉洋

16

13

1

()木原一良

1501

0.0

 02-02-02

36.1

0.1

496

+4

(4.8)

4140

9400

27350

158490

171203 コパノリッキー 7 田辺裕信

16

1

9

()村山明

1502

0.1

 01-01-01

36.3

0.0

546

+9

(13.2)

   

27350

158490

161204 サウンドトゥルー 6 大野拓弥

15

8

6

()高木登

1501

-0.0

 14-14-13

35.8

1.9

474

0

1590

1390

4800

11180

85980

161204 $アウォーディー 6 武豊

15

2

1

*()松永幹夫

1501

0.0

 06-06-05

37.0

0.7

514

+10

(2.2)

1390

4800

11180

85980

161204 アスカノロマン 5 和田竜二

15

4

10

()川村禎彦

1502

0.1

 02-03-02

37.4

0.4

522

-10

(40.4)

   

11180

85980

151206 サンビスタ 6 M.デム

16

4

12

()角居勝彦

1504

-0.2

 06-08-06

37.4

0.5

476

+3

6640

11040

36260

27320

318430

151206 ノンコノユメ 3 ルメール

16

1

3

()加藤征弘

1506

0.2

 14-15-15

36.7

1.4

452

0

(3.8)

11040

36260

27320

318430

151206 サウンドトゥルー 5 大野拓弥

16

2

5

()高木登

1507

0.3

 15-16-16

36.6

1.6

472

-2

(12.6)

   

27320

318430

141207 ホッコータルマエ 5 幸英明

16

8

2

()西浦勝一

1510

-0.1

 02-02-02

36.4

0.1

508

+2

590

5470

9020

11730

70890

141207 ナムラビクター 5 小牧太

16

4

8

()福島信晴

1511

0.1

 05-04-04

36.3

0.3

528

+6

(20.7)

5470

9020

11730

70890

141207 ローマンレジェンド 6 岩田康誠

16

12

3

()藤原英昭

1512

0.2

 05-02-02

36.6

0.1

510

0

(7.1)

   

11730

70890

131201 ベルシャザール 5 ルメール

16

12

3

()松田国英

1504

-0.0

 09-08-06

36.1

0.5

538

+2

840

4850

9810

2160

24440

131201 ワンダーアキュート 7 武豊

16

8

6

()佐藤正雄

1504

0.0

 09-10-10

35.9

0.7

522

+3

(15.7)

4850

9810

2160

24440

131201 ホッコータルマエ 4 幸英明

16

6

1

()西浦勝一

1505

0.1

 02-02-02

36.6

0.1

506

-2

(1.9)

   

2160

24440

121202 ニホンピロアワーズ 5 酒井学

16

14

6

*()大橋勇樹

1488

-0.6

 04-04-03

36.0

0.4

536

0

1990

4290

11620

30010

165230

121202 ワンダーアキュート 6 和田竜二

16

12

3

()佐藤正雄

1494

0.6

 05-05-05

36.4

0.6

522

+21

(6.2)

4290

11620

30010

165230

121202 ホッコータルマエ 3 幸英明

16

9

9

()西浦勝一

1495

0.7

 02-02-02

36.8

0.3

488

-2

(31.6)

   

30010

165230

111204 トランセンド 5 藤田伸二

16

16

1

()安田隆行

1506

-0.3

 01-01-01

37.4

0.0

520

-1

200

1750

2180

920

6180

111204 ワンダーアキュート 5 和田竜二

16

9

5

()佐藤正雄

1509

0.3

 11-13-13

36.8

0.9

518

+14

(19.0)

1750

2180

920

6180

111204 エスポワールシチー 6 佐藤哲三

16

6

2

()安達昭夫

1509

0.3

 02-02-02

37.6

0.1

500

+2

(2.8)

   

920

6180

集計期間:2011.12. 4 2020.12. 6 11年〜13年はジャパンカップダートとして阪神開催

ううううう、ガミで終わったJCの借りをこのレースで返そうと意気込んでみたはいいけど、振り返ればこのレース、過去10年全敗で一回も当たっていないではないか。ここまで相性の悪いレースもそうそうあるもんじゃない。そもそも10年間で3連単は8回が高額万馬券、3連複だって6回は万馬券なのだ。今年も初ダートの牝馬が一番人気になってるメンバー構成で当たる気がしませんなあ。


@1番人気は2−3−1−4とまずまず。

A2番人気は2−0−1−7と軸にするには不安な実績。

B3番人気は1−3−3−3と三連複軸としてはこれが一番信頼度が高い。

C単勝二桁人気の超人気薄は30頭中3頭と完全無視も難しいか。

D外国人ジョッキーは30頭中7頭の鞍上で数字の上では侮れないのですが、これは国際G1時代の実績も含み一定の割引も必要か。とは言え、ルメールよりデムーロが活躍していることは要注意。

E関東馬は30頭中4頭と西高東低。

F男尊女卑。牝馬は12番人気で勝った15年のサンビスタ以外一頭も来ていない。ソダシは大丈夫かあ?

G7年間の脚質を見ると、先行馬が優勢だが、穴をあけるのは決まって差し・追い込みで、有力馬がそろって先行脚質の今回は末脚優位な不人気場を拾い上げるのがポイント。

H7年間の枠順を見ると大外8枠だけはえらく不振で、それ以外は偏りなし。

I10年30頭の年齢別構成は以下の通り。

 3歳馬 2−1−1

 4歳馬 1−0−2

 5歳馬 5−3−3

 6歳馬 2−4−3

 7歳馬 0−2−1

 うーん、競走馬寿命の長いダート故、高齢馬が健闘しているが、それでも不思議なくらい4歳馬が不振。

J上記高齢馬の健闘を反映するかのようにリピーター現象多発。今年の対象はチュウワウイザード、インティとなりますが、さて。

K過去5年15頭の血統はゴールドアリュールが5頭(内勝馬2)と圧倒的。やはりダートのこの距離はゴールドアリュールだよなあと納得したものの、何と今年のメンバーでゴールドアリュール産駒は13番人気サンライズノヴァただ一頭。うーん、JBCクラシックも南部杯も今年の上位は違う血統だし急激に没落しているのだろうかゴールドアリュール産駒。

L過去5年15頭の前走キャリアは、JBCクラシックが4頭(内勝馬2)、南部杯が5頭(同2)が双璧。ただし、今回はJBC組も南部杯組も上位馬がそろって不参加であり悩ましい。


以上のトレンドをもとに今回のレースを考えてみたいのですが、まずは一番人気のソダシの取捨が最大のポイント。

いやあ、人気になるとは思っていたけど、まさか初ダートの牝馬が単勝三倍の一番人気とはねえ。確かに父クロフネは芝で重賞を勝つような馬で、それがダートを走らせたら化け物であったという、名前通り太平の眠りを覚ますような存在であったわけで、今回彼女も同じような化け物であることを証明する可能性はそれなりにあるとは思うんですが、どうなんでしょう。

まずは買い要因としては


(Aなんと言っても上述のクロフネの血。いやあ、血統表だけを見るとこの馬は紛れもないダート血統です。

(B阪神・府中・札幌・函館と言う異なるシチュエーションで勝ちまくってきた柔軟性とレースセンスの持ち主。

(C3歳牝馬としての3kgの斤量メリット。


うーん、まぁ、上述から絶対来ないとは言い切れませんなあ。とは言え、下記の売り要因もあり。


(D)芝のきれいな環境でやってきたエリートのお嬢さんが、海千山千のパワハラ・セクハラ親父の集団である体育会系ダート牡馬(日大の理事会ってこんな感じなんでしょうなあ)に囲まれて力を発揮できるのか。

(E)メンタルに問題を抱えている可能性高し。一番人気を裏切ったオークスは距離の問題としても、秋華賞では強風にいら立って発馬時にゲートに激突して前歯を折るアクシデントを起こしており、このメンタルの不安定さは、ああ、不安なんてものじゃない。

(Fそんな彼女が最内を引いた。他の馬にかぶせられて、レース中砂をかぶりまくる可能性が高く、平静でいられるか。それを回避するには鼻を切るしかないが、逃げ馬はせいぜい三着どまりなのがこのレースである。

(G小幡先生が全否定。いや、先々週まで逆神の名を欲しいままにしてきた先生が全否定すると言うことは、これ「買い要因」にリストアップすべきのかもしれんのですが、とにかく先生、コントレイルの時以上に力強い口調でこの馬のダート戦出走をディスっております。(どうでも良いけど先生、「ダートで走る馬は、芝でも必ず走るが、逆は成り立たない。」って何を根拠に。私の経験則から言えばクロフネ等、芝からダートに切り替えて成功した馬はそれなりにいますが、逆の事例はあまり記憶にないですなあ)


まぁ、小幡先生だけでなく、競馬の「玄人筋」は皆、上記(D〜(Fを根拠にこの馬にネガティヴな評価をしているわけです。ああ、それなのにこの馬の人気は単勝3倍の一番人気。これはどう考えても彼女が白毛の美少女であることに起因するアイドル人気とみなすべきで、「危険な人気馬」の誹りは免れないと私なんかも考えます。ただ、上記(A〜(Cから、これを全否定するのもためらわれるところであり、ここは「注」認定としましょう。実際彼女がどのようなレースをするのかは大変興味深い。

という訳で、本命はチュウワウイザード。


(AJBCクラシックでメンバー中最先着(3着)の実績。今年のJBCは金沢と言うかなり癖の強いコースでの開催であり、そのような環境では頑張った方で▲認定したテーオーケインズ(同4着)同様有力な存在。

(Bこのレースで有力な6歳の関西馬。

(Cリピーター。去年の勝ち馬。

(Dこのレースと相性の良い3番人気、ドバイワールドカップで2着になるというある意味ワールドホースなのに、この人気(単勝5倍超!)はおいしすぎ。


というのが買い要因ですな。

馬券は◎軸の三連複21点。まぁ、例年外しまくっているレースだし、今年のメンバー構成は何でもありな感じなので、単馬券は買えません。

@ELで決まれば涙のガミですが、その他はかなりつきます。とは言っても超大型配当と言うのも皆無で、誰が来ても不思議ではないこの競走、どの馬にもそれなりの支持がある感じですな。リピーターにして南部杯最先着のインティとか、有力どころが先行馬に偏ったこのレースで差し追込みで実績を上げてきたメイショウハリオが絡むと面白いと思ったんですが。。。


上海馬券王 in  六本松




○今日の結果

<チャンピオンズカップ> @テーオーケインズ(松山) Aチュウワウィザード(戸崎) Bアナザートゥルース(坂井)






○かんべえのつぶやき

――1枠1番のソダシは先行策。ここはそれしかないところ。4角を過ぎたところでまだ白い馬体が先頭を行く。このまま逃げ切ってくれれば歴史が変わる、と思っていたところ、インティなどの馬群に飲まれていきました。ああ、惜しいなあ。彼女がオヤジたちに一泡吹かせてくれれば、それはそれで面白かったのに。

――1着となったのがテーオーケインズ。2着はチュウワウィザード。いずれも「大人のご意見」が想定した通りなのですが、3着に飛び込んできたのが14番人気のアナザートゥルース。単勝115倍の馬でっせ。3連複は当然の万馬券(17,650円)で、これが買えてれば大威張りなんですが、買えませんわなあ。馬券王先生も無印でありました。

――ダート界は乱世と思っていましたが、2着に6馬身差をつけたテーオーケインズの勝ち方は圧巻でした。安生は松山弘平騎手。ヒーローインタビューはデアリングタクトのときによく見ましたが、あいかわらず初々しいですなあ。

――ところで長らく「逆神」の名をほしいままにしてきた
小幡先生ですが、本日の予想は「テーオーケインズ、単勝」でしたから、お見事、先週に引き続いて当たっておられます。こうなると当たり続けるかもしれず、来週の言動が気になります。

――今日は一段と冷えた日本列島。来週からは2歳馬のG1レースが続きます。阪神JF、去年はソダシのG1初勝利を目撃したのでした。さて、来週はどうなることか。馬券王先生、お得意なレースでひとつよろしくお願いします。





11月28日(日) ジャパンカップ


いやあ、今年の日本シリーズは凄い試合の連続ですねえ。最初は絶対エースの山本がいるからオリックス有利かと思っていたのですが、ヤクルトの先発投手陣が山本と対等に渡り合う展開になるとは思ってませんでした。これ、クローザーがしっかりしてればヤクルトがオリックスを4タテしていたわけで、いつからこんなに強くなったのだヤクルトは。

しかし、毎試合接戦の投手戦かつ精神戦で、ファンでもない私が見ていても疲れる試合が続きます。今日なんか10℃を切る寒さの中、延長戦に突入しちゃったし、実際のファンはさぞや胃に穴が開くような気持ちなんでしょうなあ。そう言えば、オリックスファンである競馬評論家・須田鷹雄さんのツイートを見ると、毎日非常に熱い応援メッセージが書き連ねられている。内容を読むとデータ派穴予想家としてこれまで非常にクールかつひねたスタンスの論説をしてきた人が書いた文章とはとても思えない熱量にあふれているじゃないか。20年以上日本シリーズに縁がないファンがこういう状況に遭遇するととても本業である競馬どころじゃないんでしょうなあ。

。。。こういうのを見ると、10年間日本シリーズに縁のない私が明日平静な気持ちで競馬に取り組めるのはありがたいことなのかもしれません。(これ、嫌味だからね、わかっとんのか、中日ドラゴンズ!)

20211128() 5回東京8日目 18頭 [15:40発走]
【12R】 41回ジャパンカップ
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 2400m (C)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

B1

1

 

ムイトオブリガード 7 柴田善臣

57

160.9

()角田晃一

1

2

コントレイル 4 福永祐一

57

1.7

()矢作芳人

2

3

$ブルーム 5 *ムーア

57

22.2

[]オブライ

2

4

シャフリヤール 3 *川田将雅

55

4.5

()藤原英昭

3

5

キセキ 7 和田竜二

57

33.2

()辻野泰之

3

6

 

$グランドグローリー 5 *C.デム

55

36.3

[]ビエトリ

4

7

オーソリティ 4 ルメール

57

7.8

()木村哲也

B4

8

 

ウインドジャマー 4 *北村宏司

57

173.5

()藤沢和雄

5

9

アリストテレス 4 *横山武史

57

19.7

()音無秀孝

5

10

 

ロードマイウェイ 5 *三浦皇成

57

235.6

()杉山晴紀

6

11

 

シャドウディーヴァ 5 *横山典弘

55

53.5

()斎藤誠

6

12

  サンレイポケット 6 鮫島克駿

57

64.8

()高橋義忠

7

13

 

モズベッロ 5 池添謙一

57

193.4

()森田直行

7

14

ユーバーレーベン 3 M.デム

53

18.9

()手塚貴久

7

15

 

マカヒキ 8 藤岡康太

57

43.6

()友道康夫

8

16

 

ユーキャンスマイル 6 藤岡佑介

57

168.1

()友道康夫

8

17

 

ワグネリアン 6 *戸崎圭太

57

47.2

()友道康夫

8

18

 

$ジャパン 5 *武豊

57

35.0

[]オブライ


日本唯一の国際G1ジャパンカップ。フルゲートの18頭立てであります。例年なら結構骨っぽい所が集まってくるところですが、今年は有馬記念の賞金増額につられたのか、多くの有力馬がこのレースをスキップして、ずいぶん薄味なメンバー構成となってしまいました。その一方でコロナ下にもかかわらず海外から3頭も参戦というのは近年あまりない傾向でもあり、これはこれで悩ましい。

まぁ、そうは言っても、府中開催のこのレースはわが「10年トレンド」の腕の見せ所。頑張って見ていきましょう。

近年は穏やかなJCこの10

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

201129 アーモンドアイ 5 ルメール

15

2

1

*()国枝栄

2230

-0.2

 05-04-04

34.7

490

0

220

330

610

300

1340

201129 コントレイル 3 福永祐一

15

6

2

()矢作芳人

2232

0.2

 09-09-09

34.3

456

-2

(2.8)

330

610

300

1340

201129 デアリングタクト 3 松山弘平

15

5

3

()杉山晴紀

2232

0.2

 07-07-07

34.4

474

-6

(3.7)

   

300

1340

191124 スワーヴリチャード 5 マーフィ

15

5

3

()庄野靖志

2259

-0.1

 07-06-05

36.5

516

+2

510

2900

4810

2900

19850

191124 カレンブーケドール 3 津村明秀

15

1

5

()国枝栄

2260

0.1

 04-03-02

36.9

466

+2

(10.5)

2900

4810

2900

19850

191124 ワグネリアン 4 川田将雅

15

2

2

*()友道康夫

2262

0.3

 06-06-08

36.6

458

-4

(4.3)

   

2900

19850

181125 アーモンドアイ 3 ルメール

14

1

1

()国枝栄

2206

-0.3

 02-02-02

34.1

472

-8

140

590

700

960

2690

181125 キセキ 4 川田将雅

14

8

4

()中竹和也

2209

0.3

 01-01-01

34.7

504

+8

(9.2)

590

700

960

2690

181125 スワーヴリチャード 4 M.デム

14

11

2

()庄野靖志

2215

0.9

 05-04-04

34.7

510

0

(6.5)

   

960

2690

171126 シュヴァルグラン 5 ボウマン

17

1

5

*()友道康夫

2237

-0.2

 04-04-04

34.7

470

-2

1330

1770

5250

1300

13340

171126 レイデオロ 3 ルメール

17

2

2

*()藤沢和雄

2239

0.2

 09-09-07

34.6

484

+8

(3.8)

1770

5250

1300

13340

171126 キタサンブラック 5 武豊

17

4

1

()清水久詞

2239

0.2

 01-01-01

35.3

542

0

(2.1)

   

1300

13340

161127 キタサンブラック 4 武豊

17

1

1

()清水久詞

2258

-0.4

 01-01-01

34.7

536

-2

380

2570

3990

8050

36260

161127 サウンズオブアース 5 M.デム

17

12

5

()藤岡健一

2262

0.4

 07-09-09

34.5

502

-8

(12.2)

2570

3990

8050

36260

161127 シュヴァルグラン 4 福永祐一

17

17

6

()友道康夫

2263

0.5

 09-12-10

34.4

482

+8

(13.9)

   

8050

36260

151129 ショウナンパンドラ 4 池添謙一

18

15

4

()高野友和

2247

-0.0

 09-08-11

33.9

442

+4

920

10160

18510

6350

53920

151129 ラストインパクト 5 ムーア

18

6

7

()松田博資

2247

0.0

 12-08-11

33.9

494

+2

(23.9)

10160

18510

6350

53920

151129 ラブリーデイ 5 川田将雅

18

1

1

*()池江泰寿

2248

0.1

 06-06-05

34.3

486

0

(2.7)

   

6350

53920

141130 エピファネイア 4 スミヨン

18

4

4

*()角居勝彦

2231

-0.7

 02-03-04

35.0

492

+2

890

4120

7800

19750

91790

141130 ジャスタウェイ 5 福永祐一

18

1

3

()須貝尚介

2238

0.7

 08-08-08

35.1

498

 

(6.7)

4120

7800

19750

91790

141130 スピルバーグ 5 北村宏司

18

15

6

()藤沢和雄

2239

0.8

 16-15-13

34.8

508

+2

(11.3)

   

19750

91790

131124 ジェンティルドンナ 4 ムーア

17

7

1

()石坂正

2261

-0.0

 03-03-04

33.9

470

0

210

2500

3330

63800

224580

131124 デニムアンドルビー 3 浜中俊

17

9

7

()角居勝彦

2261

0.0

 14-13-13

33.2

434

-6

(29.8)

2500

3330

63800

224580

131124 トーセンジョーダン 7 ビュイッ

17

5

11

()池江泰寿

2261

0.0

 02-02-02

34.1

480

+4

(100.3)

   

63800

224580

121125 ジェンティルドンナ 3 岩田康誠

17

15

3

()石坂正

2231

-0.0

 02-03-06

32.8

460

-14

660

700

1580

1010

5550

121125 オルフェーヴル 4 池添謙一

17

17

1

*()池江泰寿

2231

0.0

 13-10-03

32.9

458

 

(2.0)

700

1580

1010

5550

121125 ルーラーシップ 5 ウィリア

17

13

2

()角居勝彦

2235

0.4

 11-13-15

32.7

506

-8

(5.4)

   

1010

5550

111127 ブエナビスタ 5 岩田康誠

16

2

2

()松田博資

2242

-0.0

 06-09-06

33.9

464

+2

340

2300

4180

80880

324680

111127 トーセンジョーダン 5 ウィリア

16

16

6

*()池江泰寿

2242

0.0

 02-02-03

34.3

478

0

(14.1)

2300

4180

80880

324680

111127 ジャガーメイル 7 四位洋文

16

1

14

()堀宣行

2245

0.3

 08-12-09

34.0

484

-6

(106.5)

   

80880

324680

集計期間:2011.11.27 2020.11.29

うーん、振り返ると、的中は12年、18年、19年、20年の4回、実に現在三連勝中と見た感じ実に素晴らしい!。。。のですが、実態を見ると18年ちょい浮き、19年元取り、20年ガミと、きちんと利益が出たのは12年のみと言う寒さ。まぁ、外すよりはいいんだけど、近年このレースえらく固く収まっているのだ。その概況を以下見て見ましょう。


@1番人気は4−1−2−3とまずは立派。複勝率70%となると馬券対象外になった30%が気になりますが、19年レイデオロ(8着)、14年ジェンティルドンナ(4着)、11年デインドリーム(6着)ですか。特にデインドリームはキングジョージ・凱旋門を制覇したワールドホースで、そういう馬が掲示板も外すというのが日本競馬の異質性を浮かび上がらせると同時に海外馬の参戦意欲を思いっきり削いでしまう契機となったと言えましょう。

A2番人気は1−2−3−4とこれも複勝率60%で三連複軸にはうってつけ。

B3案人気は2−1−1−6と、これは可もなく不可もなく。

C単勝二桁人気の超人気薄は10年で2頭(いずれも3着)、この7年間は来ていないということで基本用なし。

D勝ち馬はすべて1〜5番人気で占められており、極端なひも荒れもないと言うことで近年非常に穏やかな配当が続いている。

E外国人天国。30頭中実に13頭の鞍上がカタカナ。まぁ、国際競争で海外から一流ジョッキーが集結するレースなんでこれも当たり前かもしれませんが、今年も世界に冠たるムーアや、兄を超え一流ジョッキーの仲間入りを果たしたCデムーロが参戦で、これは軽視禁物と言えます。

Fその一方で外国馬は地獄。海外からの招待馬はこの10年1頭も来てません。

G牝馬天国。なんと30頭中9頭が牝馬で、しかもこの3年で見ると9頭中4頭と大健闘。去年惜しい4着だったカレンブーケドールが出ていれば私もこの馬と心中するつもりだったのですが。。

H関西馬天国。府中開催だというのに関東馬は30頭中6頭しかいません。まぁ、最近では4年連続で関東馬が馬券に絡んできてますが、内3頭は今年出走のない国枝厩舎の馬なんでやはり割引は必要かと。

Iリピーター傾向はそれなりに。今年の対象は一番人気コントレイルのみですが、さて。

J枠順は内枠が断然良い。特に1枠の馬は10年間で11頭も馬券に絡んでおり特筆に値します。

K脚質は、先行・好意差しが断然有利。逃げもたまに決まりますが、極端な追い込みだけは近年全く来ていません。

L上位馬の年齢別構成は、3歳馬7頭(内勝馬2)、4歳馬9頭(同4)、5歳馬12頭(同4)、6歳馬0頭、7歳馬2頭(同0)と、若い馬が優勢だが、他のG1競走に比較して5歳馬が健闘。

M過去5年15頭の血統は、リピーター効果を除外すると見事にバラバラ。但しディープ産駒は3頭連に絡むも勝ち馬が出ていない。コントレイルにシャフリヤールは大丈夫かあ?

N過去5年15頭の前走キャリアは、天皇賞秋組6頭(内勝馬勝ち馬2)とさすがに強いのですが、京都大賞典組も3頭(同2)と侮りがたい。今年の京都大賞典はまさかのマカヒキが大復活と言うなんかとらえどころのないレースだったのですが、さて。この他では驚くことに秋華賞組が3頭(同1)とえらくこのレースと相性が良い感じ。今年の該当はオークス馬ユーバーレーベン一頭のみですな。彼女、秋華賞は大敗してるんですが「前走キャリア」のトレンドはその着順とは無関係に決まることが多いので、軽視は禁物じゃないかと。


以上から今回のメンバーを見渡すと、やはり単勝1倍台の圧倒的一番人気コントレイルの取捨が最大のポイントかと。うーん、「無敗の三冠」までは良かったんだけど、その後勝ちに見放され続けている彼がこの人気とはどうなんでしょうねえ。やはり「無敗三冠」というブランド力を持つ馬の引退レースというのが応援馬券として不当な評価につながっている感じがして、なんとか逆らってみたいのですが、まずは上記トレンドに即して見ていきましょう。


(A信頼性高い一番人気

(B断然有利な内枠引いた

(C4歳の関西馬

(D好位差しの脚質

(Eリピーター

(F)ブリーダーズカップに勝ち馬を二頭も輩出した名伯楽矢作先生と福永が愛情と思い入れを込めて最後の仕上げを行った。

(G何よりも今回の相手がしょぼすぎる。

うーん、これだけ好材料があるとさすがに逆らえませんなあ。敢えて難癖をつけるとするとですね、

(H近年このレースを勝ちきれないディープ産駒。

(Iひねた穴予想をすることが多いグリーンチャンネル「競馬コンシェルジュ」の予想陣(含須田鷹雄)がそろって本命。(こう言うことはめったにないし、そういう時に限ってよくないことが起こる)

(Jそして何より小幡先生が、裂ぱくの気合を込めこの馬を本命視。見よ、先生のコメントを。


本命はコントレイル。以上。それ以外にいますか? シャフリヤールが唯一の対抗馬だが、不良ばばとはいえ神戸新聞杯4着惨敗、体調にも精神的にもダメージが心配される中、王者に勝てるとは思えない。穴はオーソリティだが、せいぜい2着候補でそれが3番人気だから、意味はない。以上。


ううううう、先生、なんてことを。何故いつものようにキセキ愛を語らず、今回よりによってコントレイル愛を語るのですか!いや、おっしゃることには完全に同意します。同意しますが、逆神として伝説を超え神話の領域に足を踏み入れつつある先生からこのように力強いお言葉をいただくと、あたしゃ不安で、不安で。なんか、これを読んで、思いっきりガッツポーズをするシャフリヤール・川田や、オーソリティ・ルメールの姿が頭に浮かんできますぜ。

と言う訳で、データの上からは逆らえないコントレイルですが、考えてみれば去年のJC以降勝ちきれない馬が圧倒的一番人気であることに鑑み、ここは彼の2着付まで考えた馬券を構想してみたい。

馬券は◎←→〇▲←→その他の3連単28点。

〇オーソリティは府中の2400m超のレースでは非常に立派な成績で、前走アルゼンチン杯もトップハンデを背負いながら先行して33秒台の上りを繰り出して圧勝した実績が光ります。鞍上ルメールと言うのも良いし、コントレイルと同じ4歳ながらこれが初対戦で勝負付けは済んでいない故、勝つこともありうるかと。父オルフェと言うことで多分かんべえ先生はこの馬から入りそう。

▲シャフリヤールは今年の年度代表馬候補エフフォーリア相手に差し切り勝ちを演じたダービー馬。まぁ、あのレースは展開ハマった感じが濃厚ですが、逆に言えば、ハマりさえすれば勝つ資格はあると言うことです。鞍上川田と言うのも吉。

その他では、

△アリストテレスは菊花賞でコントレイルを苦しめた馬。今年になってさえない成績が続きますが、鞍上が今年大レースでやたら勝ちまくっているガッツポーズ武史故、復活の目もあるかも。

△ユーバーレーベンは上述の通りこのレースと相性の良い秋華賞組。なんだかんだ言って牡の古馬と4kg斤量差があるので馬券に絡むことがあっても不思議じゃありません。

注キセキは過去このレースで何度も見せ場以上のものを見せてくれた馬。小幡先生が一言も触れていない今回に限って一発かましてくれる可能性も十分あり。というか、この馬いつも忘れたころにやって来るんだよなあ。

注ブルームはアイルランドの名門オブライエン厩舎が送り込んできた馬。戦績を見ると日本の馬場に向いている可能性が高いし、何より鞍上があのムーアと言うのは魅力的。とにかく彼が乗る馬は無印になんかできません。

以上、上位で決まると涙のガミ馬券ですがまぁ、〇も▲も死角ありまくりですから上位人気で仲良くワンツースリーというのも考えづらいわけで、ここはひも荒れを期待しましょう。



上海馬券王 in 六本松




○今日の結果

<ジャパンカップ> @コントレイル(福永) Aオーソリティ(ルメール) Bシャフリヤール(川田)






○かんべえのつぶやき

――最後の直線、キセキを交わしてわがオーソリティが先頭に立った瞬間、「勝った!」と思ったんですよね。ところが、そこから渾身の力で追い上げてきたのがコントレイルとシャフリヤールでした。オーソリティもいったんは粘ったのですが、ゴール前でコントレイルに差されてしまいました。オーソリティの単勝(7.1倍)馬券と、オーソリティからコントレイルへの馬単(16.5倍)馬券がスルスルと逃げて行きました。

――ちぇっ、つまらん、と捨て鉢な気持ちでいたところ、コントレイル鞍上の福永騎手が泣いているではありませんか。「お前、最後に勝ててよかったなあ」という親心なのでしょう。これで勝てなかったら、彼の種牡馬人生、いや馬生はまことに冴えないことになっていたはず。陣営としてはホッとしたことでしょう。
小幡先生も喜んでおられる様子。小幡先生も、今日でようやく逆神の歴史にピリオドを打たれました。

――本日の馬券王先生の予想はキッチリ当たっております。大儲け、ということはなかったでしょうが、今年下半期の好調ぶりはまだ続いているようです。引き続き、読者をお導きいただきたいです。

――さて、来週は舞台を中京競馬場(ダート1800m)に移して、チャンピオンズカップ(G1)です。楽しみなことに、ソダシが出るんですねえ。気分を変えて、また挑戦することにいたしましょう。






11月21日(日) マイルチャンピオンシップ

えー、なんか、かんべえ先生のPCに不具合が発生したみたいでお見舞い申し上げる次第なのであります。私も昔、マイクロソフトからウインドウズのアップデート通知が来て、大人しくそれに従ったら愛機ThinkPadが全く動かなくなり、往生した経験がありまして、これ他人事とは思えないのであります。

その時は本当にひどかった。とにかく自力で色々トライしても全く事態が打開せず、やむなくIBM(そう、レノボを名乗る前の古い話です)のサービスセンターに電話をして、そのガイダンスに従いまたトライを繰り返したのですが、結局相手もさじを投げて、「もうPCを完全初期化するしかないですね」などと言われてしまった。

ちょっと待て!初期化したらJRAーVANの競馬データもすべて吹き飛ぶではないか!私がここまでデータを蓄積するのに何年かけてきたと思っているのだ!このデータをもう一度リロードするとこれは数日かかるくらい大変な作業になるのだぞ!そもそもOSのアップデートをしてPCが動かなくなるなんて、これ、ランサムウエア並みに悪質なウイルス攻撃ではないか!ああ、思い出したらまた腹が立ってきた。マイクロソフト滅ぶべし!(©大カトー)

結局、その時は秋葉原まで出かけてPCのデータをサルベージしてもらい(三千円くらい取られた)、あまつさえ隣のショップに最新型ThinkPadが安値で売られているのを見つけそれも衝動買いしてしまうと言うおまけまでついてしまい(十数万円取られた)、凄い散財となってしまったのだ。ううう、そう言うことまで思い出したらますます腹が立ってきたぞ。マイクロソフト滅ぶべし!(©大カトー)

まぁ、今はノートンとかのサービスでクラウドバックアップが簡単にできる時代になりましたし、スマホの世界もiCloudとかがあるしで、この手のパニックにはある程度耐性が担保できる良い時代になりましたが、それでも日ごろ何不自由なく使っていたものがある日突然機能しなくなるというのは本当に精神衛生上よろしくないですよねえ。一刻も早い復旧をお祈り申し上げます。(と言いつつ、この記事は無事掲載されるのだろうか)

20211121() 5回阪神6日目 16頭 [15:40発走]
【11R】 38回マイルチャンピオンシップ
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 1600m・外 (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

ホウオウアマゾン 3 坂井瑠星

56

21.2

()矢作芳人

1

2

 

クリノガウディー 5 *岩田望来

57

98.9

()藤沢則雄

2

3

$シュネルマイスター 3 *横山武史

56

4.5

()手塚貴久

B2

4

サリオス 4 松山弘平

57

7.1

()堀宣行

3

5

 

サウンドキアラ 6 *武豊

55

46.7

()安達昭夫

3

6

 

ケイデンスコール 5 岩田康誠

57

49.2

()安田隆行

4

7

インディチャンプ 6 福永祐一

57

13.8

()音無秀孝

4

8

 

$ダーリントンホール 4 *和田竜二

57

57.1

()木村哲也

5

9

*グレナディアガーズ 3 *池添謙一

56

10.3

()中内田充

5

10

 

$ロータスランド 4 田辺裕信

55

37.0

()辻野泰之

6

11

カテドラル 5 戸崎圭太

57

21.1

()池添学

6

12

グランアレグリア 5 ルメール

55

2.2

()藤沢和雄

7

13

ダノンザキッド 3 川田将雅

56

14.2

()安田隆行

7

14

 

リプレーザ 3 幸英明

56

89.1

()大根田裕

B8

15

 

サウンドカナロア 5 *藤岡康太

57

198.3

()村山明

8

16

 

レインボーフラッグ 8 小崎綾也

57

173.8

()小崎憲


と言う訳で、秋のマイル王決定戦、マイルチャンピオンシップなのですが、それにしても、先週のエリザベスは。。。

アカイイトが飛び込んできたときは一瞬超巨額配当を夢に見ましたが、まさか本線のアカイトリノムスメがあんなにズブズブになってしまうとは一体何と言うことでしょう。これでこの秋のG1は二敗目を喫してしまったのですが、考えて見るとその二戦(秋華賞・エリザベス)はすべて金子オーナーの馬を軸にして末期悲惨な結末になっている。うわあ、相性わりぃい!(金子さんにしてみれば私の方こそ迷惑この上ない存在なのでしょうが)

しかしですな、後付けではありますが、このレース、わが「10年トレンド」がずっぱりハマったレースとも言えます。


@関東馬は来ない。

AアイルランドT組が強い。

Bディープ産駒は信頼できない。


うーん、まさにその通りの結末ではないか。私は来年からこのレース、非ディープのアイルランド組関西馬を中心に買うことをここに宣言するものであります。

というわけで、明日のマイルチャンピオンシップもトレンド分析から入ることにしましょう。


人気馬がイマイチな割には平穏なMC10年間

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

201122 グランアレグリア 4 ルメール

17

4

1

()藤沢和雄

1320

-0.1

   05-05

33.2

502

-2

160

620

790

1610

4480

201122 インディチャンプ 5 福永祐一

17

8

3

()音無秀孝

1321

0.1

   07-05

33.2

472

-8

(8.8)

620

790

1610

4480

201122 アドマイヤマーズ 4 川田将雅

17

7

5

()友道康夫

1322

0.2

   03-02

33.6

484

+2

(11.1)

   

1610

4480

191117 インディチャンプ 4 池添謙一

17

5

3

()音無秀孝

1330

-0.2

   04-05

33.9

472

-4

640

840

2040

3200

16580

191117 ダノンプレミアム 4 川田将雅

17

14

1

()中内田充

1332

0.2

   04-03

34.2

506

-2

(2.4)

840

2040

3200

16580

191117 ペルシアンナイト 5 マーフィ

17

7

6

*()池江泰寿

1333

0.3

   10-12

33.7

498

+6

(17.6)

   

3200

16580

181118 ステルヴィオ 3 ビュイッ

18

1

5

()木村哲也

1333

-0.0

   04-05

34.1

478

+10

870

3220

6350

5480

29790

181118 ペルシアンナイト 4 M.デム

18

2

3

*()池江泰寿

1333

0.0

   07-07

33.9

492

+8

(6.5)

3220

6350

5480

29790

181118 アルアイン 4 川田将雅

18

3

4

*()池江泰寿

1335

0.2

   02-02

34.5

520

+8

(6.6)

   

5480

29790

171119 ペルシアンナイト 3 M.デム

18

18

4

*()池江泰寿

1338

-0.0

   15-13

33.9

488

+12

880

2480

5520

9300

55890

171119 エアスピネル 4 ムーア

18

11

2

()笹田和秀

1338

0.0

   07-06

34.6

480

+4

(4.2)

2480

5520

9300

55890

171119 サングレーザー 3 福永祐一

18

4

7

()浅見秀一

1339

0.1

   10-09

34.4

482

+6

(15.0)

   

9300

55890

161120 ミッキーアイル 5 浜中俊

18

16

3

()音無秀孝

1331

-0.0

   01-01

35.6

484

-2

590

1590

3390

8360

40290

161120 イスラボニータ 5 ルメール

18

8

2

()栗田博憲

1331

0.0

   06-05

35.0

480

-2

(4.8)

1590

3390

8360

40290

161120 ネオリアリズム 5 ムーア

18

15

7

()堀宣行

1332

0.1

   02-02

35.6

502

+6

(14.0)

   

8360

40290

151122 モーリス 4 ムーア

18

16

4

*()堀宣行

1328

-0.2

   09-08

33.1

508

-2

570

1780

3400

2000

12000

151122 フィエロ 6 M.デム

18

10

2

()藤原英昭

1330

0.2

   08-08

33.3

506

0

(5.1)

1780

3400

2000

12000

151122 イスラボニータ 4 蛯名正義

18

5

1

()栗田博憲

1330

0.2

   12-13

33.0

480

+4

(3.2)

   

2000

12000

141123 ダノンシャーク 6 岩田康誠

17

12

8

()大久保龍

1315

-0.0

   11-10

34.1

444

+2

1810

3890

11460

25760

193290

141123 フィエロ 5 福永祐一

17

8

3

*()藤原英昭

1315

0.0

   07-06

34.4

508

-2

(5.6)

3890

11460

25760

193290

141123 グランデッツァ 5 秋山真一

17

3

9

()平田修

1317

0.2

   03-03

34.8

498

0

(18.6)

   

25760

193290

131117 トーセンラー 5 武豊

18

5

2

()藤原英昭

1324

-0.2

   15-14

33.3

460

+4

470

1930

3250

2090

12450

131117 ダイワマッジョーレ 4 蛯名正義

18

4

3

*()矢作芳人

1326

0.2

   03-04

34.1

440

0

(7.5)

1930

3250

2090

12450

131117 ダノンシャーク 5 福永祐一

18

13

1

()大久保龍

1327

0.3

   08-06

34.1

444

+8

(3.8)

   

2090

12450

121118 サダムパテック 4 武豊

18

1

4

*()西園正都

1329

-0.0

   06-07

34.1

506

-2

1050

2520

5560

9230

58050

121118 グランプリボス 4 内田博幸

18

7

1

()矢作芳人

1329

0.0

   08-08

34.0

520

-2

(4.0)

2520

5560

9230

58050

121118 ドナウブルー 4 スミヨン

18

17

5

()石坂正

1330

0.1

   08-08

34.1

434

+2

(11.1)

   

9230

58050

111120 $エイシンアポロン 4 池添謙一

18

5

5

()松永昌博

1339

-0.0

   05-04

34.9

506

+6

980

12800

24580

38920

279410

111120 フィフスペトル 5 横山典弘

18

1

11

()加藤征弘

1339

0.0

   03-02

35.1

454

-4

(32.6)

12800

24580

38920

279410

111120 $サプレザ 6 ルメール

18

13

4

[]コレ

1341

0.2

   12-13

34.7

452

 

(8.4)

   

38920

279410

集計期間:2011.11.20 2020.11.22 京都競馬場の改修により20年から阪神開催

うーん、振り返ると的中は20年・17年・15年の三回とこれだけ見れば当たってる方なんですが、17年以外は涙ほとばしるガミ馬券と言うことで、累計収支は手ごたえ満点快心の大赤字であります。なんか、軸馬がズブズブ沈んで縦目を食らうパターンが異常に多く、このメカニズムは下記のトレンドを見ると見えてきます。


@1番人気は1−2−2−5と複勝率50%は悪くないのですが、勝ったのが去年のグランアレグリアのみで軸としての信頼度は低い。

A2番人気は1−3−0−6とますます信頼できない。

B3番人気は2−4−0−4と馬連軸向きで上位人気ではこれが一番まし。

C面白いのが4番人気3−0−2−5、5番人気2−0−2−6で期待値的にはこちらから入るべきか。

D単勝二桁人気の超人気薄は10年前二着のフィフスペトル(11番人気)一頭がいるだけで、極端なひも荒れはない。

E要するにこの競走1・2着20頭中1〜5番人気が18頭を占める穏やかなレースなんだけど、問題はその順番が何でもありで1〜5番人気の中では優劣が全くないんですな。と言うことは4・5番人気から入るのが配当期待値的にはよろしいともなる訳で。。。

F外国人天国。30頭中12頭の鞍上がカタカナ。もっともその半分が短期免許での来日騎手によるもので、コロナで渡航制限がかかっている現在割引も必要かも。

G先週に引き続き関西馬天国。関東馬は30頭中6頭のみ。今年の1・2番人気はオッズ上二強認定と言うことになりますが、これがどちらも関東馬で、先週の惨劇が繰り返される可能性も排除できません。

H脚質・枠順は阪神開催が二年目と言うこともあり割愛。ただ脚質に関しては、阪神も京都代替で酷使されており相当馬場が痛んでいます。前が止まらない従来のパターンはありえなく、先週のエリザベス同様、差し追込み大優勢で考えてみたい。また枠順は阪神のパブリックイメージ通りあまり関係ないとみるべきでしょう。

I年齢構成は3歳馬2頭(内勝馬2)、4歳馬14頭(同5)、5歳馬11頭(同2)、6歳馬3頭(同1)と4・5歳が大優勢、特に勝ち馬にこだわれば4歳馬中心の狙いとなります。

Jリピーター傾向それなり以上。三年連続馬券に絡んだペルシアンナイト等、前年上位に来た馬が翌年も馬券に絡むことが多い。今年の対象はグランアレグリアにインディチャンプですが、さて。

K過去5年15頭の血統はディープが5頭(内2勝)と圧倒的。ただ、これは京都の実績が殆どなので先週同様割引が必要なのではなかろうかと。この他ではステイゴールドが2頭(1勝)ただし、これはインディチャンプのリピーター効果によるもの。

L過去5年15頭の前走キャリアは、スプリンターS組が2頭(すべて勝ち馬)とこれが最有力ですが、今年は出走なし。他には毎日王冠組が三頭(内勝馬2)、頭数だけなら富士S組が4頭(勝ち馬1頭、二着3頭)と今年はこちらを重視すべきか。

M牝馬は不振。最近ブイブイ言わしている感じの牝馬ですが、去年勝ったグランアレグリア以外は惨憺たる成績。


以上から、二強認定されているグランアレグリア、シュネルマイスターの取捨がまずは最大のポイント。

まずは、グランアレグリア。

この馬、去年はかのアーモンドアイに言い訳の利かない負けをもたらしたマイル路線では藤井聡太並みに抜けた異次元の存在で、そういう意味で今の1番人気は至極真っ当な評価と考えます。ただ、スポーツ紙やグリーンチャンネル、果てはかんべえ、小幡先生等、「玄人」の評価を見ると今回凄く評判悪いんですなあ。その論旨は、


・繁殖牝馬の価値を高めるためか大阪杯・天皇賞と無理目の距離を走りそれなりに好走するも内容的には力負け。得意距離のはずの安田記念も伏兵ダノンキングリーの台頭を許す等、能力がピークアウトしている可能性あり。

・過去も中二週のローテで勝てなかったように、ハードワークの苦手な馬が今回も中二週。これは悪い予感がする。

・この馬のこれまでの実績を考えれば、G1とは言え格下の本競走より香港マイルを目指すべき。そうしないのは体調に問題があるからだ。


ということになりましょうか。まぁ、確かにうなずけるところではあります。藤沢厩舎と言えばラストランで絶大な人気を集め飛んでしまったタイキシャトルを思い出すし、今の一番人気は危険なにおいもするよねえ。しかし、インディチャンプ、アドマイヤマーズに進路をブロックされて最後の50mだけで、この二頭をかわし去った去年のレースは本当に強かった。あの末脚が活きる展開と言うのは特に今年の阪神ではおおありで、あまり舐めてもいけないとも思う訳で、飛んでも不思議ではない一方、圧勝しても不思議じゃない今年の彼女は本当に取捨に苦しみます。

次にシュネルマイスター。なんとかんべえ師匠も小幡先生もこの馬推しですな。特に小幡先生のシュネルマイスター単、グランアレグリア無印と言うのは本当に驚きました。何よりも馬の格にこだわる先生がグランアレグリアを無印だなんて。しかも、先生、シュネルの鞍上は先生が嫌ってやまない横山武史ですよ。先生、そこまでして武史のガッツポーズが見たいんかい!と思わず突込みが入ってしまいます。

まぁ、この馬の場合下記の買い要因があり確かにものすごく魅力的です。


・毎日王冠を追い込み勝ちの実績。これはトレンド上、そして今の阪神の馬場状態を考えると非常に食指が伸びます。

・三歳で能力の伸びしろ期待できるうえ、斤量特典もあり。

・騎手が大レースで大活躍のガッツポーズ武史。


うーん、最初は私もこの馬本線で考えていたんですよね。でもねえ、逆神として進境著しい小幡先生がここまで推すとやっぱ躊躇するじゃないですか。関西のレースが初めての関東馬だし、何か悪いことが起こるんじゃないかって。そこで私は考えたわけです。グランやシュネルが来ても来なくても成立する馬券はないかって。

で、本命はインディチャンプ。いや、勝つまでとは申しません。でも下記要因により上位に来る可能性はかなり高いと考えます。


・二年連続でこのレース上位に来ているリピーター。

・鋭い末脚も備え、今年の馬場にずっぱまり。

・タフなコースでの乱戦模様な展開にも対応できる強いメンタル。

・こういう大舞台で頼りになる福永鞍上。思えば今年とったG1は多くが福永絡みだし、ありがたや、ありがたや。

・6歳はトレンドに反するがステゴの血は老いてますます盛んで関係ねえ!

・上記トレンドからお買い得感の高い5番人気。


馬券は◎軸の三連複15点。グラン・シュネルがそろってつるむと涙のガミ馬券ですが、それ以外はかなりつきます。有力なヒモ候補としては


・☆グレナディアカーズはトレンド上お買い得感の強い4番人気で最初はこれを本線とも思ったけど、先行脚質がレース不向きな感じなんでヒモ候補筆頭。

・そのグレナディアカーズを蹴って川田が選んだ△ダノンザキッドは、富士S組というのが魅力でかんべえ先生もご推奨

・本当は切りたかったけど来たら寝覚めの悪い三番人気△サリオス。

・そして高配当を夢見るあなたに注 カテドラル。実績乏しいけど常に鋭い末脚を披露しているこの馬にはスプリンターSのシヴァージ的展開を期待してます。いや、今はまってる女神転生Xの世界観に馬名もかぶるよねえ。



上海馬券王 in  六本松



○今日の結果

<マイルチャンピオンシップ> @グランアレグリア(ルメール) Aシュネルマイスター(横山武) Bダノンザキッド(川田)






○かんべえのつぶやき

――参りました。今朝になって「最強牝馬の引退レースに注意」の法則を思い出して、「やっぱりそっちかなあ」と思い直しておったのです。そしたら案の定でした。グランアレグリア、マイルCSを連覇です。ルメール騎手が鞍上でガッツポーズ。小幡先生、これはどうなんでしょうか?

――2着となったシュネルマイスターにとっては、納得の敗戦であったかもしれません。グランアレグリアさえいなければ、マイル戦ではあんたが大将。サリオスなんて目じゃありません。まだまだ強くなって、勝ちまくってくださいな。わが国の競馬界にとって、ドイツ系の血統は貴重でありまするので。

――そして3着には不肖かんべえの狙い通り、ダノンザキッドが来てくれました。川田騎手も、予想通り今日は勝ちまくっておりましたからね。パチパチパチ。シュネルマイスターからワイドで流しておりましたので、970円の配当ゲットです。どんぴしゃりの当たりではありませんでしたが、G1レースで浮くのはうれしいものです。

――さて、来週はジャパンカップの府中決戦。これは力が入りますぞ。馬券王先生、どうぞよろしくお願いします。さて、それまでにワシはPCをなんとかしなければ。





11月14日(日) エリザベス記念


えー、G1競走の中休みで二週間ぶりの更新となり、現時点では古新聞的話題になって恐縮なんですが、先週のアメリカBC(ブリーダーズカップ)での日本馬の健闘には本当に驚きました。メアターフでのラヴズオンリーユーの勝利も快挙なのですが、なんと言ってもダート牝馬の世界最高峰であるディスタフをマルシュロレーヌという日本においてさえ二線級認定されていた馬が制してしまったんですから。

なにせ地方競馬の重賞でしか目立った成績がなく、中央では平安S3着が最高着順と言う馬です。そんな馬が世界最高峰の舞台に出ても日本のファンでさえ見向きもしないと言うことで、JRAもディスタフの馬券発売は見送った。誰も勝てるなんて思わなかったそんな馬が来てしまったわけで、いや、これはもう、テンジンショウグン的な衝撃なのであります。「驚きました!マルシュロレーヌです!!もう一度言います、マルシュロレーヌ!!!」

「彼女はきれいなコースを走り慣れた中央のお嬢さんにはないタフさがあり、そんな馬こそがアメリカのタフなダートに向いているのだ。」とは小幡先生の論説で、いや、ご趣旨にはうなずけるところも多いのですが、そういう論説はレースの前に言って欲しかったよねえ。先生、レース前のBCコメントはラヴズオンリーユーにしか触れてなかったじゃん。先生も勝つなんて思ってなかったんでしょ?

ただ言えるのは矢作と言う調教師は凄いなあと言うことです。誰も勝つなんて思ってなかった中、彼だけが小幡先生の指摘した彼女の特性を理解し、勝負になると思って挑んでいたわけですからねえ。主戦の川田が一緒に渡米しているのに鞍上を彼にせずマーフィーに任せたというのも、これ勝ちに行っていた証拠なわけで、「凱旋門なんかよりBCを勝ちたい。」「挑戦しなければ何も始まらない。」と日ごろから言い続けていた先生が同じ日に二つもBCのタイトルを取ってしまった。いや、本当に凄いことです。頭が下がります。こういうのを見せられると、ジャパンカップはコントレイルで決まりそうな気がしてきますなあ。


20211114() 5回阪神4日目 17頭 [15:40発走]
【11R】 46回エリザベス女王杯
3歳以上・オープン・G1(定量)()(国際)(指定) 2200m・内 (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

レイパパレ 4 *ルメール

56

3.1

()高野友和

1

2

 

クラヴェル 4 横山典弘

56

43.7

()安田翔伍

2

3

アカイトリノムスメ 3 戸崎圭太

54

3.7

()国枝栄

2

4

 

イズジョーノキセキ 4 *和田竜二

56

87.9

()石坂公一

3

5

ステラリア 3 *松山弘平

54

24.7

()斉藤崇史

3

6

ランブリングアレー 5 *吉田隼人

56

12.7

()友道康夫

4

7

 

シャムロックヒル 4 団野大成

56

88.4

()佐々木晶

4

8

テルツェット 4 *M.デム

56

10.0

()和田正一

5

9

ウインマリリン 4 横山武史

56

5.1

()手塚貴久

5

10

 

ムジカ 4 秋山真一

56

131.1

()鈴木孝志

6

11

 

ソフトフルート 4 岩田望来

56

51.1

()斉藤崇史

6

12

 

デゼル 4 *武豊

56

33.7

()友道康夫

7

13

 

リュヌルージュ 6 富田暁

56

240.5

()四位洋文

7

14

 

ロザムール 5 *池添謙一

56

106.0

()上原博之

8

15

ウインキートス 4 丹内祐次

56

8.9

()宗像義忠

8

16

アカイイト 4 *幸英明

56

47.5

()中竹和也

8

17

 

コトブキテティス 4 柴田善臣

56

143.7

()田島俊明


牝馬中距離の女王決定戦エリザベス女王杯。今年はコースを阪神に移して2年目の開催であります。

メンバー的には17頭も出走するのにG1馬はわずか二頭と例年になく小ぶりな構成。この秋は、なんかえらく調子が良いのでここも是非当てたいところなんですが、さて。

例によって「10年トレンド」を。上述の通りコース変更で使えるデータは限られるのですが、頑張って見ていきましょう。


出走頭数の割には波風の少ないエリザベスのこの10

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

201115 ラッキーライラック 5 ルメール

18

18

1

()松永幹夫

2103

-0.1

 12-11-03

33.9

522

-2

330

2290

3610

4260

21050

201115 サラキア 5 北村友一

18

13

5

()池添学

2104

0.1

 14-15-12

33.7

450

-4

(12.3)

2290

3610

4260

21050

201115 ラヴズオンリーユー 4 M.デム

18

11

3

*()矢作芳人

2104

0.1

 11-13-08

33.8

486

0

(5.5)

   

4260

21050

191110 ラッキーライラック 4 スミヨン

18

2

3

()松永幹夫

2141

-0.2

 08-08-08

32.8

518

-4

540

3380

5440

4060

26480

191110 クロコスミア 6 藤岡佑介

18

6

7

()西浦勝一

2143

0.2

 01-01-01

34.8

448

+6

(23.1)

3380

5440

4060

26480

191110 ラヴズオンリーユー 3 M.デム

18

11

1

*()矢作芳人

2143

0.2

 02-02-02

33.8

472

+16

(2.5)

   

4060

26480

181111 リスグラシュー 4 モレイラ

17

12

3

()矢作芳人

2131

-0.0

 09-10-09

33.8

462

+2

470

9800

12450

8660

56370

181111 クロコスミア 5 岩田康誠

17

9

9

()西浦勝一

2131

0.0

 01-01-01

34.7

436

+4

(41.8)

9800

12450

8660

56370

181111 モズカッチャン 4 M.デム

17

7

1

()鮫島一歩

2136

0.5

 06-05-05

34.7

490

+6

(3.6)

   

8660

56370

171112 モズカッチャン 3 M.デム

18

5

5

()鮫島一歩

2143

-0.0

 05-04-04

34.1

476

-2

770

8030

15890

20760

127540

171112 クロコスミア 4 和田竜二

18

4

9

()西浦勝一

2143

0.0

 02-02-02

34.3

428

+4

(26.4)

8030

15890

20760

127540

171112 ミッキークイーン 5 浜中俊

18

10

3

()池江泰寿

2143

0.0

 12-10-11

33.7

442

-6

(7.2)

   

20760

127540

161113 クイーンズリング 4 M.デム

15

3

3

()吉村圭司

2129

-0.0

 09-09-07

33.2

460

+10

610

13710

22570

20680

158930

161113 シングウィズジョイ 4 ルメール

15

9

12

()友道康夫

2129

0.0

 03-03-03

33.7

474

0

(61.6)

13710

22570

20680

158930

161113 ミッキークイーン 4 浜中俊

15

1

2

()池江泰寿

2131

0.2

 07-06-05

33.6

442

+10

(3.6)

   

20680

158930

151115 マリアライト 4 蛯名正義

18

12

6

()久保田貴

2149

-0.0

 09-06-06

34.7

430

-10

1520

1860

4730

3770

23590

151115 ヌーヴォレコルト 4 岩田康誠

18

18

1

()斎藤誠

2149

0.0

 13-14-12

34.3

448

-2

(3.0)

1860

4730

3770

23590

151115 タッチングスピーチ 3 ルメール

18

8

4

*()石坂正

2149

0.0

 12-12-12

34.3

458

+2

(6.5)

   

3770

23590

141116 ラキシス 4 川田将雅

18

1

3

*()角居勝彦

2123

-0.0

 07-07-07

33.4

458

+2

680

970

2140

3030

15570

141116 ヌーヴォレコルト 3 岩田康誠

18

5

1

()斎藤誠

2123

0.0

 03-04-03

33.6

444

-4

(3.3)

970

2140

3030

15570

141116 ディアデラマドレ 4 藤岡康太

18

15

6

*()角居勝彦

2125

0.2

 14-12-12

33.1

450

+6

(11.7)

   

3030

15570

131110 メイショウマンボ 3 武幸四郎

18

3

2

()飯田明弘

2166

-0.2

 07-08-07

34.1

488

0

390

2780

4480

14440

64840

131110 ラキシス 3 川田将雅

18

18

6

*()角居勝彦

2168

0.2

 03-03-02

34.6

456

-4

(16.7)

2780

4480

14440

64840

131110 アロマティコ 4 三浦皇成

18

7

5

()佐々木晶

2168

0.2

 17-11-09

34.1

466

-2

(15.8)

   

14440

64840

121111 レインボーダリア 5 柴田善臣

16

15

7

()二ノ宮敬

2163

-0.0

 11-11-09

35.8

462

0

2300

1790

6630

6110

50810

121111 ヴィルシーナ 3 内田博幸

16

12

1

*()友道康夫

2163

0.0

 04-04-04

36.1

448

-2

(1.9)

1790

6630

6110

50810

121111 ピクシープリンセス 4 M.デム

16

6

5

()野中賢二

2163

0.0

 16-16-16

35.1

450

+4

(14.3)

   

6110

50810

111113 $スノーフェアリー 4 ムーア

18

18

1

[]ダンロッ

2116

-0.0

 14-11-10

33.8

472

 

270

700

1160

2520

9430

111113 アヴェンチュラ 3 岩田康誠

18

1

2

*()角居勝彦

2116

0.0

 06-05-04

34.2

478

-4

(4.8)

700

1160

2520

9430

111113 アパパネ 4 蛯名正義

18

4

4

()国枝栄

2118

0.2

 04-03-03

34.7

496

-6

(10.0)

   

2520

9430

集計期間:2011.11.13 2020.11.15 20年より阪神開催でそれ以前は京都開催

うーん、振り返ると11年・14年・19年・20年の4回的中ですか。比較的得意なレースとは言えますが、的中が馬単・三連複でそれほど高配当でもないので、累計収支はトントンですな。まぁ、赤字になるよりはましだし、この二年連続で的中してるしで、今年も何とか当てたいもんです。


@1番人気は2−3−2−3とまずは申し分ないが、いまいち勝ちきれない。

A2番人気は1−1−1−7と信頼度は相当低い。

B3番人気は4−0−2−4と驚くほど素晴らしく、狙うならこちらか。

C単勝二桁人気の超人気薄は16年二着シングウィズジョイ(12番人気)以外来ておらず、毎年多頭数の出走あるのに極端なひも荒れはない。

D勝ち馬の7割が上位人気で占め、極端なヒモ荒れがない割には配当は高め。これは多頭数故か。

E外国人天国。30頭中12頭の鞍上がカタカナで、外国人騎乗の馬は押さえておくに越したことはない。

F関西馬天国。関東馬は30頭中わずか5頭で、この5年間はすべて関西馬のワンツースリー。→今年の上位人気は2〜6番人気まですべて関東馬なのですが、みんな大丈夫かあ?

Gリピータ現象多発。とにかく前年の上位が翌年も連絡みすることがやたら多い。→ただし去年の上位3頭は今年は出走しなていない。3着だったラヴズオンリーユーは上述の通りBCメアターフで優勝しましたし、2着サラキアは有馬でも二着で穴をあけて引退と、このレースの上位はなんか大物が多い感じです。あえて言えば去年の4着ウインマリリンにチャンスありか。横山武史がガッツポーズして小幡先生の血圧が急上昇するなんて光景がまた繰り返される可能性も高いし、見てみたい気もします。

H上位馬の年齢構成は、3歳が8(内勝馬2)、4歳が16(同6)、5歳が5(同2)、6歳が1(同0)と圧倒的に4歳馬が優勢。まぁ、今年の出走馬は殆どが4歳なんであまり役に立たないか。特筆すべきは例年出走が少ない割には3歳馬が大健闘していると言うことで、2kgの斤量差はかなりものを言っている感じです。

I過去5年15頭の血統はオルフェが二勝と言うのが目を引きますが、これはラッキーライラックのリピーター効果によるもので、それを除外すれば偏りなし。ディープ産駒は5頭いますが、2着1回3着4回と勝ち馬はおらず、京都得意なディープがこの状況では、阪神開催なら割引必要か。レイパパレやアカイトリノムスメは大丈夫かあ?

J過去5年15頭の前走キャリアを見ると、アイルランドT(旧姓府中牝馬S組が8頭(内勝馬3)と過半数を占め本来ならここを重視すべきなのだが、今年のアイルランド組上位はそろって出走しておらず、7着アカイイト、16着デゼルの2頭のみが参戦。この他では札幌記念組が3頭と目を引くが、今年の参戦はなし。

K枠順・脚質はコース変更によりトレンドが使えません。JRAのコースデータも長年更新をさぼっているせいで古すぎて使えないので、ここは同じ距離で争われる宝塚記念のトレンドを以下に抜粋。

L脚質:逃げ・先行・差し・追い込みが均等にばらけていて何でもあり。

M枠順:内もしくは外が良く、特に外枠の馬の勝率が異常に高い。


上記トレンドをもとに今年の出走馬を眺めると、うーん、皆一長一短で悩ましいですな。はっきりこれが勝つと言える馬は一頭もいません。よって、単馬券は断念し、三連複前提で考えると上記の印となりました。


◎本命はアカイトリノムスメ。

トレンド的には、不甲斐ない二番人気、ディープ産駒、関東馬と死角がありまくりですが、桜花賞(4着)・オークス(2着)・秋華賞(1着)と成長著しく、更に上がり目がありそうなのが良いですな。3歳馬と言うことで2kgの斤量恩典があるのも吉ですし、先行しても差しても良い融通の利く脚質も魅力です。勝つかどうかまでは自信がありませんが、上位に食い込む可能性が一番高いのはこの馬と考えます。

〇対抗はオールカマー2着のウインキートス。こういう混戦模様のレースでステゴ系統は是非押さえておきたい。外枠実績が3−1−1−2、冬場(10〜12月)実績が2−1−2−0と極めて安定しているのも買い要因です。まぁ、この馬も主戦場が中山の関東馬で阪神コースはこれが初めてというのが不安ではありますが。

▲単穴は三歳馬ステラリア。オークス13着、秋華賞6着とさえない成績ですが、今年の三歳は強い感じですし、意外とこのメンバーではやれるんじゃないでしょうか。阪神コースも京都代替も含め大分酷使されて馬場が荒れてきてます。先週あたりから前が止まり追い込みが効くケースが増えてきてますのでそういう脚質の馬は上位で考えたい。

☆ヒモ筆頭は一番人気のレイパパレ。デビューからG1大阪杯まで6連勝と今年春までの成績はそれは素晴らしく、最初は本命にしようかと思ったんだけど、この秋からさえない成績が続いていること、馬場が上述の通り逃げ先行には不向きになりつつあること、レベルの高い重賞を牡馬相手に勝った実績があると言うことで最近「逆神」としての進境著しい小幡先生が本命視しそうなこと、そして何より距離延長がどう考えてもこの馬に向かないことから圏外に飛ぶ可能性も大きいと考え評価を下げました。


馬券は◎軸の三連複21点。レイパパレ絡みだと阿鼻叫喚のガミ馬券ですが、それ以外はかなりな高配当、特に「注」認定したアカイイトが絡むと大きくはねます。いや、この馬アイルランド組と言うのが選定の大きな理由なんですが、それ以外にも外枠引いた切れ味の鋭い所と言う意味で三着くらいなら突っ込んでくる可能性はそれなり以上と思うのですよ。出でよアカイ・アカイ馬券!



上海馬券王



○今日の結果

<エリザベス女王杯> @アカイイト(幸) Aステラリア(松山) Bクラヴェル(横山典)






○かんべえのつぶやき

――今日は3強が全滅でした。ゴール前、無理目の仕掛けで飛び込んできたのは10番人気のアカイイト。馬券王先生の秘かな狙い目。いや、これでちゃんと三連複の軸馬が来てくれればいいのですが、3強はなんと5着以内にも入っていないのです。なんなんだこれは!

――2着にはステラリア(7番人気)、3着にはクラヴェル(9番人気)。3連単は339万円。いやー、こんなこともあるんですねえ。今日は好天の競馬日和でしたが、G1レースは大波乱となりました。そういえば今日のワンツースリーはすべて関西馬でありました。

――ところでこの秋のG1レースは、勝ち馬の名前に「イト」が入っているのです。ほれ、アカイトリノムスメ(秋華賞)、タイトルホルダー(菊花賞)、ピクシーナイト(スプリンターズS)と。そしたら今日はアカイイトですから、ちょっと唖然としてしまいます。ホントにエフフォーリア(秋天)だけが例外なんですわ。

――不肖かんべえ、今日はウインキートスから馬券を買って、ゴールドシップ産駒を応援していたのであります。これが来てくれれば、「ほれ、ウインキイトスにはイトが入っている!」と言って誇ってやろうと思っていたのです。馬鹿ですねえ。素直に100円でいいから、アカイイトを買っておけば良かったのに。ちなみに単勝は64.9倍でした。

――終わってみれば、レイパパレは6着、アカイトリノムスメは7着、そしてウインマリリンはブービーの16着でした。いや、まあ、こういう日もありますわ。馬券王先生、気を取り直して年末まで続くG1シーズンを迎え撃ちましょう。いや、競馬を楽しまないといかんです。来週はマイルチャンピオンシップが待っております。





10月31日(日) 秋の天皇賞


えー、長年競馬をやってると「思い出に残るレース」と言うのがいくつもあります。

ナリタブライアンやディープ、オルフェの三冠レースももちろん記憶に鮮明ですし、大穴当てたという個人的な経験ではドゥラメンテの二冠もしかり。そして何より中山競馬場ゴール前で単勝馬券を握りしめながら応援したわが愛しのマイネサマンサが、私の目の前で差し切り勝ちを決めてくれた07年の中山牝馬S。単勝も31倍ついてくれたし、本当にこれは涙が出るくらいうれしかったなあ。彼女はあの時、私のためだけに走ってくれた。私は未だにそう信じています。

しかし、しかしですな、そんな素晴らしいレースを差し置いて、強烈に記憶にしみついて離れないレースがあるのです。そう、それは、98年の日経賞。

このレース、当時世を席巻し始めていたサンデーサイレンス産駒のローゼンカバリーが断然の1番人気で、私もここから馬券を買っていたのですが、1着がなんと障害帰りのテンジンショウグン。当然のことながら人気は最下位も最下位、単勝三万五千円の馬が重賞を勝ってしまったわけです。2着が7番人気のシグナスヒーローだったこともあり、馬連配当は21万3千円と大荒れも大荒れとなりました。三連複や三連単がある今なら一体いくらになっていたことやら。

「驚きました!テンジンショウグンです!!もう一度言います!テンジンショウグン!!!」

冷静沈着でなるラジオ短波のアナウンサーがうろたえて発したあの時の絶叫を私はいまだに忘れません。あれは私にとって「世界のロォオオオオドカナロアァ!」をはるかにしのぐラジオ短波アナウンス、ナンバーワンですな。(え、「ラジオ短波は今じゃラジオNIKKEIだろ」って?ふん、そんなものは「サルダウカー」を「サーダーカー」と表記するDUNEの映画字幕同様、却下じゃ。)

あのレースを見た「競馬の神様」大川慶次郎さん曰く、「競走馬には自分の限界を凌駕する走りをする瞬間がある。それが調教の坂路の上かもしれないし、返し馬の途中かもしれない。テンジンショウグンにとってそれが日経賞のゴール前だった。そうとでも思わなくてはあのレースは理解不能だ。」

神様にしては随分つまらないこと言うな、とその時は思ったのですが、実際その後テンジンショウグンはいくつかの重賞を二桁着順で惨敗したのち引退となりました。(引退後は誘導場として余生を過ごしたようです。日経賞を勝っていなければもっと悲惨な末期を迎えていたはずで、あの勝利は彼にとっても非常に価値のあるものだったわけです。)

しかし、あれを見たときは本当に戦慄したなあ。一体あれは何だったのだろう。馬券は外したし、歴史的に価値のあるレースと言う訳でもないのに、何故あのレースが一番思い出深いレースとなっているのだろう。一つ言えるのは、アーモンドアイの切れ味や、オルフェのパワーに感じる「背筋が凍るような戦慄」と言うのを、あの時のテンジンショウグンは見せてくれたのだ。あの勝ち方は本当に強い馬の勝ち方だったのだ。障害競争に明け暮れていた馬が芝のG2競走にいきなり出てきてあんな走りを見せるなんて、競馬と言うのは本当に「万事頼むべからず」、確実なことは何もないのだなあと、私はその時思い知ったのであります。

で、なんで、こんな大昔のことを思い出したかと言うとですね、なんとヤクルト・スワローズにオリックス・ブレーブスと言う、2年連続最下位のチームがプロ野球セ・パ両リーグの優勝チームになってしまったのですよ。

この両チーム、戦前の下馬評は最悪で、優勝候補に挙げる人は一人もいなかった。そりゃそうだよね、だって2年連続最下位なんだもん。言ってみれば彼らは両リーグにおけるテンジンショウグンだったのだ。凄いですねえ、これ、競馬で言えば日経賞的高額配当馬券ではないですか。

確かに今年の彼らの野球はテンジンショウグンのあの時の走り同様、立派の一言で、優勝チームに値するものでした。ただねえ、新聞とか読むと「最悪な投手陣を立て直した監督の手腕」とかを皆絶賛しているだけに見えるけど、どうなんでしょう。ヤクルトやオリックスの健闘の陰に隠れて巨人とか阪神とか西武とかソフトバンクとかの強豪チームが終盤信じられない失速をした、言い換えると、皆そろいもそろって「ローゼンカバリー化」したことに触れる人があまりにも少ないのは不思議。

更にこれも指摘する人は少ない感じなんだけど、これって、私はオリンピックのせいだと思うんだよねえ。オリンピックのせいで日程がかなりきつくなった上、強豪チームは多数の主力を侍ジャパンに召集されたわけです。で彼らが金メダルのプレッシャーの中戦ってこれが成就したとたん、通常モードのゲームに向かうモチベーションやコンデイションに著しい変調をきたしてしまった。「そうとでも思わなくてはあのペナントレースは理解不能だ。」と大川慶次郎さんならおっしゃったのではなかろうか。

いやあ、サッカー日本代表にも言えるけど、オリンピックの魔力って恐ろしいですなあ。ヤクルトやオリックスの優勝にケチをつけるつもりは毛頭ないけど、きっと日程が正常化する来年はアンシャン・レジームの復興と言うのがあって彼らは苦労すると思うよ。それって、ひょっとするとCSから始まる可能性もあるのかも。ヤクルト対オリックスの日本シリーズって新鮮で、私は見てみたいのだけれどもねえ。

え、「その言説が正しければ、侍ジャパンに大野一人しか招集されてないのに、終盤グダグダになった中日ドラゴンズには救いがないな。」ですと?


。。。。。。号泣。



20211031() 4回東京8日目 16頭 [15:40発走]
【11R】 164回天皇賞(秋)
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 2000m (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

コントレイル 4 福永祐一

58

2.6

()矢作芳人

1

2

 

カデナ 7 田辺裕信

58

165.9

()中竹和也

2

3

 

モズベッロ 5 池添謙一

58

96.8

()森田直行

2

4

ポタジェ 4 *川田将雅

58

19.0

()友道康夫

3

5

エフフォーリア 3 横山武史

56

3.7

()鹿戸雄一

3

6

 

トーセンスーリヤ 6 横山和生

58

41.3

()小野次郎

4

7

 

ワールドプレミア 5 *岩田康誠

58

20.6

()友道康夫

4

8

 

サンレイポケット 6 鮫島克駿

58

98.1

()高橋義忠

5

9

グランアレグリア 5 ルメール

56

3.1

()藤沢和雄

B5

10

 

カイザーミノル 5 横山典弘

58

119.0

()北出成人

B6

11

 

ムイトオブリガード 7 *柴田善臣

58

200.0

()角田晃一

6

12

 

ラストドラフト 5 三浦皇成

58

134.8

()戸田博文

7

13

 

ペルシアンナイト 7 *大野拓弥

58

117.5

()池江泰寿

7

14

カレンブーケドール 5 戸崎圭太

56

15.2

()国枝栄

8

15

ヒシイグアス 5 松山弘平

58

33.0

()堀宣行

8

16

 

ユーキャンスマイル 6 藤岡佑介

58

109.0

()友道康夫


今年最大の必見レース、天皇賞秋の開幕であります。サンデー系競走馬が日本の競馬界に臨界点に達するくらい溢れかえっている現在、その得意距離である2000mのこの競走には世界に通用するトップホースがたくさん集まってくる訳で、これはもうワクテカなのであります。本日は藤井三冠の竜王戦にNHK杯、総選挙に天皇賞といやあ、忙しい一日になりますなあ。

今年は無敗三冠馬コントレイル、マイル・スプリント路線で5冠をなしとげた最強牝馬グランアレグリア、皐月賞馬にしてダービー鼻差二着の準二冠馬エフフォーリアがメンバーの中でも抜けた存在で、現状の人気もこれを裏付ける様相を呈しています。よって、この三頭の優先順位をどうつけるのかが最大のポイント。

例によって「10年トレンド」を見てみましょう。コース変更となった秋華賞・菊花賞と違い、このレースはデータを最大活用できるのが大変心強い。

概ね大変穏当な天皇賞秋の10年間

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

201101 アーモンドアイ 5 ルメール

12

9

1

()国枝栄

1578

-0.1

 03-03-04

33.1

490

+2

140

970

1180

960

4130

201101 フィエールマン 5 福永祐一

12

6

5

()手塚貴久

1579

0.1

 10-09-10

32.7

478

-12

(17.4)

970

1180

960

4130

201101 クロノジェネシス 4 北村友一

12

7

2

()斉藤崇史

1579

0.1

 08-09-09

32.8

464

0

(4.4)

   

960

4130

191027 アーモンドアイ 4 ルメール

16

2

1

()国枝栄

1562

-0.5

 05-06-05

33.8

480

-4

160

920

1170

3210

8860

191027 ダノンプレミアム 4 川田将雅

16

9

3

()中内田充

1567

0.5

 05-05-03

34.5

508

+4

(9.5)

920

1170

3210

8860

191027 アエロリット 5 戸崎圭太

16

5

6

()菊沢隆徳

1567

0.5

 01-01-01

34.8

516

0

(20.0)

   

3210

8860

181028 レイデオロ 4 ルメール

13

4

2

()藤沢和雄

1568

-0.2

 06-05-05

33.6

482

-2

310

1520

2370

6420

24230

181028 サングレーザー 4 モレイラ

13

9

4

()浅見秀一

1570

0.2

 07-07-07

33.4

476

-12

(9.6)

1520

2370

6420

24230

181028 キセキ 4 川田将雅

13

10

6

()中竹和也

1570

0.2

 01-01-01

34.7

496

-8

(12.8)

   

6420

24230

171029 キタサンブラック 5 武豊

18

7

1

()清水久詞

2083

-0.0

 11-05-02

38.5

542

0

310

900

1660

15290

55320

171029 サトノクラウン 5 M.デム

18

2

2

*()堀宣行

2083

0.0

 07-02-02

38.6

498

+10

(4.0)

900

1660

15290

55320

171029 レインボーライン 4 岩田康誠

18

8

13

()浅見秀一

2087

0.4

 10-12-05

38.7

452

+8

(59.6)

   

15290

55320

161030 モーリス 5 ムーア

15

8

1

*()堀宣行

1593

-0.2

 05-05-04

33.8

514

+4

360

2420

3700

7430

32400

161030 リアルスティール 4 M.デム

15

12

7

()矢作芳人

1595

0.2

 08-10-10

33.5

502

+4

(13.0)

2420

3700

7430

32400

161030 ステファノス 5 川田将雅

15

14

6

()藤原英昭

1597

0.4

 13-14-14

33.5

486

0

(11.2)

   

7430

32400

151101 ラブリーデイ 5 浜中俊

18

8

1

()池江泰寿

1584

-0.1

 04-04-04

33.7

486

-4

340

7340

10390

24850

109310

151101 ステファノス 4 戸崎圭太

18

14

10

()藤原英昭

1585

0.1

 08-08-12

33.4

474

-2

(34.3)

7340

10390

24850

109310

151101 イスラボニータ 4 蛯名正義

18

16

6

()栗田博憲

1586

0.2

 12-11-10

33.6

476

-4

(11.7)

   

24850

109310

141102 スピルバーグ 5 北村宏司

18

4

5

*()藤沢和雄

1597

-0.1

 13-14-12

33.7

506

-2

1100

3140

6780

2850

23290

141102 ジェンティルドンナ 5 戸崎圭太

18

1

2

()石坂正

1598

0.1

 03-03-03

34.4

470

+2

(4.7)

3140

6780

2850

23290

141102 イスラボニータ 3 ルメール

18

15

1

()栗田博憲

1598

0.1

 03-03-03

34.4

474

0

(2.8)

   

2850

23290

131027 ジャスタウェイ 4 福永祐一

17

7

5

()須貝尚介

1575

-0.7

 11-10-09

34.6

496

-2

1550

1190

4510

1400

14310

131027 ジェンティルドンナ 4 岩田康誠

17

9

1

()石坂正

1582

0.7

 02-02-02

35.8

470

0

(2.0)

1190

4510

1400

14310

131027 エイシンフラッシュ 6 M.デム

17

6

3

()藤原英昭

1585

1.0

 08-09-10

35.5

488

+4

(4.7)

   

1400

14310

121028 エイシンフラッシュ 5 M.デム

18

12

5

()藤原英昭

1573

-0.1

 11-12-12

33.1

486

-8

1660

3250

8980

3990

39520

121028 フェノーメノ 3 蛯名正義

18

4

1

()戸田博文

1574

0.1

 04-04-04

33.8

496

-2

(3.4)

3250

8980

3990

39520

121028 ルーラーシップ 5 メンディ

18

6

2

()角居勝彦

1576

0.3

 16-15-15

33.1

514

+18

(4.5)

   

3990

39520

111030 トーセンジョーダン 5 ピンナ

18

12

7

*()池江泰寿

1561

-0.1

 11-10-11

34.2

478

-8

3330

7020

23560

22790

214010

111030 ダークシャドウ 4 ベリー

18

7

2

*()堀宣行

1562

0.1

 07-08-07

34.7

508

+2

(5.7)

7020

23560

22790

214010

111030 ペルーサ 4 横山典弘

18

8

6

()藤沢和雄

1563

0.2

 13-13-13

33.9

520

+14

(8.2)

   

22790

214010

集計期間:2011.10.30 2020.11. 1


うほほ、振り返って見るとこのレース、11年、13年、16年、19年、20年と5回も的中してるじゃないか。万馬券的中と言うのはないけど、その殆どが70倍から80倍の高配当で、買い目を絞った分リターンも相当なもの。うーん、世の中天皇賞秋だけだったら、私は今頃もっと大いばりでこの文章を書いてるんだけどねえ。まぁ、今年の秋の三戦は、例年当たらないレースが当たり、当たるレースが当たらないという「トレンド」もありますんで、ここは殊勝に取り組んでみましょう。


@1番人気は5−2−1−2と素晴らしいの一言。こういうのを見ると馬券圏外に飛んだ二頭が気になりますが、11年ブエナビスタに18年スワーヴリチャードですか。

A2番人気は1−3−2−4とこれもまずます。ただし、単馬券軸には向かないか。

B3番人気は0−1−1−8とこれは相当悲惨。エフフォーリアの3番人気は当日も動かない感じだけど、大丈夫かあ?

C二桁人気の超人気薄は30頭中2頭のみで勝ち馬もなし。→極端なひも荒れはない感じ。

D上記から3連単6桁配当は2回だけで、おおむね平穏。特にここ二年は4桁配当と超平穏。まぁ、勝ち馬がアーモンドアイだし。

Eとはいえ、1・2・3番人気で決着したレースも皆無で、「3強」に極端な支持が集中する今回だが、1頭くらいは脱落する可能性は視野に入れるべき。

F牝馬が強い。アーモンドアイのリピーター効果込みだが、10年間で6頭、この2年では4頭が馬券対象。

G外国人天国。30頭中13頭が鞍上外国人。特にルメールは現在3連勝中と軽視など出来ようはずもなく。

H関東馬が30頭中13頭、この二年だと6頭中4頭と開催場所に見合った活躍。

I枠順は外が良くない。特に八枠は死兆星と府中2000mのセオリーが顕在化。不思議なことに1枠も成績が良くない。コンテレイルは大丈夫かあ?

J脚質は先行・差しが大優勢。極端な追い込みは届かない。逃げ馬はせいぜい3着どまりで、不良馬場開催の17年を勝ったキタサンブラックでさえ、この時はまくり差し。いずれにせよ良なら33秒台前半の切れ味必須。

Kリピーターはアーモンドアイが目を引く程度で、毎年上位が変動。

L30頭の年齢別構成を見ると、3歳馬が2頭(勝ち馬0)、4歳馬14頭(同3)、5歳馬13頭(同7)、6歳超1頭(同0)と、4歳と5歳に良績が集中。特に勝ち馬に限れば5歳馬が断然。3歳馬が案外な感じでエフフォーリアは大丈夫かあ?と言いたくなるけど、まぁ例年クラシックを上位するくらいの馬は菊花賞に参戦している訳で、エフフォーリアもダービー勝っていたらそちらに進んでいたんでしょうなあ。

M過去5年15頭の血統は、ディープが5頭と断然。ただし、これが2着4回に3着1回と全然勝てていない。コントレイルにグランアレグリアは大丈夫かあ?他は見事にバラバラ。

N過去5年15頭の前走キャリアは、意外なことに安田記念からの直行組が4頭(内勝馬2)とこれが最も優秀。まぁ、アーモンドアイによるリピーター効果も含まれているわけですが、グランアレグリアには心強いデータと言えます。この他では宝塚からの直行組が4頭(内勝馬1)でこれも軽視禁物ですが、今年の対象はカレンブーケドール一頭のみ。毎日王冠組は3頭ですがこれはいずれも三着。


上記から「三強」の取捨を考えてみたいわけですが、その前に以下の前提を明らかにしておきたい。

(A明日の天気や馬場状態が気になります。なにせ、グランアレグリアもコントレイルも負けた言い訳に雨を持ち出す方々ですからね。今のところ明日の府中は晴れ間は出ないが雨も降らない曇天模様、まずは良馬場での開催が濃厚とのことで、選挙の投票率も上がりそうだし、よかったよかった。よって、予想は良馬場前提。

(B枠順に関しては各馬良い枠を引き当てました。コントレイルの1番枠が若干気になりますが、外よりは100万倍ましでしょう。エフフォーリアも先行脚質を活かすには絶好の5番。グランアレグリアも持ち味の鬼脚を存分にふるえる絶好枠じゃないかと考えます。要は各馬言い訳の利かない好条件でレースに望めるということで、こういう観点からも明日のレースは今年一番の好勝負になるのではないかと。

それでは各馬の取捨判断から


☆一番人気コントレイル

 今年限りでの引退を発表。この馬は三歳戦では無敗で三冠となり、すでにディープインパクトの後継種牡馬として申し分のない箔がついているのですが、古馬との対戦ではまだ勝てていないのが悩みの種。種牡馬価値を上げるためには、このレースと次回のJCのいずれか、できれば両方を勝ちたいわけで、「勝ちへのモチベーション」がメンバー中最高に高いのが何よりも買い要因と考えます。更に騎手福永はこういう局面では非常に頼りになる存在。「3強」中最も飛びそうにないのが、この馬じゃないかと。心配なのが、切れ味必須のこのレースに対し、これまで33秒台の上りを使ったのは2歳時のみで3歳以降それほど切れる脚を使っていないこと。まぁ、それで勝ってきたわけだし、アーモンドアイに敗れたJCでもアーモンドアイ以上の上りを使ってるんで杞憂だとは思いますが。

☆二番人気グランアレグリア

 あのアーモンドアイに言い訳の利かない形で負けをもたらした最強牝馬。競走馬としてのポテンシャルは文句なしにナンバーワンで、切れ味が生きる馬場と展開になったらこのメンバーでも圧勝できる唯一の存在と考えます。騎手ルメールは上述の通りこのレースを三連勝中だし文句のつけようがないのですが、ただし問題は2000mと言う距離ですね。大阪杯では勝ち馬に1秒近い差をつけられて負けているわけですが、これを陣営の言い訳通り雨のせいと割り切れるものかどうか。更に「あの」小幡先生が一押ししているわけです。うーん、最初はこの馬を本命にしようと思っていたのに、なんてことを。しかも先生、「菊花賞でまた横山武史がガッツポーズをしたのがむかついた。あいつは俺のブログを読んでないのがけしからん。エフフォーリアに不測の事態が起きないようにするためにはエフフォーリアが二着以下になるしかなく、よって俺はグランアレグリアの単勝を買う。」と言う趣旨の発言をラジオでぶちかましていまして、いや、先生、聞き手であるラジオ短波の(じゃないやラジオNIKKEIの)アナウンサーがうろたえてましたがな。「驚きました!小幡績です!!もう一度言います!小幡績!!!」と言う心の声が聞こえた気がしましたぞ、あたしゃ。まぁいずれにせよ、圧勝する可能性も、圏外に飛ぶ可能性も一番高いのが彼女ですね。

☆三番人気エフフォーリア

 上述の通りの準二冠馬。強いと言われる今年の三歳の中でもトップホースなんですが、上記トレンドにある通りこれまで3歳の活躍のないレースでもあり、古馬との対戦が初めての今回、三歳時の成績のみを信頼して馬券を買ってよいのか不安もあります。そして私的に気になるのは、惜しくも鼻差敗れたダービーは前の馬を差し切れなかったのではなく、後ろの馬に差されての敗戦だったこと。ダービーでは33.4秒と言う申し分のない上がりを使ってはいますが切れ味勝負では分が悪い部分があるのかもしれません。少なくとそういう展開になるとグランアレグリアには勝てないでしょうな。


結論として、安定性とモチベーションのコントレイル、丁半博打のグランアレグリア、未知数のエフフォーリアの戦いと位置付けるべきこの一戦、現状の私の見解は◎コントレイル、〇グランアレグリア、▲エフフォーリアとなります。

馬券は◎←→〇▲→その他の3連単16点。2・3着の表裏を買わずに馬券を絞ったというのに三強で決まると元どり馬券。さすが皆さん考えることは同じと言うことですが、それ以外の馬が3着に飛び込んでくれば結構つきますし、上述の通り上位人気でそのまま決まったこともないレースです。

☆カレンブーケドールはアーモンドアイが有終の美を飾ったJCでのコントレイルとそれほど差がない惜しい4着が光ります。最終目標は一か月後のJCでしょうが、レベルの高い競走を勝ちこそしないものの常に上位につけており、三強に人気が集中する今回は大変お買い得な一頭。

△ポタシェは三着が指定席になっている毎日王冠組の中で今回メンバー中最上位の馬。切れる脚はありませんが、内枠を引いた今回、展開次第であるいは。

注ヒシイグアスは4連勝中なのに異常に人気が低い一頭。これまで11戦して6−3−0−2は立派の一言ですし、左回りは2−1−0−0、休み明け実績も1−1−0ー1、外枠実績は1−0−0−0、更に騎手松山とコンビを組んでから三連勝中と、これだけ買い要因があるのに単勝32倍の7番人気とはいくら大外八枠でもずいぶん見くびられたものです。上記買い目でも万馬券になるのはこの馬絡みだけなんで、これは応援したいですな。

以上、メンバー構成から3強で決まっても全然おかしくないレースではありますし、そういうレベルの高い競走が見られるなら元どりでも満足ではありますけど、「出でよ万券!」とは言えないまでも、できればひも荒れして欲しいと思う今日この頃であります。



上海馬券王 in 六本松



○今日の結果

<秋の天皇賞> @エフフォーリア(横山武史) Aコントレイル(福永) Bグランアレグリア(ルメール)






○かんべえのつぶやき

――今日は3強がそのまま来ました。まるで昨年のJCの三冠馬決戦と同じです。すごいド迫力でした。

――勝ったのはエフフォーリアでした。横山武史騎手は2週連続のG1制覇、そして2週連続のガッツポーズでした。やっぱりなあ、小幡先生が公共の電波でお説教するから、とうとう勝たせてしまったじゃないですか。畏るべし小幡先生の呪い。これでめでたく横山家は、親子3代の天皇賞勝利となりました。

――馬券王先生&かんべえ推奨のコントレイルは2着に終わりました。しかし3冠馬だと言うのに、古馬になったら一度も勝てず、なおかつ今回は下の世代にも負かされたということで、どうもこの世代は弱いみたいですなあ。考えてみれば、コロナ下の無観客競馬で育った世代ですからねえ。ともあれ、コントレイルの種牡馬としての値打ちは低下傾向となりそうです。

――3着はグランアレグリアでした。さすがに2000mは長過たのでしょうか。それでも2着にクビ差ですから、やっぱり強い。彼女の出走はあと1回くらいでしょう。いつが見納めになるのか、気になるところです。

――馬券王先生はちゃんと3連単を1-2着は裏表で買っていたので、20倍見当を当てておられます。なんとこれで下半期の成績は3勝1敗です。次は中1週を挟んでエリザベス女王杯となります。当てにしてますよ!





10月24日(日) 菊花賞


えー、「1960年代に書かれた小説を1980年代に読んで感動し、2020年代に読み返して熱くなれるというのは、そっちの方が(藤井三冠や大谷翔平よりも)すごいことではあるまいか。」とは、函館に行って土方歳三萌えが再発し、司馬遼太郎の「燃えよ剣」をむさぼる様に再読したかんべえ先生のお言葉ですが、実はわたくしも本日同じような体験をしたのであります。何かというとですね、映画「デューン 砂の惑星」を見に行ったわけなのだ。

この作品、1960年代半ばにフランク・ハバードと言う人が書いたSF小説が原作なのですが、私は高校2年の時にこれを読み、本当にドはまりしたのであります。いやあ、面白いのなんのって、受験勉強そっちのけで何度も何度も再読し、最後には中身をすべて覚えてしまいました。後日八重洲のブックストアで原書を購入したら、これがすらすらと読める。そりゃ、翻訳書をそらんじられるくらい読み込んでいるから、読めるのは当たり前なんだけど、一瞬英語力が飛躍的に向上したと錯覚しましたがな。

以下内容を、かいつまんで要約するとですね、


@今よりはるか未来、広大な宇宙に範土を広げた人類社会では、強力な権力を有する皇帝の統治下で貴族が各惑星を治める封建制度がとられていた。

A皇帝に転封を命じられた大貴族アトレイデ公爵は一人息子ポウルとともに惑星アキレスへ着任。アキレスは砂漠しかない辺鄙な惑星だが、その特産物「スパイス」は長命効果があるだけでなく、安全な恒星間航行を達成するために必要不可欠なアイテムであったため地政学上の超ホットスポットでもあった。

B転封は実は皇帝と宿敵ハルコンネン家が仕掛けた罠であり、着任早々アトレイデ家は大規模な軍事侵攻を受けることに。

C皇帝の精鋭部隊「サルダウカー」の支援を受けたハルコンネンの攻勢に父を殺され、忠臣達もちりじりになったポウルは母とともに砂漠の奥地に逃亡、謎の原住民「フレーメン」の部族に身を寄せて再起の機会を待つ。


と言うのがお話の前半にして、今回の映画(パート1ということで未完結)のあらすじなのですが、こういうお話の骨格に肉付けされた、SFとしての、そして政治ドラマとしての色々なアイデアは本当に壮大かつ斬新であり、限られた紙面でとても要約できるものではありません。要約できないと言いながら一例を挙げると、宮崎駿の「ナウシカ」に出てくる王蟲はこの作品のサンドワームが原典だし、「ラピュタ」に出てくる虫型飛行機はこの作品のオーニソプターが原典ですな。天才宮崎駿にこれだけの影響力を行使しているだけでも、この作品の凄さが判るというものです。

で、そんな壮大かつ重厚な世界観を持った作品の映画化は果たしてうまくいくのか心配だった。この作品実は80年代半ばにデビッド・リンチによって一度映画化されていたのですが、これだけ壮大な作品をわずか2時間で語ってしまうというのも暴挙だったけど、それ以上に原作とは無関係なリンチの変態趣味が炸裂してたりして、本当にこれを見たとき私は怒り心頭だったのだ。デューンはツインピークスとは違うんだからなあ!

今回の映画化でメガホンをとったのはドゥニ・ヴィルヌーヴ。ブレードランナーの続編を撮った人ですな。「ブレードランナー2049」は割と微妙な作品だったけど、その前作「メッセージ(原題Arrival)」はなかなかに優れたSF映画だったので、不安半分期待半分で見たのだけど、結論を先に言うと大満足。小説を読みふけりながら色々想像していた映像が、想像を上回る形で次から次へと繰り出されるので、私は涙が止まりませんでした。いやあ、ドゥニ、よくぞやってくれた!俺はこれでようやくデビッド・リンチの悪夢から解放される!

とはいえ、原作をよく知っているものからすると感涙止まらないこの映画、原作未読の人が見るとついていけるかなあと言う不安がなきにしも。作品として不可欠な部分は全て押さえているんだけど、限られた枠の中でそれをやると、非常にあわただしいというか余裕が全然ないですな。DVD出すときは「指輪物語」みたいに追加シーンを絡めて再編集して欲しいものです。

ともあれ、映画を未見の人は原作読んでから見に行きましょう。半世紀以上前に書かれた本ですが、作品全体を貫くエコロジーの概念とか、強大な軍事力を背景にした大国の専横とか、その大国の精鋭部隊も手を焼く砂漠原住民のゲリラ戦とか、この作品には今を予見したとしか思えない斬新な先見性にあふれています。いや、大昔ハマったものを今見るとがっかりすることが多いんだけど、この作品はそんなこと一切ないね。凄いよ、DUNEは。


20211024() 4回阪神6日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 82回菊花賞
3歳・オープン・G1(馬齢)(牡・牝)(国際)(指定) 3000m・内 (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

ワールドリバイバル 3 津村明秀

57

68.0

()牧田和弥

1

2

アサマノイタズラ 3 田辺裕信

57

12.3

()手塚貴久

2

3

タイトルホルダー 3 横山武史

57

8.2

()栗田徹

2

4

 

ロードトゥフェイム 3 丹内祐次

57

63.2

()尾形和幸

3

5

レッドジェネシス 3 *川田将雅

57

5.0

()友道康夫

3

6

 

セファーラジエル 3 鮫島克駿

57

69.7

()高柳大輔

4

7

 

ディープモンスター 3 武豊

57

17.8

()池江泰寿

4

8

 

$エアサージュ 3 *藤岡佑介

57

30.7

()池添学

5

9

 

ヴェローチェオロ 3 *幸英明

57

38.1

()須貝尚介

5

10

モンテディオ 3 *横山和生

57

39.6

()四位洋文

6

11

ディヴァインラヴ 3 福永祐一

55

15.2

()斉藤崇史

6

12

 

ノースザワールド 3 *和田竜二

57

80.9

()大久保龍

7

13

 

アリーヴォ 3 *M.デム

57

31.2

()杉山晴紀

7

14

ステラヴェローチェ 3 吉田隼人

57

4.1

()須貝尚介

7

15

 

ヴァイスメテオール 3 丸山元気

57

22.2

()岩戸孝樹

8

16

 

グラティアス 3 松山弘平

57

59.6

()加藤征弘

8

17

 

ヴィクティファルス 3 池添謙一

57

19.8

()池添学

8

18

オーソクレース 3 ルメール

57

4.9

()久保田貴


先週の秋華賞は残念な結果になりました。札幌記念をあれだけ強い内容で勝った馬が、あんなヘタレ方をするとは、小幡先生の逆神ぶりもここまで来るとシャレになりませんな。とにかくこれは「10年トレンド」が使える使えないとかいう以前の問題、「ゲートでぶつけて歯を折ったのが原因」と言うのが言い訳ですが、そもそも歯を折るくらい激しくゲートにぶつけるというのが前代未聞で、彼女にはメンタル面に深い闇を抱えているのではないでしょうか。DUNEに出てきたベネ・ゲセリットの教母さまにぜひ鑑定してもらいたいものです。

というわけで、今週はクラシック最終戦菊花賞なのですが、場所を阪神に変えるのも40年ぶりの上、走るのが3000mというどの馬にとっても未体験ゾーン。その上フルゲート18頭とあっては秋華賞ショックで意気消沈している今、正直当たる気がしません。そもそも皐月賞馬もダービー馬も回避するレースのどこがG1ですか、こんなのは菊花賞ではない、「菊花特別」である。

例によって「10年トレンド」を。上述の通りコース変更で使えないデータが多いのですが、まぁ、使えないことでは変わりなかった秋華賞もソダシの乱調がなければ当たっていた可能性はそれなり以上にあった気もしますので、めげずに再チャレンジです。


思いのほか穏当な京都開催菊花賞の過去10

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

3F地点差

馬体重

馬体重増減

ブリンカー

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

201025 コントレイル 3 福永祐一

18

3

1

*()矢作芳人

3055

-0.0

 07-05-04

35.2

0.4

458

-2

 

110

910

1010

3810

8740

201025 アリストテレス 3 ルメール

18

9

4

()音無秀孝

3055

0.0

 07-07-04

35.1

0.5

474

+8

 

(23.0)

910

1010

3810

8740

201025 サトノフラッグ 3 戸崎圭太

18

10

5

*()国枝栄

3061

0.6

 15-15-14

35.2

1.0

490

+4

 

(34.9)

   

3810

8740

191020 ワールドプレミア 3 武豊

18

5

3

()友道康夫

3060

-0.0

 06-08-06

35.8

0.4

484

+12

 

650

4680

7640

3070

23510

191020 サトノルークス 3 福永祐一

18

14

8

()池江泰寿

3060

0.0

 11-12-07

35.7

0.5

470

+8

 

(24.7)

4680

7640

3070

23510

191020 ヴェロックス 3 川田将雅

18

13

1

()中内田充

3062

0.2

 04-04-04

36.2

0.2

490

0

 

(2.2)

   

3070

23510

181021 フィエールマン 3 ルメール

18

12

7

()手塚貴久

3061

-0.0

 07-05-06

33.9

0.3

480

+4

 

1450

2380

6010

16710

100590

181021 エタリオウ 3 M.デム

18

9

2

*()友道康夫

3061

0.0

 09-08-06

33.9

0.3

472

+4

B

(3.6)

2380

6010

16710

100590

181021 ユーキャンスマイル 3 武豊

18

7

10

*()友道康夫

3063

0.2

 09-10-10

33.9

0.5

488

-2

 

(31.7)

   

16710

100590

171022 キセキ 3 M.デム

18

13

1

()角居勝彦

3189

-0.3

 14-12-07

39.6

0.4

488

+2

 

450

10660

15890

136350

559700

171022 クリンチャー 3 藤岡佑介

18

4

10

()宮本博

3192

0.3

 11-07-02

40.2

0.1

482

-8

 

(30.9)

10660

15890

136350

559700

171022 ポポカテペトル 3 和田竜二

18

14

13

*()友道康夫

3192

0.3

 07-07-03

40.1

0.2

478

-4

 

(44.2)

   

136350

559700

161023 サトノダイヤモンド 3 ルメール

18

3

1

()池江泰寿

3033

-0.4

 08-09-05

34.1

0.6

498

-2

 

230

3510

4720

17550

69380

161023 レインボーライン 3 福永祐一

18

11

9

()浅見秀一

3037

0.4

 14-16-12

34.2

0.9

444

+2

 

(24.9)

3510

4720

17550

69380

161023 エアスピネル 3 武豊

18

13

6

*()笹田和秀

3037

0.4

 03-05-05

34.6

0.5

478

+2

 

(20.5)

   

17550

69380

151025 キタサンブラック 3 北村宏司

18

4

5

()清水久詞

3039

-0.0

 05-10-08

35.0

0.4

530

-2

 

1340

3870

9960

4640

38880

151025 リアルスティール 3 福永祐一

18

11

2

()矢作芳人

3039

0.0

 08-07-07

35.1

0.3

500

-4

 

(4.3)

3870

9960

4640

38880

151025 リアファル 3 ルメール

18

17

1

()音無秀孝

3040

0.1

 02-04-03

35.3

0.2

506

0

 

(3.1)

   

4640

38880

141026 トーホウジャッカル 3 酒井学

18

2

3

*()谷潔

3010

-0.1

 05-05-02

34.5

0.4

484

0

 

690

2640

4470

13340

59220

141026 サウンズオブアース 3 蛯名正義

18

4

4

()藤岡健一

3011

0.1

 10-08-04

34.4

0.6

496

+8

 

(8.6)

2640

4470

13340

59220

141026 ゴールドアクター 3 吉田隼人

18

10

7

()中川公成

3017

0.7

 05-07-06

35.0

0.6

476

-2

 

(19.6)

   

13340

59220

131020 エピファネイア 3 福永祐一

18

3

1

*()角居勝彦

3052

-0.8

 03-02-02

35.9

0.2

486

+6

 

160

950

1170

3910

11750

131020 サトノノブレス 3 岩田康誠

18

14

5

()池江泰寿

3060

0.8

 07-06-04

36.2

0.7

494

+6

 

(19.5)

950

1170

3910

11750

131020 $バンデ 3 松田大作

18

10

3

()矢作芳人

3060

0.8

 01-01-01

36.9

0.0

490

+2

B

(11.5)

   

3910

11750

121021 ゴールドシップ 3 内田博幸

18

1

1

()須貝尚介

3029

-0.3

 17-04-02

35.9

0.2

500

+2

 

140

960

1140

4830

12450

121021 スカイディグニティ 3 メンディ

18

16

5

()友道康夫

3032

0.3

 12-07-04

36.1

0.3

486

+2

 

(22.3)

960

1140

4830

12450

121021 ユウキソルジャー 3 秋山真一

18

15

7

()服部利之

3035

0.6

 12-12-10

36.0

0.7

436

0

 

(24.6)

   

4830

12450

111023 オルフェーヴル 3 池添謙一

18

14

1

()池江泰寿

3028

-0.4

 10-06-03

34.6

0.5

466

+6

 

140

330

400

1050

2190

111023 ウインバリアシオン 3 安藤勝己

18

13

2

()松永昌博

3032

0.4

 18-16-14

34.3

1.2

516

+2

 

(7.8)

330

400

1050

2190

111023 トーセンラー 3 蛯名正義

18

1

3

*()藤原英昭

3035

0.7

 12-08-06

35.2

0.6

436

+8

 

(12.2)

   

1050

2190

集計期間:2011.10.23 2020.10.25

うーん、10年間見渡して当たったのは11年と19年の2回だけ。両方とも元どりが精いっぱいの低配当だから10年間の累計は大幅な赤字ですな。天皇賞春と言い、長距離レースはやはり不得手と言うことで、こりゃますます当たる気がしない。

取り敢えずトレンドを。

@1番人気は6−0−2−2と極めて優秀。こういうのを見ると馬券に全く絡まなかった二頭が気になりますが、14年ワンアンドオンリーと18年ブラストワンピースですな。

A2番人気は0−3−0−7と大きく割引。

B3番人気は2−0−2−6とこれはまぁ及第点か。

C二桁人気の超人気薄は10年間で3頭が連絡み、内二頭は不良馬場開催となった17年の2・3着なので、基本極端なヒモ荒れはない。

D上記一番人気の頑張りと、超人気薄の台頭が極めて限定されていることから配当は18頭建てであることを考えると極めて穏当。

E外国人ジョッキーは30頭中7頭に騎乗で、軽視禁物。それ以上に目を引くのは福永の良績で2勝を含め三着以内が計五回と二年に一度は馬券に絡んでおり、ジョッキーで馬券を買う人なら是非押さえておきたい。

F関西馬天国。関東馬は30頭中わずか3頭で勝ったのは3年前のフィエールマンのみ。小幡先生の一押しオーソクレースは関東馬なのですが、さて。

G牝馬は過去1頭も馬券に絡んでいない。いや、そもそも出走自体してないからいないのも当たり前なんだけど、今年は牝馬が出てきますし、しかも鞍上が福永なんでこれは悩ましい。

H過去5年15頭の前走キャリアは、神戸新聞杯組が7頭(内勝馬4)と圧倒的に強い。まぁ、中京開催の上極悪不良馬場となった今年の神戸新聞杯をどうとらえるかと言うのはありますが、調教技術の進歩で馬のローテも大変革は起きている現在にあっても神戸新聞杯は登竜門として信頼がおけるという事実は大きいと考えます。

Iこの他では同じトライアルとしての地位が高いセントライトは3頭(勝ち馬なし)で軽視は禁物。それ以上に面白いのが、非重賞特別戦からの参戦が3頭いると言うことで、勝馬こそいないが、夏の上り馬にも台頭の余地は十分にあり。非重賞組は人気がないからこれは是非押さえておきたいですな。

以下はコース変更で使えないと思われるデータ。

J脚質は差し・追い込みが圧倒的。かのキタサンブラックでさえ、勝ったときは差しの競馬。

K枠順は大外8枠が死兆星。けれども7枠の成績が異常に良いのは面白い。

L過去5年15頭の血統はディープが7頭(内勝馬4)と圧倒的。ま、京都が大得意のディープなんで阪神じゃ割引も必要ですか。

以上、上記J〜Lは使えないので、ここはJRAの阪神コース解説を以下に引用。


スタート地点は向正面の直線左。2コーナーの出口付近。内回りコースのみを使用し、コーナーを6回通過して約1周半回る。最後の直線距離はAコース時が356.5m、Bコース時が359.1m。残り200m付近でゴール前の急坂。約120mの間に1.8mの勾配を一気に駆け上がる。G2の阪神大賞典でのみ使用されるコース。近年はAコースで行われている。スタートして最初の3コーナーまでは先行争いがあるため、場合によっては多少速くなることはあるが、前半3ハロンの平均は37秒6。ゆったりとした流れだ。最初の4コーナーを過ぎて、1周目の正面スタンド前にきてからはペースが完全に落ち着く。向正面途中までは淡々と流れて、2周目の3コーナー過ぎから一気にペースアップ。あとはゴールまで激しい追い比べとなる。脚質傾向は先行か差し。勝ち負けに加わるには、上がり3ハロンは34秒台の末脚が要求される。逃げや追い込みといった極端な脚質は不振。枠順はできれば大外は引きたくないが、多頭数にはなりにくいので、実際にはあまり関係ない。ほぼフラット。種牡馬傾向としては、08年阪神大賞典を制したアドマイヤジュピタは父フレンチデピュティだったが、母父がリアルシャダイ。父系か母系どちらかに長距離血統があれば問題ないだろう。 


うーん、京都のデータが使えないからと言って頼りにしようと思ったけど、このJRAデータもよく見たら古いな。母父リアルシャダイだって。そんなのもう絶滅種で、いまなら母母父じゃないか。JRAもこのデータは5年以上メンテしてないと見える。

というわけで、上記からの結論。


わからん!


わからんのです。上述の通りコース変更だし、未体験の距離だし、18頭フルゲートなんて阪神のこのコースではやはり未体験ゾーンだし。そもそも皐月賞馬もダービー馬も出ないレースを予想するなんて、これは本当に悩ましい。え、「ここまでうんちく垂れておきながら、『わからん』はないだろう」って?

でもねえ、分からんものは分からんし、わからないことを分からないと言うことは大事なことだと思うぞ。大体、どこかの「有識者会議」だとか「学識者会議」だとか「専門家会議」みたいに自分たちだって分かってないくせに、さも分かったような顔して偉そうに上から目線で人にあれをするなこれもするななんて命令しても、すぐに、こいつら全然分かってなかったんだと言うことが判明して、ああ醜いったらありゃしないと言うことになるのです。

こういう時はシンプルに物事を考えてみたい。思い起こせば先週の秋華賞は、前走キャリアだけを見て買えば少ない買い目で的中できたのだ。だって、トレンドが示すのは、1着がオークス直行組で現在三連勝中でしょ、それに次ぐのが紫苑S組でしょ、ローズS組は3着が指定席でしょ。で、結果はその通りになったではないですか。真実はシンプルなものの中に隠れているかもしれないのだよ。こういう前例のないレースでは色々複雑に考えてもしょうがないのだ。

ということで、上記トレンドのHIに特化して予想を組み立ててみたい。

本命は神戸新聞杯の覇者ステラヴェローチェ。馬場が渋ったほうが良い感じだけど、差せる脚もあるし、レベルの高いレースを3着以内でまとめている堅実さも魅力的だし、そもそも今回レベルの高いレースを勝った馬が出てないし。まぁ、直線が短いので差して届かない可能性もあるので三連複の軸認定が相当とは思いますが。

対抗は長距離の特別戦を連勝してここに参戦の紅一点、ディヴァインラヴ。上述の通り夏の上り馬にもチャンスはあるし配当上の妙味もあり。何よりコンビを組んで連勝を成し遂げた福永がシャフリヤール回避でこちらに回ったのがありがたい。血統だって父エピファネイア、母父ディープと言うのは二番人気にして小幡先生の一押し(と言うか呪いがかかってる)オーソクレースと全く同じで、それなのに人気は全然ないし。

この他は神戸新聞杯とセントライト上位組から選びました。

馬券は◎→その他の三連複15点。それに〇→◎以外のその他の三連複6点を少額。

〇軸だとえらくはねますな。楽しみです。



上海馬券王 in 六本松



○今日の結果

<菊花賞> @タイトルホルダー(横山武史)、Aオーソクレース(ルメール)、Bディヴァインラブ(福永)





○かんべえのつぶやき

――タイトルホルダーがとにかく強かった。あのキタサンブラックさえも差したという菊花賞の3000mを、圧倒的な5馬身差で逃げ切りました。鞍上の横山武史騎手はガッツポーズ。これで皐月賞1着、ダービー2着(いずれもエフフォーリア)、そして菊花賞が1着(タイトルホルダー)。クラシック3冠を2−1−0とはご立派です。

――「きいいいいいいいっ」というエアグルーヴさんの声が天上で響いたかもしれません。タイトルホルダーはドゥラメンテ産駒としては初のG1馬となります。生産者の岡田牧雄が、あまりの心配能力の強さに驚いて、「2歳の時から菊花賞を意識していた」と言っていたのは伊達ではありませんでした。

――2着にはオーソクレース。流石の強さと言っていいと思いますが、小幡先生は「単勝」といっていたので、やはり呪いがさく裂したというべきか。3着には僅差で牝馬のディヴァインラブ。6番人気でしたが、福永騎手がうまく乗りました。1番人気のステラヴェローチェは僅差の4着でした。

――馬券王先生はステラヴェローチェからでしたが、対抗のディヴァインラブから勝った分が来て、万馬券の三連複ゲットだそうです。おめでとうございます。不肖かんべえが推奨したレッドジェネシスは13着に沈みました。いやー、また外しちゃったよ。やっぱり、迷ったときは当たらないねえ。


――それにしても横山武史騎手はすごい勢いですね。これは来週も来るのかも。来週は秋の天皇賞。コントレイルにアーモンドアイにエフフォーリアという3強が出走します。さて、どれを選ぶべきなのか。下半期絶好調の馬券王先生、よろしくお導きください。





10月17日(日) 秋華賞

上海馬券王の人生相談

霊界通信再び。お受験グランマ・エアグルーヴさん怒りの激白!

Q:仕切り直しなんざます!

先生、お久しゅうございます。わたくし、エアグルーヴでございましてよ。え、「おまえは誰だ?」ですって?きぃいいいいいいいいっ、これだからパンピーは!!

よろしいこと?わが名はエアグルーヴ!祖父はJRAの大立者ノーザンテースト、母は樫木の女王ダイナカール、そして父に凱旋門の英雄トニービンの血を引く、まさに貴族の中の貴族にして華族の中の華族!!本来ならOCR(オケラ)検査を受けたら速攻で陽性判定出まくりの貴方のような禁治産者など口も聞いてもらえない高貴な一族なのよ、わがグルーヴ家は!

え、「ひ孫のタイトルホルダーが出るのは来週の菊花賞だ。騒ぐのは一週間早いのではないか?」ですって?。。。何よ、それじゃあ、わたくしが誰だか最初から存じ上げてらっしゃるってことじゃない。。。。きぃいいいいいいいっ!人を馬鹿にするのも大概になさるがよろしいわ!この中日ドラゴンズ並みに得点力の欠落した理屈倒れの三流馬券師!とにかく話を聞くざます!四の五の言わずに私の話を聞くざます!!

話と言うのは、わがグルーヴ一族に開闢以来の危機が訪れているということなんざます。

とにかく、わたくしが引退して子供に家督を譲ってからというもの、人さまから「さすがグルーヴのお子さんだ」と褒めていただいてはいたんざますが、わが一族の成績はわたくしから見るとまだまだ物足りない日が続いておりまして、そんな中、ようやく長女アドマイヤグルーヴの子ドゥラメンテが素晴らしい成績を上げてくれて、わたくしやっと安心することができましたの。ああ、これでようやく一族の後継者が定まった。これで私も成仏できるって。

ところが。。。。

ふと横を見たら、そのドゥラメンテが床に寝そべってスマホをいじっているじゃありませんの。で、「おまえ何故こんな所にいるの?!」と聞いたら、「いやあ、おなか壊しちゃってさ、気がついたらお母さんとおばあちゃんのところまで来ちゃった。テヘッ。」ですって。。。

きぃいいいいいいいい!グルーヴ家の中核をなす大事な大事な跡取りが、いきなり鬼籍に入ってしまったざます!一体何の冗談ざますか、これはぁあああ!この病弱!惰弱な敗北主義者!お前と言い、アドマイヤグルーヴと言い、どうしてそんなにひ弱なんざますか!そんな虚弱体質にお前たちを産んだ覚えはないざます!親の顔が見たいざます!

ドゥラメンテはスマホいじりながら、「ああ、『ウマ娘』面白ええっ!サイレンススズカちゃん、けなげで高貴で萌え萌えだあっ!俺も生まれ変わったらウマ娘になりてえ!」なんて騒いでいるざます。きぃいいいいいいっ!一体何なんざますか「ウマ娘」というのは!なぜあのサイレンススズカが美少女キャラになるざますか!お前たちあの男の実態を知らないざます!あの男は頭のネジが何本か吹っ飛んだいかれポンチのやくざ者なのよ!それがなんで、「高貴でけなげ」なんざますか!

え、「ウマ娘はゲームには手が出ないけどアニメは見た。他ならぬ貴女、エアグルーヴもキャラクター化されている。シンボリルドルフ会長の補佐を務める生徒会副会長と言う役柄で、生真面目でシャレが全然通じない所は頷けるが、『ざます』言葉を使わない所とか、『きぃいいいいいっ』とヒステリーを起こさない所には違和感を感じている。」ですって?

きぃいいいいいいいいいいい!お前までいい歳して何寝言みたいなこと言ってるざますか!この生産性皆無のオタク馬券師!とっとと、ゲームにも手を出してガチャ地獄にハマるがよろしいわ!大体なんで私がシンボリルドルフの補佐なんざますか!華族の中の華族、エアグルーヴをなめるんじゃないざます!

。。。とにかく、しっかりした跡取りをいきなり喪失して、グルーヴ一族にかつてない危機が訪れているんざます。ここから仕切り直しなんざます。死んでる暇なんかないざます。そんな中、明日の秋華女子大学院の受験に、五女グルヴェイグの娘、アンドヴァラナウトが臨むことになったんざます。アンドヴァラナウトは秋華受験で最も権威のある登竜門・ローズ模試を首席で合格しましたの。さすが女系帝国のグルーヴ一族、大黒柱がいなくなってもすぐに跡取り候補が現れるんざます。

先生、明日はグルーヴ一族再生の日として位置づけられる一日になるとわたくし信じているざます。ここで、アンドヴァラナウトに勝ってもらわないと、グルーヴ一族はまた暗黒の時代を過ごすことになりかねないざます。秋華の受験を明日に控え、希望と焦燥に身を焦がす私は一体どうしたらよろしいのかしら。


A:お答え

いやあ、ドゥラメンテ君のいきなりの訃報には私も衝撃を受けました。追いかけているグルーヴの血統と言うだけでなく私に何度も万馬券をプレゼントしてくれた大恩人でもありまして、本当に思い入れのある存在でしたからねえ。その喪失感は計り知れず、とても「ご冥福をお祈りします」という安易な言葉で片づける気にはなれません。最終コーナーで降着すれすれの斜行をぶちかまし、大きく距離ロスしながら圧勝した皐月賞は本当に背筋が凍るような破天荒ぶりでした。種牡馬生活わずかに三年、多くの産駒が勝ちあがってはいるのですが、レベルの高いレースで活躍する馬は今のところタイトルホルダー君くらいで、父の面影を感じるのは皆無なのは寂しい限りですが、とは言え晩成傾向の強いグルーヴ血統、古馬になって化けてくれる産駒が現れることを願ってやみません。

時に、今世の中で「ウマ娘」と言うゲームがあってこれが大変はやっているのだそうです。牡馬・牝馬を問わず過去の名馬を美少女キャラ化し、これをレースで競わせるというのがそのメインコンセプトでありまして、これがアニメ展開までされて世界規模で受けている。自分の馬をゲームに採用して欲しいという理由で馬主登録する人まで現れているのだとか。うわー、信じられねえ、まさかそんなご無体が許される時代が来るとは。

私はゲームが好きだ。アニメも好きだ。競馬ももちろん大好きだ。その三つをオーバーラップしたウマ娘には本来手が出てしかるべきなのですが、何となく危ないものを感じてこれまでまったく近づく気にはなれませんでした。で、今年になってようやくアニメを見たのですが、いや意外と面白いですね。数々のG1ホースのみならず、ナイスネイチャーとかツインターボとかの名脇役や、ハルウララみたいな色物キャラまで網羅して取り上げてくれているのは昔の競馬を知らない若い人には良いことで、それは競馬文化にも寄与しているのではないかと。

でもねえ。。。私のようにキャリアの長い競馬ファンとして実際に取り上げられている馬を追体験ではなく原体験として知っている者からすると、やはり違和感はぬぐえませんなあ。先に挙げたサイレンススズカもそうですが、アニメで主人公となっているスペシャルウイークなんかも、ひたむきで練習にあけくれる熱血少女として描かれているのだけど、あいつは調教を拒否してトレセンで大暴れした挙句、人気を落とした天皇賞でレコード勝ちを収めるというとんでもなく破天荒なヤサグレキャラだったのだ。うーん、やはりゲームにまでは手が出ませんな。私がODD・TAXIの田中君みたいに冥府魔道のガチャゲー地獄に堕ちることは当面なさそうです。


・・・さて、前置きがずいぶん長くなりましたが、ご相談の件、グルーヴ血統の大黒柱ドゥラメンテ君亡き後、あっという間に貴女の血脈が重賞勝ちを収め、クラシックの舞台に登場し、あまつさえ上位人気に推されていることは嬉しい驚きです。いやあ、つくづく貴女の血脈は凄い。因みにエアグルーヴさんの子供たちの成績は下記の通りとなります。


馬名

性齢

着度数

収得賞金

種牡馬

生年

馬名の意味由来

ショパン 8 抹消 3- 3- 6-20

750

キングカメハメハ 2013 人名より。歴史に残る名馬を目指す
ラストグルーヴ 11 抹消 1- 0- 0- 0

200

ディープインパクト 2010 最後にわくわくさせる
グルヴェイグ 13 抹消 5- 2- 1- 3

3100

ディープインパクト 2008 北欧神話の女神
ルーラーシップ 14 抹消 8- 2- 4- 6

14620

キングカメハメハ 2007 支配者の位、統治者の支配権
フォゲッタブル 15 抹消 4- 3- 2-23

4200

ダンスインザダーク 2006 忘れがちな
ポルトフィーノ 16 抹消 3- 0- 0- 6

1125

クロフネ 2005 イタリアの都市名
ザサンデーフサイチ 17 抹消 3- 3- 4-31

1300

ダンスインザダーク 2004 日曜+冠名。GIの行われる日曜日の主役になることを願って
xソニックグルーヴ 18 未登録 0- 0- 0- 0

0

フレンチデピュティ 2003 音速の+母名の一部
サムライハート 19 抹消 3- 0- 0- 2

700

サンデーサイレンス 2002 侍の心
イントゥザグルーヴ 20 抹消 4- 3- 1- 6

1000

サンデーサイレンス 2001 グルーヴ(母名より)の輪に入ろう
アドマイヤグルーヴ 21 抹消 8- 1- 3- 9

10500

サンデーサイレンス 2000 冠名+母名の一部

凄いですねえ。11頭も産んでデビューできなかったのは三女ソニックグルーヴのみ。これだけでもすごいのに、デビューした馬はやたら勝ちまくり、累計で42勝も挙げているわけですね。明日秋華賞に臨むアンドヴァラナウトちゃんの母グルヴェイグさんも重賞マーメイドSを含む5勝を挙げた名牝で、これに父キンカメとなると、これはもう期待に胸がわななきます。

ただですねえ、明日は非常に強いと思わざるを得ない馬が一頭出てきてますし、雨のせいでコースがどう考えても良馬場にはならず末脚炸裂したローズSの再現は難しいかもという不安もあります。まして貴女の血脈は晩成傾向。三歳秋の今は能力開花が見込まれるぎりぎりセーフのタイミング(アドマイヤグルーヴさんも春は全く勝てなかったし、グルヴェイグさんも重賞勝ったのは引退レース)で、グルーヴびいきの私からしても万全の自信をもって軸にはできかねるのは困ったものです。(後述する通りローズSは最近では秋華の登竜門とは言えない状況ですし)

とは言え、ローズSでのお孫さんの走りには私も大きな感銘を受けました。お孫さんは今後もまだまだ成長の余地を残しています。現在すでに完成形のソダシちゃんを上回る日がいずれ来るのではないかと考えますし、それが明日である可能性もわずかですがあるのかもしれません。お孫さんは今後も応援していきたい一頭です。明日の秋華受験でのご健闘を心よりお祈り申し上げる次第です。

追伸:ドゥラメンテ君は馬主であるサンデーレーシングがキャラクター化を拒否しているのでウマ娘になることはないみたいです。同様に大馬主の金子オーナーも拒否しているせいでディープインパクトや明日出るソダシちゃん等、数多くのスターホースもウマ娘化することはないのだとか。いやあ、これはこれで英断と申しますか。。

と、言う訳で。。。。

20211017() 4回阪神4日目 16頭 [15:40発走]
【11R】 26回秋華賞
3歳・オープン・G1(馬齢)()(国際)(指定) 2000m・内 (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

スルーセブンシーズ 3 大野拓弥

55

27.9

()尾関知人

1

2

ステラリア 3 *武豊

55

34.9

()斉藤崇史

2

3

 

クールキャット 3 *和田竜二

55

80.3

()奥村武

2

4

ソダシ 3 吉田隼人

55

2.0

()須貝尚介

3

5

 

エイシンヒテン 3 松若風馬

55

38.4

()渡辺薫彦

3

6

 

スライリー 3 石川裕紀

55

154.7

()相沢郁

4

7

 

サルファーコスモス 3 川田将雅

55

48.5

()中内田充

B4

8

 

エンスージアズム 3 岩田望来

55

196.5

()安田翔伍

5

9

アンドヴァラナウト 3 福永祐一

55

8.2

()池添学

5

10

 

アールドヴィーヴル 3 松山弘平

55

24.2

()今野貞一

6

11

ユーバーレーベン 3 M.デム

55

9.0

()手塚貴久

6

12

アカイトリノムスメ 3 *戸崎圭太

55

8.2

()国枝栄

7

13

 

ホウオウイクセル 3 丸田恭介

55

115.4

()高柳瑞樹

7

14

ファインルージュ 3 *ルメール

55

6.1

()岩戸孝樹

8

15

 

アナザーリリック 3 津村明秀

55

27.3

()林徹

8

16

ミスフィガロ 3 *藤岡康太

55

55.1

()友道康夫


三歳牝馬最後のG1(小幡先生曰くこれをクラシックと言っちゃいかんのだそうです)秋華賞です。

例年18頭も出ているのに今年は16頭。皆ソダシに恐れをなしているのでしょうか。いずれにせよ、ソダシの取捨が第一のポイントですが、人気を見ると、上位5頭とそれ以下とで凄まじい南北格差が発生しており、下位の部分からどのような馬を拾い上げるのかも重要なポイントと考えます。

例によって「10年トレンド」を。いや先々週のスプリンターSではこのトレンドが恐ろしいほど機能して急激にモチベーションが上がったのですが、今年の秋華賞は京都から阪神に場所を変更しているので、殆ど使えないというのがショボーン。でもまあ、これは本コーナーの売りでもあり、「過去に学ぶ」ということは継続してやっていきたいと思います。


意外と穏当な京都開催秋華賞の過去10

日付

馬名

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

201018 デアリングタクト 松山弘平

18

13

1

*()杉山晴紀

2006

-0.2

 13-08-05

35.8

480

+14

140

2670

3140

17920

44110

201018 マジックキャッスル 大野拓弥

18

12

10

()国枝栄

2008

0.2

 11-11-13

35.8

432

+10

(56.9)

2670

3140

17920

44110

201018 ソフトフルート 藤岡康太

18

8

9

()松田国英

2009

0.3

 18-18-12

35.7

470

0

(54.7)

   

17920

44110

191013 クロノジェネシス 北村友一

18

5

4

()斉藤崇史

1599

-0.3

 07-05-05

36.1

452

+20

690

2180

4950

15170

70970

191013 カレンブーケドール 津村明秀

18

8

2

()国枝栄

2002

0.3

 08-08-07

36.2

464

0

(5.6)

2180

4950

15170

70970

191013 シゲルピンクダイヤ 和田竜二

18

14

10

()渡辺薫彦

2004

0.5

 14-14-11

35.6

464

+4

(27.0)

   

15170

70970

181014 アーモンドアイ ルメール

18

11

1

()国枝栄

1585

-0.2

 11-11-12

33.6

480

+14

130

880

1000

2360

5600

181014 ミッキーチャーム 川田将雅

18

13

5

*()中内田充

1587

0.2

 01-01-01

35.4

452

+2

(15.6)

880

1000

2360

5600

181014 カンタービレ 武豊

18

2

3

*()中竹和也

1589

0.4

 12-13-12

33.9

434

0

(14.0)

   

2360

5600

171015 ディアドラ ルメール

18

14

3

()橋田満

2002

-0.2

 15-13-09

35.7

490

+12

630

1510

2900

3180

14760

171015 リスグラシュー 武豊

18

7

4

()矢作芳人

2004

0.2

 11-09-06

36.2

438

+2

(7.0)

1510

2900

3180

14760

171015 モズカッチャン M.デム

18

4

5

*()鮫島一歩

2004

0.2

 05-04-02

36.6

478

-4

(8.6)

   

3180

14760

161016 ヴィブロス 福永祐一

18

7

3

()友道康夫

1586

-0.1

 09-08-08

33.4

414

0

630

3550

6170

20940

95520

161016 パールコード 川田将雅

18

3

4

()中内田充

1587

0.1

 05-07-06

33.8

508

-10

(13.7)

3550

6170

20940

95520

161016 カイザーバル 四位洋文

18

15

8

()角居勝彦

1588

0.2

 05-05-05

34.1

470

0

(21.2)

   

20940

95520

151018 ミッキークイーン 浜中俊

18

18

1

()池江泰寿

1569

-0.0

 08-08-06

34.6

434

-4

300

2790

4100

22790

85610

151018 クイーンズリング M.デム

18

9

5

()吉村圭司

1569

0.0

 13-14-14

34.1

458

+8

(14.9)

2790

4100

22790

85610

151018 マキシマムドパリ 幸英明

18

6

8

()松元茂樹

1571

0.2

 06-05-03

35.0

460

-6

(30.7)

   

22790

85610

141019 ショウナンパンドラ 浜中俊

18

6

3

*()高野友和

1570

-0.0

 09-09-05

34.3

440

0

1010

630

2050

1940

12790

141019 ヌーヴォレコルト 岩田康誠

18

4

1

()斎藤誠

1570

0.0

 11-11-10

34.0

448

+10

(1.5)

630

2050

1940

12790

141019 タガノエトワール 小牧太

18

12

4

*()松田博資

1572

0.2

 10-10-08

34.4

442

+2

(17.9)

   

1940

12790

131013 メイショウマンボ 武幸四郎

18

16

3

()飯田明弘

1586

-0.2

 11-08-08

34.2

488

+2

520

950

2250

50030

233560

131013 スマートレイアー 武豊

18

1

2

()大久保龍

1588

0.2

 17-16-14

34.0

466

+4

(3.5)

950

2250

50030

233560

131013 リラコサージュ 池添謙一

18

13

15

*()藤原英昭

1588

0.2

 10-11-11

34.1

414

-12

(131.6)

   

50030

233560

121014 ジェンティルドンナ 岩田康誠

18

14

1

()石坂正

2004

-0.0

 09-09-09

33.1

474

+2

130

250

300

1990

3660

121014 ヴィルシーナ 内田博幸

18

1

2

()友道康夫

2004

0.0

 01-02-02

33.9

450

0

(6.1)

250

300

1990

3660

121014 アロマティコ 佐藤哲三

18

2

6

()佐々木晶

2006

0.2

 11-11-11

33.1

458

0

(37.7)

   

1990

3660

111016 アヴェンチュラ 岩田康誠

18

4

2

*()角居勝彦

1582

-0.2

 03-03-02

34.9

482

-4

310

3100

4250

1720

12680

111016 キョウワジャンヌ 飯田祐史

18

1

7

()飯田明弘

1584

0.2

 06-05-03

34.8

468

-2

(22.2)

3100

4250

1720

12680

111016 ホエールキャプチャ 池添謙一

18

12

1

()田中清隆

1586

0.4

 06-08-05

34.7

460

+2

(2.2)

   

1720

12680

集計期間:2011.10.16 2020.10.18

うーん、こうして振り返って見ると的中は11年・17年・18年の三回。内11年は万馬券的中と言うことで、累計収支は黒字ですが、これ10年前と言うことで、来年振り返ったら赤字と言うことになってしまうな。今年は是非当てなくては。

以下開催場所が変わっても使えると思われるトレンドから


@1番人気は4−1−1−4とまずは立派

A2番人気は1−3−0−6とこれは馬連要員か

B3番人気は4−0−1−5と馬券妙味は断トツ

C単勝二桁人気の超人気薄は過去10年30頭中3頭のみで、基本用なしに見えるけど、内二頭が去年一昨年と馬券に絡んでおり一定の目配りは必要。

D上述の通り勝ち馬は上位三番人気でほぼ独占されており、三着以内もほぼ半分が上位人気とあって、配当はかなり穏当。スプリンターSと違い、極端なひも荒れはない。

E外国人ジョッキーは30頭中4頭に騎乗と特に重要視の必要はなし。

F関西馬天国。関東馬は30頭中5頭のみで勝ったのは18年のスーパーホース・アーモンドアイのみ。今年の上位人気には関東馬かなりいますが、三歳牝馬に輸送の負担は大きいと思われ過大視禁物。

G過去5年15頭の前走キャリアは、

 ・オークスからの直行組が3頭で、これがこの三年連続の勝ち馬。最近のトレンドは随分変わってきました。今年の対象はユーバーレーベン、ステラリア、アカイトリノムスメですか。

 ・この他では紫苑S組が5頭(内勝馬2)と圧倒的。勝ち馬はオークス直行組と紫苑S組からしか出ていません。

 ・昔の代表的トライアル、ローズS組も5頭と健闘。ただし勝ち馬がなく内4頭は3着で、このレースから来たのは3着が指定席みたいな感じ。まぁ、今年のローズSは中京開催なんで、ここらへんどうなんでしょうか。


以下はコース変更で使えないトレンドを。


H脚質は京都内回りの定跡に反し、差し・追い込み大優勢。→うーん、内回りとは言え直線長く坂のある阪神ではより切れ味優位な馬がいい感じもするけど、ここら辺どう評価すればよいのか悩ましい。

I上記を反映してか枠順は中から外が良い。

J過去5年15頭の血統はディープが6頭と大優勢だが勝ったのは16年ヴィブロスのみ。→京都を草刈り場にしているディープが勝ちきれないということは阪神では更に割引が必要か。

K上記G〜Iは使えないのでJRA-VANの阪神コース解説を下記に引用。


スタート直後の2ハロンは先行争いがあって、ある程度速く流れるが、すんなり隊列が決まればその後はガクンとペースが落ちる。3歳以上の重賞でも前半3ハロンの平均は36秒台だ。向正面に入ると完全にペースが落ち着き、3〜4コーナーの中間が残り600m地点。後半3ハロンの決め手比べになるが、極端に速い上がりは出ないし、勝ち時計も重賞や馬場が速い時でないと2分を切れない。切れよりも最後の急坂を一気に駆け上がる力強さが必要だ。脚質傾向はAコース時が逃げ馬が強い。Bコースになると逃げ馬の好走率が減り、差し馬が飛んできやすくなる。先行馬はA、Bどちらでもあまり変わらない。枠順はほぼフラット。フルゲートの外枠でも好走馬が案外出ている。種牡馬成績はアグネスタキオン、ステイゴールド、ネオユニヴァース、タイキシャトル、スペシャルウィーク、ゴールドアリュールなどヘイロー系が上位。ただし、フジキセキ、アドマイヤベガはひと息。メイショウサムソンやテイエムアンコールなどの活躍があり、オペラハウスも上位。ロベルト系はシンボリクリスエス、タニノギムレット、マヤノトップガンはいいが、ブライアンズタイムは近年不振。フレンチデピュティ、クロフネ、エルコンコルパサーは出走数の割には結果が出ていない。


どひゃああ、クロフネは不向きなんですと。ソダシは大丈夫かあ?

以上から、本命は一番人気ソダシ。札幌記念から参戦と言うのはこの10年前例がない(多分それ以前もない)のですが、G1馬ラヴズオンリーユーを筆頭にした骨っぽい古馬を相手に力のいる馬場で勝ち切ったことが大きいですな。逃げ先行脚質が上記JRAーVANのトレンドに即しているし、馬場が渋っても対応できそうだしで、これほど死角のない軸馬はいないと考えます。敢えて言うと、


(Aオークスの時も同じくらいの自信度だったけど結果が悲惨。あれは一体何だったんだ。「距離が」とか「展開が」とかいろいろ後付けで理由をつける人が多いけど、それ以外にも何かあるのかもしれん。

(B上記JRAのクロフネネタは、まぁ、桜花賞を勝っているから大丈夫とは思うけどそれでも気になる。

(C何より最近逆神ぶりが著しい小幡先生が一押し。あまつさえ今回は「全力で応援したい」などと入れ込んでいるのが恐ろしい。いや、先生、かんべえさんに煽られて意固地になってませんか。


と言うのがありますが、まぁ、それでもこれだけの信頼度を感じる馬が他にいないのも確かで、サトノレイナスが出ていれば話はまた違いますが、ここは彼女軸で行くしかないと考えます。

対抗にはアンドヴァラナウト。上述の通り、私のひいきが炸裂している部分もあり、良い子はマネしてはいけないのかもしれませんが、以下の買い要因あり。


(A上述の通り最近の成長著しい部分が先々週のピクシーナイトを彷彿とさせる。

(B脚質も好位差しで、比較的前で競馬を進めることができるのが吉。雨の影響も緩和されるのでは。

(Cピクシーナイト同様、福永がずっとコンビを組んでいる。2番人気ファインルージュを選ぶ選択肢もあったのに彼女を選んだというのはやはり愛着があるのでしょう。彼は弱い馬を勝たせることはできませんが、能力のある馬の素質を引き出すことにかけては素晴らしく今回も期待。

(D上述トレンドにある通り1番人気よりもお買い得な3番人気。(レース開始時点では4番人気になってる可能性もありますが)


これ以外は紫苑S組を重視。京都開催でも大活躍だったけど、阪神開催ならますます向いてるはずです。

▲はその紫苑Sを圧勝したファインルージュ。本当は対抗扱いしたかったけど、関東馬の輸送負担を考慮して一段評価を下げます。

☆には最初オークス二着馬アカイトリノムスメにしようと思ったけど、この馬左回りでしか実績がないので、紫苑S二着のスルーセブンシーズを。

馬券は◎→〇▲☆←→その他の3連単30点。圧倒的1番人気からこんなに買うのにガミは皆無で、その過半数は万馬券。注認定した二頭(オークス惨敗で人気を落としているがその前の忘れな草賞が素晴らしかったステラリア、紫苑S3着のミスフィガロ)が絡めばかなりの破壊力。わははは、出でよ万券!

当日のパドック次第では〇→◎→その他の3連単も少額買ってみようかな。(良い子はマネしないように)

皆様の相談お待ちします。



人生相談士 上海馬券王 in 六本松




○今日の結果

<秋華賞> @アカイトリノムスメ(戸崎)、Aファインルージュ(ルメール)、Bアンドヴァラナウト(福永)





○かんべえのつぶやき

――ソダシはいったいどうしちゃったんでしょうか。札幌2000mをあんな風にぶっちぎった馬が、なぜか今日は四角で失速して10着。上海馬券王先生の予想が吹っ飛ぶ結果となりましたが、オバゼキ先生もご自分で「小幡の呪いが・・・」などと口走っておられました。敗因がよくわからない負けでした。

――勝ったのはアカイトリノムスメ。いうまでもなく、ディープインパクトとアパパネの産駒という超良血馬。オーナーはソダシと同じ金子さん。まったく、途方もないオーナーさんでありますなあ。そして2着はファインルージュ、3着はアンドヴァラナウト。4番人気、2番人気、3番人気という組み合わせでしたから、ソダシから買って「タテ目を食らった」ファンは少なくなかったかもしれません。

――アカイトリノムスメは東スポの田原成貴氏の本命で、「中央に来たばかりの頃はギラギラしていた戸崎が、最近はすっかり影をひそめてしまっているから、昔を思い出してもらうために◎を打つ」とのことでした。確かに昔はワシも、「中山なら戸崎は信用できる」と思っていましたが、今日は「阪神では戸崎は買えねえなあ」と考えてましたもの。お見事でした。


――終わってみれば、今年の牝馬三冠は「桜花賞は白馬」「オークスはゴールドシップ産駒」「秋華賞は超良血馬」と、見事に三者三様でしたね。これからどの馬が伸びるのか。とりあえずオークスを勝ったユーバーレーベンは、今日は全くやる気なしでしたなあ。ちぇっ。

――さて、秋競馬は来週は休む間もなく菊花賞です。これもまた楽しみなレースです。不肖かんべえは22日金曜日、ラジオ日経の13:45PM〜「交流戦」に登場して菊花賞の予想を語る予定です。





10月3日(日) スプリンターズステークス


えー、お久しぶりです。早いものでもう秋のG1シーズンと相成りました。これから年末までまたお付き合いいただければ幸いです。

。。。しかしですなあ。。。

思い起こせば春シーズンは全敗と、本コーナー設立以来最悪な結果となり、私はすっかり打ちひしがれているわけです。この惨状を見れば悪魔も思わずもらい泣きするに違いなく、ささくれだった心を引きずったまま私は今日に至っているわけで、これはもうPTSD認定が相当なのであります。「やんごとなきお方のPTSDも、私が負った傷に比べればまだしも軽いのではあるまいか」などと言う不敬な考えが心をよぎったりもいたします。おお、なんと罰当たりな!

かの方の主治医がおっしゃるには「周囲の方々の温かい見守りがあれば、健康の回復は速やかに進むと考えられる」のだそうで、皆様におかれましても是非私の馬券予想を温かく見守っていただきたい。ダメだよ、「オケラ野郎」なんて罵っちゃ!おじさん、泣いちゃうからあ!

と言う訳で、「とにかく当てたい。当てたいんじゃあ!」の一念のもと、今回は枕なしでいきなり予想に入らせていただきます。


202110 3() 4回中山9日目 16頭 [15:40発走]
【11R】 55回スプリンターズS
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 1200m (C)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

B1

1

$シヴァージ 6 *吉田隼人

57

47.6

()野中賢二

1

2

 

ミッキーブリランテ 5 和田竜二

57

68.9

()矢作芳人

2

3

 

ラヴィングアンサー 7 岩田望来

57

138.8

()石坂公一

2

4

ピクシーナイト 3 福永祐一

55

5.9

()音無秀孝

B3

5

ファストフォース 5 鮫島克駿

57

22.8

()西村真幸

3

6

メイケイエール 3 *池添謙一

53

17.1

()武英智

4

7

 

タイセイビジョン 4 *三浦皇成

57

32.7

()西村真幸

4

8

 

ビアンフェ 4 藤岡佑介

57

30.6

()中竹和也

5

9

クリノガウディー 5 岩田康誠

57

12.9

()藤沢則雄

5

10

エイティーンガール 5 横山和生

55

64.7

()飯田祐史

6

11

$ジャンダルム 6 浜中俊

57

8.4

()池江泰寿

6

12

レシステンシア 4 ルメール

55

3.5

()松下武士

7

13

 

アウィルアウェイ 5 *戸崎圭太

55

42.6

()高野友和

7

14

ダノンスマッシュ 6 *川田将雅

57

3.5

()安田隆行

8

15

 

ロードアクア 5 *田中健

57

180.2

()浅見秀一

8

16

$モズスーパーフレア 6 松若風馬

55

14.2

()音無秀孝


フルゲート16頭で争われる電撃のスプリント戦。出れば明確な軸認定が相当だったグランアレグリアは天皇賞に参戦と言うことで不参加、あまつさえ出走馬中G1馬はわずか3頭と例年に比べて地味目なメンバー構成です。

それでは例によって「10年トレンド」を。

え、「上半期あれだけ外しておいて、まだそれをやるのか。」ですって?駄目じゃないですか、そういう核心突くようなこと言っちゃ。やっぱり泣いちゃうぞ!

うーん、まぁ、これはすでに当コーナーの「売り」ですし、歴史に学ぶというのはやはり大事なことだと思うんですよね。それにですな、今年から来年にかけて京都競馬場の改修工事があるせいで、関西開催のレースはこの「トレンド」が使用不可能になるのだ。特に開催が関西に集中する下半期は使えるレースが本当に限られてくるわけで、その数少ないレースが本レースなわけだ。だからやりますよ、私は。これがやらずにおられましょうか。

と、言う訳で、出でよスプリンターズSの過去10年!

三着の伏兵に要注意!スプリンターズSの過去10

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

201004 グランアレグリア 4 ルメール

16

10

1

()藤沢和雄

1083

-0.3

   15-15

33.6

504

+12

220

530

790

10430

22540

201004 ダノンスマッシュ 5 川田将雅

16

3

3

*()安田隆行

1086

0.3

   04-04

35.0

472

+2

(5.1)

530

790

10430

22540

201004 アウィルアウェイ 4 松山弘平

16

16

10

()高野友和

1087

0.4

   16-16

33.7

478

-4

(60.9)

   

10430

22540

190929 タワーオブロンドン 4 ルメール

16

8

2

()藤沢和雄

1071

-0.1

   11-08

33.5

514

-2

290

1260

2040

1070

6080

190929 $モズスーパーフレア 4 松若風馬

16

7

3

()音無秀孝

1072

0.1

   01-01

34.4

502

-4

(6.2)

1260

2040

1070

6080

190929 ダノンスマッシュ 4 川田将雅

16

2

1

()安田隆行

1072

0.1

   07-08

33.7

470

-8

(2.8)

   

1070

6080

180930 ファインニードル 5 川田将雅

16

8

1

()高橋義忠

1083

-0.0

   06-08

34.5

470

0

280

4140

5260

65370

209620

180930 ラブカンプー 3 和田竜二

16

9

11

*()森田直行

1083

0.0

   02-02

35.1

436

+2

(31.7)

4140

5260

65370

209620

180930 ラインスピリット 7 武豊

16

1

13

()松永昌博

1084

0.1

   03-04

35.0

444

+2

(63.7)

   

65370

209620

171001 レッドファルクス 6 M.デム

16

8

1

()尾関知人

1076

-0.0

   11-10

33.0

474

0

320

1760

2890

7650

31850

171001 レッツゴードンキ 5 岩田康誠

16

2

5

()梅田智之

1076

0.0

   09-07

33.1

496

0

(10.8)

1760

2890

7650

31850

171001 ワンスインナムーン 4 石橋脩

16

6

7

()斎藤誠

1077

0.1

   01-01

33.8

452

0

(16.0)

   

7650

31850

161002 レッドファルクス 5 M.デム

16

13

3

*()尾関知人

1076

-0.0

   09-07

33.5

472

+6

920

4490

8240

42230

180060

161002 ミッキーアイル 5 松山弘平

16

15

2

()音無秀孝

1076

0.0

   01-01

34.2

486

-4

(8.2)

4490

8240

42230

180060

161002 ソルヴェイグ 3 田辺裕信

16

4

9

()鮫島一歩

1076

0.0

   02-04

34.0

460

-10

(27.1)

   

42230

180060

151004 ストレイトガール 6 戸崎圭太

16

2

1

*()藤原英昭

1081

-0.1

   08-09

33.1

462

0

440

5550

9090

23020

106170

151004 サクラゴスペル 7 横山典弘

16

4

11

()尾関知人

1082

0.1

   05-06

33.4

482

-10

(28.8)

5550

9090

23020

106170

151004 ウキヨノカゼ 5 四位洋文

16

6

9

()菊沢隆徳

1083

0.2

   13-12

32.8

478

-6

(19.6)

   

23020

106170

141005 スノードラゴン 6 大野拓弥

18

18

13

()高木登

1088

-0.1

   11-10

33.9

512

-2

4650

7360

26040

19580

190930

141005 ストレイトガール 5 岩田康誠

18

9

2

()藤原英昭

1089

0.1

   09-10

34.2

466

+10

(3.6)

7360

26040

19580

190930

141005 レッドオーヴァル 4 田辺裕信

18

13

5

*()安田隆行

1089

0.1

   05-05

34.5

442

0

(13.8)

   

19580

190930

130929 ロードカナロア 5 岩田康誠

16

10

1

()安田隆行

1072

-0.1

   07-05

33.8

494

-6

130

400

530

13070

28020

130929 ハクサンムーン 4 酒井学

16

7

2

*()西園正都

1073

0.1

   01-01

34.4

480

0

(6.8)

400

530

13070

28020

130929 マヤノリュウジン 6 池添謙一

16

5

15

()庄野靖志

1073

0.1

   05-05

34.0

528

-14

(159.8)

   

13070

28020

120930 ロードカナロア 4 岩田康誠

16

16

2

*()安田隆行

1067

-0.1

   08-09

33.4

494

-6

440

510

1170

4300

17540

120930 カレンチャン 5 池添謙一

16

14

1

*()安田隆行

1068

0.1

   05-05

33.7

492

-12

(2.5)

510

1170

4300

17540

120930 ドリームバレンチノ 5 松山弘平

16

3

9

()加用正

1069

0.2

   08-09

33.5

484

-2

(29.4)

   

4300

17540

111002 カレンチャン 4 池添謙一

16

10

3

*()安田隆行

1074

-0.3

   06-06

33.8

486

0

1120

13030

30430

25610

212610

111002 パドトロワ 4 安藤勝己

16

3

9

()鮫島一歩

1077

0.3

   02-01

34.6

518

-10

(49.4)

13030

30430

25610

212610

111002 エーシンヴァーゴウ 4 福永祐一

16

14

7

()小崎憲

1077

0.3

   04-03

34.3

462

-2

(21.0)

   

25610

212610

集計期間:2011.10. 2 2020.10. 4 (2014年は新潟開催)


ううううう、こうやって眺めていると的中は過去10年で一番ショボい配当となった19年の3連単一回のみ。ああ、鬱じゃ!PTSDがぶり返すう!

しかしですな、何故堅い結末しか当たらないかと言うとですな、このレース、ごらんのとおり荒れまくっているのであります。3連単が万馬券じゃなかったのは私が的中した19年の一回だけだし、9回の万馬券の内5回は6桁配当という、阿鼻叫喚の大荒れ状態。きっと過去の成績を振り返って鬱やPTSDを発症するのは私だけではないはずだ。そのメカニズムをこれから見ていきましょう。


@1番人気は5−1−1−3と非常に素晴らしい。

A2番人気は2−3−0−5、3番人気は2−2−0−6とこれらは馬連要員な感じであるが、これも決して悪くない。

B上述の通り1・2着馬累計20頭中、1〜3番人気が15頭を占めるという鉄板レース。上位人気がこれだけ仕事をしているのになぜこれだけ荒れるのかと言うと、答えは3着にとんでもない不人気馬が飛び込んでくるから。

C三着馬の平均人気は8.5番人気。内1頭は1番人気馬だから、いかに低人気の馬がここに飛び込んでくるか、おのずからわかるというもの。このポジションだけは何でもありなわけで、よってこのレースの馬券を買う場合は上位人気の馬連か、上位人気軸からヒモ荒れを狙う三連馬券を買うのがセオリーと言えます。

D因みに二桁人気の超人気薄は30頭中6頭。二回に一回以上は意味不明の馬が台頭していると言うことで、どんなにあり得ない実績でも台頭する可能性には常に留意が必要。(とはいえ、どんな不人気馬が来るのか、上の来歴を見てもようわからんのですが)

E外国人ジョッキーは30頭中わずか4頭。開催が凱旋門と重なることが多く外国人ジョッキーがそちらに出張することが要因と思われるが、コロナでジョッキーの行き来に大幅な制限がかかっているせいで、近年ルメールが大活躍。その彼が今年もこちらに参戦ということで軽視は禁物か。

F牝馬天国。過去30頭中14頭が牝馬。女性登用の最先端をこのレースが実践しているわけで、これって考えてみればすごいよね。

G30頭中22頭が関西馬と開催場所を考えるとかなりな関西馬天国。もっとも、昔は関西馬一色だったわけで、近年はこれでも関東馬盛り返している方であります。

Hリピーター現象多発。前年の上位馬が翌年も活躍するケースがやたら多い。今年もグランアレグリア以外の2頭が去年に引き続き参戦でこれは軽視禁物です。

I枠に大きな偏りなし。「内有利」と言う中山1200mのセオリーに反し、外枠の馬も来るときはまとめて来ます。

J脚質は勝ち馬に限れば、好位差し、もしくは追い込みが圧倒的。逃げ・先行馬は2・3着どまりな印象。

K上位馬の年齢別構成は、三歳馬2(内勝馬0)、四歳馬12(同4)、五歳馬10(同3)、六歳馬4(同3)、七歳超2(同0)と四・五歳馬が有利であるが、六歳馬も3勝を挙げる等、他のレースに比べ高齢馬にもチャンスあり。

L過去5年15頭の血統はリピーター効果を排除すればバラバラ。敢えて言えばアドマイヤムーン、スエプトオーバーボード等マイナー系種牡馬産駒の活躍目立つが、今年はともに出走なし。

M過去5年15頭の前走キャリアを見ると、セントウルS組が5頭(内勝馬2)と圧倒的。ここから参戦の馬は軽視禁物と言うことになりますが、問題は今年のセントウルは京都競馬場改修の影響で左回りの中京開催であるということで、このトレンドどこまで重視してよいか悩ましい所ではあります。この他では、安田記念からの直行組が2頭(すべてが勝ち馬)と言うのがありますが、今年の出走馬には該当なし。

N興味深いのが北九州記念とキーンランドカップ組。いずれも勝ち馬はいないが、3着に複数入り込んでいます。平坦コースのレベルもそれほど高くない(と思われている)レースから来た馬が何故中山でこれだけ好走するのかは謎ですが、皆に軽視されている分リターンは絶大であり、三着ヒモ荒れ狙いのポイントとして使えるかもしれませぬ。


以上から本命はピクシーナイト。理由は以下の通り。


(AセントウルSでレシステンシアにあわや迫った際どい2着。内容見ると勝負に負けて競馬に勝った感が強く、本レースで2番人気レシステンシアに相当人気で差をつけられているのを見ると軸の妙味あり。

(Bレシステンシアに人気で差をつけられていると言いながら現在三番人気と上記トレンドから言っても信頼性あり。

(Cデビュー以来コンビを組んできた福永が今回も鞍上と言うのが心強い。なんだかんだ言って、こういう大レースでは信頼できるジョッキーですから。

(D好意差しと言う脚質がこのレースにずっぱまり。レースは逃げ以外選択肢のないモズスーパーフレアが引っ張る形で進むことが予想されますが、これに情緒不安定な天才少女メイケイエールがどう絡んでくるかがポイントで、このレースの展開はメイケイエール次第で色々ばらけそう。そのような中、どういう展開になっても一番対応できるのがピクシーナイトではなかろうかと。


まぁ、上述の通り三歳馬が勝ちきれないレースではありますが、それでもセントウルのレースぶりからまだまだ成長ののりしろはありそうなんで、ここは短距離競馬界の藤井聡太誕生を期待したい。

対抗は最初レシステンシアと思ったんだけど、逃げ・先行の勝ちきれないレースでもあるし、この前のセントウルが負けてなお強しのピクシーナイトに反し、勝ってなお弱しな感じでもあったので、ここは昨年の2着馬ダノンスマッシュを上位に指名。気になる休み明けは7−0−0−2、外枠実績も3−0−0−2と安定しており、通常単馬券ならこの馬が軸なんでしょうが、時々意味不明の凡走があり、人気との兼ね合いで絶大な信頼を置くのもためらわれます。

☆には最初セントウルの三着、クリノガウディを考えていましたが、よく見るとこの馬古馬になってからの良績が左回りに偏っており、中山での信頼性に欠けます。また先週のオールカマー、神戸新聞杯で恐るべき逆神ぶりを発揮した小幡先生がこの馬を指名しそうな強烈な予感があるのも気になるところ(いや、「逆神」に関しては私に人のことを言う資格はないんですけど)。ここは一段評価を落とし、代わって一昨年二着のモズスーパーフレアを指名。このレースに不向きと思われる逃馬ですが、過去10年逃げてこのレースの馬券に絡んだ唯一の馬でもあります。

馬券は◎→〇▲☆→その他の三連複21点。1・2・3番人気で決まったら涙のガミ馬券ですが、それ以外はかなりつきます。

え、「3連単は買わないのか?」ですって?いや、だから、今回は当てたいんだって。

え、「当てたいのなら、ピクシーナイト軸じゃなくてレシステンシアかダノン軸にすべきだ」ですって?いや、ごもっともなんですが、1・2番人気の両者も人気ほどの信頼性はありませんからねえ。

今回、上述の通りヒモ荒れ狙いで、どのような不人気馬を拾い上げるのかがポイント。そういう文脈でセレクトしたのがシヴァージとエイティーンガール。前者はシルクロードS勝ちと言う実績あるも他は惨憺たる凡走の嵐。但し、この過去9走すべて33秒台の上りでまとめており、追い込み一手の他力本願ながら展開ハマれば食いこむ可能性あり。後者はこのレースで穴をよくあけているキーンランド組と言うのが買い要因です。まぁ、両者とも客観的には買えない馬ですが、こういう馬がやたら来るのがこのレースですからね。来たらデカいよ。出でよ万券!!(こういうこと言うとまた外すんだよな)


スプリンターSより凱旋門が気になる上海馬券王 in  六本松





○今日の結果

<スプリンターズステークス> @ピクシーナイト(福永)、Aレシステンシア(ルメール)、Bシヴァージ(吉田隼)






○かんべえのつぶやき

――馬券王先生、本日は見事な「的中!」でありました。本命ピクシーナイト(3番人気)が1着、そこから3連複で流した相手が、レシステンシア(2番人気)は順当として、3着がシヴァージ(10番人気)でありますから、配当は9050円という「ほぼ万馬券」。しかも、「スプリンターズステークスは3着ヒモ荒れを狙う」と宣言してのことですから、「狙って獲った馬券」ということになります。おめでとうございます。

――ううむ、どうせだったらワシもこの予想に乗っておけばよかった。馬券王先生が低姿勢の時はよく来る、の法則を忘れていたのは無念である。今日はクリノガウディーから勝負しちゃいました。だって
小幡先生が推奨してなかったから。ちなみにピクシーナイトの本命は、山崎元さんの予想も同様でした。

――今年上半期は確かにイケてなかったのですが、下半期の馬券王先生はこのまま連戦連勝かもしれませんぞ。とりあえず「10年トレンド」は大変便利なデータなので、競馬ファンにとってはありがたい存在だと思います。あんな面倒な作業、普通の人はやりませんからね。今後も続けていただけるとありがたいです。

――ちなみに、「凱旋門賞の予想はしないんですか?」とのファンからの問いに対して、馬券王先生は「データのないレースの予想はしません」と奥ゆかしい態度であります。まあ、それはそれとして、今宵はそっちのレースもあるんですよね。

――さて、秋競馬は始まったばかりですが、来週からは東京競馬場と阪神競馬場に舞台を移します。次なるG1レースは10月17日の秋華賞ですな。まことに楽しみなことであります。できればこのままコロナの感染も収まって、競馬場で勝負ができるようになってほしいものですが。馬券王先生、この秋は是非、連戦連勝にてファンをお導きください!













2021年上半期のレース


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by Tatsuhiko Yoshizaki