●上海馬券王のページ


上海馬券王がJRAのレースに寄せる「情熱と冷静の言葉」


2021年 上半期のレース考





6月27日(日) 宝塚記念


えー、早いものでもう21年度上半期最後のG1競走、宝塚記念の開催となってしましました。

早速この半年の競走を振り返ってみましょう。

え、「恒例の金さんシリーズはやらないのか」って? まぁ、まずはこの一覧表を見てください。

馬券王と振り返る21年度上半期、慟哭の系譜

日付

レース名

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

馬券王印

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

210606 安田記念G1 ダノンキングリー 5 川田将雅

14

11

 

8

()萩原清

1317

-0.0

   08-08

33.1

4760

2950

12090

8860

110420

210606 安田記念G1 グランアレグリア 5 ルメール

14

5

1

()藤沢和雄

1317

0.0

   11-11

32.9

(1.5)

2950

12090

8860

110420

210606 安田記念G1 $シュネルマイスター 3 横山武史

14

13

4

()手塚貴久

1318

0.1

   05-05

33.4

(10.2)

   

8860

110420

210530 東京優駿G1 シャフリヤール 3 福永祐一

17

10

4

()藤原英昭

2225

-0.0

 07-11-09

33.4

1170

1010

3360

8800

58980

210530 東京優駿G1 エフフォーリア 3 横山武史

17

1

1

()鹿戸雄一

2225

0.0

 04-09-09

33.4

(1.7)

1010

3360

8800

58980

210530 東京優駿G1 ステラヴェローチェ 3 吉田隼人

17

11

 

9

()須貝尚介

2227

0.2

 14-13-12

33.4

(40.2)

   

8800

58980

210523 優駿牝馬G1 ユーバーレーベン 3 M.デム

18

9

3

()手塚貴久

2245

-0.1

 13-10-08

34.4

890

1880

4690

109190

532180

210523 優駿牝馬G1 アカイトリノムスメ 3 ルメール

18

7

2

()国枝栄

2246

0.1

 07-10-10

34.4

(4.5)

1880

4690

109190

532180

210523 優駿牝馬G1 ハギノピリナ 3 藤懸貴志

18

8

 

16

()高野友和

2246

0.1

 17-15-12

34.3

(215.4)

   

109190

532180

210516 ヴィクトG1 グランアレグリア 5 ルメール

18

6

1

()藤沢和雄

1310

-0.7

   09-10

32.6

130

3620

4630

8460

28750

210516 ヴィクトG1 ランブリングアレー 5 吉田隼人

18

8

 

10

*()友道康夫

1317

0.7

   11-10

33.2

(75.2)

3620

4630

8460

28750

210516 ヴィクトG1 マジックキャッスル 4 戸崎圭太

18

1

5

()国枝栄

1317

0.7

   09-07

33.5

(14.7)

   

8460

28750

210509 NHKマG1 $シュネルマイスター 3 ルメール

18

15

2

()手塚貴久

1316

-0.0

   09-09

34.0

370

3690

4960

3540

21180

210509 NHKマG1 ソングライン 3 池添謙一

18

10

7

*()林徹

1316

0.0

   06-07

34.3

(16.9)

3690

4960

3540

21180

210509 NHKマG1 グレナディアガーズ 3 川田将雅

18

8

1

()中内田充

1321

0.5

   03-02

35.1

(3.4)

   

3540

21180

210502 天皇賞春G1 ワールドプレミア 5 福永祐一

17

1

3

*()友道康夫

3147

-0.1

 07-07-04

36.7

520

940

2220

2040

11490

210502 天皇賞春G1 ディープボンド 4 和田竜二

17

12

1

()大久保龍

3148

0.1

 03-04-03

37.1

(3.6)

940

2220

2040

11490

210502 天皇賞春G1 カレンブーケドール 5 戸崎圭太

17

3

4

()国枝栄

3152

0.5

 03-02-02

37.7

(7.3)

   

2040

11490

210418 皐月賞G1 エフフォーリア 3 横山武史

16

7

2

()鹿戸雄一

2006

-0.5

 04-04-04

36.7

370

4300

5510

20000

82320

210418 皐月賞G1 タイトルホルダー 3 田辺裕信

16

13

8

()栗田徹

2011

0.5

 02-01-01

37.5

(17.0)

4300

5510

20000

82320

210418 皐月賞G1 ステラヴェローチェ 3 吉田隼人

16

3

6

()須貝尚介

2011

0.5

 10-10-08

36.7

(14.3)

   

20000

82320

210411 桜花賞G1 ソダシ 3 吉田隼人

18

4

2

()須貝尚介

1311

-0.0

   03-03

33.8

360

670

1280

2660

10400

210411 桜花賞G1 サトノレイナス 3 ルメール

18

18

1

*()国枝栄

1311

0.0

   15-16

32.9

(3.3)

670

1280

2660

10400

210411 桜花賞G1 ファインルージュ 3 福永祐一

18

2

 

8

()木村哲也

1312

0.1

   08-06

33.7

(15.3)

   

2660

10400

210404 大阪杯G1 レイパパレ 4 川田将雅

13

8

4

()高野友和

2016

-0.7

 01-01-01

36.8

1220

19080

37610

7240

106210

210404 大阪杯G1 モズベッロ 5 池添謙一

13

1

 

6

()森田直行

2023

0.7

 10-09-05

36.8

(68.8)

19080

37610

7240

106210

210404 大阪杯G1 コントレイル 4 福永祐一

13

7

1

()矢作芳人

2025

0.9

 09-06-02

37.4

(1.8)

   

7240

106210

210328 高松宮記G1 ダノンスマッシュ 6 川田将雅

18

14

2

()安田隆行

1092

-0.0

   10-09

34.3

600

1010

2170

2200

9770

210328 高松宮記G1 レシステンシア 4 浜中俊

18

16

1

()松下武士

1092

0.0

   06-07

34.5

(2.9)

1010

2170

2200

9770

210328 高松宮記G1 インディチャンプ 6 福永祐一

18

9

3

*()音無秀孝

1093

0.1

   11-09

34.5

(6.3)

   

2200

9770

210221 フェブラG1 $カフェファラオ 4 ルメール

16

3

1

()堀宣行

1344

-0.1

   03-03

35.6

330

6620

9300

24940

101710

210221 フェブラG1 エアスピネル 8 鮫島克駿

16

10

 

9

()笹田和秀

1345

0.1

   10-09

35.2

(28.0)

6620

9300

24940

101710

210221 フェブラG1 ワンダーリーデル 8 横山典弘

16

7

8

()安田翔伍

1348

0.4

   07-04

35.7

(19.3)

   

24940

101710

集計期間:2021. 2.21 2021. 6. 6

。。。。。。。。

う、うううううう、な、なんじゃこりゃあ!11個もレースが開催されて0勝11敗、全敗じゃないですかああああ!いやあ、長年やってますがこんな当たらないシーズンと言うのは記憶にありませんなあ。こんな状況で金さんの裁きを受けた日には、遠島どころか磔獄門じゃないですか。いくら自虐志向がある私と言っても、さすがにこれでは、やれません。やれんのです。

いや、言い訳のネタなら沢山あるんですよ。レース直前に大雨が降って実力のある馬が全部爆沈したとか、本命打った馬に長年連れ添った騎手が当日怪我して乗り替わったとか、そもそも1番人気になった馬が2−5−2−2と全く勝ちきれず、結果高額配当の嵐となったこのシーズンじゃ外しまくったのは俺だけじゃないはずだとか。でもねえ、本命打った馬が11頭中7頭馬券圏外に飛び、勝ったのはただ一頭と言うのでは、やっぱり言い訳なんかできませんなあ。

特にこたえたのが万全の自信をもって本命にしたグランアレグリアがダノンキングリーと言う伏兵の後塵を拝した安田記念でしょうか。実は私の昔の部下がダノンキングリー頭の3連単を買っていたのですが、「よくそんな馬を頭にできるな」と言ったら「休み明けでしか勝ったことのない馬が休み明けで出てきているのに、あんた、なんで買わんのですか?」と説教されてしまいまして、いや、その男、三着シュネルマイスターが無印で馬券自体は外しており「痛恨」と言う意味では私以上なのですが、なんなのでしょうこの敗北感は。「10年トレンド」にうつつを抜かして、こういう視点で馬を見ることを忘れていたのは痛切な反省事項です。

と言う訳で、上半期の締めとなる今回、なんか湿っぽい感じで予想をしてみたいと思います。最後くらいは当てたいなあ。


2021 627() 3回阪神4日目 13頭 [15:40発走]
【11R】 62回宝塚記念
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 2200m・内 (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

$ユニコーンライオン 5 坂井瑠星

58

20.3

()矢作芳人

2

2

レイパパレ 4 川田将雅

56

3.4

()高野友和

3

3

 

メロディーレーン 5 *幸英明

56

83.4

()森田直行

4

4

 

ワイプティアーズ 6 *和田竜二

58

130.3

()加用正

B4

5

 

アドマイヤアルバ 6 *酒井学

58

124.2

()柄崎孝

B5

6

 

シロニイ 7 松若風馬

58

99.8

()池江泰寿

5

7

クロノジェネシス 5 *ルメール

56

2.2

()斉藤崇史

6

8

 

カデナ 7 *松山弘平

58

57.8

()中竹和也

6

9

アリストテレス 4 *武豊

58

7.9

()音無秀孝

7

10

カレンブーケドール 5 戸崎圭太

56

7.0

()国枝栄

7

11

モズベッロ 5 池添謙一

58

18.2

()森田直行

8

12

 

ミスマンマミーア 6 *岩田望来

56

49.8

()寺島良

8

13

キセキ 7 *福永祐一

58

13.9

()辻野泰之


うーん、例年小頭数なのですが、今年は輪をかけて小頭数の13頭立て。少数精鋭と言えば聞こえはいいけど、実態その半数はG1どころか重賞も未勝利の凄まじい格差社会なメンバー構成となっています。本来なら現役エース認定が相当なコントレイルもデアリングタクトもグランアレグリアも出走回避。これじゃあ宝塚記念じゃなくて宝塚特別じゃないですか。本当になんなんでしょう、これは。

例によって10年トレンドを。いや、この半年はトレンドの裏をかいくぐられる決着の連続だったのですが、やはり同じコース同じレースで行われるトレンドを把握することには、それなり以上の意味があるのではないかと信じたい。

高配当の連鎖。無慈悲な宝塚の10年間

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

200628 クロノジェネシス 4 北村友一

18

16

2

()斉藤崇史

2135

-1.0

 08-07-01

36.3

464

+10

410

3410

5350

51240

183870

200628 キセキ 6 武豊

18

14

6

*()角居勝彦

2145

1.0

 13-08-02

37.2

502

-10

(14.2)

3410

5350

51240

183870

200628 モズベッロ 4 池添謙一

18

12

12

()森田直行

2153

1.8

 11-11-08

37.6

480

+2

(106.1)

   

51240

183870

190623 リスグラシュー 5 レーン

12

12

3

()矢作芳人

2108

-0.5

 02-02-02

35.2

460

+2

540

970

2210

2720

14560

190623 キセキ 5 川田将雅

12

1

1

()角居勝彦

2113

0.5

 01-01-01

35.8

506

-2

(3.6)

970

2210

2720

14560

190623 スワーヴリチャード 5 M.デム

12

11

6

()庄野靖志

2116

0.8

 04-03-03

35.7

524

 

(8.8)

   

2720

14560

180624 ミッキーロケット 5 和田竜二

16

4

7

*()音無秀孝

2116

-0.0

 05-03-02

35.8

476

-4

1310

9200

19630

93450

492560

180624 $ワーザー 7 ボウマン

16

13

10

[]ムーア

2116

0.0

 14-13-13

35.3

446

-27

(14.9)

9200

19630

93450

492560

180624 ノーブルマーズ 5 高倉稜

16

2

12

()宮本博

2121

0.5

 09-07-07

36.1

490

0

(40.0)

   

93450

492560

170625 サトノクラウン 5 M.デム

11

11

3

()堀宣行

2114

-0.1

 06-06-06

35.4

488

+10

900

5250

10330

10670

70420

170625 ゴールドアクター 6 横山典弘

11

2

5

()中川公成

2115

0.1

 06-06-09

35.4

488

-6

(12.7)

5250

10330

10670

70420

170625 ミッキークイーン 5 浜中俊

11

8

4

()池江泰寿

2117

0.3

 09-09-09

35.5

448

+8

(10.4)

   

10670

70420

160626 マリアライト 5 蛯名正義

17

16

8

()久保田貴

2128

-0.0

 11-10-06

36.3

438

0

2510

2440

8460

2800

26250

160626 ドゥラメンテ 4 M.デム

17

9

1

*()堀宣行

2128

0.0

 13-10-09

36.1

498

 

(1.9)

2440

8460

2800

26250

160626 キタサンブラック 4 武豊

17

3

2

()清水久詞

2128

0.0

 01-01-01

36.8

536

+12

(5.0)

   

2800

26250

150628 ラブリーデイ 5 川田将雅

16

16

6

*()池江泰寿

2144

-0.0

 02-02-02

34.8

488

+2

1420

12900

19250

157770

528510

150628 デニムアンドルビー 5 浜中俊

16

6

10

*()角居勝彦

2144

0.0

 15-14-14

34.0

450

+2

(31.3)

12900

19250

157770

528510

150628 ショウナンパンドラ 4 池添謙一

16

1

11

()高野友和

2146

0.2

 06-06-07

34.7

446

+4

(99.2)

   

157770

528510

140629 ゴールドシップ 5 横山典弘

12

11

1

()須貝尚介

2139

-0.5

 03-04-04

35.2

504

-2

270

8990

10210

57870

251440

140629 カレンミロティック 6 池添謙一

12

5

9

()平田修

2144

0.5

 03-03-03

35.8

450

-8

(55.9)

8990

10210

57870

251440

140629 ヴィルシーナ 5 福永祐一

12

3

8

()友道康夫

2146

0.7

 01-01-01

36.3

458

+2

(35.6)

   

57870

251440

130623 ゴールドシップ 4 内田博幸

11

10

2

()須貝尚介

2132

-0.6

 04-03-04

35.2

500

-2

290

5150

6180

2910

23420

130623 ダノンバラード 5 川田将雅

11

4

5

()池江泰寿

2138

0.6

 02-02-02

36.2

484

-2

(43.8)

5150

6180

2910

23420

130623 ジェンティルドンナ 4 岩田康誠

11

11

1

()石坂正

2138

0.6

 03-03-03

35.9

470

 

(2.4)

   

2910

23420

120624 オルフェーヴル 4 池添謙一

16

11

1

*()池江泰寿

2109

-0.3

 11-12-12

34.7

456

-4

320

1010

1760

3230

11550

120624 ルーラーシップ 5 ウィリア

16

7

2

()角居勝彦

2112

0.3

 06-06-03

35.4

496

-2

(4.4)

1010

1760

3230

11550

120624 ショウナンマイティ 4 浜中俊

16

2

6

()梅田智之

2114

0.5

 15-16-14

35.0

496

+2

(8.9)

   

3230

11550

110626 アーネストリー 6 佐藤哲三

16

2

6

()佐々木晶

2101

-0.2

 02-02-02

35.1

534

-2

1360

1660

4740

2020

17480

110626 ブエナビスタ 5 岩田康誠

16

8

1

()松田博資

2103

0.2

 11-12-11

34.5

472

+12

(2.8)

1660

4740

2020

17480

110626 エイシンフラッシュ 4 安藤勝己

16

4

3

()藤原英昭

2103

0.2

 09-08-08

34.7

494

+4

(5.6)

   

2020

17480

集計期間:2011. 6.26 2020. 6.28

うぐぐぐぐ、こうやって眺めて見ると過去10年間このレース一回も当たってない。今年上半期がオケラで、このレースもオケラの嵐。なんか明日も当たる気がしないなあ。今年は実質6頭建てなんで当てやすい気はするんだけどなあ。などと弱気の虫が騒ぐのを強引に無視していってみましょう。

@1番人気は2−3−1−4

A2番人気は2−1−1−6

B3番人気は2−0−1−7と上位人気はそれなりの実績を残しているが万全の信頼を置けると言うほどでもない。

C二桁人気の超人気薄は30頭中5頭と2年に一回は大穴が突っ込んでくる計算。まぁ、今年は13頭建てだし、格差社会があまりに露骨なメンバー構成ではありますが。

D外国人ジョッキーは30頭中6頭に騎乗で特筆すべきものはない。驚愕なのはルメールが過去10年間一回も馬券に絡んでいないことで、これは本当に珍しい。かんべえ先生一押しのクロノジェネシスには不吉なトレンドと言えましょう。(ルメール騎乗が不吉と言うのもおかしな話ではありますが)

E関東馬は30頭中わずか4頭と、徹底して関西馬パラダイスな状況。

F牝馬は30頭中9頭を占める優秀さ。「夏は牝馬」と言うのは眉唾な格言かと思ってたけど、これを見るとそうでもないのかと。

G脚質には大きな偏りはなく、先行差し追込みが均等に連絡み。

H枠順は内もしくは外が良い。特に大外枠の勝率は特筆すべきものがあり、小幡先生が多分一押しするキセキには心強いトレンド。

Iリピータ傾向はあまりない。過去ゴールドシップの連覇とかキセキの連続2着と言うのはあるけど、基本毎年上位が一新される感じ。

J過去30頭の年齢別構成は4歳馬10頭(内勝馬3)、5歳馬15頭(同6)、6歳馬4頭(同1)、7歳超1頭(同0)と圧倒的に若い馬、特に5歳馬の天下。

K過去5年15頭の血統はバラバラ。とはいえ、ディープ、キンカメ、ハーツと言ういかにもな芝中距離の血統を嫌う理由もない。

L過去5年15頭の前走キャリアは、大阪杯、天皇賞春、もしくはドバイ・香港等、G1組が圧倒的で基本レベルの高い所を走ってきた馬が好走。例外は目黒記念組で、16年1着マリアライト、18年3着ノーブルマーズが連絡み。この2頭は目黒記念でも着外しており全然人気がない中での激走と言うことで高額配当を狙うにはこういう馬をセレクトするのが良いのかも。因みに今年の対象馬はワイプティアーズとミスマンマミーアですな。

以上から3連続グランプリを狙う一番人気クロノジェネシスの取捨がまずは第一のポイント。実績は当然メンバー中抜けた存在で、重馬場の実績もあり、まず馬券の対象を外すことはありえないと考えます。唯一の不安はこれまでずっと連れ添ってきた北村が負傷でルメールに乗り替わること。東スポでルメールをディスりまくってる田原成貴が明日どういうコメントをするかが気がかりです。(九州じゃ東スポもとい九スポは朝刊紙なんでまだ確認できないんだよね)。まぁ、ルメールがこのレースと相性が悪いのは上述の通りなんですが、北村→ルメールの乗り替わりが不吉と言うのもおかしい話ですし、本命はこの馬以外いないですな。

対抗にはレイパパレ。デビュー以来無傷の6連勝で2番人気なわけですが、その割には玄人筋の受けは良くないですね。これまで負かしてきた相手が大阪杯以外は弱すぎたし、大阪杯だって直前の大雨がなければコントレイル、グランアレグリアに負けていたはずと言うのがその論旨ですが、どうなんでしょう。確かにあの雨は多くの実績馬に禍をもたらしましたが、それを言えば斤量メリットもない小柄な牝馬である彼女が受けたデメリットだって尋常ではなかったはずで、そのようなタフな状況を逃げて他馬を寄せ付けない圧勝をしたというのは、単純に強い証と考えます。彼女には競走馬版藤井聡太の可能性がある。コントレイル・デアリングタクトが年明けて冴えない現況を考えると世代を代表するのは実は彼女なんじゃないかと。世の中未だに半信半疑の今が馬券を買うチャンスであります。

この他では、レベルの高い競走を勝ちきれないまでも健闘し続けてきたカレンブーケドールと、菊花賞でコントレイルを苦しめたアリストテレス。まぁ、コントレイルと言いアリストテレスと言い、年明けてメッキがはがれた気がしますが。。

それに忘れていけないのは高齢ながら未だに見捨てきれない魅力を放つキセキ。高齢馬には不利なトレンドのレースですがグルーヴ一族の晩成傾向が炸裂すればあるいは。(因みにキセキは小幡先生がハイカロリーな愛情を注げば注ぐほど凡走する傾向にあり、明日の先生のコメントの熱量が気になります。きっと「キセキの奇跡を信じたい」なんて論説になるんでしょうなあ)

注目馬は大阪杯の2着にして、去年のこのレースの3着モズベッロ。大阪杯にしても去年の宝塚にしても重馬場で、重巧者という評判が確立した感があり、天気が持ちそうな明日の阪神では用なしかと最初思ったんですが、よく見るとこの馬、池添が乗るときは1−2−1−1と凄まじく優秀なんですな。相性と言うか「手が合う」と言うのは競馬では大事なことなので、良馬場で人気を落とすなら敢えて乗っかってみたいですな。

馬券は◎〇→◎〇←→その他の3連単16点で今のところ考えていますが、すっかり弱気になった私としては◎→その他の三連複10点なんて惰弱な馬券に走る可能性もあります。いや、三連複だとほとんど利益は出ないのですが、それでも強烈な格差社会のメンバー構成で上位の馬券を買って利益が出るだけでもありがたいことなのだよ。

それでは皆様、ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。上半期は散々な結果でしたが、もうしばらくすればコロナ禍も少しはましになっているはずで、これが馬券にも良い影響が出ることを願ってやみません。できれば秋華賞のころまたお目にかかりたいものです。皆さまもそれまでお元気で。



上海馬券王 in 六本松




○今日の結果

<宝塚記念> @クロノジェネシス、Aユニコーンライオン、Bレイパパレ





○かんべえのつぶやき

――やっぱりクロノジェネシスが強かった。先行するレイパパレを前方に見ながら、ルメール騎手が左鞭を強めに一発。それに応えて動き出すクロノジェネシス。見る見るうちに先行馬を追い抜いて、2馬身半差をつけてのゴールでした。あっぱれ、これで宝塚記念を連覇。昨年の有馬記念と合わせるとグランプリレース3連勝となりました。今日はたぶんコントレイルが出走していても勝てなかった気がします。

――2着となったのは、ゴール前で差し返した7番人気のユニコーンライオン。坂井騎手、お見事でした。「2強」と言われたレイパパレが3着でした。4着カレンブーケドール、5着にキセキ。こうしてみると、ユニコーンライオン以外は順当ですな。
TAROさんの予測がお見事でした。

――それにしても今年上半期は苦戦しましたな。当方の東洋経済オンラインの予測も全然当たっていないんだもん。G1レースでいうと、取れたのは桜花賞のソダシと今日のクロノジェネシスくらい。それも今日なんて単勝だけですからね。とほほほほ・・・。


――さて、これからは夏競馬。最近はLINEで馬券王先生とつながっているので、このまま喜怒哀楽をご一緒することになりそうです。当欄では、秋競馬のG1シーズンになった頃に、またお目にかかれればと存じます。秋までにはワクチンを2回打って、競馬場へ行けるようになりますかねえ。ともあれ皆さま、お疲れさまでした。







6月6日(日) 安田記念


えー、わが中日ドラゴンズが、パリーグとの交流戦に突入したとたんになんか息を吹き返し、現在交流戦トップの位置をひた走っているわけなのであります。

チーム全体のホームラン数が大谷翔平君のホームラン数とほぼ同じという、犯罪的に得点能力が欠如したチームだったのに、なんか最近ホームランもよく飛び出したりして、どうしたんだ、ドラゴンズ。君らしくないぞ、ドラゴンズ。って言うか、ドラゴンズにこれだけ点を取られるパリーグのピッチャーって実はかなりショボいのではなかろうか。

とにかく、これまで阪神タイガースの大躍進にはしゃぎまわるかんべえ先生の姿を遠巻きにして恨みがましい視線を送るだけのいたいけな日常を送っていた私だったのですが、ひょっとして、これって私もはしゃいでいいということなのだろうか。慣れないことをすると後生が恐ろしい気もするのだが、それでも、ああ、ありがたや、ありがたや、長生きはするもんじゃて。

考えてみれば、ランナーが塁を埋めるのにホームに帰ってこないこれまでのドラゴンズと言うのは、結構いい線ついてるのに的中馬券につながらないこの春の私のG1戦線そのものなわけで、うん、なんか明日は当たる気がしてきましたぞ。ああ、あやかりたいもんです、ドラゴンズ。燃えよドラゴンズ!

2021 6 6() 3回東京2日目 14頭 [15:40発走]
【11R】 71回安田記念
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 1600m (C)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

サリオス 4 松山弘平

58

8.0

()堀宣行

2

2

 

ギベオン 6 西村淳也

58

56.4

()藤原英昭

3

3

 

ダイワキャグニー 7 *石橋脩

58

77.6

()菊沢隆徳

3

4

 

カラテ 5 菅原明良

58

38.3

()高橋祥泰

4

5

グランアレグリア 5 ルメール

56

1.8

()藤沢和雄

4

6

ダノンプレミアム 6 *池添謙一

58

14.7

()中内田充

5

7

ラウダシオン 4 M.デム

58

20.6

()斉藤崇史

5

8

インディチャンプ 6 福永祐一

58

7.1

()音無秀孝

6

9

 

トーラスジェミニ 5 *戸崎圭太

58

91.1

()小桧山悟

6

10

 

カデナ 7 *武豊

58

82.9

()中竹和也

7

11

 

ダノンキングリー 5 *川田将雅

58

34.2

()萩原清

7

12

ケイデンスコール 5 *岩田康誠

58

12.1

()安田隆行

8

13

$シュネルマイスター 3 *横山武史

54

8.8

()手塚貴久

8

14

カテドラル 5 田辺裕信

58

46.6

()池添学


というわけで、ダービーも終わり、春のG1戦線事実上の最終戦となる安田記念なわけです。うーん、当てたいねえ。

例によって「10年トレンド」を。

レース名に偽りあり!「高田記念」な安田記念の10年間

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

200607 グランアレグリア 4 池添謙一

14

11

3

()藤沢和雄

1316

-0.4

   08-07

33.7

492

+6

1200

650

2840

840

11240

200607 アーモンドアイ 5 ルメール

14

5

1

()国枝栄

1320

0.4

   11-11

33.9

488

+2

(1.3)

650

2840

840

11240

200607 インディチャンプ 5 福永祐一

14

6

2

()音無秀孝

1321

0.5

   09-07

34.1

480

+4

(7.0)

   

840

11240

190602 インディチャンプ 4 福永祐一

16

5

4

()音無秀孝

1309

-0.0

   04-05

32.9

470

0

1920

5670

13660

3690

43720

190602 アエロリット 5 戸崎圭太

16

2

3

()菊沢隆徳

1309

0.0

   01-01

33.9

516

+4

(12.5)

5670

13660

3690

43720

190602 アーモンドアイ 4 ルメール

16

14

1

()国枝栄

1309

0.0

   11-09

32.4

484

 

(1.7)

   

3690

43720

180603 $モズアスコット 4 ルメール

16

10

9

*()矢作芳人

1313

-0.0

   11-12

33.3

482

-6

1570

7370

15290

6560

63280

180603 アエロリット 4 戸崎圭太

16

4

5

()菊沢隆徳

1313

0.0

   03-03

34.0

502

-2

(10.7)

7370

15290

6560

63280

180603 スワーヴリチャード 4 M.デム

16

1

1

()庄野靖志

1314

0.1

   05-05

33.9

506

-10

(2.8)

   

6560

63280

170604 サトノアラジン 6 川田将雅

18

14

7

()池江泰寿

1315

-0.0

   14-15

33.5

528

+4

1240

10480

20410

43500

283000

170604 ロゴタイプ 7 田辺裕信

18

16

8

()田中剛

1315

0.0

   01-01

34.4

494

-4

(14.6)

10480

20410

43500

283000

170604 レッドファルクス 6 M.デム

18

6

3

()尾関知人

1316

0.1

   14-13

33.7

474

0

(7.9)

   

43500

283000

160605 ロゴタイプ 6 田辺裕信

12

6

8

()田中剛

1330

-0.2

   01-01

33.9

496

-2

3690

3230

11580

14990

153560

160605 モーリス 5 ベリー

12

8

1

()堀宣行

1332

0.2

   02-02

34.0

514

-4

(1.7)

3230

11580

14990

153560

160605 フィエロ 7 内田博幸

12

10

6

()藤原英昭

1332

0.2

   09-09

33.5

500

-8

(29.5)

   

14990

153560

150607 モーリス 4 川田将雅

17

6

1

*()堀宣行

1320

-0.0

   03-03

34.5

510

+2

370

1740

2680

40690

127190

150607 ヴァンセンヌ 6 福永祐一

17

13

3

()松永幹夫

1320

0.0

   12-10

33.7

502

-6

(6.6)

1740

2680

40690

127190

150607 クラレント 6 田辺裕信

17

12

12

*()橋口弘次

1322

0.2

   05-04

34.5

496

-2

(42.7)

   

40690

127190

140608 ジャスタウェイ 5 柴田善臣

17

10

1

()須貝尚介

1368

-0.0

   09-11

37.1

498

 

170

18730

20330

91160

373470

140608 グランプリボス 6 三浦皇成

17

12

16

()矢作芳人

1368

0.0

   09-09

37.2

502

-8

(148.4)

18730

20330

91160

373470

140608 ショウナンマイティ 6 北村宏司

17

11

10

()梅田智之

1373

0.5

   13-15

37.3

502

-2

(37.1)

   

91160

373470

130602 ロードカナロア 5 岩田康誠

18

10

1

()安田隆行

1315

-0.0

   08-08

33.3

500

+2

400

1470

2570

18160

62800

130602 ショウナンマイティ 5 浜中俊

18

2

3

()梅田智之

1315

0.0

   15-14

32.8

516

+4

(5.7)

1470

2570

18160

62800

130602 ダノンシャーク 5 C.デム

18

16

12

()大久保龍

1316

0.1

   11-11

33.2

452

0

(37.2)

   

18160

62800

120603 ストロングリターン 6 福永祐一

18

4

2

*()堀宣行

1313

-0.0

   13-12

33.8

516

-2

670

8510

13920

92530

468600

120603 グランプリボス 4 内田博幸

18

3

13

()矢作芳人

1313

0.0

   11-10

33.9

496

0

(25.3)

8510

13920

92530

468600

120603 コスモセンサー 5 松岡正海

18

8

15

*()西園正都

1316

0.3

   04-04

34.8

510

0

(35.7)

   

92530

468600

110605 リアルインパクト 3 戸崎圭太

18

14

9

*()堀宣行

1320

-0.0

   03-03

34.5

494

-2

2930

12270

25810

44090

335600

110605 ストロングリターン 5 石橋脩

18

1

5

*()堀宣行

1320

0.0

   12-11

33.8

518

-2

(11.9)

12270

25810

44090

335600

110605 スマイルジャック 6 三浦皇成

18

3

3

()小桧山悟

1321

0.1

   14-15

33.7

490

-6

(9.8)

   

44090

335600

集計期間:2011. 6. 5 2020. 6. 7

うーん、こうやって見渡すと六桁配当がデフォな安田記念の10年間です。最近じゃ比較的おとなしくなってきてますが、それでも1・2・番人気で決まった去年だって3連単配当は万馬券だし、とにかく荒れます。荒れてます。「NHK参る」「ヴィクトリア魔居る」と同様、これも「高田記念」とでも言いたくなるような感じで、府中1600mと言うのは実力が結果にそのまま反映されそうな外見を装いながら、その実かなりトリッキーな感じですな。

私も10年馬券を買い続けて、当たったのは15年の一回のみ。ただ、その時の配当がとんでもない高額配当だったので、10年間の収支は大幅な黒字。つまり空振りか場外ホームランかの二択しかない、そういうレースなわけだ。今年は例年になく小頭数なんで配当はある程度落ち着いたものになる可能性高いのですが、それでも滅茶苦茶堅くもならない強烈な予感がいたします。

それでは行ってみましょう。


@1番人気は3−2−2−3とかなり信頼度が高いが、勝ち負けと言う意味では現在5連敗中。馬券圏外となった3頭はと言えば11年アパパネ、12年サダムパテック、17年イスラボニータと、アパパネを除けば混戦の中押し出されて一番人気になったような馬が多く、まぁ3着以内は相当堅い感じ。

A2番人気は1−0−1−8とかなり悲惨。

B3番人気は1−3−2−4とこれは信頼度高し。

C二桁人気の超人気薄は30頭中6頭と、二年に一度は大穴ぶちかましている計算だが、この5年は出番なし。

D牝馬は30頭中5頭のみだが、その5頭が全てこの3年間の連絡みで、近年台頭著しい。

E関東馬は30頭中14頭と半数近くを占める。これは最近のG1ではかなり珍しい。

F外国人ジョッキーは30頭中7頭に騎乗と、軽視は禁物。

G脚質は差し・追込祭り絶賛開催中で、決め手勝負になる展開多し。逃げ馬はまれに台頭。

H枠順は大外を除けば偏りなし。まぁ、今年は14頭建てなんであまり気にする必要はないかと。

Iリピーター多し。前年連絡みした馬が翌年も上位に来る事例がやたら多い。今年の対象はグランアレグリアとインディチャンプですが、さて。

J30頭の年齢構成は、3歳馬1頭(内勝馬1)、4歳馬8頭(同4)、5歳馬10頭(同2)、6歳馬9頭(同3)、7歳馬2頭(同0)。他のレースに比べ6歳超の健闘が目立つが、ここ数年は4・5歳馬での決着であり、やはり若い馬を中心視すべきか。

K過去5年15頭の血統は、上記リピーター効果を補正すれば見事にバラバラ。その中でディープインパクトは違う馬で3頭が連に絡んでいるのが目立ちます。

L過去5年15頭の前走キャリアもバラバラ。そのような中、マイラーズカップ組(3頭)とヴィクトリアマイル組(3頭)が目立つのですが、ヴィクトリアの方は2着が三頭で勝ち馬がおらず、今年の圧倒的一番人気グランアレグリアには不吉なデータとなります。


と言う訳で、まずは圧倒的一番人気グランアレグリアをどう考えるかが最大のポイント。

この馬、言うまでもなく、現在の日本競馬を代表するスーパースターで、持っている能力値が他を圧倒しているということは疑いようもありません。ただ、格下牝馬相手にヴィクトリアマイルを圧勝した結果、安田で不当なくらい人気になるというここまでの経過が去年のアーモンドアイ(2着)とあまりにも似ているというのが気にかかります。

まぁ、去年のアーモンドアイの場合は、


(A)コロナのせいで不規則なローテを強いられ万全の態勢で臨めなかった。

(B)当日の雨で馬場が渋り、切れ味を殺された。(明日の府中も午後から雨が降り良馬場開催は見込み薄なのでこれは気になります)

と言う「負けた時の言い訳」があったのですが、何より

(C)マイル路線でアーモンドアイを子ども扱いするくらい強いのが存在し、その強さにその時は皆が気が付いていなかった。


と言うのが大きい。そして、その「アーモンドアイを子ども扱いするくらい強い存在」と言うのが、他ならぬグランアレグリアなわけですね。ということは、「マイル路線でグランアレグリアを子ども扱いするくらい強いのが存在し、その強さにその時は皆が気が付いていなかった」というのが、グランアレグリアが負けるときの唯一のシナリオとなる訳ですが、ざっと見渡してもそういうのっていないよね。グランアレグリアだって去年の安田記念までにそういう片りんを見せてはいたんですが、今年のメンバーからはそういう片りんは見出せません。と言うことで、軸はグランアレグリア。よほどのアクシデントが起きない限り、これしかない!

対抗にはかんべえ先生の一押しインディチャンプを。先生ステゴ血統に目がくらんだと思いますが、まぁ、これまでの実績からも、リピーターのトレンドから言っても軽視はできませんし、何より先週ダービーを勝った福永はやはりこういう時に頼れるジョッキーです。気がかりなのは上記二番人気のトレンドですが、まぁ、当日 本番では2・3番人気が入れ替わる可能性も高いですし。

上位人気の馬は当然勝ちに行きますが、グランアレグリアのような抜けた馬を相手にした場合、どうしても無理をして最後圏外に飛んじゃうケースもやたら目にします。そういう時には、無欲な追い込み馬の台頭が有望と言うことで▲指名は5番人気のケイデンスコール。マイラーズCを33.8秒の末脚で快勝した馬で、切れ味はグランアレグリアには及びませんが、それを除けばメンバー中でもぴか一。マイラーズCの勝ちを騎乗停止でフイにした岩田が変な欲を出さなければ、かなり有望と考えます。

「マイル路線でグランアレグリアを子ども扱いするくらい強いのが存在し、その強さにその時は皆が気が付いていなかった」と言う可能性がわずかでもあるのはNHKマイルの覇者シュネルマイスター。


(A)アレグリアとの力関係がまだ実証されていない未知の魅力。

(B)3歳馬に対する4kgの斤量メリット。(アレグリアより2kgも軽い!)

(C)ルメールのお手馬だったのが、別の騎手に乗り替わりというパターンが去年のアレグリアと同じ。


と、(B)を除けば根拠薄弱ではありますが、こういう馬が台頭してくれば今後のマイル路線は大変面白くなります。

馬券は◎→〇▲☆←→その他の3連単30点。これにパドック次第で☆→◎→その他6点を少額加算。

まぁ、ガミも数点含みますが、上述の通り滅茶苦茶堅い配当と言うのも出ないレースなんで、ここはひも荒れ期待です。


それにしても、大野でしか勝てなかったこれまでのドラゴンズと、大野が連勝ストッパーになってる今のドラゴンズはまさにネガとポジだなあ。ううむ。今後どうなることやら。



上海馬券王 in 六本松





○今日の結果

<安田記念> @ダノンキングリー、Aグランアレグリア、Bシュネルマイスター





○かんべえのつぶやき

――意外な結末。でも、心から納得できる結末。良質な推理小説のような、いや、これこそ競馬というドラマなのでしょうか。今年の安田記念は、ダノンキングリーが5歳にして初のG1勝利となりました。

――直前の単勝が1.5倍と圧倒的一番人気のグランアレグリアはハナ差の2着でした。馬群に包まれて抜け出すタイミングが遅れましたが、やはり中2週はきつかったか。ただしあくまでも僅差であり、「負けてなお強し」であったことも確かかと思います。

――グランアレグリアの2着付けで3連単を買った人もいたでしょうが、この組み合わせは意外だったのではないでしょうか。なにしろ11万円馬券ですから! 3着は3歳馬のシュネルマイスター。わがインディチャンプは4着に終わりました。


――ダノンキングリーと言えば、2年前には皐月賞でもダービーでも単勝をどっさり買って、悔しい思い(3着と2着)をした馬である。今日は買ってあげられなかったけど、おめでとうと伝えたい。ああ、せめて複勝を買えればよかったなあ・・・・。


――ということで5週連続の春のG1シリーズは終了です。後は宝塚記念を残すのみ。その頃には緊急事態宣言も開けていることでしょうか?





5月30日(日) 東京優駿


☆上海馬券王の人生相談


またしても霊界通信! お受験グランマ・エアグルーヴさん、怒涛の波状攻撃!!

Q: お前らの目は節穴ざますか!

先生、一か月ぶりでございます。わたくし、エアグルーヴでございましてよ。え、「どうせまた来ると思ってた。前書きはいいから、とっとと用件に入れ」ですって?。。。何よ、いつもなら「おまえは誰だ?」って一遍突き放して見せるのが、これまでのお約束だったじゃない。。。きぃいいいいいっ!調子が狂うったらありゃしないわ!とにかく、名乗らせるざます。わが名乗りを聞くざます!

わが名はエアグルーヴ!祖父はJRAの大立者ノーザンテースト、母は樫の木の女王ダイナカール、そして父は凱旋門の英雄トニービンという、傑出した血脈を引き継ぐまさに貴族の中の貴族にして、華族の中の華族!本来なら、馬券を外しまくって、財布の緊急事態宣言が延長に次ぐ延長を余儀なくされてる、お前のような三流馬券師なんか口も聞いてもらえない、貴い血族なのよ、わがグルーヴ一族は!

ふう、スッとしたざます。これをやらないとやっぱ締まらないざます。スッとしたところでさっそく相談なんざます。相談と言うのは察してると思うけど、ひ孫のタイトルホルダーのことなんざます。タイトルホルダーは、わが孫にして一族の希望の星、ドゥラメンテの子供で、難関弥生模試でトップの成績を収めた余勢をかって、名門皐月高校を受験したんざます。そりゃあもう、胸がときめいたんざます。

ところが。

立派な成績を収め続けているにもかかわらず、タイトルホルダーの下馬評は受験生18人の中で8番目と言う低人気。あたくし、悔しくて悔しくて。きぃいいいいっ!なんで馬券を買うパンピーはこんなに見る目がないざますか!でも、そんな下馬評をはねのけて、ひ孫は頑張ったんざます。途中までトップを走り続けて、最後エフフォーリアとかいうどこの馬の骨とも知れないパンピーに交されてしまったんざますが、それでも名門皐月高校を二着の好成績で合格したんざます。

え、「二着だと今までなら『きぃいいいいいっ!』じゃないのか?それで喜んでいるなんてやはり一族の没落を感じる。グルーヴ一族に明日はあるのか」ですって?きぃいいいいいいいいいいいっ!お黙り!この禁治産者!お前こそ、くだらないオタク談義で熱くなって、肝心の馬券は連戦連敗じゃないの!ほんと見っともないったらありゃしない。恥を知るがいいわ、理屈倒れの四流馬券師!!大体、皐月の時にお前に相談して、お前も応援するなんて言っておきながら、なんざますか、あの結果は!ひ孫が頑張りきれなかったのは、お前の応援が足りなかったからざます!それで、よく「グルーヴウオッチャー」を名乗れたものざますね。反省するがいいのだわ!

。。。まぁ、皐月の受験がああなったのは残念だったけど、それでも下馬評は覆せて、なんか納得の部分もあったんざます。それに、本番は明日行われる、名門優駿大学の受験なんざます。ここをトップで合格すれば皐月の結果なんかチャラになって余りがあるんざます。弥生がトップで皐月が二位。それなら優駿でトップになっても全然おかしくないざます。あたくし、もう胸がときめいて、ときめいて。

え、「明日の優駿には、タイトルホルダー君の他に、貴女の血族であるルーラーシップ産駒が二頭も受験する。特にかんべえ先生の一押しワンダフルタウン君は3番人気に推される注目株なのに、そちらはいいのか?」ですって?

。。。貴方、何もわかってないわねえ。現役通じて不甲斐ない成績の連続で最後にやっと帳尻合わせたルーラーシップと、皐月・優駿をトップ合格して、自分で自分の脚を蹴って引退するというおバカな行為がなかったら三冠有力だったドゥラメンテとじゃあ、一族をしょって立つ「格」に大きな差があるんざます。貴方、そんなこともわからないで、よくグルーヴウオッチャーを名乗れたもんざます。とにかく、あたくし、明日のタイトルホルダーの活躍には本当に期待しているんざます。

ところが。。。。。

これだけの好成績を収めてきているのに、タイトルホルダーの下馬評は受験生17人の7番目!なによ、皐月の時から一つしか上がっていないじゃない。受験生が一人減っているから下から数えると同じじゃないの!きぃいいいいいいいいっ!度し難い、パンピーども!お前らの目は節穴ざますか!それに下馬評の圧倒的一番人気がエフフォーリアと言うのも気に入らないざます!エフフォーリアの家庭教師横山武史はもともとは、タイトルホルダーの家庭教師だったんざます、それを寝返ってあちらに付くなんて、この裏切り者!背信者!大体何よ、皐月でトップになった時のあのど派手なガッツポーズは、あんなことして叱ってくれるのは、「愛の馬券師」小幡先生だけだなんて世の中どうかしてるわ!

先生、タイトルホルダーは、やればできる子なんざます。それなのに、この低評価は納得いかないざます。ドゥラメンテの子供で、一族の再興を夢見る私はどうしたらいいのかしら。


A: お答え

いやあ、本当に当たりませんなあ。狙いはそれほど悪くないというのに、何故か馬券は変な馬が一頭突っ込んできて抜けることの連続。なんか黄昏てきますなあ。明日のダービーでは何とかしたいものなんですが、、、

さて、ご相談の件、タイトルホルダー君の皐月賞での健闘は、私にとっても嬉しい驚きでした。いや、私も一応重い印を回してはいたんですが、血統に晩成傾向があるということもあり、正直半信半疑だった。それがまさか二着に粘り込むとは、まさにグルーヴ一族の凄味と言うのを改めて思い知らされた次第です。

これだけ好成績を上げ続けながら、タイトルホルダー君の明日の人気は現在7番人気!新聞を見ても彼に印を回している人は殆どいません。これ基本、皐月賞の時と全く同じなわけで、皆さん未だにえらく見下し続けているわけだ。いくらなんでもこれはないですよねえ。まぁ、たまにいるんですよね、どれだけ頑張っても評価されない可哀そうな奴って(ステイフーリッシュ君とか)。

タイトルホルダー君の場合、先行馬にカテゴライズされるわけですが、こういうタイプはとにかく地味で華がない。それに加え、レベルの高い所で活躍しているドゥラメンテ産駒はタイトルホルダー君ただ一頭と、ドゥラメンテ血統自体がまだ信用を勝ち得ていないというのが、現在の人気に結びついているのではないか思われます。

でもねえ、これって、馬券を買う意味では滅茶苦茶狙い目じゃないでしょうか。馬券で利益を出そうと思うと、実力に比べて評価の低い馬をセレクトするのは基本ですからねえ。グルーヴウオッチャーとしてのひいき目を除いてもタイトルホルダー君には次の買い要因があると思います。


@上述の通り、立派な成績を上げ続けているのに評価が異常に低い。

A晩成型のグルーヴ血統故、皐月賞以上の伸びしろ期待可能。

B母系はスタミナ血統なので距離延長でも期待できる。

C後述する通り先行有利なレース傾向。

D地味な見かけにかかわらず切れ味もあり。(府中で逃げながら33秒台の末脚でまとめた実績あり)

E調教も良く動いているし、関東馬なので輸送がなく、コンディション調整でメリットあり。


上記から、勝つシーンまでは想像できないまでも、上位に粘り込む可能性は相当高いと考えます。皐月賞では「弥生賞馬を軽視するんじゃなかった」とほぞをかんだ人が沢山いたと思われますが、今回も「皐月賞二着馬を軽視するんじゃなかった」と悔し涙を流す人が沢山出てくるならこんな愉快なことはありません。

明日のタイトルホルダー君はくしくもドゥラメンテ君と同じ14番枠からの発走となります。ドゥラメンテ君に一方ならぬお世話になった私として、6年前の再演がもしかなうとするならば、これ以上の喜びはありませんし、曾孫さんには皐月賞の時以上の声援を送りたい。ご健闘をお祈りする次第です。


と、言う訳で。。。。


2021 530() 2回東京12日目 17頭 [15:40発走]
【11R】 88回東京優駿
3歳・オープン・G1(定量)(牡・牝)(国際)(指定) 2400m (C)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

エフフォーリア 3 横山武史

57

1.9

()鹿戸雄一

1

2

 

ヴィクティファルス 3 池添謙一

57

65.3

()池添学

2

3

 

タイムトゥヘヴン 3 *石橋脩

57

144.0

()戸田博文

2

4

 

レッドジェネシス 3 *横山典弘

57

40.1

()友道康夫

3

5

ディープモンスター 3 *武豊

57

18.3

()池江泰寿

3

6

バジオウ 3 *大野拓弥

57

109.9

()田中博康

4

7

グラティアス 3 *松山弘平

57

38.4

()加藤征弘

4

8

 

ヨーホーレイク 3 *川田将雅

57

22.1

()友道康夫

5

9

 

ラーゴム 3 *浜中俊

57

108.7

()斉藤崇史

5

10

シャフリヤール 3 *福永祐一

57

14.6

()藤原英昭

6

11

 

ステラヴェローチェ 3 吉田隼人

57

27.3

()須貝尚介

6

12

ワンダフルタウン 3 和田竜二

57

10.9

()高橋義忠

7

13

グレートマジシャン 3 *戸崎圭太

57

13.8

()宮田敬介

7

14

タイトルホルダー 3 田辺裕信

57

22.9

()栗田徹

8

15

 

アドマイヤハダル 3 *M.デム

57

44.8

()大久保龍

8

16

サトノレイナス 3 ルメール

55

5.5

()国枝栄

8

17

 

バスラットレオン 3 藤岡佑介

57

54.8

()矢作芳人


遂にやってきました。競馬の祭典、ダービーであります。今年は一頭回避で17頭だてながら牝馬サトノレイナスの参戦もあり、結構悩ましい。

それでは恒例10年トレンドを。

しばしば大荒れ ダービーの過去10

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

200531 コントレイル 3 福永祐一

18

5

1

*()矢作芳人

2241

-0.5

 03-05-04

34.0

460

-2

140

270

350

2480

5140

200531 サリオス 3 レーン

18

12

2

()堀宣行

2246

0.5

 10-10-11

34.1

528

-8

(4.4)

270

350

2480

5140

200531 ヴェルトライゼンデ 3 池添謙一

18

6

10

*()池江泰寿

2249

0.8

 05-07-07

34.7

486

0

(66.4)

   

2480

5140

190526 ロジャーバローズ 3 浜中俊

18

1

12

*()角居勝彦

2226

-0.0

 02-02-02

35.1

486

-8

9310

11200

47090

12050

199060

190526 ダノンキングリー 3 戸崎圭太

18

7

3

()萩原清

2226

0.0

 05-05-03

34.5

454

+4

(4.7)

11200

47090

12050

199060

190526 ヴェロックス 3 川田将雅

18

13

2

()中内田充

2230

0.4

 07-07-08

34.3

486

+8

(4.3)

   

12050

199060

180527 ワグネリアン 3 福永祐一

18

17

5

*()友道康夫

2236

-0.1

 05-06-04

34.3

450

-2

1250

7950

15520

521600

2856300

180527 エポカドーロ 3 戸崎圭太

18

12

4

()藤原英昭

2237

0.1

 01-01-01

34.7

490

-2

(10.5)

7950

15520

521600

2856300

180527 コズミックフォース 3 石橋脩

18

7

16

*()国枝栄

2238

0.2

 03-02-02

34.7

464

-2

(223.7)

   

521600

2856300

170528 レイデオロ 3 ルメール

18

12

2

()藤沢和雄

2269

-0.1

 14-02-02

33.8

480

-4

530

1620

2860

2220

11870

170528 スワーヴリチャード 3 四位洋文

18

4

3

()庄野靖志

2270

0.1

 07-07-05

33.5

492

-12

(5.9)

1620

2860

2220

11870

170528 アドミラブル 3 M.デム

18

18

1

*()音無秀孝

2272

0.3

 17-13-12

33.3

514

+4

(3.4)

   

2220

11870

160529 マカヒキ 3 川田将雅

18

3

3

()友道康夫

2240

-0.0

 08-08-08

33.3

502

+4

400

700

1420

850

4600

160529 サトノダイヤモンド 3 ルメール

18

8

2

*()池江泰寿

2240

0.0

 07-06-07

33.4

500

-4

(3.8)

700

1420

850

4600

160529 ディーマジェスティ 3 蛯名正義

18

1

1

()二ノ宮敬

2241

0.1

 10-08-10

33.3

472

-4

(3.5)

   

850

4600

150531 ドゥラメンテ 3 M.デム

18

14

1

*()堀宣行

2232

-0.3

 08-08-07

33.9

484

-2

190

1980

2220

3950

15760

150531 サトノラーゼン 3 岩田康誠

18

1

5

()池江泰寿

2235

0.3

 09-09-07

34.2

454

0

(18.7)

1980

2220

3950

15760

150531 サトノクラウン 3 ルメール

18

11

3

*()堀宣行

2235

0.3

 14-14-13

33.8

470

-4

(6.3)

   

3950

15760

140601 ワンアンドオンリー 3 横山典弘

18

2

3

()橋口弘次

2246

-0.1

 05-06-05

34.0

482

+4

560

850

1860

27470

103300

140601 イスラボニータ 3 蛯名正義

18

13

1

()栗田博憲

2247

0.1

 03-03-02

34.3

468

+6

(2.7)

850

1860

27470

103300

140601 マイネルフロスト 3 松岡正海

18

3

12

()高木登

2249

0.3

 09-07-06

34.2

484

-2

(108.0)

   

27470

103300

130526 キズナ 3 武豊

18

1

1

()佐々木晶

2243

-0.1

 15-14-14

33.5

478

-2

290

970

1600

17130

54950

130526 エピファネイア 3 福永祐一

18

9

3

()角居勝彦

2244

0.1

 09-10-10

33.9

478

-8

(6.1)

970

1600

17130

54950

130526 $アポロソニック 3 勝浦正樹

18

3

8

()堀井雅広

2246

0.3

 01-02-01

35.5

536

+6

(61.6)

   

17130

54950

120527 ディープブリランテ 3 岩田康誠

18

10

3

()矢作芳人

2238

-0.0

 04-04-03

34.5

496

-6

850

5680

10180

14160

87380

120527 フェノーメノ 3 蛯名正義

18

11

5

()戸田博文

2238

0.0

 07-06-07

33.9

490

-2

(14.6)

5680

10180

14160

87380

120527 トーセンホマレボシ 3 ウィリア

18

14

7

*()池江泰寿

2239

0.1

 02-02-02

36.1

504

+6

(15.0)

   

14160

87380

110529 オルフェーヴル 3 池添謙一

18

5

1

*()池江泰寿

2305

-0.3

 14-14-12

34.8

444

+4

300

3380

4540

22950

100300

110529 ウインバリアシオン 3 安藤勝己

18

1

10

()松永昌博

2308

0.3

 15-15-15

34.7

496

-4

(24.4)

3380

4540

22950

100300

110529 ベルシャザール 3 後藤浩輝

18

7

8

()松田国英

2319

1.4

 05-05-05

36.7

542

+16

(18.5)

   

22950

100300

集計期間:2011. 5.29 2020. 5.31

うーん、10年馬券を買って、当たったのはドゥラメンテが勝った15年の一回のみ。ただし、この一回が大きく張り込んでの万馬券ゲットなので、10年の収支は驚くことに黒字です。馬券を買うものにとってダービーだろうが平場だろうが儲ければそれでいいという考えもあるんですが、この時の勝利は本当に気持ちが良かった。馬主にも調教師にも騎手にも生産者にもダービーは特別と言うのはよく知っていたんですが、馬券を買う人にもこれは特別なレースなんだとその時思い知った次第です。あの思いをもう一度味わいたいものです。


@1番人気は4−1−2−3と毎年18頭のフルゲートであることを考えれば極めて立派。こういうのを見ると馬券対象外となった3頭が気になりますが、12年ワールドエース、18年ダノンプレミアム、19年サートゥルナーリアですな。特にダノンとサートゥルは無敗でダービーに参戦し、圧倒的一番人気を背負っての背信なわけで、誰もがディープインパクトや、コントレイルになれるわけではないということには注意が必要。今年無敗の二冠馬に挑むエフフォーリアは大丈夫でしょうか。

A2番人気は1−2−1−6と悪くはないけど、万全の信頼性と言うにも程遠い。

B3番人気は3−3−1−3と1番人気に匹敵する信頼度。人気との兼ね合いで言うとこちらを軸にすべきという考えまでありますが、かんべえ師匠の一押しワンダフルタウンが現在の3番人気で、これは師匠には心強いトレンドと言えましょう。

C二桁人気の人気薄は30頭中5頭。二年に一度はヒモ荒れと言うことになり、特にこの3年は連続で突っ込んできていることからも軽視は禁物。

D外国人ジョッキーは30頭中7頭に騎乗でかなり頼れる。

E関東馬は30頭中11頭。今年の上位人気は関東馬が多いがさて。

F脚質は勝ち馬に限れば先行、まくりが圧倒的。追い込んで勝てるのは後に年度代表馬になる素材のみ。

G枠順に大きな偏りはないが、敢えて言えば内枠がいいか。大外18番は死兆星だが今年は17頭立て。「愛の馬券師」小幡先生の一押し17番バスラットレオンはどうなんでしょうねえ、いくら横山のガッツポーズが気に入らないと言っても、かなり無謀な選択のような気がするのですが。

H大型馬有利。450kgを切る馬で馬券に絡んだのは10年前のオルフェのみ。まぁ、今年のメンバーはシャフリヤールとディープモンスター以外はこの水準を満たしていますが。

I過去5年、15頭の血統を見ると、これが圧倒的なディープ祭り絶賛開催中。半数近い7頭が連に絡み、うち4頭が勝っています。この他ではハーツ・キンカメが二頭づつ。

J過去5年15頭の前走キャリアは、さすが皐月賞組が12頭(内勝馬4)と圧倒的で、この他は京都新聞杯、プリンシパル、青葉賞が一頭づつ。

K過去10年牝馬は一頭も来ていない。まぁ、参戦すらしていないから来ないのも当たり前なんですが、ウオッカの時代は遠くなりにけりです。


以上から4戦4勝、無敗の皐月賞馬エフフォーリアに二冠の資格ありやがまずは第一のポイント。先週のオークスで同じ理屈から1番人気したソダシがあのようなことになったから、これも粗探しはしてみたいのですが。。


(A皐月賞の大差勝ちはやはり強いと言わざるを得ない。

(Bソダシと違い血統面でも不安はない。

(C跳びが大きく府中向きで、事実府中のレースでは圧巻のパフォーマンス。

(D先行馬が最内引いてレースがしやすい。

と、うーん、これでは◎を打たざるを得ませんね。またしても横山がガッツポーズをして小幡先生の血圧が急上昇するシーンが再現される可能性は高いと考えます。

次に二番人気サトノレイナス。先週のオークスを見る限り、ここに出てれば圧勝したと思うんですが、ダービー参戦ってどうなんでしょうね。危険な人気馬の可能性が高い一方、同じく桜花賞二着でここに参戦し、三番人気と後にして思えば不当な評価だったウオッカの事例もありますので、完全無視も難しい。外枠引いたのもこの馬にとってはいいことかもしれませんし、切れる末脚・騎手ルメールとなれば、エフフォーリアを負かす可能性すらあります。ここは4番手の☆評価としたい。

次、三番人気にしてかんべえ先生ご推薦のワンダフルタウン。こんなに人気になるとは思ってなかったなあ。切れる脚もないし、青葉賞組と言うのは縁がないレースだし、正直重い印は打ちたくないんですが、まぁ、今年のG1はこういうもっさりしたタイプがやたら連がらみしているし、上述の3番人気の信頼度と、グルーヴウオッチャーとしてのえこひいきも加味しこれを▲評価としたい。タイトルホルダーとつるんでグルーヴ馬券炸裂すればこれはこれで大変愉快です。

上述の理屈から印はタイトルホルダーを上位にしてますが、これはあくまで2・着候補と言う意味でやはり、レースはエフフォーリアが軸になります。

馬券は◎→〇▲☆←→その他の3連単36点。これにエフフォーリアがサートゥルナーリア的やらかしをする保険として、〇→◎▲☆→その他の三連複18点を少額追加。その他は皐月賞組・ディープ産駒を中心に選びました。驚くべきことにこれだけ買っても殆どが万馬券(エフフォーリア絡みの三連複にはガミが多少発生しますが、これが当たる時はおそらく3連単も当たっている可能性が高い)。

まぁ、泣く泣く切った馬も沢山いて(ステラヴェローチェとかヨーホーレイクとかヴィクティファルスとか)、こういう馬に来られたら、ブルーなんだけど、今年のG1ってこういう最後に切った馬が来るんだよなあ。


皆様の相談お待ちします。


人生相談士 上海馬券王





○今日の結果

<ダービー> @シャフリヤール、Aエフフォーリア、Bステラベローチェ





○かんべえのつぶやき

――最後はクビの上げ下げでした。ゴール前、先頭に立ったのはダントツ1番人気のエフフォーリア。鞍上の横山武史騎手は必死にステッキを振るう。そこにするすると内側から迫ったのは4番人気のシャフリヤール、最後はハナ差の勝利でした。鞍上の福永騎手は、昨年のコントレイルに続きダービー連覇です。いや、お見事でありました。

――3着は9番人気のステラベローチェ。鞍上の吉田隼人騎手はダービー初出走でした。4着グレートマジシャン(戸崎騎手)、5着サトノレイナス(ルメール騎手)とはこれまたハナ差の決着でありました。唯一の牝馬、サトノレイナスは四角手前で仕掛けてレースをメイクしました。あっぱれなレースだったと思います。

――これだけ凄いレースを見てしまうとなかなか言葉が出てきません。不肖かんべえ推奨のワンダフルタウンは10着でありました。それから
ラジオ日経、6人の競馬好きマーケットコメンテーターは誰一人的中者は居ませんでした。情けない・・・・。

――それにしてもエフフォーリアは父エピファネイア、父父シンボリクリスエス、母父ハーツクライとそろってダービー2着なのですな。ここまでくると一族の呪いのようなものを感じます。横山武史は大魚を逃しましたが、まだまだ人生これから。福永だって、昔はいろいろ言われたんだから前を向いて行きましょう。


――ということでダービーは終わりました。さて、まだ今日は目黒記念がある。そして来週は安田記念もある。楽観的に参りましょう。そうでなかったら、競馬なんてやってられません。





5月23日(日) オークス


えー、先週は思わずオタク談議で熱くなってしまい、まこと恥ずかしいことで。。。

まぁ、エヴァにハマったかんべえ先生も同じなんでしょうが、このご時世、外を出歩くことも憚られ、必然インドア・ヒッキー野郎と化すことを余儀なくされているわけでして、そうなるとやることと言ったら競馬中継を見、Abemaで将棋中継、Amazonプライムでアニメを見るということしかやる事がないわけで、結局こういう話題に熱中してしまう訳です。ううう、コロナや。全部コロナが悪いんや。

と、言う訳で、今回はもう少し一般の方にもわかりやすい話題から入ろうと思っていたのですが。なんと三浦建太郎先生が死去したという報に接し、またしても冷静ではいられなくなってしまったではないですか。いや、何となく予感はあったけど、早すぎる、早すぎますぞ、先生。

三浦建太郎と言う人は知ってる人には説明不要なんですが、かんべえ先生の読者には知らない人もそれなり以上にいそうなんで説明しますと、日本はおろか世界中に熱狂的なファンがいるコミック作家なのであります。

その代表作にしてライフワークであるのがダークファンタジー「ベルセルク」。主人公にして壮絶な生い立ちを背負った狂戦士「ガッツ」、その盟友でありながら魔道に堕ちこれを裏切ることになるカリスマ的英雄「グリフィス」。この両者の愛憎ほとばしる闘争を描いた作品です。連載が開始されたのは89年と30年以上前(エヴァより古い!)で、これまで刊行されたコミックは全40巻。この時点で全構想の3分の1なのだそうで、完成すれば大変長大な作品になってたはずだったのですが、これが作者の死によって未完の大作と化してしまったわけです。ああ、悲しい。悲しすぎる。

とにかく、このベルセルク、とんでもない作品なのであります。文字通りの「ダークファンタジー」。世の中にダークファンタジーを名乗る作品は星の数ほどあるのですが、この作品の前にして「ダーク」を名乗るなんておこがましいにもほどがある。それくらい本当にダークなのであります。次々と繰り出されるむごたらしい残虐シーン、殺戮・拷問・凌辱のオンパレード。普通なら目を背けてしまいたくなるようなこんなシーンも、作者の圧倒的な画力でこれを展開されると目をそらすこともできない。そして読み続けていくうちに、こういうシーンがただの猟奇趣味ではなく、表現として紛れもない必然性があるのだと理解した瞬間、読者は否が応にも思い知らされることになるのです。ああ、これは大傑作であり、三浦建太郎は大天才なのだと。三浦建太郎こそ永井豪が開拓したダークな表現世界の領域をこれ以上ないくらい拡張して見せた稀代の才能なのであります。

永井豪は代表作デビルマン終盤のハルマゲドンのシーンを執筆したとき、一コマ書く度にベッドに倒れこむくらい消耗したのだそうで、確かにあのシーンには何かに取り憑かれたような物狂おしいパッションがほとばしっていたのですが、ベルセルクの場合、最初からそう言う高カロリーな作画が延々と続いていたわけで、ああこういう絵を描き続けてると、この人持たないだろうな、作品が終わる前にこの人死んじゃうんじゃないかいな、と言うのはきっと私だけでなくこれを読んだ人の多くが抱いた予感じゃないかと思うんですが、それでも享年54歳ですかあ。早いなあ早すぎるなあ。

特に「ミレニアムファルコン篇」以降は画力がますます上昇して信じられない領域に到達してたし(大友克洋が引退状態の今、日本最高の漫「画家」は三浦建太郎であることに議論の余地はありません)、善良な魔法少女「シールケ」とか、憎めない悪党「髭骸骨」とか癒し系のキャラが登場することで作品世界にも残虐一辺倒じゃない幅が出てきたりで、本当に続きが楽しみだったのに、もう読めないなんて。「宇宙英雄ローダンシリーズ」とか栗本薫の「グインサガ」とか作者が死んだ後も第三者が継続執筆するケースはあるけど、あの画力を引き継げる人なんかいないんだろうなあ。死なれて初めて失ったものの大きさを痛感させられます。

三浦建太郎さんの死は、日本以上に海外で大きな衝撃を持って受け止められているようです。オンラインゲームではガッツを模した黒鎧に超大型の両手剣を持ったキャラが集結し哀悼の意をささげていました。たった一つのゲームサークルを覗くだけでその数、百人は下らない)。アンチクライストな作風なのに欧米の人をここまで魅了しているのか。欧米だけじゃないぞ、中国のオタクからもその死を痛切に悼む声が続出である。こんな残虐無比な作品は、中国じゃ速攻で発禁なのに、きっとこの人たちは海賊版をむさぼるように読んでいたに違いない。それくらい偉大な作品だったのですね、ベルセルクは。

ああ、本当にこのニュースは衝撃です。人の死を聞いて、ここまでの喪失感を味わったのはジョン・レノン以来でしょうか。とにかく「ベルセルク」は未完であるにもかかわらず、いやひょっとしたら未完であるが故に、日本のコミックが到達した孤高の臨界点、孤高のランドマークとして永遠に輝き続けるでしょう。改めてそのご逝去に心から哀悼の意を表するものであります。

2021 523() 2回東京10日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 82回優駿牝馬
3歳・オープン・G1(定量)()(国際)(指定) 2400m (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

ククナ 3 *横山武史

55

26.6

()栗田徹

1

2

 

スルーセブンシーズ 3 *戸崎圭太

55

32.9

()尾関知人

2

3

 

パープルレディー 3 田辺裕信

55

80.0

()奥村武

2

4

タガノパッション 3 *岩田康誠

55

36.7

()鮫島一歩

3

5

クールキャット 3 *武豊

55

11.5

()奥村武

3

6

 

ウインアグライア 3 和田竜二

55

93.7

()和田雄二

4

7

アカイトリノムスメ 3 *ルメール

55

5.2

()国枝栄

4

8

 

ハギノピリナ 3 藤懸貴志

55

134.7

()高野友和

5

9

ユーバーレーベン 3 M.デム

55

10.8

()手塚貴久

5

10

 

エンスージアズム 3 岩田望来

55

125.0

()安田翔伍

6

11

ソダシ 3 吉田隼人

55

1.9

()須貝尚介

6

12

 

ミヤビハイディ 3 吉田豊

55

266.0

()高橋文雅

7

13

ファインルージュ 3 福永祐一

55

11.5

()木村哲也

7

14

 

ストライプ 3 *柴田善臣

55

272.4

()尾形和幸

7

15

アールドヴィーヴル 3 *松山弘平

55

36.7

()今野貞一

8

16

 

ニーナドレス 3 *藤岡康太

55

46.4

()友道康夫

8

17

スライリー 3 石川裕紀

55

110.7

()相沢郁

8