上海馬券王がJRAのレースに寄せる「情熱と冷静の言葉」
12月27日(土)
○関東では珍しい雪が降りました。明日の有馬記念、コースはどうなるでしょう。道ワルという要素も考えておいた方がよいような・・・・では、上海馬券王先生のご意見をどうぞ。(かんべえ)
☆有馬記念
◎シンボリクリスエス
○タップダンスシチー
▲ゼンノロブロイ
△チャクラ
△ツルマルボーイ(もしくはザッツザプレンティ)
注アクティヴバイオ
ううううう、困った、困った。私は今とっても困っているのです。
今年最後の大一番、グランプリ有馬記念。このレースで笑えればそれだけで今年はよい一年であったということになるのでありますが、出走する面子の力関係がはっきりしすぎていて、選択の余地があまり無いのです。
出走はわずか12頭。それなりに現在最強の面子が集まっているので、レースとしての見ごたえは十分なのですが、クリスエスとタップの力はちょっと抜けすぎています。この2頭が揃いも揃って連をはずすということは考えがたいのであり、皆も同じことを考えるから、ここから買っても儲からんのですが、しょうがないのです。他にないのです。
それにつけても、2冠馬ネオユニヴァース、牝馬3冠スティルインラヴ、去年の人気者・ファインモーション、名牝アドマイヤグルーヴが出ないのは悔やまれる。いや、出たって彼らじゃ足りないのですが、彼らが出てくれればそれなりに人気を集めて私が買いたい馬券にもそれなりに配当がついたものを。ああ、口惜しや。それに、私の心の友、穴馬サンライズペガサス!彼が故障で急遽出走を回避したのもとどめです。楽しみがないというか、これではもう「見るレース」ではないか。
無論オペラオー・メイショウドトウが揃いも揃って連をはずすはずがないと思われながら大波乱の決着となった一昨年のケースもあることにはある。
この時はマンハッタンカフェとアメリカンボスという連対馬の名前から「アメリカ馬券」「同時多発テロ馬券」などと呼ばれたのであるけど、そういうことでは今年は「イラク馬券」となって、リンカーンとアクティヴバイオが要注意と言うことになるのだが(「バイオロジカルウエポン」の存在を理由にイラクに強引な戦争を仕掛けたブッシュが戦争終結宣言をしたのは、空母「エイブラハム・リンカーン」の船上であったのです。その後でこんなにこじれるとは夢にも思わなかっただろうけどね)、今日、東スポを読んだら舛添要一が同じ事を得意げに吹聴しているではないか。てめぇ、舛添、この野郎!なんか、おまえに言われると、むかつくぞ。
まぁ、こういう、「時事馬券」というのも洒落というか、厄除けに買っておきたくなる位、今年は堅く収まりそうな、そんな気配なのであります。
じゃあ、クリスエスとタップはどちらが強いかと考えてみたのですが、タイプが全く異なるこの両馬の場合、展開に左右される部分が非常に大きくて、これは分かりません。とりあえず、去年のこのレースの内容と、騎手の差で、ここではクリスエスを上位に見たいけど、クリスエス騎乗のペリエだって菊とJCで下手を踏んでるので、ここは冷静な騎乗が出来るかどうか。過去彼はエアグルーヴで私の3万円の馬券を屠った実績もあるし。。。(まぁ、それでも、馬体が絞れているようなら彼を中心に考えるのがいいと思いますが)
以上のように、上位2頭が抜けているけど、この2頭の力関係は不明確なので、実際の馬券はこの2頭の軸で3連複を買うのがいいと思います。
この2頭に勝つ可能性がわずかでもあるのはゼンノロブロイ。これは前回の菊でフラストレーションのたまるレースをしましたが、力はザッツザプレンティより上だと思います。来年の競馬シーンはこの馬中心に展開するのではないでしょうか。
チャクラは血統(マヤノトップガン=ロベルト系)が魅力。過去9年間の有馬で3着以内に入った馬の血統を見ると、
ブライアンズタイム 3−0−0
SilverHawk 2−0−0
サンデーサイレンス 1−3−3
KrisS 1−0−0
その他 2−6−6
なんですが、ブライアンズタイムもSilverHawkもKrisSも皆Robert系で連絡みするときは必ず勝っているという頼もしさ。どうもRobertのこのレースとの相性は侮りがたいものがあります。今回Robert系の出走馬はシンボリクリスエスとチャクラしかいないのでこれは必ず押さえておきたい。(でも今日、日経の夕刊を読んだら違う理由だけど井崎脩五郎がこの馬を一押ししていたのを見てがっくり。井崎、頼むから俺の邪魔はしないでくれ。。。。。)
この他ではクリスエスの来る展開なら中山は不得手だけど切れ味最高ツルマルボーイ。タップの来る展開なら、しぶとさ満点ザッツザプレンティが要注意。後は例年3着以内には2桁人気の馬が飛び込んでくることから、「時事馬券」じゃないけどアクティヴバイオが中山との相性もよく恐い存在です。
本年はこれで最後となります。1年間の、ご愛読ありがとうございました。皆様におかれましても、来年がよい年でありますよう。
出でよ万券!!
上海馬券王
○この日の結果
有馬記念
@シンボリクリスエス、Aリンカーン、Bゼンノロブロイ
○かんべえのつぶやき
――9馬身差の勝利には圧倒されました。ついついシンボリクリスエスの引退式まで見てしまいました。さて、これで2003年も終わり。来年はどんなサプライズがありますか。
12月21日(日)
○なんか競馬に熱が入らない年の瀬ですね。ファインモーションが有馬ではなくて、今週出てしまうというのが物悲しいです。(かんべえ)
うーん、関西は雪の影響が気になるところ。今日のレースがダート変更なんかになると目も当てられないんですが、さて。。。
☆CBC賞
◎サニングデール
○テンシノキセキ
▲リキアイタイカン
△ゴールデンロドリゴ
△カルストンライトオ
△テイエムサンデー
テンシノキセキはトラブルがなければこの面子じゃ連ははずさんでしょう。しかし、勝っても奇跡でもなんでもないので、休み明け3戦目のサニングをこの場では上位に置きます。
☆フェアリーS
△ホシノピアス
△クインクインクイン
△クィーンロマンス
△マルターズヒート
△パーフェクトダンス
こんなの全然分かりません。いつもは軸にふさわしい実績のあるのが何頭か出るレースですが、今年はなんかしょぼすぎ。
とりあえず、上記の3連複ボックスを買えばあたりそうな気もしますが、どれが勝ってもおかしくないので、印はつけません。
☆阪神牝馬
◎スマイルトゥモロー
○ファインモーション
▲レンドフェリーチェ
△ピースオブワールド
△ニシノムーンライト
普通ならファインで決まりなんですが、57kgがどうなるか。スマイルは気性が悪くてどうせ大逃げかますのでしょう。はまれば一発ありますが、はまんないときはブービーもありえます。
上海馬券王
○この日の結果
CBC賞
@シーイズトウショウ、Aカフェボストニアン、Bゴールデンロドリゴ
フェアリーS
@マルターズヒート、Aホシノピアス、Bアドマイヤマジック
阪神牝馬
@ファインモーション、Aハッピーパス、Bピースオブワールド
○かんべえのつぶやき
――フェアリーSは先生のご指定の馬のワンツーフィニッシュ。三連複だと当たりませんが、馬連のボックス買いなら正解でした。CBC賞はあっと驚く万馬券。中京のコースには雪が残っておりましたな。あれでは、何があっても不思議はありません。
――ファインモーション、馬体が昨年に比べて輝きが失せたように感じましたが、さすがに堂々の勝ちでした。これからマイル路線で行くんでしょうかね。そういえば先生ご推奨のスマイルトゥモローは、またも馬群に沈みましたな。いったい何位だったんでしょう?
12月14日(日)
○お昼から仕事で慶応大学に出撃するので、今日は「見(ケン)」することもあたわず。とほほ。(かんべえ)
えー、久しぶりにTVゲームなどというものをやり始めたんですが、これが滅茶苦茶はまってしまいまして、夜更かししてしまい、なんか、競馬の分析もままなりません。今日はさくっと仕上げましょうか。
それにしてもBUSIN0(コンピュータRPGの元祖WIZARDRYを日本のゲームデザイナーがリメイクしたタイトル)というのは、まさに正統派RPGの香り高い傑作であることよ。ああ、面白すぎて人間がどんどん堕落していく。。。。
★朝日杯フューチュリティS
◎メテオバースト
○メイショウボーラー
▲スズカマンボ
△グレイトジャーニー
△コスモサンビーム
△フォーカルポイント
注キョウワスプレンダ
メイショウボーラーをどう捕らえるかが全てのレースです。ここまでの実績完成度では他の馬より1枚抜けているのは疑問の余地なしで、調教タイムを見ると中山の坂もこなせそうな感じだし、騎手もペリエなら逆らいづらいところなんですが、問題は先行押し切り型で大外がどうかということ。下手をすると掲示板にも乗らない可能性もあるのではないかと。96年にクリスザブレイヴという馬がこのレースで圧倒的な1番人気になりながら10番枠を引いて13着になったことを未だに鮮明に覚えているんですが、なんか今回はダブるんだよな。
とにかく、現時点での圧倒的な能力差スピード差で前半大外からぐいぐい行くことは間違いなく、ハイペースは必至なわけで、切れ味鋭い馬に注目したいと思います。メテオバーストは過去2戦2勝の内容がかなり凄い。特に前走は上がりを33.9でまとめているのは、ひょっとしたら相当な大物かもしれません。まぁ、脚質が追い込みな訳なんで騎手次第ですが、池添はデュランダルの乗り方を見ると向いていると思います。
★鳴尾記念
◎ビッグウルフ
○キングフィデリア
▲サイドワインダー
△エイシンスペンサー
△エイシンチャンプ
△サンライズシャーク
注チアズブライトリー
ビッグウルフが出ると平静ではいられません。わたくし的には彼が出れば必ず◎なんで、もしこれを馬券購入の参考にしている人がいれば(いるわきゃないけど)上記の◎は飛ばしてもかまいません。
でもダート馬ということで人気は全然ないけど、血統を見ればむしろ芝向きなんで全く来ないとは言えないのだ。来ると恐いよ。フフフフ。
それにしても、ビッグウルフは去年の11月末日にデビューしてからこのレースが13走目、おまけに年末も地方交流重賞を走る予定だというし、いくらなんでも酷使しすぎではなかろうか。条件馬ならまだしも、いやしくも7勝もして、ダートのダービーまで取ったGT馬だぞ、調教師何考えとんねん!あんな小さい体で可哀想じゃないか、休ませてやれよ。
上海馬券王
○この日の結果
朝日杯FS
@コスモサンビーム、Aメイショウボーラー、Bアポインテッドデイ
鳴尾記念
@ウィンブレイズ、Aチアズブライトリー、Bサイドワインダー
○かんべえのつぶやき
――と、いうことでした。馬券王先生、ともに有馬を戦いましょう。
12月7日(日)
○かんべえも本日は自宅で「見(ケン)」です。実は仕事をかかえているだけなんですが。とほほ。(かんべえ)
★阪神ジュベナイルF
えー、2歳の牝馬戦というのは、人間に例えればせいぜい小学校高学年のお嬢ちゃんたちの運動会なわけでして、レース経験も乏しく各馬の過去データもあてにならないのであります。よって、このレースの過去の傾向から考えてみようと思います。
☆阪神ジュベナイルF(及び「阪神3歳牝馬S」時代を含む)の過去9年の1・2着馬と馬連配当
02年(18) 1着:ピースオブワールド@ 2着:ヤマカツリリーJ
¥ 4,880
01年(18) 1着:タムロチェリーF 2着:アローキャリーH ¥25,350
00年(18) 1着:テイエムオーシャン@ 2着:ダイワルージュE ¥
3,140
99年(15) 1着:ヤマカツスズラン@
2着:ゲイリーファンキーB ¥ 1,330
98年(13) 1着:スティンガーB
2着:エイシンレマーズJ ¥15,430
97年(16) 1着:アインブライドF
2着:キュンティアE ¥ 6,000
96年(10) 1着:メジロドーベルA 2着:シーズプリンセスB ¥
1,550
95年(11) 1着:ビワハイジC 2着:エアグルーヴB
¥ 2,790
94年(10) 1着:ヤマニンパラダイス@ 2着:スターライトマリーC ¥
680
○は単勝人気 ( )内は出走頭数
うーん、ここから言えるのは。
@皆結構いい配当。まぁ、もともと買う人も自信あるわけじゃないのでオッズもバラけるのですが、特に多頭数が定着した今日では、人気サイドで買うのはあまりよろしくないようで。
Aそうはいっても、目から火が出るような驚愕の万馬券というのもない。極端な下位人気ははずして中穴中心の狙い目が吉ということらしい。
B1番人気は来るときは勝つ。来ないときは圏外。一番人気を買うときは馬単がよろしいようで。
Cこの中で3歳以降活躍した馬というのはあまりいませんなあ。3歳以降GTを獲ったのはメジロドーベル・エアグルーヴ・テイエムオーシャンのみ。それだって、1番人気はオーシャンだけだし、大物は遅れたときにやってくる。この時期の評価は年が明ければ役立たずということで。
。。。。なんかいまいちだな、これだけじゃなんなんで、他の傾向も調べたんですが。なんかこれも凄いんだよね。
D血統はばらけてます。上記連対馬18頭ではサンデー産駒が3頭いるのみで、後は全員見事に父親が違います。まぁ、サンデー産駒が優位と言えないこともありませんが、そのサンデーだって3歳クラシックに比べれば随分物足りない連対率で、要は血統では買っちゃいけないということですな。
E脚質はといえば、上記連対馬18頭で逃げたのが3頭、先行が6頭、中段差しが9頭と、これも、ばらけてます。ただ、阪神コースゆえか、殿一気というのは皆無で、不器用君は用無しといえましょう。
Fジョッキーもばらけてます。過去9年の連対実績は今年不参加のキネーンが2回連対しているのを除けば、あとは皆違うジョッキーによるもの。阪神の2歳牝馬戦を得意にするジョッキーというのもいないみたい。
G「2歳戦なら山内厩舎」っていうから、厩舎も調べてみたんですが、驚くべきことに、これもばらけてます。上記18頭は、すべて違う厩舎の所属でした。
H枠番を見てみましょう。上記連対馬18頭の枠は1枠8枠=各4頭、3枠6枠=各3頭、7枠=2頭、4枠5枠=1頭、2枠=0頭。内と外がいいようですが、外は内に比べて馬が多頭数になる傾向がありますから割引は必要。まぁ、若干内が有利と言うことなんでしょうが、これだって明確な傾向というには程遠い。
結論:わけわからん!!!この徒労感は何なのだ!これだけ明確な傾向というのがないレースというのも珍しい。これじゃ、目をつぶって選んでも期待値は変わらんではないか!そもそも、2歳児にGTレースを設定すること自体なんかの間違いなのである!こんなレースでお金を使ってはいけない!
よって、買うのはやめようかと思ったんですが、ここまで調べて引っ込みもつかないので、
(1)超低人気5頭を切る
(2)追い込み一手の不器用さんの評価を下げる
(3)人気馬同士の組み合わせを排除する
というののみを採用し、後は自分の趣味で選んだのが下記の買い目となるわけです。じゃーん!!
◎マルターズヒート
○ロイヤルセランガー
▲フィーユデゥレーヴ
△スイープトウショウ
△アズマサンダース
△ラブリープリンセス
Xマチカネエンジイロ
◎のマルターズヒートは、新馬でダートを圧勝してます。今回のメンバーでは唯一ダート経験がある馬ですが、こういう馬は恐いのです。(ちなみに過去9年の連対馬も生涯芝一筋の馬が圧倒的でダート経験があるのはアローキャリー、ヤマカツスズランだけなのですが、両者とも凄いダート巧者です)今回騎手がアンカツに戻るのも吉だし、先行脚質もよし。超地味血統ロイヤルセランガーは、これまで連をはずしたことがなく、かつ負けた相手もメイショウボーラーとか結構強いところばかり。これだけ安定していれば、切るわけに行きません。山内さんちのフィーユデゥレーヴは、休み明けを使われて今回要注意。
問題は現在一番人気の2戦2勝スイープトウショウ。追い込み一手で、先ほどの原則から言えば逝ってよしなんですが、この馬好きで追い込み一手というわけではなく、過去のレースは全部出遅れて尚且つ勝っているということでその大物感は、やはり現状ではナンバーワンと言えましょう。今回阪神と言うことで、出遅れるとさすがにきついでしょうが、もしゲートがまともで中段でレースを進めることができれば圧勝もありえるわけで、やはりはずせません。
上海馬券王
○この日の結果
阪神JF
@ヤマニンシュクル、Aヤマニンアルシオン、Bコンコルディア
○かんべえのつぶやき
――案の定、わけのわからない結果になりましたね。「この徒労感!」とはおっしゃいますな。馬連馬単ともに万馬券ではありませんか。
――来週も朝日フューチュリティーステークスという似たようなレース(名前がややこしいことも似ている)がありますぞ。いよいよ年も押し迫ってまいりましたなあ。
11月30日(日)
○今朝の天気を見るところ、どう見たって馬場は重、不良のようです。さて・・・。(かんべえ)
☆ジャパンカップ
@馬場が重・不良の場合
◎シンボリクリスエス
○アンジュガブリエル
▲ザッツザプレンティ
△デノン
△ネオユニヴァース
△サラファン
注サンライズペガサス
A馬場が良・やや重の場合
◎シンボリクリスエス
○タップダンスシチー
▲ジョハー
△イズリントン
△ツルマルボーイ
△サンライズペガサス
注デノン
とにかく、難解。
まず、出走するメンバーの半分がサラファンを除けば未知数の海外招待馬でしょ。
次に騎乗するジョッキーの11/18が海外騎手でしょ。
これだけでも、力関係が分かりづらい上に、その上この雨で当日不良馬場が見込まれるわけで、見慣れた日本の馬もどうなるか分からない。クリスエスは鉄板かとも思ったけど馬場が重以上だと、これも断言は出来なくなってくるし。
はっきり言って見て楽しむレースであり、賭けるなら自分の好きな馬中心に選ぶしかなくなってくるのですが、そうなると自分の知らない馬を好きになるはずも無く、当日は日本の馬中心に馬券が売れるわけで、外国馬がお買い得という結論にもなるのであります。
でも、このメンバー構成は、重馬場を苦にしそうなタイプとそうでないタイプが比較的明確に出ている気がするので、重以上馬場が悪化した場合とそうでない場合で選択も分かれるところ。まぁ、お買い得と思われる外国馬を中心にすると大体上記のとおりになります。
両方ともクリスエスが◎ですが、先ほど言ったとおり馬場状態が酷いとなんともいえないので、重以上に悪化のときは3着ははずさんだろうという意味の◎で彼とアンジュかプレンティ軸の3連複にするつもり。良ならこれは鉄板というか負けてはいけない気がします。(負けても許されるのは格的にはジョハーのみ)
上海馬券王
○この日の結果
ジャパンカップ
@タップダンスシチー、Aザッツザプレンティ、Bシンボリクリスエス
○かんべえのつぶやき
――昨年の有馬記念のように見事なタップダンスシチーの逃げ。昨年の有馬は、土壇場でシンボリクリスエスがかわしたのですが、ここでは9馬身という大差で決めてくれました。シンボリクリスエスはちと太りすぎたか。しかし、ここはタップダンスシチーの強さを称えるべきでしょう。内枠を引いて、一騎で先駆けて、ターフの最短距離を駆け抜けてくれました。
――逃げ馬が強いと競馬は面白い。こうなると有馬記念での再対決が楽しみです。
11月23日(日)
○今週は海外出張中の上海馬券王。その遺言は以下のとおりでした。(かんべえ)
マイルCSが気になりますが、今の印象では取り敢えず下記の通り。
☆マイルチャンピオンシップ
◎ファインモーション
○ギャラントアロー
▲バランスオブゲーム(なんで天皇賞をパスしてこちらに登録するかなぁ)
△ミレニアムバイオ
△デュランダル
○この日の結果
マイルCS
@デュランダル、Aファインモーション、Bギャラントアロー
○かんべえのつぶやき
――今日はバランスオブゲームと心中してしまいました。毎日王冠の勝ち方を見たら、これ以外の選択肢はないと思えたのです。が、しかし、4位だもんなあ。つくづく、ここ一番のG1レースになると駄目なヤツでございます。
――バランスオブゲームもファインモーションも、もとよりは長い距離で勝負しようとしていた馬。それがマイル戦に参戦することとなったら、やっぱりファインモーションの方が大舞台には強かった。それを上回ったのが、スプリンターステークスで1200Mを制したデュランダル。あ〜あ、完全に読みを外してやんの。これが馬券王先生であれば、ファインモーションから流して引っ掛かっていたのかも。う〜ん、惜しかったなあ。
11月16日(日)
○下記のような次第で、土曜日に海外出張に旅立った馬券王先生。ご安心を。スマイルトゥモローはちゃんと単複あわせて買っておきますぞ。(かんべえ)
えー、明日から一週間の海外出張です。よって、今週、来週と秋競馬の佳境というのに馬券が買えんのであります。ううううう。
☆エリザベス女王杯
◎スマイルトゥモロー
○スティルインラヴ
▲ダイヤモンドビコー
△アナマリー
△アドマイヤブルーヴ
△レディパステル
牝馬3冠スティルの優位は動きませんが、ここは前回の府中牝馬Sで大逃げかまして3着に粘りこんだスマイルトゥモローを◎指名。
前回の逃げは、天皇賞のローエングリーンもまっつあお、いにしえのツインターボを髣髴とさせるとんでもない逃げでした。普通こんな走りをすると大差殿負けなんですが、そこを3着に粘りこんだのはさすが元オークス馬です。今回、府中から京都ということで、逃げは更に決まりやすいはずで、展開次第ですが、スティル・パステル・グルーヴがけん制しあって届かない光景が目に浮かぶのであります。
というわけで来週はお休みします。
上海馬券王
○この日の結果
エリザベス女王杯
@アドマイヤグルーヴ、Aスティルインラブ、Bタイガーテイル
○かんべえのつぶやき
――東京女子マラソンで高橋尚子が2位に終わった今日、京都競馬場では牝馬の戦いが繰り広げられました。牝馬三冠に輝くスティルインラブの実力は、古馬に通用するかどうか。しかるに真の主役は別におりました。
――サンデーサイレンスとエアグルーブの子、超良血のアドマイヤグルーヴは、スティルインラブに敗れること3度、本日ついに宿願を果たしたのであるました。おめでとうアドグル。そして武豊も今年はフェブラリーステークス以来、ようやく2度目のG1勝利でした。さらにっ!かんべえもこの秋初のG1勝利を収めたのでありました。取ったり、単勝Fと連勝DーF!ぶはははは。やっぱり今年の三歳牝馬はレベルが高いっすね。
――海外出張中の上海馬券王殿。スマイルトゥモローの単勝と複勝はちゃんと買っておきましたぞ。15位、つまりビリでしたけど・・・。ご帰国、お待ち申し上げております。
11月2日(日)
○「不規則発言」では馬券王先生の長編力作を連載中ですが、予想の方も冴えてもらいたいですね。さあ、行くぞ天皇賞!(かんべえ)
☆天皇賞(秋)
◎ツルマルボーイ
○シンボリクリスエス
▲ローエングリーン
△アグネスデジタル
△ファストタテヤマ
△ゴーステディ
注サンライズペガサス
去年に続き18頭の大頭数。その割に、随分薄味なメンバー構成となりました。
そもそも、府中開催、距離2000mの天皇賞秋というのは、
@マイラーからステイヤーまでが一応カバーでき、尚かつ日本の競馬シーンを事実上独占するサンデー血族が最も得意とするところの距離で行われ、
A展開の紛れの少ない府中という場所柄が馬の基本能力を存分に引き出すところから、
普通その年に行われるGTレースの中でも、最もレベルの高いレースが期待できていたのです。
それなのに、なんだ、これは。今年GTを2勝もしているヒシミラクルは故障で回避、GT未勝利とは言え、GT馬と差のない勝負を繰り広げていたタップダンスシチー、バランスオブゲームはJCに直行、牝馬のチャンピオン・ファインモーションは今年は目を覆う惨状で脱落、3歳勢からゼンノロブロイとかサクラプレジデントあたりが出てくれば面白かったのにこれも見栄を張って菊花賞に行っちゃうし。面白そうなところがほとんど出ていないではないか。
代わりに出てるのは、休み明けが6頭もいるし、なんか分不相応なのもたくさん。みんなこのレースの格をなんと心得おる!特になんなんだモノポライザーは!1600万を勝ったばかりで、何故出れる。おまけに結構人気だし。そんなお安いレースじゃないはずだぞ、天皇賞というのは。こんな馬に勝たしちゃいけないんだ。勝つのはこの私が許さん!
というわけで、先週好評につき、引き続き過去のレース傾向なんかを分析しようかと思ったんですが、過去こんなひどい面子でしかもみなのやる気すら疑われる状況でこのレースが行われたことはなく、やっても意味がないからやめます。
一応、シンボリクリスエスが今の現役馬の中では最強の存在であることは疑いなく、本当は勝ってくれなきゃ困るから是が非でも◎にしたかったのですが、宝塚で懲りたはずがまた、休み明けぶっつけ本番だし、大外だし、なんか、本音じゃ去年苦い経験をしたJCの叩き台として、聖なる天皇賞を位置付けている節も見受けられるし、まぁ、私が人気馬に◎を打つのはあまり期待されてもいないみたいだし。ここは○ということで。(でも正直勝って欲しいな)
今年に入って進境著しいローエングリーンは単騎楽に逃げられれば勝つまであり得ますが、やはりゴーステディーとのはな争いをどう捌くかが課題、2000mは問題ないと思いますが、最近はマイル三昧の日々というのも評価を一段落とす理由です。
アグネスデジタルは本当に困った奴です。芝ダート不問、距離にも融通が利き、国内海外・中央地方どこに行っても結果を残しており、しかも調子落ちと散々噂されながら結果は楽勝と、要は強いのですが、同時になんでもありのわけわかんない奴でもあります。強烈なシンパシーを抱く対象ではありませんが押さえざるを得ん。マル外のもう一方の雄エイシンプレストンはこれも強いのですが時計決着だとそれほどでもないので、明日ははずします。
穴ではツルマルボーイ。穴に◎とは何事かと言われそうですが、まぁ、いいじゃん、一応そこそこ人気にもなってるし。これはでも恐いよ。クリスエスが来ないとき来るのはこういう馬だという気がします。
他、当てに出来ないけど、いつかは来る気がするファストタテヤマ、府中ならトニービンというわけで清水成駿を含め意外と人気のテンザンセイザはしかし左回り全然駄目→よってゴーステディ、そして大穴で久々不安もサンライズペガサス。
まぁ、クリスエスが1着だめでも、2着ははずさないと思うけどね。
上海馬券王
○この日の結果
天皇賞
@シンボリクリスエス、Aツルマルボーイ、Bテンザンセイザ
○かんべえのつぶやき
――東京では不利な大外枠、それに10キロの太め。これで勝てたらお化けだな、と思っていたら、やっぱりお化けでしたね。シンボリクリスエスは。ローエングリンから買ったかんべえは哀れ討ち死にしました。こらっ、後藤、これはマイル戦じゃないんだから、そんなに飛ばすんじゃないっ!でも、赤兎馬のように強いシンボリを見て、不満はありません。ジャパンカップと有馬記念が楽しみです。
――上海馬券王先生、本日は東京の指定席で見物された由。きっと今日の馬券もしっかり取られたことでしょう。ああ、あやかりたいのう。
10月26日(日)
○馬券王先生の予想、かんべえは最近はもっぱら読み物として楽しんでおりますが、今日は実のある予想だと感心しましたぞ。頑張れ、ネオユニヴァース!(かんべえ)
えー、日本シリーズが佳境を迎えてつつある今日この頃。お互いがホームゲームでしか勝てない凄まじい「内弁慶」シリーズとなっております。お互いがサービスゲームしかキープできないとなるとダイエーの優勝と言うことになるのですが、はてどうなることか。ファンの人は気が気じゃないでしょうが、私は気楽に楽しめます。不幸なことに。。。
★菊花賞
◎ネオユニヴァース
○リンカーン
▲ゼンノロブロイ
△チャクラ
△ザッツザプレンティ
注マッキーマックス
クラシックの最後を飾るこのレース、否が応でもネオユニヴァースがナリタブライアン以来9年ぶりの3冠馬となるかが興味の中心となるわけなのですが、何しろ、3000mなどというどの馬もこれまで走った事のない距離で争われるレースなわけで、距離適性とか展開(逃げ馬がよどみなく逃げて結果ハイペース・ハイレベルの長距離戦になる場合と、最初と最後の1000mがやたら忙しく、間の1000mがとろとろした談合的徐行運転になる、実質2000mレースの場合とでは結果も大きく違うことは明白)とかいろいろ紛れも多いところ。これまでの戦績からだけでは予測しかねるところも多々ありまして、過去9年間のレース傾向を探ってみることにしました。
*過去の菊花賞の連対状況: ( )内は馬連配当、*は穴の張本人
02年 @ヒシミラクル*
Aファストタテヤマ*
(¥96,070)
01年 @マンハッタンカフェ* Aマイネルデスポット*
(¥46,210)
00年 @エアシャカール
Aトーホウシデン
(¥ 1,580)
99年 @ナリタトップロード Aテイエムオペラオー (¥ 780)
98年 @セイウンスカイ Aスペシャルウィーク
(¥ 510)
97年 @マチカネフクキタル
Aダイワオーシュウ*
(¥ 3,970)
96年 @ダンスインザダーク Aロイヤルタッチ (¥ 1,760)
95年 @マヤノトップガン
Aトウカイパレス*
(¥ 6,330)
94年 @ナリタブライアン Aヤシマソブリン (¥ 520)
うーん、どれも皆懐かしい。この中で白眉はと言えば94年と98年のレースでしょうか。思えば、ナリタブライアンの菊花賞は本当に背筋が寒くなるような凄いレースでしたし、セイウンスカイのレコード決着も、逃げてのもので極めてハイレベルでした。(でも、馬券の相性はあまりよくないな。02年と98年以外皆はずしてるし。ううう。。。)
まぁ、それはさておき、上記の決着状況も、この2年間半端じゃない荒れ方をしてはいますが、9年間通してみるとまちまちであることが分かります。
1.春からの実績馬でそのまま決まっちゃうケース (00年、99年、98年、96年、94年)
2.ステイヤーがやっと活躍の場を与えられてブレイクするケース (02年、01年の1着、95年)
3.後から考えても、なんだかよくわからない馬が突っ込んでくるケース(01年の2着、97年)
うーん、これでは、(@)春の実績馬を重視しつつ、(A)長距離血統の馬にも注意をはらい、(B)なんだかよくわからない馬も押さえましょうということになり、馬券が何枚あっても足りなくなる、他に何かパターンが検証できるかなと思ってよく見ると。。。
あった!上記の馬はほとんどすべて、京都コースに対する適正がずば抜けていることを発見しました。
*過去の菊花賞の連対馬の京都生涯成績
02年 @ヒシミラクル* (2-2-1-3)
Aファストタテヤマ*(2-1-0-4)
01年 @マンハッタンカフェ* (2-0-0-0)
Aマイネルデスポット* (1-2-3-2)
00年 @エアシャカール (2-0-0-1)
Aトーホウシデン (0-1-0-2)
99年 @ナリタトップロード (4-3-5-1)
Aテイエムオペラオー(5-2-1-1)
98年 @セイウンスカイ (2-0-1-1)
Aスペシャルウィーク (3-2-0-1)
97年 @マチカネフクキタル (3-2-0-1)
Aダイワオーシュウ* (0-1-0-1)
96年 @ダンスインザダーク (2-1-0-0)
Aロイヤルタッチ
(1-2-1-1)
95年 @マヤノトップガン
(3-2-4-2) Aトウカイパレス*
(1-1-1-4)
94年 @ナリタブライアン (3-1-1-0)
Aヤシマソブリン (0-1-0-2)
うわぁおう、これは凄い連対率・複勝率!2・3の例外を除いて皆とんでもない京都巧者、まさに甲子園におけるタイガース、福岡ドームにおけるダイエー的「内弁慶」な状況が展開されているではないか!
よって、上記(@)〜(B)に(C)京都適性を加えて考えたのが上記の印となるわけであります。
☆春の実績場の代表はネオユニヴァースとゼンノロブロイ。
ネオの京都実績は3−0−0−0で負け知らず。これはとても示唆的で、すんなり3冠の夢に手が届きそうな予感。
ゼンノロブロイは京都はこれが初めてで適正は未知数。でも、前回の勝ち方が半端じゃなく強いので無視は出来ません。内枠を引いたのも吉で、気性面から距離もこなせそう。(サクラプレジデントも京都は未経験だけど、これは2000mまでの馬と言う気がします。展開向けば来ないとは言い切れませんが、リスクが高いのに3番人気では手が出ません)
☆血統距離向きの代表はリンカーン。
前回の神戸新聞杯はネオに鼻差の惜しい4着。これは前が壁になる不利があってのもので、今回相当やれそう。京都の成績は1−2−0−0。死角は清水成駿が◎にしていることか。
ザッツザプレンティも京都は1−1−0−0。但しこれは新馬、500万の成績なので割引は必要ですが、ダービーを3着したことからこの距離でブレイクの可能性なきにしも。チャクラもまたしかり。
☆わけのわからない馬の代表はマッキーマックス。
最近不甲斐ない成績が続いているので全然人気はありませんが、春先のシンザン記念で見せた末脚はいまだに脳裏に焼きついています。経歴と言い、血統と言い、かれにファストタテヤマのにおいを感じるのは私だけでしょうか。
上海馬券王
○この日の結果
菊花賞
@ザッツザプレンティ、Aリンカーン、Bネオユニヴァース
○かんべえのつぶやき
――三冠馬は誕生せず。菊花賞馬はザッツザプレンティでした。美味しいところ、アンカツが持っていきました。おめでとう、クラシック初勝利。
――「名刀は少し鈍き刀を使う」と称されたネオユニヴァースも、ゴール前、リンカーンに抜かれたのはらしからぬ失速でした。やはり春に酷使された疲れが残っていたのか。ネオよ、レボリューションは近いぞ。ジャパンカップか、有馬記念でお前の実力を見せてくれ。
――ところで今日は井崎脩五郎先生ばりの予想をした馬券王先生、いい線をついていたけれども馬券ははずしたそうです。来週の天皇賞に期待しましょう。
10月19日(月)
○今日は牝馬三冠がかかった秋華賞。待ってました、上海馬券王先生の人生相談です。9月21日の「敢えて言おう。カスであると!」発言が祟っているようで・・・・(かんべえ)
上海馬券王の人生相談
◎傷心女子高生オースミハルカちゃんからのお便り
Q:彼氏と別れさせられちゃったんです
先生、聞いてください。あたし、クラスに仲のいい幼なじみの男の子がいるの。彼いつもあたしのこと見守ってくれてて、あたしがむずかったり、いらいらしたりして、心の平静をなくしてるときも、いつも側にいて慰めたり励ましてくれたりして、とっても優しい彼だったの。あたし、一応クラスじゃ一番の優等生といわれてるけど、それだって彼が付いててくれたから。彼がいなかったら、今ごろあたし、ちょっとしたことで切れまくって、誰彼かまわず喧嘩売ってるただのヤンキー娘だったはずなの。
それなのに。。。。。
彼が急にクラスから消えちゃったんです。転校しちゃったんです。安藤先生に「なんで!」って聞いたら、彼は勉強が出来ないから、都会の学校辞めて地方の学校でやり直すんだって。秋華大学目指してる君とは住む世界が違うんだから、もう彼のことは忘れなさいだって。。。
びえーーーーん。聞いてないよおお!彼が何したっていうの。勉強できなかっただけじゃない!なんで別れさせられるのよおおお!あたし、納得できない。明日は秋華の受験日なんだけど、もうやる気がしないわ。ぐれてやる。そうよ、絶対ぐれてやるわぁ!先生あたしどうしたらいいの。
A:お答え
そうですか、この前のファインモーションさんを鼻差振り切った活躍の裏には彼の存在があったのですか。
えー、知らない人のために補足しますと、相談人には同じクラス(厩舎)に「タケツグホマレオー」君という大変仲のいいクラスメートがいて、安藤先生も神経質で気性の激しい相談人を落ちつかせるために、相談人が行くところ彼を必ず帯同させていたのだそうです。しかし、クラスで一番の優等生である相談人に比べ、未勝利試験を何度受けても二桁着順のホマレオー君は中央の学校(JRA)に居場所をなくし、地方(園田)の学校に引き取られることになったのだとか。
しかし、勉強もスポーツも一番、容姿も端麗と言ういわばクラスのマドンナみたいな女の子が、優しさだけが取柄の劣等生を好きになるなんてシチュエーションは漫画の世界だけのものかと思っていたのですが、現実にもあるんですねぇ、こういうことが。そういう意味ではこの話、世の中に何千万人もいるうだつの上がらない男どもに勇気を与える話と言えましょう。
さて、ご相談の件、確かにお気の毒なのですが、彼の成績を考えればこれも仕方のないこととも考えます。未勝利戦をこんなひどい成績では、将来も期待ができませんし、なんと言っても3歳未勝利自体が開催されなくなりますし。あなたの住む世界はまさに弱肉強食、もう少し正確に言えば弱肉人食、もうちょっと具体的に言えば弱肉缶詰なわけでして、彼が缶詰にならず、地方とは言え引き取り手が現れただけでも、幸いなことと考えます。
ひるがえって、明日のあなたの試験なんですが、秋華の受験場所である京都内回りというのは、逃げ先行が決まりやすく、あなたにこの前のようなけれんのない逃げをされたら恐いなと思っていたんですが、彼のいないあなたが心の平静を保てるか大いに疑問。スタート場所が大観衆の集まるスタンド前というテンションの高い受験生には最悪の場所でもあり、悪いんだけど、ここは無視してかまわないのではと言う気になってきました。清水成駿が◎にしてるし。(ニヤリ)
まぁ、地方に行った彼もそこで実績をあげれば、また中央に復帰する芽もあります。
また逢えるといいね。
◎良家令嬢アドマイヤグルーヴさんからのお便り
Q:懺悔なさい!
前略
馬券王先生、わたくしのこと覚えておられますか?先日のローズSのとき、あなたに「カス」扱いされたけど、見事な勝利を飾ったアドマイヤグルーヴでございます。よもやお忘れじゃございませんわよね。
え、「恨んでないか」ですって?いえいえ、あなたをお恨みすることなんかございませんわ。それどころか、あたくしがあのレースに勝ったことで、薄い先生の財布がますますお薄くなったんじゃないかと、気がかりなんでございますの。オホホホホ。だから気にしなくていいのよ、あたくしを「カス!」なんておっしゃったこと。
え、「本当に恨んでないか」ですって?そりゃねぇ、半年前のあたくしでしたら、カッとなって先生に何したかわかりませんけど、一夏越えてあたくしも、成長しましたの。もう、切れやすくて不安定なあたくしじゃありませんの。名家に生まれたものは下々にも寛容でなくてはいけねえ、もとい、いけませんわ。あたくしも母やおばあ様の期待に答えるべく明日の秋華も努力するつもりでございますのよ。だから気にしなくてもよろしいのよ、あたくしを「カス!!」なんておっしゃったこと。
でもねぇ、先生の「カス!!!」発言の後、あたくし母からうざい説教たれられた、もとい、色々お叱りを受けたんでございますの。
「良家に生まれたおまえが、あんな三流馬券士からあのような誹謗中傷を受けるのは、おまえに付け込む隙があったからです。」だって。
あまつさえ、「名門グルーヴ家の恥さらし!ローズS勝った位じゃ埋め合わせになりませんわ。今度の秋華で無様な醜態をさらしたら、あなたとの縁を切ります。」だって。
あたし、あたし。。。。。
きいいいいいいいい!
ざけんじゃないわよ、くそ婆ぁ!てめえだって秋華のときは、1番人気でぼろ負けしたじゃねえか!何が名家よ。むかつくんだよ!人にうざい説教たれてんじゃねえよ!
てめえも、てめえだ、上海馬券王!理屈倒れの変態穴馬券士が人のことカスなんて言ってんじゃねえよ、このチンカス野郎が!てめえ、講釈たれる暇あったら自分の財布の心配でもしてろ。明日の秋華であたしを買わなかったらてめえ文無しだからな。
首洗って待ってな!!
かしこ
Aお答え
いや、その、あの時は別に「カス」と断言したわけではなく、「カス」の可能性があると言っただけでして。。。。
まぁ、考えてみれば、コンスタントに上がりを34秒前後でまとめている馬が弱いはずもなく、また、ローズSの勝ち方も素晴らしいものでして、よってあの発言は軽率でした。あなたは素晴らしい素質の持ち主で、決してカスではない。懺悔します。
さて明日の秋華賞、ローズSの勝ち方から、あなたの課題である気性難が一夏を経て克服されたというのが、一般の見解で、事実あなたは現在のところ一番人気なわけであります。でもねえ。。。。「三つ子の魂百まで」と言う諺もあり、人間も馬もそんなに簡単に変われるものかという疑問を払拭することが出来んのです。私は。
オースミハルカさんにも言いましたが、明日はスタート地点が大観衆の目の前ということで、そのような騒々しい環境で、あなたが、この前みたいに平静を保つことができるのか。出来れば圧勝もありえるのですが、何か桜花賞・オークスの再現となるのではないかという不安というか、期待が高まってしまうのです。(ニヤリ)
秋華賞というのは、不思議と高配当の多いレースですし、またサンデー産駒の勝っていない数少ないGTでもありますが、これもスタート位置がテンションの高い馬に不向きであると言うことと関係しているのではないでしょうか。あなたの父上母上もテンションが高いことでは有名ですし、この前のローズSが余りに素晴らしかったことで、今回随分買い被られてる気がするということで、申し訳ありませんが、やはり「危険な人気馬」と認定させていただきたいと思います。
というわけで。。。。
☆秋華賞
◎レンドフェリーチェ
○アドマイヤグルーヴ
▲スティルインラヴ
△ピースオブワールド
△チューニー
△ヤマニンスフィアー
注マイネサマンサ
ついでに
☆府中牝馬S
◎レディパステル
○ノブレスオブリッジ
▲ショコット
△オースミコスモ
△ローズバド
注トーワトレジャー
皆様の相談お待ちします。
人生相談士 上海馬券王
○この日の結果
秋華賞
@スティルインラブ、Aアドマイヤグルーヴ、Bヤマカツリリー
府中牝馬S
@レディパステル、Aローズバド、Bスマイルトゥモロー
○かんべえのつぶやき
――あ〜あ、とうとう牝馬三冠が誕生してしまったぞ〜。と、今日も懲りずにアドマイヤグルーヴから買ったので、かんべえは嘆きモードである。「幸(みゆき)騎手があの若さで三冠ジョッキーになることを、周囲は許さないだろう」と読んだのは誤りでした。素直に祝福いたしましょう。アドマイヤグルーヴは、もっと頭数が少ないと実力を発揮するんですけどねえ。
――ところでこのレースを終始リードしたマイネサマンサは、知る人ぞ知る馬券王先生の推奨馬でした。その間の顛末をお知りになりたい方は、「不規則発言」の4月9日分をご参照ください。そのマイネサマンサは5位入着。立派な成績でした。いえ、私も押さえてはいたんですけどね。
10月12日(日)
○今日はどちらも面白そうなレース。馬券王先生、人気馬の死角を嫌うはずが、今日はファインモーションとヒシミラクルを推奨とは、めずらしいこともあるもんですね。思わず穴馬を狙いたくなりますな。こんな日に仕事で、競馬のできないかんべえはなんとも哀れです。(かんべえ)
えー、中日の監督に落合が就任しました。
なんと言う無謀な人事でしょう。こと打撃に関する限り、彼は長嶋以上の天才であることは間違いないと思うのですが、きらびやかなイメージとは裏腹にプロ野球の監督の仕事というのは、企業で言えば中間管理職、よくても「代表権のない取締役」みたいなものであり、このような天才にはもっとも不向きな仕事のはずなのであります。
大体が、現役時代から我侭三昧、プロ野球人なら誰もが憧れる名球界への入会を拒否する(それ自体賞賛には値しますが)等、この世のありとあらゆる権威を無視しつづけてきたこの親父がこのような中途半端な権威に身を置くとは、ああ、後生が恐ろしい。
なにはともあれ、人気優先で田中真紀子を外務相に任命した小泉総理の暴挙を思い起こさせるこの人事、来年の中日が横浜状態となる懸念が大きく、今から気が重いわけなのです。星野、帰ってきてくれないかなぁ。
☆毎日王冠
◎ファインモーション
○バランスオブゲーム
▲マイネルアムンゼン
△カンファーベスト
注ゴーステディ
シンボリクリスエスが出て来ると思ったのですが登録すらしておらず、天皇賞へは直行となりそう。(ううう、またかよ。宝塚で懲りたんじゃねぇのかよ。。。)格から言えば海外GTを3勝しているエイシンプレストン、去年牝馬戦を鼻歌混じりに総なめしたファインモーションの2頭のマル外が抜けています。面白いのはマル外枠で天皇賞に出れるのはこのうち1頭だけ。ファインモーションはこれに勝つのが絶対条件、エイシンは連を確保すれば確実と、将棋のA級リーグ最終戦みたいな、激しい星のつぶしあいで両者モチベーションが高いはず。まぁ、小頭数でもありこの2頭がそろって連をはずすことはないのではないかと。。。
両方とも相当強いので、人気でも落合や田中真紀子よりはよっぽど信頼できるのですが、この両者の組み合わせは1点でしか買えないのでどちらかに消えてもらいましょう。わたくし的にはエイシンが休み明けも左回りも今一で、今回は少々苦しそうに思える。格でハンデを克服できる可能性もありますが、頼むから来ないでくれ。
同じことを考える人が多いのでしょう、単勝人気はファインモーションが圧倒的に一番人気。うーん、しょうがないか。ただ、牝馬が牡馬の強力どころを相手にで57kgというのも少々見込まれている。清水成駿が◎にしてるし、前回同様伏兵に足もとをすくわれる可能性もわずかながらあり、穴を相手に馬単の表裏を買うのも一興でしょう。
穴の最有力はバランスオブゲーム。休み明けの連対率は75%だし、不思議とGUは強く連対率80%はお見事。これで人気がないのだから買うしかありますまい。マイネルアムンゼンも府中の連対率66.7%、休み明けをたたかれて上積み大。馬場が渋れば一発ありえます。
「府中だったらトニービン」ということで、トニービン産駒が2頭出ていますが、テンザンセイザは休み明けが今一なので、ゴーステディの大逃げに期待。あと、カンファーベストは穴と言うには失礼なくらい最近充実しており、晩成アンバーシャダイの産駒ということで、ひょっとしたらGT級の力を身につけているかもしれません。(ただ、オッズ的にここまで買えるかなぁ)
☆京都大賞典
◎ヒシミラクル
○サンライズジェガー
▲タップダンスシチー
注アラタマインディ
こちらも小頭数。しかも1頭取り消して9頭立て。こんな面子ではヒシミラクルの優位は動かないはずなんですが。。。
ヒシミラクルというのも変な馬です。GTを3つも勝っているから強いことは疑いがないのですが、GTでの勝利はすべて低人気でのもの。多額な金が動くGT競争ゆえ、相当な被害が出たはずで、意地でもこいつは強いと思いたくない人が結構多いのではないでしょうか。前日オッズを見ると1番人気は彼ではなくなんとGT未勝利のタップダンスシチー。うーん、実績に格が伴わないということなんだろうけど、いくらなんでもこれはねぇ。。
まぁ、当日は1番人気になると思うんだけど、私にとっても買うと来ない、買わないと来るという相性最悪の馬でできれば買いたくないというのが正直なところ。でも買わないと来るし。。。結局実績の割には軽く見られている今が買いどきなのかもしれません。こんなレースで穴に走ってもしょうがないので、◎扱いとします。
相手はタップダンスもいいんですが、天皇賞春でヒシミラクルと差のないレースをしたサンライズジェガーを上位に考えたい。あと、前回私に万券を恵んでくれたアラタマインディは今回も要注意。
上海馬券王
○この日の結果
毎日王冠
@バランスオブゲーム、Aトーホウシデン、Bエイシンプレストン
京都大賞典
@タップダンスシチー、Aヒシミラクル、Bダンツランニング
○かんべえのつぶやき
――「競馬が見たい!」と言い張って、NHKの控え室でフジテレビのスーパー競馬を見てしまいました。それにしても毎日王冠、ファインモーションの7着にはぶっ飛びました。あれは武豊の失敗ではないですよね。井崎脩五郎先生、いつもレースの後には冷静な分析をしてくれますが、どうやら気負いこんでしまった様子。牝馬のレースは難しいです。
――他方、バランスオブゲームはレコードの堂々たる勝ちッぷり。この秋の台風の目になるかもしれません。うーん、これだから競馬は分からない。この教訓は覚えておきましょう。「上海馬券王先生が本命を推したときは死角がある」。
10月5日(日)
○昨日は次女Tの運動会で消耗、今日は長女Kの文化祭。かんべえは秋のG1一発目に参加できないのです。ちょっと残念。「出でよ万券!」ということであれば、@テンシノキセキからFゴッドオブチャンスorKイシノグレイスですね。馬券王先生、ご武運を祈りますぞ。(かんべえ)
☆スプリンターS
◎アドマイヤマックス
○デュランダル
▲テンシノキセキ
△レディブロンド
△ビリーヴ
注ゴッドオブチャンス
うーん、結構強いところが集まったのに薄味な感じがするのは、高松宮杯の1・2番人気サニングデール・ショウナンカンプがいないからでしょうか。よく見れば穴党の心の友リキアイタイカンもいないし。
結局出てきたのは優等生の団体さん。強いことは強いけど化け物みたいに強いわけでもなく(レディブロンドは違う可能性もあるけど)、決着も僅差で決まりそうな予感。上位人気はどれが来てもおかしくはありません。よってボックスで買うのがいいかとは思うんですが、皆も同じことを考える=あまり高配当は望めないということで、困ったものです。
ビリーヴの一番人気は、メンバー中唯一のG1ウイナーである事からしょうがありませんが、これが引退レースと言うことで、ご祝儀人気も多分にありと考えます。2つのG1勝ちがいずれも平坦コースのもので、中山で勝ったことはないというのは大きな死角と言え、人気では評価を下げます。
今年の6月末に遅咲きのデビューを飾ってから破竹の五連勝をなしとげた、レディブロンドはひょっとしたら化け物的資質の持ち主である可能性があるのですが、メンバーが一気に強化された今回は掲示板にも乗らない可能性も同時に高く、判断が難しいところ。なんと言っても清水成駿の◎だし。ま、無視はしないほうがいいんだろうな。
前回たたきあいの末、鼻差でビリーヴを競り落としたテンシノキセキは、勝ったとは言え斤量差が3kgもあったので、割引必要。今回は無視していいと思っていたんですが、最内という絶好枠を引いてしまいました。中山Bコースは内が有利で、しかもこの馬、内枠のときは連をはずしたことがありません。よって評価は大幅増▲。
決め手ナンバーワンのデュランダルは他に同型がいないためハイペース必至の今回はとても怖い存在。はまれば1着までありそうですが、脚質が脚質だけに外外を回らされるのは間違いなく、ここは騎手の技量と運次第ですか。
押し出されるようにナンバーワン評価となったのはアドマイヤマックス。これは単勝ではなく複勝最有力と言う意味での◎です。このところ人気を裏切るレースが続いていますが、騎手が武豊に戻るのはとても好材料。不確定要素が多いレースなだけに騎手を信用すると言うのもいいかもしれません。
あと、やはり穴も狙ってみたいと言うことでゴッドオブチャンス。最近の成績は不甲斐なさ過ぎるんでなんなのですが、11番人気でビリーヴを完封してのけた京王杯スプリングカップとか思い出した頃に好走する穴野郎なんでそろそろ一発あっても。。。
☆シリウスS
◎マイネルセレクト
○ツルマルファイター
▲ニホンピロサート
△スターリングローズ
△インタータイヨウ
Xカチドキリュウ
こちらも上位拮抗。ハンデ戦ということもあり、見かけ以上に難解です。
大体上記(×以外)の馬が人気になって実際これで決まるんでしょうが、各々下記の死角があり優劣つけがたいです。
マイネル=距離長く、どちらかと言えば左利き?
インター=逆に距離が短い。
ニホン=前回休み明けとは言え負けすぎ
スターリング=休み明けは過去実績から見てもWELCOME、でも高齢だし斤量は
過去しょったことのない59.5kgだし。
ツルマル=気性に難あり。出遅れ注意。
うーん、悩ましい、この面子をボックスで買っても絶対儲からないし。結局自分の好きな馬から買うしかないでしょう。
お、好きな馬と言えばカチドキリュウさんがいるではないか。過去高額配当を恵んでくれた恩義があって、出走すれば意地で買いつづけてきた馬なんですが、ダートのこの距離はベストな条件だし、ハンデも軽量だし、そろそろ第二段の高額配当が飛び出してきてもおかしくなさそう。出でよ!万券!
上海馬券王
○この日の結果
スプリンターS
@デュランダル、Aビリーヴ、Bアドマイヤマックス
シリウスS
@マイネルセレクト、Aツルマルファイター、Bインタータイヨウ
○かんべえのつぶやき
――どちらも万券とはなりませんでしたね。ビリーヴはやはり最終戦を飾れず。デュランダルは騎手次第という先生のご託宣でしたが、池添騎手は見事に期待に応えました。
――ところで先生、来週はファインモーションとヒシミラクルが走るそうですよ。そう聞いただけで、私などはいろんな思いがほとばしってしまうのですが、毎日王冠と京都大賞典、楽しみですねえ。
9月28日(日)
○今日は好天。上海馬券王先生は中山にご出馬されるとのこと。おーい、ワシも行くぞぉ。(かんべえ)
中山かぁ、久しぶりだな。フェブラリーS以来だな。日本に帰任してからは初めてだし、急に気合が入ってきた。よーし、やるぞおおお!出でよ万券!!
☆オールカマー
◎エアエミネム
○メジロランバート
▲マイネルアムンゼン
△ハッピールック
△ダイヤモンドビコー
注ファストタテヤマ
ううう、力んだ途端、夏競馬の余韻を引きずるようなこの面子。しょぼい!しょぼすぎる!
大体、「外国馬も3歳馬もセン馬も牝馬も何でも来なさい。賞金出します。GUです。」というのがこのレース本来の趣旨だったはずなのに、準オープン以上GV以下みたいのばっかりがやって来て、いったいなんなんだこれは。貧しいぞ、貧しすぎる!
ここ数年、このレースと中山記念ではこのようなレースグレードと出走馬のアンマッチ傾向が続いているんですが、ひょっとして、「中山開催」というのがネックになっているのかもしれません。中山の芝は切れ味鋭い脚をもつ馬の特性を殺すようなところがあって、必然的に休み明けの一流馬が回避する傾向にあるんじゃないか。F1カーに厳しく、ディーゼル車に有利な環境では、有馬くらいのグレードを用意しないと一流馬が集まらないのではないでしょうか。
特に今年の中山は、府中の改修のせいで去年秋から今年の初夏まで酷使されまくりで、随分馬場が荒れてたんですが、一夏過ぎてもまだ持ち直してないようで、重賞クラスでも時間がかかるかかる。これでは切れ味勝負の馬は不利で、先行してしぶといのが有利と言うわけで、エアエミネムの優位は動きません。エアエミネムは前回の札幌記念で軽量サクラプレジデントの差しに屈しましたが、今回面子といいコースと言い、まさに勝ってくださいと言わんばかりの好条件。これで負けるようなら逝ってよしでしょう。
相手は客観的にはマイネルアムンゼンですが、これとエアエミネムの組み合わせだと恐らく馬連で3倍を切るような涙ぐましい配当なわけで、無理して穴を探してみましょう。
メジロランバートは3冠馬ミスターシービーの血を引く数少ない(ひょっとしたら唯一の)オープン馬。ジリ脚で切れ味勝負になると駄目なんですが距離・コースを考えればここは彼なりに好勝負しえると思います。勝つまでどうかと思いますがワイド軸に一考。
菊花賞で2着の実績を持つファストタテヤマは良積が京都外回りに偏ってます。追い込み一手で本当に当てにならない馬なんですが、こんな馬が休み明けの中山で単勝3番人気に推されているのも、このメンバーのしょぼさを物語っています。まぁ、メンバーがメンバーなので絶対来ないとは言い切れませんが、人気との兼ね合いから同じ脚質ならハッピールック、牝馬ならGT級のダイヤモンドビコーの藤沢勢を上位に考えてみたいと思います。
☆神戸新聞杯
◎ゼンノロブロイ
○サクラプレジデント
▲ネオユニヴァース
△マッキーマックス
△ザッツザプレンティ
△リンカーン
注シルクチャンピオン
こちらは一転、超豪華な組み合わせ。これだけでGTと言われても納得の凄いメンバーです。実は私、東西からこれだけ凄いメンバーが阪神に集まるのも、「中山開催」が嫌われている裏返しではという気がします。スプリングS・弥生賞から皐月賞のクラシック登竜門を通過した素質馬の多くが故障でそのキャリアを台無しにしていることからわかるように中山の芝やコースは育ち盛りの馬に相当な負担を与えているみたいで、これが結局、東の強力どころまでが西に殺到し、中山開催のセントライト記念が空洞化・裏開催状態になっている原因なのではないでしょうか。JRAよ、こんな青少年の育成に不向きなコースでクラシックを開催しちゃいかん。抜本的な対策をしないと競走馬だけじゃなく競馬場まで「西高東低」なんてことになっちゃうぞ。
なに、府中に金を使いすぎて中山の改修にまで資金が回らない?うーん、ハゲタカファンドに知り合いがいるんだけど紹介してやろうか?
さて、超豪華なメンバー構成なんだけど、このレース、売上はそんなに上がらないかもしれません。だって、堅いんだもん。上位人気の3頭が揃って連をはずすなんて考えられないし、このボックスなんて今日の時点で3倍から5倍じゃ明日は多分もっと安くなるし、見るだけって人も結構多いと思うぞ。
で、上位の3頭なんだけどこの優位付けが難しく、結局「やる気」で判断しました。
まず2冠馬ネオユニヴァースですが、これははっきり言ってこの中では一番勝つ動機付けに乏しい。過去の3冠馬で秋初戦を勝っているのはルドルフだけだし、陣営は3冠に向けた単なる調整と位置付けている気がします。(ただ、乗り代わりの福永は、本来お手馬だったこの馬をエイシンチャンプにこだわるあまりデムーロに持って行かれてしまった経緯があり、ここはやる気十分のはず)
サクラプレジデントとゼンノロブロイはこの結果によっては天皇賞も視野に入れているのでこれは全力を尽くすはず。で、どちらが優位かというと、前回札幌記念を使われてしかも勝ったサクラが騎手武豊ということもあり有利と言う気がするんですが、皆も同じことを考えているんでしょう、現時点でなんと2冠馬を差し置いて単勝一番人気。こうなるとあらを探したくなるのは人情(というか少なくとも私のモットー)というもの。前走の勝利は軽量(53kg)によるところも大きく、勝った相手もエアエミネムなどというGTじゃお呼びがかからないような1.5流馬では評価も減額じゃあ!追い込み一手で展開に左右されやすいし、ここは先行できるゼンノロブロイを上位と見たいですな、あたしゃ。(但し藤沢先生の常として休み明けはでっぷり太って出てくる可能性も。いずれにせよ最終的な判断はパドック見てからだな)
「3強」以外ではやはり「菊」の資格を取りたいという動機付けの旺盛なところが注目。
マッキーマックスは追い込み一手の不器用さん。去年のファストタテヤマ、おととしのローマンエンパイアを髣髴とさせる存在で、阪神は本来不向きですが、春先の大物感は只者ではなく、怪我で棒にふった春の無念を一気に晴らして権利を取りたいところ。末脚だけならサクラより上かもしれません。
ダービーで上位2頭と差のない競馬をしたザッツザプレンティは、重馬場なら急浮上と言うのが一般的な評価ですが、一夏越えて急成長の可能性もあり注意必要。リンカーンは名前だけでサクラプレジデントとの「大統領馬券」に手を出す人がいそうですが(かんべえさん、君のことだよ)、血統から菊は是非出たいところで、ここは必死に権利取りに来るのは間違いなく軽視禁物。あと、1000万を勝ったばかりで全然人気がありませんが、シルクチャンピオンは阪神実績があり大穴期待が高まります。
上海馬券王
○この日の結果
オールカマー
@エアエミネム、Aファストタテヤマ、Bメジロランバート
神戸新聞杯
@ゼンノロブロイ、Aサクラプレジデント、Bネオユニヴァース
○かんべえのつぶやき
――そんなわけで上海馬券王先生、ご一緒したMさま、本日はうちの次女Tが大変お騒がせいたしました。「子供と動物に強い馬券王先生」の法則は健在でした。
――オールカマーではファストタテヤマが意外な善戦。この馬に稼がせてもらうのは、滅多にないことです。「騙されたつもり」になってみてよかった!神戸新聞杯は、最後の直線でゼンノロブロイの伸びが光りました。それにしても、3強の三連複は380円という涙の出るような低配当。ちょっとずれていれば、馬券王先生大笑いだったのに・・・・。それでは先生、また遊んでください。
9月21日(日)
○ファンの皆様、秋競馬は始まったばかりなのに、もう「あれ」が始まりました。そうっ!あのっ!上海馬券王先生の人生相談ですっ!(かんべえ)
☆上海馬券王の人生相談
◎お受験ママ エアグルーヴさんからのお便り
Q:不肖の娘がいるんです
先生、聞いてくださいな。私、自分で言うのもなんですけど、名家の出ですの。グルーヴ一族ってご存知かしら。ま、ご存知ない?まったくこれだからパンピーは。。。
よろしくて?私の祖父はJRA維新の大立者ノーザンテースト公爵、母は名門・樫の木女学院首席のダイナカール、父は凱旋門の英雄トニービン子爵と言うまさに絵にかいたような華麗なる一族ですの。かく言う私も母以上の実績で世間から「女傑」とまで言われた経歴の持ち主ですし、これって、政界で言えば鳩山一族、相撲で言えば二子山一族、文壇で言えば吉本一族に匹敵する名家なわけで、本来ならあなたのような平民にこんな相談持ち込むようなことはありませんのよ。
でもねぇ、先生。名家には名家の悩みと言うのがございますの。いつだって世間に恥じない成績を上げることが求められますし、一族の中で成績が振るわないものが出ますと、長嶋一族みたいに、恥知らずのパンピー達からいわれのない中傷を受けたりしますし。「名牝」と言われた母の血を受け、その圧倒的な能力で殿方達さえねじ伏せ「女傑」とまで言われた私もまさか、今になってこのような思いをすることになるとは。。
で、相談とは娘のことですの。娘は私とアメリカの大富豪サンデーさんとの間に生まれたまさに良血中の良血、銀のスプーンを30本くらいくわえて生まれてきたんじゃないかとそりゃ世間でも評判になりましたし、一族の期待はものすごく大きかったんでございますの。なのに。。。。出来の方が今一と言うか全然振るわないのでございます。名門桜花中学の受験を失敗したところまでは、まぁ、お母様のダイナカールも同じですし、まだ我慢も出来たんですが、お母様も私も首席で卒業した樫の木女学院まで不合格になるとは、どういうことでしょう。きいいいいぃぃ!まさに一門の面汚しですわ。
能力の問題じゃないと思いますの。私の血を引く娘が能力がないなんてありえませんわ。きっと家庭教師の武が悪いんですわ。大体あの男は、昔は私の家庭教師だったんですが、散々おべっか使って私に取り入って好き放題またがっておきながら、私の現役最後の試験の時にはそ知らぬ顔してマーベラスサンデーとかいう、どこの馬の骨とも知れない下司野郎に乗り換えた2枚舌のペテン師ですの。きっと娘の出遅れ癖も、すぐに切れる短気な性格もあの男が変な教育してるからに違いないわ。きいいいいぃぃ!母子2代をもてあそぶ不埒漢、許せませんわ!
先生、明日は名門・秋華女子大の共通一次試験であるローズSがありますの。桜花・樫の木と立て続けに失敗して、この上秋華まで落ちると、家名に致命的な傷がつきますが、娘はこのような家庭教師でうまくやっていけるでしょうか。
A:お答え
えー、秋華賞のときは別企画がありますので、今回人生相談を前倒しにしてしまいました。それにしても、あなたの一族が名門であることはこれを認めるに吝かではないのですが、比較の対象として、「鳩山一族」「二子山一族」というのは、どちらも現在ぱっとしませんし、どうなんでしょう。あと、「吉本一族」って多分、吉本隆明・ばなな父子の事だと思うんですが、これなんか両方とも終わってしまってるし、そもそも名門・良血扱いには滅茶苦茶抵抗あるしで、適切でない比喩は却ってあなたの家名を貶めることにもなりかねませんので、ご注意下さい。
それはさておき、確かにこの春のあなたの娘さんのインパクトは強烈でした。桜花・オークスでともに一番人気に押されながら連にも絡めない体たらくぶり、特にオークスでの惨敗振りは、あなたとあなたのお母さんの実績から「血の系譜」を信じて馬券を買ったロマン派の方々に甚大な損害と心の傷と虚無を与えたことは想像に難くありません。(それにしても「血」で馬券がこんなに買われた例はあまりなく、そういう意味であなたとあなたのお母さんの偉大さがよく分かるのですが)
あなた以外にも、あの敗戦は、能力ではなく気性もしくは武のせいと考えている人は多いようです。「桜花賞は出遅れが全て、オークスは出遅れの上に道中引っかかりぱなし、これじゃどれだけ強くても勝てない」というわけです。よって、彼女が気性的にどれだけ成長しているかが人々の関心事となるのですが、ここに錯覚がありはすまいか? つまり、皆血統からその能力を疑う人はいないが、彼女の能力は実はそんなにたいした事がないのではないかと言う仮説が成り立つのではないか。だって、彼女が牝馬の強いところを相手にしたのは桜花賞・オークスのみで、そこで連にも絡めないことは、牝馬の強いところに勝ったことがないことを意味しており、ひるがえって、唯一のオープン勝鞍である若葉S(ああ、そうだ、重賞も勝ったことがないのだ彼女は)も「実質男子校」での勝利とは言え、メンバーが相当しょぼいしで、血統の裏づけから来る先入観を取り外せば、異常に過大評価されているのではないか。私は今、次の言葉を必死に押さえているのです。
「敢えて言おう。カスであると!」 (C)ぎれん・ざび
まぁ、もちろんそうじゃない可能性もあるから頑張って欲しいんですが、「過大評価が懸念される人気馬は軸にはしない」がモットーの私としては、あなたには申し訳ありませんが、あなたの家名に傷がついてくれたほうがありがたかったりします。というわけで。。。
☆ローズS
◎ピースオブワールド
○スティルインラヴ
▲アドマイヤグルーヴ
△シェリール
あと、ついでにセントライトも予想しておきますね。
☆セントライト記念
◎トリリオンカット
○テンカタイヘイ
▲スズノマーチ
△ヴィータローザ
△チャクラ
皆様の相談お待ちします。
人生相談士 上海馬券王
○この日の結果
ローズS
@アドマイヤグルーヴ、Aヤマカツリリー、Bベストアルバム
セントライト記念
@ヴィータローザ、Aニシノシンフォニー、Bチャクラ
○かんべえのつぶやき
――きっ、きたあ!名門アドマイヤ家の血筋は、やはり只者ではありませんでした。ちゃんとピースオブワールドやスティルインラブを抑えているんだから値千金です。こんなすごい足を見せられたら、秋華賞は面白くなりますね。秋のG1が楽しみです。・・・・それにしても、人生相談は当たりませんねえ、先生!
9月14日(日)
○いよいよ秋競馬が帰ってきました。夏の間、猛烈な忙しさで土日なしの生活を送ってきた上海馬券王先生、昨日は久々のレースでいきなり大勝利したようです。さて、今日はどうでしょう?(かんべえ)
出ました、万券!
朝日チャレンジCはカンファーベストから馬連で流したら、追加で買ったアラタマインディが2着に残ってくれて見事168倍の万馬券。こいつぁ秋から縁起がいいや
あ。中山メインの紫苑Sも馬単44倍GETだし、やはり、競馬は中山・阪神だね。宝塚からこれまで馬券もろくに買えずに仕事一筋の生活を送っていた鬱憤が一挙に晴れました。
ちなみに、紫苑Sを勝ったレンドフェリーチェですが、開幕週の中山ということで、大逃げを期待したファンの支持を集めて4番人気となったのですが、なんと道中は中段待機。馬券を買った人は皆青ざめたと思うのですが(少なくとも私は青ざめた)、直線に入ってから並ぶ間もなく各馬をごぼう抜きにし、終わってみればゴール前緩めながらも2着に3馬身近い差をつけた圧勝となってしまいました。買ってて言うのもなんですがこんな強い馬とは知らなんだ。負かした相手もキアヌリーヴスとかヤマニンスフィアとかチェイニーじゃないやチューニーとか、春のクラシック戦線で活躍した面々だけに、打倒スティルインラヴ一番手に踊り出た感じ。これは秋華賞が楽しみです。(来週あたりはマイネサマンサがトライアルに出てきそうな感じで、こちらも楽しみ。いやぁ、いいなぁ、楽しいなぁ、秋競馬って)
☆京成杯オータムハンデ
◎ロイヤルキャンサー
○ミレニアムバイオ
▲ボールドブライアン
△ブレイクタイム
△マイネアイル
△マイネルモルゲン
注トレジャー
うーん、この面子の殆どがそのままマイルCSを構成しそうな結構レベルの高い組み合わせ。
前走、距離延長でも不良馬場でも滅茶苦茶強いことを証明したミレニアムバイオが今回は得意中の大得意であるところのマイルに戻ってくると言うことで、本来ならこの馬には逆らえません。ただ、ハンデ戦の最重量58.5kgというのが死角といえば死角で、ここは無理やり一段評価を下げて見ましょう。(人気馬には厳しいのだ私は)
ボールドブライアンは脚質から府中や新潟が向きそうなのに何故か中山に良績が偏る変な奴。ただ、末の鋭さは天下一品で、かのムーラン・ド・ロンシャン賞2着馬であるローエングリーンを私の馬単馬券とともに屠った東京新聞杯での末脚が忘れられません。でもねぇ、こいつ、はまると強いけど、はまんないと思いっきりトホホだし、基本的に当てにならないくせに2番人気は分不相応な気もするぞ。こいつも評価を下げよう。(不人気馬の美点を見つけるのも好きだけど、人気馬の欠点を見つけるのも好きなのだ私は)
というわけで、ロイヤルキャンサーです。よく見れば末の確かさはボールドブライアンに勝るとも劣らないし、斤量は恵まれてるし、血統も良血だし、騎手後藤というのもこういうタイプには合いそうだし、それで人気になっていないとなれば、これは買うしかありますまい。
あと、格ではナンバーワンのブレイクタイム、軽量の一発屋マイネアイル、NHKマイル3着の伸び盛りマイネルモルゲンにも要注意。
(と、ここまで書いててこの予想が清水成駿の買い目と殆ど瓜二つであることにたった今気付きました。うーん、あんな、無頼派チックな予想にこだわるあまり馬券はずしまくってる親父と見解が一緒とは。。。やっぱりミレニアムバイオにしたほうがいいのかな)
☆セントウルS
◎ギャラントアロー
○ビリーヴ
▲デュランダル
△アドマイヤマックス
△ネイティヴハート
注ブルーコンコルド
ショウナンカンプなきあと、スプリント路線の帝位を継承したビリーヴの一点かぶりとなることは疑いがないこのレース、彼女を「信じる」かどうかが最大のポイント。
1200mなら彼女は間違いなく現時点でのナンバーワンなのですが、問題は久々と斤量(牝馬の57kg)か。事実同じ条件で出走した今年3月の阪急杯は9着と惨敗しているし、次走での引退を表明しているせいで、ご祝儀人気も多分にありそうで、わたくし的にはお買い得観に乏しいですな。
それならいっそ、3歳馬ギャラントアロー。今年のクリスタルCで150倍の万馬券をもたらしてくれた恩人だから言うわけじゃないけど逃げると本当にしぶとくて、この相手に勝つまではどうかと思いますが前残りは十分に考えられます。一夏を越えた成長と軽量に期待。ま、テンシノキセキとの先行争いをどうさばくかがポイントでここで置かれてしまうとそれまでなんですが、彼を軸にした3連複は狙う価値ありと判断します。
この他末脚鋭いデュランダルはハイペース必至なだけに是非押さえておきたい存在、やはり3歳馬のブルーコンコルドは適性のないクラシック路線で惨敗してようやく適距離に戻ってきたわけでこういう馬には要注意です。
上海馬券王
○この日の結果
京王杯オータムハンデ
@ブレイクタイム、Aシベリアンホーク、Bオースミコスモ
セントウルS
@テンシノキセキ、Aビリーヴ、Bデュランダル
○かんべえのつぶやき
――なんで先生、IシベリアンホークとCオースミコスモへの言及がないんだろう?と思っていたら、来たじゃございませんか。でも、買ってない私が言っても説得力はゼロですね。え、C―Iのワイドは3440円?うぐぐぐ。
――テンシノキセキとビリーヴの叩き合いは見応え十分でした。ゴール前、アンカツが思い切り鞭を入れてましたが、わずかに及ばなかったようで。うーむ、ついつい優勝が懸かった阪神戦を我慢して競馬を見てしまったぜ。来週は中山に行こう。
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by Tatsuhiko Yoshizaki