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上海馬券王がJRAのレースに寄せる「情熱と冷静の言葉」


2019年 下半期のレース考





12月22日(日) 有馬記念


☆:これより19年下半期馬券予想の一件に関し詮議をいたす。一同のもの面(おもて)を上げい。さて、上海屋馬券衛門、その方「馬券王」なる称号を僭称し、G1競走の予想を溜池通信に掲載するも、相変わらずこれを外しまくり、善良なる読者に多大なる損失を負わせしめたこと、当方の取り調べにより明らかであるが、左様相違ないか?

上:畏れながらお奉行さま、手前には全く身に覚えのないことにございまして、はてさて、いったいどこからそのような根も葉もない噂が流れましたことやら。

☆:ほほう、それではチャンピオンズカップにおいてその方が「JBCクラシックの勝ち馬は信頼できる」と軸にしたチュウワウイザードが馬券圏外に敗れ去ったことも知らぬと申すのじゃな。

上:畏れながらあのレース、チュウワウイザードは4着と非常に惜しい決着にございまして、予想そのものはいい所行っていたんじゃないかと。そもそもですな、最後直線で前が壁になって出所を失ったことがあの結末の原因すべてにございまして、あれがなければ勝つまであったのではと思う今日この頃なのであります。これ騎手の福永がすべて悪いと申しますか、あの日の福永は3勝もしていたのに、なぜ私が軸にしていたレースに限ってあのようなしょっぱい騎乗をするのでしょう。ああ許すまじ、福永祐一!お奉行さま、私なんかむしろ被害者でございますよ!

☆:おのれまたしても騎手に責任転嫁するか、どこまでも見下げ果てた奴め。それでは「万全の実績がある」と言って臨んだ阪神JFにおいて「万全の自信がある」と軸指名したリアアメリアが6着と掲示板にも乗らない決着となったのはこれ如何に!その方の三流馬券師ぶりを証明して余りあるのではないか?

上:なんなんでしょうねえ、あれ。レースが速い流れになって、これはリアアメリアの差しが決まると思わずガッツポーズしたのに、全然伸びませんでしたねえ。そりゃ勝ったレシステンシアがあそこまで強いとは思ってなかったのは事実ですが、それでもリアアメリアがあそこまで不甲斐ないのはなんか腑に落ちないと言うか、一つ言えるのは川田はG1じゃ買えない騎手だということですかねえ。

☆:だから騎手のせいにするのはやめろと言っておろうが!そこまで言うなら、朝日杯フューチュリティはどうなのじゃ、リアアメリアの大敗を受け、「同じような実績のサリオス一頭軸じゃ不安だから」とダブル軸指名した片割れのレッドベルジュールが10着大敗。嗚呼、その方のヘタレぶりここに極めり!一体どのようにして読者諸兄にお詫びするのじゃ、この恥知らず!

上:うーん、実はリアアメリアもレッドベルジュールもディープインパクトの産駒なんですよねえ。なんか、今年になってディープ産駒がえらくヘタレ始めてるって気がするんですよ、私。今年の秋のG1シーズンだって勝ったディープ産駒って菊花賞のワールドプレミアだけですし、なんか親父が死んでから子供が急にだらしなくなって来てるんじゃないかと。リアアメリア・ベルジュールだけじゃないですよ、ダノンプレミアとか安田記念で2番人気に推されながら他馬に斜行されたらやる気なくして殿負けだし、秋華賞で対抗指名した1番人気ダノンファンタジーは直線ヘタレて8着大敗だし。これって血統の力関係が最近急激に変動しているって言うことなのではないでしょうか。お奉行様!悪いのはみんなディープインパクトでございます!

☆:やい、やい、やい、黙って聞いてりゃ、騎手が悪いの血統が悪いの、言いたい放題ぬかしやがって!てめえの悪事はなあ、この一覧表がすべて御見通しよ!目ン玉かっぽじってよく見やがれってんだ!


馬券王と振り返る「嬉し恥ずかし」の19年下半期

レース名

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

馬券王印

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

フューチG1 サリオス 2 ムーア

16

6

1

()堀宣行

1330

-0.4

   03-03

35.4

200

660

950

38080

90260

フューチG1 タイセイビジョン 2 武豊

16

8

2

()西村真幸

1334

0.4

   12-08

35.3

(5.8)

660

950

38080

90260

フューチG1 グランレイ 2 池添謙一

16

9

 

14

()池添学

1336

0.6

   15-15

34.9

(229.3)

   

38080

90260

阪神ジュG1 レシステンシア 2 北村友一

16

4

4

()松下武士

1327

-0.8

   01-01

35.2

1120

10000

20410

8560

86720

阪神ジュG1 マルターズディオサ 2 田辺裕信

16

9

6

*()手塚貴久

1335

0.8

   03-02

35.9

(43.7)

10000

20410

8560

86720

阪神ジュG1 クラヴァシュドール 2 藤岡佑介

16

10

3

*()中内田充

1335

0.8

   08-08

35.5

(4.8)

   

8560

86720

チャンピG1 クリソベリル 3 川田将雅

16

5

2

()音無秀孝

1485

-0.0

 03-04-04

35.4

440

960

1820

1900

8980

チャンピG1 ゴールドドリーム 6 ルメール

16

11

1

()平田修

1485

0.0

 05-04-04

35.4

(3.5)

960

1820

1900

8980

チャンピG1 インティ 5 武豊

16

4

3

()野中賢二

1487

0.2

 01-01-01

35.9

(4.7)

   

1900

8980

JCG1 スワーヴリチャード 5 マーフィ

15

5

3

()庄野靖志

2259

-0.1

 07-06-05

36.5

510

2900

4810

2900

19850

JCG1 カレンブーケドール 3 津村明秀

15

1

5

()国枝栄

2260

0.1

 04-03-02

36.9

(10.5)

2900

4810

2900

19850

JCG1 ワグネリアン 4 川田将雅

15

2

2

*()友道康夫

2262

0.3

 06-06-08

36.6

(4.3)

   

2900

19850

マイルチG1 インディチャンプ 4 池添謙一

17

5

3

()音無秀孝

1330

-0.2

   04-05

33.9

640

840

2040

3200

16580

マイルチG1 ダノンプレミアム 4 川田将雅

17

14

1

()中内田充

1332

0.2

   04-03

34.2

(2.4)

840

2040

3200

16580

マイルチG1 ペルシアンナイト 5 マーフィ

17

7

6

*()池江泰寿

1333

0.3

   10-12

33.7

(17.6)

   

3200

16580

エリザベG1 ラッキーライラック 4 スミヨン

18

2

3

()松永幹夫

2141

-0.2

 08-08-08

32.8

540

3380

5440

4060

26480

エリザベG1 クロコスミア 6 藤岡佑介

18

6

7

()西浦勝一

2143

0.2

 01-01-01

34.8

(23.1)

3380

5440

4060

26480

エリザベG1 ラヴズオンリーユー 3 M.デム

18

11

1

*()矢作芳人

2143

0.2

 02-02-02

33.8

(2.5)

   

4060

26480

天皇賞秋G1 アーモンドアイ 4 ルメール

16

2

1

()国枝栄

1562

-0.5

 05-06-05

33.8

160

920

1170

3210

8860

天皇賞秋G1 ダノンプレミアム 4 川田将雅

16

9

3

()中内田充

1567

0.5

 05-05-03

34.5

(9.5)

920

1170

3210

8860

天皇賞秋G1 アエロリット 5 戸崎圭太

16

5

6

()菊沢隆徳

1567

0.5

 01-01-01

34.8

(20.0)

   

3210

8860

菊花賞G1 ワールドプレミア 3 武豊

18

5

3

()友道康夫

3060

-0.0

 06-08-06

35.8

650

4680

7640

3070

23510

菊花賞G1 サトノルークス 3 福永祐一

18

14

8

()池江泰寿

3060

0.0

 11-12-07

35.7

(24.7)

4680

7640

3070

23510

菊花賞G1 ヴェロックス 3 川田将雅

18

13

1

()中内田充

3062

0.2

 04-04-04

36.2

(2.2)

   

3070

23510

秋華賞G1 クロノジェネシス 3 北村友一

18

5

4

()斉藤崇史

1599

-0.3

 07-05-05

36.1

690

2180

4950

15170

70970

秋華賞G1 カレンブーケドール 3 津村明秀

18

8

2

()国枝栄

2002

0.3

 08-08-07

36.2

(5.6)

2180

4950

15170

70970

秋華賞G1 シゲルピンクダイヤ 3 和田竜二

18

14

10

()渡辺薫彦

2004

0.5

 14-14-11

35.6

(27.0)

   

15170

70970

スプリンG1 タワーオブロンドン 4 ルメール

16

8

2

()藤沢和雄

1071

-0.1

   11-08

33.5

290

1260

2040

1070

6080

スプリンG1 $モズスーパーフレア 4 松若風馬

16

7

3

()音無秀孝

1072

0.1

   01-01

34.4

(6.2)

1260

2040

1070

6080

スプリンG1 ダノンスマッシュ 4 川田将雅

16

2

1

()安田隆行

1072

0.1

   07-08

33.7

(2.8)

   

1070

6080

集計期間:2019. 9.29 2019.12.15 的中は黒地黄文字表示


☆:。。。。。。。

上:。。。。。。。

☆:。。。。。。。

上:。。なんだよ、意外とちゃんとしてるじゃねえか。10レースで的中5発って、俺って天才じゃね?

☆:何を威張っておるか!当たったレースって、万券0のどれも低配当ではないか!

上:何言ってるんです、外すよりゃ、100億倍ましでしょうが。

☆:じゃあ聞くが、配当30倍の菊花賞、その方何点買ったのじゃ。

上:28点。

☆:配当29倍のジャパンカップは?

上:28点。

☆:ガミじゃねえか!

上:が、ガミじゃないもん!ちゃんと利益出てるもん!100円とか200円だけど。

☆:こんなもん的中にカウントするなよ。恥ずかしいなあ、このガミ野郎。やあーい、ガミってやんの!!

上:いや、だからね、カッコつけて点数絞って外すよりは1000億倍ましなんだってば!ガミを恥ずかしがってはいかんのです。私は今年から心を入れ替えたのです。「自信のないレース(=軸を二頭以下に絞れないレース)は買わない。」「ガミを恥ずかしがらない」この二点を守り抜くことで、今年は例年になく成績が良いのです。例年80%前後だった回収率が、今年は92%まで向上したのです!

☆:向上したと言いながら、しっかり負け組じゃないか!

上:何をおっしゃる!控除率25%なんてぼったくりな日本競馬でこれだけの回収率出せるのはこれ勝ち組の証拠!今年は明日の有馬を含めてあと2日開催しかないけど、ちょっと大きな配当が2発あれば、年間黒字も夢じゃないわけで、いやあ、僕はやりますよ!頑張りますよおお!

☆:ええい、黙りおろう!上海屋馬券衛門!回収率アップを歌いながら、多点数買いの見苦しい破廉恥馬券を読者に陳列し続けるその方の所業、不届き千万!よってその方をカビンブリに遠島の上、翌春までの馬券予想禁止を申し渡すものなり!これにて一件落着、引っ立てぇぇい!

♪カビンブリの空に夏を呼ぶぅ ちょっと不埒な 上海桜ぁぁあ (チャンカチャンカ)


20191222() 5回中山8日目 16頭 [15:25発走]
【11R】 64回有馬記念 (馬連5%UP/予定)
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 2500m (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

スカーレットカラー 4 岩田康誠

55

84.9

()高橋亮

1

2

スワーヴリチャード 5 マーフィ

57

18.4

()庄野靖志

B2

3

 

エタリオウ 4 横山典弘

57

68.9

()友道康夫

2

4

 

スティッフェリオ 5 丸山元気

57

100.0

()音無秀孝

3

5

フィエールマン 4 *池添謙一

57

14.3

()手塚貴久

3

6

リスグラシュー 5 レーン

55

7.5

()矢作芳人

4

7

ワールドプレミア 3 武豊

55

11.4

()友道康夫

B4

8

 

レイデオロ 5 *三浦皇成

57

22.7

()藤沢和雄

5

9

アーモンドアイ 4 ルメール

55

1.7

()国枝栄

5

10

サートゥルナーリア 3 スミヨン

55

7.8

()角居勝彦

6

11

キセキ 5 *ムーア

57

25.2

()角居勝彦

6

12

 

クロコスミア 6 藤岡佑介

55

145.3

()西浦勝一

7

13

 

アルアイン 5 *松山弘平

57

112.0

()池江泰寿

7

14

ヴェロックス 3 川田将雅

55

25.9

()中内田充

8

15

 

アエロリット 5 *津村明秀

55

84.1

()菊沢隆徳

8

16

シュヴァルグラン 7 *福永祐一

57

99.4

()友道康夫


来週ホープフルSがあるとはいえ、事実上今年最後の大一番有馬記念であります。

今年は出走16頭の内、G1馬がなんと11頭と言う異常に豪華なメンバー構成。特に香港を回避してアーモンドアイが参戦と言うことで日本の方は相当盛り上がっているんじゃないでしょうか。なんかJRAが泣いて頼んで陣営に出走を決意させた気がしてなりませんが、これで明日の馬券の売り上げは相当なものになるんでしょうなあ。

実はアーモンドアイの参戦を聞いて、私は嬉しいというよりは途方に暮れたのであります。そりゃ実力的にはこれだけのメンバー相手でも5馬身は上回っているアウトスタンディングな存在ですが、中山コースは強けりゃ勝つという単純なものじゃありませんし、事実有馬記念は国内で無双状態だったディープインパクトが唯一取りこぼしたレースなわけです。彼女はどう見ても中山向きではないし、事実中山はこれが初体験なわけで、これは波乱があってもそれはそれで納得な状況。

その取捨を考えるうえでも恒例の10年トレンドを見てみましょう。


意外と穏やかな有馬記念の過去10年

日付

馬名

性齢

騎手

斤量

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

181223 ブラストワンピース 3 池添謙一

55

16

8

3

()大竹正博

2322

-0.0

 06-07-04

35.7

534

+4

890

940

2400

4910

25340

181223 レイデオロ 4 ルメール

57

16

12

1

()藤沢和雄

2322

0.0

 09-09-08

35.4

490

+8

(2.2)

940

2400

4910

25340

181223 シュヴァルグラン 6 ボウマン

57

16

15

9

*()友道康夫

2324

0.2

 11-11-10

35.5

470

+2

(22.7)

   

4910

25340

171224 キタサンブラック 5 武豊

57

16

2

1

()清水久詞

2336

-0.2

 01-01-01

35.2

540

-2

190

3170

3810

5420

25040

171224 クイーンズリング 5 ルメール

55

16

3

8

()吉村圭司

2338

0.2

 05-05-03

35.1

474

0

(33.1)

3170

3810

5420

25040

171224 シュヴァルグラン 5 ボウマン

57

16

10

3

()友道康夫

2338

0.2

 08-08-08

34.8

474

+4

(6.7)

   

5420

25040

161225 サトノダイヤモンド 3 ルメール

55

16

11

1

*()池江泰寿

2326

-0.0

 03-03-03

35.5

502

+4

260

440

770

1050

3940

161225 キタサンブラック 4 武豊

57

16

1

2

()清水久詞

2326

0.0

 02-02-02

35.8

536

0

(2.7)

440

770

1050

3940

161225 ゴールドアクター 5 吉田隼人

57

16

2

3

()中川公成

2327

0.1

 03-03-03

35.7

498

-6

(7.9)

   

1050

3940

151227 ゴールドアクター 4 吉田隼人

57

16

7

8

()中川公成

2330

-0.0

 03-05-03

34.8

494

+4

1700

6840

13780

20360

125870

151227 サウンズオブアース 4 M.デム

57

16

9

5

()藤岡健一

2330

0.0

 03-05-06

34.7

502

0

(9.9)

6840

13780

20360

125870

151227 キタサンブラック 3 横山典弘

55

16

11

4

()清水久詞

2331

0.1

 01-01-01

35.1

526

-4

(8.4)

   

20360

125870

141228 ジェンティルドンナ 5 戸崎圭太

55

16

4

4

()石坂正

2353

-0.1

 03-03-02

34.1

470

-2

870

12350

21190

15250

109590

141228 トゥザワールド 3 ビュイッ

55

16

6

9

*()池江泰寿

2354

0.1

 07-06-07

33.8

524

+4

(31.2)

12350

21190

15250

109590

141228 ゴールドシップ 5 岩田康誠

57

16

14

1

*()須貝尚介

2354

0.1

 10-06-05

33.9

510

 

(3.5)

   

15250

109590

131222 オルフェーヴル 5 池添謙一

57

16

6

1

*()池江泰寿

2323

-1.3

 13-12-02

36.0

466

 

160

860

1020

1420

5240

131222 ウインバリアシオン 5 岩田康誠

57

16

4

4

()松永昌博

2336

1.3

 11-12-04

37.3

534

-4

(16.1)

860

1020

1420

5240

131222 ゴールドシップ 4 ムーア

57

16

14

2

()須貝尚介

2338

1.5

 11-08-04

37.8

498

-2

(4.4)

   

1420

5240

121223 ゴールドシップ 3 内田博幸

55

16

13

1

()須貝尚介

2319

-0.2

 15-14-10

34.9

506

+6

270

3730

5200

4020

24250

121223 オーシャンブルー 4 ルメール

57

16

6

10

*()池江泰寿

2321

0.2

 07-10-10

35.3

438

+2

(27.6)

3730

5200

4020

24250

121223 ルーラーシップ 5 ウィリア

57

16

9

2

()角居勝彦

2322

0.3

 13-14-12

35.2

512

+6

(3.7)

   

4020

24250

111225 オルフェーヴル 3 池添謙一

55

14

9

1

*()池江泰寿

2360

-0.1

 10-08-05

33.3

462

-4

220

3170

3650

24290

78260

111225 エイシンフラッシュ 4 ルメール

57

14

5

7

()藤原英昭

2361

0.1

 05-06-05

33.6

488

-4

(26.8)

3170

3650

24290

78260

111225 トゥザグローリー 4 福永祐一

57

14

7

9

*()池江泰寿

2361

0.1

 07-10-08

33.3

536

+12

(47.1)

   

24290

78260

101226 ヴィクトワールピサ 3 M.デム

55

16

1

2

*()角居勝彦

2326

-0.0

 04-02-02

34.6

512

+2

840

550

1640

11610

60770

101226 ブエナビスタ 4 スミヨン

55

16

7

1

()松田博資

2326

0.0

 11-09-08

33.8

464

+2

(1.7)

550

1640

11610

60770

101226 トゥザグローリー 3 ウィリア

55

16

11

14

*()池江泰郎

2326

0.0

 03-03-02

34.4

524

-4

(75.9)

   

11610

60770

091227 ドリームジャーニー 5 池添謙一

57

16

9

2

()池江泰寿

2300

-0.1

 15-14-08

35.2

426

+4

400

740

1510

5460

18890

091227 ブエナビスタ 3 横山典弘

53

16

2

1

()松田博資

2301

0.1

 06-04-03

35.8

446

-8

(3.4)

740

1510

5460

18890

091227 エアシェイディ 8 後藤浩輝

57

16

6

11

*()伊藤正徳

2308

0.8

 16-15-12

35.7

494

0

(32.0)

   

5460

18890

集計期間:2009.12.27 2018.12.23

@1番人気は5−3−1−1と実に見事な成績。有馬のパブリックイメージとは裏腹に皆が強いと思った馬がちゃんと仕事してます。こういうのを見ると馬券の対象を外した1頭は誰なのかと言うのが気になるのですが、15年のゴールドシップでした。わははは、これはこれで納得です。

A2番人気は2−1−2−5とこれもまずまず。

B3番人気は1−0−2−7と見劣りはしますが、完全無視も難しい。

C二桁人気の超人気薄は30頭中3頭で、しかもこの6年は全く来ておらず、基本用なし。

D上記から配当は特にここ数年はかなり穏やか。うーん、年間黒字をこのレースでたたき出すのは難しそうです。

E外国人天国。上記30頭中、なんと14頭がカタカナジョッキーの騎乗。

F中山開催だというのに関東馬不振。30頭中5頭のみ。(もっとも去年は関東馬のワンツーでしたが)

G脚質は逃げ・先行・好位差しが圧倒的。中段以下からの差し・追い込みは3着どまり。

H枠順は内が明確に良い。大外8枠は死兆星で来たのは去年の3着シュヴァルグランのみ。

I30頭の年齢構成を見ると、3歳馬が9頭(内勝ち馬5)、4歳馬が9頭(同1)、5歳馬が10頭(同4)、6歳超が2頭と、3〜5歳馬が圧倒。特に出走シェアが低いと思われる3歳馬の成績の良さは特筆もの。

J過去5年15頭の血統を見ると見事にバラバラ。あえて言えばディープが2勝(2・3着0)というのが目を引きますが、上述の通り最近のディープ産駒と言うのは印象が悪いですからねえ。

K過去5年15頭の前走キャリアを見ると、さすがJCが7頭(内勝ち馬2)と圧倒的ですが、それ以上に目を引くのが菊花賞組が4頭(内勝ち馬2)。最近は厩舎のローテ定跡も変わってきて、天秋→JC→有馬なんて強行軍は見なくなってきてますし、素直に菊花賞組の三歳馬は重視してみたい。


以上からリスクはあるけど本命はアーモンドアイ。理由は以下の通り。


(Aなんだかんだ言って、競走馬としての力が段違いである。

(B上記1番人気の信頼性。

(C))烈な末脚が印象的ではあるけど、JC・天秋を見てもわかる通り前でレースを進めることもできる。

(D騎手ルメールはやはり信頼できる。

(Eとにかく真面目でメンタルが強い。どんなレースでも本当に一生懸命走ってくれる。大きな不利を受け絶望的な状況になった安田記念で3着まで追い上げたのは本当に感動的。同じ不利を受け殿負けしたダノンプレミアムはアーモンドアイの爪の垢を煎じて飲むべきです。

(F中山不向きと言う明確なリスクがあるもそれを言うなら他の馬だって下記の通り突っ込みどころ満載。

(Gやはりこういう豪華メンバーのレースでは好きな馬から入るべきで、私にとって今回メンバーではアーモンドアイとアエロリットがそれにあたります。アエロリットは内枠引いたら印を回したと思うんですがさすがにこの枠じゃ。。残念です。

うーん、やっぱ、この馬しかいないよなあ。小幡先生と予想がかぶると悲惨な結末になることが多いんで、それが気がかりですが、結局「アーモンドアイがやっぱ強かったですね」という結末になる気がどうしても。(編集部注:オバゼキ先生はキセキの単勝ですって!)

ついでに他の馬の強みとリスクを簡単にまとめてみましょう。

☆二番人気リスグラシュー:5歳にしてようやく素質が開花した遅咲きの熟女。宝塚・豪州コックスプレートの連覇は見事で前でもレースができるのも買い要因。海外で結果を出すというのは、メンタルが強い証拠で、ある意味アーモンドアイに勝てる唯一の存在かもしれません。不安点は彼女も中山は初めてと言うこと、そして何より騎手レーンが意外にも中山騎乗がこれまでないということですね、中山2500mはトリッキーなコースなんで騎手の経験不足は大きな割引材料です。

☆三番人気サ−トゥルナーリア:母シーザリオと言う超良血。強いことには何の疑問もなくこれも有力であることに疑問はありません。左回りのコースで不甲斐ない成績だけど、皐月賞を始め中山でG1二勝というのが、人気との兼ね合いでお買い得とかんべえ先生や山崎元さんは考えておられます。でもねえ、この馬強いけどメンタルが不安定と言うか、多頭数の時に結構きょどるんだよねえ。皐月賞を勝ったというけど、あの勝ち方も相当危なっかしかったし、まだ発展途上の馬じゃないでしょうか。

☆四番人気ワールドプレミア;上記トレンドでも買い要因になっている菊花賞馬というのはポイント高し。騎手も有馬の申し子みたいな感じの武豊だし、今年の秋に実績上げてる唯一のディープ産駒というのもトレンドに合致。内目の枠を引いたし上記二〜三番人気に比べ、こちらの方が私的には心に刺さります。(とはいうもののこれがアーモンドアイに先着するというイメージは沸きませんけどね)

☆五番人気フィエールマン:去年の菊花賞馬。ルメールが「凱旋門でも勝負になる」と入れ込んで出走したら殿負けと言うのは印象悪いんですが、それで見放すのも時期尚早でしょう。ただ、海外でぼろ負けした精神的外傷が尾を引いてその後鳴かず飛ばずと言う馬ってかなりいますんで(レイデオロとか、レイデオロとか、レイデオロとか)、そういう意味で試金石ですね今回は。

☆六番人気スワーヴリチャード:いやしくもジャパンカップを制したというのにこの人気のなさ。左回りしか走らないというパブリックイメージがサートゥルナーリアとは逆の展開になっての低評価ですな。内枠引いたし、騎手がマーフィーだし、この人気ならそそります。


以上から馬券は◎→〇▲☆←→△の24点に◎→〇▲☆→注の6点を加えた3連単30点。

圧倒的一番人気を頭にして30点も買うというのにガミは皆無。さすがにこれだけのメンバーなんでオッズは割れている感じです。個人的に注目しているのが大外枠引いたシュヴァルグラン。高齢だし、大外だしで単勝はニアリー万馬券の超人気薄なんですが、この馬2400mを超える距離で馬券の対象を外したのは今年のジャパンカップのみ。JCが重馬場だったということで度外視すれば、これは結構そそります。上述の通り過去10年で大外枠で馬券に絡んだ唯一の馬ですし、これが三着に突っ込んでくれば、私の年間黒字の夢が少し現実に近づくのですが。。。。


本年もご愛読ありがとうございました。また来年フェブラリーのころお目にかかりたいものです。


Happy merry Christmas & Happy new year!


上海馬券王 in Bangkok



○今日の結果

<有馬記念> @リスグラシュー、Aサートゥルナーリア、Bワールドプレミア




○かんべえのつぶやき

――今日のアーモンドアイには何が起きたのでしょう。中山競馬場で見ておりましたが、第4コーナーを回ったところからルメール騎手はもう追っていないように見えました。やはり中山には魔物が棲んでいるのか。単勝1倍台で支持されていたのに、9着という信じられない結果に終わりました。

――逆にリスグラシューの強さはあっけにとられるほどでした。馬もレーン騎手も中山は初めてだったとのことですが、2着のサートゥルナーリアには5馬身差をつけていましたね。今年はやはり「アナ雪2」が出たので、牝馬が勝つ番だったのでしょう。これはもうリスグラシューの年度代表馬は決まりですね。何しろアーモンドアイに勝っているのだから。

――わがサートゥルナーリアは「右回りなら強い」ところを見せてくれました。ワールドプレミアも3着につけているので、今年の3歳馬は結構強いじゃないか、ということが分かってきました。しかしサートゥルナーリアは来年、どう使うのでしょうか。とりあえず4月の大阪杯は分かるけど、それから先をどうするか。悩ましいところであります。

――さて、これで1年の終わりが来ました。今日の千葉県は夕方からあいにくの雨。馬券王先生、今年もお疲れ様でした。買わない勇気とトリガミを恐れない精神を学ばせてもらいました。それはそれとして、また飲みましょう。それではまた来年、お会いいたしましょう。




12月15日(日) 朝日フューチュリティ―ステークス


えー、入社の同期がこの度、定年退職となりまして、先ほど個人的な送別会と言うのをやってきたのであります。

入社して北関東(というか南東北)の工場に配属され、そのまま放り込まれた独身寮で同室になったのが36年前、その後結婚式の司会までやらされた腐れ縁なのですが、15年前に彼が別事業所に転勤になって、その後疎遠になっていたものの、何故か会社人生の最終局面でお互い別組織とは言えタイ勤務になるというとことん徹底した腐れ縁、それが本日で一応の収束を見ることになったわけであります。

うーん、感慨深いと言うか、私も来年定年なんですよねえ。仕事と競馬にかまけて定年後のライフプランなんて今まで真面目に考えたことはなかったんですが、そろそろそういうことも考えなくてはならんのですよねえ。まぁ、仕事が面白くてしょうがないという感じのかんべえ先生には、縁のない悩みなのかもしれんのですが、私にとっては仕事よりは競馬の方が面白いからなあ。

色々考えることの多い今日この頃です。


20191215() 5回阪神6日目 16頭 [15:40発走]
【11R】 71回朝日杯フューチュリティS (単勝5%UP/予定)
2歳・オープン・G1(馬齢)(牡・牝)(国際)(指定) 1600m・外 (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

ジュンライトボルト 2 *岩田康誠

55

43.0

()友道康夫

1

2

 

ビアンフェ 2 藤岡佑介

55

11.6

()中竹和也

2

3

ペールエール 2 *マーフィ

55

11.3

()安田隆行

2

4

 

$トリプルエース 2 *ビュイッ

55

34.4

()斉藤崇史

3

5

 

マイネルグリット 2 国分優作

55

98.4

()吉田直弘

3

6

サリオス 2 *ムーア

55

2.1

()堀宣行

4

7

ウイングレイテスト 2 松岡正海

55

33.8

()青木孝文

4

8

タイセイビジョン 2 *武豊

55

5.5

()西村真幸

5

9

 

グランレイ 2 池添謙一

55

144.1

()池添学

5

10

 

エグレムニ 2 *福永祐一

55

108.8

()加用正

6

11

 

カリニート 2 *幸英明

55

286.2

()大根田裕

6

12

レッドベルジュール 2 *スミヨン

55

6.1

()藤原英昭

7

13

 

プリンスリターン 2 原田和真

55

188.5

()加用正

7

14

 

タガノビューティー 2 *和田竜二

55

41.9

()西園正都

8

15

 

メイショウチタン 2 松山弘平

55

88.9

()本田優

8

16

ラウダシオン 2 ルメール

55

17.0

()斉藤崇史


うーん、先週のレシステンシア強かったですねえ。あれだけジュベナイル向きではない馬があれだけ大差をつけて勝つなんて、これ滅茶苦茶な大物なんじゃないでしょうか。過去同型でこのレースを制したメジャーエンブレムよりもはるかに強い感じで、これは来年が楽しみです。それに引き換え、圧倒的一番人気を裏切ったリアアメリアの不甲斐なさは、これはこれで納得がいかない。負けるにしてももう少し「形作り」と言うの見せてほしかったのですが、こちらは来年どうやって付き合ってよいかわかりませんなあ。

さて、先週と同じコースで行われる2歳牡馬チャンピオン決定戦である本戦ですが、まずは本レースの過去トレンドを見てみましょう。本レース、中山開催から阪神開催に替わって5年の実績しかないため、10年トレンドではなく5年トレンドとなります。先週のレースで自信満々で挑んだ定跡形が崩されたわけですが、めげずに検証してみたいと思います。


堅そうで意外と荒れてる阪神開催フューチュリティの過去5年

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

181216 アドマイヤマーズ 2 M.デム

15

6

2

()友道康夫

1339

-0.3

   03-03

33.9

470

-2

460

9710

14240

3340

45180

181216 クリノガウディー 2 藤岡佑介

15

1

9

()藤沢則雄

1342

0.3

   04-04

34.0

492

+2

(77.4)

9710

14240

3340

45180

181216 グランアレグリア 2 ルメール

15

2

1

()藤沢和雄

1343

0.4

   02-02

34.6

482

+6

(1.5)

   

3340

45180

171217 ダノンプレミアム 2 川田将雅

16

1

1

*()中内田充

1333

-0.6

   03-04

33.6

490

+8

230

550

840

700

2630

171217 ステルヴィオ 2 C.デム

16

10

3

()木村哲也

1339

0.6

   12-10

33.8

460

+4

(5.3)

550

840

700

2630

171217 タワーオブロンドン 2 ルメール

16

3

2

*()藤沢和雄

1339

0.6

   07-07

34.0

518

+2

(3.9)

   

700

2630

161218 サトノアレス 2 四位洋文

18

17

6

()藤沢和雄

1354

-0.1

   13-12

34.1

500

+4

1420

5980

11430

42820

221200

161218 モンドキャンノ 2 バルザロ

18

10

7

()安田隆行

1355

0.1

   14-14

34.0

472

0

(15.8)

5980

11430

42820

221200

161218 ボンセルヴィーソ 2 松山弘平

18

4

12

()池添学

1358

0.4

   01-01

35.2

462

-6

(72.7)

   

42820

221200

151220 リオンディーズ 2 M.デム

16

15

2

()角居勝彦

1344

-0.1

   15-15

33.3

496

-4

590

520

1340

8160

38560

151220 エアスピネル 2 武豊

16

11

1

()笹田和秀

1345

0.1

   08-06

34.0

484

+2

(1.5)

520

1340

8160

38560

151220 シャドウアプローチ 2 中谷雄太

16

13

11

*()須貝尚介

1352

0.8

   10-06

34.7

494

0

(91.6)

   

8160

38560

141221 ダノンプラチナ 2 蛯名正義

18

2

1

()国枝栄

1359

-0.1

   14-12

35.4

472

+6

460

14050

20260

20560

133570

141221 アルマワイオリ 2 勝浦正樹

18

6

14

()西浦勝一

1360

0.1

   14-12

35.5

470

+2

(64.7)

14050

20260

20560

133570

141221 クラリティスカイ 2 岩田康誠

18

14

3

()友道康夫

1361

0.2

   07-06

35.9

484

+12

(5.3)

   

20560

133570

集計期間:2014.12.21 2018.12.16

@1番人気は2−1−1−1と極めて立派。

A2番人気は2−0−1−2とこれも遜色ないが、

B3番人気は0−1−1−3と大きく割引。

C二桁人気の超人気薄は過去15頭中3頭と、一定の目配りは必要。って言うか、1・2番人気がこれだけ責任を果たしているのに3連単配当は17年を除きすべて高額配当なわけで、是非超人気薄も押さえるべき。

D外国人ジョッキーは15頭中6頭に騎乗と、他のG1に比べると可もなく不可もなく。

F関東馬は15頭中5頭で毎年一頭は馬券に絡んでいる勘定。もっともその5頭の内3頭は藤沢厩舎なんですが、今年は同厩舎の参戦はなし。

G枠は内と大外が良く、中枠はいまいちな印象。

H脚質は先行、もしくは追い込みが優位で、中途半端な差しは用なしな印象。どのような展開になっても33秒台の末脚は必須。

I過去5年15頭の血統を見ると、ディープが4頭(内勝ち馬3頭)と圧倒的。これに次ぐのがダイワメジャー2頭(同1)、キンカメ2頭(同1)。ダイワメジャー怖いですねえ、先週のレースを見ると。因みに今年の一番人気サリオスの父ハーツクライは過去1頭も馬券に絡んでいない。

J過去5年15頭の前走キャリアを見ると、デイリー杯2歳Sが4頭(内勝ち馬1)と最も優秀。これに次ぐのがサウジアラビアC3頭(同1)、京王杯2歳S(同0)。面白いのが非重賞のベゴニア賞が2頭(すべて勝ち馬)とある意味これが最優秀で非重賞組って人気も出ないからこれは是非押さえるべき。今年は勝ち馬(ミアマンテ)不在も、二着馬ジュンライトボルトが参戦。

以上にジュベナイルと同コースと言うこともあり、このレースの定跡をめげずに追加すると下記の通り。

K1600m以上の実績を重視。(1200mの実績を軽視)

L秋以降の実績を重視。(夏場の実績を軽視)

M坂のあるコースでの実績を重視。(京都・新潟・小倉の実績を軽視)

N切れる脚をもつ馬を重視。(阪神・中京・中山なら34秒台前半、府中・京都・新潟・小倉なら33秒台必須)


以上のトレンドを押さえると、やはり本命は圧倒的一番人気サリオスとなります。これは逆らいようがありません。問題は同じ文脈で先週鉄板認定したリアアメリアがあのように不甲斐ないレースをしたということで。。。。

なんか不安なんで、もう一頭軸を設定した二頭軸で臨みましょう。

対抗はレッドベルジュール。根拠は以下の通り。

(Aこのレースと最も相性の良いディープ産駒。

(Bこのレースと最も相性の良いデイリー杯の勝ち馬

(C新馬・デイリー杯の双方で33秒台の切れる末脚を展開。

(D騎手がスミヨンにバージョンアップ。

馬券は◎〇→◎〇←→その他の3連単20点。圧倒的1番人気と3番人気(当日には2番人気になりそうな予感)軸の馬券にしては結構配当が付くので、今回はかんべえ師匠から「ガミ野郎」と罵られることはないでしょう。上述したベゴニア賞組ジュンライトボルトが台頭すれば相当愉快な馬券になりますが、まぁ、まずは当たらないとね。



ライフプラン策定中 上海馬券王 in Bangkok



○今日の結果

<朝日杯FS> @サリオス、Aタイセイビジョン、Bグランレイ




○かんべえのつぶやき

――先週のことがあるから、皆さんおそるおそるという感じだったのですが、サリオスの強さは圧倒的でした。1分33秒ゼロはレースレコードだそうです。気のせいか、ディープインパクトとキングカメハメハが相次いで死んだあと、ハーツクライ産駒がとっても目立ちます。無敗の3連勝で2歳マイル王の誕生です。

――2着には武豊騎手騎乗のタイセイビジョン、とそれは驚かないのですが、3着に入ったグランレイはまったくの無印で14番人気。あたしゃサリオスからの3連単狙いで、薄目が来てくれないかな〜と楽しみにしていたのですが、単勝3ケタのこの馬はさすがに買えません。複勝が2360円ですって。どっひゃー!

――やはり2歳牡馬も「中学生の戦い」みたいなところがあるので、いろいろ番狂わせがあるのですなあ。今週はすっぽ抜けじゃ。辛いのう。

――さて、来週は1年の総決算、有馬記念。今年はアーモンドアイ以下、強力なメンバーが揃って何とも楽しみです。なんとも迷い甲斐、悩み甲斐があって、あっという間の1週間になりそうです。まあ、個人的には忘年会ウィークなので、あんまり研究する時間は取れないのかもしれませんが。





12月8日(日) 阪神ジュベナイルフィリーズ


えー、本日は出勤日と言うことで、カビンブリで黄昏ているのであります。日曜一日の休みのためにバンコクまで往復6時間かけて通う気力がないのであります。同僚は皆スキップ踏んでバンコクに戻って行ったのですが、本当にあいつら体力あるよなあ。ゴルフとカラオケってそんなに楽しいのだろうか。

いや、私も本当は香港のレースをライブで見るためにバンコクの自宅に帰りたかったんだけど、やっぱだめです。疲れてそんな体力はないのであります。そもそもアーモンドアイが出走回避と言う時点でモチベーション半減だし。

しかし、考えてみれば、仕事と社内行事で3週連続土曜が潰されてるなあ。あ、カンボジア旅行を入れると4週連続か。ううむ、こんな生活していて有馬までモチベーションが保たれるのであろうか。というわけで、すいません、今回は予想のみとさせていただきます。


201912 8() 5回阪神4日目 16頭 [15:40発走]
【11R】 71回農林水産省賞典阪神ジュベナイルフィリーズ (単勝5%UP/予定)
2歳・オープン・G1(馬齢)()(国際)(指定) 1600m・外 (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

ヤマカツマーメイド 2 *武豊

54

36.4

()池添兼雄

1

2

 

カワキタアジン 2 *鮫島克駿

54

235.9

()杉山晴紀

2

3

ウーマンズハート 2 *ビュイッ

54

5.3

()西浦勝一

2

4

レシステンシア 2 北村友一

54

9.0

()松下武士

3

5

 

ボンボヤージ 2 岩田望来

54

123.6

()梅田智之

3

6

クリスティ 2 福永祐一

54

25.6

()杉山晴紀

4

7

 

$ロータスランド 2 *藤岡康太

54

42.8

()角居勝彦

4

8

 

オータムレッド 2 *松山弘平

54

131.7

()手塚貴久

5

9

マルターズディオサ 2 *田辺裕信

54

37.8

()手塚貴久

5

10

クラヴァシュドール 2 藤岡佑介

54

4.6

()中内田充

6

11

 

ルーチェデラヴィタ 2 池添謙一

54

138.2

()西村真幸

6

12

 

ヒメサマ 2 *川須栄彦

54

316.0

()梅田智之

7

13

 

ジェラペッシュ 2 *幸英明

54

176.4

()尾関知人

7

14

 

スウィートメリナ 2 *和田竜二

54

307.3

()菊川正達

8

15

リアアメリア 2 川田将雅

54

1.9

()中内田充

8

16

 

エレナアヴァンティ 2 *岩田康誠

54

264.1

()宗像義忠


2歳牝馬のチャンピオンを決める一戦。人間でいえば小学生女子のかけっこで、予想不能なカオスの世界と思いきや、実はかなり当てやすいレースであります。私なんかも過去10年で5回的中している相性の良いレース。その中にはわが心の友レッドリヴェールがもたらした特大万馬券も含まれるわけで、体力気力が削がれている現状とは言え、これは頑張ってみたいのであります。

例によって過去10年のトレンドを


年々堅くなってゆくジュベナイル過去10年

日付

馬名

騎手

斤量

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

賞金

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

181209 ダノンファンタジー C.デム

54

18

13

1

6500

()中内田充

1341

-0.1

   15-16

34.0

460

0

260

640

1190

1310

5020

181209 クロノジェネシス 北村友一

54

18

9

2

2600

()斉藤崇史

1342

0.1

   17-17

33.9

436

0

(3.6)

640

1190

1310

5020

181209 ビーチサンバ 福永祐一

54

18

11

4

1600

*()友道康夫

1343

0.2

   11-10

34.5

468

0

(8.2)

   

1310

5020

171210 ラッキーライラック 石橋脩

54

18

11

2

6500

()松永幹夫

1343

-0.1

   08-08

33.7

484

-2

410

920

1820

2160

8560

171210 リリーノーブル 川田将雅

54

18

7

3

2600

()藤岡健一

1344

0.1

   06-05

33.9

494

-4

(5.5)

920

1820

2160

8560

171210 マウレア 戸崎圭太

54

18

4

4

1600

()手塚貴久

1345

0.2

   08-08

33.9

446

-4

(9.1)

   

2160

8560

161211 ソウルスターリング ルメール

54

18

2

1

6500

()藤沢和雄

1340

-0.2

   03-04

34.8

472

-8

280

510

900

1210

4250

161211 リスグラシュー 戸崎圭太

54

18

18

2

2600

()矢作芳人

1342

0.2

   15-13

34.5

434

+6

(3.0)

510

900

1210

4250

161211 レーヌミノル 蛯名正義

54

18

4

3

1600

()本田優

1345

0.5

   05-05

35.2

462

-4

(6.9)

   

1210

4250

151213 メジャーエンブレム ルメール

54

18

2

1

6500

()田村康仁

1345

-0.3

   02-01

35.8

494

0

250

3500

4950

7640

39480

151213 ウインファビラス 松岡正海

54

18

13

10

2600

()畠山吉宏

1348

0.3

   06-06

35.6

448

-12

(33.3)

3500

4950

7640

39480

151213 ブランボヌール 岩田康誠

54

18

11

3

1600

()中竹和也

1350

0.5

   08-10

35.5

432

-10

(7.8)

   

7640

39480

141214 ショウナンアデラ 蛯名正義

54

18

16

5

6500

()二ノ宮敬

1344

-0.1

   13-12

34.0

468

-2

980

2200

5110

3530

22780

141214 レッツゴードンキ 浜中俊

54

18

11

2

2600

()梅田智之

1345

0.1

   09-10

34.3

466

+8

(5.6)

2200

5110

3530

22780

141214 ココロノアイ 横山典弘

54

18

4

4

1600

()尾関知人

1346

0.2

   09-08

34.5

450

-2

(6.3)

   

3530

22780

131208 レッドリヴェール 戸崎圭太

54

18

8

5

6500

()須貝尚介

1339

-0.0

   08-08

34.1

418

-8

1460

1240

4250

6220

42130

131208 ハープスター 川田将雅

54

18

10

1

2600

*()松田博資

1339

0.0

   14-14

33.6

476

+2

(1.7)

1240

4250

6220

42130

131208 フォーエバーモア 蛯名正義

54

18

6

8

1600

*()鹿戸雄一

1339

0.0

   06-05

34.6

460

+2

(31.3)

   

6220

42130

121209 ローブティサージュ 秋山真一

54

18

1

5

6500

*()須貝尚介

1342

-0.0

   10-08

35.9

442

-4

810

35990

62100

490320

3047070

121209 クロフネサプライズ 柴山雄一

54

18

7

15

2600

()田所秀孝

1342

0.0

   02-02

36.3

472

+18

(89.9)

35990

62100

490320

3047070

121209 レッドセシリア 三浦皇成

54

18

10

10

1600

()鹿戸雄一

1343

0.1

   15-16

35.6

416

-10

(44.5)

   

490320

3047070

111211 ジョワドヴィーヴル 福永祐一

54

18

13

4

6500

()松田博資

1349

-0.4

   09-10

34.1

418

-2

680

4870

8270

9370

62850

111211 アイムユアーズ メンディ

54

18

11

8

2600

()手塚貴久

1353

0.4

   04-04

34.9

452

-2

(12.3)

4870

8270

9370

62850

111211 サウンドオブハート 武豊

54

18

18

1

1600

()松山康久

1353

0.4

   03-03

35.0

460

0

(4.6)

   

9370

62850

101212 レーヴディソール 福永祐一

54

18

11

1

6500

()松田博資

1357

-0.1

   10-11

33.9

450

-2

160

1260

1490

9200

24540

101212 ホエールキャプチャ 池添謙一

54

18

4

4

2600

()田中清隆

1358

0.1

   05-09

34.1

456

0

(19.1)

1260

1490

9200

24540

101212 ライステラス M.デム

54

18

18

8

1600

()和田正道

1360

0.3

   07-04

34.5

452

+4

(47.9)

   

9200

24540

091213 アパパネ 蛯名正義

54

18

18

2

6000

()国枝栄

1349

-0.1

   10-10

34.3

472

+4

460

2050

3710

5980

27670

091213 アニメイトバイオ 内田博幸

54

18

6

5

2400

()牧光二

1350

0.1

   07-07

34.8

456

0

(8.7)

2050

3710

5980

27670

091213 ベストクルーズ 安藤勝己

54

18

15

6

1500

*()松田博資

1351

0.2

   11-12

34.3

434

-2

(12.2)

   

5980

27670

集計期間:2009.12.13 〜 2018.12. 9

@1番人気は4−1−1−4と毎年18頭も出ている多頭数レースであることを考えれば大変立派。ただ、10頭の勝ち馬を見てみると10年前のアパパネを除きその後大成した馬というのはいませんなあ。ダノンファンタジーしかり、ソウルスターリングしかり、レッドリヴェール(号泣)しかり。まぁ、早熟系が最後の輝きを発するレースとも言えます。

A2番人気は2−3−0−5とこれも優秀。

B3番人気は0−1−2−7と大きく割引。

C二桁人気の超人気薄は30頭中3頭で、うち2頭は阿鼻叫喚の結末となった12年の2・3着で基本用なし。特にこの数年は上位人気の組み合わせで決まっており、多頭数の2歳戦だというのに、3連単配当が4桁と言う異常に堅い決着が続いています。

D面白いのは5番人気で3−1−0−6と3番人気よりははるかにお買い得。まぁ、ここ数年来てませんが。

E外国人ジョッキーは30頭中5頭の鞍上ということで、他のG1に比べると振るいません。まぁ、日程的に香港のG1デーと被ることが多いんで、有力な外国人ジョッキーは皆そっちに行ってしまうというのもあるのでしょう。実際今年の参加はビュイック一人だけだし。

F関東馬は30頭中14頭と、関西開催であることを考えれば、異常な大健闘。

G脚質は中段以下からの差し・追い込みが圧倒的。特に勝ち馬は殆どがこのタイプで、過去先行して勝ったのは15年メジャーエンブレム、16年ソウルスターリングの二頭だけ。

H枠順に大きな偏りはない。大外でも来ます。って言うか、よく見たら外枠の方が良くないか?

I過去5年15頭の血統を見るとディープが4頭(内勝ち馬2頭)と圧倒的で、他は見事にバラバラ。

J過去5年15頭の前走キャリアを見ると、アルテミスS組が7頭と圧倒的。この他目に付くのはアイビーS組が2頭(内勝ち馬1)、ファンタジーS組が2頭(同1)。うーん、府中開催のレースが登竜門として優れている感じで、阪神コースでのキャリアは全然来てません。


以上のトレンドに、私が毎年採用している下記の定跡を追加してみたい。いやあ、かんべえ先生にも東洋経済の記事で紹介していただいて、非常に光栄です。


K1600m以上の実績を重視。(1200mの実績を軽視)

L秋以降の実績を重視。(夏場の実績を軽視)

M坂のあるコースでの実績を重視。(京都・新潟・小倉の実績を軽視)

N切れる脚をもつ馬を重視。(阪神・中京・中山なら34秒台前半、府中・京都・新潟・小倉なら33秒台必須)


以上から、本命はリアアメリア。根拠は下記の通り


(A)単馬券軸の資格ある1番人気の信頼性。

(Bディープ産駒

(Cこのレースに最も相性の良いアルテミスSの勝ち馬。

(D外枠引いた追い込み馬

(E何よりも上記K〜Nの条件を最も満たす馬。


これだけそろえば三連複馬券を買うことが多い私でも3連単軸で勝負してみたくなります。

他の有力馬を見てみますと

☆三番人気ウーマンズハートは2戦2勝で勝ったレースのいずれもが32秒台の末脚と、これも確かに有力ですが、問題はその2戦が夏場の新潟でのものということで、過去の経験則から言うと新潟2歳Sを勝った人気馬ほど危険な存在はいない。ここは大きく評価を下げてみたいです。

▲二番人気クラヴァシュドールは阪神の新馬・府中のサウジアラビアカップと2戦して両方とも上りを33.1秒でまとめていることから、これも当然有力。特に2着になったサウジアラビアカップは負けた相手が来週のフューチュリティで1番人気間違いなしのサリオスですから勝っても不思議ではないですな。

△四番人気レシステンシアも2戦2勝。切れる脚もないし、坂のあるコースと1600mの経験がないことも不安ですが、内枠引いた先行馬、しかもダイワメジャー産駒となれば三着以内はそれなりにあるか。

で、今回これら有力馬を差し置いて対抗評価するのが、5番人気の人気薄〇クリスティであります。3戦して未勝利勝ち1勝のみというしょぼい実績なんですが、負けたレースはすべて重馬場でのもので、特に二着になったアイビーSではそういう重馬場の中、33秒台の末脚でまとめているというのがそそるなんてものじゃありません。良開催が濃厚な明日の阪神では、一発あっても不思議ではないと思いますぞ。

以上の馬に、かんべえ先生もご推奨の穴馬、注マルターズディオサも一応上記K〜Nの条件に適った馬なんで押さえましょう。

馬券は◎軸の3連単20点に、〇→◎→その他の4点を加えた24点。上位人気で決まると目も当てられないガミ馬券となりますし、実際最近はそう言う決着の多いレースではありますが、三連単で12倍なんて決着じゃ、儲けを出す人もいないでしょうし、まぁ、これは保険ですね。こういう決着になっても「ガミ野郎」なんて罵らないように、かんべえ君。



クリスティが勝って「レッドリヴェールの夢再び」を妄想する  上海馬券王 in Kabinburi




○今日の結果

<阪神JF> @レシステンシア、Aマルターズディオサ、Bクラヴァシュドール




○かんべえのつぶやき

――単勝1.7倍という圧倒的な支持で臨んだリアアメリアでしたが、四角を回ったところで手応えがまるでない。その間にレシステンシアが逃げる逃げる。後続には何もさせず、なんと2着に5馬身差をつけてレコード勝ちでした。人気のリアアメリアは末脚冴えず6着。川田騎手は「敗因をこれから探したい」とのことです。

――2着には不肖かんべえが東洋経済オンラインで推奨した穴馬、マルターズディオサが入りました。あー、馬鹿馬鹿、複勝くらい買っておけ。690円もついておるではないか。そして3着はクラヴァシュドールが僅差で入りました。この辺も来年のクラシックレースでは要注目ということになりそうです。

――馬券王先生が示した「阪神JFを読む4つの定跡」は、間違ってはいないと思うのですよね。でも、2歳牝馬という「女子中学生の戦い」であるからには、「こういうこともある」とみずからを納得させるしかありません。うーむ、トリガミどころか今週はすっぽ抜けじゃ。辛いのう。

――先週も今週も、中山競馬場でパドックを見たレースはことごとく外れています。いい加減、気持ちが萎えてくるほど負けております。まあ、それでも本日のメイン、カペラステークスでは目の前で藤田菜七子騎手騎乗のコパノキッキングが、58キロの斥量をものともせずに快勝。菜七子ちゃんのJRA重賞初勝利を目撃できました。良かったねえ、買ってなかったけど。

――ところで今日の香港では日本馬が大活躍でした。4R香港ヴァーズでは1着グローリーヴェイズ、2着ラッキーライラック、7R香港マイルでは1着アドマイヤマーズ、そして8R香港カップは1着ウインブライトでした。結局、今日取れたのはウインブライトの単勝くらいか。やはり頼りになるのはステイゴールド産駒よのう。とほほ。






12月1日(日) チャンピオンズカップ


えー、先々週までお伝えしてきたカンボジア紀行、1週間のインターバルを経てついに最終回です。


(前回までのあらすじ)

職場の旅行会に召喚された上海馬券王はアンコール遺跡を目指し陸路カンボジアを進む。現地のぼったくりレートと競馬ができないストレスにさいなまれる彼を出迎えたのはアンコール・トムの巨大仏像であった。のどかな田園風景から非日常的シュールな古代遺跡に投げ込まれ思わず競馬を忘れる馬券王であったが、まだまだ話は終わらない。そう、カンボジアクエストのメインイベントにしてラスボス、アンコールワットがついにその壮大な姿を彼の前に現すのであった。


というわけで、いよいよアンコールワットです。


@  まずはその歴史なんですが、これがかなり数奇な運命をたどっていまして、これを語るだけで本が一冊書けるようなそんな感じ。あまり割愛もできないところを無理に簡略化すると以下の通りとなります。

・12世紀初頭にスーリヤヴァルマン二世という王様が建設を始め、その主要部分がほぼ完成したのが30年後。この時はヴィシュヌ神を祭ったヒンドゥー寺院と言うのが主要コンセプトであった。

・その後改修が続きそれなりに発展するも、15世紀半ばにタイのアユタヤ王朝が攻めてきてやむなくこれを放棄。以後100年以上密林に飲み込まれた廃墟として忘れられた存在となる。

・16世紀半ばに再発見され、その時の王朝の宗旨に合わせ仏教寺院として改修。日本人とか外国人がここを訪れるようになったのはこれ以後のことなんで、本来の趣旨とは違う「仏教寺院」と言うパブリックイメージが独り歩きすることともなりました。後述する通り、凄まじく壮大勝つ壮麗な建築物であり、当時の日本の知識人はこれを「祇園精舎」と勘違いし続けたのだとか。

・16世紀末アユタヤ王朝が再度侵攻してきて、またしてもこれを放棄。以後は仏教聖職者が不法滞在みたいな形で居住していたため完全廃墟とまではいかなったようですが、国家レベルの庇護から見捨てられた状態が数百年続く。

・抜本的な遺跡復興は20世紀初頭の宗主国フランスの活動を待たねばならず、それも第二次大戦や、ポルポト派の台頭で中座、結局復興が軌道に乗ったのはポルポト派が政権を追われた20世紀末になってからで、その際は日本のODAもかなりの貢献をしている模様。


A とにかくでかい。でかいです。東西1500m、南北1300mという敷地でその周りを200mの壕が取り囲んでいるという信じがたい規模のでかさです。北京で紫禁城を見たときもその規模のでかさに腰を抜かしたことがありましたが、こちらはある意味それをも凌ぎます。敷地面積だけでいえば前回ご紹介したアンコール・トムは城壁3km四方と言うことでこちらが大きいのですが、城壁内の有効施設面積はそれほどでもなく、やはり規模でもアンコールワットがこの遺跡群のエース格です。

B 困ったことにアンコールトムは場内車移動だったのですが、こちらは完全徒歩移動。ここを見学する人は亜熱帯の灼熱下を歩いて移動することになるのであります。いやあ、ほんとこれは疲れるなんてもんじゃありません。宮崎駿の「ハウルの動く城」で王宮をひたすら歩かされ汗だくになってつぶれてゆくデブな老婆が出てくるシーンがありますが、まさにあれです。宮崎駿も押井守同様、ここにきて汗だくになった経験をああいう形で映像化したのではないか、いや、ほんとマジでそう思いますぞ、私は。

C お濠を渡る橋の長さが200m。復興された橋は3種類あって一つは王室用、もう一つは一般参観者用、そしてもう一つは軍隊用でこれが異常に幅広です。昔ここを軍隊とか建築資材とかを乗せた象の大群が通過したみたいです。凄いですねえ。そういう光景を思い描くだけで、もうワクテカです。

D 橋を渡ると城壁にたどり着きます。そこにはなんと機関銃の弾痕が。なんでも1970年代末にポルポト派がここに立てこもった時のものなんだそうで、何と罰当たりな連中なんでしょう、クメール・ルージュは。(もっとも寄せ手の方もアンコールワットに遠慮しまくりで、攻撃は極めて抑制的なものになったのだそうで、その意味ではポルポト派の戦術は正しいものであったとも言えます)

E で、城壁をくぐるとそこは本殿、ということはなく、300mを超える参道が本殿に向けて伸びています。参道の両側は昔は池とかだったようですが、今は枯れはてて経典を保管する図書館みたいな建物がいくつか並んでいるだけ。ひたすら本殿目指して歩きます。この時点ですでに汗だくです。宮崎駿です。

F 本殿は三つの回廊から構成されており、ヒンドゥー神話に準じた彫刻や仏像の類が多数陳列されています。残念なことに仏像の方はポルポト派に破壊されて多くが首なし状態でしたが。

G で、単にでかいだけじゃなくて、建物とか彫刻とかのレベルが異常に高いんだ、アンコールワット。回廊最後に位置する第三回廊は高さ65mの巨大宗教施設で、これなんかガウディの聖家族教会と同じくらいのインパクトがある優秀デザインですし、並んでいる彫刻なんかも、日本だったら国宝・重文扱いが相当なレベルの高い芸術品の数々。いやあ感動しました。このレベルの感動は、昔、台湾・故宮博物館の展示物を見て以来ですな。もっとも故宮博物館の展示物はガラスケースで保護されてるけど、こちらは雨ざらし、触り放題という違いはあるんですが、とにかく、ここの芸術品は本物です。

H 建築物や芸術品以上に驚くべきは、これだけのものを成立させた当時のアンコール王朝の経済力・政治力ですな。これだけ優れた建築物・芸術品をこれだけの規模で展開したということは、これ超一流の建設技師や芸術家を数百名規模で動員していたということを意味するわけで、一般の土方要員や、彼らをサポートする要員まで含めると、これは数万人規模の一大事業です。モンゴル帝国「元」が大陸中で暴れまわっていたこの時代に、ほぼ一代でこれを成しえたスーリヤヴァルマン二世という人は、本当にとんでもない人だったんじゃないでしょうか。カンボジアの辺境でこういうぶっ飛んだものを作った人がいたなんて、いやあ世界は広いです。

I 一つだけ難を挙げるなら、このアンコールワット、外見は壮大で素晴らしいけど、中に入ってみると居住性はあまりよろしくないということですな。廊下は狭いし、部屋は6畳間程度の小さいものばかりだし、まぁ、王宮じゃなく、宗教設備なんで居住性が悪いのも修行の一環と言うことなのかもしれませんが、ここで暮らしていた人たちはかなりつらい思いをしたんじゃないでしょうか。壮大な第三回廊の最上階に続く階段と言うのも相当傾斜がきつい。観光客用に設営された階段も上り下りにかなり苦労しますが(汗まみれになっていた私はここでとどめを刺されました)、オリジナルの階段は階段と言うよりは梯子に近い急傾斜で、足を踏み外して転げ落ち命を亡くした人も相当いたんじゃないでしょうか。


以上雑駁ではありますが、アンコールワット訪問記でした。いやあ、汗だくになりましたが、確かに素晴らしい歴史遺産であります。フランスとかが復興に熱意を持つのも頷けます。今回はアンコール遺跡群の一部しか回れませんでしたが、機会があればすべて見てみたいですね。

 でもねえ、書いてるうちに思ったんですが、「人類の到達点の一つ」といって過言ではない、これだけ素晴らしい宗教施設が、何度も打ち捨てられ、廃墟と化したのって、これどういうことなんでしょう。ベトナムとかタイから侵攻されたというのはわかるんですが、侵攻した方だってこういう素晴らしい建設物は徹底的に打ち壊すか、徹底的に自分のものにするかどちらかじゃないかと思うんですが、そのどちらでもなく、単に何百年もの間「放棄」されていたのですアンコールワット。

 壁に刻まれた彫刻を見ていくと、下書き・デッサンレベルでピタッと作業が止まっている部分が突然現れて、ここが徐々にフェードアウトしていったのではなく、ある日突然、歴史から姿を消したという事実を強烈に示唆します。こういうのを見ると人類の営みと言うものの偉大さと虚しさをひしひしと感じてしまいますなあ。まぁ、このような感慨も含め、競馬のない休日もたまには良いものだと思いました。皆さんも一度行かれたらどうでしょう。


201912 1() 4回中京2日目 16頭 [15:30発走]
【11R】 20回チャンピオンズカップ
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) ダート1800m

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

タイムフライヤー 4 *マーフィ

57

27.8

()松田国英

1

2

 

モズアトラクション 5 藤岡康太

57

86.0

()松下武士

2

3

チュウワウィザード 4 *福永祐一

57

7.5

()大久保龍

2

4

インティ 5 *武豊

57

5.6

()野中賢二

3

5

クリソベリル 3 川田将雅

55

3.6

()音無秀孝

3

6

オメガパフューム 4 *デットー

57

6.2

()安田翔伍

4

7

 

ワンダーリーデル 6 横山典弘

57

39.2

()安田翔伍

4

8

ウェスタールンド 7 スミヨン

57

21.2

()佐々木晶

5

9

サトノティターン 6 *ムーア

57

18.3

()堀宣行

5

10

 

ミツバ 7 和田竜二

57

189.4

()加用正

6

11

ゴールドドリーム 6 ルメール

57

3.8

()平田修

6

12

 

キングズガード 8 秋山真一

57

114.6

()寺島良

7

13

 

ワイドファラオ 3 M.デム

55

49.5

()角居勝彦

B7

14

 

テーオーエナジー 4 *川須栄彦

57

277.7

()宮徹

8

15

 

ロンドンタウン 6 *岩田康誠

57

169.0

()牧田和弥

8

16

ヴェンジェンス 6 幸英明

57

37.7

()大根田裕



 うううう、先週のジャパンカップでは、またしても、かんべえ先生から「ガミ野郎」と罵られ、非常にいたいけな気分です。ガ、ガミじゃないもん!利益出てるもん!100円だけど。。。あまつさえ、小幡先生からは「こじはるの方が偉い」と論難され、ううう、鬱です。でも、何ですか「だいたい当たるぅ〜」って、知らねえよ、そんなもん!

まぁ確かに、三連複の1頭軸多数買いというのは、こういう人さまに御目文字する際は結構恥ずかしい馬券ですよね。特に小幡先生のように「競馬は勝ち馬を当てるもの」と言うロマン主義的信条の方からは、地獄に堕ちろと言う批判を受けるのは免れない。でもねえ、毎週のように馬券を買い続ける者のキャッシュフロー改善と言う意味では、この買い方、結構いけてると思うんですよ。

こういう買い方を10回すると、5回は当たります。まぁ、その内3回はガミ、もしくはもとどりですが、残り2回中1回は回収率200%超で、最後の1回は万馬券(しかも結構特大の)な感じで、総合収支は回収率110%くらいにはなっているのだ。25%も控除金取られてこれだけの回収率と言うことは、これ勝ち組ということで、実際本日のステイヤーSではこういう買い方で21点買った三連複が370倍の特大配当ですから、これはきっと正しいのだ。問題はG1レースでこういう配当がなかなか出ないということで。。。

え、「言い訳が長い!」ですって?いやぁ、実は明日のチャンピオンSもこういう買い方をしようとしているわけで、予防線を張っているわけなんですわ。わっはっはっは。

例によって、10年トレンドを。正確にはこのレース「ジャパンカップダート」改め「チャンピオンC」でして、中京にコースを変えて5年の実績しかないわけで、5年分のトレンドを分析してみましょう。


大荒れ続出JCD改めチャンピオンCの過去10年

日付

開催

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

181202 42 ルヴァンスレーヴ 3 M.デム

15

2

1

()萩原清

1501

-0.4

 02-03-03

35.6

490

+2

190

3000

3890

6090

27310

181202 42 ウェスタールンド 6 藤岡佑介

15

12

8

()佐々木晶

1505

0.4

 15-15-13

34.4

480

-2

(32.1)

3000

3890

6090

27310

181202 42 サンライズソア 4 モレイラ

15

9

3

()河内洋

1505

0.4

 05-05-05

35.9

522

+8

(8.2)

   

6090

27310

171203 42 ゴールドドリーム 4 ムーア

16

9

8

()平田修

1501

-0.0

 10-11-11

35.2

538

+14

1300

4140

9400

27350

158490

171203 42 テイエムジンソク 5 古川吉洋

16

13

1

()木原一良

1501

0.0

 02-02-02

36.1

496

+4

(4.8)

4140

9400

27350

158490

171203 42 コパノリッキー 7 田辺裕信

16

1

9

()村山明

1502

0.1

 01-01-01

36.3

546

+9

(13.2)

   

27350

158490

161204 42 サウンドトゥルー 6 大野拓弥

15

8

6

()高木登

1501

-0.0

 14-14-13

35.8

474

0

1590

1390

4800

11180

85980

161204 42 $アウォーディー 6 武豊

15

2

1

*()松永幹夫

1501

0.0

 06-06-05

37.0

514

+10

(2.2)

1390

4800

11180

85980

161204 42 アスカノロマン 5 和田竜二

15

4

10

()川村禎彦

1502

0.1

 02-03-02

37.4

522

-10

(40.4)

   

11180

85980

151206 42 サンビスタ 6 M.デム

16

4

12

()角居勝彦

1504

-0.2

 06-08-06

37.4

476

+3

6640

11040

36260

27320

318430

151206 42 ノンコノユメ 3 ルメール

16

1

3

()加藤征弘

1506

0.2

 14-15-15

36.7

452

0

(3.8)

11040

36260

27320

318430

151206 42 サウンドトゥルー 5 大野拓弥

16

2

5

()高木登

1507

0.3

 15-16-16

36.6

472

-2

(12.6)

   

27320

318430

141207 42 ホッコータルマエ 5 幸英明

16

8

2

()西浦勝一

1510

-0.1

 02-02-02

36.4

508

+2

590

5470

9020

11730

70890

141207 42 ナムラビクター 5 小牧太

16

4

8

()福島信晴

1511

0.1

 05-04-04

36.3

528

+6

(20.7)

5470

9020

11730

70890

141207 42 ローマンレジェンド 6 岩田康誠

16

12

3

()藤原英昭

1512

0.2

 05-02-02

36.6

510

0

(7.1)

   

11730

70890

131201 52 ベルシャザール 5 ルメール

16

12

3

()松田国英

1504

-0.0

 09-08-06

36.1

538

+2

840

4850

9810

2160

24440

131201 52 ワンダーアキュート 7 武豊

16

8

6

()佐藤正雄

1504

0.0

 09-10-10

35.9

522

+3

(15.7)

4850

9810

2160

24440

131201 52 ホッコータルマエ 4 幸英明

16

6

1

()西浦勝一

1505

0.1

 02-02-02

36.6

506

-2

(1.9)

   

2160

24440

121202 52 ニホンピロアワーズ 5 酒井学

16

14

6

*()大橋勇樹

1488

-0.6

 04-04-03

36.0

536

0

1990

4290

11620

30010

165230

121202 52 ワンダーアキュート 6 和田竜二

16

12

3

()佐藤正雄

1494

0.6

 05-05-05

36.4

522

+21

(6.2)

4290

11620

30010

165230

121202 52 ホッコータルマエ 3 幸英明

16

9

9

()西浦勝一

1495

0.7

 02-02-02

36.8

488

-2

(31.6)

   

30010

165230

111204 62 トランセンド 5 藤田伸二

16

16

1

()安田隆行

1506

-0.3

 01-01-01

37.4

520

-1

200

1750

2180

920

6180

111204 62 ワンダーアキュート 5 和田竜二

16

9

5

()佐藤正雄

1509

0.3

 11-13-13

36.8

518

+14

(19.0)

1750

2180

920

6180

111204 62 エスポワールシチー 6 佐藤哲三

16

6

2

()安達昭夫

1509

0.3

 02-02-02

37.6

500

+2

(2.8)

   

920

6180

101205 52 トランセンド 4 藤田伸二

16

3

1

()安田隆行

1489

-0.0

 01-01-01

36.6

512

-2

350

4350

6310

20840

94860

101205 52 グロリアスノア 4 小林慎一

16

14

8

*()矢作芳人

1489

0.0

 09-07-08

36.1

526

+10

(24.2)

4350

6310

20840

94860

101205 52 アドマイヤスバル 7 小牧太

16

12

11

()中尾秀正

1491

0.2

 05-05-06

36.5

520

+14

(31.6)

   

20840

94860

091206 52 エスポワールシチー 4 佐藤哲三

16

1

1

()安達昭夫

1499

-0.6

 01-01-01

37.1

502

+2

310

1940

3160

32660

131960

091206 52 シルクメビウス 3 田中博康

16

12

5

()領家政蔵

1505

0.6

 13-11-11

36.9

484

+2

(13.5)

1940

3160

32660

131960

091206 52 ゴールデンチケット 3 ルメール

16

9

12

()森秀行

1507

0.8

 10-11-13

36.9

478

+2

(42.7)

   

32660

131960

集計期間:2009.12. 6 2018.12. 2(13年以前は阪神開催)

@1番人気は1−2−0−2とまずまず。

A2番人気は1−0−0−4と大きく見劣り。

B3番人気は0−1−2−2と三連複軸向き。

C二桁人気の超人気薄は15頭中2頭のみだが、うち1頭は勝っており、完全無視も難しい。

D牝馬は過去15頭中2頭のみだが、これも内一頭は勝ち馬なんで、完全無視もできません。もっともそれ以前に今年は牝馬の出走はありませんが。

E外国人ジョッキーは過去15頭中、5頭に騎乗とやはり強い。特に今年は先週の流れを受け世界の一線級がてんこ盛りですからね。

F関東馬は15頭中4頭で、まぁこんなものですか。今年の出走は堀厩舎のサトノティターンただ一頭ですがさて。

G枠順は明確に内が良い。大外は過去5年連絡みなし。

H脚質は先行と追い込みがやたら強い。中途半端な差しは全く用なしな状況。

I過去5年の年齢別構成は、三歳馬2(内勝ち馬1)、四歳馬2(同1)、五歳馬5(同1)、六歳馬5(同2)7歳超1と芝のレースとは異なり、五歳から6歳の高齢馬が強い。もっとも近年、若年化の傾向が見て取れるのですが、今年はどうでしょう。

J過去5年の血統は、見事にバラバラ。まぁ、そうは言ってもディープ系と言うのは皆無で、クロフネとかゴールドアリュールとかいかにもダート系というところを買えばよいのではなかろうかと。

K過去5年15頭の前走キャリアを見るとさすがJBCクラシック組が5頭(内2勝)と優勢。この他も地方G1組が本レースの馬券に絡んでおり、やはり基本は前走G1組ですな。面白いのは南部杯(3頭内勝ち馬2)とかJCBスプリントとか、従来のパブリックイメージに反し、距離延長組がかなり優秀な成績を残しているわけで、距離適性と言うのはあまり考えなくてもよいのかもしれません。なお、非G1組ではみやこS組が3頭(勝ち馬なし)と優秀です。

以上から馬券を考えたとき、デビュー以来無傷の5連勝、それもそのすべてが圧勝と言う1番人気クリソベリルに軸の資格ありや否やと言うのが、ポイントの一番目となります。

いやあ、確かに強いことには何の疑問もないし、これにあっさり勝たれてもこれはこれで納得ですが、どうなんですかね。小頭数で弱い相手に圧勝を続けてきたというのは、厳しい競馬の経験値が足りないということも言えるわけで、似たようなキャリアの馬が数多く凡走してきた忌まわしい記憶と言うのもあります。騎手が今年まだJRAG1を勝っていない川田と言うことも考えれば、ここは評価を落としてみたいです。

よって、本命は5番人気チュウワウイザード。根拠は下記のとおりです。

(A)この競走の最有力な登竜門JBCクラシックの勝ち馬である。

(B)内枠引いた先行馬。

(C)これまで11戦しながら馬券の対象を外したことが一度もない極めて安定した成績。

(D)ああそれなのに5番人気とは、これ不当に評価が低い!

主戦の川田がクリソベリルを選んだため福永に乗り替わりですが、なんか、かえってこちらの方がよさそうな感じもいたします。まぁ、今年のメンバーは多士済々でどの馬にもチャンスありな感じですから、かっこつけて単馬券で挑むのもリスクありすぎ。ここは恒例3連複軸ですな。

この他の馬はJCBクラシック組、みやこS組それに外国人ジョッキーを中心に選びました。

馬券は◎軸の三連複21点。内3点はトリガミですが、面白いことにそれらはクリソベリル絡みではなくゴールドドリーム絡みなんですな。いやあ馬券購入者の気持ちが何となくわかります。

個人的に気になるのは大外9番人気のヴェンジェンス。大外が来ない過去5年ですが、それでも外枠引いた追い込み馬と言うのはかなり魅力的。この馬の外枠実績は4−2−1−0ですし、みやこSを勝ってこの人気は、これ非常にお買い得じゃないでしょうか。騎手幸は、関西開催のダートじゃかなり買える騎手ですし気分はワクテカです。



上海馬券王 in Bangkok




○今日の結果

<チャンピオンズカップ> @クリソベリル、Aゴールドドリーム、Bインティ




○かんべえのつぶやき

――今日はダート王決戦。それにふさわしい顔ぶれが揃い、結果は3歳馬クリソベリルが無傷の6連勝で王座に就きました。先行するインティをゴール前でインから差して、まことに強い競馬でありました。川田騎手は今季初G1勝利。うーん、そっちはないと思ったんだよなあ・・・。2着はゴールドドリームで、これも実力通りでした。

――蓋を開けてみれば、「2番人気→1番人気→3番人気」の決着。それでも馬連960円、3連単8980円ですから、結構ついてます。それくらい人気が割れていた。特に大挙して来日しているデットーリやマーフィーやスミヨンやムーアの馬がやたらと気になってしまうのです。困ったものです。馬券王先生ご指名のチュウワウィザードは惜しくも4着。常に高い確率で来るのであります。

――金曜日のラジオ日経、マーケットプレスの競馬コーナーに出演しました。本日のチャンピオンズカップを実況中継した中野雷太さんを相手に、「インティから行きます。タイムフライヤーも気になります。@ーCなんてつきますよぉ」などと無理目の予想を語っていたのですが、中野さんは冷静に「ワイドでもいいですね」。タイムフライヤーは8着でした。2歳G1馬なんですから、そろそろ来るんじゃないかなあ。

――今日の中山競馬場で頑張ったのですが、パドックで馬を見るのは久しぶり。ついつい買い過ぎるのですが、ほとんど当たらない。いや、まったく情けない限りです。バンコクで買っている上海馬券王先生は、毎週、手堅くキャッシュフローを確保しておられる様子。いろいろ教わらなければなりません。

――来週は阪神JF、再来週は朝日杯FSと2歳馬決戦です。その先にはたぶん千客万来となる有馬記念。12月競馬はまだまだ楽しめますぞ。馬券王先生、ご一緒に闘いましょう。






11月24日(日) ジャパンカップ


えー、本日はカンボジア紀行最終回をお送りする予定だったのですが、カビンブリで会社行事があって夕方から飲みっぱなし、踊りっぱなしの無政府状態に巻き込まれ現在大変いたいけな状態にあるわけです。ううう、それにしても気持ちが悪い。吐きそうです。

アンコール遺跡、とりわけアンコールワットに関しては、私もそれなりに真面目な論考と言うのをしてみたいと、柄にもないことを考えているわけで、すいませんが来週までお待ちください。まことすまんこってす。


20191124() 5回東京8日目 15頭 [15:40発走]
【11R】 39回ジャパンカップ
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 2400m (C)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

カレンブーケドール 3 津村明秀

53

8.2

()国枝栄

2

2

ワグネリアン 4 *川田将雅

57

4.6

()友道康夫

2

3

 

ウインテンダネス 6 *田辺裕信

57

132.5

()杉山晴紀

3

4

ムイトオブリガード 5 *ルメール

57

13.2

()角田晃一

3

5

スワーヴリチャード 5 *マーフィ

57

6.1

()庄野靖志

4

6

ユーキャンスマイル 4 岩田康誠

57

5.8

()友道康夫

B4

7

 

ダイワキャグニー 5 *石橋脩

57

71.7

()菊沢隆徳

5

8

レイデオロ 5 *ビュイッ

57

5.5

()藤沢和雄

5

9

ルックトゥワイス 6 *デットー

57

14.3

()藤原英昭

6

10

ダンビュライト 5 松若風馬

57

27.0

()音無秀孝

6

11

シュヴァルグラン 7 *スミヨン

57

17.2

()友道康夫

7

12

 

タイセイトレイル 4 *M.デム

57

42.1

()矢作芳人

B7

13

 

エタリオウ 4 横山典弘

57

21.4

()友道康夫

8

14

 

マカヒキ 6 武豊

57

36.4

()友道康夫

8

15

 

ジナンボー 4 *ムーア

57

23.5

()堀宣行



JRA唯一の国際G1だというのに、海外招待馬は0。看板に偽りありなジャパンカップです。まぁ、日本の高速馬場で勝てそうな海外馬と言うのもいないわけで、近年こういう傾向は続いてはいたんですが、それにしても海外からの参戦が0とは、ついに来るところまで来てしまった感じですなあ。逆に言えば凱旋門賞と言う海外の一流レースにも同じことが言えるわけで、あのような深い芝のコースに日本馬が出ても勝てる気がしない。それなのに毎年無謀な参戦が続いているというのは、これブランド力の差なんでしょうか。なんか悲しいものがあります。

海外馬の参戦がないだけじゃないですぞ。日本馬だってアーモンドアイをはじめ日本のエース級がそろって再来週の香港G1に出走で、ジャパンカップは完全無視状態。結果今年のメンバーは二線級ばかりという、脱脂粉乳と言うか、ノンアルコールビールと言うか、つくづく馬券を買うモチベーションに乏しいメンツの集まりと化しているわけです。ああ、また酔いが回ってきた。いやだいやだ。まぁ、ジョッキーだけは世界の一線級が集まったというのが唯一の救いでしょうか。

例によって10年トレンドを。こういう水割りビールみたいなメンバー構成でどこまでこれが使えるかはわからないのですが。

極めて穏当なJCの過去10年

日付

馬名

性齢

騎手

斤量

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬単

3連複

3連単

181125 アーモンドアイ 3 ルメール

53

14

1

1

()国枝栄

2206

-0.3

 02-02-02

34.1

472

-8

140

700

960

2690

181125 キセキ 4 川田将雅

57

14

8

4

()中竹和也

2209

0.3

 01-01-01

34.7

504

+8

(9.2)

700

960

2690

181125 スワーヴリチャード 4 M.デム

57

14

11

2

()庄野靖志

2215

0.9

 05-04-04

34.7

510

0

(6.5)

 

960

2690

171126 シュヴァルグラン 5 ボウマン

57

17

1

5

*()友道康夫

2237

-0.2

 04-04-04

34.7

470

-2

1330

5250

1300

13340

171126 レイデオロ 3 ルメール

55

17

2

2

*()藤沢和雄

2239

0.2

 09-09-07

34.6

484

+8

(3.8)

5250

1300

13340

171126 キタサンブラック 5 武豊

57

17

4

1

()清水久詞

2239

0.2

 01-01-01

35.3

542

0

(2.1)

 

1300

13340

161127 キタサンブラック 4 武豊

57

17

1

1

()清水久詞

2258

-0.4

 01-01-01

34.7

536

-2

380

3990

8050

36260

161127 サウンズオブアース 5 M.デム

57

17

12

5

()藤岡健一

2262

0.4

 07-09-09

34.5

502

-8

(12.2)

3990

8050

36260

161127 シュヴァルグラン 4 福永祐一

57

17

17

6

()友道康夫

2263

0.5

 09-12-10

34.4

482

+8

(13.9)

 

8050

36260

151129 ショウナンパンドラ 4 池添謙一

55

18

15

4

()高野友和

2247

-0.0

 09-08-11

33.9

442

+4

920

18510

6350

53920

151129 ラストインパクト 5 ムーア

57

18

6

7

()松田博資

2247

0.0

 12-08-11

33.9

494

+2

(23.9)

18510

6350

53920

151129 ラブリーデイ 5 川田将雅

57

18

1

1

*()池江泰寿

2248

0.1

 06-06-05

34.3

486

0

(2.7)

 

6350

53920

141130 エピファネイア 4 スミヨン

57

18

4

4

*()角居勝彦

2231

-0.7

 02-03-04

35.0

492

+2

890

7800

19750

91790

141130 ジャスタウェイ 5 福永祐一

57

18

1

3

()須貝尚介

2238

0.7

 08-08-08

35.1

498

 

(6.7)

7800

19750

91790

141130 スピルバーグ 5 北村宏司

57

18

15

6

()藤沢和雄

2239

0.8

 16-15-13

34.8

508

+2

(11.3)

 

19750

91790

131124 ジェンティルドンナ 4 ムーア

55

17

7

1

()石坂正

2261

-0.0

 03-03-04

33.9

470

0

210

3330

63800

224580

131124 デニムアンドルビー 3 浜中俊

53

17

9

7

()角居勝彦

2261

0.0

 14-13-13

33.2

434

-6

(29.8)

3330

63800

224580

131124 トーセンジョーダン 7 ビュイッ

57

17

5

11

()池江泰寿

2261

0.0

 02-02-02

34.1

480

+4

(100.3)

 

63800

224580

121125 ジェンティルドンナ 3 岩田康誠

53

17

15

3

()石坂正

2231

-0.0

 02-03-06

32.8

460

-14

660

1580

1010

5550

121125 オルフェーヴル 4 池添謙一

57

17

17

1

*()池江泰寿

2231

0.0

 13-10-03

32.9

458

 

(2.0)

1580

1010

5550

121125 ルーラーシップ 5 ウィリア

57

17

13

2

()角居勝彦

2235

0.4

 11-13-15

32.7

506

-8

(5.4)

 

1010

5550

111127 ブエナビスタ 5 岩田康誠

55

16

2

2

()松田博資

2242

-0.0

 06-09-06

33.9

464

+2

340

4180

80880

324680

111127 トーセンジョーダン 5 ウィリア

57

16

16

6

*()池江泰寿

2242

0.0

 02-02-03

34.3

478

0

(14.1)

4180

80880

324680

111127 ジャガーメイル 7 四位洋文

57

16

1

14

()堀宣行

2245

0.3

 08-12-09

34.0

484

-6

(106.5)

 

80880

324680

101128 ローズキングダム 3 武豊

55

18

6

4

()橋口弘次

2252

0.3

 07-05-06

34.2

462

-2

880

1880

4940

25110

101128 ブエナビスタ 4 スミヨン

55

18

16

1

@

()松田博資

2249

-0.3

 14-12-10

33.5

462

+6

(1.9)

1880

4940

25110

101128 ヴィクトワールピサ 3 ギュイヨ

55

18

2

8

()角居勝彦

2252

0.3

 02-02-02

34.4

510

 

(28.2)

 

4940

25110

091129 ウオッカ 5 ルメール

55

18

5

1

()角居勝彦

2224

-0.0

 03-04-05

34.8

494

-4

360

2020

2460

11690

091129 オウケンブルースリ 4 内田博幸

57

18

10

2

()音無秀孝

2224

0.0

 16-15-17

34.1

482

0

(4.7)

2020

2460

11690

091129 レッドディザイア 3 四位洋文

53

18

6

6

()松永幹夫

2226

0.2

 10-11-11

34.7

478

-2

(9.6)

 

2460

11690

集計期間:2009.11.29 2018.11.25


@1番人気は4−2−2−2。9年前降着になったブエナビスタの成績を補正すると5−1−2−2と圧倒的な信頼度。

A2番人気は1−2−2−5とこれもまずまず。但し3番人気は1−1−0−8と大きく割引。

B馬券的な妙味あるのは4番人気で3−1−0−6と単を狙うならこちらもありか。

C二桁人気の超人気薄は過去10年で2頭が馬券に絡んでいるが、この5年は来ておらず、基本用なし。

D上記から1〜7番人気のボックスを買えば馬券は的中する感じで、大荒れはなく配当は極めて穏当。

E外国人天国。過去30頭中14頭が外国人ジョッキーの騎乗馬。まぁ、レースの性格上、外国人(それも一流の)ジョッキーの参戦が多いので、これも当たり前と言えば当たり前かもしれません。今年も海外馬の参戦がないのにジョッキーだけはデットーリとかムーアとかスミヨンとかえらく豪華ですから、ジョッキーで馬券を買うというのもありでしょうか。

F関西馬天国。30頭中関東馬は4頭のみ。ちなみに海外招待馬はこの10年全く用なしの状態で、まぁその結果が今年の出走0につながっているわけです。

G牝馬が滅茶苦茶強い。30頭中、9頭が牝馬で、あまつさえ内6頭(降着になったブエナを入れれば7頭)が勝ち馬です。今年の出走牝馬は一頭のみなんですが、さて。

H枠順は内が大変よく、それに次ぐのが大外。中の枠はあまり良い感じではありません。

I脚質は府中のパブリックイメージに反し、逃げ・先行有利で追い込みは2・3着どまり。中途半端な差しは届かない感じ。

J過去10年の年齢別構成は、3歳馬7(内勝ち馬3)、4歳馬(同4)、5歳馬11(同3)、6歳馬0、7歳馬2と3〜5歳馬が圧倒的。

K過去5年15頭の血統を見ると、ディープが3頭とイメージ通り強いのですが、それ以上にハーツクライが4頭と最優秀でハーツ産駒と言うのは人気に比べお買い得な感じです。

L過去5年15頭の前走キャリアを見ると、さすが天皇賞秋組が8頭と最優秀なんですが、勝ち馬は2頭と意外と勝ち切れてません。これに次ぐのが京都大賞典組の3頭ですがうち2頭が勝ち馬と、人気との兼ね合いではこちらがお買い得な印象。今年の京都大賞典組はダンビュライト、エタリオウの2頭のみですがさて。


以上から、本命は紅一点のカレンブーケドール。G1どころか重賞すら勝っていない2勝馬を本命なんて、小幡先生に見つかったら罵詈雑言の嵐となること必定なんですが、下記の主張あり。

(A)内枠引いた先行馬

(B)ディープ血統

(C)まだ底を見せていない3歳馬(秋華賞→JC最内発走というパターンが去年のアーモンドアイと同じ)

(D)このレースに相性が不気味なくらい良い牝馬。

(E)他馬にくらべ4kgの斤量メリットあり。

(F)一番重要なポイントとして、他の実績馬(小幡先生好みの格の高いG1馬)の信頼性が低い。ワグネリアンにしてもレイデオロにしてもスワーヴリチャードにしても、馬券購入者の期待を裏切り続けている近走で、そんな連中を軸にするくらいなら、この馬と心中した方がまだましだと思わせるような今年のメンバー構成である。

まぁ、この馬の場合、格下と言うことの他に、きら星のようなジョッキーが大集合している中で、鞍上・津村ってどうなのよってのもあり、万全の信頼と言う訳にも行きません。単では狙わず小幡さんの唾棄する三連複馬券で勝負です。

この他の馬は天皇賞秋組、京都大賞典組、外国人ジョッキーを中心に選びました。馬券は◎軸の三連複28点。ワグネリアンが絡むと安いのですが、他は結構つきます。まぁ、こんなメンバーで争われるJCなんてJCとは言えないので買うのは少額。ひたすら再来週の香港が楽しみでしょうがありません。

(しかし、香港も情勢が情勢なんで、無事開催されるんですかねえ香港カップ。あそこは普通のレストランでも、競馬中継を流しまくるくらい競馬好きな人々がたくさんいる所なんですが、そういう他人とは思えない方々が笑って競馬に興ずる環境が早く復旧することを願ってやみません)



上海馬券王 in Kabinburi



○今日の結果

<ジャパンカップ> @スワーヴリチャード、Aカレンブーケドール、Bワグネリアン




○かんべえのつぶやき

――今日はきっと外国人騎手が来るだろう、と思ってはみたものの、あまりにも多過ぎるのです。スワーヴリチャード(マーフィー)やシュヴァルグラン(スミヨン)は以前から食指が沸かない馬で、ルックトゥワイス(デットーリ)やジナンボー(ムーア)はさすがになさそうで、結局、選んだのは過去に何度も応援してきたレイデオロ(ビュイック)でした。似たような人が多かったと見えて、最後は一番人気になってましたな。とほほほほ。どこを走っていたのよレイデオロ。

――その点、馬券王先生の読みは確かでありまして、カレンブーケドール(◎)とワグネリアン(○)から流した3連複は、おそらく取れているものと思われます。@―A―Dは2900円、むむ、これはトリガミ? いや、それは言ってはなりませぬ。馬券王先生が「買うのは少額」と言っていたときは、非常に高い確率で来るのであります。

――レースを振り返ってみると、先行するカレンブーケドールをスワーヴリチャードが内側から抜いたところがマーフィー騎手の上手さでした。さすがは府中、これだけ雨が続いても内側の馬場が伸びるのです。津村騎手にとっては「授業料」という感じでしょうか。ワグネリアン騎乗の川田騎手、このままでは本当にG1未勝利で1年を終えてしまうのかも。

――意外だったのは4着にマカヒキが入ったこと。ユーキャンスマイル(5着)に先着するなんて、いったい誰が予想しえたでしょうか。最後方から行ったのは、騒がしいスタンド前ではゆっくり走らせて、ゆっくり走らせた武豊騎手の神騎乗だったと思います。これは有馬記念は要注意ですぞ。

――来週は中京競馬場でチャンピオンズカップです。こちらはダートの祭典ですが、またまた外国人騎手が総出演で予想に悩みそうです。馬券王先生、またよろしくお願いいたします。






11月17日(日)マイルチャンピオンシップ


と、言う訳で先週に引き続きカンボジア紀行をお送りします。


(先週までのあらすじ)

現地人が仕事以上の情熱を傾けるタイの伝統行事「社員旅行」。これに召集された上海馬券王はカンボジア国境を越え、陸路アンコール遺跡を目指すのであった。タイと代り映えのしない車窓の風景、土産物屋で提示されたぼったくりレート、そして何より競馬ができないというストレスにさいなまれ、次第に平静を失いつつあった彼を待ち受けるものとは?



@「アンコール遺跡」と言われて大抵の人が連想するのはアンコール・ワットでありましょう。いや実際私もそうでして、大した予備知識があったわけではありません。そもそもそのアンコール・ワットにしたところで、幼いころTVアニメで見た「ゲゲゲの鬼太郎」の1エピソードのタイトルに「アンコールワットの亡霊」というのがあって、話の内容は忘れたけれどタイトル名だけはえらく印象に残っていたというのがある程度でして、きっとカンボジアの宮殿か何かじゃないかと思っておったわけです。ところが違うんですなあ。確かにアンコール・ワットと言うのはアンコール遺跡のエース格ではありますが、それだけではないのです。9世紀から13世紀にかけて当地を支配したクメール王朝が建立した寺院等宗教施設の総称をアンコール遺跡と言うのであります。すいません知りませんでした。

Aその概要はウィキペディア(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB%E9%81%BA%E8%B7%A1)等で見ていただきたいのですが、とにかく世界最大の淡水湖トンレサップ湖(←ベトナムからの流民が居座って水上生活しており、独特の経済圏を形成している。これはこれで興味深い所です)北部の広大な密林に分散した遺跡の数々でして、その数合計19か所!とても1日で廻りきれるものではなく、結局今回見学できたのは「アンコールワット」「アンコールトム」「バンテアイ・スレイ」の三か所のみ。いやあ、こんなに壮大なものであったとは知りませんでした。

Bこれら遺跡群はすべてカンボジア政府の管理下に置かれ、見物しようとすると入場料がとられます。チケット販売は一か所のみ。窓口に行くと顔写真を印刷したチケットを渡され、それを使えば一日中どこでも見学できる仕組みになっています。料金は1日37ドル。現地の物価を考えればかなり高額ですが、まぁ、後述するようにその値段の価値は十分にありますな。チケットを見ると顔写真のほかにQRコードまで印刷されていて、「おお、さすが一帯一路で習近平とがっちり握手している国だ、ひょっとして入場は顔認証か?ITとかは日本より進んでいるんじゃないかしら」と思ったんですが、実際は遺跡の入り口に係員がいて、顔写真を見て入場させるという極めてアナログな運用がなされているわけで、いったい何の意味があるのだQRコード!

Cこの遺跡の観光は政府の管轄にあると書きましたが、観光ガイドも政府に籍を置く公務員です。とにかくカンボジアきっての観光名所と言うことで、いろんな国からたくさんの観光客が押し寄せて来ます。団体旅行だけじゃなく、2〜3人とかで来るパターンも多いんですが、それらすべてに公務員のガイドさんが付き添っている感じです。私が今回旅行した際、日本人は私ともう一人の合計二人だけだったんですが、それでも日本人用ガイドが対応してくれました。で、このガイドさんの日本語能力が滅茶苦茶高い。彼だけじゃないですな。傍にいたアメリカ人とか中国人の観光客にもガイドがついていたんですが、その会話を盗み聞いていると英語も中国語もめちゃくちゃレベルが高い。驚きですね、この国は最優秀の人材リソースをすべて観光事業にぶっこんでいるとしか思えないです。ひょっとすると、この国の経済はアンコール遺跡で廻っているんじゃないでしょうか。

Dカンボジアは仏教国と言うイメージで、そこの宗教遺跡と言うからにはこれは仏教寺院かと思いきや、全然そうではありません。その施設の殆どはヒンドゥー寺院が起源となっているのです。これも意外でした。クメール王朝も9世紀から10世紀にかけてはヒンドゥー教が国教であったらしく、その後、王朝が仏教に宗旨替えすると、施設も仏教寺院に鞍替えしたという結構節操のない世界で、こうした遺跡群は構築されています。遺跡の壁に彫刻されている神々もヒンドゥー神や仏陀が代わる代わる登場する結構カオスな世界。王朝も13世紀にかけて仏教だったりヒンドゥーだったりと色々宗旨を変えていたみたいで、ヒンドゥー教徒によって顔を削り取られた仏像があちこちに散乱する等、両宗派のせめぎあいが割とわかりやすい形で目に入ってきます。「イスラム国」ですかあんたらは。

E最初に見学したアンコール・トムは、12世紀から13世紀に完成されたアンコール遺跡の中では最も新しい遺跡で、仏教の影響が最も顕著な建造物(そうは言っても起源がヒンドゥーベースであることには変わりませんが)、巨大な仏陀の顔像が売りとなっています。外壁3km四方の広大な宗教施設で、場内移動は車を使わなくては死んでしまいます。そう言う中で高さ3m近い巨大な仏の顔が多数姿を見せる光景は、なかなか感動的と言うか、衝撃的と言うか、とにかく怪しいものがあり、これってどこかで見たことあるような、と思っていたら、思い出しました。押井守の「劇場版パトレイバー2」で、国連治安維持部隊として派遣された自衛隊一個小隊が密林でゲリラの襲撃を受け壊滅するシーンがあるんですが、そこにこの仏像が出てくるんですな。ずいぶん罰当たりな演出ではあるのですが、確かに「部下を失い呆然とする指揮官に微笑みかける古代の巨大仏像」というのはなかなか絵になるわけで、きっと押井守もここに来て怪しい思いをして帰ったのでありましょう。

で、いよいよメインイベント、アンコール・ワットとなる訳なのですが、うわあ、気が付いたら、また長々と書いてしまいました。この続きはまた来週。


20191117() 5回京都6日目 17頭 [15:40発走]
【11R】 36回マイルチャンピオンシップ
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 1600m・外 (C)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

ダノンキングリー 3 *横山典弘

56

4.3

()萩原清

1

2

 

グァンチャーレ 7 松岡正海

57

38.8

()北出成人

B2

3

マイスタイル 5 田中勝春

57

32.7

()昆貢

2

4

レッドオルガ 5 *岩田望来

55

108.1

()藤原英昭

3

5

インディチャンプ 4 *池添謙一

57

5.5

()音無秀孝

3

6

 

$フィアーノロマーノ 5 *藤岡康太

57

90.3

()高野友和

B4

7

ペルシアンナイト 5 *マーフィ

57

16.4

()池江泰寿

4

8

 

プリモシーン 4 *ビュイッ

55

36.2

()木村哲也

5

9

 

クリノガウディー 3 *藤岡佑介

56

48.0

()藤沢則雄

B5

10

アルアイン 5 *ムーア

57

11.8

()池江泰寿

6

11

 

カテドラル 3 *武豊

56

50.9

()池添学

6

12

 

$モズアスコット 5 *和田竜二

57

19.7

()矢作芳人

7

13

 

タイムトリップ 5 *幸英明

57

307.3

()菊川正達

7

14

ダノンプレミアム 4 川田将雅

57

2.9

()中内田充

8

15

ダイアトニック 4 スミヨン

57

9.7

()安田隆行

8

16

 

エメラルファイト 3 石川裕紀

56

166.3

()相沢郁

B8

17

レイエンダ 4 *ルメール

57

18.6

()藤沢和雄


いやあ、先週のエリザベスは「10年トレンド」がこれまでにないくらい機能しましたなあ。こういう面倒くさい集計をしていて、ここまで報われたことは多分これが初めてなわけで、配当は高配当ではなかったけど、それでも私はうれしい!来年のエリザベスが今から楽しみです。え、来年京都競馬場は改修工事でエリザベスは阪神開催ですって?オーマイガーッ!

うううう、せつないですな。コースが変わると過去トレンドなんてほとんど意味がないじゃないですか。もうこのコーナーも廃業なんでしょうか。マイルCSも来年は予想方針を変えなきゃならんわけで、とにかく今年は10年トレンドで頑張ってみましょう。


決着の割には低配当。マイルCSの過去10年

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

181118 ステルヴィオ 3 ビュイッ

18

1

5

()木村哲也

1333

-0.0

   04-05

34.1

478

+10

870

3220

6350

5480

29790

181118 ペルシアンナイト 4 M.デム

18

2

3

*()池江泰寿

1333

0.0

   07-07

33.9

492

+8

(6.5)

3220

6350

5480

29790

181118 アルアイン 4 川田将雅

18

3

4

*()池江泰寿

1335

0.2

   02-02

34.5

520

+8

(6.6)

   

5480

29790

171119 ペルシアンナイト 3 M.デム

18

18

4

*()池江泰寿

1338

-0.0

   15-13

33.9

488

+12

880

2480

5520

9300

55890

171119 エアスピネル 4 ムーア

18

11

2

()笹田和秀

1338

0.0

   07-06

34.6

480

+4

(4.2)

2480

5520

9300

55890

171119 サングレーザー 3 福永祐一

18

4

7

()浅見秀一

1339

0.1

   10-09

34.4

482

+6

(15.0)

   

9300

55890

161120 ミッキーアイル 5 浜中俊

18

16

3

()音無秀孝

1331

-0.0

   01-01

35.6

484

-2

590

1590

3390

8360

40290

161120 イスラボニータ 5 ルメール

18

8

2

()栗田博憲

1331

0.0

   06-05

35.0

480

-2

(4.8)

1590

3390

8360

40290

161120 ネオリアリズム 5 ムーア

18

15

7

()堀宣行

1332

0.1

   02-02

35.6

502

+6

(14.0)

   

8360

40290

151122 モーリス 4 ムーア

18

16

4

*()堀宣行

1328

-0.2

   09-08

33.1

508

-2

570

1780

3400

2000

12000

151122 フィエロ 6 M.デム

18

10

2

()藤原英昭

1330

0.2

   08-08

33.3

506

0

(5.1)

1780

3400

2000

12000

151122 イスラボニータ 4 蛯名正義

18

5

1

()栗田博憲

1330

0.2

   12-13

33.0

480

+4

(3.2)

   

2000

12000

141123 ダノンシャーク 6 岩田康誠

17

12

8

()大久保龍

1315

-0.0

   11-10

34.1

444

+2

1810

3890

11460

25760

193290

141123 フィエロ 5 福永祐一

17

8

3

*()藤原英昭

1315

0.0

   07-06

34.4

508

-2

(5.6)

3890

11460

25760

193290

141123 グランデッツァ 5 秋山真一

17

3

9

()平田修

1317

0.2

   03-03

34.8

498

0

(18.6)

   

25760

193290

131117 トーセンラー 5 武豊

18

5

2

()藤原英昭

1324

-0.2

   15-14

33.3

460

+4

470

1930

3250

2090

12450

131117 ダイワマッジョーレ 4 蛯名正義

18

4

3

*()矢作芳人

1326

0.2

   03-04

34.1

440

0

(7.5)

1930

3250

2090

12450

131117 ダノンシャーク 5 福永祐一

18

13

1

()大久保龍

1327

0.3

   08-06

34.1

444

+8

(3.8)

   

2090

12450

121118 サダムパテック 4 武豊

18

1

4

*()西園正都

1329

-0.0

   06-07

34.1

506

-2

1050

2520

5560

9230

58050

121118 グランプリボス 4 内田博幸

18

7

1

()矢作芳人

1329

0.0

   08-08

34.0

520

-2

(4.0)

2520

5560

9230

58050

121118 ドナウブルー 4 スミヨン

18

17

5

()石坂正

1330

0.1

   08-08

34.1

434

+2

(11.1)

   

9230

58050

111120 $エイシンアポロン 4 池添謙一

18

5

5

()松永昌博

1339

-0.0

   05-04

34.9

506

+6

980

12800

24580

38920

279410

111120 フィフスペトル 5 横山典弘

18

1

11

()加藤征弘

1339

0.0

   03-02

35.1

454

-4

(32.6)

12800

24580

38920

279410

111120 $サプレザ 6 ルメール

18

13

4

[]コレ

1341

0.2

   12-13

34.7

452

 

(8.4)

   

38920

279410

101121 $エーシンフォワード 5 岩田康誠

18

13

13

()西園正都

1318

-0.0

   08-07

34.3

488

+10

5240

14240

40970

53970

473970

101121 ダノンヨーヨー 4 スミヨン

18

8

1

*()音無秀孝

1318

0.0

   16-17

33.6

518

+4

(3.7)

14240

40970

53970

473970

101121 ゴールスキー 3 福永祐一

18

15

6

*()池江泰郎

1318

0.0

   08-07

34.4

472

+4

(12.6)

   

53970

473970

091122 カンパニー 8 横山典弘

18

4

1

*()音無秀孝

1332

-0.2

   07-07

33.5

466

0

230

6690

9640

20730

106680

091122 マイネルファルケ 4 和田竜二

18

13

14

()萱野浩二

1334

0.2

   01-01

34.7

522

-8

(39.8)

6690

9640

20730

106680

091122 $サプレザ 4 ペリエ

18

15

2

[]コレ

1334

0.2

   05-05

34.0

436

 

(8.7)

   

20730

106680

集計期間:2009.11.22 2018.11.18


@1番人気は1−3−2−5 と一応責任は果たしているが、立派と言うには程遠い状況。特に勝ち馬は10年前のカンパニー一頭で単の頭にするにはリスク大。

A2番人気は1−3−1−5、3番人気は1−3−0−6と一番人気と似た感じ。無視もできないが軸にするのもためらわれる。

B一方4番人気は3−0−2−5、5番人気は2−0−1−7と上位人気よりは活躍の感じで狙うならこちらか。

C二桁人気の超人気薄は30頭中3頭で、この7年は出番なし。なんか1〜5番人気のボックスに3着付で7・8番人気を追加すれば当たりそうな感じ。

D外国人無双状態。30頭中12頭が外国人騎乗。しかも特筆すべきは内ムーア3、スミヨン2等、短期免許で来日している騎手までやたら馬券に絡んでおり、とにかくカタカナジョッキーは軽視禁物。

E牝馬は30頭中3頭で、この6年は出番なし。

F関東馬は30頭中7頭、この4年で言えば12頭中5頭と軽視禁物。

G脚質はさまざま。

H枠順は外・内がよく、中枠はあまり良くない印象。

I過去10年の年齢構成を見ると、3歳馬4頭(内勝ち馬2)、4歳13頭(同3)、5歳9頭(同3)、6歳3頭(同1)、7歳超は10年前の勝ち馬カンパニー1頭のみと、高齢馬は用なしな状況。なお、三歳馬4頭の内3頭はこの二年間での連絡みであり、活躍馬の低年齢化が進んでいる可能性には留意が必要。

J過去5年15頭の血統は、ディープがさすが京都ということで6頭(内勝ち馬2)と圧倒的で、この他は見事にバラバラ。但し昨年の勝ち馬は新興種牡馬ロードカナロアの産駒であり、世代交代の可能性にも留意は必要。

K過去5年15頭の前走キャリアは富士S組が5頭(内勝ち馬2)と圧倒的。この他で目を引くのはスワンS組が3頭だがこちらは勝ち馬は出していない。


以上から、本命はダイアトニック。理由は以下の通り。


(A)京都で5−0−0−0と負け知らず。

(B)追い込み馬が外枠引いたのは吉。(ちなみにこの馬の外枠実績は4−0−0−1と極めて優秀)

(C)鞍上が先週ろくでなしのラッキーライラックを更生させた外国人ジョッキー・スミヨン。

(D)ポスト・ディープの筆頭ロードカナロアの子

(E)上位人気より優秀な4番人気のトレンド。

もっとも、不安もありまして

(F)良績が1400mに偏っており1600mでは若干割引必要か。

(G)斤量57kgは過去準オープンで一度背負っているだけ。まぁ、その時は勝っていますが、G1初挑戦で斤量増はどうなのか


と言うのがあり、単の頭で決め打つのもためらわれるところ。まぁ、今回は臭いメンバーがそろい馬券を絞り切れないと言うのもありますので、ここは三連複軸で考えてみたい。

現在1・2番人気しているダノンプレミアム、ダノンキングリーはどうなのかですが、まぁ、両者実績は申し分なく当然これも有力です。ただねえ、先行馬のプレミアムが外枠引いて、末の鋭いキングリーが最内枠と言うのはどうなんでしょうねえ。枠が逆なら私も逆らえなかったかもしれませんが、ここでは評価を下げてみたい。特にプレミアムは他馬の斜行を食らってやる気をなくし殿負けした安田記念の印象が逆境に弱い優等生と言うイメージで最悪なわけで、まぁ、変な不利がなければ先日の天皇賞みたいに仕事はするんですが、恨み骨髄な私としては富士S組レイエンダの末脚の方を上位と考えます。

この他は富士S組・スワンS組・外国人ジョッキーというのを中心に選びました。馬券は◎軸三連複28点。両ダノンが絡むとガミ馬券ですが、どちらか、もしくはその双方が飛ぶ可能性も割と高い気がします。個人的に期待しているのがレッドオルガ。単勝万馬券の超不人気ですが富士Sで勝ち馬と差のないレースをしたディープ産駒の彼女が突っ込んでくれば大変愉快な事態となります。


上海馬券王 in Bangkok



○今日の結果

<マイルCS> @インディチャンプ、Aダノンプレミアム、Bペルシアンナイト




○かんべえのつぶやき

――いいメンツが揃ってまことに悩み甲斐のあるレースでした。勝ったのはインディチャンプ。ゴール前は鬼の末脚でした。これでマイル戦のG1春秋制覇です。お見事。

――不肖かんべえの予想は
こちらをご参照。そうです、◎インディチャンプ、○ダノンキングリー、▲アルアインで、今週もステゴ産駒で、の心意気だったのです。しかしパドックを見ると、いかにもインディチャンプは元気がなさそう。しかも外国人騎手が多くて、いかにも池添や横山では頼りなく思えました。こういうとき、3連複が取れないことはよくあることですが、1000円でいいから単勝を買ってあげるべきでした。ああ、もったいないことをした。

――2頭のダノンはまことに不思議な感じですね。ダノンプレミアムは秋天に続く2着で、強いのでしょうけれども妙に勝負弱い。3歳馬のダノンキングリーはこれまで3着以下になったことがない馬ですが、5着。2頭とも次はどのレースを目指すのでしょう。なんだかちぐはぐな感じがします。

――今月は外国人騎手が大勢来ています。この土日のレースでは、スミヨンが3勝、後はビュイック、デムーロ、マーフィー、ルメール、ムーアが揃って2勝ずつ。いやあ、勝ちまくってますね。英共に皇室があるということで。

――来週はジャパンカップです。馬券王先生、来週も予想と、それから佳境に入ってきたアンコールワット特別編をよろしくお願いします。






11月10日(日) エリザベス女王杯


えー、先週末職場の旅行会でカンボジアまでアンコール遺跡と言うものを見物に行ったのであります。

え、「職場の慰安旅行で海外とは偉く豪気じゃねえか」ですって?いやいや、タイもカビンブリと言う辺境で暮らしていると、バンコクよりはカンボジア国境の方がはるかに近いわけでして、あまつさえタイ人はカンボジアにはノービザで入国できるというのもありまして敷居はえらく低い。実際、金曜の早朝カビンブリをバスで出発し、国境の入出国管理局までおよそ1時間半、国境でバスを乗り換えてアンコール遺跡のあるシェリムアップ州に到着するまでおよそ3時間と、都合4時間半で着いてしまうということで、これは渋滞時間にバンコクまで行くのと変わらないのです。これは国内旅行と同じなのであります。

まぁ、アンコール遺跡のすぐ近くにアンコール空港と言うのがあるんで、バンコクに住んでる日本人とかは飛行機使って行くみたいですね。直行便がない日本から来る観光客もやはりタイ経由空路でアンコールワットなんだとか。ふーんだ、どうせこちらは辺境の住民ですよーだ。

しかし、陸路で4時間半旅すると、色々と面白いものも見られます。今回はその時の印象を備忘録的に書き連ねたいと思います。


@やたらどぶ臭い場所に立地した入出国管理所を抜けるとそこはカンボジア。AK47を持ったいかめしい軍人さんたちがうようよいます。うーん、さすが民主主義とは名ばかりの独裁軍事国家カンボジアです。雰囲気出てます。いや、タイも似たようなものかもしれないけど、こちらの方ははるかに「尖って」ます。しかしAK47って今じゃ正規軍には正式採用されてなくてゲリラとか不正規軍ご用達アイテムに地位を落としていると聞いてたんですが、この国ではまだまだ現役なんですな。

Aで、いかめしい軍人さんたちの前を通り過ぎてトイレ休憩に入った場所が、なんとカジノであった。いや、最初はゲームセンターかと思ったんですよ。でもよく見るとスロットマシーンとかルーレットとか、バカラ、ポーカーとか完全仕様のカジノである。うおおお、カジノなんてマカオ以来久しぶりに見るじゃねえか。スロットマシーンの上のディスプレーには「Today's Jack Pot : 250,000 Bhats」の文字が。どひゃああ、掛け金バーツですか。タイって快楽的な国に見えて案外風紀に厳しくてカジノは違法なんで、それでこんなところでカジノ経営して外貨を吸い上げようとしている訳か。きっと、毎週末越境して大枚落としていくタイの成金がたくさん来るのであろう。皆さんお好きですなあ。ってタイまで来て競馬三昧な私に言われたくないか。

Bカジノを出てバスに乗りその後はひたすらシェリムアップ目指して3時間の旅となるわけですが、なんか見える風景はタイとあまり変わりません。正直異国と言う感じがしないです。道路はきれいに舗装されているけど片側1車線。その両側には広大な田園が広がっています。唯一興味深いのは田園と道路の間にやたら牛とか山羊とか水牛とかの家畜が放し飼いにされていることで、まぁ、こういう光景はタイでもよく見るのですが延々3時間近くも同じ光景が続くというのは凄すぎです。最初は野生動物かと思ったんですが、これらにはすべて飼い主がいるのだそうで、こんな飼い方してよく動物が車にはねられないものです。どういう調教をしているのか私気になります。

C道を行く車を見ていると圧倒的にトヨタ車が多い。普通自動車はトヨタ、バスとかの大型車はヒュンダイがほぼ独占状態です。タイでは車の7割が日系でさらにその7割がトヨタと言う印象なんですが、ここでは9割が日系でその9割がトヨタですな。どんな国でも圧倒的なシェアを取るトヨタと言うのも凄い会社です。で、さらに驚くのはそのトヨタ車のうち3割程度がレクサスブランドなことで、何なんでしょこれ。レクサスと言えばかんべえ先生も愛用する超高級ブランドではないですか。タイよりも低所得なイメージのカンボジアでこれだけレクサスがブイブイ言わしているのは不気味だ。そりゃ中にはヤリスとかの小型車のエンブレムだけレクサスに取り換えてる「なんちゃってレクサス」というのも少なからずあるのですが、それを差し引いてもこのレクサス比率は謎なのです。この国では車は富裕層の専有物で、そういう方々にとってはレクサスなんて大した出費ではないのでしょうか。

D途中によった休憩所にある土産物屋とか飲料屋の値段表はすべて米ドル表示です。後述するアンコール遺跡の土産物屋もすべてそう。とにかく外貨が欲しくて欲しくてしょうがないんですな。タイバーツでも買い物はできるんですが、こちらはえらく不自由です。まずレートがぼったくり。1ドル40バーツですって。お、おんどりゃああ!今は鬼のようなバーツ高で1ドル30バーツだぞ!それをこんなぼったくりレート要求するとはなんたる鬼畜の所業じゃあ!こんなレートで商売させてもらったらうちの会社なんかGAFAに匹敵する超優良企業だわあああ!!しかも使えるのは紙幣(最小20バーツ単位)だけで、それ以下の金額は外国人用の高級スーパーマーケットを除けばお釣りも出ません。コーラ1本が1.3ドルとこれだけでも現地物価にかんがみ相当なぼったくりな上、バーツ換算で52バーツだけど支払いは60バーツと言うことになる訳で、これはもう救いがないのであります。

E先に「異国と言う感じがしない」と書きましたが、アンコール遺跡につくまでは本当に「カンボジアの個性」というものが全く感じられません。料理も二泊三日して出てくるのはタイ料理・ベトナム料理・中華料理ばかりで、普通は「カンボジアの味」みたいな一品が出てくるもんなんですが。カンボジア舞踊と言うのも見ましたが、両手両足両指の関節と言う関節をくねくね曲げるあのスタイルはタイのそれと全く変わらないわけで、同行した職場のスタッフに「こんなのタイと同じじゃねえか」と言ったのですが、「何を言っている、お前は何もわかっていない。よく見ろダンサーの顔を、タイのダンサーは始終笑みを絶やさないが、こちらのダンサーは笑ってないだろ。」との答え。いや、私が言いたいのはそういうことじゃないわけで。。。。

Fシェリムアップの観光街はすさまじく発展した都会です。街は清潔だし、外国人用のスーパーマーケットはバンコクのそれに匹敵する豊富な品揃えを誇ります。何より私が「都市田舎判定機能」と提唱しているポケモンGOのポケストップが大量に出現します。カビンブリとはえらい違いです。因みにこの地でタイではゲットできない新規モンスターを立て続けにゲットすることができました。うーん、タイと日本ではモンスターの植生にそんな違いはないのだけど、この国の設定は別なのだろうか。

Fこの国における中国の影響と言うのは半端ありません。アンコール遺跡を訪れる観光客は昔は欧米人と日本人限定だったのですが、今では圧倒的に中国観光客がメインなんだとか。シェリムアップの観光街には日本語の看板と言うのは殆どなく、中国語の看板だけはやたら目にします。先に言った料理にしても日本料理は相当怪しいのですが、中華料理は中国人が食べても納得の味だし、夜ホテルの外を歩けば「先生、按摩要??(兄さんマッサージどう?)」って中国語で話しかけられるし。おそるべし、一帯一路!


と言う訳で、ホテルに宿泊した翌日、我々は目的地アンコール遺跡に向かったわけなのですが、気が付けば随分長々と書いてしまいました。この続きはまた来週。


20191110() 5回京都4日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 44回エリザベス女王杯
3歳以上・オープン・G1(定量)()(国際)(指定) 2200m・外 (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

ブライトムーン 5 福永祐一

56

99.4

()大久保龍

1

2

ラッキーライラック 4 *スミヨン

56

5.9

()松永幹夫

2

3

 

シャドウディーヴァ 3 松山弘平

54

57.4

()斎藤誠

2

4

ウラヌスチャーム 4 *マーフィ

56

18.8

()斎藤誠

3

5

ポンデザール 4 *藤岡康太

56

38.4

()堀宣行

3

6

クロコスミア 6 *藤岡佑介

56

22.0

()西浦勝一

4

7

 

レイホーロマンス 6 *岩崎翼

56

280.7

()橋田満

4

8

クロノジェネシス 3 北村友一

54

4.8

()斉藤崇史

5

9

 

アルメリアブルーム 5 *武豊

56

75.2

()高橋康之

5

10

フロンテアクイーン 6 津村明秀

56

48.2

()国枝栄

6

11

ラヴズオンリーユー 3 M.デム

54

2.4

()矢作芳人

6

12

 

センテリュオ 4 *ルメール

56

18.4

()高野友和

7

13

 

サトノガーネット 4 坂井瑠星

56

74.0

()矢作芳人

7

14

 

ゴージャスランチ 4 *幸英明

56

74.6

()鹿戸雄一

7

15

 

ミスマンマミーア 4 *浜中俊

56

112.0

()寺島良

8

16

スカーレットカラー 4 岩田康誠

56

6.5

()高橋亮

8

17

 

サラキア 4 *川田将雅

56

45.6

()池添学

8

18

 

レッドランディーニ 4 池添謙一

56

120.9

()石坂正



と言う訳で、女王決定戦エリザベスなわけであります。まぁ、G1馬が3頭出てはいますが、先々週のアーモンドアイの凄まじいレースを見た後では、なんか盛り上がりに欠けると言いますか、カンボジア疲れが取れないと言いますか、とにかく今一モチベーションが上がりませんなあ。

まずは恒例10年トレンドを。


☆単馬券は大波乱 エリザベスの過去10年

日付

馬名

性齢

騎手

斤量

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

181111 リスグラシュー 4 モレイラ

56

17

12

3

()矢作芳人

2131

-0.0

 09-10-09

33.8

462

+2

470

9800

12450

8660

56370

181111 クロコスミア 5 岩田康誠

56

17

9

9

()西浦勝一

2131

0.0

 01-01-01

34.7

436

+4

(41.8)

9800

12450

8660

56370

181111 モズカッチャン 4 M.デム

56

17

7

1

()鮫島一歩

2136

0.5

 06-05-05

34.7

490

+6

(3.6)

   

8660

56370

171112 モズカッチャン 3 M.デム

54

18

5

5

()鮫島一歩

2143

-0.0

 05-04-04

34.1

476

-2

770

8030

15890

20760

127540

171112 クロコスミア 4 和田竜二

56

18

4

9

()西浦勝一

2143

0.0

 02-02-02

34.3

428

+4

(26.4)

8030

15890

20760

127540

171112 ミッキークイーン 5 浜中俊

56

18

10

3

()池江泰寿

2143

0.0

 12-10-11

33.7

442

-6

(7.2)

   

20760

127540

161113 クイーンズリング 4 M.デム

56

15

3

3

()吉村圭司

2129

-0.0

 09-09-07

33.2

460

+10

610

13710

22570

20680

158930

161113 シングウィズジョイ 4 ルメール

56

15

9

12

()友道康夫

2129

0.0

 03-03-03

33.7

474

0

(61.6)

13710

22570

20680

158930

161113 ミッキークイーン 4 浜中俊

56

15

1

2

()池江泰寿

2131

0.2

 07-06-05

33.6

442

+10

(3.6)

   

20680

158930

151115 マリアライト 4 蛯名正義

56

18

12

6

()久保田貴

2149

-0.0

 09-06-06

34.7

430

-10

1520

1860

4730

3770

23590

151115 ヌーヴォレコルト 4 岩田康誠

56

18

18

1

()斎藤誠

2149

0.0

 13-14-12

34.3

448

-2

(3.0)

1860

4730

3770

23590

151115 タッチングスピーチ 3 ルメール

54

18

8

4

*()石坂正

2149

0.0

 12-12-12

34.3

458

+2

(6.5)

   

3770

23590

141116 ラキシス 4 川田将雅

56

18

1

3

*()角居勝彦

2123

-0.0

 07-07-07

33.4

458

+2

680

970

2140

3030

15570

141116 ヌーヴォレコルト 3 岩田康誠

54

18

5

1

()斎藤誠

2123

0.0

 03-04-03

33.6

444

-4

(3.3)

970

2140

3030

15570

141116 ディアデラマドレ 4 藤岡康太

56

18

15

6

*()角居勝彦

2125

0.2

 14-12-12

33.1

450

+6

(11.7)

   

3030

15570

131110 メイショウマンボ 3 武幸四郎

54

18

3

2

()飯田明弘

2166

-0.2

 07-08-07

34.1

488

0

390

2780

4480

14440

64840

131110 ラキシス 3 川田将雅

54

18

18

6

*()角居勝彦

2168

0.2

 03-03-02

34.6

456

-4

(16.7)

2780

4480

14440

64840

131110 アロマティコ 4 三浦皇成

56

18

7

5

()佐々木晶

2168

0.2

 17-11-09

34.1

466

-2

(15.8)

   

14440

64840

121111 レインボーダリア 5 柴田善臣

56

16

15

7

()二ノ宮敬

2163

-0.0

 11-11-09

35.8

462

0

2300

1790

6630

6110

50810

121111 ヴィルシーナ 3 内田博幸

54

16

12

1

*()友道康夫

2163

0.0

 04-04-04

36.1

448

-2

(1.9)

1790

6630

6110

50810

121111 ピクシープリンセス 4 M.デム

56

16

6

5

()野中賢二

2163

0.0

 16-16-16

35.1

450

+4

(14.3)

   

6110

50810

111113 $スノーフェアリー 4 ムーア

56

18

18

1

[]ダンロッ

2116

-0.0

 14-11-10

33.8

472

 

270

700

1160

2520

9430

111113 アヴェンチュラ 3 岩田康誠

54

18

1

2

*()角居勝彦

2116

0.0

 06-05-04

34.2

478

-4

(4.8)

700

1160

2520

9430

111113 アパパネ 4 蛯名正義

56

18

4

4

()国枝栄

2118

0.2

 04-03-03

34.7

496

-6

(10.0)

   

2520

9430

101114 $スノーフェアリー 3 ムーア

54

18

6

4

[]ダンロッ

2125

-0.7

 05-07-07

34.0

468

 

850

1430

3590

1320

10170

101114 メイショウベルーガ 5 池添謙一

56

18

9

2

()池添兼雄

2132

0.7

 10-09-10

34.4

508

+4

(3.1)

1430

3590

1320

10170

101114 アパパネ 3 蛯名正義

54

18

5

1

()国枝栄

2135

1.0

 05-06-06

35.1

494

+4

(2.7)

   

1320

10170

091115 クィーンスプマンテ 5 田中博康

56

18

7

11

()小島茂之

2136

-0.2

 01-01-01

36.8

454

0

7710

102030

250910

157480

1545760

091115 テイエムプリキュア 6 熊沢重文

56

18

11

12

()五十嵐忠

2138

0.2

 02-02-02

36.9

506

+2

(91.6)

102030

250910

157480

1545760

091115 ブエナビスタ 3 安藤勝己

54

18

16

1

()松田博資

2139

0.3

 15-09-03

32.9

454

+4

(1.6)

   

157480

1545760

集計期間:2009.11.15 2018.11.11



@1番人気は1−3−3−3と7割の複勝率は立派だが、勝ったのは11年スノーフェアリーのみと単の魅力は薄い。

A2番人気は1−2−1−6、3番人気は3−0−1−6と並べると3番人気が最も単馬券の軸に向いてる感じ。

B二桁人気の超人気薄は30頭中3頭、内二頭はクイーンスプマンテ・テイエムプリキュアと言う超人気薄が大逃げしてそのまま残ってしまった10年前のワンツーと言うこともあり、基本用なし。

C外国人天国。30頭中9頭がカタカナジョッキー騎乗。

D関東馬は30頭中7頭と、関西開催の割には頑張っているとも言えるが、ただ、この3年はすべて関西馬による決着。

E枠順は内から中が良い感じ。大外はG1級の馬しか届いていない感じで、勝ったのはスノーフェアリーのみ。いやあ、こうしてみるとスノーフェアリーってアーモンドアイ的にとんでもない馬だったんですな。今どうしているのでしょう。

F脚質は逃げ・先行・差し・追い込みと様々。言えるのは内枠の馬は逃げ・先行が、外枠の馬が差し・追い込みが馬券に絡んでいる感じで、外枠引いた先行馬とか、内枠引いた追い込み馬は割引が必要と考えます。

G年齢を見ると3歳馬が9頭(内勝ち馬3)、4歳馬が15(同5)、5歳馬が5(同2←内一頭は阿鼻叫喚のクイーンスプマンテ)、6歳馬が1(同0)と圧倒的に3歳4歳が強い。

H過去5年15頭の血統を見ると、さすが「京都はディープ」と言うことでこの産駒が5頭と圧倒的。この他ではハーツが3頭、ステゴ・ハービンジャー・マンハッタンカフェがそれぞれ2頭。

I過去5年15頭の前走キャリアを見ると、オールカマー組が3頭(内勝ち馬2)、アイルランドT組が3頭(同1)、秋華賞組が3頭(同1)、府中牝馬S組が3頭(同1)と1・2着はこの4競走で独占。今年はオールカマーと府中牝馬組の出走はないので、必然秋華賞とアイルランド組重視となるのですが、さて。因みに前走非重賞の叩き上げノンキャリアと言うのは全く馬券に絡んでいません。

Jリピーター多し。前年馬券に絡んだ馬がそのまま翌年も連絡みするケースがやたら多い。今年の有資格者はクロコスミア1頭となるのですが。。。


以上から軸は1番人気でもラヴズオンリーユー。根拠としましては、


(A)デビューして4戦無敗のオークス馬で実績断然。

(B)中枠引いた差し馬。

(C)ディープ産駒。

(D)外国人ジョッキー


と言うのがあります。もっとも心配な点もありまして


(E)オークス馬が秋華賞をパスしてぶっつけ本番で参戦。

(F)騎手デムーロがこの馬でオークス勝って以降、G1どころか重賞すら勝てていない絶不調。(上記Dとは矛盾しますが)

(G)勝ちきれない1番人気のトレンド。


うーん、これでは単馬券にはリスクもあるところで結局3連複の軸で行ってみましょう。

その他の馬は、秋華賞・アイルランドT組、内枠の先行馬、外枠の差し馬、リピーター組から選びました。個人的に面白いと思うのは8番人気のポンデザールで、非重賞とは言え現在4連勝中。しかもそのすべてが2000m超の長距離であり、新潟から札幌・函館という全く違うコースで勝っているということで、今回6kg増となる斤量を克服できれば一発あるかもです。

馬券は私の馬券信条から◎軸の3連複流し21点。AGJ、もしくはGJOで決まると、超大型ガミ馬券となりますが、まぁ、クロノジェネシスは随分過大評価されている感じもしますので来ない可能性もそれなり以上にあるんじゃないかと。言ってみれば一種の保険ですな。



上海馬券王 in Bangkok



○今日の結果

<エリザベス女王杯> @ラッキーライラック、Aクロコスミア、Bラブズオンリーユー




○かんべえのつぶやき

――ぬおおおおおおー!ラッキーライラックが大復活。そして2着はクロコスミア。オルフェーヴル産駒にステイゴールド産駒、ステイ一族のワンツーフィニッシュでした。パチパチパチ。今日はあんまり買ってはいないのですが、馬連及び3連単ゲット。気がついたら福島記念も、クレッシェンドラヴとステイフーリッシュというステゴ産駒のワンツーでした。

――たぶん馬券王先生もラブズオンリーユーから3連複を取られたことと存じます。先生が、「モチベーションが上がらない」とか「買うのは少額ですな」などと言っているときは、結構来るんですよ。無欲は強し。このノウハウは、読者の皆さま、是非ご利用いただきたいと思います。

――それにしてもラッキーライラックは久々の勝利でした。阪神JFで2歳女王となってから、ここまでが長かった。桜花賞は2着、オークスは3着、秋華賞は9着でヴィクトリアマイルは4着。「やっぱりオルフェ産駒は早熟で後が伸びない」などと言われていたのですが、今日はスミヨン騎手が神騎乗でした。先行するクロコスミアのインを突いたのは見ていてゾクゾクいたしましたぞ。

――本日は午後3時から祝賀御列の儀があったので、地上波は揃って天皇皇后両陛下のパレードを中継。フジテレビも競馬放送はBSフジでありました。こんな日にエリザベス女王杯というのは、ちょっと罪深い感じがしたのですが、まあ、日英共に皇室があるということで。

――来週はマイルCS、その次はジャパンカップと続きます。今日は久々の好天候で競馬日和でした。来週も天気になあれ!






10月27日(日) 秋の天皇賞


えー、先週の菊花賞で28点買いの三連複を買ったら配当が3070円と言うことになってしまい、かんべえ先生から「ガミ野郎」と罵られ、いたいけな一週間を過ごしながら本日に至っているわけなのであります。

うううう、まこと、すまんこってす。でもねえ、一応、利益は出たんで、これガミじゃありませんからあ。

それにですなあ、私この二年間で学んだんですが、三連複を買うときはフォーメーションよりは軸一頭流しで買った方がはるかに配当期待値が大きいわけでして、そりゃかなりの確率でガミもしくはモト取り馬券ともなるんですが、それでも人気薄が二頭まとめてくっつくことも、それなり以上の頻度であるわけで、基本ガミを恐れたり恥ずかしがったりしてはいかんのです、三連複は。

で、なんで、こんな言い訳めいた(というか言い訳そのものな)ことを言っているかと言うとですな、本日の天皇賞秋の馬券がこれまた固く収まりそうな様相を呈しているわけでありまして、それなりに波乱含みな展開を期待した馬券を構築すると、先週に引き続き、またしても「ガミ野郎」の汚名・屈辱にまみれる可能性が高いわけでありまして、ううううう、まこと、すまんこってす。


20191027() 4回東京9日目 16頭 [15:40発走]
【11R】 160回天皇賞(秋)
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 2000m (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

カデナ 5 *藤岡佑介

58

90.4

()中竹和也

1

2

アーモンドアイ 4 ルメール

56

1.7

()国枝栄

2

3

 

ケイアイノーテック 4 幸英明

58

165.1

()平田修

2

4

スワーヴリチャード 5 *横山典弘

58

15.7

()庄野靖志

3

5

アエロリット 5 *戸崎圭太

56

24.2

()菊沢隆徳

3

6

 

ユーキャンスマイル 4 岩田康誠

58

25.1

()友道康夫

4

7

 

スティッフェリオ 5 丸山元気

58

109.6

()音無秀孝

4

8

 

マカヒキ 6 *武豊

58

38.7

()友道康夫

5

9

ダノンプレミアム 4 川田将雅

58

9.2

()中内田充

5

10

サートゥルナーリア 3 *スミヨン

56

3.8

()角居勝彦

B6

11

 

ゴーフォザサミット 4 *北村宏司

58

247.9

()藤沢和雄

6

12

 

ドレッドノータス 6 坂井瑠星

58

155.3

()矢作芳人

B7

13

 

ランフォザローゼス 3 *M.デム

56

84.1

()藤沢和雄

7

14

ワグネリアン 4 福永祐一

58

13.5

()友道康夫

8

15

 

ウインブライト 5 松岡正海

58

81.9

()畠山吉宏

B8

16

 

アルアイン 5 北村友一

58

49.5

()池江泰寿



出走馬16頭中、10頭がG1馬と言う、非常にレベルの高いメンバーによる競走。凱旋門に出走したメンバー(キセキ・ブラストワンピース・フィエールマン)が不在でもこれだけのメンバーが集まるのだから、芝中距離には相当分厚い選手層があるということなわけで、これは事実上の日本一決定戦なわけであります。(個人的には上述の凱旋門メンバーよりも、先週今週とオーストラリアのG1を圧倒的な力量差でぶっちぎった、メールドグラース・リスグラシューが出てくれていたら、もっと心が躍る一戦になったと思うんですが)

いずれにせよ、かなり濃いメンバーの一戦、ここは恒例の「10年トレンド」をベースに考えてみましょう。


堅い割には高配当、天皇賞(秋)の過去10年

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

賞金

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

181028 レイデオロ 4 ルメール

13

4

2

15000

()藤沢和雄

1568

-0.2

 06-05-05

33.6

482

-2

310

1520

2370

6420

24230

181028 サングレーザー 4 モレイラ

13

9

4

6000

()浅見秀一

1570

0.2

 07-07-07

33.4

476

-12

(9.6)

1520

2370

6420

24230

181028 キセキ 4 川田将雅

13

10

6

3800

()中竹和也

1570

0.2

 01-01-01

34.7

496

-8

(12.8)

   

6420

24230

171029 キタサンブラック 5 武豊

18

7

1

15000

()清水久詞

2083

-0.0

 11-05-02

38.5

542

0

310

900

1660

15290

55320

171029 サトノクラウン 5 M.デム

18

2

2

6000

*()堀宣行

2083

0.0

 07-02-02

38.6

498

+10

(4.0)

900

1660

15290

55320

171029 レインボーライン 4 岩田康誠

18

8

13

3800

()浅見秀一

2087

0.4

 10-12-05

38.7

452

+8

(59.6)

   

15290

55320

161030 モーリス 5 ムーア

15

8

1

15000

*()堀宣行

1593

-0.2

 05-05-04

33.8

514

+4

360

2420

3700

7430

32400

161030 リアルスティール 4 M.デム

15

12

7

6000

()矢作芳人

1595

0.2

 08-10-10

33.5

502

+4

(13.0)

2420

3700

7430

32400

161030 ステファノス 5 川田将雅

15

14

6

3800

()藤原英昭

1597

0.4

 13-14-14

33.5

486

0

(11.2)

   

7430

32400

151101 ラブリーデイ 5 浜中俊

18

8

1

15000

()池江泰寿

1584

-0.1

 04-04-04

33.7

486

-4

340

7340

10390

24850

109310

151101 ステファノス 4 戸崎圭太

18

14

10

6000

()藤原英昭

1585

0.1

 08-08-12

33.4

474

-2

(34.3)

7340

10390

24850

109310

151101 イスラボニータ 4 蛯名正義

18

16

6

3800

()栗田博憲

1586

0.2

 12-11-10

33.6

476

-4

(11.7)

   

24850

109310

141102 スピルバーグ 5 北村宏司

18

4

5

13200

*()藤沢和雄

1597

-0.1

 13-14-12

33.7

506

-2

1100

3140

6780

2850

23290

141102 ジェンティルドンナ 5 戸崎圭太

18

1

2

5300

()石坂正

1598

0.1

 03-03-03

34.4

470

+2

(4.7)

3140

6780

2850

23290

141102 イスラボニータ 3 ルメール

18

15

1

3300

()栗田博憲

1598

0.1

 03-03-03

34.4

474

0

(2.8)

   

2850

23290

131027 ジャスタウェイ 4 福永祐一

17

7

5

13200

()須貝尚介

1575

-0.7

 11-10-09

34.6

496

-2

1550

1190

4510

1400

14310

131027 ジェンティルドンナ 4 岩田康誠

17

9

1

5300

()石坂正

1582

0.7

 02-02-02

35.8

470

0

(2.0)

1190

4510

1400

14310

131027 エイシンフラッシュ 6 M.デム

17

6

3

3300

()藤原英昭

1585

1.0

 08-09-10

35.5

488

+4

(4.7)

   

1400

14310

121028 エイシンフラッシュ 5 M.デム

18

12

5

13200

()藤原英昭

1573

-0.1

 11-12-12

33.1

486

-8

1660

3250

8980

3990

39520

121028 フェノーメノ 3 蛯名正義

18

4

1

5300

()戸田博文

1574

0.1

 04-04-04

33.8

496

-2

(3.4)

3250

8980

3990

39520

121028 ルーラーシップ 5 メンディ

18

6

2

3300

()角居勝彦

1576

0.3

 16-15-15

33.1

514

+18

(4.5)

   

3990

39520

111030 トーセンジョーダン 5 ピンナ

18

12

7

13200

*()池江泰寿

1561

-0.1

 11-10-11

34.2

478

-8

3330

7020

23560

22790

214010

111030 ダークシャドウ 4 ベリー

18

7

2

5300

*()堀宣行

1562

0.1

 07-08-07

34.7

508

+2

(5.7)

7020

23560

22790

214010

111030 ペルーサ 4 横山典弘

18

8

6

3300

()藤沢和雄

1563

0.2

 13-13-13

33.9

520

+14

(8.2)

   

22790

214010

101031 ブエナビスタ 4 スミヨン

18

2

1

13200

()松田博資

1582

-0.3

 09-08-08

34.1

456

-4

220

1030

1660

1680

7480

101031 ペルーサ 3 安藤勝己

18

7

4

5300

()藤沢和雄

1585

0.3

 17-17-17

33.6

502

-4

(8.9)

1030

1660

1680

7480

101031 アーネストリー 5 佐藤哲三

18

12

2

3300

()佐々木晶

1587

0.5

 04-04-04

34.8

530

0

(4.9)

   

1680

7480

091101 カンパニー 8 横山典弘

18

3

5

13200

*()音無秀孝

1572

-0.3

 09-09-09

32.9

466

+4

1150

16490

29270

9970

102110

091101 スクリーンヒーロー 5 北村宏司

18

2

7

5300

()鹿戸雄一

1575

0.3

 02-04-04

33.6

490

+12

(31.4)

16490

29270

9970

102110

091101 ウオッカ 5 武豊

18

7

1

3300

()角居勝彦

1575

0.3

 13-14-14

32.9

498

0

(2.1)

   

9970

102110

集計期間:2009.11. 1 2018.10.28

@1番人気は4−2−2−2と、まこと見事な成績。

A2番人気は1−3−2−4と、これも責任を果たしている。

B3番人気は0−0−1−9と、非常に不甲斐ない。

C二桁人気の超人気薄は過去30頭中2頭のみで、基本用なし。

D3番人気の不甲斐なさはわきに置くとして、1・2番人気が十分に責任を果たし、大穴の台頭もほとんどない割に、3連単配当は万馬券がデフォルトと言う荒れ具合。買えない馬券じゃないけど、買ってませんでしたと言う決着が多いわけで、要は見かけに反し当てづらい競走。

E何故こうなるかと言うと、1・2番人気がそろって馬券に絡むことは、過去10年で4回と上記の印象に反しあまりなく、あまつさえ内二回は一着馬が1・2番人気以外の馬であったということで、ううう、競馬って難しいですなあ。

F面白いことに5番人気の馬が4−0−0−6と極めて優秀で、こういうのを見ると5番人気の単勝一点買いなんてのも十分ありですな。(因みに今年のオッズは現在のところワグネリアン・スワーヴリチャードが4・5番人気を争っているわけで、うーん、この両馬、確かにそそります)

G外国人天国。過去30頭の内、12頭がカタカナジョッキーの騎乗で、これは無視できないトレンドと考えます。

H関東馬は30頭中11頭と、東西の力関係を考えると頑張っている方でしょうか。(もっとも東の厩舎の殆どが、堀・もしくは藤沢厩舎なんですが)

I牝馬は過去30頭中4頭と完全無視も難しいが、それでもこの4年は牡馬での決着で、アーモンドアイは大丈夫でしょうか。

J枠順は中から内が圧倒的に有利で、大外は3着がせいぜいと言う死兆星。スタートしてすぐにコーナーと言う府中2000mの特性故、外枠が非常に不利なのですが、事実上毎年の日本一決定戦となる舞台がこういう欠陥コースで行われるというのも問題ありまくりなのではなかろうかと。

K脚質は中段からの差しが圧倒的に優勢。極端な追い込みは馬券圏内に届かない。いずれにせよ、33秒台の上りは必須です。

L過去10年の年齢別構成を見ると、4歳が12頭(内勝ち馬3)、5歳が13頭(同6)と、4・5歳馬が圧倒的。もっとも今年の出走中6歳超は2頭のみなんで、これはあまり使えないネタですが。

M過去5年15頭の血統を見ると、ディープが6頭と圧倒的だが、内勝ち馬は14年のスピルバーグ一頭のみ。他は見事にバラバラ。

N過去5年15頭の前走キャリアを見ると、これもバラバラ。あえて言うと宝塚直行組が4頭と最も多い。今年の宝塚組はSリチャード、マカヒキ、アルアインの3頭ですが、さて。


以上から、「信頼度高い」1・2番人気、アーモンドアイ、サートゥルナーリアの取捨が最大のポイントです。オッズ的にも「二強対決」の様相で、この二頭を絡めた馬券配当が異常に安いわけで、どちらかにケチをつけたいのですが、うーん、両方ともこれまでの実績が立派すぎてさすがに完全無視は不可能ですなあ。でもまあ、二頭軸なんてことになると非常につまらない馬券になってしまうので、二頭の優劣くらいは明確にしておく必要があります。


結論:アーモンドアイ。理由は以下の通り。

(A)内枠引いた。

(B)両馬の主戦騎手ルメールがアーモンドアイを選択

(C)これまで見せてきたパフォーマンスが断然で、サートゥルナーリアがまだ底を見せていないとしても、アーモンドアイを凌ぐ水準には達していないのではないかと言う私個人の心証。

(D)負けらしい負けは前走の安田記念(三着)くらいだが、あれはゲート直後、隣の馬によられて大きな不利を受けた結果で、前が止まらない当時の府中コースにあって32秒の強烈な末脚を繰り出して三着まで追い込んだパフォーマンスと勝負根性はまさに負けてなお強し。ダービーで出遅れ、見せ場も作れなかったサートゥルナーリアよりは、よほど、その人格に信を置ける。

ということで、安田記念レベルのトラブル・不利がない限り、今年の天皇賞秋は彼女が日本のエースであることを証明するだけのレースとなるのではと考えます。

この二頭以外では

・内訳引いて、切れる脚もあるスワーヴリチャード。現在5番人気と言うのも上記トレンドからそそります。

・前走毎日王冠で前半1000mを58.5秒というハイペースで飛ばしながら2着に粘りこんだアエロリット。できればマイルCSで応援したかったんだけど、これも相当強いです。今年は牝馬のワンツー、もしくはワンスリーというのも相当あり得るのでは。

・いやしくもダービー馬のワグネリアン。前走の札幌記念は4着と案外な内容でしたが、落鉄の影響もあったみたいで、まぁ参考外でしょう。外枠引いたので本当は切りたいんですが、まぁ、ディープは何頭か押さえておかないと。

・注認定でダノンプレミアム。三番人気を注なんてずいぶん失礼な話ですが、上記三番人気の不甲斐なさに加え、殿負けした前走安田記念の印象が最悪というのがあります。まぁ、あれだけで見限るのも時期尚早と言うことで、印は残しますが、秋華賞のダノンファンタジーと言い、ダノンの冠がついてあまつさえ騎手川田の馬って、前哨戦で文句のつけようのない実績を上げておきながら、本番でやらかしちゃうことが多く、こういう逆境に弱い優等生と言うのは心底信用できないんですよねえ。

馬券は◎→〇▲←→その他の3連単14点と、最初思ったんですが、これじゃあ万馬券が皆無だし、上述の通りアエロリットも魅力的だしということで、思い切って◎軸一点流しの3連単20点。現在のところガミはありませんが、それでもサートゥルナーリアが絡むともとどり馬券が多く、当日の馬券の売れ具合によっては、ガミになる可能性もあり。ああ、その時は、かんべえ先生、お手柔らかに頼みますだ。



上海馬券王 in Bangkok



○今日の結果

<秋天> @アーモンドアイ、Aダノンプレミアム、Bアエロリット




○かんべえのつぶやき

――アーモンドアイはやっぱり強かった。いや、そんなことは知っていたのだけれども、他を寄せ付けませんでした。ルメール騎手が嬉しそうです。令和初の天皇賞馬にふさわしい最強牝馬です。

――2着はダノンプレミアム。そっちでしたか。馬券王先生は注認定で、「逆境に弱い優等生」という評価でしたが、このレース、取れているでしょうか。3着アエロリットは「魅力的」という評価でした。ワシもねえ、「サートゥルナーリアは3着以内に来ないだろう」と踏んだところまでは合ってましたが、馬券は外しちゃいました。

――先週はつい心無いことを書いてしまいましたが、競馬評論家の
TAROさんも、「トリガミを恥じるな」と言っています(『万馬券の教科書』P62)。「トリガミを避けるための金額調整などもってのほか」「トリガミは損失ではなく、ゼロからのプラスだと考えよう」とのこと。つまり1万円購入で6000円の払い戻しだったら、それはマイナス4000円ではなくてプラスの6000円だと考えよ。トリガミも大事な積み重ねと心得よ、とのことです。

――今日の府中競馬場には10万人近いファンが集まったそうです。やはりスターホースが居ると競馬は盛り上がる。しかしアーモンドアイは、次はどのレースに出るんだろう。年内はジャパンカップ、それからドバイ、凱旋門賞、それで来年の有馬で引退、ってな感じでしょうか。G1をあといくつ勝ってくれるのか、楽しみです。


――逆にサートゥルナーリアは難しくなりました。こんなことなら先週の菊花賞に出ていれば、皐月賞と併せて楽に2冠馬になれていたでしょうに。でも、現役最強を賭けて秋天に来たわけですから、もって瞑すべし。今日はしみじみ「見るレース」だったのかもしれません。

――次は1週明けて11月10日がエリザベス女王杯。その後は、毎週のようにG1レースが続きます。競馬の秋、まことに真っ盛りであります。






10月20日(日) 菊花賞

いやあ、強かったですね、オールブラックス。あのアイルランドをパワー勝負でもスピード勝負でもテクニック勝負でも圧倒するなんて、上には上がいるものです。誰ですか、ニュージーランドは昔ほど強くないなんて言ったのは。あれが紛れもない世界最高峰の中の最高峰のラグビーと言うものなんでしょうなあ。明日の南ア戦、日本代表も頑張って欲しいんですが、間違いなく難易度はこれまで以上に上昇するはずなんで、今からドキドキであります。

20191020() 4回京都7日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 80回菊花賞
3歳・オープン・G1(馬齢)(牡・牝)(国際)(指定) 3000m・外 (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

ザダル 3 石橋脩

57

13.3

()大竹正博

1

2

ニシノデイジー 3 *ルメール

57

6.5

()高木登

2

3

 

カリボール 3 *藤井勘一

57

49.8

()須貝尚介

2

4

 

$ユニコーンライオン 3 岩田康誠

57

35.0

()矢作芳人

3

5

ワールドプレミア 3 武豊

57

5.9

()友道康夫

3

6

 

ディバインフォース 3 横山典弘

57

101.6

()寺島良

4

7

ヒシゲッコウ 3 *スミヨン

57

8.4

()堀宣行

4

8

 

メロディーレーン 3 *坂井瑠星

55

42.0

()森田直行

5

9

 

ヴァンケドミンゴ 3 *藤岡佑介

57

123.7

()藤岡健一

5

10

カウディーリョ 3 *M.デム

57

41.8

()堀宣行

6

11

 

シフルマン 3 松山弘平

57

53.9

()中尾秀正

6

12

レッドジェニアル 3 酒井学

57

16.6

()高橋義忠

7

13

ヴェロックス 3 川田将雅

57

2.7

()中内田充

7

14

サトノルークス 3 *福永祐一

57

21.6

()池江泰寿

7

15

ホウオウサーベル 3 蛯名正義

57

11.4

()奥村武

8

16

 

ナイママ 3 柴田大知

57

182.9

()武藤善則

8

17

 

タガノディアマンテ 3 田辺裕信

57

51.6

()鮫島一歩

8

18

 

メイショウテンゲン 3 池添謙一

57

69.5

()池添兼雄


え、「いつもはくどいくらい長い枕でどうでも良いこと語ってるくせに、何で今週はこんなにあっさりしているのか」ですと?

いやあ、だって、今週のレースはメンバーがしょぼすぎて、モチベーションが全然上がらないんだもの。いやしくも「三冠」の看板を背負ったクラシック最後の一戦だというのに、なんですか、このメンバーは。皐月賞馬もダービー馬も出ないというだけでも、前代未聞なんですが、神戸新聞杯・セントライト等トライアルレースの勝ち馬まで、本競走をそろって回避とはいったいこれはいかなる悪魔の所業でありましょうや。

大体ですなあ、18頭も出て重賞勝った実績があるのはニシノデイジーとレッドジェニアルの二頭のみ。しかもその二頭の重賞だって2歳時とか春先のもので、その後さえない成績だし、こんなものはもはやG1ではない。名前を「菊花特別」とでも改めるがよろしいわ!

しかし、毎年しょぼくなっていく菊花賞ですが、今年はついに行くところまで行ってしまった感じです。JRAは伝統にこだわるのをやめ、クラシックレースの体系を抜本から見直すべき時期に来ていると思いますぞ。

というわけで、こんなレースは馬券を買うに値しないから予想もやめようかとまで思ったんですが、まぁ、さすがにそうは行きませんなあ。高配当狙いの宝くじレースと割り切って考察してみたいと思います。

まずは恒例の10年トレンドから。


大荒れがデフォルト 菊花賞の過去10年

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

181021 フィエールマン 3 ルメール

18

12

7

()手塚貴久

3061

-0.0

 07-05-06

33.9

480

+4

1450

2380

6010

16710

100590

181021 エタリオウ 3 M.デム

18

9

2

*()友道康夫

3061

0.0

 09-08-06

33.9

472

+4

(3.6)

2380

6010

16710

100590

181021 ユーキャンスマイル 3 武豊

18

7

10

*()友道康夫

3063

0.2

 09-10-10

33.9

488

-2

(31.7)

   

16710

100590

171022 キセキ 3 M.デム

18

13

1

()角居勝彦

3189

-0.3

 14-12-07

39.6

488

+2

450

10660

15890

136350

559700

171022 クリンチャー 3 藤岡佑介

18

4

10

()宮本博

3192

0.3

 11-07-02

40.2

482

-8

(30.9)

10660

15890

136350

559700

171022 ポポカテペトル 3 和田竜二

18

14

13

*()友道康夫

3192

0.3

 07-07-03

40.1

478

-4

(44.2)

   

136350

559700

161023 サトノダイヤモンド 3 ルメール

18

3

1

()池江泰寿

3033

-0.4

 08-09-05

34.1

498

-2

230

3510

4720

17550

69380

161023 レインボーライン 3 福永祐一

18

11

9

()浅見秀一

3037

0.4

 14-16-12

34.2

444

+2

(24.9)

3510

4720

17550

69380

161023 エアスピネル 3 武豊

18

13

6

*()笹田和秀

3037

0.4

 03-05-05

34.6

478

+2

(20.5)

   

17550

69380

151025 キタサンブラック 3 北村宏司

18

4

5

()清水久詞

3039

-0.0

 05-10-08

35.0

530

-2

1340

3870

9960

4640

38880

151025 リアルスティール 3 福永祐一

18

11

2

()矢作芳人

3039

0.0

 08-07-07

35.1

500

-4

(4.3)

3870

9960

4640

38880

151025 リアファル 3 ルメール

18

17

1

()音無秀孝

3040

0.1

 02-04-03

35.3

506

0

(3.1)

   

4640

38880

141026 トーホウジャッカル 3 酒井学

18

2

3

*()谷潔

3010

-0.1

 05-05-02

34.5

484

0

690

2640

4470

13340

59220

141026 サウンズオブアース 3 蛯名正義

18

4

4

()藤岡健一

3011

0.1

 10-08-04

34.4

496

+8

(8.6)

2640

4470

13340

59220

141026 ゴールドアクター 3 吉田隼人

18

10

7

()中川公成

3017

0.7

 05-07-06

35.0

476

-2

(19.6)

   

13340

59220

131020 エピファネイア 3 福永祐一

18

3

1

*()角居勝彦

3052

-0.8

 03-02-02

35.9

486

+6

160

950

1170

3910

11750

131020 サトノノブレス 3 岩田康誠

18

14

5

()池江泰寿

3060

0.8

 07-06-04

36.2

494

+6

(19.5)

950

1170

3910

11750

131020 $バンデ 3 松田大作

18

10

3

()矢作芳人

3060

0.8

 01-01-01

36.9

490

+2

(11.5)

   

3910

11750

121021 ゴールドシップ 3 内田博幸

18

1

1

()須貝尚介

3029

-0.3

 17-04-02

35.9

500

+2

140

960

1140

4830

12450

121021 スカイディグニティ 3 メンディ

18

16

5

()友道康夫

3032

0.3

 12-07-04

36.1

486

+2

(22.3)

960

1140

4830

12450

121021 ユウキソルジャー 3 秋山真一

18

15

7

()服部利之

3035

0.6

 12-12-10

36.0

436

0

(24.6)

   

4830

12450

111023 オルフェーヴル 3 池添謙一

18

14

1

()池江泰寿

3028

-0.4

 10-06-03

34.6

466

+6

140

330

400

1050

2190

111023 ウインバリアシオン 3 安藤勝己

18

13

2

()松永昌博

3032

0.4

 18-16-14

34.3

516

+2

(7.8)

330

400

1050

2190

111023 トーセンラー 3 蛯名正義

18

1

3

*()藤原英昭

3035

0.7

 12-08-06

35.2

436

+8

(12.2)

   

1050

2190

101024 ビッグウィーク 3 川田将雅

18

6

7

*()長浜博之

3061

-0.2

 03-02-02

34.4

450

+6

2320

2170

7440

46410

338840

101024 ローズキングダム 3 武豊

18

10

1

()橋口弘次

3063

0.2

 13-10-10

33.9

464

+2

(2.1)

2170

7440

46410

338840

101024 ビートブラック 3 幸英明

18

12

13

()中村均

3063

0.2

 04-03-03

34.4

510

0

(76.0)

   

46410

338840

091025 スリーロールス 3 浜中俊

18

1

8

()武宏平

3035

-0.0

 03-05-04

35.2

498

+4

1920

9410

20140

46070

316950

091025 フォゲッタブル 3 吉田隼人

18

3

7

*()池江泰郎

3035

0.0

 07-09-07

35.0

490

+8

(18.7)

9410

20140

46070

316950

091025 セイウンワンダー 3 福永祐一

18

12

6

()領家政蔵

3037

0.2

 07-09-07

35.2

514

-2

(15.8)

   

46070

316950

集計期間:2009.10.25 2018.10.21

@1番人気は5−1−1−3と大変すばらしい成績。

A一方2番人気は0−3−0−7、3番人気は1−0−2−7と大きく割引。

B二桁人気の超人気薄は過去10年で3頭のみ、内2頭は不良馬場開催となった17年の2・3着と基本用なし。

C1番人気がきちんと仕事をし、超人気薄に出番がないというのに3連単配当は5万円超の高額馬券がデフォルト。まぁ18頭も出ている多頭数レースということと、上述の通り2・3番人気が期待外れと言うことがその原因なんでしょうが、要は当てやすそうで当てづらい厄介な競走です。

D外国人ジョッキーは30頭中6頭、直近4年で見ると12頭中5頭に騎乗とこれは押さえる必要あり。

E超関西馬天国。関東馬は過去10年で2頭しか馬券に絡んでいない。(もっとも内一頭が去年の勝ち馬フィエールマンなんで、潮目が変わっている可能性もありますが)

F脚質は差し追い込みが圧倒的。

G枠順は大外(7・8枠)が大きく不振。3000mも走るんだから枠順なんて関係ないだろとも思うんですが、ここまで明確なトレンドがあるとは大外おそるべし!7枠引いた1番人気ヴェロックスは大丈夫かあ?

H過去5年15頭の血統を見ると、ディープインパクトが4頭(内勝ち馬2)と優秀。他はキンカメ2、ステゴ2が目を引くがこれらは勝ち馬は出していない。全般的に15頭のほとんどがサンデー系種牡馬の産駒で、そうでない馬も母系にサンデーが入っているという、まぁこのレースに限ったことじゃないけどサンデーパラダイスな状況。うーん、サンデーってこの距離は管轄外な血統だと思うんだけど、それがここまでブイブイ言わせてるなんて、上述した「没落する長距離路線」の背景にはサンデーに完全依存した馬産の現状が関係しているんでしょうなあ。

I過去5年15頭の前走キャリアを見てみると、さすが神戸新聞杯が8頭(内勝ち馬3)と圧倒的。問題は今年の神戸新聞杯が8頭立てと言う小頭数で行われ、あまつさえその勝ち馬サートゥルナーリアが本レースの出走を回避するというふざけた所業に及んでいるということで、このレースの重要性をどこまで考慮すべきか悩ましいと言うことですな。

J神戸新聞杯以外もセントライト、ラジオ日経賞という正統派トライアルを経由してきたエリート路線の馬が多く、夏場の地方開催で実績を積み上げてきた叩き上げノンキャリアは3頭(いずれも3着どまり)のみ。もっとも、上述の通り今年はエリートの多くが出走回避ということで、こういう叩き上げの連中にも割って入る余地は例年になく大きいのではないかと。


以上から、データ上信頼できる1番人気ヴェロックスを実際にどこまで信を置くのかが、まずは最大のポイントです。皐月賞二着、ダービー三着というのは、出走メンバーの中では断トツの実績で、実際ここを楽勝しても何の不思議もないのですが、でもねえ、この馬、重賞勝ちが一度もないんですよねえ。外枠引いたし、やたらテンション上がりまくりの性格が距離不向きだし、来なきゃ来ないでそれは納得なわけで、それが圧倒的と言っていい2倍台の単勝人気ってやはり見込まれすぎと言う気がどうしても。

それなら単勝6倍相当のワールドプレミアの方がいいんじゃないですかね。ヴェロックスと比較しても下記の優位性があると思うんですよ、私。


(A)内枠引いた。

(B)神戸新聞杯で2着ヴェロックスと0.2秒しか差のない3着。休み明けで調子が出ない神戸新聞杯がこれなら逆転は十分可能。

(C)差し、追い込みが有利なこのレースでヴェロックスを凌ぐ決め手あり。

(D)母系が同じ外国産馬だけどワールドプレミアの方が長距離向きな感じ。いやあ、かなり面白い配合ですね、これ。ウイニングポストでこういう配合試してみたいです。

(E)騎手武豊は長距離なら川田よりも上位。


ね、なかなかのものでげしょ?少なくとも単勝のオッズ差を考えれば、やはりワールドプレミア一択だと思うんですよ。(まぁ、明日の馬場が良馬場になることが前提ではありますが、土曜は最終レースまで雨が降り続いていたので、それだけが気がかりです)

馬券は◎→〇▲☆→その他の三連複18点。と、最初は思ったけどよく見ると〇〜☆の馬はそろって外枠なんで、それならいっそ、◎軸流しの三連複28点!

まぁ、ヴェロックスが絡む馬券のほとんどがガミなんですが、彼が先週のダノンファンタジー同様やらかしてしまう可能性はそれなり以上にあるので、そうなると途端に面白い馬券となります。特に面白いと思うのは注認定したカウディーリョで、ヴェロックスと絡んでも万馬券という異常な人気のなさなんですが、父キンカメ、母ディアデラノビアと言ういかにもこの距離向きの良血で、しかも騎手デムーロ(今年に入って信頼度がた落ちですが)となれば一発あっても。。


まぁ、モチベーションに乏しいレースなんで買うのは少額ですな。



上海馬券王



○今日の結果

<菊花賞> @ワールドプレミア、Aサトノルークス、Bヴェロックス




○かんべえのつぶやき

――本日の馬券王先生の予想はお見事でした。なにしろ1着◎(3番人気)→2着▲(8番人気)→3着○(1番人気)でしたからね。しかし3連複が28点買いで3070円ということは、先生、これは限りなく「ガミ」というやつではないでしょうか。どうせなら3連単で買っておけば、2万3510円になっていたのに!

――馬券王先生の分析はだいたい賛同することが多いのですが、今日のこの部分にはちょっと首をかしげました。

(E)騎手武豊は長距離なら川田よりも上位。

――最近、武豊は無条件で切ってしまうことが多いんですよねえ。今日だって人気馬に乗りながら、6R、8R、9Rとこないんだもの。10Rでは1番人気アイラブテーラーでやっときたけど、「ふんっ、1200mだからな」と思っていたんです。だいたい「ワールドプレミア」という名前、ワシ的には好かんのである。

――でも、武豊はディープインパクト以来の菊花賞ゲットでした。畏れ入りました。「川田より上位」だったのです。そういえば川田って今季最多勝だけれども、まだG1を一個も勝ってないのですな。気づいておりませんでした。


――ちなみにG1レースの勝利数で行くと、ルメールが今季4勝(桜花賞、皐月賞、天皇賞春、スプリンターズS)でトップ。あとは武豊(フェブラリーS、菊花賞)、福永(高松宮記念、安田記念)、北村友(大阪杯、秋華賞)、デムーロ(NHKマイル、オークス)、レーン(ヴィクトリアマイル、宝塚記念)が2勝で続いています。そしてダービーは浜中。意外と戦国時代ですね。G1レースは、この後まだ9つもありまする(障害レースを除く)。楽しみは続きます。

――来週は天皇賞秋。アーモンドアイとサートゥルナーリアが激突します。いや、これは面白いですぞ。馬券王先生、ご一緒に悩みましょう。






10月13日(日) 秋華賞


えー、日本の方は超大型台風が三連休を直撃と言うことで、なんかしゃれにならない感じになっていますねえ。嵐の気配のかけらもないタイからこういうことを言うのも何なのですが、皆さん、くれぐれも御身御大切になさってください。

しかし、野球も休み、ラグビーも中止、あまつさえ競馬も府中開催が土日とも順延なんて、何なのでしょう。明日の競馬を検討しようとグリーンチャンネルを見ると、なんとレース検討番組「競馬コンシェルジュ」はお休みで代わりに昔の録画番組を流しています。交通がマヒしてレギュラー解説者が新橋のスタジオにたどり着けないんですな。グリーンチャンネルがG1レースの前日に検討番組も放映できないなんて、なんか日本中の機能と言う機能がマヒしているような感じで、これは大変だと思うわけです。こういう天災が休日を直撃するのと、ウイークデーを直撃するのとでは、どちらが経済へのマイナス効果が大きいのでしょうか。

さて、私はと言えば、先週から風邪をひいて熱に浮かされながら期末決算を仕上げ、さあ、これでようやく競馬ができるとバンコクに戻ってくれば、開催は極悪不良馬場の京都のみ、あまつさえ、何の因果かマンションのインターネットが半日以上不通になって(←これ自体はよくあることなんですが)事前検討していた馬券が買えず、しかも買えなかった馬券の内二つが万馬券であったという事実が判明し、すっかり意気消沈しているわけなのであります。ああ、モチベーションが上がらないことこの上ない。

しかし、こんなお天気で、本当に明日秋華賞やるんでしょうか。TARGETにオッズが表示され、これが変動し続けているのを見るとやるんでしょうなあ。ああ、明日は歴史上ないくらいの極悪不良馬場は確定で、こんな環境じゃ、どんな予想をしたって紛れが発生するに決まっています。というわけで、今回は、投げやりかつ簡単に。


20191013() 4回京都4日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 24回秋華賞
3歳・オープン・G1(馬齢)()(国際)(指定) 2000m・内 (A)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

ダノンファンタジー 3 川田将雅

55

4.2

()中内田充

1

2

 

メイショウショウブ 3 池添謙一

55

取消し

()池添兼雄

2

3

ブランノワール 3 *浜中俊

55

30.8

()須貝尚介

2

4

 

トゥーフラッシー 3 *幸英明

55

138.3

()高市圭二

3

5

クロノジェネシス 3 北村友一

55

9.6

()斉藤崇史

3

6

 

ローズテソーロ 3 横山典弘

55

13.8

()金成貴史

4

7

ビーチサンバ 3 福永祐一

55

15.6

()友道康夫

4

8

カレンブーケドール 3 津村明秀

55

6.4

()国枝栄

5

9

 

シャドウディーヴァ 3 *松山弘平

55

26.6

()斎藤誠

5

10

 

シェーングランツ 3 武豊

55

32.8

()藤沢和雄

6

11

フェアリーポルカ 3 三浦皇成

55

17.8

()西村真幸

6

12

 

レッドアネモス 3 *藤岡康太

55

107.3

()友道康夫

7

13

サトノダムゼル 3 M.デム

55

12.2

()堀宣行

7

14

シゲルピンクダイヤ 3 和田竜二

55

20.0

()渡辺薫彦

7

15

コントラチェック 3 *ルメール

55

10.1

()藤沢和雄

8

16

パッシングスルー 3 戸崎圭太

55

17.0

()黒岩陽一

8

17

エスポワール 3 *シュタル

55

6.9

()角居勝彦

8

18

 

シングフォーユー 3 *藤岡佑介

55

95.7

()牧光二


桜花賞馬も、オークス馬も出ない秋華賞なんて、今年が初めてじゃないでしょうか。来週の菊花賞も皐月賞馬・ダービー馬が出ないようだし、なんか従来のクラシック・ローテのお約束が完全に崩壊しているようで、正直ついていくのが大変です。

例によって過去10年のトレンドから、このレースを考えてみたいと思いますが、春の実績どころ不在、極悪不良馬場と言う、過去にない要因が二つもありますので、今回は話半分以下で見てみましょう。


◎そこそこ堅い秋華賞の過去10年

日付

馬名

性齢

騎手

斤量

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

181014 アーモンドアイ 3 ルメール

55

18

11

1

()国枝栄

1585

-0.2

 11-11-12

33.6

480

+14

130

880

1000

2360

5600

181014 ミッキーチャーム 3 川田将雅

55

18

13

5

*()中内田充

1587

0.2

 01-01-01

35.4

452

+2

(15.6)

880

1000

2360

5600

181014 カンタービレ 3 武豊

55

18

2

3

*()中竹和也

1589

0.4

 12-13-12

33.9

434

0

(14.0)

   

2360

5600

171015 ディアドラ 3 ルメール

55

18

14

3

()橋田満

2002

-0.2

 15-13-09

35.7

490

+12

630

1510

2900

3180

14760

171015 リスグラシュー 3 武豊

55

18

7

4

()矢作芳人

2004

0.2

 11-09-06

36.2

438

+2

(7.0)

1510

2900

3180

14760

171015 モズカッチャン 3 M.デム

55

18

4

5

*()鮫島一歩

2004

0.2

 05-04-02

36.6

478

-4

(8.6)

   

3180

14760

161016 ヴィブロス 3 福永祐一

55

18

7

3

()友道康夫

1586

-0.1

 09-08-08

33.4

414

0

630

3550

6170

20940

95520

161016 パールコード 3 川田将雅

55

18

3

4

()中内田充

1587

0.1

 05-07-06

33.8

508

-10

(13.7)

3550

6170

20940

95520

161016 カイザーバル 3 四位洋文

55

18

15

8

()角居勝彦

1588

0.2

 05-05-05

34.1

470

0

(21.2)

   

20940

95520

151018 ミッキークイーン 3 浜中俊

55

18

18

1

()池江泰寿

1569

-0.0

 08-08-06

34.6

434

-4

300

2790

4100

22790

85610

151018 クイーンズリング 3 M.デム

55

18

9

5

()吉村圭司

1569

0.0

 13-14-14

34.1

458

+8

(14.9)

2790

4100

22790

85610

151018 マキシマムドパリ 3 幸英明

55

18

6

8

()松元茂樹

1571

0.2

 06-05-03

35.0

460

-6

(30.7)

   

22790

85610

141019 ショウナンパンドラ 3 浜中俊

55

18

6

3

*()高野友和

1570

-0.0

 09-09-05

34.3

440

0

1010

630

2050

1940

12790

141019 ヌーヴォレコルト 3 岩田康誠

55

18

4

1

()斎藤誠

1570

0.0

 11-11-10

34.0

448

+10

(1.5)

630

2050

1940

12790

141019 タガノエトワール 3 小牧太

55

18

12

4

*()松田博資

1572

0.2

 10-10-08

34.4

442

+2

(17.9)

   

1940

12790

131013 メイショウマンボ 3 武幸四郎

55

18

16

3

()飯田明弘

1586

-0.2

 11-08-08

34.2

488

+2

520

950

2250

50030

233560

131013 スマートレイアー 3 武豊

55

18

1

2

()大久保龍

1588

0.2

 17-16-14

34.0

466

+4

(3.5)

950

2250

50030

233560

131013 リラコサージュ 3 池添謙一

55

18

13

15

*()藤原英昭

1588

0.2

 10-11-11

34.1

414

-12

(131.6)

   

50030

233560

121014 ジェンティルドンナ 3 岩田康誠

55

18

14

1

()石坂正

2004

-0.0

 09-09-09

33.1

474

+2

130

250

300

1990

3660

121014 ヴィルシーナ 3 内田博幸

55

18

1

2

()友道康夫

2004

0.0

 01-02-02

33.9

450

0

(6.1)

250

300

1990

3660

121014 アロマティコ 3 佐藤哲三

55

18

2

6

()佐々木晶

2006

0.2

 11-11-11

33.1

458

0

(37.7)

   

1990

3660

111016 アヴェンチュラ 3 岩田康誠

55

18

4

2

*()角居勝彦

1582

-0.2

 03-03-02

34.9

482

-4

310

3100

4250

1720

12680

111016 キョウワジャンヌ 3 飯田祐史

55

18

1

7

()飯田明弘

1584

0.2

 06-05-03

34.8

468

-2

(22.2)

3100

4250

1720

12680

111016 ホエールキャプチャ 3 池添謙一

55

18

12

1

()田中清隆

1586

0.4

 06-08-05

34.7

460

+2

(2.2)

   

1720

12680

101017 アパパネ 3 蛯名正義

55

18

15

1

()国枝栄

1584

-0.1

 12-08-08

34.1

490

-4

230

1420

1990

3250

12550

101017 アニメイトバイオ 3 後藤浩輝

55

18

10

6

()牧光二

1585

0.1

 10-12-12

34.0

458

-6

(13.3)

1420

1990

3250

12550

101017 アプリコットフィズ 3 武豊

55

18

4

2

()小島太

1586

0.2

 04-05-04

34.4

428

-4

(7.1)

   

3250

12550

091018 レッドディザイア 3 四位洋文

55

18

5

2

()松永幹夫

1582

-0.0

 08-05-05

34.5

480

-14

320

1340

1840

640

4640

091018 ブロードストリート 3 藤田伸二

55

18

12

3

*()藤原英昭

1584

0.2

 13-13-14

34.3

450

+2

(10.3)

1340

1840

640

4640

091018 ブエナビスタ 3 安藤勝己

55

18

3

1

A

()松田博資

1582

0.0

 10-09-10

34.3

450

-4

(1.8)

   

640

4640

集計期間:2009.10.18 〜 2018.10.14


@1番人気は4−1−2−3、降着になった10年前を補正すると4−2−1−3と大変立派。

A2番人気は2−2−1−5とこれもまずまず。

B3番人気は4−1−1−4と期待値は1番人気を凌駕。

C二桁人気の超人気薄は13年3着リラコサージュただ1頭と基本用なし。要は強いと思われている馬が、期待通りに走っているわけで馬券配当は18頭も出ているにも関わらず13年を除き、皆凄く穏当。

D関西馬天国。関東馬は30頭中6頭のみ。(とはいえ、去年の勝ち馬は関東馬にして日本のエース、アーモンドアイでしたが)

E外国人ジョッキーは30頭中3頭の騎乗があるだけで、重要視は不要か。

F枠順は中から内が良い。大外で来るのは、その後G1をいくつも勝つような超大物のみ。

G脚質は京都内回りのパブリックイメージに反し、中段からの差し優勢。面白いのは10年中唯一重開催となった17年が追い込み決着となっていることで、それ以上の不良馬場が確定的な今年はどうなんでしょう。いくらなんでも先行馬有利じゃないかと思うんですがねえ、私は。

H過去5年15頭の血統を見るとディープが5頭(内勝ち馬3)と圧倒的。さすが京都はディープですな。

I過去5年15頭の前走成績を見ると、ローズS組が8頭と圧倒的だが勝ち馬は1頭のみ。むしろ4頭だがうち3頭が勝ち馬の紫苑S組が狙い目か。


以上から、(A)内枠、(B)先行馬、(C)ディープ系、(D)ローズSもしくは紫苑S組を重視すると上記の印になるわけです。

本命はカレンブーケドール。超人気薄でオークスを勝ち馬と差のない二着、休み明けの紫苑sをこれまた勝ち馬と差のない3着と勝つのは運も必要ですが、それでも実績はメンバー中上位で、色々な面から3着以内が最も堅い存在と考えます。問題は、こちらが思った以上に人気になっていることで、現在二番人気ですか。うーん、昨日の夜は5番人気だったんですけどねえ。まぁ、レース直前にはまた人気を落として3〜4番人気と言うのを期待しましょう。

え、「上記(A)〜(D)なら1番人気ダノンファンタジーの方がはるかに該当するじゃないか!」ですって?いやあ、全くその通りで、だから印は対抗扱いにしてるんですが、ほら、この馬、大きなレースになると桜花賞でもオークスでもやらかして、馬券の対象から外れちゃうじゃないですか。それにこういう優等生タイプって、埼玉スタジアムでしか実力発揮できないサッカー日本代表みたいなもんで、明日のような不良馬場じゃ掲示板にも乗らない危険と言うのもありますし、大外じゃなかったら紫苑Sを勝った▲パッシングスルーの方に重い印を打ちたいですな、私は。

馬券は◎→〇▲☆→その他の三連複24点。半分以上が万馬券で、基本荒れないこのレースなんですが、まぁ、今日のような不良馬場の時にはひも荒れにも期待してみたいです。



上海馬券王 in Bangkok



○今日の結果

<秋華賞> @クロノジェネシス、Aカレンブーケドール、Bシゲルピンクダイヤ




○かんべえのつぶやき

――今日は台風一過。それでも芝はやや重程度で、日本の競馬場はしっかりしておりますなあ。もっとも人の移動は簡単にはいかず、なにしろ新幹線が止まっている。今日のフジテレビ「みんなの競馬」は東京のスタジオからの放送でした。解説の安藤勝巳さんは京都競馬場に居たんですけどねえ。

――今日のクロノジェネシスは20キロ増。ちょっと心配な感じでしたが、それは文字通り成長分。北村友一ジョッキー、してやったりのG1タイトルでした。2着は馬券王先生の本命馬、カレンブーケドール。オークスの2着馬、3着馬がそれぞれ1着、2着を締めました。

――そこまではいいんだけれども、3着のシゲルピンクダイヤは想定外でした。馬券王先生は届いているかなあ。当方は5頭ボックス買いの3連単でしたが、うーん、ダノンファンタジーやエスポワールは何をしていたんだ。

――さて、来週は菊花賞。ヴェロックスが人気になるでしょうが、ここに出てくるのは神戸新聞杯でサートゥルナーリアに負けた馬ばかり。このレースをどう読むか。馬券王先生、よろしくお導きください。






9月29(日) スプリンターズステークス

えー、お久しぶりでございます。

早いものでもう秋のG1シーズンと相成った次第です。これから年末までお付き合いのほどよろしくお願いいたします。

しかし、本当に早いものですなあ。途中で札幌記念の号外を挟んだというのもあるんですが、宝塚からここまであっという間に月日が過ぎてゆきました。しかも、この間、世界中が驚くべき事件の連続で、なんか令和になってから過去の経験則とか定跡とかが全く通用しなくなり始めているんじゃないかと言う気がしてきます。ざっと見るだけで以下の通り。

@日韓のごたごたは収拾がつかないところまで来ちゃった感じで、まさか国益よりも訳の分からない情緒があそこまで政策として連発されるなんて、これはいったい何なのでしょう。正気の沙汰とは思えません。

A香港の争乱も中国経験の長い私からすると驚き以外の何物でもない。香港人と言うのは、めちゃくちゃ利己的かつ功利的で、あのように「大義のためなら死んでもかまわない」みたいなノリからは最も程遠い方々だと思っていたのですが、過激化する一方の若者たちを熱く支援する一般市民なんて、こんなの私の知っている香港人じゃありません。よっぽど抑圧的な習体制が嫌いなんでしょうなあ。一方本土の中国人は、ああいう抑圧的な体制なんて生まれたときからデフォルト、当たり前のものなんで、香港人があそこまで暴れている理由が全く分からないわけで、こうなるともう収拾がつきません。来週開けは中国の国慶節で、この時に中国人のメンツがつぶれる事態になるとこれはシャレにならない状況に発展する可能性が高いです。ああ、いやだ、為替相場が心配だ。

Bサウジの製油所がドローンに攻撃されたというのも、これは軍事史に特筆大書される事件じゃないでしょうか。ドローンと言うのは、この10年色々な局面で使われてきたんですが、軍事大国でもない勢力がこれを大量運用して画期的な成果を上げたというのは、これ航空戦力による水雷運用でアメリカ太平洋艦隊に甚大な被害をもたらした真珠湾以来のイノベーションと言うべきで、これは国防と言うものの定跡系に抜本的な見直しを迫るものと言う気がします。イージスアショアとかに数千億投資しても全く意味がないということもありうるわけで、本当にいいんでしょうか。

C台風被害で、千葉県が陸の孤島に。いや、私も先の震災で、電気も水道もガスもない世界と言うのを経験したのですが、それでも電力は三日で復旧したのです。私が住んでいたところよりははるかに都会のはずの千葉県の復旧がここまで時間がかかるというのは、日本のインフラもリスクありまくりなんですな。異常気象がすべて温暖化等環境問題に起因するなんて、「意識高い系」の運動家によるデマゴギーじゃないかと思ってたんですが、最近はタイでも近年にないおかしな気候になっているというし、そうでもないのかなあ。

うーん、これらすべてこの2・3か月で起こったことなんですよねえ。こんなの一年前じゃ予想もつかないですよねえ。みんなろくでもない話ですよねえ。

まぁ、そうは言っても良いニュースもあります。

D将棋の木村八段が46歳にして念願の初タイトル(王位)を奪取!→これはうれしい驚きです。まさか渡辺明と並び棋界最強の豊島名人からタイトルを奪取なんて、凄すぎ。木村さんは「性格良さそうな印象」が棋界トップクラス(漫画「三月のライオン」に出てくる人格者「島田開八段」は彼と深浦九段がモデルですな)で、なんか見てると応援したくなっちゃうキャラなんで、この快挙をわがことのように喜んでいる人は私以外にもたくさんいるんじゃないでしょうか。正直性格が良い故にタイトルとは一生無縁じゃないかなんて、私思っていたんですが、いや本当におめでとうございます。(まぁ、性格が良いだけでトップ棋士を張れるはずもなく、その奥底にはデーモニッシュな何かを抱えているんでしょうが。)

Eラグビーワールドカップで日本が世界最強ランクのアイルランドを撃破!。。。。驚きました。ラグビーってサッカーと違ってジャイアントキリングなんかめったに起こらない競技なんですが、まさかアイルランドを負かすなんて!スコットランドを完封した先週のアイルランドの試合ぶりを見て、あたしゃ今日は50点差くらい付けられるんじゃないかと思ってましたがな。スポーツ界の格付けも実は知らない間に見直しを迫られているということなんでしょうか。こういうのを見ると来週の凱旋門が楽しみになってきますね。エネイブルとフィエールマン等日本馬の評価格差と言うのは、今日のアイルランドと日本のそれと大体同じ感じですからねえ。

2019 929() 4回中山9日目 16頭 [15:40発走]
【11R】 53回スプリンターズS
3歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 1200m (C)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

アレスバローズ 7 菱田裕二

57

50.4

()角田晃一

1

2

ダノンスマッシュ 4 川田将雅

57

3.6

()安田隆行

2

3

セイウンコウセイ 6 幸英明

57

40.4

()上原博之

2

4

リナーテ 5 *三浦皇成

55

16.2

()須貝尚介

3

5

 

レッツゴードンキ 7 岩田康誠

55

36.3

()梅田智之

3

6

 

ノーワン 3 *内田博幸

53

128.2

()笹田和秀

4

7

$モズスーパーフレア 4 松若風馬

55

3.6

()音無秀孝

4

8

*タワーオブロンドン 4 ルメール

57

3.1

()藤沢和雄

5

9

ディアンドル 3 *藤岡佑介

53

10.4

()奥村豊

5

10

 

ラブカンプー 4 *酒井学

55

202.4

()森田直行

6

11

 

マルターズアポジー 7 *丸山元気

57

151.6

()堀井雅広

6

12

ダイメイプリンセス 6 *秋山真一

55

63.7

()森田直行

7

13

$ミスターメロディ 4 福永祐一

57

16.4

()藤原英昭

7

14

 

ハッピーアワー 3 *横山典弘

55

149.9

()武幸四郎

8

15

イベリス 3 浜中俊

53

46.5

()角田晃一

8

16

ファンタジスト 3 *武豊

55

31.5

()梅田智之



と言う訳で中山1200mという癖のあるコースで行われる下半期G1の初戦、スプリンターズSなわけであります。フルゲート16頭中G1馬三頭なのですが、それでも多士済々なメンバーで面白い一戦となりそうです。まずは例によって過去10年のトレンドを。


大荒れ続きのスプリンターズS 過去10年

日付

馬名

性齢

騎手

斤量

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

180930 ファインニードル 5 川田将雅

57

16

8

1

()高橋義忠

1083

-0.0

   06-08

34.5

470

0

280

4140

5260

65370

209620

180930 ラブカンプー 3 和田竜二

53

16

9

11

*()森田直行

1083

0.0

   02-02

35.1

436

+2

(31.7)

4140

5260

65370

209620

180930 ラインスピリット 7 武豊

57

16

1

13

()松永昌博

1084

0.1

   03-04

35.0

444

+2

(63.7)

   

65370

209620

171001 レッドファルクス 6 M.デム

57

16

8

1

()尾関知人

1076

-0.0

   11-10

33.0

474

0

320

1760

2890

7650

31850

171001 レッツゴードンキ 5 岩田康誠

55

16

2

5

()梅田智之

1076

0.0

   09-07

33.1

496

0

(10.8)

1760

2890

7650

31850

171001 ワンスインナムーン 4 石橋脩

55

16

6

7

()斎藤誠

1077

0.1

   01-01

33.8

452

0

(16.0)

   

7650

31850

161002 レッドファルクス 5 M.デム

57

16

13

3

*()尾関知人

1076

-0.0

   09-07

33.5

472

+6

920

4490

8240

42230

180060

161002 ミッキーアイル 5 松山弘平

57

16

15

2

()音無秀孝

1076

0.0

   01-01

34.2

486

-4

(8.2)

4490

8240

42230

180060

161002 ソルヴェイグ 3 田辺裕信

53

16

4

9

()鮫島一歩

1076

0.0

   02-04

34.0

460

-10

(27.1)

   

42230

180060

151004 ストレイトガール 6 戸崎圭太

55

16

2

1

*()藤原英昭

1081

-0.1

   08-09

33.1

462

0

440

5550

9090

23020

106170

151004 サクラゴスペル 7 横山典弘

57

16

4

11

()尾関知人

1082

0.1

   05-06

33.4

482

-10

(28.8)

5550

9090

23020

106170

151004 ウキヨノカゼ 5 四位洋文

55

16

6

9

()菊沢隆徳

1083

0.2

   13-12

32.8

478

-6

(19.6)

   

23020

106170

141005 スノードラゴン 6 大野拓弥

57

18

18

13

()高木登

1088

-0.1

   11-10

33.9

512

-2

4650

7360

26040

19580

190930

141005 ストレイトガール 5 岩田康誠

55

18

9

2

()藤原英昭

1089

0.1

   09-10

34.2

466

+10

(3.6)

7360

26040

19580

190930

141005 レッドオーヴァル 4 田辺裕信

55

18

13

5

*()安田隆行

1089

0.1

   05-05

34.5

442

0

(13.8)

   

19580

190930

130929 ロードカナロア 5 岩田康誠

57

16

10

1

()安田隆行

1072

-0.1

   07-05

33.8

494

-6

130

400

530

13070

28020

130929 ハクサンムーン 4 酒井学

57

16

7

2

*()西園正都

1073

0.1

   01-01

34.4

480

0

(6.8)

400

530

13070

28020

130929 マヤノリュウジン 6 池添謙一

57

16

5

15

()庄野靖志

1073

0.1

   05-05

34.0

528

-14

(159.8)

   

13070

28020

120930 ロードカナロア 4 岩田康誠

57

16

16

2

*()安田隆行

1067

-0.1

   08-09

33.4

494

-6

440

510

1170

4300

17540

120930 カレンチャン 5 池添謙一

55

16

14

1

*()安田隆行

1068

0.1

   05-05

33.7

492

-12

(2.5)

510

1170

4300

17540

120930 ドリームバレンチノ 5 松山弘平

57

16

3

9

()加用正

1069

0.2

   08-09

33.5

484

-2

(29.4)

   

4300

17540

111002 カレンチャン 4 池添謙一

55

16

10

3

*()安田隆行

1074

-0.3

   06-06

33.8

486

0

1120

13030

30430

25610

212610

111002 パドトロワ 4 安藤勝己

57

16

3

9

()鮫島一歩

1077

0.3

   02-01

34.6

518

-10

(49.4)

13030

30430

25610

212610

111002 エーシンヴァーゴウ 4 福永祐一

55

16

14

7

()小崎憲

1077

0.3

   04-03

34.3

462

-2

(21.0)

   

25610

212610

101003 $ウルトラファンタジ 8 ライ

57

16

7

10

[]イウ

1074

-0.0

   02-01

34.1

540

-4

2930

9900

22400

50860

358410

101003 $キンシャサノキセキ 7 四位洋文

57

16

14

3

()堀宣行

1076

0.2

   09-06

33.9

500

-4

(5.6)

9900

22400

50860

358410

101003 サンカルロ 4 吉田豊

57

16

3

7

()大久保洋

1077

0.3

   15-12

33.6

490

0

(15.9)

   

50860

358410

091004 ローレルゲレイロ 5 藤田伸二

57

16

13

6

()昆貢

1075

-0.0

   01-01

34.6

460

-4

1380

2140

5630

11660

66890

091004 ビービーガルダン 5 安藤勝己

57

16

9

2

()領家政蔵

1075

0.0

   05-02

34.3

496

-6

(3.8)

2140

5630

11660

66890

091004 カノヤザクラ 5 小牧太

55

16

12

8

()橋口弘次

1077

0.2

   13-10

33.8

508

-2

(20.0)

   

11660

66890

集計期間:2009.10. 4 〜 2018. 9.30 14年は新潟開催


@1番人気は4−1−0−5とまずは立派。

A2番人気は1−4−0−5と連対率は1番人気に匹敵。

B3番人気は2−1−0−7とこれもまずます。

C二桁人気の超人気薄は30頭中6頭(内勝ち馬2頭)と軽視禁物。

D上位人気が一定以上の責任を果たしているにもかかわらず、三連単配当は6桁がデフォ。これは上記超人気薄の台頭による。特筆すべきは上位人気がすべて1・2着で3着が皆無と言うことで、ここから1・2着を上位人気で、3着を穴馬で組み立てた3連単馬券が戦術として有効ではないかと思料。

E外国人ジョッキーは30頭中3頭のみ。内二頭はデムーロによるもので、驚くべきことにルメールは過去全く馬券に絡んでいない。もっともこれは、過去同日開催になることが多い凱旋門賞に彼が出張していることも関係していると思われるのですが、さて今年はいかに。

F牝馬は30頭中12頭と軽視禁物どころではなく、是非とも抑えるべき。

G関東馬は30頭中8頭と、中山開催の割にはしょぼいが、直近5年で見ると15頭中6頭と盛り返し傾向。

H枠順に大きな偏りはなく、大外でも来る。(もっとも先週から今週にかけての中山1200mの外枠は死兆星みたいですが)

I脚質は基本先行有利だが追い込み馬が勝つケースもそれなりに。(もっとも先週から今週にかけての中山は前が止まらないケースが多いようですが)

J過去10年30頭の年齢別で見ると3歳が2頭(内勝ち馬0)、4歳が8頭(同2)、5歳が12頭(同4)、6歳が4頭(同3)、7歳超が4頭(同1)と5歳が圧倒的だが、今年出走の5歳馬はなんとリナーテ1頭のみ。

K過去5年15頭の血統を見ると見事にバラバラ。あえて言えばスエプトオーバーボード産駒が3頭(内勝ち馬2)と目を引くが、今年はスエプト産駒の出走はなし。いずれにせよ大物種牡馬の産駒は全然ダメでマイナー系種牡馬が星を分け合う様相。

L過去5年15頭の前走キャリアを見るとセントウルS組とキーンランドカップ組が優勢。(それぞれ4頭、内勝ち馬2)


以上から、本命は1番人気タワーオブロンドン。キーンランドC2着、セントウル1着(レコード)という内容が大変すばらしく、上位は動かないと考えます。問題は、キーンランド・セントウルを連戦する馬なんて過去見たことがなく、こういう強行軍の弊害があるのではないかと言う不安と、前哨戦で文句のない勝ち方をし1番人気に支持された藤沢厩舎の馬と言うのは本番で「やらかす」ことが多く不吉な予感がするということ、そして、あまりに強い差し切り勝ちをしたセントウルと同じ競馬が、今の中山で可能なのかと言うことで、1着固定はそれなりにリスクもあり2着も考慮した馬券で臨みたいです。

2番人気ダノンスマッシュは、前走のキーランドの勝ち方が素晴らしくこれも有力ですが、坂のあるコースでの実績が未知数で評価を落としてみたい。

むしろ1200m専門のキャリアを積み上げ、過去馬券対象を外したことのない3歳馬ディアンドル、今の中山なら逃げ馬が魅力モズスーパーフレアという牝馬二頭を上位で考えます。

馬券は◎←→〇▲☆→その他の3連単48点。その他はセントウル・キーンランド組を中心に選びました。

まぁ、48点と言うのはずいぶん買い目が多いんですが、6桁配当がデフォなレースの買い目としては仕方がないでしょう。これは欲をかくべきレースなのです。出でよ万券!

上海馬券王



○今日の結果

<スプリンターズステークス> @タワーオブロンドン、Aモズスーパーフレア、Bダノンスマッシュ




○かんべえのつぶやき

――秋のG1シーズンが開幕です。こうやってレースを前に、沈思黙考と甲論乙駁と喜怒哀楽をともにすることができるのは、ファンとして無上の喜びとしなければなりませぬ。命あってのモノダネ、おカネあっての日常、そして少々の運があれば、あ〜あ今日も幸せだった、ということになります。

――今日の中山競馬場は3万人を超える人出で、まあこれだけいいメンツが揃っているからねえ。季節は秋、電撃の6ハロン、いやあ、競馬っていいですねえ。

――蓋を開けてみれば、馬券王先生の読み通りタワーオブロンドン、そしてモズスーパーフレア。これ、取れてますよね。と言っても、2番人気→3番人気→1番人気の組み合わせなので、配当的には妙味が乏しかったかもしれません。不肖かんべえは案の定、トリガミでありました。


――それにしても、今日もルメール騎手は絶好調、なにしろここまでで3勝しておりましたな。そしてタワーオブロンドンは、連戦も初の中山も問題ありませんでした。陣営は上手くスプリント馬に仕上げましたねえ。

――しかしスプリンターズSはいわば小手調べ。ここからアーモンドアイやサートゥルナーリアが出てくる秋の競馬シーズンを迎えます。馬券王先生、またよろしくお願いします。







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by Tatsuhiko Yoshizaki