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上海馬券王がJRAのレースに寄せる「情熱と冷静の言葉」


2025年 上半期のレース考






4月20日(日) 皐月賞


えー、今春より始まったアニメ作品「機動戦士ガンダム GQuuuuuuX」がいろいろな意味で面白いのであります。(「GQuuuuuuX」と書いて「ジークアクス」と読むらしいのですが、意味は現在のところ不明です。)

この作品、数多作られてきたガンダムシリーズの最新作なんですが、これまでのサンライズに加え、庵野秀明率いるスタジオカラーが制作に参画しており、庵野さん自身も脚本に一部コミットしておられるということで、それだけでワクテカなのであります。

メインストーリーは「サイド6」というスペースコロニーに暮らす二人の少女を中心に進んでいきそうなのですが、面白いのはその背景にあるバックストーリーで、そこでは初代ガンダムで描かれた「1年戦争」の世界観、人物群像が展開されており、とにかくこれが凄いのです。

シャアが連邦軍の新兵器であるガンダムを鹵獲してこれを乗り回したら、戦局が大きくジオン公国に傾き結果ジオン大勝利。ギレン総帥は戦勝国のトップとして君臨しているし、キシリア閣下はギレン総帥の後釜を狙って暗躍中、その腰巾着であるマ・クベ大佐は中将に昇進して憲兵部隊の元締めみたいなことをやっている、そういう世界線なのであります。つまりこれはシャアによって引き起こされたバタフライエフェクトによって初代ガンダムのストーリーが大きく改変されたifの世界、アナザー・ガンダムなわけだ。

え、「何を言っているかさっぱりわからない!」ですって?いやあ、そうなんですよねえ、わからないですよねえ。これ、初代ガンダムのストーリーや人間関係を知らなくては全く理解できないです。これが初めて見るガンダムだって人は皆、置いてけぼりです。ここら辺の世界観は庵野さんの発案らしいのですが、こんな「一見さんお断り」な世界をいきなり説明もなくぶち込んでくるなんて、ある意味トランプさん並みに乱暴な話で、一体どれだけの人がこれに付いてこれるのか、私も心配だったんですよ。

ところが。。。

なんか、これ、世界的にバカ受けしているみたいなのです。私のようなオールドファンだけでなく、若い人にもやたら評判がよろしいのです。凄いなあ。確かにここで展開されるモビルスーツの戦闘は迫力満点で、これを見るだけで眼福なんですが(シャア専用機として真っ赤に塗装されたガンダムは滅茶苦茶かっこよくて、おそらくこのガンプラはバカ売れするでしょう)、さりとてオリジナルガンダムに関する知識がなくては、これを本当の意味で楽しむことができないのは疑いようもない。そもそも、初代ガンダムって1979年の作品ですよ。半世紀近く前の作品(このころ私もかんべえ先生もティーンエージャーです)を若い人は見てるのか。いや、このレスポンスを見ると見てるんでしょうなあ。今見るとセルに手書きで色を塗りたくった滅茶苦茶古くてアナログな作品なんだけど、見てるんだ、若い人も。

いやあ凄いです。初代ガンダムが日本アニメのランドマークのひとつであることは分かっていたつもりなんですが、ここまで若い人を引き付けるくらい偉大な作品であったのかと認識を新たにした次第です。初代ガンダムをリアルタイムで見ていた私はジークアクスももちろん大いに楽しめましたが、同様にガンダムフリークであった、かんべえ先生にもきっと楽しんでいただけると思いますぞ。いやあ、ほんと、これはいろいろな意味で凄すぎます。


2025 420() 3回中山8日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 85回皐月賞
3歳・オープン・G1(馬齢)(牡・牝)(国際)(指定) 2000m (C)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

ニシノエージェント 3 津村明秀

57

49.7

()千葉直人

1

2

エリキング 3 川田将雅

57

17.9

()中内田充

2

3

キングスコール 3 藤岡佑介

57

29.0

()矢作芳人

2

4

 

ジュタ 3 *坂井瑠星

57

89.9

()矢作芳人

3

5

 

ジョバンニ 3 松山弘平

57

26.5

()杉山晴紀

3

6

マスカレードボール 3 *横山武史

57

17.6

()手塚貴久

4

7

 

フクノブルーレイク 3 松岡正海

57

112.7

()竹内正洋

4

8

 

ジーティーアダマン 3 *岩田望来

57

54.7

()上村洋行

5

9

 

ピコチャンブラック 3 石橋脩

57

39.6

()上原佑紀

5

10

クロワデュノール 3 北村友一

57

1.4

()斉藤崇史

6

11

ミュージアムマイル 3 *モレイラ

57

15.4

()高柳大輔

6

12

 

ドラゴンブースト 3 丹内祐次

57

157.1

()藤野健太

7

13

アロヒアリイ 3 横山和生

57

33.8

()田中博康

7

14

カラマティアノス 3 戸崎圭太

57

50.8

()奥村武

7

15

ヴィンセンシオ 3 ルメール

57

19.8

()森一誠

8

16

サトノシャイニング 3 西村淳也

57

12.7

()杉山晴紀

B8

17

ファウストラーゼン 3 杉原誠人

57

23.2

()西村真幸

8

18

 

マジックサンズ 3 佐々木大

57

113.8

()須貝尚介



というわけで、牡馬クラシック第一弾皐月賞です。今回も18頭の大所帯です。

上記を見る通り、オッズはクロワデュノールの完全な一本かぶり。今回は当日かんべえ先生と福島に遠征する準備があり、原稿を前倒しで作っている関係上、最終的なオッズはまだまだ流動的ではありますが、たぶんこのまま推移するでしょう。それにしても二番人気が単勝10倍超というのは、こんなの、かのディープインパクトの皐月賞くらいでしか見たことがありません。彼がディープに匹敵する器であるのかが今回最大のポイントと言えますな。

それでは、恒例「10年トレンド」を見ていきましょう。

1番人気が飛びまくっている割には穏やかな皐月賞ここ10年

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

240414 ジャスティンミラノ 3 戸崎圭太

18

13

2

()友道康夫

1571

-0.0

 05-04-04

34.7

512

+10

480

3550

5570

5940

29240

240414 コスモキュランダ 3 モレイラ

18

12

7

()加藤士津

1571

0.0

 08-09-08

34.2

500

-4

(15.8)

3550

5570

5940

29240

240414 ジャンタルマンタル 3 川田将雅

18

8

3

()高野友和

1572

0.1

 03-03-02

34.9

490

-2

(6.1)

   

5940

29240

230416 ソールオリエンス 3 横山武史

18

1

2

()手塚貴久

2006

-0.2

 15-15-17

35.5

462

0

520

3510

5520

3770

24780

230416 タスティエーラ 3 松山弘平

18

14

5

()堀宣行

2008

0.2

 06-06-04

36.6

478

-6

(9.0)

3510

5520

3770

24780

230416 ファントムシーフ 3 ルメール

18

7

1

()西村真幸

2011

0.5

 10-10-10

36.4

494

-8

(3.8)

   

3770

24780

220417 ジオグリフ 3 福永祐一

18

14

5

*()木村哲也

1597

-0.1

 05-06-03

34.3

494

-4

910

3570

7540

4190

32840

220417 イクイノックス 3 ルメール

18

18

3

*()木村哲也

1598

0.1

 05-04-03

34.6

492

+10

(5.7)

3570

7540

4190

32840

220417 ドウデュース 3 武豊

18

12

1

*()友道康夫

2000

0.3

 15-16-14

33.8

496

-8

(3.9)

   

4190

32840

210418 エフフォーリア 3 横山武史

16

7

2

()鹿戸雄一

2006

-0.5

 04-04-04

36.7

504

-10

370

4300

5510

20000

82320

210418 タイトルホルダー 3 田辺裕信

16

13

8

()栗田徹

2011

0.5

 02-01-01

37.5

462

-4

(17.0)

4300

5510

20000

82320

210418 ステラヴェローチェ 3 吉田隼人

16

3

6

()須貝尚介

2011

0.5

 10-10-08

36.7

500

0

(14.3)

   

20000

82320

200419 コントレイル 3 福永祐一

18

1

1

()矢作芳人

2007

-0.1

 12-12-07

34.9

462

0

270

660

1120

9150

26310

200419 サリオス 3 レーン

18

7

3

()堀宣行

2008

0.1

 05-06-04

35.4

536

-2

(3.8)

660

1120

9150

26310

200419 ガロアクリーク 3 ヒューイ

18

16

8

()上原博之

2014

0.7

 11-10-09

35.7

498

+2

(41.2)

   

9150

26310

190414 サートゥルナーリア 3 ルメール

18

12

1

()角居勝彦

1581

-0.0

 07-07-07

34.1

496

-4

170

950

1140

1480

4390

190414 ヴェロックス 3 川田将雅

18

7

4

()中内田充

1581

0.0

 05-04-04

34.4

478

-4

(9.0)

950

1140

1480

4390

190414 ダノンキングリー 3 戸崎圭太

18

4

3

()萩原清

1581

0.0

 03-04-05

34.5

450

-4

(5.8)

   

1480

4390

180415 エポカドーロ 3 戸崎圭太

16

7

7

()藤原英昭

2008

-0.3

 04-04-04

35.1

492

0

1450

12880

23570

53410

372080

180415 サンリヴァル 3 藤岡佑介

16

14

9

()藤岡健一

2011

0.3

 05-05-05

35.2

488

-12

(24.6)

12880

23570

53410

372080

180415 ジェネラーレウーノ 3 田辺裕信

16

10

8

()矢野英一

2014

0.6

 02-02-02

37.6

496

0

(17.8)

   

53410

372080

170416 アルアイン 3 松山弘平

18

11

9

*()池江泰寿

1578

-0.0

 04-05-05

34.2

518

-2

2240

8710

20720

176030

1064360

170416 ペルシアンナイト 3 M.デム

18

7

4

*()池江泰寿

1578

0.0

 15-05-05

34.1

480

-2

(8.1)

8710

20720

176030

1064360

170416 ダンビュライト 3 武豊

18

10

12

*()音無秀孝

1579

0.1

 06-05-03

34.3

466

-4

(56.1)

   

176030

1064360

160417 ディーマジェスティ 3 蛯名正義

18

18

8

()二ノ宮敬

1579

-0.2

 14-12-10

34.0

476

0

3090

6220

17680

6000

70390

160417 マカヒキ 3 川田将雅

18

3

3

*()友道康夫

1581

0.2

 17-15-13

33.9

498

+2

(3.7)

6220

17680

6000

70390

160417 サトノダイヤモンド 3 ルメール

18

11

1

*()池江泰寿

1583

0.4

 08-09-05

34.8

504

+6

(2.7)

   

6000

70390

150419 ドゥラメンテ 3 M.デム

15

2

3

*()堀宣行

1582

-0.2

 13-11-07

33.9

486

-2

460

790

1530

3110

12360

150419 リアルスティール 3 福永祐一

15

5

2

()矢作芳人

1584

0.2

 05-05-03

34.5

502

-4

(3.8)

790

1530

3110

12360

150419 キタサンブラック 3 浜中俊

15

7

4

()清水久詞

1588

0.6

 02-02-02

35.2

510

+6

(9.7)

   

3110

12360

集計期間:2015. 4.19 2024. 4.14


うん、10年振り返って的中は24年、23年、20年、19年、15年の5回。内、20年・15年は万馬券決着ということで、収支は大幅な黒字。いや、われながら素晴らしい。これは相当相性の良いレースと言えましょう。特にトレンドを採用してからの的中率がやたら高いのは心強い限りです。と、いうわけでさっそく見ていきましょう。


@1番人気は2−0−3−5と人気を考えればかなり低調。特に勝馬はサートゥルナーリア、コントレイルの二頭のみで勝ち切れておらず、2着も皆無というのは心配だ。クロワデュノールは大丈夫かあ?

A2番人気は3−1−0−6とこれは馬連軸向き。勝馬が多いのは評価できますか。

B3番人気は1−3−2−4と三連複軸ならお買い得感もあり。

C毎年多頭数なのに単勝二桁人気の超人気薄が来たのは17年三着のダンビュライトのみと極端なヒモ荒れは望めないレースです。

D過去10年、牝馬が馬券に絡んだことはない。まぁ、強い牝馬は桜花賞に行きますしね。

E外国人ジョッキーは30頭中9頭の鞍上と軽視は禁物。

F関東馬は30頭中13頭でこれ自体悪くないですが、直近5年で見ると15頭中9頭(3勝)と急速に勢力を拡大しており狙う価値あり。

G枠順は大外が厳しい。日本競走馬の最高傑作認定が相当なイクイノックスだって18番枠で2着が精いっぱい。七枠より内なら大きな偏りはない。

H脚質は基本先行・好位差しが優秀だが、時に極端な追い込みが決まることも。

I馬体重は480kg超の馬が殆どで、先週の桜花賞とは真逆で小兵には厳しい状況。

J過去5年15頭の血統は、見事にバラバラ。

K過去5年15頭の前走キャリアは、共同通信杯組が6頭(内勝馬3)とこれが断然。これに次ぐのが弥生賞組4頭だけどこちらは2着3回、3着1回と勝鞍はなし。


上記から本命は◎クロワデュノール。買い要因は以下の通り。


(1)3戦3勝、それもそのすべてが余力を残しての勝利で実績は断然。

(2)特に前走のホープフルSでは今回出走する有力メンバーすべてに完勝しており、力関係は定まった感あり。

(3)良い枠順を引いた。

(4)先行しても差しても良しという自在性もこのレースには向いている。


と、これだけあれば逆らえません。まぁ、内心これだけのオッズ状況が妥当か=彼がディープに匹敵する器かには疑問もあるし、騎手がG1慣れしていない北村というのも気になります。北村君38歳にもなって、これまで重賞勝ちは3つしかなく、G1だってクロワデュノールで勝った去年のホープフルだけですからねえ。でもまあ、さりとてこれを覆すような存在が他に見当たらないのも事実であり、ここはおとなしく彼を本命にしようと考えます。

対抗は現在5番人気の〇マスカレードボール。買い要因は以下の通り。


(1)このレースと最も相性の良い共同通信杯の勝馬。

(2)4戦3勝と実績も上位。

(3)乗り代わりとなった騎手横山武もまぁ悪くない。

(4)最近このレースで活躍することが増えてきた関東馬。

(5)私が愛してやまないドゥラメンテ産駒。


まぁ、左回りにしか実績がない馬が、中山の今回どうなのよと言うのはあります。同じコースで行われた昨年末のホープフルでは11着大敗ですからね。でも、この時はよりによって大外引いたうえ出遅れたということでこの結果も仕方がなく、右回りがダメということにはならないと考えます。発馬の是非がポイントで、それさえこなせれば結構いいところまで行くのでは。

クロワデュノール一本かぶりで、他は横一線というオッズ状況です。ここはマスカレードボールに相手を絞り、手広く買ってみたい。

馬券は◎→〇←→その他の3連単16点に〇→◎→その他の3連単を8点加えた合計24点で。

クロワデュノール以外はその他大勢という混沌としたオッズなんでどれを買ってもほぼ万馬券。マスカレードボール頭だと千倍近い配当になるんですが、まぁ、こちらはドゥラメンテ教徒である私の趣味道楽みたいなものなんで買うのは少額ですな。



上海馬券王





○今日の結果


<皐月賞> @ミュージアムマイル (モレイラ) Aクロワデュノール (北村友)  Bマスカレードボール (横山武)



○かんべえのつぶやき


――今日の皐月賞は1番人気が1倍台のオッズで、2番人気は10倍台。「こんなことはディープインパクト以来だ・・・」という声が漏れる。それって2005年のことですぞ。各紙の予想では、「クロワデュノールの三冠はほぼ確定的、今日はその一冠目」などという声もあったくらいです。

――向こう正面では他馬にまくられて、接触による不利益もあった模様。とはいえ、それも含めて競馬というもの。そしてゴール前、クロワデュノールに1馬身半の差をつけて勝利したのは3番人気のミュージアムマイルでした。今日はご一緒に福島競馬場で観戦していた馬券王先生、「やっぱり一番人気が勝てないレースなんだなあ・・・」とため息がもれました。


――鞍上はモレイラ騎手。先週の桜花賞に続いての勝利となりました。おいおい、モレイラは高松宮記念も勝っているから、なんと今年になってから5回のG1レースのうち3つを勝ったことになる。神騎乗とはまさにこのこと。短期免許なので、この後のダービーはミュージアムマイルは誰が乗るんでしょ?

――3着に入ったのは、馬券王先生が愛してやまないドゥラメンテ産駒のマスカレードボール(4番人気、横山武騎手)でした。以下、ジョバンニ(7番人気、松山騎手)、サトノシャイニング(2番人気、西村淳騎手)と続きました。やっぱり順当に強い馬が来るんですなあ。

――クロワデュノールは4戦目にして初めての2着でした。強いことは間違いないのだが、ディープインパクトのレベルではないらしい。とはいえ、皐月賞とダービーをともに2着となり、後に世界最強となったイクイノックスのようになる可能性は残している。同じキタサンブラック産駒だしね。今年の三歳牡馬はレベルが高そうです。

――こうなると来月のダービーは、「ご破算で願いあげましては・・・」ということになりますな。来週末は青葉賞もあります。気を取り直して参りましょう。馬券王先生、よろしくお願いいたします。





4月13日(日) 桜花賞


えー、暴れん坊将軍トランプさんがさらに無双状態に入っていまして、当方として完全に毒気を抜かれた状態であり、話の枕を考える気力がないのであります。

いきなりぶちかました相互関税を数時間で撤回したのを受け、ネットでは「トランプさんは最初から中国をはめるつもりだったんだ。なんという素晴らしい権謀術数!天才ではなかろうか!」という賞賛コメントを多々目にするようになったのでありますが、そんなわけねえだろ、こんなもん出たとこ勝負の行き当たりばったりにきまってるだろと思ってしまうのであります。

トランプさんが天才であることに異論はありません。でもねえ、それは普通の人がやったら速攻で政治家生命が終わってしまうような破廉恥なことを多々やっておきながら、いまだに熱狂的な支持を勝ち得ているということが凄いということで、やってること自体は火薬庫の中でキャンプファイアー焚いてはしゃいでいる酔っ払いと変わりませんぞ。

おかげで自由主義社会が半世紀以上かけて積み重ねてきた「信用」というものが大きく棄損され、最も安全とされてきた米ドル国債の価値が下落している現状は迷惑なことこの上ない。株式とか債権を持ってる資産家の方々はどこに安全を求めればよいのか。大した金額持ってるわけでもない私にしても、これは他人ごとではない。はっきり言って、王蟲の暴走に襲われたクロトワさんの気分です。

「隊長、逃げましょう!」

「馬鹿野郎!!逃げるって、、、どこに逃げんだよ。。。」

しかし、トランプさんにこんないかれた政策吹き込んだナヴァロとかミランという人は未来永劫非難されるでしょうなあ。この人たち、ハーバードで経済学の博士号を取得してるんですよねえ。ハーバードってこんないかれポンチな経済教えてるんでしょうか。

と、いうわけで、ドラゴンズが530日ぶりに甲子園で勝利したというのに全然気分が上向かない今日この頃、早速本題に入らせていただきます。

2025 413() 2回阪神6日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 85回桜花賞
3歳・オープン・G1(馬齢)()(国際)(指定) 1600m・外 (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

ヴーレヴー 3 浜中俊

55

42.2

()武幸四郎

1

2

エリカエクスプレス 3 戸崎圭太

55

3.2

()杉山晴紀

2

3

マピュース 3 田辺裕信

55

32.8

()和田勇介

2

4

 

ショウナンザナドゥ 3 池添謙一

55

23.1

()松下武士

3

5

 

ボンヌソワレ 3 川田将雅

55

70.7

()宮田敬介

3

6

ビップデイジー 3 幸英明

55

13.3

()松下武士

4

7

エンブロイダリー 3 *モレイラ

55

5.7

()森一誠

4

8

ウォーターガーベラ 3 武豊

55

26.4

()石橋守

5

9

アルマヴェローチェ 3 岩田望来

55

4.1

()上村洋行

5

10

 

トワイライトシティ 3 *松山弘平

55

64.3

()杉山晴紀

6

11

 

ミストレス 3 坂井瑠星

55

79.0

()矢作芳人

6

12

リンクスティップ 3 M.デム

55

7.4

()西村真幸

B7

13

 

チェルビアット 3 北村友一

55

45.5

()高野友和

7

14

 

ダンツエラン 3 団野大成

55

77.2

()本田優

7

15

クリノメイ 3 酒井学

55

20.6

()須貝尚介

8

16

 

ナムラクララ 3 *藤岡佑介

55

69.5

()長谷川浩

8

17

 

プリムツァール 3 津村明秀

55

96.5

()蛯名正義

8

18

ブラウンラチェット 3 *横山武史

55

25.5

()手塚貴久



本年度クラシック第一弾桜花賞であります。今年も18頭の大盛況であります。

さっそく恒例「10年トレンド」を見ていきましょう。


多頭数の割には平穏。トランプ政権よりはるかに不確実性が低い桜花賞の10年間

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

240407 ステレンボッシュ 3 モレイラ

18

12

2

()国枝栄

1322

-0.1

   11-08

33.4

462

-4

430

620

1240

3260

11470

240407 アスコリピチェーノ 3 北村宏司

18

9

1

()黒岩陽一

1323

0.1

   08-08

33.5

478

+10

(3.5)

620

1240

3260

11470

240407 ライトバック 3 坂井瑠星

18

11

7

()茶木太樹

1323

0.1

   17-18

32.8

470

-2

(14.6)

   

3260

11470

230409 リバティアイランド 3 川田将雅

18

3

1

()中内田充

1321

-0.2

   15-16

32.9

466

+4

160

1280

1520

4750

13220

230409 コナコースト 3 鮫島克駿

18

9

6

*()清水久詞

1323

0.2

   02-02

34.5

454

-4

(18.4)

1280

1520

4750

13220

230409 ペリファーニア 3 横山武史

18

14

5

()鹿戸雄一

1323

0.2

   04-04

34.1

490

-6

(17.6)

   

4750

13220

220410 スターズオンアース 3 川田将雅

18

8

7

()高柳瑞樹

1329

-0.0

   10-09

33.5

470

-4

1450

3740

9050

11740

72700

220410 ウォーターナビレラ 3 武豊

18

6

3

()武幸四郎

1329

0.0

   02-02

34.0

464

-14

(6.2)

3740

9050

11740

72700

220410 ナムラクレア 3 浜中俊

18

1

6

()長谷川浩

1330

0.1

   04-04

33.9

462

-4

(14.5)

   

11740

72700

210411 ソダシ 3 吉田隼人

18

4

2

()須貝尚介

1311

-0.0

   03-03

33.8

472

0

360

670

1280

2660

10400

210411 サトノレイナス 3 ルメール

18

18

1

*()国枝栄

1311

0.0

   15-16

32.9

474

0

(3.3)

670

1280

2660

10400

210411 ファインルージュ 3 福永祐一

18

2

8

()木村哲也

1312

0.1

   08-06

33.7

488

-4

(15.3)

   

2660

10400

200412 デアリングタクト 3 松山弘平

18

9

2

()杉山晴紀

1361

-0.2

   13-12

36.6

466

0

420

1110

1930

12590

47760

200412 レシステンシア 3 武豊

18

17

1

()松下武士

1363

0.2

   02-02

38.2

482

-6

(3.7)

1110

1930

12590

47760

200412 スマイルカナ 3 柴田大知

18

3

9

()高橋祥泰

1366

0.5

   01-01

38.6

416

0

(35.5)

   

12590

47760

190407 グランアレグリア 3 ルメール

18

8

2

*()藤沢和雄

1327

-0.4

   03-01

33.3

476

-6

340

4410

5700

5990

31810

190407 シゲルピンクダイヤ 3 和田竜二

18

16

7

()渡辺薫彦

1331

0.4

   15-12

32.7

458

+6

(20.0)

4410

5700

5990

31810

190407 クロノジェネシス 3 北村友一

18

4

3

()斉藤崇史

1331

0.4

   08-09

32.9

434

-4

(5.7)

   

5990

31810

180408 アーモンドアイ 3 ルメール

18

13

2

()国枝栄

1331

-0.3

   15-16

33.2

462

-2

390

480

990

830

3780

180408 ラッキーライラック 3 石橋脩

18

1

1

()松永幹夫

1334

0.3

   03-03

34.5

488

-6

(1.8)

480

990

830

3780

180408 リリーノーブル 3 川田将雅

18

9

3

*()藤岡健一

1335

0.4

   06-06

34.3

498

0

(7.4)

   

830

3780

170409 レーヌミノル 3 池添謙一

18

10

8

()本田優

1345

-0.1

   04-04

35.4

466

-2

4080

17000

45330

5020

94890

170409 リスグラシュー 3 武豊

18

6

3

()矢作芳人

1346

0.1

   09-08

35.3

436

-2

(14.5)

17000

45330

5020

94890

170409 ソウルスターリング 3 ルメール

18

14

1

()藤沢和雄

1346

0.1

   06-05

35.4

474

-2

(1.4)

   

5020

94890

160410 ジュエラー 3 M.デム

18

13

3

()藤岡健一

1334

-0.0

   16-17

33.0

494

-4

500

960

1950

5650

20330

160410 シンハライト 3 池添謙一

18

12

2

()石坂正

1334

0.0

   08-08

33.7

426

-4

(4.9)

960

1950

5650

20330

160410 アットザシーサイド 3 福永祐一

18

10

6

()浅見秀一

1337

0.3

   10-11

33.9

430

-10

(36.9)

   

5650

20330

150412 レッツゴードンキ 3 岩田康誠

18

6

5

()梅田智之

1360

-0.7

   01-01

33.5

464

-4

1020

7860

17370

34480

233390

150412 クルミナル 3 池添謙一

18

7

7

()須貝尚介

1367

0.7

   12-13

33.4

488

+2

(23.2)

7860

17370

34480

233390

150412 コンテッサトゥーレ 3 ルメール

18

1

8

()安田隆行

1368

0.8

   05-11

33.6

444

-2

(27.8)

   

34480

233390

集計期間:2015. 4.12 2024. 4. 7

うん、10年振り返って的中は24年・23年・18年の三回。我がリバティアイランドが勝った23年は万馬券決着なんで累計収支は黒字と悪くない成績です。ああ、ありがたやドゥラメンテ様!「トレンド」を採用した近年的中が増えているのも心強い限りで、この調子で今年も頑張ってみたいです。さっそく見ていきましょう。


@1番人気は1−4−1−4と悪くないが、いかんせん勝ち切れていない。この10年で勝ったのは我がリバティアイランドだけです。

A2番人気は5−1−0−4と複勝率は1番人気と同じですが、勝率5割は立派。単馬券で狙うならこっちですな。

B3番人気は1−2−2−5と複勝率5割でこれもまずまず。

C単勝二桁人気の超人気薄は10年通して一頭も来ておらず、極端な大穴は狙っても報われない状況。上位人気の安定ぶりと併せ3連単配当は万馬券がデフォではあるけど、18頭立てとは思えない平穏な日々が続いている。とはいえ、10年間で5・7・8番人気で3勝挙げていることからも分かる通り、中穴への配慮は絶対に必要。

D外国人ジョッキーは30頭中7頭と軽視は絶対ダメ。とはいえ、7頭中5頭(内勝馬2)に騎乗したルメールは今年はオーストラリア遠征で不在。代わって去年の勝利ジョッキーモレイラが今年も参戦でこちらがどうなるか。

E関東馬は30頭中10頭と10年タームではマイルドな関西馬天国だが、直近4年でみると半数の6頭が関東馬であり、関東馬というだけで嫌う理由にはならない。

F枠順は中が良い。大外枠は来ないでもないけど2着どまりな印象。

G脚質は先行・差し・追込が拮抗。展開によらず馬場が良なら上り33秒台がデフォな決着が続いており、末の鋭いところはそれだけで押さえる必要あり。

H馬体重は460kg前後の馬が殆どで、大型馬、特に500kg超の馬は一頭も来ていない。

I過去5年15頭の血統は、エピファネイア産駒が2頭(すべて勝馬)、ドゥラメンテ産駒が2頭(同じくすべて勝馬)が双璧。今年が最後となるドゥラメンテは牝馬が不作で今回出走無い(号泣)けど、エピファネイアはエリカエクスプレス、トワイライトシティ二頭が参戦。

Jこのほかではダイワメジャーが2頭(いずれも2着)、キズナが2頭(いずれも3着)。

K過去5年15頭の前走キャリアは、ジュベナイルからの直行組が5頭(内勝馬3)とこれが最有力。これに次ぐのはチューリップ賞組5頭なんですがこちらは勝馬はおらず2着3頭。3着2頭というヒモ要員。かつては桜花賞の最有力登竜門という位置づけのチューリップ賞ですが近年では大きく評価を落としており、ここで上位に入っても本番で人気になることはなくなりました。それでも2・3着にこれだけ食い込んでいるのだからこれはお買い得と考えるべきでしょう。


上記から、本命はかんべえ先生の一押し◎エリカエクスプレス。買い要因は以下の通り。


(1)新馬、フェアリーSを連勝(しかも圧勝)。フェアリーSに至ってはレコード勝ちという圧倒的な実績。

(2)先行馬が内枠引いたのは有利。

(3)近年本レースで大活躍のエピファネイアの血統。

(4)ドバイでロマンチックウォリアー相手に金星上げた戸崎が騎乗。

(5)重実績もあり、当日の雨の影響も問題なさそう。


と、これだけあれば軸の資格はありそうです。但し、この馬、単馬券の軸にするのも危険と考えます。なんとなれば。


(6)切れる脚がない。圧倒な先行力を持っているけど、新馬の上りが36.0秒、フェアリーSの上りが35.1秒と切れてません。末の鋭さで決着がつくことの多いこのレースにおいては、ゴール手前で差し・追込馬に交わされる懸念もそれなり以上にあると考えます。

(7)重賞とはいえ、フェアリーSの位置づけをどう考えるか。かんべえ先生は坂のあるコースでの実績を買っておられますが、過去5年の上位馬でフェアリーS組は三着に1頭入っただけでこのキャリアはあまり相性が良いとは言えません。


よって、勝ちきれない1番人気の実態も考慮し、ここは三連複軸で考える次第です。

対抗はジュベナイルの覇者〇アルマヴェローチェ。ジュベナイル直行組としては彼女が唯一の存在ですね。枠順もよく、母父ダイワメジャーというのも魅力的。

単穴は9番人気のウオーターガーベラ。チューリップ賞で勝馬をはるかに凌駕する33.2秒の末脚で2着したのが、その人気と併せそそります。本当は本命にしようと考えていたんですが、馬場が渋ると二桁着順の嵐なんで評価は下げました。(それでも馬場が良に近ければ一発あるかもしれません。)

馬券は◎→〇▲☆→その他の三連複21点。上位人気で決まるとガミですが注認定の馬が絡めば万馬券ということで、手広くいってみましょう。

いでよ万券!!



上海馬券王





○今日の結果


<桜花賞> @エンブロイダリー (モレイラ) Aアルマヴェローチェ (岩田望)  Bリンクスティック (Mデムーロ)



○かんべえのつぶやき


――馬券王先生と不肖かんべえが本命にしたエリカエクスプレスは、見事なスタートを切って四角までは調子よく先頭を走っていたのですが、ゴール前で失速してしまいました。とほほほほ…。雨だ、雨が悪いのだ。鞍上の戸崎騎手は荒れている最内を避けて、敢えてコースの真ん中あたりを選んで走っていたのですが、それでもダメでしたねえ。

――勝ったのはクイーンカップを制したエンブロイダリーでした。アドマイヤマーズの初めての産駒で、父もまたNHKマイルや香港マイルを制したマイラーでした。鞍上のモレイラ騎手は昨年のステレンボッシュに引き続いて桜花賞を連覇しました。

――そしてクビ差の2着は2歳女王のアルマヴェローチェでした。普通に強いと言えば強いのです。ただし、「彼女があと一歩届かないだろう」という読みだけは合っていたことになる。代わりに来る馬を読み違えたわけだけど、ベリー、ベリー、悔しいぞ。

――3着にはキタサンブラック産駒のリンクスティップが入りました。全体では3番人気〜2番人気〜4番人気という着順でした。馬券王先生いわく、「多頭数の割には平穏。トランプ政権よりはるかに不確実性が低い」という桜花賞らしい決着となりました。

――さて、来週は皐月賞。今日は雨の日で「おうちで競馬」でしたが、昨年に引き続き競馬場で勝負したいですね。馬券王先生、よろしくお願いします。






4月6日(日) 大阪杯


えー、トランプ政権が「相互関税」なんてものをぶち上げたせいで、世界中が騒然としてまして、とても競馬どころではない状況なのであります。株式とか外貨預金をそこそこ持っている私としてもこれは他人ごとではないのであります。

しかし凄いですねえ、こんなものを発動してアメリカの製造業が復活するなんてとても思えず、結局、世界中に走る激痛に最もさいなまれるのは他ならぬアメリカ自身じゃないかと思うんですが、よくこういういかれた政策を打ち出せるもんです。経済音痴の習近平がまともな人に見えてくるくらいとんでもない愚策ですよねえ、これ。このいかれ具合は文化大革命に匹敵するんじゃないでしょうか。

「文化大革命」というのは、毛沢東が政敵を追い落とすため「造反有理」とか言って、紅衛兵をたきつけた権力闘争の一環として語られることが多いのですが、これは実は間違いで、毛沢東は心の底から文革の理念を信じていたらしい。あの人は自分の革命家としての最大の功績は、文化大革命にあると本気で思っていたらしいのです。自身がとんでもないインテリであった毛沢東が、何故、知識階層を反革命として徹底的に弾圧したのかはよくわからんのですが、とにかくあの人は権力闘争の方便ではなく、心底「文革」の正しさを信じて疑わなかった。トランプさんの関税も、実は「ディール」の方便じゃなく、自分の信条の確信犯的な実践なんじゃないでしょうか。第一期政権のころからの発言を見ると、そんな気がしてきなりません。そうなると彼が今の地位にいる限りこういう政策が撤回されることはないわけで。

しかし世界最大の経済力と軍事力を有する国のトップがこういう政策をぶち上げるなんて、とんでもない時代になったものです。「こんなの俺の知ってるアメリカじゃない!」といじけモードに突入したかんべえ先生はドバイワールドカップデーに現実逃避をしておられるご様子。いや、先生、わかります。こんな状況、「とんでもない」ってのはその通りだけど、対処のしようがないですよねえ。

いやあ、私としても明日の大阪杯が人馬ともに空洞化が著しいわけで、やはりドバイの方が気になります。自分の金融資産のポートフォリオをどうしようかなんて悩んでも、どの資産もリスクありまくりで、今動いても対処のしようがない。せめてドバイの地で我が愛しのリバティアイランドとドゥレッツァが、そして日本ダート界のエースであるフォーエバーヤングが健闘してくれることを祈ることで気を紛らわせるしかありません。

というわけで、ドバイワールドカップが始まる前にこの原稿はかたづけたいので、今回は簡単に。

2025 4 6() 2回阪神4日目 15頭 [15:40発走]
【11R】 69回大阪杯
4歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 2000m・内 (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

 

ボルドグフーシュ 6 *吉田隼人

58

31.6

()宮本博

2

2

ホウオウビスケッツ 5 岩田康誠

58

8.7

()奥村武

2

3

ラヴェル 5 北村友一

56

65.6

()矢作芳人

3

4

ソールオリエンス 5 *松山弘平

58

23.9

()手塚貴久

3

5

ベラジオオペラ 5 横山和生

58

6.3

()上村洋行

4

6

ジャスティンパレス 6 *鮫島克駿

58

9.5

()杉山晴紀

4

7

ヨーホーレイク 7 岩田望来

58

12.0

()友道康夫

5

8

 

カラテ 9 *和田竜二

58

145.4

()東田明士

5

9

 

コスモキュランダ 4 *丹内祐次

58

15.9

()加藤士津

6

10

シックスペンス 4 *横山武史

58

5.1

()国枝栄

6

11

 

デシエルト 6 *池添謙一

58

12.3

()安田翔伍

7

12

ステレンボッシュ 4 モレイラ

56

6.1

()国枝栄

7

13

ロードデルレイ 5 西村淳也

58

7.0

()中内田充

8

14

エコロヴァルツ 4 M.デム

58

25.0

()牧浦充徳

8

15

 

アルナシーム 6 *横山典弘

58

94.4

()橋口慎介



というわけで日本のサラブレッドが最も得意とする距離2000mで争われる大阪杯であります。例年小頭数で争われることの多い本競走、今回も15頭立てとフルゲートには至っておりません。

しかも、この競走、高額賞金のレースがドバイで行われるせいで、G1競走としての位置づけが近年大変微妙なものとなっています。一応上記のメンツもG1馬が4頭いるにはいるのですが、本来ならこのレースに出ていなくてはならなないリバティアイランドもドゥレッツァもシンエンペラーもダノンデサイルもチェルヴィニアもブレイディヴェーグも不在です。皆ドバイに出張なのです。その結果明確に軸指定できる馬もおらず、上記オッズを見てわかる通り単勝10倍を切る馬が6頭もひしめく大激戦。当日の馬場の状況とかで人気も大きく入れ替わりそうなそんな感じであります。いやあ実に難解。

競走馬だけじゃありませんぞ。今年は開催日程が一致したせいで有力ジョッキーも全部流出です。ルメールがいません、川田がいません、武も戸崎も坂井もいません。これだけ有力な人馬が海外流出の出がらし状態では、これをG1と言うのはためらわれるわけで、どうしてもモチベーションはドバイに行きますよねえ。。

まぁ、愚痴ばかりでもしょうがないので、恒例「10年トレンド」を見ていきましょう。本レース、開設されて9年目ということで正確には「8年トレンド」ですが、何か示唆的なデータがあるはずです。

上位人気がそこそこ来ている割には大荒れの大阪杯の8年間

日付

馬名

性齢

騎手

斤量

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

240331 ベラジオオペラ 4 横山和生

58

16

11

2

()上村洋行

1582

-0.0

 02-02-02

34.9

506

0

550

1930

3720

22720

93050

240331 ローシャムパーク 5 戸崎圭太

58

16

2

3

()田中博康

1582

0.0

 12-02-02

34.9

504

+2

(6.0)

1930

3720

22720

93050

240331 ルージュエヴァイユ 5 菅原明良

56

16

13

11

()黒岩陽一

1582

0.0

 12-11-10

34.0

464

-14

(40.0)

   

22720

93050

230402 ジャックドール 5 武豊

58

16

9

2

()藤岡健一

1574

-0.0

 01-01-01

35.3

512

+11

360

830

1580

8980

31240

230402 スターズオンアース 4 ルメール

56

16

11

1

()高柳瑞樹

1574

0.0

 12-11-09

34.4

484

+12

(3.4)

830

1580

8980

31240

230402 ダノンザキッド 5 横山和生

58

16

13

10

()安田隆行

1574

0.0

 04-04-03

35.0

530

+6

(32.8)

   

8980

31240

220403 ポタジェ 5 吉田隼人

57

16

8

8

*()友道康夫

1584

-0.1

 05-05-04

35.3

468

+2

5870

10980

39630

50990

537590

220403 レイパパレ 5 川田将雅

55

16

14

3

()高野友和

1585

0.1

 03-03-03

35.6

434

+4

(9.2)

10980

39630

50990

537590

220403 アリーヴォ 4 武豊

57

16

9

7

()杉山晴紀

1585

0.1

 10-09-06

35.0

500

-2

(47.5)

   

50990

537590

210404 レイパパレ 4 川田将雅

55

13

8

4

()高野友和

2016

-0.7

 01-01-01

36.8

422

-2

1220

19080

37610

7240

106210

210404 モズベッロ 5 池添謙一

57

13

1

6

()森田直行

2023

0.7

 10-09-05

36.8

486

+2

(68.8)

19080

37610

7240

106210

210404 コントレイル 4 福永祐一

57

13

7

1

()矢作芳人

2025

0.9

 09-06-02

37.4

472

+16

(1.8)

   

7240

106210

200405 ラッキーライラック 5 M.デム

55

12

5

2

()松永幹夫

1584

-0.0

 03-03-05

33.9

520

+2

410

1110

1970

1350

7810

200405 クロノジェネシス 4 北村友一

55

12

12

4

()斉藤崇史

1584

0.0

 03-03-03

34.0

454

-6

(5.2)

1110

1970

1350

7810

200405 ダノンキングリー 4 横山典弘

57

12

8

1

()萩原清

1585

0.1

 01-01-01

34.3

456

-2

(3.8)

   

1350

7810

190331 アルアイン 5 北村友一

57

14

3

9

*()池江泰寿

2010

-0.0

 03-04-04

35.2

524

-4

2220

3680

10940

10740

93560

190331 キセキ 5 川田将雅

57

14

6

2

*()角居勝彦

2010

0.0

 02-02-02

35.4

508

+2

(4.1)

3680

10940

10740

93560

190331 ワグネリアン 4 福永祐一

57

14

2

4

*()友道康夫

2011

0.1

 07-08-08

35.1

468

+8

(8.2)

   

10740

93560

180401 スワーヴリチャード 4 M.デム

57

16

15

1

()庄野靖志

1582

-0.1

 15-01-01

34.1

516

-4

350

2930

3750

2780

17450

180401 ペルシアンナイト 4 福永祐一

57

16

5

6

*()池江泰寿

1583

0.1

 10-09-09

33.7

482

0

(16.3)

2930

3750

2780

17450

180401 アルアイン 4 川田将雅

57

16

8

2

*()池江泰寿

1584

0.2

 05-05-05

34.0

516

-6

(3.6)

   

2780

17450

170402 キタサンブラック 5 武豊

57

14

5

1

()清水久詞

1589

-0.1

 03-03-02

34.3

540

+4

240

2320

3390

4830

23910

170402 ステファノス 6 川田将雅

57

14

4

7

()藤原英昭

1590

0.1

 05-04-04

34.2

482

-4

(17.7)

2320

3390

4830

23910

170402 ヤマカツエース 5 池添謙一

57

14

13

4

()池添兼雄

1591

0.2

 10-09-07

33.8

514

-2

(10.2)

   

4830

23910

集計期間:2017. 4. 2 2024. 3.31


うううう、8年振り返って的中は0。全敗です。このレースの格付けがG2だった頃は万馬券とか当たってたんだけどG1になったとたん悲惨な状況が続いています。ああ、ますますモチベーションが低下していく。。。まぁ、同じ呪いにさいなまれていた先週の高松宮杯では、低配当とはいえ20年間の呪いを打ち破る的中を獲得できたわけで、今週も同じパターンを期待したい。それでは見ていきましょう。


@1番人気は2−1−2−3と三連複軸向きな成績。これ自体は悪くはないのですが、いかんせんこの6年間勝ちがない。単馬券軸には向かない状況です。

A2番人気は3−1−1−3と信頼度は1番人気を上回る。

B3番人気は0−2−0−6と大きく信頼度が低下。

C単勝二桁人気の超人気薄は24頭中2頭とそれほど悪さはしていないように見えますが、実はこの2頭直近二年で穴をあけているわけで、大穴への配慮も一応必要かと。

D1番人気が勝ちきれず、3番人気も不甲斐ないということで、大穴が飛び込まなくても配当は荒れ模様。見かけ以上に難しいレースです。

E牝馬は24頭中6頭とかなりの活躍。

F外国人ジョッキーは24頭中3頭とかなりおとなしい状況ですが、その3頭のうち2頭がデムーロというのは興味深い。近年パッとしないデムーロもこのレースだけは相性が良いようで。上述の通り今年はルメール不在ですが、ドバイに行くかと思っていたモレイラが今回こちらに参戦というのも、先週の高松宮杯を制していることもあり要注意。

Gレース名の通り関西馬天国。関東馬は24頭中4頭のみで、勝馬は8年間すべて関西馬です。

Hリピーター傾向は希薄。

I脚質は先行馬に相当な優位あり。差し追い込みは2・3着どまりな印象。

J枠順に大きな偏りはない。

K上位馬24頭の年齢別構成は、4歳馬11頭(内勝馬3)、5歳馬12頭(同5)、6歳馬1頭(同0)と先週とは打って変わり高齢馬の出番がない。4・5歳馬にあらずんば競走馬にあらずという感じです。

L過去5年15頭の血統はディープ産駒が5頭(内勝馬2)とこれが圧倒的で、他はバラバラ。さすがに今年はディープはいないだろと思ってたら、なんと2頭が参戦してますね。ジャスティンパレスとヨーホーレイクです。

M過去5年15頭の前走キャリアは、京都記念組が4頭(内勝馬1)とこれが最も活躍。これに次ぐのは中山記念組3頭(同1)、金鯱賞組2(同1)。尚、香港カップ組が2頭(同1)と先週同様香港組も活躍してます。今年の香港帰りとしてはステレンボッシュがいますが、こちらは香港Cではなくヴァーズの方ですね。


上記から本命は5番人気の◎ホウオウビスケッツ。買い要因は以下の通り。


(1)本レースと相性の良い金鯱賞を2着

(2)函館記念1着、毎日王冠2着、天皇賞秋3着、金鯱賞2着とレベルの高いレースで安定した成績を続けており、大物が大量にドバイ出張の現在、躍進が期待できる。

(3)内枠引いた先行馬(内枠実績は1−2−0−1)

(4)当日懸念される雨の影響も重実績0−2−0−1と安定している。

(5)本トレンドに即した5歳馬


ということで、関東馬の呪いと、マインドユアビスケットという地味血統が気になりますが、それでも3着以内なら相当有望と考えます。

対抗は去年の覇者べラジオオペラ。こちらも先行脚質で阪神コースは3勝無敗というのが買い要因。

単穴は6戦5勝とダービー以外はすべて勝っている安定感が買いの▲シックスペンス。まぁ5勝はすべて1800m未満のもので2000mは許容範囲かがポイント。本当はこの馬を本命にしようかと思ってたんだけど、差し馬であることがこのレースのトレンド上好ましくないので評価を下げました。

ヒモ筆頭は☆ヨーホーレイク。このレースと最も相性の良い京都記念の勝馬です。7歳という年齢がトレンドに真っ向から逆らってますが、それでもディープ産駒というのは見逃せない。

馬券は◎→〇▲☆→その他の三連複フォーメーション21点。オッズが割れている状況では、これだけ買ってもガミはなく半分が万馬券です。

当日は雨の影響がどれだけのものになるのか読み切れず悩ましい限りです。馬場が重以上になれば、また少し買い目も変わるかもしれません。



上海馬券王




○今日の結果

<大阪杯> @べラジオオペラ (横山和) Aロードデルレイ (西村淳)  Bヨーホーレイク (岩田望)



○かんべえのつぶやき

――勝ったのは2番人気のべラジオオペラ。大阪杯では初めての連覇となりました。今年3回目のG1レースは、コスタノヴァ(フェブラリーS)、サトノレ―ヴ(高松宮記念)に続いて、すべてがロードカナロア産駒となりました。勝ちタイムは1分56秒2とレコードを1秒も更新しています。

――2着は4番人気のロードデルレイ、3着は8番人気のヨーホーレイクでありました。上海馬券王先生の本命、ホウオウビスケッツは4角でいい位置につけたのですが、最後は差されてしまって5着となりました。予想では〇−△ー☆という結果でしたから、いわゆるタテ目をくらった形です。ちなみに1番人気のシックスペンスは7着となりました。

――日本馬と騎手の有力どころが、ごっそりドバイに行っている合間でしたが、それでもこれだけのメンツが揃い、なおかつ好レースが見られるという点に、昨今の日本競馬の充実ぶりを見る思いがいたします。今日は天候にも恵まれ、桜も満開というレースでありました。

――ちなみに昨晩のドバイでは、ソウルラッシュがドバイターフを、ダノンデサイルがシーマクラシックを制しています。期待のフォーエバーヤングは、前走のサウジカップの激走が祟ったか、3着に終わりました。いやはや、日本馬は強いです。

――さて、来週は桜花賞です。3歳牡馬はクロワデュノールが強そうですが、3歳牝馬はどの馬が強いのか、まだまだ悩ましい感じです。ロードカナロア産駒は出るのかな?馬券王先生、よろしくお願いします。





3月30日(日)高松宮記念


えー、本日最終回を迎えた「メダリスト」というアニメ作品が異常に面白かったのであります。

この作品、フィギュアスケートを題材にした、いわゆる「スポ根」ものに分類される作品なのですが、とにかく描かれるフィギュアスケートの世界がとんでもなくガチ。フィギュアスケートというと、羽生結弦さんとか浅田真央さんみたいな美男美女が氷上で華麗なジャンプをするスポーツ競技と言う認識しかなかったのですが、これを見るとそういう認識がいかに浅はかであったかを思い知らされることになります。

まず競技ルールが複雑極まりない。ジャンプひとつとってもアクセル・ルッツ・ループ・フリップ・サルコウ・トウループと6種類もあり、そのそれぞれに三回転だの四回転だのがある。ジャンプに加え、スピン、ステップシーケンスなんてものもあって、こちらにもそれぞれ複雑な採点基準が設けられている。私のような素人は羽生さんや浅田さんの演技を見てかっこいいな、綺麗だなとしか思わなかったのですが、彼らのパフォーマンスの背景にこんな複雑なお約束が存在しているとは、この作品を見て初めて思い知らされました。とにかく演技をする選手の細かい動き一つ一つが採点対象になるわけです。こういうお約束に従って点数をつけるジャッジの方々はとんでもない動体視力の持ち主ですな。

競技内容だけじゃないですぞ。選手とコーチの関係性とか、競技を続けるための過酷な経済的負担だとか、数少ないスケートリンクを多くの選手がシェアする過程で、朝の4時に練習することを余儀なくされたいじましい光景とか、とにかくこの作品はフィギュアスケートという世界のシステムと、それに携わる方々のリアルな現実にずかずかと踏み込んでいる。そしてそれが異常に面白い。いやあ、こういうこれまでありそうでなかったスポ根物が、こういう見事な形で出現するとは。選手の細やかなスケートシーンを描き切ったCG技術の進歩と併せ、これはちょっと感動的な傑作なのであります。

で、この作品の背景が、ある意味それ以上に面白い。

この作品、「つるまいかだ」という人の書いたコミックが原作なんですが、つるまさんは最初フィギュアスケートに全く関心がなかった。「春瀬なつみ」という無名の声優さん(少なくとも私は知らなかった)の熱狂的ファンをやっているという重度のオタクに過ぎなかったわけです。で、その春瀬さんの趣味がフィギュアスケート観戦であると知って、自分もかじってみたらドはまりして、この作品を構想するに至ったわけなのであります。

で、つるまさんはフィギュアスケートに関するあらゆることを取材し、自分もスケートリンクに通い、そこで転倒して複雑骨折するなどという狂気と紙一重の行為を繰り返した挙句に、完成した原稿が大手出版社に認められ見事プロデビューを果たすのですが、いきなりその作品が大ヒット。ついにはアニメ化にまでこぎつけ、その主演に春瀬さんを迎え入れるという信じられない結末を迎えるに至ったわけだ。いやあ、すごいですねえ、こういう夢物語はご都合主義なラノベの世界の中だけだと思ってたんですが、まさかリアルでこんな話が成立するとは。これぞ、まさにオタクの本懐。これに勝るオタクのサクセスストーリーはないのではないでしょうか。

上記のエピソードを聞いたとき、私はつるまさんは絶対に男性だと信じて疑わなかったのですが、どうやらこの人、女性らしい。幼女役を主たるテリトリーとする女性声優の熱狂的推し活やってる人が女性ですかあ。なんか話のディープさがますます加速していきます。

で、話はそこで終わらない。

この作品がアニメ化されるに際し、大物ミュージシャン・米津玄師さんが「是非作品の大ファンである俺に主題歌を歌わせろ」と自分で売り込んできてそれが採用されるという信じられない展開に。これだけでも唖然とする話なのですが、しばらくして発表された主題歌のビデオクリップを見て皆のけぞった。氷上で歌う米津玄師の後ろで華麗に舞っているのは、なんと世界中が知ってるフィギュア界の大スター羽生結弦その人ではないか!羽生さんは米津玄師の大ファンで出演オファーを快諾したのだとか。

いやあ、すごすぎます。無名の(何度も言うけど少なくとも私は知らなかった)声優にインスパイアされた無名の漫画家が描いたデビュー作が大ヒット。アニメ化までされて主演にその声優を抜擢、その主題歌を大物ミュージシャンが歌い、そのビデオクリップに超大物スケーターが共演。なんなんでしょう、この壮大な「オタクわらしべ長者」な状況は。しかも原作コミックも、アニメも、主題歌も、羽生結弦のスケーティングも滅茶苦茶出来が良いではないですか。特に競技スケートを引退したはずの羽生結弦の演技は、オリンピックで金メダルを獲った時以上に切れ切れで、これは都合の良い部分をつなぎ合わせた編集映像なのかと思っていたら、その後公開されたこれを見るとどうやらほとんど通しで撮っていたようである。

うーん、色々なところで衰退著しい日本ではありますが、こういうオタクな部分でのソフトパワーはかつてないくらい輝いていますなあ。上記の話は知っている人には釈迦に説法なんですが、かんべえ先生の読者には知らない人も多いと思いますので、興味のある方にはぜひ見ていただきたいと思う次第です。


2025 330() 2回中京6日目 18頭 [15:40発走]
【11R】 55回高松宮記念
4歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) 1200m (B)

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

$マッドクール 6 坂井瑠星

58

7.3

()池添学

B1

2

ウイングレイテスト 8 *松岡正海

58

67.0

()畠山吉宏

B2

3

ビッグシーザー 5 北村友一

58

14.9

()西園正都

2

4

 

トゥラヴェスーラ 10 *丸山元気

58

99.9

()高橋康之

3

5

 

$オフトレイル 4 菱田裕二

58

47.4

()吉村圭司

3

6

ルガル 5 西村淳也

58

7.0

()杉山晴紀

4

7

 

モズメイメイ 5 松若風馬

56

76.8

()前川恭子

4

8

 

カンチェンジュンガ 5 *武豊

58

28.5

()庄野靖志

5

9

 

キタノエクスプレス 7 *国分恭介

58

104.9

()坂口智康

5

10

サトノレーヴ 6 モレイラ

58

4.0

()堀宣行

6

11

 

スズハローム 5 *佐々木大

58

111.7

()牧田和弥

6

12

トウシンマカオ 6 *横山武史

58

8.1

()高柳瑞樹

7

13

エイシンフェンサー 5 川又賢治

56

16.8

()吉村圭司

7

14

ナムラクレア 6 ルメール

56

3.8

()長谷川浩

7

15

ママコチャ 6 川田将雅

56

16.8

()池江泰寿

8

16

 

バルサムノート 5 *亀田温心

58

139.9

()高野友和

8

17

 

ドロップオブライト 6 幸英明

56

110.3

()福永祐一

8

18

ペアポルックス 4 岩田康誠

58

39.4

()梅田智之


春競馬もいよいよ本格化ということで、その第一弾高松宮記念であります。今年も大盛況18頭立てであります。ここ数年は日程がドバイワールドカップデーと重なって一流ジョッキーが皆流出していたのですが、今年はそれもなく、出走馬のレベルもかなり高いのは素晴らしい。まぁ、その分来週の大阪杯の空洞化が懸念されるわけですが。。

出走馬の質が担保されているけど、この路線の圧倒的なエースもいないということで、言い換えれば難解な一戦とも言えます。こういう時にお役に立つのが恒例の「10年トレンド」。さっそく見ていきましょう。


当たらない!当たらないんですぅ!!狂気の配当が乱舞する高松宮記念この10年

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

240324 $マッドクール 5 坂井瑠星

18

2

6

()池添学

1089

-0.0

   03-03

33.7

540

960

2110

4920

10020

58740

240324 ナムラクレア 5 浜中俊

18

3

2

()長谷川浩

1089

0.0

   10-10

33.2

470

(5.4)

2110

4920

10020

58740

240324 $ビクターザウィナー 6 リョン

18

10

5

[]シャム

1094

0.5

   01-01

34.5

494

(9.6)

   

10020

58740

230326 ファストフォース 7 団野大成

18

13

12

()西村真幸

1115

-0.1

   07-05

35.5

518

3230

7920

24330

81180

668280

230326 ナムラクレア 4 浜中俊

18

15

2

()長谷川浩

1116

0.1

   10-09

35.4

466

(5.4)

7920

24330

81180

668280

230326 トゥラヴェスーラ 8 丹内祐次

18

1

13

()高橋康之

1117

0.2

   10-11

35.3

484

(42.1)

   

81180

668280

220327 ナランフレグ 6 丸田恭介

18

2

8

()宗像義忠

1083

-0.0

   15-14

33.9

486

2780

13560

34720

525080

2784560

220327 $ロータスランド 5 岩田望来

18

9

5

()辻野泰之

1083

0.0

   07-08

34.3

476

(12.9)

13560

34720

525080

2784560

220327 キルロード 7 菊沢一樹

18

10

17

()田村康仁

1083

0.0

   03-03

34.7

500

(225.8)

   

525080

2784560

210328 ダノンスマッシュ 6 川田将雅

18

14

2

()安田隆行

1092

-0.0

   10-09

34.3

472

600

1010

2170

2200

9770

210328 レシステンシア 4 浜中俊

18

16

1

()松下武士

1092

0.0

   06-07

34.5

506

(2.9)

1010

2170

2200

9770

210328 インディチャンプ 6 福永祐一

18

9

3

*()音無秀孝

1093

0.1

   11-09

34.5

478

(6.3)

   

2200

9770

200329 $モズスーパーフレア 5 松若風馬

18

16

9

()音無秀孝

1087

0.0

   01-01

34.5

494

3230

9150

26540

22830

217720

200329 グランアレグリア 4 池添謙一

18

8

2

*()藤沢和雄

1087

0.0

   13-12

33.1

486

(4.1)

9150

26540

22830

217720

200329 ダイアトニック 5 北村友一

18

3

4

*()安田隆行

1087

0.0

   04-04

33.7

472

(9.2)

   

22830

217720

190324 $ミスターメロディ 4 福永祐一

18

3

3

()藤原英昭

1073

-0.1

   04-05

33.6

492

780

30530

49630

870740

4497470

190324 セイウンコウセイ 6 幸英明

18

4

12

()上原博之

1074

0.1

   03-02

33.9

504

(108.0)

30530

49630

870740

4497470

190324 ショウナンアンセム 6 藤岡康太

18

7

17

()田中剛

1074

0.1

   13-11

33.4

490

(358.9)

   

870740

4497470

180325 ファインニードル 5 川田将雅

18

9

2

()高橋義忠

1085

-0.0

   06-06

34.5

480

550

1690

3170

15910

60450

180325 レッツゴードンキ 6 岩田康誠

18

8

3

()梅田智之

1085

0.0

   08-06

34.6

500

(6.3)

1690

3170

15910

60450

180325 ナックビーナス 5 三浦皇成

18

7

10

()杉浦宏昭

1086

0.1

   06-06

34.7

522

(41.2)

   

15910

60450

170326 セイウンコウセイ 4 幸英明

18

6

5

()上原博之

1087

-0.2

   04-04

34.5

500

870

2150

4750

3230

23880

170326 レッツゴードンキ 5 岩田康誠

18

3

2

()梅田智之

1089

0.2

   13-12

33.9

506

(5.1)

2150

4750

3230

23880

170326 レッドファルクス 6 M.デム

18

7

1

()尾関知人

1090

0.3

   08-06

34.6

472

(3.6)

   

3230

23880

160327 ビッグアーサー 5 福永祐一

18

4

1

()藤岡健一

1067

-0.1

   04-04

33.4

520

390

890

1730

1740

6690

160327 ミッキーアイル 5 松山弘平

18

6

2

()音無秀孝

1068

0.1

   03-03

33.8

490

(3.9)

890

1730

1740

6690

160327 $アルビアーノ 4 ルメール

18

8

3

()木村哲也

1071

0.4

   08-10

33.4

516

(5.1)

   

1740

6690

150329 $エアロヴェロシティ 7 パートン

18

4

4

[]オサリバ

1085

-0.1

   02-03

34.3

524

650

7480

10770

14000

81560

150329 ハクサンムーン 6 酒井学

18

15

6

()西園正都

1086

0.1

   02-02

34.5

478

(16.8)

7480

10770

14000

81560

150329 ミッキーアイル 4 浜中俊

18

16

3

()音無秀孝

1086

0.1

   04-04

34.2

486

(5.2)

   

14000

81560

集計期間:2015. 3.29 2024. 3.24



うううううう、10年振り返って的中は0。全敗なのであります。ここまでひどい成績のレースはめったにない。このレースを最後に当てたのは何年前だろうと10年以上前に遡って調べてみたのですが、カレンチャンが勝った2012年に的中はしているのですが、その時はガミ。きちんと利益が出たのはオレハマッテルゼが勝った2006年まで遡らなくてはならないということが判明し愕然としたのであります。要するに私は20年にわたりこのレースからむしられ続けているわけだ。酷い!酷すぎる!これはすでに呪いの領域なのではなかろうか。なんと恐ろしい。。。

まぁ、言い訳するわけじゃないと言いながらしっかり言い訳しているのでありますが、上記の配当を見ていただきたい。10年で7桁配当が二回、6桁配当が二回というとんでもなく荒れた結末が続いているのだ。このレースを外しまくった人と言うのは私以外にもたくさんいるはずなのだ。

というわけで、今週は全然自信がありませんが、とりあえず参考までにトレンドを見ていきましょう。


@1番人気は1−1−1−7と低調。16年ビッグアーサー以外に勝馬がいないというのも悲しすぎる。

A2番人気は2−4−0−4とこれはそれなりの活躍。馬連軸向きですな。

B3番人気は1−1−3−5とこちらは三連複軸向きですか。

C単勝二桁人気の超人気薄は30頭中6頭と二年に一回は極端なヒモ荒れが発生。上記上位人気の低調さと併せ高配当続出の要因となっている。

D牝馬は30頭中10頭を数え毎年必ず1頭は連がらみ。但し20年モズスーパーフレアを除き勝馬はいない。

E関東馬は30頭中10頭とマイルドな関西馬天国。

F外国人ジョッキーは30頭中4頭とかなり低調。まぁ、これは近年ドバイと重なって有力ジョッキーがそちらに行っていることが大きいと思われるので今年は軽視禁物と考えます。

G枠順に大きな偏りはない。

H脚質は基本先行優位だが中段以降からの差しもそれなりに決まっている。

Iリピーター傾向は希薄。などと言いながら、かんべえ先生の一押しナムラクレアは去年一昨年と二年連続で二着であります。

J30頭の年齢別構成は4歳馬7頭(内勝馬2)、5歳馬10頭(同4)、6歳馬9頭(同2)、7歳馬3頭(同2)、8歳馬1頭(同0)と他の芝のレースに比べ高齢馬の健闘が著しい。

K過去5年15頭の血統はロードカナロア産駒が4頭(内勝馬2)とこれが最優秀。この他では外国産馬も一括りではあるけど4頭(同2)と活躍。今年のメンバーでは該当はマッドクールとオフトレイルですな。

L過去5年15頭の前走キャリアは、香港スプリント組が3頭(内勝馬2)と海外帰りが優秀。これに準ずるのはシルクロードSでやはり3頭(同2)なんですが、京都競馬場の改修でここ数年中京開催であった本レースが今年は京都に戻っていることには留意が必要。

Mこの他では阪急杯組も3頭なんだけどこちらは勝馬なし。


上記から本命は◎サトノレーヴ。買い要因は以下の通り。


(1)本レースと相性の良い香港スプリントで三着と好走。勝ったカーインライジングは化け物認定が相当な強豪でそれに0.1秒差三着は立派。

(2)好位差しの脚質に有利な枠を引いた。

(3)このレースで好成績が目立つロードカナロア産駒。しかも母父が日本スプリント界の始祖と言うべきサクラバクシンオーというのもそそります。

(4)騎手にモレイラという超一流を確保

(5)このレースで好成績が多い6歳馬。年齢の割にはレースキャリアも少ないのでまだまだ余力はありそう。

(6)このレースで好成績が多い二番人気。(当日最終的に1番人気に入れ替わる可能性もありますが)


と、これだけあれば逆らえないですね。

対抗は、私が愛してやまないドゥラメンテ産駒〇ルガル。去年のこのレースでは1番人気に推されながら10着と大敗していますが、この時はレース中に骨折していたわけで、これは参考外。その後スプリンターSを9番人気という低評価を覆し私を儲けさせてくれた恩義もあり今回改めて期待してみたいと思います。ドゥラメンテ教徒の私としては本命にすることも考えたのですが、サトノレーヴがあまりにもトレンドに即しているので対抗扱いとします(こっそり単勝は買ってみよう)。このレースを勝てば種牡馬入りを確実なものにできるので、そういう意味でも頑張ってほしいですね。

単穴はかんべえ先生一押しの▲ナムラクレア。二年連続でこのレースを二着、前走の阪神カップを快勝、騎手ルメールということで現在1番人気ですね。まぁ、ちょっと危険なにおいもしますが、強いことには疑いがないので。。

馬券は◎→〇▲☆→その他の三連複21点。ガミが2点くらいありますが、それでも半分は万馬券。大荒れが良く起こるこのレースなんで手広くいきましょう。20年外しまくったレースなんで買うのは少額ですが。。。



上海馬券王




○今日の結果

<高松宮記念> @サトノレ―ヴ (モレイラ) Aナムラクレア (ルメール)  Bママコチャ (川田)



○かんべえのつぶやき

――6年ぶりに良馬場で迎えた高松宮記念。中京競馬場は桜も開花して今日は競馬日和。そして集結したスプリンター18頭はほとんど群雄割拠状態。騎手もいいところが揃って、本当に何が来るのか悩ましいレース。

――勝ったのは6歳牡馬のサトノレ―ヴでした。父ロードカナロア、母父サクラバクシンオーですから、これぞスプリンターという血統。そして鞍上は「マジック」ことジョアン・モレイラ騎手。昨年末の香港スプリントで初コンビを組んで3着。そして今日は初のG1勝利となりました。やっぱり短距離の本場は香港なのですな。次から忘れないようにしましょう。

――掲示板を占めたのは、見事に二桁枠順の外枠の馬ばかり。サトノレ―ヴがI番。不肖かんべえ推奨のMナムラクレアはこれで3年連続の2着となりました。3着には6番人気のNママコチャが、5番人気のKトウシンマカオを交わして入りました。

――終わってみれば、馬券王先生は高松宮記念における堂々の勝利であります。パチパチパチ。これでフェブラリーステークスから連勝です。あ、そう言えばワシもちゃっかり両レース共に浮いております。こうなると春のG1シリーズ、さしあたっては次の大阪杯も力が入るところであります。

――それはさておき、本日の『メダリスト』みたいなネタをご紹介いただけるのは、まことにありがたいです。「オタクのわらしべ長者」とは言い得て妙ですなあ。この国の不思議さを感じるところでありました。それではまた来週。





2月23日(日) フェブラリーステークス

えー、お久しぶりです。早いもので25年のG1シーズン到来と相成りました。これから夏場の宝塚記念までよろしくお付き合いのほどお願いいたします。

しかし、「早いもの」などと言いながら、昨年末のホープフルSからわずか二か月しか経過していないというのに、この間色々ありましたなあ。特に新年発足したアメリカ・トランプ政権がいきなり暴れまくっているわけで、これはもう怒涛の展開なのであります。選挙公約を矢継ぎ早に有言実行しているという意味では偉いと言えば偉いのでしょうが、やりかたに品がないというか、滅茶苦茶ですよねえ。かんべえ先生はじめ、アメリカ政治を専門にしている方々はたまらないでしょうね、これ。

トランプ政権の状況と今後の展開については、かんべえ先生が今週の溜池通信で大変分かりやすくまとめてくれてますから、こちらを参照いただくとして、日本の方はどうかと言えば、これはもっと下世話な部分で怒涛の展開となっております。大物芸能人の性スキャンダルに端を発した騒動がTV放送局に飛び火して、これが大炎上している。放送局幹部の方々は会社の大黒柱だけは守り抜こうと必死にあがいているようですが、なんか大黒柱ごと全焼してしまいそうな様相で、バブル期に肩で風切っていたこの会社の昔を知るものとしてはつくずく感慨深い。まぁ、アメリカとヨーロッパに降ってわいたような緊張に比べればのどかなものでありますが。。

いやあ、私、既存のメディアを「オールドメディア」とか「マスゴミ」とか罵って溜飲下げる行為は非常に下品なものと思っていたんですよ。TV局とか新聞社が昔の既得権に胡坐をかいて腐敗しているのは事実ですが、それが気に入らないからと言って、立花孝志みたいなトランプより品性下劣な「インフルエンサー」の言うことを真に受けて投票所に向かうなんてこれはいかがなものかと。

でもねえ、そういう気持ちも最近になって分かってきました。サッカーの三苫薫がイングランドプレミアリーグでとんでもないゴールを二週連続で決めたのに、これを報じるTV局は私が知る限り皆無であり、その代わりドジャースの大谷と山本が愛犬と戯れる映像を流しまくっているわけです。いくらなんでもこれはねえだろう。

世界最高峰のプレミアリーグで、しかもBIG6と言われる名門チームの一角チェルシー相手に三苫はとんでもないゴールを決めたのです。あれは目の肥えたイングランドのサッカーファン全員がぶったまげた年度最優秀のゴールなのです。あれが出来るのは現役選手ではおそらくメッシくらいではないでしょうか。日本の選手がそんなとんでもないことをしたのに、何故これを報じないのだ。「視聴者はサッカーより野球が好きなんだ。三苫より大谷が好きなんだ。」と彼らは言うかもしれない。仮にそれが事実だとしても、報じるべき価値のあるものは報じるべきなのだ。そんなことをやっているから、君たちがおもねっているつもりの視聴者の歓心を立花孝志なんかに奪われるのだ。

というわけで、なんか義憤モードに囚われている今日この頃なのであります。


2025 223() 1回東京8日目 16頭 [15:40発走]
【11R】 42回フェブラリーS
4歳以上・オープン・G1(定量)(国際)(指定) ダート1600m

馬名

性齢

替 騎手

斤量

単勝

調教師

1

1

エンペラーワケア 5 *横山武史

58

4.3

()杉山晴紀

B1

2

 

タガノビューティー 8 石橋脩

58

45.0

()西園正都

B2

3

 

ミトノオー 5 *田辺裕信

58

117.3

()牧光二

2

4

 

ウィリアムバローズ 7 *岩田望来

58

64.1

()上村洋行

3

5

 

アーテルアストレア 6 *横山典弘

56

32.8

()橋口慎介

3

6

メイショウハリオ 8 浜中俊

58

49.9

()岡田稲男

B4

7

サンデーファンデー 5 鮫島克駿

58

23.9

()音無秀孝

4

8

ドゥラエレーデ 5 *横山和生

58

24.7

()池添学

5

9

コスタノヴァ 5 *キング

58

4.5

()木村哲也

5

10

 

アンモシエラ 4 *吉田豊

56

77.6

()松永幹夫

B6

11

ペプチドナイル 7 藤岡佑介

58

7.2

()武英智

6

12

サンライズジパング 4 *幸英明

58

7.6

()音無秀孝

7

13

 

デルマソトガケ 5 松若風馬

58

53.3

()音無秀孝

7

14

ミッキーファイト 4 戸崎圭太

58

4.4

()田中博康

8

15

 

ガイアフォース 6 長岡禎仁

58

10.4

()杉山晴紀

8

16

 

ヘリオス 9 *原優介

58

195.9

[]工藤真司



というわけで、フェブラリーSであります。今年も16頭フルゲートの大盛況であります。本年初めてのG1競走ということで何とか的中させたいものであります。

早速恒例「10年トレンド」を見ていきましょう。

迫りくる空洞化の恐怖。人馬の流出で大荒れの予感漂うフェブラリーSここ数年

日付

馬名

性齢

騎手

頭数

馬番

人気

着順

馬場状態

調教師

走破タイム

着差タイム

通過順

上り3F

馬体重

馬体重増減

単勝配当

馬連

馬単

3連複

3連単

240218 ペプチドナイル 6 藤岡佑介

16

9

11

()武英智

1357

-0.2

   04-04

37.5

528

-6

3800

27850

62030

197060

1530500

240218 ガイアフォース 5 長岡禎仁

16

7

5

()杉山晴紀

1359

0.2

   08-08

37.2

494

-6

(13.0)

27850

62030

197060

1530500

240218 セキフウ 5 武豊

16

8

13

()武幸四郎

1359

0.2

   14-14

36.4

490

-9

(48.2)

   

197060

1530500

230219 $レモンポップ 5 坂井瑠星

16

7

1

()田中博康

1356

-0.2

   04-04

36.3

518

-4

220

970

1420

2630

7700

230219 レッドルゼル 7 川田将雅

16

15

3

()安田隆行

1358

0.2

   14-14

35.7

488

0

(9.0)

970

1420

2630

7700

230219 メイショウハリオ 6 浜中俊

16

6

4

()岡田稲男

1362

0.6

   16-16

35.8

508

+6

(10.7)

   

2630

7700

220220 $カフェファラオ 5 福永祐一

16

6

2

()堀宣行

1338

-0.4

   04-03

34.3

526

+6

510

2640

4690

16200

76940

220220 テイエムサウスダン 5 岩田康誠

16

15

5

()飯田雄三

1342

0.4

   01-01

35.0

546

-8

(8.9)

2640

4690

16200

76940

220220 ソダシ 4 吉田隼人

16

11

4

*()須貝尚介

1343

0.5

   02-02

34.9

476

+6

(8.2)

   

16200

76940

210221 $カフェファラオ 4 ルメール

16

3

1

()堀宣行

1344

-0.1

   03-03

35.6

514

+10

330

6620

9300

24940

101710

210221 エアスピネル 8 鮫島克駿

16

10

9

()笹田和秀

1345

0.1

   10-09

35.2

488

-4

(28.0)

6620

9300

24940

101710

210221 ワンダーリーデル 8 横山典弘

16

7

8

()安田翔伍

1348

0.4

   07-04

35.7

534

+2

(19.3)

   

24940

101710

200223 $モズアスコット 6 ルメール

16

12

1

()矢作芳人

1352

-0.4

   08-08

35.4

494

0

280

36230

46980

95310

464920

200223 ケイティブレイブ 7 長岡禎仁

16

15

16

()杉山晴紀

1356

0.4

   09-09

35.6

524

+4

(142.6)

36230

46980

95310

464920

200223 サンライズノヴァ 6 松山弘平

16

9

3

()音無秀孝

1358

0.6

   12-13

35.3

534

+10

(6.8)

   

95310

464920

190217 インティ 5 武豊

14

6

1

*()野中賢二

1356

-0.0

   01-01

35.4

514

0

260

430

750

2310

6620

190217 ゴールドドリーム 6 ルメール

14

3

2

()平田修

1356

0.0

   06-06

34.8

528

+14

(3.0)

430

750

2310

6620

190217 ユラノト 5 福永祐一

14

2

8

()松田国英

1363

0.7

   06-06

35.5

508

+2

(31.6)

   

2310

6620

180218 ノンコノユメ 6 内田博幸

16

12

4

()加藤征弘

1360

-0.0

   14-13

36.1

450

-6

1070

1140

3530

6540

41560

180218 ゴールドドリーム 5 ムーア

16

14

1

()平田修

1360

0.0

   10-08

36.4

524

-14

(2.1)

1140

3530

6540

41560

180218 インカンテーション 8 三浦皇成

16

6

6

()羽月友彦

1361

0.1

   07-06

36.7

512

+5

(20.0)

   

6540

41560

170219 ゴールドドリーム 4 M.デム

16

3

2

()平田修

1351

-0.0

   09-08

35.6

520

+4

500

1470

2520

2140

9240

170219 $ベストウォーリア 7 戸崎圭太

16

9

5

*()石坂正

1351

0.0

   08-06

35.7

516

-4

(7.6)

1470

2520

2140

9240

170219 カフジテイク 5 津村明秀

16

10

1

()湯窪幸雄

1352

0.1

   14-16

34.9

486

+2

(4.5)

   

2140

9240

160221 $モーニン 4 M.デム

16

14

2

*()石坂正

1340

-0.2

   04-04

35.2

522

-4

510

680

1510

3820

16010

160221 ノンコノユメ 4 ルメール

16

7

1

()加藤征弘

1342

0.2

   13-12

34.7

454

+2

(2.4)

680

1510

3820

16010

160221 アスカノロマン 5 太宰啓介

16

4

7

()川村禎彦

1342

0.2

   10-09

34.9

524

-2

(18.1)

   

3820

16010

150222 コパノリッキー 5 武豊

16

4

1

()村山明

1363

-0.1

   02-02

36.2

536

-2

210

1570

2100

3060

12370

150222 インカンテーション 5 内田博幸

16

14

5

()羽月友彦

1364

0.1

   04-03

36.2

488

-8

(13.8)

1570

2100

3060

12370

150222 $ベストウォーリア 5 戸崎圭太

16

10

3

()石坂正

1365

0.2

   08-08

36.1

512

+6

(6.4)

   

3060

12370

集計期間:2015. 2.22 2024. 2.18

うーん、10年振り返って的中は22年、19年の二回。内22年は万馬券ですが、それでも累計収支は若干の赤字であります。「10年トレンド」を活用して今年も何とか大きいのを当てたいものでありますが、一つ懸念事項がありまして。

この競走、コース変更もなく10年フルの信頼できるデータがあるのではありますが、レース自体に変わりがないものの、外的要因に大きな変動があり、その影響をどう把握するべきかが難しいのであります。具体的には同日サウジで大きな大会が開催され、有力馬が全部そちらに行くというのが去年からのトレンドなんですね。

サウジCの開催自体は5年前からなんですが、一昨年この大会をパンサラッサが勝ってしまったことが大きい。芝が主戦場で「名脇役」認定はされるものの、決して一流馬とみなされていなかった彼がよりによってダートで優勝賞金1000万$(最近の円安トレンドを考えればフェブラリーSの優勝賞金12倍超!)のレースを勝ってしまった。これを見て日本のダートの強力どころが全員フェブラリーSをシカトして、こちらに参戦するようになった結果、特に去年からフェブラリーSの空洞化が顕著になったのであります。今年のメンバーを見てください。G1馬はドゥラエレーデ、ペプチドナイルの二頭のみで、しかもこの二頭「ダメG1馬」のにおいが強烈に漂う存在。出れば圧倒的な人気になっていたはずのフォエバーヤングもウシュバテソーロもウイルソンテソーロもいません。皆サウジに出張です。

競走馬だけじゃないですぞ。有力騎手もそろってサウジに出張なのです。ルメールがいません。川田もいません。坂井も武も松山もいません。人馬そろって流出で、今週の日本は出がらし状態なのです。改めて出馬表を見ていただきたい。このレースはもう体感G3なのです。こんな状況では開催日を変更するかこのレースをG2に降格するかしかないと思うのですが、JRAはどう考えているのでしょう。

というわけで、メンバーの質の低下と言うことを考えれば事実上「1年トレンド」な本レース、そういう前提でこの10年のトレンドを見ていきましょう。


@1番人気は5−2−1−2と圧倒的な信頼度。こういうのを見ると馬券圏外に飛んだ2頭が気になりますが、24年オメガギネス(14着)と22年レッドルゼル(6着)であります。二頭とも最近のレースで飛んでいるのが示唆的で、上記構造変化を考えた場合、1番人気を過信することは危険な感じもします。

A2番人気は3−1−0−6とこれは馬連もしくは馬単軸向き。

B3番人気は0−1−1−8と大きく信頼度が低下。

C単勝二桁人気の超人気薄は30頭中3頭ですが、内二頭が去年の1・3着であることを考えれば、やはり空洞化の影響が懸念されます。今年も荒れる可能性高し。

D外国人ジョッキーは30頭中7頭の鞍上。内4鞍がルメールだけど、上述の通り今年彼は出張中。尚、この三年間外国人ジョッキーの出番はありません。

E牝馬は22年3着のソダシ以外皆無。

F府中開催なのに関西馬天国。関東馬は30頭中5頭のみ。

Gリピーター傾向は特に近年皆無。

H枠順は中から外が良い。

I脚質は先行馬が優位。追い込み馬は2・3着まで。

J馬体重は18年の勝馬ノンコノユメを除きすべて470kg超。

K上位馬の年齢別構成は、4歳馬5頭(内勝馬3)、5歳馬13頭(同4)、6歳馬6頭(同3)、7歳超6頭(同0)と基本若い馬が優位だが、高齢馬も2・3着ならあり。

L過去5年15頭の血統は見事にバラバラ。ただし面白いのは勝馬5頭のうち4頭が外国産馬であることなんだけど、今年は外国産馬の出走はない。

M過去5年15頭の前走キャリアは、根岸S組4頭(内勝馬2)とチャンピオンC組頭(内勝馬2)が双璧。


上記から本命は◎コスタノヴァ。買い要因は以下の通り。


(1)このレースと相性の良い根岸Sを圧勝して参戦。

(2)府中コースは5−0−0−0とまさに鬼。

(3)マイル実績も3−0−0−0と申し分なし。

(4)好位差しの脚質を考えると良い枠を引いた。


と、これだけあれば逆らえません。関東馬であること、実績乏しい3番人気であることが気になりますが、まぁ、事実上「1年トレンド」であることを考えれば気にしないことにします。

対抗は〇ドゥラエレーデ。まぁ、ドゥラメンテ産駒びいきと言えばそれまでなんですが、ダメG1馬認定が相当な彼でも、こんなに人気がない(25倍の9番人気)と話は変わってきます。人気がないときの彼は走るんです。

馬券は◎軸の三連複21点。ガミが二点ありますが半分以上は万馬券。まぁ、事実上の「1年トレンド」と言うことで自信もそれほどなく、買うのは少額ですが、大きな配当当たればいいな。いでよ、万券!!

と、ここまでサウジの中継を見ながら書いていたんですが、すごかったですね、サウジカップは。日本のエース・フォーエバーヤングが、香港の雄・ロマンチックウオリアーと他馬を大きく引き離す壮絶なマッチレースの末、見事優勝。ロマンチックウォリアーもダートがどうかと思ったけど滅茶苦茶強いですね。いやあ、三苫のゴール同様すごいものを見せてもらいました。実に素晴らしい名勝負でした。

サウジカップだけじゃないですぞ。ネオムターフCではシンエンペラーが、1351ターフスプリントではアスコリビチェーノが、レッドシーターフHではビザンチンドリームが見事優勝。日本馬が大暴れであります。こんな調子じゃ来年以降も人馬の流出が止まらないでしょうな。本当に来年以降フェブラリーSの開催をどうするんだろうJRA。。





○今日の結果

<フェブラリーステークス> @コスタノヴァ (キング) Aサンライズジパング (幸)  Bミッキーファイト (戸崎)



○かんべえのつぶやき

――いやあ、コスタノヴァが強かった。今日は府中競馬場で見ていたのですが、ゴール前では4.8万人の声がド〜ッと盛り上がって、実況の声が聞こえないほどでした。久々に感じるリアルな興奮。今日は天気も良くて、スタンドからは富士山がくっきり見えました。


――勝った瞬間に、「JRAの平場G1レース、初の女性ジョッキー勝利!」とのコールがあり、あ、そうだそうだ。レイチェル・キング姐さん、今日も朝からずっと絶好調で、9RのヒヤシンスSで勝った以外に2着が4回も。というか、今年の彼女は昨日までに既に10勝を挙げ、リーディング・ジョッキーの12位なんですわ。

――そもそもキング姐さんは、主戦場の豪州ではG1レースを5回も勝っている。だったら日本で勝ってもごく普通なことですわな。とはいえ、これは歴史が刻まれた瞬間である。ホントだったら藤田菜七子ちゃんあたりにやってほしかった快挙ではあるけれども、とにかくおめでとうございます。

――今日はですな、朝から全然当たらないものだから、メインレースは馬券王先生の予想に丸乗りしたのです。そうしたらこれが大正解。1番人気はミッキーファイト、3番人気のエンペラーワケア、6番人気のガイアフォースなど、いろいろ迷ったのですが、軸馬はコスタノヴァでありましたな。2着には5番人気のサンライズジパングが入りました。

――今日はもうひとつ、サウジカップでフォーエバーヤングが勝利するという「歴史」もありました。賞金はなんと1000万ドル。鞍上の坂井瑠星騎手は7500万円ゲットです(1ドル=150円)。それに比べて、フェブラリーステークスの賞金は1億2000万円ですから、キング姐さんの取り分は600万円。うーん、同じダートのレースとはいえ、ずいぶん違いますなあ。

――ともあれ、馬券王先生に感謝であります。幸先いいですね。今年は是非、勝ちまくっていただきたいと思います。











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by Tatsuhiko Yoshizaki