元商社マンH氏の旅(全88巻)
退職のち放浪
実は昔から放浪癖ってのはありました。
そして本格的に放浪するってのは夢でした。
私は10年単位で生きる事にしていて、日商岩井もちょうど10年経ちましたので辞めました。
10年経ったら放浪したいとちょっとずつお金も貯めてきており、ようやく夢が実現しております。
学生時代とは違う感性で旅ができるのではないかと。
とりわけ社会に出てから、Quality of Lifeという事を意識しています。
今の日本は物質的に豊かですが、【生活の質】って高いのか、【幸福なのか】という疑問があります。
そしてそのような社会を築くにはどうしたらよいのか、その前にどのような姿があるのか、というもののヒントを感じる事ができればと思っています(別に政治家になる予定はないのですが)。
(中略)
そんな訳で、世界の人はどのような暮らしをして、どんな時に幸福を感じるのか、なんてものを垣間見れればと思っています。
(1)温泉に行こう 台湾編@(2003年8月14日到着分)
(2)温泉に行こう 台湾編A(2003年8月20日到着分)
(3)温泉に行こう 台湾編B (2003年8月22日到着分)
(4)温泉に行こう 台湾編C (2003年8月24日到着分)
(5)海へ行こう 台湾編D (2003年8月28日到着分)
(6)街へ行こう 台湾編E (2003年8月29日到着分)
(7)街へ行こう 北京編@ (2003年9月6日到着分)
(8)街へ行こう 北京編A (2003年9月9日到着分)
(9)温泉へ行こう 北京編B (2003年9月12日到着分)
(10)国境へ行こう 中国〜モンゴル編@ (2003年9月16日到着分)
(11)砂漠へ行こう ゴビ砂漠編A (2003年9月24日到着分)
(12)砂漠へ行こう ゴビ砂漠編B (2003年9月29日到着分)
(13)戦場へ行こう ノモンハン編C (2003年10月7日到着分)
(14)戦場へ行こう ノモンハン編D (2003年10月7日到着分)
(15)戦場へ行こう ノモンハン編E (2003年10月9日到着分)
(16)戦場へ行こう ノモンハン編F (2003年10月16日到着分)
(17)温泉へ行こう モンゴル編G (2003年10月16日到着分)
(18)街へ行こう モンゴル編H (2003年10月16日到着分)
(19)国境へ行こう モンゴル〜ロシア編@ (2003年10月20日到着分)
(20)湖へ行こう バイカル湖編A (2003年10月22日到着分)
(21)雪原へ行こう シベリア横断B (2003年10月30日到着分)
(22)街へ行こう モスクワ編C (2003年11月3日到着分)
(23)街へ行こう サンクトペテルブルグ編D (2003年11月4日到着分)
(24)警察へ行こう ロシア―スリ編E (2003年11月4日到着分)
(25)街へ行こう ヘルシンキ編 (2003年11月5日到着分)
(26)温泉へ行こう エストニア編 (2003年11月9日到着分)
(27)街へ行こう エストニア編 (2003年11月10日到着分)
(28)街へ行こう ラトビア編 (2003年11月14日到着分)
(29)街へ行こう リトアニア編 (2003年11月17日到着分)
(30)戦場へ行こう リトアニア編 (2003年11月19日到着分)
(31)戦場へ行こう アウシュビッツ編 (2003年11月22日到着分)
(32)街へ行こう ポーランド編 (2003年11月27日到着分)
(33)温泉へ行こう スロバキア編 (2003年12月1日到着分)
(34)温泉へ行こう ルーマニア編 (2003年12月10日到着分)
(35)海へ行こう チュニジア編 (2003年12月11日到着分)
(36)街へ行こう チュニジア編 (2003年12月12日到着分)
(37)温泉へ行こう チュニジア編 (2003年12月13日到着分)
(38)温泉へ行こう ハンガリー編 (2003年12月16日到着分)
(*この間、帰国していたため、約40日間の中断あり。なお、以下はHTMLではなくPDFファイルとなります)
(39)街へ行こう ハンガリー編 (2004年2月6日到着分)
(40)街へ行こう ドイツ編 (2004年2月9日到着分)
(41)合宿へ行こう 豪州編 (2004年2月10日到着分)
(42)街へ行こう 豪州編 (2004年2月11日到着分)
(43)街へ行こう チリ・サンチャゴ編 (2004年2月26日到着分)
(44)滝へ行こう イグアス編 (2004年3月1日到着分)
(45)街へ行こう ブエノスアイレス編 (2004年3月8日到着分)
(46)山へ行こう チリ・パタゴニア編 (2004年3月9日到着分)
(47)氷河へ行こう アルゼンチン・パタゴニア編 (2004年4月12日到着分)
(48)戦場へ行こう パラオ・ベリリュー島 水際戦編 (2004年4月15日到着分)
(49)戦場へ行こう パラオ・ベリリュー島 洞窟戦編 (2004年4月19日到着分)
(50)海へ行こう パラオ編 (2004年4月20日到着分)
(51)島へ行こう パラオ・ベリリュー島編 (2004年4月21日到着分)
(52)街へ行こう キューバ・ハバナ編@ (2004年4月29日到着分)
(53)街へ行こう キューバ・ハバナ編A (2004年4月30日到着分)
(54)街へ行こう メキシコ編@ (2004年8月4日到着分)
(55)街へ行こう メキシコ編A (2004年8月10日到着分)
(56)合宿へ行こう ジャカルタ編 (2004年8月15日到着分)
(57)合宿へ行こう 与那国・トライアスロン編(2004年8月31日到着分)
(58)国境へ行こう ハンガリー〜クロアチア編 (2004年9月1日到着分)
(59)合宿へ行こう ツール・ド・クロアチア編 (2004年9月2日到着分)
(60)国境へ行こう クロアチア〜ボスニア・ヘルツェゴビナ編 (2004年9月4日到着分)
(61)国境へ行こう クロアチア〜イタリア〜ギリシャ編 (2004年9月7日到着分)
(62)オリンピックへ行こう アテネ編@ (2004年8月25日到着分)
(63)オリンピックへ行こう アテネ編A (2004年8月27日到着分)
(64)オリンピックへ行こう アテネ編B (2004年8月28日到着分)
(65)温泉へ行こう ギリシャ・コス島編 (2004年9月11日到着分)
(66)温泉へ行こう トルコ・パムッカレ編 (2004年9月17日到着分)
(67)温泉へ行こう トルコ・魚のいる温泉編 (2004年9月22日到着分)
(68)温泉へ行こう トルコ・カッパドキア編 (2004年9月25日到着分)
(69)温泉へ行こう トルコ・アンカラ編 (2004年9月30日到着分)
(70)温泉へ行こう シリア・パルミラ編 (2004年10月7日到着分)
(71)戦場へ行こう シリア・クネイトラ編 (2004年10月8日到着分)
(72)戦場へ行こう レバノン・ベイルート編 (2004年10月9日到着分)
(73)温泉へ行こう レバノン・死海編 (2004年10月11日到着分)
(74)国境へ行こう ヨルダン・エジプト編 (2004年10月20日到着分)
(75)街へ行こう ヨルダン・エジプト編 (2004年10月21日到着分)
(76)街へ行こう UAE・ドバイ編 (2004年10月22日到着分)
(77)国境へ行こう UAE・イラン編 (2004年10月26日到着分)
(78)国境へ行こう イラン・パキスタン編 (2004年10月27日到着分)
(79)街へ行こう パキスタン・ギルギット編 (2004年11月1日到着分)
(80)山へ行こう パキスタン・フンザ編 (2004年11月8日到着分)
(81)温泉へ行こう パキスタン・風の谷編 (2004年11月9日到着分)
(82)国境へ行こう パキスタン〜インド編 (2004年11月14日到着分)
(83)街へ行こう インド・アムリトサル編 (2004年11月18日到着分)
(84)戦場へ行こう チベット亡命政府拠点・ダラムサラ編 (2004年12月10日到着分)
(85)山へ行こう インド・ダラムサラ編 (2004年12月14日到着分)
(86)温泉へ行こう インド・マニカラン編 (2004年12月16日到着分)
(87)街へ行こう インド・デリー編 (2004年12月20日到着分)
(88)故郷へ行こう ジャパン編 (2004年12月29日到着分)
旅を終えた今、Quality of Lifeの良し悪しってのは、自分の価値観に従った生き方ができるかどうかって事かなと感じています。
その価値観とは、宗教によって与えられたものや、社会やイデオロギーによって押し付けられたものかもしれない。
神への忠誠、社会正義、自己実現、物欲・・・。人それぞれだし、それは時として盲目的なものかもしれない。だけれど何であれ、それぞれ自分の価値観に従って生きている限り、その人が感じる生活の質は高いんだなと思いました。
ただ世界中の人を見てきて、人それぞれではない、共通した価値観ってやつもあるようです。
それは、家族や親しい友人達と一緒に、自然に抱かれた時を過ごすのはとても素晴らしいのだ、という事。どんな土地に行っても、満たされた笑顔を見る場面が多いのはそんな時でした。それが渓谷であれ、海であれ、温泉であれ・・・。
この放浪が「その後の私の人生にどんな影響を及ぼすのか」はまだ分かりませんが、人生のある短い時間、自分の価値観に従った生き方であった事は間違いありません。それは間違いなく私に幸せをもたらしました。
これまでお付き合い頂き、誠に有り難うございました。(2004年12月29日)
完
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久々の登場です。ちゃんと・・・いや、一応生きております。(2008年7月25日)
放浪なんぞして履歴書に穴をあけたら、その後はどうなるんだろう。ちゃんと職にあり就けるんだろうか?・・・、という話題が時々旅先で出ていました。例えばイスラエル人曰く、会社を辞めても元の職場に戻れる事が多く、しかも世界中を旅してきた経験を評価され、むしろ昔よりも高い賃金を出してくれる事がある、とのこと。一方欧米の連中は、やはり労働流動性が高いからか、ほとんど心配していないと言っていました。一方、日本の若者達は割とお気楽な構えながらも、やはり話題として盛り上がっていたのでそれなりに意識は高いという印象でした。
で、実際のところどうなんでしょうねぇ。友人の例や人づてに聞いた話だと、やっぱり会社員にもどったという人が多いみたい。まぁ待遇などはよくわからないけど、それなりに何とかなるのかもしれない(同じ会社員でも旅の前後で人生観がどう変わったか、待遇もさることながらその点を聞いてみたいところではある)。
さて、そんな中「お前は一体、今は何をしているのだ」というメールをちらほら頂いております。また、ググって頂いたのか「【退職のち放浪 時々起業 ところによって研究】ってのを見つけたが、これは一体何なのだ」というメールも届き始めていました。聞かれたら一応お答えしながらそのPDF原稿を送っていましたが、同じメッセージを書くのに飽きてきたし、そもそも面倒という事情もあって、躊躇しながらも掲載先に公開してもらう事にしました。これまで【退職のち放浪】をご愛読下さったやけにモノ好きな、いえいえたいへん尊い皆様方、よかったら見てやってください。
ただ執筆の依頼内容が「若手研究者の皆さんに、将来像や進路の選び方等、先輩からの提言や実体験の提供をし、よりよき人生のヒントに」というものだったので、結果として出来たものは我ながらちと格好つけすぎているなあ、そういう自分は(若くないけど)どうなんだ? という面も否めません。よって説教がましいところはカットし、さらにだいぶ割り引いてご覧頂けると、まっとうな私のその後が垣間見られる気がします。
まぁ今のところ、自分の価値観に従った生き方だな、と気に入っているのですが、とはいえ巨人の肩に乗る(ニュートンの言葉)どころか、まだまだその陰からも出られず、時々踏まれてペシャンコにもなりながら、この因果な?人生をエンジョイしているところです。
ではではその公開先です。
http://www.sbj.or.jp/wp-content/uploads/file/sbj/8604_career_pass.pdf
(上記がうまく開かない場合は、下記を開いてから「第86巻(2008)」の「4巻」を選択し、197ページのところを探してみてください)
http://www.sbj.or.jp/sbj/sbj_vol86_no04.html
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・ここはH氏から送られてくる旅の記録を残しておくページです。