●かんべえのマスメディア日誌 2012年版
――年初時点のレギュラーは、@テレビ関係ではTX「モーニングサテライト」が月1回程度、ときどき「未来世紀ジパング」。Aラジオでは文化放送「くにまるジャパン」の火曜日(毎週)。B新聞では産経新聞の「正論」、そして北日本新聞の「時論」。C雑誌では週刊『SPA!』の「ニュースディープスロート」(3週に1度)。Dそれとは別に、外務省広報誌『外交』の編集委員も務めております。
<今日のひとこと>
5月8日(火)
中央公論の6月号、巻頭座談会「イランが導火線となり、世界の核拡散が幕を開ける」に登場しました。宮家邦彦さん、渡部恒雄さんの3人の鼎談です。こんなくだりがあります。
宮家:2010年に「何者か」によってイランの原子力施設にサイバー攻撃が仕掛けられ、ウラン濃縮用の遠心分離機が被害を受けました。今はまた「何者か」によって、イランの核開発技術者などを標的とした暗殺のスペシャルオペレーションが実行に移されています。巻き添えを出さずにターゲットのみを確実に射止める技術は相当なもので、下手人がイランの反体制派など出ないことは明らか。
渡部:巻き添えが出ないよう、考慮せざるを得ない国ですね。
吉崎:モサド(イスラエル諜報特務庁)だったら、気にしないでしょう。さて、誰の仕業ですかねえ。(笑)
ウサマ・ビンラディンの殺害がまさにそうでしたが、オバマ大統領という人は、軍事行動はなるべく避けたいみたいですが、「スペシャルオペレーション」の類に関してはさほど罪悪感を感じない人なんじゃないかと思います。イランの核開発に対しても、「表じゃダメだから裏でやってみよう」と手出しをしているのではないかと。いささか語弊がありますけど、この辺の感覚は筆者に同世代人に特有の「ゲーム感覚」があるんじゃないかという気がします。
その一方で、最近は「ネタニヤフ首相はイラン問題では行き過ぎじゃないか」という批判が飛び出すようになりました。FTの論説に出ていたこの記事なんかが典型ですけれども、「イスラエル軍やスパイ機関の重鎮たちが、ネタニヤフ首相やバラク国防相に対して距離を置き始めている」とのこと。もちろん民主主義国の軍隊ですから、政治家の最終決定には従うでしょうけれども、イスラエルの安全保障政策でトップと現場の意見に齟齬が出るという事態はめずらしいことだと思います。
結論として、石油価格は下げるんじゃないでしょうかね。リスクプレミアムは剥落するんじゃないかと思います。
4月23日(月)
今朝の「モーサテ」に出演しました。この番組に出るときは、朝がとても早いわけですが、この時期ともなると空がちゃんと明るいですね。まあ、今朝は雨でしたけど。
本日の「特集トーク」は、先週、3月の貿易収支が出たことを受けて、「経常収支は底堅い」でした。ちょうどNY特集が「シェールガス革命」でしたから、話がつながってちょうどよかった。いつも似たようなことを言っておりますが、@貿易収支:悪化は一過性、A経常収支:恒常的な赤字は考えにくい、B所得収支:黒字を役立てる戦略を、というのが結論となります。
ところで問題は「今日のオマケ」です。池谷キャスターのダブルのスーツを冷やかしているうちに、なぜか私めが着る羽目に。真面目な話、ダブルのスーツって一着も持ってないんですよねえ。なんだか漫才のような掛け合いをやっています。経常収支の話も、ちゃんと深いところを語っておりますので念のため。
今日の経済視点は「連休前」といたしました。今週はイベントが満載。特に4月26日の小沢一郎氏の「陸山会」公判の判決は大きいですね。消費税も原発もTPPも、とにかくこの日まで皆が動けなかった。先週の問責決議から審議拒否の仮定は、言ってみれば4月26日までの「幕間つなぎ」みたいなもんでしょう。答えが有罪であれ無罪であれ、連休は政局の仕込み時期になる。話はそれからです。
4月18日(水)
『新潮45』5月号に寄稿しました。
本号は創刊30周年記念号で、特集テーマは「30年前と30年後」。これに沿って、「1982年の政治経済情勢」について書くというのが、筆者に課せられたお題でありました。まあ、なにせ新潮さんからは『1985年』という新書も出しておりますので、これはけっして断れない原稿依頼でありました。
拙文には、こんなタイトルと惹句がついております。
「世界はまだ東西冷戦の真っ直中だった」
――サッチャーとレーガンの全盛期、誰も冷戦が終わるとは思わなかった。
プラザ合意の影も見えず、「自民党の知恵」が遺憾なく発揮されていた時代。
ちなみに定価は860円であります。
3月26日(月)
今朝の「モーサテ」に登場しました。池谷キャスターがお休みで、滝井さん、狩野さんと3人で放送。この雰囲気、悪くないでしょ?ここだけの話、TVを見ていた小幡先生がうらやましがっていたのは内緒である。
今日の特集トークは、「混迷する米大統領選の背景」でした。と言っても、共和党予備選って盛り上がってませんよねえ。ロムニー対サントラムでは、それもそのはずという気がしますが、同じように日本も「決められない政治」が続いていかにもウンザリ。今朝の日経の世論調査も、なかなか含蓄のあるないようだったのではないかと思います。でも、ここは待つしかないんですよね。今日の経済視点は「政治の停滞?」としました。
NY特集では、「米国で広がるハマチ人気」という話題が、いかにも聞き捨てならない感じでしたね。だってアメリカ人は、「ハマチ」も「ワラサ」も「ブリ」もまとめて"Yellow Tail"なんですよ。富山県民的には「許せん!」という思いであります。
3月8日(木)
中央公論の4月号に寄稿しました。特集テーマは、「いまさらですが、そうだったのか AKB48現象」。中央公論の特集にしては、なんという画期的な。そして拙稿のタイトルは、「AKB48に学ぶ日本経済の逆襲戦略」。いいのかなあ、こんなこと書いて。
要するに芸人としての力量ではK-POPに勝てないけど、アイドルとしてはAKB48の方が上だってことです。韓国企業に追い上げられている日本企業としては、この辺に生き残る道があるんじゃないか、てな話です。
AKB48のファンは意外なところに居るので、こんな記事が人目に触れると、思い切り「かんべえも底が浅い」式の批判を受けてしまいそうである。まあ、よく分かってない編集部が、よく知らないワシに原稿を依頼した時点で、こうなることは見えておったな。
2月28日(月)
久々に「モーサテ」に登場。今週はいきなり1ドル81円で始まる。株価や為替の見通しコメントも、心なしか明るいように思える。こういう日の番組は注目度が高そう。ちなみに直近の溜池通信で書いたとおり、私はやっぱり潮目が変わってしばらく円安が続くんだろうと思っております。
最近のニュースについて一言。AIJ投資顧問の事件はまことにヒドイ話で、騙された厚生年金基金は踏んだり蹴ったりでしょう。でも、多くの基金が積立金不足になっていて、なおかつ5.5%もの利回りを保証している、というところに問題の一因があるような気がします。切羽詰った人ほど、詐欺には引っかかりやすいもの。まずは運用条件を軽くしてあげないと、この手の事件はあとを絶たないのではないかと思います。
今週はミシガン州予備選、来週はスーパーチューズデーということもあって、「今日の経済視点」は「米共和党 自分探しの旅」としました。それから、「今日のオマケ」では、為替の話にからめて貿易収支やギリシャの問題などを語っております。
ついでに今日の「エコ天」は面白かった。「梅は2月に見るもの。3月になったら人は桜を見ようとする」んですって。だから今年のように梅が咲くのが遅れると、梅の名所は人が来てくれないのだそうです。つまりは梅は桜の前座、もしくは露払い役、ということですね。うーん、それでは梅が気の毒。でも、春はやっぱり桜でしょうなあ。
少しずつ朝が明るくなってきましたね。春が近づいております。
1月23日(月)
今年初めての「モーサテ」に登場しました。
今日の特集は、「SC州で保守派のギングリッチ氏が勝利」です。いやあ、何しろ1週間前には世論調査で横一線だったロムニー候補に、実に二桁差をつけたのですから、まことに驚きました。この1週間で、一体何があったのか。
実はギングリッチ氏は私生活では「バツ2」の人なんですが、予備選挙の2日前に2人目の奥さんが、「あの人は大統領にふさわしくない」とぶちまけたんですね。「あの人は私に、Open Marrige(不倫あり結婚)を求めた」んですって。そのことを討論会で司会者に持ち出されたギングリッチ氏は、こんな風に逆襲しました。いやあー、ド迫力です。もともと討論会のアドリブには定評のある人なんですが、これで一気に、悪材料を応援材料に変えてしまいましたね。
ピンチの後にチャンスあり。保守派の間では、「ギングリッチではオバマに勝てないかもしれないけど、オバマ対ギングリッチの討論会を見てみたい。その方が、自分たちの思いをぶつけてくれるんじゃないか」という思いが生じたんじゃないかと思います。オバマ対ロムニーでは、そこまで熱き戦いにならないでしょうから。
「今日の経済視点」は、「2012年の政治リスク」にしました。またしてもユーラシアグループの宣伝をしてしまいました。この点については、「今日のオマケ」の最後の方でもちょこっと触れております。
1月8日(日)
とっても久しぶりにテレビ朝日へ。サンプロの後番組のサンフロ、そのまた後番組の「報道ステーションSunday」に出演してきました。サンプロはB1Fのスタジオでしたが、報ステは4階のスタジオです。木目調の舞台がちょっと豪華な感じです。あれって本当に木製なんですね。でも、上を歩くとギシギシ音が出るんですよ。
で、本日は同志社大学の浜矩子教授の相手役。浜先生の悲観論に対抗して、日本経済が明るいことを主張せよという、神をも恐れぬ役回りである。そのために一計を案じて、家を出る前に「浜先生対策」を講じたのであります。それは・・・「スーツとネクタイとワイシャツを、白と黒で統一すること」でありました。気づいてくれた人は居たかなあ。まあ、実際にスタジオに行ってみると、コメンテーター席の小朝さんが「金髪にピンクの羽織」で、よっぽど目立ってましたけど。
さて、明日の夜は「未来世紀ジパング」で台湾総統選を取り上げます。乞うご期待!
1月3日(火)
○年明けの火曜日ですが、幸いなことに箱根駅伝がありますので、文化放送「くにまるジャパン」は来週からです。
○明後日の産経新聞「正論」に、拙稿が掲載される予定です。「数字が語る日本経済の真の姿」といった内容です。
○昨年、現地取材をしてきた台湾総統選は、1月9日夜の「未来世紀ジパング」で放映予定。1月14日の総統選直前の情勢をお伝えします。
以上、年明けのメディア登場のご案内まで。
<登場の記録>
○電波媒体
2012年
| 日時 | 媒体 | 局名 | プログラム | テーマ |
| 1月8日(日) | 地上波 | テレビ朝日 | 報道ステーションSunday | 日本経済再生元年 |
| 1月9日(月) | 地上波 | テレビ東京 | 未来世紀ジパング | 中国は「脅威」か、「パートナー」か。 |
| 1月10日(火) | AM放送 | 文化放送 | くにまるジャパン | 米共和党予備選(ロムニー編) |
| 1月17日(火) | AM放送 | 文化放送 | くにまるジャパン | 2012年のトップ10リスク |
| 1月23日(月) | 地上波 | テレビ東京 | モーニングサテライト | サウスカロライナ州予備選他 |
| 1月24日(火) | AM放送 | 文化放送 | くにまるジャパン | 米共和党予備選(ギングリッチ編) |
| 1月31日(火) | AM放送 | 文化放送 | くにまるジャパン | 当世保育園事情 |
| 2月7日(火) | AM放送 | 文化放送 | くにまるジャパン | フェイスブック上場へ |
| 2月14日(火) | AM放送 | 文化放送 | くにまるジャパン | 東電延命策? |
| 2月21日(火) | AM放送 | 文化放送 | くにまるジャパン | 日銀の緩和策 |
| 2月27日(月) | 地上波 | テレビ東京 | モーニングサテライト | 円安局面、コロンビア特集ほか |
| 2月28日(火) | AM放送 | 文化放送 | くにまるジャパン | 超円高の終焉? |
| 3月2日(金) | 短波放送 | ラジオNikkei | マネー&マーケット | アメリカ大統領選挙 |
| 3月6日(火) | AM放送 | 文化放送 | くにまるジャパン | スーパーチューズデー |
| 3月13日(火) | AM放送 | 文化放送 | くにまるジャパン | イラン核開発危機 |
| 3月20日(火) | AM放送 | 文化放送 | くにまるジャパン | 総合商社の研究 |
| 3月26日(月) | 地上波 | テレビ東京 | モーニングサテライト | 共和党予備選と分裂社会 |
| 3月27日(火) | AM放送 | 文化放送 | くにまるジャパン | 中国共産党の人事 |
| 4月3日(火) | AM放送 | 文化放送 | くにまるジャパン | 新年度の景気情勢 |
| 4月10日(火) | AM放送 | 文化放送 | くにまるジャパン | 北朝鮮とイラン |
| 4月17日(火) | AM放送 | 文化放送 | くにまるジャパン | オバマ対ロムニー |
| 4月23日(月) | 地上波 | テレビ東京 | モーニングサテライト | 経常収支は底堅い |
| 4月24日(火) | AM放送 | 文化放送 | くにまるジャパン | 1982年 |
| 4月28日(土) | 地上波 | テレビ東京 | マネーの羅針盤 | LCCは日本経済を救う |
| 5月1日(火) | AM放送 | 文化放送 | くにまるジャパン | サウスウェスト航空に学ぶ |
| 5月8日(火) | AM放送 | 文化放送 | くにまるジャパン | 台湾の八田與一 |
| 5月15日(火) | AM放送 | 文化放送 | くにまるジャパン | 深まる中国の謎 |
| 5月18日(金) | CS放送 | 朝日ニュースター | ニュースの深層 | 日本はそれほどダメじゃない |
○印刷媒体
| 日時 | 媒体 | 社名 | 題名 | 形式 |
| 1月5日(木) | 産経新聞 | 産経新聞社 | 正論「たくましいぞ、日本経済の底力」 | 寄稿 |
| 1月10日(火) | SPA! | 扶桑社 | ニュースディープスロート | 寄稿 |
| 1月27日(金) | 外交 | 都市出版社 | 巻頭随筆・台湾総統選 | 寄稿 |
| 1月31日(火) | SPA! | 扶桑社 | ニュースディープスロート | 寄稿 |
| 2月3日(金) | 産経新聞 | 産経新聞社 | 正論「米国以上の自信喪失は情けない」 | 寄稿 |
| 2月5日(日) | 日経新聞 | 日本経済新聞社 | 経常収支・菅野雅明さんと | 対談 |
| 2月5日(日) | 北日本新聞 | 北日本新聞社 | 人とモノ集中投下を | 寄稿 |
| 2月28日(火) | SPA! | 扶桑社 | ニュースディープスロート | 寄稿 |
| 2月29日(水) | 地銀協月報 | 全国地方銀行協会 | 強い円の積極的活用法 | 寄稿 |
| 3月9日(金) | 中央公論 | 中央公論新社 | AKB48に学ぶ日本経済の逆襲戦略 | 寄稿 |
| 3月11日(日) | 北日本新聞 | 北日本新聞社 | 震災1年、歴史の力思う | 寄稿 |
| 3月15日(木) | 産経新聞 | 産経新聞社 | 正論「予備選揺さぶる不機嫌な有権者」 | 寄稿 |
| 3月27日(火) | SPA! | 扶桑社 | ニュースディープスロート | 寄稿 |
| 4月13日(金) | 産経新聞 | 産経新聞社 | 正論「TPP機会の窓ある間に動け」 | 寄稿 |
| 4月15日(日) | 北日本新聞 | 北日本新聞社 | 日本的な商社の変身 | 寄稿 |
| 4月18日(水) | 新潮45 | 新潮社 | 1982年(創刊30周年記念号) | 寄稿 |
| 4月24日(火) | SPA! | 扶桑社 | ニュースディープスロート | 寄稿 |
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