●かんべえのマスメディア日誌 2005年版

――『1985年』はよく取り上げられました。ヨミウリウィークリーの連載も始まりました。


<今日のひとこと>



12月28日(水)

『自由民主』の新春特集号が届きました。最終ページに「平成18年 日本の外交と経済」と銘打ち、村田晃嗣さんが「日本外交5つの課題」を、かんべえが「急ぐべきは財政か金融か」という提言を寄稿しています。せっかくカラーページになっているのに、2人とも顔写真が変です。あ、元が悪いのか。

霞山会の『東亜』1月号も届きました。こちらは11月28日に行った講演録が掲載されています。この号の特集は米中関係で、ジェトロの鷲尾友晴さん、明治大学の伊藤剛さんが出ています。やはり米中関係となると、この辺が適役といえましょう。



12月23日(木)

今頃になって気付いたのですが、今週号の東洋経済「2005年通期経済書・社会科学書ベスト100」という企画で、拙著『1985年』が42位にランクされておりました。ご支持いただいた皆様に深謝申し上げます。

とはいえ、あれは「経済書・社会科学書」なんでしょうかね。著者としては単なるエンタテイメントだと思うのですが。ちなみに『下流社会』は67位で、それに勝ったというのがちょっとだけうれしい。



12月16日(金)

あちこちに原稿を納入していて、もう分からなくなってきたので、現時点で分かっているものを書いておきます。年末進行はしんどいね。

〇ヨミウリウィークリー「経済原論」(12月19日)

〇SPA!「ニュースコンビニ」(12月20日)

〇東京新聞「私の三冊」(12月25日)

〇自由民主「来年の日本経済の課題と展望」(12月26日)

〇東亜「経済と安全保障から見た米中関係」=霞山会での講演録 (年明け)



12月12日(月)

本日発売の中央公論の「ブックレビュー」で、佐藤優『国家の自縛』(産経新聞社)についての書評を寄稿しています。もう裁判とか国策捜査のことは忘れて、普通の外交評論家になってよ、てなことを書いております。ダメ、って言われそうだけど。

今夜のJ-WAVE「ジャム・ザ・ワールド」では、角谷浩一氏の番組に佐藤優氏がゲスト出演するらしい。なんと獄中では欠かさず聞いていたのだそうだ。角ちゃんに、「中央公論読め、と言っておいて」と伝言したけど、通じたかな?



12月9日(金)

本日付けの日経金融新聞、「視点論点」コラムに寄稿しました。日本貿易会の貿易動向見通しを取り上げ、個人的な見解をまとめたものです。不規則発言の12月5日分を、少し他人行儀に書き直した感じかな。

早速、三原御大から「こういう話をマスコミは書かないからねえ」というお電話をいただきました。たしかに悪い話は書きやすいが、いい話は書きにくい。それでも、日本の国際収支をながめていると、ホントにラッキーな国だなあ、という気がしてしょうがありません。よその国から見たら、まことに羨むべき経済構造ですよ。



12月6日(火)

昨日出たヨミウリウィークリーのP104「一つの中国外交に見直し論」という記事で、例のジョン・タシック・ヘリテージ財団主任研究員のインタビューが行なわれています。かんべえのコメントも使われておりますので、ご参考まで。

タシック氏は対中政策において、「やっとブッシュ政権の動きが正しい方向(強硬論)に向かい始めた」という認識です。でも、かんべえはブッシュの京都演説は「言うだけネオコン」だと思うぞ。対中政策の実務は、現実主義者のゼーリックがしっかり握っている。米中関係は「ゼーリック体制」だという認識です。



12月1日(木)

竹村健一氏との文化放送での対談が、「月刊世相」に転載されました。テーマは『1985年』について。収録はかなり前でしたが、放送されたのは、かんべえが中国に行っていた11月20日だったようです。

もう1点、気付いていなかったのですが、11月21日付の読売新聞夕刊の「論壇2005」11月分の冒頭で、溜池通信293号が紹介されていました。これって「時事トップコンフィデンシャル」向けに書いた文章を、後から溜池通信に転載したものなのですが、そっちの方が読まれているのでしょうか。だとしたら、時事通信社さんにとっては、ゆゆしき問題なのではないかと・・・・



11月28日(金)

桜チャンネルの「今日の自衛隊」のゲストとなり、こないだまで一緒に中国に行っていたキャスターの潮匡人さんと一緒に中国談義をしてきました。やはり抗日記念館と、リニアモーターカーの話は受けがいいようです。しばらくは、中国ネタがつかえそうな予感。



11月14日(月)

明日から出張している間に、次の雑誌にかんべえの寄稿が掲載される予定です。

SPA!(15日発売) ニュースコンビニ
月刊自由民主(15〜20日頃発売) 「1955年という年〜歴史を横に読む」
ヨミウリウィークリー(21日発売) 「経済現論」

ということで、留守中よろしくお願いします。



11月11日(金)

BSジャパン「マーケット・ウィナーズ」の収録。拙著『1985年』を取り上げてもらい、2005年と比べたり、1985年当時の株式市場の様子や、買われた銘柄を検討したりという内容です。明日土曜日の午前11時から放映であります。



11月8日(火)

本日発売のSPA!で「アナロジーで考える、歴史が繰り返してる現象」という特集で、「バブル前夜の85年と、2005年の奇妙な一致は何を意味する?」という記事を取り上げてもらいました。昨日のダイヤモンドに引き続き、という感じです。

たまたま本日、新潮新書の三重編集長&横手氏のコンビとランチしてたんですが、これで主要全国紙と経済誌のほとんどで『1985年』が取り上げられたことになります。しかしなー、書いてる最中には、「1985年と2005年が似ている」なんて、露ほどにも考えてなかったのに、こんなことになるとはねー。まあ、それを言い出したら、今年の春の時点で「秋にはバブル警戒論が出る」と予測した人は誰もいなかったわけですが。

ところで、「これだけパブリシティが成功してたら、本もさぞかし売れてるだろう」って? いえいえ、それが『下流社会』や『さおだけ屋』さんに比べれば、まだまだお恥ずかしい状況でありまする。



11月7日(月)

本日発売の週刊ダイヤモンド「特集 資産バブル再燃!」の中で、1985年と2005年の徹底比較がまとめてあります。以前、週刊エコノミスト誌でも同様な企画がありましたが、こちらの方が手が込んでますね。シンボリルドルフ(1984年の三冠馬)とディープインパクト(2005年の三冠馬)が出ているのに感心しました。

拙著『1985年』などを基に編集部作成とあるのですが、ワシの名前がなぜか「英彦」になっている。ということで、一点減点。



11月3日(木)

テレビ朝日「スーパーJチャンネル」で、かんべえのコメントが使われました。主婦や子供にまで広がる株ブーム、というネタなんですが、例の「1985年と2005年の共通点」「これからバブルか?」という話が登場しています。

今日はたまたま祭日だったので見てましたけど、夕方の時間帯のニュースというのは独特のセンスがありますね。「ついていけないな〜」と思いつつ、「熟年離婚について」のニュースを熱心に見てしまったりして。ちなみにこの番組は、常時7〜10%くらいの視聴率があるんだそうです。フジテレビはそれ以上ですって。ふーん。

あいにく本の話は出ませんでした。でも『1985年』はめでたく3刷りが決定です。皆さまのご協力に深謝。



11月1日(火)

本日発売のSPA!「これは事件だ」のページの冒頭で、かんべえの「ホリえもんの法則」が紹介されています。神足裕司氏は「吉崎達彦氏のサイト『溜池通信』がネタ元らしい」と書いています。ほほー。読んでくださいましたか。どもども。

と、感心してから気がついた。ワシは『1985年』の中で、1984年のベストセラー『金魂巻』を紹介し、「このときのコータリンはまだ髪の毛がふさふさしている」などとおちょくっている。さては読まれてしまったかな。・・・などということを気にしだすと、渡辺淳一大先生や山本益博さんのこともおちょくっているので、おちおちしていられない。今頃心配してどうするのだ。あはは。



10月26日(水)

こんな楽しい記事にコメントが載りましたのでご紹介しておきます。題して「ご当地の噂で楽しく地域知る」

http://www.be.asahi.com/be_s/20051023/20051013TKAI0011A.html 



10月24日(月)

たしか今日発売のヨミウリウィークリーで、かんべえのコラムが掲載されているはず。ソニーは大丈夫なのか、てなことを書きましたので、ちょっとは物議を醸してくれるかしらん?



10月21日(金)

時事トップコンフィデンシャルに変な記事を寄稿しました。2025年から2005年を振り返ってみたらこんな年であった、という趣向で、要は『1985年』を20年先に伸ばしてみたわけ。本当は総選挙の分析記事を依頼されたんですけどね。頭をひねった編集部は、「未来から2005年を振り返ると・・・・日本現代史の分水嶺だった」という変なタイトルをつけてきました。

以前からかんべえは、この媒体から原稿依頼が来ると、「大統領選挙でケリーが勝つ仮想小説」とか「2005年悪魔の辞典」など、好き勝手なことをやってます。向こうもきっと面白がっているんじゃないかと思います。



10月20日(木)

今週発売の日経ビジネス「著者に聞く」の欄で、『1985年』の著者インタビューが掲載されています。取材を受けたのはかなり前だったのですが、月曜日に出た週刊朝日とちょうどシンクロするような形になりました。まったくの偶然ですが、パブリシティとしてはいい感じですね。つくづく運の強い子です。

「日経ビジネス」は広告が多いので、目指すページを発見するのが手間取ります。この記事が掲載されている75ページは、中綴じのどまんなかの見開き(NECの広告)を開けて、その1ページ前にあります。よろしければ、立ち読みなぞいかがでしょうか。



10月17日(火)

本日発売の週刊朝日(小泉今日子が表紙です。え?これってホントにキョンキョン?)の週刊図書館『ひと』欄に、かんべえが登場しております。93ページをご覧ください。図書室で撮影したわざとらしい写真つきです。

『1985年』については、いろいろインタビューを受けてますが、今までの中でこの記事がいちばん良いですね。ゲラチェックなしですけど、ゲラチェックがあったとしても、赤字を入れるべきところが1箇所もありません。こういうことは実は少ないのです。いい仕事をしてもらいました。

新潮新書の横手さんから連絡あり。先週末は『1985年』がよく売れたそうで、「WBS」の効果が確認されました。なるほどPOSの時代だけに、書籍販売もそこまで細かく販売情報が取れるのかと、変なところに感心しました。



10月14日(金)

今日はテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」にゲスト出演。当初のテーマは「バブル再燃か?類似する1985年と今」ということでしたが、楽天によるTBSへの提携提案があったため、前半は急きょ「吹き荒れるM&Aの嵐」に。まあ、そういうことがあるから、情報番組は面白い。好き勝手なことを言わせてもらいました。

家に帰って、届いていた『フォーサイト』を見たら、小田博利氏が「15年目にして訪れた新たなバブルの予兆」という記事が載っていた。ほとんど同じ問題意識で書かれた文章のようです。そういえば黒船来航から明治維新までがちょうど15年で、日本という国は変化が訪れるのにそれくらいの時間がかかるらしいです。まあ、変われないのに比べれば百倍マシですけどね。



10月11日(火)

本日発売の2つの週刊誌に登場しました。ひとつは週刊エコノミスト誌で、「バブル前夜」の特集記事。「これだけ似ている2005年と1985年」という記事の中でコメントしております。設問の趣旨自体は「わが意を得たり」なのですが、「バブル前夜」という設定はかなり無理があるように思います。1985年はけっしてバブル前夜ではなかったし、2005年もバブル直前とは思えないのですけどねえ。

もうひとつはSPA!の毎度恒例「ニュースコンビニ」です。いつもの悪い癖で、先週火曜日の締め切り時点で「阪神タイガース優勝!」を1位にしたところ、村上ファンドのニュースが間に合わなくなってしまった。どうしてこう、入稿したあとに事件が起きるのかしらん?



10月6日(木)

あまり新聞を読まないもので、『1985年』関連の記事が出ているのに気づいておりませんでした。ひとつは毎日新聞の9月23日「プラザ合意20年」の記事で、取材を受けたコメントが出ていました。「20年間の経済の変化に光と影があるのは確かだが、光は大きい」てなことを述べております。

もうひとつは9月21日付読売夕刊のコラム、「評判記」で細谷雄一慶応大学講師が『1985年』を取り上げてくれていました。ちゃんとご本人から聞いていたのに、スカッと忘れていたワシは薄情者である。さすがは細谷先生で、以下の指摘に唸りました。

「20年」という時間は、「10年(a dacade)」や「30年(a generation)」と比べてあまり注目されないが、とても重要な時期区分なのだ。それは遠い昔でも、つい最近でもない。このスパンの時間を大切にできることは、とても大事なことだと思う。「感覚」が「歴史」に変わりつつある時間が、おそらくは「20年間」なのであろう。

そうそう、先日、東洋経済に書評をいただいた中里先生からもメールを頂戴しました。謹んで御礼申し上げます。


10月3日(月)

今週号の東洋経済「ブックレビュー」に『1985年』がドカンと出ております。イェイ!評者の中里透上智大学助教授は、かんべえが存じ上げない方ですが、丁寧に読み込んでいただいて感謝であります。下記のご指摘に「なるほど」と感じました。

80年代を「懐かしむことのできる時代」として回顧する本書の登場は、日本が”失われた十年“から脱却したことの一つの証拠なのではないか?

余計なことながら、書きぶりから察するに、中里先生は阪神ファンではないでしょうか。そうだとしたら、おめでとうございます、ご同輩。



9月28日(水)

朝日ニュースター『ニュースの深層』で、宮崎哲弥さんの番組に出演。テーマは先週号でも扱った「小泉首相とブッシュ大統領」の話。こういう話は、本来、リベラル派の人が分析すべき内容だと思うのですが、彼らは個人的な嫌悪感が先に立ってしまって、冷静な議論ができなくなるようです。ちなみに、明日の『ニュースの深層』ゲストは、森田実先生だそうです。どんなご託宣があるのでしょう??

番組終了後、宮崎氏は某永田町重要人物との面談に消えていきました。当方は朝日新聞社に近い新橋駅烏森の「はづき」さんに伺い、遅い晩飯をいただくとともに、懐かしい顔ぶれと株価談義をしてまいりました。それにしても、今日の相場は株が上がって円が売られるというのは、どういうことなんでしょうねえ。



9月26日(月)

ヨミウリウィークリーの「経済現論」コラムに、「マニフェストとビジネスモデル」というテーマで寄稿しました。

それにしても、今月は一杯書いてるなあ。選挙がらみと、『1985年』がらみが重なって、大変な量になってしまった。本日は、『月刊自由民主』12月号向けの原稿を脱稿。出るのは少し先になりますが、これはちょっとした力作であります。



9月22日(木)

月刊自由民主の10月号に、かんべえが寄稿した書評が掲載されました。取り上げたのは『アジア太平洋連携構想』(渡辺昭夫編・NTT出版)です。同じ本を、産経新聞でも取り上げたことがありましたっけ。

本号は、「自民党の歴史的大勝」を祝う特集号です。「第44回衆議院議員選挙 党公認・推薦当選者名鑑」なんて記事が載っていたりします。そうそう、雪斎どのも、「都市型政党としての自民党の岐路」という論考を寄稿されていますね。



9月21日(水)

日経CNBC、お昼の「マーケットエクスプレス」に出演。アンカーマンは中嶋健吉さん。去年は『マネー&ワールド』で何度もお世話になりました。ネタはアメリカ経済。FOMC、ハリケーン、石油価格、そしてブッシュ政権の行方など。どうも調子が違うなと思ったら、明る過ぎるのである。中嶋さんも「でしょ?お酒もないしね」。

今日も株価が盛大に上げていました。出来高が多すぎて、午前中に東証のシステムが止まってしまったとか。中嶋さんいわく、「株価の上昇はあらゆる難問を片付けていきますよね」。まったくその通り。



9月20日(火)

文化放送「吉田照美のやる気MAN MAN」のコーナー「午後2時の興味津々」に登場しました。ネタは拙著『1985年』です。出番を待つ間中、放送を聞いていて驚いたのですが、吉田さんと小俣さんの掛け合いはとってもハイテンション。おー、こんな会話に入っていけるんだろうか、とほとんど不安になるほど。まあ、そこは厚顔なかんべえのことですから、しゃあしゃあとまくし立てて、最後には「吉崎さんは面白いですねえ」なんて言われちゃいましたが。

明日は日経CNBCのお昼の番組に登場し、FOMCの利上げやらブッシュ政権やらについて語る予定です。キャスターはお久しぶりの中嶋健吉つぁんなので、とっても楽しみ。



9月14日(水)

投資日報社の『フューチャーズ・マーケット』10月号で、米中関係についてのインタビュー記事が掲載されました。8月10日現在のものなので、古いことは古いのですが、「米中関係秋の陣」説や「日米の不寛容な政治」という得意のネタを仕込んでいます。とりあえず前編だけ。

ところで本日は、毎日新聞経済部から「プラザ合意後20周年」、週刊朝日から「1985年」についてのインタビューを受けました。後者では派手な写真撮影がありました。どんな風に写っているのか、ちょと怖いです。来週は20日に文化放送、21日に日経CNBCの出演もあります。



9月12日(月)

気がついたら、週末の間に拙著『1985年』の書評がさらに2点出てました。ひとつは9月10日(土)の産経新聞の書評欄。この本の担当編集者である横手さんが、思い切り力を込めて推奨してくれています。もうひとつは9月11日(日)の朝日新聞の書評欄。作家の重松清さんが、新書3冊を取り上げるコーナーで、戦後60年を振り返る本と共に『1985年』を取り上げてくれています。こんな一節があります。

『1985年』の著者は1960年生まれ――しかし、自身の世代に依拠した解釈は極力排して、1985年のアウトラインを色眼鏡抜きに提示する。だからこそ、当時社会人1年生だった僕とその年に定年を迎えた昭和零年世代、また働き盛りだった国民学校世代とでは、本書の味わい方も違うだろうし、違っているんだということを忘れずにいたいと思うのだ。

1985年を描く際に、なるべく価値判断に対しては禁欲的でありたいと思いました。それにはいろんな理由がありますが、ひとことで言ってしまえば羞恥心のせいです。思い入れの強過ぎる回顧談って、嫌いなんですよ。そういう態度が潔いと思ってくれる読者がいれば、著者としてはしてやったりでありますね。いずれにせよ、次々と大手紙に取り上げてもらえるこの本は、とっても運の強い「子」のようです。

今月号の中央公論で、新コーナー「ブログ・ハンティング」で溜池通信が取り上げられています。この欄の担当者のTさんとは、早速会ってしまったりして。



9月9日(金)

久々に日経金融新聞「視点論点」に寄稿。このコラム、不思議といいタイミングで回ってくる。今回は総選挙の直前なので、「久々に景気回復期に選挙が行なわれるのだけど、与野党ともそのことに触れようとしない」というテーマで書きました。

潮匡人さんから声をかけてもらい、桜チャンネル『防人の道』に今年3回目の出演。この番組、昔はスタッフの方々の苦労が多かったのですが、最近はさすがに慣れてきて、収録がスムーズになりました。

拙著『1985年』も宣伝させてもらいました。番組の中で「上戸彩さんが1985年生まれですね」と言ったら、後でスタッフの人に感心されました。なーに、今はその手のデータが、まだ一杯頭の中に詰まっておるのですよ。



9月7日(水)

ブルームバーグテレビジョンに出演して「カトリーナ台風の影響」について解説。強調したかったポイントは以下の3点です。

(1)経済については、アメリカ社会が持つ復元力を過小評価すべきではなく、向こう3カ月程度で解消に向かうと見る。「災害に売りなし」。ただしガソリン価格高騰による景況感の悪化は要注意。

(2)石油価格については、ハリケーンという懸念が現実になったことで、悪材料出尽くしとなり、むしろ1バレル70ドルを超えた当たりが当面の天井になったと見る。それでは下落が始まるかといえば、それも考えにくい。石油価格高騰は「このままじゃダメですよ」というWake-up Callであって、人類はまだ目が醒めていない。中国が高度成長をあきらめ、アメリカが京都議定書に入るくらいでないと、石油価格の安定はないだろう。

(3)いちばん心配なのは政治への影響。長年、ブッシュ政権を見てきた立場からいって、今がいちばん危ないと思う。

考えてみればテレビ出演は最近なかったのだけれど、選挙やら天災になると急に増え始めた。やっぱりそういう役回りなのでしょうか。明後日は桜チャンネル「防人の道」です。



9月5日(月)

気がついたら、4日日曜の読売の書評欄で『1985年』が取り上げられていました。これで日経、毎日、朝日、読売と大手紙が揃いました。産経が抜けておりますが、そこは夕刊フジがありますので。あ、日刊工さんにも感謝であります。今後はひとつ経済誌などでも、拙著をお取り上げいただければ幸いであります。

5日発売の『週刊エコノミスト』誌に、「日本の総選挙に対する米中の見方」をテーマに寄稿しました。先週火曜が締め切りだったのですが、カトリーナ台風についてひとこと触れるのが間に合わなかった。実は明日出る予定の『SPA!』ニュースコンビニもそうなんです。タイミングが悪いよなあ。



8月31日(水)

『1985年』の書評が、8月29日付の日刊工業新聞と夕刊フジにも出ておりました。本が出てから間がないのに、バタバタと取り上げてもらって、なかなかに運の強い「子」のようです。でも、夕刊フジの方は、かんべえが輪番で評者を務めている「ビジネスマンライブラリー」の枠ですので、これは「情実採用」であります。「淀君」さん、どうもありがとうございます。

他人に書評を書いてもらうばかりでは申し訳ないので、というわけでもないのですが、明日出る『正論』の「読書の時間」枠で『米国民主党』(久保文明編)の書評を寄稿しました。学術的な研究書ですが、かんべえ好みの生臭い話もたくさん載っていて、アメリカ政治のネタ本として大いに活用できそうです。



8月29日(月)

ヨミウリウィークリーのコラム「経済原論」に寄稿。先週号の溜池通信でも書いたことですが、「今回の総選挙は、日本ではめずらしく好況下で行われる」という点を指摘しておきました。

たとえば本日の日経新聞朝刊によれば、上場企業の年金積み立て不足が半減しているとのこと。景気が良くなって株価が上昇すると、年金問題の不安も大きく改善するのです。民主党は、今でも日本経済は危機モードにあると思っていて、国民が年金のことばかり心配していると信じているようですが、この1年でずいぶん状況は変わったのではないのかなあ。



8月28日(日)

新潮社の文芸雑誌『波』に新潮新書の宣伝ページがありまして、そこに自著の宣伝を書かせていただきました。本を出しますと、いろんな意味で書き手の露出が増え、結果として新しい人と出あったり、新しい媒体を知ることになります。ありがたいことです。



8月26日(金)

本日の朝日新聞夕刊「論説委員室から」で、『1985年』が取り上げられました。筆者の山脇岳志さんは、会ったことはないのですが、『日本銀行の真実』という本(名著です)を読んだことがあって、名前だけ知ってました。かんべえより少し若い人らしいのですが、この本にとってはコアな読者層だったのですね。

山脇氏が「大学生から『物価って上がるものなのですか』と聞かれて愕然とした」と書いています。この手の話ってありますよね。かんべえは先日、「中央銀行は金利を高くしたいというバイアスがありまして・・・」と説明している最中に、「それはなぜでしょう」と真顔で聞かれて、「それはインフレファイターとして・・・」と続けつつ、ひょっとすると自分の方が時代遅れなのかなあ、と考え込んでしまいました。



8月21日(日)

日経新聞と毎日新聞の書評欄で、拙著『1985年』が取り上げられました。毎日のコラムでは、「何より驚いたのは団塊の世代の先頭が38歳だったのこと。まだ日本は若かった!しかしこの年の経済白書は、すでに高齢化の未来を見通していました」という点に感動してくれています。書き手は1985年に記者1年生だった由。やっぱりこの本は同世代人に強い。



8月8日(月)

とっても久しぶりに「週刊エコノミスト誌」に米中関係に関するコラムを寄稿しました。「米国は秋以降再び中国に圧力をかける」という内容です。ハイ、それだけです。え?そんなこと関心ないって? まあ、今日のところは仕方がないですなあ。



8月5日(金)

今朝の日経を見たら、テレビ欄がちゃんと「伊藤・吉崎のマーケットトーク」になっていた。うれしいなあ。でも、海外で夏休み中の三原先生と生島さんは、「留守中に番組を乗っ取られるんじゃないか」と心配しているかも。

年中つるんでいるように見えるかもしれませんが、かんべえが伊藤師匠と一緒の番組に出るのはこれが初めてです。さすがに呼吸は分かっているので、きびきびしたテンポのいい番組になったような気がします。収録終了と同時に、「ホントに30分もたった?」というくらいでした。地上波やらラジオやら、たくさんレギュラーをもっているだけあって、いちいち勉強になることが多いです。

話のネタは前半が政局、後半は中国とインドの比較論。『日本力』と『1985年』の宣伝もしっかりやってます。明日と明後日には再放送もありますので、よかったら見てやってください。



7月25日(月)

時事トップ・コンフィデンシャルに「景気動向の再点検〜細く伸びきった日本経済を考える」を寄稿。「日本経済=マラソン論」や「ダム論再び」、「都道府県別の有効求人倍率」など、これまでに使ったネタをまとめております。

もうひとつ、本日発行の「ヨミウリ・ウィークリー」に「愛・地球博とスターウォーズ」というコラムを寄稿。エピソード3は映画としてはつまらないけど、シリーズ完結という点に値打ちがある。だったら、愛・地球博も歴代の万博と比較してみると面白い。お目に止まれば幸いです。



7月19日(火)

5週間に1度回ってくるSPA!のニュースコンビニ。今週は「海の日」進行で、いつもよりちょっと早かった。でも、ニュースのネタは豊富な週でありました。ロンドンテロにサミット、郵政法案は衆院で5票差、スターウォーズ封切り、そして瀬川問題まで。

でも、「橋本真也が死んだ」をベストテンに入れなかったら、編集部が見出しで入れてくれていた。そーなんだなあ、ワシはやっぱりSPA!読者から浮いているかなあ。



7月4日(月)

東京財団の広報誌「日本人の力」(第22号)に拙稿が掲載されました。「なぜ日本はアメリカを頼り、中国を頼るべきでないか」を論じた、きわめてストレートな文章です。そのうち、HP上にも掲載されると思いますので、興味のある方はチェックしてみてください。



7月3日(日)

自分で確認していないんですが、今日の産経新聞紙上で渡邉昭夫編『アジア太平洋連携構想』についての書評が掲載されているはずです。これはいい本でした。

大平正芳首相は「環太平洋連携構想」を残したことで知られていますが、この構想はAPECという地域協力の枠組みとして結実しました。その後、90年代になると「ASEAN+3」のように東アジアに重点が移って行く。つまり、「環太平洋」→「アジア太平洋」→「東アジア」という流れがあって、その先端に「東アジア共同体」がある。

とはいうものの、「環太平洋」という枠組みも残っている。司馬遼太郎氏は、この言葉の中に「日本はアジアのひとつか、それとも脱アジアか」という明治以来の難題の回答を見出したそうです。それにしても、業績ではなくて理念が後世に残るということは、大平正芳首相はつくづく稀有な政治家といっていいでしょう。

追記:この書評の全文は http://www.sankei.co.jp/news/050703/boo012.htmで読むことが出来ます。



6月27日(月)

ヨミウリウィークリーの「経済現論」に拙稿が掲載されました。テーマは「有効求人倍率の謎」。全体として改善しているけど、地域格差が出てますよ、という話。

来月の日程を見て唖然。7月第3週に「夕刊フジ」「SPA!」「ヨミウリウィークリー」、それにあと1誌の締め切りがズラリと並んでしまったのである。いずれも4〜5週間に1度回ってくるローテーションなのだが、見事に惑星直列となってしまった。無事に乗り切れるかどうか、早くも先が思いやられるわい。



6月14日(火)

月1ベースで回ってくるSPA!の「ニュースコンビニ」。今週取り上げたのは@欧州憲法批准にドミノ現象、A浜渦副知事が辞任へ、Bクールビズ総同、Cラムズフェルドの中国、北朝鮮批判、Dジーコ・ジャパンが北朝鮮に勝利。選んでいるニュースはバラバラですが、今週の文章は練れているような気がします。



6月10日(金)

日経CNBC「三原・生島のマーケットトーク」で、本日記者発表したばかりの「貿易動向見通し」についてご説明する。いつもは選挙やら地政学的リスクやらの話で呼ばれることが多いのだけど、今日は「商社系エコノミストの本籍地」の内容。貿易関係のデータは、最近はあまり注目されることが少ないのですが、個人投資家にとってはネタの宝庫であると思います。

本日分の放映(午後9時から)はすでに終わってしまいましたが、土曜日曜には都合3回の再放送があります。どうぞよろしく。



6月6日(月)

本日発売の『論座』で、拙稿「第2期ブッシュ政権の行方〜悩ましい対中通商摩擦」が掲載されました。いつもは「フォーリン・アフェアーズ」の翻訳記事しか読まないのですが、たまにはということでパラパラとめくってみると・・・・

「鬱」になってしまいました。なーんだか、ほかの人は皆、お洒落しているのに、自分だけサンダル履きでフランス料理店に入っているような気まずい感じ。・・・・(実は昨日のお昼がそうだった。最初に目指していたジンギスカン料理の店がお休みだったので。ちなみにそれは柏で新しくできた店で、料理はいまいちだったので妙に安心してしまった) 

特集は「リベラルの責任」である。雪斎どのが書いておられるのは良いとして、ほかはまったく理解できず。「第三者の媒介で新しい自由を切り開け」って、それは日本語として何を意味しているわけ? 観念的な議論が大の苦手のかんべえにとっては、ここに出てくる論者のほとんどが何を言ってるのか分からない。こういう議論が好きな人たちがリベラルというのであれば、あたしゃリベラルには生涯縁がないだろう。

林芳正参議院議員が、「小泉外交には戦略がない」と思い切ったことを書いている。最近会ってなかったのですが、ふと、「勝負に出たんだなあ」と感慨を覚える。林さんのような人が、反主流派になってしまうのは、自民党にとっていいことなのかどうか。

「エコノミスト・バブルの陰で」というルポが面白い。エコノミスト業界について、思わず笑っちゃうけど、あんまり笑えない実態が描かれている。かなり正確な取材ですね。ちなみにここでは取り上げられていませんが、「商社系エコノミスト」というのは小ぢんまりとした、心の和む世界でありますよ。



6月3日(金)

日経金融新聞の「視点論点」に米中通商摩擦の記事を寄稿。このコーナーは今年2月以来ですね。ちょうどいいタイミングで回ってきたような気がします。

桜チャンネルの「防人の道・今日の自衛隊」のゲスト出演の収録。スタジオは表参道にあるのですが、間違えて青山一丁目で降りてしまい、長々と道に迷ってしまいました。馬鹿ですねえ。今晩11時から放映の予定です。



6月2日(木)

ひとつ忘れてました。昨日の毎日新聞夕刊の特集WORLD「人民元切り上げ問題」でかんべえが取材を受けております。米中通商摩擦というネタは、もう少し詳しい内容は明日の日経金融新聞「視点論点」に寄稿しています。さらに詳しい内容は、週明け6日あたりに刊行される論座で寄稿しています。

日米関係と日中関係は嫌というほどネタになりますが、米中関係は得てして盲点になります。正直、よく分からないところもあるのですが、米中がどうなるかは日本にとっても重要なのであります。



6月1日(水)

本日発売の『諸君』は、「中韓の呪いから醒めよ」という大特集であります。かんべえは、「一目でわかるチャート式米中愛憎度」という爆笑モノの座談会に登場しております。なみいる政治家、財界人、言論人などを、「親米―反米」と「親中―反中」の4つにぶった切り。こんなことして大丈夫か、ホントはちょっと怖いぞ。テラシマさんに会ったらどうしよう。

それにしても、宮崎哲弥、富坂聡両氏よりも、ワシの写真がでかいのはなぜだろう。まるで悪い人みたいではないか。うむ、その通りかもしれぬ。



5月31日(火)

本日発売のSPA!、巻頭の「今週の顔」で呉儀さんが出ています。「会議ドタキャン問題で、むしろ心配になる大暴落の中国の評判」で、かんべえのコメント(ごぎはんは中国版・川口前外務大臣だ!)が使われています。

この記事の中では、呉儀さんが急に帰ってしまったのは、靖国問題ではなく中国の国内問題が関係しているんじゃないか、という説を紹介しています。後で気づいたのですが、5月27日の産経新聞が鋭い観測を載せておりますね。胡錦濤政権、やっぱり軍部の掌握に苦労しているような気がします。

ところでこの記事のコメントは、日曜日午後の電話取材でした。それで火曜日発売なんですから、さすがカラーページは直前に放り込むのですね。感心しました。



5月30日(月)

本日発売のヨミウリウィークリー、「経済現論」のコラムに寄稿しています。「エンタテイメント業界における1996年の壁」というテーマで、先週号の本誌で取り上げたネタを、少子化という論点で少し掘り下げてみたもの。古くからの読者は、「ああ、あれか」と思われるかもしれませんね。



5月21日(土)

家の前でバイクの音がした。郵便箱に入っていたのは、"The Ecnomist"かと思ったら、『月刊自由民主』6月号でした。かんべえの寄稿(村田晃嗣『アメリカ外交』への書評)が掲載されています。ま、フツーの書評です。

この雑誌、まともに読むのは初めてですが、なかなか味がありますね。金美齢さんや雪斎どのの連載もあります。なんと星占いのページまでありますぞ。天秤座の運勢は「月末、水辺に事故運が出ています」とある。気をつけましょう。



5月10日(火)

『SPA!』のニュースコンビニ、今週発売号はかんべえの番であります。連休中に仕込んだ分です。お気にとめていただければありがたし。



5月7日(土)

金曜夕方に芝公園スタジオにて、BSジャパン「マーケット・ウィナーズ」の収録。放映は5月7日の午前11時から11時45分まで。見ておくれやす。新コーナー、渡辺タカコの「この人に聞きたい!」の第1回ゲスト、という役回り。光栄であります。

気がついたら、テレビに出るのは2月28日の「朝生」以来であった。大統領選挙が終わり、第2次ブッシュ政権が発足したら、アメリカウォッチャーの需要は急減したという証拠のようなものですね、これは。



4月25日(月)

本日発売のヨミウリウィークリーのP31「経済現論」のページに、「ダム論の再検証――企業マネーは動き出すか」というコラムを寄稿しました。昔懐かしい日銀の「ダム論」を、もういっぺん振り返ってみようじゃありませんか、という趣旨です。それでもって、落ちはホリえもんである。気になる人は見て頂戴。

このページ、5人の筆者で輪番に回しますので、今後は月に1回程度の頻度で回ってくる予定。かんべえが持っている連載としては、夕刊フジの書評(4人で毎週)、SPA!の「ニュースコンビニ」(5人で毎週)に続く3つ目になります。この調子で増やして行くと、宿題のない週末がなくなってしまう恐れがあるので、今後はホイホイと受けないようにいたしますぞ。



4月6日(水)

昨日刊行された時事トップコンフィデンシャルに「用済みになったネオコン」という小文を寄稿しました。現在のワシントンでは、ボルトン国連大使、ウォルフォビッツ世銀総裁という人事について、「ネオコン斬り説」と「ネオコン戦略的再配置説」という2つの解釈が争っている。かんべえは前者の立場である。ネオコンを送り込むだけで、本気で国連や世銀を動かせると思っているのなら、それは相当に考えが甘いといえるだろう。国連も世界銀行も、およそ新保守主義とは対極にあるような世界観が支配してますから。



4月1日(金)

国際交流基金の広報誌『遠近』の4月号「アメリカと向き合う」という特集に、日米民間部門の交流という面から寄稿しました。戦後の日本企業がアメリカでどんな苦労をしたかという話です。ひとことで言ってしまえば、「経済摩擦とかいろいろあったけど、とっても幸せな半世紀」ということになります。

この特集の中にはフランシス・フクヤマと阿川尚之さんの対談が出ています。これがなかなかに面白い。村田晃嗣氏も寄稿しているが、こちらは内容はともかく、「プロフィルには、もうちょっとマシな写真を使えよ」と言っておこう。(当方も他人のことは言えないのであるが)。



3月29日(火)

SPA!のニュースコンビニ。この連載が始まったのは昨年10月なので、もう半年になるのだけれど、なかなか難しいもんだなと思っています。この記事の締め切りは前の週の水曜日で、ゲラチェックが木曜日。ニュースのネタを絞るのは火曜日となるので、その後の新しいニュース(たとえば今週であれば、ソフトバンク・インベストメントの参戦とか、日本―イラン戦の結果など)が入らなくなるのです。

今週は「ライス国務長官の訪日」を1位にしておりますが、それってもう2週間前のこととなってしまう。週刊誌としては仕方がないのですが、どうせならなるべく鮮度の高いニュースを入れたい。うまい方法はないものか、いろいろ検討中。



3月25日(金)

防衛庁の広報誌、『日本の風』創刊号に寄稿しました。「資料と解説」というページで、ブッシュ大統領の就任演説について書いています。

この雑誌、編集長は潮匡人さんです。創刊号に登場している顔ぶれの中には、宝珠山昇さんとか、平間洋一先生とか、昔からの知り合いが登場している。そうかと思うと、星野仙一へのインタビューがあったりする。果たして世間の注目を集めることができますかどうか。



2月26日(土)

というわけで、テレビ朝日「朝まで生テレビ」と日経CNBC「三原・生島のマーケットトーク」に出た話は、不規則発言をご参照ください。そうそう、テレビ東京と日経CNBCでは、「経済版の朝生構想」があるらしいですよ。それもなかなかに面白そうな気が。



2月22日(火)

ブルームバーグの朝7時18分枠に登場するので早起きする。5時40分に自宅までお迎えが来る。ところが運転手さん、「ただ今到着しました」という電話をくれたのに、家を出てみると影も形もない。どうやら家を間違えているらしい。でも、クルマの電話番号が分からない。ブルームバーグに電話してみると、案の定、担当者はまだ来ていない。電話は妙な外国人に回され、ハイテンションな英語で話し掛けられる。かろうじて状況を説明すると、「気の毒だが、こちらからは何も出来ない」といわれたが、それはそうだ。

結局、なかなか出てこない客にシビレを切らした運転手さんが催促の電話をかけてくるまで、イライラしながら待つことに。お陰でケータイと手帳を忘れて出かけてしまう。かくして、ツイテナイ一日が始まったのであった。

今日発売のSPA!のニュースコンビニ欄で、金正日のことを「誕生日を前にダダをこねるホステスの如き」と書いたら、案の定、今頃になって六カ国協議に出てもいいんだそうだ。困ったもんだ。



2月15日(火)

結局、今朝のTBS『ウォッチ!』を見ていないのですが、5人くらいの人から「見たよ」といわれました。視聴率高いなあ。自宅で撮影していたのですが、意外と分からなかったようです。フジテレビのH氏から、「5対1でライブドアが勝ってます」といわれて驚いたけど、「最後はフジテレビが勝つ」と言ってくれてありがとう、てなコメントあり。かんべえは「朝日新聞vsNHK」ならNHK、「ライブドアvsフジテレビ」ならフジテレビを応援します。だって『SPA!』の連載も持ってるし。

とはいうものの、報道機関各位におかれましては、かんべえではなく、なるべくマーケット関係者のご意見を聞かれることをご推奨したいと思います。ほら、山崎元さんとか、木村喜由さんとか、いるじゃないですか。このお二人は、以前からIT関連企業の株式分割路線に批判的でしたので、個人投資家の立場でコメントしてくれると思います。

あと、2月13日の産経新聞で、偽札事件に関するコメントが出ておりました。ここまで来ると、われながら何でも屋もいいところですな。



2月11日(金)

日経金融新聞のコラム「視点論点」に拙稿が掲載されました。「ブッシュ氏、2期目の野心」というものです。内容的には、今週号の溜池通信と重なります。

今日は祭日なので、普段よりは読者が少ないと思います。そういえば前回の『ニュースの深層』も、対北朝鮮戦の裏番組になってしまったし、なんだか損をしているような。



2月9日(水)

昨日と同じようなネタで朝日ニュースター『ニュースの深層』。たまたま昨日、ギャラップの世論調査が出たので、「ブッシュ大統領の支持率が57%に上昇」というデータを使う。この番組、じっくり時間をかけて話せるのでありがたし。

宮崎哲弥氏、ちょっとお疲れ気味に見えたけど、睡眠時間は連日3時間程度だとか。こちらは昨日が4時間だったので、今日は午後がしんどい。なんという違いであろうか。でもワシはちゃんと寝ないとダメなのである。

ちなみに本日の番組は、世紀の「日本―北朝鮮戦」の裏番組でありました。見ている人は少ないだろうなあ、と思いましたが、ちゃんと再放送もあるそうなので、よかったら見てやってください。



2月8日(火)

テレビ東京『クロージングベル』で、ブッシュ政権の一般教書&予算教書についてコメント。昨日、会社に来ていた「退職のち放浪」のH君が、家でたまたまテレビを見ていたらしく「びっくりしました」とメールをくれました。

夕方は桜チャンネルで『防人の道〜今日の自衛隊』に出演。潮まさとキャスターの脇を固めるのは、今日が初めてという内田麻紀さん。なんと別筋で知っている内田さんの妹だというから世間は狭い。この番組の売りは、最後に流れる「自衛官の皆さま、今日もお勤めお疲れ様でした」というメッセージなんだけど、内田さん、初回にしてはなかなか良かったんじゃないでしょうか。

そのまま潮さん、内田さんと打ち上げ。番組とはあまり関係なく、年金問題、編集者のあり方、そしてグルメ本はどうやったらヒットできるか、などを語り合って11時に散会。お疲れ様でした。



1月18日(火)

テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」の大石記者から、今日の自民党大会にひっかけて「2005年の政局」について電話取材。「前半は郵政民営化、後半は憲法と財政」という、いつもの見解をご披露する。結局、収録されたので、今夜の番組には登場したはずです。どんな風に映っていたかは不明。

「SPA!」のニュースコンビニ、今年最初の分を寄稿。マンギョンボン号が、新潟港への入港を見送ったことを取り上げ、例の「油濁賠償損害補償法」のからくりを紹介している。この件が活字になるのは、めずらしいかもしれない。まだまだ知ってる人は少ないものね。

心残りだったのは、海老沢NHK会長の辞意表明を取り上げたあとで、例の「政治介入」問題が発生したこと。締め切りの当日に発生したために、間に合いませんでした。残念!

この件については、朝日新聞の自爆ということで落着しそうですが、ひとつだけ指摘しておきたい。NHKは「皆さまのNHK」ですから、保守派からリベラル派まで、あらゆる層に対して番組を供給しなければならない。仮に「ウチは共産党支持者ですから、受信料は払いません」といわれてしまったらお手上げなのである。そこで、今回、問題になったような番組も、アリバイ工作として作っておく。ただし、NHKのゴールデンアワーで放映してしまうと、今度は「偏向した番組を作るNHKに受信料は払えない」という声が、全国に澎湃と生じてしまうだろう。そこで教育放送とか衛星放送で、細々と流すことになる。そんなもんですって。

そんなわけで、NHKがたまに偏向した放送を流すからといって、政治家が目くじらを立てるのは大人気ないと思う。もちろん、保守派の視聴者もです。所詮は、需要のあるところに供給ありなのだと。朝日新聞も含めてね。



1月3日(月)

TBSラジオ「ストリーム」の電話取材。キャスターは小西克也さんでした。ネタは「2005年の経済・景気」で、ここだけの話「なるべく明るい話を」という条件。不思議なものでこの国では、お正月は暗い話をしてはいけないことになっております。まあ、2005年は強いて暗い話をする必要もない年だと思いますけども。

ほんの5分くらいの時間だったのですが、「2005年は名古屋と秋葉原に学ぶ」みたいな話をしました。これは結構、広がりのあるネタのような気がします。講演なら、30分くらいは持つんじゃないかな。







<登場の記録>

○電波媒体

2005年

日時 媒体 局名 プログラム テーマ
1月3日(月) AM放送 TBS ストリーム 2005年大予想
1月18日(火) 地上波 テレビ東京 WBS 自民党大会
         
2月8日(火) 地上波 テレビ東京 クロージングベル 米一般教書
2月8日(火) CATV 桜チャンネル 防人の道・今日の自衛隊 米一般教書
2月9日(水) CATV 朝日ニュースター ニュースの深層 米一般教書
2月15日(火) 地上波 TBS ウォッチ! ライブドアvsフジテレビ
2月22日(火) CATV ブルームバーグ インターナショナル ブッシュ訪欧
2月25日(金) 地上波 テレビ朝日 朝まで生テレビ ブッシュ政権第2期
2月26日(土) CATV 日経CNBC 三原・生島のマーケットトーク 米国経済
         
5月7日(土) BS BSジャパン マーケット・ウィナーズ 反日デモほか
         
6月3日(金) CATV 桜チャンネル 防人の道・今日の自衛隊 米中通商摩擦
6月10日(金) CATV 日経CNBC 三原・生島のマーケットトーク 貿易動向見通し
         
8月5日(金) CATV 日経CNBC 伊藤・吉崎のマーケットトーク 悲観論を笑う
         
9月7日(水) CATV ブルームバーグ インターナショナル カトリーナ台風
9月9日(金) CATV 桜チャンネル 防人の道・今日の自衛隊 総選挙
9月20日(火) AM放送 文化放送 吉田照美のやる気MAN MAN 1985年
9月21日(水) CATV 日経CNBC マーケットエクスプレス 米国経済
9月28日(水) CATV 朝日ニュースター ニュースの深層 小泉&ブッシュ
         
10月4日(火) FM放送 FMぐんま ビタミンカフェ 1985年
10月11日(火) FM放送 FMぐんま 特別番組 1985年
10月14日(金) 地上波 テレビ東京 WBS TBS/1985年
         
11月3日(木) 地上波 テレビ朝日 スーパーJチャンネル バブル再来?
11月12日(土) BS BSジャパン マーケット・ウィナーズ バブルを振り返る
11月20日(日) AM放送 文化放送 竹村健一の世相を斬る 1985年
11月25日(金) CATV 桜チャンネル 防人の道・今日の自衛隊 日中対話
         


○印刷媒体

日時 媒体 社名 題名 形式
1月12日(水) 商品先物市場 投資日報社 2期めのブッシュ政権 インタビュー
1月18日(火) SPA! 扶桑社 ニュースコンビニ 寄稿
         
2月11日(金) 日経金融新聞 日本経済新聞社 ブッシュ氏、2期目の野心 寄稿
2月13日(日) 産経新聞 産経新聞社 通貨偽造の罪の重さは? コメント
2月22日(火) SPA! 扶桑社 ニュースコンビニ 寄稿
         
3月16日(水) 日刊ゲンダイ 日刊現代社 ホリえもん関連 コメント
3月17日(木) 商品先物市場 投資日報社 ブッシュ政権は歴史に名を残すことを目指す インタビュー
3月25日(金) 日本の風 防衛弘済会 第2期ブッシュ大統領就任演説を読む 寄稿
3月29日(火) SPA! 扶桑社 ニュースコンビニ 寄稿
         
4月1日(金) 遠近 国際交流基金 日本企業がアメリカで学んだ半世紀 寄稿
4月5日(火) 時事Top Confidential 時事通信社 用済みになったネオコン 寄稿
4月25日(月) ヨミウリウィークリー 読売新聞社 経済現論―ダム論の再検証 寄稿
         
5月10日(火) SPA! 扶桑社 ニュースコンビニ 寄稿
5月16日(月) Futures Markets 投資日報社 感情が暴走する東アジア情勢 インタビュー
5月21日(土) 月刊自由民主 自由民主党 書評・村田晃嗣「アメリカ外交」 寄稿
5月30日(月) ヨミウリウィークリー 読売新聞社 超えられない1996年の壁 寄稿
5月31日(火) SPA! 扶桑社 今週の顔 コメント
         
6月1日(水) 諸君! 文芸春秋社 チャート式「米中愛憎度」 座談会
6月1日(水) 毎日新聞 毎日新聞社 米の対中圧力の背景は コメント
6月3日(金) 日経金融新聞 日本経済新聞社 米中通商摩擦 深刻な事態も 寄稿
6月6日(月) 論座 朝日新聞社 悩ましい対中通商摩擦 寄稿
6月14日(火) SPA! 扶桑社 ニュースコンビニ 寄稿
6月27日(月) ヨミウリウィークリー 読売新聞社 有効求人倍率の謎 寄稿
         
7月3日(日) 産経新聞 産経新聞社 書評・「アジア太平洋連帯構想」 寄稿
7月4日(月) 日本人のちから 東京財団 アメリカについての私の想定 寄稿
7月19日(火) SPA! 扶桑社 ニュースコンビニ 寄稿
7月20日(水) Futures Markets 投資日報社 米国の中国バッシングの背景にあるもの インタビュー
7月22日(金) 時事Top Confidential 時事通信社 景気動向の再点検 寄稿
7月25日(月) ヨミウリウィークリー 読売新聞社 愛・地球博とスターウォーズ 寄稿
         
8月8日(月) 週刊エコノミスト 毎日新聞社 米中関係の読み方 寄稿
8月21日(日) 日経新聞 日経新聞社 1985年 書評
8月21日(日) 毎日新聞 毎日新聞社 1985年 書評
8月26日(金) 朝日新聞 朝日新聞社 1985年(論説委員室から) コラム
8月28日(日) 新潮社 20年前への旅 寄稿
8月29日(月) ヨミウリウィークリー 読売新聞社 総選挙と危機モードの終わり 寄稿
8月29日(月) 夕刊フジ 産経新聞社 1985年 書評
8月29日(月) 日刊工業新聞 日刊工業新聞 1985年 書評
         
9月1日(木) 正論 産経新聞社 米国民主党 書評
9月4日(日) 読売新聞 読売新聞社 1985年(文庫新書) 書評
9月5日(月) 週刊エコノミスト 毎日新聞社 日本政治への関心は薄れるばかり 寄稿
9月6日(火) SPA! 扶桑社 ニュースコンビニ 寄稿
9月9日(金) 日経金融新聞 日本経済新聞社 景気回復期の総選挙 寄稿
9月10日(土) 産経新聞 産経新聞社 1985年(産経書房) 書評
9月11日(日) 朝日新聞 朝日新聞社 1985年(重松清さんのポケットから) 書評
9月12日(月) 中央公論 中央公論新社 ブログ・ハンティング コメント
9月14日(水) Future Markets 投資日報社 米中蜜月後に対立深まる秋の陣へ(上) インタビュー
9月21日(水) 時事評論 外交知識普及会 自著自賛『1985年』 寄稿
9月21日(水) 読売新聞夕刊 読売新聞 評判記(細谷雄一) 書評
9月22日(木) 月刊自由民主 自由民主党 書評『アジア太平洋連帯構想』 寄稿
9月23日(金) 毎日新聞 毎日新聞 プラザ合意20年「光も大きい」 コメント
9月26日(月) ヨミウリウィークリー 読売新聞社 マニフェストとビジネスモデル 寄稿
         
10月3日(月) 東洋経済 東洋経済新報社 注目の1冊『1985年』 書評
10月11日(火) 週刊エコノミスト 毎日新聞社 これだけ似ている2005年と1985年 インタビュー
10月11日(火) SPA! 扶桑社 ニュースコンビニ 寄稿
10月17日(月) Future Markets 投資日報社 米中蜜月後に対立深まる秋の陣へ(下) インタビュー
10月17日(月) 週刊朝日 朝日新聞社 ひと「若かった日本の20年前の姿」 インタビュー
10月18日(火) 日刊ゲンダイ 日刊現代 『1985年』 書評
10月20日(木) 日経ビジネス 日経BP社 『1985年』 2005年と似たリセット感 インタビュー
10月21日(金) 時事Top Confidential 時事通信社 未来から2005年を振り返ると・・・・ 寄稿
10月24日(月) ヨミウリウィークリー 読売新聞社 気になるソニーの行方 寄稿
         
11月7日(月) 週刊ダイヤモンド ダイヤモンド社 あの時代と何が同じでどこが違うのか 取材
11月8日(火) SPA! 扶桑社 「歴史が繰り返してる」現象 インタビュー
11月15日(火) SPA! 扶桑社 ニュースコンビニ 寄稿
11月21日(月) ヨミウリウィークリー 読売新聞社 早くもバブルがやって来た? 寄稿
11月21日(月) 読売新聞夕刊 読売新聞社 論壇2005 人口減が始まった2005 批評
11月22日(火) 月刊自由民主 自由民主党 1955年という年〜歴史を横に読む 寄稿
         
12月1日(木) 月刊世相 太陽企画出版 日本の転機となった1985年 対談
12月5日(月) ヨミウリウィークリー 読売新聞社 「一つの中国」外交に見直し論 コメント
12月9日(金) 日経金融新聞 日本経済新聞社 貿易動向が語る日本経済 寄稿
12月12日(月) 中央公論 中央公論新社 ブックレビュー「国家の自縛」 書評
12月19日(月) ヨミウリウィークリー 読売新聞社 先端技術が上滑りする上海リニア 寄稿
12月19日(月) 東洋経済 東洋経済新報社 2005年通期 経済書・社会科学書ベスト100 書評
12月20日(火) SPA! 扶桑社 ニュースコンビニ 寄稿
12月25日(日) 東京新聞 中日新聞社 私の3冊(書評) 寄稿
12月26日(月) 自由民主 自由民主党 来年の日本経済の課題と展望 寄稿
12月28日(水) 東亜 霞山会 経済と安全保障から見た米中関係 講演録
         






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